JPWO2008139570A1 - 光ファイバの製造方法および光ファイバの製造装置 - Google Patents

光ファイバの製造方法および光ファイバの製造装置 Download PDF

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Abstract

光ファイバ母材の先端部を溶融して光ファイバを線引きする線引き工程と、被覆ダイが有する連続する複数の孔に前記光ファイバを通過させ、前記複数の孔の各々において樹脂を塗布して前記光ファイバの外周に複数の樹脂層を形成する樹脂層塗布工程と、前記複数の樹脂層を硬化させて複数の被覆層とする被覆層形成工程と、を含み、前記樹脂層塗布工程は、前記複数の孔のうち少なくとも最内層の樹脂層を形成する孔への樹脂の供給圧力が所定の値になるように定量ポンプの吐出量を制御しながら、該定量ポンプによって前記被覆ダイに該樹脂を供給するとともに、前記定量ポンプの吐出量の変動に応じて、前記光ファイバが前記被覆ダイに進入する際の該光ファイバの温度を制御することにより、各被覆層の厚みを制御することによって、長手方向において特性が十分に安定した光ファイバを生産性高く製造できる光ファイバの製造方法を提供する。

Description

本発明は、線引きした光ファイバの外周に複数の被覆層を形成する光ファイバの製造方法および光ファイバの製造装置に関するものである。
光ファイバは、ガラスからなる光ファイバ母材を加熱、溶融して線引きし、線引きした光ファイバの外周に被覆ダイを用いて紫外線硬化性の樹脂を塗布して樹脂層を形成し、この樹脂層に紫外線を照射して硬化させ、被覆層を形成することによって製造される。光ファイバの被覆層は、それぞれ性質が異なる樹脂を用いた複数の層からなり、必要な強度やその他の種々の特性を光ファイバに付与している。
ここで、被覆層によって光ファイバに所望の特性を付与するためには、各被覆層の厚さが所定の値である必要がある。そのため、従来の光ファイバの製造方法においては、はじめに樹脂層を構成する前の光ファイバの外径を測定し、その後被覆層を形成した光ファイバの外径を測定し、測定した両外径の差分から被覆層の厚さを算出し、この算出した厚さが所定の値になるように樹脂の供給量などを制御していた。
一方、樹脂を塗布する方法として、1つの被覆ダイを用いて複数の樹脂層を連続して形成するデュアルコート法がある(特許文献1参照)。このデュアルコート法によれば、1つの紫外線照射装置によって紫外線を照射して、形成した複数の樹脂層を同時に硬化させることができるので、線引き速度を高速にすることができる。
しかしながら、デュアルコート法を用いる場合は、1つの被覆ダイを用いて複数の樹脂層を形成するので、被覆形成後の光ファイバの外径を測定しても、複数の被覆層の合計の厚さしか算出できない。したがって、各被覆層の厚さを個別に制御できないという問題があった。
この問題を解決するために、デュアルコート法を用いて光ファイバを製造する際に、被覆層の厚さを個別に管理する種々の方法が開示されている(特許文献2〜5参照)。
たとえば、特許文献2は、ギヤポンプを用いて被覆ダイに定量的に樹脂を供給する方法を開示する。また、特許文献3は、被覆ダイに樹脂を供給する際に、樹脂層の最内層を形成する樹脂を気体の圧力によって供給し、その他の樹脂層を形成する樹脂を定量ポンプによって供給する方法を開示する。また、特許文献4は、定量ポンプで樹脂を供給する際に、供給経路にアキュムレータを介挿する方法を開示する。また、特許文献5は、樹脂タンク中の樹脂の液面の変位量から塗布された樹脂の量を算出し、被覆層の厚さを制御する方法を開示する。
特開平9−86971号公報 特開昭61−106441号公報 特開昭61−106442号公報 特開昭61−291436号公報 特開平10−287446号公報
しかしながら、光ファイバの線引き速度を高速にした場合には、従来の被覆層の厚さを管理する方法を用いても、各被覆層の厚さが長手方向で変動してしまい、特性が十分に安定した光ファイバを製造することができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、長手方向において特性が十分に安定した光ファイバを生産性高く製造することができる光ファイバの製造方法および光ファイバの製造装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光ファイバの製造方法は、光ファイバ母材の先端部を溶融して光ファイバを線引きする線引き工程と、被覆ダイが有する連続する複数の孔に前記光ファイバを通過させ、前記複数の孔の各々において樹脂を塗布して前記光ファイバの外周に複数の樹脂層を形成する樹脂層塗布工程と、前記複数の樹脂層を硬化させて複数の被覆層とする被覆層形成工程と、を含み、前記樹脂層塗布工程は、前記複数の孔のうち少なくとも最内層の樹脂層を形成する孔への樹脂の供給圧力が所定の値になるように定量ポンプの吐出量を制御しながら、該定量ポンプによって前記被覆ダイに該樹脂を供給するとともに、前記定量ポンプの吐出量の変動に応じて、前記光ファイバが前記被覆ダイに進入する際の該光ファイバの温度を制御することにより、各被覆層