JP4644051B2 - センサ - Google Patents

センサ Download PDF

Info

Publication number
JP4644051B2
JP4644051B2 JP2005180549A JP2005180549A JP4644051B2 JP 4644051 B2 JP4644051 B2 JP 4644051B2 JP 2005180549 A JP2005180549 A JP 2005180549A JP 2005180549 A JP2005180549 A JP 2005180549A JP 4644051 B2 JP4644051 B2 JP 4644051B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
detection element
axial direction
end side
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005180549A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007003216A (ja
Inventor
康司 松尾
裕一 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2005180549A priority Critical patent/JP4644051B2/ja
Publication of JP2007003216A publication Critical patent/JP2007003216A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4644051B2 publication Critical patent/JP4644051B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Description

本発明は、先端側に検出部が形成されると共に後端側に電極端子部が形成される検出素子と、電極端子部に電気的に接続されて電流経路を形成する複数の金属端子部材と、検出素子の後端側が挿通部に挿通された状態で、検出素子と金属端子部材とを金属端子部材同士が接触しないように支持する絶縁コンタクト部材と、を備えるセンサに関する。
従来より、この種のセンサとして、絶縁コンタクト部材の挿通部には、複数の金属端子部材を内部に収納して支持するための複数の溝部が形成され、金属端子部材には、溝部壁面に当接するフレーム本体部と、フレーム本体部から延出し、弾性変形(圧縮変形)可能な板バネとしての機能する弾性接触部と、が設けられたものが知られている。
このようなセンサの絶縁コンタクト部材において、各溝部の間に位置する壁面は、接続端子同士が接触しないよう隔離するため隔壁部として機能する。
また、金属端子部材は、弾性接触部が検出素子の電極端子部に押圧された状態で、検出素子と絶縁コンタクト部材との間で挟持されている。このため、金属端子部材と検出素子の電極端子部との接続状態は、接続不良を起こすことなく良好に保たれる(例えば、特許文献1、および特許文献2参照)。
ここで、特許文献1に記載のセンサにおいては、金属端子部材の弾性接触部は、フレーム本体部の先端側にて1点支持されている。
また、特許文献2に記載のセンサにおいては、金属端子部材の弾性接触部は、フレーム本体部の先端側および後端側にて2点支持されている。
特開2001−141689号公報 特開2005−091289号公報
ところが、特許文献1に記載のように、弾性接触部がフレーム本体部の先端側のみにより1点支持された金属端子部材を用いたセンサでは、金属端子部材の幅を狭くすると弾性接触部の剛性を維持できなくなるため、金属端子部材を小型化できないという問題点があった。
また、金属端子部材の幅を狭くして、金属端子部材を小型化するためには、特許文献2に記載のように、弾性接触部をフレーム本体部の先端側および後端側にて2点支持するよう構成すればよい。しかしながら、このセンサにおいては、弾性接触部の剛性は維持できているものの、金属端子部材全体の剛性は小型化したことにより弱くなっているため、センサを組み立てる際に、金属端子部材の後端部が絶縁コンタクト部材に接触すると、後端部が絶縁コンタクト部材の隔壁部に乗り上げてしまう虞がある。
このように後端部が隔壁部に乗り上げた状態で、検出素子を絶縁コンタクト部材に挿通すると、検出素子と金属端子部材との接触異常が起こる虞がある。
そこで、このような問題点を鑑み、センサにおいて、金属端子部材を小型化できるようにしつつ、金属端子部材が隔壁部に乗り上げてしまうことによる不具合を防止できるようにすることを本発明の目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、軸線方向に延びる板状形状をなし、軸線方向先端側が測定対象物に向けられ、軸線方向後端側に電極端子部が形成される検出素子と、絶縁材料からなり、前記検出素子の後端側を挿通するための挿通部、および該挿通部の内壁面に形成された軸線方向後端側に延びる複数の溝部を有する絶縁コンタクト部材と、前記複数の溝部のうちの少なくとも1つに挿通された状態で、前記検出素子と前記絶縁コンタクト部材との間に挟持されると共に、前記電極端子部に電気的に接続されて電流経路を形成する金属端子部材と、を備えるセンサであって、前記金属端子部材は、軸線方向に延びる長尺形状のフレーム本体部と、該フレーム本体部の先端側に延設され、自身の少なくとも一部が前記フレーム本体部と前記検出素子との間に配置され、前記検出素子の電極端子部に当接する素子当接部と、該素子当接部から軸線方向後端側に延び、前記フレーム本体部の検出素子側の面と当接する本体当接部と、前記本体当接部から軸線方向後端側に延び、当該金属端子部材を前記検出素子側から見たときに前記本体当接部より後端側が先細り形状とされた先細り部と、を有することを特徴としている。
このようなセンサによれば、本体当接部より後端側に先細り部を設けているので、センサを組み立てる際に、金属端子部材が絶縁コンタクト部材の各溝部同士を隔てる隔壁部に引っ掛かり難くすることができ、延いては金属端子部材がこの隔壁部に乗り上げてしまうことを防止することができる。また、このセンサにおいては、フレーム本体部の先端側と本体当接部との2箇所で素子当接部を支持しており、素子当接部の剛性を向上しているので、金属端子部材全体を小型化することができる。
