JP2000103649A - 光ファイバ線引き方法及び装置 - Google Patents

光ファイバ線引き方法及び装置

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JP2000103649A
JP2000103649A JP10277452A JP27745298A JP2000103649A JP 2000103649 A JP2000103649 A JP 2000103649A JP 10277452 A JP10277452 A JP 10277452A JP 27745298 A JP27745298 A JP 27745298A JP 2000103649 A JP2000103649 A JP 2000103649A
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Japan
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optical fiber
outer diameter
cooling gas
signal
fiber core
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Toru Tateishi
徹 立石
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Furukawa Electric Co Ltd
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  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 線引き速度が急激に変化した場合において
も、外径を安定させることができる光ファイバ線引き方
法を得る。 【解決手段】 光ファイバ母材1から紡糸して得た光フ
ァイバ3aを冷却筒4に通して冷却ガスにより冷却し、
冷却された光ファイバ3aを被覆ダイス5に通して樹脂
を被覆して光ファイバ心線3bを製造するに際し、製造
中に光ファイバ心線3bの外径を外径測定部8で測定
し、光ファイバ心線3bの線引き速度の加速度信号を線
引き加速度測定部7で測定し、これらの信号を演算部9
に入力して、光ファイバ心線3bの外径が目標径になる
ような冷却ガスの流量信号を求めて、冷却筒4に流す冷
却ガスの流量を冷却ガス流量制御部10で制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ心線の
外径が目標径になるように制御しつつ線引きを行う光フ
ァイバ線引き方法及びこの方法を実施するための光ファ
イバ線引き装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの線引きを行うに際しては、
光ファイバ母材の加熱溶融部分から紡糸して光ファイバ
を得、この光ファイバに樹脂を被覆して光ファイバ心線
を得るが、この光ファイバ心線の外径を測定しつつその
外径が目標径になるように制御する必要がある。
【0003】このような光ファイバ線引き時の被覆外径
は、線引き速度,被覆直前の光ファイバの温度,被覆直
前の光ファイバの外径,被覆ダイスの形状(ダイス孔
径,ニップル孔径,ダイス・ニップルのテーパー角度
等),被覆用樹脂の粘度,被覆ダイス内で被覆用樹脂に
かかる圧力等により決定されることがわかっている。
【0004】このような被覆外径の決定要素の中で、特
に光ファイバの温度に着目して被覆外径が目標径になる
ように制御を行っている光ファイバ線引き装置がある。
【0005】図4は、従来のこの種の光ファイバ線引き
装置の概略構成を示したものである。この光ファイバ線
引き装置では、光ファイバ母材1を加熱炉2で加熱して
その溶融部分から光ファイバ3aを紡糸し、この光ファ
イバ3aを冷却筒4に通してHeガス等の冷却ガスによ
り常温近くまで冷却し、冷却された光ファイバ3aを被
覆ダイス5に通して紫外線硬化樹脂の如き樹脂を被覆し
て光ファイバ心線3bを得、この光ファイバ心線3bを
紫外線照射装置の如き樹脂硬化装置6に通して被覆樹脂
