JP4389746B2 - インバータ制御装置 - Google Patents

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この発明は,上アーム電源にチャージポンプ回路方式を使用するインバータ制御装置に関するものである。
従来のインバータ制御装置は、正側直流電源線と負側直流電源線との間に上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子とをブリッジ接続してなるスイッチング手段と、前記上アームスイッチング素子および下アームスイッチング素子を駆動するための駆動手段と、この駆動手段に駆動信号を与えるように制御する転流制御手段と、前記上アームスイッチング素子の駆動手段用電源となるコンデンサを有し、前記下アームスイッチング素子がオン状態にある期間に当該コンデンサを充電するチャージポンプ手段と、前記下アームスイッチング素子を所定周期毎に所定期間オン状態とする充電制御手段とを備えて構成されている(例えば,特許文献1参照)。
特開2001−37258号公報。
従来のインバータ制御装置は、下アームスイッチング素子を所定周期毎に所定期間オン状態とすることで上アーム電源となるチャージポンプ回路のコンデンサを充電する構成としていたので、下アームスイッチング素子のスイッチング周期およびオン時間の設定によっては、運転可能な上限回転数が小さくなるという問題があった。
また、上記構成を実現するためには基本的に矩形波駆動が前提となるめ、例えば空気調和機に搭載される永久磁石同期電動機のファンモータなどに使用する場合は、振動や騒音が発生するため、構造的に防振対策を行う必要があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、上アーム電源にチャージポンプ回路方式を使用するインバータ制御装置においても、運転可能範囲が狭くならないインバータ制御装置を得ることを第1の目的とするものである。
また、空気調和機に搭載される永久磁石同期電動機のファンモータなどに使用する場合においても、振動や騒音が問題とならないインバータ制御装置を得ることを第2の目的とするものである。
この発明は、三相の永久磁石同期電動機と、各相の磁極位置を検出する磁極位置検出センサと、その磁極位置検出センサが出力する磁極位置検出センサ信号に基づいて前記電動機を制御するインバータ制御装置において、インバータ回路は上アームと下アームのスイッチング素子をブリッジ接続して構成されており、その上アーム電源はチャージポンプ回路方式により生成するものであり、波形出力を開始する前に上アーム電源となるチャージポンプ回路のコンデンサを初期充電する信号を生成する初期充電信号生成部と、起動時は全相下アームをスイッチングして駆動する120度通電信号を生成する120度通電信号生成部と、定常時は正弦波駆動信号を生成する正弦波駆動信号生成部と、前記電動機を駆動する運転モードを切換える駆動信号生成処理切換部とを備え、前記駆動信号生成処理切換部は前記磁極位置検出センサ信号のパターンが正回転方向に2回変化したときに前記運転モードを120度通電から正弦波駆動に切換えるようにしたものである。
この発明は、上述のように波形出力を開始する前に上アーム電源となるチャージポンプ回路のコンデンサを初期充電する信号を出力し、起動時は全相下アームをスイッチングして駆動する120度通電信号で制御し、定常時は正弦波駆動信号で制御するようにしたので、インバータ運転中は上アーム電源となるチャージポンプ回路のコンデンサ間電圧を所定値以上に確保することができ、上アーム電源にチャージポンプ回路方式を使用するインバータ制御装置においても、運転可能範囲が狭くならないインバータ制御装置を得ることができる。また、定常運転時は正弦波駆動で動作するようにしたので、空気調和機に搭載される永久磁石同期電動機のファンモータなどに使用する場合においても、振動や騒音が問題とならないインバータ制御装置を得ることができる。