JPH11332283A - インバータ装置及びブラシレスファンモータ - Google Patents

インバータ装置及びブラシレスファンモータ

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JPH11332283A
JPH11332283A JP10133658A JP13365898A JPH11332283A JP H11332283 A JPH11332283 A JP H11332283A JP 10133658 A JP10133658 A JP 10133658A JP 13365898 A JP13365898 A JP 13365898A JP H11332283 A JPH11332283 A JP H11332283A
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JP
Japan
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signal
motor
stop
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excitation
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JP10133658A
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English (en)
Inventor
Soichi Sekihara
聡一 関原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 始動前にモータが外力によって回転している
場合に、ロータを所定位置に確実に停止させることがで
きるインバータ装置及びブラシレスファンモータを提供
する。 【解決手段】 ブラシレスモータ7は、エアコンの室外
側熱交換器に配置されるファン10を駆動する。マイク
ロコンピュータ9の停止信号形成部14は、外部より始
動指令Stが与えられると、ファン10が風などの外力
を受けて回転している場合には、ブラシレスモータ7の
ロータに取り付けられた位置センサ8が出力する位置セ
ンサ信号Hsのレベルに応じて、通電信号Du乃至Dw
を2つの直流励磁パターン1,2として形成し、インバ
ータ主回路6に交互に与えることでモータ7の巻線7u
乃至7wを直流励磁する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置情報出力手段
によって出力されたロータの位置情報信号に基づいて通
電信号を形成し、その通電信号をインバータ主回路に出
力してブラシレスモータの各相巻線に通電を行うインバ
ータ装置及びブラシレスファンモータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エアコンのファンモータや電気自
動車の駆動用モータとしては、広範囲の可変速制御や電
力消費量の節約のために、また、洗濯機の洗濯用モータ
としては、洗浄能力の向上のために、ブラシレスモータ
が採用されており、これを駆動装置としてのインバータ
装置によって駆動することが行われている。
【0003】エアコンや洗濯機などの家庭電気製品や電
気自動車などの分野においては、消費電力の低減や振動
の低減が要求されており、効率向上やトルク変動低減に
効果のある、例えば正弦波などの電圧波形をモータに供
給できるインバータ装置が望まれている。
【0004】斯様な要望に応えるべく、位置センサとし
て構成が簡単で最も安価であるホールICを使用し、正
弦波状の電圧波形をモータに供給して駆動する技術が例
えば特開平7−224299号公報に開示されている。
また、更なる低コスト化を目的として、巻線相数よりも
少ない数の位置センサによって正弦波状の電圧波形をモ
ータに供給して駆動する技術が、例えば特願平9−96
848号において提案されている。
【0005】ところで、例えばエアコンの室外機などに
配置されるブラシレスファンモータは、インバータ装置
によって始動される前にファンが自然風などの外力を受
けて回転している場合がある。そのような状態でいきな
りモータを始動させると、回転方向及び回転速度によっ
てはモータに大きな負担がかかる場合があり、最悪破損
するおそれがある。
【0006】このような事態の発生を防止するために、
特願平9−96848号においては、直流励磁または巻
線短絡を行うことにより、ロータを所定位置に停止させ
てからモータを始動する技術についても提案されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モータ
に作用する外力が強い場合には、巻線短絡ではブレーキ
トルクが弱いためロータを停止させることができない。
また、直流励磁は、ロータの位置によってブレーキトル
クが作用する場合と作用しない場合とがあるため、直流
励磁が弱い場合には、やはりロータを停止させることが
できず振り切られてしまう。
【0008】ロータを確実に停止させるために直流励磁
を強くすることも考えられるが、直流励磁を強くするに
はモータの巻線に流す電流量を増加させねばならない。
巻線に流す電流量を増加させると、ロータを構成する永
久磁石が発生させている磁界の向きと逆向きの強い磁界
