JP2014136602A - 水平保持手提げ袋及び水平保持手提げ袋の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】収容物の持ち運びの際の水平姿勢を保持すると共にホールド性を高めて利便性・快適性を向上させることができるようにする。
【解決手段】対向する側壁部2,2とこれら対向する側壁部2,2それぞれの下端と連接すると共にこれら対向する側壁部2,2に挟まれて底部を構成するガセット部1と、当該ガセット部1及び対向する側壁部2,2と連接してガセット部1の山折り稜線1aの方向Xの一方の側に延出する把手部3及び他方の側に延出するホールド部4と、把手部3の端部の封止部3aと、ホールド部4の端部の封止部4aと、対向する側壁部2,2それぞれの上端と連接して対向するカバー部6,6とを有するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は水平保持手提げ袋及び水平保持手提げ袋の製造方法に関する。さらに詳述すると、本発明は、例えば弁当・惣菜・汁物やケーキ・スイーツなどの提供に用いられる包装容器の持ち運びに用いる手提げ袋に適用して好適な構造及び製造方法に関する。
ポリエチレンなどで作られて例えば弁当・惣菜・汁物やケーキ・スイーツなどが詰められる天地無用の包装容器を持ち運ぶ際の袋として、その形状からUバッグとも、使用場面からレジ袋ともコンビニ袋とも言われる手提げ袋が使用される場合が多い。
上記の包装容器と手提げ袋との組み合わせの場合、持ち運びに際して袋の中に収容した容器の袋の中での位置を固定し、水平姿勢を保持するのが非常に困難であった。
その原因として、従来の手提げ袋の下端には側壁同士が綴じられる熱融着封止部があり、把手と下端の熱融着封止部との間の引っ張り力の作用方向の関係で下端の熱融着封止部で折れて側壁同士が閉じ合わされ易くなっており、底部が折れ曲がって畳まれようとする傾向が強い。そして、このように袋としては底部が折れ曲がって畳まれようとする傾向が強いので、袋の中の容器の水平姿勢を保持するための袋の大きさと容器の大きさとのフィッティング範囲(言い換えると、組み合わせの好適範囲)が限定的であって狭い。それにもかかわらず、従来の手提げ袋は、下端の熱融着封止部の幅(長さ)で規定される袋の横幅や、襠(ガセットとも呼ばれる)を含めた袋の胴回り(胴囲)の大きさが袋個々の設計上の特定値に固定されており、袋の大きさと容器の大きさとの組み合わせが水平姿勢を保持するための好適範囲を外れることが多い。そして、袋と容器との組み合わせが好適範囲を少しでも外れると、歩行時の振動による重心移動が容器に生じたり袋の外側から運搬者の足が当たるなどの外力が容器に加わったりすることにより、袋の中で容器が容易に大きく傾き、最終的には袋底部の熱融着封止線上に容器の一側面が沿う形で容器が袋の中で垂直姿勢になってしまうという問題があった。
また、複数の容器が積み重ねられて袋の中に収容された場合に、袋の特に側壁及び底部が容器の概ね全面に亘って接触・密着することによる、容器の積み重ね状態を含む容器の姿勢保持性(ホールド性)が十分ではなく、袋の中での容器の積み重ね状態を含む容器の姿勢が安定せず、例えば、積み重ねられた上側の容器がずれて落ちてしまうという問題もあった。
このように、好適範囲に入っていない手提げ袋と容器との組み合わせで使用されたり、また、複数の容器が積み重ねられて収容されて使用されたりした場合に、袋の中で容器が傾斜したり、積み重ねられた上側の容器がずれて落ちたりしてしまい、容器の内容物が片寄ることで盛り付けの美観を損ねたり異なる料理の混合が起こったり、また、ソースなどの液状内容物が漏れこぼれたりするなどの不都合が生じ、利便性・快適性が高いとは言えないという問題がある。
あるいは、袋の中の容器の水平姿勢を保持するために袋の大きさと容器の大きさとの組み合わせの好適範囲を守るようにすると、組み合わせの好適範囲は狭いので、設計上の特定値を有する個々の袋としては汎用性が高いとは言えないという問題がある。
上述のような問題のうち特に袋の中で容器が傾斜してしまうことを解決する為、以下の先行技術では、袋の中に収容した容器の水平姿勢保持の仕組みが提案されている。
具体的には、特許文献1のレジ袋は、袋の中に容器を収容したときの底部となる部分の四隅に水平孔を設け、レジ袋の中に容器を収容したときに当該容器の四隅が前記水平孔に嵌って保持されるようにしている。
また、特許文献2のレジ袋は、周壁(側壁)の、袋の中に容器を収容したときの容器の縁の位置に切れ目,凹凸,針孔を設け、レジ袋の中に容器を収容したときに当該容器の縁が前記切れ目等に引っ掛かって保持されるようにしている。
実用新案登録第3146353号 特開2010−285170号
しかしながら、特許文献1の仕組みでは、使用される手提げ袋は中に収容する容器のサイズ違いや形状違いに対応する汎用性に欠け、容器のサイズや形状毎にそれぞれ専用の手提げ袋を用意しなければならないという問題がある。
また、特許文献2の仕組みでは、手提げ袋の中に収容する容器のサイズ違いに対応する汎用性を確保する為には手提げ袋に孔となる切れ目を相当数設けなくてはならないことから、手提げ袋の引っ張り強度確保と容器のサイズ違いに対応する汎用性確保とがトレードオフの関係になり、汎用性を高めようとすると引っ張り強度が低下してしまうという問題がある。さらに、縁が無いなど容器の形状によっては、手提げ袋の孔となる切れ目が全く機能しない場合があり得るという問題がある。
また、特許文献1及び特許文献2のいずれの仕組みにおいても、袋の胴囲は容器の胴囲を上回る必要があるため、例えば大盛弁当などのように大きな平面面積を有する容器を収容する際にはそれ一品のみの収容でも大きいサイズの袋を使用しなければならず、袋の材料資源の無駄やコストの上昇にも繋がるという問題がある。
