JPWO2015068305A1 - 部品装着装置 - Google Patents

部品装着装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2015068305A1
JPWO2015068305A1 JP2015546265A JP2015546265A JPWO2015068305A1 JP WO2015068305 A1 JPWO2015068305 A1 JP WO2015068305A1 JP 2015546265 A JP2015546265 A JP 2015546265A JP 2015546265 A JP2015546265 A JP 2015546265A JP WO2015068305 A1 JPWO2015068305 A1 JP WO2015068305A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
component
nozzle
optical system
ejection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015546265A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6199987B2 (ja
Inventor
力茂 手嶋
力茂 手嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Machine Manufacturing Co Ltd filed Critical Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Publication of JPWO2015068305A1 publication Critical patent/JPWO2015068305A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6199987B2 publication Critical patent/JP6199987B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/04Mounting of components, e.g. of leadless components
    • H05K13/046Surface mounting
    • H05K13/0469Surface mounting by applying a glue or viscous material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C5/00Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
    • B05C5/02Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work the liquid or other fluent material being discharged through an outlet orifice by pressure, e.g. from an outlet device in contact or almost in contact, with the work
    • B05C5/0208Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work the liquid or other fluent material being discharged through an outlet orifice by pressure, e.g. from an outlet device in contact or almost in contact, with the work for applying liquid or other fluent material to separate articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J15/00Gripping heads and other end effectors
    • B25J15/04Gripping heads and other end effectors with provision for the remote detachment or exchange of the head or parts thereof
    • B25J15/0408Connections means
    • B25J15/0433Connections means having gripping members
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J15/00Gripping heads and other end effectors
    • B25J15/04Gripping heads and other end effectors with provision for the remote detachment or exchange of the head or parts thereof
    • B25J15/0466Gripping heads and other end effectors with provision for the remote detachment or exchange of the head or parts thereof with means for checking exchange completion
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/02Programme-controlled manipulators characterised by movement of the arms, e.g. cartesian coordinate type
    • B25J9/023Cartesian coordinate type
    • B25J9/026Gantry-type
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/04Mounting of components, e.g. of leadless components
    • H05K13/0404Pick-and-place heads or apparatus, e.g. with jaws
    • H05K13/0408Incorporating a pick-up tool
    • H05K13/041Incorporating a pick-up tool having multiple pick-up tools
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/08Monitoring manufacture of assemblages
    • H05K13/081Integration of optical monitoring devices in assembly lines; Processes using optical monitoring devices specially adapted for controlling devices or machines in assembly lines
    • H05K13/0812Integration of optical monitoring devices in assembly lines; Processes using optical monitoring devices specially adapted for controlling devices or machines in assembly lines the monitoring devices being integrated in the mounting machine, e.g. for monitoring components, leads, component placement

Abstract

部品装着装置において、ヘッド保持体が保持するヘッドを、部品の保持及び保持解除が可能な吸着ノズル13が装着される吸着ヘッドと接着剤を吐出口から吐出可能な吐出ノズルが装着される吐出ヘッドとのうち一方のヘッドから他方のヘッドに自動交換させることが可能である。また、ノズルカメラは、ヘッド保持体が吸着ヘッドを保持している場合に、吸着ヘッドに装着されたノズル位置13a〜13cの吸着ノズル13を光学系ユニット80を用いて側方から撮像して吸着ノズル画像データを取得する。ノズルカメラは、ヘッド保持体が吐出ヘッドを保持している場合に、ヘッド保持体の中心軸上に位置する吐出ノズルを光学系ユニット80を用いて側方から撮像して吐出ノズル画像データを取得する。そして、吸着ノズル画像データに基づいて部品関連検査を行い、吐出ノズル画像データに基づいて吐出関連検査を行う。

Description

本発明は、部品装着装置に関する。
従来、保持した部品の基板上への装着を行う部品装着装置が知られている。こうした部品装着装置として、吸着ノズルを撮像して、吸着ノズルの検査や吸着ノズルに吸着された部品の検査を行うものが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、吸着ノズルを側面から撮像し、撮像した画像に基づいて部品の吸着ミス(吸着ノズルに対する吸着の位置ずれ)や部品の装着異常(吸着ノズルによる部品の持ち帰り)の有無を判定している。
