JPWO2014020748A1 - 放熱板 - Google Patents
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Abstract
電子部品(2)と接する略矩形状の伝熱面(4A)と、伝熱面(4A)の四方にそれぞれ配置された複数の側壁(4C)と、複数の側壁(4C)によって伝熱面(4A)と繋がった放熱ベース面(4J)とを備え、電子部品(2)が発する熱を伝熱面(4A)で受け取り、伝熱面(4A)から複数の側壁(4C)を介して放熱ベース面(4J)に伝えて、放熱ベース面(4J)から放熱する放熱板(4)であって、複数の側壁(4C)の少なくとも一つに複数の通気孔(4E)を設けた。
Description
本発明は、放熱板に関する。
従来、プリント基板上に実装された電子部品から発生した熱を外部に逃がす放熱構造として、熱伝導性の良い金属板を、柔軟性がある熱伝導シートを介して発熱電子部品に接触させ、放熱板として用いる構造が知られている。
このような放熱構造において、発熱する電子部品の高さが周囲の電子部品と同等、又は低い場合、放熱板との干渉・短絡の可能性があるため、放熱板に切り欠きを追加するなどして周囲の電子部品との干渉を防ぐ対策が必要となり、放熱板の表面積が減少して放熱性能が低下する。
発熱する電子部品の高さが周囲の電子部品よりも高い場合においても、放熱板と周囲の電子部品との距離によっては、熱を奪う空気の流れが滞りやすくなる上に、発熱する電子部品から放熱板に伝わった熱が、周囲の電子部品に再吸収されてしまう。
同様に、発熱する電子部品の高さが、周囲の電子部品よりも高くても、放熱板と周囲の電子部品との絶縁距離が不足している場合、電子機器の耐ノイズ性が低下することとなる。
このため、第1の従来技術として、特許文献1のように、放熱板の一部に発熱電子部品の大きさ程度に張り出した伝熱突起形状を設けて、熱伝導シートなどを介して発熱電子部品に接触させ、放熱板全体に熱を伝播させることで放熱するとともに、周囲の電子部品と放熱板との距離を確保することで、前述の問題を解決していた。
また、第2の従来技術として、特許文献1のように、放熱板にコの字形状の切り起こし、又はコの字形状部品を接合することにより、風上・風下側の側壁全面が開放された伝熱突起形状を形成し、伝熱突起形状の発熱電子部品と反対側にも熱を奪う空気の流れを作る対策がある。
また、第3の従来技術として、特許文献2のように、放熱板の一部を舌形状に切り起こすことにより風上・風下側の側壁全面が開放された伝熱突起形状を形成し、伝熱突起形状の発熱電子部品と反対側にも熱を奪う空気の流れを作る対策がある。
しかしながら、上記第1の従来技術によれば、放熱板の伝熱突起形状が壁となり、熱を奪う空気の流れが滞留する箇所ができるため換気量を向上させる障壁となっていた。
また、第2、第3の従来技術においては、発熱電子部品から伝熱突起形状に伝わった熱が放熱板全体に伝播するための経路が大幅に減少し、伝播熱が放熱板全体に伝播しないため放熱能力の向上が困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、周囲の電子部品との干渉・短絡、熱の再吸収、空気の流れが滞留する箇所を減らし、全体の面積を放熱に生かすことで、高性能化により増加する電子部品の熱を効率よく放熱することで安定した性能を得るとともに、小型化を可能とした放熱板を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、発熱部品と接する略矩形状の伝熱面と、伝熱面の四方にそれぞれ配置された複数の側壁と、複数の側壁によって伝熱面と繋がった放熱ベース面とを備え、発熱部品が発する熱を伝熱面で受け取り、伝熱面から複数の側壁を介して放熱ベース面に伝えて、放熱ベース面から放熱する放熱板であって、複数の側壁の少なくとも一つに複数の通気孔を設けたことを特徴とする。
本発明にかかる放熱板は、伝熱突起形状で受けた熱が、全体に伝播するために必要な経路を四方に確保してあることで、表面積全体を放熱に使用することができる。