の厚みを制御することを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバの製造方法は、光ファイバ母材の先端部を溶融して光ファイバを線引きする線引き工程と、被覆ダイが有する連続する複数の孔に前記光ファイバを通過させ、前記複数の孔の各々において樹脂を塗布して前記光ファイバの外周に複数の樹脂層を形成する樹脂層塗布工程と、前記複数の樹脂層を硬化させて複数の被覆層とする被覆層形成工程と、を含み、前記樹脂層塗布工程は、前記複数の孔のうち少なくとも最内層の樹脂層を形成する孔への樹脂の供給量が所定の値になるように定量ポンプの吐出量を制御しながら、該定量ポンプによって前記被覆ダイに該樹脂を供給するとともに、前記孔への樹脂の供給圧力が所定の範囲内の値になるように、前記光ファイバが前記被覆ダイに進入する際の該光ファイバの温度を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバの製造方法は、光ファイバ母材の先端部を溶融して光ファイバを線引きする線引き工程と、被覆ダイが有する連続する複数の孔に前記光ファイバを通過させ、前記複数の孔の各々において樹脂を塗布して前記光ファイバの外周に複数の樹脂層を形成する樹脂層塗布工程と、前記複数の樹脂層を硬化させて複数の被覆層とする被覆層形成工程と、を含み、前記樹脂層塗布工程は、前記複数の孔のうち最内層の樹脂層を形成する孔の内部の樹脂圧力が所定の値になるように圧送ポンプの圧送圧力を制御しながら、該圧送ポンプによって前記被覆ダイに該樹脂を供給し、前記最内層の樹脂層を形成する孔以外への樹脂の供給量が所定の値になるように定量ポンプの吐出量を制御しながら、該定量ポンプによって前記被覆ダイに該樹脂を供給するとともに、前記光ファイバの外周に形成した複数の被覆層の最外径の変動に応じて、前記光ファイバが前記被覆ダイに進入する際の該光ファイバの温度を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバの製造方法は、上記発明において、前記樹脂層塗布工程は、前記定量ポンプの回転数の制御によって吐出量を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバの製造方法は、上記発明において、前記定量ポンプは、雄ねじ形状を有するロータを、雌ねじ形状の内壁を有するステータ内に回動自在に嵌挿し、前記ロータを偏心回転させることにより樹脂を移送する一軸偏心ねじポンプであることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバの製造方法は、上記発明において、前記樹脂層塗布工程は、前記光ファイバの周囲に冷却ガスを流通することによって該光ファイバの温度を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバの製造装置は、光ファイバ母材の先端部を溶融して光ファイバを線引きする線引き炉と、前記光ファイバの温度を調整する温度調整手段と、連続する複数の孔を有する被覆ダイを備え、前記複数の孔に温度を調整した前記光ファイバを通過させ、前記複数の孔の各々において樹脂を塗布して前記光ファイバの外周に複数の樹脂層を形成する樹脂層塗布装置と、前記複数の樹脂層を硬化させて複数の被覆層とする被覆層形成装置と、を備え、前記樹脂層塗布装置は、前記被覆ダイの複数の孔のうち少なくとも最内層の樹脂層を形成する孔への樹脂の供給圧力を検出する圧力検出手段と、前記被覆ダイに前記樹脂を供給する定量ポンプと、前記検出した樹脂圧力が所定の値になるように前記定量ポンプの吐出量を制御するとともに、前記定量ポンプの吐出量の変動に応じて、前記光ファイバが所定の温度になるように温度調整手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバの製造装置は、光ファイバ母材の先端部を溶融して光ファイバを線引きする線引き炉と、前記光ファイバの温度を調整する温度調整手段と、連続する複数の孔を有する被覆ダイを備え、前記複数の孔に温度を調整した前記光ファイバを通過させ、前記複数の孔の各々において樹脂を塗布して前記光ファイバの外周に複数の樹脂層を形成する樹脂層塗布装置と、前記複数の樹脂層を硬化させて複数の被覆層とする被覆層形成装置と、を備え、前記樹脂層塗布装置は、前記被覆ダイの複数の孔のうち少なくとも最内層の樹脂層を形成する孔への樹脂の供給圧力を検出する圧力検出手段と、前記被覆ダイに前記樹脂を供給する定量ポンプと、前記孔への樹脂の供給量が所定の値になるように前記定量ポンプの吐出量を制御するとともに、前記孔への樹脂の供給圧力が所定の範囲内の値になるように、前記光ファイバが前記被覆ダイに進入する際の該光ファイバの温度を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバの製造装置は、光ファイバ母材の先端部を溶融して光ファイバを線引きする線引き炉と、前記光ファイバの温度を調整する温度調整手段と、連続する複数の孔を有する被覆ダイを備え、前記複数の孔に温度を調整した前記光ファイバを通過させ、前記複数の孔の各々において樹脂を塗布して