が巻線に発生して、永久磁石を減磁させてしまうおそれ
がある。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、始動前にモータが外力によって回転
している場合に、ロータを所定位置に確実に停止させる
ことができるインバータ装置及びブラシレスファンモー
タを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のインバータ装置及び請求項7記載の
ブラシレスファンモータは、ブラシレスモータの複数相
巻線に通電を行うインバータ主回路と、前記ブラシレス
モータのロータの回転位置情報を得て位置情報信号を出
力する位置情報出力手段と、この位置情報出力手段によ
って出力された前記位置情報信号に基づいて通電信号を
形成し、前記インバータ主回路に出力する通電信号形成
手段と、前記位置情報出力手段によって出力された前記
位置情報信号に基づいて、前記ブラシレスモータの回転
を停止させるための停止用通電信号を複数パターン形成
して前記インバータ主回路に出力する停止信号形成手段
とを備えてなることを特徴とする。
【0011】斯様に構成すれば、停止信号形成手段は、
位置情報出力手段によって出力された位置情報信号に基
づいて、ロータの回転位置に応じた適切な停止用通電信
号を複数パターン形成してインバータ主回路に出力する
ので、ロータを所定位置に確実に停止させることができ
る。
【0012】この場合、請求項2または8に記載したよ
うに、停止信号形成手段を、停止用通電信号として複数
パターンの直流励磁信号を形成して出力する構成として
も良い。例えば、ロータを所定位置に停止させるために
あるパターンの直流励磁信号を与えても停止させられな
かった場合、当該直流励磁信号パターンをそのまま出力
し続けると、ブレーキトルクとして作用せずロータを加
速させるトルクとして作用することになる。
【0013】従って、斯様に構成することにより、ロー
タの回転位置に応じて、常に、ロータを所定位置に停止
させるブレーキトルクを作用させる適切な直流励磁信号
をインバータ主回路に与えることで、所定位置に確実に
停止させることができる。
【0014】またこの場合、請求項3または9に記載し
たように、停止信号形成手段を、複数の直流励磁信号を
それらの直流励磁強度が異なるように形成して出力する
構成としても良く、斯様に構成すれば、ロータの回転位
置に応じて加速トルクとして作用する場合の直流励磁強
度を弱めることができる。
【0015】更に、請求項4または10に記載したよう
に、停止信号形成手段を、停止用通電信号として、直流
励磁信号とブラシレスモータの複数相巻線を短絡するた
めの巻線短絡信号とを形成する構成としても良い。斯様
に構成すれば、ロータの回転位置に応じて直流励磁信号
が加速トルクとして作用する場合には、その代わりに巻
線短絡を行うことによってロータを停止させることがで
きる。
【0016】請求項5または11に記載したように、通
電信号形成手段を、記憶手段に記憶されている電圧率デ
ータに基づいて、正弦波の電圧率を有する通電信号を形
成する構成とすると良く、斯様に構成すれば、ブラシレ
スモータを低振動且つ低騒音で滑らかに駆動することが
できる。
【0017】また、請求項6または12に記載したよう
に、位置情報出力手段を、ブラシレスモータの巻線相数
よりも少ない数の位置センサによって構成するのが好適
であり、斯様に構成すれば、位置センサの数を減らして
コストを低下させることができると共に、その位置セン
サから得られる位置情報信号に基づいて形成される停止
用通電信号によっても、ロータを十分確実に停止させる
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、例えば、エアコ
ンディショナの室外側熱交換器に配置されるファンを駆
動するブラシレスファンモータに適用した場合の第1実
施例について、図1乃至図7を参照して説明する。商用
交流電源1は、整流回路2の交流入力端子に接続されて
おり、その一端側にはリアクトル3が介挿されている。
整流回路2の直流出力端子は、平滑コンデンサ4の両端
子に接続されていると共に、直流母線5a,5bに接続
されている。
【0019】直流母線5a,5bは、三相ブリッジ接続
されたトランジスタ(IGBT)T1乃至T6と、各ト
ランジスタT1乃至T6に夫々並列に接続されたフライ
ホイールダイオード(図示せず)とから構成されている
インバータ主回路6の入力端子に接続されている。イン
バータ主回路6の出力端子6u,6v,6wは、ブラシ
レスDCモータからなるモータ7のスター結線された各
相巻線7u,7v,7wに夫々接続されている。
【0020】モータ7のロータ(図示せず)には、ホー
ルICを中心として構成される位置センサ8が取付けら
れており、その位置センサ(位置情報出力手段)8が出
力する位置センサ信号Hsは、マイクロコンピュータ
(以下、マイコンと称す)9に与えられるようになって
いる。モータ7の回転軸には、室外側熱交換器に配置さ
れるファン10が取り付けられている。
【0021】マイコン9は、その内部に、制御プログラ
ムや電圧率データDbが記憶されているROM(記憶手
段)11,作業領域として使用されるRAM12及び例
えば1μs単位でカウント動作を行う時間カウンタ13
