JPWO2012150633A1 - 車両用シート及びシートバックボード - Google Patents
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Abstract
Description
以下、図1〜図7を用いて、本発明に係る車両用シートの第1実施形態について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印FRは車両前方向を示しており、矢印UPは車両上方向を示しており、矢印Wは車両幅方向を示している。また、本実施形態に係る車両用シートの前後方向、上下方向、及び幅方向(左右方向)は、車両の前後方向、上下方向、及び幅方向(左右方向)と一致している。
<全体構成>
図1には、本実施形態に係る車両用シート10の背もたれであるシートバック12の分解斜視図が示されている。なお、図1では、各構成要素を見る角度を若干変えて描いている。また、図4には、車両用シート10の縦断面図が示されている。これらの図に示されるように、車両用シート10は、乗員が着座するシートクッション11(図4参照)と、シートクッション11の後端部に傾倒可能に支持されたシートバック12と、シートバック12の上端部に上下動可能に支持された図示しないヘッドレストと、によって構成されている。なお、各図中に適宜示される矢印Aは、シートバック12の前方向を示しており、矢印Bは、シートバック12の高さ方向を示している。また、シートバック12の幅方向は、車両幅方向(シート幅方向)Wと一致している。
<シートバックフレーム14の構成>
図1〜図4に示されるように、シートバックフレーム14は、正面視(車両の正面から見た場合を指す。)において、矩形枠状に形成されている。具体的には、シートバック幅方向に対向して配置された左右一対のサイドフレーム26と、左右のサイドフレーム26の上端部同士を繋ぐ逆U字状のアッパフレーム28と、左右のサイドフレーム26の下端部同士をシートバック幅方向に繋ぐロアフレーム30と、によって構成されている。上記シートバック12はアッパフレーム28も含めて4つの部材がすべてプレス成形によって製作されているが、他のフレーム構造を採用してもよい。例えば、アッパフレームのみを逆U字状に曲げたパイプ材で構成してもよいし、アッパフレームと左右一対のサイドフレームを逆U字状に曲げた一つのパイプ材で構成してもよい。
<シートバックボード16の構成>
次に、本実施形態に係る車両用シート10の要部を構成するシートバックボード16の構成について詳細に説明する。図1〜図4(特に図1及び図2)に示されるように、シートバックボード16は、樹脂の板材で形成されると共にシートバックフレーム14の背面側に配置されたバックボード部36と、樹脂製とされてバックボード部36に一体に設けられると共に左右一対のサイドフレーム26に支持されるように架け渡され、シートバックパッド18を支持すると共に、シートバック後方側への荷重が作用することにより荷重作用方向(シートバック後方側)へ撓み変形可能に形成されたバックバネ部38(樹脂バネ)と、を備えている。
<シートバックパッド18の構成>
図1に示されるように、シートバックパッド18は、大別すると、パッド中央上部62と、パッド中央下部64と、左右一対のパッドサイド部66と、によって構成されている。なお、シートバックパッド18は、ウレタンフォーム等によって製作されている。
<カバー20の構成及び取付構造>
図1に示されるように、カバー20は、シートバックパッド18を正面側から覆うことが可能な大きさに形成されている。また、カバー20は、上記シートバックパッド18の分割構成に合わせてカバー中央上部74、カバー中央下部76、左右一対のカバーサイド部78を備えている。このカバー20は、縦方向取付部材22、横方向取付部材24、シートバックボード16の縦向きクリップ係合部59及び横向きクリップ係合部71等によってシートバックボード16に取り付けられている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
次に、図8〜図10を用いて、本発明に係る車両用シートの第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
L1<L2<L3・・・(2)
t1<t2<t3・・・(3)
なお、図8では、撓み部48A’、49A’、51A’のテーパ形状をかなり誇張して描いている。また、図8には、上側バックバネ部46’の撓み部(波状部分)の図示を省略しているが、上側バックバネ部46’はバックボード部36に対して後付けするので任意の波形状を付与することができ、又波形状を付与しない選択も採ることができる。
