JP6356222B2 - 部品装着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、供給された部品の角度を回路基板等の対象物に装着する際の角度に合わせるQ軸回転を実施する部品装着装置に関するものである。
従来、部品を対象物に装着する部品装着装置の一つとして、例えば、電子部品を回路基板に実装する部品実装機がある。部品実装機には、例えば、実装ヘッドに設けられたノズルホルダに複数の装着ノズルが取り付けられ、装着ノズルの各々で電子部品を吸着保持するものがある。例えば、特許文献1に開示される部品実装機は、ノズルホルダを回転させるR軸駆動系と、複数の装着ノズルを個々に回転させるQ軸駆動系とを備える。この部品実装機は、ノズルホルダの中心を通る回転軸を取り囲むように環状に取り付けられた装着ノズルが、ノズルホルダの回転にともなって周回する。周回する装着ノズルが停止する位置(ステーション)には、実施する作業内容が設定されている。
装着ノズルは、吸着ステーションにおいて、フィーダから供給される電子部品を吸着する。次に、装着ノズルは、吸着ステーションの次のQ軸大旋回ステーションにおいて、Q軸回転して電子部品の大まかな角度調整を行う。これは、吸着した電子部品の回転角度を、回路基板に装着する際の角度に合わせるためである。装着ノズルは、次の平面画像撮影ステーションにおいて、カメラ装置によって電子部品を保持する状態が撮像される。部品実装機は、カメラ装置が撮像した画像データに基づいて、装着ノズルの中心に対する電子部品の位置のずれなどを検出及び補正する。
ところで、電子部品の撮像処理は、一般的に、Q軸回転を停止した状態で実施される。詳述すると、この種の部品実装機では、近年、電子部品の実装効率を高めるために、実装ヘッド及び装着ノズルをカメラ装置上で停止させずに移動させたまま電子部品を撮像する制御方法が用いられている。この制御方法では、移動中の装着ノズルを撮像すると、画像のぶれなどが発生し電子部品の装着ノズルに対する位置ずれを精度良く検出できない虞がある。これに対し、部品実装機には、ノズルホルダ等に基準となるマークが設けられ、このマークを電子部品と一緒に撮像することによって、マークを基準として電子部品のずれを検出し検出精度を向上させたものがある。このため、撮像時にQ軸回転が実施されると、回転中の位置のずれも考慮してマークの位置を検出する必要が生じ処理内容が複雑となるため、電子部品の撮像処理は、予め設定された所定の撮像角度で電子部品を停止した状態で実施される。
あるいは、カメラ装置は、撮像性能に応じた撮像領域が設定されているが、この撮像領域を取り扱う電子部品の中で最もサイズの大きいものに合わせ、不必要な撮像性能の拡張を抑えることで製造コストの低減が期待できる。その一方で、撮像時にサイズの大きい電子部品をQ軸回転させると、必要最低限の大きさに限定した撮像領域内から電子部品の一部がはみ出す虞が生じる。以上の点から、Q軸回転は、撮像時に停止されることが好ましい。
特開2003−209395号公報
上記した部品実装機では、Q軸回転や撮像処理などの各ステーションにおいて実施する処理内容が、予めステーションの位置に応じて設定されている。このため、Q軸回転を実施するタイミングは、Q軸回転の角度が異なったとしても同じタイミングで開始される。この場合、部品実装機は、フィーダの電子部品の供給位置からカメラ装置の撮像位置までの距離が、Q軸回転を実施するのに十分な距離だけ確保されていれば、撮像位置まで移動中にQ軸回転が完了する。
一方で、部品実装機は、供給位置と撮像位置との距離を縮めることによって、装着ノズルの移動距離を短くし実装時間の短縮を図ることが可能となる。あるいは、部品実装機は、フィーダとカメラ装置とを近接した位置に配置することによって、装置の小型化を図ることが可能となる。しかしながら、部品実装機は、供給位置から撮像位置までの距離が短くなればなるほど、Q軸回転の角度が大きくなると撮像位置までの移動中に回転を完了させることが困難となる。このため、上記したQ軸回転のタイミングが固定となる部品実装機では、Q軸回転の角度が大きい場合に、Q軸回転が完了するまでの間は撮像処理が実施できなくなり、実装時間の増大、ひいては生産効率の低下を招く虞がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、Q軸回転のタイミングを調整して生産効率の向上が図れる部品装着装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の部品装着装置は、対象物に装着する部品を供給位置に供給する部品供給装置と、部品を供給位置から取得して保持する装着ノズルを有し、装着ノズルに保持された部品を対象物の装着位置に装着する可動部と、可動部を移動させるとともに、装着ノズルを回転軸であるQ軸回りに回転させる駆動機構と、装着ノズルに保持された部品を撮像位置にて撮像する撮像装置と、駆動機構を制御して、可動部を供給位置から撮像位置を経由して装着位置まで移動させる制御部と、を備え、制御部は、供給位置から装着位置まで可動部が移動する際に、供給位置から撮像位置までの移動に要する第1所要時間と、撮像位置から装着位置までの移動に要する第2所要時間とを比較し、2つの所要時間のうち、いずれか一方の長い所要時間での移動動作において装着ノズルのQ軸回転を開始することを特徴とする。
また、請求項2に記載の部品装着装置は、対象物に装着する部品を供給位置に供給する部品供給装置と、部品を供給位置から取得して保持する装着ノズルを有し、装着ノズルに保持された部品を対象物の装着位置に装着する可動部と、可動部を移動させるとともに、装着ノズルを回転軸であるQ軸回りに回転させる駆動機構と、装着ノズルに保持された部品を撮像位置にて撮像する撮像装置と、駆動機構を制御して、可動部を供給位置から撮像位置を経由して装着位置まで移動させる制御部と、を備え、前記制御部は、供給位置から装着位置まで可動部が移動する際に、供給位置から撮像位置までの移動に要する第1所要時間と、撮像位置から装着位置までの移動に要する第2所要時間とを比較し、2つの所要時間のうち、いずれか一方の長い所要時間での移動動作において装着ノズルのQ軸回転を開始する制御が可能である一方、装着ノズルがQ軸回転を開始してから完了するまでの時間を回転時間とした場合に、回転時間が第1所要時間以下である場合には、前記第1所要時間に比べて前記第2所要時間が長くとも、供給位置から撮像位置までの移動動作において装着ノズルのQ軸回転を開始することを優先することを特徴とする。