を硬化させた後、キャプスタン7で引き取りつつ図示し
ない巻取り機で巻き取っている。
【0006】この光ファイバ線引き装置では、光ファイ
バ心線3bの外径が目標径になるように制御するため
に、樹脂硬化装置6の後で光ファイバ心線3bの外径を
外径測定部8で測定し、この外径測定部8による外径信
号を演算部9´に入力して目標径になるような冷却ガス
の流量信号を求め、この冷却ガスの流量信号により流量
制御弁からなる冷却ガス流量制御部10の開度を制御す
ることにより冷却ガスの流量を制御していた。
【0007】図5は、従来の演算部9´の構成を示した
ものである。この演算部9´では、外径測定部8による
外径信号を偏差演算部12にフィードバック入力して、
該偏差演算部12で目標外径設定部11からの目標外径
値との偏差値を演算し、得られた偏差値をPID演算部
からなる制御量演算部13に入力してPID演算により
制御量の演算を行うことにより光ファイバ心線3bの外
径が目標径になるような冷却ガスの流量信号を求め、こ
の冷却ガスの流量信号により流量制御弁からなる冷却ガ
ス流量制御部10の開度を制御するようになっていた。
なお、この図5において、14は図4に示す光ファイバ
母材1を加熱する加熱炉2,光ファイバ母材1から紡糸
した光ファイバ3aを冷却する冷却筒4,光ファイバ3
aに樹脂を被覆して光ファイバ心線3bを得る被覆ダイ
ス5,光ファイバ心線3bの被覆樹脂を硬化させる樹脂
硬化装置6,光ファイバ心線3bを引き取るキャプスタ
ン7等からなる光ファイバの線引きプロセスである。
【0008】図6は、図5に示す従来の演算部9´で、
光ファイバ心線の外径信号を用いて冷却ガスの流量をフ
ィードバック制御した際の、光ファイバ心線外径偏差
と、冷却ガス流量としてのHe流量との相互関係を求め
る実験を行った際の実験結果を示したものである。
【0009】この実験では、光ファイバ母材1からの線
引き開始後から13分間はHe流量の自動制御は行ってい
ず、13分後からHe流量の自動制御を開始した。He流
量の自動制御の開始後、光ファイバ心線3bの外径偏差
が急激に低下して光ファイバ心線3bの外径が急激に細
くなり、断線の恐れが生じたので、27分あたりからHe
流量を手動制御に切換えて線引き速度の加速度が落ち着
くまで光ファイバ心線3bの外径が目標値になるように
監視しつつHe流量を変化(増加)させた。このHe流
量の制御により光ファイバ心線3bの外径偏差が安定し
たので、33分あたりからHe流量の自動制御を再開し
た。
【0010】図7は、図6に示す実験で得られた光ファ
イバ心線3bの線速とその時のHe流量との関係を示し
たものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の光
ファイバ線引き装置では、通常の定常運転状態、即ち線
引き速度が安定している状態では良好に樹脂の被覆外径
を目標外径に制御できるものの、線引き速度が急激に変
化する場合にはうまく制御ができず、例えば運転開始時
から通常運転に移行する際等に線速が急激に増加すると
きに被覆外径が細くなり断線する等、生産性を悪くする
運転中のトラブル要因となる問題点があった。
【0012】本発明の目的は、線引き速度が急激に変化
した場合においても、外径を安定させることができる光
ファイバ線引き方法及び装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1及び請求項2に
記載の発明は、光ファイバ母材を加熱炉で加熱してその
溶融部分から光ファイバを紡糸し、該光ファイバを冷却
筒に通して冷却ガスにより冷却し、冷却された光ファイ
バを被覆ダイスに通して樹脂を被覆して光ファイバ心線
を得、該光ファイバ心線を樹脂硬化装置に通し被覆樹脂
を硬化させて光ファイバ心線を製造するに際し、製造中
に光ファイバ心線の外径を外径測定部で測定し、この外
径測定部による外径信号を演算部にフィードバック入力
して光ファイバ心線の外径が目標径になるような冷却ガ
スの流量信号を求め、この冷却ガスの流量信号により冷
却ガス流量制御部を制御して冷却筒に流す冷却ガスの流
