JPWO2013132620A1 - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

室外機3に設けられる室外ファン10、室外ファン10を駆動する永久磁石同期モータ7、直流電源5を電源として永久磁石同期モータ7に電圧を印加するインバータ14、インバータ14の出力電圧を制御するインバータ制御手段19および、直流電源5とインバータ14との間に接続されたシャント抵抗15を備える。インバータ制御手段19は、インバータ14の停止中に室外ファン10が外力により回転している場合には、室外ファン10の回転を制動する制動シーケンス22によりインバータ14を動作させた後に、室外ファン10を力行駆動する駆動シーケンス23によりインバータ14を動作させる。

Description

本発明は、空気調和機に関する。
モータを駆動する制御方法において、非常停止時モータを駆動するパワートランジスタの上側トランジスタを同時に点弧する比率または下側トランジスタを同時に点弧する比率をあらかじめ設定した比率で点弧して、モータを停止又は保持する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
また、永久磁石同期モータが強制的に回転させられた場合に生じる回生電圧値に基づいて、インバータと永久磁石同期モータの線間を短絡させることで、回生電圧によるインバータの破壊を防止する技術がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−37382号公報 特開2009−284747号公報
上記特許文献1に示す技術は、パワートランジスタの上側トランジスタまたは、下側トランジスタを同時に点弧することでモータ線間を短絡させることで制動力を得るが、回転数が極端に高い、もしくは回転数が極端に低くなると制動力が低下し、例えば外力により一定のトルクが与えられて回転させられるようなモータの場合は完全に停止させることができない。また、所定の比率で点弧させた場合、インバータの直流電圧が点弧、消弧の繰り返しにより昇圧し、回路破壊に至るおそれがある。さらに点弧比率を100%にした場合、点弧による過渡電流が発生し、永久磁石同期モータを使用の場合には、不可逆減磁の発生によるモータの効率低下を招くおそれがある。
また、上記特許文献2に示す技術は、インバータの下アームをONおよびOFFすることで、開放と短絡を繰り返し、徐々に短絡の比率を長くすることで永久磁石同期モータの線間を短絡させて、回生電圧からの保護を行う。しかしながら、インバータの上アームが短絡故障すると、短絡の比率が小さい場合には、下アームをON時間が短く短絡電流が流れても保護回路が反応できずにインバータが破壊するおそれがある。また、この特許文献2に示す技術では、回生電圧からの保護を目的として永久磁石同期モータの線間を短絡しているが、インバータが破壊するだけの回生電圧が発生する場合には、永久磁石同期モータは高速回転しており、インダクタンス成分が多くなり力率が悪くなるため線間を短絡させた場合に大きな制動力を得ることができない。つまり、永久磁石同期モータの線間を短絡しても永久磁石同期モータを停止させることはできず、長時間短絡状態を維持するため短絡電流が流れることになる。このため、インバータ素子の発熱による破壊や、永久磁石同期モータの発熱による絶縁不良、不可逆減磁だけでなく、短絡時の制動力によるロータの破損等を招くおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、空気調和機の室外ファンが外力により回転している場合に永久磁石同期モータを安全かつ確実に制動し、確実に力行駆動に移行可能な空気調和機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、室内機と室外機が分離した空気調和機であって、室外機に設けられる室外ファンと、前記室外ファンを駆動する永久磁石同期モータと、直流電源を電源として前記永久磁石同期モータに電圧を印加するインバータと、前記インバータの出力する電圧を制御するインバータ制御手段と、前記直流電源と前記インバータとの間に接続された電流検出手段と、を備え、前記インバータ制御手段は、前記インバータの停止中に前記室外ファンが外力により回転している場合には、前記室外ファンの回転を制動する制動シーケンスにより前記インバータを動作させた後、前記室外ファンを力行駆動する駆動シーケンスにより前記インバータを動作させることを特徴とする。
