JP2013172478A - インシュレータ及びステータ - Google Patents
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Abstract
【課題】温度センサと測定対象との接触を維持することができるインシュレータ及びステータを提供する。
【解決手段】回転電機のステータに備えられたステータコアとコイルとの間に介在するインシュレータ14において、接触式の温度センサSを固定するセンサ固定部20とを備えるとともに、センサ固定部20は、温度センサSを挿入する挿入口と、温度センサSを収容するセンサ収容部と、挿入された温度センサをコイル側に露出する開口部と、温度センサの挿入に伴い弾性変形し、センサ収容部に収容された温度センサSを開口部側に押圧するアーム30とを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】回転電機のステータに備えられたステータコアとコイルとの間に介在するインシュレータ14において、接触式の温度センサSを固定するセンサ固定部20とを備えるとともに、センサ固定部20は、温度センサSを挿入する挿入口と、温度センサSを収容するセンサ収容部と、挿入された温度センサをコイル側に露出する開口部と、温度センサの挿入に伴い弾性変形し、センサ収容部に収容された温度センサSを開口部側に押圧するアーム30とを備えた。
【選択図】図1
Description
この発明は、モータや発電機等の回転電機に用いられるインシュレータ、及びそのインシュレータを用いたステータに関する。
例えば電気自動車やハイブリッド電気自動車に用いられる回転電機は、温度管理が必要であり、特にコイルの温度はその性能に大きく影響する。そこで、従来より、回転電機の多くには、温度センサが取り付けられ、その温度管理が行われている。
例えば、特許文献1では、回転電機のステータに用いられるインシュレータに温度センサを設ける構造が提案されている。従来のステータ1は、図11に示すように、複数のセグメントに分割されたステータコア(以下、ステータセグメント2という)から構成される。
ステータセグメント2は、磁性体からなるコアの環状部を複数に分割した分割ステータコア3と、ステータセグメント2のティース部に巻回されたコイル4とを備える。さらにステータセグメント2は、コイル4と分割ステータコア3との間に介在する、図12(a)に示す、絶縁性のインシュレータ5を備える。
インシュレータ5は、樹脂等から形成され、ベース部5aと、起立壁5bとを有する。分割ステータコア3は、起立壁5bで囲まれた空間に挿入され、コイル4は、起立壁5bの外周に巻回される。ベース部5aの端部からは、支持部材5cが延出している。図12(b)に示すように、支持部材5cの外側面には、コイル4の端部4aを収容する渡り線用支持用溝(以下、コイル支持溝5dという)が1対形成されている。また、支持部材5cの外側面のうち、支持溝5dの間には、温度検出素子支持用溝(以下、素子支持溝5eという)が形成されている。この素子支持溝5eによって、温度センサであるサーミスタ6が支持される。
サーミスタ6を素子支持溝5eに支持させた状態で、インシュレータ5を介してティース部にコイル4を巻回すると、サーミスタ6とコイル4とが対向する。
コイル4の温度を測定するには、サーミスタ6がコイル4に接触している必要がある。しかし、上述した構成では、サーミスタ6は、素子支持溝5eに収容されているのみであるため、サーミスタ6とコイル4とが、温度を精度よく測定可能となる程度に接触しないおそれがある。
上述した温度センサの取り付け方法以外には、コイル4の巻き終わりに温度センサを差し込んで共に巻き込む方法や、センサを接着剤でコイル4に固定する方法等も提案されているが、コイルの形状的理由から、接触状態が安定した取り付け面の確保が難しい他、センサの取り付けに時間や手間がかかるといった問題がある。
また、この問題は、温度測定対象がコイル4以外であっても同様に生じるものであるため、温度測定素子とステータの温度測定対象とを常時良好に接触させる構成が求められていた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、温度センサと測定対象との接触を維持することができるインシュレータ及びステータを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、回転電機のステータに備えられたステータコアとコイルとの間に介在するインシュレータにおいて、接触式の温度センサを固定するセンサ固定部とを備えるとともに、前記センサ固定部は、前記温度センサを挿入する挿入口と、前記温度センサを収容する収容部と、挿入された前記温度センサを温度検出対象側に露出する開口部と、前記温度センサの挿入に伴い弾性変形し、前記収容部に収容された前記温度センサを前記開口部側に押圧するアームとを備えたことを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、センサ固定部に設けられたアームは、温度センサの挿入に伴い弾性変形し、その弾性力によって、温度センサを開口部側に押圧する。