量を制御する光ファイバ線引き方法を改良するものであ
る。
【0014】請求項1に記載の光ファイバ線引き方法に
おいては、演算部では、外径測定部による外径信号の他
に、光ファイバの線引き速度の加速度信号を入力信号と
して、これら両信号をもとに光ファイバ心線の外径が目
標径になるような冷却ガスの流量信号を求めることを特
徴とする。
【0015】本発明者の実験により、線引き速度の変化
履歴と冷却ガスの変化履歴は非常に似ていることがわか
った。このため光ファイバ心線の外径を目標外径に保つ
ためには、線引き速度の変化履歴に合わせて、冷却ガス
の流量を制御すればよい。
【0016】それ故、本発明のように演算部で、外径測
定部による外径信号の他に、光ファイバの線引き速度の
加速度信号を入力信号として、これら両信号をもとにし
て得た冷却ガスの流量信号により冷却ガスの流量を制御
すると、光ファイバの線引き速度が急激に変動したした
際にも光ファイバ心線の外径が安定し、これに起因する
光ファイバの断線を防止でき、生産性を向上させること
ができる。
【0017】請求項2に記載の光ファイバ線引き方法に
おいては、演算部では、外径測定部による外径信号と目
標外径値との偏差値を演算し、得られた偏差値をもとに
制御量の演算を行い、この演算出力に光ファイバ心線の
線引き加速度信号に比例乗数を乗算した信号を加算する
ことにより光ファイバ心線の外径が目標径になるような
冷却ガスの流量信号を求めることを特徴とする。
【0018】本発明のように演算部で、光ファイバ心線
の線引き加速度信号を用いてフィードフォワード制御を
行うと、光ファイバの線引き速度が急激に変動したした
際にも光ファイバ心線の外径が安定し、これに起因する
光ファイバの断線を防止できて、生産性を向上させるこ
とができる。特に本発明では、光ファイバ心線の線引き
加速度信号はこれに比例乗数を乗算してから制御量の演
算出力に加算するので、光ファイバ心線の線引き加速度
信号によるフィードフォワード制御を支障なく行うこと
ができる。
【0019】また、この演算部では、光ファイバ心線の
外径信号を用いたフィードバック制御を行っているの
で、被覆ダイスの製作加工時の誤差や摩耗による被覆ダ
イスの孔径の経時変化等があっても光ファイバ心線の外
径を目標外径に保持させることができる。
【0020】請求項3に記載の発明は、光ファイバ母材
を加熱炉で加熱してその溶融部分から光ファイバを紡糸
し、該光ファイバを冷却筒に通して冷却ガスにより冷却
し、冷却された光ファイバを被覆ダイスに通して樹脂を
被覆して光ファイバ心線を得、該光ファイバ心線を樹脂
硬化装置に通し被覆樹脂を硬化させて光ファイバ心線を
製造するに際し、製造中に光ファイバ心線の外径を外径
測定部で測定し、この外径測定部による外径信号を演算
部にフィードバック入力して光ファイバ心線の外径が目
標径になるような冷却ガスの流量信号を求め、この冷却
ガスの流量信号により冷却ガス流量制御部を制御して冷
却筒に流す冷却ガスの流量を制御する光ファイバ線引き
装置を改良するものである。
【0021】請求項3に記載の光ファイバ線引き装置に
おいては、演算部には、外径測定部による外径信号と目
標外径設定部からの目標外径値との偏差値を演算する偏
差演算部と、該偏差演算部から得られた偏差値をもとに
制御量の演算を行う制御量演算部と、光ファイバ心線の
線引き加速度信号に比例乗数を乗算する比例乗数乗算部
と、制御量演算部からの出力に比例乗数乗算部からの出
力を加算して光ファイバ心線の外径が目標径になるよう
な冷却ガスの流量信号を得る加算部とが設けられてい
る。
【0022】このような各手段により、光ファイバ心線
の外径信号によるフィードバック制御と、光ファイバ心
線の線引き加速度信号によるフィードフォワード制御と
を行う構成にすると、被覆ダイスの製作加工時の誤差や
摩耗による被覆ダイスの孔径の経時変化等があっても光
ファイバ心線の外径を目標外径に保持させるような冷却
ガスの流量制御を容易に行わせることができると共に、
光ファイバの線引き速度が急激に変動した際にも光ファ
イバ心線の外径が安定するような冷却ガスの流量制御を