また、請求項3に記載の部品装着装置は、対象物に装着する部品を供給位置に供給する部品供給装置と、部品を供給位置から取得して保持する装着ノズルを有し、装着ノズルに保持された部品を対象物の装着位置に装着する可動部と、可動部を移動させるとともに、装着ノズルを回転軸であるQ軸回りに回転させる駆動機構と、装着ノズルに保持された部品を撮像位置にて撮像する撮像装置と、駆動機構を制御して、可動部を供給位置から撮像位置を経由して装着位置まで移動させる制御部と、を備え、供給位置から装着位置まで可動部が移動する際に、供給位置から撮像位置までの移動に要する時間を第1所要時間、撮像位置から装着位置までの移動に要する時間を第2所要時間とし、撮像装置は、Q軸回りの回転角度に対し等角度ごとに設定された複数の撮像角度のうち、いずれか1つの撮像角度で保持された状態の部品を撮像する設定とされ、制御部は、供給位置から撮像位置までと、撮像位置から装着位置までの2回に分割して装着ノズルのQ軸回転を実施可能なものであり、供給位置から撮像位置までの移動において、装着ノズルを所定の撮像角度までQ軸回転させる動作を開始してから第1分割時間の経過後に回転を完了させ、撮像位置から装着位置までの移動において、残りの回転角度だけ装着ノズルをQ軸回転する動作を開始してから第2分割時間の経過後に回転を完了させる設定とされ、次の3つの所要時間、(第1分割時間−第1所要時間+第2分割時間−第2所要時間)、(回転時間−第1所要時間)、及び(回転時間−第2所要時間)のうち、最も所要時間が短くなる条件においてQ軸回転を実施することを特徴とする。
また、請求項4に記載の部品装着装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の部品装着装置であって、可動部は、複数の装着ノズルを備え、制御部は、複数の装着ノズルのうち、第1装着ノズルが部品を取得した後において、第1装着ノズルを除く他の装着ノズルが供給位置から部品を取得するのに要する時間を、当該第1装着ノズルの第1所要時間に含めることを特徴とする。
また、請求項5に記載の部品装着装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の部品装着装置であって、可動部は、複数の装着ノズルを備え、制御部は、複数の装着ノズルのうち、第1装着ノズルが部品を対象物の装着位置に装着する前において、第1装着ノズルを除く他の装着ノズルが装着位置に部品を装着するのに要する時間を、当該第1装着ノズルの第2所要時間に含めることを特徴とする。
請求項1の部品装着装置では、制御部は、部品供給装置の供給位置から撮像装置の撮像位置を経由して対象物の装着位置まで可動部が移動する際に、供給位置から撮像位置までの移動に要する時間(第1所要時間)と、撮像位置から装着位置までの移動に要する時間(第2所要時間)とを比較する。そして、制御部は、2つの所要時間のうち、いずれか一方の長い所要時間での移動動作において装着ノズルのQ軸回転を開始する。当該部品装着装置によれば、撮像処理の前後における移動動作のうち、移動時間が長い動作中にQ軸旋回の実施が開始されるため、Q軸回転が完了するまでに次ぎの処理(撮像処理や装着のための吸着位置の補正処理など)が待機状態となる待ち時間を低減することが可能となる。その結果、部品装着装置は、実装時間の短縮化を図り、生産効率の向上を図ることが可能となる。また、当該部品装着装置によれば、Q軸回転の開始タイミングを最適化することによって、第1所要時間を短縮する調整が可能となる。従って、部品装着装置は、第1所要時間の短縮、即ち、部品供給装置と撮像装置との装置間の物理的な距離を短くし近接して配置することが可能となり、装置の小型化が図れる。
請求項2の部品装着装置では、制御部は、装着ノズルがQ軸回転する回転時間が第1所要時間以下である場合には、供給位置から撮像位置までの移動動作においてQ軸回転を開始する。ここで、この種の部品装着装置では、撮像装置による撮像前に実施した動作(Q軸回転など)によって生じた誤差は撮像装置の撮像データに基づいて検出し補正することが可能となる。このため、部品装着装置は、実装時間を考慮しない場合には、撮像前にQ軸回転を完了することが好ましい。従って、制御部は、回転時間が第1所要時間以下である場合には、第1所要時間に比べて第2所要時間が長い場合であっても撮像前にQ軸回転を実施することを優先する。これにより、制御部は、Q軸回転の開始タイミングの最適化による実装時間の短縮と、撮像前のQ軸回転の実施を優先することによる部品を対象物に装着する処理精度の向上との両立を図ることが可能となる。
請求項3の部品装着装置では、撮像装置は、Q軸回りの回転角度に対し等角度ごとに設定された複数の撮像角度のうち、いずれか1つの撮像角度で保持された状態の部品を撮像する。制御部は、供給位置から撮像位置までと、撮像位置から装着位置までの2回に分割してQ軸回転を実施可能に構成されている。制御部は、供給位置から撮像位置までの移動において、装着ノズルを所定の撮像角度まで第1分割時間でQ軸回転させる。また、制御部は、撮像位置から装着位置までの移動において、装着ノズルを残りの回転角度だけ第2分割時間でQ軸回転させる。そして、制御部は、3つの所要時間、(第1分割時間−第1所要時間+第2分割時間−第2所要時間)、(回転時間−第1所要時間)、及び(回転時間−第2所要時間)のうち、最も所要時間が短くなる条件においてQ軸回転を実施する。当該部品装着装置によれば、Q軸回転を撮像の前後で分割して実施可能とし、且つQ軸回転の開始タイミングを最適化して実装時間をより確実に短縮することが可能となる。
請求項4の部品装着装置では、制御部は、複数の装着ノズルのうち、第1装着ノズルが部品を取得した後において、第1装着ノズルを除く他の装着ノズルが供給位置から部品を取得するのに要する時間を、当該第1装着ノズルの第1所要時間に含める。第1装着ノズルが部品を取得した後に他の装着ノズルが部品を取得する時間は、第1装着ノズルにとってはQ軸回転が可能な時間となる。従って、制御部は、可動部が複数の装着ノズルを備える場合に、各装着ノズルが互いに吸着作業を実施している時間をQ軸回転のための第1所要時間に含めることによって、より適正なQ軸回転の開始タイミングを判定できる。
請求項5の部品装着装置では、制御部は、複数の装着ノズルのうち、第1装着ノズルが部品を対象物の装着位置に装着する前において、第1装着ノズルを除く他の装着ノズルが装着位置に部品を装着するのに要する時間を、当該第1装着ノズルの第2所要時間に含める。第1装着ノズルが部品を装着する前に他の装着ノズルが部品を装着する時間は、第1装着ノズルにとってはQ軸回転が可能な時間となる。従って、制御部は、可動部が複数の装着ノズルを備える場合に、各装着ノズルが互いに装着作業を実施している時間をQ軸回転のための第2所要時間に含めることによって、より適正なQ軸回転の開始タイミングを判定できる。
本実施例の部品実装機の装置構成を示した斜視図である。 制御コンピュータの部品装着作業に関連する制御機能を説明するための機能ブロック図である。 実装ヘッドの一部を模式的に示した側面図である。 部品実装機における部品装着作業に関係する一部分を模式的に示した図であり、撮像前に90度Q軸回転する場合を示した平面図である。 撮像後に90度Q軸回転する場合を示した平面図である。 各装着位置における実装時間を比較するための表である。 撮像前に180度Q軸回転する場合を示した平面図である。 撮像後に180度Q軸回転する場合を示した平面図である。 撮像前に90度、撮像後に90度Q軸回転する場合を示した平面図である。 各装着位置における実装時間を比較するための表である。 2つの装着ノズルをノズルホルダに備える実装ヘッドの移動とQ軸回転の開始タイミングとを説明するための平面図である。
