JP4773161B2 - センサ - Google Patents

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本発明は、先端側に検出部が形成されると共に後端側に電極端子部が形成される検出素子と、電極端子部に電気的に接続されて電流経路を形成する複数の金属端子部材と、検出素子の後端側が挿通部に挿通された状態で、検出素子と金属端子部材とを金属端子部材同士が接触しないように支持する絶縁コンタクト部材と、を備えるセンサに関する。
従来より、この種のセンサとして、絶縁コンタクト部材の挿通部には、複数の金属端子部材を内部に収納して支持するための複数の溝部が形成され、金属端子部材には、溝部壁面に当接するフレーム本体部と、フレーム本体部から延出し、弾性変形(圧縮変形)可能な板バネとしての機能する弾性接触部と、が設けられたものが知られている。
このようなセンサの絶縁コンタクト部材において、各溝部の間に位置する壁面は、接続端子同士が接触しないよう隔離するため隔壁部として機能する。
また、金属端子部材は、弾性接触部が検出素子の電極端子部に押圧された状態で、検出素子と絶縁コンタクト部材との間で挟持されている。このため、金属端子部材と検出素子の電極端子部との接続状態は、接続不良を起こすことなく良好に保たれる(例えば、特許文献1、および特許文献2参照)。
ここで、特許文献1に記載のセンサにおいては、金属端子部材の弾性接触部は、フレーム本体部の先端側にて1点支持されている。
また、特許文献2に記載のセンサにおいては、金属端子部材の弾性接触部は、フレーム本体部の先端側および後端側にて2点支持されている。
特開2001−141689号公報 特開2005−091289号公報
ところが、特許文献1に記載のように、弾性接触部がフレーム本体部の先端側のみにより1点支持された金属端子部材を用いたセンサでは、金属端子部材の幅を狭くすると弾性接触部の剛性を維持できなくなるため、金属端子部材を小型化できないという問題点があった。
また、金属端子部材の幅を狭くして、金属端子部材を小型化するためには、特許文献2に記載のように、弾性接触部をフレーム本体部の先端側および後端側にて2点支持するよう構成すればよい。しかしながら、このセンサにおいては、弾性接触部の剛性は維持できているものの、金属端子部材全体の剛性は小型化したことにより弱くなっている。このため、センサの組み立て時、金属端子部材を絶縁コンタクト部材の溝部に配置させる際に、金属端子部材の後端部が絶縁コンタクト部材に接触すると、金属端子部材が変形してしまい、金属端子部材と検出素子の電極端子部との間で接続不良が発生する虞がある。
そこで、このような問題点を鑑み、センサにおいて、金属端子部材を小型化できるようにしつつ、金属端子部材が変形してしまうことによる不具合を防止できるようにすることを本発明の目的とする。
かかる目的を達成するために成された請求項1に記載の発明は、軸線方向に延びる板状形状をなし、軸線方向先端部が測定対象物に向けられ、軸線方向後端部に複数の電極端子部が形成される検出素子と、絶縁材料からなり、前記検出素子の後端部を挿通するための挿通部、および該挿通部の内壁面に形成された軸線方向に延びる複数の溝部を有する絶縁コンタクト部材と、前記複数の溝部のうちの複数に挿通された状態で、前記検出素子と前記絶縁コンタクト部材との間に挟持されると共に、前記電極端子部に電気的に接続されて電流経路を形成する複数の金属端子部材と、を備えるセンサであって、複数の前記金属端子部材は、軸線方向に延びる長尺形状のフレーム本体部と、該フレーム本体部の先端から延設され、自身の少なくとも一部が前記フレーム本体部と前記検出素子との間に配置されるよう軸線方向に延び、前記検出素子の電極端子部に当接する素子当接部、および該素子当接部よりも後端側で前記フレーム本体部の検出素子側の面と当接する本体当接部、を有する折り返し部と、当該金属端子部材を前記検出素子側から見たとき、前記フレーム本体部の少なくとも軸線方向に対する左右何れかの端辺から延出され、前記折り返し部の後端部よりも軸線方向後端側まで前記溝部の側壁面に沿って延びるガイド部材と、を具備することを特徴としている。
つまり、金属端子部材には、溝部の側壁面に沿って延びるガイド部材を有している。これにより、絶縁コンタクト部材の溝部に配置された金属端子部材が検出素子と当接する際に、ガイド部材が金属端子部材の位置を規制し、金属端子部材の素子当接部と検出素子の電極端子部とを正確に当接させている。
そして、このガイド部材は、折り返し部の後端よりも軸線方向後端側まで延びている。
即ち、このセンサにおいては、センサ組み立て時、金属端子部材を絶縁コンタクト部材の溝部に配置させる際に、ガイド部材が絶縁コンタクト部材と接触するように金属端子部材を絶縁コンタクト部材に挿通することにより、折り返し部の後端部が絶縁コンタクト部材と接触し難くなるようにすることができる。
従って、このようなセンサによれば、金属端子部材を絶縁コンタクト部材に挿通する際に、この金属端子部材(具体的には折り返し部)が変形してしまうことを防止することができる。
また、このセンサにおいては、フレーム本体部の先端側と本体当接部との2箇所で素子当接部を支持しており、素子当接部の剛性を向上しているので、金属端子部材全体を小型化することができる。
なお、本発明でいう「折り返し部の後端部」とは、折り返し部において最も軸線方向後端側に位置する部分を意味する。
ところで、請求項1に記載のセンサにおいて、ガイド部材は、請求項2に記載のように、金属端子部材を検出素子側から見たときに、本体当接部より軸線方向後端側が、軸線方向後端側に向かうにつれて先細りとなることが望ましい。
このようなセンサによれば、金属端子部材を絶縁コンタクト部材に挿通する際に、ガイド部材が絶縁コンタクト部材と滑らかに接触するので、金属端子部材を絶縁コンタクト部材に挿通し易くすることができる。
また、請求項1または請求項2に記載のセンサにおいて、折り返し部には、請求項3に記載のように、本体当接部から軸線方向後端側に延びると共に、この金属端子部材を検出素子側から見たときに、軸線方向に延びる自身の端辺のうち少なくともガイド部材から離れた端辺が、後端側に向かうにつれて、この金属端子部材の中心線に近づく先細り部を備えていることが望ましい。