本発明に係る空気調和機によれば、外力により室外ファンが回転している場合に制動動作により回転を減少させた後に力行駆動に移行することとしたので、確実かつ迅速な力行駆動に移行することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態における空気調和機を示す図である。 図2は、インバータ制御手段の構成を示す図である。 図3は、位置速度検出手段の動作を示す図である。 図4は、PWM出力手段の構成を示す図である。 図5は、PWM出力手段の動作を示す図である。 図6は、永久磁石同期モータの線間短絡時のトルクおよび電流の回転数特性を示す図である。 図7は、永久磁石同期モータの線間短絡時の電流特性を示す図である。 図8は、永久磁石同期モータの線間短絡時のdq軸電流特性を示す図である。 図9は、永久磁石同期モータの線間短絡時の過渡電流を抑制するための動作を示す図である。 図10は、永久磁石同期モータの線間短絡時の過渡電流を抑制するもう一つの動作を示す図である。 図11は、永久磁石同期モータの線間短絡時の過渡電流を抑制した場合の電流特性を示す図である。 図12は、永久磁石同期モータの線間短絡時の過渡電流を抑制した場合のdq軸電流特性を示す図である。 図13は、制動シーケンスにおけるフローチャートである。 図14は、無負荷時の電気角周波数ωと最適な進角θfの関係を表す図である。 図15は、強風時の電気角周波数ωと最適な進角θfの関係を表す図である。
以下に添付図面を参照し、本発明の実施の形態にかかる空気調和機について説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態における空気調和機1の構成を示す図である。本実施の形態における空気調和機1は、図1に示すように、室内機2と室外機3とが冷媒配管4を介して接続されており、室外機3は直流電源5による直流電圧Vdcを電源とした駆動回路6により、永久磁石同期モータ7の固定子8に電圧を印加することで回転磁界を発生させ回転子9を回転駆動させることで、回転子9に接続された室外ファン10を回転させて風を発生させ冷凍サイクル11の図示しない熱交換器に送ることで熱交換を行い冷房および暖房運転を行うよう構成されている。
駆動回路6は、スイッチング素子12a〜12fと環流ダイオード13a〜13fにより構成されるインバータ14、直流電源5とインバータ14間に設置されたシャント抵抗15、永久磁石同期モータ7の回転子9の磁極位置を検出する磁極位置検出手段16、直流電源5の電圧を検出する直流電圧検出手段17、シャント抵抗15の電圧からインバータ14に流れる電流を検出して保護する保護回路18および、各検出値に基づいてインバータ14のスイッチング素子12a〜12fを駆動するPWMを出力することで永久磁石同期モータ7に印加する電圧を制御するインバータ制御手段19を備える。
インバータ制御手段19は、図2に示すとおり、位置速度検出手段20、PWM出力手段21、制動シーケンス22および駆動シーケンス23を備える。位置速度検出手段20は磁極位置信号Hu、Hv、Hwに基づいて磁極位置θおよび電気角周波数ωを出力し、制動シーケンス22は、電気角周波数ωに基づいて永久磁石同期モータ7の線間を開放または短絡するようなPWMモードを出力するとともに、開放と短絡を繰り返す時比率(DUTY)を出力する。駆動シーケンス23は、電気角周波数ωに基づいて電気角周波数指令ω*、進角θfおよび、モータを駆動するためのPWMモードを出力する。PWM出力手段21は、保護信号、直流電圧Vdc、磁極位置θ、電気角周波数ω、電気角周波数指令ω*、進角θf、PWMモード、DUTYに基づいて、PWM信号(UP、VP、WP、UN、VN,WN)を出力する。
つぎに、位置速度検出手段20の動作について図3を用いて説明する。磁極位置検出手段16として例えばホールセンサを用いた場合、磁極位置検出手段16からは、永久磁石同期モータ7の回転子9の磁極位置に応じて略180[deg]おきにHIGH(=1)とLOW(=0)とが繰り返され、UVW相で互いに120度位相が異なる信号が出力される。U相の立ち上がりから立ち上がりまでが電気1周期となり、その間にマイコン等の離散時間である制御周期Ts毎にカウントされる。ここで、カウントがn回発生したとすると、電気1周期はn×Tsで表すことができ、この逆数をとれば電気周波数を求めることができ、さらに2πを乗ずることで永久磁石同期モータ7の電気角周波数ωを得ることができる。また、この電気角周波数ωを永久磁石同期モータ7の極対数で除することにより、機械角周波数を求めることも可能である。