以下に、本発明にかかる放熱板の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の分解斜視図である。図2は、実施の形態1にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の断面図である。実施の形態1にかかる放熱板4の伝熱突起形状4Bは、プリント基板1に搭載された電子部品2に熱伝導シート3を介して接触させることにより、電子部品2が発する熱を放熱する放熱構造に用いられている。電子部品2は、発熱部品の放熱構造が適用される電子機器の通電により熱を発する発熱部品(例えば半導体装置などの回路部品)である。図1では、電子部品2から熱伝導シート3を介して放熱板4の伝熱面4Aに伝わった後に伝熱面4Aから放熱ベース面4Jへ伝播している熱4Gを矢印で模式的に示している。図2では、伝熱突起形状4Bを貫通して流れることにより電子部品2が発する熱を放熱する空気4Hを矢印で模式的に示している。すなわち、説明を容易とするために、熱4Gが放熱板4全体に伝播する様子と対流による空気4Hの流れとを図1及び図2に分けて図示している。プリント基板1及び放熱板4の向きは、自然対流時は重力方向と平行であり、強制対流時は重力方向に制約されない。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の分解斜視図である。図2は、実施の形態1にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の断面図である。実施の形態1にかかる放熱板4の伝熱突起形状4Bは、プリント基板1に搭載された電子部品2に熱伝導シート3を介して接触させることにより、電子部品2が発する熱を放熱する放熱構造に用いられている。電子部品2は、発熱部品の放熱構造が適用される電子機器の通電により熱を発する発熱部品(例えば半導体装置などの回路部品)である。図1では、電子部品2から熱伝導シート3を介して放熱板4の伝熱面4Aに伝わった後に伝熱面4Aから放熱ベース面4Jへ伝播している熱4Gを矢印で模式的に示している。図2では、伝熱突起形状4Bを貫通して流れることにより電子部品2が発する熱を放熱する空気4Hを矢印で模式的に示している。すなわち、説明を容易とするために、熱4Gが放熱板4全体に伝播する様子と対流による空気4Hの流れとを図1及び図2に分けて図示している。プリント基板1及び放熱板4の向きは、自然対流時は重力方向と平行であり、強制対流時は重力方向に制約されない。
電子部品2はプリント基板1に実装される。熱伝導シート3は、放熱板4の伝熱突起形状4Bの伝熱面4Aと電子部品2との間に挟み込まれる。放熱板4と電子部品2との間に挟まれた熱伝導シート3が放熱板4や電子部品2の表面の凹凸に合わせて変形して双方に密着することにより、電子部品2と放熱板4とを直に接触させる場合よりも伝熱面積が大きくなっている。
図1に示すように、放熱板4の伝熱突起形状4Bの四つの側壁4Cのうちの向かい合う二つには、打ち抜き加工などによる複数の通気孔4Eが設けてある。これらの通気孔4Eが設けられた側壁4Cは、強制対流の場合には、空気4Hの流れの風上及び風下側に位置するように配置される。一方自然対流の場合には、通気孔4Eが設けられた側壁4Cが上下に位置するように配置される。
電子部品2で発生した熱4Gは、熱伝導シート3を介して放熱板4に伝わることで放熱される。放熱能力を向上させるには、放熱板4全体に熱4Gを伝播させること、換言すると伝熱面4Aから放熱ベース面4Jへ伝熱することが有効である。本実施の形態にかかる発熱部品の放熱構造は、伝熱面4Aで受けた電子部品2の熱4Gを放熱ベース面4Jに伝熱するために必要な経路となる側壁4Cが伝熱面4Aの四方に確保してあるため、側壁4Cの通気孔4E以外の部分を熱が伝わることが可能である。
通気孔4Eは、幅2mm未満では対流のための空気4Hが通りにくくなるため、幅2mm以上とし、伝熱突起形状4Bの側壁4C1面当たり30%以下の面積で開口した状態にする(換言すると、「側壁4Cの一つに設けた通気孔4Eの面積の合計」を「通気孔4Eを形成する前の側壁4C1面分の面積」で除した値が0.3以下となるようにする)と、通気孔4Eから空気4Hが流れることで放熱されるだけでなく、通気孔4E以外の側壁4Cを熱が伝わり放熱板4全体で放熱されるため、効率的な放熱が可能となる。