また、特許文献1及び特許文献2のいずれの仕組みにおいても、袋の特に側壁及び底部が容器の概ね全面に亘って接触・密着して容器を覆い囲むようにして保持する(ホールドする)ものではないため、袋が容器を覆い囲って接触・密着することによる保持性(ホールド性)が十分ではないという問題がある。
そこで、本発明は、収容物の持ち運びの際の水平姿勢を保持すると共にホールド性を高めて利便性・快適性を向上させることができると共に、手提げ用具としての引っ張り強度を確保することができ、さらに、収容物のサイズ違い及び形状違いに対応し得ると共に収容物の形状に関係なく当該収容物の水平姿勢保持機能を発揮し得る高い汎用性を持たせることができる手提げ袋及びその製造方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明の水平保持手提げ袋は、対向する側壁部とこれら対向する側壁部それぞれの下端と連接すると共にこれら対向する側壁部に挟まれて底部を構成するガセット部と、当該ガセット部及び前記対向する側壁部と連接して前記ガセット部の山折り稜線の方向の一方の側に延出する把手部及び他方の側に延出するホールド部と、前記把手部の端部の封止部と、前記ホールド部の端部の封止部と、前記対向する側壁部それぞれの上端と連接して対向するカバー部とを有するようにしている。
したがって、この水平保持手提げ袋によると、底部には封止部が無いようにすることができ、また、底部に封止部がたとえ設けられたとしても、中に物を収容した際の袋の形状が底部の封止部の寸法に影響を受けることが全く無い若しくは殆ど無いので、収容物のサイズや形状に対応・適合し密着して収容・包装することができ、持ち運び時の手提げ袋に対する収容物の位置が固定され水平姿勢が保持されると共に収容物の多様なサイズや形状に対応することができ、また、ホールド性が高まるので収容物の積み重ね状態を含む収容物の姿勢を保持し安定させることができる。しかも、周壁(側壁)に切れ目,凹凸,針孔などを設けることが無いので、手提げ袋としての強度が損なわれることが無いと共に、収容物の形状に関係なく当該収容物の水平姿勢保持機能が発揮される。
また、本発明の水平保持手提げ袋は、前記カバー部の上端が封止されているようにしても良い。この場合には、カバー部が袋の外方に開いてしまうことがないので、袋の中に収容した物がより一層確実に覆われて囲われるようになる。
また、本発明の水平保持手提げ袋は、前記カバー部がガセットとして構成されているようにしても良い。この場合には、使用をする際にカバー部のガセット部を拡げたときのカバー部の高さ方向の寸法を大きくすることができる一方で保管時など袋を折り畳んだ状態の大きさが小さくなる。
また、本発明の水平保持手提げ袋は、前記カバー部よりも前記把手部の方が前記ガセット部の山折り稜線の方向の寸法が長いようにしても良い。この場合には、収容物の姿勢を水平にする、手提げ袋の使用時の形態が容易且つ適切に達成される。
また、本発明の水平保持手提げ袋は、前記ホールド部の封止部に当該封止部を切断して設けられる切り欠き、或いは、前記ホールド部の封止部寄りの位置に孔を更に有するようにしても良い。この場合には、ホールド部の切り欠き或いは孔に把手部を通すことにより、把手部がホールド部に通されて組み合わされた状態が維持されるので、例えば、袋の中に物を収容した状態で袋を一旦置いてからまた持ち上げる際などに袋の状態を整える手間などがかからない。
また、本発明の水平保持手提げ袋の製造方法は、筒型原反素材の軸直角断面において対向する位置に二つのガセット部を形成し、また、各ガセット部部分にガセット部の山折り稜線の方向と直交する方向の封止部をガセット部の山折り稜線の方向において離間させて形成し、そして、ガセット部の山折り稜線の方向において離間する部分であって対向するガセット部の山折り稜線の一部を少なくとも含む部分を切り取り、さらに、対向するガセット部同士の間に残された部分を、二つのガセット部が互いに分離するように切断するようにしている。
この水平保持手提げ袋の製造方法によると、底部には封止部が無いようにすることができるので、また、底部に封止部がたとえ設けられたとしても、中に物を収容した際の袋の形状が底部の封止部の寸法に影響を受けることが全く無い若しくは殆ど無いので、収容物のサイズや形状に対応・適合し密着して収容・包装することができ、持ち運び時の手提げ袋に対する収容物の位置が固定され水平姿勢が保持されると共に収容物の多様なサイズや形状に対応することができ、また、ホールド性が高まるので容器の積み重ね状態を含む容器の姿勢を保持し安定させるという作用効果を奏する手提げ袋が製造される。しかも、周壁(側壁)に切れ目,凹凸,針孔などを設けることが無いので、手提げ袋としての強度が損なわれることが無いと共に、収容物の形状に関係なく当該収容物の水平姿勢保持機能が発揮されるという作用効果を奏する手提げ袋が製造される。
本発明の水平保持手提げ袋及び水平保持手提げ袋の製造方法によれば、制約がない無段階の適合構造を実現して持ち運び時の手提げ袋に対する収容物の位置を固定し水平姿勢を保持することができるので、利便性・快適性の向上を図ることが可能になる。また、収容物の多様なサイズや形状に対応することができるので、汎用性の向上を図ることが可能になる。さらに、ホールド性を高め、収容物の積み重ね状態を含む収容物の姿勢を保持・安定させることができるので、この点からも利便性・快適性の向上を図ることが可能になる。しかも、周壁(側壁)に切れ目,凹凸,針孔などを設けることが無く強度が損なわれることが無いので、手提げ袋としての強度を確保することが可能になる。さらに、収容物の形状に関係なく当該収容物の水平姿勢保持機能を発揮することができるので、この点からも汎用性の向上を図ることが可能になる。
