JP3245031B2 - バッグインボックス用袋体およびバッグインボックス - Google Patents

バッグインボックス用袋体およびバッグインボックス

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JP3245031B2
JP3245031B2 JP29573395A JP29573395A JP3245031B2 JP 3245031 B2 JP3245031 B2 JP 3245031B2 JP 29573395 A JP29573395 A JP 29573395A JP 29573395 A JP29573395 A JP 29573395A JP 3245031 B2 JP3245031 B2 JP 3245031B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、食品産
業、車産業、トイレタリー産業等の各種分野において液
体製品(飲料、カーオイル、洗剤等)を貯蔵、運搬する
ために利用されるバッグインボックス用袋体とバッグイ
ンボックスに関する。
【0002】さらに詳しくはバッグインボックス用の内
袋であって耐衝撃性、内容物の使いきり性および内容物
の充填時や外箱からの取り出し後における自立性に優れ
たバッグインボックス用袋体に関するものであると共
に、国際規格のパレット上に無駄なスペースを生じない
ように隙間なく並べることができ、2段以上に積み上げ
ても充分な安定性と強度を有し、しかもコンパクトで取
扱いが容易なバッグインボックスに用いられる内袋に関
するものである。
【0003】また、本発明は、内容物を取り出す際の使
い勝手性と使いきり性の改善を図ったバッグインボック
スに関するものでもある。
【0004】
【従来の技術】近年、ミネラルウォーター等の飲料や工
業用薬品などの種々の液体の輸送・保管には使い捨てタ
イプのいわゆるワンウェイ容器であるバッグインボック
スが広く用いられている。
【0005】このバッグインボックスは、内装としてプ
ラスチックフィルムをシール加工して得た平袋や溶融プ
ラスチックをブロー成形して得た一体成形品のようなプ
ラスチック製の折り畳み可能な袋または容器を用い、こ
の内装にダンボール箱等の外箱を外装したものであり、
内容液体に対する耐水性、耐薬品性、ガスバリア性等を
内装のプラスチック製袋体または容器に受け持たせる一
方、輸送・保管上必要な剛性は外装に受け持たせるよう
に構成されている。このように構成されるバッグインボ
ックスは、従来のガラス瓶やブリキ缶等に比べ回収が不
要なので省力化・経費節減に役立つとともに、折り畳み
可能なので空容器の輸送・保管が容易で流通コストの低
減が図れるなどの利点を有している。
【0006】バッグインボックス用の内袋としては、た
とえば図12に示すような袋本体1の上部に注出口12
を有する合成樹脂製の平袋501が用いられている。そ
して図13に示すように、この平袋501は内容物であ
る液体が充填された後、外箱41内に収納され、封入さ
れる。
【0007】しかし、このような平袋型の内袋は外箱の
内部形状に対する追従性が悪いので、外箱内へ収納した
場合に外箱と内袋の間に無駄な空間42が生じ易く、内
袋の隅部4は外箱の内部形状に追従するために折れ曲が
ってしまい、また、隅部以外の部分にも折れ目や皺が出
来やすい。そして、外箱と内袋の間に無駄な空間42が
生じると、内袋は外箱内部で動きやすいので、バッグイ
ンボックスに落下などの大きい衝撃が加えられた場合に
内袋が破裂しやすく、振動などの小さい衝撃が加えられ
た場合にも内袋がこすれて傷付き破れやすい。また、内
袋の一部、特に隅部4が折れ曲がると、その折れ曲がっ
た部分に残液が溜まるので(いわゆる「宙水」)、内容
物を最後まで使い切ることが困難である。特にバッグイ
ンボックスの場合には比較的内容量が大きいので、上記
折れ曲がった部分に溜まる残液の量も多く、残液の排出
性をいかに向上させるかが重要である。
【0008】さらに、平袋型の内袋は自立性を有しない
ので、バッグインボックスの製造過程において該内袋に
液体を充填し、その後、外箱内に収納するに際し、内袋
の取扱いが不便である。また、内袋に自立性がないと、
たとえば水気が多い濡れた場所でダンボール箱が外装さ
れたバッグインボックスを使用する場合等のように、使
用環境に応じて外箱を取り除き内袋だけの状態で使用し
たい場合においても、取扱いが不便である。
【0009】一方、バッグインボックスの把持を容易に
し使い勝手をよくすると共に、保管運搬時等にコンパク
トに積み上げるために、バッグインボックスは立方体形
状とするのが望ましい。かかる観点から、比較的需要の
多い20リットル前後の内容量を有するバッグインボッ
クスは、一辺が約300mmの立方体とされている。し
かし、近年、運搬や保管のためにさまざまな物品を乗せ
るパレットの寸法について、国際規格が1100mm×
1100mm(縦×横)と定められ、今後、この国際規
格品がパレットの主流になると共に、パレットを取り扱
う流通部門等の各施設でもこの国際規格品に合わせた規
格や仕様を採用していくことが予想される。そして、一
辺が300mm前後の立方体形状を有するバッグインボ
ックスを国際規格のパレット上に配列する場合には、一
段につき縦3列×横3列の合計9個しか積むことができ
ず無駄なスペースが多く残ってしまうという問題があ
る。また、立方体のバッグインボックスではパレット上
に棒積みされることになるので、積載時や運搬時の安定
性に欠ける。
【0010】ところで、バッグインボックスの排液性や
使い勝手性に対する外箱の影響も無視できない。バッグ
インボックスから内容物を取り出す際には、例えば、外
箱を両手で持ち、その底部の縁を台の上に支え、外箱か
ら突出した注出口(スパウト)から流れ出る内容物を適
当な容器に移しとるなどの操作を行っている。ここで、
バッグインボックスの内袋が平袋の場合には、その注出
口(スパウト)は通常、外箱の開口部に固定されている
ので、注出口の周囲の袋本体に折れ目や皺が多数形成さ
れ、更にそれらが重なり合ってる。注出口周辺のこの折
れ目や皺は、排液を困難にする原因となるのは言うまで
もなく、排液の脈動を引き起こし、液ダレの原因にな
る。また、外箱の開口部から突出する注出口は、外箱に
固定されている上、短く、ホース状となっていないの
で、注出口を手で握って内容物の流出方向を制御するこ
とができず、やはり液ダレで周囲を汚す原因になる。
【0011】一方、バッグインボックスの内袋が一体成
形品の場合には、内袋が外箱の内部形状に近い形をとっ
ており、その注出口は外箱の開口部に固定されておら
ず、しかも注出口の周囲の袋本体はロート型となってい
るので、使いきり時において残液が注出口に集まり易
い。また、注出口が外箱の開口部に固定されていないこ
とから、ある程度の自由度があり、内容物の流出方向を
制御することも少しは可能である。しかしながら、一体
成形品の内袋は、透明性が悪いので使いきり時の残液量
を確認しにくく、また厚く堅く、しかも注出口の長さも
短いので、注出口に若干の自由度はあるものの、平袋の
場合と同様、注出口を手で握って内容物の流出方向を制
御することは困難である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みて成し遂げられたものであり、その第一の目的は、耐
衝撃性、内容物の使いきり性および内容物の充填時や外
箱からの取り出し後における自立性に優れたバッグイン
ボックス用の内袋を提供することにある。また第二の目
的は、国際規格のパレット上に無駄なスペースを生じな
いように隙間なく並べることができ、しかも立方体のバ
ッグインボックスと比べても積み上げ時の安定性や強
度、或いは把持や持ち運びの容易性の点で遜色のないバ
ッグインボックスに用いられる内袋を提供することにあ
る。そして第三の目的は、内容物の流出方向を容易に制
御することができ、残液量の視認性がよく、残液量が極
めて少ないバッグインボックスを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、バッグインボックス用の内袋
を、(a)袋の前側と後ろ側を構成する対向する一対の
平面部および折り襞状に内方に折り込まれた谷折り線を
備えるように形成された2つの側面部を有する4方シー
ルの袋本体の各隅部に、閉鎖シール部と三角形状のフィ
ン部とを有し、(b)前記袋本体を構成する平面部およ
び側面部は、接着されない状態で重ね合わされた少なく
とも2枚の合成樹脂製フィルムによって形成されてお
り、(c)前記閉鎖シール部は、袋本体を一対の平面部
が重なり合い且つ重なり合った平面部の間に前記谷折り