また、基板上に接着剤やはんだペーストなどの塗布材を塗布する塗布装置が知られている。こうした塗布装置として、塗布材を吐出するノズルの側方を撮像して、吐出が正常に行われたか否かの検査を行うものが知られている(例えば、特許文献2)。特許文献2では、基板上に塗布材を塗布した後のノズルの先端部を側方から撮像し、ノズル先端の接着剤の付着残量が設定残量以下であるか否かを判定して、付着残量が設定残量以下であるときには塗布材の吐出が正常に行われたと判定している。
特開2008−311476号公報 特開平2−303570号公報
ところで、部品装着装置が部品を保持する部品保持具と粘性流体を吐出する吐出具とを共に備えるようにしたいという要望がある。この場合に、上述した特許文献1に記載の装置構成を用いて部品に関する検査を行い特許文献2に記載の装置構成を用いて吐出に関する検査を行うことが考えられる。しかしながら、その場合には部品保持具を側方から撮像する機構と吐出具を側方から撮像する機構とを部品装着装置がそれぞれ備えることとなり、部品装着装置を構成する部材の数が増加してしまうという問題があった。
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、より簡易な構成で部品関連検査と吐出関連検査とを行うことを主目的とする。
本発明の部品装着装置は、
粘性流体の基板上への塗布や保持した部品の基板上への装着を行う部品装着装置であって、
前記部品の保持及び保持解除が可能な部品保持具を有する実装ヘッドと、粘性流体を吐出口から吐出可能な吐出具を有する吐出ヘッドと、を含む複数種のヘッドのうち1以上のヘッドを収納する収納手段と、
前記ヘッドを交換可能に保持するヘッド保持手段と、
前記ヘッド保持手段を移動させるヘッド移動手段と、
前記ヘッド移動手段を制御して前記ヘッド保持手段が保持するヘッドと前記収納手段に収納されたヘッドとを交換させることで、該ヘッド保持手段が保持するヘッドを前記実装ヘッドと前記吐出ヘッドとのうち一方のヘッドから他方のヘッドに交換させるヘッド交換制御手段と、
前記ヘッド保持手段が前記実装ヘッドを保持している場合に該実装ヘッドが有する前記部品保持具を側方から撮像して部品保持具画像データを取得し、前記ヘッド保持手段が前記吐出ヘッドを保持している場合に該吐出ヘッドが有する前記吐出具を側方から撮像して吐出具画像データを取得する撮像手段と、
前記部品保持具画像データに基づいて前記部品保持具と該部品保持具に保持された部品との少なくとも一方に関する部品関連検査を行い、前記吐出具画像データに基づいて前記吐出具と該吐出具の吐出口から吐出される粘性流体との少なくとも一方に関する吐出関連検査を行う検査手段と、
を備えたものである。
この本発明の部品装着装置は、ヘッド保持手段を移動させてヘッド保持手段が保持するヘッドと収納手段に収納されたヘッドとを交換させることで、ヘッド保持手段が保持するヘッドを、部品の保持及び保持解除が可能な部品保持具を有する実装ヘッドと粘性流体を吐出口から吐出可能な吐出具を有する吐出ヘッドとのうち一方のヘッドから他方のヘッドに交換させることが可能である。また、撮像手段は、ヘッド保持手段が実装ヘッドを保持している場合に実装ヘッドが有する部品保持具を側方から撮像して部品保持具画像データを取得し、ヘッド保持手段が吐出ヘッドを保持している場合に吐出ヘッドが有する吐出具を側方から撮像して吐出具画像データを取得する。そして、部品関連画像データに基づいて部品保持具と部品保持具に保持された部品との少なくとも一方に関する部品関連検査を行い、吐出具画像データに基づいて吐出具と吐出具の吐出口から吐出される粘性流体との少なくとも一方に関する吐出関連検査を行う。このように、本発明の部品装着装置は、ヘッド保持手段が保持するヘッドを実装ヘッドと吐出ヘッドとで交換可能であり、実装ヘッドの部品保持具を撮像する機構と吐出ヘッドの吐出具を撮像する機構とを撮像手段が兼ねている。そのため、より簡易な構成で部品保持具画像データと吐出具画像データとを取得でき、ひいてはより簡易な構成で部品関連検査と吐出関連検査とを行うことができる。ここで、「粘性流体」は、接着剤,はんだ,ろう材などを含む。
本発明の部品装着装置において、前記検査手段は、前記吐出具から前記基板上へ粘性流体を塗布したあとに撮像された前記吐出具画像データに基づいて前記吐出口に存在する粘性流体を検出して前記塗布の良否を判定する塗布良否検査と、前記基板上への粘性流体の塗布を行わないときに撮像された前記吐出具画像データに基づいて前記吐出口からの粘性流体の液だれの有無を判定する液だれ検査と、前記吐出具画像データに基づいて前記吐出ヘッドが有する吐出具の種類が正しいか否かを判定する吐出具検査と、のうち1以上を含む前記吐出関連検査を行ってもよい。
本発明の部品装着装置において、前記実装ヘッドは、前記部品保持具を着脱可能であり、前記撮像手段は、前記ヘッド保持手段に前記吐出ヘッドが保持された状態で該保持された吐出ヘッドが有する前記吐出具にピントが合い且つ前記ヘッド保持手段に前記実装ヘッドが保持された状態で該保持された実装ヘッドに装着された前記部品保持具を視野に含むよう調整された第1光学系を有しており、前記検査手段は、前記撮像手段が前記第1光学系を用いて撮像した前記吐出具画像データに基づいて前記吐出関連検査を行い、前記撮像手段が前記第1光学系を用いて撮像した前記部品保持具画像データに基づいて前記部品保持具が前記実装ヘッドに装着されているか否かを検査する装着検査を含む前記部品関連検査を行ってもよい。こうすれば、第1光学系は吐出具にピントが合うよう調整されているため、吐出関連検査をより適切に行うことができる。また、第1光学系は部品保持具も視野に含むよう調整されているため、装着検査にも用いることができる。すなわち、第1光学系を吐出関連検査と装着検査とに共用できる。
本発明の部品装着装置において、前記撮像手段は、前記ヘッド保持手段に前記吐出ヘッドが保持された状態で該保持された吐出ヘッドが有する前記吐出具にピントが合うよう調整された第1光学系と、前記ヘッド保持手段に前記実装ヘッドが保持された状態で該保持された実装ヘッドが有する前記部品保持具にピントが合うよう調整された第2光学系と、を有しており、前記検査手段は、前記撮像手段が前記第1光学系を用いて撮像した前記吐出具画像データに基づいて前記吐出関連検査を行い、前記撮像手段が前記第2光学系を用いて撮像した前記部品保持具画像データに基づいて前記部品関連検査を行ってもよい。こうすれば、第1光学系は吐出具にピントが合うよう調整され第2光学系は部品保持具にピントが合うよう調整されているため、吐出関連検査と部品関連検査とのそれぞれをより適切に行うことができる。なお、ピントが合うよう調整された部品保持具の撮像に第1光学系を用いるだけでなく、ピントが合っていない他の対象物の撮像に第1光学系を共用しても良い。第2光学系についても同様に、ピントが合っていない他の対象物の撮像に第2光学系を共用してもよい。
本発明の部品装着装置において、前記実装ヘッドは、前記部品保持具を複数着脱可能であり、前記撮像手段は、前記ヘッド保持手段に前記吐出ヘッドが保持された状態で該保持された吐出ヘッドが有する前記吐出具にピントが合い且つ前記ヘッド保持手段に前記実装ヘッドが保持された状態で該保持された実装ヘッドのうち第1位置に装着された部品保持具を視野に含むよう調整された第1光学系と、前記ヘッド保持手段に前記実装ヘッドが保持された状態で該保持された実装ヘッドのうち前記第1位置とは異なる第2位置に位置する部品保持具にピントが合うよう調整された第2光学系と、を有しており、前記検査手段は、前記撮像手段が前記第1光学系を用いて撮像した前記吐出具画像データに基づいて前記吐出関連検査を行い、前記撮像手段が前記第1光学系を用いて撮像した前記部品保持具画像データに基づいて前記第1位置に前記部品保持具が装着されているか否かを検査する装着検査を含む前記部品関連検査を行い、前記撮像手段が前記第2光学系を用いて撮像した前記部品保持具画像データに基づいて前記第2位置に位置する部品保持具に保持された部品に関する検査を含む前記部品関連検査を行ってもよい。こうすれば、第1光学系は吐出具にピントが合うよう調整されているため、吐出関連検査をより適切に行うことができる。しかも、第1光学系は部品保持具も視野に含むよう調整されているため、装着検査にも用いることができる。すなわち、第1光学系を吐出関連検査と装着検査とに共用できる。また、第2光学系は部品保持具にピントが合うよう調整されているため、部品保持具に保持された部品に関する検査については第2光学系を用いてより適切に行うことができる。
本発明の部品装着装置において、前記撮像手段は、前記ヘッド保持手段と一体化されていてもよい。こうすれば、撮像時の撮像手段とヘッド保持手段に保持されたヘッドとの位置関係を適切に保ちやすくなり、適切な部品保持具画像データや吐出具画像データを取得しやすくなる。この場合において、本発明の部品装着装置は、前記撮像手段と前記ヘッド保持手段に保持されたヘッドとの少なくとも一方を移動させて該撮像手段と該ヘッドとの相対的な位置関係を変化させる相対位置変更手段を備えていてもよい。こうすれば、例えば粘性流体の塗布時や部品の装着時と撮像手段による撮像時とで撮像手段とヘッド保持手段に保持されたヘッドとの位置関係を変化させるなどにより、撮像手段とヘッドとを状況に応じた適切な位置関係にすることができる。
部品装着システム1の全体構成を示す説明図。 ヘッドユニット110の斜視図。 ヘッド保持体21を下から斜め上向きに見たときの斜視図。 ノズルカメラ124の斜視図。 吐出ヘッド220の斜視図。 ヘッド保持体21に保持された吸着ヘッド120の吸着ノズル13と光学系ユニット80との位置関係を示す概念図。 ヘッド保持体21に保持された吐出ヘッド220の吐出ノズル14と光学系ユニット80との位置関係を示す概念図。
