JP2002328112A - ガスセンサ素子 - Google Patents

ガスセンサ素子

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JP2002328112A
JP2002328112A JP2001134422A JP2001134422A JP2002328112A JP 2002328112 A JP2002328112 A JP 2002328112A JP 2001134422 A JP2001134422 A JP 2001134422A JP 2001134422 A JP2001134422 A JP 2001134422A JP 2002328112 A JP2002328112 A JP 2002328112A
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JP
Japan
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cell
gas
measured
heater
sensor element
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Withdrawn
Application number
JP2001134422A
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English (en)
Inventor
Keigo Mizutani
圭吾 水谷
Hiroo Imamura
弘男 今村
Tasuke Makino
太輔 牧野
Akio Tanaka
章夫 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リーク電流の影響を受け難く,正確に特定ガ
ス成分濃度を検出することができるガスセンサ素子を提
供すること。 【解決手段】 ポンプセル2及びセンサセル4,ヒータ
19とを備えており,上記ポンプセル2,上記センサセ
ル4及び上記ヒータ19は,それぞれ通電用または出力
取り出し用の端子部を有し,上記センサセル4にかかる
各端子部は厚み方向に絶縁層を介して上記ヒータ19及
び上記ポンプセル2にかかる端子部と電気的に分離され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,自動車用内燃機関の排気系等に
設置され,排ガス中のNOx等の検知に利用されるガス
センサ素子に関する。
【0002】
【従来技術】自動車用エンジンからの排ガスを原因とす
る大気汚染は現代社会に深刻な問題を引き起こしてお
り,排ガス中の公害物質に対する浄化基準法規が年々厳
しくなっている。排ガス中のNOx濃度を検出し,検出
結果をエンジン燃焼制御モニタ,触媒モニタ等にフィー
ドバックすれば,より効率よく排ガス浄化を行うことが
できると考えられる。このような背景から,排ガス中の
NOx濃度を精度よく検出可能なガスセンサ素子が求め
られている。
【0003】
【解決しようとする課題】ガスセンサ素子におけるモニ
タセルやセンサセル(後述する比較例参照)を流れる電
流値はμAオーダの微小な値であるため,状況により印
加電圧・電流値が大きく変化するポンプセルやヒータと
の絶縁抵抗を充分大きくしなければ検出誤差を生じる。
【0004】しかしながら,従来のガスセンサ素子では
ポンプセルやヒータとセンサセルやモニタセルとの絶縁
が不十分で,ポンプセルやヒータからセンサセルやモニ
タセルにリーク電流が発生し,該リーク電流によりガス
センサ素子の検出精度が悪化するという問題があった。
なお,この問題はNOx以外の特定ガス成分濃度を測定
するガスセンサ素子についても同様に発生する。
【0005】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,リーク電流の影響を受け難く,正確に特
定ガス成分濃度を検出することができるガスセンサ素子
を提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】第1の発明は,被測定ガス室とポン
プセル及びセンサセル,ヒータとを備えたガスセンサ素
子であって,上記被測定ガス室は所定の拡散抵抗の下に
被測定ガスが導入されるよう構成され,上記ポンプセル
は,酸素イオン導電性の固体電解質板とその表面に設け
た一対の電極とより構成され,上記一対の電極の一方は
上記被測定ガス室と対面し,上記一対の電極に対する通
電により上記被測定ガス室に酸素を導入または排出する
よう構成され,上記センサセルは,酸素イオン導電性の
固体電解質板とその表面に設けた一対の電極とより構成
され,上記一対の電極の一方は上記被測定ガス室と対面
し,被測定ガス中の特定ガス成分濃度を検出するよう構
成され,上記ヒータは,上記ポンプセル及び上記センサ
セルを所定の活性温度に至るまで加熱するよう通電によ
り発熱する発熱体を備え,上記ポンプセル,上記センサ
セル及び上記ヒータは,それぞれ通電用または出力取り
出し用の端子部を有し,上記センサセルにかかる各端子
部はガスセンサ素子の厚み方向に絶縁層を介して上記ヒ
ータ及び上記ポンプセルにかかる端子部と電気的に分離
されていることを特徴とするガスセンサ素子にある(請
求項1)。
【0007】第2の発明は,被測定ガス室とポンプセ
ル,センサセル,モニタセル及びヒータとを備えたガス
センサ素子であって,上記被測定ガス室は所定の拡散抵
