JP2007040820A - ガスセンサ素子及びガスセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】固体電解質体に形成された複数のスルーホール間での電気的なリークの発生を防止することのできるガスセンサ素子及びガスセンサを提供する。
【解決手段】ガスセンサ素子100において、第2固体電解質体151には、第4スルーホール158と第5スルーホール159の2つのスルーホールが形成されている。これら第4スルーホール158と第5スルーホール159は、第2固体電解質体151の長手方向にずらして配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定対象ガス中の特定ガス成分の濃度を検出するためのガスセンサ素子及びガスセンサに関する。
従来から、例えば自動車から排出される排気ガス等の被測定ガス中の特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサが知られている。このようなガスセンサでは、被測定ガス中の特定ガス成分の濃度に応じて電気的特性が変化するガスセンサ素子を用いている。このガスセンサ素子は、例えば、ジルコニアを主体とする固体電解質体を具備しており、1又は複数の固体電解質体と、電極、絶縁層、ヒータ等を積層し、全体として板状の外径を有するよう構成したものが知られている。なお、ヒータは、例えば、アルミナを主体としたセラミック層(絶縁層)と発熱抵抗体等を積層した構造とされている。
上記のようなガスセンサ素子では、板状の長手方向における一方の端部(先端部)が被測定ガスに晒される検知部とされ、他端側(後端側)が主体金具に固定される固定部とされている。このため、板状に形成された固体電解質体の先端側の両面には、基準電極部及び測定電極部等が設けられ、これらの電極を引き出すためのリード部(基準リード部及び検知リード部)が、固体電解質体の長手方向に沿って形成されている。
また、ガスセンサ素子の後端側の最外側面には、外部との電気的接続を行うための電極パッドが設けられている。そして、固体電解質体等の後端側にスルーホールを形成して、積層構造の中間部分の電極を、最外側表面の電極パッドにまで引き出す構造とすることが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−294687号公報
ところで、固体電解質体は、温度が上昇すると抵抗が減少する性質を有する。また、ガスセンサ素子においては、小型化の要請からその幅を拡げることには限界がある。このため、固体電解質体の後端部に複数のスルーホールを形成した場合、固体電解質体の温度が上昇した際に、これらのスルーホール間で電気的なリークが生じる可能性があるという問題があることが判明した。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。本発明は、固体電解質体に形成された複数のスルーホール間での電気的なリークの発生を防止することのできるガスセンサ素子及びガスセンサを提供することを目的とする。
本発明のガスセンサ素子は、板状に形成され、被測定ガス中の特定ガスの濃度に応じて電気的特性が変化する固体電解質体と、該固体電解質体の長手方向先端側に位置し、互いが対向するように形成された一対の電極本体部と、一対の該電極本体部に電気的に接続し、長手方向に延びる電極リード部と、前記電極本体部の対向方向にみたときに前記固体電解質体よりも一方の電極本体部側に設けられ、長手方向に延びる少なくとも1つ以上の導電部と、前記固体電解質体の長手方向後端側に該固体電解質体を貫通して設けられ、内部に導体層が形成された複数のスルーホールと、を具備し、複数の前記スルーホールと、一方の前記電極本体部から延びる一方の電極リード部及び前記導電部とがそれぞれが対になるようにして電気的に接続するガスセンサ素子であって、前記複数のスルーホールのうち隣接する2つのスルーホールを、前記固体電解質体の前記長手方向における位置をずらして配置したことを特徴とする。
上記構成の本発明のガスセンサ素子では、固体電解質体に形成される複数のスルーホールを、固体電解質体の長手方向における位置をずらして配置することにより、長手方向位置を揃えて並べて配置した場合に比べて、スルーホール間の距離を拡大することができる。これによって、固体電解質体に形成されたスルーホール同士で電気的なリークが発生することを防止することができる。