本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は部品装着システム1の全体構成を示す説明図である。なお、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1に示した通りとする。
[部品装着システム1の構成]
部品装着システム1は、部品装着装置100と、管理コンピュータ200とを備えている。
部品装着装置100は、図1に示すように、基台102に搭載された基板搬送装置104と、XY平面を移動可能なヘッドユニット110と、ヘッドユニット110に着脱可能に取り付けられた吸着ヘッド120と、吸着ノズル13などのノズルを側方(前方)から撮像するノズルカメラ124と、各種ヘッドを収納するためのヘッド収納エリア140と、基板101へ装着する部品を供給する部品供給装置150と、各種制御を実行するコントローラ160とを備えている。
基板搬送装置104は、前後一対の支持板106,106にそれぞれ取り付けられたコンベアベルト108,108(図1では片方のみ図示)により基板101を左から右へと搬送する。
ヘッドユニット110は、X軸スライダ112に取り付けられ、X軸スライダ112がガイドレール114,114に沿って左右方向に移動するのに伴って左右方向に移動し、Y軸スライダ116がガイドレール118,118に沿って前後方向に移動するのに伴って前後方向に移動する。このため、ヘッドユニット110は、XY平面を移動可能である。各スライダ112,116は、それぞれ図示しないサーボモータによって駆動される。
吸着ヘッド120は、ヘッドユニット110に着脱可能に取り付けられている。吸着ノズル13は、圧力を利用して、ノズル先端に部品を吸着したり、ノズル先端に吸着している部品を放したりするものである。吸着ノズル13は、吸着ヘッド120に12本取り付けられている。
ヘッド収納エリア140は、基台102の上面右側に設けられ、吸着ヘッド120,吐出ヘッド220を収納するための収納場所142を複数有している。前側の収納場所には吐出ヘッド220が収納されているが、後側の収納場所142は空いた状態である。
吐出ヘッド220は、ヘッドユニット110に着脱可能である。吐出ヘッド220には、吐出ノズル14が1本取り付けられている。吐出ノズル14は、圧力を利用して、基板101に部品を接着するための接着剤をノズル先端の吐出口から吐出するものである。
部品供給装置150は、部品装着装置100の前方に取り付けられている。この部品供給装置150は、複数のスロットを有しており、各スロットにはフィーダ152が差し込み可能となっている。フィーダ152には、テープが巻き付けられたリール154が取り付けられている。テープの表面には、部品がテープの長手方向に沿って並んだ状態で保持されている。これらの部品は、テープの表面を覆うフィルムによって保護されている。こうしたテープは、図示しないスプロケット機構によって後方へ送り出され、フィルムが剥がされて部品が露出した状態で所定位置に配置される。所定位置とは、吸着ノズル13がその部品を吸着可能な位置である。この所定位置で部品を吸着した吸着ノズル13は、基板101上の定められた位置にその部品を実装することができる。
その他に、部品装着装置100は、ノズルストッカー134などを備えている。ノズルストッカー134は、複数種類の吸着ノズル13や複数種類の吐出ノズル14をストックするボックスであり、部品供給装置150の隣に配置されている。吸着ノズル13は、部品を装着する基板の種類や部品の種類に適したものに交換される。吐出ノズル14は、吐出する接着剤の量(基板101上に塗布する接着剤の径)に適した径のものに交換される。
コントローラ160は、各種制御を実行するCPU162、制御プログラム等を記憶するROM164、作業領域として利用されるRAM166及び大容量のデータを記憶するHDD168を備え、これらは図示しないバスによって接続されている。コントローラ160は、基板搬送装置104、X軸スライダ112、Y軸スライダ116及びヘッドユニット110と信号のやり取りが可能なように接続されている。
管理コンピュータ200は、基板101の生産ジョブを管理するコンピュータであり、オペレータが作成した生産ジョブデータを記憶している。生産ジョブデータには、部品装着装置100においてどのスロット位置のフィーダからどの部品をどういう順番でどの基板種の基板101へ実装するかや、そのように実装した基板101を何枚作製するかなどが定められている。また、生産ジョブデータには、実装する各部品を基板101に接着するために基板101上のどの位置にどういう順番でどれだけの量の接着剤を塗布するかなども定められている。管理コンピュータ200は、部品装着装置100のコントローラ160と双方向通信可能に接続されている。
ここで、ヘッドユニット110について、詳細に説明する。図2は、カバーを外した状態のヘッドユニット110の斜視図であり、詳しくは、ヘッド保持体21のR軸22に対して吸着ヘッド120を下げた状態の斜視図である。図3は、ヘッド保持体21を下から斜め上向きに見たときの斜視図、図4は、吸着ヘッド120を上から斜め下向きに見たときの斜視図である。図4は、ノズルカメラ124の斜視図である。
ヘッドユニット110は、ヘッド保持体21と吸着ヘッド120とノズルカメラ124とを備えている。
ヘッド保持体21は、X軸スライダ112(図1参照)に、図示しない昇降機構によって昇降可能に取り付けられている。このヘッド保持体21は、上部にリング状のR軸ギア24を有し、下部に円柱状のR軸22を有している。R軸ギア24は、R軸モータ25によって回転駆動され、R軸22と一体的に回転する。R軸22は、下端にフックを有する係合部材31を複数個(本実施形態では4つ)有している。フックの向きは、R軸22が正回転する方向と同じになるように揃えられている。これらの係合部材31は、R軸22の下面の同一円周上(この円の中心はR軸22の中心軸と一致する)に等間隔に配置されている。また、各係合部材31は、図示しないエアシリンダによって上下動可能となっている。
吸着ヘッド120は、外観が略円柱状の部材であり、下方に複数(本実施形態では12本)の吸着ノズル13を有している。吸着ノズル13は、上下方向に延びるノズルホルダ12と一体化されている。ノズルホルダ12は、上端付近にノズル操作レバー39を有し、スプリング40によって上方へ付勢されて所定の定位置(上方位置)に位置決めされている。ノズル操作レバー39は、吸着ノズル13を操作する順番にしたがって1番目のノズル操作レバー39(A)から最終番目(12番目)のノズル操作レバー39(L)まで存在する。この順番は、図2の上方から見たとき、1番目から反時計回りに最終番目まで数えるものとする。ノズル操作レバー39が押下されると、スプリング40の弾性力に抗してノズルホルダ12及び吸着ノズル13が下降し、ノズル操作レバー39の押下が解除されると、ノズルホルダ12及び吸着ノズル13はスプリング40の弾性力によって定位置に戻る。なお、ヘッド保持体21は、ノズル操作レバー39を下方向に押下する図示しないノズル操作レバー押下部を有している。このノズル操作レバー押下部は、図示しない第1Z軸スライダに取付られており、図示しないサーボモーターによる第1Z軸スライダの駆動によって上下に移動する。このノズル操作レバー押下部の上下動によって、ノズル操作レバー39の押下やその解除が行われる。
また、吸着ヘッド120は、底部から図2の下方向に突出した円筒状の背景体44を有している(後述する図6参照)。背景体44の中心軸は、R軸22の中心軸や12本の吸着ノズル13の円周状の並びの中心軸と一致する。背景体44の外周面には例えば蛍光塗料などが塗布されており、ノズルカメラ124の光源81(図4参照)からの紫外線を受けて発光可能である。
更に、吸着ヘッド120は、R軸22を挿入可能な円筒空間を有している。この円筒空間の内部には、図示しない円盤状のベースに係合孔が複数(本実施形態では4つ)形成されている。この係合孔がR軸22の係合部材31のフックと係合することで、ヘッド保持体21は吸着ヘッド120を保持可能なように構成されている。
ヘッドユニット110には、ノズルカメラ124が取り付けられている。図4に示すように、ノズルカメラ124は、本体フレーム90と、支持シャフト92と、カメラ本体94と、光学系ユニット80と、を備えている。本体フレーム90及び支持シャフト92は、ヘッドユニット110に取り付けられてヘッド保持体21と一体化されている。これにより、ノズルカメラ124は、ヘッドユニット110(ヘッド保持体21)のXY方向の移動に伴ってXY方向に移動する。なお、ヘッド保持体21の昇降はノズルカメラ124とは独立して可能であり、これによりヘッド保持体21に保持されるヘッド(吸着ヘッド120や吐出ヘッド220)とノズルカメラ124の光学系ユニット80との上下の位置関係を調整できるようになっている。カメラ本体94は、本体フレーム90に取り付けられており、図示しないレンズ,撮像素子,画像処理部などを備えている。光学系ユニット80は、本体フレーム90及び支持シャフト92に取り付けられている。光学系ユニット80の後側の面には、複数の光源81が取り付けられている。
