JPWO2015133110A1 - 手提げ用具 - Google Patents

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Abstract

収容物の持ち運びの際の水平姿勢を保持して利便性・快適性を向上させることができると共に、手提げ用具としての引っ張り強度を確保することができるようにする。対向する側壁部2,2と、これら対向する側壁部2,2それぞれの下端と連接すると共にこれら対向する側壁部2,2に挟まれて底部を構成するガセット部1と、対向する側壁部2,2それぞれの上端からガセット部1の山折り稜線1aの方向Xと直交する方向に延出する一対の把手部3,3と、対向する側壁部2,2のうちのガセット部1の山折り稜線1aよりも上側部分の方向Xにおける両端部を封止する側壁封止部2c,2cと、対向する側壁部2,2のうちのガセット部1の山折り稜線1aよりも下側部分の方向Xにおける両端部を封止する側壁−ガセット封止部2d,2dとを有するようにした。

Description

本発明は手提げ用具に関する。さらに詳述すると、本発明は、例えば弁当・惣菜・汁物やケーキ・スイーツなどの提供に用いられる包装容器を持ち運ぶ際に用いて好適な手提げ用具に関する。
ポリエチレンなどで作られて例えば弁当・惣菜・汁物やケーキ・スイーツなどが詰められる天地無用の包装容器を持ち運ぶ際の袋として、その形状からUバッグとも、使用場面からレジ袋やコンビニ袋とも呼ばれる手提げ袋が使用される場合が多い。
上記の包装容器と手提げ袋との組み合わせの場合、持ち運びに際して袋の中に収容した容器の袋内での水平姿勢の保持が非常に困難であった。
その原因として、従来の手提げ袋の下端には側壁同士が綴じられる熱融着封止部があり、把手と下端の熱融着封止部との間の引っ張り力の作用方向の関係で下端の熱融着封止部で折れて側壁同士が閉じ合わされ易くなっており、底部が折れ曲がって畳まれようとする傾向が強い。そして、このように袋としては底部が折れ曲がって畳まれようとする傾向が強いので、袋の中の容器の水平姿勢を保持するための袋の大きさと容器の大きさとのフィッティング範囲、言い換えると組み合わせの好適範囲が限定的であって狭い。それにもかかわらず、従来の手提げ袋は、下端の熱融着封止部の幅(長さ)で規定される袋の横幅や、襠(ガセットとも呼ばれる)を含めた袋の胴回り(胴囲)の大きさが袋個々の設計上の特定の値に固定され、袋の大きさと容器の大きさとの組み合わせが水平姿勢を保持するための好適範囲を外れることが多い。そして、袋と容器との組み合わせが好適範囲を少しでも外れると、歩行時の振動による重心移動が容器に生じたり袋の外側から運搬者の足が当たるなどの外力が容器に加わったりすることにより、袋の中で容器が容易に大きく傾き、最終的には袋底部の熱融着封止線に容器の一側面が沿う態様で容器が袋の中で垂直姿勢になってしまうという問題があった。
このように、側壁同士が綴じられる熱融着封止部が下端にあることと相俟って、好適範囲に入っていない手提げ袋と容器との組み合わせで使用された場合に、袋の中で容器が傾斜してしまい、容器の内容物が片寄ることで盛り付けの美観を損ねたり異なる料理の混合が起こったり、また、ソースなどの液状内容物が漏れこぼれたりするなどの不都合が生じ、利便性・快適性が高いとは言えないという問題がある。
上述のような問題を解決する為、以下に挙げるような、袋の中に収容した容器の水平姿勢保持の仕組みが提案されている。
具体的には、特許文献1のレジ袋は、図18に示すように、袋の中に容器102を収容したときの底部になる部分の四隅に水平孔101を設け、レジ袋の中に容器102を収容したときに当該容器102の四隅が水平孔101に嵌って保持されるようにしている。
また、特許文献2のレジ袋は、図19に示すように、周壁(側壁)101の、袋の中に容器を収容したときの容器の縁の位置に切れ目102を設け、レジ袋の中に容器を収容したときに当該容器の縁が切れ目102に引っ掛かって保持されるようにしている。
実用新案登録第3146353号 特開2010−285170号
しかしながら、特許文献1の水平姿勢保持の仕組みでは、袋に設けられた四つの水平孔に容器の四隅を嵌めることを前提にしているため、袋の中に収容する容器のサイズや形状のバリエーションに対応する汎用性に欠け、容器のサイズや形状毎にそれぞれ専用のレジ袋を、すなわち寸法が異なる多数の種類の袋を用意しなければならないという問題がある。
また、特許文献2の水平姿勢保持の仕組みでは、袋の中に収容する容器のサイズのバリエーションに対応する汎用性を確保する為にはレジ袋に切れ目を相当数設けなくてはならないことから、レジ袋の引っ張り強度確保と容器のサイズのバリエーションに対応する汎用性確保とがトレードオフの関係になり、汎用性を高めようとすると引っ張り強度が低下してしまうという問題がある。さらに言えば、容器の縁を引っ掛けるための切れ目を袋の周壁(側壁)に設けて容器の荷重を受けるようにすれば当該切れ目から袋が破れ易くなるのは必然であり、そもそも、袋の周壁に切れ目を一つでも設けると引っ張り強度が低下するという問題がある。さらに、縁が無いなど容器の形状によっては、レジ袋の切れ目が全く機能しない場合があり得るという問題がある。
そこで、本発明は、収容物の持ち運びの際の水平姿勢を保持して利便性・快適性を向上させることができると共に、手提げ用具としての引っ張り強度を確保することができ、さらに、収容物のサイズ及び形状のバリエーションに柔軟に対応して収容物のサイズや形状に関係なく当該収容物の水平姿勢を保持し得る高い汎用性を有する手提げ用具を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明の手提げ用具は、対向する側壁部と、これら対向する側壁部それぞれの下端と連接すると共に折り畳まれた状態において対向する側壁部に挟まれ且つ拡げられた状態において底部を構成するガセット部と、対向する側壁部それぞれの上端からガセット部の山折り稜線の方向Xと直交する方向に延出する一対の把手部と、対向する側壁部のうちのガセット部の山折り稜線よりも下側部分の方向Xにおける両端部を封止する側壁−ガセット封止部とを有するようにしている。なお、「側壁−ガセット封止」は、側壁部とガセット部とを封止する態様を表すものとして用いる。
したがって、この手提げ用具によると、内部に物を収容した状態の底部には封止線・封止部が無いので、内部に収容された物が封止線・封止部の存在に影響を受けることがない。また、底部に封止線・封止部が無く、内部に物を収容した際の形状が底部の封止線・封止部の寸法に影響を受けることがないので、内部に収容された物のサイズや形状に対応・適合して収容することができ、持ち運び時の手提げ用具に対する収容物の水平姿勢が保持されると共に多様なサイズや形状に対応し得る。
しかも、周壁(側壁)に切れ目を設けることがないので、手提げ用具としての強度が損なわれることがないと共に、内部に収容された物の形状に関係なく当該収容物の水平姿勢保持機能が発揮される。