また、磁極位置検出センサ信号のパターンが正回転方向に2回変化したときに120度通電から正弦波駆動に切換えるようにしたので、120度通電時に発生する振動および騒音を極力短い時間に抑えることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1を示すインバータ制御装置のブロック図、図2は誘起電圧と位置信号の位置関係特性図である。図1において、直流電源1を交流に変換して三相永久磁石同期電動機3を駆動するインバータ回路2は、絶縁ゲート入力を持つ電力スイッチング素子SW1〜SW6と逆並列接続されたダイオードD1〜D6および前記スイッチング素子を駆動する駆動回路2a〜2fにより構成される。例えば、インバータ回路2はIPM(Inteligent Power Module)により構成される。
前記三相永久磁石同期電動機3は、U相、V相およびW相からなる3相Y結線された固定子巻線3aと、永久磁石回転子3bと、各相の磁極位置を検出するホール素子センサ3c〜3eとから構成される。ここで、ホール素子センサによる信号(以下、位置信号と称す)は、図2に示す誘起電圧と位置信号の位置関係特性図のとおり、各相とも誘起電圧に対して30度遅れて出力されるようになっている。
図1に示すチャージポンプ回路主構成部4のコンデンサ4a〜4cは、それぞれ前記インバータ回路2の上アーム駆動回路2a〜2cの駆動用電源となり、対応する下アームスイッチング素子SW4〜6をON状態とすることで、駆動回路用電源5から電流制限抵抗4d、 ダイオード4e〜4gを介して所定の電圧に充電される。また、前記インバータ回路2の下アーム駆動回路2d〜2fの駆動用電源は、前記駆動回路用電源5から直接供給される。
また、図1に示す前記直流電源1の電圧(以下、母線電圧と称す)を検出するための母線電圧検出回路6は、前記直流電源1を抵抗6a、6bおよびコンデンサ6cにより分圧・フィルタしてインバータ制御部7に接続している。
前記インバータ制御部7は、以下に示す駆動信号生成処理切換部8、初期充電信号生成部9、120度通電信号生成部10、正弦波駆動信号生成部11とにより構成されており、例えばマイクロプロセッサにより実現することができる。前記駆動信号生成処理切換部8は、波形出力を開始する前は上アーム電源となるチャージポンプ回路4のコンデンサ4a〜4cを初期充電する信号を生成する初期充電信号生成部9を選択し、起動時は全相下アームをスイッチングして駆動する120度通電信号を生成する120度通電信号生成部10を選択し、定常時は正弦波駆動信号を生成する正弦波駆動信号生成部11を選択する。これらにより選択された駆動信号に基づいてインバータ回路2が制御され、直流電源1を交流に変換して三相永久磁石同期電動機3を駆動する。
次に動作について説明する。図3は、この発明の実施の形態1におけるインバータ制御部7のタイミングチャート図である。図において、(a)は回転数(実線:目標回転数、点線:位置信号を基に算出される実行回転数)、(b)は位置信号HU〜HW、(c)は駆動信号UP〜WN、(d)は運転モードである。外部から与えられる目標回転数が0[rpm]以外になった場合、運転モードを初期充電に設定し、全相下アームの駆動信号UN〜WNをONとし、上アーム電源となる前記チャージポンプ回路4のコンデンサ4a〜4cを初期充電する。
次に、初期充電信号を所定時間出力後、運転モードを120度通電に移行し位置信号HU〜HWのパターンに合わせて、全相下アームをスイッチングして駆動する120度通電信号を出力する。位置信号パターンが正回転方向に2回変化したとき、運転モードを正弦波駆動に移行し駆動信号として正弦波駆動出力を行う。正弦波駆動出力時の初期出力は3相変調とする。正弦波駆動出力時、実行回転数が3相変調→2相変調切換え回転数(以下、f3TO2)以上となったとき、変調方式として2相変調を選択する。実行回転数が2相変調→3相変調切換え回転数(以下、f2TO3)以下となったとき、変調方式として3相変調を選択する。ここで、f3TO2>f2TO3となるように設定することで、変調方式を安定して切換えることができる。
