JP3231754U - 袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単に開封することが可能な、インフレーションフィルムで構成される袋を提供する。【解決手段】本体部10は、インフレーションフィルムで構成される。第一の側端部11は、本体部10の背面から続く一方(例えば、左側)の側端部を、第一の外側折り目11aで内側に折り曲げ、第一の内側折り目11bで外側に折り曲げ、第一の外側折り目11aよりも第一の長さL1だけ内側に位置する第二の外側折り目11cで内側に折り曲げて、本体部10の正面に接続されている。第二の側端部12は、本体部10の背面から続く他方(例えば、右側)の側端部を、第三の外側折り目12aで内側に折り曲げ、第二の内側折り目12bで外側に折り曲げ、第三の外側折り目12aよりも第二の長さL2だけ外側に位置する第四の外側折り目12cで内側に折り曲げて、本体部10の正面に接続されている。下側溶着部13は、本体部10の下端部の近傍を左右方向に沿って溶着する。【選択図】図1
Description
本考案は、袋に関する。
従来より、開封容易な袋の構造に関する技術が存在する。例えば、特開2007−91265号公報(特許文献1)には、少なくとも表層から易引裂きフィルム層、基材層が順次設けられ、最内層に熱接着性樹脂層が積層された矩形状積層体の対向する端縁を最内層同士が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部を有する筒状体となし、少なくとも側端縁に凸状折り部を有するように構成して上下開口端の端縁部を上下端縁熱接着部で熱接着して密封した包装袋が開示されている。この包装袋は、一方の凸状折り部を開封開始端とする開封予定線に沿って基材層に開封用切れ目線が形成されている。これにより、開封用切れ目線に沿って容易に引裂き開封できるとしている。
又、特開2014−76808号公報(特許文献2)には、開封可能な背貼り部と、背貼り部の両端側の縁部がそれぞれ貼り合わされた一対の縁シール部と、背貼り部に沿った両側に設けられ、外力によって変形し且つ変形した形状を維持することができる形状維持部と、を有する包装用袋が開示されている。これにより、開口部が広げられた状態を維持することができ、内容物を容易に取り出すことができるとしている。
又、特開2017−39495号公報(特許文献3)には、前面フィルムと後面フィルムを有し、対向する前面フィルムと後面フィルムの上下端を横シールした包装袋が開示されている。この包装袋では、前面フィルムの側端は、前面折り部を設けて内方に折り込まれることにより前面折り込み部を形成していて、前面折り部を、包装袋の一方の袋側端部より内側にずらすことにより、ずらし部を形成し、ずらし部より包装袋の内方に指を挿入することにより、開封すると同時に包装袋の内容物を取り出すことができる。これにより、前面折り部と後面フィルムとの間に容易に指を挿入することができ、ずらし部より包装袋内方へ指を挿入することにより、前面折り部と後面フィルムとを前後方向に押し広げて包装袋を開封すると同時に、内容物に指が届いて、そのまま内容物を容易に取り出すことが可能となるとしている。
又、実開平5−16646号公報(特許文献4)には、表面側にコロナ放電処理が施されるとともに、所定の幅となっている方形状の基板フィルムを、裏面側を内側にするとともに、端部をずらして二つ折りにし、この二つ折りにした部分を内方に折り込んで、底面となる折り込み部を形成するとともに、両側端部を溶断シールして形成される包装袋が開示されている。この包装袋は、折り込み部が位置する部位の両側端部に対向してそれぞれ溶着部が形成されている。これにより、折り込み部が位置する部位の両側端部に対向して溶着部が形成されているため、溶断シール部の底面側からその溶断シールが剥がれてもこの溶着部があるため、溶断シールの剥がれはこの溶着部でストップしてこれ以上進行することがなく、包装袋が破損することがないとしている。
上述の特許文献1−4に記載の技術では、袋の端部に新たな接着部を設けたり、切り目を設けたりすることで、開放容易性を獲得している。そのため、例えば、左右方向に無端状のインフレーションフィルムには、不向きであるという課題がある。
