JP2011109735A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な方式でかつ、低コストで、モータの減磁や、駆動ICの保護することが可能なモータ制御装置を提供する。
【解決手段】下相アームを構成するスイッチング素子へそれぞれ同値で適度なDUTY比のPWMパルスをゲートに印加する。所定期間が経過後において、各相電流の絶対値が閾値、例えば1Aを超えるかどうかを判断する(ステップS6)。各相電流の絶対値がしきい値を超えないと判断した場合には、現在のDUTY比が100%になったかどうかを判断する。そして、現在のDUTY比が100%となった場合には、ブレーキング動作を終了する(エンド)。一方、現在のDUTY比が100%となっていない場合には、DUTY比を上昇させて上記処理を繰り返す。
【選択図】図4

Description

この発明はモータ制御装置に関し、例えば複数相のコイルを備えた同期モータをセンサを用いることなく駆動できるようなモータ制御装置に関する。
空気調和機の室外ファン等は、ファンモータを駆動していない状態において自然風によって回転する。
従来、ブラシレス直流モータを用いたファン駆動装置においては、ホール素子等のロータの回転位置を検出するセンサが設けられていた。そして、ファンの起動時にはこのセンサの出力信号に基づいてロータの回転位置を検出し、この回転位置に合わせてインバータを構成する各スイッチング素子への通電を制御する方式が採用されていた。そして、ファンを一旦停止させてモータを位置決めした後、起動を開始していた。この際、自然風で回転しているファンの回転数が高い場合にはファンの起動制御をせずにそのまま圧縮機を駆動していた。
近年、モータを駆動するに当たり、モータの回転位置を検出するホール素子などのセンサをなくし、部品点数を削減して部品故障による信頼性低下を抑制すると共に、コストダウンを図るセンサレス方式のモータ制御方式が採用されてきている。
しかし、上述したファンモータの場合、圧縮機とは異なりファンそのものの負荷が軽いため、運転の停止中も自然風によって勝手に回転してしまう。このようなモータにセンサレスのモータを採用しようとすると、起動後においてはモータに流れる電流値から回転数を推定することができるが、起動前にはファンの回転状態が全く分からない状態から起動制御を実行することになる。
その場合、自然風が強く、ファンが高速で回転しているときにモータの起動を開始すると、モータ巻線に生じている誘起電圧により巻線及びインバータを構成するスイッチング素子に過大な電流が流れ、ロータの永久磁石が減磁されたり、スイッチング素子が破壊されたりするというような問題があり一旦モータを停止させる必要がある。
そこで、起動時あるいは起動制御に入る前に、インバータにおいて、スイッチング素子としてFETやIGBTが使用される場合、正側(以下、上相とも称する)アームを構成する3相分のスイッチング素子の駆動電源として負側(以下、下相とも称する)アームを構成するスイッチング素子をオン状態にして、モータを短絡状態としてブレーキング動作(回生制動)を実行する方式が採用されている。
特開2005−124330号公報においては、当該短絡状態とする際に素子に流れる電流を検出して、保護レベルを超える場合には、負側アームを構成するスイッチング素子をオフ状態に戻して、起動を停止させる方式が開示されている。
特開2005−124330号公報
しかしながら、上記の方式においては、仮に台風時の強風等で高速で回転している場合には、インバータの負側アームを形成する3相分のスイッチング素子をオン状態にした瞬間に、急激に大きな電流が流れるためモータの減磁や、駆動ICの保護を行うためには高速なCPUや、別途コンパレータが必要となりコストがかかるという問題がある。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって簡易な方式でかつ、低コストで、モータの減磁や、駆動ICの保護することが可能なモータ制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係るモータ制御装置は、センサレスの多相モータと、スイッチング素子が3相ブリッジ接続され、モータに三相交流電力を供給するインバータと、多相モータに流れる電流を検出する電流検出手段と、インバータを制御する制御装置とを備える。制御装置は、起動動作時にアーム短絡とするためにインバータの負側アームを形成する3相分のスイッチング素子をオン状態とするパルス信号を出力する。電流検出手段により検出された電流値に従ってインバータの負側アームを形成する3相分のスイッチング素子をオン状態とするパルス信号のデューティ比を調整する。