図2に示すように、伝熱突起形状4Bに通気孔4Eを設けたことにより、空気4Hは通気孔4Eを通り、伝熱突起形状4Bの発熱する電子部品2とは反対側の高温部4I(伝熱面4A及び側壁4Cによって囲まれ、伝熱面4A及び側壁4Cからの輻射等によって高温になる空間)を通過して流れるため、より多くの熱を放熱板4から奪うことができ、放熱量を増大させることができる。また、伝熱突起形状4Bの風下側にも空気4Hが流れるため、放熱板4から熱を奪った後の空気が滞留する箇所を減少させる効果が得られ、放熱能力の向上が可能となる。すなわち、伝熱突起形状4Bの風上・風下側の側壁4Cに、熱4Gが伝播するために必要な経路を確保した上で複数個の通気孔4Eを設けることで、伝熱突起形状4Bの電子部品2とは反対側の通気による放熱を両立することができ、さらに伝熱突起形状4Bの側壁4Cの風下側に発生する、空気の流れが滞留する箇所も減少させることが可能になる。
伝熱突起形状4Bの風下側の通気孔4Eは開口せず、風上側のみ開口した場合、又は風下側の通気孔4Eのみ開口して、風上側は開口しない場合においても、空気4Hが伝熱突起形状4Bの発熱する電子部品2とは反対側の高温部4Iを通過して流れるため、通気孔4Eが全く無い場合よりも多くの熱を放熱板4から奪うことができ、放熱能力の向上が可能となる。
伝熱突起形状4Bの風上側・風下側のみならず左右側面においても、前述と同様の通気孔4Eを追加することで、伝熱突起形状4Bの発熱する電子部品2とは反対側の高温部4Iを通過して空気4Hが流れるため、通気孔4Eが全く無い場合よりも多くの熱を放熱板4から奪うことができ、放熱能力の向上が可能となる。また、放熱板4と周囲の電子部品2との絶縁距離を確保できるため、電子部品2で発生した熱4Gが周囲の電子部品2に再吸収されることを防止できる。さらに、伝熱面4Aから四方に熱4Gを拡散させて放熱板4全体から放熱するため、側壁4Cが四方に無い構成と比較して放熱板4を小型化しても同等の放熱性能を確保することが可能である。
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の分解斜視図である。図4は、実施の形態2にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の側面図である。実施の形態2にかかる放熱板104の伝熱突起形状104Bは、プリント基板1に搭載された電子部品2に熱伝導シート3を介して接触させることにより、電子部品2が発する熱を放熱する放熱構造に用いられている。図3では、電子部品2から熱伝導シート3を介して放熱板104の伝熱面104Aに伝わった後に放熱ベース面104Jに伝播している熱104Gを矢印で模式的に示している。図4では、伝熱突起形状104Bを貫通して流れることにより電子部品2が発する熱を放熱する空気104Hを矢印で模式的に示している。すなわち説明を容易とするために、熱104Gが放熱板104全体に伝播する様子と対流による空気104Hの流れとを、図3及び図4に分けて図示している。プリント基板1及び放熱板104の向きは、自然対流時は重力方向と平行であり、強制対流時は重力方向に制約されない。
図3は、本発明の実施の形態2にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の分解斜視図である。図4は、実施の形態2にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の側面図である。実施の形態2にかかる放熱板104の伝熱突起形状104Bは、プリント基板1に搭載された電子部品2に熱伝導シート3を介して接触させることにより、電子部品2が発する熱を放熱する放熱構造に用いられている。図3では、電子部品2から熱伝導シート3を介して放熱板104の伝熱面104Aに伝わった後に放熱ベース面104Jに伝播している熱104Gを矢印で模式的に示している。図4では、伝熱突起形状104Bを貫通して流れることにより電子部品2が発する熱を放熱する空気104Hを矢印で模式的に示している。すなわち説明を容易とするために、熱104Gが放熱板104全体に伝播する様子と対流による空気104Hの流れとを、図3及び図4に分けて図示している。プリント基板1及び放熱板104の向きは、自然対流時は重力方向と平行であり、強制対流時は重力方向に制約されない。
電子部品2はプリント基板1に実装される。熱伝導シート3は、放熱板104の伝熱突起形状104Bの伝熱面104Aと電子部品2との間に挟み込まれる。