ところで、請求項1に記載のセンサにおいて、先細り部は、例えば、後端部側が先細り形状となるような曲面加工(R加工)をしておいてもよいが、より好ましくは、請求項2に記載のように、当該金属端子部材を前記検出素子側から見たときに、軸線方向に沿って延びる端辺のうち、少なくとも一方の端辺が軸線方向後端側に向かうにつれて、当該金属端子部材の中心線に近づくよう構成されていることが望ましい。
従って、このようなセンサによれば、隔壁部と先細り部とが接触する位置に拘わらず、先細り部が隔壁部に乗り上げないように逃げるときの逃げ角度が一定になるので、金属端子部材が隔壁部により乗り上げ難くすることができる。
さらに、請求項1または請求項2に記載のセンサにおいては、請求項3に記載のように、軸線方向に沿って延びる両方の端辺が、軸線方向後端側に向かうにつれて当該金属端子部材の中心線に近づくよう構成されていることが望ましい。
このようなセンサによれば、ガイド部材を備えていない場合であっても、より金属端子部材が隔壁部に乗り上げ難くすることができる。
以下に本発明にかかる実施の形態を図面と共に説明する。
なお、以下に示す各実施形態では、ガスセンサの一種であって、自動車や各種内燃機関における空燃比フィードバック制御に使用するために、測定対象となる排ガス中の特定ガスを検出する検出素子(ガスセンサ素子)が組み付けられるとともに、内燃機関の排気管に装着される全領域空燃比センサ2(以下、空燃比センサ2ともいう)について説明する。
(1)空燃比センサ全体の構成
図1は、本発明を適用した実施形態の空燃比センサ2の全体構成を示す断面図である。
空燃比センサ2は、排気管に固定するためのネジ部39が外表面に形成された筒状の主体金具38と、軸線方向(空燃比センサ2の長手方向:図中上下方向)に延びる板状形状をなす検出素子4と、検出素子4の径方向周囲を取り囲むように配置される筒状のセラミックスリーブ6と、軸線方向に貫通するコンタクト挿通孔68の内壁面が検出素子4の後端部の周囲を取り囲む状態で配置される絶縁コンタクト部材66と、検出素子4と絶縁コンタクト部材66との間に配置される5個の接続端子10(本発明の金属端子部材に相当)と、を備えている。
検出素子4は、軸線方向に延びる板状形状をなし、測定対象となるガスに向けられる先端側(図中下方)に保護層に覆われた検出部8が形成され、後端側(図中上方)の外表面のうち表裏の位置関係となる第1板面21および第2板面23に電極端子部30,31,32,34,36が形成されている。接続端子10は、検出素子4と絶縁コンタクト部材66との間に配置されることで、検出素子4の電極端子部30,31,32,34,36にそれぞれ電気的に接続される。また、接続端子10は、外部からセンサの内部に配設されるリード線46にも電気的に接続されており、リード線46が接続される外部機器と電極端子部30,31,32,34,36との間に流れる電流の電流経路を形成する。
主体金具38は、軸線方向に貫通する貫通孔54を有し、貫通孔54の径方向内側に突出する棚部52を有する略筒状形状に構成されている。また、主体金具38は、検出部8を貫通孔54の先端側外部に配置し、電極端子部30,31,32,34,36を貫通孔54の後端側外部に配置する状態で貫通孔54に挿通された検出素子4を保持するよう構成されている。さらに、棚部52は、軸線方向に垂直な平面に対して傾きを有する内向きのテーパ面として形成されている。
なお、主体金具38の貫通孔54の内部には、検出素子4の径方向周囲を取り囲む状態で、環状形状のセラミックホルダ51、粉末充填層53,56(以下、滑石リング53,56ともいう)、および上述のセラミックスリーブ6が、この順に先端側から後端側にかけて積層されている。また、セラミックスリーブ6と主体金具38の後端部40との間には、加締パッキン57が配置されており、セラミックホルダ51と主体金具38の棚部52との間には、滑石リング53やセラミックホルダ51を保持し、気密性を維持するための金属ホルダ58が配置されている。なお、主体金具38の後端部40は、加締パッキン57を介してセラミックスリーブ6を先端側に押し付けるように、加締められている。
ここで、検出素子4の概略構造を表す斜視図を、図2に示す。なお、図2では、軸線方向における中間部分を省略して検出素子4を表している。
検出素子4は、軸線方向(図2における左右方向)に延びる板状形状に形成された素子部20と、同じく軸線方向に延びる板状形状に形成されたヒータ22とが積層されて、長方形状の軸断面を有する板状形状に形成されている。なお、空燃比センサ2として用いられる検出素子4は従来公知のものであるため、その内部構造等の詳細な説明は省略するが、その概略構成は以下のようである。
まず、素子部20は、固体電解質基板の両側に多孔質電極を形成した酸素濃淡電池素子と、同じく固体電解質基板の両側に多孔質電極を形成した酸素ポンプ素子と、これらの両素子の間に積層され、中空の測定ガス室を形成するためのスペーサとから構成される。この固体電解質基板は、イットリアを安定化剤として固溶させたジルコニアから形成され、多孔質電極は、Ptを主体に形成される。また、測定ガス室を形成するスペーサは、アルミナを主体に構成されており、中空の測定ガス室の内側には、酸素濃淡電池素子の一方の多孔質電極と、酸素ポンプ素子の一方の多孔質電極が露出するように配置されている。なお、測定ガス室は、素子部20の先端側に位置するように形成されており、この測定ガス室が形成される部分が検出部8に相当する。
ついで、ヒータ22は、アルミナを主体とする絶縁基板の間に、Ptを主体とする発熱抵抗体パターンが挟み込まれて形成されている。
そして、素子部20とヒータ22とは、セラミック層(例えば、ジルコニア系セラミックやアルミナ系セラミック)を介して互いに接合される。また、検出素子4のうち検出部8が形成される先端側の表面には、被毒防止用の保護層(図示省略)が形成される。
このような検出素子4では、図2に示すように、第1板面21の後端側(図2における右側)に3個の電極端子部30,31,32が形成され、第2板面23の後端側に2個の電極端子部34,36が形成されている。電極端子部30,31,32は、素子部20に形成されるものであり、1つの電極端子部は、測定ガス室の内側に露出する酸素濃淡電池素子の一方の多孔質電極と酸素ポンプ素子の一方の多孔質電極と共用する形で電気的に接続される。また、電極端子部30,31,32のうち残りの2つの電極端子部は、酸素濃淡電池素子の他方の多孔質電極と酸素ポンプ素子の他方の多孔質電極と各々電気的に接続されている。また、電極端子部34,36は、ヒータ22に形成されるものであり、ヒータの厚さ方向に横切るビア(図示せず)を介して発熱抵抗体パターンの両端に各々接続されている。
このように構成された検出素子4は、図1に示すように、先端側(図1における下方)の検出部8が排気管に固定される主体金具38の先端より突出すると共に、後端側の電極端子部30,31,32,34,36が主体金具38の後端より突出した状態で、主体金具38の内部に固定される。