このため、温度センサを、センサ固定部の挿入口から収容部に挿入するのみで、センサと温度検出対象とを密着させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインシュレータにおいて、前記アームは、前記収容部に収容された前記温度センサの両端に圧接される各傾斜面を基端部と先端部とに備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明によれば、アームの基端部及び先端部に、温度センサの両端に圧接される傾斜面をそれぞれ備えたので、温度センサのうち片方が温度検出対象から浮く、いわゆる片浮きを抑制することができる。このため、温度センサと温度検出対象との接触状態を良好且つ安定して維持することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインシュレータにおいて、前記アームは、前記温度センサを前記収容部に挿入する際に該温度センサに摺接する摺接面と、装着位置に配置された前記温度センサを掛止する掛止爪とを備えたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明によれば、温度センサの挿入に伴い、温度センサと摺接面とが摺接する。また、装着位置では、掛止爪によって温度センサが掛止される。このため、温度センサをセンサ固定部に挿入するのみで、温度センサを掛止状態で固定することができるので、温度センサの取付工程を簡略化することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインシュレータにおいて、前記開口部は、前記コイルを巻回する胴部側に設けられたことを要旨とする。
請求項4に記載の発明によれば、温度センサを、開口部を介してコイルに密着させることができるので、コイルと温度センサとの接触状態を良好にすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、温度センサを、開口部を介してコイルに密着させることができるので、コイルと温度センサとの接触状態を良好にすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインシュレータにおいて、前記開口部は、前記ステータコアを収容するコア収容部側に設けられたことを要旨とする。
請求項5に記載の発明によれば、温度センサを、開口部を介してステータコアに接触させることができる。特にステータコアは平滑度が高いため、温度センサとの接触状態を向上することができる。
請求項6に記載の発明は、回転電機のステータにおいて、ステータコアと、該ステータコアの外側に設けられたインシュレータと、該インシュレータの外周に巻回されたコイルとを備え、前記インシュレータには、温度センサを固定するセンサ固定部が形成され、前記センサ固定部は、前記温度センサを挿入する挿入口と、前記温度センサを収容する収容部と、挿入された前記温度センサを温度検出対象側に露出する開口部と、前記温度センサの挿入に伴い弾性変形するとともに、前記収容部に収容された前記温度センサを前記開口部側に付勢するアームとを備えることを要旨とする。
請求項6に記載の発明によれば、インシュレータのセンサ固定部に設けられたアームは、温度センサの挿入に伴い弾性変形し、その弾性力によって、温度センサを開口部側に押圧する。このため、温度センサを、センサ固定部の挿入口から収容部に挿入するのみで、センサと温度検出対象とを密着させることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明のインシュレータ及びステータを具体化した第1実施形態について、図1〜図5に従って説明する。
以下、本発明のインシュレータ及びステータを具体化した第1実施形態について、図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、回転電機のステータを構成するステータセグメント11は、磁性体からなるステータコア12と、インシュレータ14と、インシュレータ14の外周に巻回されたコイル17とを備える。ステータコア12は、同一形状に打ち抜かれた薄板状の磁性鋼板を積層することにより構成されている。また、インシュレータ14には、コイル17の温度を検出する温度センサSが装着されている。尚、ステータは、このステータセグメント11が環状に複数配置されることで構成されている。
図2に示すように、インシュレータ14は、第1の分割インシュレータ15及び第2の分割インシュレータ16からなる。各分割インシュレータ15,16は、樹脂からなり、平面視において略コの字状をなしている。これらの分割インシュレータ15,16が互いに固定されることで、その内側に、ステータコア12を収容するコア収容部18を形成する。
第1の分割インシュレータ15は、温度センサSを固定するセンサ固定部20を備えている。センサ固定部20は、複数のステータセグメント11から環状のステータを構成した際に、その環状部の内側にロータが設けられることから、環状部の外側の位置に配置されることが好ましい。第2の分割インシュレータ16は、センサ固定部20を省略した点のみが異なり、第1の分割インシュレータ15とほぼ同様な構成である。
