JP5144337B2 - ブラシレスモータ制御装置及びブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ制御装置及びブラシレスモータ Download PDF

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Description

本発明は、回転センサの角度ズレを補正する機能を有するブラシレスモータ制御装置及びブラシレスモータに関するものである。
ブラシレスモータでは、回転センサにてロータの回転位置(磁極位置)が検出され、検出した回転位置に基づいてステータコイルへの通電タイミングが設定されて、モータの回転が制御されている。そのため、回転センサとその周囲部品の寸法誤差や回転センサの組付け誤差等によりその回転センサに角度ズレが生じ、該回転センサで検出したロータの回転位置が理想位置に対して進角側又は遅角側にずれていると、これに基づいて回転が制御されるモータでは、理想位置とのズレにより回転時の騒音が増大してしまう。このような回転センサの角度ズレによる回転時の騒音の問題は、回転センサとその周囲部品の寸法精度の向上や回転センサの組付け精度の向上を図ることで改善できるが、このようなハード的な対応では限度があり困難であった。
そこで従来では、例えば特許文献1にて示されているように、U相・V相・W相の各相の回転センサ(ホールIC素子)の1つからロータの回転周期を算出し、算出した回転周期を複数に分割したその分割値に基づいて各相の巻線への通電タイミングを設定するソフト的な対応が提案されている。つまり、1つの回転センサから算出した回転周期で各相の巻線への通電タイミングが設定されることから、各相の回転センサに相対的な角度ズレが生じても各相の通電タイミングに位相ズレが生じず、これにより回転時の騒音低減が図られていた。
特開2003−47277号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、各相の回転センサの相対的な角度ズレには対応できても、絶対位置(理想位置)に対する角度ズレには効果がなく、回転時の騒音抑制にまだ改善の余地があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、回転センサの角度ズレに対する補正をより的確に行い、モータ回転時の騒音低減を図ることができるブラシレスモータ制御装置及びブラシレスモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、磁極を有するロータの回転位置を回転センサにて検出し、該回転センサによる前記ロータの検出回転位置に基づいて三相のステータコイルへの通電タイミングを設定してブラシレスモータの回転を制御するものであり、前記回転センサに生じ得る角度ズレに対応して前記通電タイミングを補正する補正手段を備えてなるブラシレスモータ制御装置であって、前記ロータの所定回転後であって、そのロータの回転が定常回転よりも低速回転域に、前記ステータコイルの全相への通電を停止して前記ロータの慣性回転期間を設定する慣性回転設定手段を備え、前記補正手段は、前記ロータの慣性回転期間において前記ステータコイルの少なくとも一相の誘起電圧を検出する誘起電圧検出手段と、前記ロータの慣性回転期間内で得た前記誘起電圧検出手段からの出力信号と前記回転センサからの検出信号とから相互の位相差を検出し、該位相差に基づいて前記通電タイミングの補正に用いる前記回転センサのズレ角を検出するズレ角検出手段とを備え、前記誘起電圧検出手段は、前記ロータの慣性回転期間となってから、ブラシレスモータに生じる還流電流の消滅を考慮して予め設定した所定時間経過後に、前記ステータコイルの誘起電圧を検出することをその要旨とする。
この発明では、回転センサに生じ得る角度ズレに対応して通電タイミングを補正する補正手段には、ステータコイルの少なくとも一相の誘起電圧を検出する誘起電圧検出手段と、該誘起電圧検出手段からの出力信号と回転センサからの検出信号とから相互の位相差を検出し、該位相差に基づいて通電タイミングの補正に用いる回転センサのズレ角を検出するズレ角検出手段とが備えられる。つまり、ステータコイルに生じる誘起電圧は、ロータの実磁極位置を反映するものであり回転センサの理想位置を示すものであるため、該誘起電圧を検出したその出力信号と回転センサからの検出信号との位相差を検出することで該回転センサのズレ角をより的確に検出できる。従って、これによりズレ角補正を行うことで、モータ回転時の騒音低減を図ることが可能となる。
