JPWO2008102752A1 - 電波修正時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】電波修正時計において、時計内部で発生するノイズ信号による影響を抑制する。【解決手段】標準電波を受信するアンテナ91と、情報を表示する表示部材を駆動する複数のモータ81,82,83,84とを有し、複数のモータ81〜84のうち、アンテナ91が標準電波を受信している期間中における駆動頻度の最も低い第4モータ84が、残りの他のモータ81〜83よりも、アンテナ91に近い位置に配置されている。

Description

本発明は電波修正時計に関し、詳細には、複数のモータを有する電波修正時計の改良に関する。
近年、標準電波を受信して時刻表示を自動的に修正する機能を有する、いわゆる電波修正時計が普及している(特許文献1)。
特に最近は、標準電波受信用のアンテナも時計本体の筐体内に収納され、さらに、電波を受信する性能の向上により、筐体も、樹脂製のものから金属製のものに変わりつつあり、外観品質が向上している。
また、女性に適したサイズの小さな時計にも電波修正時計が適用されている。
特開平8−201546号公報
ところで、電波修正時計には、表示時刻を修正するために時針等による指示状態を強制的に変化させるモータが内蔵されている。
このモータは駆動時に、その駆動用の電気信号または磁気信号に変化が生じるため、その信号の変化がノイズ信号となり、標準電波に混入して、アンテナに受信され得る。アンテナがこのノイズ信号を受信すると、本来の受信対象である標準電波の受信精度または検波精度が低下し、標準電波が担持する時刻情報を、所望とする精度で再生することが困難となり、指針の自動修正機能に不測の影響を与える虞がある。
しかも、電波時計は、時針を駆動するモータと、分針および秒針を駆動するモータとは、それぞれ別個の独立したものとして構成されることが多く、複数のモータを備えることが一般的になっている。
また、近年は、時計の多機能化が進み、モータだけでなく、各種の情報をデジタル的に表示するLCDを備えた時計も珍しくないため、電波修正時計は、これら内部のモータやLCD等ノイズ発生源が発生するノイズの影響を受け易い。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、時計内部で発生するノイズ信号による影響を抑制することができる電波修正時計を提供することを目的とする。
本発明に係る電波修正時計は、複数のモータのうち、アンテナの最も近くに配置されているのは、他のモータと比べて駆動頻度が最も低いモータであるため、アンテナは、駆動ごとにモータから発せられるノイズ信号の影響を受けにくく、したがって、ノイズ信号による影響を受けにくい電波修正時計を実現するものである。
すなわち、本発明に係る電波修正時計は、標準電波を受信するアンテナと、情報を表示する表示部材を駆動する複数のモータとを有し、前記複数のモータのうち、前記アンテナが前記標準電波を受信している期間中における駆動頻度の最も低いモータが、残りの他のモータよりも、前記アンテナに最も近い位置に配置されていることを特徴とする。
このように構成された本発明に係る電波修正時計によれば、アンテナに最も近い位置に配置されているモータが、複数のモータのうちノイズ信号の発生頻度が最も低いモータであるため、モータの発するノイズ信号が、アンテナによる標準電波の受信に与える影響を、最も低く抑制することができる。
すなわち、モータは駆動の度にノイズ信号を発生するため、駆動頻度が最も低いモータは、他の残りのモータよりもノイズ信号の発生頻度が低く、アンテナに最も近い位置には、このようにノイズ信号の発生頻度が最も低いモータが配設されているため、アンテナは、最も近接した位置に配設されたモータから、ノイズ信号による影響を受けにくいものとすることができる。
なお、上述した表示部材が表示する情報とは、例えば時刻情報、日付情報を始めとした曜日情報や月情報などのカレンダー情報、蓄電池(二次電池)や一次電池(ボタン型電池等)の残量情報、ワールドタイム表示機能を有する電波修正時計にあっては表示都市(国、地域)名の情報などである。
本発明に係る電波修正時計によれば、時計内部で発生するノイズ信号による影響を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る電波修正時計の要部外観を示す図である。 図1に示した電波修正時計における標準電波の受信動作および修正動作の構成を示すブロック図である。 図2に示したブロック図をより具体化したブロック図である。 図1に示した電波修正時計に内蔵された4つのモータとアンテナとの位置関係を示す模式図である。 図1に示した電波修正時計の蓄電量表示部に代えてカレンダー表示部を適用した実施形態を示す図であり、(a)は図1相当の平面透過図、(b)はカレンダー表示部としての曜表示部の詳細をそれぞれ示す。 図5に示した電波修正時計におけるカレンダー表示部の他の態様を示す図であり、(a)は日付表示部、(b)は月表示部、をそれぞれ示す。 図5に示した曜表示部の他の態様を示す図であり、(a)は図5(a)相当の平面透過図、(b)は曜表示部の詳細をそれぞれ示す。 図1の蓄電量表示部等または図5等のカレンダー表示部と、日付表示曜の日板とが、ゼネバ機構を介して連動する構造を有する実施形態の電波修正時計を示す主要部構造図(平面透過図)である。 図1に示した電波修正時計における2つのLCDとアンテナとの位置関係を示す模式図である。 UTCをLCDによるデジタル表示とし、3つのLCDとアンテナとの位置関係を示す図である。 ホーム都市の表示を、地域表示部駆動用モータによって、地域表示部の指針を駆動するでアナログ表示する変形例を示す図である。 地域表示部の詳細を示す拡大図である。 図1に示した電波修正時計の蓄電量表示部に代えて、指針によるアナログ表示で都市名乃至地域名を表示する地域表示部を適用した実施形態を示す、図1相当の平面透過図である。