次に、図4に示すインバータ制御部の出力開始処理フローチャートを説明する。出力開始処理は、例えば50ms毎に行う。STEP1で、外部から与えられる目標回転数によりインバータ出力開始を行うかどうかを判定し、目標回転数が0[rpm]以外の場合、インバータ出力禁止かどうかを判定(STEP2)し、インバータ出力禁止のときは、運転モードとして初期充電を選択(STEP3)し、出力電圧指令値を出力電圧指令値初期値に設定(STEP4)し、正弦波駆動時の変調方式として3相変調を選択(STEP5)し、インバータ出力許可(STEP6)とする。STEP2でインバータ出力許可のときは、出力電圧指令値の算出処理を行う(STEP7)。また、STEP1で目標回転数が0[rpm]の場合は、インバータ出力禁止(STEP8)とし、全駆動信号UP〜WNをOFF出力(STEP9)にしインバータ出力を停止する。
前記、STEP7の出力電圧指令値算出処理について図5に示す出力電圧指令値算出処理フローチャートを用いて説明する。運転モードが120度通電の場合(STEP10)は、出力電圧指令値をα[V]加算する(STEP11)。また、運転モードが120度通電でない場合は、運転モードが正弦波駆動かを判定し、正弦波駆動の場合(STEP12)は、目標回転数と実行回転数を比較し、目標回転数>実行回転数のとき(STEP13)は、出力電圧指令値をβ[V]加算(STEP14)する。また、目標回転数と実行回転数を比較の結果、目標回転数<実行回転数のとき(STEP15)は、出力電圧指令値をβ[V]減算し(STEP16)、実行回転数が目標回転数に近づくように出力電圧指令値を制御する。運転モードが120度通電、正弦波駆動以外の場合は、出力電圧指令値は変更しない。
続いて、前記駆動信号生成処理切換部8の動作について図6に示す駆動信号生成処理切換部フローチャートで説明する。駆動信号生成処理は、例えば駆動信号のキャリア周期毎に行う。STEP17はインバータ出力許可かどうか判定する処理であり、インバータ出力禁止の場合は処理を行わなく終了する。STEP17でインバータ出力許可の場合、運転モードにより駆動信号生成処理を切換える(STEP18)。運転モードの初期値は初期充電であり、初期充電信号生成処理がまず行われる(STEP19)。所定時間初期充電信号出力後、運転モードを120度通電に移行し120度通電信号生成処理を行う(STEP20)。120度通電出力時に正回転方向に2回位置信号パターンが変化したとき、運転モードを正弦波駆動に移行し正弦波駆動信号生成処理を行う(STEP21)。
次に、初期充電信号生成部9の動作(STEP19の処理)について図7に示す初期充電信号生成部フローチャートを用いて説明する。STEP22は、上アーム駆動回路2a〜2cの駆動用電源となるコンデンサ4a〜4cを初期充電するための駆動信号出力処理であり、下アームスイッチング素子SW4〜6の駆動信号UN〜WNをON状態とする。所定時間初期充電信号出力後(STEP23)、運転モードを120度通電に移行する(STEP24)。上記所定時間は、コンデンサ4a〜4cのコンデンサ間電圧を所定値以上に確保することができる値に設定する。
次に、120度通電信号生成部10の動作(STEP20の処理)について図8に示す120度通電信号生成部フローチャートを用いて説明する。まず位置信号HU〜HWにより位置信号パターンを検出(STEP25)し、母線電圧検出回路6から出力される値を母線電圧値に換算(STEP26)し、前記位置信号パターンと出力電圧指令値と母線電圧値より、120度通電信号出力を行う(STEP27)。位置信号パターンが正回転方向に2回変化した場合(STEP28)、正弦波パラメータ演算を行い(STEP29)、運転モードを正弦波駆動に移行する(STEP30)、また、位置信号パターンが正回転方向に2回変化しない場合(STEP28)は、そのまま終了する。
ここで、120度通電信号出力の生成方法について説明する。図9に、位置信号HU〜HWと位置信号パターンおよび120度通電時の通電相との関係を示す。例えば、位置信号HU=L、HV=H、HW=Hのときは、位置信号パターンとして5を検出し、上アーム通電相はW相(上アーム非通電相はU相とV相)、下アーム通電相はU相(下アーム非通電相はV相とW相)となる。
