JP6135368B2 - 把手部材 - Google Patents

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Description

本発明は,対象物を運搬する際に,その対象物に取り付けて使用される把手部材に関する。より具体的に説明すると,本発明の把手部材は,持ち手の付いてない紙袋などに取り付けて使用されるものであり,紙袋の運搬を容易にするだけでなく,紙袋の封緘機能をも備えている。
従来から,百貨店や,量販店,小売店,ファーストフード店など販売店においては,商品を持ち手の付いてない紙袋に入れて簡易的に包装し,購入者に対して受け渡すことがある。例えば,販売店では,商品の大きさや,商品の重量,その他商品の特性を考慮して,簡易な包装で十分である場合には,角底紙袋などの紙製包装袋を使用している。
特開平11−348153号公報
ところで,販売店側は,紙袋によって商品を包装した場合であっても,その紙袋に持ち手が付いておらず不便であることから,紙袋をさらにポリエチレン製などのレジ袋に入れて,購入者に受け渡すことも多い。しかし,商品を紙袋に入れて,さらに紙袋をレジ袋に入れるような包装形態では,重複包装となり,廃棄するゴミが増えるばかりか,紙袋とレジ袋を分別して廃棄する必要が生じるなどの手間が生じる。また,紙製の包装袋とポリエチレン製のレジ袋が同じゴミ箱に廃棄された場合,それらをリサイクルすることも難しくなる。
ここで,例えば,特許文献1には,包装袋とは別体で製造される紙製補助把手が開示されている。しかし,特許文献1の補助把手は,ビニール袋などの手で掴む部分に取り付けて使用されるものである。このような従来の補助把手では,上記したような包装袋とレジ袋の重複包装に起因する種々の問題を解決することはできない。
このため,現在では,持ち手の付いていない紙袋をさらにレジ袋で包装するような重複包装を回避することができ,しかも,紙袋の封緘作業や,廃棄時の分別作業,リサイクル作業を容易に行うことのできる新しい技術が求められている。
そこで,本発明の発明者らは,上記の問題点を解決する手段について鋭意検討した結果,利用者の手指が挿通する指掛孔を有する把手部材に,両面テープなどの接着部を設け,この把手部材を,運搬対象である紙袋などに取り付けて使用するという構造を発案した。すなわち,持ち手の付いていない紙袋であっても,この把手部材を取り付けることで,簡単に運搬することができる。また,把手部材を紙袋に取り付けることで,この紙袋をさらにレジ袋で包装するといったような重複包装を回避できる。さらに,把手部材を紙製とすれば,紙袋の廃棄する際に,紙袋と把手部材を分別する必要がなく,またリサイクルを行うことも容易である。そして,本発明者らは,上記知見に基づけば,従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。
具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明は,運搬の対象物(例えば紙袋P)に取り付けて使用される把手部材10である。
本発明の把手部材10は,第一片1と,第二片2と,中折線3と,指掛孔4と,接着手段5を,有している。
第一片1と第二片2は,例えば把手部材10の長手方向に,互いに連接している。
中折線3は,第一片1と第二片2の境界に形成された折線であり,第一片1と第二片2の連接方向と直交する方向(例えば把手部材10の短手方向)に延びている。
指掛孔4は,第一片1と第二片2のそれぞれに形成された開口である。把手部材10が中折線3において折り畳まれ,第一片1と第二片2とが折り重ねられた状態において,第一片1に形成された指掛孔4と,第二片2に形成された指掛孔4とは,互いに連通して一つの開口を形成するようになっている。
接着手段5は,第一片1及び第二片2の両方に設けられていてもよいし,第一片1及び第二片2の一方に設けられていてもよい。接着手段5は,第一片1及び/又は第二片2の内面に設けられる。なお,ここにいう「内面」とは,第一片1と第二片2のうち,対象物に対向する面である。
そして,本発明の把手部材10は,接着手段5を対象物に接着することによって,対象物に取り付けて使用される。
