JP5488325B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。
下記特許文献1には、樹脂製のシートバックバネを用いた車両用シートが開示されている。簡単に説明すると、シートバックフレームは、正面視で逆U字状に形成されている。左右のサイドフレームの各内側面には、複数のフック部がシート高さ方向に所定の間隔で溶接されている。そして、左右のサイドフレームのフック部に正面視で略矩形平板状に形成された樹脂ばね体が係止されている。このように従来のシートバックスプリングを樹脂ばね体に置き換えることにより、シート部品の軽量化及びコスト低減を図っている。
特開2004−138156号公報 実開平05−055945号公報 特開平08−308675号公報
上記構成も有意義なものであると思われるが、車両用シートは多数の部品で構成されているため、更なる軽量化及び低コスト化が望まれている。
本発明は上記事実を考慮し、シートバックのクッション性能を充分に確保することができ、しかも更なる軽量化及び低コスト化を図ることができる車両用シートを得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係る車両用シートは、左右一対のサイドフレームを備え、シートバックの骨格部材を構成するシートバックフレームと、樹脂の板材で形成されると共に前記シートバックフレームの背面側に配置されたバックボード部と、樹脂製とされて前記バックボード部に一体又は一体的に設けられると共に、前記左右一対のサイドフレームの前部にシートバック前方側から嵌合されて前記左右一対のサイドフレームに直接支持されるように架け渡され、更にシートバック後方側への荷重が作用することにより荷重作用方向へ撓み変形可能に形成されたバックバネ部と、を有している。
請求項2記載の本発明に係る車両用シートは、請求項1記載の発明において、前記バックバネ部は、前記左右一対のサイドフレームに面で接触して荷重を受ける当て面を介して前記サイドフレームに支持されている、ことを特徴としている。
請求項3記載の本発明に係る車両用シートは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記バックバネ部は、前記バックボード部の前方側に離間して配置されると共に前記撓み変形するバネ本体部と、前記バネ本体部のシート幅方向の両端部と前記バックボード部とを連結すると共に前記サイドフレームに固定される連結固定部と、を有する、ことを特徴としている。
請求項4記載の本発明に係る車両用シートは、請求項3記載の発明において、前記バネ本体部は、前記バックボード部の下部側に配置されると共にシートバック高さ方向に複数段に設けられた下側バックバネ本体部と、前記バックボード部の上部側に配置された上側バックバネ本体部と、を含み、さらに、前記複数段に設けられた下側バックバネ本体部のシート幅方向の両端部は左右一対の前記連結固定部によってシートバック高さ方向に連結されている、ことを特徴としている。
請求項5記載の本発明に係る車両用シートは、請求項3請求項4記載の発明において、前記左右一対のサイドフレームはシート幅方向に対向する内側が開口された開断面形状とされており、前記バネ本体部のシート幅方向の両端部が各々前記左右一対のサイドフレームの断面内方へ入り込んで配置されている、ことを特徴としている。
請求項6記載の本発明に係る車両用シートは、請求項3請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記バネ本体部のシートバック後方側には、当該バネ本体部の荷重作用方向への撓み量を制限する壁を備えた制限部材が設けられている、ことを特徴としている。
請求項7記載の本発明に係る車両用シートは、請求項6記載の発明において、前記制限部材は、前記バックボード部である、ことを特徴としている。
請求項8記載の本発明に係る車両用シートは、請求項7記載の発明において、前記制限部材の壁は、前記バックボード部のシート幅方向中央部に設けられかつ前記バックバネ部に接近する方向へ凹む凹部の底壁である、ことを特徴としている。
請求項9記載の本発明に係る車両用シートは、請求項3請求項8のいずれか1項に記載の発明において、前記バネ本体部は、樹脂で構成された樹脂製のバネに代えて、シートバック後方側への荷重作用時に伸長することで荷重作用方向へ撓み変形する布製のバネで構成されている、ことを特徴としている。
請求項10記載の本発明に係る車両用シートは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記バックバネ部のシートバック後方側には、当該バックバネ部の荷重作用方向への撓み量を制限する壁を備えた制限部材が設けられている、ことを特徴としている。
請求項11記載の本発明に係る車両用シートは、請求項10記載の発明において、前記制限部材は、前記バックボード部である、ことを特徴としている。
請求項12記載の本発明に係る車両用シートは、請求項11記載の発明において、前記制限部材の壁は、前記バックボード部のシート幅方向中央部に設けられかつ前記バックバネ部に接近する方向へ凹む凹部の底壁である、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、シートバックの骨格部材を構成するシートバックフレームの背面側には、樹脂の板材で形成されたバックボード部が配置されている。このバックボード部には、左右一対のサイドフレームに直接支持されるように架け渡された樹脂製のバックバネ部が一体又は一体的に設けられている。このため、乗員が車両用シートに着座すると、バックバネ部にシートバック後方側への荷重が作用し、当該荷重は左右一対のサイドフレームに伝達されて支持される。またこのとき、バックバネ部は荷重作用方向へ撓み変形する。