符号の説明
81,82,83,84 モータ
91 アンテナ
100 電波修正時計
以下、本発明に係る電波修正時計の具体的な実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電波修正時計100のうち文字板10の領域範囲内だけを、アンテナ91を透過させて表した外観模式図である。
図示の電波修正時計100は、図2に示すように、標準電波を所定時刻(通常は深夜の時間帯)に受信して標準時刻データを得る、アンテナ91および検波回路92からなる受信回路90と、この受信回路90が取得した標準電波に対応した信号に基づいて時刻データを生成し、この生成された時刻データに基づいて、時計100のアナログ指針である時針21、分針22および秒針23を駆動回路80により自動的に変位させて表示時刻を修正する時刻修正回路71とを備えた、標準電波受信機能(特定機能)を有する。
駆動回路80は、時針21、分針22および秒針23をそれぞれ駆動するモータ81,82、並びに後述のUTC針30および蓄電量表示部40をそれぞれ駆動するモータ83,84を有し、これらのモータ81〜84の駆動を制御する指針駆動回路85と、メモリ87に記憶された時差情報やモードマーク陰影パターン等に基づいて各LCD13,14をそれぞれ駆動する液晶駆動回路86とを備えている。
なお、駆動回路80のうちモータ81〜84および所定の減速輪列を除いた回路本体部分は、図3に示すように、マイコン70に組み込まれている。
4つのモータ81〜84のうち第1モータ81は、この時計100のアナログ指針である時針21を駆動し、第2モータ82は分針22および秒針23を駆動する。
第3モータ83は、文字板10の上部領域(0時表示の近傍領域)に配置されて協定世界時刻(以下、UTC(Coordinated Universal Time)という。)を24時間計(24時間で1周する計器)で表示するUTC針30を駆動する。
また、この時計100は、各モータ81〜84の駆動用電力源である電源(充電池等の駆動用電池)50の蓄電量(残量)を検出する蓄電量検出部41(残量検出部)と、蓄電量検出部41により検出された蓄電量を指針42(アナログ指示部材)および文字板10に描かれたグラフィック表示43によりアナログ表示する蓄電量表示部40(残量表示部)を有している。
そして、4つのモータ81〜84のうち残りの第4モータ84は、蓄電量表示部40の指針42を駆動する蓄電量表示部駆動用モータ(残量表示部駆動用モータ)として機能する。
ここで、指針42に代えて他の形態のアナログ指示部材を適用してもよく、例えば板部材(ムーンフェイズ(月齢表示機能)等で見られるような、一部に着色・デザインされた部材)などであり、数字や電池の図柄などをデジタル的に変化させて表示するデジタル表示手段を除いたものであればよい。
蓄電量表示部駆動用モータとしての第4モータ84は、指針42や板部材を回転変位もしくは直線変位させるモータであればよい。
電源50としては、ソーラパネル等で発電された電力を蓄電する充電池(二次電池)であってもよいし、交換式の電池(ボタン型等の電池)であってもよいが、本実施形態では充電池を適用したものである。
蓄電量(残量)とは、各モータ81〜84を駆動するために必要な電力量の余力を表す指標であり、電圧等物理量を直接的に表すものに限定されるものではなく、また、この余力に対応するものであれば、文字通り「残量」であってもよいし、既に使用した「使用量」であってもよい。使用量を表示することで、残量の目安を認識することができるからである。
また、この時計100には、互いに異なる地域に対して互いに異なる時刻情報を含む標準電波をそれぞれ発信する複数の発信局(例えば、日本(JPN)、ドイツ(GER)、米国(USA)の発信局)のうち、選択された1つの発信局に対応したマーク「JPN」,「GER」,[USA」をアナログ指示部材で表示する発信局表示部60と、発信局表示部60を駆動する発信局表示部駆動用モータとを有している。
なお、図1等において、発信局表示部60に表示されているマーク「JPN」,「GER」,[USA」のうち「JPN」のマークは、図面上視認できない状態であるが、「JPN」のマークは「GER」のマークの右斜め上に表示されているものの、図示の時刻指示状態においては時針21が「JPN」のマークを覆う位置に在るため、視認できないだけである。
ここで、蓄電量表示部40の指針42は、発信局表示部60のアナログ指示部材を兼ねるものであり、蓄電量表示部駆動用モータである第4モータ84は、発信局表示部駆動用モータを兼ねるものとして構成されている。