第1の分割インシュレータ15は、第1鍔部21及び第2鍔部22と、各鍔部21,22の間に立設する胴部23とを備えている。また、図3にその一部を示すように、各鍔部21,22の両端には、第2の分割インシュレータ16に対して固定されるための段差部24が形成されている。
胴部23は、各鍔部21,22の間の形状に沿って屈曲し、図3にその一部を示すように、胴部23の両端には、第2の分割インシュレータ16の胴部と嵌合する嵌合部25がそれぞれ形成されている。図3に示す、胴部23の長手方向の端部に形成された嵌合部25は、溝部からなり、第2の分割インシュレータ16に形成された突条を内嵌する。また、胴部23の短手方向の端部(図示略)に形成された嵌合部25は、突条からなり、第2の分割インシュレータ16に形成された溝部に内嵌される。
図2に示すように、センサ固定部20は、第1鍔部21の上面に一体に形成されている。センサ固定部20は、一対の側壁部26と、側壁部26の間に設けられた挿入口27とを備えている。図4に示すように、各側壁部26のうち、挿入口27に対して反対側となる端部には、固定壁部28が設けられている。これらの側壁部26及び固定壁部28によって、温度センサSを収容するセンサ収容部29が形成される。
また、図4に示すように、この固定壁部28には、アーム30が片持ち梁状に形成されている。アーム30は、略板状に形成され、固定壁部28に固定された基端部を中心に、外側に反るように撓むとともに、センサ収容部29に向かって内側に撓むことが可能となっている。
アーム30の基端部には、アーム30の内側から固定壁部28の内側面に向かって傾斜する第1傾斜面31が形成されている。また、アーム30の先端には、掛止爪33が形成されている。掛止爪33は、アーム30のうちセンサ収容部29側に設けられ、断面略三角形状に形成されている。また、掛止爪33のうち、アーム30の基端部側には、第2傾斜面32が形成されている。第2傾斜面32は、第1傾斜面31と向き合うように設けられ、掛止爪33からアーム30の内側面に向かって傾斜している。
また、第2傾斜面32には、鉤状部35が連続して形成されている。鉤状部35は、第2傾斜面32から真下に延びた垂直面と、垂直面に連続する水平面とを有している。また、掛止爪33のうち、鉤状部35よりも先端には、温度センサSの挿入時に該温度センサSが接する摺接面34が設けられている。摺接面34は、アーム30の先端から鉤状部35にかけて傾斜している。
また、第1鍔部21には、開口部36が貫通形成されている。開口部36の幅は、センサ収容部29及び胴部23の幅よりも大きく、センサ収容部29に収容された温度センサSが、開口部36を介して、胴部23に巻回されたコイル17に接触するようになっている。
次に、インシュレータ14に温度センサSを取り付けるときの作用について説明する。
まず、図5(a)に示すように、温度センサSをセンサ固定部20の挿入口27から押し込んでいく。このとき、温度センサSは、アーム30の摺接面34を摺接し、センサ収容部29に誘導される。また、温度センサSの底面は、コイル17に摺接する。この際、温度センサSに加えられる押圧力により、アーム30は、外側に反るように撓む。
まず、図5(a)に示すように、温度センサSをセンサ固定部20の挿入口27から押し込んでいく。このとき、温度センサSは、アーム30の摺接面34を摺接し、センサ収容部29に誘導される。また、温度センサSの底面は、コイル17に摺接する。この際、温度センサSに加えられる押圧力により、アーム30は、外側に反るように撓む。
さらに温度センサSをセンサ固定部20に押し込んでいくと、図5(b)に示すように、アーム30の鉤状部35が、温度センサSの上隅部を乗り越えて、温度センサSの上面を摺接する。鉤状部35が温度センサSの上面に乗り上げることで、アーム30はさらに外側に撓んで弾性力を蓄積した状態になる。
そして、温度センサSを、鉤状部35が温度センサSの端部まで到達するまで押し込み、鉤状部35が温度センサSの上面を超えると、図5(c)に示すように、温度センサSがセンサ収容部29に収容されることでアーム30の撓みが小さくなり、温度センサSが装着位置に配置される。その際、アーム30と温度センサSとの衝突によるクリック音が発生するとともに、温度センサSがセンサ収容部29に嵌まった操作感が得られる。
温度センサSを装着位置に配置したとき、温度センサSの上側の各隅部は、アーム30の第1傾斜面31及び第2傾斜面32にそれぞれ当接する。また、温度センサSを装着位置に配置したとき、アーム30は若干外側に反るように弾性変形し、装着位置の温度センサSをコイル側へ押圧するようになっている。このため、温度センサSをセンサ固定部20に挿入するのみで、コイル17と接触させた状態で温度センサSが装着される。また、アーム30によって温度センサSをコイル側に付勢するため、コイル17との接触面が平滑でなくても、温度センサSがコイル17に密着する。