一方、一般的なインフレーションフィルムでの袋では、扁平状のインフレーションフィルムの左右の両側端を折り曲げるとともに、下端を溶着して底部とし、上端にミシン目の切り目を設けて、ロール状に構成している。使用者が、ロール状の本体部の切り目を切断することで一つの袋が分離され、その袋の開口部が形成される。このような構成の袋は、スーパーマーケット等でよく見かけるが、この種の袋では、本体部の厚みが極めて薄く、本体部の切り目を切断して、開口部を開放しようとしても、正面部分と背面部分が密着して、開口部を開放し難いという課題がある。
そこで、本考案は、課題を解決するためになされたものであり、インフレーションフィルムであっても、簡単に開封することが可能な袋を提供することを目的とする。
本考案に係る袋は、本体部と、第一の側端部と、第二の側端部と、下側溶着部と、を備える。本体部は、インフレーションフィルムで構成される。第一の側端部は、前記本体部の背面から続く一方の側端部を、第一の外側折り目で内側に折り曲げ、第一の内側折り目で外側に折り曲げ、前記第一の外側折り目よりも第一の長さだけ内側に位置する第二の外側折り目で内側に折り曲げて、前記本体部の正面に接続される。第二の側端部は、前記本体部の背面から続く他方の側端部を、第三の外側折り目で内側に折り曲げ、第二の内側折り目で外側に折り曲げ、前記第三の外側折り目よりも第二の長さだけ外側に位置する第四の外側折り目で内側に折り曲げて、前記本体部の正面に接続される。下側溶着部は、前記本体部の下端部の近傍を左右方向に沿って溶着することで形成される。
本考案によれば、インフレーションフィルムであっても、簡単に開封することが可能となる。
以下に、添付図面を参照して、本考案の実施形態について説明し、本考案の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本考案を具体化した一例であって、本考案の技術的範囲を限定する性格のものではない。
先ず、第一の実施形態に係る袋を説明する。第一の実施形態に係る袋1は、図1−図2に示すように、本体部10と、第一の側端部11と、第二の側端部12と、下側溶着部13と、を備える。
本体部10は、インフレーションフィルムで構成される。第一の側端部11は、本体部10の背面から続く一方(例えば、左側)の側端部を、第一の外側折り目11aで内側に折り曲げ、第一の内側折り目11bで外側に折り曲げ、第一の外側折り目11aよりも第一の長さL1だけ内側に位置する第二の外側折り目11cで内側に折り曲げて、本体部10の正面に接続されている。
第二の側端部12は、本体部10の背面から続く他方(例えば、右側)の側端部を、第三の外側折り目12aで内側に折り曲げ、第二の内側折り目12bで外側に折り曲げ、第三の外側折り目12aよりも第二の長さL2だけ外側に位置する第四の外側折り目12cで内側に折り曲げて、本体部10の正面に接続されている。下側溶着部13は、本体部10の下端部の近傍を左右方向に沿って溶着することで形成されている。尚、本体部10の上端部は、何ら溶着されていないため、開口部となる。
これにより、インフレーションフィルムであっても、簡単に開封することが可能となる。即ち、図3−図5に示すように、第一の側端部11では、第一の外側折り目11aと第二の外側折り目11cとの間に第一の長さL1が設けられ、第二の側端部12では、第一の外側折り目11aの対角線上に第四の外側折り目12cが設けられ、更に、第三の外側折り目12aと第四の外側折り目12cとの間に第二の長さL2が設けられている。そのため、使用者は、第一の外側折り目11aと、対角線上の第四の外側折り目12cとを容易につまむことが出来る。
そして、使用者は、第一の側端部11では、第一の外側折り目11aをつまみ、第二の側端部12では、第四の外側折り目12cをつまみ、それぞれを左右方向に引っ張ることで、袋1が容易に開封し、使用者は容易に袋1の開口部を広げることが出来るのである。
このような構成は、スーパーマーケット等でよく見かけるロール状の袋に好適に使用される。例えば、図6に示すように、インフレーションフィルムで構成される上下方向(ここでは、上方向がインフレーションフィルムの流れ方向とする)に連続した本体部10に対して、第一の側端部11と第二の側端部12とを上下方向に連続して設け、本体部10の所定の位置にミシン目の切れ目14を設けることで、切れ目14を袋1の上端部に対応させ、本体部10の切れ目14から所定の長さだけ下方に下がった所定の位置に下側溶着部13を設けることで、下側溶着部13を袋1の下端部に対応させる。この切れ目14と下側溶着部13とを本体部10の下方向に沿って交互に設けることで、上下方向に配置された袋1を複数設けることが出来る。