すなわち、図1に示した、指針42が回転して通過する領域の全角度範囲(360度)のうち、概略図示上側半分の領域は蓄電量表示部40として設定され、概略図示下側半分の領域は発信局表示部60として設定されている。
したがって、指針42は、図示上側半分の領域である蓄電量表示部40を指し示すときは、蓄電量を表示し、図示下側半分の領域である発信局表示部60を指し示すときは、発信局を表示する。
指針42は単一であり、第4モータ84によって駆動されるため、蓄電量表示部40による蓄電量の表示と発信局表示部60による発信局の表示とは、マイコン70の駆動回路80の制御に応じて択一的に切り替えられる。
この切替えの設定は、使用者の任意の選択によるものであってもよいし、標準電波の非受信期間中は蓄電量表示とし、標準電波の受信直前および直後の期間(または午前中の時間帯等)だけ発信局表示とするなど規定された切替えであってもよい。
発信局に対応したマークとしては、上述した国名を3文字に略した表示の他、文字、記号、絵、色分けやこれらの組合せなどによって、互いに重複しない特定の1つの発信局を表すものであれば、どのような態様であってもよい。
また、発信局に対応したマークは、発信局が設置されている国名の他、地域名、都市名などであってもよい。
ここで、4つのモータ81〜84は、その駆動対象との関係によれば、第4モータ84、第1モータ81、第3モータ83、第2モータ82の順に、駆動頻度が低い。
すなわち、電源50の蓄電量は変化の度合いが極めて小さいため、アンテナ91が標準電波を受信している僅かな期間中(1〜5分間程度)における、指針42による蓄電量表示の変化は全く無いに等しい。
つまり、指針42を駆動する第4モータ84は、LCD(液晶表示装置)等のデジタル表示手段とは異なり、指針42を一定の指示位置に維持して状態を表示させている場合であっても、その指示変化がないときは当該第4モータ84の駆動を停止しておくことが可能となり、第4モータ84の駆動信号は変化がないため、ノイズ信号を発生しない。
したがって、アンテナ91が標準電波を受信している僅かな期間中に、第4モータ84が駆動される機会は、皆無に等しいということができ、第4モータ84がノイズ信号を発する機会を皆無に等しい程度まで低減することができる。
なお、蓄電量表示として従来用いられているLCDは、表示の変化の有無に拘わらず、表示状態を維持するために所定周波数の駆動信号を発生させ続ける必要があり、本実施形態の電波修正時計のように、指針42および第4モータ84によるアナログ方式のものは、デジタル方式のLCDに比べてノイズ信号の発生頻度を抑制する点で有利であり、アンテナ91へのノイズ信号の入力をさらに抑制することができる。
そして、ノイズ信号の影響が抑制されることで、蓄電量表示部40の配置の従来における制約(アンテナ91の近くに配置することができないという制約や、LCDを組み込むスペースの制約)を解消あるいは回避することができる。
また、マイコン70の駆動回路80の制御にしたがって、蓄電量表示部40による蓄電量の表示が発信局表示部60による発信局の表示に切り替えられているときは、発信局の選択は、使用者による恣意的な操作によって行われるものであるため、アンテナ91が標準電波を受信している期間中に、使用者が何も操作をしなければ、発信局表示部60における発信局の表示が切り替えられることはなく、この発信局表示の状態にあっても、アンテナ91が標準電波を受信している僅かな期間中に、第4モータ84が駆動される機会は、皆無に等しいということができる。
したがって、いずれの表示状態(蓄電量表示状態または発信局表示状態)であっても、アンテナ91が標準電波を受信している僅かな期間中に、第4モータ84が駆動される機会は、皆無に等しく、60ステップ/1分の駆動を必要とする秒針23を駆動させる第2モータ82、1ステップ/15秒の駆動を要するUTC針30を駆動させる第3モータ83、1ステップ/2分の駆動を要する時針21を駆動させる第1モータ21よりも、それぞれ駆動頻度は低い。
図4は、図1における位置関係を維持したままで、アンテナ91および各モータ81〜84の配置を示した図である。
ここで、アンテナ91の長手方向中心位置Oと、各モータ81〜84のロータ中心位置R1,R2,R3,R4との間の距離D1、D2,D3,D4は、D4<D1<D3<D2に設定されている。
すなわち、4つのモータのうち、アンテナ91が標準電波を受信している期間中における駆動頻度の最も低い第4モータ84が、残りの他のモータ81〜83よりも、アンテナ91に近い位置に配置されている。
ここで、各モータ81〜84が発生するノイズ信号(アンテナ81による受信対象である標準電波を除いた雑音信号)は駆動時に発生するため、備えられた4つのモータ81〜84のうち、駆動頻度が最も低い第4モータ84は、残りの他のモータ81〜83に比べて、ノイズ信号を発生する頻度が最も低く、アンテナ91(受信回路90)が標準電波を受信している期間中にアンテナ91に入力される機会が最も低い。
一方、アンテナ91による受信性能は、信号(ノイズ信号か否かに拘わらず信号全般)の発生源との距離Di(i=1,2,3,4)に依存するため、備えられた4つのモータ81〜84のうち距離Diが最も近い第4モータ84からの影響を最も受けやすい。