光学系ユニット80の内部構造について説明する。図2では、図4における光学系ユニット80の上カバ−80aを取り外した状態を示している。図2に示すように、光学系ユニット80は、後方(ヘッド保持体21に取り付けられたヘッドが位置する方向)に向けて開口した中入射口83a,左入射口83b,右入射口83cと、各入射口83a〜83cを覆う透明な中カバー84a,左カバー84b,右カバー84cと、を備えている。また、光学系ユニット80は、中入射口83a,左入射口83b,右入射口83cの各々から入射した光をカメラ本体94の撮像素子に導く中光学系82a,左光学系82b,右光学系82cを備えている。中光学系82aは、ミラー86aなどを有している。中入射口83aから入射した光はミラー86aを介してカメラ本体94に導かれる。左光学系82bは、ミラー86b,プリズム85b,ミラー86a(中光学系82aと共通)などを有している。左入射口83bから入射した光は、ミラー86b,プリズム85b,ミラー86aをこの順で反射又は透過してカメラ本体94に導かれる。右光学系82cは、ミラー86c,プリズム85c,ミラー86a(中光学系82aと共通)などを有している。右入射口83cから入射した光は、ミラー86c,プリズム85c,ミラー86aをこの順で反射又は透過してカメラ本体94に導かれる。なお、プリズム85bとプリズム85cとの間には左右方向に隙間が形成されており、中入射口83aからの光はこの隙間を通過してミラー86aに到達する。カメラ本体94の撮像素子は、中光学系82a,左光学系82b,右光学系82cからの受光により電荷を発生させる。カメラ本体94の画像処理部は、撮像素子で発生した電荷を入力して、この電荷に基づく画像データを生成する。
次に、吐出ヘッド220について説明する。図5は吐出ヘッド220の斜視図である。図5に示す吐出ヘッド220は、ヘッド収納エリア140に収納されている(図1参照)。吐出ヘッド220は、内部に接着剤を収容する収容室を備えた円筒状の本体部70と、図5における本体部70の上部に取り付けられたベース36とを備えている。本体部70は、図5における下部に吐出ノズル14を1本備えている。ベース36は、複数の係合孔37を備えている。また、ベース36の中心には、ベース36を上下に貫通する圧力供給口38が形成されている。圧力供給口38にはヘッド保持体21を介して正圧や負圧が供給可能になっている。また、圧力供給口38と本体部70の収容室と吐出ノズル14とは連通している。そのため、圧力供給口38に正圧が供給されると、この圧力により本体部70の収容室内の接着剤が吐出ノズル14の吐出口から吐出される。また、圧力供給口38に負圧が供給されると、吐出ノズル14の吐出口の接着剤が収容室側に吸引されて、吐出ノズル14からの接着剤の吐出が抑制される。なお、上述した吸着ヘッド120の図示しないベース及び係合孔は、吐出ヘッド220のベース26及び係合孔37と同様の形状である。
また、吐出ヘッド220の本体部70には、本体部70の外周面に沿って湾曲した背景板72が取り付けられている。背景板72の内周面(吐出ノズル14側の面)には例えば蛍光塗料などが塗布されており、ノズルカメラ124の光源81からの紫外線を受けて発光可能である。この背景板72は、図示しない突出部により本体部70の外周面に軸方向(図5の上下方向)に形成されたガイド溝76,76に取り付けられている。これにより、背景板72はガイド溝76,76に沿って軸方向に移動可能になっている。また、背景板72は、上端に背景板操作レバー74を有し、ガイド溝76,76内の図示しないスプリングによって上方へ付勢されて所定の定位置(図5の破線位置)に位置決めされている。背景板操作レバー74が押下されると、スプリングの弾性力に抗して背景板72が吐出ノズル14に対向する位置(図5の実線位置)まで下降する。また、背景板操作レバー74の押下が解除されると、背景板72はスプリングの弾性力によって定位置に戻る。なお、ヘッド保持体21は、背景板操作レバー74を下方向に押下する図示しない背景板操作レバー押下部を有している。この背景板操作レバー押下部は、図示しない第2Z軸スライダに取付られており、図示しないサーボモーターによる第2Z軸スライダの駆動によって上下に移動する。この背景板操作レバー押下部の上下動によって、背景板操作レバー74の押下やその解除が行われる。
ここで、ノズルカメラ124の光学系ユニット80と各ヘッドのノズルとの位置関係について説明する。図6は、ヘッド保持体21に保持された吸着ヘッド120の吸着ノズル13と光学系ユニット80との位置関係を示す概念図である。図7は、ヘッド保持体21に保持された吐出ヘッド220の吐出ノズル14と光学系ユニット80との位置関係を示す概念図である。なお、図6,図7は、Z軸に垂直な断面図として示している。また、図6,図7は、それぞれ吸着ノズル13,吐出ノズル14が光学系ユニット80と対向してノズルカメラ124による各ノズルの撮像が可能な高さ位置(撮像位置)に位置するようにヘッド保持体21を昇降させた状態を図示している。
本実施形態では、中光学系82aのピントは、ヘッド保持体21の中心軸(=保持された吸着ヘッド120の中心軸)と略一致するように調整されている。そのため、図6に示すようにヘッド保持体21に吸着ヘッド120が保持されているときには、吸着ヘッド120の12本の吸着ノズル13のうち中入射口83aの正面(後方)に位置する最も近いノズル13の位置(以下、この位置をノズル位置13aと称する)が、中光学系82aの視野に含まれる。これにより、ノズルカメラ124は、ピントは合わないものの、中光学系82aを介してノズル位置13aの吸着ノズル13(及びその吸着ノズル13に吸着された部品)を撮像することができる。また、左入射口83b,右入射口83cのピントは、それぞれノズル位置13aの左右に隣接する吸着ノズル13の位置(以下、これらの位置をそれぞれノズル位置13b、ノズル位置13cと称する)に合うするように調整されている。これにより、ノズルカメラ124は、ピントの合った状態で左光学系82bを介してノズル位置13bの吸着ノズル13(及びその吸着ノズル13に吸着された部品)を撮像し、ピントの合った状態で右光学系82cを介してノズル位置13cの吸着ノズル13(及びその吸着ノズル13に吸着された部品)を撮像することができる。なお、本実施形態では、中光学系82a,左光学系82b,右光学系82cがミラー86aを共用しているため、中光学系82a,左光学系82b,右光学系82cを介して入射した光がまとめてカメラ本体94の撮像素子で受光される。これにより、ノズルカメラ124は、中光学系82a,左光学系82b,右光学系82cを介した受光に基づくそれぞれの像が中央,左側,右側に配置された1つの画像を表す画像データを取得することになる。したがって、図6の状態で撮像を行うと、ピントの合わないノズル位置13aの吸着ノズル13の像が中央に配置され、ピントの合ったノズル位置13bの吸着ノズル13が左側に配置され、ピントの合ったノズル位置13cの吸着ノズル13が右側に配置された1つの画像データ(以下、吸着ノズル画像データと称する)を取得することになる。なお、背景体44がノズル位置13a〜13cの後方に位置していることや、中光学系82a,左光学系82b,右光学系82cの視野を調整することで、吸着ノズル画像データにはノズル位置13a〜13c以外の位置の吸着ノズル13は写り込まないようになっている。また、R軸モーター25によってR軸を回転させることで、12本の吸着ノズル13はヘッド保持体21の中心軸を中心に回転する。そのため、12本の吸着ノズル13のうち円周方向に連続する任意の3本をノズルカメラ124により撮像することができる。
一方、図7に示すようにヘッド保持体21に吐出ヘッド220が保持されているときには、吐出ノズル14は吐出ヘッド220の中心軸付近に位置する。これにより、ノズルカメラ124は、ピントの合った状態で中光学系82aを介して吐出ノズル14(及び吐出ノズル14の吐出口の接着剤)を撮像することができる。なお、背景体44が吐出ノズル14の後方に位置していることで、左光学系82b,右光学系82cの視野には背景板72のみが含まれるようになっている。そのため、図7の状態で撮像を行うと、ピントの合った吐出ノズル14の像が中央に配置された画像データ(以下、吐出ノズル画像データと称する)を取得することになる。
なお、ノズルカメラ124は、光源81により背景体44又は背景板72に紫外線を照射し、背景体44又は背景板72の発光を用いて撮像を行う。これにより、吸着ノズル画像データでは、背景体44部分は明るい背景となり、撮像対象であるノズル位置13a〜13cの吸着ノズル13等が暗く表される。同様に、吐出ノズル画像データでは、背景板72部分は明るい背景となり、撮像対象である吐出ノズル14等が暗い像として表される。
[部品装着システム1の動作−接着剤塗布処理]
次に、部品装着装置100のコントローラ160のCPU162が、管理コンピュータ200から受信した生産ジョブデータに基づいてヘッドユニット110を利用して接着剤塗布処理を行う動作について説明する。CPU162は、ヘッド保持体21が吐出ヘッド220を保持した状態で、200から受信した生産ジョブデータに基づいてヘッドユニット110移動させ、基板101上の所定位置に所定量の接着剤を塗布する接着剤塗布処理を繰り返し行う。この接着剤塗布処理において、CPU162は、吐出ノズル14からの接着剤の吐出を行わない期間中は、圧力供給口38に負圧を供給して吐出ノズル14からの接着剤の液だれを抑制する。CPU162は、例えば、次に接着剤を塗布するための基板101上の所定位置に吐出ノズル14が移動するまでの間は、吐出ノズル14からの液だれを抑制する。そして、吐出ノズル14が所定位置に移動すると、CPU162は、ヘッド保持体21を下降させて吐出ノズル14を基板101上に接近させ、圧力供給口38に正圧を供給して吐出ノズル14から接着剤を吐出させ、所定位置への接着剤の塗布を行う。また、CPU162は、生産ジョブデータに基づいて適切な種類の吐出ノズル14を吐出ヘッド220が装着するよう、接着剤塗布処理の開始時に適宜ノズルストッカー134上に吐出ヘッド220を移動させて、吐出ノズル14の取り替えを行う。なお、CPU162は、接着剤塗布処理において、接着剤の塗布時や吐出ノズル14の取り替え時にはヘッド保持体21を撮像位置よりも下降させる。そのため、前方のノズルカメラ124が接着剤塗布処理の妨げになることはない。