この位置信号パターン5のときの駆動信号について、図10に示す120度通電信号生成時タイミングチャート図を用いて説明する。(a)は位置信号HU〜HW、(b)はPWM信号に変換するためのキャリア、(c)は120度通電時の駆動信号UP〜WNである。前記図9に示す位置信号パターン5のときは、下アーム非通電相であるV相、W相の出力指令値を0.5固定とし、下アーム通電相であるU相の出力指令を次の式1により求める。
式1→下アーム通電相出力指令値=下アームDUTY50%出力指令値−(出力電圧指令値/母線電圧値)
出力指令値をキャリアと比較して、出力指令値の方がキャリアより高いときはON、出力指令値の方が低いときはOFFとする上アーム駆動信号を得る。下アーム駆動信号は上アーム駆動信号に対して上下短絡防止時間Tdを設けて相補に出力される。ただし、上アーム非通電相(位置信号パターンが5のときはUP、VP)には通電させないため、強制的にOFF状態とする。同様に位置信号パターン1〜6について駆動信号を出力することで、全相下アームをスイッチングして駆動する120度通電信号を得ることができる。
次に、STEP32の正弦波パラメータ演算処理について図11に示す正弦波パラメータ演算処理フローチャートを用いて説明する。まず位置信号パターンにより正弦波駆動信号生成用角度θを設定(STEP31)し、位置信号パターン間隔である60°時間ΔTより、キャリア周期当りの角度Δθを次の式2により算出し(STEP32)、実行回転数を式3より算出し(STEP33)、実行回転数と位相調整角度θadjのテーブルよりθadjを求める(STEP34)。ここで、図12は位置信号パターンと正弦波駆動信号生成用角度θとの関係を示す特性図であり、例えば位置信号パターンが6→1になったときは、θとして30°を設定する。また、実行回転数と位相調整角度θadjのテーブルは図13に示すようになっている。このテーブルは、例えば振動または騒音が最小となるように設定する。
式2→Δθ=(Tc/ΔT)×60°
ここで、Δθ:キャリア周期当りの角度
Tc:キャリア周期
ΔT:位置信号パターン間隔
式3→実行回転数[rpm]=60/(ΔT×6×pp)
ここで、ΔT:位置信号パターン間隔
pp:極対数
次に、正弦波駆動信号生成部11の動作(STEP21の処理)について図14に示す正弦波駆動信号生成部フローチャートを用いて説明する。図14において、まず位置信号HU〜HWにより位置信号パターンを検出(STEP35)、母線電圧検出回路6から出力される値を母線電圧値に換算(STEP36)し、正弦波駆動信号生成用角度θをΔθ分進める(STEP37)。位置信号パターンが変化したとき(STEP38)、正弦波パラメータ演算を行い(STEP39)、変調方式選択処理40〜49を行う。ここで、STEP35、STEP36、STEP37処理内容はそれぞれ図8に示すSTEP25、STEP26、STEP27と同じである。実行回転数が2相変調→3相変調切換え回転数(f2TO3)以下の場合(STEP40)、変調方式として3相変調を選択する(STEP41)。実行回転数が3相変調→2相変調切換え回転数(F3TO2)以上の場合(STEP42)、変調方式として2相変調を選択する(STEP43)。f2TO3<実行回転数<f3TO2の場合は、変調方式は前回の変調方式のままである。正弦波駆動信号生成角度θから位相調整角度θadjを減算した値である位相調整後角度θx(STEP44)と、次の式4より算出される出力電圧正規化値(STEP45)より、変調方式として3相変調選択時(STEP46)は、3相変調による正弦波駆動信号出力を行い(STEP47)、2相変調選択時は2相変調による正弦波駆動信号出力を行う(STEP48)。
式4→出力電圧正規化値= √2 ×(出力電圧指令値)/(母線電圧値)