即ち、このセンサにおいては、ガイド部材がフレーム本体部の軸線方向に対する左右何れかのみに備えられている場合であっても、金属端子部材には先細り部が設けられているので、金属端子部材の折り返し部が絶縁コンタクト部材と接触したとしても、折り返し部は先細り部の端片に沿って滑らかに絶縁コンタクト部材と接触する。
従って、このようなセンサによれば、ガイド部材がフレーム本体部の軸線方向に対する左右何れかのみに備えられている場合であっても、センサ組み立て時に金属端子部材が変形してしまうことを確実に防止することができる。
以下に本発明にかかる実施の形態を図面と共に説明する。
なお、以下に示す各実施形態では、ガスセンサの一種であって、自動車や各種内燃機関における空燃比フィードバック制御に使用するために、測定対象となる排ガス中の特定ガスを検出する検出素子(ガスセンサ素子)が組み付けられるとともに、内燃機関の排気管に装着される全領域空燃比センサ2(以下、空燃比センサ2ともいう)について説明する。
(1)空燃比センサ全体の構成
図1は、本発明を適用した実施形態の空燃比センサ2の全体構成を示す断面図である。
空燃比センサ2は、排気管に固定するためのネジ部39が外表面に形成された筒状の主体金具38と、軸線方向(空燃比センサ2の長手方向:図中上下方向)に延びる板状形状をなす検出素子4と、検出素子4の径方向周囲を取り囲むように配置される筒状のセラミックスリーブ6と、軸線方向に貫通するコンタクト挿通孔68の内壁面が検出素子4の後端部の周囲を取り囲む状態で配置される絶縁コンタクト部材66と、検出素子4と絶縁コンタクト部材66との間に配置される5個(図1には2個のみ図示)の接続端子10(本発明の金属端子部材に相当)と、を備えている。
検出素子4は、軸線方向に延びる板状形状をなし、測定対象となるガスに向けられる先端側(図中下方:軸線方向先端部)に保護層に覆われた検出部8が形成され、後端側(図中上方:軸線方向後端部)の外表面のうち表裏の位置関係となる第1板面21および第2板面23に電極端子部30,31,32,34,36が形成されている。接続端子10は、検出素子4と絶縁コンタクト部材66との間に配置されることで、検出素子4の電極端子部30,31,32,34,36にそれぞれ電気的に接続される。また、接続端子10は、外部からセンサの内部に配設されるリード線46にも電気的に接続されており、リード線46が接続される外部機器と電極端子部30,31,32,34,36との間に流れる電流の電流経路を形成する。
主体金具38は、軸線方向に貫通する貫通孔54を有し、貫通孔54の径方向内側に突出する棚部52を有する略筒状形状に構成されている。また、主体金具38は、検出部8を貫通孔54の先端側外部に配置し、電極端子部30,31,32,34,36を貫通孔54の後端側外部に配置する状態で貫通孔54に挿通された検出素子4を保持するよう構成されている。さらに、棚部52は、軸線方向に垂直な平面に対して傾きを有する内向きのテーパ面として形成されている。
なお、主体金具38の貫通孔54の内部には、検出素子4の径方向周囲を取り囲む状態で、環状形状のセラミックホルダ51、粉末充填層53,56(以下、滑石リング53,56ともいう)、および上述のセラミックスリーブ6が、この順に先端側から後端側にかけて積層されている。また、セラミックスリーブ6と主体金具38の後端部40との間には、加締パッキン57が配置されており、セラミックホルダ51と主体金具38の棚部52との間には、滑石リング53やセラミックホルダ51を保持するための金属ホルダ58が配置されている。なお、主体金具38の後端部40は、加締パッキン57を介してセラミックスリーブ6を先端側に押し付けるように、加締められている。
ここで、検出素子4の概略構造を表す斜視図を、図2に示す。なお、図2では、軸線方向における中間部分を省略して検出素子4を表している。
検出素子4は、軸線方向(図2における左右方向)に延びる板状形状に形成された素子部20と、同じく軸線方向に延びる板状形状に形成されたヒータ22とが積層されて、長方形状の軸断面を有する板状形状に形成されている。なお、空燃比センサ2として用いられる検出素子4は従来公知のものであるため、その内部構造等の詳細な説明は省略するが、その概略構成は以下のようである。
まず、素子部20は、固体電解質基板の両側に多孔質電極を形成した酸素濃淡電池素子と、同じく固体電解質基板の両側に多孔質電極を形成した酸素ポンプ素子と、これらの両素子の間に積層され、中空の測定ガス室を形成するためのスペーサとから構成される。この固体電解質基板は、イットリアを安定化剤として固溶させたジルコニアから形成され、多孔質電極は、Ptを主体に形成される。また、測定ガス室を形成するスペーサは、アルミナを主体に構成されており、中空の測定ガス室の内側には、酸素濃淡電池素子の一方の多孔質電極と、酸素ポンプ素子の一方の多孔質電極が露出するように配置されている。なお、測定ガス室は、素子部20の先端側に位置するように形成されており、この測定ガス室が形成される部分が検出部8に相当する。
ついで、ヒータ22は、アルミナを主体とする絶縁基板の間に、Ptを主体とする発熱抵抗体パターンが挟み込まれて形成されている。
また、検出素子4のうち検出部8が形成される先端側の表面には、被毒防止用の保護層(図示省略)が形成される。
このような検出素子4では、図2に示すように、第1板面21の後端側(図2における右側)に3個の電極端子部30,31,32が形成され、第2板面23の後端側に2個の電極端子部34,36が形成されている。電極端子部30,31,32は、素子部20に形成されるものであり、1つの電極端子部は、測定ガス室の内側に露出する酸素濃淡電池素子の一方の多孔質電極と酸素ポンプ素子の一方の多孔質電極と共用する形で電気的に接続される。また、電極端子部30,31,32のうち残りの2つの電極端子部は、酸素濃淡電池素子の他方の多孔質電極と酸素ポンプ素子の他方の多孔質電極と各々電気的に接続されている。また、電極端子部34,36は、ヒータ22に形成されるものであり、ヒータの厚さ方向に横切るビア(図示せず)を介して発熱抵抗体パターンの両端に各々接続されている。