抗の下に被測定ガスが導入されるよう構成され,上記ポ
ンプセルは,酸素イオン導電性の固体電解質板とその表
面に設けた一対の電極とより構成され,上記一対の電極
の一方は上記被測定ガス室と対面し,上記一対の電極に
対する通電により上記被測定ガス室に酸素を導入または
排出するよう構成され,上記センサセルは,酸素イオン
導電性の固体電解質板とその表面に設けた一対の電極と
より構成され,上記一対の電極の一方は上記被測定ガス
室と対面し,被測定ガス中の特定ガス成分濃度を検出す
るよう構成され,上記モニタセルは,酸素イオン導電性
の固体電解質板とその表面に設けた一対の電極とより構
成され,上記一対の電極の一方は上記被測定ガス室と対
面し,上記被測定ガス室の酸素濃度を検出するように構
成され,上記ヒータは,上記ポンプセル,上記センサセ
ル及び上記モニタセルを所定の活性温度に至るまで加熱
するよう通電により発熱する発熱体を備え,上記ポンプ
セル,上記センサセル,上記モニタセル及び上記ヒータ
は,それぞれ通電用または出力取り出し用の端子部を有
し,上記センサセル及び上記モニタセルにかかる各端子
部はガスセンサ素子の厚み方向に絶縁層を介して上記ヒ
ータ及び上記ポンプセルにかかる各端子部と電気的に分
離されていることを特徴とするガスセンサ素子にある
(請求項2)。
【0008】第3の発明は,被測定ガス室とポンプセル
及びセンサセル,ヒータとを備えたガスセンサ素子であ
って,上記被測定ガス室は所定の拡散抵抗の下に被測定
ガスが導入されるよう構成され,上記ポンプセルは,酸
素イオン導電性の固体電解質板とその表面に設けた一対
の電極とより構成され,上記一対の電極の一方は上記被
測定ガス室と対面し,上記一対の電極に対する通電によ
り上記被測定ガス室に酸素を導入または排出するよう構
成され,上記センサセルは,酸素イオン導電性の固体電
解質板とその表面に設けた一対の電極とより構成され,
上記一対の電極の一方は上記被測定ガス室と対面し,被
測定ガス中の特定ガス成分濃度を検出するよう構成さ
れ,上記ヒータは,上記ポンプセル及び上記センサセル
を所定の活性温度に至るまで加熱するよう通電により発
熱する発熱体を備え,上記センサセル,上記ポンプセル
及び上記ヒータは,それぞれ通電用または出力取り出し
用の端子部を有し,同一平面上に配置された各端子部は
絶縁層上に形成されていることを特徴とするガスセンサ
素子にある(請求項5)。
【0009】第1,第2,第3の発明にかかるガスセン
サ素子は,いずれの構成についても,比較的大電流が流
れ,大きな電圧や時間変動する電圧が印加されるポンプ
セル及びヒータと,センサセル(第2の発明については
モニタセルも含まれる)とを電気的に分離することがで
きる。そのため,センサセル及びモニタセルに対する電
気的擾乱が生じ難く,正確な特定ガス濃度の測定ができ
る。
【0010】以上,本発明によれば,リーク電流の影響
を受け難く,正確に特定ガス成分濃度を検出することが
できるガスセンサ素子を提供することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】上記第1の発明のガスセンサ素子
は,複数枚の固体電解質板と絶縁板とを適宜積層するこ
とで構成された積層型の素子である。ポンプセル,セン
サセルは各固体電解質板と,その表面に設けた電極から
構成されているが,ポンプセルにかかる電極はセンサセ
ルにおいて検出する特定ガス成分と反応しないような材
質で構成する。また,センサセルは特定ガスを分解して
生じる酸素イオンに基づいて特定ガス濃度を検知するよ
う構成されているが,電極の材質によって分解可能な特
定ガスが定まるため,測定したいガスの種類に応じて電
極の材質を選択する。また,第1の発明のガスセンサ素
子で測定できるガスとしてはNOx,HC,CO等を挙
げることができる。
【0012】また,ガスセンサ素子において,各電極と
各端子部との間の導通は固体電解質板等に設けられたリ
ード部,固体電解質板や絶縁板等を貫通して設けられた
導電性のスルーホール等の導通部分により確保される。
上記導通部分についても,センサセルやモニタセルに絡
む導通部分とポンプセル及びヒータに絡む導通部分と
は,端子部と同じく絶縁層で電気的に分離されているこ
とが好ましい。これにより,導通部分におけるリーク電
流を防止することができる。
【0013】また,第2の発明はモニタセルを持つ以外
は第1の発明と同様である。第2の発明にかかるガスセ
ンサ素子は,モニタセルを持つため,特定ガス成分濃度
の他に被測定ガス室内の酸素ガス濃度も正確に測定する
ことができる。
【0014】また,上記ガスセンサ素子は基準ガスが導
入されるよう構成された基準ガス室を有し,上記被測定
ガス室と上記基準ガス室とを構成するスぺーサーを有
し,該スぺーサーが上記絶縁層であることが好ましい
(請求項3)。これにより,別途独立した絶縁層を設け
ることなく本発明にかかる効果が得られるため,設計変
更等が最小限で済むと共にコスト的にも高価となり難
い。
【0015】また,上記絶縁層はアルミナ主成分の焼結
体より構成され,該絶縁層の総厚みは20μm以上であ
ることが好ましい(請求項4)。アルミナ主成分の焼結
体とは,アルミナセラミックやアルミナに少量のジルコ
ニアやシリカを添加したセラミック等が挙げられ,この
ような焼結体は電気絶縁性が高いという点で勝れてい
る。また,総厚みは,複数層の絶縁層がある場合,その
すべてをガスセンサ素子の厚み方向(積層方向)に合計