(作用・効果)
上記構成によっても、前述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる。さらに、本実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。すなわち、このシートバックボード100では、下側バックバネ部44’がバックボード部36に一体成形される。このため、シートバックボード100の製作にあたり、シートバックボード100の前方側(図9の矢印C参照)及び後方側(図9の矢印D参照)へ金型を抜く一般的な成形方法を採用すると、下側バックバネ部44’とバックボード部36との間の隙間52に、アンダーカットとなるエリアが発生する。このエリアの成形を一体のスライド型によって対応しようとすると、シートバックボード100の高さ方向のいずれか一方にスライド型を抜く方法を採用することになるが、この場合、下側バックバネ本体部48’、49’、51’の全てをスライド型で抜ける形状に設計する必要がある。
〔上記実施形態の補足説明〕
上記各実施形態では、樹脂製のバックボード部36に樹脂製のバックバネ部38(樹脂バネ)を一体に形成したが、請求項1〜7、10に係る発明はこれに限らず、バックボード部と樹脂バネを別々に形成してもよい。また、樹脂製のバックボード部に樹脂バネを一体的に設けてもよい。すなわち、バックボード部と樹脂バネとを別々に製作してから両者を溶着等により一体化するようにしてもよい。さらに、樹脂バネを構成するバックバネ本体部とボードサイド部とを別部品として製作してから溶着等により一体化するようにしてもよい。更に補足すると、上述した各実施形態では、連結固定部50をバックバネ部38側の構成要素として説明したが、連結固定部50をバックボード部36側の構成要素と捉えても、そのように解釈すること自体は一向に差し支えない。なぜなら、シートバックボードの完成品の状態では、連結固定部という構成要素をバックバネ部側に含めるか、それともバックボード部側に含めるかは、区分けをどのようにするかの問題に過ぎないからである。
技術分野
[0001]
本発明は、樹脂バネを備えた車両用シート及びシートバックボードに関する。
背景技術
[0002]
車両用シートには、軽量化の要請がある。下記特許文献1には、車両用シートの軽量化を図る観点から、シートバックフレームに設けられた左右一対のサイドフレーム間に掛け渡されるバネを、樹脂製とすることが開示されている。
[先行技術文献]
特許文献
[0003]
特許文献1:特開2004−138156号公報
発明の開示
発明が解決しようとする課題
[0004]
ところで、車両用シートに設けられる金属製のバネには、一般にクッション材であるパッドが支持されると共に、当該パッドの表面を覆うシート表皮がホグリング等を介して係止される。このため、前述した如き樹脂バネにおいても、シート表皮を係止するための構造を設定することが考えられるが、ホグリング等による従来の係止構造では、係止作業が煩雑である。
[0005]
本発明は上記事実を考慮し、樹脂バネにシート表皮を容易に係止することができる車両用シート及びシートバックボードを得ることを目的としている。
課題を解決するための手段
[0006]
請求項1に記載の発明に係る車両用シートは、樹脂製とされ、両端側がシートフレームに支持されると共に、一対の開口が隣接して形成され、前記一対の開口の間がクリップ係合部とされた樹脂バネと、前記樹脂バネに支持さ
れたパッドと、前記パッドの表面を覆うシート表皮と、前記シート表皮側に取り付けられ、前記一対の開口のそれぞれに挿入される一対の腕部を有し、前記一対の腕部の各先端側に爪部が形成され、前記各爪部が前記クリップ係合部に引っ掛かることで前記一対の開口の縁部に係止されたクリップと、を備えている。
[0007]
請求項1に記載の車両用シートでは、シートフレームに支持された樹脂バネには、パッドが支持されている。このパッドを覆うシート表皮にはクリップが取り付けられており、このクリップは、樹脂バネに形成された一対の開口の縁部に係合している。これにより、クリップを介してシート表皮を容易に樹脂バネに係止することができる。しかも、樹脂バネには、シート表皮を係止するために単なる開口が形成されているにすぎないため、樹脂バネの成形性が悪化することを回避できる。
[0008]
[0009]