また、本発明の手提げ用具は、側壁−ガセット封止部に沿って側壁部及びガセット部の角部分が裁断されているようにしても良い。この場合には、手提げ用具の原料が再生利用可能なものであるときに材料使用量が節約される(即ち、製造時に裁断された材料は裁断直後に回収することによって汚染されておらず清浄な状態で回収できそのまま再利用可能であるので材料使用量が節約される)。また、手提げ用具の原料が所定の再生資源であるときに再商品化の実施委託料金(即ち、特定事業者が再商品化しなければならない再商品化義務量に実施委託単価をかけて算出されるもの;容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律 平成7年6月16日法律第112号)が節約される。この場合には、また、手提げ用具の形態によっては側壁部とガセット部とによって凹み(或いは、ポケット)が形成されて当該凹みが例えばドアレバーや自転車のハンドル・ブレーキレバーなどに引っ掛かり易いところ、当該凹みが形成されない構成とされる。この場合には、さらに、手提げ用具としての使用時における側面三面及び底面一面の合計四面のそれぞれに、或いは側面四面及び底面一面の合計五面のそれぞれに、且つ、各面の中央位置に(各面の全面に及ぶ態様や四面又は五面に跨がって連続する態様を含む)、筒型原反素材の片面のみの印刷によって模様を付すことができる。
また、本発明の手提げ用具は、折り畳まれた状態におけるガセット部の折り返し長さLgと両端部の側壁−ガセット封止部間の長さLbとの間に 2Lg≧Lb の関係が成り立つようにしても良い。この場合には、ガセット部の山折り稜線の方向Xと、手提げ用具の使用時における収容空間の長手方向とが、直交する関係になる。そして、適当な拘束力が発揮されて特に複数の容器等が収容空間に積み重ねられた場合にこれら容器等が確りと保持されて荷崩れが防止される。
また、本発明の手提げ用具は、対向する側壁部のうちのガセット部の山折り稜線よりも上側部分の方向Xにおける両端部を封止する側壁封止部を更に有し、折り畳まれた状態におけるガセット部の折り返し長さLgと両端部の側壁封止部間の長さL’との間に 4Lg≧L’の関係が成り立つようにしても良い。この場合には、ガセット部の山折り稜線の方向Xと、手提げ用具の使用時における収容空間の長手方向とが、直交する関係になる。そして、適当な拘束力が発揮されて特に複数の容器等が収容空間に積み重ねられた場合にこれら容器等が確りと保持されて荷崩れが防止される。
また、本発明の手提げ用具は、把手部に、単数の、若しくは、ガセット部の山折り稜線の方向Xと直交する方向に複数の、貫通孔が設けられるようにしても良い。この場合には、把手部が折り返され易くなる。
また、本発明の手提げ用具は、対向する側壁部と、これら対向する側壁部それぞれと連接するガセット部と、対向する側壁部とガセット部とが重複する部分に側壁−ガセット封止部とを有し、側壁−ガセット封止部に沿って側壁部及びガセット部の角部分が裁断されているようにしている。
したがって、この手提げ用具によると、手提げ用具の原料が再生利用可能なものであるときに材料使用量が節約される(即ち、製造時に裁断された材料は裁断直後に回収することによって汚染されておらず清浄な状態で回収できそのまま再利用可能であるので材料使用量が節約される)。また、手提げ用具の原料が所定の再生資源であるときに再商品化の実施委託料金(即ち、特定事業者が再商品化しなければならない再商品化義務量に実施委託単価をかけて算出されるもの;容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律 平成7年6月16日法律第112号)が節約される。この手提げ用具によると、また、手提げ用具の形態によっては側壁部とガセット部とによって凹み(或いは、ポケット)が形成されて当該凹みが例えばドアレバーや自転車のハンドル・ブレーキレバーなどに引っ掛かり易いところ、当該凹みが形成されない構成とされる。この手提げ用具によると、さらに、手提げ用具としての使用時における側面三面及び底面一面の合計四面のそれぞれに、或いは側面四面及び底面一面の合計五面のそれぞれに、且つ、各面の中央位置に(各面の全面に及ぶ態様や四面又は五面に跨がって連続する態様を含む)、筒型原反素材の片面のみの印刷によって模様を付すことができる。
本発明の手提げ用具によれば、内部に収容された物が封止線・封止部の存在に影響を受けることがないようにして持ち運び時の手提げ用具に対する収容物の水平姿勢を保持することができるので、弁当容器のように比較的肉薄の直方体形状の一側面を封止線・封止部に当てて収容物が垂直姿勢になってしまうことを防止することが可能になり、利便性・快適性の向上を図ることが可能になる。また、多様なサイズや形状に対応することができるので、汎用性の向上を図ることが可能になる。しかも、周壁(側壁)に切れ目を設けることがなく強度が損なわれることがないので、手提げ用具としての十分な強度を確保することが可能になる。さらに、内部に収容された物の形状に関係なく当該収容物の水平姿勢保持機能を発揮することができるので、この点からも利便性・快適性・汎用性の向上を図ることが可能になる。
また、本発明の手提げ用具は、側壁−ガセット封止部に沿って側壁部及びガセット部の角部分が裁断されている場合には、手提げ用具の原料が再生利用可能なものであるときに材料使用量を節約することができ、また、手提げ用具の原料が所定の再生資源であるときに再商品化の実施委託料金を節約することができるので、廃棄物の排出を抑制することが可能になると共に資源を有効に利用することが可能になり、また、手提げ用具の製造及び使用にかかる全体のコストを低減させることが可能になる。この場合には、また、側壁部とガセット部とによる凹みが形成されない構成にすることができ、手提げ用具の使用中に凹みが突起物などに引っ掛かることがないので、利便性及び安全性の向上を図ることが可能になる。この場合には、さらに、手提げ用具としての使用時における側面三面及び底面一面の合計四面のそれぞれに、或いは側面四面及び底面一面の合計五面のそれぞれに、且つ、各面の中央位置に(各面の全面に及ぶ態様や四面又は五面に跨がって連続する態様を含む)、筒型原反素材の片面のみの印刷によって模様を付すことができるので、手提げ用具の製造工程における装飾の効率性を向上させることが可能になり、また、装飾の応用性を高め用途の幅を広げて汎用性を向上させることが可能になる。