また、本発明の水平保持手提げ袋はカバー部の上端を封止するようにしても良く、この場合には、袋の中に収容した物をより一層確実に覆って囲うことができるので、収容物の落下を防いだり被覆性を高めたりして使用の利便性・快適性を向上させることが可能になる。
また、本発明の水平保持手提げ袋はカバー部をガセットとして構成するようにしても良く、この場合には、使用時のカバー部の高さ寸法を大きくする一方で保管時など折り畳んだ状態の大きさを小さくすることができるので、使用時における大容量を確保しつつ保管時のコンパクト化を達成することが可能になる。
また、本発明の水平保持手提げ袋はカバー部よりも把手部の方が長いようにしても良く、この場合には、収容物の姿勢を水平にするような手提げ袋の使用時の形態を容易且つ適切に達成することができるので、収容物の水平姿勢保持をより一層確実にして使用の利便性・快適性を向上させることが可能になる。
また、本発明の水平保持手提げ袋はホールド部に切り欠きや孔を設けるようにしても良く、この場合には、切り欠きや孔を通して組み合わせることで把手部とホールド部との組み合わせ状態を維持することができるので、収容物の水平姿勢を保持するための袋の取り扱いを容易にすると共に収容物の水平姿勢保持をより一層確実にして使用の利便性・快適性を向上させることが可能になる。
本発明の水平保持手提げ袋の実施形態の一例を示す図であり、折り畳んだ状態の正面図である。 実施形態の水平保持手提げ袋の側壁部を互いに引き離した状態の正面俯瞰図である。 実施形態の水平保持手提げ袋の側壁部を互いに引き離して内部に容器を収容した状態の平面図である。 実施形態の水平保持手提げ袋の内部に容器を収容して把手を持ち上げた状態(即ち、使用状態)の側面斜視図である。 実施形態の水平保持手提げ袋の製造時の裁断・切断加工を説明する図である。 本発明の効果を従来の手提げ袋と対比して説明するための従来の手提げ袋に関する説明の図である。(A)は従来の手提げ袋における引っ張り力が作用する方向を説明する図である。(B)は従来の手提げ袋における包装・吊り態様を説明する図である。 本発明の効果を従来の手提げ袋と対比して説明するための本発明の手提げ袋に関する説明の図である。(A)は本発明の手提げ袋における引っ張り力が作用する方向を説明する図である。(B)は本発明の手提げ袋における包装・吊り態様を説明する図である。 本発明の水平保持手提げ袋の他の実施形態の一例を示す図であり、折り畳んだ状態の正面図である。 本発明の水平保持手提げ袋の更に他の実施形態の一例を示す図であり、折り畳んだ状態の正面図である。 本発明の水平保持手提げ袋のまた更に他の実施形態の一例を示す図であり、折り畳んだ状態の正面図である。 本発明の水平保持手提げ袋のまた更に他の実施形態の一例を示す図であり、折り畳んだ状態の正面図である。 本発明の水平保持手提げ袋のまた更に他の実施形態の一例を示す図であり、折り畳んだ状態の正面図である。 本発明の水平保持手提げ袋のまた更に他の実施形態の一例を示す図であり、正面斜視図である。
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
図1から図7に、本発明の水平保持手提げ袋及び水平保持手提げ袋の製造方法の実施形態の一例を示す。この水平保持手提げ袋10は、対向する側壁部2,2とこれら対向する側壁部2,2それぞれの下端と連接すると共にこれら対向する側壁部2,2に挟まれて底部を構成するガセット部1と、当該ガセット部1及び対向する側壁部2,2と連接してガセット部1の山折り稜線1aの方向Xの一方の側に延出する把手部3及び他方の側に延出するホールド部4と、把手部3の端部の封止部3aと、ホールド部4の端部の封止部4aと、対向する側壁部2,2それぞれの上端と連接して対向するカバー部6,6とを有する。
水平保持手提げ袋10の材質は、特定の素材に限定されるものではなく、例えばポリエチレン,ポリエステル,ポリスチレン,ポリプロピレン,ナイロン,パルプ,不織布,麻,綿などの中から使用場面や想定される収容物などを考慮して適宜選択される。
側壁部2,2は、図1に示すように把手部3上端の把手部自由端3b及びホールド部4上端のホールド部自由端4bが閉じられて水平保持手提げ袋10が折り畳まれた状態(以下、手提げ袋10の折り畳み状態と呼ぶ)において正面と裏面とで対向するものとして構成され、図2に示すように把手部自由端3b及びホールド部自由端4bが開かれて水平保持手提げ袋10内に容器等が入れられる状態(以下、手提げ袋10の収容待機状態と呼ぶ)において対向しつつ手提げ袋10としての側壁を構成する。
ガセット部1は、図1に示す手提げ袋10の折り畳み状態において対向する側壁部2,2(正面,裏面)に挟まれ山・谷を形成して折り畳まれ、また、図2に示す手提げ袋10の収容待機状態において手提げ袋10の底部を構成する。なお、本実施形態ではガセット部1は一つの山とこの山の両側の側壁部2,2との間の二つの谷とからなるようにしているが、ガセット部1の山・谷の個数はこれに限られるものではない。
ガセット部1と側壁部2の下端とは、対向する側壁部2,2に挟まれるガセット部1の山折り稜線1aの方向X(以下、ガセット稜線方向Xと呼ぶ)と直交する方向で連接する。
そして、ガセット部1によって構成される底部と、側壁部2,2によって構成される側壁とにより、水平保持手提げ袋10の収容空間5が形成される。