上記構成のように,本発明の把手部材10は,基本的に,持ち手の付いていない紙袋などに取り付けて使用されるものである。例えば,把手部材10は,第一片1と第二片2に設けられた接着手段5を紙袋に接着するという簡単な作業で取り付けることができる。従って,本発明の把手部材10を利用すれば,紙袋をレジ袋で包装する必要がなくなり,重複包装による種々の問題を解消できる。また,把手部材10は,中折線3を介して連接された第一片1と第二片2を有するため,例えば,上部に取出口を有する角底紙袋に取り付けることで,その角底紙袋の上部を挟み込み,取出口を封緘することができる。このように,本発明の把手部材10は,紙袋の封緘機能を併せ持っている。従って,本発明の把手部材10を利用すれば,従来紙袋の取出口を封緘するのに使用していた封緘シール等が不要になる。さらに,例えば,把手部材10を,搬送の対象物である紙袋と同じ紙製とすることにより,紙袋を廃棄する際に,把手部材10を紙袋から取り外して分別するような煩雑な作業が不要となる。
本発明の把手部材10は,この把手部材を分断するための切断誘導線6を,さらに有することが好ましい。切断誘導線6の例は,ミシン目,帯状のジッパー,及びハの字状のジッパーである。切断誘導線6は,直線状であってもよいし,円弧状,波線状,屈曲線状,斜線状のいずれであってもよい。切断誘導線6は,把手部材10を,中折線3の延びる方向に沿って分断するものであることが好ましい。
上記構成のように,把手部材10に切断誘導線6を設けることで,例えば上部に取出口を持つ紙袋を開封しようとする際に,把手部材10を切断誘導線6に沿って破断させるだけで,簡単に紙袋の開封することができる。すなわち,紙袋の開封にあたり,その紙袋から把手部材10を取り外す必要がなくなる。
本発明の把手部材10において,切断誘導線6は,中折線3上に設けられたミシン目線であることが好ましい。
上記構成のように,切断誘導線6を中折線3上に設けることで,より簡単に把手部材10が取り付けられた紙袋の開封を行うことができる。また,把手部材10を製造するにあたり,中折線3と切断誘導線6とを同一の工程で同時に形成できるため,より簡単に把手部材10を製造することが可能となる。
本発明の把手部材10は,切断誘導線6の一端又は両端に形成された切欠き7を,さらに有することが好ましい。
上記構成のように,切断誘導線6の一端側又は両端側に切欠き7を形成しておくことで,切断誘導線6に沿った把手部材10の分断が容易になる。
本発明の把手部材10は,第一片1と第二片2を折り重ねされた状態で係合させるための係合手段8を,さらに備えることが好ましい。
上記構成のように,把手部材10が第一片1と第二片2の係合手段8を備えることで,例えば,切断誘導線6に沿って把手部材10を分断した場合であっても,この係合手段8を利用して,再度,第一片1と第二片2を連結することが可能となる。このため,把手部材10が取り付けられた紙袋を再封緘することができる。また,把手部材10に係合手段8を設けることで,第一片1と第二片2のいずれか一方に接着手段5を設ければ,十分に紙袋の封緘と運搬を行うことが可能となる。このため,把手部材10の製造コストを抑えることもできる。
本発明の把手部材10を利用すれば,持ち手の付いていない紙袋をさらにレジ袋で包装するような重複包装を回避することができる。また,本発明の把手部材10を利用すれば,紙袋の封緘作業や,廃棄時の分別作業,リサイクル作業が容易になる。
図1は,第1の実施形態に係る把手部材の例を示す展開図である。 図2は,第1の実施形態に係る把手部材の例を示す斜視図である。 図3は,第1の実施形態に係る把手部材の例を示す斜視図である。 図4は,第2の実施形態に係る把手部材の例を示す展開図である。 図5は,第3の実施形態に係る把手部材の例を示す展開図である。 図6は,第4の実施形態に係る把手部材の例を示す展開図である。 図7は,第5の実施形態に係る把手部材の例を示す斜視図である。 図8は,第5の実施形態に係る把手部材の例を示す断面図である。 図9は,第6の実施形態に係る把手部材の例を示す斜視図である。 図10は,第6の実施形態に係る把手部材の例を示す断面図である。 図11は,第7の実施形態に係る把手部材の例を示す斜視図である。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
(1.第1の実施形態)
まず,図1から図3を参照して,本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は,本発明の第1の実施形態に係る把手部材10を,内面側から見た状態を示す展開図である。図2は,第1の実施形態に係る把手部材10を,紙袋Pに取り付けた状態を示す斜視図である。図3は,第1の実施形態に係る把手部材10を分断させて,紙袋Pを開封した状態を示す斜視図である。本願の図では,把手部材10の内面と外面の区別を分かりやすく示すために,把手部材10の内面を薄灰色で示し,把手部材10の外面を白色で示している。なお,内面とは,把手部材10を運搬の対象である対象物(紙袋P)に取り付けた際に,その対象物と接触する側の面を意味する。また,外面とは,内面と反対側の面を意味している。
