JP4204370B2 - センサ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部回路接続用のリード線と検出素子の電極端子部とを電気的に接続する金属端子部材を備えるセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、外部回路接続用のリード線に対して直接に、または他部材を介して間接的に接続されるリード線接続部と、検出素子の電極端子部に当接する電極当接部と、を備えて構成される金属端子部材が知られている。
【0003】
このような金属端子部材としては、例えば、特許文献1に記載のように、リード線に接続されるフレーム本体の端部(リード線接続部に相当)と、検出素子の電極端子部などに当接する波状部分(電極当接部に相当)とを備えて構成されるリードフレームがある。このリードフレームは、リード線と検出素子の電極端子部とを電気的に接続するために、酸素センサに備えられている。
【0004】
このリードフレーム(金属端子部材)は、リード線と検出素子の電極端子部とを電気的に接続することで、検出結果に応じて検出素子の電極端子部から出力される電流をリード線を介してセンサの外部機器に出力する電流経路を形成する。また、リードフレームは、外部から検出素子に対して電力供給するための電流経路を形成することも可能である。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−71624号公報(図1、リードフレーム10)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の金属端子部材(リードフレーム)は、リード線接続部と電極当接部とが、予め定められた寸法だけ離間して設けられている構成であるため、検出素子の電極端子部に電極当接部を固定した状態で、リード線接続部に接続されるリード線に対して何らかの外力(引っ張り力)が印加された場合には、リード線接続部に対して外力が直接的に作用して、リード線接続部とリード線とが互いに切り離される可能性が高くなる。
【0007】
なお、金属端子部材には、他部材を介して間接的にリード線に接続されるものがあり、例えば、リード線に電気的に接続される接続端子部材に対してリード線接続部が固着されることで、接続端子部材を介してリード線と電気的に接続される金属端子部材がある。このような金属端子部材においては、リード線への外力(引っ張り力)印加時に、リード線接続部に対して外力が直接的に作用して、リード線接続部が接続端子部材から切り離されて、あるいはリード線が接続端子部材から切り離されて、リード線と金属端子部材との電気的接続が遮断される可能性がある。
【0008】
また、リード線への外力印加に伴い、検出素子に対するリードフレームの配置位置(相対位置)が移動すると、検出素子の電極端子部がリードフレームにより削り取られることがあり、このような電極端子部の剥離により、リードフレームと電極端子部との電気的接続が維持できなくなる場合がある。
【0009】
他方、リードフレーム(金属端子部材)が備えられる機器(センサなど)において、他の構成部材における製造寸法誤差の影響により、リードフレームとリード線の端部との実際の相対距離が設計上の距離とは異なる値となる場合がある。このような問題については、リードフレームとリード線の端部との実際の相対距離に対して、リードフレームの長さ寸法(リード線接続部から電極当接部までの寸法)が不足しないように、リードフレームの長さ寸法をあらかじめ長めに設定するとよい。
【0010】
しかし、リードフレームとリード線の端部との実際の相対距離に対して、リードフレームの長さ寸法が長すぎる場合には、リードフレームを限られた領域内に収容するにあたり、リードフレームが湾曲した状態で配置されることがある。このようなリードフレームの変形に伴い、隣接するリードフレーム同士の接触やリードフレームと他の導電性部材(機器の筐体など)との接触などが生じて、リード線およびリードフレームを含む電流経路の絶縁性が損なわれ、各電流経路の適切な配線が不可能となる虞がある。
【0011】
そこで、本発明はこうした問題に鑑みなされたものであり、リード線に対して外力が印加された場合においても、検出素子の電極端子部が剥離し難く、また、リード線の抜け落ちが生じ難く、各電流経路の絶縁性を維持できる金属端子部材を備えるセンサを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、電極端子部を有する検出素子と、外部回路接続用のリード線と、リード線に対して直接に、または他部材を介して間接的に接続されるとともに、電極端子部とリード線とを電気的に接続する金属端子部材と、リード線が挿通されるリード線挿通孔を有する絶縁部材と、を備えるセンサであって、検出素子との間で金属端子部材を挟み込むとともに、検出素子の径方向周囲を取り囲むように配置される筒状のセラミックスリーブを備えており、金属端子部材は、外部回路接続用のリード線に対して直接に、または他部材を介して間接的に接続されるリード線接続部と、検出素子の電極端子部に当接する電極当接部と、リード線接続部と電極当接部とを連結すると共に、リード線接続部と電極当接部との相対距離を変化させるように変形する連結変形部と、を備えており、連結変形部は、セラミックスリーブの後端部よりも後端側に配置されるとともに、絶縁部材の先端部よりも先端側に配置されており、絶縁部材は、セラミックからなる絶縁材料で構成されており、金属端子部材は、リード線挿通孔には挿通できず、絶縁部材におけるリード線挿通孔の周囲部分に係止される絶縁部材係止部を備えており、連結変形部は、リード線接続部と電極当接部との相対距離が拡大する変形方向における許容最大変形量が、絶縁部材係止部が絶縁部材に係止される際の連結変形部の変形量よりも大きいこと、を特徴とするセンサである。
【0013】
このセンサに備えられる金属端子部材は、リード線接続部と電極当接部とが連結変形部により連結されており、連結変形部は、セラミックスリーブの後端部よりも後端側に配置されるとともに、絶縁部材の先端部よりも先端側に配置されている。そして、連結変形部が変形(伸縮)することで、リード線接続部と電極当接部との相対距離が変化するよう構成されている。
このため、リード線に外力(引っ張り力)が印加された場合には、連結変形部が変形することにより、外力が直接的にリード線接続部に作用するのを避けることができ、リード線接続部がリード線から切り離される可能性が低くなるため、金属端子部材とリード線との断線が生じ難くなる。
【0014】
また、連結変形部が変形することで、検出素子に対する電極当接部の相対位置(配置位置)が移動するのを防ぐことができ、金属端子部材が検出素子の電極端子部を削り取るのを防ぐことができる。