を備えている。ROM11に記憶されている電圧率デー
タDbは、図2に示すように、電気角360度分(0〜
359度)に対応した正弦波一周期の波形振幅を電圧率
データとしたものである。
【0022】また、マイコン9は、内部に通電信号形成
部(通電信号形成手段)14及び停止信号形成部(停止
信号形成手段)15を備えている。通電信号形成部14
は、外部よりマイコン9に与えられる位相指令信号Pr
及び電圧指令信号Da並びに位置センサ8より与えられ
る位置センサ信号Hsに応じて通電信号Du,Dv,D
wを形成し、PWM回路16に出力するようになってい
る。
【0023】停止信号形成部15は、通電信号形成部1
4と共通に構成されており、外部よりマイコン9に始動
指令信号Stが与えられ、所定の始動条件が成立した場
合に直流励磁信号を形成してPWM回路16に出力する
ようになっている。加えて、マイコン9には、負側直流
母線5bに設けられている電流検出回路17により出力
される電流信号Siが与えられるようになっている。電
流信号Siは、負側直流母線5bに流れる電流値が所定
値に達するとハイレベルとなるように出力される。
【0024】PWM回路16は、マイコン9より与えら
れる通電信号Du,Dv,Dwのレベルを内部で三角波
として出力されるPWM搬送波のレベルと比較し、例え
ば通電信号Du,Dv,Dwのレベルの方が高い期間に
ハイレベルとなる正側のPWM信号Dup,Dvp,D
wpを形成すると共に、これら正側PWM信号のレベル
を反転した負側PWM信号Dun,Dvn,Dwnを形
成して駆動回路18に出力するようになっている。
【0025】また、駆動回路18には、マイコン9より
指令信号Soが与えられるようになっている。指令信号
Soは、例えば停止,出力,ブレーキ,テストなどの各
指令を2ビットで表す信号であり、駆動回路18は、出
力信号Soが示す指令に対応する駆動信号を、インバー
タ主回路6を構成するトランジスタT1乃至T6の各ゲ
ートに夫々出力するようになっている。以上がインバー
タ装置またはブラシレスファンモータを構成している。
【0026】次に、本実施例の作用について図3乃至図
6をも参照して説明する。図3は、マイコン9の制御プ
ログラムにおけるメインルーチンの処理内容を示すフロ
ーチャートである。マイコン9は、先ず、始動か否かを
判断する(ステップM1)。外部より始動指令信号St
が与えられていなければステップM1で「NO」と判断
し、指令信号Soを停止信号として駆動回路18に出力
する(ステップM2)と共に、自身の割込み処理を禁止
する(ステップM3)とステップM1に移行する。
【0027】以上のステップM1〜M3のループを回り
ながら待機している状態で、外部より始動指令信号St
が与えられステップM1で「YES」と判断すると、マ
イコン9はステップM4に移行する。ステップM4にお
いて、マイコン9は、後述するステップM17において
セットされる停止処理完了フラグの状態を参照し、ロー
タの初期停止処理が完了しているか否かを判断する。初
期状態ではフラグはクリアされているので、「NO」と
判断してステップM5に移行する。
【0028】ステップM5において、マイコン9は、位
置センサ信号Hsがハイレベル(H)か否かを判断し、
ハイレベルであればステップM6aに、ロウレベルであ
ればステップM6bに夫々移行する。即ち、室外側熱交
換器に配置されているファン10が、自然の風などの外
力を受けて回転している場合には、位置センサ8の位置
センサ信号Hsのレベルは、その回転に応じて変化す
る。
【0029】そして、マイコン9は、ステップM6a,
M6bにおいて、ROM11より電気角Pxのデータを
夫々読み出す。位置センサ信号Hs=Hである場合のス
テップM6aでは電気角Px=60が読み出され、Hs
=Lである場合のステップM6bでは電気角Px=24
0が読み出される。
【0030】ここで、図7は、モータ7が外力により逆
転している場合の各信号波形を示すものである。ステッ
プM6a,M6bで設定される電気角Pxの値60度,
240度は、図7(b)に示すように、位置センサ信号
Hsのハイ,ロウレベル期間夫々の中央位相に対応する
電気角である。
【0031】そして、次のステップM7において、マイ
コン9は、ステップM6a,M6bで設定された電気角
Pxの値から“90”を減じることによって、電圧位相
Pnが決定される。即ち、 Pn=Px−90 …(1) である。ここで、“90”を減じることによって、電圧
位相Pnは、位置センサ信号Hsのロウ→ハイの立上
り,ハイ→ロウの立下り時点に対応する電気角330
度,150度を夫々示すことになる。
【0032】次に、外部より与えられる電圧指令Daを
読み込むと(ステップM8)、U相に対応する通電信号
Duを形成するためステップM9に移行する。ステップ
M9は、M9a〜M9cの3つのステップで構成されて
おり、先ず、マイコン9は、ステップM7で決定された
電圧位相Pnに対応する電圧率データDbを、ROM1
1から読み出す(ステップM9a)。例えば、Hs=H
であれば、Pn=330であり、Dbは、図2より“−
64”となる。
【0033】次に、通電信号Duを(2)式で演算して
求める(ステップM9b)。 Du=Db×(Da/255)+128 …(2) 電圧率データDbの値域は、8ビットデータの2の補数
