JPWO2015052825A1 - 搬送ロボットシステム - Google Patents

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Abstract

ロボット(200)は、棚(100)を着脱可能に保持し、前記棚(100)と電気的に接続できる接続部(202)と、駆動部(203)と、制御部(211)とを有し、前記制御部(211)は、前記ロボット(200)を、前記駆動部(203)により第一の棚(100x)近傍まで移動させ、前記ロボット(200)と前記第一の棚(100x)とを前記接続部(202)を介して接続させて第二の棚(100y)近傍まで移動させ、前記接続部(202)を介して前記第一または/および第二の棚(100x,100y)の移送部(101)に給電し、移動対象となる物品(130a,b,c)が載置された位置に対応する前記移送部(101)を稼働させ、前記移動対象となる物品(130a,b,c)が載置された一方の棚(100x)から、他方の棚(100y)の所定箇所に前記移動対象となる物品(130a,b,c)を移動さる搬送ロボットシステム(10)。

Description

本発明は、荷物を格納した棚を搬送する搬送ロボットを用いた搬送ロボットシステムに関する。
荷物をある地点から別の地点へと移動する搬送作業を担うロボットは、無人搬送車あるいはAGVと呼ばれ、倉庫、工場、港湾などの施設内にて広く導入されている。
さらに、荷物の格納場所と搬送ロボットとの間で発生する荷物の受け渡し作業、つまり荷役作業を自動で行う荷役装置も組み合わせて用いることで、施設内物流の大部分の作業を自動化することができる。
また、近年の顧客ニーズの多様化を受けて、通販倉庫等の多品種少量物品を扱う倉庫の数が増えており、このような管理物品の性質上、商品を探し、積み荷を行うことに時間と人員コストがかかっていた。そのため、旧来からの単一商品を大量に扱うような倉庫以上に施設内物流の作業自動化が求められている。
ここで、特許文献1には、多種多様な商品を扱う通販倉庫や多品種少量生産工場での部品搬送に適した例として、倉庫などの空間内に、可動の格納棚を配し、搬送ロボットが必要な商品あるいは部品が格納されている棚と結合し、商品箱詰めや製品組み立てが行われる作業場まで格納棚ごと搬送するシステムが開示されている。
一方、特許文献2には、搬送ロボットと自動荷役装置を導入した倉庫システムにおいて、
棚からの荷物を搬送ロボットに移動させる荷役装置を格納棚に取り付け、搬送ロボットが荷役装置に接続した際に、ロボットが荷役装置への電力供給と荷役装置の制御を行うことで、荷役装置に電源を設けることなく荷役作業を自動化するシステムが開示されている。
また、特許文献3には、工場内で生産された大量のウェハを、搬送ロボットに設けられた多段収納棚に収納させることで一度に搬送できる技術について開示されている。
特表2009−539727号公報 特開平4−333404号公報 特開平10−303274号公報
ここで、特許文献1に記載の方法は、ある棚に格納されているある物品が必要となったとき、その棚の中に格納されている全ての物品を同時に搬送しなければならない。
その棚の中にある物品の多くが不必要であった場合、その不必要な物品の重量を搬送するのに必要な分のエネルギーを余計に消費することになってしまう。
このように特許文献1では、必要な物品のみ、あるいはその物品を入れたトレーのみを個別搬送する技術については考慮されていない。
また、必要な複数の物品が異なる棚に分かれて格納されている場合には、それらの棚の全てを作業場まで運ばなければならない。
そのため、格納場所と作業場所との間の搬送を棚の個数分実行する必要があり、搬送時間効率、エネルギー効率ともに良好であるとはいえなかった。
これに対し、特許文献2に記載の方法では、搬送ロボットに搭載された収納スペースに必要な物品あるいはトレーを積載することで、必要物品のみを搬送することが可能である。しかし、ロボットの物品載置容積には限界があり、一度に搬送できる量も限られてしまう。
一方で、特許文献3に記載のように、ロボット自体に多段の収納スペースを設けて、複数の物品を搬送することも可能である。しかし、この多段収納スペースはロボットの一部であるため、必要物品を収納せずに移動する場合にも、重量物である多段収納棚を保持し続けることが必要となる。
そのため、多量の物品を搬送できるロボットにおいて、物品やトレーを運ばない通常の移動を行う際に、自重を含めた運ぶべき総重量が多くなってしまうことから、エネルギー効率が低くなってしまうという課題があった。
上述の従来技術では、物品を運ばない通常移動時と物品搬送時の少なくともどちらか一方において、過剰な重量物を運ぶ必要がある。
本発明では、上記のような問題意識の下、通常移動時と物品搬送時との両場面において、一度に多量な物品を運びつつも、搬送時間効率、エネルギー効率に優れた自動搬送を可能とする搬送ロボットシステムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明は、格納された物品を移動させる移送部を夫々有する複数の可動棚と、所定の棚を、所定位置まで搬送できる少なくとも1台のロボットと、前記ロボットに対して搬送指示を行う管理端末とを有し、前記ロボットは、前記棚を着脱可能に保持し、前記棚と電気的に接続できる接続部と、駆動部と、制御部とを有し、前記制御部は、前記ロボットを、前記駆動部により第一の棚近傍まで移動させ、前記ロボットと前記第一の棚とを前記接続部を介して接続させて第二の棚近傍まで移動させ、前記接続部を介して前記第一または/および第二の棚の前記移送部に給電し、移動対象となる物品が載置された位置に対応する前記移送部を稼働させ、前記移動対象となる物品が載置された一方の棚から、他方の棚の所定箇所に前記移動対象となる物品を移動させることを特徴とする搬送ロボットシステムを提供する。
本発明によれば、一度に多量な物品を運ぶことが出来る搬送ロボットシステムにおいて、通常移動時と物品搬送時との両場面における搬送時間効率、エネルギー効率に優れた自動搬送を実現することができる。
実施例1における搬送ロボットシステム10aの構成図の例である。 実施例1における1つのタスク902xに対する搬送ロボットシステム10の全体的な動作を表すフローチャートの例である。 実施例1における棚100aの構成図の例である。 実施例1における被接触面103の構成図の例である。 実施例1における棚100bの構成図の例である。 実施例1におけるロボット200の構成図の例である。 実施例1における接触面207の構成図の例である。 実施例1における被接続部102と接続部202とが接続する様子を表す模式図の例である。 実施例1における棚100xを準備する様子を表す模式図の例である。 実施例1における棚100xを準備する際のロボット200x及びロボット200yの動作を表すフローチャートの例である。 実施例1における管理端末300が把握している棚100に関する棚情報905の構成図の例である。 実施例1における管理端末300に入力されるオーダ900の構成図の例である。 実施例1における管理端末300が作成するタスク902の構成図の例である。 実施例1における棚100状態遷移情報915の構成図の例である。 実施例1における異なる高さの収納スペース間で物品を受け渡す様子を表す模式図の例である。 実施例2における搬送ロボットシステム10bの構成図の例である。 実施例2における段変更移送棚600の構成図の例である。 実施例2における異なる高さの収納スペース間で物品を受け渡す様子を表す模式図の例である。 実施例1における一台のロボット200xが棚100x、100yを制御する様子を表す模式図の例である。 実施例1における管理端末300が有する管理端末機能310の構成図の例である。
以下、図面を用いて実施例を説明する。
本実施例では、通販倉庫における商品の出し入れや多品種少量生産工場における部品の出し入れなどを想定した、棚ごと物品を搬送する搬送ロボットシステム10aの例を説明する。本例では、好適な例として通販倉庫を例示するが、物品数や種別に拠らず、本発明を適用でき、さらに生産工場全般においても本発明を適用できることは云うまでもない。
図1は、本実施例における搬送ロボットシステム10aの構成図の一例である。搬送ロボットシステム10aは、2台以上の棚100、1台以上のロボット200、管理端末(以下、管理コンピュータともいう)300、ユーザインターフェース400、充電ステーション500から構成される。
本例においては、特に断りが無い限り、2台以上の棚100、2台以上のロボットが倉庫内に配置されている例に基づき、以下説明する。
格納エリア1000には、複数の棚100が設置されており、複数の物品が格納しているものも、物品が格納されていないものも存在する。作業エリア2000には、ユーザインターフェース400が設置され、作業員20は、ここで、ロボット200xが搬送してきた棚100xに対し物品の取り出しや補充などの作業を行う。
ユーザインターフェース400はPCなどとして実装され、管理コンピュータ300とユーザインターフェース400とは無線あるいは有線での通信が可能であり、それぞれに図示しない送信部、受信部を設けた構成となっている。また、管理コンピュータ300とロボット200との間も無線通信が可能であり、当該ロボット200にも図示しない送信部、受信部を有する構成となっている。
管理コンピュータ300は、搬送ロボットシステム10a全体を管理し運用する。管理コンピュータ300が有する機能を管理端末機能310と呼ぶこととする。図20は、本実施例における管理端末機能310の構成図の一例である。管理端末機能310は、棚100の状態の変遷を詳細に記載したタスクリスト903を作成するタスクリスト作成機能320、搬送ロボットシステム10aのロボット200やユーザインターフェース400の動作を計画するシステム動作計画機能330、搬送ロボットシステム10aによるタスクリスト903の遂行状況を管理するタスクリスト遂行管理機能340に大別される。
まず、タスクリスト作成機能320について説明する。本搬送ロボットシステム10aの管理者30は、管理コンピュータ300の持つオーダリスト入力機能321を利用して、管理コンピュータ300に、ある一定時間、例えば1日間、に遂行すべき全てのオーダ900をオーダリスト901として入力する。
オーダ900とは、商品や部品の注文あるいは補充である。管理コンピュータ300は、オーダリスト並び替え機能322を用いてそのオーダリスト901に対し並び替えなどを行い、そのオーダ列を全て遂行するための複数のタスク902を計画し、タスクリスト903を作成する。タスク902とは、作業員20が1つの棚100に対して行う作業に関わる搬送ロボットシステム10aの一連の動作である。本実施例において、タスクリスト903を作成する時点では、どのロボット200をどのタスク902に割り当てるか、どのタイミングでロボット200に充電させるか、については決定しないこととするが、タスクリスト903を作成する時点でそれらを決定しても良い。
本実施例において、管理コンピュータ300は、タスクリスト903を作成する際に、まず、オーダリスト901に含まれる各オーダ900をチェックし、同一種の物品を作業対象としたオーダ900同士を纏めるなどの並び替えを行う(オーダリスト並び替え機能322)。搬送ロボットシステム10a導入時において、同一種の物品について、小型物品120は単一のトレー110内に格納し、トレー110及び中型物品130はなるべく単一の棚100に収納するように予め準備しておく。すると、上記並び替えにより、特に出庫時において、同一の棚100を何度も搬送する必要が無くなり、搬送効率を向上することができる。