さらに、この金属端子部材は、連結変形部の変形によりリード線接続部と電極当接部との相対距離が変化することから、当該金属端子部材が備えられる機器のうち他の構成部材に製造寸法誤差が生じた場合であっても、連結変形部が変形することで、その製造寸法誤差を吸収できるため、金属端子部材とリード線との接続状態が良好となる。つまり、他の構成部材により定められるリード線の端部と金属端子部材との実際の相対距離に応じて、連結変形部が変形することにより、リード線の端部と金属端子部材との相対距離を適切に設定することができる。
【0015】
これにより、金属端子部材が他の導電性部材などに接触するのを防ぐことができ、金属端子部材およびリード線を含む電流経路におけるそれぞれの絶縁性を維持することができる。
よって、本発明によれば、リード線に対して外力が印加された場合においても、検出素子の電極端子部が剥離し難く、また、リード線との断線が生じ難く、各電流経路の絶縁性を維持できる金属端子部材を備えるセンサを得ることができる。
【0016】
また、このセンサにおいては、絶縁部材は、セラミックからなる絶縁材料で構成されており、金属端子部材は、リード線挿通孔には挿通できず、絶縁部材におけるリード線挿通孔の周囲部分に係止される絶縁部材係止部を備えており、連結変形部は、リード線接続部と電極当接部との相対距離が拡大する変形方向における許容最大変形量が、絶縁部材係止部が絶縁部材に係止される際の連結変形部の変形量よりも大きくなるように構成されている。
【0017】
このような絶縁部材係止部および連結変形部を有する金属端子部材は、連結変形部の変形量が許容最大変形量となる前に、絶縁部材係止部が絶縁部材に係止されることとなり、連結変形部が許容最大変形量を超えて変形するのを防ぐことができる。これにより、外力の印加に伴う連結変形部の破断、ひいては金属端子部材の断線を防ぐことができる。
【0018】
なお、連結変形部の許容最大変形量とは、連結変形部の変形量のうち連結変形部が破断しない範囲における最大値を意味する。また、センサに備えられる金属端子部材は、リード線と検出素子の電極端子部とを電気的に接続することで、検出結果に応じて検出素子の電極端子部から出力される電流をリード線を介してセンサの外部機器に出力する電流経路を形成する。さらに、金属端子部材は、センサに備えられるにあたり、外部から検出素子に対して電力供給するための電流経路を形成することも可能である。
【0019】
次に、上記目的を達成するためになされた請求項2に記載の発明は、電極端子部を有する検出素子と、外部回路接続用のリード線と、リード線に対して直接に、または他部材を介して間接的に接続されるとともに、電極端子部とリード線とを電気的に接続する金属端子部材と、リード線が挿通されるリード線挿通孔を有する絶縁部材と、を備えるセンサであって、検出素子との間で金属端子部材を挟み込むとともに、検出素子の径方向周囲を取り囲むように配置される筒状のセラミックスリーブを備えており、金属端子部材は、外部回路接続用のリード線に対して直接に、または他部材を介して間接的に接続されるリード線接続部と、検出素子の電極端子部に当接する電極当接部と、リード線接続部と電極当接部とを連結すると共に、リード線接続部と電極当接部との相対距離を変化させるように変形する連結変形部と、リード線に電気的に接続されるとともに、金属端子部材に電気的に接続される接続端子部材と、を備えており、結変形部は、セラミックスリーブの後端部よりも後端側に配置されるとともに、絶縁部材の先端部よりも先端側に配置されており、絶縁部材は、セラミックからなる絶縁材料で構成されており、接続端子部材は、リード線挿通孔には挿通できず、絶縁部材におけるリード線挿通孔の周囲部分に係止される接続端子用絶縁部材係止部を備え、連結変形部は、リード線接続部と電極当接部との相対距離が拡大する変形方向における許容最大変形量が、接続端子部材の接続端子用絶縁部材係止部が絶縁部材に係止される際の連結変形部の変形量よりも大きいこと、を特徴とするセンサである。
【0020】
このような金属端子部材および接続端子部材を用いて構成されるセンサは、金属端子部材における連結変形部の変形量が許容最大変形量となる前に、接続端子部材の接続端子用絶縁部材係止部が絶縁部材に係止されることで、連結変形部が許容最大変形量を超えて変形するのを防ぐことができる。これにより、リード線への外力印加に伴う連結変形部の破断、ひいては金属端子部材の破断を防ぐことができる。
【0021】
次に、上述のセンサにおいては、請求項3に記載のように、連結変形部は、自身の変形に必要な変形用荷重の大きさが、リード線接続部とリード線との電気的接続を切り離すために必要な切り離し荷重(リード線切り離し荷重)よりも小さくなるように構成するとよい。
【0022】
このようなセンサは、リード線に外力が印加された場合において、金属端子部材とリード線との接続が切り離される前に、連結変形部が変形することとなり、リード線接続部に対して外力が直接的に作用するのを確実に防ぐことができる。また、リード線への外力印加時における電極当接部の配置位置の移動を抑えることができ、検出素子の電極端子部が剥離するのを防ぐことができる。
【0023】
よって、本発明によれば、金属端子部材とリード線との電気的な接続が切り離されるのを防止でき、リード線と金属端子部材との電気的な接続状態を良好に維持することができる。
なお、連結変形部は、自身が破断しない範囲において連結変形部の変形量が最大値(許容最大変形量)となるときに、連結変形部に印加される変形用荷重の大きさ(許容最大荷重)が、リード線切り離し荷重よりも小さい値であることがより好ましい。これにより、連結変形部の変形量が許容最大変形量となるまでは、リード線接続部に対して外力が直接的に作用するのを確実に防止でき、また、電極当接部の配置位置が移動するのを防ぐことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を適用した実施例を、図面と共に説明する。なお、本実施例では、特定ガスを検出するガスセンサの一種である全領域空燃比センサ2(以下、空燃比センサ2ともいう)について説明する。なお、空燃比センサ2は、自動車や各種内燃機関における空燃比フィードバック制御に使用するために、測定対象となる排ガス中の特定ガスを検出する検出素子(ガスセンサ素子)が組み付けられるとともに、内燃機関の排気管に装着される。
【0025】
図1は、実施例のリードフレーム10を備える空燃比センサ2の全体構成を示す断面図である。
空燃比センサ2は、排気管に固定するためのネジ部103が外表面に形成された筒状の主体金具102と、軸線方向(図中上下方向)に延びる板状形状をなす検出素子4と、検出素子4の径方向周囲を取り囲むように配置される筒状のセラミックスリーブ6と、検出素子4とセラミックスリーブ6との間に配置される5個のリードフレーム10と、外部回路(例えば、電子制御装置(ECU)など)接続用のリード線46にリードフレーム10を電気的に接続する接続端子部材24と、を備えている。
