JP2015108531A - 電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】デザインの美観を損ねることなくタイムゾーンを容易に認識可能な電子時計を提供すること。【解決手段】電子時計10は、文字板11の周囲に設けられている外周部と、指針21,22,23,81と、制御部150と、を備え、前記外周部には、協定世界時とタイムゾーンで使用されている標準時との時差を表す時差情報45を含むタイムゾーン表示46が表記され、タイムゾーン表示46には、前記時差の基準であるUTCの表記がされ、前記協定世界時に対して進んでいる前記時差の時差情報45は、前記UTCを基点として、文字板11の中心を右回りに180度を超える範囲に増順で表記され、前記協定世界時に対して遅れている前記時差の時差情報45は、前記UTCを基点として、文字板11の中心を左回りに180度未満の範囲に減順で表記され、制御部150は、指針21で所定のタイムゾーン表示46を指示する。【選択図】図2

Description

本発明は、電子時計に関する。
従来、衛星信号を利用して現在地の位置情報を算出し、現在地のタイムゾーン(同じ標準時を使用する地域)や、タイムゾーンで使用されている標準時と、協定世界時(UTC:Coordinated Universal Time)との時差を表示する電子時計が知られていた。例えば、特許文献1には、地図が表示された文字板と、複数の指針とを備え、地図上に複数の指針で交点を作り、現在地を指示する腕時計が開示されている。また、非特許文献1には、文字板の外周部に39のタイムゾーンを表記し、指針にて現在地のタイムゾーンを指し示す腕時計が開示されている。これらの腕時計は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)などの航法衛星から衛星信号を受信する受信部を備え、4個の航法衛星からの信号を受信して現在地の位置情報と時刻情報とを求めて、現地時刻の表示をしている。
特開2009−175044号公報
「グッズプレス JULY 2013」株式会社徳間書店、平成25年7月10日、75−81頁
しかしながら、現在では、全世界において、40種類タイムゾーンが存在している。このため、特許文献1に記載の電子時計では、地図の表示スペースが狭く、現在地のタイムゾーンを認識するのが困難であった。また、非特許文献1に記載の電子時計のデザインを踏襲して40種類のタイムゾーンを表記した場合、不均等なレイアウトになり、デザインの美観が損なわれ、タイムゾーンを認識するのが難しくなる恐れがあった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る電子時計は、文字板の周囲に設けられている外周部と、指針と、制御部と、を備え、前記外周部には、協定世界時とタイムゾーンで使用されている標準時との時差を表す時差情報を含むタイムゾーン表示が表記され、前記タイムゾーン表示には、前記時差の基準である前記協定世界時を示す表記がされ、前記協定世界時に対して進んでいる前記時差の前記時差情報は、前記協定世界時の表記を基点として、前記文字板の中心を右回りに180度を超える範囲に増順で表記され、前記協定世界時に対して遅れている前記時差の前記時差情報は、前記協定世界時の表記を基点として、前記文字板の中心を左回りに180度未満の範囲に減順で表記され、前記制御部は、前記指針で所定の前記タイムゾーン表示を指示することを特徴とする。
本適用例によれば、電子時計は、文字板の周囲に設けられている外周部に、時差情報を含むタイムゾーン表示が表記されている。タイムゾーン(Time zone)とは、共通の標準時を使用する地域のことであり、40種類のタイムゾーンが存在している。各タイムゾーンは、標準時とUTCとの時差で区別され、例えば、日本は、UTCより9時間進んだ標準時を使用する、+9時間のタイムゾーンに属している。また、UTCより進んでいるプラス時差の標準時を使用するタイムゾーンの数は、UTCより遅れているマイナス時差の標準時を使用するタイムゾーンの数より多い。
UTC表示を表記して、UTCを基点に文字板の中心回りに±180度の範囲をプラス時差とマイナス時差とに割り振って時差情報を表記すると、マイナス時差側よりプラス時差側の時差情報が多いため、時計のデザインの対称性と美観とが損なわれ、プラス時差側のタイムゾーン表示(時差情報)の視認性が低下してしまう。そこで、本適用例の電子時計では、プラス時差の時差情報は、UTCを基点に文字板の中心を右回りに180度を超える範囲に増順で表記され、マイナス時差の時差情報は、UTCを起点に左回りに180度未満の範囲に減順で表記されているので、時差情報を含むタイムゾーン表示を均等にレイアウトして視認性を向上させることができる。また、制御部が、指針で視認性のよいタイムゾーン表示を指示することにより、使用者は電子時計に表示されている時刻のタイムゾーンを認識することができる。したがって、デザインの美観を損ねることなくタイムゾーンを容易に認識可能な電子時計を提供することができる。
[適用例2]上記適用例に記載の電子時計において、前記外周部は、ベゼルおよびダイヤルリングの少なくとも一方であることが好ましい。