しかも、この車両用シートでは、クリップに設けられた一対の腕部が、樹脂バネに形成された一対の開口のそれぞれに挿入されると、一対の腕部の先端側に形成された爪部が、一対の開口の間に形成されたクリップ係合部に引っ掛かる。これにより、クリップが取り付けられたシート表皮を、容易に樹脂バネに係止することができる。しかも、一対の腕部を互いに離間させることにより、クリップすなわちシート表皮を樹脂バネから取り外すことができる。これにより、例えば、鏃状の係止手段を一つの開口に挿入して当該開口の縁部に係止する構成と比較して、樹脂バネからのクリップの取り外し作業を容易なものにすることができる。
[0010]
請求項3に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記クリップは、前記一対の腕部の基端側を互いに接近させることにより前記一対の腕部の中間部を支点として前記一対の腕部の先端側が互いに離間するように構成されている。
[0011]
請求項3に記載の車両用シートでは、クリップを樹脂バネから取り外す際
には、一対の腕部の基端側を互いに接近させればよい。これにより、一対の腕部の中間部を支点として一対の腕部の先端側が互いに離間するので、樹脂バネのクリップ係合部に対する爪部の引っ掛かりを解除することができる。したがって、樹脂バネからのクリップ(すなわちシート表皮)の取り外し作業を一層容易なものにすることができる。
[0012]
請求項4に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1又は請求項3に記載の車両用シートにおいて、前記樹脂バネは、断面波状に形成された撓み部を備え、前記開口は、前記撓み部に形成されている。
[0013]
請求項4に記載の車両用シートでは、樹脂バネが断面波状に形成された撓み部を備えているため、簡単な構成で容易に樹脂バネにバネ特性を付与することができる。しかも、当該樹脂バネに形成される開口の配置を適宜設定変更することにより、樹脂バネのバネ定数を容易に変化させることができる。
[0014]
請求項5に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1、請求項3又は請求項4に記載の車両用シートにおいて、前記樹脂バネは、両端部が前記シートフレームに固定されており、前記開口は、前記樹脂バネの両端部及び中央部を除く部位に形成されている。
[0015]
請求項5に記載の車両用シートでは、樹脂バネの両端部がシートフレームに固定されているため、樹脂バネの中央側に荷重が入力された際には、両端固定支持梁と同様に、樹脂バネの両端部及び中央部において応力が最大となる。ここで、本発明では、クリップを樹脂バネに係合させるための開口が、樹脂バネの両端部及び中央部を除く部位に形成されている。つまり、応力が最大となる部位を避けて開口が形成されているため、樹脂バネの強度及び剛性を確保しつつ、樹脂バネの幅などを小さく設定することができる。これにより、樹脂バネひいては車両用シートの軽量化及び低コスト化を図ることが可能になる。
[0016]
請求項6に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1、請求項3、請求項4又は請求項5に記載の車両用シートにおいて、前記シート表皮側に取り付けられた少なくとも2つの前記クリップが、前記樹脂バネに形成された少
なくとも2つの前記クリップ係合部に対して係合方向を異ならせてそれぞれ係止されることにより、前記パッドが前記シート表皮によって少なくとも2つの方向から前記樹脂バネに位置決めされている。
[0017]
請求項6に記載の車両用シートでは、シート表皮側に取り付けられた少なくとも2つのクリップが、樹脂バネに形成された少なくとも2つのクリップ係合部にそれぞれ係止されている。これにより、パッドがシート表皮によって少なくとも2つの方向から樹脂バネに位置決めされているので、パッドが樹脂バネに対して不用意に位置ずれすることを抑制できる。しかも、少なくとも2つのクリップ係合部に対する少なくとも2つのクリップの係合方向が異なって設定されている。このため、例えば、各クリップ係合部の寸法を各クリップの寸法よりも大きく設定することにより、各クリップが樹脂バネに対して係合方向とは直交する方向へ相対移動できるようにした場合でも、少なくとも2つのクリップによって少なくとも2つの方向からパッドを樹脂バネに位置決めすることができる。つまり、樹脂バネに対するパッドの組み付けバラツキをクリップの上記相対移動により吸収しつつ、パッドを樹脂バネに対して少なくとも2つの方向に位置決めすることができるので、車両用シートの製造を容易なものにすることができる。
[0018]