した厚みである。この総厚みが20μm未満である場合
は,リーク電流により検出誤差を生じるおそれがある。
また,上記総厚みが5000μmより厚くなった場合,
素子の熱容量が大きくなり,活性化に要する時間が長く
なるおそれがある。
【0016】また,上記第3の発明にかかるガスセンサ
素子も,複数枚の固体電解質板と絶縁板とを適宜積層す
ることで構成された積層型の素子である。ポンプセル,
センサセルは各固体電解質板と,その表面に設けた電極
から構成されているが,ポンプセルにかかる電極はセン
サセルにおいて検出する特定ガス成分と反応しないよう
な材質で構成する。また,第3の発明にかかるガスセン
サ素子は,同一平面上に各端子部が設けてあるため,各
端子部からの出力取り出し時,電圧印加時の外部への接
続を容易に行うことができる。
【0017】また,センサセルは特定ガスを分解して生
じる酸素イオンに基づいて特定ガス濃度を検知するよう
構成されているが,電極の材質によって分解可能な特定
ガスが定まるため,測定したいガスの種類に応じて電極
の材質を選択する。また,第3の発明のガスセンサ素子
で測定できるガスとしてはNOx,HC,CO等を挙げ
ることができる。
【0018】また,ガスセンサ素子において,各電極と
各端子部との間の導通は固体電解質板等に設けられたリ
ード部,固体電解質板や絶縁板等を貫通して設けられた
導電性のスルーホール等の導通部分により確保される。
上記導通部分についても,センサセルやモニタセルに絡
む導通部分とポンプセル及びヒータに絡む導通部分と
は,端子部と同じく絶縁層で電気的に分離されているこ
とが好ましい。これにより,導通部分におけるリーク電
流を防止することができる。
【0019】また,ガスセンサ素子は,酸素イオン導電
性の固体電解質板とその表面に設けた一対の電極とより
構成され,上記一対の電極の一方は上記被測定ガス室と
対面し,上記被測定ガス室の酸素濃度を検出するように
構成されたモニタセルを有することが好ましい(請求項
6)。これにより,特定ガス成分濃度の他に被測定ガス
中の酸素ガス濃度も正確に測定することができる。
【0020】また,同一平面上において上記センサセル
または上記モニタセルの端子部は上記ポンプセルの端子
部を挟んで上記ヒータの端子部と並んで配置されている
ことが好ましい(請求項7)。これにより,より大きな
電流が流れたり,時間的に変動する電圧が印加されるヒ
ータの端子部に対し,センサセルの端子部を離して配置
することができる。また,従来構成のガスセンサ素子
(比較例参照)に対して大きな設計変更を伴わない構成
であるため,製造コストを安価とすることができる。
【0021】また,同一平面上において上記センサセル
または上記モニタセルの端子部は上記ポンプセル及び上
記ヒータの端子部と末端位置が隣接しない位置に配置さ
れていることが好ましい(請求項8)。これにより,セ
ンサセルと,ポンプセル及びヒータの端子間距離を大き
くすることができ,リーク電流を小さくすることができ
る。
【0022】また,同一平面上において,上記センサセ
ルの端子部と上記ポンプセル及び上記ヒータの端子部と
の間にはグランド端子部が設けてあることが好ましい
(請求項9)。これにより,センサセルとポンプセル,
ヒータの端子部間にグランド電位を設けることができる
ため,ポンプセル,ヒータからセンサセルへのリーク電
流を防止することができる。
【0023】また,同一平面上において上記センサセル
及び上記モニタセルの端子部と上記ポンプセル及び上記
ヒータの端子部との間にはグランド端子部が設けてある
が好ましい(請求項10)。これにより,センサセル,
モニタセルとポンプセル,ヒータの端子部間にグランド
電位を設けることができるため,ポンプセル,ヒータか
らセンサセルへのリーク電流を防止することができる。
【0024】
【実施例】以下に,本発明の実施例について説明する。 (実施例1)本例は,図1及び図2に示すごとく,被測
定ガス室111,112とポンプセル2,モニタセル
3,センサセル4,ヒータ19とを備えたガスセンサ素
子1である。上記被測定ガス室111,112は所定の
拡散抵抗の下に被測定ガスが導入されるよう構成されて
いる。
【0025】上記ポンプセル2は,酸素イオン導電性の
固体電解質板16とその表面に設けた一対の電極21,
22とより構成され,電極21は上記被測定ガス室11
1と対面し,上記一対の電極21,22に対する通電に
より上記被測定ガス室111に酸素を導入または排出す
るよう構成されている。
【0026】上記モニタセル3は,酸素イオン導電性の
固体電解質板14とその表面に設けた一対の電極31,
32とより構成され,上記電極32は上記被測定ガス室
112と対面し,上記被測定ガス室112の酸素濃度を
検出するように構成されている。
【0027】上記センサセル4は,酸素イオン導電性の
固体電解質板14とその表面に設けた一対の電極41,
42とより構成され,上記電極42は上記被測定ガス室
112と対面し,被測定ガス中の特定ガス成分であるN
Ox濃度を検出するよう構成されている。上記ヒータ1
9は,上記ポンプセル2及び上記モニタセル3,センサ
セル4を所定の活性温度に至るまで加熱するよう通電に
より発熱する発熱体191を備えている。
【0028】上記ポンプセル2,モニタセル3,センサ
セル4及び上記ヒータ19の発熱体191は,それぞれ
通電用または出力取り出し用の端子部215,225,
314,326,414,426,194を有し,上記