線を備えた2つの側面部が介在するように折り畳んだ状
態下で対向する袋本体の内面同士を、頂部シール部およ
び底部シール部のうちのいずれかのシール部の任意位置
から側面シール部の任意位置までに渡って直線帯状に接
着することによって形成されたものであり、(d)前記
三角形状のフィン部は、頂部シール部および底部シール
部のうちのいずれかのシール部、側面シール部および閉
鎖シール部に囲まれることによって形成されたものであ
ることを特徴とするバッグインボックス用袋体となるよ
うに構成した。
【0014】上記発明には、いくつかの好適な態様があ
る。第一に、上記のバッグインボックス用袋体におい
て、袋本体の前側と後ろ側の隅部の対向する頂点同士が
接着されているように構成することができる。
【0015】第二に、上記のバッグインボックス用袋体
において、一対の平面部および2つの側面部のそれぞれ
に少なくとも1つずつ、袋本体の上下方向に延在するよ
うに帯状のフィルム片が接着されているかまたは帯状の
気体充填層が設けられているように構成することができ
る。
【0016】第三に、上記のバッグインボックス用袋体
において、袋本体の頂部側または底部側のうちの少なく
とも一方に左右一対の吊り下げ部が形成されており、該
吊り下げ部は、対向し合う前側と後ろ側の三角形状のフ
ィン部同士を、隅部の頂点の位置で接着すると共に、頂
部シール部上または底部シール部上の少なくとも一箇所
の位置で接着することによって形成されているように構
成することができる。
【0017】第四に、上記のバッグインボックス用袋体
において、少なくとも1つの三角形状のフィン部にパン
チ穴が形成されているように構成することができる。第
五に、上記のバッグインボックス用袋体において、前記
合成樹脂製フィルム中の少なくとも1層が金属箔の層で
あるように構成することができる。
【0018】第六に、上記のバッグインボックス用袋体
において、(e)頂部シール部と閉鎖シール部とに挟ま
れた狭角を45〜55°とし、底部シール部と閉鎖シー
ル部とに挟まれた狭角を40〜50°とするように構成
することができる。
【0019】第七に、上記のバッグインボックス用袋体
において、(f−1)シール部の幅を除いた実寸法で、
上記平面部の横寸法が260〜340mm、上記側面部
の横寸法が180〜260mm、および上記平面部と上
記側面部の縦寸法が490〜660mmであり、(g)
内容物の充填時には直方体となるように構成することが
できる。
【0020】第八に、上記のバッグインボックス用袋体
において、(f−2)シール部の幅を除いた実寸法で、
上記平面部の横寸法が190〜270mm、上記側面部
の横寸法が140〜220mm、および上記平面部と上
記側面部の縦寸法が330〜600mmであり、(g)
内容物の充填時には直方体となるように構成することが
できる。
【0021】また、本発明においては、バッグインボッ
クスを、外箱の内部に、注出口を備えた前記いずれかの
バッグインボックス用袋体、或いは、注出口を備え且つ
合成樹脂製フィルムからなる4方シールの袋体(例えば
平袋)が内袋として収納されており、外箱の一面には、
内袋の注出口を突出させる際に該注出口の周囲の袋本体
を50mm以上引き出すことが可能な径を有する開口部
を形成するための開封補助手段が備えられていることを
特徴とするバッグインボックスとなるように構成した。
【0022】そして、好適には、上記バッグインボック
スに備えられた開封補助手段を、外箱の一面を、前記開
口部の中心点となるべき位置から放射状に引き裂くこと
ができ、開封後には、前記開口部の周囲に扇状の断片が
残る開封補助手段とすることができる。また、上記バッ
グインボックスは、好適には、内袋の容量が5〜25リ
ットルであり、外箱が立方体又は直方体となるように構
成することができる。
【0023】本発明のバッグインボックス用袋体は、次
のような作用を奏する。第一に、本発明のバッグインボ
ックス用袋体は、前後の平面部とガセットを有する側面
部に囲まれ且つ該平面部と該側面部の側縁部同士がシー
ルされた柱構造をとり、しかも頂部側および底部側の各
隅部に、あたかも隅部を斜めに切り取るような直線帯状
の閉鎖シール部が設けられているので、内容物である液
体を充填すると立方体または直方体に近い形状をとる。
したがって、本発明のバッグインボックス用袋体は、立
方体または直方体の形状を有する外箱の内部形状に対し
て追従性が優れ、外箱内にぴったりとおさまり、外箱と
内袋の間の無駄な空間が極めて少ないので、内袋が外箱
内で動きにくく、衝撃による破裂やこすれによる破れが
起こりにくい。
【0024】第二に、本発明のバッグインボックス用袋
体には、各隅部に、袋本体の内部空間から完全に閉鎖さ
れて内容物が入り込めない三角形状のフィン部が形成さ
れている。このため隅部に残液が溜まることはなく、バ
ッグインボックスの残液排出性が向上する。さらに、三
角形状のフィン部と一体的に形成された前記の閉鎖シー
ル部は、衝撃に対して応力分散の効果があるので、袋体
の耐衝撃性が向上する。
【0025】第三に、本発明のバッグインボックス用袋
体は、内容物である液体を充填すると立方体または直方
体に近い形状をとるので、自立性に優れている。したが
って、バッグインボックスの製造過程(たとえば内袋へ
液体を充填する工程や外箱内へ内袋を収納する工程な
ど)やバッグインボックスの外箱を取り外して内袋だけ
の状態で使用する場合において、取扱いが容易である。
【0026】第四に、本発明のバッグインボックス用袋
体の平面部および側面部は、接着されない状態で重ね合
わされた少なくとも2枚の合成樹脂製フィルムによって
形成されているので、外側の合成樹脂製フィルムのみが
外箱との摩擦で摩耗し、内側の合成樹脂製フィルムは外
側の合成樹脂製フィルムに対する滑りによって摩耗しに
くい。したがって、1枚の合成樹脂製フィルムで形成さ
れた同じ厚さの平面部および側面部と比べて破れにく
い。また、内袋の平面部および側面部が上記のように数
枚重ねの合成樹脂製フィルムによって形成されている場
合には、1枚の合成樹脂製フィルムで同じ厚さの平面部
および側面部を形成した場合と比べて内袋の柔軟性に富
んでいるので、該内袋を外箱内に収納する際の取扱いが
容易である。
【0027】第一の好適な態様において、袋本体の前側
と後ろ側の隅部の対向する頂点同士を接着した場合に
は、上記三角形状のフィン部が跳ね上がったり不特定の
方向に無秩序に折れ曲がったりしないので、バッグイン
ボックスの製造過程(たとえば内袋へ液体を充填する工
程や外箱内へ内袋を収納する工程など)やバッグインボ
ックスの外箱を取り外して内袋だけの状態で使用する場
合において、三角形状のフィン部が邪魔にならない。ま
た、三角形状のフィン部の介在によって、外箱の上面や
下面に内容物が充填されている部分の袋壁が直接接触し
なくなるので、振動等による袋のこすれ、裂け、あるい
はピンホールが防止される。
【0028】第二の好適な態様において、袋本体の各平
面部および各側面部のそれぞれに少なくとも1つずつ、
袋本体の上下方向に延在するように帯状のフィルム片を
接着するかまたは帯状の気体充填層を設けた場合には、
内袋の自立性がさらに向上する。上述のように本発明の
バッグインボックス用袋体は自立性を有しているが、比
較的容量が大きいので液体充填の前後を通じて袋本体の
胴部がたるみやすく、自立性が不十分な場合がある。こ
れに対して帯状のフィルム片が接着されているかまたは
帯状の気体充填層が設けられている場合には、袋本体の
胴部にコシが出る(剛性または曲げ抵抗性が向上する)
ので、胴部のたるみが低減され、内袋の自立性がさらに
向上する。
【0029】第三の好適な態様において、対向し合う前
側と後ろ側の三角形状のフィン部同士を、隅部の頂点の
位置で接着すると共に、頂部シール部上または底部シー
ル部上の少なくとも一箇所の位置で接着することによっ
て、袋の頂部側または底部側のうちの一方または両方に
左右一対の吊り下げ部を形成した場合には、フィン部と
胴部の間の空間に手や機械ハンドを差し入れて袋体を吊
り下げることが可能になる。
【0030】第四の好適な態様において、袋本体の各隅
部にある三角形状のフィン部の少なくとも1つにパンチ
穴を形成した場合には、そのパンチ穴にフック等を引っ
かけることによって袋の自立を補助したり、袋を吊り下
げたりできるので、バッグインボックスの製造過程や内
袋だけの状態で使用する際の取扱いが容易である。
【0031】第五の好適な態様において、合成樹脂製フ
ィルムの少なくとも1層を金属箔の層とした場合には、
袋体の遮光性が極めて高くなり、また金属箔層の形状保
持作用によって袋の自立性が向上する。
【0032】第六の好適な態様において、頂部シール部