請求項7に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6に記載の車両用シートにおいて、前記シートフレームは、左右一対のサイドフレームを有するシートバックフレームであり、前記樹脂バネは、前記一対のサイドフレーム間にシートバック幅方向に沿って配置されており、前記パッドは、前記樹脂バネの前面側に配置されると共に自らの前面側と後面側とを連通する連通部が設けられたシートバックパッドであり、前記シート表皮は、前記シートバックパッドの少なくとも前面側を覆っており、前記クリップは、前記連通部に挿入されて前記開口の縁部に係止されている。
[0019]
請求項7に記載の車両用シートでは、シートバックフレームに設けられた左右一対のサイドフレーム間に、樹脂バネがシートバック幅方向に沿って配置されている。この樹脂バネの前面側には、シートバックパッドが配置され
[0024]
請求項10に記載の発明に係る車両用シートは、請求項3に記載の車両用シートにおいて、前記一対の腕部の各中間部には、互いに接近する方向へ突出した突出部が設けられている。
[0025]
請求項10に記載の車両用シートでは、クリップに設けられた一対の腕部の基端側が互いに接近されると、一対の腕部の中間部に設けられた突出部が互いに接近して当接することにより、これらの突出部を支点として一対の腕部の先端側が互いに離間する。これにより、クリップの構成を簡単なものにすることができる。
[0026]
請求項11に記載の発明に係るシートバックボードは、樹脂の板材によって形成されると共にシートバックフレームの背面側に配置されるバックボード部と、樹脂製とされて前記バックボード部に一体又は一体的に設けられると共に、前記シートバックフレームに設けられた左右一対のサイドフレーム間にシートバック幅方向に沿って配置される樹脂バネを有し、且つ、断面波状に形成された撓み部が前記樹脂バネに設けられ、前記撓み部に開口が形成されたバックバネ部と、を備えている。
[0027]
請求項11に記載のシートバックボードでは、樹脂製のシートバックボードにバックボード部及び樹脂バネが一体に設けられているため、シートバックのバネが金属製である場合に比べて、部品点数及び組付工数を削減することができると共に、軽量化及び低コスト化を図ることができる。しかも、樹脂バネには、シート表皮を係止するために単なる開口が形成されているにすぎないため、バックボード部と一体に形成された構成であっても、成形性が悪化することを回避できる。
[0028]
[0029]
しかも、このシートバックボードでは、樹脂バネが断面波状に形成された撓み部を備えているため、簡単な構成で容易に樹脂バネにバネ特性を付与することができる。しかも、当該樹脂バネに形成される開口の配置を適宜設定変更することにより、樹脂バネのバネ定数を容易に変化させることができる。
[0030]
請求項13に記載の発明に係るシートバックボードは、請求項11に記載のシートバックボードにおいて、前記樹脂バネは、両端部が前記一対のサイドフレームに固定されると共に、前記開口は、前記樹脂バネの両端部及び中央部を除く部位に形成されている。
[0031]
請求項13に記載のシートバックボードでは、シートバックフレームの左右一対のサイドフレームに樹脂バネの両端部が固定されるため、樹脂バネの中央側に荷重が入力された際には、両端固定支持梁と同様に、樹脂バネの両端部及び中央部において応力が最大となる。ここで、本発明では、クリップを樹脂バネに係合させるための開口が、樹脂バネの両端部及び中央部を除く部位に形成されている。つまり、応力が最大となる部位を避けて開口が形成されているため、樹脂バネの強度及び剛性を確保しつつ、樹脂バネの幅などを小さく設定することができる。これにより、樹脂バネひいてはシートバックボードの軽量化及び低コスト化を図ることが可能になる。
[0032]
請求項14に記載の発明に係るシートバックボードは、請求項11又は請求項13に記載のシートバックボードにおいて、前記樹脂バネは、前記バックボード部の高さ方向に間隔をあけて複数設けられ、当該複数の樹脂バネには、平断面視で見た場合に前記バックボード部の幅方向に複数の曲面を連続させることにより波状に形成された撓み部が一体に設けられると共に、前記バックボード部の高さ方向のいずれか一方に型抜きできるように抜き勾配が設定されている。
[0033]
請求項14に記載のシートバックボードでは、バックボード部が設けられているため、複数本の樹脂バネをバックボード部と樹脂成形で一体に形成するためには、バックボード部の高さ方向のいずれか一方に金型を抜く方法を採ることが望ましい。本発明では、この点を考慮し、各樹脂バネのそれぞれに形成された撓み部に、抜き勾配を設定したので、バックボード部の高さ方向のいずれか一方に型抜きすることができる。
発明の効果