前記光ファイバの外周に複数の樹脂層を形成する樹脂層塗布装置と、前記複数の樹脂層を硬化させて複数の被覆層とする被覆層形成装置と、を備え、前記樹脂層塗布装置は、前記被覆ダイの複数の孔のうち最内層の樹脂層を形成する孔への樹脂の供給圧力を検出する圧力検出手段と、前記被覆ダイに前記最内層の樹脂層を形成する樹脂を供給する圧送ポンプと、前記被覆ダイに前記最内層以外の樹脂層を形成する樹脂を供給する定量ポンプと、前記樹脂圧力が所定の値となるように前記圧送ポンプの圧送圧力を制御し、前記被覆ダイへの樹脂の供給量が所定の値になるように前記定量ポンプの吐出量を制御するとともに、前記光ファイバの外周に形成した複数の被覆層の最外径の変動に応じて、前記光ファイバが所定の温度になるように温度調整手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、光ファイバの線引き速度を高速にしても、最内層の被覆層の厚さを長手方向において安定して所望の値とできるので、長手方向において特性が十分に安定した光ファイバを生産性高く製造することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る光ファイバの製造装置を模式的に表したブロック図である。 図2は、図1に示す被覆ダイの断面概略図である。 図3は、図2に示す被覆ダイによって光ファイバの外周に2層の樹脂層を塗布する工程について説明する説明図である。 図4は、一軸偏心ねじポンプである定量ポンプの一部断面概略図である。
符号の説明
1 光ファイバ母材
11〜13 光ファイバ
2 線引き炉
21 ヒータ
31、33 レーザ外径測定器
32 紫外線照射装置
34 ガイドローラ
35 巻き取り機
4 温度調整装置
41a 下部ガス導入口
41b 上部ガス導入口
41 冷却筒
42 ポンプ
5 被覆ダイ
51 ニップル部材
51a〜53a、53b 孔
52 内層被覆ダイ部材
53 外層被覆ダイ部材
54a 上部スリーブ部材
54b 下部スリーブ部材
55 外部スリーブ部材
55a 樹脂供給口
55b 樹脂供給口
6、7 樹脂供給装置
61 定量ポンプ
61a 駆動モータ
61b 駆動シャフト
61c 筐体
61d、61j 軸受け
61e、61g ジョイント部
61f ジョイントシャフト
61h ロータ
61i ステータ
61k 樹脂供給口
61l 樹脂吐出口
62,72 樹脂タンク
63、73 樹脂
64、74 圧力センサ
71 圧送ポンプ
8 樹脂塗布装置
100 製造装置
以下に、図面を参照して本発明に係る光ファイバの製造方法および光ファイバの製造装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る光ファイバの製造装置を模式的に表したブロック図である。図1に示すように、この製造装置100は、線引き炉2と、温度調整装置4と、樹脂塗布装置8と、被覆層形成装置である紫外線照射装置32とを備え、さらに、レーザ外径測定器31、33と、ガイドローラ34と、巻き取り機35とを備える。
はじめに、製造装置100を用いて光ファイバを製造する方法について概略的に説明する。この製造装置100において、線引き炉2が光ファイバ母材1の先端部をヒータ21によって溶融して光ファイバ11を線引きし、レーザ外径測定器31が線引きした光ファイバ11の外径を測定し、温度調整装置4が光ファイバ11を所定の温度に冷却し、樹脂塗布装置8が光ファイバ11の外周に内層と外層とからなる2層の樹脂層を塗布し、紫外線照射装置32が2層の樹脂層を塗布した光ファイバ12に紫外線を照射して、該2層の樹脂層を同時に硬化して2層の被覆層とし、外径測定器33が2層の被覆層を形成した光ファイバ13の外径を測定し、ガイドローラ34および巻き取り機35が2層の被覆層を形成した光ファイバ13を巻き取る。
つぎに、製造装置100を構成する各装置について説明する。はじめに、温度調整装置4について説明する。図1に示すように、この温度調整装置4は、下部ガス導入口41aと上部ガス導入口41bとを有する冷却筒41と、冷却筒41の上部ガス導入口41bに接続され、冷却筒41内に冷却ガスを送るポンプ42とを備える。そして、この温度調整装置4は、ポンプ42が下部ガス導入口41aから冷却筒41内に冷却ガスを送り、この冷却ガスを冷却筒41内に流通しながら、冷却筒41内に光ファイバ11を通過させることによって、線引き炉2によって加熱された光ファイバ11を所定の温度に冷却する。なお、この冷却ガスは、熱伝導率の高いHeガスや、Arガス等にHeガスを所望の分圧比で混合した混合ガスを用いることができる。
つぎに、樹脂塗布装置8についてより具体的に説明する。この樹脂塗布装置8は、被覆ダイ5と、定量ポンプ61を用いた樹脂供給装置6と、圧送ポンプ71を用いた樹脂供給装置7と、制御部Cとを備える。
樹脂供給装置6は、定量ポンプ61と、液状の樹脂63を貯留する樹脂タンク62と、圧力センサ64とを備え、定量ポンプ61は、その回転数に応じた吐出量で、樹脂タンク62から供給された樹脂63を被覆ダイ5に供給する。圧力センサ64は定量ポンプ61と被覆ダイ5とを接続する樹脂供給路に設けられ、定量ポンプ61と被覆ダイ5との間の樹脂63の圧力を測定する。