と閉鎖シール部とに挟まれた狭角を45〜55°とし、
底部シール部と閉鎖シール部とに挟まれた狭角を40〜
50°とした場合には、外箱の内部形状に対する内袋の
追従性と残液の低減効果とが特に優れている。
【0033】すなわち、底部シール部と閉鎖シール部と
に挟まれた狭角を40〜50°とすることによって、充
填時における袋体の底部を立方体または直方体に非常に
近い形状とすることができる。また、ちょうど隅部が折
れ曲がる位置に沿って閉鎖シール部を設けることができ
るので、充填空間を最大限に取りながら隅部の残液貯留
を充分に阻止することができる。さらに、衝撃に対する
応力分散の効果を最大とすることができる。
【0034】一方、袋体の頂部は、内容物の自重で下方
へ引っ張られ、注出口が備えられ、また、開封時に内容
物があふれ出さないように若干の未充填空間が残されて
いる。このため、当該袋体の頂部は、底部ほどには上面
が平坦化しないで若干尖った形状を取り、頂部の隅部は
底部の隅部と比べてより深い位置で折れ曲がりやすい。
そこで、頂部においては、頂部シール部と閉鎖シール部
とに挟まれた狭角を45〜55°として閉鎖シール部の
位置を若干深くすることによって、頂部においても隅部
が折れ曲がる位置に沿って閉鎖シール部を設ける。その
結果、袋の頂部において、充填空間を最大限に取りなが
ら偶部の残液貯留を充分に阻止することができる。
【0035】第七の好適な態様において、(f−1)シ
ール部の幅を除いた実寸法で、上記平面部の横寸法を2
60〜340mm、上記側面部の横寸法を180〜26
0mm、および上記平面部と上記側面部の縦寸法を49
0〜660mmとし、(g)内容物の充填時に直方体と
なるようにした場合には、国際規格のパレットとの相性
が極めて良い20リットル前後の容量のバッグインボッ
クスを提供することができる。
【0036】すなわち、上記寸法の平面部と側面部とを
有する本発明の袋体は、20リットル前後の容量を有
し、内容物の充填時には平面部の横寸法260〜340
mm、側面部の横寸法180〜260mm、高さ230
〜480mmのおおむね直方体となる。従って、この袋
体を内袋として使用すれば、内容量が20リットル前後
で、実質的に上記寸法と同じ寸法を有する直方体のバッ
グインボックスが得られる。なお、充填時の袋の高さの
方が充填前の平面部および側面部の縦寸法と比べて側面
部の横寸法分だけ短くなるのは、平面部と側面部の上端
と下端が袋体の上面側と下面側に回り込むことによっ
て、充填時形状の上面と底面が形成されるためである。
【0037】そして、このようにして得られた容量20
リットルで直方体形状のバッグインボックスは、110
0mm×1100mm(縦×横)のパレット上に、一段
当たり縦4列×横3列の合計12個をぴったりと積むこ
とができる。また、バッグインボックスが上記寸法の範
囲内であれば、個々のバッグインボックスは幅が薄くな
り過ぎたり細長くなり過ぎたりしないので、把持が容易
で使い勝手がよく、充分な安定性と強度も保持してい
る。さらに、バッグインボックスが直方体であれば、バ
ッグインボックスを並べる方向を各段ごとに変えて井桁
状に積み上げることができるので、積み上げた山全体と
しても充分な安定性と強度を確保することができる。
【0038】第八の好適な態様において、(f−2)シ
ール部の幅を除いた実寸法で、上記平面部の横寸法を1
90〜270mm、上記側面部の横寸法を140〜22
0mm、および上記平面部と上記側面部の縦寸法を33
0〜600mmとし、(g)内容物の充填時には直方体
となるようにした場合には、国際規格のパレットとの相
性が極めて良い10リットル前後の容量のバッグインボ
ックスを提供することができる。
【0039】すなわち、上記寸法の袋体は、10リット
ル前後の容量を有し、内容物の充填時には平面部の横寸
法190〜270mm、側面部の横寸法140〜220
mm、高さ110〜460mmのおおむね直方体とな
る。従って、この袋体を内袋として使用すれば、内容量
が10リットル前後で、実質的に上記寸法と同じ寸法を
有する直方体のバッグインボックスが得られる。
【0040】そして、このようにして得られた容量10
リットルで直方体形状のバッグインボックスは、110
0mm×1100mm(縦×横)のパレット上に、一段
当たり縦5列×横4列の合計20個をぴったりと積むこ
とができる。また、第七の態様と同じく、個々のバッグ
インボックスは幅が薄くなり過ぎたり細長くなり過ぎた
りしないので、把持が容易で使い勝手がよく、充分な安
定性と強度も保持している。さらに、バッグインボック
スを並べる方向を各段ごとに変えて井桁状に積み上げる
ことができるので、積み上げた山全体としても充分な安
定性と強度を確保することができる。
【0041】一方、本発明のバッグインボックスにおい
ては、使用時に開封補助手段を使って外箱に開けた開口
部から、注出口と共に注出口の周囲の袋本体を50mm
以上引き出すことができるので、注出口の周囲がロート
型になる。このため、注出口に内容物が集まり易く、排
液も円滑である。従って、残液が残りにくく、脈動も少
ない。また、注出口が外箱から十分に引き出されている
ので、注出口を容易に掴むことができ、内容物の流出方
向を制御しやすい。しかも、内袋は一体成形品ではな
く、薄い合成樹脂製フィルムのシール加工によって形成
されたものであり透明性が高いので、残液の視認性が良
好である。
【0042】本発明のバッグインボックスに設ける開封
補助手段は、開口部を開ける際に、外箱の開口部の中心
点となるべき位置から放射状に外箱を引き裂くことがで
き、且つ、扇状の引き裂き断片を開口部の周囲に残すこ
とが出来るような開封補助手段とするのが好ましい。こ
の場合、開口部から引き出された注出口および注出口の
周囲の袋本体が、開口部の周囲に残された扇状の引き裂
き断片によって押さえつけられ、あるいは支持されるの
で、注出口の位置が安定する。
【0043】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を示
し、本発明についてさらに具体的に説明する。図1は、
本発明のバッグインボックス用袋体の一例を折り畳んだ
状態を示す正面図である。また図2は、図1の袋体に内
容物を充填した状態を示す斜視図である。
【0044】図1および図2に沿って説明すると、本発
明のバッグインボックス用袋体101は、水や油の輸送
・保管に用いられる容量20リットルの袋体である。た
だし、本発明においては、内容物の種類および容量に特
別の制限はない。内容物としては、たとえば飲料水、コ
ーヒー、スープ、ワイン、酒、牛乳、乳飲料等の飲料、
醤油、ソース等の風味調味料、カーオイル、洗剤、工業
用薬品等の化学製品などが広く該当する。内容物は、固
形物入りの液体であってもよいし、粉体等の液体以外の
流動体であってもよい。また、容量に関しては、たとえ
ば5リットル程度の家庭用から、20リットル程度の業
務用にまで広く適用できる。
【0045】図2に示したように、内容物を充填した状
態の本発明の袋体は、三角形状のフィン部11が存在す
ることを除けば、おおむね立方体または直方体である。
なお、袋体101の場合には、おおむね直方体である。
【0046】袋体101は、袋の前側と後ろ側を構成す
る対向する一対の平面部2、3および折り襞状に内方に
折り込まれた谷折り線6を備えるように形成された2つ
の側面部5を有し、袋本体の周縁に頂部シール部7、底
部シール部8および側面シール部9が存在する4方シー
ルの袋体であり、且つ、袋本体の各隅部4に閉鎖シール
部10と三角形状のフィン部11とを有している。
【0047】各平面部および各側面部は、正方形または
長方形であり、袋体101の場合、平面部2、3および
側面部5はすべて長方形である。頂部シール部7、底部
シール部8、側面シール部9および閉鎖シール部10を
形成するための接着は、通常、ヒートシール法によって
行われる。なお、袋本体を形成するためのフィルムを折
り曲げ成形することによって、頂部シール部7、底部シ
ール部8および側面シール部9の一部を省略することが
できる。袋体101には、適宜、従来のバッグインボッ
クス用内袋と同様の注出口12を設けてもよい。
【0048】図3は、充填された状態の本発明の袋体1
01の水平方向切断面を模式的に示した図である。図3
に示すように、平面部2、3および側面部5は、接着さ
れない状態で重ね合わされた少なくとも2枚の合成樹脂
製フィルムによって形成され、緩衝撃型の構造となって
いる。ここで、「重ね合わされた少なくとも2枚の合成
樹脂製フィルムによって形成される」とは、複数の合成
樹脂フィルムが分離しているかまたは分離可能な状態で
重ね合わされた構造をとっていることを言う。そのよう