なお、例えば、スルーホールが固体電解質体に3つ形成されている場合、それぞれが隣接する2つのスルーホールの長手方向における位置がずれていればよく、隣接しない2つのスルーホールの長手方向における位置は略同一であってもよいし、ずれていてもよい。このように、複数のスルーホールが固体電解質体に形成される場合には、隣接しない2つのスルーホールを見たときに、長手方向における位置が略同一であっても良いし、ずれていても良い。さらに、隣接する2つのスルーホールの長手方向にずらす量は、離れていれば離れているほうが好ましいが、ガスセンサ素子が実使用時に500℃を超える部位に形成すると、温度からの影響による電気的なリークが発生するため、500℃以下の部位に設けることが好ましい。さらに、隣接する2つのスルーホールの形成位置が、固体電解質体の長手方向においてかぶらないように設けることがより好ましい。
また、「導電部」は、例えば、電極本体部の対向方向にみたときに、固体電解質体に対して一方の電極本体部側に板状のヒータが積層されたガスセンサ素子の場合には、そのヒータを構成する2つの基板に挟まれて形成される発熱抵抗体のことを指す。さらに、例えば、電極本体部の対向方向にみたときに、固体電解質体に対して一方の電極本体部側にガス検出室を介してもう1つ固体電解質体及びそれに形成される一対の電極本体部(以下、第2電極本体部とも言う。)が積層されたガスセンサ素子の場合には、一対の第2電極本体部のうちの何れか、もしくは両方の第2電極本体部のことを指す。
さらに、本発明のガスセンサ素子は、複数の前記スルーホールにそれぞれが対になるようにして電気的に接続すると共に、前記電極本体部の対向方向にみたときに前記固体電解質体よりも他方の電極本体部側に設けられる複数の電極パッドを有し、複数の前記電極パッドは、前記固体電解質体の長手方向に略同位置に形成されていることが好ましい。このように、電極パッドの長手方向の位置を略同位置に形成しつつ、スルーホールの位置を電極パッドの長手方向に長さの範囲内とすることで、他の構成部分に変更を加えることなく、容易にスルーホール間の電気的なリークを防止することができる。なお、「長手方向に略同位置に形成される」とは、例えば、2つの電極パッドが形成される場合に、製造上の寸法公差等を加味して同位置に形成することを指す。また、このように構成されたガスセンサ素子を、主体金具に組み込んでガスセンサを構成することにより、固体電解質体における電気的なリークを防止したガスセンサを得ることができる。
本発明のガスセンサ素子及びガスセンサによれば、固体電解質体に形成された複数のスルーホール間での電気的なリークの発生を防止することができる。
以下、本発明の実施形態に係る積層型のガスセンサ素子100を、図面を参照して説明する。図1は、全体形状が板状とされたガスセンサ素子100の構造を示す分解斜視図であり、ガスセンサ素子100は、ガスセンサ素子本体300と、ヒータ200を積層させて構成されている。
ヒータ200は、アルミナを主体とする第1基体121及び第2基体122と、第1基体121と第2基体122とに挟まれ、白金を主体とする発熱体123を有している。発熱体123は、先端側に位置する発熱部124と、発熱部124から第1基体121の長手方向に沿って延びる一対のヒータリード部125とを有している。そして、ヒータリード部125の端末は、第1基体121に設けられる2つのヒータ側スルーホール126を介して2つのヒータ側パッド120と電気的に接続されている。
ガスセンサ素子本体300は、酸素濃度検出セル130と酸素ポンプセル150とを備える。酸素濃度検出セル130と酸素ポンプセル150との間には、絶縁層140が設けられ、酸素ポンプセル150の外側(図中上側)には、保護層160が設けられている。
酸素濃度検出セル130は、第1固体電解質体131と、その第1固体電解質体131の両面に形成された第1電極132及び第2電極133とから構成されている。第1電極132は、第1電極部134と、第1電極部134から第1固体電解質体131の長手方向に延びる第1リード部135とから構成されている。第2電極133は、第2電極部136と、第2電極部136から第1固体電解質体131の長手方向に延びる第2リード部137とから構成されている。なお、上記第1リード部135及び第2リード部137と第1固体電解質体131との間には、図示しない絶縁層が形成されている。
そして、第1リード部135の端末は、第1固体電解質体131に設けられた第1スルーホール138、後述する絶縁層140に設けられた第2スルーホール144、第2固体電解質体151に設けられた第4スルーホール158及び保護層160に設けられた第6スルーホール164を介して3個設けられたガスセンサ素子側パッド167のうちの1つと電気的に接続されている。一方、第2リード部137の端末は、後述する絶縁層140に設けられた第3スルーホール145、第2固体電解質体151に設けられた第5スルーホール159及び保護層160に設けられた第7スルーホール165を介してガスセンサ素子側パッド167のうちの1つと電気的に接続されている。