したがって、本実施形態に係る電波修正時計100によれば、アンテナ91に最も近い位置D4に配置されている第4モータ84が、4つのモータ81〜84のうちノイズ信号の発生頻度が最も低いモータであるため、アンテナ91に最も近くに配置された第4モータ84からのノイズ信号がアンテナ91による標準電波の受信に与える影響は、他のモータ81〜83がアンテナ91による標準電波の受信に与える影響に比べて、最も低い。
しかも、4つのモータ81〜84は、標準電波を受信している期間中における駆動頻度が高くなる(第4モータ84の駆動頻度<第1モータ81の駆動頻度<第3モータ83の駆動頻度<第2モータ82の駆動頻度)にしたがって、アンテナ91からの距離Di(i=1〜4)が順次遠くなる(D4<D1<D3<D2)ように配置されており、駆動頻度の高低(大小)とアンテナ91からの距離Diの遠近(大小)とが対応付けられているため、アンテナ91に最も近いモータ84以外の他のモータ81〜83からのノイズ信号の影響も最大限に抑制することができる。
また、第4モータ84は駆動頻度が極めて低いため、その駆動を停止することができ、この第4モータ84が消費する電力を低減することもできる。
なお、この実施形態の時計100において、第4モータ84を、電源50の蓄電量をアナログ表示する蓄電量表示部40(および/または発信局表示部60)に用いる代わり、第4モータ84を、日付や曜日などカレンダー(暦)を表示するカレンダー表示部に用いた構成としてもよい。
すなわち、例えばカレンダー表示部として、図5(a)に示す1週間の曜日を順次表示する曜表示部141を備え、この曜表示部141は文字板10に円形状部分が形成され、図5(b)の詳細図に示すように、その円形状の円周に沿って7つの曜日(日、月、火、水、木、金、土)をそれぞれ表す「SUN」,「MON」,「TUE」,「WED」,「THU」,「FRI」,「SAT」の文字列が記載乃至形成されており、当該円形状の中心回りに一方向(時計回り方向)にのみ回転する指針142が、これら文字列による曜表示「SUN」,「MON」,「TUE」,「WED」,「THU」,「FRI」,「SAT」のうちいずれか一つを指し示すことで曜表示を行う構成であり、この曜表示部141の指針142は、曜表示部駆動用モータ(カレンダー表示部駆動用モータ)として用いられた上述の第4のモータ84によって駆動される。
ここで、曜表示部141の指針142は、1日当たり1目盛り(「SUN」,「MON」,「TUE」,「WED」,「THU」,「FRI」,「SAT」の各文字列間のうち、互いに隣接する文字列の間が1目盛りに相当するが、「1目盛り」とは、この1目盛りを駆動するために要するモータ84のステップ(パルス)数が「1つ」であることを意味するものではない。)
したがって、曜表示部141が第4のモータ84によって駆動される機会(頻度)は、極めて少なく、4つのモータ81〜84は、その駆動対象との関係から、第4モータ84、第1モータ81、第3モータ83、第2モータ82の順に、駆動頻度が低い。
よって、第4のモータ84からノイズが発生する頻度は、1日当たり1回であり、他の3つのモータ81〜83からノイズが発生する頻度に比べて格段に小さい。
また、第4のモータ84は、他のモータ81〜83よりも、アンテナ91からの距離が近い位置に配設されているが、他のモータ81〜83の方がアンテナ91に近接して配設されている構成に比べて、アンテナ91に対するノイズの影響を一層低減させることができる。
なお、カレンダー表示部としては上述した曜表示部141に限定されるものではなく、図6(a)に示した1ヶ月の日付(「1」,「・」(「2」を省略したもの),「3」,…,「29」,「・」(「30」を省略したもの),「・」(「31」を省略したもの))を指針142で順次表示する日付表示部143や、同図(b)に示した月(「JAN」,「FEB」,…,「DEC」)を指針142で順次表示する月表示部144を適用することもでき、蓄電量表示部40(および/または発信局表示部60)に代えて、これらのカレンダー表示部141,143,144のうちいずれか1つ又は2つ以上を電波修正時計100に設けた構成の実施形態を採用することもでき、これらの各カレンダー表示部141,143,144を備えた電波修正時計100も、上述した実施形態の電波修正時計100と同様の作用、効果を発揮することができる。
カレンダー表示は、曜表示(図5)や日付表示(図6(a))においては1日1回、午前0時00分に更新動作を行うのが一般的であるため、アンテナ91が標準電波を受信する時刻(定時受信の時刻)を、カレンダー表示が更新動作を行う時刻以外の時間帯に予め設定(マイコン70でのプログラムによる)しておくことで、第4のモータ84の動作時に発生し得るノイズが、アンテナに91による標準電波の定時受信に悪影響を与えるのを防止することができる。
月表示(図6(b))においてはひと月に1回だけ更新動作を行うため、アンテナ91が標準電波を受信する時刻(定時受信の時刻)を、カレンダー表示が更新動作を行う時刻以外の時間帯に予め設定(マイコン70でのプログラムによる)しておくことで、第4のモータ84の動作時に発生し得るノイズが、アンテナに91による標準電波の定時受信に悪影響を与えるのを防止することができる。
したがって、定時受信の時刻としては、カレンダー表示が更新動作を行う午前0時00分を外した時刻、例えば午前2時、同3時、同4時などに設定しておけばよい。