好ましくは、制御装置は、電流検出手段による多相モータのモータ相電流のゼロクロス周期を検出し、ゼロクロス周期に応じたモータ回転数が所定値以上である場合には、起動動作を終了する。
本発明に係るモータ制御装置は、電流検出手段により検出された電流値に従ってインバータの負側に印加するパルス信号のデューティ比を調整するため起動動作の際の過電流を抑制してモータの減磁や、駆動ICを保護することができる。また、安全な電流レベルであると判断した場合にのみ、徐々にパルス信号のデューティ比を上昇させ、最終的には100%オン状態にすることで確実なブレーキング動作を実行することが可能となる。
本発明の実施の形態1に従うファン制御システムの全体構成について説明する図である。 室外機117の主要部の構成について説明する図である。 本発明の実施の形態に従うモータ制御装置の概略構成について説明する図である。 本発明の実施の形態1に従う起動時の動作について説明する図である。 本発明の実施の形態2に従うU相電流の波形について説明する図である。 本発明の実施の形態2に従う起動時の動作について説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を附してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
(実施の形態1)
図1を用いて、本発明の実施の形態1に従うファン制御システムの全体構成について説明する。
図1を参照して、ここでは、ファン制御システムの一例として冷凍サイクル装置の構成が示されている。
具体的には、交流電源51にインバータ52が接続されている。インバータ52は、交流を整流、平滑し、得られた直流を可変電圧可変周波数の交流に変換して出力する。そして、インバータ52に冷凍サイクルを構成する圧縮機53が接続されている。
冷凍サイクルは、圧縮機53、四方弁54、室外熱交換器55、膨張弁56、室内熱交換器57、室外ファン58及び室内ファン59によって構成されている。
室外ファン58は後述するようにファン8Fとモータ8Mとでなり、モータ8Mを制御するためのインバータ110を備えている。
インバータ110はモータ8Mの巻線電流を検出する電流検出回路111を付帯している。
また、室内ファン59の速度を制御するために速度制御回路112が設けられている。さらに、上述したインバータ52及び110を制御し、速度制御回路112に速度指令を与える制御部113を備え、この制御部113にはリモコン装置116からの信号を受信する受光部114と、異常を表示するための異常表示部115とが接続されている。制御部113はマイクロコンピュータユニット(以下、MCUと略称する)を含み、後述する演算処理を実行する。
図2を用いて、室外機117の主要部の構成について説明する。
図2を参照して、室外熱交換器55が配置され、右側部に圧縮機53が配置されており、室外熱交換器55の内側にファン8Fをモータ8Mが駆動する室外ファン8が装着され、A及びB矢印方向から外気を吸い込みC矢印方向に吐出することによって室外熱交換器55の熱交換を促進するように構成されている。
図3を用いて、本発明の実施の形態に従うモータ制御装置の概略構成について説明する。
図3を参照して、モータ8Mと接続されるインバータ110とインバータ110を駆動する制御部113とにより構成されるモータ制御装置について説明する。
交流電源4は、コンバータ回路3と接続される。コンバータ回路3は、交流を整流、平滑し直流電圧をインバータユニット2に供給する。インバータユニット2は、例えば、IGBTでなる6個のスイッチング素子Q1〜Q6が3相ブリッジ接続されている。すなわち、スイッチング素子Q1,Q4の直列接続回路と、スイッチング素子Q2,Q5の直列接続回路と、スイッチング素子Q3,Q6の直列接続回路とが並列接続され、その一端がコンバータ回路3の正極に接続され、他端がコンバータ回路3の負極に接続されている。