このように本発明では、乗員からバックバネ部に荷重が入力されると、自身は撓み変形してシートバックのクッション性の確保に寄与し、荷重そのものは左右のサイドフレームに伝達して左右のサイドフレームで支持する。その結果、シートバックのクッション性能が充分に確保される。また、バックバネ部は樹脂製とされてバックボード部に一体又は一体的に設けられているので、バックバネ部を金属製のシートバックスプリングで構成する場合に比べて、部品点数及び組付工数が削減される。更に、バックボード部と一体又は一体的に設けられたバックバネ部は、左右一対のサイドフレームの前部にシートバック前方から嵌合されているため、組付性が非常に良いだけでなく、乗員からバックバネ部に入力される着座時の荷重を、バックバネ部がサイドフレームから外れる方向ではなく、バックバネ部がサイドフレームに嵌合される方向に受けることができる。このため、着座時の荷重を極めて合理的に受けることができる。
請求項2記載の本発明によれば、乗員からバックバネ部へ着座時の荷重が入力されると、左右のサイドフレームに面で接触する当て面でその荷重を受けて、当該左右のサイドフレームに伝達される。つまり、着座時の荷重をバックバネ部が有する「面」で受けてサイドフレームに伝達することができる。このため、高い荷重が、樹脂材で形成されたバックバネ部に局所的に作用することが抑制される。
請求項3記載の本発明によれば、バックバネ部がバネ本体部の他に連結固定部を備えているので、サイドフレームへの固定に関する性能は連結固定部で担保すればよい。つまり、サイドフレームへの固定に関する要求特性とバネ本体部に要求される撓み特性とを切り分けて設計することができる。このため、一方の特性を充分に満足させるためには他方の特性を一部犠牲にしなければならないといったことが起こり難い。
請求項4記載の本発明によれば、バネ本体部が下側バックバネ本体部と上側バックバネ本体部とを含み、下側バックバネ本体部はシートバックの高さ方向に複数段に設けられているため、着座乗員の腰部をより好適な状態で弾性的に支持することができる。
さらに、複数段に設けられた下側バックバネ本体部の長手方向の両端部は左右一対の連結固定部によってシートバック高さ方向に連結されているので、各々の下側バックバネ本体部に発生する応力が連結固定部を介して分散される。
請求項5記載の本発明によれば、左右一対のサイドフレームはシート幅方向に対向する内側が開口された開断面形状とされており、当該サイドフレームの断面内方へバネ本体部のシート幅方向の端部が入り込んで配置されているため、バネ本体部のシート幅方向に沿った長さを長くすることができる。つまり、バネ本体部の全長を長くすることができる。
請求項6及び請求項10記載の本発明によれば、バネ本体部にシートバック後方側への荷重が作用すると、バネ本体部は荷重作用方向へ撓み変形する。撓み量が増加すると、バネ本体部はそのシートバック後方側に設けられた制限部材の壁に当接する。このため、バネ本体部に作用した荷重を制限部材の壁にも分担させることができる。
請求項7及び請求項11記載の本発明によれば、上記制限部材がバックボード部で構成されているため、部品点数が増加しない。
請求項8及び請求項12記載の本発明によれば、バックボード部のシート幅方向中央部にバックバネ部に接近する方向へ凹む凹部の底壁によって制限手段の壁が構成されているので、バックバネ部の樹脂成形時に凹部の深さを変えることでバックバネ部の撓み量を如何様にも制限することができる。また、凹部を後席に着座する乗員の足入れスペースとして利用することが可能になる。
請求項9記載の本発明によれば、布製のバネは樹脂製のバネに比べてクリープ変形し難い点や疲労に強い点、温度依存特性(高温環境下における伸びや低温環境下における縮み)による座り心地の変化が少ない点で優れている。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る車両用シートは、シートバックのクッション性能を充分に確保することができ、しかも更なる軽量化及び低コスト化を図ることができるという優れた効果を有する。加えて、請求項1記載の本発明に係る車両用シートは、組付作業性を向上させることができると共に、乗員からバックバネ部に入力される荷重を左右のサイドフレームへ円滑に伝達することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る車両用シートは、樹脂材で形成されたバックバネ部の耐久性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る車両用シートは、バックボード部の設計が容易になるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る車両用シートは、着座乗員の腰部サポート性能を向上させることができると共に、各々の下側バックバネ本体部に過大な応力が集中するのを緩和することができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る車両用シートは、シートバックの厚さを変えずに、着座乗員の背部の入り込み量を増やすことができるという優れた効果を有する。
請求項6及び請求項10記載の本発明に係る車両用シートは、バックバネ部の撓み量を適切な範囲に制限することにより、バックバネ部に過大な荷重が作用したときにも、樹脂製のバックバネ部に生じる応力を緩和することができるという優れた効果を有する。
請求項7及び請求項11記載の本発明に係る車両用シートは、部品点数の増加によるコストアップを招くことなく、バックバネ部の撓み量制限効果を得ることができるという優れた効果を有する。