放熱板104の伝熱突起形状104Bの四つの側壁104Cのうちの向かい合う二つには、図4に示すように交互に山折り、谷折りを繰り返した曲げ形状104Dが複数設けてあることで通気孔104Eが形成される。すなわち、風上・風下側の側壁104Cにスリットを複数設けてスリットに挟まれた部分を複数形成し、スリットに挟まれた部分を放熱板104の表側に凸とした曲げ形状104Dと放熱板104の裏側に凸とした曲げ形状104Dとが交互に並ぶように成型することにより、スリットの各々を広げて複数の通気孔104Eとしている。これらの通気孔104Eが設けられた側壁104Cは、強制対流の場合には、空気104Hの流れの風上及び風下側に位置するように配置される。一方自然対流の場合には、通気孔104Eが設けられた側壁104Cが上下に位置するように配置される。
電子部品2で発生した熱104Gは、熱伝導シート3を介して放熱板104に伝わることで放熱される。放熱効果を向上させるには、放熱板全体に熱104Gを伝播させること、換言すると伝熱面104Aから放熱ベース面104Jへ伝熱することが有効である。本実施の形態にかかる発熱部品の放熱構造は、伝熱面104Aで受けた電子部品2の熱104Gを放熱ベース面104Jに伝熱するために必要な経路となる側壁104Cが伝熱面104Aの四方に確保してあるため、側壁104Cの通気孔104E以外の部分を熱が伝わることが可能である。
通気孔104Eは、放熱板104の表側から裏側へ、又は裏側から表側へ直径2mmの球を通過させることが可能な形状の開口とすると、通気孔104Eから空気104Hが流れることで放熱されるだけでなく、通気孔104E以外の側壁104Cを熱が伝わり放熱板104全体で放熱されるため、効率的な放熱が可能となる。
放熱板104全体に熱104Gが伝播するための経路は、打ち抜き加工によって通気孔を設けたものと比較してより大きい断面積が得られるため、放熱能力の向上が可能となる。すなわち、実施の形態1のように打ち抜き加工によって通気孔4Eを設ける場合には、空気4Hの通りを良くするために通気孔4Eの面積を大きくすると、伝熱面4Aから放熱ベース面4Jへの伝熱経路の面積が小さくなってしまうというトレードオフの関係にあるため、放熱能力の向上に制約が生じる。一方、本実施の形態では、通気孔104Eの面積を大きくしても伝熱面104Aから放熱ベース面104Jへの伝熱経路の面積が小さくならないため、放熱能力を向上させることが容易である。
これにより、伝熱突起形状104Bから放熱板104全体への熱の伝播量の減少を防止するとともに、伝熱突起形状104Bに向かって流れる空気104Hは、通気孔104Eを通り、伝熱突起形状104Bの発熱する電子部品2とは反対側の高温部104I(伝熱面104A及び側壁104Cによって囲まれ、伝熱面104A及び側壁104Cからの輻射等によって高温になる空間)を通過して流れるため、より多くの熱を放熱板104から奪うことができ、放熱量を増大させることができる。
また、伝熱突起形状104Bの風下側にも空気104Hの流れを発生させるため、放熱板104から熱を奪った後の空気が滞留する箇所を減少させる効果が得られ、放熱能力の向上が可能となる。
伝熱突起形状104Bの風下側の通気孔104Eは開口せず、風上側のみ開口した場合、又は風下側の通気口104Eのみ開口して、風上側は開口しない場合においても、伝熱突起形状104Bの発熱する電子部品2とは反対側の高温部104Iを通過して空気104Hが流れるため、通気孔104Eが全く無い場合よりも多くの熱を放熱板104から奪うことができ、放熱能力の向上が可能となる。
伝熱突起形状104Bの風上・風下側のみならず左右側面においても、前述と同様の通気孔を追加することで、高温となる伝熱突起形状104Bの発熱する電子部品2とは反対側を通過して空気104Hが流れるため、通気孔104Eが全く無い場合よりも多くの熱を放熱板104から奪うことができ、放熱能力の向上が可能となる。また、放熱板104と周囲の電子部品との絶縁距離を確保できるため、電子部品2で発生した熱104Gが周囲の電子部品に再吸収されることを防止できる。さらに、伝熱面104Aから四方に熱104Gを拡散させて放熱板104全体から放熱するため、側壁104Cが四方に無い構成と比較して放熱板104を小型化しても同等の放熱性能を確保することが可能である。
実施の形態3.
