JP6211135B1 - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】追加の装置を必要とせずに、モータ制御で使用される相電流を用いて位相誤差補正を行う。【解決手段】モータ制御装置は、モータ1の回転角度を検出する回転角度検出部3と、モータ1の各相の相電流を検出する相電流検出部2と、相電流検出部2が検出した相電流に基づいて、回転角度検出部3が検出した回転角度を補正して、位相補正回転角度を出力する位相補正部4と、位相補正部4によって得られた位相補正回転角度と相電流検出部2が検出した相電流とに基づいて、モータ1の制御を行う制御部7とを備えている。位相補正部4は、モータ1の回転角度に位相誤差が発生していない場合の相電流を相電流理論値として算出しておき、モータ端を短絡させた状態で相電流検出部2が検出した相電流と相電流理論値との差に基づいて位相誤差補正値を算出して回転角度に位相補正を行った位相補正回転角度を出力する。【選択図】図1

Description

本発明はモータ制御装置に関し、特に、モータ制御において回転角度検出部が検出するモータ回転角度の位相誤差を補正するモータ制御装置に関する。
モータは、ステータとロータとから構成される。そして、モータ制御においては、ステータ側に設置されているコイルを通電することで励磁させ、ロータの磁石との吸引・反発を繰り返すことで、ロータを回転させる。
また、モータ制御は、モータの回転軸に取り付けられた回転角度検出部によって得られるロータの回転位置に基づき、モータに接続されるインバータ内のスイッチ素子を切り替えることで、ステータのコイルの通電方向制御を行っている。
ステータのコイルは、コイルを通電させることで電磁石となり、通電方向によって極性が変わる。ステータの電磁石の極性を、ロータの磁石に対し、吸引・反発するように通電方向を制御するためには、ロータの回転位置に対するステータの位相差を把握しなければならない。
ロータの回転位置は、回転角度検出部によって得られる。しかしながら、回転角度検出部の取付け誤差等により、回転角度検出部が検出するロータの回転位置(角度情報)と実際に組付けられたロータの回転位置とに角度ズレが生じ場合がある。そのため、本来把握したいロータの回転位置に対するステータの位相と回転角度検出部から得られる角度情報の位相との間には、位相の誤差(以下、位相誤差と呼ぶ)が発生する場合がある。位相誤差が発生した状態では、回転角度検出部の出力値が不正確なものとなってしまい、モータの制御に悪影響を及ぼす。そこで、位相誤差を補正するモータ制御装置が必要となる。
この種のモータ制御装置として、モータの誘起電圧とモータの回転角度とから位相誤差を検出し、検出された位相誤差を補正してモータ制御をする方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008―236959号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1に記載の方法によれば、誘起電圧を検出するために、誘起電圧を検出するための装置を必要とする。一方、ハイブリッドカーなどに搭載されているモータ制御装置には、燃費向上の観点から軽量化が求められる。しかしながら、特許文献1は、誘起電圧を検出するための装置を追加で取り付けなければ、位相誤差補正を実施することができないため、軽量化が図れないという課題があった。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、追加の装置を必要とせずに、モータ制御で使用される相電流を用いて位相誤差補正を行う、モータ制御装置を得ることを目的とする。
本発明は、U相、V相、W相の3相からなるモータの回転角度を検出する回転角度検出部と、前記モータの各相の相電流を検出する相電流検出部と、前記相電流検出部が検出した前記相電流に基づいて、前記回転角度検出部が検出した前記回転角度を補正して、位相補正回転角度を出力する位相補正部と、前記位相補正部によって得られた前記位相補正回転角度と前記相電流検出部が検出した前記相電流とに基づいて、前記モータの制御を行う制御部とを備え、前記位相補正部は、前記モータの回転角度に位相誤差が発生していない場合の相電流を相電流理論値として算出しておき、前記モータ端を短絡させた状態で前記相電流検出部が検出した相電流と前記相電流理論値との差に基づいて位相誤差補正値を算出し、前記位相誤差補正値を用いて前記回転角度に位相補正を行った前記位相補正回転角度を出力する、モータ制御装置である。