本発明の手提げ用具の実施形態の一例を示す図であり、折り畳んだ状態の正面図である。 実施形態の手提げ用具の側壁部を互いに僅かに引き離した状態を示す下方からの斜視図である。 実施形態の手提げ用具の側壁部を互いに僅かに引き離した状態を示す上方からの斜視図である。 実施形態の手提げ用具の側壁部を互いに大きく引き離した状態を示す、側方に対して僅かに上方からの斜視図である。 実施形態の手提げ用具の側壁部を互いに大きく引き離した状態を示す、図3Aよりも一層上方からの斜視図である。 実施形態の手提げ用具の製造時のガセット部形成加工,封止部形成加工及び切断加工を説明する図であり、折り畳んだ状態の正面図である。 実施形態の手提げ用具の製造時の裁断加工を説明する図であり、折り畳んだ状態の正面図である。 側壁−ガセット封止部が形成されると共に当該側壁−ガセット封止部に沿って側壁部及びガセット部の下端角部分が裁断される他の例を示す図であり、折り畳んだ状態の正面図である。 側壁部及びガセット部の下端角部分が裁断される効果を説明するための対比例を示す図であり、折り畳んだ状態の下側部分の正面図である。 側壁部及びガセット部の下端角部分が裁断される効果を説明するための対比例を示す図であり、内部に容器などを収容した状態を説明する斜視図である。 本発明の手提げ用具の実施形態の他の一例を示す図であり、折り畳んだ状態の正面図である。 本発明の手提げ用具の実施形態の更に他の一例を示す図であり、折り畳んだ状態の正面図である。 本発明の手提げ用具の効果を説明する図であり、手提げ用具の製造時における印刷処理を説明する図である。 本発明の手提げ用具の効果を説明する図であり、印刷処理を経た製造後の手提げ用具を折り畳んだ状態の正面図である。 本発明の手提げ用具の効果を説明する図であり、使用時の状態を示す斜視図である。 本発明の手提げ用具の効果を説明する図であり、手提げ用具の製造時における印刷処理を説明する図である。 本発明の手提げ用具の効果を説明する図であり、印刷処理を経た製造後の手提げ用具を折り畳んだ状態の正面図である。 本発明の手提げ用具の効果を説明する図であり、使用時の状態を示す斜視図である。 本発明の手提げ用具において特別の効果を発揮するための寸法関係を説明する図であり、折り畳んだ状態の正面図である。 本発明の手提げ用具の効果を説明する図である。 本発明の手提げ用具の効果を説明するための対比例を示す図である。 本発明の手提げ用具において特別の効果を発揮するための他の寸法関係を説明する図であり、折り畳んだ状態の正面図である。 本発明の手提げ用具における把手部の変形例を示す図であり、把手部の貫通孔を示す図である。 本発明の手提げ用具における把手部の変形例を示す図であり、把手部が折り返された状態を示す図である。 従来のレジ袋の例を示す図である。 従来のレジ袋の他の例を示す図である。
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
図1から図5に、本発明の手提げ用具の実施形態の一例を示す。この手提げ用具10は、対向する側壁部2,2と、これら対向する側壁部2,2それぞれの下端と連接すると共に手提げ用具10が折り畳まれた状態において対向する側壁部2,2に挟まれ且つ手提げ用具10が拡げられた状態において底部を構成するガセット部1と、対向する側壁部2,2それぞれの上端からガセット部1の山折り稜線1aの方向Xと直交する方向に延出する一対の把手部3,3と、対向する側壁部2,2のうちのガセット部1の山折り稜線1aよりも上側部分の方向Xにおける両端部を封止する側壁封止部2c,2cと、対向する側壁部2,2のうちのガセット部1の山折り稜線1aよりも下側部分の方向Xにおける両端部を封止する側壁−ガセット封止部2d,2dとを有する。
手提げ用具10の材質・素材は、柔軟性・可撓性を有すると共に想定される収容物を吊るに際して十分な強度を発揮し得る素材であれば、特定の素材に限定されるものではなく、例えばポリエチレン,ポリエステル,ポリスチレン,ポリプロピレン,ナイロン,パルプ,不織布,麻,綿,及び絹などの中から使用場面や想定される収容物などを考慮して適宜選択される。
側壁部2,2は、図1に示すように、側壁部2,2上端の二つの把手部3,3の間の中間部自由端2a及び把手部3,3の外側の側部自由端2b,2bが閉じられて手提げ用具10が折り畳まれた状態(以下、手提げ用具10の折り畳み状態と呼ぶ)において正面と裏面とで対向するものとして構成される。なお、図面において、手提げ用具10の使用状態に基づいて、V軸は上下方向を表し(そして、VUは上向き,VLは下向き)、H軸は横方向を表す。
側壁部2,2は、また、図3に示すように、中間部自由端2a及び側部自由端2b,2bが開かれて手提げ用具10内に容器等が入れられる状態(以下、手提げ用具10の収容待機状態と呼ぶ)において対向しつつ手提げ用具10としての側壁を構成する。
ガセット部1は、図1に示す手提げ用具10の折り畳み状態において対向する側壁部2,2(正面,裏面)に挟まれ、一つの山とこの山の両側の側壁部2,2との間の二つの谷とを形成して折り畳まれ、また、図3に示す手提げ用具10の収容待機状態において手提げ用具10の底部を構成する。
ガセット部1と側壁部2の下端とは、対向する側壁部2,2に挟まれるガセット部1の山折り稜線1aの方向X(以下、ガセット稜線方向Xと呼ぶ)と直交する方向で連接する。
側壁部2,2の、ガセット稜線方向Xにおける両端部それぞれの、ガセット部1の山折り稜線1aよりも側部自由端2b,2b側の部分に、手提げ用具10の材質も考慮して例えば熱融着や接着或いは縫製することにより、ガセット稜線方向Xと正面視において直交する方向の側壁封止部2c,2cが形成される。なお、ガセット稜線方向Xに対する側壁封止部2cの正面視方向は、図1に示す例のように直交する方向に限られるものではなく、適宜調整されることが可能であり、傾斜する方向であっても構わない。
側壁封止部2cでは、側壁部2,2同士、即ち、図1において、正面側の側壁部2と裏面側の側壁部2同士が封止される。
また、側壁部2,2及びガセット部1の、ガセット稜線方向Xにおける両側の、ガセット部1の山折り稜線1aよりも側部自由端2b,2bの反対側の部分に、手提げ用具10の材質も考慮して例えば熱融着や接着或いは縫製することにより、ガセット稜線方向Xと正面視において45°で交差する方向の側壁−ガセット封止部2d,2dが形成される。側壁−ガセット封止部2d,2dの角度は、手提げ用具10の正面視において、側壁部2のガセット部1の山折り稜線1a位置の横幅よりも下端の横幅の方が狭くなるように、言い換えると、両側の側壁−ガセット封止部2d,2dによって上下逆ハの字になるように、アレンジされる。なお、ガセット稜線方向Xに対する側壁−ガセット封止部2dの正面視における角度は、45°に限定されるものではなく、適宜調整されることが可能であり、具体的には例えば30°〜60°程度の範囲で適宜調整されることが可能であり、さらに言えば、90°(即ち、直交する方向)であっても構わない。
側壁−ガセット封止部2dでは、対向する側壁部2,2のうちの一方と手提げ用具10の折り畳み状態において対向するガセット部1のうちの一方とが封止される。具体的には、図1において、正面側の側壁部2とガセット部1のうちの正面側の側壁部2と連接する側とが封止され、裏面側の側壁部2とガセット部1のうちの裏面側の側壁部2と連接する側とが封止される。なお、このような封止の仕方はVシールとも呼ばれる。