[部品装着システム1の動作−吐出関連検査]
また、CPU162は、接着剤塗布処理を行う間に、ノズルカメラ124を用いた吐出関連検査を行う。本実施形態では、CPU162は、吐出関連検査として、吐出ノズル検査、液だれ検査、塗布良否検査を行う。吐出ノズル検査は、吐出ヘッド220に装着された吐出ノズル14の種類が正しいか否かを判定する検査であり、吐出ノズル14の取り替えを行った直後にCPU162により実行される。この吐出ノズル検査では、CPU162は、まず、上述した撮像位置にヘッド保持体21を昇降させる。続いて、CPU162は、背景板72を下降させ吐出ノズル14を側方から撮像した吐出ノズル画像データを取得する。次に、CPU162は、吐出ノズル画像データに基づいて、撮像された吐出ノズル14の種類が適切であるか否かを判定する。本実施形態では、吐出ノズル14の口径(画像データにおける左右幅)に基づいて判定を行うものとした。CPU162は、吐出ノズル14の種類が正しくなければ再度吐出ノズル14の取り替えを行って上記の撮像と判定とを繰り返す。そして、CPU162は、吐出ノズル14の種類が正しければ吐出ノズル検査を終了する。
次に、液だれ検査について説明する。液だれ検査は、吐出ノズル14の吐出口からの接着剤の液だれの有無を判定する検査である。この液だれ検査は、次に接着剤を塗布するための基板101上の所定位置に吐出ノズル14が移動するまでの間など、接着剤の塗布を行わない期間中に、CPU162により実行される。この吐出ノズル検査では、CPU162は、まず、吐出ノズル検査と同様に、吐出ノズル画像データを取得する。次に、CPU162は、吐出ノズル画像データに基づいて、吐出ノズル14の吐出口からの液だれの有無を判定する。本実施形態では、CPU162は、吐出ノズル14の吐出口の下方に存在する暗い像(=液だまり)の大きさ(例えば上下方向の長さ)が所定の閾値以上であるか否かを判定するものとした。そして、CPU162は、所定の閾値以上であるときには接着剤の液だまりが大きく液だれが有る(=液だれが生じた又は液だれが生じる可能性が高い)と判定して、液だれ検査及び接着剤塗布処理を中断する。接着剤塗布処理を中断すると、例えばCPU162は作業者に液だれがあることを画面や音声などで報知するとともに、吐出ヘッド220を基板101上から退避させる。報知を確認した作業者は、吐出ノズル14や基板101に液だれした接着剤の清掃を行った上で、接着剤塗布処理を再開するよう部品装着装置100に指示する。一方、CPU162は、液だまりの大きさが所定の閾値未満であると判定したときには、そのまま液だれ検査を終了する。なお、CPU162は、このような液だれ検査を例えば所定時間経過毎に繰り返し実行する。
次に、塗布良否検査について説明する。塗布良否検査は、基板101への接着剤の塗布の良否を判定する検査である。この塗布良否検査は、吐出ノズル14から接着剤を吐出させて所定位置への接着剤の塗布を行った後、吐出ノズル14に負圧を供給した直後に、CPU162により実行される。この吐出ノズル検査は、実行するタイミングが異なる以外は、上述した液だれ検査と同様に行う。吐出ノズル14による基板101への接着剤の塗布が不良(接着剤の塗布量が不十分)である場合には、吐出ノズル14の吐出口に液だまりが生じている場合が多い。そのため、CPU162は、液だれ検査と同様に、吐出ノズル14の吐出口の下方に存在する液だまりの大きさが所定の閾値以上であるか否かを判定することで、接着剤の塗布の良否を判定する。なお、CPU162が接着剤の塗布が不良であると判定したときには、CPU162は再度所定位置への接着剤の塗布を行ってもよいし、作業者に塗布不良の報知を行ってもよい。また、液だれ検査と塗布良否検査とでは、閾値は同じとしてもよいし異なるものとしてもよい。
[部品装着システム1の動作−ヘッド自動交換処理]
次に、部品装着装置100のコントローラ160のCPU162が、管理コンピュータ200から受信した生産ジョブデータに基づいてヘッドを自動的に交換する動作について説明する。接着剤塗布処理と部品装着処理との一方の処理を行ってから他方の処理を行う際など、CPU162は、生産ジョブデータに基づく所定のヘッド自動交換タイミングにおいて、ヘッド自動交換処理を行う。ヘッド自動交換処理では、CPU162は、まず、ヘッドユニット110をヘッド収納エリア140の空いている収納場所142の直上に移動し、ヘッド保持体21を下降させて現在21が保持しているヘッドを収納場所142に収納する。その後、CPU162は、係合部材31のフックを保持しているヘッドの係合孔から外した後、ヘッド保持体21を上昇させる。続いて、CPU162は、交換対象のヘッドの直上にヘッドユニット110を移動する。そしてCPU162は、ヘッド保持体21を下降させて、係合部材31を交換対象のヘッドの係合孔に係合させ、ヘッド自動交換処理を終了する。これにより、ヘッド保持体21で交換対象のヘッドが保持される。このようにして、CPU162は、吸着ヘッド120と吐出ヘッド220との一方から他方への交換を行う。
[部品装着システム1の動作−部品装着処理]
次に、部品装着装置100のコントローラ160のCPU162が、管理コンピュータ200から受信した生産ジョブデータに基づいてヘッドユニット110を利用して基板101へ部品を装着する部品装着処理について説明する。ヘッドユニット110には、吸着ヘッド120が取り付けられているものとする。部品装着処理では、CPU162は、まず、吸着ヘッド120の吸着ノズル13に部品を吸着させる。具体的には、まず、CPU162は、ヘッドユニット110をXY方向に移動させて、部品を吸着する所定位置に1番目の吸着ノズル13を移動させる。続いて、CPU162は、ヘッド保持体21を下降させると共にノズル操作レバー39を押下して1番目の吸着ノズル13を下降させ、吸着ノズル13の先端に負圧を供給して部品を吸着させる。その後、ノズル操作レバー39の押下を解除して1番目の吸着ノズル13を上昇させる。2番目以降の吸着ノズル13についても、これと同様の動作を繰り返して、1番目から最終番目の吸着ノズル13のすべてに部品を吸着させることができる。部品の吸着が完了すると、CPU162は、ヘッドユニット110をXY方向に移動させ、装着対象の部品を吸着した吸着ノズル13を部品を装着位置の上方に移動させる。そして、CPU162は、ヘッド保持体21を下降させると共にノズル操作レバー39を押下して吸着ノズル13を下降させ、吸着ノズル13の負圧を解除して部品を基板101上に装着させる。その後、吸着ノズル13を上昇させる。CPU162は、このように1つの部品を基板101上に装着する動作を繰り返し行って、吸着ヘッド120の吸着ノズル13に吸着された部品すべてを基板101上に装着する。そして、CPU162は、このような部品の吸着と基板101上への装着とを行う部品装着処理を繰り返し行う。また、CPU162は、生産ジョブデータに基づいて適切な種類の吸着ノズル13を吸着ヘッド120が装着するよう、部品装着処理の開始時に適宜ノズルストッカー134上に吸着ヘッド120を移動させて、吸着ノズル13の取り替えを行う。CPU162は、部品の吸着と同様にノズル操作レバー39を押下して吸着ノズル13を1つずつ降下させて、吸着ノズル13の取り替えを行う。なお、CPU162は、吸着ノズル13への部品の吸着時,部品の基板101上への装着時,吸着ノズル13の取り替え時には、ノズル操作レバー39を用いて吸着ノズル13を下降させる。そのため、これらの際に前方のノズルカメラ124が妨げになることはない。
[部品装着システム1の動作−部品関連検査]
また、CPU162は、部品装着処理を行う間に、ノズルカメラ124を用いた部品関連検査を行う。本実施形態では、CPU162は、部品関連検査として、装着検査、部品吸着状態検査を行う。装着検査は、吸着ヘッド120に吸着ノズル13が装着されているか否かを判定する検査であり、ヘッド保持体21が吸着ノズル13を1つ取り替える毎にCPU162により実行される。この装着検査では、CPU162は、まず、上述した撮像位置にヘッド保持体21を昇降させる。続いて、CPU162は、ノズルカメラ124が撮像した吸着ノズル画像データを取得する。次に、CPU162は、吸着ノズル画像データに基づいて、ノズル位置13aの吸着ノズル13が装着されているか否かを判定する。CPU162は、例えば、吸着ノズル画像データの中央に暗い像があるか否かなどに基づいて、ノズル位置13aの吸着ノズル13が装着されているか否か(存在するか否か)を判定する。そして、CPU162は、ノズル位置13aの吸着ノズル13が装着されていないと判定すると、直前の吸着ノズル13の取り替えが失敗したとみなして、ノズルストッカー134から再度吸着ノズル13の装着を行い、上述した撮像と判定とを繰り返す。そして、CPU162は、ノズル位置13aの吸着ノズル13が装着されていると判定すると、装着検査を終了する。CPU162は、複数の吸着ノズル13を取り替える際には、1つの吸着ノズル13の取り替えと装着検査とを繰り返し行う。