一方、酸素ポンプセル150は、第2固体電解質体151と、その第2固体電解質体151の両面に形成された第3電極152、第4電極153とから構成されている。第3電極152は、第3電極部154と、第3電極部154から第2固体電解質体151の長手方向に延びる第3リード部155とから構成されている。第4電極153は、第4電極部と156と、第4電極部156から第2固体電解質体151の長手方向に延びる第4リード部157とから構成されている。なお、上記第3リード部155及び第4リード部157と第2固体電解質体151との間には、図示しない絶縁層が形成されている。
そして、第3リード部155の端末は、第2固体電解質体151に設けられた第5スルーホール159及び後述する保護層160に設けられた第7スルーホール165を介して1つのガスセンサ素子側パッド167と電気的に接続されている。一方、第4リード部157の端末は、保護層160に設けられた第8スルーホール166を介して1つのガスセンサ素子側パッド167と電気的に接続されている。なお、第2リード部137と第3リード部155は、第3スルーホール145を介して同電位となっている。
これら第1固体電解質体131、第2固体電解質体151は、ジルコニア(ZrO)に安定化剤としてイットリア(Y)あるいはカルシア(CaO)を添加してなる部分安定化ジルコニア焼結体から構成されている。
発熱体123、第1電極132、第2電極133、第3電極152、第4電極153、ヒータ側パッド120及びガスセンサ素子側パッド167は、白金族元素で形成することができる。これらを形成する好適な白金族元素としては、Pt、Pd、Rh等を挙げることができる。これらはその一種を単独で使用することもできるし、又二種以上を併用することもできる。
もっとも、発熱体123、第1電極132、第2電極133、第3電極152、第4電極153、ヒータ側パッド120及びガスセンサ素子側パッド167は、耐熱性、耐酸化性を考慮すると、Ptを主体に構成することがより一層好ましい。さらに、発熱体123、第1電極132、第2電極133、第3電極152、第4電極153、ヒータ側パッド120及びガスセンサ素子側パッド167は、主体となる白金族元素の他にセラミック成分を含有することが好ましい。このセラミック成分は、固着という観点から、積層される側の主体となる材料(例えば、第1固体電解質体131、第2固体電解質体151の主体となる成分)と同様の成分であることが好ましい。
上記酸素ポンプセル150と酸素濃度検出セル130との間に形成された絶縁層140は、絶縁部141と拡散律速部143とからなる。この絶縁層140の絶縁部141には、第2電極部136及び第3電極部154に対応する位置にガス検出室142が形成されている。このガス検出室142は、絶縁層140の幅方向で外部と連通しており、該連通部には、外部とガス検出室142との間のガス拡散を所定の律速条件下で実現する拡散律速部143が配置されている。
絶縁部141は、絶縁性を有するセラミック焼結体であれば特に限定されなく、例えば、アルミナやムライト等の酸化物系セラミックを挙げることができる。拡散律速部143は、アルミナからなる多孔質体である。この拡散律速部143によって検出ガスがガス検出室142へ流入する際の律速が行われる。
また、第2固体電解質体151の表面には、第4電極153を挟み込むようにして、保護層160が形成されている。この保護層160は、第4電極部156を挟み込むようにして、第4電極部156を被毒から防御するための多孔質の電極保護部163と、第4リード部157を挟み込むようにして、第2固体電解質体151を保護するための補強部161とからなる。補強部161には、開口部162が設けられ、この開口部162内に位置するように、電極保護部163が設けられている。
上記ガスセンサ素子100において、第2固体電解質体151には、内部に導体層(図示せず。)が形成され、第2固体電解質体151の厚さ方向の電気的導通を得るためのスルーホールとして、第4スルーホール158と第5スルーホール159の2つのスルーホールが形成されている。そして、これら第4スルーホール158と第5スルーホール159は、図2に示すように、第2固体電解質体151の長手方向にずらして配置されている。即ち、図2において、第5スルーホール159は、図中左側に、第4スルーホール158は、図中右側にずらして配置されており、そのずれ量は、図中点線で示すガスセンサ素子側パッド167の長さの範囲内とされている。