続いて、纏めた複数のオーダ900について、それらに記載されている物品が入っている棚100をリストアップする(作業物品格納棚リストアップ機能323)。リストアップされた棚100の中から、作業エリア200へと運ぶ棚100xと、棚100xと物品受け渡しを行う棚100yを選択する(作業棚選択機能324)。棚100xは1台のみを選択するが、棚100yは台数の制限は無い。棚100xについて収納されるべき物品と現在収納されている物品とを比較し、過不足が無ければ、棚100yは選択されない。
出庫時における棚100xの選択方法として、例えば、必要な物品を収納している移送部101が多い棚100を棚100xとして選択する方法が考えられる。これにより、棚100間の物品受け渡しの回数を削減し、搬送効率が向上することができる。必要な物品を収納している移送部101の個数が同一である棚100が複数存在する場合は、何も収納していない移送部101の個数が多い棚100を棚100xとして選択すると良い。これにより、不必要な物品を他の棚100yへと受け渡す回数を削減し、搬送効率を向上することができる。また、後ほど図5を用いて詳しく説明するが、大型物品140は移送部101の一部を取り外して収納する場合がある。このような大型物品140を必要とし、かつ、それを収納可能な棚100が少数である場合は、その大型物品140を収納している棚100を優先的に棚100xとして選択する必要がある。
入庫時における棚100xの選択方法として、空いている移送部101が多い棚100を棚100xとして選択する方法が考えられる。これにより、作業エリア2000において、一つの棚100xに多くの物品を収納することができる。ただし、トレー110に格納されていない小型物品120を入庫する場合は、同一種の小型物品120を格納しているトレー110を収納している棚100を棚100xとして選択する必要がある。また、大型物品140を入庫し、かつ、それを収納可能な棚100が少数である場合は、それを収納可能とする収納スペースが空いている棚100を優先的に棚100xとして選択する必要がある。
また、入庫については、一つの棚100に対する同一種物品の収納を優先する方法も考えられる。例えば、入庫する同一種の物品が少数である場合、あるいは、多数の小型物品120を収納した少数のトレー110ごと入庫する場合において、同一種の物品を多数収納し、かつ、全ての移送部101が同一種の物品で埋まっているわけではない棚100を棚100xとして選択する方法が考えられる。これにより、同一種の物品を単一の棚100に纏めるように入庫することが可能となり、上述した通り、出庫時の搬送効率を向上することができる。
作業棚選択機能324はタスク902に利用する棚100の候補を選択し、作業棚間物品受け渡し調査機能325などを用いて候補を絞り、最終的に棚100を選択しても良い。出庫時における棚100y候補の選択方法として、例えば、本作業に必要でかつ棚100xに収納されていない物品を収納している棚100のうち、空いている移送部101を含んでいる棚100を棚100y候補として選択する方法が考えられる。棚100xに不必要な物品を棚100xから棚100y候補へと移送し、棚100xに必要な物品を棚100y候補から棚100xへと移送することができる。棚100y候補を選出すると、目的の物品受け渡しが可能か否かを詳細に調査する(作業棚間物品受け渡し調査機能325)。目的の物品受け渡しが可能な棚100y候補が複数存在する場合は、棚100xと棚100y候補間の道のりと、棚100y候補と作業エリア2000間の道のりを算出し、それらの和が最少となる棚100y候補を棚100yとして選択する。これにより、ロボット200xの移動距離が短くなり、搬送効率を向上することができる。また、複数台の棚100y群を選択する場合は、棚100xと最初に巡る棚100y候補間の道のり、棚100y候補間の道のり、最後に巡る棚100y候補と作業エリア2000間の道のりを算出し、それらの和が最小となる棚100y候補群を棚100y群として選択する。
入庫時においては、必ずしも棚100yを選択する必要は無い。ただし、一つの棚100に対する同一種物品の収納を優先する場合、棚100xに少数個収納されており、かつ、入庫物品とは異なる種類の物品あるいはトレー110を、棚100xから別の棚100へと移動させることが望ましい。その相手となる棚100yに相応しい候補として、棚100x移動させたい物品を多く収納し、かつ、空いている移送部101を含んでいる棚100を選択する方法が考えられる。これにより、棚100xから移動させたい物品を、その物品を多く収納する棚100y候補に移動することができ、同一種の物品を一つの棚に纏めるように収納することが可能になる。棚100y候補を選出すると、出庫時と同様に、目的の物品受け渡しが可能か否かを詳細に調査し、目的の物品受け渡しが可能な棚100y候補が複数存在する場合は、棚100x、棚100y、作業エリア2000間の道のりを算出し、それらの和が最少となる棚100y候補を棚100yとして選択する。
以上の棚100x、100yの選択結果と、棚100x、100y間の物品受け渡し調査結果から、棚100x、棚100yの棚状態遷移情報915x、915yを作成し(棚状態遷移情報作成機能326)、タスク902xとして纏める。
システム動作計画機能330は、実際にタスク902を遂行する際に用いられ、タスク902を遂行するロボット200を選択するロボット選択機能331、タスク902内の棚状態遷移情報915に記載されている棚100の位置や物品配置などの変遷を実現するため、ロボット200の動作を計画するロボット動作計画機能332、ロボット200が作業エリア2000に搬送してきた棚100への作業を作業員20に伝えるため、ユーザインターフェース400の動作を計画するユーザインターフェース動作計画機能333を有する。
また、タスクリスト遂行管理機能340は、タスクリスト903内の各タスク902に対し、実施済み、実施中、未実施のいずれであるかを管理するタスクリスト進捗管理機能341、現在実施中のタスク902に対し現在の棚状態907を把握する個別タスク進捗管理機能342、各ロボット200がタスク遂行中であるか否か、充電中か否かなどを把握するロボット状態管理機能344、各タスク902の進捗状況に応じて各棚100の棚状態907を更新する棚情報更新機能344を有する。さらに、タスクリスト遂行管理機能340には、タスクリスト90を遂行するための、ロボット200との通信機能345、ユーザインターフェース400との通信機能346も含む。
図2は、本実施例における1つのタスク902xに対する搬送ロボットシステム10aの全体的な動作を表すフローチャートの例である。まず、管理コンピュータ300は、タスク902xに対し、関連する棚100が他のタスク902によって使用されていないこと、他のどのタスク902も担当していないロボット200がタスク902xを遂行するのに必要な台数以上存在することを確認した時点で、タスク902xの実行を決定する。図2は、タスク902xの実行が決定した時点からスタートする。
まず、管理コンピュータ300は、ロボット選択機能331によりタスク902xに関わるロボット200を決定し、ロボット動作計画機能332によりそのロボット200の動作を計画し、無線通信により計画した動作をロボット200へと伝える(S100)。
本実施例において、割り当てられるロボット200は、棚100xを搬送する第1のロボット200x、物品の入れ替えを行う際にサポートする第2のロボット200yの2台とするが、物品の入れ替えを行う際にサポートするロボット200は複数存在しても良い。
搬送する棚100xについて、収納されるべき物品と現在収納されている物品とを比較し、過不足が無ければ第1のロボット200xのみを割り当て、過不足があれば2台の第1のロボット200xと第2のロボット200yを割り当てる。
また、上記の過不足があったとしても、割り当てるロボットを1台とし、棚100xと棚100yとを電気的に接続させ、ロボット200xからの制御指示を棚100x、棚100yの双方が受け取ることができように構成することも可能である。
また、棚100xと100yとを電気的に接続せずとも、ロボット200xからの制御指示に基づき、棚100x、棚100yのいずれかの移送部を駆動させて、駆動させていない側の棚に対して物品を送り出すことを行うことも可能である。
動作の計画には、ロボット200x、200yに対する移動経路904x、904y、棚100の積載と設置のタイミング、棚100の移送部101の制御手順及びタイミングなどが含まれる。この計画の後、管理コンピュータ300は、ロボット200x、200yに計画した動作を無線通信により指示する。
指示を受けたロボット200x、200yは、格納エリア1000にて棚100xを準備する(S101)。まず、指示に含まれる移動経路904x、904yに沿って、棚100が存在する格納エリア1000へと移動する。格納エリア1000に到着した後、ロボット200は、指示された動作に基づき、作業エリア2000へと搬送する棚100xを準備する。
具体的には、ロボット200xは搬送する棚100xの位置まで移動し、積載する。さらに、他の棚100yとの物品の入れ替えが必要な場合は、ロボット200xは棚100xを棚100yとの物品入れ替えが可能な位置まで搬送し、ロボット200yは棚100yの位置まで移動し、ロボット200xは棚100xの移送部101を動作させ、ロボット200yは棚100yの移送部101を動作させ、物品の入れ替えを行う。物品の入れ替えを行う上で、棚100xと棚100yとが物品入れ替えが可能な相対位置関係となれば良く、その相対位置関係となるようにロボット200yが棚100yを搬送しても良い。棚100xの準備が完了次第、ロボット200yはその旨を管理コンピュータ300へと報告する。これにより、ロボット200yの作業は終了となる。
ここで、上記の例においては棚100一つに対して一台のロボット200を割り当てることで、棚100間の物品受け渡しを行う例を示したが、図19に示すように、ロボット200xが、棚100xを棚100yの隣へと搬送し、棚100xと棚100yとを電気的に接続させ、ロボット200xが棚100xの移送部101xと棚100yの移送部101yとの両方を同時に制御することにより、ロボット200一台のみで棚100間の物品受け渡し及びタスク902xを実行できるように構成することも可能である
続いて、ロボット200xは、棚100xを作業エリア2000へと搬送し、到着次第、管理コンピュータ300にその旨を報告する(S102)。
棚100xが作業エリア2000に到着次第、作業員20はその棚100xに対し作業を行う(S103)。まず、管理コンピュータ300は、ユーザインターフェース400を介して、作業員20に棚100xに対する作業を指示する。作業員20は、ユーザインターフェース400の画面に表示される指示に基づき、棚100xに対する作業を行い、作業完了の後、作業員20は、ユーザインターフェース400への入力により作業完了の旨を管理コンピュータ300へと通知する。