この発明では、ロータの所定回転後にステータコイルの全相への通電を停止してロータの慣性回転期間を設定する慣性回転設定手段が備えられ、そのロータの慣性回転期間にステータコイルの誘起電圧が検出される。これにより、ステータコイルへの通電が停止されるロータの慣性回転期間では、ステータコイルの相電圧に駆動電圧が含まれないため、該相電圧の検出にて誘起電圧を容易且つ正確に検出できる。
この発明では、ロータの回転が定常回転よりも低速回転域にロータの慣性回転期間が設定され、該期間内で得た誘起電圧検出手段からの出力信号と回転センサからの検出信号とに基づいて回転センサのズレ角が検出される。つまり、ロータの低速回転域では誘起電圧とロータの回転位置とを小誤差で検出でき、ズレ角検出(位相差検出)を高精度に行うことができる。これにより、ズレ角補正をより一層的確に行うことが可能となる。また、ロータの慣性回転時に生じる電流及びトルクリップルがその低速回転域では小さいことから、懸念される慣性回転による異音も極めて小さく抑えられる。
この発明では、ロータの慣性回転期間となってから予め設定した所定時間経過後にステータコイルの誘起電圧が検出される。つまり、ステータコイルへの通電を停止してロータの慣性回転期間に移行した直後ではモータに還流電流が生じるため、該期間となってから還流電流の消滅を少なくとも考慮した所定時間経過後にステータコイルの誘起電圧を検出すれば、より純粋な誘起電圧が得られるようになる。これにより、ズレ角検出(位相差検出)をより高精度に行うことが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のブラシレスモータ制御装置において、前記ズレ角検出手段は、前記誘起電圧検出手段からの出力信号と前記回転センサからの検出信号との位相差を複数検出し、該複数の検出値に基づいて前記回転センサのズレ角を算出することをその要旨とする。
この発明では、誘起電圧検出手段からの出力信号と回転センサからの検出信号との位相差が複数検出され、該複数の検出値に基づいて回転センサのズレ角が算出される。つまり、複数の検出値の平均を取る等することで、求めたズレ角の信頼性を向上できるため、ズレ角検出(位相差検出)をより高精度に行うことが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載のブラシレスモータ制御装置において、前記誘起電圧検出手段は、前記誘起電圧を検出すべく前記ステータコイルの相電圧を入力し該入力に応じた2値信号の出力信号を出力するコンパレータを備えてなることをその要旨とする。
この発明では、誘起電圧を検出すべくステータコイルの相電圧を入力し、該入力に応じた2値信号の出力信号を出力するコンパレータが備えられる。つまり、コンパレータを用いることでステータコイルの相電圧(誘起電圧)の検出を容易とでき、また該検出を行う回路を簡素な構成で実現可能である。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の制御装置を一体に備えてなるブラシレスモータである。
この発明では、回転センサの角度ズレに対する補正がより的確に行われ、モータ回転時の騒音低減を図ることが可能なブラシレスモータを提供できる。
本発明によれば、回転センサの角度ズレに対する補正がより的確に行われ、モータ回転時の騒音低減を図ることができるブラシレスモータ制御装置及びブラシレスモータを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のブラシレスモータ10を示す。本実施形態のブラシレスモータ10は、車両用空調装置の送風用モータとして用いられる。ブラシレスモータ10は、U相・V相・W相の三相の駆動電力の供給に基づいて回転駆動されるものであり、制御装置11は、その三相への通電タイミングを設定して各相の駆動電力を生成することでブラシレスモータ10の回転を制御している。この制御装置11は、ブラシレスモータ10に一体に備えられている。
制御装置11は、直流電源Eからの直流電力から120°位相の異なる三相の駆動電力を生成するための三相インバータ回路12を備えている。三相インバータ回路12は、6個のスイッチング素子としてFET1u,2u,1v,2v,1w,2wを6個用いたブリッジ回路で構成され、高電位側電源線L1とグランド線GNDとの間にU相用のFET1uとFET2uとが直列に、V相用のFET1vとFET2vとが直列に、W相用のFET1wとFET2wとが直列に接続されてなる。高電位側電源線L1及びグランド線GNDには、直流電源Eからの直流電力がチョークコイル13aと平滑コンデンサ13b,13cとからなる電源安定化回路13を通じて安定化されて供給されている。また、各FET1u,2u,1v,2v,1w,2wには、還流電流を流すためのダイオードD1〜D6がそれぞれ逆接続されている。