【0026】
検出素子4は、軸線方向に延びる板状形状をなし、測定対象となるガスに向けられる先端側(図中下方)に検出部8が形成され、後端側(図中上方)の外表面のうち表裏の位置関係となる第1板面21および第2板面23に電極端子部30,31,32,34,36が形成されている。リードフレーム10は、検出素子4とセラミックスリーブ6との間に配置されることで、検出素子4の電極端子部30,31,32,34,36にそれぞれ電気的に接続される。
【0027】
なお、主体金具102の筒内部には、検出素子4の径方向周囲を取り囲む状態で、筒状のセラミックホルダ106、タルク粉末108および上述のセラミックスリーブ6が、この順に先端側から後端側にかけて積層されている。また、セラミックスリーブ6と主体金具102の後端部との間には、加締リング112が配置されており、セラミックホルダ106と主体金具102の筒内部との間には、気密性を維持するためのパッキン109が配置されている。なお、主体金具102の後端部114は、加締リング112を介してセラミックスリーブ6を先端側に押し付けるように、加締められている。
【0028】
検出素子4は、軸線方向(図1における上下方向)に延びる板状形状に形成された素子部と、同じく軸線方向に延びる板状形状に形成されたヒータとが積層されて、長方形状の軸断面を有する板状形状に形成されている。なお、空燃比センサ2として用いられる検出素子4は従来公知のものであるため、その内部構造等の詳細な説明は省略するが、その概略構成は以下のようである。
【0029】
まず、素子部は、固体電解質基板の両側に多孔質電極を形成した酸素濃淡電池素子と、同じく固体電解質基板の両側に多孔質電極を形成した酸素ポンプ素子と、これらの両素子の間に積層され、中空の測定ガス室を形成するためのスペーサとから構成される。この固体電解質基板は、イットリアを安定化剤として固溶させたジルコニアから形成され、多孔質電極は、Ptを主体に形成される。また、測定ガス室を形成するスペーサは、アルミナを主体に構成されており、中空の測定ガス室の内側には、酸素濃淡電池素子の一方の多孔質電極と、酸素ポンプ素子の一方の多孔質電極が露出するように配置されている。なお、測定ガス室は、素子部の先端側に位置するように形成されており、この測定ガス室が形成される部分が検出部8に相当する。
【0030】
ついで、ヒータは、アルミナを主体とする絶縁基板の間に、Ptを主体とする発熱抵抗体パターンが挟み込まれて形成されている。
そして、素子部とヒータとは、セラミック層(例えば、ジルコニア系セラミックやアルミナ系セラミック)を介して互いに接合される。
【0031】
このような検出素子4では、第1板面21の後端側(図1における上側)に3個の電極端子部30,31,32が形成され、第2板面23の後端側に2個の電極端子部34,36が形成されている。電極端子部30,31,32は、素子部に形成されるものであり、1つの電極端子部は、測定ガス室の内側に露出する酸素濃淡電池素子の一方の多孔質電極と酸素ポンプ素子の一方の多孔質電極と共用する形で電気的に接続される。また、電極端子部30,31,32のうち残りの2つの電極端子部は、酸素濃淡電池素子の他方の多孔質電極と酸素ポンプ素子の他方の多孔質電極と各々電気的に接続されている。また、電極端子部34,36は、ヒータに形成されるものであり、ヒータの厚さ方向に横切るビア(図示せず)を介して発熱抵抗体パターンの両端に各々接続されている。
【0032】
つまり、電極端子部30,31,32は、排気ガス中の特定ガスの検出結果に応じた電流(検出電流)が流れる電流経路の一部を形成しており、電極端子部34,36は、ヒータの発熱に用いられる電流(ヒータ電流)が流れる電流経路の一部を形成している。
【0033】
そして、検出素子4は、図1に示すように、先端側(図1における下方)の検出部8が、排気管に固定される主体金具102の先端より突出した状態で、この主体金具102の内部に固定される。
一方、図1に示すように、主体金具102の先端側(図1における下方)外周には、検出素子4の突出部分を覆うと共に、複数の孔部を有する金属製の二重のプロテクタ42,43が、溶接等によって取り付けられている。
【0034】
また、主体金具102の後端側外周には、外筒44が溶接等により固定されている。外筒44の後端側(図1における上方)の内側には、5本のリード線46(2本は図示省略)を挿通するためのリード線挿通孔が形成されたセラミックセパレータ48とグロメット50とが配置されている。なお、リード線46は、検出素子4の各電極端子部30,31,32,34,36と外部との電気的接続を、接続端子部材24およびリードフレーム10を介して行うために備えられる。
【0035】
セラミックセパレータ48は、セラミックからなる絶縁材料で構成されており、軸線方向略中央の外周面に全周にわたり外向きに突出するフランジ部62が形成されている。このフランジ部62は、外筒44において内向きに突出する形態で形成された外筒側支持部64と、セラミックセパレータ48のうちフランジ部62よりも先端側部分(図1における下側部分)の周囲を包囲する筒状の筒状部材78と、の間で支持されている。なお、筒状部材78は、外筒44において内向きに突出する形状の筒状部材保持部79とセラミックセパレータ48の先端側部分との間に挟持されることにより保持されている。
【0036】
また、セラミックセパレータ48は、リード線46を挿通するために軸線方向に形成されたリード線挿通孔66と、リード線挿通孔66に連通した接続端子配置部67と、を備えている。
接続端子配置部67は、接続端子部材24を収容可能に形成されると共に、リード線挿通孔66の開口部の周囲に接続端子部材24(詳細には、後述するリード線固着部26)を係止可能な接続端子係止部68が形成されている。
【0037】
また、グロメット50は、ゴムなどの弾性材料で形成されており、外筒44の後端側の開口部の内側に配置され、外筒44に形成される加締め部65により保持されている。
検出素子4は、主体金具102の筒内先端側から順番に配置されるセラミックホルダ106、タルク粉末108、セラミックスリーブ6と、セラミックスリーブ6との間に配置されるリードフレーム10とを介して主体金具102に保持されている。また、検出素子4は、電極端子部30,31,32,34,36が形成された後端側における径方向周囲が、セラミックスリーブ6に覆われた状態で保持される。
【0038】
図2に、検出素子4および5本のリードフレーム10が挿通孔54に配置された状態のセラミックスリーブ6を2分割したときの縦断面を表す一部断面斜視図を示す。なお、図2では、セラミックスリーブ6のみを断面として表しており、検出素子4およびリードフレーム10は、断面ではなく外観を表している。