把手部3は、ガセット部1及び側壁部2,2のガセット稜線方向Xの一方の側に、ガセット部1及び側壁部2,2とガセット稜線方向Xにおいて連接して設けられる。そして、把手部3の、ガセット部1や側壁部2とは連接していない側(言い換えると、ガセット稜線方向Xにおいて側壁部2とは反対側)の端部に、材質も考慮して例えば熱融着や接着或いは縫製することによって封止部3aが形成される。
ホールド部4は、ガセット部1及び側壁部2,2のガセット稜線方向Xにおける把手部3とは反対の側に、ガセット部1及び側壁部2,2とガセット稜線方向Xにおいて連接して設けられる。そして、ホールド部4の、ガセット部1や側壁部2とは連接していない側(言い換えると、ガセット稜線方向Xにおいて側壁部2とは反対側)の端部に、材質も考慮して例えば熱融着や接着或いは縫製することによって封止部4aが形成される。
本実施形態では、ガセット稜線方向Xにおいて、把手部3の方がホールド部4よりも長い。ただし、把手部3とホールド部4とが同じ長さであるようにしても良い。なお、本実施形態のように把手部3をホールド部4よりも長くする場合には、後述するようにホールド部4に把手部3を通して収容物を覆い囲う際の収容物の姿勢を水平にするような手提げ袋10の使用の形態が容易且つ適切に達成される。
また、把手部3部分及びホールド部4部分のうち封止部3a,4a寄りの部分ではガセット部1と連接して延出する部分のうち山折り稜線1a部分が切り取られ、これによってこの切り取られた部分にそれぞれ穴部3c,4cが形成される。
なお、把手部3やホールド部4では、対向するもののうち一方の側壁部2から連接して延出する部分とガセット部1から連接して延出する部分とが対向しており、さらに、これらの部分の組み合わせ(正面側の組み合わせ,裏面側の組み合わせ)が対向している。
また、把手部3及びホールド部4のうち、ガセット部1から連接して延出する部分で穴部3c,4cではない部分(すなわち、側壁部2寄りの部分)では山折り稜線1aは残され、また、側壁部2から連接して延出する部分については上端が開口している(開口端3b,4b)。
そして、本実施形態では、ガセット部1には熱融着などによる封止部が形成されないので、底部には封止線・封止部を有しない構造として構成される。ただし、底部に封止線・封止部を有しないように構成することは本発明において必須の要件ではない。
カバー部6,6は、対向する側壁部2,2それぞれの上端から、言い換えると、側壁部2,2のガセット稜線方向Xと直交する方向におけるガセット部1と連接する側とは反対の側に、対向する側壁部2,2それぞれから、ガセット稜線方向Xと直交する方向において連接して延出し、対向して設けられる。
そして、本実施形態では、カバー部6の上端(言い換えると、ガセット稜線方向Xと直交する方向における側壁部2とは反対側の端部)に、材質も考慮して例えば熱融着や接着或いは縫製することによって封止部6aが形成される。ただし、カバー部6上端が封止されて封止部6aが形成されることは、本発明の水平保持手提げ袋において必須の構成ではなく、カバー部6の上端に封止部が形成されずに自由端(開口端)であるようにしても良い。なお、カバー部6の側端、言い換えると、カバー部6のガセット稜線方向Xにおける両端は自由端(開口端)である。
また、カバー部6が、手提げ袋10の折り畳み状態において対向する側壁部2,2から延出する部分に挟まれ山・谷を形成して折り畳まれるガセット部を伴うものとして形成されるようにしても良い。この場合には、手提げ袋10の折り畳み状態におけるカバー部6部分の大きさが抑制されながらも、使用時においてはカバー部6の高さ寸法が十分に確保される。
なお、水平保持手提げ袋10の全体の大きさ及びガセット部1,側壁部2,把手部3,ホールド部4,カバー部6の各方向寸法は、特定の大きさ・値に限定されるものではなく、想定される用途や収容物の形状,大きさ,個数などに合わせて適宜調整される。
上述の水平保持手提げ袋10は、例えば、ポリエチレンの筒型原反素材を用いて製造される。
本実施形態の水平保持手提げ袋10の製造方法は、筒型原反素材15の軸直角断面において対向する位置に二つのガセット部1,1を形成し、また、これらガセット部1,1によって筒型原反素材15を折り畳んだ状態においてこれらガセット部1,1の山折り稜線1a,1a寄りの位置に離間させて山折り稜線1aの方向Xの封止部6a,6aを形成すると共に各ガセット部1部分に山折り稜線1aの方向Xと直交する方向の封止部3a,4aを山折り稜線1aの方向Xにおいて離間させて形成し、そして、山折り稜線1aの方向Xにおいて離間する部分であって対向するガセット部1,1の山折り稜線1a,1aの一部を少なくとも含む部分16A,16Aを切り取り、さらに、対向するガセット部1,1同士の間に残された部分を、二つガセット部1,1が互いに分離するように切断するようにしている。
そして、本実施形態では、以下に述べる方法により、点対称の位置関係で一対の水平保持手提げ袋10が製造される。
具体的には、図5に示すように、筒型原反素材15の軸直角断面おいて対向する位置に、山折り稜線1aが筒軸心方向になるように筒軸心に対して山・谷を形成して折られる二つのガセット部1,1が予め形成される。そして、筒型原反素材15は内側に山同士が対向してガセット部1,1が折り畳まれた状態で平らに均される。
次に、ガセット部1,1が形成され折り畳まれて平らにされた筒型原反素材15に、点対称の位置関係になる相手方の手提げ袋10のガセット部1の山折り稜線1a寄りの部分(山折り稜線1aにほぼ隣接する部分)の側壁部2に該当する範囲にカバー部6の封止部6aが筒軸心方向に熱融着によって形成される。なお、点対称の位置関係にある手提げ袋10のお互いのカバー部6の封止部6aは、ガセット稜線方向Xにおいて重複する範囲には形成されない。