一方、図1に示すように、主体金具38の先端側(図1における下方)外周には、検出素子4の突出部分を覆うと共に、複数の孔部を有する金属製(例えば、ステンレスなど)の二重の外部プロテクタ42および内部プロテクタ43が、溶接等によって取り付けられている。
そして、主体金具38の後端側外周には、外筒44が固定されている。また、外筒44の後端側(図1における上方)の開口部には、検出素子4の各電極端子部30,31,32,34,36とそれぞれ電気的に接続される5本のリード線46(図1では3本が図示)が挿通されるリード線挿通孔61が形成されたグロメット50が配置されている。
また、主体金具38の後端部40より突出された検出素子4の後端側(図1における上方)には、絶縁コンタクト部材66が配置される。なお、この絶縁コンタクト部材66は、検出素子4の後端側の表面に形成される電極端子部30,31,32,34,36の周囲に配置されている。
(2)絶縁コンタクト部材66の構成
次に、絶縁コンタクト部材66について、図1、図3、図4および図7に基づいて説明する。図3は、先端側から見たときの絶縁コンタクト部材66の外観を表す斜視図であり、図4は、後端側から見たときの絶縁コンタクト部材66の外観を表す底面図であり、図7は、接続端子10が配置された状態の絶縁コンタクト部材66を後端側から見たときの外観を表す斜視図である。図4において破線で示している検出素子4は、5つの接続端子10が所定の位置にそれぞれ配置された絶縁コンタクト部材66に対して検出素子4を挿通し組み付けたときの、検出素子の配置状態を仮想的に示したものである。
図3に示すように、絶縁コンタクト部材66は、アルミナからなり、軸線方向に貫通するコンタクト挿通孔68を有する筒状形状に形成されると共に、外表面から径方向外向きに突出する鍔部67が備えられている。絶縁コンタクト部材66は、鍔部67が保持部材69を介して外筒44の外筒側支持部64に当接することで、外筒44の内部に配置される。なお、外筒側支持部64は、外筒44において内向きに突出する形態で形成されている(図1参照)。
そして、コンタクト挿通孔68のうち検出素子4の第2板面23(図2参照)に対向する内壁面には、内向きに突出する第1リブ部76が形成されている。第1リブ部76は、2個の接続端子10(詳細には第1接続端子11aおよび第2接続端子111)をそれぞれ電気的に絶縁した状態で個別に配置するための2つの溝状の端子配置溝(第1端子配置溝71、第2端子配置溝72)の境界を形成している。そして、各端子配置溝71,72は、それぞれ、検出素子4の第2板面23における電極端子部34,36に対応する位置に形成されている。
また、コンタクト挿通孔68のうち検出素子4の第1板面21(図2参照)に対向する内壁面には、内向きに突出する第2リブ部77および第3リブ部78がそれぞれ形成されている。図1では第2リブ部77のみ示されている。
これら第2リブ部77および第3リブ部78は、3個の接続端子10(詳細には第3接続端子251、第4接続端子271、第5接続端子211;後述の図8参照)をそれぞれ電気的に絶縁した状態で個別に配置するための3つの溝状の端子配置溝(第3端子配置溝73、第4端子配置溝74、第5端子配置溝75)の境界を形成している。図1では第5端子配置溝75のみ示されている。具体的には、第2リブ部77が第4端子配置溝74と第5端子配置溝75との境界を形成し、第3リブ部78が第5端子配置溝75と第3端子配置溝73との境界を形成している。そして、各端子配置溝73,74,75は、それぞれ、検出素子4の第1板面21における電極端子部32,30,31に対応する位置に形成されている。
各リブ部76,77,78は、隣接する端子配置溝に配置される接続端子10同士が接触するのを阻止する機能を有しており、隣接して配置される接続端子10同士が電気的に導通するのを阻止することにより、電流経路が不良となるのを防止できる。
また、絶縁コンタクト部材66の先端面(図3における下側の面)には、図4に示すように、コンタクト挿通孔68の先端側開口部に繋がる形態で形成される5つの係止用溝部、即ち、第1係止用溝部86、第2係止用溝部87、第3係止用溝部88、第4係止用溝部89および第5係止用溝部90を備えている。
絶縁コンタクト部材66の先端面には、図4および図7に示すように、3つの突起部、即ち、第1突起部81、第2突起部82および第3突起部83と、2つの凸条部、即ち、第1凸条部84および第2凸条部85が形成されている。
そして、第1係止用溝部86は、第1突起部81と第2突起部82との間で第1端子配置溝71に繋がるように形成されている。この第1係止用溝部86は、5つの接続端子10のうち後述する第1接続端子11a(図5参照)の第1端子係止部18の一部(第1端子本体部12(本発明でいうフレーム本体部に相当)から径方向外側に向けて延設されている部分)を配置可能に形成されている。
第2係止用溝部87は、第2突起部82と第3突起部83との間で第2端子配置溝72に繋がるように形成されている。この第2係止用溝部87は、5つの接続端子10のうち後述する第2接続端子111の第2端子係止部118の一部(第2端子本体部から径方向外側に向けて延設されている部分)を配置可能に形成されている。
第3係止用溝部88は、第3突起部83と第1凸条部84との間で第3端子配置溝73に繋がるように形成されている。この第3係止用溝部88は、5つの接続端子10のうち後述する第3接続端子251(図8参照)の第3端子係止部258の一部(図示しない第3端子本体部から径方向外側に向けて延設されている部分)を配置可能に形成されている。
第4係止用溝部89は、第2凸条部85と第1突起部81との間で第4端子配置溝74に繋がるように形成されている。この第4係止用溝部89は、5つの接続端子10のうち後述する第4接続端子271(図8参照)の第4端子係止部278の一部(図示しない第4端子本体部から径方向外側に向けて延設されている部分)を配置可能に形成されている。
第5係止用溝部90は、第1凸条部84と第2凸条部85との間で第5端子配置溝75に繋がるように形成されている。この第5係止用溝部90は、5つの接続端子10のうち後述する第5接続端子211(図7参照)の第5端子係止部218の一部(第5端子本体部212から径方向外側に向けて延設されている部分)を配置可能に形成されている。