【0039】
セラミックスリーブ6は、図2に示すように、軸線方向に延びる筒状の本体部58と、本体部58の後端側(図における上方)に突出する突出部52と、本体部58の後端側外周面から外向きに延設された最も外径が大きい径大部51と、を備えて形成されると共に、検出素子4およびリードフレーム10を挿通するための挿通孔54が、中心軸部分の先端側から後端側にかけて貫通して形成されている。
【0040】
また、セラミックスリーブ6は、挿通孔54のうち、検出素子4の第1板面21および第2板面23に対応する内壁の後端側に、内壁面から内向きに突出して形成されるリブ部55がそれぞれ2個ずつ(図2では、1個のみを図示)備えられている。挿通孔54の後端側に備えられる4個のリブ部55は、6個のリードフレーム配置領域56(図2では、1個のみを図示)の境界を形成している。
【0041】
さらに、セラミックスリーブ6の後端面(図2における上端面)には、軸線方向(図2における上下方向)に高低差を有する凹凸形状に形成された後端面段差部57が形成されている。後端面段差部57は、セラミックスリーブ6のうち最も後端側に位置する4個の後端側凸状部59(図2では、2個の図示を省略)と、後端側凸状部59よりも先端側方向に窪んだ形状の6個の後端側凹状部60(図2では、2個の図示を省略)とから形成されている。なお、後端側凸状部59は、リブ部55と一体に構成されている。
【0042】
後端側凸状部59およびリブ部55は、リードフレーム配置領域56および後端側凹状部60に配置される複数のリードフレーム10どうしが接触するのを阻止する仕切り部として機能している。つまり、後端側凸状部59およびリブ部55を有するセラミックスリーブ6は、隣接して配置されるリードフレーム10どうしが電気的に導通するのを阻止することにより、電流経路が不良となるのを防止することができる。
【0043】
次に、リードフレーム10について説明する。
図6に、リードフレーム10の外観を表した斜視図を示す。なお、図6では、リードフレーム10のうち後述する連結変形部20から接合部19に至る部分の一部を省略して表している。
【0044】
リードフレーム10は、導電性材料(インコネルなど)からなる板状部材を曲げ加工して形成されており、図6に示すように、フレーム本体12と、フレーム本体12の先端側(図における下側)が折り曲げられて形成された折曲部14と、を備えて構成されている。
【0045】
リードフレーム10のうちフレーム本体12の後端(図における上側端部)には、接続端子部材24に接合される接合部19が形成されている。また、フレーム本体12のうち検出素子4とセラミックスリーブ6(詳細には、挿通孔54の内壁面)との間に配置される部分には、検出素子4とセラミックスリーブ6との隙間間隔方向が振幅方向となる波形形状の波状部分16が形成されている。
【0046】
なお、リードフレーム10のうちでこの波状部分16が、検出素子4とセラミックスリーブ6の挿通孔54の内壁面との間で挟持されて弾性変形しつつ、検出素子4の対応する電極端子部に当接することになる。
さらに、フレーム本体12のうちセラミックスリーブ6の後端面(詳細には、後端面段差部57)に配置される部分には、後端側凹状部60に当接する面を形成するように折り曲げられた後端面当接部17が形成されている。また、フレーム本体12のうち、後端面当接部17の先端側に隣接する位置決め部18は、セラミックスリーブ6のリードフレーム配置領域56に配置される。
【0047】
また、フレーム本体12のうち後端面当接部17と接合部19との間には、フレーム本体12の板厚方向が振幅方向となる波形形状の連結変形部20が形成されている。そして、連結変形部20は、リードフレーム10の長手方向の外力が印加されて弾性変形する場合には、後端面当接部17と接合部19との相対距離を変化させると共に、波状部分16と接合部19との相対距離を変化させるように変形する。
【0048】
図8に、連結変形部20が弾性変形する状態を表した説明図を示す。図8では、リードフレーム10のうち連結変形部20に相当する部分の側面図を表しており、左側に押し込み力(押し込み荷重)の印加時(押し込み荷重印加状態)、中央に無荷重時(無負荷状態)、右側に引っ張り力(引っ張り荷重)の印加時(引っ張り荷重印加状態)のそれぞれの状態を表している。
【0049】
リード線46に対し、リードフレーム10から遠ざかる方向の外力(引っ張り力)が印加された場合には、連結変形部20は、波状形状の振幅方向寸法が小さくなると共にリードフレーム10の長手方向に伸張するように弾性変形して引っ張り荷重印加状態となる(図8における右側)。このようにして、接合部19と後端面当接部17との相対距離が長くなるように連結変形部20が変形することで、後述するフレーム固着部25およびリード線固着部26に対して外力が直接的に作用するのを避けることができ、また、検出素子4に対する波状部分16の相対位置が移動するのを防ぐことができる。
【0050】
また、リード線46に対し、リードフレーム10に近づく方向の外力(押し込み力)が印加された場合には、波状形状の振幅方向寸法が大きくなると共にリードフレーム10の長手方向に短縮するように連結変形部20が弾性変形して押し込み荷重印加状態となる(図8における左側)。このようにして、連結変形部20が接合部19と後端面当接部17との相対距離が短くなるように変形することで、後述するフレーム固着部25およびリード線固着部26に対して外力が直接的に作用するのを避けることができ、また、検出素子4に対する波状部分16の相対位置が移動するのを防ぐことができる。
【0051】
なお、連結変形部20は、断面形状が略S字形となる波状形状に形成されており、押し込み力の印加時に波状形状の振幅方向寸法が伸張変形するにあたり、自身の板面の表側方向および裏側方向のそれぞれに張り出す部分が生じるように変形する。このため、リードフレーム10が弾性変形するにあたり、板面における表側方向または裏側方向のいずれか一方向にのみ張り出す場合に比べて、無荷重状態から押し込み力印加状態に変化する際のリードフレーム10の配置位置の変化量が小さくなる。よって、リードフレーム10は、連結変形部20を備えて形成されることで、外力が印加される場合の配置位置の変化量を小さくすることができ、他の導電性部材(外筒44など)に接触し難くなると共に、リードフレーム10どうしが互いに接触し難くなる。
【0052】
次に、接続端子部材24について説明する。
図3に、接続端子部材24を介してリード線46に電気的に接続された状態のリードフレーム10の斜視図を示す。なお、図3では、リードフレーム10のうち軸線方向における中間部分を省略して表している。また、リード線46は、可撓性の導電性材料からなる芯線47と、芯線47の周囲を被覆する絶縁性材料からなる被覆部49と、を備えて構成されている。
