JP2014189318A - パウチ包装体及びパウチ容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な自立安定性を確保することができるパウチ包装体及びそのパウチ包装体に適したパウチ容器を提供する。
【解決手段】柔軟性シートによって袋状に形成された容器本体10にスパウト20が装着されたサイドガセットタイプのパウチ容器2に液体飲料が充填包装されたパウチ包装体1であって、パウチ容器2は、側縁シール部SSに外縁が内側に窪んだ窪み部CPが形成されていると共に側縁シール部SSにおけるストレート部分の内縁に沿って上縁から下部傾斜縁に至る折り罫線CLが形成されており、一対の外装シート11、11の下部がパウチ容器2の胴部BPの奥行き方向内側に回り込むと共に、左右一対のガセットシート12、12の下部が、外装シート11、11の下部の下側で、側縁シール部SSがパウチ容器2の胴部BPの奥行き方向外側に張り出した状態でパウチ容器2の胴部BPの幅方向内側に回り込むことでパウチ容器2の底面部が形成されている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、紛体、固体または液体(半流動体を含む)等の内容物をパウチ容器に充填したパウチ包装体及びそのパウチ包装体に適したパウチ容器に関する。
近年、清涼飲料等の液体飲料を充填する容器としては、例えば、図6に示すように、表裏一対の外装シート52の両側部からガセットシート53が内側に折り込まれ、そのガセットシート53の周縁部が外装シート52にヒートシールされると共に外装シート52の上縁部同士及び下縁部同士がヒートシールされることによって袋状に形成されたサイドガセットタイプのパウチ51に、スクリューキャップ等の口栓によって飲口や注口となる口部を開閉することができるスパウト54が注出口部として装着されたパウチ容器50が使用されている。なお、図6における網掛け表示部分が、パウチ51のヒートシール部分を示している。
ところで、こういったサイドガセットタイプのパウチ容器50は、図7(a)に示すように、内容物を充填した状態で、パウチ51の底部から下方側に突出する、パウチ51におけるヒートシールされた下縁部51Aを、同図(b)に示すように、容器本体51の背面側に折り曲げることによって、パウチ51の底部ができるだけフラットになるようにして自立性を付与しているが、その折り曲げられた下縁部51Aの両端部は最も厚い部分であり、常時、スプリングバックによる復元力が作用しているので、パウチ51の下縁部51Aを、パウチ51の背面側に折り曲げた状態に保持することが難しく、こういったサイドガセットタイプのパウチ容器50は一般的に自立安定性が悪いといった問題がある。
特開平10−72044号公報 特許第3460999号公報 特許第4549472号公報
こういった問題を解決するために、外装シート52とガセットシート53との下部ヒートシール部分における下縁部51Aの折り曲げ位置付近に、図8(a)に示すように、ミシン目PSを形成したり、同図(b)に示すように、ガセットシート53の一部を切除した折曲補助部ASを形成したりすることが提案されている。
このように、外装シート52とガセットシート53との下部ヒートシール部分における下縁部51Aの折り曲げ位置付近にミシン目PSや折曲補助部ASを形成しておくと、下縁部51Aが屈曲した状態に折れ曲がるので、サイドガセットタイプのパウチ容器の自立安定性は向上するが、下縁部51Aの中央部付近の復元力は残っているので、十分な自立安定性が確保されたとは言い難い。
そこで、この発明の課題は、十分な自立安定性を確保することができるパウチ包装体及びそのパウチ包装体に適したパウチ容器を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、サイドガセットタイプのパウチ容器に内容物が充填されたパウチ包装体であって、前記パウチ容器は、正面部及び背面部を形成する一対の外装シートと、一対の前記外装シートの間に両側部から内側に折り込まれてサイドガセット部を形成するガセットシートとを備え、前記ガセットシートの周縁部が前記外装シートにヒートシールされると共に、一対の前記外装シートの上縁部同士及び下縁部同士がヒートシールされることで、袋状に形成されており、一対の前記外装シートの側縁部と前記ガセットシートの側縁部とがヒートシールされた側縁シール部の下部が、前記パウチ容器の胴部の奥行き方向に張り出した状態で前記パウチ容器の胴部の幅方向内側に回り込み、左右一対の前記ガセットシートの下部が、前記外装シートの下部の下側で、前記パウチ容器の底面部を形成していることを特徴とするパウチ包装体を提供するものである。