表現で取り得る“−127〜+127”であるから、
“0〜255”にシフトさせるためオフセット値として
128を加えている。以上のように通電信号Duを求め
ると、PWM回路16に出力する(ステップM9c)。
【0034】次のステップM10及びM11において、
マイコン9は、ステップM9(a〜c)と同様にV相及
びW相に対応する通電信号Dv及びDwを演算してPW
M回路16に出力する。この場合、V相及びW相に対応
する電圧位相Pnは、各ステップM10及びM11にお
いて(3)式及び(4)式で与えられる。 Pn=(Px−90)+240 …(3) Pn=(Px−90)+120 …(4)
【0035】即ち、Hs=Hの場合は、各相の電圧位相
Pn及び電圧率データDbは以下のようになる(直流励
磁パターン1)。 また、Hs=Lの場合は、各相の電圧位相Pn及び電圧
率データDbは以下のようになる(直流励磁パターン
2)。
【0036】そして、マイコン9が指令信号Soを出力
信号として駆動回路18に与えると(ステップM1
2)、PWM回路16により各通電信号Du乃至Dwの
レベルに応じてPWM変調された駆動信号Dup乃至D
wnが、駆動回路18からインバータ主回路6の各トラ
ンジスタT1乃至T6に出力される。すると、モータ7
の各相巻線7u乃至7wに電流が流れる。
【0037】それから、マイコン9は、指令信号Soを
出力した時点から所定時間が経過したか否かを判断する
(ステップM13)。ここでの所定時間は、直流励磁に
よってモータ7のロータを停止させるのに十分な時間に
設定されており、所定時間が経過するまでは、ステップ
M5〜M13が繰り返し実行される。その間、位置セン
サ信号Hsのレベルがハイ,ロウを示す期間に応じてス
テップM6a,M6bが交互に実行され、インバータ主
回路6には、通電信号Du乃至Dwが停止用通電信号た
る直流励磁パターン1,2として交互に出力される。
【0038】ここで、位置センサ信号Hsのレベル(即
ち、モータ7のロータ回転位置)に応じて直流励磁パタ
ーン1,2を交互に出力するのは、例えば、直流励磁パ
ターン1がロータを電気角60度の位置を基準に停止さ
せようとする信号であれば、そのパターン1をそのまま
与え続けてもロータの回転が停止しなければ、ロータの
回転位置が変わることにより、そのパターン1は回転を
加速させる励磁パターンとして作用するからである。
【0039】従って、この場合直流励磁パターン2とし
ては、ロータを電気角240度(電気角60度に対して
180度異なる)の位置を基準に停止させる信号として
出力することで、ロータの回転をより速く停止させるこ
とができるのである。即ち、直流励磁パターン1,2が
交互に出力されることにより、ロータは、電気角Px
(60度若しくは240度)の付近で停止する。
【0040】また、直流励磁パターン1,2たる通電信
号Du乃至Dwを駆動回路18からPWM信号として出
力するのは、やはり、モータ7の巻線7u乃至7wに大
電流が流れるのを防止するためである。
【0041】ステップM13において所定時間が経過し
「YES」と判断すると、マイコン9は、時間カウンタ
13のカウント値Tcを読み込む(ステップM14)。
そして、始動フラグをセットし(ステップM15)、割
込み処理の実行を許可してから(ステップM16)、更
にロータの初期停止処理が完了したことを示すフラグを
セットした後(ステップM17)ステップM1に移行す
る。尚、ステップM5〜M13は、停止信号形成部15
に対応する。
【0042】停止処理完了フラグがセットされたことに
よって、それ以降にメインルーチンを実行する場合は、
マイコン9がステップM4で「YES」と判断してステ
ップM1に移行するので、上記の初期停止処理は実行し
ないようになる。そして、以下で詳述するように、図4
及び図5に示す割込み処理ルーチン(Sa)及び(S
b)が実行されることで、モータ7は駆動される。
【0043】図4は、割込み処理ルーチン(Sa)のフ
ローチャートである。この割込み処理ルーチン(Sa)
は、マイコン9に例えば100μs毎にタイマ割込みが
入ることによって実行される。
【0044】先ず、マイコン9は、外部より与えられる
電圧位相指令Prを読み込む(ステップA1)。電圧位
相指令Prは、例えばU相誘起電圧Vmuのゼロクロス
点を基準電気角0度に設定した場合に、その基準電気角
0度と位置センサ信号Hsの立上がりエッジとの位相差
に対応する電気角(30度)として与えられる。
【0045】次に、マイコン9は、始動フラグがセット
されているか否かを判断する(ステップA2)。最初
は、ステップM14で始動フラグがセットされた状態に
あるので「YES」と判断してステップA5に移行し、
電圧位相Pnの決定を行う。
【0046】ステップA5において、マイコン9は、
(5)式に基づいて電圧位相Pnを決定する。 Pn=Px+Pr+Km …(5) ここで、Km(m=1,2,3,…)は、初期値K1が
“1”であり(電気角1度に対応)、割込み処理ルーチ
ン(Sa)を実行する毎にインクリメントされるデータ
である。
【0047】以降のステップA6〜A10は、メインル
ーチンのステップM8〜M12と同様であり、各相に対
応する電圧位相Pnに応じて通電信号Du乃至Dwを演
算し、出力するものである。この割込み処理ルーチン
(Sa)を繰り返し実行することで、ステップA5で電