【0053】
接続端子部材24は、導電性材料(例えば、インコネルなど)により形成されており、リードフレーム10(詳細には、接合部19)を固着するためのフレーム固着部25と、リード線46(詳細には、芯線47)を固着するためのリード線固着部26と、フレーム固着部25およびリード線固着部26を連結する連結部27と、を備えて構成されている。
【0054】
次に、図4に、リードフレーム10およびリード線46が接続される前の接続端子部材24を表す斜視図、および接続端子部材24の一部断面斜視図を示す。なお、図4では、左側に、リードフレーム10およびリード線46が接続される前の接続端子部材24を表す斜視図を示し、右側に、左側に示した接続端子部材24におけるB−B視断面を表した一部断面斜視図を示す。
【0055】
また、図5に、接続端子部材24のうち、連結部27の一部とフレーム固着部25に相当する部分の展開図を示す。
図5に示すように、フレーム固着部25は、連結部27の軸線方向先端側に連続して形成された平板状の背面部37と、背面部37の左側端部および右側端部からそれぞれ延設される2つの側面部38と、側面部38のうち背面部37との接続側とは反対側の端部に形成される2つの凸部39と、を備えて構成されている。
【0056】
なお、背面部37は、板面の略中央部分に板面の厚さ方向に貫通する四角形の開口部40が形成されている。開口部40の開口端面のうち開口部40の先端側に位置する開口端面41は、フレーム固着部25におけるリードフレーム10の挿通方向(図における上下方向)に略垂直な面として形成されている。
【0057】
また、凸部39の先端部71は、後端部72に近づくほど側面部38との距離が長くなるテーパ形状に形成されている。なお、凸部39における先端部71とは、フレーム固着部25へのリードフレーム10の挿入時に、凸部39のうちで最先にリードフレーム10に接触する端部のことであり、凸部39における後端部72とは、凸部39におけるリードフレーム10の挿通方向の両端部のうち、先端部71とは反対側の端部のことである。
【0058】
このフレーム固着部25のうち、側面部38は、凸部39を有する端部が背面部37に対向するように、リードフレーム10の挿通方向に垂直な断面形状が略C字型に曲げ加工されることで、図4に示すように形成される。これにより、フレーム固着部25は、背面部37および2つの側面部38により、リードフレーム10の接合部19を包囲できる形状となる。
【0059】
なお、2つの凸部39は、側面部38が曲げ加工されたときにリードフレーム10に対向する部分の断面積の合計値が、開口部40の開口面積よりも小さくなるように形成されている。すなわち、2つの凸部39は、開口部40に対して同時に収容できる形状に形成されている。
【0060】
次に、図4に示すように形成された接続端子部材24に対して、リードフレーム10を加締めにより固着(固定)する作業手順について、簡単に説明する。
まず、接続端子部材24のフレーム固着部25に対して、接合部19を挿入可能な位置にリードフレーム10を配置し、そのあと、リードフレーム10をフレーム固着部25に挿入する。このとき、凸部39の先端部71がテーパ形状であることから、リードフレーム10が凸部39に係止されることなく、滑らかにフレーム固着部25の内部にリードフレーム10を挿入させることができる。
【0061】
次に、側面部38のうち凸部39が形成された端部を背面部37に近づけるように、2つの側面部38に対して外力を印加することで、側面部38を加締め変形させる。この側面部38の変形に伴い、凸部39によりリードフレーム10(接合部19)の一部を開口部40に向けて変形させることにより、リードフレーム10の一部(張り出し部11)が開口部40の内部に配置される。つまり、背面部37の開口端面41および凸部39によりリードフレーム10(接合部19)を変形させて張り出し部11(図7参照)を形成させる。なお、張り出し部11は、リードフレーム10の軸線方向に対する垂直方向に突出する形状に形成される。
【0062】
このような側面部38の変形作業により、開口端面41および凸部39のそれぞれにリードフレーム10の張り出し部11を係合させると共に、リードフレーム10をフレーム固着部25に加締め固定させることができる。
この結果、リードフレーム10の張り出し部11が開口部40の内部に配置されることにより、張り出し部11が開口端面41および凸部39のそれぞれに係合する状態となり、リードフレーム10は、フレーム固着部25から抜け落ちるのが防止される。また、リードフレーム10は、フレーム固着部25のうち凸部39および背面部37に確実に当接するため、接続端子部材24との電気的接続状態が良好となる。
【0063】
次に、接続端子部材24のうちリード線固着部26について簡単に説明する。
リード線固着部26は、図3および図4に示すように、連結部27から連続して形成されるリード線背面部80と、リード線背面部80の左右両側部からそれぞれ延設される2つのリード線側面部81と、を備えて構成されている。
【0064】
リード線固着部26は、2つのリード線側面部81がそれぞれ曲げ加工されることで、リード線背面部80と2つのリード線側面部81とによりリード線46の芯線47を包囲できる形状に形成される(図4参照)。そして、このように形成されたリード線固着部26に対してリード線46の芯線47を挿通した後、リード線背面部80および2つのリード線側面部81により囲まれる部分の断面積が縮小されるように、リード線側面部81を加締め変形させることで、リード線46の芯線47をリード線固着部26に固定することができる(図3参照)。
【0065】
次に、セラミックセパレータ48の接続端子配置部67に接続端子部材24が配置された際の、リード線固着部26と接続端子係止部68との隙間間隔L1を表す説明図を図7に示す。
接続端子部材24のうちフレーム固着部25は、接続端子配置部67での軸線方向における配置位置が、リードフレーム10との接合部分の位置によって決定される。そして、接続端子部材24は、リードフレーム10(詳細には、連結変形部20)が外力を受けていない場合には、図7に示すように、リード線固着部26と接続端子配置部67の接続端子係止部68との間に一定の隙間(隙間間隔L1)が生じる位置に配置される。
【0066】
なお、接続端子部材24のリード線固着部26は、軸線方向(図における上下方向)に垂直な断面形状における外径寸法の最大値が、セラミックセパレータ48のリード線挿通孔66の内径寸法よりも大きい形状に形成されている。具体的には、リード線固着部26のうち、リード線背面部80(図4参照)の幅方向における外径寸法(換言すれば、一方のリード線側面部81(図4参照)の最外端部から他方のリード線側面部81の最外端部までの寸法)が、リード線挿通孔66の内径寸法よりも大きい形状に形成されている。