本発明において,把手部材10は,一枚のシート部材から構成されるものであることが好ましい。把手部材10を構成するシート部材の種類は,特に限定されないが,例えば,紙製,プラスチック製,木製,及び金属製を挙げることができる。ただし,把手部材10は,運搬の対象物と同種の素材で形成されていることが好ましい。例えば,図2及び図3に示されるように,運搬の対象物が紙袋Pである場合,把手部材10は紙製とすることが好ましい。紙製の把手部材10は,例えば,厚紙や,段ボールシートによって製造することができる。なお,本発明に係る把手部材10を取り付ける紙袋Pの大きさは,一般的に使用されるサイズの物であればよい。例えば,紙袋Pは,一般的な角底紙袋(W120/m〜200m/m, H230m/m〜400m/m)を使用することができる。
図1の展開図に示されるように,把手部材10は,第一片1と第二片2が連接した形状となっている。図1に示された形態において,第一片1と第二片2の連接方向は,把手部材10の長手方向に相当する。ただし,図示は省略するが,第一片1と第二片2の連接方向は,把手部材10の幅方向に相当していてもよい。また,本実施形態において,第一片1と第二片2の形状は,互いに略矩形状である。ただし,第一片1と第二片2は,略矩形状に限らず,円形,半円形,その他曲線を有する形状,三角形,五角形,その他多角形状であってもよい。また,第一片1と第二片2は,互いに異なる形状であってもよい。
また,第一片1と第二片2の境界には,中折線3が形成されている。図1に示された形態において,中折線3は,第一片1と第二片2の連接方向と直交する方向に延びる直線的な折線である。このため,把手部材10を中折線3に沿って折り畳むことで,第一片1と第二片2の内面同士が当接して折り重なる。また,本実施形態において,中折線3上には,切断誘導線6が形成されている。すなわち,本実施形態において,中折線3と切断誘導線6が一体になっている。換言すると,切断誘導線6が,中折線3として機能する。本実施形態において,切断誘導線6は,直線状に延びるミシン目である。このため,切断誘導線6に沿って把手部材10を分断することで,第一片1と第二片2が分離する。
また,第一片1と第二片2には,それぞれ,指掛孔4が形成されている。第一片1の指掛孔4と,第二片2の指掛孔4は,中折線3に沿って把手部材10を折り畳んだ状態において,互いに連通して一つの開口をなす位置に形成されている。このため,把手部材10を折り畳んだ状態においては,第一片1の指掛孔4と第二片2の指掛孔4の両方に,手指を挿入することができるようになっている。このように,利用者は,第一片1の指掛孔4と第二片2の指掛孔4に手指を挿入して,把手部材10を把持する。
また,本実施形態において,第一片1と第二片2の内面には,それぞれ,接着手段5が設けられている。接着手段5は,第一片1と第二片2の内面のどの位置に設けられていてもよいが,図1に示されるように,第一片1と第二片2の端部近傍に設けられていることが好ましい。特に,第一片1と第二片2の連接方向(把手部材10の長手方向)に見たときに,接着手段5は,指掛孔4よりも外側の位置に設けられていることが好ましい。すなわち,接着手段5は,指掛孔4と中折線3の間の領域以外の領域に,設けられていればよい。接着手段5の例は,両面テープ,ホットメルト接着剤,及びその他の粘着剤である。接着手段5として両面テープを採用する場合,その粘着層を被覆するように,剥離シートを貼合しておくことが好ましい。また,ホットメルト接着剤は,熱溶融性を有する接着剤である。このため,ホットメルト接着剤が塗布された把手部材10を,紙袋Pに取り付ける際には,把手部材10のホットメルト接着剤を,公知のアイロンなどを利用して加熱して溶融させてから,紙袋Pに接着すればよい。
また,本実施形態において,切断誘導線6(中折線3)の左右両端側には,切欠き7が形成されている。切欠き7を設けることで,切断誘導線6に沿って,把手部材10を分断しやすくなる。