次に、部品吸着状態検査について説明する。部品吸着状態検査は、吸着ノズル13に吸着された部品の吸着状態の良否(部品の吸着の有無や吸着された部品の姿勢の良否)を判定する検査である。この部品吸着状態検査は、1番目から最終番目の吸着ノズル13のすべてに部品を吸着させた直後にCPU162により実行される。この部品吸着状態検査では、CPU162は、まず、ノズル位置13a〜13cを撮像して吸着ノズル画像データを取得する。続いて、CPU162は、吸着ノズル画像データに基づいてノズル位置13b,13cの吸着ノズル13の吸着状態の良否を判定する。具体的には、CPU162は、吸着ノズル画像データの暗い像の大きさや位置などに基づいて、ノズル位置13b,13cの吸着ノズル13の先端の全てに部品が存在するか否か、存在する場合にはその部品の姿勢(傾きなど)が良好か否か、を判定する。CPU162は、ノズル位置13b,13cの吸着ノズル13のうち部品が存在しないノズルや、部品の姿勢が不良なノズルが1以上存在すると判定すると、対象の吸着ノズル13について再度部品の吸着を行い、上述した撮像と判定とを繰り返す。そして、CPU162は、ノズル位置13b,13cの吸着ノズル13の全ての吸着状態が良好と判定すると、R軸22を回転させて未検査の吸着ノズル13をノズル位置13b,13cに移動させ、上述した撮像と判定とを繰り返す。CPU162は、吸着ヘッド120のすべての吸着ノズル13について吸着状態が良好と判定すると、部品吸着状態検査を終了する。なお、部品吸着状態検査においては、ピントが合っていないノズル位置13aの吸着ノズル13については検査を行わない。そのため、本実施形態では、CPU162は、部品吸着状態検査において吸着ノズル13を2本ずつ検査していくことになる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の吸着ノズル13が本発明の部品保持具に相当し、吸着ヘッド120が実装ヘッドに相当し、吐出ノズル14が吐出具に相当し、吐出ヘッド220が吐出ヘッドに相当し、ヘッド収納エリア140が収納手段に相当し、ヘッド保持体21がヘッド保持手段に相当し、X軸スライダ112やY軸スライダ116がヘッド移動手段に相当し、CPU162がヘッド交換制御手段及び検査手段に相当し、吸着ノズル画像データが部品保持具画像データに相当し、吐出ノズル画像データが吐出具画像データに相当し、ノズルカメラ124が撮像手段に相当する。また、中光学系82aが第1光学系に相当し、左光学系82b及び右光学系82cが第2光学系に相当する。さらに、ヘッド保持体21を昇降させる図示しない昇降機構が、相対位置変更手段に相当する。
以上説明した本実施形態の部品装着装置100によれば、ヘッド保持体21を移動させてヘッド保持体21が保持するヘッドとヘッド収納エリア140の収納場所142に収納されたヘッドとを交換させることで、ヘッド保持体21が保持するヘッドを、部品の保持及び保持解除が可能な吸着ノズル13が装着される吸着ヘッド120と接着剤を吐出口から吐出可能な吐出ノズル14が装着される吐出ヘッド220とのうち一方のヘッドから他方のヘッドに交換させることが可能である。また、ノズルカメラ124は、ヘッド保持体21が吸着ヘッド120を保持している場合に吸着ヘッド120に装着された吸着ノズル13(ノズル位置13a〜13cの吸着ノズル13)を側方から撮像して吸着ノズル画像データを取得する。ノズルカメラ124は、ヘッド保持体21が吐出ヘッド220を保持している場合に吐出ヘッド220に装着された吐出ノズル14を側方から撮像して吐出ノズル画像データを取得する。そして、吸着ノズル画像データに基づいて部品関連検査を行い、吐出ノズル画像データに基づいて吐出関連検査を行う。このように、本実施形態の部品装着装置100は、ヘッド保持体21が保持するヘッドを吸着ヘッド120と吐出ヘッド220とで交換可能であり、吸着ヘッド120の吸着ノズル13を撮像する機構と吐出ヘッド220の吐出ノズル14を撮像する機構とをノズルカメラ124が兼ねている。そのため、両機構を個別に設ける場合と比べて、より簡易な構成で吸着ノズル画像データと吐出ノズル画像データとを取得でき、ひいてはより簡易な構成で部品関連検査と吐出関連検査とを行うことができる。
また、CPU162は、吐出ノズル14から基板101上へ接着剤を塗布したあとに撮像された吐出ノズル画像データに基づいて吐出口に存在する接着剤を検出して塗布の良否を判定する塗布良否検査と、基板101上への接着剤の塗布を行わないときに撮像された吐出ノズル画像データに基づいて吐出口からの接着剤の液だれの有無を判定する液だれ検査と、吐出ノズル画像データに基づいて吐出ヘッド220に装着された吐出ノズル14の種類が正しいか否かを判定する吐出具検査と、を含む吐出関連検査を行う。
さらに、中光学系82aは吐出ノズル14にピントが合うよう調整されているため、吐出関連検査をより適切に行うことができる。また、中光学系82aは吸着ヘッド120に装着されたノズル位置13aの吸着ノズル13も視野に含むよう調整されているため、装着検査にも用いることができる。すなわち、中光学系82aを吐出関連検査と装着検査とに共用できる。なお、装着検査では吸着ノズル13の有無を検査しているだけであるため、ピントが合っていない中光学系82aを介した受光に基づく画像データを用いても、検査を行うことは可能である。
さらにまた、左光学系82b及び右光学系82cはノズル位置13b,13cの吸着ノズル13にピントが合うよう調整されているため、部品関連検査をより適切に行うことができる。すなわち、部品関連検査のうち、ピントが合っていなければ検査することが比較的難しい部品吸着状態検査については、左光学系82b及び右光学系82cを用いて適切に行うことができる。
そしてまた、ノズルカメラ124は、本体フレーム90を介してヘッド保持体21と一体化されている。そのため、撮像時のノズルカメラ124とヘッド保持体21に保持されたヘッドとの位置関係を適切に保ちやすくなり、適切な吸着ノズル画像データや吐出ノズル画像データを取得しやすくなる。より具体的には、ヘッド保持体21とノズルカメラ124とはXY方向には一体的に移動するため、ヘッドの吸着ノズル13や吐出ノズル14とノズルカメラ124とのXY方向の位置関係を適切に保ちやすい。また、ヘッド保持体21を昇降させる図示しない昇降機構が、ヘッド保持体21を移動させる。そのため、例えば接着剤の塗布時や部品の装着時とノズルカメラ124による撮像時とでノズルカメラ124とヘッド保持体21に保持されたヘッドとの位置関係を変化させるなどにより、ノズルカメラ124とヘッドとを状況に応じた適切な位置関係にすることができる。また、撮像時にはヘッド保持体21を上下に移動させるだけで、適切な撮像位置にヘッドを移動させることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、中光学系82aはノズル位置13aの吸着ノズル13を視野に含むものとしたが、視野に含まないものとしてもよい。この場合でも、中光学系82aを用いて吐出関連検査を行うことはできる。また、この場合、本実施形態で中光学系82aを用いて行った吸着ノズル13の装着検査は、左光学系82b及び右光学系82cを用いて行えばよい。
上述した実施形態では、光学系ユニット80は中光学系82a,左光学系82b,右光学系82cを備えるものとしたが、少なくとも中光学系82aを備えていればよい。すなわち、光学系ユニット80は、左光学系82b及び右光学系82cの少なくとも一方を備えないものとしてもよい。光学系ユニット80が左光学系82b及び右光学系82cの一方を備えない場合でも、他方を用いて部品関連検査を行うことはできる。また、光学系ユニット80が左光学系82b及び右光学系82cの両方を備えない場合でも、中光学系82aを用いて吐出関連検査と装着検査とを行うことはできる。
上述した実施形態では、中光学系82a,左光学系82b,右光学系82cはミラー86aを共用しているものとしたが、他のミラーやプリズムなどをさらに共用してもよいし、共用するものがない独立した光学系としてもよい。
上述した実施形態では、中光学系82a,左光学系82b,右光学系82cを介した受光に基づくそれぞれの像が中央,左側,右側に配置された1つの画像データを取得するものとしたが、光学系毎に別の画像データを取得しても良い。例えば、ノズルカメラ124が、中入射口83a,左入射口83b,右入射口83cのそれぞれに、開閉により受光の有無を切り替える遮蔽板を備えるものとしてもよい。こうすれば、取得したい光学系の遮蔽板のみを開放して画像データを取得することで、各光学系毎の画像を取得できる。
上述した実施形態では、CPU162は、吐出関連検査として吐出ノズル検査、液だれ検査、塗布良否検査を行うものとしたが、吐出ノズル14と吐出ノズル14の吐出口から吐出される接着剤との少なくとも一方に関する検査を行うものであれば、これに限られない。例えば、吐出ノズル検査、液だれ検査、塗布良否検査のうち1以上を行わないものとしてもよいし、他の検査を追加してもよい。検査を行うタイミングについても上述した実施形態の態様に限られない。
上述した実施形態では、CPU162は、部品関連検査として装着検査及び部品吸着状態検査を行うものとしたが、吸着ノズル13と吸着ノズル13に保持された部品との少なくとも一方に関する検査を行うものであれば、これに限られない。また、装着検査及び部品吸着状態検査をいずれも行わない代わりに他の検査を行ってもよい。例えば、他の検査として、吸着ヘッド120に装着された吸着ノズル13の種類を判定する吸着ノズル検査を行ってもよい。吸着ノズル検査は、例えば吐出ノズル検査と同様に吸着ノズル13の口径(画像データにおける左右幅)に基づいて行うことができる。このような検査は、吸着ノズル13にピントの合っている左光学系82bや右光学系82cを用いて行うことが好ましい。あるいは、部品を基板101上に装着したあとの吸着ノズル13に対して、吸着ノズル13による部品の持ち帰り(欠品)を検査する欠品検査を行ってもよい。欠品検査は、例えば装着検査と同様に吸着ノズル13の先端に暗い像があるか否かを判定して行うことができる。なお、小さい部品でも判定を行うことができるよう、このような検査は、吸着ノズル13にピントの合っている左光学系82bや右光学系82cを用いて行うことが好ましい。