容易に行わせることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】まず、本発明が生まれるに至った
過程について説明する。図6に示した光ファイバ心線の
外径信号を用いて冷却ガスの流量をフィードバック制御
した際の、光ファイバ心線外径偏差と、冷却ガス流量と
してのHe流量との相互関係を求めた本発明者による実
験結果を利用して得た、図7に示す光ファイバ心線の線
速とその時のHe流量と関係を示すグラフから、光ファ
イバ心線の線速の変化履歴と冷却ガスとしてのHe流量
の変化履歴が非常に似ていることが判明した。このため
光ファイバ心線の外径を目標外径に保つためには、線引
き速度の変化履歴に合わせて、冷却ガスの流量を制御す
ればよいことがわかった。
【0024】そこで本発明では、光ファイバの線引き速
度の加速度信号を用いて冷却ガスの流量制御を行うよう
に構成した。
【0025】図1は、本発明に係る光ファイバ線引き装
置における実施の形態の一例の概略構成を示したもので
ある。この光ファイバ線引き装置では、光ファイバ心線
3bを引き取っているキャプスタン7に接続して設けた
線引き加速度測定部15にて、光ファイバ心線3bの線
引き速度の加速度信号を検出し、この線引き速度の加速
度信号を、外径測定部8による外径信号と共に演算部9
に入力して、光ファイバ心線3bの外径が目標径になる
ような冷却ガスの流量信号を求めるようにしたものであ
る。なお、図4と対応する部分には、同一符号を付けて
示している。
【0026】図2は、図1に示す光ファイバ線引き装置
で用いている演算部9の構成を示したものである。
【0027】この演算部9には、外径測定部8による外
径信号と目標外径設定部11からの目標外径値との偏差
値を偏差演算部12で演算し、得られた偏差値をもとに
PID演算部からなる制御量演算部13で制御量演算で
あるPID演算を行っている点は、前述した図5と同様
である。
【0028】特に、この例の演算部9には、線引き加速
度測定部15から得られた光ファイバ心線の線引き加速
度信号に比例乗数Kを乗算する比例乗数乗算部16が設
けられている。比例乗数Kの値は、図7で線引き速度が
安定した状態(45分以後)において、K=(冷却ガス流
量)/(線引き速度)から求める。
【0029】また、この演算部9には、制御量演算部1
3からの制御量演算出力に、比例乗数乗算部16から得
られる光ファイバ心線3bの線引き加速度信号に比例乗
数Kを乗算した信号を加算して、光ファイバ心線3bの
外径が目標径になるような冷却ガスの流量信号を求める
加算部17が設けられている。その他の構成は、図5に
示す従来例と同様である。
【0030】次に、図1及び図2に示す光ファイバ線引
き装置を用いた光ファイバ線引き方法の一例について説
明する。
【0031】図1に示す線引きプロセス14では、光フ
ァイバ母材1を例えば1800〜2500℃に保持された加熱炉
2で加熱してその溶融部分から光ファイバ3aを紡糸
し、この光ファイバ3aを冷却筒4に通してHeガス等
の冷却ガスにより冷却し、冷却された光ファイバ3aを
被覆ダイス5に通して紫外線硬化樹脂の如き樹脂を被覆
して光ファイバ心線3bを得、この光ファイバ心線3b
を紫外線照射装置の如き樹脂硬化装置6に通して被覆樹
脂を硬化させた後、キャプスタン7で引き取りつつ図示
しない巻取り機で巻き取っている。
【0032】この際に、演算部9では、外径測定部8で
光ファイバ心線3bの外径を測定して得た外径信号と、
目標外径設定部11からの目標外径値(例えば、0.25m
m)との偏差値を偏差演算部12で演算し、得られた偏
差値をもとにPID演算部からなる制御量演算部13で
制御量演算としてのPID演算を行う。この制御量演算
部13からの制御量演算出力に、キャプスタン7に設け
た線引き加速度測定部15から得られた光ファイバ心線
の線引き加速度信号に比例乗数乗算部16で比例乗数K
を乗算して得た信号を加算部17で加算することによ
り、光ファイバ心線3bの外径が目標径になるような冷
却ガスの流量信号を求める。
【0033】このように演算部9の加算部17から得ら
れた、光ファイバ心線3bの外径が目標径になるような
冷却ガスの流量信号を、線引きプロセス14の流量制御
