JPH07300350A - 光ファイバ線引き装置およびその方法 - Google Patents

光ファイバ線引き装置およびその方法

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JPH07300350A
JPH07300350A JP6117419A JP11741994A JPH07300350A JP H07300350 A JPH07300350 A JP H07300350A JP 6117419 A JP6117419 A JP 6117419A JP 11741994 A JP11741994 A JP 11741994A JP H07300350 A JPH07300350 A JP H07300350A
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JP
Japan
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optical fiber
coating
cooling cylinder
diameter
cooling
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Pending
Application number
JP6117419A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Sawada
田 克 巳 澤
Munehisa Fujimaki
巻 宗 久 藤
Koichi Takahashi
橋 浩 一 高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】光ファイバ線引き装置において、光ファイバ線
速度の変化に関わらず光ファイバの入線温度を一定に制
御できるように冷却筒による冷却能力を迅速に変化させ
られるような冷却装置を提供することを目的とする。 【構成】光ファイバ線引き装置における冷却筒2を伸縮
自在にし、伸縮駆動装置によって冷却筒2を伸縮させる
ようにし、外径測定器7によって被覆径を計測し、被覆
径計測値と規定値との偏差信号に基づいて、冷却筒制御
装置10により伸縮駆動装置を制御して冷却筒2を伸縮
させる構成とした光ファイバ線引き装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバを線引きして
樹脂被覆を施す、いわゆる光ファイバ線引き装置に関す
るものであり、線引き速度の変動に伴う樹脂被覆の厚さ
(被覆径)の変動を可及的に小さくすることができるも
のである。
【0002】
【従来の技術】加熱炉で約2000℃に加熱して溶融さ
せた母材から600乃至800m/分の速度で線引きし
て光ファイバを紡糸し、紡糸した光ファイバを冷却筒を
通して所定の温度(例えば60℃)まで冷却し、さらに
被覆装置を通して紫外線硬化樹脂を被覆し、被覆硬化装
置を通して被覆を硬化させ、被覆された光ファイバを連
続的に巻取装置によって巻き取る。これが従来の光ファ
イバ線引き装置の概要である。ところで、光ファイバ紡
糸用母材の外径は通常直径30mmの棒材であるが、そ
の表面は一様ではなく、また、直径も均一ではない。光
ファイバ母材の表面が一様でなく、また直径が均一でな
いので、母材の消耗が進むに連れて紡糸されるファイバ
の線径が微妙に変化する。このファイバ線径の変化を可
及的に補償するために、紡糸されたファイバの線径を常
時監視し、線径が細くなると引き出し速度を遅くし、線
径が太くなると引き出し速度を速めて、紡糸されるファ
イバの線径がほぼ一定になるように線引き速度を常時自
動的に制御している。ファイバ線径は線引き速度を変化
させることによってほぼ一定に制御されるが、被覆の厚
さは、基本的には、被覆装置の引き抜きダイスの直径、
樹脂の物性、樹脂の温度によって決まる。樹脂槽内の樹
脂の温度が変化すると被覆厚さが変化するので、これは
ほぼ一定に制御されている。ところで、最近の線引き速
度は上記のとおり非常に高速になっているが、高速で線
引きしている状態において上記のとおりファイバ線径の
変化を補償するために線引き速度が変化すると、この線
引き速度の変化に伴って被覆厚さが変化し、線引き速度
が速くなると被覆外径が小さくなり、遅くなると被覆外
径が大きくなるという現象がみられる。光ファイバケー
ブルの高密度化が進むに連れて、上記の被覆の厚さの不
均一は被覆線の径のばらつきをもたらすので、放置でき
ない問題になってきた。 ファイバ外径:125μm ファイバ線速度:600m/分 被覆第1層用ダイス径:260μm 被覆第2層用ダイス径:285μm 樹脂槽内の被覆樹脂温度:45℃乃至50℃ 以上の条件の下での光ファイバ入線温度(光ファイバが
被覆装置に進入するときの光ファイバの温度)と被覆厚
さの変化との相関を取ってみると次のとおりである。 ファイバ入線温度(℃) 第1層被覆径(μm) 第2層被覆径(μm) 54 202 259 60 198 256 74 191 251 以上のことから線速度の変化によってファイバ入線温度