【0067】
このため、接続端子部材24は、セラミックセパレータ48のリード線挿通孔66に挿通しようとしても、リード線側面部81がセラミックセパレータ48におけるリード線挿通孔66の周囲部分(接続端子係止部68)に係止される形状となり、リード線挿通孔66に挿通することができない。
【0068】
次に、リードフレーム10の連結変形部20の許容最大変形量について、図8を用いて説明する。なお、連結変形部20の許容最大変形量とは、連結変形部20の変形量のうち連結変形部20が破断しない範囲における最大値を意味する。
リードフレーム10は、前述のように、外力の印加により連結変形部20が変形することで、軸線方向における全長寸法が変化(縮小あるいは拡大)するよう構成されている。
【0069】
まず、図8では、中央に、外力が印加されていない無荷重状態のリードフレーム10の連結変形部20に相当する部分を表している。
また、図8の右側の図は、引っ張り力(引っ張り荷重)が印加されて、波状形状の振幅方向寸法が小さくなると共にリードフレーム10の長手方向に伸張するように変形した連結変形部20の状態(引っ張り荷重印加状態)を表している。なお、外力として引っ張り荷重を印加する場合において、破断する直前まで外力を印加したときの連結変形部20の変形量L3が、リードフレーム10の伸張方向における許容最大変形量L3(許容最大伸張変形量L3)となる。
【0070】
次に、図8の左側の図は、押し込み力(押し込み荷重)が印加されて、波状形状の振幅方向寸法が大きくなると共にリードフレーム10の長手方向に短縮するように変形した連結変形部20の状態(押し込み荷重印加状態)を表している。なお、外力として押し込み荷重を印加する場合において、破断する直前まで外力を印加したときの連結変形部20の変形量L2が、リードフレーム10の短縮方向における許容最大変形量L2(許容最大短縮変形量L2)となる。
【0071】
そして、本実施例の空燃比センサ2においては、空燃比センサ2を構成する構成部材(接続端子部材24やセラミックセパレータ48など)の各寸法に基づいて、許容最大伸張変形量L3が隙間間隔L1(図7参照)よりも長くなるように、リードフレーム10の形状(軸線方向寸法や連結変形部20の形状)が設定されている。つまり、連結変形部20は、波状部分16と接合部19との相対距離が拡大する変形方向における許容最大伸張変形量L3が、接続端子部材24のリード線固着部26がセラミックセパレータ48に係止される際の連結変形部20の変形量(換言すれば、隙間間隔L1)よりも大きくなるように形成されている。
【0072】
このため、リードフレーム10は、リード線固着部26を有する接続端子部材24と共に空燃比センサ2に備えられることで、連結変形部20の変形量が許容最大伸張変形量L3となる前に、リード線固着部26がセラミックセパレータ48に係止されるため、連結変形部20が許容最大伸張変形量L3を超えて変形するのを防ぐことができる。これにより、外力の印加に伴う連結変形部20の破断を防止し、リードフレーム10の断線を防ぐことができるため、リード線46とリードフレーム10との電気的な接続状態を良好に維持することができる。
【0073】
また、リードフレーム10は、連結変形部20が許容最大伸張変形量L3だけ変形するために必要な外力(許容最大荷重)が、リードフレーム10をフレーム固着部25から引き抜くために必要な引き抜き荷重(フレーム引き抜き荷重)およびリード線46をリード線固着部26から引き抜くために必要な引き抜き荷重(リード線引き抜き荷重)のいずれの荷重よりも小さくなるように構成されている。具体的には、連結変形部20の形状を変更することで、変形用荷重の大きさと連結変形部20の変形量との関係が調整されている。
【0074】
なお、フレーム引き抜き荷重およびリード線引き抜き荷重は、特許請求の範囲に記載の切り離し荷重に相当する。
このようなリードフレーム10(金属端子部材)は、リード線46に外力が印加された場合において、リードフレーム10が接続端子部材24のフレーム固着部25から引き抜かれる前に、連結変形部20が変形し、また、リード線46が接続端子部材24のリード線固着部26から引き抜かれる前に、連結変形部20が変形することになる。
【0075】
なお、本実施例においては、リードフレーム10が、特許請求の範囲に記載の金属端子部材に相当し、接合部19がリード線接続部に相当し、波状部分16が電極当接部に相当し、セラミックセパレータ48が絶縁部材に相当し、リード線側面部81が接続端子用絶縁部材係止部に相当する。
【0076】
以上、説明したように、本実施例の全領域空燃比センサ2に備えられるリードフレーム10は、接合部19と波状部分16とが連結変形部20により連結されており、連結変形部20が変形することで、接合部19と波状部分16との相対距離が変化するよう構成されている。
【0077】
このため、リード線46に外力(引っ張り力)が印加された場合には、連結変形部20が変形することにより、外力が直接的に接合部19や接続端子部材24のリード線固着部26に作用するのを避けることができる。これにより、リードフレーム10(接合部19)と接続端子部材24(フレーム固着部25)とが切り離される可能性や、接続端子部材24(リード線固着部26)がリード線46から切り離される可能性が低くなるため、リードフレーム10とリード線46との断線が生じ難くなる。
【0078】
また、連結変形部20が変形することで、検出素子4に対する波状部分16の相対位置(配置位置)が移動するのを防ぐことができ、リードフレーム10が検出素子4の電極端子部30,31,32,34,36を削り取るのを防ぐことができる。
【0079】
さらに、このリードフレーム10は、連結変形部20の変形により接合部19と波状部分16との相対距離が変化するよう構成されている。このことから、リードフレーム10が備えられるセンサのうち他の構成部材(外筒44、セラミックスリーブ6や主体金具102など)に製造寸法誤差が生じた場合であっても、連結変形部20の変形によりその製造寸法誤差を吸収できるため、接続端子部材24を介したリードフレーム10とリード線46との接続状態が良好となる。つまり、リードフレーム10は、空燃比センサ2における他の構成部材により定められるリード線46の端部とリードフレーム10との実際の相対距離に応じて、連結変形部20が変形することにより、リード線46の端部とリードフレーム10との相対距離を適切に設定することができる。
【0080】
これにより、リードフレーム10が空燃比センサ2における他の導電性部材などに接触するのを防ぐことができ、リードフレーム10およびリード線46を含む電流経路におけるそれぞれの絶縁性を維持することができる。