弁からなる冷却ガス流量制御部10に与えて、その開度
を制御することにより冷却ガスの流量を制御する。
【0034】図3は、本例の光ファイバ線引き方法を適
用して演算部9で、外径測定部8からの外径信号の他
に、線引き加速度測定部15からの光ファイバの線引き
速度の加速度信号を用いて求めた光ファイバ心線3bの
外径が目標径になるような冷却ガスの流量信号を用いて
線引きプロセス14の冷却ガス流量制御部10を制御し
て光ファイバ心線3bの製造を行った際の、光ファイバ
心線外径偏差とHe流量との相互関係を求めた実験結果
を示したものである。
【0035】この図から明らかなように、本発明によれ
ば、運転開始から通常運転に移行する際に線速が急激に
増加しても光ファイバ心線3bの外径をほぼ目標値に維
持できることが判明した。なお、この図3においては、
運転開始から20分後にHe流量の自動制御を開始してい
る。
【0036】また、この線引き方法によれば、図から明
らかなように、運転開始から目標線引き速度までの加速
時間を大幅に短くすることが可能になり、生産性を向上
させることができる。
【0037】さらに、この線引き方法によれば、運転開
始時に限らず、運転中の何らかの目的により線引き速度
を早く変化させたい時に、あるいは、何らかの外乱やノ
イズ等により線引き速度が急激に変化した際にも、安定
した被覆外径の光ファイバ心線3bを製造することがで
き、光ファイバの被覆不良に起因する断線がなくなり、
この面からも生産性を向上させることができる。
【0038】なお、本例では制御量演算部13としてP
ID演算部を用いてPID演算を行ったが、PI演算部
を用いてPI演算を行う等、所要の制御量演算を行うも
のも含むものである。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る光ファイバ線引き方法にお
いては、外径測定部による外径信号の他に、光ファイバ
の線引き速度の加速度信号を入力信号として、これら両
信号をもとにして得た冷却ガスの流量信号により冷却ガ
スの流量を制御するので、光ファイバの線引き速度が急
激に変動したした際にも光ファイバ心線の外径が安定
し、これに起因する光ファイバの断線を防止でき、生産
性を向上させることができる。
【0040】また、この線引き方法によれば、運転開始
から目標線引き速度までの加速時間を大幅に短くするこ
とが可能になり、生産性を向上させることができる。
【0041】さらに、この線引き方法によれば、運転開
始時に限らず、運転中の何らかの目的により線引き速度
を早く変化させたい時に、あるいは、何らかの外乱やノ
イズ等により線引き速度が急激に変化した際にも、安定
した被覆外径の光ファイバ心線を製造することができ、
光ファイバの被覆不良に起因する断線がなくなり、この
面からも生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバ線引き装置における実
施の形態の一例の概略構成図である。
【図2】図1に示す光ファイバ線引き装置で用いている
演算部のブロック構成図である。
【図3】本例の光ファイバ線引き方法を適用して光ファ
イバ心線の製造を行った際の、光ファイバ心線外径偏差
とHe流量との相互関係を示す特性図である。
【図4】従来の光ファイバ線引き装置の概略構成図であ
る。
【図5】図4に示す光ファイバ線引き装置で用いている
演算部のブロック構成図である。
【図6】従来例の光ファイバ線引き方法を適用して光フ
ァイバ心線の製造を行った際の、光ファイバ心線外径偏
差とHe流量との相互関係を示す特性図である。
【図7】図6に示す実験で得られた光ファイバ心線の線
速とその時のHe流量との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ母材 2 加熱炉 3a 光ファイバ 3b 光ファイバ心線 4 冷却筒 5 被覆ダイス 6 樹脂硬化装置 7 キャプスタン 8 外径測定部 9,9´ 演算部 10 冷却ガス流量制御部 11 目標外径設定部 12 偏差演算部 13 制御量演算部 14 線引きプロセス 15 線引き加速度測定部 16 比例乗数乗算部 17 加算部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ母材を加熱炉で加熱してその