(3)接続端子10の構成
次に、接続端子10について説明する。本実施形態の空燃比センサ2が備える5つの接続端子10は、端子係止部の形状および後述する固定ガイド部の形状・有無の違いで大きく分類することができる。即ち、端子係止部を有するものの固定ガイド部を有しない接続端子(第5接続端子211;図6参照)と、軸線方向後端側から先端側に向かって検出素子4を見たときに端子係止部および固定ガイド部がいずれも左側に延設されている接続端子10(第1接続端子11a(図5参照)および第3接続端子251(詳細は図示略。図8参照。))と、軸線方向後端側から先端側に向かって検出素子4を見たときに端子係止部および固定ガイド部がいずれも右側に延設されている接続端子10(第2接続端子111(詳細は図示略。図8参照。)および第4接続端子271(詳細は図示略。図8参照。))との3種類に分類される。
ただし、端子係止部および固定ガイド部がいずれも左側に延設されている接続端子10である第1接続端子11aおよび第3接続端子251についても、その形状は同じであるが、端子本体部などの寸法が若干異なっている。また、端子係止部および固定ガイド部がいずれも右側に延設されている接続端子10である第2接続端子111および第4接続端子271についても、その形状は同じであるが、やはり端子本体部などの寸法が若干異なっている。
つまり、5つの接続端子10は、厳密にいえば、それぞれ異なる5種類の接続端子として形成されている。以下、これらの各接続端子10について、図5および図6に基づいて説明する。図5は、第1端子配置溝71に配置される第1接続端子11aの外観を表す図であり、左側は正面図、右側は側面図である。図6は、第5端子配置溝75に配置される第5接続端子211の外観を表す図であり、左側は正面図、右側は側面図である。なお、本実施形態の接続端子10は、高温に繰り返し晒されても弾性(バネ弾性)を維持可能な周知の材料(例えば、インコネルやステンレス鋼等)にて形成されている。
まず、第1接続端子11aについて、図5に基づいて説明する。第1接続端子11aは、軸線方向に延びる長尺状の板状部材からなる第1端子本体部12と、第1端子本体部12の先端に延設され、自身の一部が第1端子本体部12と検出素子4との間に配置されるように軸線方向に延びる第1素子当接部15と、を備えている。
第1素子当接部15には、その軸線方向における略中間部において、検出素子4の電極端子部34側に突出するように屈曲された第1当接突起部16が形成されている。
さらに、第1素子当接部15は、先端側が第1端子本体部12に連結されると共に屈曲して方向転換する第1連結側端部13を有している。また、第1素子当接部15は、その後端側に、第1素子本体部と当接する第1本体当接部15aを有しており、第1接続端子11a自身の自由状態において、軸線方向後端部となる第1開放側端部14が第1端子本体部12から離れた状態となるように形成されている。この第1本体当接部15aは、第1接続端子11aが検出素子4と絶縁コンタクト部材66との間に挟持されることにより第1連結側端部13が弾性変形した場合に、第1端子本体部12に当接する。
また、第1素子当接部15は、湾曲した円弧状形状に形成されており、円弧状形状のうち、凸側表面における第1当接突起部16が、検出素子4に当接するように形成されている。
さらに、第1素子当接部15は、第1接続端子11aを検出素子4側から見たときに、第1本体当接部15aより後端側が先細り形状とされている。より具体的には、第1接続端子11aを検出素子4側から見たときに、第1端子固定ガイド部17から離れた端辺14aが軸線方向後端側に向かうにつれて中心線(図5(a)において一点鎖線にて表示:第1接続端子11aを検出素子4側から見たとき、軸線方向と平行な中心線)に近づくようにされている。つまり、第1開放側端部14は、第1端子本体部12において、後述する第1端子固定ガイド部17が形成された端面とは反対側の端面側をテーパ状に切り欠いた先細り形状とされている。なお、上記の第1開放側端部14、第1素子当接部15、および第1当接突起部16は、本発明でいう折り返し部に相当する。
また、第1接続端子11aは、第1端子本体部12の後端部(図5における上端部)に、第1端子本体部12よりも幅広に形成されたリード線接続部19を一体に備えている。このリード線接続部19は、曲げ加工により略筒状形状に形成された後、リード線46(図1参照)の芯線が内部に挿通された状態で径方向内向きに加締められることで、リード線46と接続される。
さらに、本実施形態の第1接続端子11aは、第1端子本体部12の軸線方向略中間部における、第1端子係止部18が延設される側と同じ側に、第1端子固定ガイド部17が形成されている。
この第1端子固定ガイド部17は、図5に示すように、第1端子本体部12の第1開放側端部14の後端部分よりも軸線方向後端側の側面から、第1端子本体部12の板面と同一平面となるように側方へ向けて延設されている。
そして、この第1端子固定ガイド部17は、第1張り出し部26と、第1固定接触部27とにより構成される。
第1張り出し部26は、第1端子本体部12から一定長延設されたところで、第1端子本体部12の板面に対して垂直方向であって検出素子4に近づく方向(即ち、第1素子当接部15側)へ屈曲されて形成されている。
また、張り出し部26は、軸線方向後端側の端部にテーパ部26aが形成されている。このテーパ部26aは、第1接続端子11aを検出素子4側から見たときに、第1本体当接部15aより軸線方向後端側に位置する張り出し部26が後端側に向かうにつれて、第1端子本体部12が第1接続端子11aの中心線(一点鎖線にて表示)に近づくような先細り形状となるように形成されている。また、このテーパ部26aは、この第1張り出し部26のうち検出素子4側へ直角に屈曲した後の部分(以下この部分を「屈曲側延設部」ともいう)が、軸線方向後端側に向かうにつれて第1端子本体部12に近づくような先細り形状となるように形成されている。
次に、第1固定接触部27は、この第1張り出し部26のうち検出素子4側へ直角に屈曲した後の部分(屈曲側延設部)における軸線方向先端側から延設されている。