一方、図1に示すように、主体金具38の先端側(図1における下方)外周には、検出素子4の突出部分を覆うと共に、複数の孔部を有する金属製(例えば、ステンレスなど)の二重の外部プロテクタ42および内部プロテクタ43が、溶接等によって取り付けられている。
そして、主体金具38の後端側外周には、外筒44が固定されている。また、外筒44の後端側(図1における上方)の開口部には、検出素子4の各電極端子部30,31,32,34,36とそれぞれ電気的に接続される5本のリード線46(図1では3本が図示)が挿通されるリード線挿通孔61が形成されたグロメット50が配置されている。
また、主体金具38の後端部40より突出された検出素子4の後端側(図1における上方)には、絶縁コンタクト部材66が配置される。なお、この絶縁コンタクト部材66は、検出素子4の後端側の表面に形成される電極端子部30,31,32,34,36の周囲に配置されている。
(2)絶縁コンタクト部材66の構成
次に、絶縁コンタクト部材66について、図1、図3、図4および図7に基づいて説明する。図3は、先端側から見たときの絶縁コンタクト部材66の外観を表す斜視図であり、図4は、後端側から見たときの絶縁コンタクト部材66の外観を表す底面図であり、図7は、接続端子10が配置された状態の絶縁コンタクト部材66を後端側から見たときの外観を表す斜視図である。図4において破線で示している検出素子4は、5つの接続端子10が所定の位置にそれぞれ配置された絶縁コンタクト部材66に対して検出素子4を挿通し組み付けたときの、検出素子の配置状態を仮想的に示したものである。
図3に示すように、絶縁コンタクト部材66は、アルミナからなり、軸線方向に貫通するコンタクト挿通孔68を有する筒状形状に形成されると共に、外表面から径方向外向きに突出する鍔部67が備えられている。絶縁コンタクト部材66は、鍔部67が保持部材69を介して外筒44の外筒側支持部64に当接することで、外筒44の内部に配置される。なお、外筒側支持部64は、外筒44において内向きに突出する形態で形成されている(図1参照)。
そして、コンタクト挿通孔68のうち検出素子4の第2板面23(図2参照)に対向する内壁面には、内向きに突出する第1リブ部76が形成されている。第1リブ部76は、2個の接続端子10(詳細には第1接続端子11および第2接続端子111)をそれぞれ電気的に絶縁した状態で個別に配置するための2つの溝状の端子配置溝(第1端子配置溝71、第2端子配置溝72)の境界を形成している。そして、各端子配置溝71,72は、それぞれ、検出素子4の第2板面23における電極端子部34,36に対応する位置に形成されている。
また、コンタクト挿通孔68のうち検出素子4の第1板面21(図2参照)に対向する内壁面には、内向きに突出する第2リブ部77および第3リブ部78がそれぞれ形成されている。図1では第2リブ部77のみ示されている。
これら第2リブ部77および第3リブ部78は、3個の接続端子10(詳細には第3接続端子251、第4接続端子271、第5接続端子211;後述の図8参照)をそれぞれ電気的に絶縁した状態で個別に配置するための3つの溝状の端子配置溝(第3端子配置溝73、第4端子配置溝74、第5端子配置溝75)の境界を形成している。図1では第5端子配置溝75のみ示されている。具体的には、第2リブ部77が第4端子配置溝74と第5端子配置溝75との境界を形成し、第3リブ部78が第5端子配置溝75と第3端子配置溝73との境界を形成している。そして、各端子配置溝73,74,75は、それぞれ、検出素子4の第1板面21における電極端子部32,30,31に対応する位置に形成されている。
各リブ部76,77,78は、隣接する端子配置溝に配置される接続端子10同士が接触するのを阻止する機能を有しており、隣接して配置される接続端子10同士が電気的に導通するのを阻止することにより、電流経路が不良となるのを防止できる。
また、絶縁コンタクト部材66の先端面(図3における下側の面)には、図4に示すように、コンタクト挿通孔68の先端側開口部に繋がる形態で形成される5つの係止用溝部、即ち、第1係止用溝部86、第2係止用溝部87、第3係止用溝部88、第4係止用溝部89および第5係止用溝部90を備えている。
絶縁コンタクト部材66の先端面には、図4および図7に示すように、3つの突起部、即ち、第1突起部81、第2突起部82および第3突起部83と、2つの凸条部、即ち、第1凸条部84および第2凸条部85が形成されている。
そして、第1係止用溝部86は、第1突起部81と第2突起部82との間で第1端子配置溝71に繋がるように形成されている。この第1係止用溝部86は、5つの接続端子10のうち後述する第1接続端子11(図5参照)の第1端子係止部18の一部(第1端子本体部12から径方向外側に向けて延設されている部分)を配置可能に形成されている。
第2係止用溝部87は、第2突起部82と第3突起部83との間で第2端子配置溝72に繋がるように形成されている。この第2係止用溝部87は、5つの接続端子10のうち後述する第2接続端子111の第2端子係止部118の一部(第2端子本体部から径方向外側に向けて延設されている部分)を配置可能に形成されている。
第3係止用溝部88は、第3突起部83と第1凸条部84との間で第3端子配置溝73に繋がるように形成されている。この第3係止用溝部88は、5つの接続端子10のうち後述する第3接続端子251(図8参照)の第3端子係止部258の一部(図示しない第3端子本体部から径方向外側に向けて延設されている部分)を配置可能に形成されている。
第4係止用溝部89は、第2凸条部85と第1突起部81との間で第4端子配置溝74に繋がるように形成されている。この第4係止用溝部89は、5つの接続端子10のうち後述する第4接続端子271(図8参照)の第4端子係止部278の一部(図示しない第4端子本体部から径方向外側に向けて延設されている部分)を配置可能に形成されている。
第5係止用溝部90は、第1凸条部84と第2凸条部85との間で第5端子配置溝75に繋がるように形成されている。この第5係止用溝部90は、5つの接続端子10のうち後述する第5接続端子211(図7参照)の第5端子係止部218の一部(第5端子本体部212から径方向外側に向けて延設されている部分)を配置可能に形成されている。
(3)接続端子10の構成