本適用例によれば、外周部は、カバーガラス外周のベゼル、およびカバーガラス内周のダイヤルリングの少なくとも一方である。例えば、腕時計型の電子時計においては、文字板の外周部に位置しているこれらの部品は、文字板の分および秒を表す目盛を取り囲む比較的広い表示エリアを有しているため、多くの情報量と良好な視認性とを有したタイムゾーン表示を表記することができる。
[適用例3]上記適用例に記載の電子時計において、前記時差情報は、数字と数字以外の記号で表記されていることが好ましい。
本適用例によれば、電子時計は、時差情報を、数字と、数字以外の記号とで表記する。これにより、限定されたスペースにおいても、多くの情報量と良好な視認性を有した時差情報を表記することができる。
[適用例4]上記適用例に記載の電子時計において、前記時差情報は、整数の場合には数字で表記され、整数以外の場合には記号で表記されていることが好ましい。
本適用例によれば、時差が整数か否かで、数字と数字以外の記号とで使い分けて表記する。タイムゾーンで使用されている標準時と、UTCとの時差の中には、整数で表せない時差があり、例えば、インドでは+5.5時間(+5時間30分)の時差が採用されている。腕時計型の電子時計など、時差情報を記載するスペースに限りがある場合、これらの整数以外の時差に記号を用いることで、表記する文字数を減らすことができるため、多くの情報量と良好な視認性を有した時差情報を表記することができる。
[適用例5]上記適用例に記載の電子時計において、前記タイムゾーン表示には、前記時差に対応した前記標準時を使用している代表都市名を表す都市情報が含まれていることが好ましい。
本適用例によれば、タイムゾーン表示には、時差を表す時差情報と、その時差と同一の標準時を使用するタイムゾーン内の代表都市名を表す都市情報とが含まれている。このことにより、電子時計の使用者は、都市情報から、その代表都市の時差を容易に把握することができる。
[適用例6]上記適用例に記載の電子時計において、前記都市情報には、装飾記号が含まれていることが好ましい。
本適用例によれば、電子時計は、都市情報に装飾記号を含んで表記する。代表都市の存在しないタイムゾーンがあり、空白の都市情報によるデザインの不均等から電子時計の美観が損なわれてしまうことがある。そこで、本適用例の電子時計では、不均等のデザインを補う装飾記号が表記されている。これにより電子時計の均等なデザインと美観とを保つことができる。
[適用例7]上記適用例に記載の電子時計において、前記タイムゾーン表示には、+14時間の前記時差情報と、+14時間に対応した前記標準時を使用している前記都市情報とが、前記協定世界時を基点として、前記文字板の中心を右回りに180度を超えた位置に表記されていることが好ましい。
本適用例によれば、電子時計は、+14時間のタイムゾーン表示を、協定世界時を基点として、文字板の中心を右回りに180度を超えた位置に表記する。これにより、現在使用されている40種類のタイムゾーンのタイムゾーン表示を、均等にレイアウトすることができる。
[適用例8]上記適用例に記載の電子時計において、外部信号から現在地の位置情報および時刻情報を算出する機能と、記憶部と、を有し、前記記憶部には、前記時差情報に含まれる前記時差と、前記時差に対応した前記標準時を使用している地域と、の情報を含むタイムゾーン情報が記憶され、前記制御部は、前記位置情報と、時刻情報と、前記タイムゾーン情報と、に基づいて現在地のタイムゾーンを設定することが好ましい。
本適用例によれば、電子時計は、例えば、4個のGPS衛星などの外部信号を受信し、その信号から算出された位置情報、および時刻情報と、記憶部に記憶されたタイムゾーン情報との照合により、現在地のタイムゾーンと、そのタイムゾーンで使用されている標準時(現地時刻)とを求めることができる。制御部が、現在地のタイムゾーンを設定することにより、現在地のタイムゾーンに対応した現地時刻を表示させることができる。
[適用例9]上記適用例に記載の電子時計において、前記現在地のタイムゾーンを、手動で設定できることが好ましい。
本適用例によれば、電子時計は、タイムゾーンを手動で設定する機能を有しているため、正しいタイムゾーンを電子時計に手動で設定することができる。例えば、タイムゾーンの境界付近において位置情報に含まれている誤差などにより、電子時計に、現在地のタイムゾーンが正しく設定されない場合でも、正しいタイムゾーンを電子時計に手動で設定することができる。これにより、電子時計は、現在地のタイムゾーンに対応した現地時刻を表示させることができる。
[適用例10]本適用例に係る電子時計は、文字板の外周部には、協定世界時とタイムゾーンで使用されている標準時との時差を表す時差情報を含むタイムゾーン表示が表記され、前記タイムゾーン表示には、前記時差の基準である前記協定世界時を示す表記がされ、前記協定世界時に対して進んでいる前記時差の前記時差情報は、前記文字板の外周部に記載されてなり、前記協定世界時に対して進んでいる前記時差の前記時差情報が記載されている部分の両端と前記文字板の中心とでなす中心角は180度を超えていることを特徴とする。