樹脂供給装置7は、圧送ポンプ71と、液状の樹脂73を貯留する樹脂タンク72と、圧力センサ74とを備え、圧送ポンプ71は、その設定圧力に応じた吐出量で、樹脂タンク72に貯留する樹脂73を被覆ダイ5に圧送する。
制御部Cは、定量ポンプ61の吐出量を制御するとともに、温度調整手段4を制御する。なお、制御部Cの制御については後述する。
つぎに、被覆ダイ5について具体的に説明する。図2は、図1に示す被覆ダイ5の断面概略図である。この被覆ダイ5は、内層と外層の2層の樹脂層を順次光ファイバ11に塗布するものであって、特許文献1に記載のものと同様に、ニップル部材51と、内層被覆ダイ部材52と、外層被覆ダイ部材53と、ほぼ円筒形状を有するとともに上下部に段差部を有する上部および下部スリーブ部材54a、54bと、ほぼ円筒形状を有する外部スリーブ部材55とを備える。
ニップル部材51は、全体形状がほぼ円筒状であり、上部スリーブ部材54aに挿通している。また、ニップル部材51は、その中心軸に一致するように形成され、内周部が上部から順にストレート状、徐々に縮径するテーパ状、ストレート状に形成されている孔51aを有する。また、ニップル部材51の外周部は、上部においては上部スリーブ部材54aと嵌合する段差形状を有するとともに、中央部から下部にかけては、上部スリーブ部材54aの内周部との間で溜め部C2、絞り部C3を形成するように外径が変化している。
また、内層被覆ダイ部材52は、全体形状が円盤上であり、その中心軸に一致するように形成され、内周部が上部から順に徐々に縮径するテーパ形状、ストレート形状に形成されている孔52aを有する。また、内層被覆ダイ部材52の外周部は、上部スリーブ部材54aの下部および下部スリーブ部材54bの上部と嵌合している。また、内層被覆ダイ部材52の上面は、ニップル部材51の下面との間で円盤状の流路C4を形成している。
また、外層被覆ダイ部材53は、全体形状がほぼ円筒状であり、下部スリーブ部材54bに挿通している。また、外層被覆ダイ部材53は、その中心軸に一致するよう形成され、内周部がストレート形状に形成されている孔53a、53bを有する。また、外層被覆ダイ部材53の外周部は、下部においては下部スリーブ部材54bと嵌合する段差形状を有するとともに、上部から中央部にかけては、下部スリーブ部材54bの内周部との間で溜め部C6、絞り部C7を形成するように外径が変化している。また、外層被覆ダイ部材53の上面は、内層被覆ダイ部材52の下面との間で円盤状の流路C8を形成している。
また、上部スリーブ部材54aは、ニップル部材51を挿通し、内層被覆ダイ部材52と嵌合している。また、下部スリーブ部材54bは、外層被覆ダイ部材53を挿通し、内層被覆ダイ部材52と嵌合している。さらに、上部スリーブ部材54aと下部スリーブ部材54bとは、外部スリーブ部材55に挿通固定されている。上部スリーブ部材54aの外周部は、外部スリーブ部材55の内周部との間で外周溝C1を形成し、外周溝C1は、外部スリーブ部材55の上部に形成された樹脂供給口55aと連結するとともに、上述した溜め部C2とも連結している。また、下部スリーブ部材54bの外周部は、外部スリーブ部材55の内周部との間で外周溝C5を形成し、外周溝C5は、外部スリーブ部材55の下部に形成された樹脂供給口55bと連結するとともに、上述した溜め部C6とも連結している。すなわち、樹脂供給口55a、外周溝C1、溜め部C2、絞り部C3、流路C4が順次連結し、一方、樹脂供給口55b、外周溝C5、溜め部C6、絞り部C7、流路C8が順次連結している。
つぎに、図3を用いて、被覆ダイ5が光ファイバ11の外周に2層の樹脂層を塗布する工程について説明する。まず、光ファイバ11を孔51a、52a、53a、53bに挿通して所定の線速で走行している状態で、樹脂供給装置6、7からそれぞれ樹脂63、73を供給または圧送する。樹脂供給装置6から供給された樹脂63は、樹脂供給口55aから被覆ダイ5に流入し、外周溝C1、溜め部C2、絞り部C3、流路C4を順次経由して、テーパ形状の内周部を有する孔52aによって整形されて光ファイバ11の外周に塗布される。ついで、樹脂供給装置7から圧送された樹脂73は、樹脂供給口55bから被覆ダイ5に流入し、外周溝C5、溜め部C6、絞り部C7、流路C8を順次経由して、ストレート形状の内周部を有する孔53aによって整形されて樹脂63を塗布した光ファイバ11に塗布される。その結果、2層の樹脂層を塗布した光ファイバ12が、孔53aから進出する。
ここで、被覆ダイ5によって塗布される樹脂層の厚さは、圧送ポンプによる樹脂供給の場合、樹脂の圧力および粘性、光ファイバ11の温度および線速、孔52aのテーパ角度や孔52a、53aの孔径などの被覆ダイの構造などによって決定される。一方、定量ポンプによる樹脂供給の場合は、樹脂層の厚さはポンプの吐出量によって決定される。また、孔52a内部での樹脂63の樹脂圧力は、被覆ダイ5に供給される樹脂の供給圧力と、走行する光ファイバ11が樹脂を牽引することによって生じる樹脂の牽引流による牽引圧力とによって定まる。光ファイバ11の線速が変動した場合は、光ファイバ11による牽引圧力も変動する。圧送ポンプによる樹脂供給の場合、光ファイバ11の線速変動により牽引圧力が変動しても、樹脂の供給圧力は一定に保たれるが、定量ポンプによる樹脂供給の場合には、光ファイバ11の線速変動による牽引圧力の変動に伴い樹脂の供給圧力も変動する。