請求項8及び請求項12記載の本発明に係る車両用シートは、バックバネ部の撓み制限のチューニングを容易に行うことができると共に後席に着座する乗員の足入れ性を改善することができるという優れた効果を有する。
請求項9記載の本発明に係る車両用シートは、シートバックのクッション性能をより一層向上させることができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る車両用シートのシートバックの分解斜視図である。 図1に示されるシートバックフレームにシートバックボードが組付けられた状態を示す斜視図である。 図1に示されるシートバックの組付状態を拡大して示す拡大平断面図である。 図1に示されるシートバックの組付状態を拡大して示す拡大縦断面図である。 第2実施形態に係るシートバックボードの斜視図である。 図5の6−6線に沿った拡大平断面図である。 第2実施形態の変形例に係り、シートバックの組付状態を拡大して示す拡大平断面図である。 第3実施形態に係るシートバックボードの斜視図である。 図8の9−9線に沿った拡大平断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る車両用シートの第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
<全体構成>
図1には、本実施形態に係る車両用シートの背もたれに相当するシートバックの分解斜視図が示されている。なお、図1では、各構成要素を見る角度を若干変えて描いている。また、図4には、当該シートバックを備えた車両用シートの縦断面図が示されている。これらの図に示されるように、車両用シート10は、乗員が着座するシートクッション11(図4参照)と、シートクッション11の後端部に傾倒可能に支持されたシートバック12と、シートバック12の上端部に上下動可能に支持された図示しないヘッドレストと、によって構成されている。
図1に示されるように、上記シートバック12は、シートバック12の骨格部材を構成する金属製のシートバックフレーム14と、シートバックフレーム14の前面側に装着される樹脂バネ一体バックボード(以下、単に「シートバックボード」と称す。)16と、シートバック12のクッション材を構成すると共にシートバックボード16の前面側から取付けられてシートバックフレーム14に支持されるシートバックパッド18と、シートバックパッド18の主として前面を覆うカバー(表皮)20と、カバー20をシートバックボード16に取付けるための縦方向取付部材22及び横方向取付部材24と、によって構成されている。以下、各構成要素について詳細に説明する。
<シートバックフレーム14の構成>
図1〜図4に示されるように、シートバックフレーム14は、正面視(車両の正面から見た場合を指す。以下、車両の向きと車両用シート10の向きは同一であるものとして説明する。)で、矩形枠状に形成されている。具体的には、車両幅方向に対向して配置された左右一対のサイドフレーム26と、左右のサイドフレーム26の上端部同士を繋ぐ逆U字状のアッパフレーム28と、左右のサイドフレーム26の下端部同士を車両幅方向に繋ぐロアフレーム30と、によって構成されている。上記シートバック12はアッパフレーム28も含めて4つの部材がすべてプレス成形によって製作されているが、他のフレーム構造を採用してもよい。例えば、アッパフレームのみを逆U字状に曲げたパイプ材で構成してもよいし、アッパフレームと左右一対のサイドフレームを逆U字状に曲げた一つのパイプ材で構成してもよい。
次に、上記左右のサイドフレーム26の断面構造について説明する。図2及び図3に示されるように、サイドフレーム26は、側壁部26Aと、前壁部26Bと、後壁部26Cとによって構成されており、単独で見ると平断面視で略L字状に形成されており、左右一対で見ると平断面視でシート幅方向に対向する内側が開口された開断面形状に形成されている。側壁部26Aは全体的には下端部から上端部に向かうほど前後方向長さが狭くなっている。また、側壁部26Aの下部には、上下に離間して複数の取付孔32(図1参照)が形成されている。前壁部26Bは側壁部26Aの前端から円弧面を介してシート幅方向内側かつやや斜め後方へ延在されている。後壁部26Cは側壁部26Aの後端からシート幅方向内側へ延在されており、その先端部は車両前方側へ斜めに折り曲げられている。後壁部26Cの幅は前壁部26Bの幅に対して充分に広く設定されている。また、後壁部26Cの上部側にも取付孔34(図1参照)が形成されている。
<樹脂バネ一体バックボード(シートバックボード)16の構成>
次に、本実施形態に係る車両用シート10の要部を構成するシートバックボード16の構成について詳細に説明する。図1〜図4(特には図1及び図2)に示されるように、シートバックボード16は、樹脂の板材で形成されると共にシートバックフレーム14の背面側に配置されたバックボード部36と、樹脂製とされてバックボード部36に一体に設けられると共に左右一対のサイドフレーム26に直接支持されるように架け渡され、更にシートバック後方側への荷重が作用することにより荷重作用方向(車両後方側)へ撓み変形可能に形成されたバックバネ部38と、を備えている。
バックボード部36は、シートバックフレーム14よりも一回り小さく形成されたボード本体40と、このボード本体40の外周部に一体成形されたU溝状の係止部42と、によって構成されている。より具体的には、ボード本体40は矩形枠状に形成されたシートバックフレーム14の開口部の内周縁よりも一回り小さく形成されている。そして、シートバックフレーム14への組付状態では、ボード本体40は左右のサイドフレーム26の後壁部26Cの先端部(内端部)間の若干車両後方側に配置されている。従って、ボード本体40は、シートバックフレーム14の車両前方側から組付可能とされている(図3参照)。係止部42の断面形状は、車両後方側が開放されたU字状とされている。この係止部42は、後述するカバー20の外周部を係止するために用いられるが、板状のボード本体40を補強してバックボード部36全体の面剛性を高める機能をも有している。