また、第1固定接触部27は、第1張り出し部26における屈曲された後の部分(屈曲側延設部)の軸線方向先端側から、この屈曲側延設部の板面に対して所定の角度(例えば、約30°)で第1端子本体部12から離れるように屈曲し、且つ、先端側にかけて徐々に幅が狭くなるようなテーパ状の形状にて延設されている。テーパ状に延設されたこの第1固定接触部27の先端部は円弧状に形成されている。
この第1固定接触部27は、その先端側に対して第1端子本体部12の幅方向のうち第1端子本体部12へ向かう方向の外力が加わったときに、第1端子本体部12側へ弾性変形できるように形成されている。なお、第1端子本体部12の幅方向とは、軸線方向に垂直で、かつ第1素子当接部15と第1端子本体部12との隙間間隔方向に垂直となる方向である。
ところで、第1接続端子11aは、第1端子本体部12の先端側より延出される第1端子係止部18を備えている。
この第1端子係止部18は、絶縁コンタクト部材66の第1係止用溝部86(図4参照)に配置される。そして、第1端子係止部18は、第1端子本体部12の先端側面から板面に対する垂直方向に向けて延設されると共に、一定長延設された所で、第1端子本体部12から離れる方向へ直角に屈曲されることにより、当該第1端子本体部12の板面に平行となる部分を有するよう構成されている。
この第1端子係止部18は、より詳細には、その延設部分が第1係止用溝部86に配置される。そして、延設部分の先端側から屈曲した、第1端子本体部12の板面に平行な部分は、第1突起部81と第2突起部82との間に形成される凹部空間(第1係止用溝部86を含む)において第1突起部81の側面に沿うように配置される(後述する図8参照)。
次に、第2接続端子111について説明する。第2接続端子111が上述した第1接続端子11aと比べて異なる部分は、基本的には、端子本体部から延設される端子固定ガイド部および端子係止部の形成位置のみである。
即ち、第2接続端子111は、軸線方向に対して平行な任意の平面を対称軸として、第1接続端子11aを線対称に投影した形状になっている。
つまり、第1接続端子11aは、背面側(第1端子本体部12と直交する方向であって、第1素子当接部15とは反対側)から見たとき、第1端子固定ガイド部17および第1端子係止部18がいずれも、第1端子本体部12の左側面側から延設されている。これに対して第2接続端子111は、図示は省略するが、背面側から見たとき、第2端子固定ガイド部117および第2端子係止部118がいずれも、第2端子本体部の右側面側から延設されている。このように、端子固定ガイド部および端子係止部の延設位置が異なることを除けば、第2接続端子111は第1接続端子11aと形状・寸法ともに同じである。
次に、第3接続端子251について簡単に説明する。第3接続端子251は、後述する図7や図8にその一部が示されているように、絶縁コンタクト部材66の第3端子配置溝73に配置されるものであり、その形状は第1接続端子11a(図5)と全く同じである。
即ち、詳細な構成図は省略したものの、第1接続端子11aと同じように、第3端子本体部(第1端子本体部12に対応)と、この第3端子本体部の先端から延びると共に、自身の一部が第3端子本体部と検出素子4との間に配置されるように軸線方向に延びる第3素子当接部(第1素子当接部15に対応)とを備えている。第3素子当接部には、その軸線方向における略中間部において、検出素子4の電極端子部32側に突出するように屈曲された第3当接突起部(第1当接突起部16に対応)が形成されている。
そして、第3端子本体部の先端側には、絶縁コンタクト部材66の第3係止用溝部88(図4参照)に配置可能に形成された第3端子係止部258(第1端子係止部18に対応;図7、図8参照)が形成されている。また、本実施形態の第3接続端子251は、第3端子本体部の軸線方向略中間部における、第3端子係止部258が延設される側と同じ側に、第3端子固定ガイド部257(第1端子固定ガイド部17に対応;図7、図8参照)が形成されている。
この第3端子固定ガイド部257も、第3端子本体部から側方へ延設された第3張り出し部266(第1張り出し部26に対応;図8参照)と、この第3張り出し部266からさらに延設された第3固定接触部267(第1固定接触部27に対応;図8参照)とにより構成される。また、第3固定接触部267の先端側と第3当接突起部とが軸線方向において相対的にほぼ同じ位置となるように形成されていることも、第1接続端子11aと同様である。
次に、第4接続端子271について簡単に説明する。第4接続端子271は、後述する図7や図8にその一部が示されているように、絶縁コンタクト部材66の第4端子配置溝74に配置されるものであり、その形状は第2接続端子111と全く同じである。
次に、第5接続端子211について、図6に基づいて説明する。第5接続端子211も、他の各接続端子と同様、第5端子本体部212と、第5素子当接部215とを備えて構成されている。
第5端子本体部212は、軸線方向に平行かつ板面に垂直な平面における断面形状は、第1端子本体部12(図5参照)と略同様の形状に形成されている。
第5素子当接部215は、軸線方向に平行かつ板面に垂直な平面における断面形状は、第1素子当接部15(図5参照)と略同様の円弧状形状に形成されており、第1連結側端部13に対応する第5連結側端部213と、第1開放側端部14に対応する第5開放側端部214とを備えている。
ここで、第5開放側端部214は、第5接続端子211を検出素子4側から見たときにおいて、第5本体当接部215aより後端側が先細り形状とされている。より具体的には、第5接続端子211を検出素子4側から見たときに、第5開放側端部214は、軸線方向に沿って延びる端辺214a,214bが、軸線方向後端側に向かうにつれて中心線(図6(a)において一点鎖線にて表示:第5接続端子211を検出素子4側から見たとき、軸線方向と平行な中心線)に近づくようにされている。つまり、第5開放側端部214は、両端面をテーパ状に切り欠いた先細り形状とされている。
