JP3033912U - 集水桝用異物捕集装置 - Google Patents
集水桝用異物捕集装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 集水桝の中間部より上部にて異物を捕集する
のに適した装置の提供。 【構成】 集水桝10の横断面とほぼ相似形の平面形状
を有する底板部11と、底板部11の周りを囲む囲み枠
部12とによって形成されたほぼ篭状の本体13と、該
本体13を排出口14より上位の集水桝10内に設けて
置くための設置手段15とからなる、異物の捕集装置。
のに適した装置の提供。 【構成】 集水桝10の横断面とほぼ相似形の平面形状
を有する底板部11と、底板部11の周りを囲む囲み枠
部12とによって形成されたほぼ篭状の本体13と、該
本体13を排出口14より上位の集水桝10内に設けて
置くための設置手段15とからなる、異物の捕集装置。
Description
【0001】
本考案は、集水桝の排出口より下位に設置し、集水桝へ流入する排水から異物 を分離、捕集する多孔構造を有するほぼ篭状の装置に関するものである。
【0002】
降雨等の排水は側溝その他の排水溝により集水されるが、その経路には集水桝 (会所桝ともいう。)があり、そこに落ち葉や紙屑、たばこの吸殻等の異物が溜 まり易い。そこで、実公昭63−32203号では水抜き孔を有するごみ取り容 器を通して排水する構造を会所桝に設けている。しかし、そのようなごみ取り容 器は単なる箱型容器であり、異物を捕捉する面積が狭く、目詰まりし易いという 問題がある。
【0003】
本考案は前記の点に着目してなされたもので、その課題はより多量の異物を捕 集でき、かつ目詰まりを起こしにくくすることである。また本考案の目的は、集 水桝の中間部より上部にて、異物を捕集するのに適した装置を提供することにあ る。
【0004】
前記課題を解決するため本考案は、集水桝10の横断面とほぼ相似形の平面形 状を有する底板部11とその周りを囲む囲み枠部12とによって形成されたほぼ 篭状の本体13と、該本体13を排出口14より上位の集水桝10内に設けて置 くための設置手段15とによって異物捕集装置を構成したものである。
【0005】
この考案の装置は、集水桝10の排出口14より上位に設置し、そこへ流入す る排水から異物を分離、捕集する多孔構造を有する概ね篭状のものである。
【0006】 ここで多孔構造を有する部分は、例えば平織メッシュからなる金網、或いはい わゆるパンチングメタル、エキスパンドメタル等の多孔構造材27を用いて形成 することができる。金網の織り目(メッシュ)の大小や、パンチングメタルの穿 孔度合(開孔率)、エキスパンドメタルの引き伸ばし率などは自由に選択するこ とができる。また多孔構造を有する部材の材質も任意である。
【0007】 本装置のベースとして、まず、集水桝10の横断面形状とほぼ相似形の底板部 11を形成する。この底板部11は、集水桝10の内部であって、しかも排出口 14よりも高い位置に配置することが前提である。故に底板部11が集水桝10 内へ流入した異物を分離する主な手段になる。
【0008】 底板部11に向かって落下する異物を捕集するため囲み枠部13を底板部11 の周りを囲むように設ける。これは、底板部11に異物が堆積した場合、それが 底板部11の外へ出ないようにするために必要である。故に囲み枠部12は本装 置に篭状というか容器状の外形と機能を付与する。本装置は、上記底板部11と 囲み枠部12とからなる本体13の容積が異物を捕集可能な容量となるので、囲 み枠部12の高さは成可く高く設ける。
【0009】 このような本体13は、排出口14より上位の集水桝10内に設置手段15に よって設置される。集水桝10への排水の流入口が複数存在する場合、本装置は もっとも低い排水溝32よりも下位で排出口14よりは上位の位置に設ける。そ のような集水桝10の中間部に本体13を取り付ける設置手段15として、集水 桝10側に受け部17を設け、そこに掛け止められる掛止縁18を本体13に設 ける。受け部17は集水桝10の中間部の内壁16に設けても良く、また、集水 桝10の上端部の開口部付近に設けても良い。但し、後者の場合、中間位置の本 体13と上端の受け部17とを延長部材19によって連絡する必要がある。
【0010】 さらに図示の実施例を参照しながら説明する。図1〜図4は実施例1を示す。
【0011】 囲み枠部12は必要十分な高さに形成し、その上部に設置手段15の一部とし て掛止縁18を設ける。実施例1の場合、受け部17を集水桝10の内壁16の 中間部に、具体的には排水溝32の直下で排水口14の上位に、設けているので 、本体13の囲み枠部12の上縁より外向きに設ける(図3参照)。例示の受け 部17はアングル状の部材を集水桝内壁16にアンカーボルトなどの取り付け具 21を用いて据え付けたものである。
【0012】 なお、本体13の集水桝10内への出し入れの便宜を図るために、把手22を 本体上部に取り付けている。把手22は低く、排水溝32からの流入方向と平行 に辺部に設けられている。
【0013】 図5〜図8は本考案に係る装置の実施例2を示す。この例2のものは、把手2 2が本体13から上方へ突出しない点で実施例1のものと相違している。例示の 把手22は本体13の四辺形開口部に対角線状に設けているので、本体13から 突出するものはなく、装置は単純な箱形のものとなる。他の構成は実施例1と同 様で良い。
【0014】 図9〜図12は同じく実施例3を示す。これは実施例1及び2のものよりも低 位置に設置するものである。そのため集水桝10の開口部付近に設けられた受け 部17′と、そこに上から掛け止められるように本体13に吊り下げ部材19を 介して設けられた掛止縁18とによって構成された設置手段15を有する。受け 部17′は、集水桝10の上端の開口を塞ぐ蓋体31の載置棚と兼用されている 。吊り下げ部材19はロッド状で良いが(図11(a))、チェーン状とすると (図11(b))、長短調節が容易であり、また取り扱いも容易になる。