そこで、本実施の形態1においては、制御部Cが、圧力センサ64が検出した圧力値が所定の値になるように定量ポンプ61の吐出量を制御している。圧力センサ64が検出した圧力値が所定の値になるように定量ポンプ61の吐出量を制御すれば、光ファイバ11の線速、温度が所定値の場合に、内層の樹脂層の厚さを所定の値にすることができる。
一方、光ファイバ11の線速が高速の場合は、線引き炉2において溶融して線引きされた光ファイバ11が被覆ダイ5に進入するまでの冷却時間が短くなる。そこで、温度調整装置4を用いて、光ファイバ11の温度を所定の温度まで冷却している。
光ファイバ11の温度が変動すると、線速が変動した場合と同様に、光ファイバ11による牽引圧力も変動する。上述したように、本実施の形態1においては、制御部Cが、圧力センサ64が検出した圧力値が所定の範囲内になるように定量ポンプ61の樹脂吐出量を制御している。したがって、光ファイバ11の温度を調整することにより、樹脂63の樹脂圧力を一定に保ったまま、定量ポンプ61の吐出量を制御することができる。
また、本実施の形態1においては、制御部Cが、定量ポンプ61の吐出量の変動に応じて、温度調整装置4を制御することによって、光ファイバ11が被覆ダイ5に進入する際の光ファイバ11の温度を制御している。具体的には、制御部Cは、光ファイバ11の線速に応じて定めた吐出量を実現するための定量ポンプ61の回転数の設定値と、実際の回転数の測定値との偏差を算出し、この偏差に応じて冷却ガスであるHeガスの流量あるいは混合ガスにおけるHeガスの分圧比などを制御している。
すなわち、本実施の形態1においては、制御部Cが、樹脂63の樹脂圧力が所定の値になるように定量ポンプ61の吐出量を制御するとともに、定量ポンプ61の回転数の変動に応じて、光ファイバ11が被覆ダイ5に進入する際の光ファイバ11の温度を制御している。その結果、本実施の形態1においては、光ファイバの線引き速度を高速にしても、直接測定できない内層の樹脂層あるいは被覆層の厚さを長手方向において安定して所望の値とできる。
一方、外層の樹脂73を塗布する孔53aは、孔がストレート形状を有しているので、孔53a内部での樹脂73の樹脂圧力は、ほぼ供給圧力によって定まる。さらに、すでに塗布されている内層の樹脂63の上から塗布するので、塗布される樹脂層の厚さは、光ファイバ11の線速変動や温度変動などにほとんど依存しない。
そこで、本実施の形態1では、レーザ外径測定器33で測定した光ファイバ13の外径が所望の値になるように樹脂73の圧送圧力を制御している。上述したように、内層の樹脂層の厚さが安定して所望の値とされているので、光ファイバ13の外径を所望の厚さにすることよって、所望の厚さの外層の樹脂層あるいは被覆層が形成できる。なお、圧送圧力の制御は、圧力センサ74の検出値に基いて、圧送ポンプ71の出力を制御することで実現される。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、光ファイバの線引き速度を高速にしても、2層の被覆層の各厚さを長手方向において安定して所望の値とできるので、長手方向において特性が十分に安定した光ファイバを生産性高く製造することができる。
なお、定量ポンプ61としては特に限定されないが、粘度が低い紫外線硬化樹脂でも脈動なく定量の吐出量が可能ないわゆる一軸偏心ねじポンプを用いるのが好ましい。
図4は、一軸偏心ねじポンプである定量ポンプ61の一部断面概略図である。この定量ポンプ61は、駆動モータ61aと、駆動モータ61aに接続した駆動シャフト61bと、筐体61cに収容され、駆動シャフト61bを支持する軸受け61dと、駆動シャフト61bの一端に形成したジョイント部61eと、雄ネジ形状を有するロータ61hと、ロータ61hの一端に形成したジョイント部61gとジョイント部61eとを接続するジョイントシャフト61fと、ロータ61hの他端を支持する軸受け61jと、雌ねじ形状の内壁を有するステータ61iとを備える。なお、ロータ61hは、ステータ61i内に回動自在に嵌挿しており、ジョイント部61g、61eとジョイントシャフト61fとによって、駆動シャフト61bに対して偏心回転できるようになっている。また、筐体61cは、樹脂供給口61kと、樹脂吐出口61lとを有する。
この定量ポンプ61は、樹脂供給口61kから樹脂を供給しながら、駆動モータ61aを駆動させることによって、ロータ61hが偏心回転し、これによって、空洞部C9に充填された樹脂を紙面左方へと移送し、脈動無く樹脂吐出口61lから吐出することができる。なお、このような一軸偏心ねじポンプとしては、兵神装備社製のモーノポンプや、seepex社製のメータリングポンプが利用できる。
(実施例1)
図1に示す製造装置を用いて、実施の形態1に従って、光ファイバを製造した。その際に、線引きの線速2000m/minに設定し、線引きした光ファイバの外径が0.125mmになるようにした。