ここで、図15に示す3相変調時の正弦波駆動信号生成時タイミングチャートおよび図16に示す3相変調による正弦波駆動出力指令値算出方法説明図について説明する。図15において、(a)は位相調整後角度θx、(b)は3相変調時のノード、(c)は3相変調時のノードθ、(d)は3相変調時出力指令で、出力電圧正規化値=1のときの出力指令値U*、V*、W*である。3相変調時、ノードとノードθは位相調整後角度θxより、図15の関係になるように求める。ノードとノードθおよび出力電圧正規化値を基に、図16の3相変調時の出力指令値算出方法に従って、3相変調時の出力指令値U*、V*、W*を求めることができる。求められた出力指令値はキャリア(図示せず)と比較することでPWM波形に生成されて、駆動信号UP〜WPが得られる。出力指令値U*、V*、W*から駆動信号UP〜WPに変換する方法は120度通電信号生成時と同じ方法である。
次に、図17に示す2相変調時の正弦波駆動信号生成時のタイミングチャートおよび図18に示す2相変調時の出力指令値算出方法説明図について説明する。図17において、(a)は位相調整後角度θx、(b)は2相変調時のノード、(c)は2相変調時のノードθ、(d)は2相変調時の出力指令値U*、V*、W*で、出力電圧正規化値=1のときの出力指令値U*、V*、W*である。2相変調時、ノードとノードθは位相調整後角度θxより、図17に示す関係になるように求める。ノードとノードθおよび出力電圧正規化値を基に、図18に示す2相変調時の出力指令値算出方法に従って、2相変調時の出力指令値U*、V*、W*を求めることができる。求められた出力指令値はキャリア(図示せず)と比較することでPWM波形に生成されて、駆動信号UP〜WPが得られる。出力指令値U*、V*、W*から駆動信号UP〜WPに変換する方法は120度通電信号生成時と同じ方法である。
上述正弦波駆動時の駆動信号において、短絡防止時間Tdの補正処理を行った方がいいのは言うまでもない。
以上のように、三相の永久磁石同期電動機と、各相の磁極位置を検出するセンサと、そのセンサ信号に基づいて前記電動機を制御するインバータ制御装置において、インバータ回路は上アームと下アームのスイッチング素子をブリッジ接続して構成されており、その上アーム電源はチャージポンプ回路方式により生成するものである場合に、波形出力を開始する前に上アーム電源となるチャージポンプ回路のコンデンサを初期充電する信号を生成する初期充電信号生成部と、起動時は全相下アームをスイッチングして駆動する120度通電信号を生成する120度通電信号生成部と、定常時は正弦波駆動信号を生成する正弦波駆動信号生成部とを備えるようにしたので、インバータ運転中は上アーム電源となるチャージポンプ回路のコンデンサ間電圧を所定値以上に確保することができ、上アーム電源にチャージポンプ回路方式を使用するインバータ制御装置においても、運転可能範囲が狭くならないインバータ制御装置を得ることができる。また、定常運転時は正弦波駆動で動作するようにしたので,空気調和機に搭載される永久磁石同期電動機のファンモータなどに使用する場合においても、振動や騒音が問題とならないインバータ制御装置を得ることができる。
また、各相の磁極位置を矩形波として検出するセンサを使用する場合において、磁極位置検出センサ信号の組合わせのパターンが正回転方向に2回変化したときに120度通電から正弦波駆動に切換えるようにすることで、120度通電時に発生する振動および騒音を極力短い時間に抑えることができる。
また、120度通電時も同相の上アームと下アームが上下短絡防止時間を設けて相補にスイッチングする相補PWMモードで制御するようにすることで、120度通電から正弦波駆動にスムーズに移行することができる。
また、120度通電時の上アーム通電相のデューティを50%前後に固定することで、確実に起動に必要な電圧を確保でき、またチャージポンプ回路のコンデンサを充電するのに必要な下アームスイッチング素子をON状態にできるパルス幅を確保することができる。
また、正弦波駆動時、低回転時は3相変調、高回転時は2相変調で制御するようにすることで、低回転時でも確実に上アーム電源となるチャージポンプ回路のコンデンサ間電圧を所定値以上に確保することができ、電流が大きくなる高回転時はスイッチング回数を減らすことができ、スイッチング損失の低減およびノイズの抑制を図ることができる。