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明のパウチ包装体において、前記側縁シール部は、その外縁が内側に窪んだ窪み部を有し、前記窪み部は、前記パウチ容器の胴部に形成されていることを特徴としている。
また、請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明のパウチ包装体において、前記窪み部は、前記パウチ容器の胴部における、上方に向かって奥行きが狭くなり始める高さ位置に形成されていることを特徴としている。
また、請求項4に係る発明は、請求項2に係る発明のパウチ包装体に適したパウチ容器であって、正面部及び背面部を形成する一対の外装シートと、一対の前記外装シートの間に両側部から内側に折り込まれてサイドガセット部を形成するガセットシートとを備え、前記ガセットシートの周縁部が前記外装シートにヒートシールされると共に、一対の前記外装シートの上縁部同士及び下縁部同士がヒートシールされることで、袋状に形成されており、一対の前記外装シートの側縁部と前記ガセットシートの側縁部とがヒートシールされた側縁シール部は、その外縁が内側に窪んだ窪み部を有し、前記窪み部は、内容物を充填した状態で胴部となる部分に配置されていることを特徴としている。なお、ここにいう「側縁シール部」は、外装シートの上縁部同士がヒートシールされた上縁シール部の内縁の高さ位置から外装シートの下縁部同士がヒートシールされた下縁シール部の内縁の高さ位置までの間の領域で、外装シートとガセットシートとがヒートシールされたシール部を意味しており、内縁が部分的に内側に張り出したシール幅の大きい部分もここにいう「側縁シール部」に含まれる。
また、請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明のパウチ容器において、前記窪み部は、内容物を充填した状態で胴部となる部分における、上方に向かって奥行きが狭くなり始める高さ位置に配置されていることを特徴としている。
また、請求項6に係る発明は、請求項4または5に係る発明のパウチ容器において、前記側縁シール部をサイドガセット部の奥行き方向の外側に折り曲げるための折り罫線が、前記側縁シール部の内縁に沿って形成されていることを特徴としている。
また、請求項7に係る発明は、請求項5に係る発明のパウチ容器において、前記側縁シール部をサイドガセット部の奥行き方向の外側に折り曲げるための折り罫線が、前記側縁シール部における前記窪み部の形成位置から下端位置までの内縁に沿って形成されていることを特徴としている。
また、請求項8に係る発明は、請求項4、5、6または7に係る発明のパウチ容器において、前記側縁シール部は、内容物を充填した状態で底面部となる部分の内縁が下方に向かって胴部の幅方向内側に傾斜しており、一対の外装シートの下縁同士がヒートシールされている下縁シール部には、側縁シール部の傾斜した内縁の延長線に沿って折り罫線が形成されていることを特徴としている。
以上のように、請求項1に係る発明のパウチ包装体は、左右一対のガセットシートの下部が、パウチ容器の胴部の奥行き方向内側に回り込んだ一対の外装シートの下部の下側で、パウチ容器の胴部の奥行き方向に広がった状態でパウチ容器の胴部の幅方向内側に回り込んでいるので、パウチ容器の胴部の奥行き方向(前後方向)において対称形状とはならない一対の外装シートの下部が載置面に接触することになるため、前後方向に転倒しやすい従来のサイドガセットタイプのパウチ包装体とは異なり、パウチ容器の胴部の奥行き方向において対称形状とはならない一対の外装シートの下部の下側で、左右一対のガセットシートの下部がパウチ容器の胴部の幅方向(左右方向)において対称形状の支持脚として機能することになり、前後方向だけでなく、左右方向にも転倒しにくい。