さらに、ガセット部1が形成されている部分に把手部3の封止部3a及びホールド部4の封止部4aが所定の間隔(即ち、手提げ袋10のガセット稜線方向Xの寸法Lに基づく間隔)且つ側壁部2との所定の位置関係で(即ち、把手部3及びホールド部4がそれぞれ所定の寸法になるように)筒軸心方向と直交する方向に熱融着によって形成される。
続いて、筒型原反素材15が、把手部3の封止部3a及びホールド部4の封止部4a位置において、筒軸心方向の所定の寸法(即ち、手提げ袋10のガセット稜線方向Xの寸法L)で筒軸心方向と直交する方向に切断される(図5における切断線17,17)。なお、図5に示す例では、筒軸心方向の寸法Lで切断された原形15aから、この原形15aの中心点に対して前述の通り点対称の位置関係で一対の手提げ袋10が製造される。
次に、筒軸心方向の寸法Lで切断された原形15aを所定枚数重ねて把手部3及びホールド部4並びにカバー部6の形成のための裁断を行う。裁断によって切り取られる両端切取部分(図5において符号16Aの斜線部分)は、原形15aの筒軸心方向(即ち、筒型原反素材15の筒軸心方向であってガセット稜線方向Xである)の両端部分において、ガセット部1の山折り稜線1aの一部を少なくとも含む範囲に設定される。また、中央切取部分(図5において符号16Bの斜線部分)は、点対称の位置関係にある一対の手提げ袋10のカバー部6同士の間であってカバー部6の封止部6aに達し且つガセット部1に達しない範囲に設定される。なお、中央切取部分16Bは、一対の手提げ袋10のカバー部6同士を分離するためのものであるので、部分(範囲)として裁断するのではなく、単に線状に切断するようにしても良い。
このようにガセット部1の山折り稜線1aの一部を含むように両端切取部分16Aを設定して切り取ることにより、切り取られた部分を穴部3c,4cとするループ状の把手部3及びホールド部4が形成される。
最後に、カバー部6を点対称の位置関係にある相手方の手提げ袋10から切り離すために、そして、点対称の位置関係にある手提げ袋10各々がガセット部1を一つずつ有するように、両端切取部分16A及び中央切取部分16Bに繋かり且つカバー部6の封止部6aと相手方の手提げ袋10のガセット部1の山折り稜線1aとの間の位置(二箇所)で切断される(図5における切断線18,18)。以上により、水平保持手提げ袋10が完成する。
筒型原反素材15を用いて上述のように水平保持手提げ袋10を製造することにより、筒型原反素材15上に手提げ袋10を効率良くレイアウトすることができ、袋の材料資源やコストの無駄を省くことができる。そして、本実施形態のように、ガセット稜線方向Xにおいて把手部3の方がホールド部4よりも長いようにすると、一対の手提げ袋10を点対称の位置関係でお互いのカバー部6の位置をずらして噛み合わせるように配置させることができ、筒軸心方向の寸法Lの原形15aから無駄なくガセット稜線方向Xの寸法がLである二つの手提げ袋10を製造することができる。ただし、上述の手提げ袋10の製造方法・製造工程は一例であり、本発明の水平保持手提げ袋の製造方法が上述のものに限定されるわけではない。
上述の水平保持手提げ袋10は、具体的には例えば図2乃至図4に示すように使用される。まず、図2に示すように、カバー部6の封止部6aを上側にして対向するカバー部6,6を互いに引き離すと共に対向する側壁部2,2を互いに引き離し、また、ガセット部1を拡げる。これにより、上方がカバー部6に、側方(正面,裏面)がカバー部6及び側壁部2,2に、下方がガセット部1にそれぞれ覆われて囲われる収容空間5が形成される。
そして、図3に示すように、例えば弁当容器のような容器11などを、カバー部6の下方に入れ込むようにしながら収容空間5に収容する(ガセット部1上に載置する)。このとき、図3に示す例のように容器11の平面縦横の寸法が異なる場合には、容器11の平面長軸方向がガセット稜線方向Xと直交するように配置することが好ましい。
なお、カバー部6の上端に封止部6aが形成されていない場合には、対向するカバー部6,6をそれぞれ側壁部2,2の外方に開いて容器11などを収容空間5に収容し(ガセット部1上に載置し)、それから二つのカバー部6,6を容器11に載せるようにして覆うようにする。
このとき、容器11は、下方は底部としてのガセット部1によって、側方(正面,裏面)は側壁としての側壁部2,2及びカバー部6によって、上方もカバー部6によって、それぞれ支えられ覆われ囲われて確実に収容・保持される。そして、このように全方位(全方面)に亘って覆い囲うことができるので、例えば小袋入り調味料或いはスプーンやフォークなどの小物を容器11と一緒に収容した場合にこのような小物が手提げ袋10から零れ出て落ちてしまうことがなく、また、例えば総菜の汁などの液体が容器11から漏れてしまった場合にこのような液体が手提げ袋10から漏れ出てしまうことがない。
そして、把手部3の封止部3aをホールド部4の開口端4b側から穴部4cへと挿入し、ホールド部4を構成している対向する側壁部2・ガセット部1からの延出部分(表面側)と側壁部2・ガセット部1からの延出部分(裏面側)との間を通過させてこれら側壁部2・ガセット部1からの延出部分の下端側から引き出し、把手部3のみを掴んで持ち上げて水平保持手提げ袋10を使用する(図1において、符号12の一点鎖線及び点線は把手部3の封止部3aの移動の軌跡を示す)。なお、把手部3は、穴部3cを握り掴んで持つようにする。