棚100xへの作業が終了次第、棚100xを格納エリア1000へと戻す(S104)。
まず、管理コンピュータ300は、タスク902xにおける作業の完了を確認すると、ロボット200xに移動再開を指示する。
すると、ロボット200xは格納エリア1000へと棚100xを搬送し、指示された位置に棚100xを設置する。設置完了次第、ロボット200xは、管理コンピュータ300にその旨を報告し、管理コンピュータ300が了解すると、タスク902xは終了する。
また、ロボット200は、充電が必要と判断した場合、管理コンピュータ300にその旨を伝える。タスク902の遂行中に判断した場合は、設置完了報告と同時に伝える。すると、管理コンピュータ300は、ロボット200が充電ステーション500へと向かう移動経路904を計画し、その移動経路904をロボット200へと送信する。移動経路904を受信したロボット200は、移動経路904に沿って移動し、充電ステーション500に到着した後、充電ステーションと電気的に接続し、電源204の充電を行う。充電が完了すると、ロボット200は、管理コンピュータ300にその旨を伝え、管理コンピュータ300からの指示を待つ。
ここで充電ステーション500は、棚100とは別途設けられる例を上記したが、これに限らず、任意の棚内部に充電用のバッテリを搭載するように構成することも可能である。
以下、図3〜15を用いて本実施例の特徴を詳細に説明する。
図3は、本実施例における棚100aの構成図の例である。
左図が収納スペースに物品が無い状態、右図が収納スペースに物品がある状態を表している。どちらの図も説明の便宜上、上板を透明にして内部が透けるように描いているが、必ずしも透明である必要はない。
棚100aは、収納スペースが3段で、1段の収納スペースに対し2×2セットの移送部101aを備えており、計12セットの移送部101aA〜101aLを備えている。このように移送部101を複数に分けることで、物品を個別に移動させることが可能となる。大型の物品を移動させる場合は複数の移送部101を同時に動作させれば良い。収納スペースの段、1段の収納スペースに対する移送部101のセット数はこれに限定されるものではない。
移送部101は棚間で物品を移す機構であるが、ローラコンベア、ベルトコンベア、物品を置く面を滑りの良いものとしてその面を傾ける機構、などのようにスライドさせる機構として実装することが望ましい。
これらの実装により、フォークやマニピュレータのように棚の収納スペースの外側に機構を取り付ける必要が無く、コンパクトな設備となることから、収納率やロボット200の機動力を高く保つことが可能となる。
また、物品の出し入れ方向を2方向とするため、移送部101は搬送方向の反転を制御可能とする方が望ましく、物品の大きさや重さに応じて搬送速度を調節するため、搬送速度が可変であることが望ましい。
これらは、例えば、移送部101に供給する電力の電位の反転、電位差や電流量によって制御を可能とする方法が考えられる。電流量の調節はPWM制御(パルス幅変調制御)によって実現する方法が考えられる。
棚100は、収納スペースに物品を保持することを可能とする。1セットの移送部101に対し小さい小型物品120については、1セットの移送部101と同程度の大きさのトレー110に入れて格納し、1つのトレー110に対し1セットの移送部101を割り当てている。1セットの移送部101と同程度の大きさの中型物品130については、そのまま1セットの移送部101を割り当てている。1セットの移送部101に対し大きい大型物品130については、複数セットの移送部101を割り当てる。
ロボット200と電気的に接続する被接続部102については、ロボット200が棚100を積載する際に接触する、棚100の移送部101の最下段よりも下方に設けられた被接触面103に設けられる。これにより、接触させなければならない面を他に設ける必要が無くなり、その分だけ構造上の制限を無くすことができる。
本実施例においては、ロボット200が棚100の下に潜り込み、棚100の底面を持ち上げることで棚100を保持することから、棚100の底面を被接触面103としているが、その限りではない。ただし、棚100の底面を被接触面103として被接続部102を設けることにより、ロボット200の機動力を損なうことなく接続が可能となる。
例えば、ロボット200の側面に対し接続することを考える場合は、棚100の足間に板を取り付ける必要が発生し、その板のある方向についてロボットは通り抜けができなくなるが、本実施例の構成ではロボット200の機動力は失われない。
図4は、本実施例における棚100の被接触面103の構成図の例である。被接触面103は、移送部101のセット数分×2の被接続部102を備え、本実施例では24個の被接続部102を備える。被接続部102は電気を通す金属面であり、移送部101と電気的に繋がっている。被接続部102と移送部101とを繋ぐケーブルは棚100を構成するフレームの内部に収納される。
被接続部102は、ロボット200との接続の際のロボット200の移動制御誤差を許容可能とするため、ロボット200の移動制御誤差の平均値よりも大きいサイズとすることが望ましい。
図4に示す被接触面103上の被接続部102の配置は一例であり、この限りではない。ただし、図4に示すように、上下左右どの方向から見ても被接続部102の配置が同じとすることが望ましい。ロボット200の接続部202の配置についても同様に前後左右どの方向から見ても同じとすることにより、棚100に対しロボット200が前後左右どの方向から潜り込んだとしても、全ての被接続部102に対応する接続部202を過不足無く割り当てることが可能となる。これにより、被接続部102、接続部202の個数を最小限にしつつ、棚100に対するロボット200のアクセス方向が前後左右どの方向であったとしても、棚100の下でロボット200がその場旋回による姿勢制御を行うことなく、棚100の任意の移送部101を制御することが可能となる。
図3に示す被接続部102に記されている大文字のアルファベットは、図3に示す移送部101のものと対応している。同一の大文字のアルファベットを持つ被接続部102において、小文字のアルファベットaが記されている被接続部102aとアルファベットbが記されている被接続部102bとの間に電位差を与えると、対応する移送部101に電流が流れる。
図4に示す被接触面103の右上の角が、図3に示す棚100の中の移送部101A、101E、101Iが設置されている方向の角に対応している。
本実施例では、図3の移送部101Aから移送部101Cに向かう方向に物品が移動する方向を正方向とする。移送部101が移動方向の反転を制御可能とする場合、例えば、被接続部102aの方が被接続部102bより電位が大きいときに移送部101は正方向に物品を移動させるように動作し、被接続部102a、102b間の電位が逆転しているときに移送部101は逆方向に物品を移動させるように動作するようにすれば良い。また、移送部101の搬送速度を可変とする場合、例えば、被接続部102a、102b間の電位差や電流量の絶対値が大きさに応じて搬送速度を変えられるようにすれば良い。
ロボット200は、棚100に対し、4方向から潜り込むことが考えられる。どの方向から潜り込んだ場合においても、棚100の移送部101を適切に制御可能とするため、4方向に対し対称的に被接続部102を配置することが望ましい。
さらに、ロボット200側の接続部202についても、4方向に対し対象的に配置することにより、ロボット200がどの方向から棚100へと潜り込んだとしても、ロボット200は、その場旋回を行うこと無く、そのままの姿勢にて、各被接続部102に接続可能な接続部202が存在する状況を作ることができる。すると、ロボット200は棚100に対しどの方向を向いているかを把握しているため、どの接続部202に電流を流せばどの移送部101を操作可能なのかを把握することができ、棚100の移送部101を適切に制御することができる。
また、ロボット200が棚100を積載する際に、積載する棚100の棚ID906を確認可能とする仕組みがあると、ロボット200が管理コンピュータ300から指示された通りの棚100を積載しているかを認識し、指示通りでない場合にロボット200は管理コンピュータ300に対しアラームを報告することが可能となる。
また、ロボット200が棚100との相対位置姿勢関係を認識可能とする仕組みがあると、ロボット200の接続部202と棚100の被接続部102とが接続可能な状態にあるか否かを確認し、接続負荷の状態にあることが確認された場合、ロボット200は自身の位置を微修正することが可能となる。この仕組みを実現するため、本実施例の棚100は、棚底に棚底マーカ104を備える。棚底マーカ104は、2次元バーコードなどとして実装される。
ここで、棚100は、高さ的に1段分の収納スペースには収まらない大きな大型物品140も格納可能とするため、複数の移送部101とそれらを支える部材を取り外せる機構となっていることが望ましい。
さらに、残った移送部101については、棚100aと同様に制御可能とすることが望ましい。一例として、図3の棚100aにおける移送部101E〜101Hを取り外した棚100bの構成図の例を、図5に示す。左図が収納スペースに物品が無い状態、右図が収納スペースに物品がある状態を表しており、どちらの図も上板を透明にして内部が透けるように描いている。このように、搬送ロボットシステム10aには、通常の棚100aに加え、大型物品140AHのような1段分の収納スペースに収まらない物品を格納するための棚100bなど、複数種類の棚100が存在していても良い。
図6は、本実施例におけるロボット200の構成図の例であり、左図がロボット200の外見図で、右図がロボット200を正面からロボット進行方向250の逆方向に見た内部構造である。本実施例では、ロボット200の動作を制御する制御部211を、ロボットメインコンピュータ206と接続部給電制御コントローラ205とに分けて実装しているが、これらを一つのデバイスとして実装しても良い。
本実施例におけるロボット200は、棚100の下に潜り込み、荷役部201を動作させることで、棚100を持ち上げる。荷役部201は、ロボット200の上部に位置し、棚100を持ち上げるように動作する機構であり、モータ、モータ制御コントローラ、回転移動を鉛直上下方向移動に変換するギアとシャフト、モータを制御するコントローラ、上板によって構成される。
荷役部201は、電源204及びロボットメインコンピュータ206と繋がっており、ロボットメインコンピュータ206からの指令に基づき、自身のモータを制御し、上板を上下させる。上板以外の各構成機器は複数存在しても構わないが、上板を水平に保つため、複数のモータには同期をとりながら同一の動きをさせることが好ましい。
ロボット200が棚100を持ち上げる際、まず、ロボットメインコンピュータ206は駆動部203を制御し、ロボット200を棚100の下に潜り込ませる。この状態で、ロボットメインコンピュータ206は、荷役部201にモータを制御し上板を上昇させるように指示を出す。荷役部201は、指示通りに上板を徐々に押し上げていく。すると、荷役部201の上板の表面は、棚100の底である被接触面103の高さに到達し、接触する。荷役部201の上板の表面は、棚100の被接触面103と接触することから、接触面207と呼ぶこととする。さらに、荷役部201の上板を上昇させていくと、棚100の足が地面から離れ、棚100は持ち上がった状態となる。つまり、ロボット200は荷役部201を用いて棚100を積載している状態となる。