つぎに、U相のホールセンサ出力Huの立ち上がりを0度に設定した場合の磁極位置θの求め方について説明する。U相のホールセンサ出力Huの立ち上がりを0度に設定した場合、(Hu、Hv、Hw)=(1、0、1)の場合を0[deg]、(1、0、0)を60[deg]、……、(0、0、1)を300[deg]としてθhを検出する。θhは階段状であるため、前述の求めた電気角周波数ωに基づいて制御周期Ts毎に加算する角度を求めて、θhに加算することで図3中に示すように0[deg]から360「deg」までリニアに変化する磁極位置θを得ることができる。
つぎに、PWM出力手段21について説明する。図4はPWM出力手段21の構成を示す図であり、加減算器24、電圧制御手段25、加減算器26、三相電圧指令生成手段27、三角波生成手段28、比較器29、反転器30および、PWM出力許可手段31を備える。
加減算器24では、電気角周波数指令ω*と電気角周波数ωとの差分を求め、電圧制御手段25では、例えば比例積分制御に代表される制御手法にて電圧指令V*を求める。また、加減算器26では、磁極位置θに進角θfを加算して、インバータ14に対する通電位相となる電圧位相θvを求める。
三相電圧指令生成手段27は、電圧指令V*、直流電圧Vdcおよび電圧位相θvに基づいて三相の電圧指令Vu*、Vv*、Vw*を次式(1)〜(3)にて求める。
Figure 2013132620
Figure 2013132620
Figure 2013132620
ここで、上記式中にも見られる進角θfを最適に設定すれば、最適な通電位相にて電圧を印加することが可能となり、永久磁石同期モータ7の運転効率向上に寄与することが可能となる。
なお、上記では、ごく基本的な電圧指令生成手法として、式(1)〜(3)を用いて説明を行ったが、三次高調波重畳変調、空間ベクトル変調、三相変調や二相変調等を含む何れの電圧指令生成手法を用いても何ら問題ないことは言うまでもない。
つぎに、PWM出力手段21の動作について説明する。PWM出力手段21は、図4および図5に示すとおり、(1)〜(3)式により得られた三相の電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*と三角波生成手段28より出力される三角波キャリアとの大小関係に基づき、比較器29にて“High”および“Low”の信号を出力し、二つに分岐した一方を反転器30にて反転させ、計6つの信号をPWM出力許可手段31に送る。ここでPWM出力許可手段31では、制動シーケンス22および駆動シーケンス23より送られるPWMモードに基づいて出力するPWM出力を選択し、PWM信号(UP、VP、WP、UN、VN、WN)として出力する。このPWM信号によりインバータ14のスイッチング素子12a〜12fがスイッチング制御され、永久磁石同期モータ7に電圧指令値に基づいた電圧を印加することが可能となる。
また、PWM出力手段21に保護信号が入力された場合には、PWM出力手段21のPWM出力許可手段31は、インバータ14が電圧を出力しないようPWM信号の出力を制限させる。この制御により、インバータ14を保護することが可能となる。なお、図5において、PWMモードは駆動シーケンス時のものであり、制動シーケンスの場合には、UN、VN、WNを出力し、UP、VP、WPについては出力を停止するか、もしくは、その逆の動作を行うことで、永久磁石同期モータ7の線間を短絡または開放するように動作させる。
つぎに、制動シーケンス22について説明する。まず、空気調和機1の室外機3は屋外に晒されているため、台風などの強風が室外ファン10に吹き込むと室外ファン10が回転してしまう。そのため、駆動シーケンス23に移行する前に制動シーケンス22により室外ファン10の回転数を減少させる制御を行う。室外ファン10の回転数を減少させることにより、室外ファン10は停止状態に近い形となり、室外ファン10の確実な駆動が可能となる。
つぎに、永久磁石同期モータ7に対する制動手法について説明する。まず、永久磁石同期モータ7の定常時における回転座標系(dq軸上)での電圧方程式は、次式(4)で表される。
Figure 2013132620
上記(4)式において、Vはd軸電圧、Vはq軸電圧、Iはd軸電流、Iはq軸電流、ωは電気角周波数、Rは巻線抵抗、Lはd軸インダクタンス、Lはq軸インダクタンス、そしてφは誘起電圧定数である。
ここで、永久磁石同期モータ7の線間を短絡させた場合には、V=V=0となるため、IおよびIは次式および次々式で表される。
Figure 2013132620
Figure 2013132620
また、その際に永久磁石同期モータ7に発生するトルクτは、次式(7)で表される。
Figure 2013132620