また、スイッチング素子Q4,Q5,Q6とコンバータ回路3の負極との間には、抵抗R1〜R3がそれぞれ設けられている。
モータ8Mの各相巻線に流れる電流を検出するために、スイッチング素子Q4,Q5のエミッタとコンバータ回路3の負極との間に設けられた抵抗R1〜R3に基づいてスイッチング素子Q4,Q5側に発生する電圧をそれぞれ増幅するオペアンプAP1,AP2が設けられる。
このオペアンプAP1,AP2と抵抗R1〜R3とに基づいて電流検出回路111が構成されている。
このうち、スイッチング素子Q1〜Q3が上相アームを構成し、スイッチング素子Q4〜Q6が下相アームを構成している。
また、スイッチング素子Q1,Q4の相互接続点、スイッチング素子Q2,Q5の相互接続点、スイッチング素子Q3,Q6の相互接続点が、星形接続されたモータ8MのU,V,W相の外部接続導線に接続されている。
スイッチング素子Q1〜Q6のゲートには、後述するがMPU113で作成されたスイッチング素子のオン、オフ制御信号であるPWM信号(PWMパルスとも称する)が入力される。
電流検出回路111は、スイッチング素子Q4,Q5がオンしている期間にU,V相の電流が抵抗R1,R2にそれぞれに流れることにより発生する電圧V1、V2を検出する。
制御部113は、3相PWM制御部15と、PWM作成部17とを含む。
3相PWM制御部15は、オペアンプAP1,AP2を介して入力される電圧V1,V2に基づいて3相電流であるU相電流Iu、V相電流Iv、W相電流Iwを算出する。W相電流Iwは、U相電流Iu、V相電流Ivに基づいて算出される。W相電流Iwは−(Iu+Iv)で算出される。
3相PWM制御部15は、起動、停止命令や、回転数指令などを受け取り、それに応じたPWMパルス幅(DUTY比)の指令をPWM作成部17へ送る。起動、停止命令、回転数指令等については、例えば、リモコン装置116から受光部114が受信した信号に基づいて図示しない制御部113の命令生成部により生成されるものである。あるいは、起動命令については、リモコン装置116等によらず、ファン制御システムの起動の際に制御部113が不揮発性記憶装置に記憶されたデータを読み込んだ際に当該命令等が与えられる場合であってもよい。
PWM作成部17は受け取った各相のPWMパルス幅(DUTY比)に応じたPWM信号を出力する。本例においては、一例として、PWMパルス周期として50μs(PWMパルス周波数20kHz)とする。
制御部113のPWM作成部17からのPWM信号によりスイッチング素子Q1〜Q6をスイッチングすることで、適度な駆動電圧がモータへ印加され、モータ8Mを所望の回転数に設定することができる。
上記のように構成された本実施形態について、その起動時の動作について説明する。
室外ファンが停止状態にあればモータの相巻線に電圧は誘起されないので、インバータのスイッチング素子の電流は0である。
したがって、停止状態であればすぐに起動しても問題がないが、自然風によって室外ファンが回転している場合にはモータの巻線に電圧が誘起され、スイッチング素子をオン状態にすれば、モータの相巻線に正弦波電流が流れ、過電流が流れる場合には、モータの減磁や、駆動ICが破壊される可能性がある。
図4を用いて、本発明の実施の形態1に従う起動時の動作について説明する。
まず、ファン停止状態から外部より起動命令を受け取ることで、3相PWM制御部15は、外部の風などによりフリーランしているモータ8Mにブレーキをかける動作を開始する。以下に示す処理は、主に制御部113の3相PWM制御部15およびPWM作成部17において実行される処理である。
具体的には、ステップS2において、3相PWM制御部15は、下相アームを構成するスイッチング素子Q4〜Q6へPWMパルスの出力を開始する。具体的には、それぞれ同値で適度なDUTY比、一例として初期値としてDUTY比が10%のPWMパルスをゲートに印加するようにPWM作成部17に指示する。
これにより、PWM作成部17は、下相アームを構成するスイッチング素子Q4〜Q6のゲートに例えばDUTY比が10%のPWMパルスを印加する。後述するが最終的には、DUTY比が100%のPWMパルスを印加する。本例においては、一例として、PWMパルス周期として50μs(PWMパルス周波数20kHz)であるためDUTY比が10%の場合には、一例としてスイッチング素子がオンする「H」レベル期間が5μsのPWMパルスが印加される。