が変化し、この入線温度の変化によって被覆径が変化す
るものと分析することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は線速度の変化
に伴って生じる被覆径の変化を可及的に小さくすること
を目的とし、線速度の変化に関わらず光ファイバは入線
温度を一定に制御できるように冷却筒による冷却能力を
迅速に変化させられるように冷却装置を工夫することを
その課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のために講
じた手段は次の要素(イ)(ロ)によって構成されるも
のである。 (イ)冷却筒を伸縮自在にし、伸縮駆動装置によって冷
却筒を伸縮させるようにしたこと、(ロ)外径測定器に
よって被覆径を計測し、被覆径測定値と規定値との偏差
信号に基づいて、冷却筒制御装置により伸縮駆動装置を
制御したこと。
【0005】
【作 用】冷却筒の長さを伸縮自在にして、その長さ
を変化させることによって冷却筒の有効長さ(ファイバ
の冷却に寄与する冷却筒の有効な長さ)を変化させるこ
とができるので、光ファイバが冷却筒を通過するのに要
する時間が変化する。これによって光ファイバが冷却筒
から出て被覆装置に進入するときの温度、すなわち入線
温度を変化させることができる。線速度が速くなると光
ファイバが冷却筒を通過するのに要する時間が短くな
り、冷却不足を生じ、その結果入線温度が高くなり、入
線温度が高くなった結果被覆厚さが薄くなる。反対に、
線速度が遅くなると光ファイバが冷却筒を通過するのに
要する時間が長くなり、冷却過剰を生じ、その結果入線
温度が低くなり、入線温度が低くなった結果被覆厚さが
厚くなる。この被覆径を常時計測して被覆厚さの変化を
検知し、基準値との偏差に比例する偏差信号に基づいて
冷却筒制御装置が作動し、被覆厚さが薄いときは、伸縮
駆動装置によって冷却筒を伸長させて、上記の偏差信号
が零になるまで光ファイバの入線温度を下げ、反対に、
被覆厚さが厚いときは、伸縮駆動装置によって冷却筒を
短縮させて、上記の偏差信号が零になるまで光ファイバ
の入線温度を上げる。これによって、線径を一定にする
ための線速度の変化に関わらず、被覆径を一定に制御す
ることができる。
【0006】
【実 施 例】次いで、図1、図2を参照しつつ二層被
覆を施す第一実施例を説明する。加熱炉1、伸縮自在の
冷却筒2、第1層被覆装置3、硬化装置(紫外線照射装
置)4、第2層被覆装置5、硬化装置(紫外線照射装
置)6、外径測定器7が順次縦に配列されており、加熱
炉1内で2000℃に加熱された母材8から紡糸された
光ファイバ9が冷却筒2、第1層被覆装置3、硬化装置
(紫外線照射装置)4、第2層被覆装置5、硬化装置
(紫外線照射装置)6、外径測定器7を順次通過する。
紡糸された光ファイバ9は冷却筒2によって50乃至6
0℃まで冷却され、第1層被覆装置3によって第1層が
被覆され、硬化装置4によって第1被覆層が硬化され、
第2被覆装置5によって第2層が被覆され、硬化装置6
によって第2被覆層が硬化される。第2層が硬化された
状態でその外径を外径測定器7によって計測し、その計
測信号が冷却筒制御装置10に入力される。冷却筒制御
装置10は比較回路、演算回路等を有し、計測値と基準
値を比較してその差が零になるように冷却筒2を伸縮さ
せるものである。伸縮自在の冷却筒2は円筒状の冷却水
ジャケット21の内側に伸縮筒22を嵌合させ、伸縮筒
22を駆動する油圧シリンダ23を設け、この油圧シリ
ンダ23のピストンロッ24を伸縮筒22の下端に連結
している。冷却水ジャケット21には下端から冷却水が
導入され、上端から冷却水を排出して、冷却水を循環さ
せて冷却水ジャケットの中を通すヘリュウムガスを冷却
している。ヘリュウムガスは冷却水ジャケット21の
中、および伸縮筒22を通って下方から排出されるが、
その間に光ファイバ9を冷却する。伸縮筒22が伸長す
ると冷却筒の有効長さが増大し、光ファイバの冷却筒通
過時間が長くなるので、光ファイバの被覆装置3への入
線温度が下がり、伸縮筒22が短縮すると冷却筒の有効
長さが短縮し、光ファイバの被覆装置3への入線温度が
上がる。
【0007】図3に示す第二実施例は図1に示す実施例
における硬化装置4と被覆装置5との間に第2の冷却筒
20を配置し、硬化処理された第1の被覆層を第2の冷
却筒20によって所定の温度に冷却してから第2層を被
覆するための被覆装置5に入線させるものである。この
第2の冷却筒20は冷却筒2と同様に伸縮自在のもので
あって、冷却筒制御回路10によって、冷却筒2と共に
その長さを制御される。冷却筒を伸縮自在にするための
具体的な構造としては、上記実施例の入れ子式のものの
他に蛇腹ホースを冷却水ジャケットの下端に接続した構
造を採用することもでき、また伸縮駆動装置としては上
記の油圧シリンダの他にリニアパルスモータを用いるこ
ともでき、あるいは回転型のパルスモータとラック、ピ