また、温度センサSは、各傾斜面31,32によってその両端が支持されるため、温度センサSの片方の端部がコイル17に対して浮く等といった片浮きが抑制される。このため、ステータを組み立てた後に、温度センサSから伸びるリード線をいずれの方向に引き回したとしても、温度センサSは、コイル17と接触した状態を安定して維持する。さらに、温度センサSは、掛止爪33の鉤状部35によってセンサ収容部29からの抜出が抑制される。
第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1実施形態では、第1の分割インシュレータ15のセンサ固定部20は、弾性変形可能なアーム30を備えた。該アーム30は、温度センサSの挿入に伴い弾性変形し、その弾性力によって、温度センサSをコイル側に押圧するので、温度センサSをセンサ収容部29に挿入するのみで、温度センサSとコイル17とを密着させ、その接触状態を良好且つ安定して維持することができる。このため、コイル17の温度を精度よく検出することができる。
(1)第1実施形態では、第1の分割インシュレータ15のセンサ固定部20は、弾性変形可能なアーム30を備えた。該アーム30は、温度センサSの挿入に伴い弾性変形し、その弾性力によって、温度センサSをコイル側に押圧するので、温度センサSをセンサ収容部29に挿入するのみで、温度センサSとコイル17とを密着させ、その接触状態を良好且つ安定して維持することができる。このため、コイル17の温度を精度よく検出することができる。
(2)第1実施形態では、アーム30の基端部及び先端部に、温度センサSの両端に圧接される各傾斜面31,32をそれぞれ備えたので、温度センサSのうち片方がコイル17から浮く、いわゆる片浮きを抑制することができる。このため、温度センサSとコイル17との接触状態を良好且つ安定して維持することができる。
(3)第1実施形態では、温度センサSの挿入に伴い、温度センサSが摺接面34に摺接し、温度センサSが摺接面34を越えた際に、掛止爪33によって温度センサが掛止される。このため、温度センサSをセンサ固定部20に挿入するのみで、温度センサSをセンサ収容部29に誘導し、抜出されにくい状態で固定することができる。従って、温度センサSの取付工程を簡略化することができる。また、側壁部26やアーム30によって温度センサSが位置決めされるので、接着剤で温度センサSを固定したり、コイル17に温度センサSを巻き込んで固定するよりも、取付状態のばらつきを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図6〜図10にしたがって説明する。尚、第2実施形態は、第1実施形態のインシュレータのセンサ固定部を変更したのみの構成であるため、同様の部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図6〜図10にしたがって説明する。尚、第2実施形態は、第1実施形態のインシュレータのセンサ固定部を変更したのみの構成であるため、同様の部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図6に示すように、第2実施形態のインシュレータ14は、ステータコア12の温度を測定するタイプのものである。図7に示すように、センサ固定部40が設けられた第1の分割インシュレータ41は、センサ固定部が設けられていない第2の分割インシュレータ16と組み合わされて、内側にコア収容部18を形成する。
第1の分割インシュレータ41のセンサ固定部40は、固定壁部42と、支柱43と、上壁部44とを備えている。上壁部44と支柱43との間には、温度センサSを挿入する挿入口45が設けられている。また、図8に示すように、センサ固定部40の内側には、センサ収容部46が設けられ、センサ収容部46のステータコア側は開口している。
また、図9に示すように、固定壁部42には、アーム30が、片持ち梁状に固定されている。アーム30の形状は、第1実施形態と同様である。アーム30は、掛止爪33がセンサ収容部側を向くように配置されている。
次に、インシュレータ14に温度センサSを取り付けるときの作用について説明する。まず図10(a)に示すように、温度センサSを、センサ固定部40の挿入口45から押し込んでいく。このとき、温度センサSは、アーム30の摺接面34を摺接し、センサ収容部46に誘導される。また、温度センサSのうち、図中右側面は、ステータコア12に摺接されている。その結果、アーム30は、外側に反るように撓む。
さらに温度センサSをセンサ固定部40に押し込んでいくと、図10(b)に示すように、アーム30の鉤状部35が、温度センサSの隅部を乗り越えて、温度センサSの側面を摺接する。鉤状部35が、温度センサSの側面に乗り上げることで、アーム30は、さらに外側に撓んで弾性力を蓄積した状態になる。
そして、鉤状部35が温度センサSの端部まで到達すると、図10(c)に示すように、アーム30を外側に押圧する押圧力が解除されてアーム30の撓みが小さくなり、温度センサSが装着位置に配置される。