圧位相Pnが徐々に増加して、モータ7はステップ動作
で始動する。そして、ロータが回転することにより、位
置センサ信号Hsは変化点(即ち、立上がりまたは立下
がりエッジ)に至る。ステップA10の実行後は、メイ
ンルーチンにリターンする。
【0048】図5は、割込み処理ルーチン(Sb)のフ
ローチャートである。この割込み処理ルーチン(Sb)
は、位置センサ信号Hsの立上がりエッジまたは立下が
りエッジがマイコン9に割込みで認識される毎に(即
ち、電気角180度毎に)実行される。
【0049】先ず、マイコン9は、時間カウンタ13の
カウント値Tcを読み込むと(ステップB1)、次に、
始動フラグがセットされているか否かを判断し(ステッ
プB2)、セットされていればステップB3へ、セット
されていなけばステップB5へ移行する。ステップB3
では、処理ルーチン(Sb)の今回及び前回の実行時に
ステップB1で得たカウント値のデータTc及びTxの
差分値を2倍して周期データTsを得る。即ち、 Ts=2(Tc−Tx) …(6) となる。
【0050】ここで、周期データTsとは、位置センサ
信号Hsのエッジ出力周期であり、電気角180度に対
応する時間データである。ステップB3でデータTc及
びTxの差分値を2倍するのは、始動フラグがセットさ
れている場合は、位置センサ信号Hsのハイ若しくはロ
ウレベルパルスの中間位相からモータ7の始動がスター
トするから(エッジまでの電気角は90度)である。
【0051】そして、マイコン9は、今回のカウント値
データTcをTxに代入すると(ステップB4)始動フ
ラグをクリアし(ステップB6)、ステップB7,B8
a及びB8bにおいて、ステップM5,M6a及びM6
bと同様に位置センサ信号Hsのレベルに応じて電気角
Pxを読み出す。ステップB8a若しくはB8bの実行
後は、メインルーチンにリターンする。
【0052】一旦割込み処理ルーチン(Sb)が実行さ
れると、ステップB6で始動フラグがクリアされたこと
により、マイコン9は、割込み処理ルーチン(Sa)の
ステップA2で「NO」と判断し、ステップA3及びA
4を実行する。マイコン9は、時間カウンタ13のカウ
ント値Tcを読み込んで(ステップA3)、(7)式に
よって電圧位相Pnを演算する。 Pn=Px+Pr+180×(Tc−Tx)/Ts …(7) 即ち、(7)式は、電気角Px及び電圧位相指令Pr
に、前回のルーチン(Sb)と今回のルーチン(Sa)
との実行時点間隔に相当する時間データ(Tc−Tx)
を電気角に換算する第3項を加えることで、今回のルー
チン(Sa)の実行時点における電圧位相Pnを求める
ものである。
【0053】そして、以降のステップA6〜A9におい
て演算を行うことによって、図2に示すように略正弦波
状の通電信号Du乃至Dwが形成されて、インバータ主
回路6に与えられる。また、割込み処理ルーチン(S
b)においても、始動フラグがクリアされたことにより
ステップB2で「NO」と判断し、ステップB5におい
て電気角180度相当の周期データTsが(8)式で求
められる。 Ts=Tc−Tx …(8)
【0054】即ち、100μs毎に割込み処理ルーチン
(Sa)が実行され、位置センサ信号のレベルが変化す
る電気角180度毎に割込み処理ルーチン(Sb)が実
行されることによって、モータ7の各相巻線7u乃至7
wには略正弦波状の通電信号Du乃至DwがPWM信号
として印加されるので、モータ7は、騒音や振動を発す
ることなく滑らかに回転駆動される。尚、割込み処理ル
ーチン(Sa)及び(Sb)は、通電信号形成部14に
対応する。
【0055】以上のように本実施例によれば、マイコン
9の停止信号形成部14は、外部より始動指令Stが与
えられると、モータ7のロータに取り付けられた位置セ
ンサ8が出力する位置センサ信号Hsのレベルに応じ
て、通電信号Du乃至Dwを2つの直流励磁パターン
1,2として形成し、インバータ主回路6に与えること
でモータ7を直流励磁するようにした。
【0056】即ち、室外側熱交換器に配置されるファン
10が、風などの外力を受けて回転している場合でも、
ロータを所定位置に停止させるブレーキトルクを作用さ
せるのに適切な直流励磁信号をロータの回転位置に応じ
て与えることができる。従って、外力が強く作用してお
り、従来のように1パターンの直流励磁信号を与えるだ
けではモータ7の回転を停止させることができなかった
場合でも、回転を停止させることが可能となり、モータ
7を使用可能とする環境条件をより拡大することができ
る。
【0057】また、外力の作用が比較的弱く、従来のよ
うに1パターンの直流励磁信号を与えても停止させるこ
とができる場合であっても、本実施例の方式によれば、
より小さな電圧の直流励磁によって停止させることがで
きるので、モータ7の巻線7u乃至7wに流れる電流値
を低下させることが可能となる。従って、ロータを構成
する永久磁石を減磁させてしまうことがない。加えて、
電流値が低下することによって、インバータ主回路6を
構成するトランジスタT1乃至T6には、容量が小さい
安価な素子を選択することができる。また、モータ7を
停止させるのに要する時間を短縮することができる。
【0058】更に、通電信号形成部14と停止信号形成
部15とをマイコン9上でソフトウエアによって構成
し、停止信号形成部15は、従来技術(例えば、特願平