一方、定時受信以外の、使用者による意図的な受信動作(プッシュボタンなどの操作部材を使用者が操作することによる標準電波を強制的に受信する動作)の場合は、その受信動作のための操作の時刻がカレンダー表示の更新動作の時刻と偶発的に重なる場合が起こりうる。
このような場合は、使用者の意図を優先して、カレンダー表示の更新動作を一旦停止した状態にして第4のモータ84によるノイズの発生を停止させ、この状態で強制受信を行い、強制受信が完了した後(好ましくは、強制受信動作が完了した後10分以内程度の時間範囲)に、カレンダー表示の更新動作を行わせればよい。このような動作の処理順序なども、マイコン70に実行させるプログラムで制御すればよい。
また、LCD13には、後述するように、アナログの指針である時針21、分針22および秒針23によって表示された時刻に対応した都市名(ホーム都市;「NYC」はニューヨーク市を表す。)が表示されているが、都市間を移動するなどの理由により、使用者が、このホーム都市の表示を変更する操作(図示しないプッシュボタン等に対する入力操作等)を行った場合、変更前後で表示都市での現地時刻午前0時00分を跨ぐ場合があり、そのような場合、ホーム都市の表示変更によってカレンダー表示が更新されることになる。
そして、このホーム都市の表示変更操作によってカレンダー表示が更新される場合に、偶発的に定時受信時刻が重なった場合は、ホーム都市の表示変更と同時に行われるカレンダー表示の更新動作を優先して、カレンダー表示の更新動作が完了した後に定時受信動作が行われるように、定時受信動作を停止させることで、第4のモータ84の動作時に発生し得るノイズが、アンテナに91による標準電波の定時受信に悪影響を与えるのを防止することができる。
なお、このように定時受信動作をわずかに遅らせた場合であっても、その動作タイミングがわずかに遅れるだけであって、時刻自体の修正は正確に行うことができる。
また、カレンダー表示部としては、上述した円形状の表示と一回転する指針142の態様の他に、図7(a),(b)に示すように、扇形状の表示領域とこの扇形状の角度範囲で往復回動可能の指針146とからなるカレンダー表示部145を適用することもでき、この扇形状のカレンダー表示部145によっても円形状のカレンダー表示部141等と同様の作用、効果を発揮する。
上述した指針142,146により、カレンダー表示の文字・数字等を指し示す上記実施形態(図5〜7)では、一般の腕時計においてカレンダー表示として用いられている、文字板10よりもわずかに小さい程度の外径を有する円環状の日板を、ステップモータで回転させることでカレンダー表示を行うものに比べて、日送りに必要な、モータの発生ステップ数を大幅に低減させることができるため、ノイズの発生持続時間を短縮することができ、アナログ式の指針142,146によってカレンダー表示を行う上記実施形態は上述の日板を用いる構成に比べて一層好ましい。
しかし、上述した大きな外径の日板を用いた構成を本発明の電波修正時計から除外するものではなく、動作頻度の最も低い第4のモータ84によって、そのような大きな外径の日板を直接駆動するようにしてもよい。
また、図1に示した実施形態の電波修正時計100における蓄電量表示部40(および/または発信局表示部60)の指針42や、曜表示部141の指針142、月表示部144,145の指針142,146が固定された車42a,142a(図8参照)は、第4のモータ84から中間車等の輪列41a(または輪列141a)を介して、その回転が伝達されているが、上述した文字板10よりもわずかに小さい程度の外径を有する円環状の日板150に、この指針42(142,146)が固定された車42a(142a)の回転を伝達することで、日板150を駆動するようにしてもよく、このように1つのモータ84を、蓄電量の表示(および/または発信局の表示、又は曜の表示若しくは月の表示)で使用するとともに、日板150による日付表示の送り動作にも使用することで、少ない数のモータで多機能を実現することができる。
なお、指針42(142,146)が固定された車の歯車と日板150に形成された内周歯車151とは、例えば特開平10−073673号公報(明細書段落[0011],[0012]および図1,4)等に開示された公知のゼネバ(Geneve)機構と同様のゼネバ機構130で連結すればよい。図1Dに記載されたゼネバ機構130は、指針42(142,146)が固定された車の歯車に噛合した日回し伝え車131と、日回し伝え車131の特定の回転角度範囲でのみ日回し伝え車131の回転に連動し、他の回転角度範囲では回転せず、かつ日板150の内周歯車151に噛合している日回し車132とからなる。
また、このゼネバ機構130のさらに詳しい構成や動作の説明は省略するが、日板150による表示日付の送り動作を、上述したようにカレンダー表示の更新動作として、例えば午前0時00分に実行するときに限って、指針42(142)が指し示している蓄電量や発信局(または曜や月)に拘わらず、プログラムによるマイコン70の制御によってモータ84が急速回転し、この回転が中間車41a(141a)を介して指針42(142)に伝達され、指針42(142)も回転し、指針42(142)の回転がゼネバ機構130を介して日板150に伝達され、日板150の表示日付の送り動作(カレンダー表示の更新動作)が行われる。