上記構成を有する把手部材10は,図2に示されるように,紙袋Pに取り付けられる。すなわち,把手部材10の内面に設けられた接着手段5を,紙袋Pの外面に接着する。このとき,把手部材10の第一片1と第二片2とにより,紙袋Pを挟み込むように接着する。また,紙袋Pの上部に取出口が存在する場合,その取出口を閉じるようにして,紙袋Pの上部を折り返し,その折り返した状態で,紙袋Pの上部に把手部材10を取り付けるとよい。これにより,紙袋Pの上部の折り返し部分を留め付けておくための封緘シールが不要となる。すなわち,紙袋Pの上部に把手部材10を取り付けることで,紙袋Pを封緘しておくことができる。紙袋Pに把手部材10を取り付けた状態で,把手部材Pの指掛孔4に手指を通せば,利用者は,持ち手のない紙袋Pであっても容易に運搬することができる。また,紙袋Pに把手部材10を取り付けることで,この紙袋Pをさらにレジ袋で包装するような重複包装を回避することができる。
また,紙袋Pの内部に収納された商品などを取り出す際には,図3に示されるように,把手部材10を切断誘導線6に従って分断する。これにより,紙袋Pの上方が開かれる。また,把手部材10の分離された第一片1と第二片2を引っ張れば,紙袋Pの上部の取出口を大きく開けることができるため,紙袋P内から商品等を取り出す作業も容易になる。紙袋Pから商品を取り出し終え,紙袋Pが不要となった場合には,把手部材10が取り付けられたままの状態で紙袋Pを廃棄すればよい。紙袋Pと把手部材10は共に紙製であるため,分別する必要はなく,またリサイクルも容易である。
(2.第2の実施形態)
図4は,本発明の第2の実施形態に係る把手部材10を示した展開図である。図4に示された第2の実施形態は,図1に示された第1の実施形態と大きく異なる点はないが,指掛孔4の形状や,切欠き7の形状が改良されている。図4に示した形態のように,指掛孔4の形状を角を丸くした矩形としたり,切欠き7の形状を大きくすることも可能である。
(3.第3の実施形態)
図5は,本発明の第3の実施形態に係る把手部材10を示した展開図である。図5に示された第3の実施形態は,第1の実施形態とは異なり,第一片1と第二片2の境界に形成された中折線3と,把手部材10を分断するための切断誘導線6が,別に形成されている。なお,本願の図において,切れ目とは別に形成された折線は,二重線で示している。図5に示されるように,第3の実施形態では,切断誘導線6が,ハの字状に形成されたジッパー型切目線となっており,この切目線が,第二片2の指掛孔4に達している。なお,ここにいうジッパー型の切目線とは,鉤状の切目が間欠的に連続する切目線を意味する。切断誘導線6は,図5に示されるような,ハの字状に形成されたジッパー型切目線であっても,把手部材10を分断することができる。
(4.第4の実施形態)
図6は,本発明の第4の実施形態に係る把手部材10を示した展開図である。図6に示された第4の実施形態は,第1の実施形態とは異なり,第一片1と第二片2の境界に形成された中折線3と,把手部材10を分断するための切断誘導線6が,別に形成されている。すなわち,第4の実施形態では,第二片2に,帯状のジッパー型切目線が形成されている。帯状のジッパー型切目線は,第一片1と第二片2の連結方向と直交する方向(把手部材10の短手方向)に直線的に延びる。特に,本実施形態において,帯状のジッパー型切目線は,第二片2の指掛孔4と第二片2の接着手段5の間の領域に形成されている。切断誘導線6は,図6に示されるような,帯状に形成されたジッパー型切目線であっても把手部材10を分断することができる。
(5.第5の実施形態)
図7は,本発明の第5の実施形態に係る把手部材10を示した斜視図である。図7(a)は,把手部材10の展開状態を示し,図7(b)は,把手部材10を中折線3で折り畳んだ状態を示している。図7に示した第5の実施形態は,第1の実施形態とは異なり,第一片1と第二片2を係合させる係合手段8を備えている。また,図7に示した第5の実施形態は,第1の実施形態とは異なり,第一片1には接着手段5が設けられておらず,第二片2にのみ接着手段5が設けられている。また,図7に示した第5の実施形態では,第1の実施形態とは異なり,切断誘導線6が形成されていない。
図7(a)に示されるように,第5の実施形態において,係合手段8は,第二片2の指掛孔4内に形成されたフラップ部8aによって形成されている。フラップ部8aは,一辺の折線と他の切り込み線によって囲われることで画定された部分であり,一辺の折線のみを介して第二片2に連接している。例えば,フラップ部8aを形成するためには,第二片2の指掛孔4を形成する際に,第二片2を形成するシート部材をくり抜くのではなく,一辺だけが第二片2に繋がった状態となるように,切り込み線を形成すればよい。特に,フラップ部8aは,図7(a)に示されるように,第二片2の指掛孔4の上部において,第二片2と繋がったものであることが好ましい。