ここで、前記ブラシレスモータ10は、60°毎に磁極の異なる6磁極のロータ10aが回転可能に備えられるとともに、ステータ10bにおいてはU相、V相、W相のステータコイル10u,10v,10wがY結線(星型結線)にて構成されており、U相用のFET1u,2u間の出力端子がU相のコイル10uの一端に、V相用のFET1v,2v間の出力端子がV相のコイル10vの一端に、W相用のFET1w,2w間の出力端子がW相のコイル10wの一端にそれぞれ接続されている。そして、インバータ回路12の各FET1u,2u,1v,2v,1w,2wが所定タイミングでスイッチング制御されることで生成される各相の駆動電力が各相のコイル10u,10v,10wに供給されるようになっている。
図2にスイッチング制御のタイミングを示すように、FET1u,2uがFET−U上/下、FET1v,2vがFET−V上/下、FET1w,2wがFET−W上/下にそれぞれ対応しており、U相用のFET1u,2uでは、FET2uが電気角120°のオン期間に次いで電気角60°のオフ期間を有し、その後、FET1uが電気角120°のオン期間に次いで電気角60°のオフ期間を有する繰り返しとなっており、V相用のFET1v,2v及びW相用のFET1w,2wも同様にオンオフ期間が設定されている。また、相間では、U相用のFET1uのオン期間終了とV相用のFET1vのオン期間開始とが一致、V相用のFET1vのオン期間終了とW相用のFET1wのオン期間開始とが一致するように120°の位相差が設けられている。これにより、120°の位相差を有する各相の駆動電力(図2では図示せず)がモータ10の各相のコイル10u,10v,10wにそれぞれ印加されることになる。尚、図2に示される正弦波波形は、各相のコイル10u,10v,10wに生じる誘起電圧の波形である。
因みに、後述する回転センサとしてのホール素子Hu,Hv,Hwからは、ロータ10aの回転に伴って120°の位相差を有するパルス状の検出信号が得られ、U相用のホール素子Hu(ホールU)のHレベルへの立ち上がりに基づいてFET2u(FET−U下)がオン、ホール素子Hu(ホールU)のLレベルへの立ち下がりに基づいてFET1u(FET−U上)がオンされる。また、V相用のホール素子Hv(ホールV)のHレベルへの立ち上がりに基づいてFET2w(FET−W下)がオン、ホール素子Hv(ホールU)のLレベルへの立ち下がりに基づいてFET1w(FET−W上)がオンされる。W相用のホール素子Hw(ホールW)のHレベルへの立ち上がりに基づいてFET2v(FET−V下)がオン、ホール素子Hw(ホールW)のLレベルへの立ち下がりに基づいてFET1v(FET−V上)がオンされる。
また、前記各FET1u,2u,1v,2v,1w,2wの内、グランド線GND側に設けた下段のFET2u,2v,2wは、オン期間において更に高い周波数でオンオフされるPWM制御が行われており(図2にてオン期間を縦縞とし、PWM制御が実施されることを示している)、これによりブラシレスモータ10の回転速度が制御されている。このような各FET1u,2u,1v,2v,1w,2wのスイッチング制御は、制御回路15により行われている。
図1に示すように、制御回路15は、スタンバイ回路14からの動作電源の供給に基づいてそれぞれ動作する駆動タイミング生成部16、制御部17、F/Vコンバータ18、及びPWM生成部19を備えている。スタンバイ回路14は、外部に備えられるエアコンECUからの起動指令信号に基づいて動作電源を生成しそれら各回路に供給する。
前記ブラシレスモータ10には、6磁極のロータ10aの回転位置(磁極位置)を各相毎に検出すべく3つのホール素子Hu,Hv,Hwが40°間隔(電気角では120°間隔)で配設されている。ロータ10aの回転に伴って出力される各ホール素子Hu,Hv,Hwからの検出信号は、120°の位相差を有するパルス状をなしており(図2参照)、駆動タイミング生成部16、制御部17、及びF/Vコンバータ18のそれぞれに出力される。