次に、接続端子10について説明する。本実施形態の空燃比センサ2が備える5つの接続端子10は、端子係止部の形状および後述する固定ガイド部の形状・有無の違いで大きく分類することができる。即ち、端子係止部を有するものの固定ガイド部を有しない接続端子(第5接続端子211;図6参照)と、軸線方向後端側から先端側に向かって検出素子4を見たときに端子係止部および固定ガイド部がいずれも左側に延設されている接続端子10(第1接続端子11(図5参照)および第3接続端子251(詳細は図示略。図8参照。))と、軸線方向後端側から先端側に向かって検出素子4を見たときに端子係止部および固定ガイド部がいずれも右側に延設されている接続端子10(第2接続端子111(詳細は図示略。図8参照。)および第4接続端子271(詳細は図示略。図8参照。))との3種類に分類される。
ただし、端子係止部および固定ガイド部がいずれも左側に延設されている接続端子10である第1接続端子11および第3接続端子251についても、その形状は同じであるが、端子本体部などの寸法が若干異なっている。また、端子係止部および固定ガイド部がいずれも右側に延設されている接続端子10である第2接続端子111および第4接続端子271についても、その形状は同じであるが、やはり端子本体部などの寸法が若干異なっている。
つまり、5つの接続端子10は、厳密にいえば、それぞれ異なる5種類の接続端子として形成されている。以下、これらの各接続端子10について、図5および図6に基づいて説明する。図5は、第1端子配置溝71に配置される第1接続端子11の外観を表す図であり、左側は正面図、右側は側面図である。図6は、第5端子配置溝75に配置される第5接続端子211の外観を表す図であり、左側は正面図、右側は側面図である。なお、本実施形態の接続端子10は、高温に繰り返し晒されても弾性(バネ弾性)を維持可能な周知の材料(例えば、インコネルやステンレス鋼等)にて形成されている。
まず、第1接続端子11について、図5に基づいて説明する。第1接続端子11は、軸線方向に延びる長尺状の板状部材からなる第1端子本体部12と、第1端子本体部12の先端に延設され、自身の一部が第1端子本体部12と検出素子4との間に配置されるように軸線方向に延びる第1素子当接部15と、を備えている。第1素子当接部15には、その軸線方向における略中間部において、検出素子4の電極端子部34側に突出するように屈曲された第1当接突起部16が形成されている。
なお、第1接続端子11は、第1端子本体部12の先端側より延出される第1端子係止部18を備えている。
この第1端子係止部18は、絶縁コンタクト部材66の第1係止用溝部86(図4参照)に配置される。そして、第1端子係止部18は、第1端子本体部12の先端側面から板面に対する垂直方向に向けて延設されると共に、一定長延設された所で、第1端子本体部12から離れる方向へ直角に屈曲されることにより、当該第1端子本体部12の板面に平行となる部分を有するよう構成されている。
この第1端子係止部18は、より詳細には、その延設部分が第1係止用溝部86に配置される。そして、延設部分の先端側から屈曲した、第1端子本体部12の板面に平行な部分は、第1突起部81と第2突起部82との間に形成される凹部空間(第1係止用溝部86を含む)において第1突起部81の側面に沿うように配置される(後述する図8参照)。
第1素子当接部15は、先端側が第1端子本体部12に連結されると共に屈曲して方向転換する第1連結側端部13を有している。また、第1素子当接部15は、その後端側に、第1素子本体部と当接する第1本体当接部15aを有しており、第1接続端子11自身の自由状態において、軸線方向後端部となる第1開放側端部14が第1端子本体部12から離れた状態となるように形成されている。この第1本体当接部15aは、第1接続端子11が検出素子4と絶縁コンタクト部材66との間に挟持されることにより第1連結側端部13が弾性変形した場合に、第1端子本体部12に当接する。
また、第1素子当接部15は、湾曲した円弧状形状に形成されており、円弧状形状のうち、凸側表面における第1当接突起部16が、検出素子4に当接するように形成されている。
さらに、第1開放側端部14は、第1接続端子11を検出素子4側から見たときに、第1本体当接部15aより後端側が先細り形状とされている。より具体的には、第1接続端子11を検出素子4側から見たときに、第1端子固定ガイド部17から離れた端辺14aが軸線方向後端側に向かうにつれて中心線(図5(a)において一点鎖線にて表示:第1接続端子11を検出素子4側から見たとき、軸線方向と平行な中心線)に近づくようにされている。つまり、第1開放側端部14は、第1端子本体部12において、後述する第1端子固定ガイド部17が形成された端面とは反対側の端面側をテーパ状に切り欠いた先細り形状とされている。
また、第1接続端子11は、第1端子本体部12の後端部(図5における上端部)に、第1端子本体部12よりも幅広に形成されたリード線接続部19を一体に備えている。このリード線接続部19は、曲げ加工により略筒状形状に形成された後、リード線46(図1参照)の芯線が内部に挿通された状態で径方向内向きに加締められることで、リード線46と接続される。
さらに、本実施形態の第1接続端子11は、第1端子本体部12の軸線方向略中間部における、第1端子係止部18が延設される側と同じ側に、第1端子固定ガイド部17が形成されている。
この第1端子固定ガイド部17は、図5に示すように、第1端子本体部12の第1開放側端部14の後端部分よりも軸線方向後端側の側面から、第1端子本体部12の板面と同一平面となるように側方へ向けて延設されている。
そして、この第1端子固定ガイド部17は、第1張り出し部26と、第1固定接触部27とにより構成される。
第1張り出し部26は、第1端子本体部12から一定長延設されたところで、第1端子本体部12の板面に対して垂直方向であって検出素子4に近づく方向(即ち、第1素子当接部15側)へ屈曲されて形成されている。
第1固定接触部27は、この第1張り出し部26のうち検出素子4側へ直角に屈曲した後の部分(以下この部分を「屈曲側延設部」ともいう)における軸線方向先端側から延設されている。
また、第1固定接触部27は、第1張り出し部26における屈曲された後の部分(屈曲側延設部)の軸線方向先端側から、この屈曲側延設部の板面に対して所定の角度(例えば、約30°)で第1端子本体部12から離れるように屈曲し、且つ、先端側にかけて徐々に幅が狭くなるようなテーパ状の形状にて延設されている。テーパ状に延設されたこの第1固定接触部27の先端部は円弧状に形成されている。
この第1固定接触部27は、その先端側に対して第1端子本体部12の幅方向のうち第1端子本体部12へ向かう方向の外力が加わったときに、第1端子本体部12側へ弾性変形できるように形成されている。なお、第1端子本体部12の幅方向とは、軸線方向に垂直で、かつ第1素子当接部15と第1端子本体部12との隙間間隔方向に垂直となる方向である。