この発明の実施の形態1におけるインバータ制御装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1における三相永久磁石同期電動機の誘起電圧と位置信号の位置関係を示す特性図である。 この発明の実施の形態1におけるインバータ制御部のタイミングチャート図である。 この発明の実施の形態1におけるインバータ制御部の出力開始処理のフローチャート図である。 この発明の実施の形態1におけるインバータ制御部の出力電圧指令値算出処理のフローチャート図である。 この発明の実施の形態1における駆動信号生成処理切換部のフローチャート図である。 この発明の実施の形態1における初期充電信号生成部のフローチャート図である。 この発明の実施の形態1における120度通電信号生成部のフローチャート図ある。 この発明の実施の形態1における位置信号,位置信号パターンと120度通電時の通電相の関係を示す図である。 この発明の実施の形態1における120度通電信号生成時のタイミングチャート図である。 この発明の実施の形態1におけるインバータ制御部の正弦波パラメータ演算のフローチャート図である。 この発明の実施の形態1における位置信号,位置信号パターンと正弦波駆動信号生成用角度θの関係を示す図である。 この発明の実施の形態1における実行回転数と位相調整角度θadjの関係を示す図である。 この発明の実施の形態1における正弦波駆動信号生成部のフローチャート図である。 この発明の実施の形態1における3相変調時の正弦波駆動信号生成時のタイミングチャート図である。 この発明の実施の形態1における3相変調時の出力指令値算出方法を示す図である。 この発明の実施の形態1における2相変調時の正弦波駆動信号生成時のタイミングチャート図である。 この発明の実施の形態1における2相変調時の出力指令値算出方法を示す図である。
符号の説明
1 直流電源、2 インバータ回路、3 三相永久磁石同期電動機、3c〜3e ホール素子センサ、4 チャージポンプ回路主構成部、5 駆動回路用電源、6 母線電圧検出回路、7 インバータ制御部、8 駆動信号生成処理切換部、9 初期充電信号生成部、10 120度通電信号生成部、11 正弦波駆動信号生成部。

Claims (4)

  1. 三相の永久磁石同期電動機と、各相の磁極位置を検出する磁極位置検出センサと、その磁極位置検出センサが出力する磁極位置検出センサ信号に基づいて前記電動機を制御するインバータ制御装置において、インバータ回路は上アームと下アームのスイッチング素子をブリッジ接続して構成されており、その上アーム電源はチャージポンプ回路方式により生成するものであり、波形出力を開始する前に上アーム電源となるチャージポンプ回路のコンデンサを初期充電する信号を生成する初期充電信号生成部と、起動時は全相下アームをスイッチングして駆動する120度通電信号を生成する120度通電信号生成部と、定常時は正弦波駆動信号を生成する正弦波駆動信号生成部と、前記電動機を駆動する運転モードを切換える駆動信号生成処理切換部とを備え、前記駆動信号生成処理切換部は前記磁極位置検出センサ信号のパターンが正回転方向に2回変化したときに前記運転モードを120度通電から正弦波駆動に切換えることを特徴とするインバータ制御装置。
  2. 前記正弦波駆動信号生成部は、同相の上アームと下アームが上下短絡防止時間を設けて相補にスイッチングする相補PWMモードで前記電動機を制御し、前記120度通電信号生成部も前記相補PWMモードで前記電動機を制御することを特徴とする請求項1に記載のインバータ制御装置。
  3. 前記120度通電信号生成部は、120度通電時の上アーム通電相のデューティを50%前後に固定することを特徴とする請求項1に記載のインバータ制御装置。
  4. 前記正弦波駆動信号生成部は、低回転時は3相変調、高回転時は2相変調で制御することを特徴とする請求項1に記載のインバータ制御装置。
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