駆動タイミング生成部16は、ホール素子Hu,Hv,Hwから入力される検出信号に基づいてロータ10aの回転位置を検出し、その時々の各相のFET1u,2u,1v,2v,1w,2wの駆動タイミング(通電タイミング)を設定している。制御部17は、図示しない速度指令値設定部からの速度指令値とロータ10aの検出回転位置とをパラメータとしてその時々の進角・遅角量を決定して上記で設定した駆動タイミングに加味し、最終的な駆動制御信号をFET1u,1v,1wには直接出力するとともに、FET2u,2v,2wにはAND回路(アンド回路)20を介して出力する。
F/Vコンバータ18は、ホール素子Hu,Hv,Hwから入力されるパルス状の検出信号に基づいて得られるロータ10aの回転速度に対応した周波数を電圧に変換し、その変換電圧をPWM生成部19に出力している。PWM生成部19は、変換電圧からロータ10aの回転速度を把握し、PWM制御信号を制御部17からの駆動制御信号に加味すべくAND回路20に出力する。このPWM生成部19は、モータ10の起動時において回転速度を徐々に上昇させるソフトスタートを行うべく、エアコンECUらの起動指令信号に基づいてPWM制御信号のデューティを徐々に大きくし、そのソフトスタートの後には、速度指令値で設定された回転速度で一定となるようにPWM制御信号のデューティを調整している。これに伴って、下段のFET2u,2v,2wのオン期間での実オン時間が変更されてモータ10に供給する駆動電力が調整され、該モータ10の回転速度が制御されている。
尚、FET1u,2u,1v,2v,1w,2wに駆動制御信号を出力する制御部17に対し、その駆動制御信号の出力を強制的に停止させてFET1u,2u,1v,2v,1w,2wの動作及びモータ10の回転を停止させ、モータ10や制御装置11の保護を行う保護回路21が備えられている。
また、制御装置11には、コンパレータ22が備えられている。コンパレータ22のマイナス側入力端子は各相のコイル10u,10v,10wの中性点と接続され、プラス側入力端子はW相のコイル10wの一端と接続されている。即ち、コンパレータ22にはW相のコイル10wの相電圧(駆動電圧と誘起電圧との合成電圧)が入力され、該コンパレータ22は、W相のコイル10wの相電圧のプラスとなる期間にHレベル、マイナスとなる期間にLレベルとなる出力信号を前記駆動タイミング生成部16に出力する。そして、駆動タイミング生成部16では、W相のコイル10wの相電圧の内で誘起電圧に対応したコンパレータ22からの出力信号とU相のホール素子Huからの検出信号とに基づいて、各ホール素子Hu,Hv,Hwの配置位置が理想位置に対して角度ズレが生じているか否かが判定され、角度ズレが生じている場合にはそのズレ角に相当する補正値を駆動制御信号(駆動タイミング)に反映させるズレ角補正を行っている。本実施形態では、このズレ角補正は、モータ10の起動時の回転速度が上昇する途中の低速回転域で行っている。
図3は、制御回路15が行うズレ角補正を含めたモータ起動時の処理フローであり、エアコンECUらの起動指令信号が入力されると、ステップS1ではモータ10への通電を開始し、ステップS2では回転速度を次第に上昇させるソフトスタートを行わせる。これと平行して、駆動タイミング生成部16内に備えられる周期カウンタ(図示略)のカウント値に基づいてモータ10の回転速度を検出する。因みに、この周期カウンタのカウント値は、モータ10の回転速度の上昇とともに小さくなる(図4(a)参照)。
ステップS3では、上昇中のモータ10の回転速度が所定回転速度(例えば500[rpm])以上となったか否かが周期カウンタのカウント値にて検出し、その回転速度が所定回転速度以上となるまでステップS2,S3を繰り返して、回転速度が所定回転速度以上となるとステップS4に進む。ステップS4では、保護回路21による保護動作中か否かが判定され、保護動作中であればステップS5に進み、ズレ角補正を含む起動時処理フローから逸脱した保護動作処理に移行する。即ち、保護動作中でないことを条件にステップS6以降のズレ角補正処理に進む(以降、図4(b)参照)。
ステップS6では、駆動タイミング生成部16は、各相のコイル10u,10v,10wへの通電を停止すべくインバータ回路12のFET1u,2u,1v,2v,1w,2wを全てオフさせる。これは、コンパレータ22に入力するW相のコイル10wの相電圧を誘起電圧のみとするためである。つまり、コイル10u,10v,10wに生じる誘起電圧は、ロータ10aの実磁極位置を反映するものであり、ホール素子Hu,Hv,Hwの理想位置を示すものである。従って、ロータ10aを所定回転速度で回転させた後の慣性回転でコイル10u,10v,10wに誘起電圧を生じさせ、その中でW相のコイル10wの誘起電圧を利用する。本実施形態では、ズレ角補正にかかるロータ10aの慣性回転は3回転としている。