以下、本発明を具体化した一実施例について図面を参照して説明する。図1は、本実施例の部品実装機10を示した斜視図である。図1には共通ベース11上に並設された2台の部品実装機10が示されている。部品実装機10は、例えば、はんだ印刷機、基板検査機、リフロー機などの他の装置と連結され生産ラインを構成して、多数の電子部品が実装された回路基板を生産する装置である。2台の部品実装機10は、同様の構成となっているため、そのうちの1台を中心に説明する。部品実装機10は、基板搬送装置13、部品供給装置15、ヘッド駆動機構17、カメラ装置19などの各種装置が共通ベース11上に取り付けられている。なお、以下の説明では、図1に示すように、部品実装機10が並設される方向をX軸方向、搬送される回路基板の基板平面に平行でX軸方向に直角な方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向の両方に直角な方向をZ軸方向と称して説明する。
基板搬送装置13は、第1搬送装置21及び第2搬送装置23がY軸方向において並設された、いわゆるダブルコンベアタイプの装置である。第1及び第2搬送装置21,23の各々は、X軸方向に沿って配設された一対のコンベアベルト(図示略)を有している。第1及び第2搬送装置21,23の各々は、一対のコンベアベルトを周回させ、コンベアベルト上に支持された回路基板をX軸方向に搬送する。また、第1及び第2搬送装置21,23の各々は、部品の装着作業を行う停止位置まで搬送した回路基板を、回路基板の上部に設けられたストッパ(図示略)と、下部に設けられたクランパ(図示略)とによってZ軸方向において挟持して固定する。例えば、第1及び第2搬送装置21,23の各々は、はんだ印刷機などの上流の装置から搬入された回路基板をX軸方向に搬送し、停止位置で回路基板をクランプする。装着作業が終了すると、第1及び第2搬送装置21,23は、回路基板をX軸方向に搬送して後段の装置に搬出する。
部品供給装置15は、フィーダ方式の装置であり、部品実装機10のY軸方向の前端部分(図1の左下側)に設けられている。部品供給装置15は、X軸方向に並設されて複数のフィーダ25が共通ベース11上に設けられている。各フィーダ25は、共通ベース11に対して着脱可能に構成されており、テープフィーダ27から供給位置に電子部品を供給する。テープフィーダ27は、電子部品を供給する媒体であり、多数の電子部品を一定の間隔で保持したキャリアテープが巻回されている。フィーダ25は、キャリアテープの先端が供給位置まで引き出されており、キャリアテープごとに異なる種類の電子部品を供給する。各フィーダ25の供給位置は、X軸方向に沿って並設されている。従って、供給位置は、電子部品の種類が異なればX軸方向の位置が異なる。
また、ヘッド駆動機構17は、XYロボット型の移動装置である。ヘッド駆動機構17は、スライダ31を電磁モータの駆動によってX軸方向にスライドさせるX軸駆動機構41(図2参照)と、Y軸方向にスライドさせるY軸駆動機構43(図2参照)とを備えている。スライダ31には、実装ヘッド33が取り付けられている。実装ヘッド33は、2つの駆動機構41,43が駆動されることによって、共通ベース11上に載置された部品実装機10の各々のフレーム部35上の任意の位置に移動する。X軸駆動機構41及びY軸駆動機構43は、例えばリニアモータ機構やボールねじ送り機構などを駆動源として用いることができる。
実装ヘッド33の下方には、ノズルホルダ37が設けられている。ノズルホルダ37は、複数の装着ノズルを下向きに保持している。装着ノズルの各々は、正負圧供給装置(図示略)を介して負圧エア、正圧エア通路に通じており、負圧にて電子部品を吸着保持し、僅かな正圧が供給されることで保持した電子部品を離脱する。実装ヘッド33は、Z軸の回りにノズルホルダ37を回転駆動するR軸回転駆動機構45(図2参照)を有している。また、実装ヘッド33は、選択した装着ノズルを個別にZ軸方向の下向きに延伸動作及びZ軸方向の上向きに縮退動作させるZ軸駆動機構47(図2参照)を有している。また、実装ヘッド33は、選択した装着ノズルを個別にZ軸の回りに回転駆動するQ軸回転駆動機構49(図2参照)を有している。これらの駆動機構45〜49は、例えば、駆動源としてサーボモータを用いることができる。
カメラ装置19は、基板搬送装置13と部品供給装置15とのY軸方向における間に設けられている。カメラ装置19は、フレーム部35上に上方が撮像可能に設置されている。本実施例における撮像位置は、カメラ装置19の上方空間に設定されている。カメラ装置19は、撮像位置を通過する装着ノズルに吸着された電子部品を下方から撮像する。
図2に示す制御部51は、上記した基板搬送装置13、部品供給装置15、ヘッド駆動機構17、及びカメラ装置19と通信ケーブルによって接続されている。制御部51は、各装置13〜19から各種情報を取得し、取得した情報に基づいて演算や判定などを実行する。また、制御部51は、演算結果や判定結果に基づいて装置13〜19の動作を適宜制御する。本実施例の部品実装機10は、制御部51によって部品装着作業が制御される。また、部品実装機10には、上部カバーの前端部分に操作装置29(図1参照)が設けられている。オペレータは、制御部51が操作装置29に出力した情報を確認し、必要な操作や設定を操作装置29に対して行うことができる。
上記した構成の部品実装機10では、制御部51の制御に基づいて、実装ヘッド33を駆動して供給位置の電子部品を回路基板の装着位置に装着する装着作業を繰り返し実行する。具体的には、まず、ヘッド駆動機構17は、装着する電子部品が供給されるフィーダ25の供給位置の上方まで実装ヘッド33を移動させる。実装ヘッド33は、装着ノズルによって供給位置の電子部品を吸着する。次に、ヘッド駆動機構17は、カメラ装置19の上方の撮像位置まで実装ヘッド33を移動させる。カメラ装置19は、装着ノズルが電子部品を吸着している状態を下方から撮像する。次に、ヘッド駆動機構17は、基板搬送装置13によって停止位置に位置決めされた回路基板の上方まで実装ヘッド33を移動させる。制御部51は、回路基板の装着位置に電子部品を装着するまでに、カメラ装置19の撮像データに基づいて、装着ノズルに保持された電子部品の吸着位置のずれを補正する。そして、実装ヘッド33は、Z軸駆動機構47を駆動し、装着ノズルをZ軸方向の下向きに延伸動作させる。実装ヘッド33は、電子部品が回路基板の装着位置に当接すると装着ノズルの負圧を解消し、電子部品を離脱して回路基板に装着する。
図2は、部品実装機10が備える制御部51の部品装着作業に関連する制御機能を説明するための機能ブロック図である。制御部51は、コンピュータを主体として構成されており、CPUなどの演算回路、RAM,ROMなどの記憶装置を備える。制御部51は、X軸制御手段53、Y軸制御手段55、及び連係制御手段57を有している。X軸制御手段53は、X軸駆動機構41を制御して実装ヘッド33のX軸方向の移動速度を変更する。Y軸制御手段55は、Y軸駆動機構43を制御して実装ヘッド33のY軸方向の移動速度を変更する。連係制御手段57は、X軸制御手段53及びY軸制御手段55を連係して動作させ、実装ヘッド33をフレーム部35上の任意の位置に移動させる。また、制御部51は、R軸回転駆動機構45を制御するR軸制御手段59、Z軸駆動機構47を制御するZ軸制御手段61、及びQ軸回転駆動機構49を制御するQ軸制御手段63を有している。また、制御部51は、実装ヘッド33の装着ノズルが撮像位置を通過するタイミングを見計らってカメラ装置19に撮像を行わせるオンザフライ撮像制御手段65を有している。