このように第2固体電解質体151に配置された第4スルーホール158と第5スルーホール159の2つのスルーホールを、第2固体電解質体151の長手方向にずらして配置すると、ずらさずに並べて配置した場合に比べて第4スルーホール158と第5スルーホール159との間の距離を長くすることができる。これによって、第4スルーホール158と第5スルーホール159との間で電気的なリークが発生することを防止することができる。
ガスセンサ素子100の全体の大きさは、例えば、長手方向の寸法30mm〜60mm、幅寸法2.5mm〜6mm、厚み1mm〜3mmの範囲等の制限があり、固体電解質体に複数のスルーホールを形成する場合、固体電解質体の幅方向に間隔を設けることには限界がある。このため、従来においては、固体電解質体の温度が上昇して抵抗が減少するとスルーホール間において電気的なリークが発生する場合があった。
これに対して、本実施形態のガスセンサ素子100では、第2固体電解質体151に設けられた第4スルーホール158と第5スルーホール159を、第2固体電解質体151の長手方向にずらして配置することによってこれらの間の距離を長くし、電気的なリークが発生することを防止できる。
また、本実施形態では、第4スルーホール158と第5スルーホール159を、ガスセンサ素子側パッド167の長さの範囲内で、第2固体電解質体151の長手方向にずらして配置しているので、後述するガスセンサ素子側パッド167との電気的な接続部(接続端子116)等の構成に変更を加えることなく、容易に電気的リークを防止することができる。本実施形態では、第4スルーホール158と第5スルーホール159を第2固体電解質体151の長手方向に4mmずらして配置しており、このずらす量は少なくとも3mm以上とすることが好ましい。
ところで、ガスセンサ素子100では、図1において左側の先端部が測定部であり、ヒータ200の発熱部124によって、高温に加熱される。そして、上記した第4スルーホール158、第5スルーホール159等が設けられた後端部は、先端側の測定部と比較すると低温になっている。そして、固体電解質体は温度が高いほど抵抗が減少するので、スルーホールを固体電解質体の長手方向先端側(高温側)に必要以上にずらすことは好ましくない。例えば、スルーホール間の距離が5mmの場合、450℃では電気的なリークが発生しないが、500℃となると電気的なリークが発生してしまう。また、600℃以上となると、リード部とスルーホールとの間で電気的なリークが発生する場合がある。したがって、スルーホールは、最高温度が500℃以下となる部位に設けることが好ましい。
なお、本実施形態における第2固体電解質体151が特許請求の範囲における固体電解質体に相当し、第4電極部156が特許請求の範囲における他方の電極本体部に相当し、第3電極部154が特許請求の範囲における一方の電極本体部に相当し、第3リード部155及び第4リード部157が特許請求の範囲における電極リード部に相当し、第1電極132が特許請求の範囲における導電部に相当し、第4スルーホール及び第5スルーホールが特許請求の範囲における複数のスルーホールに相当し、ガスセンサ素子側パッド167が特許請求の範囲における電極パッドに相当する。
図3は、上述したガスセンサ素子100が組み込まれたガスセンサであり、具体的には内燃機関の排気管に取り付けられ、排ガス中の酸素濃度の測定に使用されるガスセンサ600の一例を示した全体断面図である。
図3に示す主体金具30は、ガスセンサを排気管に取り付けるための雄ねじ部31と、取り付け時に取り付け工具をあてがう六角部32とを有している。また、主体金具30には、径方向内側に向かって突出する金具側段部33が設けられており、この金具側段部33はガスセンサ素子100を保持するための金属ホルダ34を支持している。そしてこの金属ホルダ34の内側にはガスセンサ素子100を所定位置に配置するセラミックホルダ35、滑石36が先端側から順に配置されている。
この滑石36は、金属ホルダ34内に配置される第1滑石37と、金属ホルダ34の後端に渡って配置される第2滑石38とからなる。そして第2滑石38の後端側には、アルミナ製のスリーブ39が配置されている。このスリーブ39は多段の円筒状に形成されており、軸線に沿うように軸孔391が設けられ、内部にガスセンサ素子100を挿通している。そして、主体金具30の後端側の加締め部301が内側に折り曲げられており、ステンレス製のリング部材40を介してスリーブ39が主体金具30の先端側に押圧されている。