なお、側壁−ガセット封止部2dがガセット稜線方向Xに対して正面視において直交する方向に形成される場合には、正面側の側壁部2と、ガセット部1のうちの正面側の側壁部2と連接する側と、裏面側の側壁部2と、ガセット部1のうちの裏面側の側壁部2と連接する側と、の全てをまとめて封止するようにしても良い。また、側壁−ガセット封止部2dはガセット部1の山折り稜線1aを超えて側壁部2に及ぶように形成されても良く、さらに、側壁−ガセット封止部2dと側壁封止部2cとが連続して一連・一体の封止部として形成されるようにしても良い。また、例えば図1に示される例では側壁−ガセット封止部2dがガセット部1の略全体に亘り且つ連続して切れ目なく形成されるようにしているが、側壁−ガセット封止部2dの態様はこれに限定されるものではなく、ガセット部1の一部のみに形成されるようにしても良いし、破線の如く断続的に形成されるようにしても良い。
そして、ガセット部1によって構成される底部と、側壁部2,2によって構成される側壁とにより、手提げ用具10の収容空間5が形成される。
把手部3は、対向する側壁部2,2それぞれの上端から、言い換えると、対向する側壁部2,2それぞれのガセット稜線方向Xと直交する方向におけるガセット部1と連接する側とは反対の側から、ガセット稜線方向Xと直交する方向において連接して延出して設けられる。
把手部3は、対向する側壁部2,2それぞれの上端から連接して延出する部分同士が上端において連接している。これにより、把手部3は、掴まれ把持されて把手として機能する。なお、対向する側壁部2,2それぞれの上端から連接して延出する部分同士が、上端において、手提げ用具10の材質も考慮して例えば熱融着や接着或いは縫製することによって封止されるようにしても良い。
把手部3の両側端、言い換えると、把手部3のガセット稜線方向Xにおける両端は自由端(開口端)である。これにより、手提げ用具10の使用者の手が挿し入れられる穴部3aが形成される。
また、把手部3は、ガセット稜線方向Xにおいて離間して一対の把手部3,3として設けられる。そして、以上の構成によれば、手提げ用具10の使用者の手が一対の把手部3,3を一緒に掴むように穴部3aに挿し入れられる方向と、ガセット稜線方向Xとが一致する。また、側壁封止部2cの平面視方向も、使用者の手が穴部3aに挿し入れられる方向と一致する。このように、使用者の手が穴部3aに挿し入れられる方向とガセット稜線方向Xと側壁封止部2cの平面視方向とを一致させることにより、対向する側壁部2,2同士が閉じ合わさろうとする力が収容物に働くことを防ぎ、収容物の水平姿勢の保持に寄与することができる。
なお、把手部3が、手提げ用具10の折り畳み状態において対向する側壁部2,2から延出する部分に挟まれて山・谷を形成して折り畳まれるガセット部を有するものとして形成されるようにしても良い。この場合には、手提げ用具10の折り畳み状態における把手部3部分の大きさが抑制されながらも、即ちガセット部として折り込まれた分短くなる一方で、使用時においては把手部3の高さ寸法が十分に確保される。
なお、手提げ用具10の全体の大きさ並びにガセット部1,側壁部2,及び把手部3の各方向寸法は、特定の大きさ・値に限定されるものではなく、想定される用途や収容物の形状,大きさ,及び個数などに合わせて適宜調整される。
上述の手提げ用具10は、例えば、ポリエチレンの筒型原反素材(チューブ材などとも呼ばれる)を用いて製造される。
本実施形態の手提げ用具10の製造方法は、筒型原反素材11に筒軸心方向に沿ってガセット部1を形成し、また、当該ガセット部1及び当該ガセット部1と筒型原反素材11の軸直角断面において対向する位置を折ることによって筒型原反素材11を折り畳んだ状態において筒軸心方向と直交する方向の一対の側壁封止部2c,2cを筒軸心方向において離間させて形成すると共に一対の側壁封止部2c,2cそれぞれの位置からこれら側壁封止部2c,2cの間に向けて傾斜する方向の側壁−ガセット封止部2d,2dをガセット部1部分に筒軸心方向において離間させて形成し、そして、側壁封止部2cに沿って切断し、さらに、側壁封止部2cの一部を含む部分12を切り取ると共に当該部分12に挟まれる部分13を切り取り、また、側壁−ガセット封止部2dに沿って切り取るようにしている。
具体的には、図4に示すように、まず、筒型原反素材11に、山折り稜線1aが筒軸心方向になるように筒軸心に対して山・谷を形成して折られるガセット部1が形成される。そして、筒型原反素材11は、内側に山が入り込んで(言い換えると、山折り稜線1aが入り込んで)ガセット部1が折り畳まれ、且つ、ガセット部1と筒型原反素材11の軸直角断面において対向する位置が筒軸心方向に沿って折られた状態で、平らに均される。
次に、筒型原反素材11のガセット部1が形成されている部分に、山折り稜線1a側の端部が筒軸心方向(即ち、ガセット稜線方向X)において所定の間隔(即ち、手提げ用具10のガセット稜線方向Xの寸法Lの間隔)になる位置若しくはその近傍位置であり、且つ、或る手提げ用具10のものとしての一対のもの同士が近づくように傾斜する方向の一対の側壁−ガセット封止部2d,2dが熱融着によって形成される。
さらに、ガセット部1が形成され折り畳まれて平らにされた筒型原反素材11の、少なくともガセット部1の山折り稜線1aよりもガセット部1とは反対側の部分(言い換えると、ガセット部1が形成されていない部分)に、筒軸心方向(即ち、ガセット稜線方向X)において所定の間隔(即ち、側壁封止部2cの中心間隔が手提げ用具10のガセット稜線方向Xの寸法Lに等しくなる間隔)で、筒軸心方向と直交する方向の側壁封止部2cが熱融着によって形成される。なお、図4に示す例では、筒型原反素材11の幅(即ち、筒軸心方向と直交する方向の寸法)全体に亘って封止部2Coが形成され、当該封止部2Coの一部が側壁封止部2cになるようにしている。
ここで、筒型原反素材11を用いる場合には、側壁封止部2c及び或る手提げ用具10のものとしての一対の側壁−ガセット封止部2d,2dが筒軸心方向(ガセット稜線方向X)に並んで形成される。
続いて、筒型原反素材11が、側壁封止部2cの中心線において切断、言い換えると、側壁封止部2cの中心位置において筒軸心方向と直交する方向に切断される(図4における切断線15)。これにより、筒軸心方向(ガセット稜線方向X)の寸法がLである原形11Aが形成される。
次に、原形11Aが所定枚数重ねられ、把手部3を形成するための裁断が行われる。具体的には、裁断によって切り取られる側壁両端切取部分(図5において符号12が付された斜線部分)が、原形11Aの筒軸心方向(ガセット稜線方向X)の両端部分に設定される。なお、側壁両端切取部分12は、側壁封止部2cの一部を残す範囲に設定されても或いは全体を切り取る範囲に設定されてもどちらでも良いし、また、ガセット部1を含まない範囲に設定されても或いはガセット部1を含む範囲に設定されてもどちらでも良い。