バックバネ部38は、バックボード部36の下部側に一体に形成された下側バックバネ部44と、バックボード部36の上部側に一体に形成された上側バックバネ部46と、によって構成されている。上側バックバネ部46は、下側バックバネ部44に対してシートバック高さ方向に所定距離だけ離間した位置に独立して設けられている。
下側バックバネ部44は、シートバック高さ方向に上下三段に平行に配置された3本の下側バックバネ本体部48と、これら3本の下側バックバネ本体部48の長手方向の両端部をシートバック高さ方向に連結すると共にバックボード部36とも連結しかつサイドフレーム26に固定される下側連結固定部50と、によって構成されている。なお、下側バックバネ部44を何本の下側バックバネ本体部48で構成するかは任意であり、要求されるクッション性能との関係で適宜変更される。従って、下側バックバネ部の上下幅を広げて1本にしてもよいし、逆に2本又は4本以上の複数本にしてもよい。)
下側バックバネ本体部48の平断面形状は波状に形成されており、バックボード部36側(車両後方側)への荷重が作用することにより波状部分48Aが伸長し、これにより荷重作用方向であるバックボード部36側へ撓み変形(弾性変形)するようになっている。なお、上段と中段の下側バックバネ本体部48の長手方向の両端部48B近傍には、カバー20を取付けるための後述する縦向き樹脂爪部58が一体に形成されており、この縦向き樹脂爪部58が形成される範囲については波状部分48Aは形成されていない。
図3に示されるように、上述したバックボード部36は、下側バックバネ部44の車両後方側に所定距離だけ離間した位置に配置されている。つまり、下側バックバネ部44とバックボード部36との間には所定の隙間52が形成されている。この隙間52の範囲内(δ1の範囲内)で下側バックバネ本体部48は弾性変形可能とされている。すなわち、バックボード部36は、下側バックバネ部44の撓み量を所定量以下(δ1以下)に制限する制限部材として機能している。
下側連結固定部50は、平断面視で略逆U字状に形成されており、下側バックバネ本体部48の長手方向の端部48Bが連結される内側側壁50Aと、この内側側壁50Aに対して平行に配置されてサイドフレーム26の側壁部26Aの外側面に面接触状態で係止される外側側壁50Bと、内側側壁50Aの前端と外側側壁50Bの前端とを車両幅方向に連結しサイドフレーム26の前壁部26Bに部分的な面接触状態で係止される前壁50Cと、内側側壁50Aの後端部から下側バックバネ本体部48の長手方向の端部48Bに対してバックボード部36に連結される後壁50Dと、を備えている。なお、上記外側側壁50Bと前壁50Cが、「当て面」に相当する。
上述した上下三段の下側バックバネ本体部48の長手方向の両端部48Bは、波状部分48Aが形成されないフラットな部分として構成されており、左右一対の下側連結固定部50によって相互に連結されている。つまり、下側バックバネ本体部48はシートバック高さ方向に複数段に設けられるが、これらの下側バックバネ本体部48の長手方向の両端部が左右一対の下側連結固定部50によって連結されることにより、下側バックバネ部44がバックボード部36に一体化されている。なお、下側連結固定部50は、最上段の下側バックバネ本体部48の上縁から最下段の下側バックバネ本体部48の下縁までの範囲を含むようにその長手方向寸法が設定されている。
上記下側連結固定部50は、その外側側壁50Bがサイドフレーム26の側壁部26Aの取付孔32に図示しない固定手段によってシート幅方向外側から固定されることにより、サイドフレーム26に固定されている。なお、固定手段としては、外側側壁50Bに樹脂クリップを一体に形成して取付孔32に係合させる構成や、リベット、スクリュー、ネジ又はボルトとウエルドナット等の締結具で締結する構成、構造用接着剤で接着する構成等、種々の態様が適用可能である。下側連結固定部50がサイドフレーム26に固定された状態では、後壁50Dがサイドフレーム26の後壁部26Cに対しても平行に配置されている。これにより、下側バックバネ本体部48の長手方向の端部48Bがサイドフレーム26の断面内方に入り込んだ状態で配置されている。
上側バックバネ部46も基本的には下側バックバネ部44と同様に構成されており、上側バックバネ本体部54と上側連結固定部56とによって構成されている。そして、上側バックバネ本体部54には、バックボード部36側(車両後方側)への荷重が作用すると伸長して撓み変形(弾性変形)するように波状部分54Aが形成されている。さらに、上側バックバネ本体部54の長手方向の両端部54Bには縦向き樹脂爪部58が一体に形成されている他、長手方向の両端部54Bと中央部には横向き樹脂爪部60が一体に形成されている。また、上側連結固定部56にあっては、シートバック幅方向外側へ向けて張出した形状とされており、上述した左右のサイドフレーム26の側壁部26A間に納まる長手方向寸法に設定されている。そして、上側連結固定部56が後壁部26Cの取付孔34に図示しない固定手段によってシート後方側から固定されることにより、上側連結固定部56がサイドフレーム26に固定されている。