よって、本実施例によれば、リード線46に対して外力が印加された場合においても、検出素子4の電極端子部30,31,32,34,36が剥離し難く、また、リード線46との断線が生じ難く、各電流経路の絶縁性を維持できるリードフレーム(金属端子部材)を得ることができる。
【0081】
また、リードフレーム10(金属端子部材)は、リード線46に外力が印加された場合には、リードフレーム10が接続端子部材24のフレーム固着部25から引き抜かれる前に、また、リード線46が接続端子部材24のリード線固着部26から引き抜かれる前に、連結変形部20が変形することになる。
【0082】
このようなリードフレーム10は、リード線46に外力が印加された場合に、接合部19や接続端子部材24のリード線固着部26などに対して外力が直接的に作用するのを確実に防ぐことができる。また、リード線46への外力印加時における電極端子部30,31,32,34,36の配置位置の移動を確実に抑えることができ、検出素子4の電極端子部30,31,32,34,36が剥離するのを確実に防ぐことができる。
【0083】
よって、リードフレーム10を用いることで、リードフレーム10とリード線46との電気的な接続が切り離されるのを確実に防止でき、接続端子部材24を介したリード線46とリードフレーム10との電気的な接続状態を良好に維持することができる。
【0084】
また、全領域空燃比センサ2は、リード線46とリードフレーム10とを接続する部材として、接続端子部材24が備えられている。接続端子部材24は、セラミックセパレータ48のリード線挿通孔66には挿通できず、セラミックセパレータ48におけるリード線挿通孔66の周囲部分(接続端子係止部68)に係止されるリード線側面部81を備えて構成されている。
【0085】
そして、リードフレーム10は、連結変形部20の許容最大変形量L3が、接続端子部材24のリード線側面部81がセラミックセパレータ48の接続端子係止部68に係止される際の連結変形部20の変形量(換言すれば、隙間間隔L1)よりも大きくなるように形成されている。
【0086】
つまり、全領域空燃比センサ2は、リードフレーム10の連結変形部20が許容最大伸張変形量L3を超えて変形するのを防止するよう構成されており、リード線46への外力の印加に伴う連結変形部20の破断を防止し、リードフレーム10の断線を防止することができる。
【0087】
よって、全領域空燃比センサ2は、リード線46に対して外力が印加された場合であっても、接続端子部材24を介したリード線46とリードフレーム10との電気的な接続状態を良好に維持することができる。これにより、全領域空燃比センサ2は、リードフレーム10、接続端子部材24およびリード線46を含む電流経路の断線を防止することができ、特定ガスの検出結果に応じた検出信号を適切に外部に出力することができる。
【0088】
上記実施例(以下、第1実施例ともいう)では、金属端子部材(リードフレーム)として、リード線との接続にあたり接続端子部材を介して間接的にリード線に接続される構造の金属端子部材を備えるセンサ(全領域空燃比センサ2)について説明したが、金属端子部材としては、接続端子部材を介することなくリード線と直接接続される構成の金属端子部材を用いてもよい。
【0089】
そこで、第2実施例として、リード線と直接接続される構造の金属端子部材(第2リードフレーム90)を備える第2全領域空燃比センサについて説明する。なお、第2全領域空燃比センサは、第1実施例の全領域空燃比センサ2に対して、リードフレーム10および接続端子部材24に代えて第2リードフレーム90を備えることで構成される。
【0090】
第2リードフレーム90の外観を表した斜視図を図9に示す。
第2リードフレーム90は、第1実施例のリードフレーム10に対して、フレーム本体12の後端部に第2リード線固着部91を設けることで構成されている。なお、第2リード線固着部91は、後端面当接部17に対する相対位置が、第1実施例の全領域空燃比センサ2におけるリードフレーム10の後端面当接部17と接続端子部材24のリード線固着部26との相対位置と同様となる位置に形成されている。
【0091】
このため、第2全領域空燃比センサは、第2リード線固着部91とセラミックセパレータ48の接続端子係止部68との隙間間隔が、全領域空燃比センサ2におけるリード線固着部26と接続端子係止部68との隙間間隔L1と略同一寸法となる。
【0092】
そして、第2リードフレーム90の第2リード線固着部91は、第1実施例における接続端子部材24のリード線固着部26と略同様の構成であり、フレーム本体12から連続して形成される第2リード線背面部92と、第2リード線背面部92の左右両側部からそれぞれ延設される2つの第2リード線側面部93と、を備えて構成されている。
【0093】
つまり、第2リード線固着部91は、2つの第2リード線側面部93がそれぞれ曲げ加工されることで、第2リード線背面部92と2つの第2リード線側面部93とによりリード線46の芯線47を包囲できる形状に形成される。そして、このように形成された第2リード線固着部91に対してリード線46の芯線47を挿通した後、第2リード線背面部92および2つの第2リード線側面部93により囲まれる部分の断面積が縮小されるように、第2リード線側面部93を加締め変形させることで、リード線46の芯線47を第2リード線固着部91に固定することができる。
【0094】
また、第2リードフレーム90の第2リード線固着部91は、第1実施例における接続端子部材24のリード線固着部26と同様に、軸線方向(図における上下方向)に垂直な断面形状における外径寸法の最大値が、上述のセラミックセパレータ48のリード線挿通孔66の内径寸法よりも大きい形状に形成されている。具体的には、第2リード線固着部91のうち、第2リード線背面部92の幅方向における外径寸法(換言すれば、一方の第2リード線側面部93の最外端部から他方の第2リード線側面部93の最外端部までの寸法)が、リード線挿通孔66の内径寸法よりも大きい形状に形成されている。
【0095】
なお、第2リードフレーム90の連結変形部20は、許容最大伸張変形量が上述のリードフレーム10と同様の寸法(許容最大伸張変形量L3)となるように形成されている。
このことから、第2リードフレーム90を備える第2全領域空燃比センサは、第2リード線固着部91と後端面当接部17との相対距離が拡大する変形方向における連結変形部20の許容最大変形量(許容最大伸張変形量L3)が、第2リード線側面部93がセラミックセパレータ48に係止される際の連結変形部の変形量(隙間間隔L1)よりも大きくなるように構成されている。
【0096】
つまり、第2全領域空燃比センサにおいては、第2リードフレーム90の連結変形部20の変形量が許容最大変形量L3となる前に、第2リード線側面部93がセラミックセパレータ48(接続端子係止部68)に係止されることとなり、連結変形部20が許容最大変形量L3を超えて変形するのを防ぐことができる。