また、第5接続端子211は、第5端子本体部212の先端側に、絶縁コンタクト部材66の第5係止用溝部90に配置可能に形成された2個の第5端子係止部218を備えている。第5端子係止部218は、第5端子本体部212から板面に対する垂直方向に向けて延設されると共に、第5端子本体部212の板面に平行となる部分を有するよう外向きに折り曲げられて、断面形状が略L字形となるように構成されている。
さらに、第5接続端子211は、第5端子本体部212の後端部に、第5端子本体部212よりも幅広に形成されたリード線接続部217を一体に備えている。このリード線接続部217は、曲げ加工により略筒状形状に形成された後、リード線46の芯線が内部に挿通された状態で径方向内向きに加締められることで、図1に示すようにリード線46と接続される。
このように構成された5つ接続端子10のうち、第1接続端子11aおよび第2接続端子111が、第1リブ部76により互いに絶縁された状態で、絶縁コンタクト部材66のコンタクト挿通孔68に配置される。このとき、第1接続端子11aは検出素子4の電極端子部34に対応する第1端子配置溝71に配置され、第2接続端子111は検出素子4の電極端子部36に対応する第2端子配置溝72に配置される。
また、第3接続端子251、第4接続端子271および第5接続端子211が、第2リブ部77および第3リブ部78により互いに絶縁された状態で、絶縁コンタクト部材66のコンタクト挿通孔68に配置される。このとき、第3接続端子251は検出素子4の電極端子部32に対応する第3端子配置溝73に配置され、第4接続端子271は検出素子4の電極端子部30に対応する第4端子配置溝74に配置され、第5接続端子211は検出素子4の電極端子部31に対応する第5端子配置溝75に配置される。
(4)絶縁コンタクト部材66に接続端子10が配置された状態の説明
次に、コンタクト挿通孔68に5つの接続端子10が配置された状態の絶縁コンタクト部材66について、図7および図8に基づいて説明する。図7は、接続端子10が配置された状態の絶縁コンタクト部材66を後端側から見たときの外観を表す斜視図であり、図8は、図7と同じ状態における絶縁コンタクト部材66の底面図である。
第1接続端子11aがコンタクト挿通孔68に配置される場合には、第1接続端子11aの第1端子係止部18は、絶縁コンタクト部材66の第1係止用溝部86に配置される。この結果、第1端子係止部18における第1突起部81の側面と対向する面は、第1突起部81の側面に係合する状態となる。
また、第2接続端子111がコンタクト挿通孔68に配置される場合には、第2接続端子111の第2端子係止部118は、絶縁コンタクト部材66の第2係止用溝部87に配置される。この結果、第2端子係止部118における第3突起部83の側面と対向する面は、第3突起部83の側面に係合する状態となる。
また、第3接続端子251がコンタクト挿通孔68に配置される場合には、第3接続端子251の第3端子係止部258は、絶縁コンタクト部材66の第3係止用溝部88に配置される。この結果、第3端子係止部258における第3突起部83の側面と対向する面は、第3突起部83の側面に係合する状態となる。
また、第4接続端子271がコンタクト挿通孔68に配置される場合には、第4接続端子271の第4端子係止部278は、絶縁コンタクト部材66の第4係止用溝部89に配置される。この結果、第4端子係止部278における第1突起部81の側面と対向する面は、第1突起部81の側面に係合する状態となる。
また、第5接続端子211がコンタクト挿通孔68に配置される場合には、第5接続端子211の第5端子係止部218は、絶縁コンタクト部材66の第5係止用溝部90に配置される。この結果、第5端子係止部218における、第1凸条部84の側面および第2凸条部85の側面と対向する面は、それぞれ、対向する第1凸条部84又は第2凸条部85の側面に係合する状態となる。
なお、5つの接続端子10は、各々が備えるリード線接続部(第5接続端子211の場合は図1に示すリード線接続部217)にリード線46が接続された後に、リード線46と共に絶縁コンタクト部材66のコンタクト挿通孔68に挿通される状態で、コンタクト挿通孔68に配置される。
そして、図8に示すように、第1接続端子11aが絶縁コンタクト部材66の第1端子配置溝71に配置された状態では、検出素子4の第1板面21あるいは第2板面23(図4参照)に垂直な面に対して、第1接続端子11aにおける第1端子本体部12および第1素子当接部15の板面はいずれも垂直となる。
即ち、第1接続端子11aの第1端子本体部12の背面が第1背壁91に当接すると共に、第1端子固定ガイド部17の第1張り出し部26のうち、第1端子本体部12からその板面と同一平面上に延設されている部分も第1背壁91に当接している。第1張り出し部26のうち屈曲された以後の部分(屈曲側延設部)における第1側壁92と対向する面は、第1側壁92の壁面とほぼ平行となっている。
(5)組み付け作業の説明
次に、検出素子4を、5つの接続端子10が配置された状態のコンタクト挿通孔68に挿通して、検出素子4、各接続端子10および絶縁コンタクト部材66を一体に組み付ける組み付け作業について説明する。
まず、組み付け作業の開始直後の第1ステップでは、検出素子4を絶縁コンタクト部材66の先端側に配置したあと、コンタクト挿通孔68の先端側開口部に検出素子4を挿通すると共に、検出素子4を接続端子10の各素子当接部(第1素子当接部15、第5素子当接部215、図示しない第2素子当接部、第3素子当接部および第4素子当接部)に当接させる。そして、検出素子4を上記各素子当接部に押し付けて外力を印加することで、各素子当接部における各連結側端部(第1連結側端部13、第5連結側端部213、図示しない第2連結側端部、第3連結側端部および第4連結側端部)を弾性変形させると共に、各素子当接部の開放側端部を各端子本体部に近接させる作業を行う。
次の第2ステップでは、各素子当接部に対して検出素子4を更に押し付けて各連結側端部を弾性変形させると共に、各素子当接部の開放側端部を端子本体部に当接させる作業を行う。これにより、各素子当接部は、連結側端部および開放側端部の2カ所で端子本体部に支持される状態となる。第1接続端子11aでいえば、第1素子当接部15の第1開放側端部14が第1端子本体部12に当接することで、第1素子当接部15が、第1連結側端部13および第1開放側端部14の2カ所で第1端子本体部12に支持される状態となる。