なお、側壁両端切取部分12の正面視形状(即ち、図5における符号12の斜線部分の形状)は、原形11Aの上端角部分を少なくとも含むものであれば、特定の形状に限定されるものではなく、例えば、三角形でも良いし、裁断線が弧状でも良い。
さらに、裁断によって切り取られる側壁切取部分(図5において符号13が付された斜線部分)が、ガセット稜線方向Xにおいて隣り合う側壁両端切取部分12,12の間で、把手部3のガセット稜線方向Xの横幅が所定の寸法になるように設定される。なお、側壁切取部分13は、ガセット部1を含まない範囲に設定される。
なお、側壁切取部分13の正面視形状(即ち、図5における符号13の斜線部分の形状)は、原形11Aの上端を少なくとも含むものであれば、特定の形状に限定されるものではなく、例えば半楕円形や半円形でも良い。
このようにガセット稜線方向Xにおいて離間して並んで一対の側壁両端切取部分12,12と側壁切取部分13とが設定されてこれら部分が切り取られることにより、切り取られた部分を開口端とする穴部3aを有するループ状の一対の把手部3が形成される。
次に、側壁−ガセット封止部2dに沿って、側壁部2及びガセット部1のガセット稜線方向Xの両側の下端角部分(図5において符号14が付された斜線部分)が裁断される。
なお、図5に示す例では側壁−ガセット封止部2dに隣接して(言い換えると、密接して)下端角部分14が裁断されるようにしているが、下端角部分14の裁断位置は、これに限られるものではなく、例えば製造における技術的な条件や制約などが考慮された上で適当な位置が適宜選択され得る。具体的には例えば、側壁−ガセット封止部2dから少し離れた位置で、即ち側壁−ガセット封止部2dの外側に余地を残して下端角部分14が裁断されるようにしても良い。
また、図5に示す例では側壁−ガセット封止部2dが傾斜した直線状に形成されるようにしているが、側壁−ガセット封止部2dの形状は、直線状に限られるものではなく、例えば製造における技術的な条件や制約などが考慮された上で適当な形状が適宜選択され得る。具体的には例えば、図5の〈a〉を付した円内に示すように、傾斜した直線状の側壁−ガセット封止部2dの上端部分が、ガセット稜線方向Xに沿う方向に屈曲した部分2d’であるように形成されるようにしても良い。
以上により、手提げ用具10が完成する。
上述の製造方法によれば、筒型原反素材(チューブ材)を筒型(チューブ)のまま使用して手提げ用具10を製造することができる。すなわち、製造の手間としては簡便でありながら、収容物に対して良好な水平姿勢保持機能を発揮可能である手提げ用具10を製造することができる。
ただし、上述の手提げ用具10の製造方法・製造工程は一例に過ぎず、本発明の手提げ用具を製造する方法が上述のものに限定されるわけではない。
具体的には例えば、上述の製造方法・製造工程では封止部2Co(側壁封止部2c)及び側壁−ガセット封止部2dが熱融着によって形成され切断線15で切断されて形成された原形11Aが所定枚数重ねられて把手部3を形成するための裁断並びに側壁部2及びガセット部1の下端角部分の裁断が行われるようにしているが、サイドシール(即ち、シール(封止)と同時に熱溶断も行われる加工法)を用いて側壁部2の封止(封止部2Co(側壁封止部2c)の形成に相当)と熱溶断(切断線15における切断に相当)とが同時に行われると共に側壁部2−ガセット部1の封止(側壁−ガセット封止部2dの形成に相当)と熱溶断(側壁−ガセット封止部2dに沿う裁断に相当)とが同時に行われるようにしても良い(サイドシールの処理は一枚ずつ行われる)。なお、この場合も、把手部3を形成するための裁断は上述の製造方法・製造工程と同様の裁断によって行われる(この裁断処理は所定枚数重ねられて行われる)。
また、手提げ用具10の材質・素材として、例えば不織布などが用いられる場合には超音波カット溶着(超音波カットアンドシールなどとも呼ばれる)が用いられるようにしても良く、例えばポリエステル等の布素材が用いられる場合には縫製が用いられるようにしても良い。
サイドシールや超音波カット溶着が用いられる場合には、通常の熱融着によると形成される融着部分(耳とも呼ばれる)が形成されず、材料使用量が節約され、また、手提げ用具10の外観がすっきりして良好なものになる。
また、上述の製造方法・製造工程では筒型原反素材11を用いるようにしているが、フィルム材を用いて手提げ用具10を製造するようにしても良い。
また、側壁部2及びガセット部1のガセット稜線方向Xの両側の下端角部分14,14が裁断されることは、本発明においては必須の構成ではない。すなわち、下端角部分14,14がたとえ裁断されないとしても、底部に封止線・封止部が無いことによる収容物の水平姿勢保持機能は発揮される。
なお、側壁部2及びガセット部1のガセット稜線方向Xの両側の下端角部分14,14が裁断されるようにすることにより、手提げ用具10の原料が再生利用可能なものであるときに材料使用量を節約することができる(即ち、製造時に裁断されたポリエチレン等は裁断直後に回収することによって汚染されておらず清浄な状態で回収できそのまま再利用可能であるので材料使用量を節約することができる)。また、手提げ用具10の原料が所定の再生資源であるときに再商品化の実施委託料金(即ち、特定事業者が再商品化しなければならない再商品化義務量に実施委託単価をかけて算出されるもの;容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律 平成7年6月16日法律第112号)を節約することができる。手提げ用具10の原料が再生利用可能なものであるときには、さらに、廃棄物の排出量を低減させることができるという点において環境負荷を軽減させることができる。
上述の手提げ用具10は、具体的には例えば以下のように使用される。まず、図2及び図3に示すように、一対の把手部3,3が上側にされて対向する側壁部2,2が互いに引き離され、また、ガセット部1が拡げられる。これにより、側方が主に側壁部2,2に、下方がガセット部1にそれぞれ覆われて囲われる収容空間5が形成される。
そして、例えば弁当容器のような容器などが収容空間5に収容される(即ち、ガセット部1上に載置される)。このとき、容器等の平面縦横の寸法が異なる場合には、容器等の平面長軸方向がガセット稜線方向Xと直交するように配置されることが好ましい。
そして、ガセット稜線方向Xにおいて両方の把手部3,3の穴部3a,3aに手が入れられてこれら把手部3,3が一緒に掴まれて手提げ用具10が持ち上げられる。このとき、底部には封止線・封止部が無いので、容器の自重で手提げ用具10の底面のサイズ・形状は封止線・封止部の影響を受けることなく自動調整され、手提げ用具10の底面(即ち、ガセット部1)が容器の底面に密着し、容器が確実に支持されて水平が保持される。また、手提げ用具10の使用者の手が一対の把手部3,3を一緒に掴むように穴部3aに挿し入れられる方向と、ガセット稜線方向Xと、側壁封止部2cの平面視方向とが一致するので、対向する側壁部2,2同士が閉じ合わさろうとする力が収容物に働くことがなく、収容物の水平姿勢が保持される。