これに伴い、スイッチング素子Q4〜Q6が非常に短い期間オン状態となり、モータは短絡状態となるためブレーキング動作(回生制動)が実行される。
そして、次に、3相PWM制御部15は、所定期間待機する(ステップS4)。
例えば、所定期間としては一例として3ms程度に設定する。
そして、次に、所定期間待機後において、3相PWM制御部15は、各相電流の絶対値が閾値、例えば1Aを超えるかどうかを判断する(ステップS6)。
そして、3相PWM制御部15は、各相電流の絶対値がしきい値を超えないと判断した場合(ステップS6においてYES)には、次のステップS8に進む。
一方、3相PWM制御部15は、各相電流の絶対値がしきい値を越えると判断した場合(ステップS6においてNO)には、再びステップS4に戻り、DUTY比を維持した状態で上記処理を繰り返す。
次に、ステップS8において、3相PWM制御部15は、現在のDUTY比が100%になったかどうかを判断する。
そして、ステップS8において、3相PWM制御部15は、現在のDUTY比が100%となった場合には、ブレーキング動作を終了する(エンド)。
一方、ステップS8において、3相PWM制御部15は、現在のDUTY比が100%となっていない場合には、3相PWM制御部15は、DUTY比を+1%上昇させて、ステップS2に戻り、3相PWM制御部15の指示に従ってPWM作成部17は、下相アームを構成するスイッチング素子Q4〜Q6のゲートにPWMパルスを印加する。そして、上記の処理を繰り返す。
したがって、PWMパルスを印加した場合に、各相電流の絶対値が閾値を超えない場合には、徐々にDUTY比が上昇することになる。
そして、DUTY比が100%となった場合に、ブレーキング動作が終了する。
なお、ステップS6での各相電流の絶対値と比較する閾値については、本例においては1Aを設定したが、これに限られずモータの減磁電流や駆動ICの最大定格値から十分余裕を確保した値に設定する。
また、初期のDUTY比、上昇させるDUTY比の割合および、ステップS4における所定期間については、起こりうる逆風による回転数、モータ定数により適切な値に設定する。
当該処理により、初期において、スイッチング素子Q4〜Q6は非常に短い期間オン状態となり、モータに流れる電流は、DUTY比が100%の場合の1/10程度となる。
そして、モータは短絡状態となるためブレーキング動作を実行するとともに、仮に短絡状態における各相電流の値が大きい場合には、低いDUTY比を維持したPWMパルスが印加されるため短絡状態において過大な電流がモータに流れてモータを減磁させたり、駆動IC等の回路素子を破壊してしまうことを回避することが可能となり、安全な起動動作を実行することが可能となる。
(実施の形態2)
上記の実施の形態1においては、起動動作で実行されるブレーキ動作において、印加するPWMパルスのDUTY比を徐々に上昇させる方式について説明したが、本例においては、ブレーキ動作中においてモータの回転数を検出する場合について説明する。
図5を用いて、本発明の実施の形態2に従うU相電流の波形について説明する。
図5を参照して、例えば、ブレーキ動作開始後、U相電流の最初のゼロクロスから次のゼロクロスまでの周期T1(s)をマイコン内部のタイマにより計測する。そして、仮にモータが相対数4極であればモータの回転数は次式で示される。
N(rpm)=60/(2×4×T1)
これにより、ゼロクロスの周期T1に基づいてモータの回転数を把握することが可能となる。
なお、本例においては、検出する電流相はU相である場合について説明するが、特に、U相に限られずV,Wいずれの相であってもよい。
また、ブレーキ動作開始後、最初のゼロクロスを検出した相を使用すれば最も早く回転数を検出することが可能である。
また、モータの磁気ヒステリシス特性よる相電流波形の歪みの影響を回避するため、最初のゼロクロスではなく、2回目あるいは3回目のゼロクロス周期から算出するようにしても良い。
図6を用いて、本発明の実施の形態2に従う起動時の動作について説明する。
まず、ファン停止状態から外部より起動命令を受け取ることで、3相PWM制御部15は、外部の風などによりフリーランしているモータ8Mにブレーキをかける動作を開始する。