本発明に係るモータ制御装置によれば、相電流検出部が検出した相電流から位相誤差補正値を算出し、回転角度検出部が検出する回転角度の位相誤差を補正することで、回転角度検出部が検出する回転角度に位相誤差がある場合でも、誘起電圧を検出する追加の装置を設置する必要もなく、モータ制御装置の軽量化を図りながら、位相誤差補正を行った回転角度にて良好なモータ制御を行うことができる。
本発明の実施の形態1に係るモータ制御装置の構成を示したブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るモータ制御装置のモータ端が短絡した状態を説明する説明図である。 本発明の実施の形態1に係るモータ制御装置のモータ端が短絡した他の状態を説明する説明図である。 本発明の実施の形態1に係るモータ制御の処理の流れを示したフローチャートである。
以下、本発明に係るモータ制御装置の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図面中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るモータ制御装置の構成を示したブロック図である。本実施の形態1におけるモータ制御装置は、モータ1、相電流検出部2、回転角度検出部3、位相補正部4、スイッチング部5、および、制御部7より構成されている。モータ制御装置は、電源6に接続されて用いられる。
以下、これらの各構成について説明する。
モータ1は、U相、V相、W相からなる3相モータから構成されている。
相電流検出部2は、モータ1のU相、V相、W相の各相に取り付けられた相電流検出器CTu、CTv、CTwから構成され、U相、V相、W相の各相の相電流を検出する。相電流検出部2は、検出した相電流を、位相補正部4および制御部7に出力する。
回転角度検出部3は、モータ1の回転軸に取り付けられ、モータ1の回転角度を検出して、位相補正部4に回転角度を出力する。
位相補正部4は、相電流検出部2から入力される相電流に基づいて位相誤差補正値を算出し、位相誤差補正値を用いて、回転角度検出部3から入力される回転角度を補正して、制御部7に位相補正回転角度を出力する。位相誤差補正値については後述する。
スイッチング部5は、モータ1のU相、V相、W相の各相に対して設けられた3つのスイッチ体が3並列接続されて構成されている。各スイッチ体においては、U相、V相、W相の各相ごとに、第1のスイッチ素子UH,VH,WHと、第2のスイッチ素子UL,VL,WLとが、それぞれ、直列に接続され、さらに、それらの第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子との各接続点が、モータ1のU相、V相、W相の各相にそれぞれ接続されている。第1のスイッチ素子UH,VH,WHおよび第2のスイッチ素子UL,VL,WLは、制御部7からの制御信号に従って、ON/OFFの切り替えを行うことで、モータ1のU相、V相、W相の各相への電流通電経路を切り替える。
電源6は、正端子と負端子とを有している。電源6の正端子は、第1のスイッチ素子UH,VH,WHに接続されている。また、電源6の負端子は、第2のスイッチUL,VL,WLに接続されている。第1のスイッチ素子UH,VH,WHの少なくとも1つと第2のスイッチUL,VL,WLの少なくとも1つがONのとき、電源6はモータ1へ電流を供給する。
制御部7は、位相補正部4から入力される位相補正回転角度と相電流検出部2から入力される相電流とを用いて、スイッチンング部5の電流通電経路の切り替えを制御することでモータ制御を行う。
ここで、位相補正部4が算出する位相誤差補正値について説明する。
ハイブリッドカーなどの車両は、モータ1とガソリンエンジンとを併用するため、モータ1の駆動制御を行っていない場合でも、ガソリンエンジンの駆動によりロータが回転している。
このとき、モータ1においては、モータ1のステータのコイルに、電磁誘導により、誘導起電圧eが発生する。コイルは、インダクタンスLと内部抵抗Rとから構成されている。そのため、コイルは、誘導起電圧eとインダクタンスLおよび内部抵抗Rとが直列に接続された等価回路となる。