特に、対称形状の支持脚として機能している左右一対のガセットシートの下部は、外装シートの側縁部にヒートシールされた側縁シール部がパウチ容器の胴部の奥行き方向(前後方向)の外側に張り出すことで前後方向に幅広となり、従来のパウチ包装体に比べて底面部の面積が大きくなるので、自立安定性がさらに向上する。
また、サイドガセットタイプのパウチ容器では、底面部を形成する外装シートの下部に印字を施しているので、一対の外装シートの下部が載置面に接触する従来のパウチ包装体では、印字部分が擦れて印字が消えやすいといった問題もあるが、このパウチ包装体では、印字が施されていないガセットシートの下部が載置面に接触し、その上側に外装シートの下部が位置することになるので、外装シートの下部に施された印字部分が載置面に接触しにくく、印字が消えにくいという効果もある。
また、請求項2に係る発明のパウチ包装体は、請求項4に係る発明のパウチ容器に内容物を充填することによって製造され、一対の外装シートの側縁部とガセットシートの側縁部とがヒートシールされた側縁シール部が窪み部を有し、その窪み部がパウチ容器の胴部に配置されているので、その窪み部をきっかけとして、その下方側の側縁シール部の張出方向が、胴部の幅方向(左右方向)から胴部の奥行き方向(前後方向)に変化することになる。このように、側縁シール部の張出方向が一定の高さ位置で変化するので、パウチ包装体の形状が統一されるという効果がある。
また、請求項3に係る発明のパウチ容器は、請求項5に係る発明のパウチ容器に内容物を充填することによって製造され、窪み部がパウチ容器の胴部における上方に向かって奥行きが狭くなり始める高さ位置に配置されているので、通常、手で持つ部分に位置している側縁シール部が胴部の奥行き方向(前後方向)に張り出すことになり、パウチ容器を手で持つ際に、側縁シール部のエッジ部分が手の平に接触しにくく、手触りがよいという効果がある。
また、サイドガセット部における窪み部よりも下側の部分が側縁シール部を含めてフラットな状態で胴部の奥行き方向に広がるので、従来のパウチ包装体とは異なり、サイドガセット部を表示領域として使用することも可能となり、表示のバリエーションが広がるという効果もある。
また、請求項6に係る発明のパウチ容器は、側縁シール部をサイドガセット部の奥行き方向の外側に折り曲げるための折り罫線が、側縁シール部の内縁に沿って形成されているので、内容物を充填することによって胴部が形作られることに伴い、窪み部の下方側の側縁シール部の張出方向が、胴部の幅方向(左右方向)から胴部の奥行き方向(前後方向)にさらに変化し易くなるという効果がある。
なお、側縁シール部の張出方向が胴部の幅方向(左右方向)から胴部の奥行き方向(前後方向)に変化するのは窪み部の下方側であるので、請求項7に係る発明のパウチ容器のように、折り罫線は、側縁シール部における窪み部の形成位置から下端位置までの内縁に沿って形成しておくことが望ましい。
また、請求項8に係る発明のパウチ容器は、一対の外装シートの下縁同士がヒートシールされている下縁シール部には、側縁シール部の傾斜した内縁の延長線に沿って折り罫線が形成されているので、ガセットシートの下部が胴部の幅方向内側に回り込んで底面部を形成する際、外装シートの下縁同士がヒートシールされている下縁シール部の両端部が折り罫線の形成位置で確実に折り返され、対称形状の支持脚として機能するガセットシートの下部が平坦な状態になりやすく、自立安定性がさらに向上する。
この発明に係るパウチ包装体の一実施形態を示す斜視図である。 (a)は同上のパウチ包装体を示す正面図、(b)は同上のパウチ包装体を示す側面図、(c)は同上のパウチ包装体を示す底面図である。 (a)は同上のパウチ包装体を構成しているパウチ容器を扁平に折り畳んだ状態を示す平面図、(b)は同上のパウチ容器を扁平に折り畳んだ状態を示す側面図である。 パウチ容器の他の実施形態を扁平に折り畳んだ状態を示す平面図である。 (a)はパウチ容器の他の実施形態を扁平に折り畳んだ状態を示す平面図、(b)は同上のパウチ容器を用いたパウチ包装体を示す底面図である。 従来のサイドガセットタイプのパウチ容器を示す斜視図である。 (a)、(b)は同上のパウチ容器におけるヒートシールされた容器本体の下縁部の処理方法を説明するための説明図である。 (a)、(b)はサイドガセットタイプのパウチ容器の自立安定性を向上させるために従来から提案されている手法を採用したパウチ容器を示す平面図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1及び図2は、内容物である液体飲料がサイドガセットタイプのパウチ容器2に充填包装されたパウチ包装体1を示している。このパウチ包装体1を構成しているパウチ容器2は、同図に示すように、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱接着性を有する合成樹脂フィルムの外面に、ガスバリア性シート等を積層した二軸延伸ポリアミドフィルムや二軸延伸ポリエステルフィルム等をラミネートした厚さ80〜200μm程度の柔軟性シートによって袋状に形成された、扁平状態に折り畳み可能な容器本体10と、この容器本体10に装着される熱接着性樹脂によって形成されたスパウト20とから構成されている。
前記容器本体10は、図3(a)、(b)に示すように、上述したフレキシブルシートによって形成された、表裏一対の外装シート11、11及び両外装シート11、11の両側部から内側に折り込まれて左右のガセット部を形成する左右一対のガセットシート12、12とから構成されており、折り込まれたガセットシート12、12の内面の周縁が外装シート11、11の内面にヒートシールされると共に、外装シート11、11の上縁部及び下縁部の内面同士が相互にヒートシールされることで、袋状に形成されている。なお、図2及び図3における網掛け表示部分が、容器本体10のヒートシール部分を示している。
また、図3(a)に示すように、二つ折りされた状態のガセットシート12における合わせ目縁側の上側角部には、切欠部12aが形成されており、この切欠部12aを介して、表裏一対の外装シート11、11同士が相互にポイントシール(ヒートシール)されている。このように、ガセットシート12に切欠部12aを形成したのは、表裏一対の外装シート11、11の上縁部の両端を相互に固着することによって、内容物を充填したときの容器本体10を所定の形状(図1参照)に保持するためである。
また、図3(a)に示すように、一対の外装シート11、11の側縁部とガセットシート12、12の側縁部とがヒートシールされた側縁シール部SSには、図2(a)、(b)に示すように、内容物を充填した状態で胴部BPの上端位置(肩部SPの下端位置)、即ち、上方に向かって奥行きが狭くなり始める高さ位置に、外縁が内側に窪んだ窪み部CPが形成されている。なお、側縁シール部SSは、図3(a)に示すように、外装シート11、11の上縁部同士及び外装シート11の上縁部とガセットシート12の上縁部とがヒートシールされた一定幅の上縁シール部(スパウト20の装着部分も含む。)USの内縁(下縁)の高さ位置から外装シート11、11の下縁部同士及び外装シート11の下縁部とガセットシート12の下縁部とがヒートシールされた一定幅の下縁シール部DSの内縁(上縁)の高さ位置までの間の領域rで、外装シート11とガセットシート12とがヒートシールされたシール部を意味しており、内縁が部分的に内側に張り出したシール幅の大きい部分や下部傾斜縁部分も側縁シール部SSに含まれる。
また、外装シート11、11には、側縁シール部SSをそれぞれサイドガセット部の奥行き方向の外側に折り曲げ易くするために、側縁シール部SSにおけるストレート部分の内縁に沿って、側縁シール部SSより僅かに内側の位置で上縁から下部傾斜縁に至る折り罫線CLが形成されており、図3(b)に示すように、この折り罫線CL部分で側縁シール部SSにおける窪み部CPよりも下側の部分をそれぞれ内側に折り返すことで、予め折り癖が付けられている。
前記スパウト20は、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱接着性樹脂の成形物からなり、図3に示すように、外装シート11、11の上端縁に挟み込まれた状態で外装シート11、11にヒートシールされる平面舟形状の装着部22及びこの装着部22に連設された、パウチ10の外側に突出する口部を有する本体部21と、この本体部21における口部を開閉するスクリューキャップ23と、装着部22の下部に設けられた、容器本体10内に充填された内容物を吸い上げる導出管24とを備えている。