ステップS7において、ロータ10aの慣性回転1回転目では、ズレ角補正としては何も行わない。これは、モータ10への通電を停止した直後は還流電流が生じるため、この還流電流によりコイル10u,10v,10wから純粋な誘起電圧が得られない虞があるためである。従って、ロータ10aの慣性回転1回転目は、還流電流の消滅を考慮した時間として設定している。
ステップS8において、ロータ10aの慣性回転2回転目では、1回目のホール素子Hu,Hv,Hwの理想位置からのズレ角検出(位相差検出)を行う。具体的には、U相のホール素子Huからの検出信号のHレベルへの立ち上がりから最初のW相のコイル10wの誘起電圧のゼロクロス点、即ちコンパレータ22の出力信号がHレベルに立ち上がるまでの位相差(ズレ角)として、ホール素子Huの検出信号の立ち上がりから駆動タイミング生成部16内に備えられる第2カウンタ(図示略)を動作させコンパレータ22の出力信号が立ち上がるまでの間のカウント値を求める。図2では、そのカウント値の大きさに相当する波形をホール素子Huの検出信号とコンパレータ22の出力信号とのEX−OR(排他的論理和)で示している。尚、これはカウント値の大きさを示すためのものであり、実際にこの演算は行っていない。
ホール素子Huが理想位置に対して角度ズレが生じていない場合では、該ホール素子Huの検出信号の立ち上がりからコイル10wの誘起電圧のゼロクロス点までが理想では電気角30°であるため、ズレ角に対応するカウント値は30°相当の値となっている。これに対し、ホール素子Huが理想位置に対して遅れ側に角度ズレが生じている場合では、角度ズレが生じていない場合と比べてカウント値が小さく(EX−ORの出力波形幅が小)、ホール素子Huが理想位置に対して進み側に角度ズレが生じている場合では、角度ズレが生じていない場合と比べてカウント値が大きくなる(EX−ORの出力波形幅が大)。そして、このカウント値を1回目のズレ角検出(位相差検出)で取得したものとして駆動タイミング生成部16内に備えられるメモリ(図示略)に記憶しておく。
ステップS9において、ロータ10aの慣性回転3回転目では、前記ステップS8と同様に2回目のズレ角検出(位相差検出)を行い、ここでのカウント値を2回目のズレ角検出(位相差検出)で取得したものとして同メモリに記憶する。
ステップS10では、駆動タイミング生成部16は、1回目と2回目のズレ角検出(位相差検出)で取得した2つのカウント値の平均を取り、この平均値からホール素子Huの理想位置からのズレ角を算出する。そして、算出したホール素子Huのズレ角に応じて補正値を算出する。
ステップS11では、ステップS10で算出した補正値を、各相のFET1u,2u,1v,2v,1w,2wの駆動タイミングに反映する。従って、ホール素子Huの理想位置に対応したFET1u,2u,1v,2v,1w,2wの駆動タイミングに調整されるため、コイル10u,10v,10wへの通電タイミングが好適に設定される。
このようなズレ角補正において本実施形態ではロータ10aを3回慣性回転させるが、本実施形態のようにモータ10を車両用空調装置の送風用モータといった比較的慣性力が大きなシステムに用いれば、懸念される慣性回転による異音は殆ど発生しない。また、このズレ角補正を低速回転域で行っているため、ズレ角検出(位相差検出(ズレ角検出))を高精度に行うことができるとともに、慣性回転時に生じる電流及びトルクリップルが小さいことからも、慣性回転時に生じる異音も極めて小さく抑えられている。
そして、ステップS12では、前記ステップS11までのズレ角補正処理により好適なタイミングとされた通電タイミングにてコイル10u,10v,10wへの通電が再開され、途中であったソフトスタートを再開し、モータ10の回転速度を速度指令値で設定された回転速度まで上昇させる。やがて、速度指令値で設定された回転速度まで上昇すると、ステップS13において、速度指令値に基づく回転速度一定の定常回転に維持する通常制御に移行する。このように本実施形態では、上記のズレ角補正を実行することで、モータ10の回転時の低騒音化が図られている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態では、ホール素子Hu,Hv,Hwに生じ得る角度ズレに対する駆動タイミング生成部16でのズレ角補正として、W相のコイル10wの誘起電圧(相電圧)がコンパレータ22にて検出され、該コンパレータ22からの出力信号とU相のホール素子Huからの検出信号とから相互の位相差、即ちホール素子Huの理想位置からのズレ角が検出され、該検出に基づいて全相の通電タイミングが補正される。