センサセル4及びモニタセル3にかかる各端子部31
4,326,414,426はガスセンサ素子1の厚み
方向に絶縁層を介して上記ヒータ19及び上記ポンプセ
ル2にかかる端子部215,225,194と電気的に
分離されている。
【0029】以下,詳細に説明する。図1及び図2は,
本例にかかるガスセンサ素子1である。本例のガスセン
サ素子1は,絶縁板132,多孔質層131,スペーサ
133,モニタセル3及びセンサセル4を構成する固体
電解質板14,スペーサ15,ポンプセル2を構成する
固体電解質板16,スペーサー17,ヒータ被覆板19
6,ヒータ基板195を積層することで構成された積
層,板状のガスセンサ素子1である。内部には第1及び
第2被測定ガス室111,112,第1及び第2基準ガ
ス室121,122が設けてある。
【0030】第1及び第2被測定ガス室111,112
は,ガスセンサ素子1の外部から多孔質層131,導入
穴101を経由して被測定ガスを導入する小室である。
第2被測定ガス室112は第1よりも被測定ガス流れ下
流で,図2に示すごとく,固体電解質板14,16との
間に位置するスペーサ15により第1及び第2被測定ガ
ス室111,112が形成される。第1及び第2被測定
ガス室111,112の間は拡散抵抗通路102にて連
通される。
【0031】また,上記導入穴101は固体電解質板1
4に設けたピンホールよりなり,該ピンホールの穴径
は,これを通過して第1及び第2被測定ガス室111,
112に導入される被測定ガスの拡散速度が所定の速度
となるように適宜設定される。
【0032】また,固体電解質板14には,ガスセンサ
素子1の外部から導入穴101を被覆するように多孔質
アルミナ等よりなる多孔質層131が設けてある。この
多孔質層131は被測定ガス室111,112に面する
各電極21,32,42の被毒や,導入穴101の目詰
まり防止を目的として設けてある。なお,上記導入穴1
01は被測定ガス導入時の拡散抵抗手段として設けてあ
るが,ピンホール以外の形態として,通気可能な多孔質
体を設けた通路が挙げられる。
【0033】上記第1及び第2基準ガス室121及び1
22は,一定の酸素濃度をもつ基準酸素濃度ガスとして
大気が,ガスセンサ素子1の外部に開口する開口通路1
25及び126よりそれぞれ導入されるよう構成されて
いる。第1基準ガス室121は固体電解質板16の下方
に積層されたスペーサ17により構成される。第2基準
ガス室122は,固体電解質板14の上方に積層された
スぺーサ133により構成される。
【0034】ここに各スペーサ133,15,17は絶
縁材料であるアルミナセラミックよりなる。ポンプセル
2,モニタセル3,センサセル4を構成するための固体
電解質板14,16は,ジルコニアやセリア等の酸素イ
オン導電性固体電解質体よりなる。
【0035】上記ポンプセル2は,固体電解質板16
と,該固体電解質板16を挟んでその表面に対向配置さ
れた一対の電極21,22とよりなる。一方の電極21
は,第1被測定ガス室111に対面し,他方の電極22
は第1基準ガス室121に対面する。上記モニタセル3
及びセンサセル4は,固体電解質板14を挟んでその表
面に対向配置された一対の電極31,32及び41,4
2とよりなる。電極32,42は第2被測定ガス室11
2に,電極31,41は第2基準ガス室122に対面す
る。
【0036】上記ポンプセル2,モニタセル3の一方の
電極21,32は,被測定ガス中のNOxの分解を抑制
するために,NOxの分解活性の低い電極材料より構成
することが好ましい。具体的には,主成分としてPtと
Auを含有する多孔質サーメット電極を用いることが好
ましい。この際,金属成分中のAuの含有量は,1〜1
0重量%程度とするのが良い。
【0037】また,センサセル4の一方の電極42に
は,被測定ガス中のNOxを分解するために,NOxの
分解活性の高い電極を用いると良い。具体的には,主成
分としてPtとRhを含有する多孔質サーメット電極を
用いることが好ましい。この際,金属成分中のRhの含
有量は,10〜50重量%程度とするのが良い。また,
第1及び第2基準ガス室121,122に面するポンプ
セル2,モニタセル3,センサセル4の電極22,3
1,41は,例えば,Pt多孔質サーメット電極を好適
に用いることができる。
【0038】図2に示すごとく,各電極21,22,3
1,32,41,42は,該電極に対する通電用または
出力取り出し用の端子部を有し,該端子部と各電極の間
はリード部,導電用スルーホール,内部端子によって導
通が確保されている。すなわち,ポンプセル2について
は,固体電解質板16の表面に電極21及び22と一体
形成されたリード部211,221と,該リード部21
1,221と電気的に導通がとられた,スぺーサー17
に設けられたスルーホール212,222,ヒータ被覆
板196に設けられたスルーホール213,223と,
ヒータ基板195に設けられたスルーホール214,2
24とが設けてあり,最後のスルーホール214,22
4に対し端子部215,225が直接導通している。
【0039】モニタセル3については,電極31と一体
形成されたリード部311,スぺーサー133に設けた
スルーホール312,絶縁板132に設けたスルーホー
ル313及び端子部314を有し,これらが電気的に導
通している。また,モニタセル3の電極32は,該電極
32と一体形成されたリード部321,これと導通する
スルーホール322,内部端子323,またスぺーサー
133に設けたスルーホール324,絶縁板132に設