図5は、本発明の実施の形態3にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の分解斜視図である。図6は、実施の形態3にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の断面図である。実施の形態3にかかる放熱板114の伝熱突起形状114Bは、プリント基板1に搭載された電子機器2に伝熱シート3を介して接触させることにより、電子部品2が発する熱を放熱する構造に用いられている。図5では、電子部品2から熱伝導シート3を介して放熱板114の伝熱面114Aに伝わった後に放熱ベース面114Jに伝播している熱114Gを矢印で模式的に示している。図6では、伝熱突起形状114Bを貫通して流れることにより電子部品2が発する熱を放熱する空気114Hを矢印で模式的に示している。すなわち、説明を容易とするために、熱114Gが放熱板114全体に伝播する様子と対流による空気114Hの流れとを図5と図6とに分けて図示している。プリント基板1及び放熱板114の向きは、自然対流時は重力方向と平行であり、強制対流時は重力方向に制約されない。
図5は、本発明の実施の形態3にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の分解斜視図である。図6は、実施の形態3にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の断面図である。実施の形態3にかかる放熱板114の伝熱突起形状114Bは、プリント基板1に搭載された電子機器2に伝熱シート3を介して接触させることにより、電子部品2が発する熱を放熱する構造に用いられている。図5では、電子部品2から熱伝導シート3を介して放熱板114の伝熱面114Aに伝わった後に放熱ベース面114Jに伝播している熱114Gを矢印で模式的に示している。図6では、伝熱突起形状114Bを貫通して流れることにより電子部品2が発する熱を放熱する空気114Hを矢印で模式的に示している。すなわち、説明を容易とするために、熱114Gが放熱板114全体に伝播する様子と対流による空気114Hの流れとを図5と図6とに分けて図示している。プリント基板1及び放熱板114の向きは、自然対流時は重力方向と平行であり、強制対流時は重力方向に制約されない。
図5に示すように、放熱板114の伝熱突起形状114Bの四つの側壁114Cのうちの向かい合う二つには、切り曲げ加工などにより側壁114Cを曲げ起こすことによって立ち壁形状114D及び通気孔114Eが複数設けてある。これらの通気孔114Eが設けられた側壁114Cは、強制対流の場合には、空気114Hの流れの風上及び風下側に位置するように配置される。一方自然対流の場合には、通気孔114Eが設けられた側壁114Cが上下に位置するように配置される。
電子部品2で発生した熱114Gは、熱伝導シート3を介して放熱板114に伝わることで放熱される。放熱能力を向上させるには、放熱板114全体に熱114Gを伝播させること、換言すると伝熱面114Aから放熱ベース面114Jへ伝熱することが有効である。本実施の形態にかかる発熱部品の放熱構造は、伝熱面114Aで受けた電子部品2の熱114Gを放熱ベース面114Jへ伝熱するために必要な経路となる側壁114Cが伝熱面114Aの四方に確保してあるため、側壁114Cの通気孔114E以外の部分を熱が伝わることが可能である。
通気孔114Eは、幅2mm未満では対流のための空気114Hが通りにくくなるため、幅2mm以上とし、伝熱突起形状114Bの側壁114C1面当たり30%以下の面積で開口した状態にする(換言すると、「側壁114Cの一つに設けた通気孔114Eの面積の合計」を「通気孔114Eを形成する前の側壁114C1面分の面積」で除した値が0.3以下となるようにする)と、通気孔114Eから空気114Hが流れることで放熱されるだけでなく、通気孔114E以外の側壁114Cを熱が伝わり放熱板114全体で放熱されるため、効率的な放熱が可能となる。
図6に示すように、伝熱突起形状114Bに通気孔114Eを設けたことにより、空気114Hは通気孔114Eを通り、伝熱突起形状114Bの発熱する電子部品2とは反対側の高温部114I(伝熱面114A及び側壁114Cによって囲まれ、伝熱面114A及び側壁114Cからの輻射等によって高温になる空間)及び立ち壁形状114Dを通過して流れるため、より多くの熱を放熱板114から奪うことができ、放熱量を増大させることができる。
また、伝熱突起形状114Bの風下側にも空気114Hが流れるため、放熱板114から熱を奪った後の空気114Hが滞留する箇所を減少させる効果が得られ、放熱能力の向上が可能となる。
伝熱突起形状114Bの風下側の通気孔114Eは開口せず、風上側のみ開口した場合、又は風下側の通気孔114Eのみ開口して、風上側は開口しない場合においても、空気114Hが伝熱突起形状114Bの発熱する電子部品2とは反対側の高温部114Iを通過して流れるため、通気孔114Eが全く無い場合よりも多くの熱を放熱板114から奪うことができ、放熱能力の向上が可能となる。また、放熱板114と周囲の電子部品との絶縁距離を確保できるため、電子部品2で発生した熱114Gが周囲の電子部品に再吸収されることを防止できる。さらに、伝熱面114Aから四方に熱114Gを拡散させて放熱板114全体から放熱するため、側壁114Cが四方に無い構成と比較して放熱板114を小型化しても同等の放熱性能を確保することが可能である。
伝熱突起形状114Bの風上・風下側のみならず左右側面においても、前述と同様の通気孔114Eを追加することで、伝熱突起形状114Bの発熱する電子部品2とは反対側の高温部114Iを通過して空気114Hが流れるため、通気孔114Eが全く無い場合よりも多くの熱を放熱板114から奪うことができ、放熱能力の向上が可能となる。
実施の形態4.