つまり、コイル10u,10v,10wに生じる誘起電圧は、ロータ10aの実磁極位置を反映するものでありホール素子Hu,Hv,Hwの理想位置を示すものであるため、その代表としてコイル10wの誘起電圧を検出したコンパレータ22の出力信号とホール素子Huからの検出信号との位相差を検出することでホール素子Huのズレ角をより的確に検出することができる。従って、これによりズレ角補正を行うことで、モータ回転時の騒音低減を図ることができる。
(2)本実施形態では、ロータ10aの所定回転(所定回転速度に到達)後にコイル10u,10v,10wの全相への通電を停止してロータ10aの慣性回転期間が設定され、そのロータ10aの慣性回転期間にコイル10u,10v,10wの誘起電圧が検出される。これにより、コイル10u,10v,10wへの通電が停止されるロータ10aの慣性回転期間では、コイル10u,10v,10wの相電圧に駆動電圧が含まれないため、該相電圧の検出にて誘起電圧を容易且つ正確に検出することができる。
(3)本実施形態では、ロータ10aの回転が定常回転よりもソフトスタート途中の低速回転域にロータ10aの慣性回転期間が設定され、該期間内で得たコンパレータ22からの出力信号とホール素子Huからの検出信号とに基づいてホール素子Huのズレ角が検出される。つまり、ロータ10aの低速回転域では誘起電圧とロータ10aの回転位置とを小誤差で検出でき、ズレ角検出(位相差検出)を高精度に行うことができる。これにより、ズレ角補正をより一層的確に行うことができる。また、ロータ10aの慣性回転時に生じる電流及びトルクリップルがその低速回転域では小さいことから、懸念される慣性回転による異音も極めて小さく抑えることができる。
(4)本実施形態では、ロータ10aの慣性回転期間となってから予め設定した所定時間経過後、この場合、ロータ10aの慣性回転2回転目及び3回転目にコイル10u,10v,10wの誘起電圧が検出される。つまり、コイル10u,10v,10wへの通電を停止してロータ10aの慣性回転期間に移行した直後ではモータ10に還流電流が生じるため、慣性回転1回転目はその還流電流の消滅を考慮した時間として設定され、慣性回転2回転目以降にコイル10u,10v,10wの誘起電圧を検出することで、より純粋な誘起電圧が得られるようになる。これにより、ズレ角検出(位相差検出)をより高精度に行うことができる。
(5)本実施形態では、コンパレータ22からの出力信号とホール素子Huからの検出信号との位相差(カウント値)がロータ10aの慣性回転2回転目及び3回転目の2回検出され、この2回それぞれの検出値の平均値に基づいてホール素子Huのズレ角が算出される。つまり、このように複数の検出値の平均を取る等することで、求めたズレ角の信頼性を向上できるため、ズレ角検出(位相差検出)をより高精度に行うことができる。
(6)本実施形態では、誘起電圧を検出すべくコイル10wの相電圧を入力し、該入力に応じた2値信号の出力信号を出力するコンパレータ22が備えられる。つまり、コンパレータ22を用いることでコイル10wの相電圧(誘起電圧)の検出を容易とでき、また該検出を行う回路を1つのコンパレータ22にて簡素に構成することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、U相のホール素子HuとW相のコイル10wをズレ角検出の対象としたが、他の相のホール素子Hv,Hwやコイル10u,10vをその対象としてもよい。また上記実施形態では、一相のホール素子Huのズレ角を全相の通電タイミングに反映させた演算量軽減の態様であったが、二相又は三相のホール素子のズレ角を全相の通電タイミングに反映させてもよい。また、三相のホール素子のズレ角を個別に検出する態様とした場合、対応する相毎の通電タイミングに反映させれば、各相のホール素子それぞれの角度ズレに対応することができる。
・上記実施形態では、ロータ10aの慣性回転によるズレ角補正をソフトスタート中の低速回転域で実施したが、これに限らず、例えば定常回転時に行ってもよい。
・上記実施形態では、ロータ10aの慣性回転1回転目を還流電流の影響を考慮してからズレ角検出を行わず慣性回転2回転目以降にズレ角検出を行ったが、ズレ角検出を行わない時間はこれに限らず適宜変更してもよい。また、ロータ10aの慣性回転期間となった直後からコイル10wの誘起電圧を検出してもよい。