けたスルーホール325及び端子部326を有し,これ
らが電気的に導通している。
【0040】センサセル4についても同様で,電極41
と一体形成されたリード部411,スぺーサー133に
設けたスルーホール412,絶縁板132に設けたスル
ーホール413及び端子部414を有し,これらが電気
的に導通している。また,電極42は,該電極42と一
体形成されたリード部421,これと導通するスルーホ
ール422,内部端子423,またスぺーサー133に
設けたスルーホール424,絶縁板132に設けたスル
ーホール425及び端子部426を有し,これらが電気
的に導通している。
【0041】ここで,固体電解質板14,16の電極2
1,22,31,32,41,42以外のリード21
1,221等が形成された部位については,固体電解質
板14,16とリード部211,221等との間に,絶
縁層が形成されていることが好ましい(図示略)。
【0042】上記ヒータ19は,アルミナ製のヒータ基
板195と,該ヒータ基板195の表面にパターニング
形成された通電発熱する発熱体191と,該発熱体19
1の表面(スペーサ17側の表面)に,絶縁のために配
置したヒータ被覆板196とよりなる。発熱体191
は,Ptとアルミナ等のセラミックスとのサーメットが
用いられる。このヒータ19は,発熱体191を外部か
らの給電により発熱させ,上記各セル2,3,4を活性
化温度まで加熱するために設けてある。発熱体191に
対する給電は,発熱体191に一体的に形成されたリー
ド部192,スルーホール193,端子部194を介し
て行われる。
【0043】上記各端子部314,414,326,4
26,215,225,194はコネクタ等を介して圧
着やろう付け等により,リード線が接続され,外部回路
と各セル2,3,4及びヒータ19との信号のやり取り
が可能となっている(図略)。なお,絶縁板132,多
孔質層131,スペーサ133,モニタセル3及びセン
サセル4を構成する固体電解質板14,スペーサ15,
ポンプセルを構成する固体電解質板16,スペーサー1
7,ヒータ被覆板196,ヒータ基板195は,ドクタ
ーブレード法や押し出し成形法等により,原材料をシー
ト形状に成形した生シートに対し,各電極21等,リー
ド部211等,スルーホール212等,端子部215等
をスクリーン印刷等により形成したものを,図2に示す
ごとく積層一体化して,その後焼成することで製造でき
る。
【0044】次に,本例のガスセンサ素子の動作原理を
説明する。図1に示すごとく,被測定ガスは,多孔質層
131,導入穴101を通過して第1被測定ガス室11
1に導入され,次いで,拡散抵抗通路102にて連通さ
れた第2被測定ガス室112に導入される。導入される
ガス量は,多孔質層131,導入穴101の拡散抵抗に
より決定される。
【0045】ポンプセル2の一対の電極21,22に,
第1基準ガス室121側の電極22が+極となるように
電圧を印加すると,上記第1被測定ガス室111の電極
21上で被測定ガス中の酸素が還元されて酸素イオンと
なり,ポンピング作用により電極22側に排出される。
逆に,第1被測定ガス室111の電極21が+極となる
ように電圧を印可すると,第1基準ガス室121側の電
極22上で酸素が還元されて酸素イオンとなり,ポンピ
ング作用により電極21側に排出される。この酸素ポン
プ作用により,被測定ガス室の酸素濃度を制御すること
ができる。
【0046】モニタセル3の一対の電極31,32に,
第2基準ガス室122側の電極31が+極となるように
所定の電圧(例えば+0.40V)を印可すると,上記
第3被測定ガス室112側の電極32上で被測定ガス中
の酸素が還元されて酸素イオンとなり,ポンピング作用
により電極31側に排出される。電極32は,NOxの
分解に不活性なPt−Auサーメット電極であるため,
電極31,32間に流れる酸素イオン電流は,多孔質層
131や,導入穴101,第1被測定ガス室111等を
通過して,この電極32に到着する被測定ガス中の酸素
量に依存し,NOx量には依存しない。
【0047】従って,この電極31,32間の電流値が
所定の一定値(例えば,O.2μA)になるように,ポ
ンプセル2の電極21,22間の印加電圧を制御すれ
ば,第2被測定ガス室112の酸素濃度を一定に制御で
きる。
【0048】センサセル4の一対の電極41,42に,
第2基準ガス室122側の電極41が+極となるように
電圧(例えば,0.40V)を印加する。2被測定ガス
室112側の電極42は,NOxの分解に活性なPt−
Rhサーメット電極であるため,該電極42上で被測定
ガス中の酸素やNOxが還元されて酸素イオンとなり,
ポンピング作用により電極41側に排出される。
【0049】モニタセル3の電極31,32間の電流値
が一定値(例えば0.2μA)になるように,ポンプセ
ル2を制御している。このとき,被測定ガス中にNOx
が存在しなければ,センサセル4の電極41,42間の
電流値も一定値(例えば0.2μA)に制御される。一
方,被測定ガス中にNOxが存在すると,NOx濃度に
応じて電流値が増加する。これにより,被測定ガス中の
NOx濃度が検出可能となる。
【0050】次に,本例にかかるガスセンサ素子の性能
について評価する。図3に,本例にかかるガスセンサ素
子と比較例にかかるガスセンサ素子とにおけるセンサ特
性の酸素濃度依存性を記載した。この測定は,酸素濃度
1,10,20%,NOx濃度0〜600ppm(バラ