また、第1固定接触部27の先端側と第1当接突起部16とは、図5の右側(側面図)に示されているように、軸線方向において相対的にほぼ同じ位置となるように形成されている。つまり、軸線方向に垂直であって第1当接突起部16の先端部(検出素子4に最も近い屈曲部)を含む平面上に、第1固定接触部27の先端側の一部も位置することになる。
次に、第2接続端子111について説明する。第2接続端子111が上述した第1接続端子11と比べて異なる部分は、基本的には、端子本体部から延設される端子固定ガイド部および端子係止部の形成位置のみである。
即ち、第2接続端子111は、軸線方向に対して平行な任意の平面を対称軸として、第1接続端子11を線対称に投影した形状になっている。
つまり、第1接続端子11は、背面側(第1端子本体部12と直交する方向であって、第1素子当接部15とは反対側)から見たとき、第1端子固定ガイド部17および第1端子係止部18がいずれも、第1端子本体部12の左側面側から延設されている。これに対して第2接続端子111は、図示は省略するが、背面側から見たとき、第2端子固定ガイド部117および第2端子係止部118がいずれも、第2端子本体部の右側面側から延設されている。このように、端子固定ガイド部および端子係止部の延設位置が異なることを除けば、第2接続端子111は第1接続端子11と形状・寸法ともに同じである。
次に、第3接続端子251について簡単に説明する。第3接続端子251は、後述する図7や図8にその一部が示されているように、絶縁コンタクト部材66の第3端子配置溝73に配置されるものであり、その形状・寸法は、一部を除いて第1接続端子11(図5)と全く同じである。
即ち、詳細な構成図は省略したものの、第1接続端子11と同じように、第3端子本体部(第1端子本体部12に対応)と、この第3端子本体部の先端から延びると共に、自身の一部が第3端子本体部と検出素子4との間に配置されるように軸線方向に延びる第3素子当接部(第1素子当接部15に対応)とを備えている。第3素子当接部には、その軸線方向における略中間部において、検出素子4の電極端子部32側に突出するように屈曲された第3当接突起部(第1当接突起部16に対応)が形成されている。
そして、第3端子本体部の先端側には、絶縁コンタクト部材66の第3係止用溝部88(図4参照)に配置可能に形成された第3端子係止部258(第1端子係止部18に対応;図7、図8参照)が形成されている。また、本実施形態の第3接続端子251は、第3端子本体部の軸線方向略中間部における、第3端子係止部258が延設される側と同じ側に、第3端子固定ガイド部257(第1端子固定ガイド部17に対応;図7、図8参照)が形成されている。
この第3端子固定ガイド部257も、第3端子本体部から側方へ延設された第3張り出し部266(第1張り出し部26に対応;図8参照)と、この第3張り出し部266からさらに延設された第3固定接触部267(第1固定接触部27に対応;図8参照)とにより構成される。また、第3固定接触部267の先端側と第3当接突起部とが軸線方向において相対的にほぼ同じ位置となるように形成されていることも、第1接続端子11と同様である。
そして、第3接続端子251が第1接続端子11(図5)と異なるのは、端子本体部および素子当接部の幅寸法である。即ち、図8からも明らかなように、第3接続端子251の第3端子本体部の幅寸法、および第3素子当接部の幅寸法は、いずれも、第1接続端子11における第1端子本体部12の幅寸法および第1素子当接部15の幅寸法よりも小さくなるように形成されている。
次に、第4接続端子271について簡単に説明する。第4接続端子271は、後述する図7や図8にその一部が示されているように、絶縁コンタクト部材66の第4端子配置溝74に配置されるものであり、その形状・寸法は、一部を除いて第2接続端子111と全く同じである。
次に、第5接続端子211について、図6に基づいて説明する。第5接続端子211も、他の各接続端子と同様、第5端子本体部212と、第5素子当接部215とを備えて構成されている。
第5端子本体部212は、軸線方向に平行かつ板面に垂直な平面における断面形状は、第1端子本体部12(図5参照)と略同様の形状に形成されている。
第5素子当接部216は、軸線方向に平行かつ板面に垂直な平面における断面形状は、第1素子当接部15(図5参照)と略同様の円弧状形状に形成されており、第1連結側端部13に対応する第5連結側端部213と、第1開放側端部14に対応する第5開放側端部214とを備えている。
ここで、第5開放側端部214は、第5接続端子211を検出素子4側から見たときにおいて、第5本体当接部215aより後端側が先細り形状とされている。より具体的には、第5接続端子211を検出素子4側から見たときに、第5開放側端部214は、軸線方向に沿って延びる端辺214a,214bが、軸線方向後端側に向かうにつれて中心線(図6(a)において一点鎖線にて表示:第5接続端子211を検出素子4側から見たとき、軸線方向と平行な中心線)に近づくようにされている。つまり、第5開放側端部214は、両端面をテーパ状に切り欠いた先細り形状とされている。
また、第5接続端子211は、第5端子本体部212の先端側に、絶縁コンタクト部材66の第5係止用溝部90に配置可能に形成された2個の第5端子係止部218を備えている。第5端子係止部218は、第5端子本体部212から板面に対する垂直方向に向けて延設されると共に、第5端子本体部212の板面に平行となる部分を有するよう外向きに折り曲げられて、断面形状が略L字形となるように構成されている。
さらに、第5接続端子211は、第5端子本体部212の後端部に、第5端子本体部212よりも幅広に形成されたリード線接続部217を一体に備えている。このリード線接続部217は、曲げ加工により略筒状形状に形成された後、リード線46の芯線が内部に挿通された状態で径方向内向きに加締められることで、図1に示すようにリード線46と接続される。
このように構成された5つ接続端子10のうち、第1接続端子11および第2接続端子111が、第1リブ部76により互いに絶縁された状態で、絶縁コンタクト部材66のコンタクト挿通孔68に配置される。このとき、第1接続端子11は検出素子4の電極端子部34に対応する第1端子配置溝71に配置され、第2接続端子111は検出素子4の電極端子部36に対応する第2端子配置溝72に配置される。
また、第3接続端子251、第4接続端子271および第5接続端子211が、第2リブ部77および第3リブ部78により互いに絶縁された状態で、絶縁コンタクト部材66のコンタクト挿通孔68に配置される。このとき、第3接続端子251は検出素子4の電極端子部32に対応する第3端子配置溝73に配置され、第4接続端子271は検出素子4の電極端子部30に対応する第4端子配置溝74に配置され、第5接続端子211は検出素子4の電極端子部31に対応する第5端子配置溝75に配置される。