なお、この(7)式におけるPは、永久磁石同期モータ7の極対数である。また、モータ定数(R、L、L、φ)は一般的には固定値である。このため、上記(5)、(6)式に示すωに応じたI、Iが流れることにより、(7)式に示すトルクτが得られることが分かる。また、短絡時に流れるピーク電流Iは次式(8)となる。
Figure 2013132620
図6は、上記(7)および(8)式に基づく一般的な永久磁石同期モータ7における短絡時のトルクおよび電流の回転数特性を示す図である。このときのトルクは、図6に示すように、回転数の増加に伴い回転を阻害するよう負方向に働き、ある回転数でピークを迎え、その後は低下する。これに対し、電流は回転数の増加に伴い増大し、所定の電流値で飽和する。つまり、線間を短絡することにより電流は流れるが、回転数を阻害するような負方向のトルクが発生するため、永久磁石同期モータ7を制動することが可能となる。トルクは所定の回転数でピークを迎えるが、例えば空気調和機1に用いられる永久磁石同期モータ7の場合においては、1000rpm以下にピークがある設計となっていることが一般的である。また、通常時、室外ファン10に吹き込む風の平均風速は10m/s以下がほとんどであり、その場合、室外ファン10の回転数は1000rpm以下であり、制動を行うことに関して問題ない。
ただし、(8)式に示されるピーク電流は定常時の電流であり、実際には図7に示すように短絡した瞬間に約1〜2倍程度の過渡的な電流が発生する。図7の電流を励磁電流であるd軸電流Iとトルク電流であるq軸電流Iとに分離した図を図8に示す。短絡を開始すると渦を描きながら定常電流まで収束するが、その過程でd軸電流Iは負方向に大きく流れることが分かる。負方向にd軸電流Iが流れると永久磁石同期モータ7の永久磁石が不可逆減磁してしまい磁力が戻らなくなることで性能の低下が懸念される。
そこで、図9に示すように、永久磁石同期モータ7の線間を短絡する際の通電比率を表すDUTYを三角波と比較する電圧指令(Vu*,Vv*,Vw*)としてDUTY_START(制動開始時の通電比率であり、「開始時通電比率」とも称する)からDUTY_END(制動終了時の通電比率であり、「終了時通電比率」とも称する)までPWM_TIME(「DUTY_START」から「DUTY_END」までの時間、「制動制御時間」とも称する)をかけて徐々に増加させて行く。ここで、PWM信号のうち、UP、VP、WPが動作しないようにPWMモードを設定し、PWM出力許可手段31に送る。また、DUTY_ENDでは短絡の比率が100%(常時短絡)になるよう設定することで、図6に示した制動するためのトルクが得られる。
上記のように動作させることで、図11に示すように過渡的な電流増加を抑制しつつ、永久磁石同期モータ7の回転数を減少させ、停止状態に近づけることが可能となる。また、図12に示すように(実線部分の波形を参照)、減磁方向へのd軸電流を抑制した状態で定常電流へと移行することが可能となる。その結果、不可逆減磁による永久磁石同期モータ7の性能悪化を防止することが可能となり、効率を高めた運転が常時可能となる。
なお、PWM_TIMEを大きく設定することで過渡電流の抑制効果が高くなるが、開放と短絡を繰り返すことにより、永久磁石同期モータ7の回転子9の回転によって生ずる回生電圧が直流電源5に回生されることで直流電圧が昇圧し、過大電圧により回路の破壊を招くおそれがある。過渡電流の抑制効果と直流電圧の昇圧量はトレードオフの関係にあるため、不可逆減磁の許容量と直流電圧の許容値を考慮した上でPWM_TIMEを選定する必要がある。
なお、実際には、短絡により制動がかかるのはDUTYが概ね50%を超過した場合であるため、図10に示すように、制動初期時には大きくDUTYを増加させて、制動終了時にDUTYの変化分を小さくすることで、PWM_TIMEを小さくすることが可能となる。また、このような制御により、PWM_TIMEを減少させた状態でも十分な過渡電流抑制効果が得られるだけでなく、直流電圧の昇圧も抑制することが可能となる。
ただし、短絡中に風が強くなり室外ファン10が多くの風を受けると回転子9と室外ファン10間に大きなトルクが発生するため回転数が増加し、図6に示すトルクがピークとなる回転数を超過すると制動ができないだけでなく、(8)式に示す電流が流れ続ける状態に陥るおそれがあり、永久磁石同期モータ7だけでなくインバータ14が発熱して高温状態になるおそれがある。また、永久磁石同期モータ7については、希土類磁石を用いている場合においては、高温になると不可逆減磁が起こりやすくなるという懸念がある。しかしながら、実際には、風が同一方向に常時吹くことはないため、短絡動作を行っても回転数が低下しない場合には一度短絡動作を停止し、所定時間経過後に再度短絡動作を行うことにすればよい。このような制御を行えば、永久磁石同期モータ7だけでなくインバータ14が発熱するのを防止ししつつ、室外ファン10を制動することが可能となる。