ンスガスはN)の混合ガスを電気炉中に流通して45
0℃に加熱し,その電気炉にガスセンサ素子を設置して
作動させる。比較例にかかるガスセンサ素子では,被測
定ガス中の酸素濃度が変化すると,これに伴ってNO感
度曲線(NO濃度とセンサセル電流値との関係を示す曲
線)がシフトしている。これは,ポンプセルの印加電圧
が酸素濃度により変化するため,ポンプセルからセンサ
セル及びモニタセルヘのリーク電流が変化した結果と考
えられる。
【0051】これに対し,本例にかかるガスセンサ素子
1は,ポンプセル2からのリーク電流が厚み方向に設け
た絶縁層であるスぺーサー17,15によって端子部同
士が電気的に分離されるため,リーク電流による悪影響
を防止することができる。よって,NO感度曲線の酸素
濃度依存性が小さい。
【0052】また,図4に,本例のガスセンサ素子と比
較例にかかるガスセンサ素子とにおける,センサ特性の
雰囲気ガス温度依存性を記載した。なお,この測定は,
前記と同様の混合ガスを電気炉中に流通し,電気炉を流
通するガス温度が25℃,450℃,1000℃になる
ように加熱する。
【0053】比較例にかかるガスセンサ素子では,被測
定ガス中の雰囲気ガスが温度の変化に伴ってNO感度曲
線(NO濃度とセンサセル電流値との関係を示す曲線)
がシフトする。これは,ヒータ投入電力が雰囲気ガス温
度により変化するため,ヒータからセンサセル及びモニ
タセルへのリーク電流の値が変化した結果と考えらる。
本例にかかるガスセンサ素子では,後述するようにヒー
タからのリーク電流が効果的に防止されるため,NO感
度曲線の雰囲気ガス温度依存性が小さい。
【0054】本例のガスセンサ素子の作用効果について
説明する。本例では,微小電流を検出するセンサセル3
及びモニタセル4の端子部314,326,414,4
26と,状況により印加電圧が変化し,比較的大電流の
流れるポンプセル2及びヒータ19の端子部215,2
25,194とを,絶縁層として機能するスペーサー1
5,17を間に配置して,ガスセンサ素子1の表裏面に
両者がそれぞれ位置するように配置して,両者を電気的
に分離した構成としている。これにより,端子部間の電
気抵抗を充分大きくすることができ,ガスセンサ素子1
の検出精度に実質的に影響がない程度にリーク電流の悪
影響を防止できる。
【0055】実施形態例2 本例のガスセンサ素子5は,図5,図6に示すごとく,
センサセル64,ポンプセル62,モニタセル63,ヒ
ータ59は,それぞれ通電用または出力取り出し用の端
子部625,628,649,639,194,638
2,6482を有し,センサセル64及びモニタセル6
3の端子部649,639とポンプセル62の端子部6
25,628との間,センサセル64及びモニタセル6
3の端子部6382,6482とヒータの端子部194
との間にそれぞれグランド端子部500を設ける。
【0056】本例のガスセンサ素子5の構成は,図5,
図6に示すごとく,多孔質層531,固体電解質板5
4,スペーサ55,固体電解質板56,スペーサ57,
ヒータ59よりなる。ポンプセル62は固体電解質板5
4に設けてあり,電極621は多孔質層531に対面す
る。スペーサ55により構成された第1及び第2被測定
ガス室511及び512に対して,固体電解質板54に
設けた導入穴501より被測定ガスを導入した。また,
第1被測定ガス室から第2被測定ガス室との間は拡散抵
抗通路502にて連通された第2被測定ガス室512に
導入される。
【0057】そして固体電解質板56の下方にスペーサ
57で構成された基準ガス室521が設けてある。ま
た,図示は省略したが,モニタセル63に接続した電流
計からポンプセルに接続した電源に対しフィードバック
回路が設けてある。
【0058】ポンプセル62の電極621,622はリ
ード部623,624,スルーホール626を介して,
それぞれ端子部625,628が導通されている。モニ
タセル63の電極631はリード部633,スルーホー
ル635,637を介して端子部639に,電極632
はリード部634,スルーホール636,638,63
81を介して端子部6382に対し導通されている。セ
ンサセル64の電極641はリード部643,スルーホ
ール645,647を介して端子部649に,電極64
2はリード部644,スルーホール646,648,6
481を介して端子部6482に対し導通されている。
【0059】ここで,固体電解質体54,56に設けた
電極621,622,631,632,641,642
以外のリード部623,624等が形成された部位につ
いては,固体電解質体54,56とリード部623,6
24等との間に,絶縁層を設けることが好ましい。特
に,端子部625,626,639,649は,固体電
解質体54との間に形成された絶縁層上に形成されるこ
とで,互いに電気的に分離することができる(図示略)
【0060】そして,端子部194と端子部6382,
6482との間,端子部625,628と端子部63
9,649との間はグランド端子部500が設けてあ
る。その他の構成は実施例1と同様である。
【0061】本例にかかるガスセンサ素子5によれば,
端子部が絶縁層に形成され,さらにポンプセル62およ
びヒータ59からのリーク電流はグランド端子部500
に流れるため,センサセル64,モニタセル63に対す
るリーク電流からの悪影響を防止することができ,より
正確な特定ガス濃度等を検出することができる。その他
は実施例1と同様の作用効果を有する。
【0062】なお,図7(a)に示すごとく,ガスセン