図7は、本発明の実施の形態4にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の分解斜視図である。実施の形態4では、外装筐体5に実施の形態1の伝熱突起形状4Bと同様の伝熱突起形状5Bを設けることにより、電子部品2が発する熱を放熱するにあたって実施の形態1での放熱板4を不要としている。すなわち、電子機器の外装筐体5が金属板の場合、伝熱突起形状5Bを外装筐体5に設けることが可能となり、電子部品2が発する熱を放熱するために専用の放熱板を用いる必要がなくなるため部品点数を削減でき、組立工数・コストの削減が可能となる。
図7は、本発明の実施の形態4にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の分解斜視図である。実施の形態4では、外装筐体5に実施の形態1の伝熱突起形状4Bと同様の伝熱突起形状5Bを設けることにより、電子部品2が発する熱を放熱するにあたって実施の形態1での放熱板4を不要としている。すなわち、電子機器の外装筐体5が金属板の場合、伝熱突起形状5Bを外装筐体5に設けることが可能となり、電子部品2が発する熱を放熱するために専用の放熱板を用いる必要がなくなるため部品点数を削減でき、組立工数・コストの削減が可能となる。
また、前述の伝熱突起形状に設ける通気孔は、伝熱突起形状がコの字・舌形状などの場合と比較して、伝熱突起形状の大きさ、深さに制限されないため、電子機器の保護構造仕様に準じた大きさを設定可能である。すなわち、国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission:IEC)で規定される固体異物に対する保護等級に準拠するなどして指やネジなどが製品内部に入らないようにする保護構造を実現するためには、開口幅の大きさを一定以下(例えば3mm以下)とするなどの制限を設ける必要がある。従来技術のようなコの字や舌形状の伝熱突起形状を筐体に設けると、開口幅が大きくなってしまい、保護構造の実現は困難となる。本実施の形態のように、複数の開口を有する実施の形態1と同様の伝熱突起形状5Bを外装筐体5に設けることで、外装筐体5を放熱板と一体にした場合でも、製品の保護構造に合わせた開口サイズの設定が可能となる。
なお、ここでは伝熱突起形状5Bが実施の形態1の伝熱突起形状4Bと同様であるとしたが、伝熱突起形状5Bは、実施の形態2の伝熱突起形状104Bや実施の形態3の伝熱突起形状114Bと同様であっても良い。
実施の形態5.
図8は、本発明の実施の形態5にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の分解斜視図である。実施の形態5にかかる放熱板134の伝熱突起形状134Bは、プリント基板1に搭載された電子機器2に伝熱シート3介して接触させることにより、電子部品2が発する熱を放熱する構造に用いられている。図9は、実施の形態5にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の斜視図であって、放熱板134の曲げ形状及びカバー6により筒形状7を形成している状態を示している。図10は、実施の形態5にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の断面図であって、放熱板134の曲げ形状及びカバー6による筒形状7並びに伝熱突起形状134B周辺の空気134Hの流れを示している。なお、このときの放熱板134及びプリント基板1は重力方向に平行な配置である。なお、カバー6は、専用の部材である必要はなく、放熱板134とは別体の部材(例えば筐体)の一部を利用することが可能である。
図8は、本発明の実施の形態5にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の分解斜視図である。実施の形態5にかかる放熱板134の伝熱突起形状134Bは、プリント基板1に搭載された電子機器2に伝熱シート3介して接触させることにより、電子部品2が発する熱を放熱する構造に用いられている。図9は、実施の形態5にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の斜視図であって、放熱板134の曲げ形状及びカバー6により筒形状7を形成している状態を示している。図10は、実施の形態5にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の断面図であって、放熱板134の曲げ形状及びカバー6による筒形状7並びに伝熱突起形状134B周辺の空気134Hの流れを示している。なお、このときの放熱板134及びプリント基板1は重力方向に平行な配置である。なお、カバー6は、専用の部材である必要はなく、放熱板134とは別体の部材(例えば筐体)の一部を利用することが可能である。
実施の形態5にかかる放熱板134を用いた発熱部品の放熱構造では、放熱板134の伝熱突起形状134Bの四つの側壁134Fのうちの向かい合う二つには、打ち抜き加工などによる複数の通気孔134Eが設けてある。これらの通気孔134Eが設けられた側壁134Fは、上下に位置するように配置される。
図9、図10に示すように、放熱板134の曲げ形状及びカバー6によって形成される筒形状7によって、煙突効果による上昇気流8が発生し、筒形状7から伝熱突起形状134Bの通気孔134Eから流入した空気134Hを吸引する作用が働くため、高温部134I(伝熱面134A及び側壁134Fによって囲まれ、伝熱面134A及び側壁134Fからの輻射等によって高温になる空間)を通過する空気量が増加することにより、筒形状7が無い場合よりも多くの熱を放熱板134から奪うことができ、放熱能力の向上が可能である。
このように、電子部品2が実装されたプリント基板1及び放熱板134が重力方向と平行な場合、伝熱突起形状134Bの電子部品2とは反対側に、放熱板134と別の部材により壁を設けることで筒形状7を形成し、伝熱突起形状134Bの側壁134Fに設けた通気孔134Eを流れる上昇気流を促進させて、放熱量を増加させることが可能となる。
なお、ここでは通気孔134Eが実施の形態1の通気孔4Eと同様であるとしたが、通気孔134Eは、実施の形態2の通気孔104Eや実施の形態3の通気孔114Eと同様であっても良い。
実施の形態6.