また、制動シーケンス22の動作前にトルクのピークとなる回転数を超過している場合も想定され、このような場合には、制動が困難になる可能性がある。このような場合には、位置速度検出手段20から出力される電気角周波数ωに基づいて制動制御を行えばよい。具体的に説明すると、回転数が高い場合には冷凍サイクル11が室外ファン10を回さなくても十分に熱交換がされていると判断し短絡動作による制動は行わず、風が弱まり熱交換量が不足する制動可能な回転数まで低下した場合に動作させることにする。この制御により、不要な短絡動作による永久磁石同期モータ7やインバータ14の発熱が抑制されるとともに、室外ファン10に対する確実な制動が可能となる。また、十分な熱交換がされている場合には、室外ファン10を無理に駆動する必要がなくなるため、無駄な電力を消費することがなくなり、地球温暖化防止に寄与することが可能となる。
なお、制動開始時において短絡時間が短い場合には、保護回路18にて電流を検出できない可能性がある。このため、電流検出速度が遅い場合(本実施の形態の構成であれば、保護回路18の能力が低い場合)には、短絡の時間が長くなるような開始時通電比率を設定することが望ましい。このため、開始時通電比率は、保護回路18の能力に応じて設定すること、より詳細には、保護回路18の能力が低い程、開始時通電比率を長く設定することが好ましい。
つぎに、インバータ14を構成するスイッチング素子やスイッチング素子に対する制御時間について考察する。
まず、インバータ14のスイッチング素子12aが短絡故障していた場合には、直流電源5からスイッチング素子12a,12d、シャント抵抗15の経路により過大な電流が流れる。通常はシャント抵抗15に流れる電流を検出して保護を行う保護回路18により保護されるが、DUTY_STARTを0%に設定すると制動開始時には短絡の時間が短くなるため、保護回路18にて電流を検出できない可能性があり、インバータ14が高温状態に陥るおそれがある。このため、DUTY_STARTは確実に保護回路18にて保護ができるだけの短絡時間を確保できるよう、例えば30%程度に設定することが好ましい。
また、インバータ14を構成するスイッチング素子12a〜12fのうち、スイッチング素子12a〜12cはノーマリオフのスイッチング素子で構成し、スイッチング素子12d〜12fはノーマリオンのスイッチング素子で構成することを考える。この構成は、空気調和機1が停止状態においても、常時、永久磁石同期モータ7の線間が短絡状態となる構成、つまり、PWM信号を出力しなくても室外ファン10の回転を制動させ続けることが可能となる構成である。この構成によれば、風が吹いて室外ファン10が回転する前から線間を短絡しているため、モータ電流は、図6に示すように電気角周波数ωの増加に対して徐々に増加して行く特性となり、過渡電流が発生することもなくなり、また、DUTYを変化させながら制動させるなどの複雑な制御を不要とすることも可能となり、制御を行うマイコンの低コスト化や部品点数の削減が可能となる。
また、インバータ14を構成するスイッチング素子12a〜12fと、これに並列に接続された環流ダイオード13a〜13fとしては、現在一般的には珪素(Si)を材料とする半導体を用いるのが主流である。しかしながら、これに代えて、炭化珪素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)、ダイヤモンドを材料とするワイドギャップ半導体を用いてもよい。
このようなワイドバンドギャップ半導体によって形成されたスイッチング素子やダイオード素子は、耐電圧性が高く、許容電流密度も高い。そのため、スイッチング素子やダイオード素子の小型化が可能であり、これら小型化されたスイッチング素子やダイオード素子を用いることにより、これらの素子を組み込んだ半導体モジュールの小型化が可能となる。
また、このようなワイドバンドギャップ半導体によって形成されたスイッチング素子やダイオード素子は、耐熱性も高い。そのため、ヒートシンクの放熱フィンの小型化や、水冷部の空冷化が可能であるので、半導体モジュールの一層の小型化が可能になる。
さらに、このようなワイドバンドギャップ半導体によって形成されたスイッチング素子やダイオード素子は、電力損失が低い。そのため、スイッチング素子やダイオード素子の高効率化が可能であり、延いては半導体モジュールの高効率化が可能になる。