以上のように構成された手提げ用具10によれば、底部(即ち、ガセット部1)に封止線・封止部が無く、内部に収容された物が封止線・封止部の存在に影響を受けることがないので、弁当容器のように比較的肉薄の直方体形状の一側面を封止線・封止部に当てて収容物が垂直姿勢になってしまうことを防止することが可能になる。また、手提げ用具10によれば、底部(ガセット部1)に封止線・封止部が無く、内部に物を収容した際の形状が底部の封止線・封止部の寸法に影響を受けることがないので、内部に収容された物のサイズや形状に対応・適合して収容することができ、持ち運び時の手提げ用具に対する収容物の水平姿勢を保持することが可能になると共に多様なサイズや形状に対応することが可能になる。
手提げ用具10によれば、しかも、側壁部2に切れ目を設けることがないので、手提げ袋としての強度が損なわれることがないと共に、収容物の形状に関係なく当該収容物の水平姿勢保持機能を発揮することが可能になる。
また、底部のみにガセット部1を有すると共に側壁−ガセット封止部2d,2dが形成され且つ当該側壁−ガセット封止部2dに沿って側壁部2及びガセット部1のガセット稜線方向Xにおける両側の下端角部分(図5において符号14が付された斜線部分)が裁断されるという構造を備える手提げ用具10によれば、製造工程において、ガセット部1が折り込み加工によって形成される前に、単に押し潰されて二重になるように折り畳まれた筒型原反素材(チューブ材)の片面のみに印刷することにより、手提げ用具10としての使用時における四面又は五面に対して模様等を付すことが可能になる。
具体的には、図10Aに示すように、筒型原反素材11を単に押し潰して二重になるように折り畳み、一つの原形11A(手提げ用具10)につき、ガセット稜線方向Xに沿う第一側面の模様40Aと、ガセット稜線方向Xと直交して対向する第二側面それぞれの模様40B,40Bと、底面の模様40Cとを、片面のみの印刷によって付すことが可能になる。なお、印刷処理の後、ガセット部1を形成するための折り込み加工が行われると共に封止部の形成,切断,及び裁断などが行われることによって手提げ用具10が作製される(図10B)。なお、図10Aにおける第二側面の模様40B,40B及び底面の模様40Cの中央位置がガセット部1の山折り稜線1aとして折られる(図10B参照)。
これにより、図11に示すように、手提げ用具10としての使用時における側面三面及び底面一面の合計四面のそれぞれに、且つ、各面の中央位置に、筒型原反素材11の片面のみの印刷によって模様等を付すことが可能になる。なお、各面の中央位置の一部分のみに模様等を付す態様に限定されるということではなく、各面の中央位置の一部分に模様等を付すことが可能であることに加え、各面の中央位置からずれた位置の一部分に模様等を付すことも可能であり、また、各面の全面に及ぶ模様等を付すことも可能であり、さらに、四面に跨がって連続する模様等を付すことも可能である。なお、あくまで一例として挙げれば、第一側面の模様40A及び第二側面の模様40B,40Bとしては全て同一のロゴマーク(必要に応じて大きさは異なる)を表示し、底面の模様40Cとしては手提げ用具10の仕様や取り扱い上の注意事項などを表示することが考えられる。
具体的には、また、図12Aに示すように、筒型原反素材11を単に押し潰して二重になるように折り畳み、一つの原形11A(手提げ用具10)につき、ガセット稜線方向Xに沿って対向する第一側面それぞれの模様40A,40Aと、ガセット稜線方向Xと直交して対向する第二側面それぞれの模様40B,40Bと、底面の模様40Cとを、片面のみの印刷によって付すことが可能になる。なお、印刷処理の後、ガセット部1を形成するための折り込み加工が行われると共に封止部の形成,切断,及び裁断などが行われることによって手提げ用具10が作製される(図12B)。なお、図12Aにおける第二側面の模様40B,40B及び底面の模様40Cの中央位置がガセット部1の山折り稜線1aとして折られる(図12B参照)。
これにより、図13に示すように、手提げ用具10としての使用時における側面四面及び底面一面の合計五面のそれぞれに、且つ、各面の中央位置に、筒型原反素材11の片面のみの印刷によって模様等を付すことが可能になる。なお、各面の中央位置の一部分のみに模様等を付す態様に限定されるということではなく、各面の中央位置の一部分に模様等を付すことが可能であることに加え、各面の中央位置からずれた位置の一部分に模様等を付すことも可能であり、さらに、五面に跨がって連続する模様等を付すことも可能である。
図13に示す例の場合には、したがって、筒型原反素材11の片面のみの印刷により、手提げ用具10の持ち方に拘わらず、つまり手提げ用具10をどのように持ったとしても、五面の模様40A,40B,40Cのうちの少なくとも一つが必ず露出するように構成することができる。したがって、模様40A,40B,40Cとして例えばロゴマークが付されている場合には、当該ロゴマークが必ず露出することになって高い宣伝効果が発揮され得る。
また、前述の通り手提げ用具10の全体の大きさ並びにガセット部1,側壁部2,及び把手部3の各方向寸法は適宜調整され得るものの、ガセット部1の折り返し長さ(言い換えると、上下方向即ちV軸方向における襠幅)と底辺長さ(言い換えると、ガセット稜線方向Xにおける一対の側壁−ガセット封止部2d,2d間の下端の長さ)とが特定の寸法関係に調整されることにより、特有の効果が発揮される。
具体的には、図14に示すように、手提げ用具10を折り畳んだ状態の正面図における、ガセット部1の上下方向即ちV軸方向における折り返し長さLgとガセット稜線方向Xにおける底辺長さLbとが 2Lg≧Lb の関係を満たすように調整されることにより、特に複数の容器等が収容空間5内に積み重ねられた場合のこれら容器等の荷崩れが防止されるという特有の効果が発揮される。
この効果を説明するための対比例としての例えば図6に示されるような山折り稜線21aの方向が上下方向になっているガセット部21から連接して上方に延出する把手部23を有する従来型の手提げ袋では(図6に示される手提げ用具20の詳細な構成は後述を参照)、図15Bに示すように、収容空間25内に比較的肉薄の直方体形状の弁当容器等の上に例えばペットボトル等が積み重ねられた場合には、両方の把手部23,23を合わせて一緒に掴んで持ち上げた際にガセット部21の分の弛みがあることにも起因して対向する側壁部22,22が外方に押し出されるようになってしまう。したがって、両方の把手部23,23を閉じ合わせて持ち上げた際の引っ張り力による、転がりや滑りを抑える拘束力をペットボトル等に作用させることができない。このため、ペットボトル等が転がり・滑り、弁当容器等の端に移動したり、弁当容器等の上面から落ちてしまったりする。そして、弁当容器等の端に移動したペットボトル等の重みによって弁当容器等が傾き、さらには弁当容器等からペットボトル等が転げ落ち・滑り落ちて弁当容器等が垂直姿勢になってしまう。また、弁当容器等の上面からペットボトル等が転げ落ち・滑り落ちて弁当容器等の脇や下にもぐり込み、当該ペットボトル等を支点として手提げ用具の対向する側壁部22,22が閉じ合わさろうとして弁当容器等が傾き、さらには垂直姿勢になってしまう。