続く第3ステップでは、コンタクト挿通孔68の内部後端側に検出素子4を更に挿入することで、絶縁コンタクト部材66のコンタクト挿通孔68の内壁面が検出素子4の電極端子部30,31,32,34,36に対向するように、検出素子4と絶縁コンタクト部材66との相対位置を移動させる作業を行う。このとき、第1接続端子11aの第1素子当接部15は、軸線方向中間部が弾性変形しており、第1当接突起部16が検出素子4の電極端子部34に対して当接する状態となる。他の各接続端子111,251,271,211についても同様である。
このようにして組み付け作業を行うことで、検出素子4、接続端子10および絶縁コンタクト部材66を一体に組み付けることができる。なお、検出素子4、接続端子10および絶縁コンタクト部材66を一体に組み付ける組み付け作業は、空燃比センサ2の製造工程の途中段階で実行される。そして、空燃比センサ2の製造工程では、この組み付け作業の前段階で、検出素子4、セラミックスリーブ6、滑石リング53、セラミックホルダ51および主体金具38などからなる中間組立部品の組み立て作業を実行している。
空燃比センサ2の製造工程では、中間組立部品を構成する状態の検出素子4に対して、上述のような組み付け作業を行うことで、接続端子10および絶縁コンタクト部材66を検出素子4に組み付けることができる。
接続端子10、絶縁コンタクト部材66および検出素子4を一体に組み付けたあと、外筒44などを主体金具38に対してレーザー溶接などにより接合すると共に、グロメット50を加締め加工により外筒44に固定する固定作業などを実行することで、空燃比センサ2が完成すると共に、空燃比センサ2の製造工程が完了する。
(6)実施例の効果
以上説明したように、本実施形態の空燃比センサ2は、5つの接続端子10(第1接続端子11a、第2接続端子111、第3接続端子251、第4接続端子271および第5接続端子211を備えている。そして、各接続端子はいずれも、端子本体部、素子当接部、および連結側端部を有している。第1接続端子11aの場合(以後、第1接続端子11aを例に挙げて説明する。)、第1端子本体部12、第1素子当接部15および第1連結側端部13を有し、第1連結側端部13の弾性変形による復元力により第1素子当接部15が検出素子4の電極端子部34に当接することで、電流経路の一部を形成するよう構成されている。
そして、第1接続端子11aは、第1素子当接部15から軸線方向後端側に延び、第1端子本体部12の検出素子4側の面と当接する第1本体当接部15aを備えている。また、この第1接続端子11aは、第1接続端子11aを検出素子4側から見たときに、第1端子本体部12の少なくとも軸線方向に対する左右何れかの端辺から延出され、折り返し部の後端部よりも軸線方向後端側まで溝部の側壁面に沿って延びる第1端子固定ガイド部17を有する。
即ち、この空燃比センサ2においては、空燃比センサ2組み立て時に第1接続端子11aを絶縁コンタクト部材66の第1端子溝71に配置させる際に第1端子固定ガイド部17が絶縁コンタクト部材66と接触するように第1接続端子11aを絶縁コンタクト部材66に挿通するようにすれば、折り返し部の後端部が絶縁コンタクト部材66と接触し難くすることができる。
従って、このような空燃比センサ2によれば、第1接続端子11aを絶縁コンタクト部材66に挿通する際に、この第1接続端子11a(具体的には先細り部14)が変形してしまうことを防止することができる。
また、この空燃比センサ2によれば、第1端子固定ガイド部17が折り返し部の後端部と絶縁コンタクト部材66との接触を防止するので、第1接続端子11aが隔壁部(各リブ部76〜78)に乗り上げ難くすることができる。
さらに、この第1接続端子11aと絶縁コンタクト部材とを組み立てる際に、第1端子固定ガイド部17を溝部の側壁面に沿って挿通することができるので、絶縁コンタクト部材66に対する第1接続端子11aの位置決めを容易に行うことができる。
また、この空燃比センサ2においては、第1端子本体部12の先端側と第1本体当接部15aとの2箇所で第1素子当接部15を支持しており、第1素子当接部15の剛性を向上しているので、第1接続端子11a全体を小型化することができる。
また、本実施例の空燃比センサ2においては、第1接続端子11aを検出素子4側から見たときに、第1端子固定ガイド部17が軸線方向後端側に向かうにつれて先細り形状とされている。
このような空燃比センサ2によれば、第1接続端子11aを絶縁コンタクト部材66に挿通する際に、第1接続端子11aの先細り形状にされた部分が絶縁コンタクト部材66と滑らかに接触するので、第1接続端子11aを絶縁コンタクト部材66に挿通し易くすることができる。
加えて、本実施例の空燃比センサ2においては、第1本体当接部15aから軸線方向後端側に延び、この第1接続端子11aを検出素子4側から見たときに、軸線方向に延びる端辺のうち、少なくとも第1端子固定ガイド部17から離れた端辺が、軸線方向後端側に向かうにつれて、この第1接続端子11aの中心線に近づく形状とされた先細り部を備えている。
即ち、この空燃比センサ2においては、第1端子固定ガイド部17が第1端子本体部12の軸線方向に対する左右何れかのみに備えられている場合であっても、第1接続端子11aには先細り部が設けられているので、第1接続端子11aの折り返し部が絶縁コンタクト部材66と接触したとしても、第1接続端子11aは先細り部の端片に沿って滑らかに絶縁コンタクト部材66と接触する。
従って、このような空燃比センサ2によれば、第1端子固定ガイド部17が第1端子本体部12の軸線方向に対する左右何れかのみに備えられている場合であっても、空燃比センサ2組み立て時に第1接続端子11aが変形してしまうことを確実に防止することができる。
また、このような空燃比センサ2によれば、隔壁部と第1開放側端部14とが接触する位置に拘わらず、第1開放側端部14が隔壁部に乗り上げないように逃げるときの逃げ角度が一定になるので、第1接続端子11aが隔壁部により乗り上げ難くすることができる。