な構造としては、例えば、図3に示すような接着されな
い状態で重ね合わされた構造を例示することができる。
また、別の例としては、袋の使用開始後に剥離する程度
の接着強度で疑似接着された積層構造を例示することが
できる。疑似接着されたフィルムは、袋の製造段階にお
いてその取扱いが容易である。
【0049】図3において前側の平面部2を例にとって
説明すると、平面部2は外側フィルム2−aと内側フィ
ルム2−bとから形成され、側面シール部9等の各シー
ル部において上記フィルム2−aと2−bとが接着さ
れ、それ以外の未接着部分では両フィルムの間に空間1
6が存在する。ただし、両フィルムは、側面シール部9
等の各シール部以外の部分17において局部的に接着さ
れていてもよい。各フィルムは、2−bのように単層フ
ィルムであってもよいし、2−aのように複合フィルム
であってもよい。
【0050】各合成樹脂製フィルムあるいはフィルム中
の各層の材料樹脂や厚さ等は、内容物の性質や袋に要求
される強度等の諸条件を考慮して適宜決定されるもので
あるが、一般的には、外側フィルム2−aまたは外側フ
ィルムの外側層2−a1に関しては、外部環境との関係
で要求される強度や耐摩耗性等の性能を重視して決定さ
れ、一方、内側フィルム2−bまたは内側フィルムの内
側層(2−b中には存在しない。)に関しては、内部環
境との関係で要求される耐水性、耐薬品性、ガスバリア
性あるいはシール性等の性能を重視して決定される。ま
た、外側フィルム2−aと内側フィルム2−bとの間ま
たは外側フィルムの内側層2−a3と内側フィルムの外
側層(2−b中には存在しない。)との間の関係では、
なるべく両者間の滑りがよくなる組み合わせを選ぶのが
好ましい。
【0051】たとえば、上記の袋体101の平面部2、
3および側面部5においては、外側フィルム2−aは複
合フィルムであり、その層構成[外側層2−a1/中間
層2−a2/内側層2−a3]は、15μmの延伸ナイ
ロン(ON)/20μmのポリエチレン(PE)/60
μmの線状低密度ポリエチレン(LLDPE)である。
一方、内側フィルム2−bは単層フィルムであり、60
μmのLLDPEフィルムである。
【0052】その他の具体例としては、 (1)外側フィルム[外側から内側に向かって、15μ
mのポリ塩化ビニリデンコートON層(KコートON)
/20μmのPE/60μmのLLDPE]と内側フィ
ルム[60μmのLLDPE]、 (2)外側フィルム[12μmの金属蒸着ポリエチレン
テレフタレート層(VMPET)/15μmのON/2
0μmのPE/60μmのLLDPE]と内側フィルム
[60μmのLLDPE]、 (3)外側フィルム[15μmのON/20μmのPE
/60μmのLLDPE・ON・LLDPE共押出しフ
ィルム]と内側フィルム[60μmのLLDPE・ON
・LLDPE共押出しフィルム]、あるいは、 (4)外側フィルム[15μmのON/20μmのPE
/60μmのLLDPE・エチレン−ビニルアルコール
共重合体(EVOH)・LLDPE共押出しフィルム]
と内側フィルム[60μmのLLDPE・EVAL・L
LDPE共押出しフィルム] (5)外側フィルム[12μmのシリカ蒸着ポリエチレ
ンテレフタレート層/15μmのON/20μmのPE
/60μmのLLDPE]と内側フィルム[60μmの
LLDPE] (6)外側フィルム[12μmのアルミナ蒸着ポリエチ
レンテレフタレート層/15μmのON/20μmのP
E/60μmのLLDPE]と内側フィルム[60μm
のLLDPE]などの組み合わせを例示できる。
【0053】上記の例示において、ONは強度向上に有
効であり、KコートON、VMPET、EVOHはバリ
ア性向上に有効である。また(3)は、特に強度を向上
させたい場合に好適である。
【0054】合成樹脂製フィルム中の少なくとも1層
は、アルミニウム箔のような金属箔の層であってもよ
い。金属箔層は、袋体の遮光性を極めて高いものとし、
また袋体の形状保持性を高めて自立性の向上に寄与す
る。従って、外箱の遮光性があまり良くない場合や、内
袋を外箱から取り出して使用する場合などに効果的であ
る。
【0055】袋本体の各隅部4には、充填時の袋体10
1がなるべく立方体または直方体に近い形状となるよう
にする共に、各隅部4に三角形状のフィン部11を形成
するために、閉鎖シール部10が形成されている。この
閉鎖シール部10は、袋本体を、一対の平面部2、3が
重なり合い且つ重なり合った両平面部の間に谷折り線6
を備えた2つの側面部5が介在するように折り畳んだ状
態下、すなわち図1に示す状態下で、対向する袋本体の
内面同士を、頂部シール部および底部シール部のうちの
いずれかのシール部の任意位置Pから側面シール部の任
意位置Qまでに渡って直線帯状に接着することによって
形成される。
【0056】上記と同様に、充填時の袋体101がなる
べく立方体または直方体に近い形状となるようにする観
点から、任意位置Pは、できるだけ頂部シール部7およ
び底部シール部8と谷折り線6との交点に近いほうが好
ましい。このため、任意位置Pは、通常、頂部シール部
7および底部シール部8と谷折り線6との交点から±1
cmの範囲内、好適には該交点上に設けられる。
【0057】さらに、やはり上記と同様の観点から、各
隅部4に存在する各閉鎖シール部10は、袋本体の右側
と左側、前側と後ろ側および頂部側と底部側のそれぞれ
の位置関係にある閉鎖シール部同士ができるだけ対称的
であることが好ましい。
【0058】充填時の袋体101がなるべく立方体また
は直方体に近い形状となるようにする観点から、閉鎖シ
ール部10は、三角形状のフィン部11ができるだけ直
角二等辺三角形に近い形状となるように形成するのが好
ましい。そのためには、頂部シール部および底部シール
部のうちのいずれかのシール部と閉鎖シール部に挟まれ
た狭角m(m1、m2)および側面シール部と閉鎖シー
ル部に挟まれた狭角n(n1、n2)は、通常30〜6
0°、好適には40〜50°、特に好適にはm=n=4
5°とする。このような観点から、袋体101の底部側
においては、m2=n2=45°を採用している。
【0059】しかし、袋の頂部側の閉鎖シール部は、底
部側の閉鎖シール部よりも若干深い位置に形成するのが
さらに好ましい。より具体的には、頂部シール部と閉鎖
シール部とに挟まれた狭角m1の下限値を45°以上、
好ましくは46°以上、より好ましくは48°以上と
し、上限値を55°以下、好ましくは53°以下、より
好ましくは52°以下とする。袋の頂部側は、内容物の
自重で下方へ引っ張られ、注出口が備えられ、また、開
封時に内容物があふれ出さないように若干の未充填空間
が残されているので、底部ほどには上面が平坦化しない
で若干尖った形状を取り、その結果、頂部の隅部は底部
の隅部と比べてより深い位置で折れ曲がりやすい。そこ
で、頂部側の閉鎖シール部の角度を上記のように調整
し、頂部側においても偶部が折れ曲がる位置に沿って閉
鎖シール部を形成することによって、充填空間を最大限
に取りながら偶部の残液貯留を充分に阻止することがで
きる。このような観点から、袋体101の頂部側におい
ては、m1=50°、n1=40°を採用している。
【0060】袋本体の各隅部4には、頂部シール部7お
よび底部シール部8のうちのいずれかのシール部、側面
シール部9および閉鎖シール部10に囲まれることによ
って、閉鎖シール部10と一体的に、三角形状のフィン
部11が形成されている。この三角形状のフィン部11
の内部空間は、閉鎖シール部10によって袋本体の内部
空間から完全に閉鎖されているので、袋内に充填された
内容物はその中に入り込めない。したがって、袋体10
1を外箱内に収納する際に、三角形状のフィン部11が
形成されている各隅部4が折れ曲がっても、隅部に残液
は溜まらず、バッグインボックスの残液排出性が向上す
る。さらに、三角形状のフィン部と一体的に形成された
前記の閉鎖シール部10は、衝撃に対して応力分散の効
果があるので、袋体の耐衝撃性が向上する。
【0061】三角形状のフィン部11において対向する
袋本体の内面同士は、図1に示すように接着されていな
くてもよいが、閉鎖シール部10の接着部分と連続的に
接着されていてもよい。この場合には、フィン部11の
内部空間がない状態となる。また、フィン部11の内面
同士は、全面的にではなくて部分的乃至断続的に接着さ
れていてもよい。
【0062】三角形状のフィン部11は、本来的には本
発明の袋体の不要部分であり、この部分が跳ね上がった
り不特定の方向に折れ曲がったりして、該袋体の取り扱
いを繁雑にする。たとえば、バッグインボックスの製造
過程(たとえば内袋へ液体を充填する工程や外箱内へ内
袋を収納する工程など)やバッグインボックスの外箱を