上述した実施形態では、CPU162は、ヘッド保持体21が吸着ノズル13を1つ取り替える毎に装着検査を行うものとしたが、全ての吸着ノズル13の取り替えが完了してから装着検査を行ってもよい。この場合、中光学系82aだけでなく左光学系82b及び右光学系82cも装着検査に用いることとして、複数本の吸着ノズル13の装着検査を同時に行ってもよい。また、CPU162は、吸着ノズル13のすべてに部品を吸着させた後に部品吸着状態検査を行うものとしたが、吸着ノズル13に部品を1つ吸着させる毎に部品吸着状態検査を行ってもよい。この場合、左光学系82b及び右光学系82cの一方で検査を行えばよい。
上述した実施形態において、ノズルカメラ124を上下に移動させる機構をヘッドユニット110が備えていてもよい。こうすれば、ノズルカメラ124を上下させることでノズルカメラ124を適切な撮像位置に移動させることができる。
上述した実施形態では、吸着ノズル画像データや吐出ノズル画像データにおいて背景が明るく撮像対象が暗く表されるものとしたが、これに限られない。例えば、画像データにおいて背景が暗く撮像対象が明るくてもよい。この場合、背景体44及び背景板72の表面を黒色にするなど、背景体44及び背景板72の表面の可視光反射率を低くしておき、光源81から可視光を照射してノズルカメラ124が撮像を行ってもよい。
上述した実施形態において、吸着ヘッド120の吸着ノズル13や吐出ヘッド220の吐出ノズル14は着脱可能としたが、吸着ノズル13と吐出ノズル14との少なくとも一方が、ヘッドに着脱不能に取り付けられていてもよい。
上述した実施形態において、吐出ヘッド220は接着剤を吐出するものとしたが、接着剤に限らずはんだやろう材などの粘性流体を吐出するものであればよい。また、部品装着装置100は、吸着ヘッド120と吐出ヘッド220とを1つずつ備えるものとしたが、複数種類(例えばノズルの装着可能数が異なる)の吸着ヘッド120や吐出ヘッド220があってもよい。
本発明は、粘性流体の基板上への塗布や保持した部品の基板上への装着を行う部品装着装置の技術分野に利用可能である。
1 部品装着システム、12 ノズルホルダ、13 吸着ノズル、13a〜13c ノズル位置、14 吐出ノズル、21 ヘッド保持体、22 R軸、24 R軸ギア、25 R軸モータ、27 Q軸ギア、28 Q軸モータ、31 係合部材、33 円筒ギア、34 小ギア、36 ベース、37 係合孔、38 圧力供給口、39 ノズル操作レバー、40 スプリング、44 背景体、61 クラッチ部材、62 クラッチ部材、70 本体部、72 背景板、74 背景板操作レバー、76,76 ガイド溝、80 光学系ユニット、80a 上カバー、81 光源、82a 中光学系、82b 左光学系、82c 右光学系、83a 中入射口、83b 左入射口、83c 右入射口、84a 中カバー、84b 左カバー、84c 右カバー、85b,85c プリズム、86a〜86c ミラー、90 本体フレーム、92 支持シャフト、94 カメラ本体、100 部品装着装置、101 基板、102 基台、104 基板搬送装置、106 支持板、108 コンベアベルト、110 ヘッドユニット、112 X軸スライダ、114 ガイドレール、116 Y軸スライダ、118 ガイドレール、120 吸着ヘッド、124 ノズルカメラ、134 ノズルストッカー、140 ヘッド収納エリア、142 収納場所、150 リールユニット、152 フィーダ、154 リール、160 コントローラ、162 CPU、164 ROM、166 RAM、168 HDD、200 管理コンピュータ、220 吐出ヘッド、本体部、圧力供給口。

Claims (6)

  1. 粘性流体の基板上への塗布や保持した部品の基板上への装着を行う部品装着装置であって、
    前記部品の保持及び保持解除が可能な部品保持具を有する実装ヘッドと、粘性流体を吐出口から吐出可能な吐出具を有する吐出ヘッドと、を含む複数種のヘッドのうち1以上のヘッドを収納する収納手段と、
    前記ヘッドを交換可能に保持するヘッド保持手段と、
    前記ヘッド保持手段を移動させるヘッド移動手段と、
    前記ヘッド移動手段を制御して前記ヘッド保持手段が保持するヘッドと前記収納手段に収納されたヘッドとを交換させることで、該ヘッド保持手段が保持するヘッドを前記実装ヘッドと前記吐出ヘッドとのうち一方のヘッドから他方のヘッドに交換させるヘッド交換制御手段と、
    前記ヘッド保持手段が前記実装ヘッドを保持している場合に該実装ヘッドが有する前記部品保持具を側方から撮像して部品保持具画像データを取得し、前記ヘッド保持手段が前記吐出ヘッドを保持している場合に該吐出ヘッドが有する前記吐出具を側方から撮像して吐出具画像データを取得する撮像手段と、
    前記部品保持具画像データに基づいて前記部品保持具と該部品保持具に保持された部品との少なくとも一方に関する部品関連検査を行い、前記吐出具画像データに基づいて前記吐出具と該吐出具の吐出口から吐出される粘性流体との少なくとも一方に関する吐出関連検査を行う検査手段と、
    を備えた部品装着装置。
  2. 前記検査手段は、前記吐出具から前記基板上へ粘性流体を塗布したあとに撮像された前記吐出具画像データに基づいて前記吐出口に存在する粘性流体を検出して前記塗布の良否を判定する塗布良否検査と、前記基板上への粘性流体の塗布を行わないときに撮像された前記吐出具画像データに基づいて前記吐出口からの粘性流体の液だれの有無を判定する液だれ検査と、前記吐出具画像データに基づいて前記吐出ヘッドが有する吐出具の種類が正しいか否かを判定する吐出具検査と、のうち1以上を含む前記吐出関連検査を行う、
    請求項1に記載の部品装着装置。
  3. 前記実装ヘッドは、前記部品保持具を着脱可能であり、
    前記撮像手段は、前記ヘッド保持手段に前記吐出ヘッドが保持された状態で該保持された吐出ヘッドが有する前記吐出具にピントが合い且つ前記ヘッド保持手段に前記実装ヘッドが保持された状態で該保持された実装ヘッドに装着された前記部品保持具を視野に含むよう調整された第1光学系を有しており、
    前記検査手段は、前記撮像手段が前記第1光学系を用いて撮像した前記吐出具画像データに基づいて前記吐出関連検査を行い、前記撮像手段が前記第1光学系を用いて撮像した前記部品保持具画像データに基づいて前記部品保持具が前記実装ヘッドに装着されているか否かを検査する装着検査を含む前記部品関連検査を行う、
    請求項1又は2に記載の部品装着装置。
  4. 前記撮像手段は、前記ヘッド保持手段に前記吐出ヘッドが保持された状態で該保持された吐出ヘッドが有する前記吐出具にピントが合うよう調整された第1光学系と、前記ヘッド保持手段に前記実装ヘッドが保持された状態で該保持された実装ヘッドが有する前記部品保持具にピントが合うよう調整された第2光学系と、を有しており、
    前記検査手段は、前記撮像手段が前記第1光学系を用いて撮像した前記吐出具画像データに基づいて前記吐出関連検査を行い、前記撮像手段が前記第2光学系を用いて撮像した前記部品保持具画像データに基づいて前記部品関連検査を行う、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の部品装着装置。
  5. 前記実装ヘッドは、前記部品保持具を複数着脱可能であり、
    前記撮像手段は、前記ヘッド保持手段に前記吐出ヘッドが保持された状態で該保持された吐出ヘッドが有する前記吐出具にピントが合い且つ前記ヘッド保持手段に前記実装ヘッドが保持された状態で該保持された実装ヘッドのうち第1位置に装着された部品保持具を視野に含むよう調整された第1光学系と、前記ヘッド保持手段に前記実装ヘッドが保持された状態で該保持された実装ヘッドのうち前記第1位置とは異なる第2位置に位置する部品保持具にピントが合うよう調整された第2光学系と、を有しており、
    前記検査手段は、前記撮像手段が前記第1光学系を用いて撮像した前記吐出具画像データに基づいて前記吐出関連検査を行い、前記撮像手段が前記第1光学系を用いて撮像した前記部品保持具画像データに基づいて前記第1位置に前記部品保持具が装着されているか否かを検査する装着検査を含む前記部品関連検査を行い、前記撮像手段が前記第2光学系を用いて撮像した前記部品保持具画像データに基づいて前記第2位置に位置する部品保持具に保持された部品に関する検査を含む前記部品関連検査を行う、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の部品装着装置。
  6. 前記撮像手段は、前記ヘッド保持手段と一体化されている、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の部品装着装置。
JP2015546265A 2013-11-11 2013-11-11 部品装着装置 Active JP6199987B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2013/080437 WO2015068305A1 (ja) 2013-11-11 2013-11-11 部品装着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015068305A1 true JPWO2015068305A1 (ja) 2017-03-09
JP6199987B2 JP6199987B2 (ja) 2017-09-20

Family

ID=53041105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015546265A Active JP6199987B2 (ja) 2013-11-11 2013-11-11 部品装着装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9642295B2 (ja)