また、短絡動作時には過大な電流が流れるため、例えばスイッチング素子12d〜12fをONさせることで永久磁石同期モータ7の線間を短絡させる場合には、スイッチング素子12d〜12fおよび環流ダイオード13d〜13fに電流が流れる。このため、電流が流れる経路にのみワイドバンドギャップ半導体を用いるようにすれば、ワイドバンドギャップ半導体導入によるコストアップを最小限に抑えつつ、冷却器の性能低下が可能となり冷却器のコストおよびサイズを削減することが可能となる。
このように、前述のノーマリオンのスイッチング素子としてワイドバンドギャップ半導体にて形成されたスイッチング素子を用いるようにすれば、永久磁石同期モータ7の線間が短絡状態になって短絡電流がスイッチング素子に流れ続けたとしても、損失を小さくすることが可能となる。また、損失を小さくすることが可能であることにより発熱量が少なくなるのとともに、高温に対する耐性も優れているため、常時短絡状態となるスイッチング素子の発熱量や動作温度に対する要求が緩和される。
以上の制動シーケンス22による制御により、室外ファン10が風などの外力によって回転している場合に、回転数を略停止状態まで低下させることができ、風がない停止状態に近づけることが可能となる。これにより、所定の回転数以下まで回転数の低下を確認した後、駆動シーケンス23に移行することにより、従来からある停止状態からの駆動制御をそのまま流用することができ、複雑な駆動制御の構築が不要になる。このことにより、安価な制御マイコン等を用いることも可能となる。
図13は、これまで説明した実施の形態1における制動シーケンスの動作を示したフローチャートの一例であり、具体的には以下に示すステップS1〜S5の処理にて実現できる。
(S1:回転数計測ステップ)
位置速度検出手段20は、磁極位置検出手段16の出力Hu、Hv、Hwに基づいて永久磁石同期モータ7の回転子9の磁極位置θおよび電気角周波数ωを計測する。
(S2:上限回転数判断ステップ)
ステップS1にて計測された電気角周波数ωに基づいて、あらかじめ設定された駆動許可回転数としての上限回転数を超過している場合には(ステップS2,No)、制動不可と判断してステップS1に戻る。一方、上限回転数未満の場合には(ステップS2,Yes)、制動可能と判断してステップS3へ移行する。
(S3:PWMモード変更ステップ)
短絡による制動時には、インバータ14のスイッチング素子12a〜12cまたは12d〜12fを同時にON状態とすることにより行うため、どちらか一方のスイッチング素子は常時OFF状態に設定する。なお、図13においては、UP=VP=WP=OFF、UN=VN=WN=ONとしているが、逆の関係、すなわちUP=VP=WP=ON、UN=VN=WN=OFFとしてもよい。
(S4:制動ステップ)
ステップS4では、図9に示すように三角波と比較するDUTY(=Vu*=Vv*=Vw*)をDUTY_STARTからDUTY_ENDまでPWM_TIMEの時間をかけて徐々に増加させ、また、DUTY_ENDを短絡の比率が100%(常時短絡)になるよう設定し、過渡的な電流増加を抑制しつつ、永久磁石同期モータ7の回転数を減少させる制御を行う。
(S5:起動回転数判断ステップ)
ステップS4による制動動作が実行される場合、電気角周波数ωが小さくなって行く。ステップS5では、計測された電気角周波数ωの計測値と所定の起動回転数とを比較する。電気角周波数ωの計測値が起動回転数以下とならない場合には(ステップS5,No)、ステップS1の処理に戻る。つまり、電気角周波数ωが起動回転数以下まで制動されない場合には、制動動作を停止させ、所定時間経過後に再度制動動作を再開させる。一方、電気角周波数ωの計測値が起動回転数以下となる場合、すなわち(ステップS5,Yes)、電気角周波数ωが起動回転数以下まで制動される場合には、駆動シーケンスに移行する。なお、駆動シーケンスに移行する場合、駆動シーケンスに移行する信号が発せられ、永久磁石同期モータ7の駆動動作が開始される。これにより、永久磁石同期モータ7が停止状態と近い条件にて起動を行うことが可能となり、永久磁石同期モータ7を確実かつ迅速に力行駆動することが可能となる。
つぎに、駆動シーケンス23について説明する。駆動シーケンス23では、制動シーケンス22より発せられる移行信号(図2参照)により駆動動作が開始される。駆動シーケンス23は、電気角周波数ωを入力として電気角周波数指令ω*、進角θf、PWMモードをPWM出力手段に出力し、前述の通りPWM(UP、VP、WP、UN、VN,WN)を出力することで永久磁石同期モータ7を駆動する。ここで、電気角周波数指令ω*は、冷凍サイクル11の運転状況により都度変更され、電気角周波数指令ω*に追従するよう電圧指令V*が生成される。