また、圧力センサの検出値が1.2MPaとなるように定量ポンプの回転数を制御した。この時、吐出量から計算した内層の被覆層の外径が目標値の0.19mmよりも小さい時は、定量ポンプの回転数を増加させるように、温度調整装置におけるHeガスの流量を増加して光ファイバの温度を下げ、逆の場合は定量ポンプの回転数を減少させるように、Heガスの流量を減少して光ファイバの温度を上げるように制御した。また、レーザ外径測定器で測定した被覆した光ファイバの外径が0.25mmになるように圧送ポンプの圧送圧力を制御した。
上記のようにして光ファイバを製造する際に、線引きの線速を実測したところ、線速の変動は2000±50m/minであった。しかし、製造した光ファイバの内層の外径を測定したところ、長さ1000kmの光ファイバにおいて、その変動は0.19±0.001mmであり、きわめて安定していた。
(比較例)
図1に示す製造装置100において、定量ポンプを用いた樹脂供給装置6を、圧送ポンプを用いた樹脂供給装置7と同様の樹脂供給装置に置き換えた製造装置を用いて、光ファイバを製造した。その際に、線引きの線速2000m/minに設定し、線引きした光ファイバの外径が0.125mmになるようにした。
また、圧力センサが検出する圧力値が所定の値になるように圧送ポンプの出力を制御した。さらに、レーザ外径測定器で測定した被覆した光ファイバの外径が0.25mmより小さい場合は、温度調整装置におけるHeガスの流量を増加して光ファイバの温度を下げ、外径が0.25mmより大きい場合は、Heガスの流量を減少して光ファイバの温度を上げるように制御した。
上記のようにして光ファイバを製造する際に、線引きの線速を実測したところ、実施例1と同様に線速の変動は2000±50m/minであった。しかし、製造した光ファイバの内層の外径を測定したところ、長さ1000kmの光ファイバにおいて、その変動は0.19±0.003mmであり、実施例の3倍の変動があった。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2に係る光ファイバの製造方法は、実施の形態1と同様の製造装置100において、圧送ポンプを用いた樹脂供給装置7を、定量ポンプを用いた樹脂供給装置6と同様の樹脂供給装置に置き換えた製造装置を用いて、光ファイバを製造するものである。
本実施の形態2においては、上記置き換えた樹脂供給装置において、レーザ外径測定器33で測定した外径に応じて定量ポンプの回転数を制御する。本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、光ファイバの線引き速度を高速にしても、直接測定できない内層の被覆層の厚さを長手方向において安定して所望の値とでき、さらに、2層の被覆層の各厚さを長手方向において安定して所望の値とできるので、長手方向において特性が十分に安定した光ファイバを生産性高く製造することができる。
(実施例2)
実施の形態2にしたがって、実施例1と同様にして光ファイバを製造したところ、線速の変動は2000±50m/minであったが、製造した光ファイバの内層の外径の変動は、長さ1000kmの光ファイバにおいて、実施例1と同様に0.19±0.001mmであり、きわめて安定していた。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態3に係る光ファイバの製造方法は、実施の形態1と同様の製造装置を用いるが、その制御方法が異なるものである。以下、実施の形態1との相違点について説明する。
本実施の形態3においては、実施の形態1とは異なり、制御部Cが、定量ポンプ61の吐出量を所定の値に制御するとともに、樹脂63の樹脂圧力が所定の範囲内の値になるように、光ファイバ11が被覆ダイ5に進入する際の光ファイバ11の温度を制御する。本実施の形態3によれば、実施の形態1と同様に、光ファイバの線引き速度を高速にしても、直接測定できない内層の被覆層の厚さを長手方向において安定して所望の値とでき、さらに、2層の被覆層の各厚さを長手方向において安定して所望の値とできるので、長手方向において特性が十分に安定した光ファイバを生産性高く製造することができる。
(実施例3)
図1に示す製造装置100を用いて、実施の形態3に従って、光ファイバを製造した。その際に、線引きの線速2000m/minに設定し、線引きした光ファイバの外径が0.125mmになるようにした。
また、内層の被覆層の外径を0.19mmとするために必要な樹脂量を供給できるように定量ポンプの回転数を制御した。この時、圧力センサの検出値が1.0〜1.2MPaの範囲よりも大きくなった場合には、温度調整装置におけるHeガスの流量を増加して光ファイバの温度を下げ、圧力が上記範囲よりも小さくなった場合には、Heガスの流量を減少して光ファイバの温度を上げるように制御した。また、レーザ外径測定器で測定した被覆した光ファイバの外径が0.25mmになるように圧送ポンプによる圧送圧力を制御した。
上記のようにして光ファイバを製造する際に、線引きの線速を実測したところ、線速の変動は2000±50m/minであった。しかし、製造した光ファイバの内層の外径を測定したところ、長さ1000kmの光ファイバにおいて、その変動は0.19±0.001mmであり、実施例1の場合と同様にきわめて安定していた。