ここで、表示日付の送り動作は、1日当たり1回であるため、蓄電量表示部40(および/または発信局表示部60)の指針42の駆動と併用していても、モータ84の動作頻度は極めて低く、アンテナ91による標準電波の受信に悪影響を与えることはない。
ところで、電波修正時計の文字板の一部がソーラパネルとして形成され、当該ソーラパネルで発電された電力を充電池に蓄電するように構成され、蓄電量をLCDによりデジタル表示した従来の電波修正時計は、ソーラパネルに光が照射されない暗い環境下では、余分な電力の消費を抑制するために、LCD等を消灯させる節電モードに自動的に移行する仕様のものもあった。
しかし、このような節電モードによってLCDの表示が消灯されると、使用者はLCDにデジタル表示された蓄電量を認識することができなくなる虞があった。
これに対して、本実施形態の電波修正時計100は、蓄電量をLCDによるデジタル表示ではなく、アナログ表示により実現しているため、LCDを消灯させる節電モード期間中であっても、使用者に対して、電源50の蓄電量を視認させることができる。したがって、他の目的で別に設けられているLCD13,14等を消灯させる節電モードを採用することも可能である。
この電波修正時計100は、文字板10上に、2つの小窓11,12が開口し、一方の小窓11には、アナログの指針である時針21、分針22および秒針23によって表示される時刻に対応した都市名(ホーム都市と称する。図1において、ホーム都市はNYC(ニューヨーク市)である。)が、小窓11に嵌め込まれたLCD13にデジタル表示される。
ここで、LCD13に表示する都市名の選択は、使用者が、時計100の側部に設けられ都市名選択のボタン(図示省略)を押下操作等することにより行われる。
また、文字板10に形成された他方の小窓12には、ワールドタイムやクロノグラフによる計測時間、設定されたアラーム時刻などをデジタル表示するLCD14が嵌め込まれている。
図1においては、ワールドタイム表示用として予め設定された複数の都市のうちワールドタイムセット機能によって選択された1つの都市の名であるTYO(東京)の文字列と、この東京における現在時刻0時9分35秒が、LCD14にデジタル表示されている。
なお、LCD14に表示される表示内容の選択は、使用者が、時計100の側部に設けられモード選択のボタン(図示省略)を押下操作等することにより行われる。
この選択されるモードとしては、現在時刻を表示する時刻表示機能TME、経過時間を表示するクロノグラフ機能CHR、所定時刻までの残存時間を表示するタイマー機能TMR、アラーム時刻を設定・表示するアラーム機能ALMである。
なお、ワールドタイムとして表示する都市を選択するワールドタイムセット機能は、現在時刻を表示する時刻表示機能TMEに付属する機能として設定されていてもよいし、時計100のケースに設けられた他のボタン等への操作入力により起動するようにしてもよい。
本実施形態の電波修正時計100が有する動作機能は上述した通り4つであるが、本発明に係る電波修正時計の電波修正時計は、この形態に限定されるものではなく他の種類の機能を有するものであってもよく、またその他の機能を有するものでなくてもよい。
また、本実施形態の電波修正時計100は、情報をデジタル表示する表示部材を駆動する2つ(複数)のLCD13,14(デジタル表示手段)を有するアナログとデジタルとを組み合わせたコンビーネーション方式の電波修正時計であり、図9の模式図に示すように、これら2つのLCD13,14のうち表示面積の最も小さいLCD13が、残りの他のLCD14よりも、アンテナ91に近い位置に配置されている。
LCD13,14は、駆動されているモータ81〜84と同様にノイズ信号の発生源となり、ノイズ信号は標準電波に混入して、電波修正時計100のアンテナ91に受信され得る。
アンテナ91がこのノイズ信号を受信すると、本来の受信対象である標準電波の受信精度または検波精度が低下し、標準電波が担持する時刻情報を、所望とする精度で再生することが困難となり、時針21、分針22および秒針23の自動修正機能に不測の影響を与える虞がある。
しかし、本実施形態に係る電波修正時計100は、ノイズ発生源としてのLCD13,14について、アンテナ91に最も近い位置に配置されているLCD13が、複数のLCD13,14のうちノイズ信号の発生レベルが最も小さいLCD13であるため、LCD13,14の発するノイズ信号がアンテナ91による標準電波の受信に与える影響を、最も低く抑制することができる。
なお、ノイズ信号の発生レベルは、LCDの表示面積が大きくなるにしたがって、大きくなることが明らかであり、LCD14よりも表示面積の小さいLCD13は、LCD14よりも発生するノイズ信号のレベルが低い。
また、図1,5,7,9に示した通り、最も表示面積の小さいLCD13は、その少なくとも一部がアンテナ91と平面的に重なるように、時計の厚さ方向に重ねて配置されているため、時計100の表示面の面積を小さくすることができ、時計100全体のサイズを小型化することができる。
さらに、2つのLCD13,14は、その表示面積が大きくなるにしたがって、アンテナ91からの距離Diが順次遠くなるように配置されているため、アンテナ91に最も近いLCD13以外のLCD14からのノイズ信号の影響を最大限に抑制することができる。