次に、制御部51による部品装着作業時の実装ヘッド33の制御方法について説明する。以下の説明では、説明の内容を理解し易くするために、実装ヘッド33は、ノズルホルダ37に保持された装着ノズルが1個である構成とし、第1搬送装置21で搬送される回路基板への部品装着作業のみを考える。図3は、実装ヘッド33の一部を模式的に示した側面図である。図3に示すように、実装ヘッド33のノズルホルダ37には、Z軸駆動機構47(図2参照)の駆動にともなってZ軸方向に昇降する昇降軸71が取り付けられている。昇降軸71の下端には、電子部品Pを吸着する装着ノズル73が、Q軸L1に沿って吸着口が下方に向かって開口した状態で保持されている。Q軸L1は、昇降軸71の中心を通るZ軸方向に沿った軸線である。昇降軸71及び装着ノズル73は、Q軸回転駆動機構49(図2参照)の駆動にともなって、Q軸L1の回りに回転する。
また、ノズルホルダ37の下面には、電子部品Pの位置を認識する際の基準となる基準マーク75が設けられている。基準マーク75は、鏡面を有しており、Q軸L1(Z軸方向)に対して所定角度をもって傾斜した状態で固定されている。また、ノズルホルダ37には、基準マーク75に向けて光を照射する光源77が設けられている。基準マーク75は、光源77から照射された光を反射させ、反射した光をカメラ装置19によって電子部品Pと一緒に撮像させる。
図4は、部品実装機10における部品装着作業に関係する一部分を模式的に示した平面図である。図4には、部品供給装置15(図1参照)が備える複数のフィーダ25のうちの1つのフィーダ25の供給位置P1、カメラ装置19の撮像位置P2、回路基板CBの3つの装着位置P4〜P6が示されている。制御部51は、供給位置P1から装着位置P4〜P6の各々まで実装ヘッド33(装着ノズル73)が移動する際に、供給位置P1から撮像位置P2までの移動に要する時間と、撮像位置P2から装着位置P4〜P6までの移動に要する時間とを比較し、装着ノズル73のQ軸回転を開始するタイミングを決定する。
なお、以下の説明では、供給位置P1から撮像位置P2までの移動に要する時間を、第1所要時間T1と称する。また、撮像位置P2から装着位置P4〜P6の各々までの移動に要する時間を、第2所要時間T2と称する。装着位置P4〜P6は、この順に従って撮像位置P2からの距離が遠くなっているものとする。また、装着ノズル73が、吸着した電子部品Pを所望の回転角度だけQ軸回転させるのに要する時間を、回転時間T3と称する。
また、供給位置P1で電子部品Pを吸着してから装着位置P4〜P6の各々において電子部品PのQ軸回転が完了している状態となるまでの時間を、実装時間T4と称する。実装ヘッド33は、Q軸回転が完了した後に、カメラ装置19の撮像結果に基づいて電子部品Pの装着ノズル73に対する吸着位置のずれなどを補正し、装着ノズル73をZ軸方向に下降して回路基板CBに電子部品Pを装着する。この位置ずれの補正処理や装着ノズル73を下降させる作業時間は、Q軸回転の開始タイミングの影響を受けないため、以下の説明では比較対象から除外する。従って、上記した実装時間T4は、この補正処理や下降処理の時間を含まず、装着位置P4〜P6に到達するまでにQ軸回転が完了した場合には、装着位置P4〜P6の各々に到達するまでの時間をいうものとする。また、装着位置P4〜P6の各々に到達した後にQ軸回転が完了する場合には、実装時間T4は、Q軸回転が完了するまでの時間をいうものとする。
例えば、図4に示すように、供給位置P1で電子部品Pを吸着した回転角度から反時計回りに90度だけQ軸回転させて装着する場合を考える。なお、第1所要時間T1を80ms(ミリ秒)とする。また、撮像位置P2から装着位置P4までの第2所要時間T2を、50msとする。また、撮像位置P2から装着位置P5までの第2所要時間T2を、100msとする。また、撮像位置P2から装着位置P6までの第2所要時間T2を、150msとする。また、装着ノズル73が90度だけQ軸回転するのに要する回転時間T3を、102msとする。
<撮像前にQ軸回転(90度)を開始した場合の実装時間>
まず、撮像位置P2においてカメラ装置19による撮像が実施される前にQ軸回転を開始した場合における実装時間T4について説明する。ここで、本実施例の部品実装機10は、Q軸回転を停止した状態で電子部品Pの撮像を実施する。従って、Q軸回転が完了するまで撮像処理が開始できないことを考慮すると、供給位置P1において電子部品Pを吸着した後すぐにQ軸回転を開始することが好ましい。このため、開始タイミングは、電子部品Pを吸着した後すぐに開始するものとする。
第1所要時間T1が80msであるのに対し、回転時間T3が102msである。第1所要時間T1に比べて回転時間T3が長いため、供給位置P1からQ軸回転を開始しても、装着ノズル73は、撮像位置P2に到達した後もQ軸回転を引き続き実施する必要があり、回転が完了するまでカメラ装置19が撮像処理の開始を待つ状態となる。従って、カメラ装置19は、装着ノズル73が供給位置P1から移動を開始してから回転時間T3(102ms)後に、電子部品Pの撮像を実施する。装着ノズル73は、撮像が終了した後から第2所要時間T2(50ms)後に装着位置P4に到着する。この場合、装着位置P4の実装時間T4は、152ms(=102ms+50ms)となる(図6参照)。同様に、装着位置P5の実装時間T4は、202ms(=102ms+100ms)となる。また、装着位置P6の実装時間T4は、252ms(=102ms+150ms)となる。
<撮像後にQ軸回転(90度)を開始した場合の実装時間>
次に、図5に示すように、カメラ装置19による撮像が実施された後にQ軸回転を開始した場合における実装時間T4について説明する。まず、供給位置P1から撮像位置P2まではQ軸回転が実施されないため、装着ノズル73は、供給位置P1から移動を開始して第1所要時間T1(80ms)後に撮像を完了し、各装着位置P4〜P6に移動できる状態となる。
装着位置P4の場合には、第2所要時間T2が50msであるのに対し、回転時間T3が102msである。第2所要時間T2に比べて回転時間T3が長いため、撮像位置P2から移動を開始するタイミングからQ軸回転を開始しても、実装ヘッド33は、装着位置P4に到達した後もQ軸回転を引き続き実施する必要があり、回転が完了するまで装着ノズル73の吸着位置のずれを補正する処理の開始を待つ状態となる。従って、装着ノズル73は、撮像位置P2から移動を開始してから回転時間T3(102ms)後が、実装時間T4の終了時点となる。この場合、装着位置P4の実装時間T4は、182ms(=80ms+102ms)となる(図6参照)。同様に、装着位置P5の場合には、第2所要時間T2(100ms)に比べて回転時間T3(102ms)が長い。このため、装着位置P5の実装時間T4は、182ms(=80ms+102ms)となる。