具体的には、ステップS12において、3相PWM制御部15は、下相アームを構成するスイッチング素子Q4〜Q6へPWMパルスの出力を開始する。具体的には、それぞれ同値で適度なDUTY比、一例として初期値としてDUTY比が10%のPWMパルスをゲートに印加するようにPWM作成部17に指示する。
これにより、PWM作成部17は、下相アームを構成するスイッチング素子Q4〜Q6のゲートに例えばDUTY比が10%のPWMパルスを印加する。後述するが最終的には、DUTY比が100%のPWMパルスを印加する。
これに伴い、スイッチング素子Q4〜Q6が非常に短い期間オン状態となり、モータは短絡状態となるためブレーキング動作(回生制動)が実行される。また、回転数検出フラグをクリア(OFF)に設定する。
そして、次に、3相PWM制御部15は、インターバルタイマをクリア(初期化)して、タイマをスタートさせる(ステップS14)。
次に、3相PWM制御部15は、回転数検出フラグがオン(ON)になっているかどうかを判断する(ステップS15)。ステップS15において回転数検出フラグがオン(ON)となっていないすなわちオフ(OFF)であると判断した場合(ステップS15においてNO)には、次のステップS16に進む。
一方、回転数検出フラグがオン(ON)であると判断した場合(ステップS15においてYES)には、ステップS28に進む。
そして、次に、3相PWM制御部15は、回転数検出フラグがオン(ON)でない、すなわちオフ(OFF)であると判断した場合には、次に、ゼロクロス周期を検出したかどうかを判断する(ステップS16)。
ゼロクロス周期を検出したと判断した場合には、次のステップS18に進み、ゼロクロス周期を検出しないと判断した場合には、ステップS28に進む。
ゼロクロス周期を検出したと判断した場合(ステップS16においてYES)には、短絡状態におけるゼロクロス周期に従って回転数を算出するとともに、回転数検出フラグをオン(ON)に設定する(ステップS18)。回転数検出フラグをオンに設定することにより一度ゼロクロス周期に従って回転数を算出した場合には、次回以降はステップS15において回転数検出フラグがオンであるため回転数の算出を行うことなくステップS28に進む。本例における回転数の算出は、異常な回転か否かを判定するために用いるものであり、一度回転数を算出して異常な回転か否かを判断できれば十分だからである。そして、当該処理により、次回以降は、回転数の算出を省略することによりDUTY比の調整を高速に実行することが可能である。
そして、3相PWM制御部15は、次に、回転数が200rpmを越えるかどうかを判断する(ステップS20)。
3相PWM制御部15は、回転数が200rpmを越えると判断した場合には、ステップS22に進む。
そして、ステップS22において、3相PWM制御部15は、下相アームを構成するスイッチング素子Q4〜Q6へのPWMパルスの印加を停止する。例えば、PWM作成部17に指示してPWMパルスの作成の停止を指示する。あるいは、スイッチング素子をオフする信号を出力するように指示する。
そして、所定期間待機する(ステップS24)。例えば、所定期間は、システムに応じて数秒程度に設定することが可能である。
そして、所定期間待機後、再び、ステップS12に戻り、初期状態から上記したのと同様の処理を繰り返す。
すなわち、ブレーキング動作開始後、回転数を算出して、所定の回転数以上である場合には、無理な起動には適さないと判断して、しばらく待機する。そして、所定期間が経過した後、再起動を実行するものである。
一方、ステップS20において、回転数が200rpmを越えないと判断した場合には、次に、インターバルタイマが3msを越えたかどうかを判断する(ステップS28)。
インターバルタイマが3msを越えたと判断した場合には、次のステップS30に進む。一方、インターバルタイマが3msを越えないと判断した場合には、ステップS15に戻り、上記で説明した処理を繰り返す。
そして、インターバルタイマが3msを越えた場合に、各相電流の絶対値が閾値、例えば1Aを超えるかどうかを判断する(ステップS30)。
そして、各相電流の絶対値がしきい値を超えないと判断された場合には、次のステップS32に進む。