ここで、使用者は、このような本体部10の最下端部にある切れ目14又は最上端部にある切れ目14を切断することで、本体部10から一つの袋1を切り離し、袋1の開口部を形成することが出来る。そして、使用者は、第一の外側折り目11aをつまむとともに、第四の外側折り目12cをつまみ、それぞれを左右方向に引っ張ることで、袋1を開封し、容易に広げることが出来るのである。
袋1を利用する形態として、スーパーマーケット等では、図7Aに示すように、複数の袋1が切れ目14を介して連続的に接続され、ロールに構成している。使用者は、最初の袋1を切れ目14を介して切断して、第一の外側折り目11aと第四の外側折り目12cとを引っ張ることで、袋1を簡単に広げることが出来る。
又、袋1を利用する他の形態として、例えば、図7Bに示すように、直方体のボックスBを用意し、そのボックスBのサイズに対応して袋1を折り畳んだ上で、ボックスBに収納する。ボックスBは、例えば、ティッシュボックスのように開口部B1を有し、使用者は、開口部B1を介して折り畳まれた袋1を一枚ずつ取り出して利用する。ここで、使用者は、袋1の第一の外側折り目11aと第四の外側折り目12cとを引っ張ることで、袋1を簡単に広げることが出来る。
次に、第二の実施形態に係る袋を説明する。第二の実施形態に係る袋1は、図8−図9に示すように、本体部10と、第一の側端部11と、第二の側端部12と、下側溶着部13と、開口部15と、を備える。
ここで、本体部10と、第一の側端部11と、第二の側端部12と、下側溶着部13と、は、第一の実施形態に係る袋1の構成と同様であるため、その説明を省略する。
一方、開口部15は、本体部10の上端部の近傍を左右方向に沿って溶着することで形成された上側溶着部15aと、第一の側端部11の第一の内側折り目11bと第二の側端部12の第二の内側折り目12bとを切断するとともに、本体部10の上端部の中央部をコの字状に切断することで形成された切断部15bと、で構成されている。
これにより、上述と同様に、インフレーションフィルムであっても、簡単に開封することが可能となる。即ち、図10−図13に示すように、使用者は、第一の外側折り目11aと、対角線上の第四の外側折り目12cとを容易につまむことが出来る。
次に、使用者は、第一の側端部11では、第一の外側折り目11aをつまみ、第二の側端部12では、第四の外側折り目12cをつまみ、それぞれを左右方向に引っ張ることで、袋1を開封し、容易に広げることが出来る。
ここで、開口部15では、上側溶着部15aを設け、切断部15bで第一の側端部11の第一の内側折り目11bと第二の側端部12の第二の内側折り目12bとを切断しているため、第一の側端部11の上方と第二の側端部12の上方とは、それぞれ手を通す程度の挿通孔15cが形成される。つまり、第一の側端部11の上方と第二の側端部12の上方とで持ち手が形成される。そのため、使用者は、袋1を開封して、袋1の中に様々な物を入れて、挿通孔15cに手を通すことで、簡単に袋1を持ち運びすることが出来る。その結果、使用者にとって開封容易性と搬送容易性とを兼ね備えた袋1として提供することが可能となる。
袋1を利用する形態として、例えば、図14Aに示すように、袋1の第一の側端部11と第二の側端部12とを袋1の中央に向かって折り曲げて、その状態で、第一の側端部11と第二の側端部12との下側溶着部13の付近の下面と、他の袋1の第一の側端部11と第二の側端部12と上側溶着部15aの付近の上面とを切れ目14を介して接続して、ロールを構成している。
使用者は、図14Bに示すように、最初の袋1を切れ目14を介して切断して、袋1の第一の側端部11と第二の側端部12とを広げて、更に、袋1の第一の側端部11と第二の側端部12とを引っ張ることで、袋1を簡単に広げることが出来る。このような利用形態でも構わない。
ここで、袋1の素材に特に限定は無いが、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂等を挙げることが得きる。ポリオレフィン系樹脂は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等を挙げることが出来る。又、袋1の素材は、通常の合成樹脂に限らず、不用の米糠を原料とした合成樹脂等を採用することが出来る。これにより、袋1に抗菌効果、消臭効果を発揮するよう構成することが出来る。