また、誘導起電圧e[V]は、角速度ω[rad/s]および磁束φ[wb]を用いて下式(1)で示される。
Figure 0006211135
上記から、角速度ω[rad/s]、磁束Φ[wb]、d軸モータ端電圧Vd[V]、q軸モータ端電圧Vq[V]、内部抵抗R[Ω]、d軸インダクタンスLd[H]、q軸インダクタンスLq[H]、d軸相電流id[A]、q軸相電流iq[A]とすれば、モータ1をdq軸で表現したモータ電圧方程式を用いて、d軸モータ端電圧Vd[V]及びq軸モータ端電圧Vq[V]は、下式(2)で示される。
Figure 0006211135
このとき、モータ端を短絡(各相の電位差が0V)させる。ここで、短絡させる方法について説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係るモータ制御装置のモータ端が短絡した状態を示した図である。図2においては、制御部7が、スイッチング部5の第1のスイッチ素子UH,VH,WHをOFF、第2のスイッチ素子UL,VL,WLをONにしている。これにより、モータ1のモータ端を短絡させることができる。
また、図3は、本発明の実施の形態1に係るモータ制御装置のモータ端が短絡した状態の他の例を示した図である。図3においては、制御部7が、スイッチング部5の第1のスイッチ素子UH,VH,WHをON、第2のスイッチ素子UL,VL,WLをOFFにしている。こうすることでも、モータ1のモータ端を短絡させることができる。
モータ端を短絡している場合、d軸モータ端電圧Vdおよびq軸モータ端電圧Vqはそれぞれ0Vとなるので、上式(2)は、下式(3)で示される。
Figure 0006211135
式(3)を変形すれば、下式(4)が得られる。
Figure 0006211135
ここで、内部抵抗R、d軸インダクタンスLd、および、q軸インダクタンスLqは、モータ特性により算出可能である。また、角速度ωは、モータ1の回転数により算出可能である。さらに、磁束Φは、モータ1のモータ構造により算出可能である。従って、位相誤差がないときのd軸相電流idおよびq軸相電流iqは、式(4)にて、机上で算出可能である。なお、以下では、モータ特性とモータ構造とを、あわせて、モータ1の設計値と呼ぶ。
そして、d軸相電流id及びq軸相電流iqを、モータ回転角度θ[rad]を用いて3相電流に変換すると、U相電流Iu、V相電流Iv、W相電流Iwの3相電流は、下式(5)により示される。
Figure 0006211135
上述したように、d軸相電流id、q軸相電流iq、角速度ω、内部抵抗R、d軸インダクタンスLd、及び、q軸インダクタンスLqは、机上算出可能な値であるため、モータ回転角度θの位相誤差がない各相電流Iu、Iv、Iwは、モータ1の回転数とモータ1の設計値とに基づいて、式(5)から算出できる。こうして、式(5)により算出した各相電流Iu、Iv、Iwを、以下では、「位相誤差がない各相電流Iu、Iv、Iw」または「各相電流Iu、Iv、Iwの理論値」と呼ぶこととする。
ここで、位相誤差補正を実施した場合の各相電流Iu’、Iv’、Iw’を考える。各相電流Iu’、Iv’、Iw’は、位相誤差θe[rad]、および、位相誤差補正値θcal[rad]を用いて、下式(6)で示される。
Figure 0006211135
位相誤差θe=θcalとなる場合、式(6)は式(5)と一致するため、各相電流Iu’、Iv’、Iw’は、位相誤差がない各相電流となる。従って、位相誤差がない相電流Iu、Iv、Iwに対し、位相誤差補正後の相電流Iu’、Iv’、Iw’が、Iu=Iu’、Iv=Iv’、Iw=Iw’となるように、位相誤差補正値θcalを算出すればよい。
このように、モータ1のモータ端を0Vとすれば、相電流検出部2から検出されるU相、V相、W相の各相電流を用いて、位相誤差補正値θcalを算出することができる。そのため、角度検出部3が検出する回転角度に対し、位相誤差θeを相殺するように、位相誤差補正値θcalを加算することにより、位相誤差のないモータ回転角度θ(位相補正回転角度)を得ることができる。