9−96848号)のように1つの直流励磁パターンで
モータ7の回転を停止させるものに最小限の変更を加え
るだけで機能を実現することができるので、ROM11
の容量を余り増加させることなく、従来使用しているも
のと同規格のマイコンを使用することができる。従っ
て、ハードウエアのコストをアップをさせることがな
い。
【0059】そして、ロータを所定位置に停止させた後
に、通電信号形成部14が、ROM11に記憶されてい
る正弦波の電圧率データDbに基づいて通電信号Du乃
至Dwを形成し、インバータ主回路6に与えることで、
騒音や振動を生ずることなくモータ7を滑らかに回転駆
動することができる。
【0060】また、本実施例によれば、三相のモータ7
に対して1個の位置センサ8のみを設け、マイコン9
は、1つの位置センサ信号Hsに基づいて電圧位相Pn
を決定するようにしたので、位置センサ8の数を最小限
にして低コスト化を図ることができる。
【0061】図8乃至図10は本発明の第2実施例を示
すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付
して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明す
る。電気的構成を示す図8において、第2実施例の構成
は、第1実施例の停止信号形成部15を擁するマイコン
9が、停止信号形成部(停止信号形成手段)15aを擁
するマイコン9aに置き換わったものであり、その他の
構成は第1実施例と同様である。
【0062】次に、第2実施例の作用について図9及び
図10をも参照して説明する。メインルーチンのフロー
チャートを示す図9において、マイコン9aは、外部よ
り始動指令Stが与えられ、ステップM5で位置センサ
信号Hsのレベルを参照すると、そのレベルのハイ
(H),ロウ(L)に応じてステップM18a,M18
bに移行し、電圧指令Daを計算式(5)に入力する。
【0063】例えば、電圧指令Daの指令値が外部より
“50”で与えられている場合、Hs=Hに対応するス
テップM18aでは、その指令値“50”をそのまま入
力する。一方、Hs=Lに対応するステップM18bで
は、その指令値“50”の1/10である“5”を入力
する。
【0064】そして、次のステップM19において、マ
イコン9aは、電気角PxをROM11より読み出して
決定するが、第2実施例では、電気角Pxは、位置セン
サ信号Hsのレベルにかかわらず固定された値(例え
ば、Px=60)とする。それから、次のステップM2
0において、マイコン9aは、第1実施例のステップM
7と同様にして電圧位相を決定すると、ステップM9に
移行する。
【0065】即ち、第2実施例では、電圧位相Pnに応
じた直流励磁パターンとしては一種類であり、位置セン
サ信号Hsのレベル(ロータの回転位置)に応じて電圧
指令Daの指令値を変化させるようになっている。そし
て、Hs=Hの場合は比較的強い直流励磁信号を与え、
Hs=Lの場合は比較的弱い直流励磁信号を与える。
【0066】例えば、Px=60で計算された電圧位相
Pnに基づいて直流励磁信号の電圧率データDbが与え
られた場合、電圧指令Daの指令値に応じて、通電信号
Du,Dv,Dwの値は以下に示すように変化する。 Pn Db | Da=50 Da=5 U相 330 −64 | Du 115 126 V相 210 −64 | Dv 115 126 W相 90 127 | Dw 152 130
【0067】従って、図10に示すように、位置センサ
信号Hsがハイレベルの時は比較的強い直流励磁を行
い、位置センサ信号Hsがロウレベルの時は比較的弱い
直流励磁を行う。即ち、位置センサ信号Hsがロウレベ
ルの時にハイレベルの時と同じパターンで直流励磁を行
うと、前述したように、モータ7を加速させるトルクを
作用させることになるので、この期間は比較的弱い直流
励磁を行ってモータ7を加速させないようにする。尚、
ステップM5,M9〜M13,M18〜M20は、通電
信号形成部15aに対応する。
【0068】以上のように第2実施例によれば、マイコ
ン9aの停止信号形成部15aは、ロータの回転位置に
応じてモータ7の巻線7u乃至7wに与える直流励磁の
強度を変化させるようにしたので、直流励磁ではモータ
7を加速させるトルクが作用する回転位置の場合に、そ
の加速を強める信号を与えることがないので、第1実施
例と略同様の効果が得られる。
【0069】図11乃至図13は本発明の第3実施例を
示すものであり、第2実施例と同一部分には同一符号を
付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明
する。電気的構成を示す図11において、第3実施例の
構成は、第2実施例の停止信号形成部15aを擁するマ
イコン9aが、停止信号形成部(停止信号形成手段)1
5bを擁するマイコン9bに置き換わったものであり、
その他の構成は第2実施例と同様である。
【0070】次に、第3実施例の作用について図12及
び図13をも参照して説明する。メインルーチンのフロ
ーチャートを示す図12において、マイコン9bは、外
部より始動指令Stが与えられ、ステップM5で位置セ
ンサ信号Hsのレベルを参照し、そのレベルがハイ
(H)である場合は,第2実施例と同様にステップM1
8aに移行する。そして、位置センサ信号Hsのレベル