そして、温度センサSを、鉤状部35が温度センサSの端部まで到達するまで押し込み、鉤状部35が温度センサSの側面を超えると、温度センサSの各偶部は、第1傾斜面31及び第2傾斜面32にそれぞれ当接する。また、アーム30は若干外側に反るように弾性変形し、装着位置の温度センサSをステータコア側へ押圧するようになっている。このため、温度センサSをセンサ固定部40に挿入するのみで、ステータコア12と密着させた状態で温度センサSが装着される。特にステータコア12の接触面は、コイル17と比べて平滑であるため、温度センサSとステータコア12の接触面積を大きくすることができる。このため、ステータコア12とコイル17との相関関係を予め実験等を通じて求めておくことによって、コイル17の温度を精度よく推測することができる。
また、温度センサSは、各傾斜面31,32によってその両端が支持されるため片浮きが抑制されるとともに、鉤状部35によってセンサ収容部29からの抜出が抑制される。
従って、第2実施形態によれば、第1実施形態の(2)及び(3)に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
従って、第2実施形態によれば、第1実施形態の(2)及び(3)に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(4)第2実施形態では、第1の分割インシュレータ15のセンサ固定部40は、弾性変形可能なアーム30を備えた。該アーム30は、温度センサSの挿入に伴い弾性変形し、その弾性力によって、温度センサSをステータコア側に押圧するので、温度センサSをセンサ収容部46に挿入するのみで、温度センサSとステータコア12とを密着させ、その接触状態を良好且つ安定して維持することができる。このため、ステータコア12とコイル17との相関関係を予め実験等を通じて求めておくことによって、コイル17の温度を精度よく検出することができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、温度センサSを温度測定対象に密着させるアーム30を、掛止爪33を備える構成としたが、掛止爪33を省略した板バネから構成してもよい。また、摺接面34は、垂直な面にしてもよい。
・上記実施形態では、温度センサSを温度測定対象に密着させるアーム30を、掛止爪33を備える構成としたが、掛止爪33を省略した板バネから構成してもよい。また、摺接面34は、垂直な面にしてもよい。
・上記実施形態では、環状のインシュレータを、第1の分割インシュレータ及び第2の分割インシュレータに分割したが、分割しない構成でもよい。
・上記実施形態では、本発明のインシュレータを、3つ以上のステータセグメント11からなるステータに適用したが、環状のステータコアを2分割したステータ等、他の構成のステータに適用してもよい。
・上記実施形態では、本発明のインシュレータを、3つ以上のステータセグメント11からなるステータに適用したが、環状のステータコアを2分割したステータ等、他の構成のステータに適用してもよい。
12…ステータコア、14…インシュレータ、17…コイル、18…コア収容部、20,40…センサ固定部、23…胴部、27,45…挿入口、30…アーム、31,32…傾斜面、33…掛止爪、34…摺接面、36…開口部、S…温度センサ。
Claims (6)
- 回転電機のステータに備えられたステータコアとコイルとの間に介在するインシュレータにおいて、
接触式の温度センサを固定するセンサ固定部とを備えるとともに、
前記センサ固定部は、
前記温度センサを挿入する挿入口と、
前記温度センサを収容する収容部と、
挿入された前記温度センサを温度検出対象側に露出する開口部と、
前記温度センサの挿入に伴い弾性変形し、前記収容部に収容された前記温度センサを前記開口部側に押圧するアームとを備えたことを特徴とするインシュレータ。 - 前記アームは、
前記収容部に収容された前記温度センサの両端に圧接される各傾斜面を基端部と先端部とに備えた請求項1に記載のインシュレータ。 - 前記アームは、
前記温度センサを前記収容部に挿入する際に該温度センサに摺接する摺接面と、
装着位置に配置された前記温度センサを掛止する掛止爪とを備えた請求項1又は2に記載のインシュレータ。 - 前記開口部は、
前記コイルを巻回する胴部側に設けられた請求項1〜3のいずれか1項に記載のインシュレータ。 - 前記開口部は、
前記ステータコアを収容するコア収容部側に設けられた請求項1〜3のいずれか1項に記載のインシュレータ。 - 回転電機のステータにおいて、
ステータコアと、該ステータコアの外側に設けられたインシュレータと、該インシュレータの外周に巻回されたコイルとを備え、
前記インシュレータには、温度センサを固定するセンサ固定部が形成され、
前記センサ固定部は、前記温度センサを挿入する挿入口と、前記温度センサを収容する収容部と、挿入された前記温度センサを温度検出対象側に露出する開口部と、前記温度センサの挿入に伴い弾性変形するとともに、前記収容部に収容された前記温度センサを前記開口部側に付勢するアームとを備えることを特徴とするステータ。
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Cited By (8)
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