また、空燃比センサ2において、第5接続端子211のように、端子固定ガイド部を備えていない場合には、第5開放側端部214は、第5接続端子211を検出素子4側から見たときに、軸線方向に沿って延びる両方の端辺214a,214bが、軸線方向後端側に向かうにつれて第5接続端子211の中心線に近づくよう構成されている。
従って、このような空燃比センサ2によれば、端子固定ガイド部を備えていない場合であっても、より第5接続端子211が隔壁部に乗り上げ難くすることができる。
なお、本発明の実施の形態は、上記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
例えば、本実施例において、第1開放側端部14には、第1端子本体部12における軸線方向左右何れかの端面の一部分を切り欠いたテーパを設けたが、例えば、後端部側が先細り形状となるような曲面加工(R加工)を施しておいてもよい。
また、本実施例においては、検出素子4と絶縁コンタクト部材66と接続端子10とを備えたセンサとして、全領域空燃比センサ2に本発明を適用した実施形態について説明したが、特にこの構成に限らず、λセンサ、酸素センサ、NOxセンサなどのガスセンサや、温度検出を行う温度センサなどに本発明を適用してもよい。このようにしても、本実施例の効果と同様の効果が得られる。
また、本実施例の空燃比センサ2においては、検出素子4側から見たときに、第1本体当接部15aより軸線方向後端側にテーパ部26aを備えた先細り形状とした張り出し部26を有する第1接続端子11aを使用したが、この第1接続端子11aの代わりに、図9に示すような第1接続端子11bを使用してもよい。即ち、図9に示す第1接続端子11bにおいては、張り出し部26の軸線方向後端側の端部にテーパ部26aは形成されておらず、この端部がこの第1接続端子11bの中心線(一点鎖線にて表示)に対して垂直な辺(面)を有するよう構成されている。
このようにしても、第1接続端子11bの折り返し部(第1開放側端部14、第1素子当接部15、および第1当接突起部16)の変形を防止することができる。
また、この変形例においては、第1接続端子11a(11b)のみを例に挙げて説明したが、他の接続端子に上記の構成を採用することができることはいうまでもない。
さらに、本実施例の空燃比センサ2では、それぞれ異なる5種類の接続端子にて形成されていたが、これに限らず、第1接続端子11bと第3接続端子251とが同形状かつ同寸法であり、第2接続端子10と第4接続端子271とが同形状かつ同寸法であるような、3種類の接続端子にて形成されていてもよい。さらに空燃比センサ2は、第1接続端子11bと同形状かつ同寸法の1種類の接続端子にて構成されていてもよい。
空燃比センサの全体構成を示す断面図である。 検出素子の概略構造を表す斜視図である。 先端側から見たときの絶縁コンタクト部材の外観を表す斜視図である。 後端側から見たときの絶縁コンタクト部材の外観を表す底面図である。 実施例の第1接続端子の外観を表す説明図である。 第5接続端子の外観を表す説明図である。 接続端子が配置された状態の絶縁コンタクト部材を後端側から見たときの外観を表す斜視図である。 接続端子が配置された状態の絶縁コンタクト部材を後端側から見たときの絶縁コンタクト部材の底面図である。 変形例の第1接続端子の外観を表す説明図である。
符号の説明
2…空燃比センサ、4…検出素子、8…検出部、10…接続端子、11a,11b…第1接続端子、12…第1端子本体部、13…第1連結側端部、14…第1開放側端部、15…第1素子当接部、15a…第1本体当接部、16…第1当接突起部、17…第1端子固定ガイド部、18…第1端子係止部、19…リード線接続部、26a…テーパ部、66…絶縁コンタクト部材、76…第1リブ部、77…第2リブ部、78…第3リブ部、211…第5接続端子、212…第5端子本体部、213…第5連結側端部、214…第5開放側端部、215…第5素子当接部、217…リード線接続部、218…第5端子係止部。

Claims (3)

  1. 軸線方向に延びる板状形状をなし、軸線方向先端部が測定対象物に向けられ、軸線方向後端部に複数の電極端子部が形成される検出素子と、
    絶縁材料からなり、前記検出素子の後端部を挿通するための挿通部、および該挿通部の内壁面に形成された軸線方向に延びる複数の溝部を有する絶縁コンタクト部材と、
    前記複数の溝部のうちの複数に挿通された状態で、前記検出素子と前記絶縁コンタクト部材との間に挟持されると共に、前記電極端子部に電気的に接続されて電流経路を形成する複数の金属端子部材と、
    を備えるセンサであって、
    複数の前記金属端子部材は、
    軸線方向に延びる長尺形状のフレーム本体部と、
    該フレーム本体部の先端から延設され、自身の少なくとも一部が前記フレーム本体部と前記検出素子との間に配置されるよう軸線方向に延び、前記検出素子の電極端子部に当接する素子当接部、および該素子当接部よりも後端側で前記フレーム本体部の検出素子側の面と当接する本体当接部、を有する折り返し部と、
    当該金属端子部材を前記検出素子側から見たとき、前記フレーム本体部の少なくとも軸線方向に対する左右何れかの端辺から延出され、前記折り返し部の後端部よりも軸線方向後端側まで前記溝部の側壁面に沿って延びるガイド部材と、
    を具備することを特徴とするセンサ。
  2. 前記ガイド部材は、当該金属端子部材を前記検出素子側から見たときに、前記本体当接部より軸線方向後端側が、軸線方向後端側に向かうにつれて先細りとなることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記折り返し部には、前記本体当接部から軸線方向後端側に延びると共に、当該金属端子部材を前記検出素子側から見たときに、軸線方向に延びる自身の端辺のうち少なくとも前記ガイド部材から離れた端辺が、後端側に向かうにつれて、当該金属端子部材の中心線に近づく先細り部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセンサ。
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