このとき、穴部3cを使って把手部3を掴んで持ち上げることによって容器11の自重で水平保持手提げ袋10の底部及び側壁のサイズ・形状は自動調整され、手提げ袋10の底部(即ち、ガセット部1)並びに周壁(即ち、側壁部2,2、把手部3、ホールド部4)が容器11の底面及び側面に密着し、容器11が確実に固定されて水平が保持される。
さらに、ホールド部4の穴部4cを通る把手部3を持ち上げる構造であることから、容器11が自重によって手提げ袋10の特に底部(即ち、ガセット部1)と把手部3とホールド部4とによってガセット稜線方向X回りで絞り込まれることになる。そして、容器11が手提げ袋10によって絞り込まれることによって摩擦力が増して容器11と手提げ袋10との間の滑りが防止され、容器11がパックされる。したがって、複数の容器11を積み重ねた場合でも、これら積み重ねられた容器11に絞り込み効果によって手提げ袋10が密着し、容器11がパッケージされて確実にホールドされる。
以上のように構成された水平保持手提げ袋10によれば、側壁部2に切れ目,凹凸,針孔などを設けることが無いので、手提げ袋としての強度が損なわれることが無いと共に、収容物の形状に関係なく当該収容物の水平姿勢保持機能が発揮される。
また、水平保持手提げ袋10によれば、底部(即ち、ガセット部1)に封止線・封止部が無いようにすることができ、また、底部に封止線・封止部がたとえ設けられたとしても、封止線・封止部の存在に影響を受けることが全く無い若しくは殆ど無いので、弁当容器のように比較的肉薄の直方体形状の一側面を封止線・封止部に当てて収容物が垂直姿勢になってしまうことを防止することができる。
また、水平保持手提げ袋10によれば、底部(ガセット部1)には封止線・封止部が無いようにすることができるので、また、底部に封止線・封止部がたとえ設けられたとしても中に物を収容した際の袋の形状が底部の封止線・封止部の寸法に影響を受けることが全く無い若しくは殆ど無いので、収容物のサイズや形状に対応・適合し密着して収容・包装することができ、持ち運び時の手提げ袋に対する収容物の位置を固定し水平姿勢を保持することができる。特に、手提げ袋10によってガセット稜線方向X回りで絞り込まれることにより、容器11が一つであっても複数であっても、さらに大きさや形状が異なる複数の容器であっても、容器11をパックし確実にホールドして位置を固定し姿勢を保持することができ、持ち運び時の手提げ袋に対する収容物の位置ずれや姿勢の乱れを確実に防止することができる。
上述の本発明に特有の効果を従来の手提げ袋と対比して説明する。まず、従来の手提げ袋は通常は、図6(A)に示すように、対向する前後壁部22,22と、これら対向する前後壁部22,22それぞれの側端と連接すると共にこれら対向する前後壁部22,22に挟まれて対向する側壁部を構成するガセット部21,21と、前後壁部22,22とこれらに挟まれるガセット部21,21とを一緒に下端において封止する熱融着などによる下端封止部25と、当該下端封止部25と対向する開口端24と、両ガセット部21,21のそれぞれから連接して上方に延出する把手部23,23とを有する。
この従来の手提げ袋20の中に物を収容して両方の把手部23,23を合わせて掴んで持ち上げると、収容物の自重によって把手部23,23と下端封止部25との間に下端封止部25の方向と直交する方向(図6(A)中の矢印Tの方向)に引っ張り力が生じる。このとき、従来の手提げ袋20では、下端に封止部25が形成されていることによって前後壁部22,22が閉じ合わされ且つガセット部21,21も前後壁部22,22に挟まれて畳まれた上で前後壁部22,22とまとめて閉じ合わされて拡がりが制限されるため、把手部23,23と下端封止部25との間に引っ張り力が作用すると前後壁部22,22同士を閉じ合わせようとする力が生じ、さらに、ガセット部21,21にも前後壁部22,22の間に挟もうとし且つ閉じ合わせようとする力が生じる。
このように、従来の手提げ袋20の場合には、下端(即ち、使用時における底部)に封止部25があるために前後壁部22,22及びガセット部21,21が閉じ合わされて拡がりが制限され、尚且つ、袋の中に物を収容して持ち上げて把手部23,23と下端封止部25との間に引っ張り力が生じると当該引っ張り力の方向Tと直交する方向の下端封止部25を集約の中心として前後壁部22,22及びガセット部21,21が閉じ合わさろうとする。これにより、袋の中の物は、立体三方向(縦,横,高さ)の各寸法のうち長い方から上位二方向で構成される面を前後壁部22,22に沿わせる姿勢(言い換えると、下端封止部25上に袋の中の物の一側面が沿う形での垂直姿勢)になる。したがって、例えば弁当や総菜の包装容器のように立体三方向の各寸法のうち長い方から上位二方向で構成される面を通常は水平に保つことが好ましい容器であっても、従来の手提げ袋20では、持ち運んでいる間に長い方から上位二方向で構成される面が前後壁部22,22に沿う姿勢、即ち垂直姿勢になってしまう。
これに対して本発明の水平保持手提げ袋10では、使用時における底部がガセット部1によって構成され且つ当該ガセット部1の稜線方向Xの両端に把手部3及びホールド部4が形成される構成であるため、ホールド部4を通過させた把手部3を掴んで持ち上げた際に引っ張り力が作用する方向(図7(A)中の矢印Tの方向)がガセット稜線方向Xと同じであり、尚且つ、使用時における底部の両端に設けられる把手部3とホールド部4との間に封止部が無いようにすることができるので、また、底部に封止部がたとえ設けられたとしてもその封止部が使用時における底部に作用する引っ張り力の方向Tと直交しない方向であれば、対向する側壁部2,2やガセット部1を閉じ合わせようとする力が生じることがない。したがって、本発明の水平保持手提げ袋10によれば、手提げ袋10内に収容した物の当初の姿勢を持ち運んでいる間中保つことができる。