これに対し、本発明の手提げ用具では、図15Aに示すように、収容空間5内に比較的肉薄の直方体形状の弁当容器等の上に例えばペットボトル等が積み重ねられた場合でも、特に容器等の平面長軸方向がガセット稜線方向Xと直交するように配置されることにより、両方の把手部3,3を合わせて一緒に掴んで持ち上げた際の引っ張り力によって側面が強く張られて拘束力41が生じる。これにより、ペットボトル等の転がりや滑りが抑えられ、延いては弁当容器等の傾きが抑えられる。
なお、図14に示す例のようにガセット部1の折り返し長さLgと底辺長さLbとが 2Lg≧Lb の関係を満たすように調整された手提げ用具10においても下端角部分(図5において符号14が付された斜線部分に相当する部分)が裁断されるようにしても良いことは勿論である。
前述の通り手提げ用具10の全体の大きさ並びにガセット部1,側壁部2,及び把手部3の各方向寸法は適宜調整され得るものの、また、ガセット部1の折り返し長さ(言い換えると、上下方向即ちV軸方向における襠幅)とガセット稜線方向Xにおける一対の側壁封止部2c,2c間の長さとが特定の寸法関係に調整されることにより、特有の効果が発揮される。
具体的には、図16に示すように、手提げ用具10を折り畳んだ状態の正面図における、ガセット部1の上下方向即ちV軸方向における折り返し長さLgとガセット稜線方向Xにおける一対の側壁封止部2c,2c間の長さL’とが 4Lg≧L’の関係を満たすように調整されることにより、特に複数の容器等が収容空間5内に積み重ねられた場合のこれら容器等の荷崩れが防止されるという特有の効果が発揮される(図15A及び当該図15Aに関する上記説明を参照)。ここで、一対の側壁封止部2c,2c間の長さL’は、手提げ用具10のガセット稜線方向Xの寸法Lから、両端の側壁封止部2c,2cを除いた寸法である。
なお、図16に示す例のようにガセット部1の折り返し長さLgと一対の側壁封止部2c,2c間の長さL’とが 4Lg≧L’の関係を満たすように調整された手提げ用具10の場合には、ガセット部1の折り返し長さLgと底辺長さLbとが図14に示す例のような特定の寸法関係に調整される必要はない。
また、図16に示す例のようにガセット部1の折り返し長さLgと一対の側壁封止部2c,2c間の長さL’とが 4Lg≧L’の関係を満たすように調整された手提げ用具10においても下端角部分(図5において符号14が付された斜線部分に相当する部分)が裁断されるようにしても良いことは勿論である。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるが本発明の具体的な実施の形態がこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の実施形態ではガセット部1と側壁部2と把手部3との全てが一体として構成される(言い換えると、一部材で形成される)ようにしているが、把手部3が別体として構成されて(言い換えると、別部材で形成されて)取り付けられるようにしても良い。そしてこの場合、ガセット部1及び側壁部2と把手部3とが異なる材質で構成されるようにしても良い。
また、上述の実施形態では対向する側壁部2,2のうちのガセット部1の山折り稜線1aよりも上側部分のガセット稜線方向Xにおける両端部を封止する側壁封止部2c,2cが形成されるようにしているが、側壁封止部2cは本発明において必須の構成ではなく、側壁封止部2cが形成されずに側壁部2のガセット稜線方向Xの両端が自由端であるようにしても良い。
また、上述の実施形態では側壁両端切取部分12を切り取るように、言い換えると、一対の把手部3,3のガセット稜線方向Xにおける側端と対向する側壁部2,2のガセット稜線方向Xにおける側端とがずれているようにしているが、図8に示すように、側壁両端切取部分12を切り取らないように、言い換えると、一対の把手部3,3のガセット稜線方向Xにおける側端と対向する側壁部2,2のガセット稜線方向Xにおける側端とが揃っているようにしても良い。この場合には、側部自由端2b(図1参照)は存在しない。なお、図8に示す例では、また、側壁封止部2c(図1参照)が形成されずに側壁部2のガセット稜線方向Xの両端が自由端であるようにしている。
また、上述の実施形態ではガセット稜線方向Xに対する側壁−ガセット封止部2dの正面視における角度は45°或いは適宜調整され得るものであって90°でも良いとしているが、角度が異なる複数の側壁−ガセット封止部2dを組み合わせるようにしても良い。具体的には例えば図9に示すように、ガセット稜線方向Xに対して45°の角度である側壁−封止部2d1(Vシール)と、ガセット稜線方向Xに対して90°の角度である(即ち、直交する方向の)側壁−封止部2d2(対向する側壁部2,2とガセット部1との全てをまとめて封止)とを組み合わせて形成するようにしても良い。なお、図9に示す例では、また、側壁部2,2のガセット稜線方向Xにおける両端部それぞれに側壁封止部2c,2cを形成しつつ、一対の把手部3,3のガセット稜線方向Xにおける側端と対向する側壁部2,2のガセット稜線方向Xにおける側端とが揃っているようにしている。
ここで、上述の実施形態においては、手提げ用具10のガセット部1が形成されている部分に側壁−ガセット封止部2dが形成されると共に当該側壁−ガセット封止部2dに沿って側壁部2及びガセット部1の下端角部分14が裁断されるようにし、これにより、手提げ用具10の材料使用量を節約することができると共に手提げ用具10にかかる再商品化の実施委託料金を節約することができるようにしている。この、ガセット部が形成されている部分に側壁−ガセット封止部を形成すると共に当該側壁−ガセット封止部に沿って側壁及びガセット部の下端角部分を裁断することによる効果は、手提げ用具としての具体的な形態が上述の実施形態におけるものでなくても発揮される。
具体的には例えば図6に示す手提げ用具においても側壁及びガセット部の下端角部分を裁断することによる効果は発揮される。図6に示す手提げ用具20は、正面と裏面とで対向する側壁部22,22と、これら対向する側壁部22,22それぞれの両側端と連接すると共に手提げ用具20が折り畳まれた状態において対向する側壁部22,22(正面,裏面)に挟まれ且つ手提げ用具20が拡げられた状態において側壁部22,22と連なって周壁の一部を構成する対向するガセット部21,21と、側壁部22,22の下端において対向する側壁部22,22のうちのガセット部21,21と重複していない部分を封止する熱融着などによる下端封止部22bと、当該下端封止部22bと対向する開口端22aと、両ガセット部21,21のそれぞれから連接して上方に延出する一対の把手部23,23と、これら把手部23,23それぞれの上端を封止する熱融着などによる上端封止部23aとを有し、さらに、側壁部22,22それぞれのガセット部21が形成されている部分に側壁−ガセット封止部22cが形成されていると共に当該側壁−ガセット封止部22cに沿って側壁部22及びガセット部21の下端角部分24が裁断されている。