がロウ(L)である場合は、「通電信号Du=Dv=D
w=0を出力」のステップM21に移行する。
【0071】即ち、第3実施例では、図13に示すよう
に、位置センサ信号Hsがロウレベルの時は、モータ7
を直流励磁する代わりに、通電信号Du,Dv,Dwを
ゼロレベルで出力することによって、インバータ主回路
6の下アーム側のトランジスタT4乃至T6を100%
デューティでオンにすることで、各相巻線7u,7v,
7w間を短絡する。そして、ファン10が外力を受けて
モータ7が回転する場合に発生する電力を、巻線7u,
7v,7wのインピーダンスにより消費させて制動をか
けるようにする。
【0072】従って、ステップM13で所定時間が経過
するまでは、モータ7の巻線7u,7v,7wに対して
は、位置センサ信号Hsのレベルがハイの期間は直流励
磁、レベルがロウの期間は短絡制動というように、両者
が交互に行われる。尚、ステップM5,M9〜M13,
M18a〜M21は、通電信号形成部15bに対応す
る。
【0073】以上のように第3実施例によれば、マイコ
ン9bの停止信号形成部15bは、ロータの回転位置に
応じて、モータ7の巻線7u,7v,7wに直流励磁と
短絡制動とを交互に行うようにしたので、モータ7を加
速させるトルクが作用する回転位置の場合には、直流励
磁を行う代わりに短絡制動を行うことによって、第1実
施例と同様の効果が得られる。
【0074】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。モータ7に対してブレーキトルクが
作用しない回転位置(Hs=L)の期間は、ステップM
2のように指令信号Soを停止信号として出力し、イン
バータ主回路6のトランジスタT1乃至T6を全てオフ
状態としても良い。ステップM13において、ロータが
停止するのに十分と推定される所定時間の経過を待つの
に代えて、例えば、位置センサ信号Hsに基づいてモー
タ7の回転数を検出し、その回転数が所定値以下となっ
た場合にステップM14に移行するようにしても良い。
また、位置センサ信号Hsのパルス入力間隔が、一定時
間よりも拡がった場合にステップM14に移行しても良
い。
【0075】例えば、モータ7の回転数及び回転方向に
応じて、モータ7を停止させるべきか否かを判断しても
良い。例えば、モータ7が比較的低速に回転している場
合や、比較的高速に回転している場合であっても正転し
ている場合は、モータ7を停止させることなく直ぐに駆
動しても問題はないので、モータ7の回転数が所定値以
上の場合、また、モータ7が逆転している場合にだけ停
止させるようにしても良い。その際、モータ7の回転数
は、上述のように一定時間内における位置センサ信号H
sの入力数で検出するができ、回転方向の判定方式とし
ては、位置センサ信号Hsがハイ,ロウレベルを示す夫
々の期間において、電流信号Siが出力されるまでの時
間TH,TLの長短に応じて決定することが可能である
(詳細は、特願平9−96848号参照)。
【0076】位置センサ8の数は、三相のモータ7に対
して1個であるものに限らず、2個であっても良い。位
置情報出力手段は、位置センサ8に限ることなく、例え
ば、ブラシレスモータが回転することにより各相巻線に
発生する誘起電圧を分圧抵抗で検出し、その誘起電圧の
極性に応じてモータをセンサレス駆動するものにおいて
は、誘起電圧を検出するための検出回路であっても良
い。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明のインバータ
装置及びブラシレスファンモータによれば、停止信号形
成手段は、位置情報出力手段によって出力された位置情
報信号に基づいて、ロータの回転位置に応じた適切な停
止用通電信号を複数パターン形成してインバータ主回路
に出力する。具体的には、停止用通電信号として、複数
パターンの直流励磁信号を形成したり、複数の直流励磁
信号をそれらの直流励磁強度が異なるように形成し、ま
た、直流励磁信号とブラシレスモータの複数相巻線を短
絡するための巻線短絡信号とを形成するようにした。
【0078】従って、始動開始前に回転しているブラシ
レスモータのロータを所定位置に停止させるため、例え
ば、特定パターンの直流励磁信号を与えてもロータを停
止させることができない場合に、従来のように前記直流
励磁信号パターンをそのまま出力し続けることで、ブレ
ーキトルクが作用せずロータを加速させるトルクが作用
してしまうことを本発明によれば防止することができ
る。
【0079】そして、本発明によれば、ロータの回転位
置に応じて、常に、ロータを所定位置に停止させるブレ
ーキトルクを作用させるのに適切な直流励磁信号をイン
バータ主回路に与えることができるので、ロータを所定
位置に確実に停止させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電気的構成の機能ブ
ロック図
【図2】ROMに記憶されている電圧率データを示す図
【図3】マイクロコンピュータにより実行されるメイン
ルーチンの処理内容を示すフローチャート
【図4】割込み処理(Sa)の処理内容を示すフローチ
ャート
【図5】割込み処理(Sb)の処理内容を示すフローチ
ャート
【図6】ROMに記憶されている電気角Pxのデータ内
容を示す図