・上記実施形態では、ロータ10aの慣性回転2回転目と3回転目で得た2つのズレ角(カウント値)の平均値に基づいてホール素子Huのズレ角を算出したが、1つ若しくは3つ以上のズレ角から算出してもよい。
・上記実施形態では、コイル10u,10v,10wの全相への通電を停止してロータ10aの慣性回転期間にコイル10wの誘起電圧を検出したが、コイル10u,10v,10wへの通電中、即ちロータ10aの回転駆動中に誘起電圧の検出を行ってもよい。
・上記実施形態では、回転センサとして3個のホール素子Hu,Hv,Hwを用いて構成したが、センサの数はこれに限らず、例えば2個や1個で構成したものであってもよい。また、回転センサはホール素子以外の磁気センサを用いてもよく、更には磁気センサ以外のセンサで構成したものであってもよい。
・上記実施形態では、モータ起動時にホール素子Hu,Hv,Hwのズレ角検出(補正)を行う構成であるが、初期設定時にズレ角検出を行ってその補正値を記憶又は反映し、以降はズレ角検出を行わないようにしてもよい。
・上記実施形態では、コイル10wの相電圧(誘起電圧)をコンパレータ22で検出したが、該電圧を検出する構成はこれに限定されるものではない。
・上記実施形態では、車両用空調装置の送風用モータとして用いられるブラシレスモータ10に適用したが、この使用用途以外のブラシレスモータに適用してもよい。
本実施形態におけるブラシレスモータ及び制御装置の概略構成図である。 ブラシレスモータ及び制御装置各所の動作波形図である。 起動時処理を示すフロー図である。 (a)(b)は起動時処理を説明するための説明図である。
符号の説明
10…ブラシレスモータ、10a…ロータ、10u,10v,10w…コイル(ステータコイル)、11…制御装置、16…駆動タイミング生成部(補正手段、ズレ角検出手段、慣性回転設定手段)、22…コンパレータ(誘起電圧検出手段)、Hu,Hv,Hw…ホール素子(回転センサ)。

Claims (4)

  1. 磁極を有するロータの回転位置を回転センサにて検出し、該回転センサによる前記ロータの検出回転位置に基づいて三相のステータコイルへの通電タイミングを設定してブラシレスモータの回転を制御するものであり、前記回転センサに生じ得る角度ズレに対応して前記通電タイミングを補正する補正手段を備えてなるブラシレスモータ制御装置であって、
    前記ロータの所定回転後であって、そのロータの回転が定常回転よりも低速回転域に、前記ステータコイルの全相への通電を停止して前記ロータの慣性回転期間を設定する慣性回転設定手段を備え、
    前記補正手段は、
    前記ロータの慣性回転期間において前記ステータコイルの少なくとも一相の誘起電圧を検出する誘起電圧検出手段と、
    前記ロータの慣性回転期間内で得た前記誘起電圧検出手段からの出力信号と前記回転センサからの検出信号とから相互の位相差を検出し、該位相差に基づいて前記通電タイミングの補正に用いる前記回転センサのズレ角を検出するズレ角検出手段と
    を備え
    前記誘起電圧検出手段は、前記ロータの慣性回転期間となってから、ブラシレスモータに生じる還流電流の消滅を考慮して予め設定した所定時間経過後に、前記ステータコイルの誘起電圧を検出することを特徴とするブラシレスモータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のブラシレスモータ制御装置において、
    前記ズレ角検出手段は、前記誘起電圧検出手段からの出力信号と前記回転センサからの検出信号との位相差を複数検出し、該複数の検出値に基づいて前記回転センサのズレ角を算出することを特徴とするブラシレスモータ制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載のブラシレスモータ制御装置において、
    前記誘起電圧検出手段は、前記誘起電圧を検出すべく前記ステータコイルの相電圧を入力し該入力に応じた2値信号の出力信号を出力するコンパレータを備えてなることを特徴とするブラシレスモータ制御装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の制御装置を一体に備えてなることを特徴とするブラシレスモータ。
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