ロボット200が棚100を持っている状態から棚100を設置する際、まず、ロボットメインコンピュータ206は駆動部203を制御し、棚100を設置すべき位置までロボット200を移動させる。その位置に達した後、ロボットメインコンピュータ206は、荷役部201にモータを制御し上板を下降させるように指示を出す。荷役部201は、指示通りに上板を徐々に下降させていくと、同時に棚100も下降していく。やがて、棚100の足が地面に到達し、接触する。さらに、荷役部201の上板を下降させていくと、ロボット200の接触面207と棚100の被接触面103とが離れ、棚100の設置が完了する。
また、荷役部201の上板には、棚100の被接続部102と電気的に接続する接続部202が複数取り付けられている。
本実施例では、棚100の被接続部102の個数と同様に24個の接続部202a〜202xが取り付けられている。接続部202は、ケーブルを介して接続部給電制御コントローラ205と繋がっている。また、荷役部201の上板には、充電ステーション500の充電用被接続端子501と電気的に接続する充電用接続端子208が複数取り付けられている。本実施例では、4個の充電用接続端子208が取り付けられており、これらはケーブルを介して電源204と繋がっている。
このように、荷役の際に接触と同時に棚100あるいは充電ステーション500と電気的に接続される構造とすると、他に接触する部位を設ける必要が無くなり、その分だけ構造上の制約を無くすことができる。また、棚100の下に潜り込むロボット200においては、その機動力を損なうことが無くなる。また、ロボット200と棚100との接続方法と、充電ステーション500との接続方法を統一することで、搬送ロボットシステム10aの実装を単純化することができる。
本実施例におけるロボット200は、駆動部203を動作させることで、自身を移動させる。駆動部203は、モータ、モータ制御コントローラ、車輪などによって構成される。さらには、車輪の回転を計測するロータリエンコーダを搭載していても良い。
ロボット200の2次元的な移動を実現するためには、独立して動作する2つのモータと3つの車輪が最低限必要となる。例えば、ロボット200の左右に一つずつ車輪を取り付け、それらを独立に制御するためのモータ及びモータ制御コントローラを搭載し、さらに1つのキャスターを取り付けることが考えられる。すると、ロボット200は、左右の車輪の回転速度を同じにすると直進し、左右の車輪の回転方向を逆転させるとその場で旋回する。駆動部203は、電源204及びロボットメインコンピュータ206と繋がっており、ロボットメインコンピュータ206からの指令に基づき、自身のモータを制御し、ロボット200を移動させる。
電源204はバッテリとして実装される。ロボット200の荷役部201、駆動部203、接続部給電制御コントローラ205、ロボットメインコンピュータ206、棚認識用センサ209、自己位置認識用センサ210に電力を供給する。本実施例では、棚認識用センサ209と自己位置認識用センサ210については、ロボットメインコンピュータ206を介して間接的に電力を供給しているが、各機器に対する電力の供給を直接的とするか間接的とするかについては、その機器の実装に基づき決めて良い。
また、電源204は、ロボット200が棚100の移送部101を動作させる際には、接続部給電制御コントローラ205、接続部202、棚100の被接続部102を介して、棚100の移送部101へと電力を供給する。さらに、電源204は、荷役部201の上板に取り付けられている充電用接続端子208ともケーブルを介して繋がっている。充電用接続端子208は、充電ステーション500の充電用被接続端子501と接続することを想定して設けられており、充電ステーション500は、接続用被接続端子501を介して、ロボット200の充電用接続端子208間に電位差を与えることで、ロボット200の電源204を充電することができる。図5に示したロボット200は、電源204を2個搭載しているが、その個数に制限は無い。
本実施例におけるロボット200は、接続部給電制御コントローラ205を動作させることで、棚100の移送部101を制御する。接続部給電制御コントローラ205は、接続部202、電源204、ロボットメインコンピュータ206と繋がっており、ロボットメインコンピュータ206からの指示に基づき、電源204を用いて各接続部202の電位を割り当てる。接続部202と棚100の被接続部102が接続し、接続部給電制御コントローラ205が各接続部102に電位を割り当てることで、移送部101に対応する被接続部102a、102b間に電位差が生じると、移送部101が動作する。図5に示したロボット200は、接続部給電制御コントローラ205を2個搭載し、担当する接続部202を分けているが、接続部給電制御コントローラ205の個数に制限は無い。
ロボットメインコンピュータ206は、CPU、RAM、外部記憶媒体、無線通信機能の組み合わせとして実装される。外部記憶媒体はHDDやフラッシュメモリなど、無線通信機能は無線LANなどとして実装される。ロボットメインコンピュータ206は、電源204からの電力の供給を受け、ロボット200内部の他の機器、つまり、荷役部201、駆動部203、接続部給電制御コントローラ205、棚認識用センサ209、自己位置認識用センサ210を制御する。また、ロボットメインコンピュータ206は、無線通信機能により、管理コンピュータ300と通信し、動作指令を受信し、動作状況報告を行う。さらに、他のロボット200と共同で棚100間の物品移し替えを行う際は、無線通信機能を用いて他のロボット200と通信し、お互いの状況を報告し合う。
ロボットメインコンピュータ206は、管理コンピュータ300から受信した移動経路904に沿った移動を行うため、自己位置認識用センサ210が取得した計測結果に基づき自身の位置姿勢を算出し、自身の位置姿勢の算出結果と移動経路904に基づきロボット200の姿勢と目標となる移動方向との差分を算出し、差分の算出結果に基づき駆動部203の直近の動作パラメータを決定する。
ここで、駆動部203の構成要素であるロータリエンコーダの計測結果を取得し、自己位置認識あるいは動作パラメータの決定に利用しても良い。また、搬送あるいは移送部101作動の対象となる棚100の棚ID906の確認、棚100との相対位置姿勢ずれの確認を行うため、棚認識用センサ209が取得した計測結果に基づき、棚100の棚底マーカ104を読み取り、棚100の棚ID906を認識し、ロボット200と棚100との相対位置姿勢ずれを算出する。
棚認識用センサ209は、ロボット200が棚100の下に潜り込んだ際に、棚100の棚底マーカ104を計測するために、鉛直上方向を計測可能なように搭載される。その機器は、棚底マーカ104の特徴に合わせて選定される。例えば、棚底マーカ104が2次元バーコードであれば、棚認識用センサ209は、グレーカメラ、カラーカメラなどとして実装される。棚認識用センサ209は、ロボットメインコンピュータ206と繋がり、ロボットメインコンピュータ206からの指令に基づき、計測を行い、計測結果をロボットメインコンピュータ206へと送信する。
自己位置認識用センサ210は、ロボット200が移動経路904に沿って移動する際に、自身の位置を認識し、移動経路904からのずれを把握して駆動部203へと送信する制御パラメータを算出するために搭載される。その機器は、自己位置認識方法に合わせて選定される。
例えば、床面3000に対し格子状に2次元バーコードなどの床面マーカ3001を貼付し、その床面マーカ3001を読み取ることで自身の位置と姿勢を認識する方法を採用するのであれば、自己位置認識用センサ210は、床面3000方向に向けて取り付けられたグレーカメラ、カラーカメラなどとして実装される。
また、空間全体の形状地図を教示し、ロボット200が計測する空間内の部分形状が形状地図のどこに当てはまるかを算出することで自身の位置と姿勢を認識する方法を採用するのであれば、自己位置認識用センサ210は水平面上の障害物を計測するように取り付けられたレーザ距離センサやソナーなどとして実装される。自己位置推定用センサ210は複数取り付けられていても良く、それらの種類は異なっていても良い。
棚認識用センサ210は、ロボットメインコンピュータ206と繋がり、ロボットメインコンピュータ206からの指令に基づき、計測を行い、計測結果をロボットメインコンピュータ206へと送信する。
本実施例では、ロボット200の動作を制御する211をロボットメインコンピュータ206と、接続部への給電を制御する接続部給電制御コントローラ205とに分けて示したが、他の実施例の記載を含めこれに限らず、これらを一体にした制御部211を設けても良いことは云うまでもない。
図7は、本実施例におけるロボット200の接触面207の構成図の例である。接触面207は、棚100の被接続部102の個数と同個数分の接続部202を備え、本実施例では24個の接続部202を備える。接続部202は電気を通す金属性のばねであり、接続部給電制御コントローラ205と電気的に繋がっている。接続部202は、棚100との接続の際のロボット200の移動制御誤差を許容可能とするため、被接続部102からはみ出すことが無いよう、なるべく細く実装することが望ましい。充電用接触端子208については、2個以上を必要とし、本実施例では4個設けている。これも、接続部202と同様の金属製のばねとして実装され、電源204と電気的に繋がっている。
図8は、棚100の被接続部102とロボット200の接続部202との接続の様子を表す模式図の例であり、左図が接続前、右図が接続後を表している。ロボット200が棚100の下に潜り込み、ロボット200が荷役部201を動作させて上板を上げていくと、まず、接続部202の先端が被接続部102の表面に接触し、電気的に接続される。さらに上板を上げていくと、接続部202のばねが縮み、その後、棚100の被接触面103とロボットの接触面207とが接触する。このような構成にすると、被接続部102及び接続部202にかかる荷重は、接続部202のばねが縮んだ分の復元力のみであり、棚100の重量分の荷重を受ける部位は被接触面103及び接触面207となる。また、充電ステーション500の充電用被接続端子501とロボット200の充電用接触端子208は、棚100の被接続部102とロボット200の接続部202と同様のものとすれば良い。
これから、図2に示した棚100xの準備(S101)について詳述する。図9は、本実施例における棚100xを準備する様子を表す模式図の例であり、図10はそのときのロボット200x、200yの動作を表すフローチャートの例である。図9、図10はあくまで実施例における棚100xの準備(S101)の1シーンであり、本発明の構成によれば、このシーン以外にも様々なシーンで棚間の物品受け渡しが可能となる。ここで、本シーンでは、棚100の下段の収納スペース同士での物品受け渡しを行う。そのため、図9に示した棚100は、上段の収納スペース、中段の収納スペースの描画を省略している。