続いて、本発明の実施の形態1に係るモータ制御について説明する。図4は、実施の形態1に係るモータ制御の処理の流れを示したフローチャートである。
本発明の実施の形態1に係るモータ制御は、下記手順により、実施する。
(手順0):位相補正部4は、式(5)を用いて、モータ1の回転角度θの位相誤差がない各相電流Iu、Iv、Iwを算出する(ステップS1)。
(手順1):制御部7は、図2に示すように、スイッチング部5の第1のスイッチ素子UH、VH、WHをOFF、第2のスイッチ素子UL、VL、WLをONとし、モータ1のモータ端を短絡状態(0V)とする(ステップS2)。
(手順2):位相補正部4は、モータ端を短絡にした状態で、相電流検出部2により、各相電流の値を検出する(ステップS3)。
(手順3):位相補正部4は、ステップS1で算出した各相電流と、ステップS3で検出した各相電流との差に基づいて、位相誤差補正値を算出する(ステップS4)。
(手順4):位相補正部4は、回転角度検出部3から入力される回転角度に、上記の(手順3)で算出された位相誤差補正値を加算して、位相補正回転角度を算出して制御部7に出力する(ステップS5)。
(手順5):制御部7は、位相補正部4から入力される位相補正回転角度および相電流検出部2から入力される相電流から、スイッチング部5のスイッチ素子UH、VH、WH、UL、VL、WLをON/OFF制御し、電源6からモータ1へ供給される電流の電流通電経路を切り替え、モータ制御を行う(ステップS6)。
(手順6):(手順4)及び(手順5)を繰り返す。
このように、実施の形態1に係るモータ制御装置を用いれば、モータ1のモータ端を短絡させた状態で相電流検出部2が検出した相電流に基づいて、位相誤差補正値を算出し、当該位相誤差補正値を用いて角度検出部3が検出する回転角度の位相誤差を補正することで、誘起電圧を検出するための追加の装置を設けることもなく、角度検出部3が検出する回転角度に位相誤差がある場合でも、当該位相誤差の補正を行った回転角度を用いて、モータ制御を行うことができる。
ここで、モータ1が高回転時の場合について説明する。はじめに、モータ1の回転数をN[rmp]、極数をp[極対]とすれば、周波数f[Hz]は下式(7)にて示される。
Figure 0006211135
従って、式(7)から明らかなように、回転数Nが高い程、周波数fは高くなる。また、角速度ωは、ω=2πfで示される。そして、d軸インダクタンスLd、および、q軸インダクタンスLqのインピーダンスは、それぞれ、ωLdおよびωLqで示される。そのため、ωLd=2πf・Ld=2π×(N・p/120)×Ld、および、ωLq=2πf・Lq=2π×(N・p/120)×Lqとなり、ωLdおよびωLqはNに比例するので、モータ1が高回転の状態では、内部抵抗Rのインピーダンスと、d軸インダクタンスLd及びq軸インダクタンスLqのインピーダンスωLd,ωLqとの関係は、下式(8)にて示される。
Figure 0006211135
従って、モータ1が高回転の状態とは、内部抵抗Rのインピーダンスが、d軸インダクタンスLd及びq軸インダクタンスLqのインピーダンスωLd,ωLqよりも、圧倒的に小さく、内部抵抗Rが0として扱える回転数Nを示す。
ここで、式(8)を式(3)に適用した場合、内部抵抗Rを0として扱うので、下式(9)が得られる。
Figure 0006211135
式(9)を変形すると、下式(10)が得られる。
Figure 0006211135
ここで、式(6)における下式(11)部分に注目する。
Figure 0006211135
上述したように、モータ1の高回転時は、式(8)となるため、式(11)は0となる。従って、式(10)を式(6)に代入し、且つ、式(11)を0とすれば、モータ1の高回転時に位相誤差補正を実施した場合の各相電流Iu’、Iv’、Iw’は、下式(12)が得られる。
Figure 0006211135
ここで、式(12)における下式(13)部分は、各相電流Iu’、Iv’、Iw’の振幅を示す。
Figure 0006211135
従って、位相を示すcos内の項には角速度ω、磁束Φ、内部抵抗R、d軸インダクタンスLd、および、q軸インダクタンスLqが存在しない。