ここで、一般的に室外ファン10の羽根はプロペラ形状であるため、電気角周波数ωに応じて負荷が増大する。一方、変動する各負荷に対し、最大効率点で駆動するための進角θfは、図14に示すような特性を有している。つまり、最大効率点で駆動するための進角θfは、電気角周波数ωに対し、図14に示すように増加させて行く必要がある。このため、駆動シーケンスにおいては、電気角周波数ωに対する進角θfの情報をあらかじめテーブルデータや数式として記憶させておくようにすれば、最適な駆動が可能となる。
なお、室外ファン10が風を受けると、風の方向によっては、力行運転を阻害するようなトルクが働き、実質的な負荷が増大してしまうことも想定される。また、そのような状態に陥ると、最適な駆動となる進角θfは、例えば図15に示すような特性に変化してしまい、図14に示した進角θfを用いると最適点から外れ、電流増加や永久磁石同期モータ7の出力トルク不足による回転数低下を招くおそれがある。このため、負荷が増大した場合においても問題ないように、負荷が増大した場合における進角θfの変動特性を把握しておくか、あるいは、負荷が増大した場合における進角θfの幾つかの候補値をあらかじめ選定しておくことが好ましい。
また、駆動シーケンス23への移行直後においては、出力電圧が低く設定されているため、風による負荷が増大した状態においては、出力電圧不足による起動失敗や、起動時間の増加なども懸念される。そこで、制動シーケンス22においては、インバータ14を動作させていない状態での室外ファン10の回転数を計測することが可能であるため、計測した回転数からどの程度の風が発生しているかを推測し、駆動シーケンス23への移行時における電圧指令V*や進角θfに係る負荷に応じた幾つかの候補値をあらかじめ選定しておくことが好ましい。駆動シーケンス23への移行時において、適切な電圧指令V*や進角θfを使用することにより確実に起動を行い、起動完了後の進角θfが前述のテーブルデータ等に示される値に徐々に収束するように動作させることにより、定常動作に影響を与えるおそれを極めて小さくすることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態に係る空気調和機によれば、インバータ14の停止中に室外ファン10が外力により回転している場合には、室外ファン10の回転を制動する制動シーケンス22によりインバータ14を動作させた後、室外ファン10を力行駆動する駆動シーケンス23によりインバータ14を動作させることとしたので、室外機3の室外ファン10が強風に晒されるような状態においても、制動可能な場合には確実に永久磁石同期モータ7を駆動して冷凍サイクル11に送風を行うことが可能となる。
また、空気調和機が制動不能となるような強風化に晒される場合では、室外ファン10を回さなくても十分に熱交換がされていると判断して短絡動作による制動は行わず、風が弱まり熱交換量が不足する制動可能な回転数まで低下した場合に制動制御することとしたので、常時、冷凍サイクル11の熱交換が十分に行われる状態を維持することができ、起動失敗等による冷房・暖房不足(熱交換不足)に起因するユーザの不満を解消することが可能となる。
なお、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能であることは言うまでもない。
さらに、実施の形態では、冷凍サイクルを備える空気調和機を対象として発明内容の説明を行ったが、適用分野はこれに限られるものではなく、冷凍サイクルを備えるヒートポンプ給湯器や冷凍装置や、換気送風装置などへの応用が可能であることも言うまでもない。
以上のように、本発明は、永久磁石同期モータを安全かつ確実に制動し、確実に力行駆動に移行可能な空気調和機として有用である。
1 空気調和機
2 室内機
3 室外機
4 冷媒配管
5 直流電源
6 駆動回路
7 永久磁石同期モータ
8 固定子
9 回転子
10 室外ファン
11 冷凍サイクル
12a〜12f スイッチング素子
13a〜13f 環流ダイオード
14 インバータ
15 シャント抵抗
16 磁極位置検出手段
17 直流電圧検出手段
18 保護回路
19 インバータ制御手段
20 位置速度検出手段
21 PWM出力手段
22 制動シーケンス
23 駆動シーケンス
24,26 加減算器
25 電圧制御手段
27 三相電圧指令生成手段
28 三角波生成手段
29 比較器
30 反転器
31 PWM出力許可手段

Claims (15)

  1. 室内機と室外機が分離した空気調和機であって、
    室外機に設けられる室外ファンと、
    前記室外ファンを駆動する永久磁石同期モータと、
    直流電源を電源として前記永久磁石同期モータに電圧を印加するインバータと、