図11は、本発明の実施の形態6にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の下面断面図である。実施の形態6にかかる放熱板124を用いた発熱部品の放熱構造は、プリント基板1、電子部品2及び熱伝導シート3を備える。実施の形態5と異なる点は、カバーを使用せずに放熱板124の曲げ9により筒形状106を形成している点であり、その他は同様である。
図11は、本発明の実施の形態6にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の下面断面図である。実施の形態6にかかる放熱板124を用いた発熱部品の放熱構造は、プリント基板1、電子部品2及び熱伝導シート3を備える。実施の形態5と異なる点は、カバーを使用せずに放熱板124の曲げ9により筒形状106を形成している点であり、その他は同様である。
放熱板124の放熱ベース部124Jの相対する端124Kが近接して対峙するように放熱板124を複数回曲げることにより、熱せられた空気が対流により通過する煙突状の空間が筒形状106によって形成されている。なお、放熱板124の放熱ベース部124Jの相対する端124Kの一方を曲げて、他方の端124Kに近接させることにより、熱せられた空気が対流により通過する煙突状の空間を形成することも可能である。
これにより、部品点数が削減でき、組立工数・コストの削減が可能となる。
さらに、放熱板124の近辺に壁として使用できる別の部材が無い状態でも、筒形状を形成することができるため、放熱板124の配置・サイズなどを構造検討する上での自由度が向上する。
このように、電子部品2が実装されたプリント基板1及び放熱板124が重力方向と平行な場合、伝熱突起形状の電子部品とは反対側に、放熱板124の曲げ形状により壁を設けることで筒形状106を形成し、伝熱突起部の側壁に設けた通気孔を流れる上昇気流を促進させて、放熱量を増加させることが可能となる。
実施の形態7.
図12は、本発明の実施の形態7にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の分解斜視図である。実施の形態7にかかる放熱板144を用いた発熱部品の放熱構造は、プリント基板1、電子部品2、熱伝導シート3及び放熱カバー10を備える。放熱板144の伝熱突起形状144Bは、熱伝導シート3を介して電子部品2に接触している。電子部品2は、電子機器の通電により熱を発している。図13は、実施の形態7にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の斜視図であり、放熱板144の伝熱突起形状144Bを電子部品2の反対側から放熱カバー10で蓋をした状態を示す。図14は、実施の形態7にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の断面図であり、電子部品2が発する熱を放熱するための放熱板144の伝熱突起形状144Bを電子部品2の反対側から放熱カバー10で蓋をした状態を示す。なお、放熱板144及びプリント基板1は重力方向に平行な配置である。
図12は、本発明の実施の形態7にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の分解斜視図である。実施の形態7にかかる放熱板144を用いた発熱部品の放熱構造は、プリント基板1、電子部品2、熱伝導シート3及び放熱カバー10を備える。放熱板144の伝熱突起形状144Bは、熱伝導シート3を介して電子部品2に接触している。電子部品2は、電子機器の通電により熱を発している。図13は、実施の形態7にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の斜視図であり、放熱板144の伝熱突起形状144Bを電子部品2の反対側から放熱カバー10で蓋をした状態を示す。図14は、実施の形態7にかかる放熱板を用いた発熱部品の放熱構造の断面図であり、電子部品2が発する熱を放熱するための放熱板144の伝熱突起形状144Bを電子部品2の反対側から放熱カバー10で蓋をした状態を示す。なお、放熱板144及びプリント基板1は重力方向に平行な配置である。
実施の形態7にかかる放熱板144を用いた発熱部品の放熱構造では、放熱板144の伝熱突起形状144Bの四つの側壁144Fのうちの向かい合う二つには、実施の形態1と同様の通気孔144Eが設けてあり、これらの通気孔144Eが設けられた側壁144Fは、上下に位置するように配置される。図13、図14に示すように、放熱板の伝熱突起形状144Bに、電子部品2の反対側から放熱カバー10で蓋がされている。