なお、本実施形態に係る電波修正時計100は、LCD13に表示するホーム都市がNYC(ニューヨーク市)であったが、NYC以外の都市名を表示することも可能であり、特定の都市ではないUTC(協定世界時刻)を表示させるようにしてもよい。この場合、UTCは、UTC針30による24時間表示と、時針21、分針22および秒針23による12時間表示との2種類の同時表示となる。
ここで、使用者が、ホーム都市としてロンドン(=LON;UTCに対して時差無し)ではなく、あえてUTCを選択している場合は、使用者がUTCに従う環境下にあると考えられ、そのようなUTCに従う環境下としては、航空機を操縦するパイロットが操縦中である場合などがある。
ところで、航空機を操縦している期間中、パイロットの時計は、期間の全体に亘って常に正確な時刻を表示することが求められる。
しかし、標準電波の受信時は、時針21、分針22および秒針23の駆動は停止され(標準電波を精度良く受信するため)、例えその停止時間が数分間とはいえ、時針21、分針22および秒針23で表されるホーム都市(UTC)の時刻表示が、正確な表示ではなくなる。
そこで、本実施形態の電波修正時計100においては、LCD13に表示されるホーム都市がUTCの場合、マイコン70(時刻修正回路71)が、受信回路90による標準電波の受信動作を停止させる。このように、ホーム都市がUTCの場合に標準電波の受信動作をしないことによって、標準電波を受信することに伴うホーム都市の表示時刻の一時的な不正確表示を回避することができる。
(変形例1)
図1等に示した実施形態の電波修正時計100は、UTCの表示が、UTC針30によるアナログ表示であるが、本発明に係る電波修正時計は、この形態に限定されるものではなく、UTCの表示を行わないものであってもよいし、または図10に示した、実施形態の変形例1のように、他のLCD13,14と同様に、文字板10に小窓17を形成し、この小窓17に、UTCをデジタル表示するLCD18を嵌め込んで、このLCD18によりUTCをデジタル表示するものであってもよい。
ここで、LCD13,18,14は、この順番に表示面積が大きくなるように設定されており、LCD18は、その表示面積が、LCD13よりも大きく、かつLCD14よりも小さく設定されている。
また、LCD18は、アンテナ91との距離が、LCD13とアンテナ91との距離よりも長く、LCD14とアンテナ91との距離よりも短くなるように設置されている。
すなわち、3つのLCD13,18,14は、その表示面積が大きくなるにしたがって、アンテナ91からの距離が順次遠くなるように配置されている。
このように構成された変形例1によれば、LCD13,18,14の表示面積の大小とアンテナ91からの距離の遠近(大小)とが対応付けられているため、アンテナ91に最も近いLCD13以外の他のLCD18,14からそれぞれ発せられるノイズ信号による、アンテナ91の受信性能に与える影響を最大限に抑制することができる。
なお、本発明に係る電波修正時計は、上述した実施形態(2個のLCD13,14を有する変形例1やLCDを3つ以上含む実施形態も含む)のように、各表示部が個別のLCDであることは必須の要件ではない。すなわち、備えられているLCDは単一であっても、実際に駆動されている表示部がこのLCDとアナログのもの(モータによる駆動)とを合わせて複数備えられているものであれば、本発明に係る電波修正時計の技術的範囲に含まれる。
(変形例2)
図1,5,7,10にそれぞれ示した実施形態の電波修正時計100は、いずれもホーム都市を、LCD13によりデジタル表示するもので、かつ、アンテナ91が標準電波を受信している期間中において最も駆動頻度の低いモータとして第4モータ84を適用したものであるが、本発明の電波修正時計はこの形態に限定されるものではなく、例えば図11に示すように、ホーム都市の表示を、LCD13によるデジタル表示に代えて、蓄電量表示部40と同様に、指針67によるアナログ表示するものであってもよい。
このアナログ表示は、時差が互いに異なる複数の地域(都市名を含む)のうち、選択された1つの都市名に対応したマーク(LON,PAR,TYO等)を指針67(アナログ指示部材)で指し示すことにより表示する地域表示部65と、地域表示部65の指針67を駆動する地域表示部駆動用モータ68(指針67の回転中心Cと同軸の回転軸(ロータ)を有する)とを有し、地域表示部駆動用モータ68が、指針67(あるいは板部材等)を回転変位させるモータであり、また、第4モータ84よりもアンテナ91に近い位置に配置されている。
図12は、地域表示部65を拡大した拡大外観図である。
このように構成された変形例2の電波修正時計によれば、ホーム都市としていずれかの都市名(地域)の選択は、使用者自身による指針67も変位操作によって行われるものであるため、アンテナ91が標準電波を受信している期間中に、使用者がその指針67を変位操作しなければ、地域表示部駆動用モータ68が駆動される機会、すなわち地域表示部駆動用モータ68がノイズ信号を発する機会は皆無であり、この駆動頻度は、蓄電量表示部40を駆動する第4モータ84の駆動頻度よりも低い。