(4)絶縁コンタクト部材66に接続端子10が配置された状態の説明
次に、コンタクト挿通孔68に5つの接続端子10が配置された状態の絶縁コンタクト部材66について、図7および図8に基づいて説明する。図7は、接続端子10が配置された状態の絶縁コンタクト部材66を後端側から見たときの外観を表す斜視図であり、図8は、図7と同じ状態における絶縁コンタクト部材66の底面図である。
第1接続端子11がコンタクト挿通孔68に配置される場合には、第1接続端子11の第1端子係止部18は、絶縁コンタクト部材66の第1係止用溝部86に配置される。この結果、第1端子係止部18における第1突起部81の側面と対向する面は、第1突起部81の側面に係合する状態となる。
また、第2接続端子111がコンタクト挿通孔68に配置される場合には、第2接続端子111の第2端子係止部118は、絶縁コンタクト部材66の第2係止用溝部87に配置される。この結果、第2端子係止部118における第3突起部83の側面と対向する面は、第3突起部83の側面に係合する状態となる。
また、第3接続端子251がコンタクト挿通孔68に配置される場合には、第3接続端子251の第3端子係止部258は、絶縁コンタクト部材66の第3係止用溝部88に配置される。この結果、第3端子係止部258における第3突起部83の側面と対向する面は、第3突起部83の側面に係合する状態となる。
また、第4接続端子271がコンタクト挿通孔68に配置される場合には、第4接続端子271の第4端子係止部278は、絶縁コンタクト部材66の第4係止用溝部89に配置される。この結果、第4端子係止部278における第1突起部81の側面と対向する面は、第1突起部81の側面に係合する状態となる。
また、第5接続端子211がコンタクト挿通孔68に配置される場合には、第5接続端子211の第5端子係止部218は、絶縁コンタクト部材66の第5係止用溝部90に配置される。この結果、第5端子係止部218における、第1凸条部84の側面および第2凸条部85の側面と対向する面は、それぞれ、対向する第1凸条部84又は第2凸条部85の側面に係合する状態となる。
なお、5つの接続端子10は、各々が備えるリード線接続部(第5接続端子211の場合は図1に示すリード線接続部217)にリード線46が接続された後に、リード線46と共に絶縁コンタクト部材66のコンタクト挿通孔68に挿通される状態で、コンタクト挿通孔68に配置される。
そして、図8に示すように、第1接続端子11が絶縁コンタクト部材66の第1端子配置溝71に配置された状態では、検出素子4の第1板面21あるいは第2板面23(図4参照)に垂直な面に対して、第1接続端子11における第1端子本体部12および第1素子当接部15の板面はいずれも垂直となる。
即ち、第1接続端子11の第1端子本体部12の背面が第1背壁91に当接すると共に、第1端子固定ガイド部17の第1張り出し部26のうち、第1端子本体部12からその板面と同一平面上に延設されている部分も第1背壁91に当接している。第1張り出し部26のうち屈曲された以後の部分(屈曲側延設部)における第1側壁92と対向する面は、第1側壁92の壁面とほぼ平行となっている。
(5)組み付け作業の説明
次に、検出素子4を、5つの接続端子10が配置された状態のコンタクト挿通孔68に挿通して、検出素子4、各接続端子10および絶縁コンタクト部材66を一体に組み付ける組み付け作業について説明する。
まず、組み付け作業の開始直後の第1ステップでは、検出素子4を絶縁コンタクト部材66の先端側に配置したあと、コンタクト挿通孔68の先端側開口部に検出素子4を挿通すると共に、検出素子4を接続端子10の各素子当接部(第1素子当接部15、第5素子当接部215、図示しない第2素子当接部、第3素子当接部および第4素子当接部)に当接させる。そして、検出素子4を上記各素子当接部に押し付けて外力を印加することで、各素子当接部における各連結側端部(第1連結側端部13、第5連結側端部213、図示しない第2連結側端部、第3連結側端部および第4連結側端部)を弾性変形させると共に、各素子当接部の開放側端部を各端子本体部に近接させる作業を行う。
次の第2ステップでは、各素子当接部に対して検出素子4を更に押し付けて各連結側端部を弾性変形させると共に、各素子当接部の開放側端部を端子本体部に当接させる作業を行う。これにより、各素子当接部は、連結側端部および開放側端部の2カ所で端子本体部に支持される状態となる。第1接続端子11でいえば、第1素子当接部15の第1開放側端部14が第1端子本体部12に当接することで、第1素子当接部15が、第1連結側端部13および第1開放側端部14の2カ所で第1端子本体部12に支持される状態となる。
続く第3ステップでは、コンタクト挿通孔68の内部後端側に検出素子4を更に挿入することで、絶縁コンタクト部材66のコンタクト挿通孔68の内壁面が検出素子4の電極端子部30,31,32,34,36に対向するように、検出素子4と絶縁コンタクト部材66との相対位置を移動させる作業を行う。このとき、第1接続端子11の第1素子当接部15は、軸線方向中間部が弾性変形しており、第1当接突起部16が検出素子4の電極端子部34に対して当接する状態となる。他の各接続端子111,251,271,211についても同様である。
このようにして組み付け作業を行うことで、検出素子4、接続端子10および絶縁コンタクト部材66を一体に組み付けることができる。なお、検出素子4、接続端子10および絶縁コンタクト部材66を一体に組み付ける組み付け作業は、空燃比センサ2の製造工程の途中段階で実行される。そして、空燃比センサ2の製造工程では、この組み付け作業の前段階で、検出素子4、セラミックスリーブ6、滑石リング53、セラミックホルダ51および主体金具38などからなる中間組立部品の組み立て作業を実行している。
空燃比センサ2の製造工程では、中間組立部品を構成する状態の検出素子4に対して、上述のような組み付け作業を行うことで、接続端子10および絶縁コンタクト部材66を検出素子4に組み付けることができる。
接続端子10、絶縁コンタクト部材66および検出素子4を一体に組み付けたあと、外筒44などを主体金具38に対してレーザー溶接などにより接合すると共に、グロメット50を加締め加工により外筒44に固定する固定作業などを実行することで、空燃比センサ2が完成すると共に、空燃比センサ2の製造工程が完了する。
(6)実施例の効果