つまり、モータ1の高回転時には、位相誤差補正値θcalを算出するにあたり、実際に回転させるモータ1の磁束Φ、内部抵抗R、d軸インダクタンスLd、q軸インダクタンスLqと、机上計算で用いたモータの磁束Φ、内部抵抗R、d軸インダクタンスLd、q軸インダクタンスLqとに差異がある場合でも、精度よく、位相誤差θeを補正する位相誤差補正値θcalを得ることができる。
また、高回転時でも、位相誤差がない相電流Iu、Iv、Iwと、位相誤差補正後の相電流Iu’、Iv’、Iw’とが、Iu=Iu’、Iv=Iv’、Iw=Iw’となるように、位相誤差補正値θcalを算出するとしたが、必ずしも、Iu=Iu’、Iv=Iv’、Iw=Iw’となるように、位相誤差補正値θcalを設定しなくてもよい。
相電流の制御をすることで、モータ1のトルクの制御を行っているが、要求されるトルク精度はモータ1を搭載した製品により異なる。従って、モータ1を搭載した製品のトルク精度を相電流制御精度に換算し、前記精度となるようなIとI’との差aに基づき、Iu=Iu’±a、Iv=Iv’±a、Iw=Iw’±aが成り立つように、位相誤差補正値精度±a’を設定すればよい。すなわち、位相誤差補正値はθcal±a’に設定すればよい。
次に、本発明の実施の形態1に係るモータ制御装置のハードウエア構成について説明する。本発明の実施の形態1においては、相電流検出部2を電流センサから構成し、回転角度検出部3をレゾルバから構成する。また、スイッチング部5は、インバータから構成する。また、位相補正部4および制御部7は、マイコンから構成される。マイクロコンピュータは、プロセッサとメモリとを有する。位相補正部4および制御部7は、プロセッサがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、実現される。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して、位相補正部4および制御部7の機能を実行してもよい。
また、モータ制御を行う場合では、モータ1、相電流検出部2、回転角度検出部3、スイッチング部5、電源6、および、制御部7を用いて行われる。
前述したように、位相補正部4および制御部7は共にマイコンで実現可能であるため、位相補正部4および制御部7を、共通の1つのマイコンから構成するようにしてもよい。
従って、本発明は、既存のモータ制御装置に変形を加えることなく、位相誤差補正を行った角度情報にてモータ制御を行うことができるという効果がある。
以上、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
以上のように、本発明の実施の形態1に係るモータ制御装置は、U相、V相、W相の3相からなるモータ1の回転角度を検出する回転角度検出部3と、モータ1の各相の相電流を検出する相電流検出部2と、相電流検出部2が検出した相電流に基づいて、回転角度検出部3が検出した回転角度を補正して、位相補正回転角度を出力する位相補正部4と、位相補正部4によって得られた位相補正回転角度と相電流検出部2が検出した相電流とに基づいて、モータ1の制御を行う制御部7とを備えている。このとき、位相補正部4は、モータ1の回転角度に位相誤差θeが発生していない場合の相電流を相電流理論値として算出しておく。そうして、制御部7により、モータ1のモータ端を短絡させ、モータ1のロータをガソリンエンジンの駆動により回転させることで発生するステータのコイルの誘導起電圧により発生する相電流を、相電流検出部2により検出する。位相補正部4は、検出した相電流と相電流理論値との差に基づいて位相誤差補正値θcalを算出し、位相誤差補正値θcalを用いて、回転角度検出部3が検出した回転角度に位相補正を行った位相補正回転角度を出力する。制御部7は、こうして位相補正部4によって得られた位相補正回転角度と、相電流検出部2が検出した相電流とに基づいて、モータ1の制御を行う。実施の形態1においては、このように、モータ1のモータ端を短絡させた状態で相電流検出部2が検出した相電流から位相誤差補正値θcalを算出し、回転角度検出部3が検出した回転角度を補正するようにしたので、回転角度検出部3が検出した回転角度に位相誤差θeがある場合においても、位相誤差補正を行った回転角度でモータ制御を行うことができるため、位相誤差θeの影響を受けない、良好なモータの制御を行うことができる。また、実施の形態1では、特許文献1のように、位相誤差補正の際に、モータ1の誘起電圧を用いないため、モータ1の誘起電圧を検出するための追加の装置が不要となり、モータ制御装置の軽量化、小型化、低コスト化が実現できる。