これら従来の手提げ袋20と本発明の水平保持手提げ袋10との包装・吊り態様の違いは、吊り具を用いてクレーンなどで荷役運搬を行う場合の荷掛けに喩えると、従来の手提げ袋20による包装・吊り態様は半掛けであり(図6(B)参照)、それに対して本発明の水平保持手提げ袋10による包装・吊り態様は目通し(絞り、チョークとも呼ばれる)である(図7(B)参照)と言える。そして、例えばワイヤーロープを用いて行う荷掛け(玉掛けとも呼ばれる)においては、技術的な知識として、半掛けは最も単純な掛け方ではあるものの吊りの状況によってワイヤロープが滑り易くなって不安定な吊り方になると理解されており、一方で、目通しは吊り荷が絞り込まれることによって摩擦力が増して吊り荷とワイヤロープとの滑りを防止することができると理解されている。
また、複数の容器が、特に言えば大きさが異なる複数の容器が積み重ねられた場合でも、本発明の水平保持手提げ袋10の包装・吊り態様である目通しでは、手提げ袋10は容器各々の大きさや形状に対応・適合した形態になって各容器と接触・密着することが可能であり(図7(C)参照)、すなわち、たとえ大きさが異なる複数の容器が積み重ねられた場合でもそれら容器を一括りでまとめてパックし確実にホールドして固定し積み重ねられたままの姿勢を安定して保持することができる。
また、上述の実施形態の水平保持手提げ袋10では、使用時における底部が対向する側壁部2,2と一体であるガセット部1によって形成されてこれら側壁部2,2との境界を含めて封止部が無く完全にシームレスに構成することもできるので、矩形や円形などあらゆる形状且つ幅広い大きさの容器に対して底部を密着させることが可能であり、手提げ袋10内に収容した物の当初の姿勢を持ち運んでいる間中安定的に保つことができる。
また、従来の手提げ袋20の場合には、二つの把手部23,23を一緒に持つことが必要であり、一方の把手部23のみを持って袋を持ち上げてしまうと袋の姿勢が斜めになったり収容物が零れ落ちたりしてしまう。これに対して本発明の水平保持手提げ袋10では、一つの把手部3を持つだけで、ホールド部4の働きにもより、袋の形状が収容物のサイズや形状に対応・適合し密着して収容・包装することができると共に袋の姿勢を保つことができる。したがって、本発明の水平保持手提げ袋10によれば、持ち運びの際の取り扱い易さの向上を図ることができる。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるが本発明の具体的な実施の形態がこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本発明の水平保持手提げ袋の形状・形態は、上述の実施形態として図1乃至図5に示した具体的な形状・形態に限定されるものではなく、具体的な形状・形態は適宜アレンジされて良い。具体的には例えば、図8に示すように、カバー部6のうちの側壁部2側部分の側端から把手部3やホールド部4に向かってひだ6bを設けるようにしても良い。この場合には、把手部3をホールド部4の穴部4cに挿入して容器11を覆い囲む際に、カバー部6と側壁部2との連接部の側方においてこれらカバー部6と側壁部2とによって覆われない隙間が生じてしまうことを防ぐことができる。また、カバー部6の形状などを、下底が側壁部2部分を超えて把手部3とホールド部4とにまで及ぶような台形にしても良いし(図9)、或いは、把手部3側を図s9と同様に台形態様にすると共にホールド部4側にひだ6bを設けるようにしても良いし(図10)、下辺が側壁部2部分を超えて把手部3とホールド部4とにまで及ぶような長方形にしても良い。なお、図8〜図10において、符号12の一点鎖線及び点線は把手部3の封止部3aの移動の軌跡を表す。
また、上述の実施形態では把手部3をホールド部4の穴部4cに通してこれら把手部3及びホールド部4も使って容器11を覆い囲って絞り込むようにしているが、把手部3及びホールド部4も使っての容器11の絞り込みのための構造は上述の実施形態に限られるものではなく、図11に示すように、ホールド部4の封止部4aに当該封止部4aを切断するように、対向する側壁部2,2及びガセット部1を全て切り欠いて設けられる切り欠き13を形成するようにしたり、或いは、図12に示すように、ホールド部4の封止部4a寄りの位置に、対向する側壁部2,2及びガセット部1を貫通する孔14を形成するようにしても良い。なお、切り欠き13の形状は、図11の例のように半円形に限られるものではなく、矩形や楕円形や、或いは線状(即ち、切り込み状)であっても構わないし、また、孔14の形状は、図12の例のように円形に限られるものではなく、矩形や楕円形や、或いは線状であっても構わない。そして、切り欠き13が形成された場合には、ホールド部4の封止部4aの切り欠き13に把手部3の封止部3aを挿入し、ホールド部4を構成している対向する側壁部2・ガセット部1からの延出部分(表面側)と側壁部2・ガセット部1からの延出部分(裏面)との間を通過させてこれら側壁部2・ガセット部1からの延出部分の下端側から引き出し、把手部3のみを掴んで持ち上げて水平保持手提げ袋10を使用する(図11において、符号12の一点鎖線及び点線は把手部3の封止部3aの移動の軌跡を示す)。また、孔14が形成された場合には、孔14に把手部3の封止部3aを挿入し、ホールド部4を構成している対向する側壁部2・ガセット部1からの延出部分(表面側)と側壁部2・ガセット部1からの延出部分(裏面)との間を通過させてこれら側壁部2・ガセット部1からの延出部分の下端から引き出し、把手部3のみを掴んで持ち上げて手提げ袋10を使用する(図12において、符号12の一点鎖線及び点線は把手部3の封止部3aの移動の軌跡を示す)。なお、上述の説明では把手部3を対向する側壁部2・ガセット部1からの延出部分と側壁部2・ガセット部1からの延出部分との間を通過させるようにしているが、把手部3を孔14を完全に通過させるようにしても良い。すなわち、図12において、把手部3を手前の側壁部2側から挿入して奥の側壁部2側へと貫通させるようにしても良い。