(実施の形態4)
つぎに、本発明の実施の形態4について説明する。本実施の形態4に係る光ファイバの製造方法は、実施の形態1と同様の製造装置100において、圧送ポンプを用いた樹脂供給装置7と、定量ポンプを用いた樹脂供給装置6とを交換し、内層となる樹脂層は樹脂供給装置7を用いて塗布し、外層となる樹脂層は樹脂供給装置6を用いて塗布するものである。
さらに、本実施の形態4においては、制御部Cが、定量ポンプ61の吐出量が所定の値になるように制御し、レーザ外径測定器33で測定した外径が所定の値になるように温度調整装置4を制御している。
すなわち、本実施の形態4においては、外層となる樹脂は上記制御のもとで定量ポンプ61を用いて供給しているので、光ファイバ11の線速や温度が変動しても、樹脂層の厚さはほとんど変動しない。
さらに、レーザ外径測定器33で測定した外径が変動した場合は、光ファイバの線速の変動により内層の樹脂層の厚さが変化したものとみなし、制御部Cが、温度調整装置4を制御することによって、光ファイバ11が被覆ダイ5に進入する際の光ファイバ11の温度を制御し、内径の樹脂層の厚さが所定の厚さになるようにしている。
その結果、実施の形態1と同様に、光ファイバの線引き速度を高速にしても、直接測定できない内層の被覆層の厚さを長手方向において安定して所望の値とでき、さらに、2層の被覆層の各厚さを長手方向において安定して所望の値とできるので、長手方向において特性が十分に安定した光ファイバを生産性高く製造することができる。
(実施例4)
実施の形態4に従って、光ファイバを製造した。その際に、実施例1と同様に、線引きの線速2000m/minに設定し、線引きした光ファイバの外径が0.125mmになるようにした。
また、内層の被覆層の外径が0.19mmと仮定し、外層の被覆層の外径が0.25mmとなるのに必要な樹脂量を供給できるように定量ポンプの回転数を制御した。さらに、レーザ外径測定器33で測定した外径が0.25mmよりも小さくなった場合は、温度調整装置4におけるHeガスの流量を増加して光ファイバ11の温度を下げ、外径が0.25mmよりも大きくなった場合は、Heガスの流量を減少して光ファイバ11の温度を上げるように制御した。
上記のようにして光ファイバを製造する際に、線引きの線速を実測したところ、線速の変動は2000±50m/minであった。しかし、製造した光ファイバの内層の外径を測定したところ、長さ1000kmの光ファイバにおいて、その変動は0.19±0.0015mmであり、きわめて安定していた。
なお、上記実施の形態は、2層の被覆層を形成するものであるが、本発明はこれに限定されず、3層以上の被覆層を形成する場合に用いてもよい。
本発明に係る光ファイバの製造方法および光ファイバの製造装置は、たとえば光ファイバ通信に用いられる光ファイバを生産性高く、低コストで製造する際に好適に利用できる。

Claims (9)

  1. 光ファイバ母材の先端部を溶融して光ファイバを線引きする線引き工程と、
    被覆ダイが有する連続する複数の孔に前記光ファイバを通過させ、前記複数の孔の各々において樹脂を塗布して前記光ファイバの外周に複数の樹脂層を形成する樹脂層塗布工程と、
    前記複数の樹脂層を硬化させて複数の被覆層とする被覆層形成工程と、
    を含み、前記樹脂層塗布工程は、前記複数の孔のうち少なくとも最内層の樹脂層を形成する孔への樹脂の供給圧力が所定の値になるように定量ポンプの吐出量を制御しながら、該定量ポンプによって前記被覆ダイに該樹脂を供給するとともに、前記定量ポンプの吐出量の変動に応じて、前記光ファイバが前記被覆ダイに進入する際の該光ファイバの温度を制御することにより、各被覆層の厚みを制御することを特徴とする光ファイバの製造方法。
  2. 光ファイバ母材の先端部を溶融して光ファイバを線引きする線引き工程と、
    被覆ダイが有する連続する複数の孔に前記光ファイバを通過させ、前記複数の孔の各々において樹脂を塗布して前記光ファイバの外周に複数の樹脂層を形成する樹脂層塗布工程と、
    前記複数の樹脂層を硬化させて複数の被覆層とする被覆層形成工程と、
    を含み、前記樹脂層塗布工程は、前記複数の孔のうち少なくとも最内層の樹脂層を形成する孔への樹脂の供給量が所定の値になるように定量ポンプの吐出量を制御しながら、該定量ポンプによって前記被覆ダイに該樹脂を供給するとともに、前記孔への樹脂の供給圧力が所定の範囲内の値になるように、前記光ファイバが前記被覆ダイに進入する際の該光ファイバの温度を制御することを特徴とする光ファイバの製造方法。
  3. 光ファイバ母材の先端部を溶融して光ファイバを線引きする線引き工程と、
    被覆ダイが有する連続する複数の孔に前記光ファイバを通過させ、前記複数の孔の各々において樹脂を塗布して前記光ファイバの外周に複数の樹脂層を形成する樹脂層塗布工程と、
    前記複数の樹脂層を硬化させて複数の被覆層とする被覆層形成工程と、