取り外して内袋だけの状態で使用する場合において、三
角形状のフィン部11は邪魔になる。このような取扱い
上の繁雑さを解消するために、好適には図4に示すよう
に、袋本体の前側と後ろ側の隅部の対向する頂点R同士
を接着する。このようにすることによって、三角形状の
フィン部11が邪魔にならなくなるだけでなく、三角形
状のフィン部11の介在によって外箱の上面や下面に内
容物が充填されている部分の袋壁が直接接触しなくなる
ので、振動等による袋のこすれ、裂け、あるいはピンホ
ールを防止することもできる。頂点R同士を接着するに
際しては、頂点R付近をさらに接着してもよい。たとえ
ば、袋本体の前側と後ろ側の対向する頂部シール部7同
士または底部シール部8同士を、頂点Rの接着部分と連
続的にまたは不連続的に接着してもよい。なお、隅部の
頂点同士を接着する場合には袋本体の各シール部を形成
するのに用いられる接着装置を流用できる。
【0063】袋本体の前側と後ろ側の対向する頂部シー
ル部7同士または底部シール部8同士を、頂点Rの接着
部分と連続的または不連続的に接着することによって、
袋体の頂部側または底部側に左右一対の吊り下げ部を形
成してもよい。この吊り下げ部を形成した場合には、フ
ィン部と胴部の間の空間に手や機械ハンドを差し入れて
袋体を吊り下げることが可能となるので、袋体の移動や
内容物の排出に際して便利である。特に袋体の製造過程
においては、機械ハンドによって充填後の重い袋体を持
ち上げ、それを外箱に入れることができるので、人員の
削減による省力化や、無菌充填システムの導入による環
境衛生の向上に有利となる。
【0064】上記吊り下げ部を形成するために頂点Rの
位置の接着部と連続的または不連続的に形成される接着
部は、帯状のシール部であってもよいし、円形、楕円
形、四角形等のポイントシール部(スポットシール部)
であってもよい。
【0065】フィン部11には、図4に示すようにパン
チ穴14を開けてもよい。このパンチ穴14にフックを
引っかけることによって、バッグインボックス用袋体の
自立を補助したり、吊り下げたりすることができる。従
って、製造時において充填や外箱への収納などの各種作
業を行う場合や、使用時において外箱から内袋の取り出
して内袋だけの状態で使用する場合に便利である。通常
は図4に示すように、袋体の頂部側に、前後2枚のフィ
ン部を貫通する左右一対のパンチ穴14を形成する。た
だし、パンチ穴14の数と位置は特に制限されず、例え
ば、袋体の底部側に左右一対のパンチ穴を設けてもよ
い。
【0066】本発明のバッグインボックス用袋体におい
ては、図5および図6に示すように、一対の平面部2、
3および2つの側面部5のそれぞれに少なくとも1つず
つ、袋本体の上下方向に延在するように帯状のフィルム
片31を接着するか(図5)、または、帯状の気体充填
層32を設ける(図6)ことによって、ガセット袋の胴
部にコシが出すことができる。したがって、ガセット袋
の胴部がたるみにくくなり、袋の自立性が向上する。な
お、帯状の気体充填層32を設ける場合には、内袋の保
温性、断熱性およびクッション性をも向上させることが
できる。
【0067】帯状のフィルム片31としては、通常、幅
5cm程度のコシのある合成樹脂製フィルムを用い、こ
れをヒートシールなどの任意の接着方法で袋本体の胴部
に接着する。コシのある合成樹脂製フィルムとしては、
たとえば厚さ60μm以上、好適には60〜100μm
のポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムを例
示することができる。また、粘着性を有する紙ラベルや
プラスチックラベルなどを貼付してもよい。
【0068】帯状のフィルム片31は、数枚重ねされた
合成樹脂製フィルムのうちの外側フィルム2−a上に接
着してもよいし、内側フィルム2−b上に接着してもよ
い。また、数枚重ねされた合成樹脂製フィルムのうちの
一枚に、フィルム片31の役割を兼ねさせることもでき
る。たとえば、平面部2、3および側面部5において重
なり合う外側フィルム2−aと内側フィルム2−bと
を、局部的に且つ袋本体の上下方向に帯状に接着すれ
ば、フィルム片31を別途準備しなくてすむ。
【0069】図7は、図6に示された気体充填層32付
きの平面部2の断面を模式的に示した図である。この図
7に沿って説明すると、帯状の気体充填層32は、平面
部2の外側表面に、気体充填層32の内面となるべき未
接着部分33を残すように、気体不透過性フィルム34
を接着積層することによって形成される。数枚重ねされ
て平面部2を形成する合成樹脂製フィルムのうちの一枚
が複合フィルムである場合には、該複合フィルム中の一
層が気体不透過性フィルム34を兼ねていてもよい。た
とえば、外側フィルムの外側層2−a1は気体不透過性
フィルム34を兼ねることができる。気体不透過性フィ
ルム34の接着方法としては、ヒートシールなどの任意
の方法を採用することができる。なお、気体充填層1つ
分ずつに分割された気体不透過性フィルム34を数列並
べて接着してもよい。
【0070】図6に沿って説明すると、帯状の気体充填
層32は、通常、幅5cm程度であり、気体を充填しや
すいように気体送入口35が設けられている。また、気
体送入口35をすべての気体充填層32にそれぞれ設け
るかわりに、気体送入口35を有する気体充填層と有し
ない気体充填層とを気体送入路36で連絡すれば便利で
ある。内部に充填される気体としては、できるだけ反応
性の低いものが好適であり、たとえば空気、不活性ガ
ス、N2 ガス、CO2 ガスあるいはこれらの混合物が用
いられる。また、気体の充填容量は、無充填時のガセッ
ト袋と比べて胴部のコシが出る量であればよいが、充分
にその目的を達成するためには、通常、最大充填容量の
5v/v%以上、好適には7v/v%以上とする。
【0071】本発明の袋体の寸法は、パレットの国際規
格を考慮して決定するのが好ましい。かかる観点から、
袋体の容量を20リットル前後(大体15〜25リット
ル)とする場合には、シール部の幅を除いた実寸法で、
平面部の横寸法を260〜340mm、側面部の横寸法
を180〜260mm、平面部と側面部の縦寸法を49
0〜660mmとするのが好ましい。より好ましくは、
シール部の幅を除いた実寸法で、平面部の横寸法を28
0〜320mm、側面部の横寸法を200〜240m
m、平面部と側面部の縦寸法を490〜660mmとす
る。
【0072】上記寸法を有する袋体は、膨張すると平面
部と側面部の上端と下端が袋体の上面側と下面側に回り
込むので、充填時の袋の高さの方が充填前の平面部およ
び側面部の縦寸法と比べて側面部の横寸法分だけ短くな
る。このため、上記寸法を有する袋体は、充填時には平
面部の横寸法260〜340mm、側面部の横寸法18
0〜260mm、高さ230〜480mmのおおむね直
方体となる。従って、この袋体を内袋として使用すれ
ば、上記の膨張時寸法よりも僅かに大きい外寸法を有す
る直方体のバッグインボックスが得られる。
【0073】そして、このようにして得られた特定範囲
内の寸法を有する20リットル前後のバッグインボック
スは、図8に示すように、1100mm×1100mm
(縦×横)のパレット61上に、一段当たり縦4列×横
3列の合計12個をぴったりと積むことができる。ま
た、バッグインボックスが上記寸法の範囲内であれば、
個々のバッグインボックスは幅が薄くなり過ぎたり細長
くなり過ぎたりせずコンパクトなので、把持が容易で使
い勝手がよく、充分な安定性と強度も保持している。さ
らに、上記寸法のバッグインボックスは直方体であり、
バッグインボックスを並べる方向を、図8に示すように
各段ごとに変えて井桁状に積み上げることができるの
で、積み上げた山全体としても充分な安定性と強度を確
保することができる。
【0074】上記寸法の範囲内で袋の容量を調節したい
場合には、平面部と側面部の縦寸法だけを変更すること
によって容易に調節することができる。例えば、シール
部の幅を除いた実寸法で、平面部の横寸法を300m
m、側面部の横寸法を220mm、平面部と側面部の縦
寸法を575mmとする場合には、膨張時に容量20リ
ットル、平面部の横寸法300mm、側面部の横寸法2
20mm、高さ334mmとなる袋体が得られ、これを
外寸320mm×240mm×390mmの外箱に収納
してバッグインボックスとすることができる。
【0075】これに対して、上記寸法のうち平面部と側
面部の縦寸法を491mmに変更し、他の寸法は変えな
い場合には、膨張時に容量15リットル、平面部の横寸
法300mm、側面部の横寸法220mm、高さ250
mmとなる袋体が得られ、これを外寸320mm×24
0mm×300mmの外箱に収納してバッグインボック
スとすることができる。