【0015】 以上の各実施例1〜3を示す図面では、底板部11、囲み枠部12が、全部、 金属棒(又はパイプ)を材料とする杆状材の枠組み26で形成され、そこに多孔 構造材27を溶接等の固着手段によって貼設したものとして表現されている。し かしながら本考案はそのような枠組み26に多孔構造材27を貼設する構造に限 定されるものではなく、多孔構造材27のみを加工し要部を溶接等することによ って形成することも可能である。
【0016】 このように構成された本案装置では、集水桝11を覆う蓋体31のグリッド3 3、或いは排水溝32等から集水桝11へ流入してきた排水によって運ばれた異 物を分離捕集し、水流のみを排出口14から下流へ流すことができる。また定期 的清掃には蓋体31をあけ、本案装置を吊り上げて取り出せば良いので手間もか からない。
【0017】
本考案は以上の如く構成され、かつ作用するものであるから、単なる平らな網 からなるものと比較して著しく多量の異物を捕集することができるようになり、 廃棄処理も容易であり、目詰まりを起こさず、排出の流れを停滞させることがな い等顕著な効果を奏する。
【図1】本考案に係る集水桝用異物捕集装置の実施例1
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図2】同上の縦断面図。
【図3】設置手段を示す断面図。
【図4】設置状態を示す縦断面図。
【図5】同じく実施例2を示す斜視図。
【図6】同上の縦断面図。
【図7】設置手段を示す断面図。
【図8】設置状態を示す縦断面図。
【図9】同じく実施例3を示す斜視図。
【図10】同上の縦断面図。
【図11】(a)吊り下げ部材の1例を示す縦断面図。 (b)吊り下げ部材の他例を示す縦断面図。
【図12】設置状態を示す縦断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 集水桝の排出口より上位に設置し、集水
桝へ流入する排水から異物を分離、捕集する多孔構造を
有するほぼ篭状の装置であって、集水桝10の横断面と
ほぼ相似形の平面形状を有する底板部11と、底板部1
1の周りを囲む囲み枠部12とによって形成されたほぼ
篭状の本体13と、該本体13を排出口14より上位の
集水桝10内に設けて置くための設置手段15とからな
ることを特徴とする集水桝用異物捕集装置。 - 【請求項2】 設置手段15は、集水桝10の内壁16
の中間部に設けられた受け部17とその上に掛け止めら
れるように本体13に設けられた掛止縁18とからなる
請求項第1項記載の集水桝用異物捕集装置。 - 【請求項3】 設置手段15は、集水桝10の開口部付
近に設けられた受け部17′と、そこに掛け止められる
ように本体13に吊り下げ部材19を介して設けられた
掛止縁18とからなる請求項第2項記載の集水桝用異物
捕集装置。 - 【請求項4】 底板部11と、囲み枠部12は金属杆材
からなる枠組26で形成され、そこに多孔構造材27を
張設した構成を有している請求項第1項記載の集水桝用
異物捕集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996007997U JP3033912U (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 集水桝用異物捕集装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996007997U JP3033912U (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 集水桝用異物捕集装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3033912U true JP3033912U (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=43168778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996007997U Expired - Lifetime JP3033912U (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 集水桝用異物捕集装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3033912U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015081432A (ja) * | 2013-10-22 | 2015-04-27 | 日之出水道機器株式会社 | 泥溜部用土砂分離装置 |
JP2017227027A (ja) * | 2016-06-22 | 2017-12-28 | ゴトウコンクリート株式会社 | ゴミキャッチ装置 |
JP2018003446A (ja) * | 2016-07-01 | 2018-01-11 | 株式会社日本ピット | 防臭機能を備えた排水桝構造 |
-
1996
- 1996-07-23 JP JP1996007997U patent/JP3033912U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015081432A (ja) * | 2013-10-22 | 2015-04-27 | 日之出水道機器株式会社 | 泥溜部用土砂分離装置 |
JP2017227027A (ja) * | 2016-06-22 | 2017-12-28 | ゴトウコンクリート株式会社 | ゴミキャッチ装置 |
JP2018003446A (ja) * | 2016-07-01 | 2018-01-11 | 株式会社日本ピット | 防臭機能を備えた排水桝構造 |
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