一方で、装着位置P4,P5に比べて撮像位置P2からの距離が長い装着位置P6の場合には、第2所要時間T2(150ms)に比べて回転時間T3(102ms)が短い。撮像位置P2から移動を開始するタイミングからQ軸回転を開始すると、実装ヘッド33は、装着位置P6に到達するまでにQ軸回転が完了することとなる。つまり、装着ノズル73の吸着位置のずれを補正する処理などを開始するまでに待ち時間は生じない。従って、装着ノズル73は、撮像位置P2から移動を開始してから第2所要時間T2(150ms)後が、実装時間T4の終了時点となる。装着位置T6の実装時間T4は、230ms(=80ms+150ms)となる。
図6に示すように、実装時間T4は、第1所要時間T1と第2所要時間T2のうち、所要時間が長い方でQ軸回転を実施することで短縮される。制御部51は、例えば、回路基板CBに装着する電子部品の種類などが設定された制御データ(生産ジョブ)に撮像位置P2や装着位置P4〜P6のXY座標位置、実装ヘッド33のX軸方向及びY軸方向の各々の移動速度などが設定されている場合には、これらのデータに基づいて第1所要時間T1及び第2所要時間T2を演算する。そして、制御部51は、所要時間の差(第1所要時間T1−第2所要時間T2)を演算する(図6参照)。制御部51は、演算結果がプラスとなる装着位置P4の装着作業では、撮像前にQ軸回転を開始する制御を実施する。また、制御部51は、所要時間の差がマイナスとなる装着位置P5,P6の装着作業では、撮像後にQ軸回転を開始する制御を実施する。これにより、制御部51は、各装着位置の実装時間T4を短縮して、生産効率を向上させることが可能となる。
なお、制御部51は、上記したQ軸回転の開始タイミングの決定を適宜実施することが可能である。例えば、制御部51は、生産する回路基板CBの種類が変更されるタイミングで、全ての装着作業(電子部品Pを回路基板CBに装着する各シーケンス)のQ軸回転のタイミングを決定してもよい。あるいは、制御部51は、例えば、各シーケンスのQ軸回転の開始タイミングを演算及び決定しながら装着作業を実施してもよい。あるいは、制御部51は、例えば、実装ヘッド33の移動速度の設定値が、オペレータによって変更された場合には、その都度、開始タイミングを変更してもよい。
ここで、本実施例のように、電子部品Pの撮像と、電子部品PのQ軸回転とを実施する部品実装機10では、実装時間T4を考慮しない場合には、撮像を実施する前にQ軸回転を完了することが好ましい。この理由は、例えば、撮像前に実施した動作(Q軸回転など)によって生じる誤差はカメラ装置19の撮像データによって検出し補正することが可能となるからである。従って、制御部51は、Q軸回転の開始タイミングを撮像の前後のいずれに変更しても実装時間T4が同一である場合には、撮像前にQ軸回転を実施することを優先する。例えば、制御部51は、第1所要時間T1と第2所要時間T2とが同一の時間である場合には、撮像前にQ軸回転を実施する。あるいは、制御部51は、回転時間T3に比べて第1所要時間T1が長い場合には、第1所要時間T1に比べて第2所要時間T2が長い場合であっても撮像前にQ軸回転を実施することを優先する。これにより、制御部51は、撮像前にQ軸回転を実施することを優先して処理することで、実装時間T4の短縮を図りつつ、電子部品Pを回路基板CBに装着する処理の精度を向上することが可能となる。
次に、装着ノズル73を撮像前後の両方でQ軸回転する制御について説明する。Q軸回転の回転角度は、供給位置P1の電子部品Pの角度と、装着位置P4〜P6に装着する際の電子部品Pの角度とに応じて異なる。そして、回転角度が大きいシーケンスでは、第1所要時間T1及び第2所要時間T2のどちらか一方でQ軸回転を実施するよりも、撮像の前後で分割してQ軸回転を実施することが有効となる場合がある。以下の説明では、図7に示すように、供給位置P1で電子部品Pを吸着した回転角度から反時計回りに180度だけQ軸回転させて装着する場合を考える。なお、装着ノズル73が180度だけQ軸回転するのに要する回転時間T8を、134msとする。また、第1所要時間T1、第2所要時間T2、回転時間T3は、上記した図4及び図5で説明した値と同一値とする。
<撮像前にQ軸回転(180度)を開始した場合の実装時間>
まず、撮像前にQ軸回転を開始した場合における実装時間T4について説明する。第1所要時間T1(80ms)に比べて回転時間T8(134ms)が長いため、供給位置P1からQ軸回転を開始しても撮像位置P2までにQ軸回転が完了せず、カメラ装置19は、装着ノズル73が供給位置P1から移動を開始してから回転時間T8後に、電子部品Pの撮像を実施する。装着ノズル73は、撮像が終了した後から第2所要時間T2(50ms)後に装着位置P4に到着する。この場合、装着位置P4の実装時間T4は、184ms(=134ms+50ms)となる(図10参照)。同様に、装着位置P5の実装時間T4は、234ms(=134ms+100ms)となる。また、装着位置T6の実装時間T4は、284ms(=134ms+150ms)となる。
<撮像後にQ軸回転(180度)を開始した場合の実装時間>
次に、図8に示すように、撮像後にQ軸回転を開始した場合における実装時間T4について説明する。供給位置P1から撮像位置P2まではQ軸回転が実施されないため、装着ノズル73は、供給位置P1から移動を開始して第1所要時間T1(80ms)後に撮像を完了し、各装着位置P4〜P6に移動できる状態となる。装着位置P4の場合には、第2所要時間T2(50ms)に比べて回転時間T8(134ms)が長い。このため、撮像が完了し撮像位置P2から移動を開始するタイミングからQ軸回転を開始しても、実装ヘッド33は、装着位置P4に到達した後もQ軸回転を引き続き実施する。装着ノズル73は、撮像位置P2から移動を開始してから回転時間T8(134ms)後が、実装時間T4の終了時点となる。装着位置P4の実装時間T4は、214ms(=80ms+134ms)となる(図10参照)。同様に、装着位置P5の場合には、第2所要時間T2(100ms)に比べて回転時間T8(134ms)が長い。このため、装着位置P5の実装時間T4は、214ms(=80ms+134ms)となる。
一方で、撮像位置P2からの距離が長い装着位置P6の場合には、第2所要時間T2(150ms)に比べて回転時間T8(134ms)が短い。実装ヘッド33は、装着位置P6に到達するまでにQ軸回転が完了する。従って、装着位置T6の実装時間T4は、230ms(=80ms+150ms)となる。
<撮像前及び撮像後の各々にQ軸回転(90度)した場合の実装時間>
次に、図9に示すように、撮像処理の前後に分割してQ軸回転を実施した場合における実装時間T4について説明する。装着ノズル73は、撮像前に、90度だけQ軸回転し、撮像後に残りの90度だけ回転する。装着ノズル73が90度だけ回転するのに要する時間は、回転時間T3であり、102msである。因みに、90度の回転時間T3が180度の回転時間T8の半分の時間となっていないのは、装着ノズル73のQ軸回転には加速や減速の時間が必要であり、この時間を考慮したためである。