    を含み、前記樹脂層塗布工程は、前記複数の孔のうち最内層の樹脂層を形成する孔の内部の樹脂圧力が所定の値になるように圧送ポンプの圧送圧力を制御しながら、該圧送ポンプによって前記被覆ダイに該樹脂を供給し、前記最内層の樹脂層を形成する孔以外への樹脂の供給量が所定の値になるように定量ポンプの吐出量を制御しながら、該定量ポンプによって前記被覆ダイに該樹脂を供給するとともに、前記光ファイバの外周に形成した複数の被覆層の最外径の変動に応じて、前記光ファイバが前記被覆ダイに進入する際の該光ファイバの温度を制御することを特徴とする光ファイバの製造方法。
  4. 前記樹脂層塗布工程は、前記定量ポンプの回転数の制御によって吐出量を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の光ファイバの製造方法。
  5. 前記定量ポンプは、雄ねじ形状を有するロータを、雌ねじ形状の内壁を有するステータ内に回動自在に嵌挿し、前記ロータを偏心回転させることにより樹脂を移送する一軸偏心ねじポンプであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の光ファイバの製造方法。
  6. 前記樹脂層塗布工程は、前記光ファイバの周囲に冷却ガスを流通することによって該光ファイバの温度を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の光ファイバの製造方法。
  7. 光ファイバ母材の先端部を溶融して光ファイバを線引きする線引き炉と、
    前記光ファイバの温度を調整する温度調整手段と、
    連続する複数の孔を有する被覆ダイを備え、前記複数の孔に温度を調整した前記光ファイバを通過させ、前記複数の孔の各々において樹脂を塗布して前記光ファイバの外周に複数の樹脂層を形成する樹脂層塗布装置と、
    前記複数の樹脂層を硬化させて複数の被覆層とする被覆層形成装置と、
    を備え、前記樹脂層塗布装置は、
    前記被覆ダイの複数の孔のうち少なくとも最内層の樹脂層を形成する孔への樹脂の供給圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記被覆ダイに前記樹脂を供給する定量ポンプと、
    前記検出した樹脂圧力が所定の値になるように前記定量ポンプの吐出量を制御するとともに、前記定量ポンプの吐出量の変動に応じて、前記光ファイバが所定の温度になるように温度調整手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする光ファイバの製造装置。
  8. 光ファイバ母材の先端部を溶融して光ファイバを線引きする線引き炉と、
    前記光ファイバの温度を調整する温度調整手段と、
    連続する複数の孔を有する被覆ダイを備え、前記複数の孔に温度を調整した前記光ファイバを通過させ、前記複数の孔の各々において樹脂を塗布して前記光ファイバの外周に複数の樹脂層を形成する樹脂層塗布装置と、
    前記複数の樹脂層を硬化させて複数の被覆層とする被覆層形成装置と、
    を備え、前記樹脂層塗布装置は、
    前記被覆ダイの複数の孔のうち少なくとも最内層の樹脂層を形成する孔への樹脂の供給圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記被覆ダイに前記樹脂を供給する定量ポンプと、
    前記孔への樹脂の供給量が所定の値になるように前記定量ポンプの吐出量を制御するとともに、前記孔への樹脂の供給圧力が所定の範囲内の値になるように、前記光ファイバが前記被覆ダイに進入する際の該光ファイバの温度を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする光ファイバの製造装置。
  9. 光ファイバ母材の先端部を溶融して光ファイバを線引きする線引き炉と、
    前記光ファイバの温度を調整する温度調整手段と、
    連続する複数の孔を有する被覆ダイを備え、前記複数の孔に温度を調整した前記光ファイバを通過させ、前記複数の孔の各々において樹脂を塗布して前記光ファイバの外周に複数の樹脂層を形成する樹脂層塗布装置と、
    前記複数の樹脂層を硬化させて複数の被覆層とする被覆層形成装置と、
    を備え、前記樹脂層塗布装置は、
    前記被覆ダイの複数の孔のうち最内層の樹脂層を形成する孔への樹脂の供給圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記被覆ダイに前記最内層の樹脂層を形成する樹脂を供給する圧送ポンプと、
    前記被覆ダイに前記最内層以外の樹脂層を形成する樹脂を供給する定量ポンプと、
    前記樹脂圧力が所定の値となるように前記圧送ポンプの圧送圧力を制御し、前記被覆ダイへの樹脂の供給量が所定の値になるように前記定量ポンプの吐出量を制御するとともに、前記光ファイバの外周に形成した複数の被覆層の最外径の変動に応じて、前記光ファイバが所定の温度になるように温度調整手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする光ファイバの製造装置。
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