Claims (14)
- 樹脂製とされ、両端側がシートフレームに支持されると共に、開口が形成された樹脂バネと、
前記樹脂バネに支持されたパッドと、
前記パッドの表面を覆うシート表皮と、
前記シート表皮側に取り付けられ、前記開口の縁部に係止された係止手段と、
を備えた車両用シート。 - 前記樹脂バネには、一対の前記開口が隣接して形成され、
前記係止手段は、前記一対の開口のそれぞれに挿入されると共に各先端側に爪部が形成された一対の腕部を有するクリップとされ、
前記一対の開口の間が、前記各爪部が引っ掛かるクリップ係合部とされている請求項1に記載の車両用シート。 - 前記クリップは、前記一対の腕部の基端側を互いに接近させることにより前記一対の腕部の中間部を支点として前記一対の腕部の先端側が互いに離間するように構成されている請求項2に記載の車両用シート。
- 前記樹脂バネは、断面波状に形成された撓み部を備え、前記開口は、前記撓み部に形成されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用シート。
- 前記樹脂バネは、両端部が前記シートフレームに固定されており、前記開口は、前記樹脂バネの両端部及び中央部を除く部位に形成されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用シート。
- 前記シート表皮側に取り付けられた少なくとも2つの前記係止手段が、前記樹脂バネに形成された少なくとも2つの前記開口の縁部に対して係合方向を異ならせてそれぞれ係止されることにより、前記パッドが前記シート表皮によって少なくとも2つの方向から前記樹脂バネに位置決めされている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用シート。
- 前記シートフレームは、左右一対のサイドフレームを有するシートバックフレームであり、前記樹脂バネは、前記一対のサイドフレーム間にシートバック幅方向に沿って配置されており、前記パッドは、前記樹脂バネの前面側に配置されると共に自らの前面側と後面側とを連通する連通部が設けられたシートバックパッドであり、前記シート表皮は、前記シートバックパッドの少なくとも前面側を覆っており、前記クリップは、前記連通部に挿入されて前記開口の縁部に係止されている請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の車両用シート。
- 前記樹脂バネは、前記シートバックフレームの背面側に配置されるバックボード部を備えた樹脂製のシートバックボードに一体に設けられている請求項7に記載の車両用シート。
- 前記樹脂バネは、シートバック高さ方向に間隔をあけて複数設けられ、当該複数の樹脂バネには、平断面視で見た場合にシートバック幅方向に複数の曲面を連続させることにより波状に形成された撓み部が設けられると共に、シートバック高さ方向のいずれか一方に型抜きできるように抜き勾配が設定されている請求項8に記載の車両用シート。
- 前記一対の腕部の中間部には、互いに接近する方向へ突出した突出部が設けられている請求項3に記載の車両用シート。
- 樹脂の板材によって形成されると共にシートバックフレームの背面側に配置されるバックボード部と、
樹脂製とされて前記バックボード部に一体又は一体的に設けられると共に、前記シートバックフレームに設けられた左右一対のサイドフレーム間にシートバック幅方向に沿って配置される樹脂バネを有し、且つ、前記樹脂バネに開口が形成されたバックバネ部と、
を備えたシートバックボード。 - 前記樹脂バネは、断面波状に形成された撓み部を備え、前記開口は、前記撓み部に形成されている請求項11に記載のシートバックボード。
- 前記樹脂バネは、両端部が前記一対のサイドフレームに固定されると共に、前記開口は、前記樹脂バネの両端部及び中央部を除く部位に形成されている請求項11又は請求項12に記載のシートバックボード。
- 前記樹脂バネは、前記バックボード部の高さ方向に間隔をあけて複数設けられ、当該複数の樹脂バネには、平断面視で見た場合に前記バックボード部の幅方向に複数の曲面を連続させることにより波状に形成された撓み部が一体に設けられると共に、前記バックボード部の高さ方向のいずれか一方に型抜きできるように抜き勾配が設定されている請求項11〜請求項13の何れか1項に記載のシートバックボード。
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Publications (2)
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