撮像前に90度回転する場合には、第1所要時間T1(80ms)に比べて回転時間T3(102ms)が長いため、カメラ装置19は、装着ノズル73が供給位置P1から移動を開始してから回転時間T3後に、電子部品Pの撮像を実施する。また、装着位置P4の場合には、撮像後に残りの90度回転する場合には、第2所要時間T2(50ms)に比べて回転時間T3が長いため、装着ノズル73は、撮像位置P2から移動を開始してから回転時間T3後が、実装時間T4の終了時点となる。この場合、装着位置P4の実装時間T4は、204ms(=102ms+102ms)となる(図10参照)。同様に、装着位置P5の実装時間T4は、204ms(=102ms+102ms)となる。一方で、装着位置P6の場合には、第2所要時間T2(150ms)に比べて回転時間T3が短い。従って、装着位置T6の実装時間T4は、252ms(=102ms+150ms)となる。
図10に示すように、Q軸回転の開始タイミングに応じて実装時間T4が決定される。制御部51は、上記した撮像前、撮像後、撮像前後の各々の実装時間T4のうち、最も時間が短い条件を選択する。制御部51は、例えば、回転時間T8に比べて、第1所要時間T1又は第2所要時間T2のいずれか一方の時間が長い場合には、所要時間の長くなる条件でQ軸回転を実施する。装着位置P6は、回転時間T8(134ms)に比べて第2所要時間T2(150ms)が長く、この条件に適合する。従って、制御部51は、装着位置P6については、撮像後のQ軸回転を実施する。
次に、回転時間T8に比べて第1所要時間T1及び第2所要時間T2が短い装着位置P4,P5の場合には、制御部51は、回転時間T3,T8と、第1及び第2所要時間T1,T2の差を演算し、Q軸回転にともなう遅延時間が最も少ない条件を判定する。具体的には、制御部51は、撮像前にQ軸回転を実施したことによる遅延時間として、回転時間T8から第1所要時間T1を減算した値を算出する(図中の式(1)参照)。また、制御部51は、撮像後にQ軸回転を実施したことによる遅延時間として、回転時間T8から第2所要時間T2を減算した値を算出する(図中の式(2)参照)。
また、制御部51は、撮像前に90度だけQ軸回転したことによる遅延時間として、回転時間T3から第1所要時間T1を減算した値を算出する(図中の式(3)参照)。また、制御部51は、撮像後に残りの90度だけQ軸回転したことによる遅延時間として、回転時間T3から第2所要時間T1を減算した値を算出する(図中の式(4)参照)。そして、制御部51は、上記した式(3)と式(4)の結果を加算して、撮像前後に分割して180度回転したことによる遅延時間を算出する(図中の式(5)参照)。
制御部51は、上記した式(1)、式(2)、式(5)の値を比較して、Q軸回転にともなう遅延時間が最も少ない条件を判定する。装着位置P4の場合には、式(1)の結果が54ms、式(2)の結果が84ms、式(5)の結果が94msとなる。従って、制御部51は、装着位置P4については、撮像前のQ軸回転を実施する。
一方で、装着位置P5の場合には、式(1)の結果が54ms、式(2)の結果が34ms、式(5)の結果が24msとなる。従って、制御部51は、装着位置P5については、撮像の前後で分割してQ軸回転を実施する。これにより、制御部51は、各装着位置P4〜P6の実装時間T4をより確実に短縮して、生産効率を向上させることが可能となる。
なお、上記したQ軸回転の角度(90度及び180度)は、一例であり、適宜変更される。例えば、制御部51は、180度のQ軸回転を、撮像前に100度回転し、撮像後に80度回転する制御を実施してもよい。ここで、理想的には、カメラ装置19は、Q軸L1回りのどの角度においても撮像可能であることが好ましい。しかしながら、電子部品Pの撮像は、装着ノズル73に対する電子部品Pの吸着位置のずれを判定するための基準マーク75(図3参照)を検出する画像処理を簡易化するためや、カメラ装置19の所定の撮像領域内に電子部品Pを納めるためなどの理由から、Q軸回転を停止した状態で実施されることがある。従って、本実施例のカメラ装置19は、Q軸L1(Z軸)回りの回転角度に対し等角度ごとに複数の撮像角度が設定されており、その撮像角度のいずれかで保持された状態の電子部品Pを撮像する構成となっている。例えば、カメラ装置19は、図4に示す供給位置P1の電子部品Pの角度を0(ゼロ)度とした場合に、Q軸L1回りに90度間隔に、90度、180度、270度のいずれかの角度まで回転した電子部品Pを撮像する設定となっている。
このため、制御部51は、撮像前後に分割したQ軸回転を実施する場合に、供給位置P1から撮像位置P2までの移動において、装着ノズル73を所定の撮像角度(90度、180度、270度)のいずれかの角度までQ軸回転させる。また、制御部51は、撮像位置P2から装着位置P4〜P6までの移動において、残りの回転角度だけ装着ノズル73をQ軸回転する。なお、制御部51は、270度の場合には、−90度(時計回りに90度)だけ回転させてもよい。
例えば、電子部品Pを110度だけ回転させて回路基板CBに装着する場合に、制御部51は、撮像前に90度、撮像後に残りの20度だけ電子部品PをQ軸回転させる。この場合、制御部51は、撮像前のQ軸回転による遅延時間として、90度だけQ軸回転する回転時間から第1所要時間T1を減算した値を算出する。また、制御部51は、撮像後のQ軸回転による遅延時間として、20度だけQ軸回転する回転時間から第2所要時間T2を減算した値を算出する。そして、制御部51は、2つの演算結果を加算して、撮像前後に分割して110度回転したことによる遅延時間を算出することとなる。
以上、詳細に説明した本実施例によれば以下の効果を奏する。
<効果1>部品実装機10の制御部51は、フィーダ25の供給位置P1からカメラ装置19の撮像位置P2を経由して回路基板CBの装着位置P4〜P6まで実装ヘッド33が移動する際に、供給位置P1から撮像位置P2までの移動に要する第1所要時間T1と、撮像位置P2から装着位置P4〜P6の各々までの移動に要する第2所要時間T2とを比較する。制御部51は、所要時間の差(第1所要時間T1−第2所要時間T2)を演算(図6参照)し、演算結果がプラスとなる装着位置P4の装着作業では、カメラ装置19での撮像前にQ軸回転を開始させる。また、制御部51は、所要時間の差がマイナスとなる装着位置P5,P6の装着作業では、撮像後にQ軸回転を開始させる。これにより、制御部51は、各装着位置P4〜P6の実装時間T4を短縮して、生産効率を向上させることが可能となる。また、本実施例の部品実装機10によれば、Q軸回転の開始タイミングを最適化することによって、第1所要時間T1を短縮する調整が可能となる。従って、部品実装機10は、第1所要時間T1の短縮、即ち、部品供給装置15とカメラ装置19との装置間の物理的な距離を短くし近接して配置することが可能となり、装置の小型化が図れる。
<効果2>制御部51は、回転時間T3に比べて第1所要時間T1が長い場合には、第1所要時間T1に比べて第2所要時間T2が長い場合であっても撮像前にQ軸回転を実施することを優先する。これにより、制御部51は、Q軸回転の開始タイミングの最適化による実装時間T4の短縮と、撮像前のQ軸回転の実施を優先することによる電子部品Pを回路基板CBに装着する処理精度の向上との両立を図ることが可能となる。