また、本例においては棚100一つに対して一台のロボット200を割り当てることで、棚100間の物品受け渡しを行う例を示したが、図19に示すように、ロボット200xが、棚100xを棚100yの隣へと搬送し、棚100xと棚100yとを電気的に接続させ、ロボット200xが棚100xの移送部101xと棚100yの移送部101yとの両方を同時に制御することにより、ロボット200一台のみで棚100間の物品受け渡し及びタスク902xを実行できるように構成することも可能である。
この場合には、一例として棚100x、棚100yとが電気的に接続できるように、夫々の側面の枠体に棚間被接続部105、棚間接続部106を設けることとして、棚100xと棚100yとをロボット200xの指示によって移送部101の動作を制御できるようにする。またその際、棚100xもしくは100yの被接触面103には、2つの棚100の移送部101それぞれの動作を制御するための被接続部102を設けることが好ましく、ロボット200xの接触面207にも棚100の被接続部102に対応する接続部202を設けることが望ましい。
しかし、搬送対象である棚100xから、搬送を要しない物品を棚100yに荷物を積み降ろす場合には、棚100xの移送部101を稼動させることのみで、棚100yに対して不要物品/必要物品を受け渡すことも可能である。
これにより、搬送ロボット200xの一台のみで、積み荷、積み下ろし作業が行えるため、作業過多の場合などに、一台のみでの搬送作業を指示することが可能となるため、少ない台数でより多くの搬送作業を実現することが可能となる。
図9のシーンにおいて、棚100yは壁面3002付近に設置されており、棚100yを移動させない場合は壁面3002のある面に棚100xを設置して物品受け渡しを行うことはできない。棚100x、棚100yは共に図3で示した棚100aと同種であり、各移送部101については、図3のアルファベットaをyあるいはxへと置き換えて表記することとする。図9の棚100xと棚100yの向きは、図3の棚100aと同一方向となっている。
図9で示したロボット200x、200yは、管理コンピュータ300より、棚100yに収納されている中型物品130cを棚100xに収納し、棚100xに収納されている中型物品130aを棚100yに収納することで、棚100xを準備するように指示される。これはタスク902の一部であり、ロボット200x、200yに対する移動経路904x、904y、棚100x、100yの積載と設置のタイミング、棚100x、100yの移送部101x、101yの制御手順及びタイミングなどが既に管理コンピュータ300により計画されており(図2S100)、その計画指示の通りにロボット200x、200yが動作することで、棚100xの準備(S101)も実現される。
図9のシーンは、中型物品130cが壁面3002と中型物品130bとに挟まれている状態から、棚100xの最下段の収納スペースには中型物品130cのみが収納されている状態とすることが、タスク902の一部となっている。これを実現する方法としては、棚100yが壁面3002から離れるように棚100yを搬送する方法や、中型物品130bを棚100xに一旦移し、目的の中型物品130cも棚100xに移した後、もう一度棚100yに中型物品130bを戻す方法などが考えられる。
図9、図10は、本実施例として後者の方法を選択した一例を示す。
まず、ロボット200x、200yはそれぞれ指示された移動経路904xa、904yaに沿って棚100x、100yの位置まで移動する(図9(a)、図10S200、S300)。ロボット200x、200yは、それぞれ棚100x、100yの位置まで辿り着く、つまり、棚100x、100yに潜り込むと、それぞれの荷役部201x、201yを動作させ、棚100x、100yを積載する(図9(b)、(c)、図10S201、S301)。その後、ロボット200xは、指示された移動経路904xbに基づき、棚100xと棚100yとの物品受け渡しが可能となる位置まで棚100xを搬送する(図9(c)、図10S202)。この例では、ロボット200yが棚100yを搬送することは無いが、ロボット200xが棚を積載した状態であることから、高さを合わせるためにロボット200yも棚100yを積載する。
その後、ロボット200x、200yは、棚100yに格納されており作業エリアに搬送すべき物品を棚100yから棚100xに移動させ、棚100xに格納されており作業エリア2000に搬送すべきでない物品を棚100xから棚100yへ移動させる(図10S203〜S205、S302〜S304)。本実施例では、棚100yに格納されている中型物品103cを棚100xに移動させ、棚100xに格納されている中型物品130aを棚100yへと移動させる作業を例にとり、ロボット200x、200yの動作を詳細に説明する。
まず、中型物品130aを棚100xから棚100yへと移動させ、中型物品130bを棚100yから棚100xへと一時的に移動させる(図9(d)、図10S203、S302)。中型物品130bを移動させる理由は、上述の通り、移送部101yBに格納されている中型物品130cを棚100xへと移動させるためには、移送部101yDを経由する必要があり、移送部101yDに格納されている中型物品130bが中型物品130cの移動の妨げとなっているためである。
ロボット200xは、自身が棚100xの移送部101xを制御する準備が整った後、ロボットメインコンピュータ206x内の無線通信機能を用いてロボット200yへ準備完了のメッセージを送信する。そのメッセージを受け取ったロボット200yも同じく、自身も棚100yの移送部101yを制御する準備が整った後、無線通信機能を用いてロボット200xへ準備完了のメッセージを送信する。ロボット200xはそのメッセージを受信し、ロボット200yの準備完了を知る。
ロボット200xは上記メッセージを受信した時点で、ロボット200yは上記メッセージを送信した時点で、移送部101x、101yの制御を開始する。移送部101x、101yを利用した棚100x、棚100y間の物品受け渡しには、ロボット200x、200y間で移送部101x、101y制御の同期をとる必要があるが、メッセージの送受信がその役割を担う。ロボット200x、200y間の距離は近接しており、無線通信の遅延は無視できる。
ロボット200が棚100の移送部101を制御する上で、棚100との相対向きに応じて、どの接続部202に対し電位を与えるのかが変わる。本実施例では、管理コンピュータ300は、ロボット200の動作を計画する際に、棚100の向きを考慮に入れ、どの接続部202に電位を与えるかまで計画し、ロボット200への動作指令にその情報を加えることとする。他の方法として、管理コンピュータ300が棚100の向きを知りえない場合においては、ロボット200が、棚認識用センサ209を用いて棚100の姿勢を認識し、電位を与える接続部202を決定しても良い。
また、予め、移送部101の1セット分(棚100の半個分、半マス分)の物品移動に要する時間を計測しておき、ロボット200は、ロボットメインコンピュータ206の外部記憶媒体に、その時間をパラメータとして記憶させておき、移送部101の動作時間として用いる。
ロボット200xは、接続部給電制御コントローラ205xを用いて接続部202xに適切に電位を与え、棚100xの移送部101xBを正方向に、移送部101xA、101xCを逆方向に、移送部101の1セット分だけ動作させる。図9(d)の場合において、移送部101xBを正方向に動作させるために、接続部202xg、202xh間で接続部202xgの電位が高くなるようにし、移送部101xAを逆方向に動作させるために、接続部202xa、202xb間で接続部202xbの電位が高くなるようにし、移送部101xCを逆方向に動作させるために、接続部202xm、202xn間で接続部202xnの電位が高くなるようにする。
同時に、ロボット200yは、接続部給電制御コントローラ205yを用いて接続部202yに適切に電位を与え、棚100yの移送部101yB、101yDを正方向に、移送部101の1セット分だけ動作させる。図9(d)の場合において、移送部101yBを正方向に動作させるために、接続部202yg、202yh間で接続部202ygの電位が高くなるようにし、移送部101yDを正方向に動作させるために、接続部202ys、接続部202yt間で接続部202ysの電位が高くなるようにする。
この結果、中型物品130aが棚100xの移送部101xCから移送部101xAへ、中型物品130bが棚100yの移送部101yDから棚100xの移送部101xBへ、中型物品130cが棚100yの移送部101yBから移送部101yDへとそれぞれ移動する。
さらに、ロボット200xは、接続部給電制御コントローラ205xを用いて、移送部101xAを逆方向に、移送部101の1セット分だけ動作させ、ロボット200yは、接続部給電制御コントローラ205yを用いて、移送部101yCを逆方向に、移送部101の1セット分だけ動作させる。ロボット200xにおいて、接続部202xa、202xb間で接続部202xbの電位が高くなるようにし、ロボット200yにおいて、接続部202ym、202yn間で接続部202ynの電位が高くなるようにする。この結果、中型物品130aが棚100xの移送部101xAから棚100yの移送部101yCへと移動する。
続いて、中型物品130cを棚100yから棚100xへと移動させる(図9(e)、(f)、図10S204、S303)。
まず、棚100xの位置を半マス分ずらし、棚100yの移送部101yLと棚100xの移送部101xIとが接するように、ロボット200xは指示された移動経路904xcに沿って棚100xを搬送する(図9(e))。
ロボット200xの移動が完了次第、移送部101xA、101yDを動作させ、中型物品130cを移動させる(図9(f))。このとき、図10S203、S302の場合と同様に、お互いに準備完了のメッセージを送受信し合う。これによりタイミングを合わせ、ロボット200xは、接続部給電制御コントローラ205xを用いて、移送部101xAを正方向に、移送部101の1セット分だけ動作させ、ロボット200yは、接続部給電制御コントローラ205yを用いて、移送部101yDを正方向に、移送部101の1セット分だけ動作させる。ロボット200xにおいて、接続部202xa、202xb間で接続部202xaの電位が高くなるようにし、ロボット200yにおいて、接続部202ys、202yt間で接続部202ysの電位が高くなるようにする。この結果、中型物品130cが棚100yの移送部101yDから棚100xの移送部101xAへと移動する。
最後に、一時的に棚100xへと預けていた中型物品130bを棚100yへと戻す(図9(g)、(h)、図10S205、S304)。
まず、棚100xの位置を1マス分ずらし、棚100yの移送部101yCと棚100xの移送部101xBとが接するように、ロボット200xは指示された移動経路904xdに沿って棚100xを搬送する(図9(g))。
ロボット200xの移動が完了次第、図10S203、S302の場合と同様に、お互いに準備完了のメッセージを送受信し合う。これによりタイミングを合わせ、ロボット200xは、接続部給電制御コントローラ205xを用いて、移送部101xBを逆方向に、移送部101の1セット分だけ動作させ、ロボット200yは、接続部給電制御コントローラ205yを用いて、移送部101yA、101yCを逆方向に、移送部101の1セット分だけ動作させる(図9(h))。ロボット200xにおいて、接続部202xg、202xh間で接続部202xhの電位が高くなるようにし、ロボット200yにおいて、接続部202ya、202yb間で接続部202ybの電位が、接続部202ym、202yn間で接続部202ynの電位がそれぞれ高くなるようにする。この結果、中型物品130aが棚100yの移送部101yCから移送部101yAへ、中型物品130bが棚100xの移送部101xBから棚100yの移送部101yCへとそれぞれ移動する。