なお、本実施形態では、上述したようにバックバネ部38を下側バックバネ部44と上側バックバネ部46とに分けたが、これに限らず、両者を繋げて一体化してもよい。すなわち、下側連結固定部50をシートバック上方側へ延長して上側バックバネ本体部54の長手方向の両端部と連結させる構成を採ってもよい。この点については後述する第2実施形態で説明する。
また、本実施形態では、上側バックバネ部46を一段(1本)で構成したが、これに限らず、複数段(複数本)で構成してもよく、バックボード部36の上部から下部に亘って等間隔で複数段(複数本)のバックバネ部を設ける構成を採ってもよい。
<シートバックパッド18の構成>
図1に示されるように、シートバックパッド18は、大別すると、パッド中央上部62と、パッド中央下部64と、左右一対のパッドサイド部66と、によって構成されている。なお、シートバックパッド18は、ウレタンフォーム等によって製作されている。
図4に示されるように、パッド中央上部62の縦断面形状は、上下左右逆向きの略J字状に形成されている。このパッド中央上部62は、シートバックフレーム14のアッパフレーム28にシートバック上方側から係止されている。パッド中央下部64の縦断面形状は、左右逆向きの略J字状に形成されている。また、パッド中央下部64は、下部が上部より車両前方側へ凸湾曲形状に膨らんだ形状をしている。このパッド中央下部64は、サイドフレーム26の下端部同士をシート幅方向に連結するコネクティングロッド68にシートバック下方側から係止されている。なお、コネクティングロッド68は、シートバックフレーム14のロアフレーム30の前方側に平行に配置されている。
また、図3に示されるように、パッドサイド部66の横断面形状は、略C字状に形成されている。このパッドサイド部66は、下側連結固定部50が装着された状態のサイドフレーム26に巻き付けられるようにして装着されている。なお、パッドサイド部66は、下部が上部より車両前方側へ凸湾曲形状に膨らんだ形状を成しており、かつパッド中央上部62及びパッド中央下部64よりも車両前方側へ膨出されて乗員に対するサイドサポート性を確保する形状になっている。
図4に戻り、上述したシートバックボード16は、縦断面視で、パッド中央上部62の背面側下端部62Aからパッド中央下部64の背面側上端部64Aに亘って配設されている。正確には、パッド中央下部64の背面側上端部64Aは背面側下端部62Aよりも薄く形成されており、その薄くなった部分にバックボード部36の下端部が前後に重ねて配置されている。
また、上述したパッド中央上部62とパッド中央下部64との間には、カバー吊り込み用の横方向スリット70が形成されている。さらに、パッド中央上部62、パッド中央下部64とパッドサイド部66との間には、左右一対のカバー吊り込み用の縦方向スリット72が形成されている。
<カバー20の構成>
図1に示されるように、カバー20は、シートバックパッド18を正面側から覆うことが可能な大きさに形成されている。また、カバー20は、上記シートバックパッド18の分割構成に合わせてカバー中央上部74、カバー中央下部76、左右一対のカバーサイド部78を備えている。
<縦方向取付部材22及び横方向取付部材24の構成>
図1に示されるように、縦方向取付部材22は、帯状に形成された取付部材本体22Aと、取付部材本体22Aの一方の側縁に設けられると共に楔状に形成された樹脂製の係合部22Bと、によって構成されている。取付部材本体22Aの他方の側縁は、カバー中央上部74、カバー中央下部76とカバーサイド部78とに縫製により予め取り付けられている。なお、図1では縦方向取付部材22(及び横方向取付部材24)をカバー20から分離して描いているが、縦方向取付部材22(及び横方向取付部材24)は、カバー20に予め取り付けられている。そして、縦方向取付部材22の係合部22Bをバックバネ部38の縦向き樹脂爪部58に弾性的に係合させることにより、カバー20の中央部が縦方向にシートバックボード16に取り付けられている。
同様に、横方向取付部材24は、帯状に形成された取付部材本体24Aと、取付部材本体24Aの一方の側縁に設けられると共に楔状に形成された樹脂製の係合部24Bと、によって構成されている。取付部材本体24Aの他方の側縁は、カバー中央上部74、カバー中央下部76に縫製により予め取り付けられている。そして、図4に示されるように、横方向取付部材24の係合部24Bをバックバネ部38の横向き樹脂爪部60に弾性的に係合させることにより、カバー20の中央部が横方向にシートバックボード16に取り付けられている。
さらに、カバー20の外周部の適宜位置には、鏃(やじり)形状とされた係止片80が縫製により取り付けられている。係止片80はバックボード部36の係止部42に車両後方側から挿入されて係止されている。これにより、カバー20の外周部がバックボード部36に取外し可能に係止されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
上記構成の車両用シート10では、樹脂製のバックボード部36に樹脂製のバックバネ部38を一体に形成したシートバックボード16を備えている。そして、このシートバックボード16を金属製のシートバックフレーム14に車両前方側から嵌合させる。具体的には、左右の下側連結固定部50にあっては、左右のサイドフレーム26に車両前方側から嵌合され、この状態でサイドフレーム26にシート幅方向外側から固定される。また、左右の上側連結固定部56にあっては、左右のサイドフレーム26の内側に車両前方側から挿入された後、左右の後壁部26Cに車両前方側から固定される。その後、シートバックパッド18がシートバックフレーム14に車両前方側から装着され、更にカバー20がシートバックパッド18に被せられる。カバー20には予め縦方向取付部材22及び横方向取付部材24が縫製により予め固定されており、カバー20をシートバックパッド18に被せながら縦方向取付部材22、横方向取付部材24を対応する縦方向スリット72及び横方向スリット70に挿入して係止させる。