<効果3>制御部51は、Q軸回転を撮像の前後において分割して実施可能に構成されており、撮像前、撮像後、撮像前後の各々の実装時間T4のうち、最も遅延時間が少ない条件を選択する。これにより、制御部51は、分割してQ軸回転を実施する態様も含めた最適化が可能となり、各装着位置P4〜P6の実装時間T4をより確実に短縮して、生産効率を向上させることが可能となる。
ちなみに、実装ヘッド33は、可動部の一例である。X軸駆動機構41、Y軸駆動機構43及びQ軸回転駆動機構49は、駆動機構の一例である。カメラ装置19は、撮像装置の一例である。180度のQ軸回転において、分割して撮像前に90度回転する際の時間は、第1分割時間の一例である。また、撮像後に90度回転する際の時間は、第2分割時間の一例である。回路基板CBは、対象物の一例である。電子部品Pは、部品の一例である。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施例では、実装ヘッド33は、ノズルホルダ37に保持された装着ノズル73が1個である構成を例に説明したが、複数の装着ノズル73を使用した装着作業においても同様に、Q軸回転の開始タイミングを最適化することが可能であることはいうまでもない。さらに、この場合に、制御部51は、複数の装着ノズル73のうち、任意の装着ノズル73が電子部品Pを取得した後において、他の装着ノズル73が電子部品Pを取得するのに要する時間を加味して第1所要時間T1を演算する設定としてもよい。
図11は、2つの装着ノズルをノズルホルダに備えた部品実装機10における部品装着作業に関係する一部分を模式的に示した平面図である。図11に示すノズルホルダ81には、第1装着ノズル83と第2装着ノズル85の2つの装着ノズルが取り付けられている。また、図11には、部品供給装置15(図1参照)が備える複数のフィーダ25のうちの2つのフィーダ25A,25Bの供給位置P1A,P1Bが示されている。実装ヘッド33(図1参照)は、フィーダ25Aの供給位置P1Aから電子部品PAを第1装着ノズル83で吸着する。次に、実装ヘッド33は、フィーダ25Bの供給位置P1Bから電子部品PBを第2装着ノズル85で吸着する。実装ヘッド33は、電子部品PBを取得した後に、撮像位置P2で2つの電子部品PA,PBを同時に撮像する。実装ヘッド33は、撮像後に第2装着ノズル85の電子部品PBを回路基板(図示略)の装着位置に装着した後に、第1装着ノズル83の電子部品PAを回路基板CBの別の装着位置に装着する。例えば、電子部品PBは、Q軸回転させずに、供給位置P1Bで取得した角度のまま回路基板に装着される。また、電子部品PAは、90度だけQ軸回転した後に回路基板に装着される。
この場合に、第1装着ノズル83の第1所要時間T1には、供給位置P1Bから撮像位置P2までの実装ヘッド33の移動時間が含まれる。さらに、制御部51は、第1装着ノズル83の第1所要時間T1に、第1装着ノズル83が電子部品PAを吸着した後に、第2装着ノズル85が電子部品PBを吸着するのに要する時間を含める。より具体的には、第1装着ノズル83の第1所要時間T1には、実装ヘッド33が供給位置P1Aから供給位置P1Bまで移動する時間と、供給位置P1Bで第2装着ノズル85をZ軸方向に昇降させ電子部品PBを吸着する時間とを含める。この時間は、第1装着ノズル83が電子部品PAをQ軸回転することが可能となる時間だからである。これにより、制御部51は、複数の装着ノズル83,85を備える場合に、各装着ノズル83,85が互いに吸着作業を実施している時間をQ軸回転のための第1所要時間T1に含めることによって、より適正なQ軸回転の開始タイミングを判定できる。
また、制御部51は、撮像後の処理においても同様に、後から装着作業を行う第1装着ノズル83の第2所要時間T2に、第2装着ノズル85が装着作業を実施する時間を含めて最適化を図る。より具体的には、第1装着ノズル83の第2所要時間T2には、実装ヘッド33が撮像位置P2から電子部品PBの装着位置まで移動する時間と、第2装着ノズル85が回路基板の装着位置で電子部品PBを装着するのに要する時間と、実装ヘッド33が電子部品PBの装着位置から電子部品PAの装着位置まで移動する時間を含める。この時間も第1装着ノズル83が電子部品PAをQ軸回転することが可能な時間となる。これにより、制御部51は、各装着ノズル83,85が互いに装着作業を実施している時間をQ軸回転のための第2所要時間T2に含めることによって、より適正なQ軸回転の開始タイミングを判定できる。なお、上記した例では、2つの装着ノズル83,85について説明したが、制御部51は、3以上の装着ノズルにおいても同様に制御することで、Q軸回転の開始タイミングを最適化することが可能となる。
また、上記実施例において、制御部51は、実装ヘッド33をカメラ装置19上で停止させずに移動させたまま電子部品Pを撮像する制御方法(フライビジョン)を実施してもよい。例えば、図4に示す例は、供給位置P1で電子部品Pを吸着した角度から反時計回りに90度だけQ軸回転させて装着する場合であり、第1所要時間T1が80ms、装着ノズル73が90度だけQ軸回転するのに要する回転時間T3が102msである。従って、第1所要時間T1と回転時間T3の差は、22msとなる。実装ヘッド33は、電子部品Pを装着ノズル73で吸着した後すぐに撮像位置P2に向かうと、撮像位置P2に到着した後に22msだけQ軸回転が終了するのを待つこととなる。つまり、実装ヘッド33は、撮像位置P2において一旦停止することとなる。これに対し、制御部51は、例えば、供給位置P1において、電子部品Pを取得した後に、装着ノズル73のQ軸回転を開始してから22ms経過した後に実装ヘッド33を撮像位置P2に移動させる制御を行う。そして、制御部51は、撮像位置P2において装着ノズル73のQ軸回転が完了しているため、装着ノズル73を一旦停止させることなく撮像位置P2を通過させ、カメラ装置1によって移動中の電子部品Pが撮像させる。これにより、制御部51は、装着ノズル73を一旦停止させることなく撮像位置P2を通過させることで、実装時間の短縮をさらに図ることが可能となる。
また、上記実施例では、Q軸回転の開始タイミングを、カメラ装置19による撮像処理を基準に、その撮像の前後で開始タイミングの最適化を実施したが、他の処理を基準に最適化を実施してもよい。例えば、制御部51は、電子部品Pの端子にはんだを塗布するディップユニットや電子部品Pの端子の平坦度を検査するコプラナリティユニットなどのカメラ装置19以外のユニットでの処理が必要な場合に、これらのユニットでの作業を基準としその処理の前後の移動時間で開始タイミングの最適化を実施してもよい。あるいは、制御部51は、カメラ装置19、ディップユニット、コプラナリティユニットなどの複数の装置での処理を基準とし、各装置間の移動時間に応じてQ軸回転の開始タイミングを最適化してもよい。