EP (1) EP3071007B1 (ja)
JP (1) JP6199987B2 (ja)
CN (1) CN105706545B (ja)
WO (1) WO2015068305A1 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6356222B2 (ja) * 2014-03-25 2018-07-11 株式会社Fuji 部品装着装置
EP3264880B1 (en) * 2015-02-26 2020-11-18 FUJI Corporation Component-mounting device
JP6513196B2 (ja) * 2015-06-25 2019-05-15 株式会社Fuji 部品実装装置
JP6522449B2 (ja) * 2015-07-03 2019-05-29 株式会社Fuji 部品実装機
WO2017009931A1 (ja) * 2015-07-13 2017-01-19 富士機械製造株式会社 ロータリーヘッド型部品実装機
EP3334264B1 (en) * 2015-08-05 2020-10-14 FUJI Corporation Component mounting apparatus
JP6899523B2 (ja) * 2016-07-28 2021-07-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 部品実装装置および部品実装方法
JP6660526B2 (ja) * 2016-07-28 2020-03-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 部品実装装置および部品実装方法
WO2019171602A1 (ja) * 2018-03-09 2019-09-12 株式会社Fuji 部品実装機
AT520732B1 (de) * 2018-07-05 2019-07-15 Faigle Kunststoffe Gmbh Einrichtung umfassend eine Laufrolle und eine die Laufrolle tragende Aufhängung
JP7394852B2 (ja) * 2019-07-04 2023-12-08 株式会社Fuji 部品実装システム
CN114223321B (zh) 2019-08-05 2023-07-11 株式会社富士 光源装置
CN115004877B (zh) * 2020-02-21 2023-09-05 株式会社富士 图像处理装置、安装装置及图像处理方法
CN111516066A (zh) * 2020-05-12 2020-08-11 于丹 一种新材料板防堆头复合装置
CN113329613B (zh) * 2021-06-16 2023-03-24 武汉纺织大学 一种贴片机吸嘴检测系统及方法
KR102497335B1 (ko) * 2021-11-12 2023-02-08 주식회사효성씨오티 센서홀더의 접착면 검사방법
JP7416313B1 (ja) 2023-05-26 2024-01-17 東洋インキScホールディングス株式会社 蓄電デバイス包装材用接着剤、蓄電デバイス包装材、蓄電デバイス用容器及び蓄電デバイス

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02303570A (ja) * 1989-05-15 1990-12-17 Sanyo Electric Co Ltd 塗布装置
JP2004111424A (ja) * 2002-09-13 2004-04-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品実装装置及び部品実装方法
JP2007216148A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Fuji Mach Mfg Co Ltd 高粘性流体塗布システム
JP2008130583A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Hitachi High-Tech Instruments Co Ltd 部品実装装置
JP2011204976A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Panasonic Corp ペースト塗布装置
JP2013179340A (ja) * 2002-11-21 2013-09-09 Fuji Mach Mfg Co Ltd 対基板作業システム
WO2013140915A1 (ja) * 2012-03-20 2013-09-26 富士機械製造株式会社 対回路基板作業機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06262115A (ja) * 1993-03-10 1994-09-20 Sony Corp 接着剤塗布ノズル
JP4384439B2 (ja) * 2002-11-21 2009-12-16 富士機械製造株式会社 対基板作業機、対基板作業システムおよび対基板作業機用作業ヘッド使用準備処理プログラム
WO2004066701A1 (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Fuji Machine Mfg. Co., Ltd. 対回路基板作業機およびそれに対する構成要素の供給方法
JP5094223B2 (ja) 2007-06-15 2012-12-12 富士機械製造株式会社 装着部品装着ヘッドおよび装着部品装着装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02303570A (ja) * 1989-05-15 1990-12-17 Sanyo Electric Co Ltd 塗布装置
JP2004111424A (ja) * 2002-09-13 2004-04-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品実装装置及び部品実装方法
JP2013179340A (ja) * 2002-11-21 2013-09-09 Fuji Mach Mfg Co Ltd 対基板作業システム
JP2007216148A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Fuji Mach Mfg Co Ltd 高粘性流体塗布システム
JP2008130583A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Hitachi High-Tech Instruments Co Ltd 部品実装装置
JP2011204976A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Panasonic Corp ペースト塗布装置
WO2013140915A1 (ja) * 2012-03-20 2013-09-26 富士機械製造株式会社 対回路基板作業機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6199987B2 (ja) 2017-09-20
US20160302336A1 (en) 2016-10-13
EP3071007B1 (en) 2018-06-06
CN105706545A (zh) 2016-06-22
EP3071007A1 (en) 2016-09-21
CN105706545B (zh) 2018-12-25
WO2015068305A1 (ja) 2015-05-14
US9642295B2 (en) 2017-05-02
EP3071007A4 (en) 2017-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6199987B2 (ja) 部品装着装置
JP6387168B2 (ja) 電子回路部品装着機
JP6231791B2 (ja) 実装装置
JP7002831B2 (ja) 部品実装機
WO2016001983A1 (ja) 検出装置
JP6116583B2 (ja) 部品実装機
WO2017179459A1 (ja) 電子部品実装装置およびディスペンサ
WO2019111331A1 (ja) 撮像ユニット及び部品実装機
WO2015052755A1 (ja) 実装装置
JP2015130377A (ja) 実装装置
JP6785214B2 (ja) 検査装置、および検査方法
JP2016103499A (ja) ノズルメンテナンス装置
WO2024004198A1 (ja) 部品実装システム
JP6153376B2 (ja) 電子部品装着装置
JP6997069B2 (ja) 部品実装機
WO2021053790A1 (ja) 部品実装機
JP2018031709A (ja) 検査装置、および検査方法
JP6792696B2 (ja) 部品移載装置
JP2020120058A (ja) ノズルメンテナンス方法、ノズル検査装置
JP2012004410A (ja) 部品供給装置のテープフィーダ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6199987

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250