また、上述の実施形態ではガセット部1と側壁部2と把手部3とホールド部4とカバー部6との全てを一体として構成する(言い換えると、一部材で形成する)ようにしているが、これらの一部を別体として構成して(言い換えると、別部材で形成して)取り付けるようにしたり、これらの各部各々を別体として構成して(言い換えると、別部材で形成して)組み立てるようにしたりしても良い。そしてこの場合、各部を異なる材質で構成するようにしても良い。特に、接着や縫製を行うことが可能な材質を用いる場合には、把手部3やホールド部4は、素材効率を高めるために、具体的には把手部3やホールド部4を別部材とすることによって両端切取部分16Aという無駄部分の発生を防ぐために、別パーツで構成するようにしても良い。
そして、別体のパーツを取り付けるようにしたり組み立てるようにしたりする場合には特に、把手部3やホールド部4の働きをするものとして、また、図11に示す例における切り欠き13や図12に示す例における孔14の働きをするものとしてベルト状のパーツを用いるようにしても良い。具体的には、図13に示すように、ガセット部1のガセット稜線方向Xにおける両端部の、山折り稜線1aから両側谷部へと向かう部分に、ベルト状部材の両端部を取り付けるように、具体的には例えば不織布や布で作成されたベルト状部材を縫製によって取り付けるようにしても良い。図13に示す例では、ガセット部1のガセット稜線方向Xにおける一方の側にベルト19Aが取り付けられ、他方の側にベルト19B(ベルト19Aよりも短い)が取り付けられる。長い方のベルト19Aは把手部3のうちの一部として機能し、短い方のベルト19Bはホールド部4のうちの一部として機能すると共に切り欠き13や孔14として機能する。長い方のベルト19Aは両端がガセット部1に取り付けられてループ状になっている。また、短い方のベルト19Bも両端がガセット部1に取り付けられると共に、長い方のベルト19Aを通過させるための空間(言い換えると孔)が、縫製などによりベルト19Bの途中箇所を止め付けることによって複数形成される(図13に示す例では二つの孔a,bが形成されている)ようにしても良い。これにより、短い方のベルト19Bにおける長い方のベルト19Aを通過させる空間(孔)を収容物の形状・大きさや量に合わせて選択することができるので、多様な収容物に対して良好なホールド性を発揮して対応することが可能になる(なお、図13において、符号12の一点鎖線及び点線は把手部3の先端の移動の軌跡を示す)。さらに、図13に示す例では、カバー部6の上端に縫製によって恒久的な封止部6aが形成されるようにしているが、カバー部6同士は、全く封止されていないようにしても良いし、マジックテープ(登録商標)などによって着脱自在(開閉自在)であるように構成されても良い。
また、例えばエコバッグのように複数回繰り返しての利用が想定される場合などには、使い勝手をより一層向上させるために仕様を追加するようにしても良い。例えば、側壁部2やカバー部6などに、ガムやチョコ等の小物が収納できるポケットや、スナック等の袋菓子が収納できるネットポケットなどを設けても良い。また、持ち易さを向上するために把手を筒状の芯材で形成しても良い。
1 ガセット部(袋の底部)
1a 山折り稜線
2 側壁部
3 把手部
3a 封止部
3b 自由端
3c 穴部
4 ホールド部
4a 封止部
4b 自由端
4c 穴部
10 水平保持手提げ袋

Claims (6)

  1. 対向する側壁部とこれら対向する側壁部それぞれの下端と連接すると共にこれら対向する側壁部に挟まれて底部を構成するガセット部と、当該ガセット部及び前記対向する側壁部と連接して前記ガセット部の山折り稜線の方向の一方の側に延出する把手部及び他方の側に延出するホールド部と、前記把手部の端部の封止部と、前記ホールド部の端部の封止部と、前記対向する側壁部それぞれの上端と連接して対向するカバー部とを有することを特徴とする水平保持手提げ袋。
  2. 前記カバー部の上端が封止されていることを特徴とする請求項1記載の水平保持手提げ袋。
  3. 前記カバー部がガセットとして構成されていることを特徴とする請求項1記載の水平保持手提げ袋。
  4. 前記カバー部よりも前記把手部の方が前記ガセット部の山折り稜線の方向の寸法が長いことを特徴とする請求項1記載の水平保持手提げ袋。
  5. 前記ホールド部の封止部に当該封止部を切断して設けられる切り欠き、或いは、前記ホールド部の封止部寄りの位置に孔を更に有することを特徴とする請求項1記載の水平保持手提げ袋。
  6. 筒型原反素材の軸直角断面において対向する位置に二つのガセット部を形成し、また、前記各ガセット部部分に前記ガセット部の山折り稜線の方向と直交する方向の封止部を前記ガセット部の山折り稜線の方向において離間させて形成し、そして、前記ガセット部の山折り稜線の方向において離間する部分であって対向する前記ガセット部の山折り稜線の一部を少なくとも含む部分を切り取り、さらに、対向する前記ガセット部同士の間に残された部分を、前記二つのガセット部が互いに分離するように切断することを特徴とする水平保持手提げ袋の製造方法。
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