    溶融部分から光ファイバを紡糸し、該光ファイバを冷却
    筒に通して冷却ガスにより冷却し、冷却された前記光フ
    ァイバを被覆ダイスに通して樹脂を被覆して光ファイバ
    心線を得、該光ファイバ心線を樹脂硬化装置に通し被覆
    樹脂を硬化させて前記光ファイバ心線を製造するに際
    し、製造中に前記光ファイバ心線の外径を外径測定部で
    測定し、この外径測定部による外径信号を演算部にフィ
    ードバック入力して前記光ファイバ心線の外径が目標径
    になるような冷却ガスの流量信号を求め、この冷却ガス
    の流量信号により冷却ガス流量制御部を制御して前記冷
    却筒に流す前記冷却ガスの流量を制御する光ファイバ線
    引き方法において、 前記演算部では、前記外径測定部による外径信号の他
    に、前記光ファイバの線引き速度の加速度信号を入力信
    号として、これら両信号をもとに前記光ファイバ心線の
    外径が目標径になるような冷却ガスの流量信号を求める
    ことを特徴とする光ファイバ線引き方法。
  2. 【請求項2】 光ファイバ母材を加熱炉で加熱してその
    溶融部分から光ファイバを紡糸し、該光ファイバを冷却
    筒に通して冷却ガスにより冷却し、冷却された前記光フ
    ァイバを被覆ダイスに通して樹脂を被覆して光ファイバ
    心線を得、該光ファイバ心線を樹脂硬化装置に通し被覆
    樹脂を硬化させて前記光ファイバ心線を製造するに際
    し、製造中に前記光ファイバ心線の外径を外径測定部で
    測定し、この外径測定部による外径信号を演算部にフィ
    ードバック入力して前記光ファイバ心線の外径が目標径
    になるような冷却ガスの流量信号を求め、この冷却ガス
    の流量信号により冷却ガス流量制御部を制御して前記冷
    却筒に流す前記冷却ガスの流量を制御する光ファイバ線
    引き方法において、 前記演算部では、前記外径測定部による外径信号と目標
    外径値との偏差値を演算し、得られた偏差値をもとに制
    御量の演算を行い、この演算出力に前記光ファイバ心線
    の線引き加速度信号に比例乗数を乗算した信号を加算す
    ることにより前記光ファイバ心線の外径が目標径になる
    ような冷却ガスの流量信号を求めることを特徴とする光
    ファイバ線引き方法。
  3. 【請求項3】 光ファイバ母材を加熱炉で加熱してその
    溶融部分から光ファイバを紡糸し、該光ファイバを冷却
    筒に通して冷却ガスにより冷却し、冷却された前記光フ
    ァイバを被覆ダイスに通して樹脂を被覆して光ファイバ
    心線を得、該光ファイバ心線を樹脂硬化装置に通し被覆
    樹脂を硬化させて前記光ファイバ心線を製造するに際
    し、製造中に前記光ファイバ心線の外径を外径測定部で
    測定し、この外径測定部による外径信号を演算部にフィ
    ードバック入力して前記光ファイバ心線の外径が目標径
    になるような冷却ガスの流量信号を求め、この冷却ガス
    の流量信号により冷却ガス流量制御部を制御して前記冷
    却筒に流す前記冷却ガスの流量を制御する光ファイバ線
    引き装置において、 前記演算部には、前記外径測定部による外径信号と目標
    外径設定部からの目標外径値との偏差値を演算する偏差
    演算部と、該偏差演算部から得られた偏差値をもとに制
    御量の演算を行う制御量演算部と、前記光ファイバ心線
    の線引き加速度信号に比例乗数を乗算する比例乗数乗算
    部と、前記制御量演算部からの出力に前記比例乗数乗算
    部からの出力を加算して前記光ファイバ心線の外径が目
    標径になるような冷却ガスの流量信号を得る加算部とが
    設けられていることを特徴とする光ファイバ線引き装
    置。
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