【0097】
これにより、リード線への外力印加に伴う連結変形部20の破断、ひいては第2リードフレーム90の断線を防ぐことができ、リード線と第2リードフレーム90との電気的な接続状態を良好に維持することができる。
なお、第2実施例においては、第2リードフレーム90が、特許請求の範囲に記載の金属端子部材に相当し、第2リード線固着部91がリード線接続部に相当し、第2リードフレーム90の第2リード線側面部93が絶縁部材係止部に相当する。
【0098】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、金属端子部材(リードフレーム)とリード線との固着方法、金属端子部材(リードフレーム)と接続端子部材との固着方法およびリード線と接続端子部材との固着方法は、カシメに限られることはなく、溶接あるいは圧入などの固着方法を用いることができる。
【0099】
また、連結変形部は、断面形状が略S字形のものに限られることはなく、リード線接続部と電極当接部との相対距離を変化させるように変形可能な形状であれば、断面形状が略U字形や略W字形、略V字形状などに形成されていてもよい。さらに、接続端子部材の適用対象となるセンサは、全領域空燃比センサに限られることはなく、酸素センサ、NOxセンサ、温度センサなど他の種類のセンサに対して本発明の接続端子部材を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のリードフレームを備える全領域空燃比センサの全体構成を示す断面図である。
【図2】 検出素子およびリードフレームが挿通孔に配置された状態のセラミックスリーブの縦断面を表す一部断面斜視図である。
【図3】 接続端子部材を介してリード線に電気的に接続された状態のリードフレームの斜視図である。
【図4】 リードフレームおよびリード線が接続される前の接続端子部材を表す斜視図および一部断面斜視図である。
【図5】 接続端子部材のうち、連結部の一部とフレーム固着部に相当する部分の展開図である。
【図6】 リードフレームの外観を表した斜視図である。
【図7】 セラミックセパレータの接続端子配置部に接続端子部材が配置された際のリード線固着部と接続端子係止部との隙間間隔L1を表す説明図である。
【図8】 連結変形部が弾性変形する状態を表した説明図である。
【図9】 第2リードフレームの外観を表した斜視図である。
【符号の説明】
2…全領域空燃比センサ、4…検出素子、10…リードフレーム、16…波状部分、19…接合部、20…連結変形部、24…接続端子部材、30,31,32,34,36…電極端子部、46…リード線、48…セラミックセパレータ、66…リード線挿通孔、67…接続端子配置部、68…接続端子係止部、90…第2リードフレーム、91…第2リード線固着部。

Claims (3)

  1. 電極端子部を有する検出素子と、
    外部回路接続用のリード線と、
    前記リード線に対して直接に、または他部材を介して間接的に接続されるとともに、前記電極端子部と前記リード線とを電気的に接続する金属端子部材と、
    前記リード線が挿通されるリード線挿通孔を有する絶縁部材と、
    を備えるセンサであって、
    前記検出素子との間で前記金属端子部材を挟み込むとともに、前記検出素子の径方向周囲を取り囲むように配置される筒状のセラミックスリーブを備えており、
    前記金属端子部材は、
    前記外部回路接続用のリード線に対して直接に、または他部材を介して間接的に接続されるリード線接続部と、
    前記検出素子の前記電極端子部に当接する電極当接部と、
    前記リード線接続部と前記電極当接部とを連結すると共に、前記リード線接続部と前記電極当接部との相対距離を変化させるように変形する連結変形部と、
    を備えており、
    前記連結変形部は、前記セラミックスリーブの後端部よりも後端側に配置されるとともに、前記絶縁部材の先端部よりも先端側に配置されており、
    前記絶縁部材は、セラミックからなる絶縁材料で構成されており、
    前記金属端子部材は、前記リード線挿通孔には挿通できず、前記絶縁部材における前記リード線挿通孔の周囲部分に係止される絶縁部材係止部を備えており、
    前記連結変形部は、前記リード線接続部と前記電極当接部との相対距離が拡大する変形方向における許容最大変形量が、前記絶縁部材係止部が前記絶縁部材に係止される際の前記連結変形部の変形量よりも大きいこと、
    を特徴とするセンサ。
  2. 電極端子部を有する検出素子と、
    外部回路接続用のリード線と、
    前記リード線に対して直接に、または他部材を介して間接的に接続されるとともに、前記電極端子部と前記リード線とを電気的に接続する金属端子部材と、
    前記リード線が挿通されるリード線挿通孔を有する絶縁部材と、
    を備えるセンサであって、
    前記検出素子との間で前記金属端子部材を挟み込むとともに、前記検出素子の径方向周囲を取り囲むように配置される筒状のセラミックスリーブを備えており、
    前記金属端子部材は、
    前記外部回路接続用のリード線に対して直接に、または他部材を介して間接的に接続されるリード線接続部と、
    前記検出素子の前記電極端子部に当接する電極当接部と、
    前記リード線接続部と前記電極当接部とを連結すると共に、前記リード線接続部と前記電極当接部との相対距離を変化させるように変形する連結変形部と、
    前記リード線に電気的に接続されるとともに、前記金属端子部材に電気的に接続される接続端子部材と、
    を備えており、
    前記連結変形部は、前記セラミックスリーブの後端部よりも後端側に配置されるとともに、前記絶縁部材の先端部よりも先端側に配置されており、
    前記絶縁部材は、セラミックからなる絶縁材料で構成されており、
    前記接続端子部材は、前記リード線挿通孔には挿通できず、前記絶縁部材における前記リード線挿通孔の周囲部分に係止される接続端子用絶縁部材係止部を備え、
    前記連結変形部は、前記リード線接続部と前記電極当接部との相対距離が拡大する変形 方向における許容最大変形量が、前記接続端子部材の前記接続端子用絶縁部材係止部が前記絶縁部材に係止される際の前記連結変形部の変形量よりも大きいこと、
    を特徴とするセンサ。
  3. 前記連結変形部は、自身の変形に必要な変形用荷重の大きさが、前記リード線接続部と前記リード線との電気的接続を切り離すために必要な切り離し荷重よりも小さいこと、
    を特徴とする請求項1または2に記載のセンサ。
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