以上のように構成されたパウチ容器2にスパウト20の口部から液体飲料を充填すると、折り込まれている左右のガセットシート12、12が広がって胴部BPが形成されながら、一対の外装シート11、11の下部が胴部BPの下側でその奥行き方向の内側に回り込むと共に、側縁シール部SSにおける窪み部CPよりも下側の部分の張出方向が、胴部BPの幅方向から胴部BPの奥行き方向に変化しながら、左右一対のガセットシート12、12の下部が、胴部BPの奥行き方向の内側に回り込んだ一対の外装シート11、11の下部の下側で、胴部BPの幅方向の内側に回り込み、下縁シール部DSが一方の外装シート11の側縁シール部SSの傾斜した内縁の延長線に沿って折り返されることで底面部が形成され、液体飲料の充填完了後にスクリューキャップ23でスパウト20口部を閉塞すると、図1及び図2に示すようなパウチ包装体1が出来上がる。
以上のように、このパウチ包装体1は、図2(c)に示すように、左右一対のガセットシート12、12の下部が、パウチ容器2の胴部BPの奥行き方向の内側に回り込んだ一対の外装シート11、11の下部の下側で、パウチ容器2の胴部BPの奥行き方向に広がった状態でパウチ容器2の胴部BPの幅方向の内側に回り込んでいるので、パウチ容器の胴部の奥行き方向(前後方向)において対称形状とはならない一対の外装シート11、11の下部が載置面に接触することになるため、前後方向に転倒しやすい従来のサイドガセットタイプのパウチ包装体とは異なり、図2(a)、(b)に示すように、パウチ容器2の胴部BPの奥行き方向において対称形状とはならない一対の外装シート11、11の下部の下側で、左右一対のガセットシート12、12の下部がパウチ容器2の胴部BPの幅方向(左右方向)において対称形状の支持脚として機能することになり、前後方向だけでなく、左右方向にも転倒しにくく、自立安定性がよい。
特に、対称形状の支持脚として機能している左右一対のガセットシート12、12の下部は、外装シート11の側縁部にヒートシールされた側縁シール部SSがパウチ容器2の胴部BPの奥行き方向(前後方向)の外側に張り出すことで前後方向に幅広となり、従来のパウチ包装体に比べて底面部の面積が大きくなるので、自立安定性がさらに向上する。
また、サイドガセットタイプのパウチ容器では、通常、底面部を形成する外装シートの下部に印字を施しているので、一対の外装シートの下部が載置面に接触する従来のパウチ包装体では、印字部分が擦れて印字が消えやすいといった問題もあるが、このパウチ包装体1では、印字が施されていないガセットシート12の下部が載置面に接触し、その上側に外装シート11の下部が位置することになるので、外装シート11の下部に施された印字部分が載置面に接触しにくく、印字が消えにくいという効果もある。
また、パウチ容器2は、一対の外装シート11、11の側縁部とガセットシート12の側縁部とがヒートシールされた側縁シール部SSが窪み部CPを有し、その窪み部CPは液体飲料を充填した状態で胴部BPとなる部分に配置されているので、液体飲料を充填することによって胴部BPが形作られることに伴い、その窪み部CPをきっかけとして、その下方側の側縁シール部SSの張出方向が、胴部BPの幅方向(左右方向)から胴部BPの奥行き方向(前後方向)に変化し易く、上述したパウチ包装体1を製造しやすいという効果がある。
特に、このパウチ容器2では、窪み部CPが、液体飲料を充填した状態で胴部BPの上端部(上方に向かって奥行きが狭くなり始める高さ位置)に配置されているので、通常、手で持つ部分に位置している側縁シール部SSが胴部BPの奥行き方向(前後方向)に張り出すことになるので、パウチ容器を手で持つ際に、側縁シール部SSのエッジ部分が手の平に接触しにくく、手触りがよいという効果がある。
また、このパウチ包装体1では、図2(b)に示すように、パウチ容器2のサイドガセット部における窪み部CPよりも下側の部分が側縁シール部SSを含めて略フラットな状態で胴部BPの奥行き方向に広がるので、側縁シール部が胴部の幅方向の外側に張り出している従来のパウチ包装体とは異なり、サイドガセット部を表示領域として使用することも可能となり、表示のバリエーションが広がるという効果もある。