この一連の動作の結果、中型物品130cを棚100xに収納し、中型物品130a、130bを棚100yに収納することができる。最後に、ロボット200yは荷役部201yを動作させ棚100yを設置し(図9(i)、図10S305)、終了となる。
このように、本実施例で示す搬送ロボットシステム10aは、棚100間での物品の入れ替えをロボット200に実施させることができる。
図11は、本実施例における管理コンピュータ300が把握している棚100に関する棚情報905の構成図の例である。棚情報905は、棚ID906、棚種別ID917、棚状態907からなる。棚ID906は棚100を識別する番号であり、棚種別ID917は棚の種類が複数ある場合にそれらを識別する番号である。
本実施例においては、図3で示した棚100aと図5で示した棚100bとは、本質的な差が無いことから、区別せずに同一の棚種別ID917を与えることとする。棚状態907は、棚X座標908、棚Y座標909、棚Z座標910、棚Θ座標911、移送部101格納状態912A〜912Lを含む。移送部101格納状態912は、棚100が移送部101を搭載可能な個数分用意され、本実施例では12個となる。
棚X座標908と棚Y座標909は2次元平面空間上における棚100の位置であり、棚Θ座標911は同一平面上での棚100の向きである。また、棚Z座標910は鉛直方向の座標であり、棚の足が床面3000に接している状態を基準とした高さを表す。
移送部101格納状態912は、その移送部101の存在有無、格納している物品種類、物品個数を表す。図3右側に示す棚100aを例にとって説明する。移送部101aJ格納状態912aJは“有、中型物品130J、1個”となる。
トレー120Hに入っている小型物品120Hの個数が20個であれば、移送部101aH格納状態912aHは“有、小型物品120H、20個”となる。
また、移送部101aIには何も格納されていない。その場合、移送部101aI格納状態912aIは“有、物品無し、0個”となる。
大型物品140を複数の移送部101を用いて格納している場合、どれか1つの移送部101を主として物品種類とその個数を入力し、その他には主となる移送部101を入力する。つまり、大型物品140ABを格納している移送部101aA、101aBについて、移送部101aA格納状態910aAは“有、大型物品140AB、1個”、移送部101aB格納状態912aBは“有、移送部101aA、0個”と入力する。
図5に示す棚100bにおいて、中段の移送部101bE〜101bHは外れた状態になっている。すると、移送部101b格納状態912bE〜912bHの存在有無には無が入力される。図5左側において、移送部101b格納状態912bE〜912bHは“無、物品無し、0個”と入力する。ここで、図5右側において、中段の移送部101bE〜101bHを開けておかなければ、大型物品140AHは格納できない。この場合、中段の移送部101bE〜101bHも大型物品140AHの搬送を担っていると考える。
そのため、移送部101b格納状態912bE〜912bHは“無、移送部101bA、0個”と入力する。このように記述しておくと、図5右側の棚100bから大型物品140AHを別の棚100に移動したい場合、棚100bの棚状態907bを確認すれば、大型物品140AHを格納するのに必要な収納スペースの大きさを判断することができる。
図12は、本実施例における管理コンピュータ300に入力するオーダ900の構成図の例である。オーダ900は、入出庫フラグ913と物品種類数分の作業物品情報914で構成される。図12における作業物品情報913の個数は3であるが、その限りではない。入出庫フラグ913は入庫か出庫かどちらかを指定するフラグであり、作業物品情報914は入庫あるいは出庫する物品種類と物品個数で構成される。このオーダ900を複数集めたものがオーダリスト901となる。
図13は、本実施例における管理コンピュータ300が幾つかのオーダ900を遂行するために作成するタスク902の構成図の例である。タスク902は、関係する棚100の個数分の棚状態遷移情報915によって構成される。図13は、棚100x、棚100yが関係する場合のタスク902を示しているが、関係する棚100の個数はこの限りではない。
図14は、本実施例における棚100状態遷移情報915の構成図の例である。棚100状態遷移情報915には、棚ID906、棚種別ID917、棚状態907、同期制御棚ID916が含まれる。棚状態907と同期制御棚ID916は複数個含まれ、棚状態907の個数は同期制御棚ID916の個数よりも1つ多くなる。図14は、棚状態907の個数が7となる例を示しているが、その限りではない。
棚100状態遷移情報915には、棚100の棚状態907がどのように移り変わっていくかを記述したものであり、棚100の位置(908〜910)と向き(911)、移送部101が格納している物品(912)が移り変わる回数分、棚状態907が含まれる。棚100のタスク902開始時の棚状態907aは必ず記述される。棚100の移動については、座標の線形変化の組合せで表現することとし、その節々の棚状態907が入力される。例えば、棚100が、1回目の並進移動、その場旋回、2回目の並進移動の一連の移動を行う場合、開始時の棚状態907a、1回目の並進移動後の棚状態907b、その場回転後の棚状態907c、2回目の並進移動後の棚状態907dの計4つの棚状態907a〜907dが記載される。
ここで、棚100x、100y間で物品受け渡しを行う場合、上述のように同期を取る必要がある。棚100xの棚状態907xeから棚状態907xfへの変化が、別の棚100yとの同期を取った後に行われる場合、棚状態907xfに対応する同期制御棚ID916fに棚100yの棚ID906yを入力する。また、棚100xが同期を取ることなく単独で動作した結果を表す棚100xの棚状態907xbに対応する同期制御棚ID916xbについては、“無”を表す番号を入力する。ここで、ロボット200xによる棚100xの作業エリア2000への搬送が完了した際、ロボット200xは管理コンピュータ300に到着の旨を報告し、管理コンピュータ300は作業員20からの作業完了報告を受信した後にロボット200xへ移動再開を指令し、ロボット200xは移動を再開する。再開後に棚100xを搬送した結果を表す棚状態907xpについて、それに対応する同期制御棚ID916xpには、作業エリア2000に設置されたユーザインターフェース400を表す番号を入力すれば、この管理コンピュータ300を介した作業員20からの作業完了報告待ちを表現することができる。
図13で示したタスク902に基づき、管理コンピュータ300は、関わるロボット200の決定とロボット200の動作の計画を行う(S100)。
また、本実施例における搬送ロボットシステム10aによると、棚100間で持ち上げる高さを収納スペース分ずらすことにより、異なる高さの収納スペース間で物品を受け渡すことも可能である。
図15は、本実施例における異なる高さの収納スペース間で物品を受け渡す様子を表す模式図の例である。図15のシーンでは、棚100pの上段に位置する移送部101pIに収納されている中型物品130pを、棚100qの中段に位置する移送部101pGに移動させるため、ロボット200qは荷役部201を動作させ、棚101qを収納スペースの高さ分持ち上げることで、棚100pの上段と棚100qの中段の高さを揃えている。この状態で、ロボット200pが棚100pの移送部101pIを逆方向に動作するよう接続部給電制御コントローラ205pを動作させ、ロボット200qが棚100qの移送部101qGを逆方向に動作するよう接続部給電制御コントローラ205qを動作させることにより、中型物品130pを棚100pの上段に位置する移送部101pIから棚100qの中段に位置する移送部101qGへと移動させることができる。
図15に示した、異なる高さの収納スペース間での物品受け渡しを段階的に複数回行うことにより、ロボット200の荷役部201が棚100の収納スペース1つ分の高さだけ棚100を持ち上げることができれば、棚100の上段に位置する移送部101に格納されている物品を、棚100の下段に位置する移送部101へと移すことも可能である。
上記実施例においては、格納された物品を移動させる移送部を夫々有する複数の可動棚と、所定の棚を、所定位置まで搬送できる少なくとも1台のロボットと、ロボットに対して搬送指示を行う管理端末とを有し、ロボットは、棚を着脱可能に保持し、棚と電気的に接続できる接続部と、駆動部と、制御部とを有し、制御部は、ロボットを、駆動部により第一の棚近傍まで移動させ、ロボットと第一の棚とを接続部を介して接続させて第二の棚近傍まで移動させ、接続部を介して第一または/および第二の棚の移送部に給電し、移動対象となる物品が載置された位置に対応する移送部を稼働させ、移動対象となる物品が載置された一方の棚から、他方の棚の所定箇所に前記移動対象となる物品を移動させる点を一例として、具体例を説明した。
このように、上記実施例によれば、通常移動時は、多段の収納スペースなどの重量物を運ぶ必要が無い。また、物品搬送時は、棚間で格納している物品やトレーを交換し、必要な物品やトレーを複数格納した棚を搬送することができる。このように、一度に多量な物品を運ぶことが出来る搬送ロボットシステムにおいて、通常移動時と物品搬送時との両場面における搬送時間効率、エネルギー効率に優れた自動搬送を実現することができる。
本実施例では、ロボット200の荷役部201が、棚100の収納スペース1つ分の高さ、棚100を持ち上げる能力が無い場合でも、異なる高さの収納スペース間での物品受け渡しを実現可能な搬送ロボットシステム10bの例を説明する。
図16は、本実施例における搬送ロボットシステム10bの構成図の例である。搬送ロボットシステム10bは、2台以上の棚100、2台以上のロボット200、管理コンピュータ300、ユーザインターフェース400、充電ステーション500、段変更移送棚600から構成される。本実施例における棚100、ロボット200、管理コンピュータ300、ユーザインターフェース400、充電ステーション500の構成及び基本的な役割は、実施例1におけるものと同一であり、説明を省略する。また、本実施例における格納エリア1000、作業エリア2000、作業員20の位置付けも、実施例1におけるものと同一であり、説明を省略する。
本実施例における搬送ロボットシステム10bと実施例1における搬送ロボットしシステム10aとの違いは、段変更移送棚600が新たに加わり、2つの棚100間において異なる高さの収納スペース間での物品受け渡しを行う際に、段変更移送棚600を利用することにある。