図7(b)に示されるように,中折線3において把手部材10を折り畳み,第一片1と第二片2を重ね合わせると,第二片2の指掛孔4内に設けられたフラップ部8aは,第一片1の指掛孔4内を挿通するようになっている。ここで,図8は,第二片2の指掛孔4内に設けられたフラップ部8aが第一片1の指掛孔4内を挿通する様子を断面図で示している。図8の断面図に示されるように,第二片2に設けられたフラップ部8aは,第一片1側に折れ曲がり,第一片1の指掛孔4内を通って,外部へと突出する。このため,第二片2に設けられたフラップ部8aを,第一片1側へと折り込むことで,第一片1と第二片2を折り重ねた状態で係合させることが可能となる。また,フラップ部8aは,利用者が,把手部材10を把持する際の持ち手となる。すなわち,フラップ部8aを折り込むことで,把手部材10が持ち手部分の厚みが増し,紙袋などを持ち易くなる。
このように,第一片1と第二片2を係合させるための係合手段8(フラップ部8a)を形成することで,例えば,第一片1と第二片2の片方に接着手段5を設ければ,紙袋Pなどの対象物を適切に運搬できるようになる。また,把手部材10に切断誘導線6を形成しなくても,第一片1と第二片2の係合状態を解除することで,紙袋Pなどを容易に開封することができるようになる。
(6.第6の実施形態)
図9は,本発明の第6の実施形態に係る把手部材10を示した斜視図である。図9(a)は,把手部材10の展開状態を示し,図9(b)は,把手部材10を中折線3で折り畳んだ状態を示している。図9に示した第6の実施形態は,第1の実施形態とは異なり,第一片1と第二片2を係合させる係合手段8を備えている。また,図9に示した第6の実施形態は,第1の実施形態とは異なり,第一片1には接着手段5が設けられておらず,第二片2にのみ接着手段5が設けられている。また,図9に示した第6の実施形態では,第1の実施形態とは異なり,切断誘導線6が形成されていない。
図9(a)に示されるように,第6の実施形態において,係合手段8は,第一片1に形成された舌部8bと,舌部8bの左右両側に形成された谷折線8cと,第二片2に形成された舌部8bを差し込むための差込孔8dを有している。舌部8bを形成するためには,例えば,第一片1に円弧状又はコの字型の切れ込みを形成すればよい。舌部8bは,把手部材10を紙袋Pなど対象物に取り付ける際に,上方に向かって突出する形状であることが好ましい。谷折線8cは,舌部8bを突出させ易くするために設けられた折線である。特に,谷折線8cは,中折線3とは逆方向に山型となる折線となっている。このため,第一片1と第二片2を重ね合わせた状態で,谷折線8cに従って第一片1を折り曲げることで,舌部8bは,第二片2と対向する側(内側)に向かって突出するようになる。第二片2に形成された差込孔8dには,第一片1に形成された舌部8bが差し込まれる。
図9(b)に示されるように,中折線3において把手部材10を折り畳み,第一片1と第二片2を重ね合わせることで,第一片1の舌部8bを第二片2の差込孔8dに差し込むことができるようになる。ここで,図10には,差込孔8dに舌部8bが差し込まれた状態が断面図で示されている。図10に示されるように,第一片1を,谷折線8cに従って折り曲げることで,舌部8bが,第二片2側に向かって突出する。そして,第一片1を谷折線8cで折り曲げた状態で,舌部8bを,第二片2の差込孔8dに差し込む。これにより,第一片1と第二片2を折り重ねた状態で係合させることが可能となる。
このように,第一片1と第二片2を係合させるための係合手段8(舌部8b,谷折線8c,差込孔8d)を形成することで,例えば,第一片1と第二片2の片方に接着手段5を設ければ,紙袋Pなどの対象物を適切に運搬できるようになる。また,把手部材10に切断誘導線6を形成しなくても,第一片1と第二片2の係合状態を解除することで,紙袋Pなどを容易に開封することができるようになる。
(7.第7の実施形態)
図11は,本発明の第7の実施形態に係る把手部材10を示した斜視図である。図11(a)は,第7の実施形態の基本形を示し,図11(b)は,第7の実施形態の変形例を示している。図11に示されるように,第7の実施形態に係る把手部材10は,第1の実施形態と同様に,把手部材10を分断するための切断誘導線6が形成されていると共に,第一片1と第二片2のそれぞれに接着手段5が設けられている。他方,第7の実施形態に係る把手部材10は,第1の実施形態とは異なり,第一片1と第二片2を係合させる係合手段8を備えている。