なお、上述した実施形態では、外装シート11にだけ折り罫線CLが形成されているが、これに限定されるものではなく、ガセットシート12の対応する位置にも同様の折り罫線が形成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、折り罫線CLが容器本体10の上縁から下部傾斜縁まで延びているが、これに限定されるものではなく、窪み部CPよりも下側の領域にだけ折り罫線を形成してもよい。例えば、図4に示すパウチ容器2Aのように、側縁シール部SSにおける窪み部CPよりも下側のストレート部分の内縁から傾斜部分の内縁に沿って屈曲した折り罫線CL1を形成しておくと、底面部を形成するガセットシート12の下部が胴部BPの幅方向の内側に回り込み易くなるので、より好ましい形態であるといえる。このように屈曲した折り罫線CL1を形成する場合は、折り罫線CL1を形成するための突条をシールバーに設けておき、外装シート11とガセットシート12とをヒートシールする際に同時に折り罫線CL1を形成することが考えられる。
さらに、同図に示すように、下縁シール部DSにおける一対の外装シート11、11の下縁同士がヒートシールされている部分には、側縁シール部SSの傾斜した内縁の延長線に沿って折り罫線CL2を形成しておくと、ガセットシート12の下部が胴部BPの幅方向内側に回り込んで底面部を形成する際、下縁シール部DSにおける一対の外装シート11、11の下縁同士がヒートシールされている部分の両端部が折り罫線CL2の形成位置で確実に折り返され、対称形状の支持脚として機能する一対のガセットシート12、12の下部が平坦な状態になりやすく、自立安定性がさらに向上するという効果が得られる。また、下縁シール部DSに形成される折り罫線CL2は、折り罫線CLが容器本体10の上縁から下部傾斜縁まで延びているパウチ容器2に設けても良いことはいうまでもない。
また、上述した実施形態では、側縁シール部SSの窪み部CPを、内容物を充填した状態で胴部BPの上端部(上方に向かって奥行きが狭くなり始める高さ位置)に形成しているが、これに限定されるものではなく、胴部BPの上端部から下端部までの間であれば、どの位置に窪み部CPを設けてもよい。
また、上述した実施形態では、外装シート11の幅方向の両端下部及びガセットシート12の奥行き方向の両端下部がそれぞれ傾斜したパウチ容器2を使用しているが、これに限定されるものではなく、図5(a)に示すパウチ容器2Bのように、外装シート11の幅方向の両端下部及びガセットシート12の奥行き方向の両端下部に角部を有するパウチ容器2Bを使用することも可能であり、こういったパウチ容器2Bを使用すると、同図(b)に示すパウチ包装体1Bのように、ガセットシート12の下部の載置面との接触面積が大きくなるので、自立安定性が向上するという利点がある。
また、上述した実施形態では、スクリューキャップ23によって口部を開閉するスパウト20を注出口部材として容器本体10に装着したパウチ容器2を使用しているが、これに限定されるものではなく、スパウト20に替えて種々の形態の注出口部材を採用することも可能であり、スパウト20等の注出口部材が装着されていないパウチ容器を使用することも可能である。
また、上述したパウチ容器2には、側縁シール部SSの窪み部CP及び折り罫線CLを形成すると共に、折り罫線CL部分で側縁シール部SSにおける窪み部CPよりも下側の部分をそれぞれ内側に折り返すことで、予め折り癖が付けられているので、従来のサイドガセットパウチと同様に、スパウト20の口部から液体飲料を充填すると、側縁シール部SSにおける窪み部CPよりも下側の部分の張出方向が、胴部BPの幅方向から胴部BPの奥行き方向に自然に変化するようになっているが、側縁シール部SSにおける窪み部CPよりも下側の部分を胴部BPの奥行き方向の外側に向けるように規制した状態で液体飲料を充填すると、より確実に側縁シール部SSにおける窪み部CPよりも下側の部分を胴部BPの奥行き方向に張り出させることができる。
また、上述した実施形態では、側縁シール部SSの窪み部CP及び折り罫線CLの双方を形成しているが、少なくとも、側縁シール部SSが窪み部CPを有していればよく、折り罫線CLについては省略することも可能であり、その場合は、上述したように、側縁シール部SSにおける窪み部CPよりも下側の部分を胴部BPの奥行き方向の外側に向けるように規制した状態で液体飲料を充填することが望ましい。