【図7】ブラシレスモータが外力の作用で逆転している
場合の、各信号波形のタイミングチャート
【図8】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図9】図3相当図
【図10】図7相当図
【図11】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図12】図3相当図
【図13】図7相当図
【符号の説明】
6はインバータ主回路、7はブラシレスモータ、7u,
7v,7wは巻線、8は位置センサ(位置情報出力手
段)、9,9a,9bはマイクロコンピュータ、10は
ファン、11はROM(記憶手段)、14は通電信号形
成部(通電信号形成手段)、15,15a,15bは停
止信号形成部(停止信号形成手段)を示す。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータの複数相巻線に通電を
    行うインバータ主回路と、 前記ブラシレスモータのロータの回転位置情報を得て位
    置情報信号を出力する位置情報出力手段と、 この位置情報出力手段によって出力された前記位置情報
    信号に基づいて通電信号を形成し、前記インバータ主回
    路に出力する通電信号形成手段と、 前記位置情報出力手段によって出力された前記位置情報
    信号に基づいて、前記ブラシレスモータの回転を停止さ
    せるための停止用通電信号を複数パターン形成して前記
    インバータ主回路に出力する停止信号形成手段とを備え
    てなることを特徴とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 停止信号形成手段は、停止用通電信号と
    して複数パターンの直流励磁信号を形成して出力するこ
    とを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  3. 【請求項3】 停止信号形成手段は、複数の直流励磁信
    号を、それらの直流励磁強度が異なるように形成して出
    力することを特徴とする請求項2記載のインバータ装
    置。
  4. 【請求項4】 停止信号形成手段は、停止用通電信号と
    して、直流励磁信号と、ブラシレスモータの複数相巻線
    を短絡するための巻線短絡信号とを形成して出力するこ
    とを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  5. 【請求項5】 通電信号形成手段は、記憶手段に記憶さ
    れている電圧率データに基づいて、正弦波の電圧率を有
    する通電信号を形成することを特徴とする請求項1乃至
    4の何れかに記載のインバータ装置。
  6. 【請求項6】 位置情報出力手段は、ブラシレスモータ
    の巻線相数よりも少ない数の位置センサによって構成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記
    載のインバータ装置。
  7. 【請求項7】 ファンを回転駆動するブラシレスモータ
    と、 このブラシレスモータの複数相巻線に通電を行うインバ
    ータ主回路と、 前記ブラシレスモータのロータの回転位置情報を得て位
    置情報信号を出力する位置情報出力手段と、 この位置情報出力手段によって出力された前記位置情報
    信号に基づいて通電信号を形成し、前記インバータ主回
    路に出力する通電信号形成手段と、 前記位置情報出力手段によって出力された前記位置情報
    信号に基づいて、前記ブラシレスモータの回転を停止さ
    せるための停止用通電信号を複数パターン形成して前記
    インバータ主回路に出力する停止信号形成手段とを備え
    てなることを特徴とするブラシレスファンモータ。
  8. 【請求項8】 停止信号形成手段は、停止用通電信号と
    して複数パターンの直流励磁信号を形成して出力するこ
    とを特徴とする請求項7記載のブラシレスファンモー
    タ。
  9. 【請求項9】 停止信号形成手段は、複数の直流励磁信
    号を、それらの直流励磁強度が異なるように形成して出
    力することを特徴とする請求項8記載のブラシレスファ
    ンモータ。
  10. 【請求項10】 停止信号形成手段は、停止用通電信号
    として、直流励磁信号と、ブラシレスモータの複数相巻
    線を短絡するための巻線短絡信号とを形成して出力する
    ことを特徴とする請求項7記載のブラシレスファンモー
    タ。
  11. 【請求項11】 通電信号形成手段は、記憶手段に記憶
    されている電圧率データに基づいて、正弦波の電圧率を
    有する通電信号を形成することを特徴とする請求項7乃
    至10の何れかに記載のブラシレスファンモータ。
  12. 【請求項12】 位置情報出力手段は、ブラシレスモー
    タの巻線相数よりも少ない数の位置センサによって構成
    されていることを特徴とする請求項7乃至11の何れか
    に記載のブラシレスファンモータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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