また、主体金具30の先端側外周には、主体金具30の先端から突出するガスセンサ素子100の先端部を覆うと共に、複数のガス取り入れ孔241を有する金属製のプロテクタ24が溶接により取り付けられている。このプロテクタ24は、二重構造をなしており、外側には一様な外径を有する有底円筒状の外側プロテクタ41、内側には後端部421の外径が先端部422の外径よりも大きく形成された有底円筒状の内側プロテクタ42が配置されている。
一方、主体金具30の後端側には、外筒25の先端側が挿入されている。この外筒25は、先端側の拡径した先端部251を主体金具30にレーザ溶接等により固定されている。外筒25の後端側内部には、セパレータ50が配置され、セパレータ50と外筒25の隙間に保持部材51が介在している。この保持部材51は、後述するセパレータ50の突出部501に係合し、外筒25を加締めることにより外筒25とセパレータ50とにより固定されている。
また、セパレータ50には、ガスセンサ素子100のリード線111〜115を挿入するための通孔502が先端側から後端側にかけて貫設されている(なお、リード線114,115は図示せず。)。通孔502内には、リード線111〜115とガスセンサ素子100の外部端子(ヒータ側パッド120及びガスセンサ素子側パッド167)とを接続する接続端子116が収容されている。各リード線111〜115は、外部において、図示しないコネクタに接続されるようになっている。このコネクタを介してECU等の外部機器と各リード線111〜115とは電気信号の入出力が行われることになる。また、各リード線111〜115は詳細に図示しないが、導線を樹脂からなる絶縁皮膜にて被覆した構造を有している。
さらに、セパレータ50の後端側には、外筒25の後端側の開口部252を閉塞するための略円柱状のゴムキャップ52が配置されている。このゴムキャップ52は、外筒25の後端内に装着された状態で、外筒25の外周を径方向内側に向かって加締めることにより、外筒25に固着されている。ゴムキャップ52にも、リード線111〜115を挿入するための通孔521が先端側から後端側にかけて貫設されている。
以上のように構成されたガスセンサ素子100が組み込まれたガスセンサ600によれば、固体電解質体に形成された複数のスルーホール間での電気的なリークの発生を防止することができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。例えば、酸素センサ以外のガスセンサ、例えばHCセンサ、COセンサ、NOxセンサに使用する積層型ガスセンサ素子に対しても、上記と同様にして適用することができる。
本発明の実施形態に係るガスセンサ素子の構成を模式的に示す分解斜視図。 図1のガスセンサ素子の要部構成を拡大して示す図。 本発明の実施形態に係るガスセンサの構成を示す断面図。
符号の説明
100……ガスセンサ素子、200……ヒータ、300……ガスセンサ素子本体、130……酸素濃度検出セルと、150……酸素ポンプセル、151……固体電解質、158……第4スルーホール、159……第5スルーホール、167……ガスセンサ素子側パッド。

Claims (3)

  1. 板状に形成され、被測定ガス中の特定ガスの濃度に応じて電気的特性が変化する固体電解質体と、
    該固体電解質体の長手方向先端側に位置し、互いが対向するように形成された一対の電極本体部と、
    一対の該電極本体部に電気的に接続し、長手方向に延びる電極リード部と、
    前記電極本体部の対向方向にみたときに前記固体電解質体よりも一方の電極本体部側に設けられ、長手方向に延びる少なくとも1つ以上の導電部と、
    前記固体電解質体の長手方向後端側に該固体電解質体を貫通して設けられ、内部に導体層が形成された複数のスルーホールと、を具備し、
    複数の前記スルーホールと、一方の前記電極本体部から延びる一方の電極リード部及び前記導電部とがそれぞれが対になるようにして電気的に接続するガスセンサ素子であって、
    前記複数のスルーホールのうち隣接する2つのスルーホールを、前記固体電解質体の前記長手方向における位置をずらして配置したことを特徴とするガスセンサ素子。
  2. 複数の前記スルーホールにそれぞれが対になるようにして電気的に接続すると共に、前記電極本体部の対向方向にみたときに前記固体電解質体よりも他方の電極本体部側に設けられる複数の電極パッドを有し、
    複数の前記電極パッドは、前記固体電解質体の長手方向に略同位置に形成されていることを特徴とする請求項1記載のガスセンサ素子。
  3. 請求項1又は2記載のガスセンサ素子を、主体金具に組み込んだことを特徴とするガスセンサ。
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