又、袋1のインフレーションフィルムの種類に特に限定は無いが、例えば、単層フィルムでも良いし、同種又は異種のフィルムを積層した積層フィルムでも構わない。又、袋1のインフレーションフィルムは、金属蒸着等の表面処理が施されていても良いし、印刷処理が施されていても構わない。
又、袋1の本体部10の長手方向の長さに特に限定は無いが、例えば、200mm−1000mmの範囲内であると好ましい。又、袋1の本体部10の幅方向の長さに特に限定は無いが、例えば、200mm−1000mmの範囲内であると好ましい。又、本体部10の厚みに特に限定は無いが、例えば、1μm−1000μmの範囲内であると好ましい。
又、袋1の第一の側端部11の第一の長さL1と第二の側端部12の第二の長さL2との関係に特に限定は無いが、第一の長さL1が第二の長さL2と同等でも良いし、異なっていても構わない。第一の長さL1は、例えば、5mm−30mmの範囲内であると好ましく、10mm−20mmの範囲内であると更に好ましい。第二の長さL2も同様であり、5mm−30mmの範囲内であると好ましく、10mm−20mmの範囲内であると更に好ましい。
又、袋1の第一の側端部11の第一の外側折り目11aと第一の内側折り目11bとの間の長さに特に限定は無いが、例えば、20mm−60mmの範囲内であると好ましく、30mm−50mmの範囲内であると更に好ましい。又、袋1の第二の側端部12の第四の外側折り目11cと第二の内側折り目12bとの間の長さも同様であり、20mm−60mmの範囲内であると好ましく、30mm−50mmの範囲内であると更に好ましい。
又、下側溶着部13の幅方向の長さに特に限定は無いが、例えば、0.2m−5mmの範囲内であると好ましい。
又、開口部15の上側溶着部15aの幅方向の長さに特に限定は無いが、例えば、0.2m−5mmの範囲内であると好ましい。
又、開口部15の切断部15bの形状に特に限定は無いが、例えば、図7−図8に示すように、直角状に湾曲したコの字状の形状でも良いし、扇状に湾曲したコの字状の形状でも構わない。又、開口部15の切断部15bの中央付近を凸状にして、手でつまむことが可能な凸状のつまみ部を設けるようにしても構わない。
又、本考案に係る袋1の構成に、更に、他の機能や他のデザインを追加しても構わない。
以上のように、本考案は、スーパーマーケット等で使用される袋として有用であり、インフレーションフィルムであっても、簡単に開封することが可能な袋として有効である。
1 袋
10 本体部
11 第一の側端部
12 第二の側端部
13 下側溶着部
15 開口部
10 本体部
11 第一の側端部
12 第二の側端部
13 下側溶着部
15 開口部
Claims (2)
- インフレーションフィルムで構成される本体部と、
前記本体部の背面から続く一方の側端部を、第一の外側折り目で内側に折り曲げ、第一の内側折り目で外側に折り曲げ、前記第一の外側折り目よりも第一の長さだけ内側に位置する第二の外側折り目で内側に折り曲げて、前記本体部の正面に接続された第一の側端部と、
前記本体部の背面から続く他方の側端部を、第三の外側折り目で内側に折り曲げ、第二の内側折り目で外側に折り曲げ、前記第三の外側折り目よりも第二の長さだけ外側に位置する第四の外側折り目で内側に折り曲げて、前記本体部の正面に接続された第二の側端部と、
前記本体部の下端部の近傍を左右方向に沿って溶着することで形成された下側溶着部と、
を備える袋。 - インフレーションフィルムで構成される本体部と、
前記本体部の背面から続く一方の側端部を、第一の外側折り目で内側に折り曲げ、第一の内側折り目で外側に折り曲げ、前記第一の外側折り目よりも第一の長さだけ内側に位置する第二の外側折り目で内側に折り曲げて、前記本体部の正面に接続された第一の側端部と、
前記本体部の背面から続く他方の側端部を、第三の外側折り目で内側に折り曲げ、第二の内側折り目で外側に折り曲げ、前記第三の外側折り目よりも第二の長さだけ外側に位置する第四の外側折り目で内側に折り曲げて、前記本体部の正面に接続された第二の側端部と、
前記本体部の下端部の近傍を左右方向に沿って溶着することで形成された下側溶着部と、
前記本体部の上端部の近傍を左右方向に沿って溶着することで形成された上側溶着部と、前記第一の側端部の第一の内側折り目と前記第二の側端部の第二の内側折り目とを切断するとともに、前記本体部の上端部の中央部をコの字状に切断することで形成された切断部と、で構成される開口部と、
を備える袋。
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