JP3036758U - 脱水篭用水切り袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案は比較的小さな厨芥等も濾過でき、
かつ透水性を向上させることができる脱水篭用水切り袋
を提供することを目的とする。 【解決手段】 透水紙製の袋であって、該袋の壁に多数
の粗繊維部を設けたことを特徴とする脱水篭用水切り
袋。透水紙製の袋であって、該袋の壁に多数の粗繊維部
を設けると共に、前記袋の両側壁部に内側に向って屈曲
まちを対向して設けてあることを特徴とする脱水篭用水
切り袋。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、流しなどに設置する脱水篭に装着し、厨芥等を濾別し、固形物の 流出を阻止することを目的とした透水紙製の水切り袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種水切り袋は、紙、不織布および合成樹脂シートに多数の小透孔を 穿設した水切り袋を、前記脱水篭の内壁に添うように装着し、これらの袋を介し て溜まった厨芥を廃棄するようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら前記従来の水切り袋は、袋の壁に多数の透孔を穿設したものなの で、透孔より小さな厨芥等は流出して、濾過の目的を達成し得ない問題点があっ た。また従来の水切り袋のうち、紙製および不織布製の水切り袋で、透孔を穿設 しない袋は一般的に透水性が小さく、流しに大量の排水を放出した場合に、排水 が制限されて、一時的に流し側に排水が溢れる問題点もあった。水切り袋の透孔 を大きくすれば排水を良好にすることができるが、透孔に見合う大きさの固形物 まで排出することになり、適度の排水性と濾過性能を併有する水切り袋を得るこ とは困難であった。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】

この考案は、透水紙製の袋に透水性のよい粗繊維部を設けたので、排水性が良 好になることは勿論、小さな厨芥等の流出の防止も可能になり、前記従来の問題 点を解決することができた。

【０００５】 即ちこの考案は、透水紙製の袋であって、該袋の壁に多数の粗繊維部を設けた ことを特徴とする脱水篭用水切り袋である。他の考案は、透水紙製の袋であって 、該袋の壁に多数の粗繊維部を設けると共に、前記袋の両側壁部の内側に向って 屈曲まちを対向して設けてあることを特徴とする脱水篭用水切り袋である。また 他の考案は透水紙製の袋であって、該袋の壁に多数の独立した小粗繊維部を設け たことを特徴とする脱水篭用水切り袋である。更に他の考案は透水紙製の袋であ って、該袋の壁に粗繊維部と密繊維部とをストライプ状に設けたことを特徴とす る脱水篭用水切り袋である。

【０００６】 前記において袋の壁に設けた粗繊維部を円形、角形その他の独立形又はストラ イプ状、又は粗繊維部と密繊維部を交互に配列した横縞状その他密繊維部を縦、 横に配列し、枡目の部分を粗繊維部とした枡目状にすることも考えられる。前記 において、粗繊維部を有する透水紙は抄製し、または多数の透孔を穿設した透水 紙に透孔のない透水紙を張合わせて作ることも考えられる。前記において透水紙 は透水性を有することはもとより、水に濡れても簡単に破れない材質であって、 例えば植物、ケナフ繊維の如く長繊維のものを原料とした紙を用いる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

この考案は透水紙製の袋であって、該袋の壁に多数の粗繊維部を設けたもので ある。袋の壁に設けた多数の粗繊維部によって透水性を改善すると共に、比較的 小さな厨芥の流出を防止でき、紙自体の透水性、粗繊維部の透水性により適度の 排水性と濾過性能を有することになる。

【０００８】

【実施例１】 この考案の実施例を図１、２に基づいて説明する。

【０００９】 透水紙製の袋１であって、該袋１の壁２に多数の円形の粗繊維部３を所定間隔 に設けて脱水篭用水切り袋４としたものである。前記透水紙の粗繊維部３と密繊 維部５は一体に抄製する。前記粗繊維部３とは繊維間隔を広くした繊維部をいい 、密繊維部５とは、繊維間隔を粗繊維部３より密にした繊維部である。前記粗繊 維部３の円形の直径は３〜４mm位とし、１００cm² に２５０〜３００位設ける。 前記粗繊維部３の個数は流しに、排水した時、流し側に排水が溢れないような有 効透水面積を定めて決定する。図中６、６ａは袋１の両側壁部に内側に向って対 向して設けた断面Ｗ字状の屈曲まちである。この考案は前記構成であるから、流 しの排水口の脱水篭７に前記脱水篭用水切り袋４をセットし、厨芥と共に水を流 すと、水は粗繊維部３、密繊維部５を通過して排水されるが、固形厨芥等は水切 り袋４内に滞溜する。また大量の水が流されても粗繊維部３、密繊維部５の透水 性を考慮して水切り袋４が構成されているので、流し側に排水が溢れるのを回避 できる。

【００１０】

【実施例２】 この実施例は透水紙製の袋１であって、該袋１の壁２に帯状の粗繊維部３と帯 状の密繊維部５とを交互に配列し、縦縞状（図３）、横縞状（図４）、または斜 縞状（図５）としたものである。

【００１１】

【実施例３】 この実施例は透水紙製の袋１であって、該袋１の壁２に帯状の密繊維部５を縦 、横に多数所定間隔に配列して枡目状にし、前記密繊維部５で囲まれた枡目の部 分を粗繊維部３としたものである（図６）。前記密繊維部３を縦、横に配列した ので水切り袋４を強化することができる。

【００１２】

【考案の効果】

この考案によれば、袋の壁に粗繊維部を設けたので、比較的小さな固形厨芥等 も濾過できる効果がある。また透水紙を使用すると共に、袋の壁に粗繊維部設け たので、透水性が向上し、排水が流し側に溢れるのを回避できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の一部を省略した斜視図。

【図２】同じく実施例により得た水切り袋を脱水篭にセ
ットする時の一部を省略した斜視図。

【図３】この考案の他の実施例の一部を省略した正面
図。

【図４】この考案の他の実施例の一部を省略した正面
図。

【図５】この考案の他の実施例の一部を省略した正面
図。

【図６】この考案の他の実施例の一部を省略した正面
図。

【符号の説明】

１ 袋 ２ 壁 ３ 粗繊維部 ４ 脱水篭用水切り袋 ５ 密繊維部 ６、６ａ まち ７ 脱水篭

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 透水紙製の袋であって、該袋の壁に多数
   の粗繊維部を設けたことを特徴とする脱水篭用水切り
   袋。
2. 【請求項２】 透水紙製の袋であって、該袋の壁に多数
   の粗繊維部を設けると共に前記袋の両側壁部に、内側へ
   向って屈曲まちを対向して設けてあることを特徴とする
   脱水篭用水切り袋。
3. 【請求項３】 透水紙製の袋であって、該袋の壁に多数
   独立した小粗繊維部を設けたことを特徴とする脱水篭用
   水切り袋。
4. 【請求項４】 透水紙製の袋であって、該袋の壁に粗繊
   維部と密繊維部とをストライプ状に設けたことを特徴と
   する脱水篭用水切り袋。