また、本発明の実施の形態1においては、位相補正部4が、位相誤差補正値θcalの算出を、モータ1の内部抵抗Rのインピーダンスよりもモータ1のインダクタンスのインピーダンスが大きくなる範囲の回転数でモータ1が回転している状態で実施するようにしてもよい。すなわち、位相補正部4が、モータ1の高回転時に、位相誤差補正値θcalの算出を行うようにしてもよい。その場合には、上述したように、実際に回転させるモータ1の磁束Φ、内部抵抗R、d軸インダクタンスLd、q軸インダクタンスLqと、机上計算で用いたモータの磁束Φ、内部抵抗R、d軸インダクタンスLd、q軸インダクタンスLqとに差異がある場合でも、精度よく、位相誤差θeを補正するための位相誤差補正値θcalを得ることができるので、より精度の高い位相誤差補正値θcalを求めることができる。
1 モータ、2 相電流検出部、3 回転角度検出部、4 位相補正部、5 スイッチング部、6 電源、7 制御部。

Claims (5)

  1. U相、V相、W相の3相からなるモータの回転角度を検出する回転角度検出部と、
    前記モータの各相の相電流を検出する相電流検出部と、
    前記相電流検出部が検出した前記相電流に基づいて、前記回転角度検出部が検出した前記回転角度を補正して、位相補正回転角度を出力する位相補正部と、
    前記位相補正部によって得られた前記位相補正回転角度と前記相電流検出部が検出した前記相電流とに基づいて、前記モータの制御を行う制御部と
    を備え、
    前記位相補正部は、
    前記モータの回転角度に位相誤差が発生していない場合の相電流を相電流理論値として算出しておき、前記モータのモータ端を短絡させた状態で前記相電流検出部が検出した相電流と前記相電流理論値との差に基づいて位相誤差補正値を算出し、前記位相誤差補正値を用いて前記回転角度に位相補正を行った前記位相補正回転角度を出力する、
    モータ制御装置。
  2. 前記位相補正部は、
    前記位相誤差補正値の算出を、前記モータの内部抵抗のインピーダンスよりも前記モータのインダクタンスのインピーダンスが大きくなる回転数で前記モータが回転している状態で実施する、
    請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子とが直列に接続され、前記第1のスイッチ素子と前記第2のスイッチ素子との接続点が前記モータの各相にそれぞれ接続された3つのスイッチ体を並列接続させたスイッチング部
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記スイッチング部の前記第1のスイッチ素子と前記第2のスイッチ素子のONおよびOFFを制御することで、前記モータの制御を行うものであって、
    前記制御部は、各前記スイッチ体の前記第1のスイッチ素子をOFF、前記第2のスイッチ素子をONとすることで、前記モータ端を短絡させる、
    請求項1または2に記載のモータ制御装置。
  4. 第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子とが直列に接続され、前記第1のスイッチ素子と前記第2のスイッチ素子との接続点が前記モータの各相にそれぞれ接続された3つのスイッチ体を並列接続させたスイッチング部
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記スイッチング部の前記第1のスイッチ素子と前記第2のスイッチ素子のONおよびOFFを制御することで、前記モータの制御を行うものであって、
    前記制御部は、各前記スイッチ体の前記第1のスイッチ素子をON、前記第2のスイッチ素子をOFFとすることで、前記モータ端を短絡させる、
    請求項1または2に記載のモータ制御装置。
  5. 前記相電流理論値は、前記モータの設計値および前記モータの回転数に基づいて算出される、
    請求項1から4までのいずれか1項に記載のモータ制御装置。
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