【0076】さらに、上記寸法のうち平面部と側面部の
縦寸法を658mmに変更し、他の寸法は変えない場合
には、膨張時に容量25リットル、平面部の横寸法30
0mm、側面部の横寸法220mm、高さ417mmと
なる袋体が得られ、これを外寸320mm×240mm
×470mmの外箱に収納してバッグインボックスとす
ることができる。
【0077】本発明の袋体の容量を10リットル前後
(大体5〜15リットル)とする場合にも、パレットの
国際規格を考慮して袋の寸法を決定するのが好ましい。
袋体の容量を10リットル前後とする場合には、シール
部の幅を除いた実寸法で、平面部の横寸法を190〜2
70mm、側面部の横寸法を140〜220mm、平面
部と側面部の縦寸法を330〜600mmとするのが好
ましい。より好ましくは、シール部の幅を除いた実寸法
で、平面部の横寸法を210〜250mm、側面部の横
寸法を160〜200mm、平面部と側面部の縦寸法を
330〜600mmとする。
【0078】上記寸法を有する袋体は、内容物を充填し
た時には平面部の横寸法190〜270mm、側面部の
横寸法を140〜220mm、高さ110〜460mm
のおおむね直方体となるので、この袋を用いることによ
って、上記の膨張時寸法よりも僅かに大きい外寸法を有
する直方体のバッグインボックスが得られる。
【0079】そして、このようにして得られた特定範囲
内の寸法を有する10リットル前後のバッグインボック
スは、国際規格のパレット上に、一段当たり縦5列×横
4列の合計20個をぴったりと積むことができる。ま
た、コンパクトであり、把持が容易で使い勝手もよく、
充分な安定性と強度も保持している。さらに、バッグイ
ンボックスを並べる方向を各段ごとに変えて井桁状に積
み上げることができるので、積み上げた山全体としても
充分な安定性と強度を確保することができる。
【0080】容量が10リットル前後の場合にも、平面
部と側面部の縦寸法だけを変更することによってその容
量を容易に調節することができる。例えば、シール部の
幅を除いた実寸法で、平面部の横寸法を230mm、側
面部の横寸法を180mm、平面部と側面部の縦寸法を
464mmとする場合には、膨張時に容量10リット
ル、平面部の横寸法230mm、側面部の横寸法180
mm、高さ266mmとなる袋体が得られ、これを外寸
250mm×200mm×320mmの外箱に収納して
バッグインボックスとすることができる。
【0081】これに対して、上記寸法のうち平面部と側
面部の縦寸法を331mmに変更し、他の寸法は変えな
い場合には、膨張時に容量5リットル、平面部の横寸法
230mm、側面部の横寸法180mm、高さ133m
mとなる袋体が得られ、これを外寸250mm×200
mm×190mmの外箱に収納してバッグインボックス
とすることができる。
【0082】さらに、上記寸法のうち平面部と側面部の
縦寸法を597mmに変更し、他の寸法は変えない場合
には、膨張時に容量15リットル、平面部の横寸法23
0mm、側面部の横寸法180mm、高さ399mmと
なる袋体が得られ、これを外寸250mm×200mm
×450mmの外箱に収納してバッグインボックスとす
ることができる。
【0083】上述したようなバッグインボックス用袋体
を封入する外箱としては、従来から用いられているバッ
グインボックス用の外箱を用いることができる。バッグ
インボックス用の外箱として代表的なのは段ボール箱で
あるが、これを使用すると紙粉が出て内袋の外面に付着
したりバッグインボックスの周囲に飛散したりする場合
がある。この場合には、プラスチック等の紙粉が出ない
材質からなるコンテナーを用いてもよい。
【0084】プラスチック製のコンテナーのような耐久
性のよい外箱は、廃棄せずに回収して再使用することが
可能である。再使用型の外箱は折り畳み式とするのが好
ましく、また、内袋を外箱から取り出して使用すること
が比較的多い小容量(10リットル以下)の内袋を封入
するのに好適である。折り畳み式コンテナーは遮光性が
あまり良くない場合があるが、その場合にはアルミニウ
ム箔等の金属箔の層を少なくとも1層有する合成樹脂製
フィルムを用いた袋体を内袋とするのが好ましい。
【0085】外箱の壁面には、内袋の注出口を突出させ
るための開口部が必要である。そのため、通常は、外箱
の壁面にミシン目等の開封補助手段が設けられており、
開口部はこの開封補助手段を利用して使用開始時に開け
られる。開封補助手段によって形成されるこの開口部
は、注出口を突出させる際に、注出口の周囲の袋本体を
十分に引き出すことのできる大きさを有しているのが好
ましい。
【0086】図9に、そのような開封補助手段を備えた
外箱と本発明のバッグインボックス用袋体とを組み合わ
せてなるバッグインボックス202を示す。図9(A)
に示すように、バッグインボックスの外箱41には、そ
の一面に注出口を開けるための開封補助手段43が設け
られている。この開封補助手段としては、図示したミシ
ン目の他に、例えばティアテープ等を例示できる。図示
されていないが、外箱41の内部には本発明のバッグイ
ンボックス用袋体が収納されており、その注出口は開口
部となるべき開封補助手段43の真下に位置している。
注出口は開封後に開口部から引き出す必要があるので、
外箱には固定されていない。外箱の材質は特に制限され
ず、例えば、段ボール紙などを用いることができる。
【0087】図9(B)に示すように、上記のバッグイ
ンボックス202を開封すると、開口部44が形成され
る。なお、開口部の形状は特に制限されず、例えば、円
形、楕円形、四角形、六角形、八角形等の形状を例示で
きる。開口部44の径dは、キャップ13が付いた注出
口12と注出口の周囲の袋本体1とを十分に引き出すこ
とができる大きさを有している。このように開口部から
注出口と注出口の周囲の袋本体を十分に引き出すと、注
出口の周囲はロート型になり、注出口の周囲の折れ目や
皺も少なくなる。したがって残液が注出口に集まりやす
く、排液も円滑で脈動が少ない。また、注出口を、まる
でホースの先端のように取り扱うことができるので、内
容物の流出方向を制御することができる。さらに、注出
口付近の残液量も確認しやすい。
【0088】開口部から引き出す注出口の周囲の袋本体
の長さeは、50mm以上とするのが好ましく、特に6
0mm以上とするのが好ましい。一方、この長さeを一
定以上に長くしても、それに見合うだけ便利になるわけ
ではなく、むしろ注出口が邪魔になったり、開口部の径
dを極めて大きくする必要が生じる。このため、開口部
から引き出された袋本体の長さeは150mm以下とす
るのが好ましく、特に100mm以下とするのが好まし
い。注出口の周囲の袋本体1を50mm以上、好ましく
は50〜150mm引き出すことができる径dの具体的
な大きさは適宜決定されるべきものではあるが、通常、
径を50〜150mmの範囲に設定すれば袋本体を丁度
良い長さに引き出すことができる。ここで「径」とは、
円形であれば直径をいい、それ以外の形状であれば短径
をいう。
【0089】図10(A)〜(B)に示した開封補助手
段43によれば、外箱41の壁面を開口部の中心点とな
るべき位置から放射状に引き裂くことができ、開封後に
は開口部44の周囲に扇状の断片45が残る。この場合
には、開口部から引き出された袋本体1が扇状の断片4
5によって押さえつけられ、あるいは支持されるので、
注出口12の位置が安定する。
【0090】図11(A)〜(C)に、上述のような開
封補助手段43を備えた外箱41と本発明のバッグイン
ボックス用袋体とからなるバッグインボックスの一例を
示す。図11(A)に示すように、外箱41の頂部には
内側フラップ46、46と外側フラップ47、47とが
一対ずつある。内側フラップ46、46は、箱の中に収
納された内袋の注出口12と注出口の周囲の袋本体1と
を引き出す際の障害とならないように、略円弧状に切り
欠かれており、両内側フラップ46、46を閉じた時に
略半円形の切り欠き部が形成されるようになっている。
また、片方の外側フラップ47には、注出口12が当接
する位置に開封補助手段43が設けられている。この内
側フラップ46、46と外側フラップ47、47を順次
閉じ、次いで、注出口を外箱に固定することなく外箱を
封入すれば、図11(B)に示すようなバッグインボッ
クス204が完成する。そして、バッグインボックス2
04の開封補助部43を利用すれば所定の大きさの開口
部44を開けることができ、図11(C)に示すように
注出口12と注出口の周囲の袋本体1を引き出すことが
できる。
【0091】上記の外箱には、内袋として、平袋のよう
な合成樹脂製フィルムのシール加工によって製造された
4方シールの袋体を組み合わせてもよい。このような組