一方、各相電流の絶対値がしきい値を越えると判断された場合には、再びステップS14に戻り、DUTY比を維持した状態で上記処理を繰り返す。すなわち、インターバルタイマをクリアするとともに、タイマをスタートさせる。
ステップS32において、現在のDUTY比が100%になったかどうかを判断する。
そして、ステップS32において、現在のDUTY比が100%となった場合には、ブレーキング動作を終了する(エンド)。
一方、ステップS32において、現在のDUTY比が100%となっていない場合には、3相PWM制御部15は、DUTY比を+1%上昇させる(ステップS34)。そして、再び、ステップS14に戻り、インターバルタイマをクリアにするとともに、DUTY比を1%上昇させたPWMパルスが出力されて上記と同様の動作を繰り返す。
なお、ステップS30での各相電流の絶対値と比較する閾値については、本例においては1Aを設定したが、これに限られずモータの減磁電流や駆動ICの最大定格値から十分余裕を確保した値に設定する。
また、初期のDUTY比、上昇させるDUTY比の割合および、ステップS28におけるインターバルタイマ等については、起こりうる逆風による回転数、モータ定数により適切な値に設定する。
すなわち、上記で説明したPWMパルスのDUTY比の調整の前に回転数を計測して、DUTY比の調整に適さない程の高回転でモータが逆回転あるいは順回転しているような場合には、無理な起動をしてモータに高負荷を掛けることを防止し、回転が収まるまで待機する適切な処置を取ることが可能となる。
本発明の実施の形態2において、ファンなど起動時に逆風などの影響で、逆回転フリーラン状態であっても、急激にモータ電流が流れることを抑えることができ、過電流によるモータ減磁や駆動ICの破壊などを回避できる。
また、安全な電流レベルだと判断した場合にのみ、徐々にそのスイッチングのDUTY比を上昇させ、最終的には100%オン状態にすることで確実なブレーキングも可能となる。
さらに、モータ相電流のゼロクロス周期を検出することにより、回転数を推測することもでき、無理な起動およびブレーキングを素早く抑止することができる。
そして、上記の機能を、モータ位置センサや誘起電圧検知回路、高速なCPUを使用せず、安価に実現することが可能である。
なお、上記の各実施形態においては、冷凍サイクル装置としての空気調和機について説明したが、空気調和機に限らず主要部がこれと同様に構成された給湯機等、他の冷凍サイクル装置にも適用することが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
8M モータ、2 インバータユニット、3 コンバータ回路、4,51 交流電源、8F ファン、15 3相PWM制御部、17 PWM作成部、52,110 インバータ、53 圧縮機、54 四方弁、55 室外熱交換器、56 膨張弁、57 室内熱交換器、58 室外ファン、59 室内ファン、111 電流検出回路、112 速度制御回路、113 制御部、114 受光部、115 異常表示部、116 リモコン装置。

Claims (2)

  1. センサレスの多相モータと、
    スイッチング素子が3相ブリッジ接続され、前記モータに三相交流電力を供給するインバータと、
    前記多相モータに流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記インバータを制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    起動動作時にアーム短絡とするために前記インバータの負側アームを形成する3相分のスイッチング素子をオン状態とするパルス信号を出力し、
    前記電流検出手段により検出された電流値に従って前記インバータの負側アームを形成する3相分のスイッチング素子をオン状態とする前記パルス信号のデューティ比を調整する、モータ制御装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記電流検出手段による前記多相モータのモータ相電流のゼロクロス周期を検出し、
    前記ゼロクロス周期に応じたモータ回転数が所定値以上である場合には、前記起動動作を終了する、請求項1記載のモータ制御装置。
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