図17は、本実施例における段変更移送棚600の構成図の例である。段変更移送棚600は、棚100と似た構造となっており、棚100と同様に、ロボット200と接触及び電気的な接続を行う。そのための被接触面103及び被接続部102、棚底マーカ104は、棚100のものと同一である。さらに、段変更移送棚600は棚100の移送部101と同一のものを備え、ロボット200は、荷役部201と駆動部203を用いて段変更移送棚600を搬送し、接続部給電制御コントローラ205を用いて段変更移送棚600の移送部101を制御する。段変更移送棚600の移送部101の制御方法は、棚100の移送部101の制御方法と同じである。本実施例において、段変更移送棚600に搭載する移送部101の個数は12個であり、棚100に搭載する移送部101の個数と同じであるが、必ずしも同じでなければならない訳ではない。
段変更移送棚600と棚100との構造的な違いは、段変更移送棚600の移送部101は、異なる高さの収納スペースへと物品を移送可能なように、スロープ状に移送部101を配置している点である。本実施例における段変更移送棚600において、移送部101A、101C、101Eを、正方向に動作させると物品を中段から下段へと移送でき、逆方向に動作させると物品を下段から中段へと移送できる。同様に、移送部101G、101I、101Kを、正方向に動作させると物品を上段から中段へと移送でき、逆方向に動作させると物品を中段から上段へと移送できる。
図18は、実施例2における異なる高さの収納スペース間で物品を受け渡す様子を表す模式図の例である。具体的には、棚100wの上段の収納スペースに位置する移送部101wKに収納されている中型物品130vと、棚100wの中段の収納スペースに位置する移送部101wG、101wHに収納されている大型物品140vとを、それぞれ、棚100uの中段の収納スペースに位置する移送部101uEへ、棚100uの下段の収納スペースに位置する移送部101uA、101uBへと移動させる際に、段変更移送棚600vを利用している。
本実施例では、棚100u、段変更移送棚600v、棚100wを、それぞれ、ロボット200u、200v、200wが動作させる。
ここでは中型物品130vの移動について詳述する。まず、ロボット200w、200vが同期を取り、棚100wの移送部101wKと段変更移送棚600vの移送部101vKとを同時に正方向に移送部101の1セット分動作させ、中型物品130vを段変更移送棚600vへと移動させる。続いて、ロボット200vは、段変更移送棚600vの移送部101vK、101vIを同時に正方向に移送部101の1セット分動作させ、その後、移送部101vG、101vIを同時に正方向に移送部101の1セット分動作させ、一度停止させる。
続いて、ロボット200v、200uが同期を取り、段変更移送棚600vの移送部101vGと棚100vの移送部101vAと同時に正方向に移送部101の1セット分動作させると、中型物品130vは棚100vの移送部101vAへと移動し、目的が達成される。大型物品140vも、同様の手順で移動することができ、中型物品130vの移動と同時に行うことも可能である。
図18で示した本実施例では3台のロボット200を使用したが、2台のロボット200のみで段変更移送棚600vを利用した物品受け渡しを実現することも可能である。例えば、図18で示したロボット200wがロボット200uの役割を兼務し、まず、棚100wの移送部101wを制御し、その後、棚100u側へ移動し、棚100uの移送部101uを制御する、という方法が考えられる。
本実施例において、段変更移送棚600は、棚100の一種として扱う。段変更移送棚600が棚100の役割を担っても良く、棚100が存在しなくとも良い。本実施例における搬送ロボットシステム10bが、図3あるいは図5で示す棚100と、図17で示す段変更移送棚600とを併用する場合、棚100と段変更移送棚600とは棚情報905や棚状態遷移情報915に含まれる棚種別ID917で区別される。
実施例1では、棚100pの上段の収納スペースと、他の棚100qの下段の収納スペースとで物品の受け渡しを行う際に、ロボット200は棚100qを少なくとも収納スペース一段分持ち上げる必要があり、荷役部201にそのようなストロークを持たせる必要があった。本実施例では、段変更移送棚600を導入することにより、荷役部201には棚100や段変更移送棚600を浮かせる程度のストロークを持たせれば十分であり、ロボット200の構造をコンパクトに保つことが可能となる。
10 搬送ロボットシステム
20 作業員
30 管理者
100 棚
101 移送部
102 被接続部
103 被接触面
104 棚底マーカ
105 棚間被接続部
106 棚間接続部
110 トレー
120 小型物品
130 中型物品
140 大型物品
200 ロボット
201 荷役部
202 接続部
203 駆動部
204 電源
205 接続部給電制御コントローラ
206 ロボットメインコンピュータ
207 接触面
208 充電用接続端子
209 棚認識用センサ
210 自己位置認識用センサ
211 制御部
250 ロボット進行方向
300 管理端末
310 管理端末機能
320 タスクリスト作成機能
321 オーダリスト入力機能
322 オーダリスト並び替え機能
323 作業物品格納棚リストアップ機能
324 作業棚選択機能
325 作業棚間物品受け渡し調査機能
326 棚状態遷移情報作成機能
330 システム動作計画機能
331 ロボット選択機能
332 ロボット動作計画機能
333 ユーザインターフェース動作計画機能
340 タスクリスト遂行管理機能
341 タスクリスト進捗管理機能
342 個別タスク進捗管理機能
343 ロボット状態管理機能
344 棚情報更新機能
345 ロボットとの通信機能
346 ユーザインターフェースとの通信機能
400 ユーザインターフェース
500 充電ステーション
501 充電用被接続端子
600 段変更移送棚
900 オーダ
901 オーダリスト
902 タスク
903 タスクリスト
904 移動経路
905 棚情報
906 棚ID
907 棚状態
908 棚X座標
909 棚Y座標
909 棚Z座標
911 棚Θ座標
912 移送部格納状態
913 入出庫フラグ
914 作業物品情報
915 棚状態遷移情報
916 同期制御棚ID
917 棚種別ID
1000 格納エリア
2000 作業エリア
3000 床面
3001 床面マーカ
3002 壁面
[図1]実施例1における搬送ロボットシステム10aの構成図の例である。
[図2]実施例1における1つのタスク902xに対する搬送ロボットシステム10aの全体的な動作を表すフローチャートの例である。
[図3]実施例1における棚100aの構成図の例である。
[図4]実施例1における被接触面103の構成図の例である。
[図5]実施例1における棚100bの構成図の例である。
[図6]実施例1におけるロボット200の構成図の例である。
[図7]実施例1における接触面207の構成図の例である。
[図8]実施例1における被接続部102と接続部202とが接続する様子を表す模式図の例である。
[図9]実施例1における棚100xを準備する様子を表す模式図の例である。
[図10]実施例1における棚100xを準備する際のロボット200x及びロボット200yの動作を表すフローチャートの例である。
[図11]実施例1における管理端末300が把握している棚100に関する棚情報905の構成図の例である。
[図12]実施例1における管理端末300に入力されるオーダ900の構成図の例である。
[図13]実施例1における管理端末300が作成するタスク902の構成図の例である。
[図14]実施例1における棚100状態遷移情報915の構成図の例である。
[図15]実施例1における異なる高さの収納スペース間で物品を受け渡す様子を表す模式図の例である。
[図16]実施例2における搬送ロボットシステム10bの構成図の例である。
[図17]実施例2における段変更移送棚600の構成図の例である。
[図18]実施例2における異なる高さの収納スペース間で物品を受け渡す様子を表す模式図の例である。
[図19]実施例1における一台のロボット200xが棚100x、100yを制御する様子を表す模式図の例である。
[図20]実施例1における管理端末300が有する管理端末機能310の構成図の例である。
続いて、纏めた複数のオーダ900について、それらに記載されている物品が入っている棚100をリストアップする(作業物品格納棚リストアップ機
能323)。リストアップされた棚100の中から、作業エリア2000へと運ぶ棚100xと、棚100xと物品受け渡しを行う棚100yを選択する(作業棚選択機能324)。棚100xは1台のみを選択するが、棚100yは台数の制限は無い。棚100xについて収納されるべき物品と現在収納されている物品とを比較し、過不足が無ければ、棚100yは選択されない。
また、タスクリスト遂行管理機能340は、タスクリスト903内の各タスク902に対し、実施済み、実施中、未実施のいずれであるかを管理するタスクリスト進捗管理機能341、現在実施中のタスク902に対し現在の棚状態907を把握する個別タスク進捗管理機能342、各ロボット200がタスク遂行中であるか否か、充電中か否かなどを把握するロボット状態管理機能343、各タスク902の進捗状況に応じて各棚100の棚状態907を更新する棚情報更新機能344を有する。さらに、タスクリスト遂行管理機能340には、タスクリスト90を遂行するための、ロボット200との通信機能345、ユーザインターフェース400との通信機能346も含む。
に示す被接続部102に記されている大文字のアルファベットは、図3に示す移送部101のものと対応している。同一の大文字のアルファベットを持つ被接続部102において、小文字のアルファベットaが記されている被接続部102aとアルファベットbが記されている被接続部102bとの間に電位差を与えると、対応する移送部101に電流が流れる。
本実施例におけるロボット200は、棚100の下に潜り込み、荷役部201を動作させることで、棚100を持ち上げる。荷役部201は、ロボット200の上部に位置し、棚100を持ち上げるように動作する機構であり、モータ、モータ制御コントローラ、回転移動を鉛直上下方向移動に変換するギアとシャフトを制御するコントローラ、上板によって構成される。
また、電源204は、ロボット200が棚100の移送部101を動作させる際には、接続部給電制御コントローラ205、接続部202、棚100の被接続部102を介して、棚100の移送部101へと電力を供給する。さらに、電源204は、荷役部201の上板に取り付けられている充電用接続端子208ともケーブルを介して繋がっている。充電用接続端子208は、充電ステーション500の充電用被接続端子501と接続することを想定して設けられており、充電ステーション500は、充電用被接続端子501を介して、ロボット200の充電用接続端子208間に電位差を与えることで、ロボット200の電源204を充電することができる。図5に示したロボット200は、電源204を2個搭載しているが、その個数に制限は無い。
また、空間全体の形状地図を教示し、ロボット200が計測する空間内の部分形状が形状地図のどこに当てはまるかを算出することで自身の位置と姿勢を認識する方法を採用するのであれば、自己位置認識用センサ210は水平面上の障害物を計測するように取り付けられたレーザ距離センサやソナーなどとして実装される。自己位置認識用センサ210は複数取り付けられていても良く、それらの種類は異なっていても良い。
.