また、上記実施例では、回転時間T3に比べて第1所要時間T1が長い場合に、制御部51が撮像前にQ軸回転を実施することを優先する設定としたが、これに限定されない。例えば、オペレータが操作装置29に対して操作することで、制御部51が撮像前のQ軸回転を優先する設定としてもよい。この構成では、オペレータが、回路基板CBに対する電子部品Pの装着精度の高低を判断し、生産する基板種に応じて装着精度を実装時間よりも優先させることが可能となる。
また、カメラ装置19は、設置される位置が固定されず、移動可能な構成でもよい。例えば、カメラ装置19は、制御部51からの制御に基づいてX軸方向及びY軸方向に移動可能な構成でもよい。この場合、制御部51は、Q軸回転の開始タイミングの決定において、カメラ装置19(撮像位置P2)を移動させる条件も含めて決定してもよい。
また、装着ノズル73は、気圧を利用して電子部品Pを吸着する構成に限らず、電磁力や挟持などによって電子部品Pを保持する構成でもよい。
また、上記実施例では部品装着装置として、電子部品Pを回路基板CBに実装する部品実装機10について説明したが、本願における部品装着装置はこれに限定されるものではなく、例えば、二次電池(太陽電池や燃料電池など)等の組立て作業を実施する作業用ロボットなどの他の部品装着装置に適用してもよい。この場合、作業ロボットのアームは、本願における可動部の一例となる。
10 部品実装機、15 部品供給装置、19 カメラ装置、25 フィーダ、33 実装ヘッド、41 X軸駆動機構、43 Y軸駆動機構、49 Q軸回転駆動機構、51 制御部、73 装着ノズル、CB 回路基板、L1 Q軸、P 電子部品、P1 供給位置、P2 撮像位置、P4〜P6 装着位置、T1 第1所要時間、T2 第2所要時間、T3 回転時間、T4 実装時間。

Claims (5)

  1. 対象物に装着する部品を供給位置に供給する部品供給装置と、
    前記部品を前記供給位置から取得して保持する装着ノズルを有し、前記装着ノズルに保持された前記部品を前記対象物の装着位置に装着する可動部と、
    前記可動部を移動させるとともに、前記装着ノズルを回転軸であるQ軸回りに回転させる駆動機構と、
    前記装着ノズルに保持された前記部品を撮像位置にて撮像する撮像装置と、
    前記駆動機構を制御して、前記可動部を前記供給位置から前記撮像位置を経由して前記装着位置まで移動させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記供給位置から前記装着位置まで前記可動部が移動する際に、前記供給位置から前記撮像位置までの移動に要する第1所要時間と、前記撮像位置から前記装着位置までの移動に要する第2所要時間とを比較し、2つの所要時間のうち、いずれか一方の長い所要時間での移動動作において前記装着ノズルのQ軸回転を開始することを特徴とする部品装着装置。
  2. 対象物に装着する部品を供給位置に供給する部品供給装置と、
    前記部品を前記供給位置から取得して保持する装着ノズルを有し、前記装着ノズルに保持された前記部品を前記対象物の装着位置に装着する可動部と、
    前記可動部を移動させるとともに、前記装着ノズルを回転軸であるQ軸回りに回転させる駆動機構と、
    前記装着ノズルに保持された前記部品を撮像位置にて撮像する撮像装置と、
    前記駆動機構を制御して、前記可動部を前記供給位置から前記撮像位置を経由して前記装着位置まで移動させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記供給位置から前記装着位置まで前記可動部が移動する際に、前記供給位置から前記撮像位置までの移動に要する第1所要時間と、前記撮像位置から前記装着位置までの移動に要する第2所要時間とを比較し、2つの所要時間のうち、いずれか一方の長い所要時間での移動動作において前記装着ノズルのQ軸回転を開始する制御が可能である一方、
    前記装着ノズルが前記Q軸回転を開始してから完了するまでの時間を回転時間とした場合に、前記回転時間が前記第1所要時間以下である場合には、前記第1所要時間に比べて前記第2所要時間が長くとも、前記供給位置から前記撮像位置までの移動動作において前記装着ノズルのQ軸回転を開始することを優先することを特徴とする部品装着装置。
  3. 対象物に装着する部品を供給位置に供給する部品供給装置と、
    前記部品を前記供給位置から取得して保持する装着ノズルを有し、前記装着ノズルに保持された前記部品を前記対象物の装着位置に装着する可動部と、
    前記可動部を移動させるとともに、前記装着ノズルを回転軸であるQ軸回りに回転させる駆動機構と、
    前記装着ノズルに保持された前記部品を撮像位置にて撮像する撮像装置と、
    前記駆動機構を制御して、前記可動部を前記供給位置から前記撮像位置を経由して前記装着位置まで移動させる制御部と、を備え、
    前記供給位置から前記装着位置まで前記可動部が移動する際に、前記供給位置から前記撮像位置までの移動に要する時間を第1所要時間、前記撮像位置から前記装着位置までの移動に要する時間を第2所要時間とし、
    前記撮像装置は、Q軸回りの回転角度に対し等角度ごとに設定された複数の撮像角度のうち、いずれか1つの撮像角度で保持された状態の前記部品を撮像する設定とされ、
    前記制御部は、前記供給位置から前記撮像位置までと、前記撮像位置から前記装着位置までの2回に分割して前記装着ノズルのQ軸回転を実施可能なものであり、前記供給位置から前記撮像位置までの移動において、前記装着ノズルを所定の撮像角度までQ軸回転させる動作を開始してから第1分割時間の経過後に回転を完了させ、前記撮像位置から前記装着位置までの移動において、残りの回転角度だけ前記装着ノズルをQ軸回転する動作を開始してから第2分割時間の経過後に回転を完了させる設定とされ、次の3つの所要時間、(前記第1分割時間−前記第1所要時間+前記第2分割時間−前記第2所要時間)、(前記回転時間−前記第1所要時間)、及び(前記回転時間−前記第2所要時間)のうち、最も所要時間が短くなる条件においてQ軸回転を実施することを特徴とする部品装着装置。
  4. 前記可動部は、複数の装着ノズルを備え、
    前記制御部は、前記複数の装着ノズルのうち、第1装着ノズルが前記部品を取得した後において、前記第1装着ノズルを除く他の装着ノズルが前記供給位置から前記部品を取得するのに要する時間を、当該第1装着ノズルの前記第1所要時間に含めることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の部品装着装置。
  5. 前記可動部は、複数の装着ノズルを備え、
    前記制御部は、前記複数の装着ノズルのうち、第1装着ノズルが前記部品を前記対象物の装着位置に装着する前において、前記第1装着ノズルを除く他の装着ノズルが装着位置に部品を装着するのに要する時間を、当該第1装着ノズルの前記第2所要時間に含めることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の部品装着装置。
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