ニオンギャとからなる駆動機構を採用することもでき
る。また、上記の制御装置は外径測定器による測定値と
基準値との差をとって、この差が零になるようにフィー
ドバック制御するものであるが、被覆径の変化量と光フ
ァイバの入線速度との相関を実験的に求め、入線速度信
号とこの相関を用いてマイコンでオープン制御すること
もできる。さらに、光ファイバの入線温度を計測し、被
覆径の変化量と光ファイバの入線温度との相関を実験的
に求め、入線温度信号とこの相関を用いてマイコンでオ
ープン制御することもできる。リニアパルスモータを用
いる場合は、モータのコイルを冷却水ジャケットの下部
に組み込み、これによって伸縮筒22を直接駆動する機
構を採用すれば、伸縮駆動装置は冷却水ジャケットの外
に露出せず、また、冷却筒の伸縮制御のために運動する
ものは伸縮筒のみであるから、運動体の慣性が小さく、
したがって制御の応答性は極めて高く、油圧シリンダを
用いる上記実施例のものよりも制御精度を高くすること
ができる。これらの変形は、被覆径を計測して冷却筒の
長さをフィードバック制御する上記実施例の単なる変形
例であって、同等なものである。上記実施例の線引き装
置による線引き結果は次のとおりである。 試験条件 ファイバ外径 :125μm ファイバ基準線速度 :600m/分 被覆第1層用ダイス径 :260μm 被覆第2層用ダイス径 :285μm 樹脂槽内の被覆樹脂温度:45℃乃至50℃ 第1層被覆樹脂 :紫外線硬化型。 第2層被覆樹脂 :紫外線硬化型。 試験時間 :60分。 試験結果 本実施例 従来例 最大線速度(m/分): 650 650 最小線速度(m/分): 550 550 第2層最大被覆径 : 251 253 第2層最小被覆径 : 249 247 以上のとおり、本実施例と従来例とでは、最大線速度、
最小線速度、両速度の差は殆ど同じであるが、従来例に
おける最大被覆径と最小被覆径の差が6μmであるのに
対して、本実施例のそれは2μmに止まっている。
【0008】
【効 果】前記の本発明の課題を解決した発明はまだ
ない。したがって、新規な前記課題を解決して、従来技
術の問題を解消したこと自体が本発明特有の効果であ
る。すなわち、母材から紡糸される光ファイバの線径が
常時変化するので、これを補償するために光ファイバの
線引き速度を変化させざるを得ないが、この線引き速度
の変化に伴って生じる被覆径の変化を、光ファイバの入
線温度を制御することによって補償してほぼ一定にする
ことができる。また、本発明は、光ファイバの冷却筒内
に滞留する時間を変化させて、その入線温度を変化させ
ることをその解決原理とし、そのための手段として、伸
縮筒の有効長さを伸縮させるものであるから、光ファイ
バの入線温度の制御を極めて高い応答性をもって迅速に
行うことができ、微妙な線引き速度の変化による被覆厚
さの変化を極めて小さくすることができる。このことが
本発明の最大の効果である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例の概念図である。
【図2】本発明の冷却筒の実施例の断面図である。
【図3】第二実施例の概念図である。
【符号の説明】
1・・・加熱炉 2、20・・・冷却筒 21・・・冷却水ジャケット 22・・・伸縮筒 23・・・油圧シリンダ 24・・・ピストン 3・・・第1被覆装置 4、6・・・硬化装置 5・・・第2被覆装置 7・・・外径測定器 8・・・母材 9・・・光ファイバ 10・・・冷却筒制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却筒を伸縮自在にし、伸縮駆動装置によ
    って冷却筒を伸縮させるようにし、 外径測定器によって被覆径を計測し、被覆径計測値と規
    定値との偏差信号に基づいて、冷却筒制御装置により伸
    縮駆動装置を制御して冷却筒を伸縮させる光ファイバ線
    引き装置。
  2. 【請求項2】光ファイバ線引き装置において、被覆径を
    計測し、当該計測値と被覆径の基準値との偏差に基づい
    て冷却筒の有効長さを制御し、被覆装置への光ファイバ
    の入線温度を制御して被覆径をほぼ一定に制御する光フ
    ァイバ線引き方法。
JP6117419A 1994-05-09 1994-05-09 光ファイバ線引き装置およびその方法 Pending JPH07300350A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008139570A1 (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 The Furukawa Electric Co., Ltd. 光ファイバの製造方法および光ファイバの製造装置
CN113754273A (zh) * 2021-08-04 2021-12-07 阜阳市鑫盈田智能设备有限公司 一种受热均匀的光纤加工用拉丝设备

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