上記の如くして組み立てられたシートバック12はシートクッション11及び図示しないヘッドレストが取り付けられて車両用シート10とされる。乗員が車両用シート10に着座すると、カバー20及びシートバックパッド18を介してバックバネ部38にシートバック後方側への荷重(図3に矢印Fでこれを現す)が入力される。このため、下側バックバネ本体部48及び上側バックバネ本体部54が荷重作用方向であるシートバック後方側へ撓み変形する(図3の二点鎖線参照)。また、このときの荷重は下側連結固定部50及び上側連結固定部56より左右のサイドフレーム26に伝達されるため、サイドフレーム26から車両前方側への反力(図3に矢印fでこれを現す)が発生する。
このように本実施形態では、乗員からバックバネ部38に荷重が入力されると、自身は撓み変形してシートバック12のクッション性の確保に寄与し、荷重そのものは左右のサイドフレーム26に伝達して左右のサイドフレーム26で支持する。その結果、シートバック12のクッション性能が充分に確保される。また、バックバネ部38は樹脂製とされてバックボード部36に一体に設けられているので、バックバネ部38を金属製のシートバックスプリングで構成する場合に比べて、部品点数及び組付工数が削減される。その結果、本実施形態によれば、シートバック12のクッション性能を充分に確保することができ、しかも更なる軽量化及び低コスト化を図ることができる。
また、上述したように乗員からバックバネ部38、特に乗員の腰部を支持する下側バックバネ部44へ着座時の荷重が入力されると、左右のサイドフレーム26に面で接触する前壁部50Cでその荷重を受けて、左右のサイドフレーム26に伝達される。つまり、着座時の荷重をバックバネ部38が有する「面」で受けてサイドフレーム26に伝達することができる。このため、高い荷重が、樹脂材で形成された下側バックバネ部44に局所的に作用することはない。その結果、樹脂材で形成された下側バックバネ部44の耐久性を向上させることができる。
さらに、バックボード部36と一体に設けられた特に下側バックバネ部44は、左右一対のサイドフレーム26の前部にシートバック前方から嵌合されているため、組付性が非常に良いだけでなく、乗員から下側バックバネ部44に入力される着座時の荷重を、下側バックバネ部44がサイドフレーム26から外れる方向ではなく、下側バックバネ部44がサイドフレーム26に嵌合される方向に受けることができる。従って、着座時の荷重を極めて合理的に受けることができる。その結果、本実施形態によれば、シートバックボード16ひいては車両用シート10の組付作業性を向上させることができると共に、乗員からバックバネ部38に入力される荷重を左右のサイドフレーム26へ円滑に伝達することができる。
また、下側バックバネ部44、上側バックバネ部46が下側バックバネ本体部48、上側バックバネ本体部54の他に下側連結固定部50、上側連結固定部56を備えているので、サイドフレーム26への固定に関する性能は下側連結固定部50、上側連結固定部56で担保すればよい。つまり、サイドフレーム26への固定に関する要求特性と下側バックバネ本体部48、上側バックバネ本体部54に要求される撓み特性とを切り分けて設計することができる。このため、一方の特性を充分に満足させるためには他方の特性を一部犠牲にしなければならないといったことが起こり難い。その結果、本実施形態によれば、バックボード部36の設計が容易になる。
さらに、下側バックバネ部44の下側バックバネ本体部48はシートバックの高さ方向に複数段に設けられているため、着座乗員の腰部をより好適な状態で弾性的に支持することができる。また、最上段に設けられた下側バックバネ本体部48の上縁から最下段に設けられた下側バックバネ本体部48の下縁に亘る範囲を含むように下側連結固定部50が設けられているため、乗員が車両用シート10に着座したときに各々の下側バックバネ本体部48に発生する応力が下側連結固定部50を介して分散される。その結果、本実施形態によれば、着座乗員の腰部サポート性能を向上させることができると共に、各々の下側バックバネ本体部48に過大な応力が集中するのを緩和することができる。
また、左右一対のサイドフレーム26はシート幅方向に対向する内側が開口された開断面形状とされており、当該サイドフレーム26の断面内方へ下側バックバネ本体部48の長手方向の端部48Bが入り込んで配置されているため、下側バックバネ本体部48のシート幅方向に沿った長さを長くすることができる。つまり、下側バックバネ本体部48の全長を長くすることができる。その結果、シートバック12の厚さを変えずに、着座乗員の背部の入り込み量を増やすことができる。
さらに、バックバネ部38にシートバック後方側への荷重が作用すると、バックバネ部38は荷重作用方向へ撓み変形する。撓み量が増加すると、バックバネ部38はそのシートバック後方側に設けられたバックボード部36の前面に当接する。このため、バックバネ部38に作用した荷重を制限部材の壁であるバックボード部36にも分担させることができる。その結果、本実施形態によれば、バックバネ部38の撓み量を適切な範囲に制限することにより、バックバネ部38に過大な荷重が作用したときにも、樹脂製のバックバネ部38に生じる応力を緩和することができる。
また、上記制限部材がバックボード部36で構成されているため、部品点数が増加しない。このため、部品点数の増加によるコストアップを招くことなく、バックバネ部38の撓み量制限効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、バックボード部36がシートバック12の背面に配置されるため、後席に着座した乗員の脚部が当たったとしても大きな荷重が乗員の脚部に入力されることはない。従って、後席に着座した乗員の脚部が金属製のシートスプリング(Sばね)に直接当たることがないように設けられるフェルト等を廃止することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図5〜図7を用いて、本発明に係る車両用シートの第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図5及び図6に示される実施形態では、シートバックボード100のバックボード部36に車両前方側へ凹む制限部材としての凹部102が形成されている点に特徴がある。前述した第1実施形態では、バックボード部36のボード本体40が、下側バックバネ本体部48、上側バックバネ本体部54の撓み量を制限していたが、本実施形態では凹部102の底壁102Aが下側バックバネ本体部48、上側バックバネ本体部54の撓み量を制限する構成となっている。
以下、上記以外に前述した第1実施形態と異なる構成について概説する。図5及び図6に示される実施形態では、まず、サイドフレーム104の平断面形状が前述した第1実施形態のサイドフレーム26の平断面形状と若干異なっている。具体的には、図6に示されるように、平断面視で側壁部が前後方向中間部でシート幅方向外側に屈曲された前部側壁部104A及び後部側壁部104Bと、前部側壁部104Aの前端部からシート幅方向中央側へ屈曲された前壁部104Cと、後部側壁部104Bの後端部からシート幅方向中央側へ屈曲された後壁部104Dと、によって構成されている。
次に、図5に示されるように、シートバックボード100の下側バックバネ本体部107と上側バックバネ本体部54とが左右一対の連結固定部108によって一体に連結されている。従って、バックバネ部106は、複数の下側バックバネ本体部107と単一の上側バックバネ本体部54と左右一対の連結固定部108と、によって構成されている。また、連結固定部108の平断面形状は、サイドフレーム104の平断面形状に適合するように内側側壁108Aと外側側壁108Bと両者の前端同士をシート幅方向に繋ぐ当て面としての前壁108Cとの3枚の壁によって構成されている。内側側壁108Aは、シート幅方向外側へ開く傾斜壁として構成されている。また、前壁108Cはサイドフレーム104の前壁部104Cに面接触状態で当接されており、外側側壁108Bはサイドフレーム104の前部側壁部104Aに面接触状態で当接されている。なお、外側側壁108Bがサイドフレーム104に図示しない固定手段によって固定されている。さらに、下側バックバネ本体部107の波状部分107Aは、下側バックバネ本体部107の長手方向の全域に形成されているのではなく、長手方向の複数箇所(図5及び図6に示される実施形態では、左右二箇所)に部分的に形成されている。
(作用・効果)
上記構成によっても、前述した第1実施形態と基本的な構成は同じであるので、第1実施形態と同様の作用並びに効果が得られる。
加えて、本実施形態では、バックボード部36にバックバネ部106に接近する方向へ凹む凹部102の底壁102Aによって制限手段の壁が構成されているので、バックバネ部106の樹脂成形時に凹部102の深さを変えることでバックバネ部106の撓み量δ2(図6参照)を如何様にも制限することができる。また、凹部102を後席に着座する乗員の足入れスペースとして利用することが可能になる。その結果、バックバネ部106の撓み制限のチューニングを容易に行うことができると共に後席に着座する乗員の足入れ性を改善することができる。なお、凹部102を雑誌等の収納スペースとして利用することも可能である。
なお、図5及び図6に示される実施形態では、バックボード部36に凹部102を形成することで制限部材としての壁を設けたが、これに限らず、図7に示されるように、バックボード部110のシート幅方向の両端部に段差部112を形成することで制限部材としての壁を設定してもよい。この場合、段差部112がバックバネ部106の撓み量を制限することになる。
また、凹部102や段差部112のようにバックボード部36に一体形成された構成以外にも、制限部材としての別部品をボード本体40に取り付けることでバックバネ部106の撓み量を制限するようにしてもよい。
〔第3実施形態〕
次に、図8及び図9を用いて、本発明に係る車両用シートの第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図8及び図9に示されるように、この第3実施形態では、シートバックボード120が下側布バネ122及び上側布バネ124を用いて構成されている点に特徴がある。すなわち、第1実施形態では、シートバックボード16の下側バックバネ本体部48、上側バックバネ本体部54がいずれも樹脂製とされて撓み変形するように構成されていたが、本実施形態では、下側バックバネ本体部48、上側バックバネ本体部54に代えて、下側布バネ122、上側布バネ124が用いられている。
具体的には、下側布バネ122及び上側布バネ124は、シート幅方向に長い帯状にそれぞれ形成されている。これに対応して、連結固定部108の内側側壁108Aには、下側布バネ122の長手方向の端部122A、上側布バネ124の長手方向の端部124Aを固定するための直方体形状かつブロック状の固定部126が一体に形成されている。下側布バネ122の長手方向の端部122A及び上側布バネ124の長手方向の端部124Aは、シートバックボード120を樹脂成形する際に固定部126に埋設されるようになっている。下側布バネ122及び上側布バネ124は、所定値以上の荷重がシートバック後方側へ作用することにより、荷重作用方向へ撓んで弾性変形するようになっている。なお、下側布バネ122及び上側布バネ124が固定部126から抜けるということはない。
