JP5584059B2 - 包装袋 - Google Patents
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そして、包装袋の取手部に指掛け用の穴が設けられているものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
包装対象物を収容する袋本体と、前記袋本体の上端側を扁平に折り合わせて対向する面同士を接合して形成した取手部と、を備える包装袋であって、
前記取手部に、
当該取手部の前記面同士を枠状に貼り合わせた枠状シール部と、
前記枠状シール部の枠内で左右方向に延在する帯状に前記面同士を貼り合わせた帯状シール部と、
前記帯状シール部の下側に沿い左右方向に延在するとともに、その両端が前記枠状シール部の枠内で前記帯状シール部よりも上側に位置するように曲がった形状の切込線と、
を設け、
前記切込線の両端は、前記枠状シール部に接した位置にあることを特徴とする。
前記帯状シール部の上側で対向する前記面同士を離間させて筒状の空間をつくった後、その空間を上下に押し潰すように形成してなる帯状の握持部を、前記取手部に設けることを特徴とする。
前記枠状シール部によって前記取手部に接合された補強シートを設けたことを特徴とする。
前記取手部における前記帯状シール部の上側に、前記帯状シール部よりも短い切れ目を少なくとも1条設けたことを特徴とする。
その筒状に広げた取手部の一部は、ある程度の幅を有しているので、従来の包装袋の取手部の指掛け穴のような細い折り目とは異なり、その取手部部分が指や手に食い込むようなことはなく、包装袋を持ち運ぶ際に指や手に大きな負担がかかることはない。
また、切込線の両端は、対向する面同士が貼り合わされて、その厚みが増して強度が高くなっている枠状シール部に接した位置にあるので、切込線の端部が裂けて広がりにくくなっており、取手部が破損しにくく、その耐久性が向上する。
このような取手部を有する包装袋は、指や手に過度の負担がかかることはなく持ち運び易いので、消費者は、この包装袋を容易に持ち運ぶことができる。
なお、握持部は、消費者が包装体を持ち運ぶ際に、取手部を掴んで握り易くするために取手部に設けた手で持つ部分である。
そして、その取手部の切込線が開いた指掛け穴に指を通して取手部を掴み、消費者が包装袋を持ち運ぶ際、帯状に広がってなる握持部を指や手に掛けるようにすれば、指や手にかかる荷重が分散されるので、握持部が指に食い込むようなことはなく、指や手に大きな負担がかかることはない。
このような握持部を設けることができる取手部を備える包装袋であれば、指や手に過度の負担がかかることなく持ち運び易いので、消費者は、この包装袋を容易に持ち運ぶことができる。
この包装袋100は、例えば、ポリエチレン製の筒状フィルムをガゼット折りして、そのフィルム材の上端側と下端側をシールして閉じた袋であり、上端側を閉じた部分が取手部10として形成されている。
なお、筒状フィルムの上端側を閉じて取手部10を形成した包装袋100の袋本体20に、例えば、1段4個のトイレットペーパーPを3段積みして収容した後、袋本体20の下端側の筒状フィルム部分を封止して袋底を形成したものが、トイレットペーパーPを包装して小売店等で陳列される状態の包装袋100である。
具体的に、取手部10は、図1から図3に示すように、略矩形形状を呈する取手部10の外周に沿うように、袋本体20の上端側において対向する面同士を枠状に貼り合わせた枠状シール部12と、枠状シール部12の枠内で左右方向に延在して対向する面同士を帯状に貼り合わせた帯状シール部11と、を有している。
帯状シール部11は、上下一対の左右平行シール1,1と、左右一対の上下平行シール2,2とで囲まれた枠内であって、その枠内の中心より下方の位置に設けられている。
この枠状シール部12と帯状シール部11とは、取手部10におけるフィルム材を熱融着して貼り合わせたヒートシールによって施されている。
なお、取手部10におけるフィルム材を熱融着した部分である枠状シール部12と帯状シール部11とは、折り合わさって重なったフィルム材が一体に融着して厚みが増しているので、フィルム材を重ね合わせただけの部分よりも強度が増している。つまり、枠状シール部12と帯状シール部11とは、取手部10において強度が高い部分である。
この補強シート13を取手部10に貼り合わせて、取手部10におけるフィルム材の枚数を増やして、取手部10の厚みを増すことにより、取手部10の強度を上げることができる。
なお、補強シート13は、取手部10の片面に接合してもよく、また、取手部10の両面にそれぞれ接合してもよい。
切込線14は、帯状シール部11の下側に沿い左右方向に延在するとともに、その両端が帯状シール部11よりも上側に位置するように曲がった形状(例えば、“〔”形状)を有している。
この切込線14の両端は、枠状シール部12の枠内であって、枠状シール部12(上下平行シール2,2)に接した位置にある。このように切込線14の両端が、取手部10において強度が高く形成されている枠状シール部12に接した位置にあるので、切込線14の端部が裂けて広がりにくくなっており、取手部10が破損しにくくなっている。
特に、帯状シール部11の上側に十字状の切れ目15が設けられていることにより、密着していた取手部10のフィルム材同士が分離しやすくなっている。
つまり、この包装袋100の取手部10には、帯状に幅を有する取手バンド30を形成することができるので、指や手に大きな負担をかけることなく包装袋100を容易に持ち運ぶことができる。
なお、枠状シール部12(上下平行シール2,2)の幅を太くすることや、より厚い補強シート13を取手部10に貼り合せるようにすることによって、切込線14の端部がより一層裂けにくくなるので、取手部10やその取手バンド30の耐久性を向上させることができる。
そして、この包装袋10は、持ち運び易い取手バンド30を有する包装袋であるといえる。
11 帯状シール部
12 枠状シール部
13 補強シート
14 切込線
15 切れ目
20 袋本体
30 取手バンド(握持部)
100 包装袋
P トイレットペーパー(包装対象物)
Claims (4)
- 包装対象物を収容する袋本体と、前記袋本体の上端側を扁平に折り合わせて対向する面同士を接合して形成した取手部と、を備える包装袋であって、
前記取手部に、
当該取手部の前記面同士を枠状に貼り合わせた枠状シール部と、
前記枠状シール部の枠内で左右方向に延在する帯状に前記面同士を貼り合わせた帯状シール部と、
前記帯状シール部の下側に沿い左右方向に延在するとともに、その両端が前記枠状シール部の枠内で前記帯状シール部よりも上側に位置するように曲がった形状の切込線と、
を設け、
前記切込線の両端は、前記枠状シール部に接した位置にあることを特徴とする包装袋。 - 前記帯状シール部の上側で対向する前記面同士を離間させて筒状の空間をつくった後、その空間を上下に押し潰すように形成してなる帯状の握持部を、前記取手部に設けることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
- 前記枠状シール部によって前記取手部に接合された補強シートを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の包装袋。
- 前記取手部における前記帯状シール部の上側に、前記帯状シール部よりも短い切れ目を少なくとも1条設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の包装袋。
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