    前記インバータの出力する電圧を制御するインバータ制御手段と、
    前記直流電源と前記インバータとの間に接続された電流検出手段と、を備え、
    前記インバータ制御手段は、前記インバータの停止中に前記室外ファンが外力により回転している場合には、前記室外ファンの回転を制動する制動シーケンスにより前記インバータを動作させた後、前記室外ファンを力行駆動する駆動シーケンスにより前記インバータを動作させることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記駆動シーケンスは、前記制動シーケンス動作中の前記室外ファンの回転数情報に基づいて、前記インバータの出力電圧および通電位相を変化させることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記駆動シーケンスは、前記制動シーケンス動作中の前記室外ファンの回転数が高い場合には、起動時の印加電圧および通電位相を増加させることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記制動シーケンスは、制動開始時の通電比率である開始時通電比率と、制動終了時の通電比率である終了時通電比率とが設定され、前記開始時通電比率から前記終了時通電比率までの間で制動制御の経過と共に短絡時間が長くなるように設定された通電比率の情報に基づいて、前記永久磁石同期モータの線間を開放および短絡する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  5. 前記開始時通電比率から前記終了時通電比率までの増分は、前記開始時通電比率の出力時には大きく、前記終了時通電比率の出力時に近づくほど小さくなることを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
  6. 前記制動シーケンスは、電流検出手段の電流検出速度に応じて前記開始時通電比率が設定されることを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
  7. 前記電流検出速度が遅い場合には、短絡の時間が長くなるように前記開始時通電比率が設定されることを特徴とする請求項6に記載の空気調和機。
  8. 前記制動シーケンスの終了時には、常時短絡動作となるように前記終了時通電比率が設定されることを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
  9. 前記制動シーケンスは、前記室外ファンの回転数が駆動許可回転数以下まで制動されない場合には制動を休止し、所定時間経過後に再度制動を行うことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  10. 前記制動シーケンスは、前記室外ファンの回転数が制動許可回転数以上の場合には、前記室外機が十分に熱交換可能と判断して待機動作に移行し、前記制動許可回転数以下となった場合には制動動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  11. 前記インバータを構成する半導体スイッチング素子のうち、前記直流電源の正側もしくは負側に接続される一方をノーマリオン型で構成し、前記制動シーケンスは前記インバータを停止状態に維持することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  12. 前記制動シーケンスは、前記室外ファンの回転数が駆動許可回転数以下まで制動が完了した場合に、前記制動シーケンスを終了し、前記駆動シーケンスに移行することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  13. 前記インバータを構成する半導体スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体にて形成されることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  14. 前記インバータにおいて、前記短絡動作時に電流が流れる経路にのみ、ワイドバンドギャップ半導体を用いることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  15. 前記ワイドバンドギャップ半導体は、炭化珪素、窒化ガリウムまたはダイヤモンドであることを特徴とする請求項13または14に記載の空気調和機。
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