サ素子7の表面70に対し,ヒータの端子部71,ポン
プセルの端子部72,センサセルの端子部73という順
番に配置することも可能である。この場合,リーク電流
の一番の原因となるヒータの端子部71とセンサセルの
端子部73とを離すことができるので,リーク電流の悪
影響を軽減することができる。また,図7(b)に示す
ごとく,ガスセンサ素子7の表面70に対し,ヒータの
端子部74とセンサセルの端子部75を設けるにあた
り,端子部74の末端位置740と端子部75の末端位
置750を同図に示すごとく離して設けることも可能で
ある。この場合,ヒータ端子とセンサセル端子の距離を
実質的に大きくすることができ,リーク電流を小さくす
ることができる。
【0063】比較例 図8は,従来よく知られたガスセンサ素子9を示したも
のである。第1被測定ガス室511と対面するようポン
プセル2が配置され,該ポンプセル2に電圧を印加する
ことで第1被測定ガス室511内にある酸素を素子外部
ヘポンピングまたは第1被測定ガス室511内へ素子外
部の酸素をポンピングする。
【0064】第2被測定ガス室512内の酸素濃度を検
知可能なモニタセル3を設け,このモニタセル3により
検出される第2被測定ガス室512内の酸素濃度が一定
となるように,ポンプセル2がフィードバック制御され
る。
【0065】第2被測定ガス室512には,NOxから
生成された酸素イオンを測定することでNOx濃度を測
定できるようなセンサセル4を設けておくが,上述した
ごとく第2被測定ガス室512内の酸素濃度は一定に制
御されている。従って,センサセル4を移動する酸素イ
オンの量,即ちセンサセル4における酸素イオン電流の
大きさがNOx濃度に対応する。これにより,排ガス中
の酸素濃度の増減にかかわらず,正確なNOx濃度を測
定することができる。
【0066】しかしながら,この構成ではポンプセル2
の端子部625,628とモニタセル3及びセンサセル
4の端子部639,649が近接し,またヒータ59の
端子部194とモニタセル3及びセンサセル4の端子部
6382,6482とが近接するため,リーク電流の悪
影響によって,センサセル4やモニタセル3の出力値が
しばしば不正確になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,(a)ガスセンサ素子の断
面説明図,(b)(a)のA−A矢視断面説明図。
【図2】実施例1における,ガスセンサ素子の斜視展開
図。
【図3】実施例1における,(a)従来にかかるガスセ
ンサ素子のNO濃度とセンサセル電流との間にかかるN
O感度曲線の酸素濃度依存性を示す線図,(b)本例に
かかるガスセンサ素子のNO濃度とセンサセル電流との
間にかかるNO感度曲線の酸素濃度依存性を示す線図。
【図4】実施例1における,(a)従来にかかるガスセ
ンサ素子のNO濃度とセンサセル電流との間にかかるN
O感度曲線の温度依存性を示す線図,(b)本例にかか
るガスセンサ素子のNO濃度とセンサセル電流との間に
かかるNO感度曲線の温度依存性を示す線図。
【図5】実施例2における,ポンプセルとセンサセル及
びモニタセルの端子部,ヒータとセンサセル及びモニタ
セルの端子部が同一平面上に配置されたガスセンサ素子
の(a)平面図,(b)断面説明図,(c)ヒータ基板
側からみた平面図,(d)(b)におけるB−B矢視断
面説明図。
【図6】実施例2における,ガスセンサ素子の斜視展開
図。
【図7】実施例2における,端子部が同一平面上に配置
された他の端子配置のガスセンサ素子の要部説明図。
【図8】比較例における,ガスセンサ素子の斜視展開
図。
【符号の説明】
1...ガスセンサ素子, 14,16...固体電解質板, 133,15,17...スペーサー, 19...ヒータ, 194,215,225,314,326,414,4
26...端子部, 2...ポンプセル, 21,22,31,32,41,42...電極, 3...モニタセル, 4...センサセル,
フロントページの続き (72)発明者 今村 弘男 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 牧野 太輔 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 田中 章夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定ガス室とポンプセル及びセンサセ
    ル,ヒータとを備えたガスセンサ素子であって,上記被
    測定ガス室は所定の拡散抵抗の下に被測定ガスが導入さ
    れるよう構成され,上記ポンプセルは,酸素イオン導電
    性の固体電解質板とその表面に設けた一対の電極とより
    構成され,上記一対の電極の一方は上記被測定ガス室と
    対面し,上記一対の電極に対する通電により上記被測定
    ガス室に酸素を導入または排出するよう構成され,上記
    センサセルは,酸素イオン導電性の固体電解質板とその
    表面に設けた一対の電極とより構成され,上記一対の電
    極の一方は上記被測定ガス室と対面し,被測定ガス中の
    特定ガス成分濃度を検出するよう構成され,上記ヒータ
    は,上記ポンプセル及び上記センサセルを所定の活性温
    度に至るまで加熱するよう通電により発熱する発熱体を
    備え,上記ポンプセル,上記センサセル及び上記ヒータ
    は,それぞれ通電用または出力取り出し用の端子部を有