棚認識用センサ209は、ロボットメインコンピュータ206と繋がり、ロボットメインコンピュータ206からの指令に基づき、計測を行い、計測結果をロボットメインコンピュータ206へと送信する。
本実施例では、ロボット200の動作を制御する制御部211をロボットメインコンピュータ206と、接続部への給電を制御する接続部給電制御コントローラ205とに分けて示したが、他の実施例の記載を含めこれに限らず、これらを一体にした制御部211を設けても良いことは云うまでもない。
図7は、本実施例におけるロボット200の接触面207の構成図の例である。接触面207は、棚100の被接続部102の個数と同個数分の接続22部202を備え、本実施例では24個の接続部202を備える。接続部202は電気を通す金属性のばねであり、接続部給電制御コントローラ205と電気的に繋がっている。接続部202は、棚100との接続の際のロボット200の移動制御誤差を許容可能とするため、被接続部102からはみ出すことが無いよう、なるべく細く実装することが望ましい。充電用接続端子208については、2個以上を必要とし、本実施例では4個設けている。これも、接続部202と同様の金属製のばねとして実装され、電源204と電気的に繋がっている。
図8は、棚100の被接続部102とロボット200の接続部202との接続の様子を表す模式図の例であり、左図が接続前、右図が接続後を表している。ロボット200が棚100の下に潜り込み、ロボット200が荷役部201を動作させて上板を上げていくと、まず、接続部202の先端が被接続部102の表面に接触し、電気的に接続される。さらに上板を上げていくと、接続部202のばねが縮み、その後、棚100の被接触面103とロボットの接触面207とが接触する。このような構成にすると、被接続部102及び接続部202にかかる荷重は、接続部202のばねが縮んだ分の復元力のみであり、棚100の重量分の荷重を受ける部位は被接触面103及び接触面207となる。また、充電ステーション500の充電用被接続端子501とロボット200の充電用接続端子208は、棚100の被接続部102とロボット200の接続部202と同様のものとすれば良い。
しかし、搬送対象である棚100xから、搬送を要しない棚100yに荷物を積み降ろす場合には、棚100xの移送部101を稼動させることのみで、棚100yに対して不要物品/必要物品を受け渡すことも可能である。
図15は、本実施例における異なる高さの収納スペース間で物品を受け渡す様子を表す模式図の例である。図15のシーンでは、棚100pの上段に位置する移送部101pIに収納されている中型物品130pを、棚100qの中段に位置する移送部101qGに移動させるため、ロボット200qは荷役部201を動作させ、棚100qを収納スペースの高さ分持ち上げることで、棚100pの上段と棚100qの中段の高さを揃えている。この状態で、ロボット200pが棚100pの移送部101pIを逆方向に動作するよう接続部給電制御コントローラ205pを動作させ、ロボット200qが棚100qの移送部101qGを逆方向に動作するよう接続部給電制御コントローラ205qを動作させることにより、中型物品130pを棚100pの上段に位置する移送部101pIから棚100qの中段に位置する移送部101qGへと移動させることができる。
本実施例における搬送ロボットシステム10bと実施例1における搬送ロボットシステム10aとの違いは、段変更移送棚600が新たに加わり、2つの棚100間において異なる高さの収納スペース間での物品受け渡しを行う際に、段変更移送棚600を利用することにある。
続いて、ロボット200v、200uが同期を取り、段変更移送棚600vの移送部101vGと棚100uの移送部101vAと同時に正方向に移送部101の1セット分動作させると、中型物品130vは棚100uの移送部101vAへと移動し、目的が達成される。大型物品140vも、同様の手順で移動することができ、中型物品130vの移動と同時に行うことも可能である。

Claims (16)

  1. 格納された物品を移動させる移送部を夫々有する複数の可動棚と、
    所定の棚を、所定位置まで搬送できる少なくとも1台のロボットと、
    前記ロボットに対して搬送指示を行う管理端末とを有し、
    前記ロボットは、
    前記棚を着脱可能に保持し、前記棚と電気的に接続できる接続部と、
    駆動部と、制御部とを有し、
    前記制御部は、
    前記ロボットを、前記駆動部により第一の棚近傍まで移動させ、
    前記ロボットと前記第一の棚とを前記接続部を介して接続させて第二の棚近傍まで移動させ、
    前記接続部を介して前記第一または/および第二の棚の前記移送部に給電し、移動対象となる物品が載置された位置に対応する前記移送部を稼働させ、
    前記移動対象となる物品が載置された一方の棚から、他方の棚の所定箇所に前記移動対象となる物品を移動させることを特徴とする搬送ロボットシステム。
  2. 複数の移動可能な棚と、
    所定の棚を、所定位置まで搬送できる少なくとも1台のロボットと、
    前記ロボットに対して搬送指示を行う管理端末とを有し、
    前記棚は、
    当該棚が格納する物品を移動させる移送部と、
    前記ロボットと電気的に接続させる被接続部とを有し、
    前記ロボットは、
    前記棚を着脱可能に保持し、所定位置に設置させる荷役部と、
    前記棚と電気的に接続し、前記被接続部を介して前記棚へ給電する接続部と、
    当該ロボットを移動させる駆動部と、
    前記管理端末からの搬送指示を受けて、前記ロボットの動作を制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、
    前記ロボットを、前記駆動部により第一の棚の前記被接続部まで移動させ、
    前記ロボットの前記接続部を、前記被接続部に接続させ、前記荷役部と前記駆動部とにより第二の棚の近傍まで移動させ、
    前記接続部を介して前記第一または/および第二の棚の前記移送部に給電し、移動対象となる物品が載置された位置に対応する前記移送部を稼働させ、
    前記移動対象となる物品が載置された一方の棚から、他方の棚の所定箇所に前記移動対象となる物品を移動させることを特徴とする搬送ロボットシステム。
  3. 請求項2に記載の搬送ロボットシステムにおいて、
    前記第二の棚を着脱可能に保持できる第二のロボットを備え、
    前記第一の棚の前記移動対象となる物品が、前記第二の棚の前記移送部の所定位置に移動されるときに、
    前記第二のロボットの前記接続部及び前記第二の棚の前記被接続部を介して、少なくとも前記移送部の所定位置を含む領域に電力が供給され、当該移送部の所定位置を含む領域を駆動させることで、前記移動対象となる物品が当該所定位置に載置されることを特徴とする搬送ロボットシステム。
  4. 請求項2に記載の搬送ロボットシステムにおいて、
    前記第二の棚を着脱可能に保持できる第二のロボットを備え、
    前記第二の棚の前記移動対象となる物品が、前記第一の棚の前記移送部の所定位置に移動されるときに、
    前記第一のロボットの前記接続部及び前記第一の棚の前記被接続部を介して、少なくとも前記移送部の所定位置を含む領域に電力が供給され、当該移送部の所定位置を含む領域を駆動させることで、前記移動対象となる物品が当該所定位置に載置されることを特徴とする搬送ロボットシステム。
  5. 請求項2に記載の搬送ロボットシステムにおいて、
    前記移送部は、物品を載置できる複数の領域に区画されており、
    前記被接続部は、前記移送部の当該区画された複数の領域のそれぞれを駆動させるために、前記複数の領域ごとに対応する被接続部を備え
    ることを特徴とする搬送ロボットシステム
  6. 請求項5に記載の搬送ロボットシステムにおいて、
    前記制御部は、動作させる一または複数の前記移送部の領域に対応する前記被接続部に対して前記接続部を接続させ、同時に稼働させることにより、当該移送部の複数領域にまたがって載置される物品を移動させることを特徴とする搬送ロボットシステム
  7. 請求項5に記載の搬送ロボットシステムにおいて、
    前記移送部は載置された前記物品を、当該移送部上でスライドさせるように移動させ、
    前記制御部は、
    区画された第一の移送部と、当該第一の移送部と隣り合う第二の移送部とを同時に稼働させるように前記接続部を制御することで、
    前記第一の移送部に載置されている前記物品を前記第二の移送部へと受け渡す
    ことを特徴とする搬送ロボットシステム
  8. 請求項2に記載の搬送ロボットシステムにおいて、
    前記ロボットは、前記棚の下部に入り込む姿勢により対象となる前記棚の搬送を行い、 前記被接続部は、前記移設部よりも下方であり、かつ下部に入り込んだ前記ロボットと対向する面に形成されており、
    当該被接続部と対面する当該ロボットの面に接続部が形成されていることを特徴とする搬送ロボットシステム。
  9. 請求項2に記載の搬送ロボットシステムにおいて、
    前記ロボットは、
    当該ロボットと前記棚との相対姿勢を認識するための棚認識用センサを有し、
    前記棚の位置へ移動した後、
    前記相対姿勢を認識し、
    前記相対姿勢に基づき前記棚との電気的な接続の可否を判定し、
    前記判定において接続不可と判定した場合に、
    前記相対姿勢に基づき当該ロボットの位置を修正する
    ことを特徴とする搬送ロボットシステム
  10. 請求項9に記載の搬送ロボットシステムにおいて、
    前記被接続部及び前記接続部が、
    複数方向に対して対称となるように複数個配置され、
    前記制御部は、
    当該ロボットと前記棚との相対姿勢に基づき前記被接続部に対応する前記接続部を選択する
    ことを特徴とする搬送ロボットシステム
  11. 請求項5に記載の搬送ロボットシステムにおいて、
    前記移送部は、
    区画された前記移送部の一部が着脱可能であり、当該一部が取り外された後においても、取り外されていない他の移送部は動作可能である
    ことを特徴とする搬送ロボットシステム
  12. 請求項2に記載の搬送ロボットシステムにおいて、
    前記ロボットの電源を充電する充電装置を有し、
    前記ロボットは、
    前記充電装置と電気的に接続する充電用接続部を有し、
    前記充電装置は、
    前記ロボットと電気的に接続する充電用被接続部を有し、
    前記ロボットは、前記棚に対する前記接続部が形成された面と同一の面に前記充電用接続部を備えることを特徴とする搬送ロボットシステム
  13. 請求項12に記載の搬送ロボットシステムにおいて、
    前記充電装置は、前記棚と一体的に形成され、当該棚の被接続部と、前記ロボットの前記接続部とが接続するときに、同時に前記充電用接続部と前記充電用被接続部との接続が可能であることを特徴とする搬送ロボットシステム。
  14. 請求項2に記載の搬送ロボットシステムにおいて、
    前記ロボットの前記棚からの荷重負荷を軽減するために、前記接続部あるいは前記被接続部は、ばね状の構造を有する
    ことを特徴とする搬送ロボットシステム
  15. 請求項2に記載の搬送ロボットシステムにおいて、
    前記棚のうちのいずれかあるいは前記棚のうちの全てが、
    当該棚が有する前記移送部をスロープ状に設置した段変更移送棚である
    ことを特徴とする搬送ロボットシステム
  16. 格納する物品を移動させる移送部を有する棚を、所定位置まで搬送できる搬送装置において、
    前記棚を着脱可能に保持し、所定位置に設置させる荷役部と、
    前記棚と電気的に接続して前記棚へ給電する接続部と、
    当該ロボットを移動させる駆動部と、
    前記ロボットの動作を制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、
    前記ロボットを、前記駆動部により第一の棚まで移動させ、
    前記ロボットの前記接続部を介して前記駆動部により前記第一の棚を第二の棚の近傍まで移動させ、
    前記接続部を介して前記第一または/および第二の棚の前記移送部に給電し、移動対象となる物品が載置された位置に対応する前記移送部を稼働させ、
    前記移動対象となる物品が載置された一方の棚から、他方の棚の所定箇所に前記移動対象となる物品を移動させることを特徴とする搬送装置。
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