図11(a)に示された例では,切断誘導線6は,第一片1と第二片2の境界に位置する中折線3上に形成されている。また,第一片1と第二片2のそれぞれに,接着手段5が設けられている。このような形態であっても,図11(a)に示すように,係合手段8を設けることができる。本実施形態に示した係合手段8は,図7に示した第5の実施形態と同様に,フラップ部8aによって形成されている。なお,図示は省略するが,係合手段8としては,図9の第6の実施形態で示した舌部8b,谷折線8c,及び差込孔8dを採用することも可能である。
本実施形態のように,把手部材10に,切断誘導線6を設けつつ,係合手段8をも設けることで,例えば,切断誘導線6に従って第一片1と第二片2一度分離した後であっても,係合手段8を利用して,再度,第一片1と第二片2を係合させることができる。従って,切断誘導線6に従って第一片1と第二片2を分離させて,紙袋Pを開封した後にも,係合手段8を利用して第一片1と第二片2を係合させれば,紙袋Pを再封緘できることとなる。このため,本実施形態は,運搬の対象物である紙袋Pの開封と封緘を繰り返すような場合には,利便性が高いものとなる。
また,図11(b)には,図11(a)に示した把手部材10の変形例が示されている。図11(b)に示されるように,把手部材10の第二片2内に形成されたフラップ部8aの内面に,再封緘用接着手段9を設けることとしてもよい。第二片2のフラップ部8aに設けられた再封緘用接着手段9は,第一片1と第二片2を係合したときに,第一片1の外面に接着される。例えば,第一片1と第二片2の間の切断誘導線6が破断される前の状態においては,再封緘用接着手段9としての両面テープを剥離シートで覆っておく。その後,第一片1と第二片2の間の切断誘導線6が破断される。そして,第一片1と第二片2を再度係合させる必要が生じた際に,再封緘用接着手段9を覆っている剥離シートを剥がし,再封緘用接着手段9を利用して,第一片1と第二片2を接着する。これにより,把手部材10が取り付けられている包装袋をより効果的に再封緘することができる。
以上,本願明細書では,本発明の内容を表現するために,図面を参照しながら本発明の実施形態の説明を行った。ただし,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
例えば,本願明細書では,把手部材10が取り付ける対象物として,紙袋を例に挙げて説明を行ったが,対象物は紙袋に限られるものではない。把手部材10が取り付ける対象物は,包装袋に限定されるものではなく,把手部材10は,例えばティッシュボックスや段ボール箱など,持ち手を有しない種々の物品に取り付けて使用することが可能である。
本発明は,持ち手の付いてない紙袋などに取り付けて使用される紙製の把手部材に関するものである,このため,本発明は,紙製品の製造産業などにおいて好適に利用し得る。
1…第一片 2…第二片 3…中折線
4…指掛孔 5…接着手段 6…切断誘導線
7…切欠き 8…係合手段 8a…フラップ部
8b…舌部 8c…谷折線 8d…差込孔
9…再封緘用接着手段 10…把手部材 P…対象物(紙袋)

Claims (4)

  1. 運搬の対象物に取り付けて使用される把手部材であって,
    互いに連接した第一片(1)及び第二片(2)と,
    前記第一片(1)と前記第二片(2)の境界に形成された中折線(3)と,
    前記第一片(1)及び前記第二片(2)のそれぞれに形成された指掛孔(4)と,
    前記第一片(1)及び前記第二片(2)の両方又はいずれか一方に設けられた接着手段(5)と,
    前記第一片(1)と前記第二片(2)を折り重ねされた状態で係合させるための係合手段(8)と,を有し,
    前記接着手段(5)を前記対象物に接着して使用されるものであり,
    前記係合手段(8)は,
    前記第一片(1)に切れ込みを設けることによって形成された舌部(8b)と,
    前記舌部(8b)の左右両側に形成された谷折線(8c)と,
    前記第二片(2)に形成された前記舌部(8b)を差し込むための差込孔(8d)と,を有する
    把手部材。
  2. 前記把手部材を分断するための切断誘導線(6)を,さらに有する
    請求項1に記載の把手部材。
  3. 前記切断誘導線(6)は,前記中折線(3)上に設けられたミシン目線である
    請求項2に記載の把手部材。
  4. 前記切断誘導線(6)の一端又は両端に形成された切欠き(7)を,さらに有する
    請求項3に記載の把手部材。
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