また、上述したパウチ容器2、2A、2Bの容器本体10を構成している外装シート11及びガセットシート12は、それぞれ個別の柔軟性シートによって形成してもよく、1枚の柔軟性シートによって形成してもよい。
また、上述した実施形態では、パウチ容器2に液体飲料を充填包装したパウチ包装体1について説明したが、パウチ容器に充填する内容物は、液体飲料に限定されるものではなく、紛体、固体または液体(半流動体を含む)をであってもよいことは言うまでもない。
液体等の内容物をサイドガセットタイプのパウチ容器に充填包装する場合に利用することができる。
1、1B パウチ包装体
2、2A、2B パウチ容器
10 容器本体
11 外装シート
12 ガセットシート
12a 切欠部
20 スパウト
21 本体部
22 装着部
23 スクリューキャップ
24 導出管
BP 胴部
CL、CL1、CL2 折り罫線
CP 窪み部
DS 下縁シール部
SP 肩部
SS 側縁シール部
US 上縁シール部

Claims (8)

  1. サイドガセットタイプのパウチ容器に内容物が充填されたパウチ包装体であって、
    前記パウチ容器は、正面部及び背面部を形成する一対の外装シートと、一対の前記外装シートの間に両側部から内側に折り込まれてサイドガセット部を形成するガセットシートとを備え、前記ガセットシートの周縁部が前記外装シートにヒートシールされると共に、一対の前記外装シートの上縁部同士及び下縁部同士がヒートシールされることで、袋状に形成されており、
    一対の前記外装シートの側縁部と前記ガセットシートの側縁部とがヒートシールされた側縁シール部の下部が、前記パウチ容器の胴部の奥行き方向に張り出した状態で前記パウチ容器の胴部の幅方向内側に回り込み、
    左右一対の前記ガセットシートの下部が、前記外装シートの下部の下側で、前記パウチ容器の底面部を形成していることを特徴とするパウチ包装体。
  2. 前記側縁シール部は、その外縁が内側に窪んだ窪み部を有し、
    前記窪み部は、前記パウチ容器の胴部に形成されている請求項1に記載のパウチ包装体。
  3. 前記窪み部は、前記パウチ容器の胴部における、上方に向かって奥行きが狭くなり始める高さ位置に形成されている請求項2に記載のパウチ包装体。
  4. 正面部及び背面部を形成する一対の外装シートと、
    一対の前記外装シートの間に両側部から内側に折り込まれてサイドガセット部を形成するガセットシートと
    を備え、
    前記ガセットシートの周縁部が前記外装シートにヒートシールされると共に、一対の前記外装シートの上縁部同士及び下縁部同士がヒートシールされることで、袋状に形成されており、
    一対の前記外装シートの側縁部と前記ガセットシートの側縁部とがヒートシールされた側縁シール部は、その外縁が内側に窪んだ窪み部を有し、
    前記窪み部は、内容物を充填した状態で胴部となる部分に配置されていることを特徴とするパウチ容器。
  5. 前記窪み部は、内容物を充填した状態で胴部となる部分における、上方に向かって奥行きが狭くなり始める高さ位置に配置されている請求項4に記載のパウチ容器。
  6. 前記側縁シール部をサイドガセット部の奥行き方向の外側に折り曲げるための折り罫線が、前記側縁シール部の内縁に沿って形成されている請求項4または5に記載のパウチ容器。
  7. 前記側縁シール部をサイドガセット部の奥行き方向の外側に折り曲げるための折り罫線が、前記側縁シール部における前記窪み部の形成位置から下端位置までの内縁に沿って形成されている請求項5に記載のパウチ容器。
  8. 前記側縁シール部は、内容物を充填した状態で底面部となる部分の内縁が下方に向かって胴部の幅方向内側に傾斜しており、
    一対の前記外装シートの下縁同士がヒートシールされている下縁シール部には、一方の前記外装シートの側縁シール部の傾斜した内縁の延長線に沿って折り罫線が形成されている請求項4、5、6または7に記載のパウチ容器。
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