以上説明したように、本実施形態の空燃比センサ2は、5つの接続端子10(第1接続端子11、第2接続端子111、第3接続端子251、第4接続端子271および第5接続端子211を備えている。そして、各接続端子はいずれも、端子本体部、素子当接部、および連結側端部を有している。第1接続端子11の場合(以後、第1接続端子11を例に挙げて説明する。)、第1端子本体部12、第1素子当接部15および第1連結側端部13を有し、第1連結側端部13の弾性変形による復元力により第1素子当接部15が検出素子4の電極端子部34に当接することで、電流経路の一部を形成するよう構成されている。
そして、第1接続端子11は、第1素子当接部15から軸線方向後端側に延び、第1端子本体部12の検出素子4側の面と当接する第1本体当接部15aと、第1本体当接部15aから軸線方向後端側に延び、第1接続端子11を検出素子4側から見たときに、第1本体当接部15aより後端側が先細り形状とされた第1開放側端部14と、を有する構成にされている。
このような空燃比センサ2によれば、第1本体当接部15aより後端側に第1開放側端部14を設けているので、空燃比センサ2を組み立てる際に、第1接続端子11が絶縁コンタクト部材の各溝部同士を隔てる隔壁部(各リブ部)に引っ掛かり難くすることができる。このため、第1接続端子11がこの隔壁部に乗り上げてしまうことを防止することができる。
また、この空燃比センサ2においては、第1端子本体部12の先端側と第1本体当接部15aとの2箇所で第1素子当接部15を支持しており、第1素子当接部15の剛性を向上しているので、第1接続端子11全体を小型化することができる。
次に、第1開放側端部14には、第1接続端子11を検出素子4側から見たときに、軸線方向に沿って延びる端辺のうち、少なくとも一方の端辺14aが軸線方向後端側に向かうにつれて、第1接続端子11の中心線に近づくよう構成されている。
従って、このような空燃比センサ2によれば、隔壁部と第1開放側端部14とが接触する位置に拘わらず、第1開放側端部14が隔壁部に乗り上げないように逃げるときの逃げ角度が一定になるので、第1接続端子11が隔壁部により乗り上げ難くすることができる。
さらに、空燃比センサ2においては、第1接続端子11を検出素子4側から見たとき、第1端子本体部12の少なくとも軸線方向に対する左右何れかの端辺から延出され、少なくとも第1開放側端部14よりも軸線方向後端側に向かって溝部の側壁面に沿って延びる第1端子固定ガイド部17を備えている。そして、第1開放側端部14は、軸線方向に延びる端辺のうち、少なくとも第1端子固定ガイド部17から離れた端辺14aが、軸線方向後端側に向かうにつれて、第1端子本体部12の中心線に近づくよう構成されている。
従って、このような空燃比センサ2によれば、軸線方向左右何れかの端面(片側の端面)に第1開放側端部14からこの第1開放側端部14よりも軸線方向後端側に向かって延びる第1端子固定ガイド部17を備えているので、より第1接続端子11が隔壁部に乗り上げ難くすることができる。
さらに、この第1接続端子11と絶縁コンタクト部材とを組み立てる際に、第1端子固定ガイド部17を溝部の側壁面に沿って挿通することができるので、絶縁コンタクト部材に対する第1接続端子11の位置決めを容易に行うことができる。
また、空燃比センサ2において、第5接続端子211のように、端子固定ガイド部を備えていない場合には、第5開放側端部214は、第5接続端子211を検出素子4側から見たときに、軸線方向に沿って延びる両方の端辺214a,214bが、軸線方向後端側に向かうにつれて第5接続端子211の中心線に近づくよう構成されている。
従って、このような空燃比センサ2によれば、端子固定ガイド部を備えていない場合であっても、より第5接続端子211が隔壁部に乗り上げ難くすることができる。
なお、本発明の実施の形態は、上記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
例えば、本実施例において、第1開放側端部14には、第1端子本体部12における軸線方向左右何れかの端面の一部分を切り欠いたテーパを設けたが、例えば、後端部側が先細り形状となるような曲面加工(R加工)を施しておいてもよい。
また、本実施例においては、検出素子4と絶縁コンタクト部材66と接続端子10とを備えたセンサとして、全領域空燃比センサ2に本発明を適用した実施形態について説明したが、特にこの構成に限らず、λセンサ、酸素センサ、NOxセンサなどのガスセンサや、温度検出を行う温度センサなどに本発明を適用してもよい。このようにしても、本実施例の効果と同様の効果が得られる。
空燃比センサの全体構成を示す断面図である。 検出素子の概略構造を表す斜視図である。 先端側から見たときの絶縁コンタクト部材の外観を表す斜視図である。 後端側から見たときの絶縁コンタクト部材の外観を表す底面図である。 第1端子配置溝に配置される第1接続端子の外観を表す説明図である。 第5端子配置溝に配置される第5接続端子の外観を表す説明図である。 接続端子が配置された状態の絶縁コンタクト部材を後端側から見たときの外観を表す斜視図である。 接続端子が配置された状態の絶縁コンタクト部材を後端側から見たときの絶縁コンタクト部材の底面図である。
符号の説明
2…空燃比センサ、4…検出素子、8…検出部、10…接続端子、11…第1接続端子、12…第1端子本体部、13…第1連結側端部、14…第1開放側端部、15…第1素子当接部、15a…第1本体当接部、16…第1当接突起部、17…第1端子固定ガイド部、18…第1端子係止部、19…リード線接続部、76…第1リブ部、77…第2リブ部、78…第3リブ部、211…第5接続端子、212…第5端子本体部、213…第5連結側端部、214…第5開放側端部、215…第5素子当接部、216…第5素子当接部、217…リード線接続部、218…第5端子係止部。

Claims (3)

  1. 軸線方向に延びる板状形状をなし、軸線方向先端側が測定対象物に向けられ、軸線方向後端側に電極端子部が形成される検出素子と、
    絶縁材料からなり、前記検出素子の後端側を挿通するための挿通部、および該挿通部の内壁面に形成された軸線方向後端側に延びる複数の溝部を有する絶縁コンタクト部材と、
    前記複数の溝部のうちの少なくとも1つに挿通された状態で、前記検出素子と前記絶縁コンタクト部材との間に挟持されると共に、前記電極端子部に電気的に接続されて電流経路を形成する金属端子部材と、
    を備えるセンサであって、
    前記金属端子部材は、
    軸線方向に延びる長尺形状のフレーム本体部と、
    該フレーム本体部の先端側に延設され、自身の少なくとも一部が前記フレーム本体部と前記検出素子との間に配置され、前記検出素子の電極端子部に当接する素子当接部と、
    該素子当接部から軸線方向後端側に延び、前記フレーム本体部の検出素子側の面と当接する本体当接部と、
    前記本体当接部から軸線方向後端側に延び、当該金属端子部材を前記検出素子側から見たときに前記本体当接部より後端側が先細り形状とされた先細り部と、