図6に示す手提げ用具では、側壁−ガセット封止部22c,22cの角度は、手提げ用具20の正面視において、側壁部22,22の中間部分の横幅よりも下端の横幅の方が狭くなるように、言い換えると、両側の側壁−ガセット封止部2d,2dによって上下逆ハの字になるように、アレンジされる。なお、ガセット部21のガセット稜線方向(即ち、上下方向)に対する側壁−ガセット封止部22cの角度は、図6に示す例では45°であるようにしているが、45°に限定されるものではなく、適宜調整されることが可能であり、具体的には例えば30°〜60°程度の範囲で適宜調整されることが可能である。
上述の図6に示す手提げ用具20においても、ガセット部21が形成されている部分に側壁−ガセット封止部22cが形成されると共に当該側壁−ガセット封止部22cに沿って側壁部22及びガセット部21の下端角部分24が裁断されることにより、手提げ用具20の材料使用量を節約することができると共に手提げ用具20にかかる再商品化の実施委託料金を節約することができる。
また、手提げ用具20のようにガセット部21の山折り稜線21aの方向が上下方向であるときに側壁−ガセット封止部22cが形成されない場合には、図7Aに示すように、対向する側壁部32,32及び両ガセット部31,31の下端において側壁部32の全幅に亘って側壁部32,32及びガセット部31,31の全てを一括して封止する下端封止部32bが形成されることになる(なお、図7Aにおいては、把手部を含む側壁部の上側部分は特定の形態に限定されないので図示を省略している。具体的には図6に示す手提げ用具20の上側部分と同様の形態が考えられる)。しかしながら、山折り稜線31aの方向が上下方向であるガセット部31を有するときに側壁部32の全幅に亘る下端封止部32bが形成される場合には、図7Bに示すように、内部に容器などを収容して持ち上げた使用状態において、対向する側壁部32,32及びこれらと連接するガセット部31によって凹み33(或いは、ポケット)が形成されて当該凹み33が例えばドアレバーや自転車のハンドル・ブレーキレバーなどに引っ掛かり易い。そして、凹み33が引っ掛かることにより、内部の収容物が傾斜・傾倒してしまったり、手提げ用具が破損したり、手提げ用具を掴んでいる手・腕が引っ張られて体勢を崩してしまったりなどするという問題がある。
これに対し、側壁−ガセット封止部が形成されると共に当該側壁−ガセット封止部に沿って側壁部及びガセット部の下端角部分が裁断される場合には(具体的には例えば図1乃至図5に示す手提げ用具10や図6に示す手提げ用具20)、対向する側壁部及びこれらと連接するガセット部によって凹み(或いは、ポケット)が形成されることがないので、上述の図7Bの例のような凹み33が突起物等に引っ掛かることによる問題が回避される。
なお、図1乃至図5に示す例のようにガセット部1の山折り稜線1aの方向が横方向である構成において側壁−ガセット封止部2dが形成されると共に当該側壁−ガセット封止部2dに沿って側壁部2及びガセット部1の下端角部分14が裁断される場合も、また、図6に示す例のようにガセット部21の山折り稜線21aの方向が上下方向である構成において側壁−ガセット封止部22cが形成されると共に当該側壁−ガセット封止部22cに沿って側壁部22及びガセット部21の角部分24が裁断される場合も、把手部を含む側壁部の上側部分の構成は特定の構成には限定されない。また、ガセット部のガセット稜線方向に対する側壁−ガセット封止部の角度は、特定の角度に限定されるものではなく、例えば30°〜60°程度の範囲で適宜調整され得る。
また、図17Aに示すように、把手部3に貫通孔43を設けるようにしても良い。これにより、手提げ用具10の使用時に把手部3を掴んだ際に、図17Bに示すように、貫通孔43が設けられた位置で把手部3が折れ返され、把手部3全体が無秩序に折り畳まれる状態が回避され、手の中での収まりが改善されると共に見た目が良好になる。
なお、貫通孔43の形状や個数は、特定の形や数に限定されないが、図17A,17Bに示す例のように形状が真円や楕円形にされると共に把手部3のそれぞれに上下方向(即ち、ガセット稜線方向Xと直交する方向)に並べられて複数の貫通孔43が設けられることが好ましい。また、貫通孔43の位置は、手提げ用具10を折り畳んだ状態の正面図での各把手部3の横方向における中央位置に設けられることが好ましい。
1 ガセット部
1a 山折り稜線
2 側壁部
2c 側壁封止部
2d 側壁−ガセット封止部2d,2d
3 把手部

Claims (6)

  1. 対向する側壁部と、これら対向する側壁部それぞれの下端と連接すると共に折り畳まれた状態において前記対向する側壁部に挟まれ且つ拡げられた状態において底部を構成するガセット部と、前記対向する側壁部それぞれの上端から前記ガセット部の山折り稜線の方向Xと直交する方向に延出する一対の把手部と、前記対向する側壁部のうちの前記ガセット部の山折り稜線よりも下側部分の前記方向Xにおける両端部を封止する側壁−ガセット封止部とを有することを特徴とする手提げ用具。
  2. 前記側壁−ガセット封止部に沿って前記側壁部及び前記ガセット部の角部分が裁断されていることを特徴とする請求項1記載の手提げ用具。
  3. 前記折り畳まれた状態における前記ガセット部の折り返し長さLgと前記両端部の側壁−ガセット封止部間の長さLbとの間に 2Lg≧Lb の関係が成り立つことを特徴とする請求項1記載の手提げ用具。
  4. 前記対向する側壁部のうちの前記ガセット部の山折り稜線よりも上側部分の前記方向Xにおける両端部を封止する側壁封止部を更に有し、前記折り畳まれた状態における前記ガセット部の折り返し長さLgと前記両端部の側壁封止部間の長さL’との間に 4Lg≧L’の関係が成り立つことを特徴する請求項1記載の手提げ用具。
  5. 前記把手部に、単数の、若しくは、前記ガセット部の山折り稜線の方向Xと直交する方向に複数の、貫通孔が設けられることを特徴とする請求項1記載の手提げ用具。
  6. 対向する側壁部と、これら対向する側壁部それぞれと連接するガセット部と、前記対向する側壁部と前記ガセット部とが重複する部分に側壁−ガセット封止部とを有し、前記側壁−ガセット封止部に沿って前記側壁部及び前記ガセット部の角部分が裁断されていることを特徴とする手提げ用具。
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