合せからなるバッグインボックスの場合にも、開口部か
ら注出口と注出口の周囲の袋本体とを引き出すことによ
って、残液の低減化、流出時の脈動の防止、流出方向の
制御、残液量の視認性向上を図ることができる。なお、
4方シールの袋体の周囲に形成されるシール部の一部
を、合成樹脂製フィルムを折り曲げ加工することによっ
て省略できる。
【0092】
【実施例】以下に実験例を示す。実験例1 図1の形状を有する4方シールの袋体を準備した。この
袋は、容量が20リットルで、[延伸ナイロン(ON)
15μm/ポリエチレン(PE)20μm/線状低密度
ポリエチレン(LLDPE)60μm]フィルムと60
μmのLLDPEフィルムとからなる平面部と側面部を
有する。寸法は、シール幅を除いた実寸法で、平面部の
横寸法が300mm、側面部の横寸法が220mm、平
面部と側面部の縦寸法が575mmであり、折り込まれ
たガセットの幅は110mmである。頂部側のフィン部
は頂部に沿った辺が110mm、側面部に沿った辺が1
31mmで、頂部シール部と閉鎖シール部とに囲まれた
狭角は50°である。底部側のフィン部は底部に沿った
辺及び側面部に沿った辺はどちらも110mmで、底部
シール部と閉鎖シール部とに囲まれた狭角は45°であ
る。
【0093】この袋体を専用のBIB(バッグインボッ
クス)用外箱に収納し、水を満たした後、スパウト部か
ら排水した。排水の初期には箱の両端を手で持ち、スパ
ウト部側の箱の底の縁を水を受ける容器の縁に当てて箱
を支えながら排水し、中の水が少なくなるに従い箱を傾
けながら排水した。その後、手で箱を水平に保ちながら
スパウト部を真下にした状態にして水が完全に切れるの
を待った。水がなくなる寸前には、箱を前後左右に軽く
振る操作をして水を出易くした。排水終了後、箱の蓋を
開けて袋の状態を観察した。
【0094】その結果、外観的には残液が溜まった袋の
折れ曲がり部分は認められなかった。空袋を取り出して
逆さにし、ビーカに残液を受けた後、メスシリンダで計
量した。
【0095】上記操作を5回繰り返したところ、残液は
実質ゼロ乃至10mlと極めて良好な結果が得られ、こ
の袋体は残液が溜まらない構造になっていることが確認
された。
【0096】なお、測定された残液は、袋の内側に付着
した水が集まって形成されたものと推定される。実験例2 図1の形状を有する容量10リットル、及び5リットル
の袋体について、実験例1と同様の試験を行ったとこ
ろ、同様の結果が得られた。
【0097】ここで用いた容量10リットルの袋体は、
実験例1と同じ2枚のフィルムからなる平面部と側面部
を有する。寸法は、シール幅を除いた実寸法で、平面部
の横寸法が230mm、側面部の横寸法が180mm、
平面部と側面部の縦寸法が464mmであり、折り込ま
れたガセットの幅は90mmである。頂部側のフィン部
は頂部に沿った辺が90mm、側面部に沿った辺が10
8mmで、頂部シール部と閉鎖シール部とに囲まれた狭
角は50°である。底部側のフィン部は底部に沿った辺
及び側面部に沿った辺はどちらも90mmで、底部シー
ル部と閉鎖シール部とに囲まれた狭角は45°である。
【0098】また、容量5リットルの袋体は、やはり実
験例1と同じ2枚のフィルムからなる平面部と側面部を
有する。寸法は、シール幅を除いた実寸法で、平面部の
横寸法が230mm、側面部の横寸法が180mm、平
面部と側面部の縦寸法が331mmであり、折り込まれ
たガセットの幅は90mmである。頂部側のフィン部は
頂部に沿った辺が90mm、側面部に沿った辺が108
mmで、頂部シール部と閉鎖シール部とに囲まれた狭角
は50°である。底部側のフィン部は底部に沿った辺及
び側面部に沿った辺はどちらも90mmで、底部シール
部と閉鎖シール部とに囲まれた狭角は45°である。
【0099】比較例1 市販の容量20リットルの平パウチ袋を専用のBIB用
外箱に収納し、水を満たした後、実験例1と同様に試験
を行った。その結果、排水終了付近になっても液切れが
悪く、水の流出がだらだらと続いた。液が切れた後、箱
の蓋を開けて外観観察したところ、袋の上面の両コーナ
ーと底面の両コーナーは三角形状に不均一に折れ曲が
り、そこに水が溜まっていた。
【0100】同様の操作を5回繰り返して残液を計量し
たところ、残液量は100乃至200mlとかなり多か
った。残液量のばらつきが大きいのは、袋の上面の両コ
ーナーと底面の両コーナーに形成される三角形状に折れ
曲がった部分の形状が不規則なために、そこに溜まる残
液量が大きく変動するためと推定される。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバッグイ
ンボックス用袋体は、柱構造の袋体の各隅部にあたかも
該隅部を斜めに切り取るように閉鎖シール部が設けられ
ているので直方体または立方体の形状をとり、しかも数
枚重ねの合成樹脂製フィルムで形成されている。したが
って、外箱内に収納した状態下において外箱との間に無
駄な空間が極めて少なく、外箱内で動きにくく、多重構
造であることとも相まって、輸送・保管時等において衝
撃や振動によって袋が破裂したり破けたりしにくい。閉
鎖シール部は、応力分散によっても耐衝撃性を向上させ
る。
【0102】また、本発明のバッグインボックス用袋体
は、充填された内容物が各隅部に入り込めない構造とな
っているので、外箱内に収納する際に各隅部が折れ曲が
ったとしても隅部に残液は溜まらず、残液排出性が向上
する。特に、本発明の袋体において頂部シール部と閉鎖
シール部とに挟まれた狭角を45〜55°とし、底部シ
ール部と閉鎖シール部とに挟まれた狭角を40〜50°
とする場合には、頂部と底部のどちらにも偶部が折れ曲
がる位置に沿って閉鎖シール部を形成できるので、袋内
の充填空間を最大限に取りながら偶部の折れ曲がりによ
って生じる残液貯留を充分に防止することができる。
【0103】各偶部を袋体の内部空間から遮断すること
によって形成された三角形状のフィン部は、本来的には
不要な部分であるが、これを活用することもできる。す
なわち、袋本体の前側と後ろ側の隅部の対向する頂点同
士を接着した場合には、三角形状のフィン部が邪魔にな
らなくなるだけでなく、袋壁のこすれ、裂け、ピンホー
ルが防止される。また、対向する前後のフィン部を一部
接着したり、三角形状のフィン部にパンチ穴を開けたり
して、これを吊り下げ部として利用することも可能であ
る。
【0104】さらに、本発明のバッグインボックス用袋
体は、内容物である液体を充填すると立方体または直方
体に近い形状をとるので、自立性に優れており、その取
扱いが容易である。そして、袋本体の胴部に上下方向に
延在するように帯状のフィルム片を接着するかまたは帯
状の気体充填層を設ける場合には、袋の胴部にコシが出
るので、さらに自立性が向上し、取扱いがより容易にな
る。
【0105】本発明において、袋体を内容物の充填時に
直方体となるようにし、その寸法を、(f−1)シール
部の幅を除いた実寸法で、上記平面部の横寸法が260
〜340mm、上記側面部の横寸法が180〜260m
m、および上記平面部と上記側面部の縦寸法が490〜
660mmとなるようにするか、または(f−2)シー
ル部の幅を除いた実寸法で、上記平面部の横寸法が19
0〜270mm、上記側面部の横寸法が140〜220
mm、および上記平面部と上記側面部の縦寸法が330
〜600mmとなるようにした場合には、国際規格のパ
レット上に隙間なく多数積み上げることができ、しかも
コンパクトで強度や安定性に優れ、積み上げられた山の
安定性と強度にも優れたバッグインボックスが得られ
る。
【0106】一方、本発明のバッグインボックスは、本
発明のバッグインボックス用袋体または合成樹脂製フィ
ルムからなる4方シールの袋体を内袋とするバッグイン
ボックスの外箱に、注出口の周囲の袋本体を50mm以
上引き出すことが可能な開口部を形成できるようにした
ので、残液の低減化、流出時の脈動の防止、流出方向の
制御、残液量の視認性向上を図ることができる。特に、
開口部の周囲に扇状の引き裂き断片を残す場合には、注
出口の位置が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバッグインボックス用袋体の一例を折
り畳んだ状態を示す正面図である。
【図2】図1の袋体に内容物を充填した状態を示す斜視
図である。
【図3】充填された状態の図1の袋体の水平方向切断面
を、模式的に示した図である。
【図4】本発明のバッグインボックス用袋体の他の一例
に内容物を充填した状態を示す斜視図である。
【図5】本発明のバッグインボックス用袋体の他の一例
に内容物を充填した状態を示す斜視図である。
【図6】本発明のバッグインボックス用袋体の他の一例