    を有することを特徴とするセンサ。
  2. 前記先細り部は、当該金属端子部材を前記検出素子側から見たときに、軸線方向に沿って延びる端辺のうち、少なくとも一方の端辺が軸線方向後端側に向かうにつれて、当該金属端子部材の中心線に近づくことを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記先細り部は、当該金属端子部材を前記検出素子側から見たときに、軸線方向に沿って延びる両方の端辺が、軸線方向後端側に向かうにつれて当該金属端子部材の中心線に近づくこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のセンサ。
JP2005180549A 2005-06-21 2005-06-21 センサ Expired - Fee Related JP4644051B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005180549A JP4644051B2 (ja) 2005-06-21 2005-06-21 センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005180549A JP4644051B2 (ja) 2005-06-21 2005-06-21 センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007003216A JP2007003216A (ja) 2007-01-11
JP4644051B2 true JP4644051B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=37689009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005180549A Expired - Fee Related JP4644051B2 (ja) 2005-06-21 2005-06-21 センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4644051B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4961416B2 (ja) * 2008-12-10 2012-06-27 日本特殊陶業株式会社 センサ
CN102095767B (zh) * 2009-12-15 2014-05-28 上海航天汽车机电股份有限公司 一种氧传感器电极连接装置
US9541533B2 (en) 2013-02-08 2017-01-10 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Gas sensor
JP6369496B2 (ja) 2015-09-17 2018-08-08 株式会社デンソー ガスセンサ
JP7241228B2 (ja) * 2020-02-12 2023-03-16 日本碍子株式会社 ガスセンサ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001141689A (ja) * 1999-08-30 2001-05-25 Denso Corp ガスセンサ
WO2005029057A1 (ja) * 2003-09-17 2005-03-31 Ngk Spark Plug Co., Ltd. センサおよびセンサの製造方法
JP2005091289A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Ngk Spark Plug Co Ltd センサ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001141689A (ja) * 1999-08-30 2001-05-25 Denso Corp ガスセンサ
WO2005029057A1 (ja) * 2003-09-17 2005-03-31 Ngk Spark Plug Co., Ltd. センサおよびセンサの製造方法
JP2005091289A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Ngk Spark Plug Co Ltd センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007003216A (ja) 2007-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4740385B2 (ja) センサおよびセンサの製造方法
JP4545044B2 (ja) センサ
USRE49874E1 (en) Gas sensor and method for manufacturing the same
JP5475715B2 (ja) センサ
JP4644051B2 (ja) センサ
US7674143B2 (en) Sensor and method of producing sensor
JP4648781B2 (ja) センサの製造方法
JP4723309B2 (ja) センサ
JP4693108B2 (ja) センサ
JP4773161B2 (ja) センサ
JP5524898B2 (ja) ガスセンサ
JP2008170398A (ja) センサ
US20160209351A1 (en) Sensor
JP2005091289A (ja) センサ
JP2005091223A (ja) センサの製造方法
CN109211998B (zh) 气体传感器以及气体传感器的制造方法
JP3822219B2 (ja) ガスセンサ
JP5925089B2 (ja) ガスセンサ
JP2014219355A (ja) センサ
JP4648539B2 (ja) センサの端子接続構造
JP2008197085A (ja) センサ
JP2006153702A (ja) ガスセンサ
JP5047386B2 (ja) ガスセンサ
JP5275624B2 (ja) センサの製造方法
JP2016099268A (ja) ガスセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080508

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4644051

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees