WO2016098673A1

WO2016098673A1 - シート

Info

Publication number: WO2016098673A1
Application number: PCT/JP2015/084612
Authority: WO
Inventors: 洋子平岡; 秀治笠間
Original assignee: デルタ工業株式会社
Priority date: 2014-12-16
Filing date: 2015-12-10
Publication date: 2016-06-23
Also published as: JP6612778B2; JPWO2016098673A1

Abstract

　シートは、シートフレームと、前記シートフレームに張設された弾性シートと、前記弾性シート上に設けられたトリムと、前記弾性シートと前記トリムとの間に配置された一定厚みを有するクッション材と、前記トリムに取り付けられ、前記弾性シートに対して当該トリムを吊り込む吊り込み布と、を備える。前記吊り込み布は、前記シートフレームの幅方向、又はこれと直交する方向に延びる帯状に形成され、かつ、前記トリムと前記弾性シートとの間の隙間寸法に対応して当該吊り込み布の幅寸法が長手方向に亘って変化した形状を有している。

Description

シート

　本発明は、シートフレームに弾性シートが張設されてなるシートに関する。

　車両用のシートは、シートフレームと、このシートフレームに取り付けられるクッション用パッド（クッション材）と、このクッション用パッドを覆うトリム（表皮）とを備えるものが一般的であるが、近年、シートフレームに弾性シートが張設されてなるシートも開発されている（特許文献１）。この弾性シートにはクッション作用があるので、クッション用パッドを薄くすることができ、これによってシート全体を薄くできるという利点がある。

　他方、トリムは、その一部を引っ張りながらシートフレームに係止されるのが一般的である。具体的には、トリムの吊り込み部に取付けた吊り込み布のワイヤを、クッション用パッド内に設けられたワイヤにホグリング（連結具）で係止するものである（特許文献２）。

　特許文献１のような弾性シートを備えた車両用のシートのトリムも同様であるが、次のような課題がある。すなわち、特許文献２のような構造では、クッション用パッドの表面に予め凹凸カーブ（曲面形状）が形成されており、トリムが吊り込まれてクッション用パッドが覆われることによって、シート表面に綺麗な凹凸カーブの形状出しが行われている。

　しかしながら、特許文献１のように、弾性シートを採用することによってクッション用パッドを薄くしたシートは、クッション用パッドに十分な凹凸カーブを形成することが難しいため、シート表面に、綺麗な凹凸カーブの形状出しを行うことが困難になるという課題があった。

　なお、トリムと弾性シートとを所望の形状が出るように予め縫着しておくことも考えられるが、両者を縫着した状態では、弾性シートをフレームに組み付ける作業が困難になる。

特開２０１４－９４０７６号公報特開２００１－６１６０７号公報

　本発明は、弾性シートを採用したシートにおいて、シート表面に、綺麗な連続凹凸カーブの形状出しを行うことができるシートを提供することを目的とするものである。

　そして、本発明のシートは、シートフレームと、前記シートフレームに張設された弾性シートと、前記弾性シート上に設けられたトリムと、前記弾性シートと前記トリムとの間に配置された一定厚みを有するクッション材と、前記トリムに取り付けられ、前記弾性シートに対して当該トリムを吊り込む吊り込み布と、を備え、前記吊り込み布は、前記シートフレームの幅方向、又はこれと直交する方向に延びる帯状に形成され、かつ、前記トリムと前記弾性シートとの間の隙間寸法に対応して当該吊り込み布の幅寸法が長手方向に亘って変化した形状を有しているものである。

図１（ａ）は、本発明に係る自動車用シートの要部斜視図であり、図１（ｂ）は、前記自動車用シートのフレームの要部斜視図である。図２（ａ）は、前記自動車用シートのトリム係止構造の透視的斜視図であり、図２（ｂ）は、図２（ａ）に示す前記トリム係止構造の側面図である。図３（ａ）は、前記トリム係止構造における吊り込み布の側面図であり、図３（ｂ）は、前記吊り込み布の縫い代を示した側面図である。図４（ａ）は、前記自動車用シートのシートクッションの図２（ａ）におけるＩ－Ｉ線断面図であり、図４（ｂ）は、前記シートクッションの図２（ａ）におけるＩＩ－ＩＩ線断面図であり、図４（ｃ）は、前記シートクッションの図２（ａ）におけるＩＩＩ－ＩＩＩ線断面図である。図５（ａ）は、前記自動車用シートのトリム係止構造の変形例を示す図２（ａ）のＩＩ－ＩＩ線に相当する断面図であり、図５（ｂ）は、前記変形例における差し込み片の係止前の分解斜視図である。

　以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。

　図１（ａ）は、自動車用シート１の要部斜視図であり、図１（ｂ）は、前記自動車用シート１のフレーム６、７の要部斜視図である。

　自動車用シート１（以下、シート１と略す）はシートクッション２とシートバック３とで構成されている。そして、リクライニング軸４を含むリクライニング機構（不図示）により、シートクッション２に対してシートバック３が前後傾自在に支持されている。

　シートクッション２の左右下部には、シート１の前後位置を調整するためのスライダー５がそれぞれ取付けられている。

　シートクッション２の内部にはシートフレーム６が設けられ、シートバック３の内部にはシートフレーム７が設けられている。シートフレーム６、７は、以下、フレーム６、７と略す。

　フレーム６のうち、シートクッション２の座面２ａに対応する位置には、クッション性を有する弾性シート９が配置され、両サイド部分２ｂに対応する位置には、盛り上がったクッションパッド１０（図４参照）が配置されている。そして、弾性シート９およびクッションパッド１０がトリム（表皮）１１により被覆されている。

　フレーム７のうち、シートバック３の背当たり面３ａや両サイド部分３ｂに対応する位置には、クッションパッド（不図示）が配置され、それらがトリム（表皮）１２により被覆されている。

　シートクッション２のフレーム６は右部フレーム６ａと左部フレーム６ｂとを備えており、前記弾性シート９は、右部フレーム６ａと左部フレーム６ｂとに跨って略平面（水平）形状に張設されている。弾性シート９は、伸縮性のあるネット体で構成され、クッションベースネットとも呼ばれている。なお、弾性シート９については、一例として特開２０００－１１６４６０号公報で「ネット状の面状弾性体」として開示されているので、ここでの詳細な説明は省略する。弾性シート９は、伸縮性（クッション性）があればよく、必ずしもネット体に限られるものではない。

　図２（ａ）は、シート１のシートクッション２のトリム係止構造の透視的斜視図であり、図２（ｂ）は、図２（ａ）に示す前記トリム係止構造の側面図である。また、図３（ａ）は、前記トリム係止構造における吊り込み布２２の側面図であり、図３（ｂ）は、前記吊り込み布２２の縫い代を示した側面図である。また、図４（ａ）は、前記シートクッション２の図２（ａ）におけるＩ－Ｉ線断面図であり、図４（ｂ）は、前記シートクッション２の図２（ａ）におけるＩＩ－ＩＩ線断面図であり、図４（ｃ）は、前記シートクッション２の図２（ａ）におけるＩＩＩ－ＩＩＩ線断面図である。

　シートクッション２のトリム１１は、着座者の臀部が接触するメイン材１１Ａと、その側部が接触するサイド材１１Ｂとで構成されている。メイン材１１Ａの下方には弾性シート９が臨み、サイド材１１Ｂはクッションパッド１０を被覆している。

　メイン材１１Ａの下面には、比較的薄くかつ全体が一定の厚みを有するクッション材（プリーツパッドと呼ばれることがある）１３が配置されている。クッション材１３は、メイン材１１Ａに縫着されることで、当該メイン材１１Ａに一体積層されている。当例では、クッション材１３は、メイン材１１Ａに取り付けられているが、クッション材１３は、メイン材１１Ａとは別体であってもよい。

　メイン材１１Ａとサイド材１１Ｂの各端部は、重ね合わされて下向きに折り曲げられ、この重ね合わせ端部１１ａ，１１ｂに、吊り込み布２２が上記クッション材１３と共に縫着されている（縫着部ｄ）。吊り込み布２２は、シートクッション２の幅方向において、弾性シート９の両端、詳しくは両端よりも内側であって両端に比較的近い位置にそれぞれ設けられている。

　吊り込み布２２は、トリム１１の一部である重ね合わせ端部１１ａ，１１ｂを吊り込みながら弾性シート９に係止するためのものであり、シートクッション２の前後方向に延びる帯状に形成されている。吊り込み布２２は、弾性シート９の前後方向の長さと略同じ長さである。

　吊り込み布２２の上端部２２ａ（本発明の第１辺部に相当する）には、縫い代２２ｃが長手方向（前後方向）に亘って設けられており、下端部２２ｂ（本発明の第２辺部に相当する）には、縫い代２２ｄが長手方向に亘って設けられている。そして、縫い代２２ｃが前記重ね合わせ端部１１ａ，１１ｂに縫着されることにより（縫着部ｄ）、吊り込み布２２の上端部２２ａがトリム１１に取り付けられる一方、縫い代２２ｄが弾性シート９に縫着されることにより（縫着部ｅ）、吊り込み布２２の下端部２２ｂが弾性シート９に取り付けられている。

　吊り込み布２２は、図２（ｂ）、図３（ａ）（ｂ）のように、クッションシート２におけるメイン材１１Ａと弾性シート９との間の隙間寸法に対応して幅寸法が長手方向（前後方向）に亘って変化する形状を有している。換言すると、吊り込み布２２は、メイン材１１Ａと弾性シート９との間の隙間形状に沿うように高さ寸法が設定されている。当例では、クッションシート２（シート１）は曲面形状を有するものであり、吊り込み布２２の上端部２２ａが、クッションシート１の曲面形状に対応した曲線形状を有する一方、下端部２２ａが、弾性シート９の表面（上面）に沿った形状、例えば、弾性シート９の表面に沿った直線形状、又は弾性シート９の表面に沿った複数の直線状の部分が変曲点を介して連続した形状を有している。これにより、上記曲面形状が得られるように、吊り込み布２２の幅寸法（高さ寸法）が、メイン材１１Ａと弾性シート９との間の隙間寸法に対応して長手方向に亘って変化した形状となっている。

　具体的には、図２（ａ）のＩ－Ｉ線断面位置（シートクッション２の前後方向中央よりも前方の位置）は、図３（ａ）のように高さ寸法（幅）Ｔ１が最も高く（大きく）、図２（ａ）のＩＩ－ＩＩ線断面位置（シートクッション２の前後方向略中央位置）は、図３（ｂ）のように高さ寸法Ｔ２がやや低く（Ｔ１＞Ｔ２）なっている。また、図２（ａ）のＩＩＩ－ＩＩＩ線断面位置（シートクッション２の前後方向中央よりも後方の位置）は、は、図３（ｃ）のように高さ寸法Ｔ３がさらに低く（Ｔ１＞Ｔ２＞Ｔ３）なっている。

　このように、吊り込み布２２の高さ寸法Ｔ１～Ｔ３が設定されることで、メイン材１１Ａの表面に、綺麗な連続凹凸カーブ（曲面形状）の形状出しが行われている。なお、吊り込み布２２の長手方向に亘って高さ寸法をより細かく変化させるほど、より綺麗な連続凹凸カーブの形状出しが行える。

　前記のようなトリム係止構造は、シートフレーム６に弾性シート９が張設された、クッション材１３の厚みが薄いシート１を前提としている。トリム１１は、メイン材１１Ａとサイド材１１Ｂとで構成され、メイン材１１Ａとサイド材１１Ｂとの重ね合わせ端部１１ａ，１１ｂに帯状の吊り込み布２２の上端部２２ａが縫着されている。また、吊り込み布２２の下端部２２ｂは、メイン材１１Ａとサイド材１１Ｂとの重ね合わせ端部１１ａ，１１ｂを引っ張りながら、弾性シート９に逢着されている。

　ここで、クッションシート２（シート１）は曲面形状を有するものであり、吊り込み布２２は、当該クッションシート２におけるトリム１１と弾性シート９との間の隙間寸法に対応してその高さ寸法（幅寸法）Ｔ１～Ｔ３が長手方向に亘って変化するように予め形成されている。

　このような形状の吊り込み布２２を介してトリム１１（メイン材１１Ａ）が弾性シート９に吊り込まれると、トリム１１と弾性シート９との間の隙間形状が、吊り込み布２２の形状に対応した隙間形状に維持され、クッション材１３もこの隙間形状に対応して変形することとなる。そのため、トリム１１（メイン材１１Ａ）と弾性シート９との間に、上記のように厚みが一定の比較的薄いクッション材１３を設けた場合でも、つまり、クッション材１３の表面に予め凹凸カーブ（曲面形状）を形成しておかなくとも、トリム１１（メイン材１１Ａ）の表面に、綺麗な連続凹凸カーブの形状出しを行うことが可能となる。従って、弾性シート９を採用することによりクッション材１３の厚みを薄くした上記シート１において、シートクッション２の表面に、綺麗な連続凹凸カーブの形状出しを行うことができるようになる。また、トリム１１の形状設定を複雑にしなくても、帯状の吊り込み布２２の形状を変更するのみで、トリム表面の形状の変更が可能となる。

　図５（ａ）は、トリム係止構造の変形例を示す図２（ａ）のＩＩ－ＩＩ線に相当する断面図であり、図５（ｂ）は、この変形例における差し込み片１８の係止前の分解斜視図である。

　メイン材１１Ａとサイド材１１Ｂの重ね合わせ端部１１ａ，１１ｂの吊り込み布２２の下端部２２ｂには、差し込み片１８が縫着されている（縫着部ｆ）。

　弾性シート９には、シート１の前後方向に延在し、差し込み片１８を差し通し可能なスリット９ａ（本発明の開口部に相当する）が形成されている。

　この実施形態のトリム係止構造では、メイン材１１Ａとサイド材１１Ｂの重ね合わせ端部１１ａ，１１ｂが下向きに引っ張られた状態で、差し込み片１８が弾性シート９のスリット９ａに差し通され、水平方向にひねられることにより、トリム１１が弾性シート９に係止されている。これにより、メイン材１１Ａとサイド材１１Ｂの重ね合わせ端部１１ａ，１１ｂが弾性シート９に吊り込み状態で係止されている。

　したがって、メイン材１１Ａとの距離が短くなる弾性シート９を採用したシートであっても、メイン材１１Ａとサイド材１１Ｂに吊り込み部を容易に形成することができるようになる。なお、メイン材１１Ａを複数片に分割し、各分割片の重ね合わせ端部を吊り込めば、メイン材１１Ａだけに吊り込み部を形成することもできる。

　また、重ね合わせ端部１１ａ，１１ｂの差し込み片１８を、弾性シート９のスリット９ａに差し通すだけであるから、トリム１１の係止作業性が良好になる。

　さらに、メイン材１１Ａと弾性シート９とを所望の形状が出るように予め縫着しておく構造と比較すると、メイン材１１Ａと弾性シート９とが別々であるので、弾性シート９をフレーム６に組み付ける作業が容易になる。

　一方、メイン材１１Ａとサイド材１１Ｂの重ね合わせ端部１１ａ，１１ｂに設けた帯状の吊り込み布２２の下端部２２ｂに、面ファスナのフック部（本発明の被係止部に相当する）を取付け、弾性シート９の上面に、面ファスナのループ部（本発明の係止部に相当する）を取付けることもできる。なお、フック部とループ部は逆に取付けてもよい。ここで、面ファスナとは、フック部とループ部とが対をなして、両者を強く圧迫すると、フック部とループ部とが互いに係止され、フック部とループ部とを手で強く引き剥がすようにすると、フック部とループ部との係止状態が解除されるものである。面ファスナは、メカニカルファスナとも呼ばれている。

　このように構成しても、メイン材１１Ａとサイド材１１Ｂの重ね合わせ端部１１ａ，１１ｂを弾性シート９に吊り込み状態で係止することができる。

　さらに、面ファスナに代えて、メイン材１１Ａとサイド材１１Ｂの重ね合わせ端部１１ａ，１１ｂに設けた帯状の吊り込み布２２の下端部２２ｂを弾性シート９の上面に接着剤で接着するようにしても、同様の効果が得られる。

　なお、前記実施形態は、メイン材１１Ａとサイド材１１Ｂの重ね合わせ端部１１ａ，１１ｂの吊り込みであったが、例えば広面積であるメイン材１１Ａの一部、つまり、メイン材１１Ａの両端より内側の位置を吊り込むようにすることもできる。

　また、前記実施形態は、フロントシート１のシートクッション２を例にとり、シートクッション２の前後方向に延在する帯状の吊り込み布２２で、シートクッション２に吊り込み部を形成したものである。しかし、別の実施形態として、シートクッション２の幅方向に延在する帯状の吊り込み布２２で、シートクッション２に吊り込み部を形成することもできる。

　また、同様の吊り込み部は、フロントシート１のシートバック３にも形成できる他、リアシートにも適用でき、さらに、自動車以外のシートにも適用できることは言うまでもない。

　以上説明した本発明をまとめると以下の通りである。

　すなわち、本発明のシートは、シートフレームと、前記シートフレームに、張設された弾性シートと、前記弾性シート上に設けられた曲面形状のトリムと、前記弾性シートと前記トリムとの間に配置された一定厚みを有するクッション材と、前記トリムに取り付けられ、前記弾性シートに対して当該トリムを吊り込む吊り込み布と、を備え、前記吊り込み布は、前記シートフレームの幅方向、又はこれと直交する方向に延びる帯状に形成され、かつ、前記トリムと前記弾性シートとの間の隙間寸法に対応して当該吊り込み布の幅寸法が長手方向に亘って変化した形状を有している。

　この構成によれば、帯状の吊り込み布でトリムの一部が引っ張られた状態で弾性シートに吊り込まれる。この場合、吊り込み布は、トリムと弾性シートとの間の隙間形状に対応して幅寸法が長手方向に亘って変化した形状を有しているので、トリムが吊り込まれると、トリムと弾性シートとの間の隙間形状が、吊り込み布の形状に対応した隙間形状に維持され、クッション材もこの隙間形状に対応して変形することとなる。

　したがって、弾性シートを採用して、クッション材の厚みを薄くしたシートであっても、シート表面に、綺麗な連続凹凸カーブのような形状出しが容易に行えるようになる。また、トリムの形状設定を複雑にしなくても、帯状の吊り込み布の形状を変更するのみで、トリム表面の形状の変更が可能となる。

　より具体的には、当該シートは、曲面形状を含むものであり、前記吊り込み布は、前記トリムに取り付けられる第１辺部と、前記弾性シートに取り付けられる第２辺部とを有し、前記第１辺部は、前記シートの曲面形状に対応した曲線形状を有し、前記第２辺部は、前記弾性シートの表面に沿った形状を有するものである。

　この構成によれば、トリムを弾性シートに吊り込んだときに、トリムと張設された弾性シートとの間の隙間形状を、良好にシートの曲面形状に対応した隙間形状に維持することが可能となる。

　この場合、前記弾性シートは、前記吊り込み布を係止する係止部を有し、前記吊り込み布の第２辺部には、前記係止部に係止される被係止部が設けられているものでもよい。

　この構成によれば、吊り込み布に設けられた被係止部を弾性シートの係止部に係止するだけの簡単な作業で、トリムを弾性シートに吊り込むことが可能となる。

　この場合、前記係止部は、前記弾性シートに形成された開口部であり、前記被係止部は、前記開口部に差し込まれることにより前記弾性シートに係止される差し込み片であるのが好適である。

　この構成によれば、吊り込み布の差し込み片を、弾性シートの開口部に差し通すだけであるから、係止作業性が良好になる。

　なお、上記シートにおいて、前記吊り込み布は、例えば、前記シートフレームの幅方向と平行な方向における前記弾性シートの両端よりも内側であって当該両端近傍の位置にそれぞれ設けられているものである。

　この構成によれば、シート表面に良好な形状出しを行うことが可能となる。

Claims

　シートフレームと、
　前記シートフレームに張設された弾性シートと、
　前記弾性シート上に設けられたトリムと、
　前記弾性シートと前記トリムとの間に配置された一定厚みを有するクッション材と、
　前記トリムに取り付けられ、前記弾性シートに対して当該トリムを吊り込む吊り込み布と、を備え、
　前記吊り込み布は、前記シートフレームの幅方向、又はこれと直交する方向に延びる帯状に形成され、かつ、前記トリムと前記弾性シートとの間の隙間寸法に対応して当該吊り込み布の幅寸法が長手方向に亘って変化した形状を有している、ことを特徴とするシート。
　請求項１に記載のシートにおいて、
　当該シートは、曲面形状を含むものであり、
　前記吊り込み布は、前記トリムに取り付けられる第１辺部と、前記弾性シートに取り付けられる第２辺部とを有し、
　前記第１辺部は、前記シートの曲面形状に対応した曲線形状を有し、前記第２辺部は、前記弾性シートの表面に沿った形状を有する、ことを特徴とするシート。
　請求項２に記載のシートにおいて、
　前記弾性シートは、前記吊り込み布を係止する係止部を有し、
　前記吊り込み布の第２辺部には、前記係止部に係止される被係止部が設けられている、ことを特徴とするシート。
　請求項４に記載のシートにおいて、
　前記係止部は、前記弾性シートに形成された開口部であり、
　前記被係止部は、前記開口部に差し込まれることにより前記弾性シートに係止される板状の差し込み片である、ことを特徴とするシート。
　請求項１乃至４の何れか一項に記載のシートにおいて、
　前記吊り込み布は、前記シートフレームの幅方向と平行な方向における前記弾性シートの両端よりも内側であって当該両端近傍の位置にそれぞれ設けられている、ことを特徴とするシート。