JP2531180Y2

JP2531180Y2 - 缶用包装袋

Info

Publication number: JP2531180Y2
Application number: JP1989050806U
Authority: JP
Inventors: 一紀山形
Original assignee: 株式会社山形グラビヤ
Priority date: 1989-04-28
Filing date: 1989-04-28
Publication date: 1997-04-02
Anticipated expiration: 2004-04-28
Also published as: JPH02141347U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、缶とくに缶ビールなどのように同じものを
数個まとめて購入される缶用に用いる手提付き包装袋で
ある。

缶ビールなどの缶入りの飲食品を数個購入する場合、
重量があるため手提把手付き袋が持ち帰りに便利である
ので好まれている。

本発明はこのような缶用の手提付き包装袋に関するも
のである。

［従来の技術］従来は、ビール缶は数個をセットにして、手提把手付
きボール紙製の箱に入れて、販売されている。

しかし、このような箱は缶の上に大きな手提部分があ
るため積み重ねることができないので陳列容積が大きく
なり、売り場面積の効率が悪い。

また、缶ビールなどは、包装のまま冷やして、缶の表
面を洗わないで飲むことも多く、陳列の際に、缶の上面
が外気にさらされているので埃などが付き、清潔感を損
なう欠点がある。

そこで、プラスチックフイルム製袋体に熱シールによ
り密封して、その密封シールの上に袋体フイルムから延
設したフイルムの中に厚手のプラスチックシートを芯と
して入れたヘッダーを取り付け、このヘッダーに指穴を
開けたものであるが、この袋では、結局、缶の重量を支
えるのは、厚手のシートではなく、袋体を構成する薄手
のフイルムのシール部分であるため缶の重量を支えるた
めには、相当厚いフイルムを袋体に使用する必要が生じ
る。さらに、このような袋の場合は包装体の形状の上部
のフイルムが弛んで体裁がよくない欠点がある。

［考案が解決しようとする課題］本考案は、缶の包装に用いる手提付き袋であって、包
装のシールが体裁良くできて、しかも、手提部分の構造
の強度が大きく、陳列面積を取らない缶用手提付き包装
袋を提供することを目的とするものである。

［課題を解決するための手段］本考案者は、袋体部の缶が収納されている位置の側面
に手提の把手を付けて、袋体側面の広い面積と厚手の把
手の面とを接合させて、缶の重量を従来の前記袋のよう
な線で支えるのを袋体部分の面で支えるようにして、そ
の上、把手と袋体との該接合面の位置より上にある袋体
の余剰フイルムを缶の上にきちんと折り畳んで、この合
わせ目にシールなどを貼付して封口すれば、最も目立つ
包装の上部分がきちんと包装されて体裁がよいことに着
目して本考案をなすに至った。

すなわち、本考案は、プラスチックフィルム製の袋体
の表裏の袋体面に、袋体の上部開口縁から収納した缶の
縦幅の50〜100％離れた位置であって、収納された缶の
高さに近い位置を把手接合面の上縁として、該上縁から
の高さが収納された缶の縦幅とほぼ同寸にした厚手のプ
ラスチック製シートからなる手提用把手を取り付け、該
把手の幅が収納した缶の横幅の30〜100％である缶用包
装袋を提供するものである。

本考案に用いるプラスチックフイルム又は厚手のプラ
スチックシートは、熱可塑性樹脂であれば特に制限はな
く使用することができ、例えば、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリエステル、ポリアミド等の樹脂フイルム
を使用することができる。

本考案を実施例の図面により、さらに、詳細に説明す
る。

第１図、第２図及び第３図の包装袋は、薄手のプラス
チックフイルムからなる側部にガゼット折り２を設けた
袋である。

この実施例の袋の２枚の把手３は、線６より下の面で
接着剤層７によって袋体フイルムに接合されている。こ
の接合は接着剤の代わりに融着により行うこともでき
る。把手３には指穴４が設けてある。

この接合面の上縁６の位置は、袋体フイルムの上縁９
から収納する缶の縦幅の60％の長さだけ低い位置にあ
る。缶の縦幅は通常カゼット折り２の部分のフイルム幅
に一致する。

また、上縁６の位置は、本実施例の袋に缶を収納した
状態で、缶の高さとほぼ一致又は低い位置にある。缶の
高さより高くなると把手接合面が曲がり上面の封口がで
きなくなる。缶の高さより上縁６を低くすることはでき
るが、低くしすぎると吊り下げたときの安定性が悪くな
る。

本実施例では、缶を収納してから、上縁６の所から上
のフイルムを第４図のように折り畳むことができる。

そして、上縁９の合わせ目にシール８を貼付すること
により開口部を封口することができる。

この場合、前記接合面の上縁の位置が缶の幅の50％以
下であると、包装の上面が隙間があき、完全に覆うこと
ができない。

また、缶の幅の100％を越えると、封口の折り畳みの
際に、フイルム上縁９の先端が余って、包装の体裁が悪
い。

本実施例の把手３の幅は収納された缶の横幅の80％の
幅であるが、この幅が100％を越えると把手のシートが
包装体の側面に折れ曲がり、吊り下げたときの強度が低
下する。また、30％未満では、把手３及び接合部の強度
が低下する。

この幅は収納缶の横幅と一致させるのが体裁としてよ
く、さらに、その上縁６からの高さを収納缶の縦幅以
下、好ましくは、これと同じにしておくと、把手を包装
袋の上面に折り畳んで、シールで止めておき、持ち帰り
のときにシールを外して把手として使用することができ
る。このようにすれば、直方体の形状になるので陳列又
は在庫の際に積み重ねが容易であり、保存、陳列に便利
である。この場合、把手の缶の高さの所に内側に向ける
折り癖を付けておくと便利である。

通常、缶の横幅は、袋体の正面フイルムの幅と一致さ
せるのが望ましい。

本考案における収納された缶の高さ、縦幅又は横幅と
は、包装袋内の収納状態の缶の端から端までの長さであ
り、１個の缶の寸法とは限らず、例えば、２列に並べた
場合は２列の缶の幅であり、３段に積んだときは３個の
缶の高さである。

［考案の効果］本考案の缶用包装袋は、把手の接合面積が広いため袋
体の重量が分散して袋体全体にかかるので、把手接合部
が丈夫であり、上面を完全に包装してシールできる利点
があり、その上包装体としての形状の体裁がよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の缶用把手付き包装袋であ
り、第２図はその縦断面図であり、第３図はその平面図
であり、第４図はその包装体の上面のフイルムの折り畳
み状態を示す図である。図中の符号は、1;袋体正面フイルム、2;ガゼット折り、
3;把手、4;吊り下げ穴、5;接合面、6;接合面上縁、7;接
着剤層、8;シール、9;袋体フイルム上縁である。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】プラスチックフイルム製の袋体の表裏の袋
体面に、袋体の上部開口縁から収納した缶の縦幅の50〜
100％離れた位置であって、収納された缶の高さに近い
位置を把手接合面の上縁として、該上縁からの高さが収
納された缶の縦幅とほぼ同寸にした厚手のプラスチック
製シートからなる手提用把手を取り付け、該把手の幅が
収納した缶の横幅の30〜100％である缶用包装袋。