に内容物を充填した状態を示す斜視図である。
【図7】気体充填層付きの平面部の断面を模式的に示し
た図である。
【図8】本発明のバッグインボックス用袋体を内蔵する
バッグインボックスをパレット上に積み上げた状態を示
す斜視図である。
【図9】本発明のバッグインボックスの一例を示す説明
図である。(A)は開封前の状態を示し、(B)は開封
後に注出口を引き出した状態を示す。
【図10】本発明のバッグインボックスの他の一例を示
す説明図である。(A)は開封前の状態を示し、(B)
は開封後に注出口を引き出した状態を示す。
【図11】本発明のバッグインボックスの他の一例を示
す説明図である。(A)はバッグインボックスを組み立
てる段階を示し、(B)は完成した状態を示し、(C)
は開封後に注出口を引き出した状態を示す。
【図12】従来のバッグインボックス用内袋の一例を示
した斜視図である。
【図13】図12の内袋を外箱内に収納した状態を示し
た図である。
【符号の説明】
1…袋本体 2…前側の平面部 2−a…外側フィルム 2−a1…外側フィルムの外側層 2−a2…外側フィルムの中間層 2−a3…外側フィルムの内側層 2−b…内側フィルム 3…後ろ側の平面部 4…隅部 5…側面部 6…谷折り線 7…頂部シール部 8…底部シール部 9…側面シール部 10…閉鎖シール部 11…三角形状のフィン部 12…注出口 13…キャップ 14…パンチ穴 15…袋の内部空間 16…合成樹脂製フィルム間の空間 17…局部的な接着部分 31…帯状のフィルム片 32…帯状の気体充填層 33…未接着部分 34…気体不透過性フィルム 35…気体送入口 36…気体送入路 41…外箱 42…外箱と内袋の間の空間 43…開封補助手段 44…開口部 45…扇状の断片 46…内側フラップ 47…外側フラップ 61…パレット 62…隙間 101、102、103および104…本発明のバッグ
インボックス用袋体 201、202、203および204…バッグインボッ
クス 501…従来のバッグインボックス用内袋 P…頂部シール部上および底部シール部上の任意位置 Q…側面シール部上の任意位置 R…隅部の頂点 m…頂部シール部または底部シール部と閉鎖シール部と
に挟まれた狭角 m1…頂部シール部と閉鎖シール部とに挟まれた狭角 m2…底部シール部と閉鎖シール部とに挟まれた狭角 n…側面シール部と閉鎖シール部とに挟まれた狭角 n1…側面シール部と頂部側の閉鎖シール部とに挟まれ
た狭角 n2…側面シール部と底部側の閉鎖シール部とに挟まれ
た狭角 d…開口部の径 e…引き出された本体の長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大場 満 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味 の素株式会社生産技術研究所内 (56)参考文献 特開 平6−122456(JP,A) 実開 平5−72740(JP,U) 実開 平4−68864(JP,U) 実開 昭64−9174(JP,U) 実開 平2−8763(JP,U) 実開 昭56−172568(JP,U) 実開 平6−69146(JP,U) 実開 昭56−115377(JP,U) 実開 平3−81879(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 30/16 B65D 77/06

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)袋の前側と後ろ側を構成する対向
    する一対の平面部および折り襞状に内方に折り込まれた
    谷折り線を備えるように形成された2つの側面部を有す
    る4方シールの袋本体の各隅部に、閉鎖シール部と三角
    形状のフィン部とを有し、 (b)前記袋本体を構成する平面部および側面部は長方
    形または正方形であり、且つ、接着されない状態で重ね
    合わされた少なくとも2枚の合成樹脂製フィルムによっ
    て形成されており、 (c)前記閉鎖シール部は、袋本体を一対の平面部が重
    なり合い且つ重なり合った平面部の間に前記谷折り線を
    備えた2つの側面部が介在するように折り畳んだ状態下
    で対向する袋本体の内面同士を、頂部シール部および底
    部シール部のうちのいずれかのシール部の任意位置から
    側面シール部の任意位置までに渡って直線帯状に接着す
    ることによって形成されたものであり、 (d)前記三角形状のフィン部は、頂部シール部および
    底部シール部のうちのいずれかのシール部、側面シール
    部および閉鎖シール部に囲まれることによって形成され
    たものであり、(e)頂部シール部と閉鎖シール部とに挟まれた狭角は
    46〜55°で、底部シール部と閉鎖シール部とに挟ま
    れた狭角は40〜50°であり、 内容物の充填時には直方体または立方体に近い形状とな
    ことを特徴とするバッグインボックス用袋体。
  2. 【請求項2】 前記袋本体の各隅部において前側のフィ
    ン部と後ろ側のフィン部の対向する頂点同士が接着され
    ていることを特徴とする、請求項1記載のバッグインボ
    ックス用袋体。
  3. 【請求項3】 前記平面部と前記側面部とは接続部にお
    いて接着されていることを特徴とする、請求項1又は2
    に記載のバッグインボックス用袋体。
  4. 【請求項4】 一対の平面部および2つの側面部のそれ
    ぞれに少なくとも1つずつ、袋本体の上下方向に延在す
    るように帯状のフィルム片が接着されているかまたは帯
    状の気体充填層が設けられている請求項1乃至3のいず
    れかに記載のバッグインボックス用袋体。
  5. 【請求項5】 袋本体の頂部側または底部側のうちの少
    なくとも一方に左右一対の吊り下げ部が形成されてお
    り、該吊り下げ部は、対向し合う前側と後ろ側の三角形
    状のフィン部同士を、隅部の頂点の位置で接着すると共
    に、頂部シール部上または底部シール部上の少なくとも
    一箇所の位置で接着することによって形成されている請
    求項1乃至4のいずれかに記載のバッグインボックス用
    袋体。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つの三角形状のフィン部に
    パンチ穴が形成されている請求項1乃至5のいずれかに
    記載のバッグインボックス用袋体。
  7. 【請求項7】 前記合成樹脂製フィルム中の少なくとも
    1層が金属箔の層である請求項1乃至6のいずれかに記
    載のバッグインボックス用袋体。
  8. 【請求項8】 (f−1)シール部の幅を除いた実寸法
    で、上記平面部の横寸法が260〜340mm、上記側
    面部の横寸法が180〜260mm、および上記平面部
    と上記側面部の縦寸法が490〜660mmであり、 (g)内容物の充填時には直方体であることを特徴とす
    る、請求項1乃至7のいずれかに記載の バッグインボッ
    クス用袋体。
  9. 【請求項9】 (f−2)シール部の幅を除いた実寸法
    で、上記平面部の横寸法が190〜270mm、上記側
    面部の横寸法が140〜220mm、および上記平面部
    と上記側面部の縦寸法が330〜600mmであり、 (g)内容物の充填時には直方体であることを特徴とす
    る、請求項1乃至7のいずれかに記載の バッグインボッ
    クス用袋体。
  10. 【請求項10】 立方体又は直方体の外箱の内部に、請
    求項1〜9のいずれかに記載された容量が5〜25リッ
    トルのバッグインボックス用袋体が内袋として収納され
    ていることを特徴とするバッグインボックス
  11. 【請求項11】 外箱の内部に、注出口を備えた請求項
    1〜9のいずれかに記載のバッグインボックス用袋体が
    内袋として収納されており、外箱の一面には、内袋の注
    出口を突出させる際に該注出口の周囲の袋本体を50m
    m以上引き出すことが可能な径を有する開口部を形成す
    るための開封補助手段が備えられていることを特徴とす
    るバッグインボックス
  12. 【請求項12】 前記開封補助手段は、外箱の一面を、
    前記開口部の中心点となるべき位置から放射状に引き裂
    くことができ、開封後には、前記開口部の周囲に扇状の
    断片が残る開封補助手段であることを特徴とする、請求
    項11に記載のバッグインボックス。
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