さらに、図14に示すように、筒形状116により煙突効果が得られることによる上昇気流11が発生し、伝熱突起形状144Bの電子部品2とは反対側の高温部144I(伝熱面144A、側壁144F及び放熱カバー10によって囲まれ、伝熱面144A及び側壁144Fからの輻射等によって高温になる空間)をより多くの空気が通過するため、放熱カバー10が無い場合よりも多くの熱を放熱板144から奪うことができ、放熱能力の向上が可能である。
ここでは通気孔144Eが実施の形態1の通気孔4Eと同様であるとしたが、通気孔144Eは、実施の形態2の通気孔104Eや実施の形態3の通気孔114Eと同様であっても良い。
なお、上記各実施の形態においては、発熱部品が電子部品である場合を例としたが、発熱部品は抵抗などであっても同様の実施が可能である。
以上のように、本発明にかかる発熱部品の放熱構造は、電子部品の放熱に有用である。
1 プリント基板、2 電子部品、3 熱伝導シート、4,104,114,124,134,144 放熱板、4A,104A,114A,134A,144A 伝熱面、4B,5B,104B,114B,134B,144B 伝熱突起形状、4C,104C,114C,134F,144F 側壁、4E,104E,114E,134E,144E 通気孔、4G,104G,114G 熱、4H,104H,114H,134H 空気、4I,104I,114I,134I,144I 高温部、4J,104J,114J,124J 放熱ベース面、5 外装筐体、6 カバー、7 筒形状、8 上昇気流、9 曲げ、10 放熱カバー、104D 曲げ形状、114D 立ち壁形状、124K 端。
Claims (8)
- 発熱部品と接する略矩形状の伝熱面と、該伝熱面の四方にそれぞれ配置された複数の側壁と、前記複数の側壁によって前記伝熱面と繋がった放熱ベース面とを備え、前記発熱部品が発する熱を前記伝熱面で受け取り、前記伝熱面から前記複数の側壁を介して前記放熱ベース面に伝えて、該放熱ベース面から放熱する放熱板であって、
前記複数の側壁の少なくとも一つに複数の通気孔を設けたことを特徴とする放熱板。 - 前記複数の通気孔が、前記複数の側壁のうち、前記伝熱面を挟んで向かい合う二つにそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項1に記載の放熱板。
- 前記複数の側壁のうちの少なくとも一つに複数のスリットを設け、該スリットに挟まれた部分を表側に凸とした曲げ形状と裏側に凸とした曲げ形状とが交互に並ぶように成型することにより前記複数の通気孔が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の放熱板。
- 前記複数の側壁のうちの少なくとも一つに複数の曲げ起こしを設けることによって前記複数の通気孔が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の放熱板。
- 前記発熱部品と接する側と反対側の面に、前記伝熱面との間に筒状の空間を形成するカバーが設置されており、
前記カバーは、前記プリント基板が重力方向と平行に設置された際に、煙突効果により前記伝熱面及び前記側壁で囲まれる空間並びに前記筒状の空間を通過する気流を発生させることを特徴とする請求項1に記載の放熱板。 - 前記発熱部品と接する側と反対側の面に、前記放熱ベース部を曲げることによって筒状の空間が設けられており、前記プリント基板が重力方向と平行に設置された際に、煙突効果により前記伝熱面及び前記側壁で囲まれる空間並びに前記筒状の空間を通過する気流を発生させることを特徴とする請求項1に記載の放熱板。
- 前記発熱部品と接する側と反対側の面に、放熱カバーが設置されており、
前記放熱カバーは、前記プリント基板が重力方向と平行に設置された際に、煙突効果により前記伝熱面及び前記側壁で囲まれる空間を通過する気流を発生させることを特徴とする請求項1に記載の放熱板。 - 前記発熱部品を備えた電子機器の筐体の一部であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の放熱板。
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