(作用・効果)
上記構成によっても、前述した第1実施形態と基本的な構成は同じであるので、第1実施形態と同様の作用並びに効果が得られる。
加えて、下側布バネ122及び上側布バネ124といった布製のバネは樹脂製のバネに比べてクリープ変形し難い点や疲労に強い点、温度依存特性(高温環境下における伸びや低温環境下における縮み)による座り心地の変化が少ない点で優れている。よって、シートバック12のクッション性能をより一層向上させることができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
上述した実施形態では、樹脂製のバックボード部36に樹脂製のバックバネ部38を一体に形成したが、これに限らず、樹脂製のバックボード部に樹脂製のバックバネ部を一体的に設けてもよい。すなわち、バックボード部とバックバネ部とを別々に製作してから両者を溶着等により一体化するようにしてもよい。さらに、バックバネ部を構成するバックバネ本体部と連結固定部とを別部品として製作してから溶着等により一体化するようにしてもよい。
10 車両用シート
12 シートバック
14 シートバックフレーム
16 樹脂バネ一体バックボード
26 サイドフレーム
36 バックボード部(制限部材)
38 バックバネ部
48 下側バックバネ本体部(バネ本体部)
50 下側連結固定部
54 上側バックバネ本体部(バネ本体部)
56 上側連結固定部
100 樹脂バネ一体バックボード
102 凹部
102A 底壁(制限部材の壁)
104 サイドフレーム
106 バックバネ部
107 下側バックバネ本体部
108 連結固定部
110 バックボード部(制限部材)
112 段差部
120 樹脂バネ一体バックボード
122 下側布バネ
124 上側布バネ

Claims (12)

  1. 左右一対のサイドフレームを備え、シートバックの骨格部材を構成するシートバックフレームと、
    樹脂の板材で形成されると共に前記シートバックフレームの背面側に配置されたバックボード部と、
    樹脂製とされて前記バックボード部に一体又は一体的に設けられると共に、前記左右一対のサイドフレームの前部にシートバック前方側から嵌合されて前記左右一対のサイドフレームに直接支持されるように架け渡され、更にシートバック後方側への荷重が作用することにより荷重作用方向へ撓み変形可能に形成されたバックバネ部と、
    を有する車両用シート。
  2. 前記バックバネ部は、前記左右一対のサイドフレームに面で接触して荷重を受ける当て面を介して前記サイドフレームに支持されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用シート。
  3. 前記バックバネ部は、前記バックボード部の前方側に離間して配置されると共に前記撓み変形するバネ本体部と、前記バネ本体部のシート幅方向の両端部と前記バックボード部とを連結すると共に前記サイドフレームに固定される連結固定部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記バネ本体部は、前記バックボード部の下部側に配置されると共にシートバック高さ方向に複数段に設けられた下側バックバネ本体部と、前記バックボード部の上部側に配置された上側バックバネ本体部と、を含み、
    さらに、前記複数段に設けられた下側バックバネ本体部のシート幅方向の両端部は左右一対の前記連結固定部によってシートバック高さ方向に連結されている、
    ことを特徴とする請求項3記載の車両用シート。
  5. 前記左右一対のサイドフレームはシート幅方向に対向する内側が開口された開断面形状とされており、
    前記バネ本体部のシート幅方向の両端部が各々前記左右一対のサイドフレームの断面内方へ入り込んで配置されている、
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の車両用シート。
  6. 前記バネ本体部のシートバック後方側には、当該バネ本体部の荷重作用方向への撓み量を制限する壁を備えた制限部材が設けられている、
    ことを特徴とする請求項3請求項5のいずれか1項に記載の車両用シート。
  7. 前記制限部材は、前記バックボード部である、
    ことを特徴とする請求項6記載の車両用シート。
  8. 前記制限部材の壁は、前記バックボード部のシート幅方向中央部に設けられかつ前記バックバネ部に接近する方向へ凹む凹部の底壁である、
    ことを特徴とする請求項7記載の車両用シート。
  9. 前記バネ本体部は、樹脂で構成された樹脂製のバネに代えて、シートバック後方側への荷重作用時に伸長することで荷重作用方向へ撓み変形する布製のバネで構成されている、
    ことを特徴とする請求項3請求項8のいずれか1項に記載の車両用シート。
  10. 前記バックバネ部のシートバック後方側には、当該バックバネ部の荷重作用方向への撓み量を制限する壁を備えた制限部材が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
  11. 前記制限部材は、前記バックボード部である、
    ことを特徴とする請求項10記載の車両用シート。
  12. 前記制限部材の壁は、前記バックボード部のシート幅方向中央部に設けられかつ前記バックバネ部に接近する方向へ凹む凹部の底壁である、
    ことを特徴とする請求項11記載の車両用シート。
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