したがって、アンテナ91が標準電波を受信している期間中に、地域表示部駆動用モータ68が駆動される機会は皆無に等しく、地域表示部駆動用モータ68がノイズ信号を発する機会を皆無に低減することができる。
指針67を駆動する地域表示部駆動用モータ68は、LCD13のデジタル表示手段とは異なり、指針67を一定の位置に維持させている場合であっても、その指示変化がないときは駆動信号の変化がないため、ノイズ信号はほとんど発生しない。これに対してLCD13は、表示地の変化の有無に拘わらず、表示状態を維持するために所定周波数の駆動信号を発生させ続ける必要がある。
したがって、指針67および地域表示部駆動用モータ68によるアナログ方式のものは、デジタル方式のLCD13に比べてノイズ信号の発生頻度を抑制する点で有利であり、アンテナ91へのノイズ信号の入力をさらに抑制することができる。
なお、地域表示部65に表示された複数の地域は、図12に示すように、時差(都市名の内側に表示された数値「0,+1,+2,…,+11,+12,−11,−10,…,−2,−1」により表す)の大小順にしたがった配列であるため、これらの地域の都市名は、地球の東西方向に沿った順序で時計回りに配列されていることとなり、配列順と都市名(国名であっても都市名であっても地位名であってもよい)とを直感的に対応させて、使用者に認識させることができる。
また、本発明に係る電波修正時計は、図13に示すように、LCD13(ホーム都市名を表示するものに限るものではなく、その他の各種情報を文字や記号、図柄等で表示するものであればよい。)を図1等に示す位置に維持したままで、図1等において蓄電量表示部40および発信局表示部60が設置された位置に、これら蓄電量表示部40および発信局表示部60に代えて上述した指針67により都市表示乃至地域表示を行う地域表示部65を配置した実施形態を採用することもでき、このように構成された実施形態においても、図1等に示した実施形態、図10に示した変形例1、図11に示した変形例2と同様の作用、効果を得ることができる。

Claims (10)

  1. 標準電波を受信するアンテナと、情報を表示する表示部材を駆動する複数のモータとを有し、前記複数のモータのうち、前記アンテナが前記標準電波を受信している期間中における駆動頻度の最も低いモータが、残りの他のモータよりも、前記アンテナに近い位置に配置されていることを特徴とする電波修正時計。
  2. 駆動用電池の残量を検出する残量検出部と、前記残量検出部により検出された残量をアナログ指示部材により表示する残量表示部と、前記残量表示部を駆動する残量表示部駆動用モータとを有し、
    前記残量表示部駆動用モータが、前記駆動頻度の最も低いモータであることを特徴とする請求項1に記載の電波修正時計。
  3. 互いに異なる地域に対して互いに異なる時刻情報を含む標準電波をそれぞれ発信する複数の発信局のうち、選択された1つの発信局に対応したマークをアナログ指示部材で表示する発信局表示部と、前記発信局表示部を駆動する発信局表示部駆動用モータとを有し、
    前記残量表示部駆動用モータは前記発信局表示部駆動用モータを兼ねたものであり、前記残量表示部による前記残量の表示と前記発信局表示部による前記発信局の表示とは択一的に切り替えられることを特徴とする請求項2に記載の電波修正時計。
  4. 互いに異なる地域に対して互いに異なる時刻情報を含む標準電波をそれぞれ発信する複数の発信局のうち、選択された1つの発信局に対応したマークをアナログ指示部材で表示する発信局表示部と、前記発信局表示部を駆動する発信局表示部駆動用モータとを有し、
    前記発信局表示部駆動用モータが、前記駆動頻度の最も低いモータであることを特徴とする請求項1に記載の電波修正時計。
  5. 時差が互いに異なる複数の地域のうち、選択された1つの地域に対応したマークをアナログ指示部材で表示する地域表示部と、前記地域表示部を駆動する地域表示部駆動用モータとを有し、
    前記地域表示部駆動用モータが、前記駆動頻度の最も低いモータであることを特徴とする請求項1に記載の電波修正時計。
  6. 前記地域表示部に表示された複数の地域は、前記時差の大小順にしたがった配列であることを特徴とする請求項5に記載の電波修正時計。
  7. カレンダー情報をアナログ指示部材で表示するカレンダー表示部と、前記カレンダー表示部を駆動するカレンダー表示部駆動用モータとを有し、
    前記カレンダー表示部駆動用モータが、前記駆動頻度の最も低いモータであることを特徴とする請求項1に記載の電波修正時計。
  8. 前記カレンダー表示部は、曜日を表示する曜表示部、日付を表示する日付表示部および月を表示する月表示部のうち1つ、又は2対状の組合せであることを特徴とする請求項7に記載の電波修正時計。
  9. 前記複数のモータは、前記標準電波を受信している期間中における駆動頻度が高くなるにしたがって、前記アンテナからの距離が順次遠くなるように配置されていることを特徴とする請求項1から8のうちいずれか1項に記載の電波修正時計。
  10. デジタル表示手段と、前記デジタル表示手段を駆動するデジタル表示部駆動手段とを備えたことを特徴とする請求項1から9のうちいずれか1項に記載の電波修正時計。
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