    し,上記センサセルにかかる各端子部はガスセンサ素子
    の厚み方向に絶縁層を介して上記ヒータ及び上記ポンプ
    セルにかかる端子部と電気的に分離されていることを特
    徴とするガスセンサ素子。
  2. 【請求項2】 被測定ガス室とポンプセル,センサセ
    ル,モニタセル及びヒータとを備えたガスセンサ素子で
    あって,上記被測定ガス室は所定の拡散抵抗の下に被測
    定ガスが導入されるよう構成され,上記ポンプセルは,
    酸素イオン導電性の固体電解質板とその表面に設けた一
    対の電極とより構成され,上記一対の電極の一方は上記
    被測定ガス室と対面し,上記一対の電極に対する通電に
    より上記被測定ガス室に酸素を導入または排出するよう
    構成され,上記センサセルは,酸素イオン導電性の固体
    電解質板とその表面に設けた一対の電極とより構成さ
    れ,上記一対の電極の一方は上記被測定ガス室と対面
    し,被測定ガス中の特定ガス成分濃度を検出するよう構
    成され,上記モニタセルは,酸素イオン導電性の固体電
    解質板とその表面に設けた一対の電極とより構成され,
    上記一対の電極の一方は上記被測定ガス室と対面し,上
    記被測定ガス室の酸素濃度を検出するように構成され,
    上記ヒータは,上記ポンプセル,上記センサセル及び上
    記モニタセルを所定の活性温度に至るまで加熱するよう
    通電により発熱する発熱体を備え,上記ポンプセル,上
    記センサセル,上記モニタセル及び上記ヒータは,それ
    ぞれ通電用または出力取り出し用の端子部を有し,上記
    センサセル及び上記モニタセルにかかる各端子部はガス
    センサ素子の厚み方向に絶縁層を介して上記ヒータ及び
    上記ポンプセルにかかる各端子部と電気的に分離されて
    いることを特徴とするガスセンサ素子。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2のいずれか一項におい
    て,上記ガスセンサ素子は基準ガスが導入されるよう構
    成された基準ガス室を有し,上記被測定ガス室と上記基
    準ガス室とを構成するスぺーサーを有し,該スぺーサー
    が上記絶縁層であることを特徴とするガスセンサ素子。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記絶縁層はアルミナ主成分の焼結体より構成され,該
    絶縁層の総厚みは20μm以上であることを特徴とする
    ガスセンサ素子。
  5. 【請求項5】 被測定ガス室とポンプセル及びセンサセ
    ル,ヒータとを備えたガスセンサ素子であって,上記被
    測定ガス室は所定の拡散抵抗の下に被測定ガスが導入さ
    れるよう構成され,上記ポンプセルは,酸素イオン導電
    性の固体電解質板とその表面に設けた一対の電極とより
    構成され,上記一対の電極の一方は上記被測定ガス室と
    対面し,上記一対の電極に対する通電により上記被測定
    ガス室に酸素を導入または排出するよう構成され,上記
    センサセルは,酸素イオン導電性の固体電解質板とその
    表面に設けた一対の電極とより構成され,上記一対の電
    極の一方は上記被測定ガス室と対面し,被測定ガス中の
    特定ガス成分濃度を検出するよう構成され,上記ヒータ
    は,上記ポンプセル及び上記センサセルを所定の活性温
    度に至るまで加熱するよう通電により発熱する発熱体を
    備え,上記センサセル,上記ポンプセル及び上記ヒータ
    は,それぞれ通電用または出力取り出し用の端子部を有
    し,同一平面上に配置された各端子部は絶縁層上に形成
    されていることを特徴とするガスセンサ素子。
  6. 【請求項6】 請求項5において,上記ガスセンサ素子
    は,酸素イオン導電性の固体電解質板とその表面に設け
    た一対の電極とより構成され,上記一対の電極の一方は
    上記被測定ガス室と対面し,上記被測定ガス室の酸素濃
    度を検出するように構成されたモニタセルを有すること
    を特徴とするガスセンサ素子。
  7. 【請求項7】 請求項5または6において,同一平面上
    において上記センサセルまたは上記モニタセルの端子部
    は上記ポンプセルの端子部を挟んで上記ヒータの端子部
    と並んで配置されていることを特徴とするガスセンサ素
    子。
  8. 【請求項8】 請求項5または6において,同一平面上
    において上記センサセルまたは上記モニタセルの端子部
    は上記ポンプセル及び上記ヒータの端子部と末端位置が
    隣接しない位置に配置されていることを特徴とするガス
    センサ素子。
  9. 【請求項9】 請求項5において,同一平面上におい
    て,上記センサセルの端子部と上記ポンプセル及び上記
    ヒータの端子部との間にはグランド端子部が設けてある
    ことを特徴とするガスセンサ素子。
  10. 【請求項10】 請求項6において,同一平面上におい
    て上記センサセル及び上記モニタセルの端子部と上記ポ
    ンプセル及び上記ヒータの端子部との間にはグランド端
    子部が設けてあることを特徴とするガスセンサ素子。
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