本適用例によれば、電子時計は、文字板の周囲に設けられている外周部に、時差情報を含むタイムゾーン表示が表記されている。タイムゾーン(Time zone)とは、共通の標準時を使用する地域のことであり、40種類のタイムゾーンが存在している。各タイムゾーンは、標準時と協定世界時(UTC)との時差で区別され、例えば、日本は、UTCより9時間進んだ標準時を使用する、+9時間のタイムゾーンに属している。また、UTCより進んでいるプラス時差の標準時を使用するタイムゾーンの数は、UTCより遅れているマイナス時差の標準時を使用するタイムゾーンの数より多い。
タイムゾーン表示には、時差の基準であるUTC表示が表記され、プラス時差の時差情報はUTC表記を基点に文字板の中心を右回りまたは左回りに表記されている。プラス時差の時差情報が記載されている部分の一端(UTC表記の基点)と文字板の中心とを結ぶ直線と、他端と文字板の中心とを結ぶ直線と、でなす角度は180を超えている。これにより、電子時計のデザインの自由度が向上し、時差情報を含むタイムゾーン表示を均等にレイアウトすることができる。したがって、デザイン性を向上させ、タイムゾーンを容易に認識可能な電子時計を提供することができる。
実施形態に係る電子時計を含むGPSの全体図。 電子時計の外観を示す概略平面図。 ダイヤルリングの形状を示す斜視図。 ダイヤルリングの形状を示す6面図。 電子時計の部分断面図。 電子時計の電気制御ブロック図。 電子時計の動作を示すフローチャート図。 変形例1に係る電子時計の外観を示す概略平面図。 変形例2に係る電子時計の外観を示す概略平面図。 電子時計の外観を示す概略平面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせている。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る電子時計を含むGPSの全体図である。まず、電子時計が、外部信号としてのGPS衛星信号を用いて、現在地の位置情報と、時刻情報とを求めるGPSの概要を説明する。
電子時計10は、GPS衛星8からの電波(衛星信号)を受信して内部時刻を修正する腕時計であり、腕と接触する側の面(以下、裏面という)の反対側の面(以下、表面という)に時刻を表示する。GPS衛星8は、地球の上空において、所定の軌道上を周回する航法衛星であり、1.57542GHzの電波(L1波)に航法メッセージを重畳させて地上に送信している。以降の説明では、航法メッセージが重畳された1.57542GHzの電波を衛星信号という。衛星信号は、右旋偏波の円偏波である。
現在、地球の上空には約31個のGPS衛星8(図1においては、4個のみを図示)が周回しており、衛星信号がどのGPS衛星8から送信されたかを識別するために、各GPS衛星8はC/Aコード(Coarse/Acquisition Code)と呼ばれる1023チップ(1ms周期)の固有のパターンを衛星信号に重畳する。C/Aコードは、各チップが+1、または−1のいずれかであり、ランダムパターンのように見える。したがって、衛星信号と各C/Aコードのパターンの相関をとることにより、衛星信号に重畳されているC/Aコードを検出することができる。
GPS衛星8は原子時計を搭載しており、衛星信号には原子時計で計時された極めて正確なGPS時刻情報が含まれている。また、地上のコントロールセグメントにより各GPS衛星8に搭載されている原子時計のわずかな時刻誤差が測定されており、衛星信号にはその時刻誤差を補正するための時刻補正パラメーターも含まれている。電子時計10は、1つのGPS衛星8から送信された衛星信号を受信し、その中に含まれるGPS時刻情報と時刻補正パラメーターとを使用して得られた正確な時刻(時刻情報)を内部時刻とする。
衛星信号にはGPS衛星8の軌道上の位置を示す軌道情報も含まれている。電子時計10は、GPS時刻情報と軌道情報とを使用して測位計算を行うことができる。測位計算は、電子時計10の内部時刻にある程度の誤差が含まれていることを前提として行われる。
すなわち、電子時計10の3次元の位置を特定するためのx,y,zパラメーターに加えて時刻誤差も未知数になる。そのため、電子時計10は、一般的には4つ以上のGPS衛星8からそれぞれ送信された衛星信号を受信し、その中に含まれるGPS時刻情報と軌道情報を使用して測位計算を行い、現在地の位置情報を求める。
次に、電子時計10の構成について説明する。図2は、電子時計の外観を示す概略平面図であり、図3は、電子時計の概略を示す部分断面図である。本実施形態の電子時計は、ワールドタイム機能とクロノグラフ機能を備えている。
図2に示すように、電子時計10は、外装ケース30を備えている。外装ケース30は、金属で形成された円筒状のケース31に、セラミックで形成されたベゼル32が嵌合されて構成されている。このベゼル32の内周側に、リング状のダイヤルリング40を介して、円盤状の文字板11が時刻表示部分として配置されている。本実施形態において、ベゼル32、およびダイヤルリング40が文字板11の周囲に設けられている外周部に相当する。
文字板11には、指針21,22,23が備えられている。また、文字板11には、中心より、2時方向に円形の第1小窓70と指針71とが、10時方向に円形の第2小窓80と指針81とが、6時方向に円形の第3小窓90と指針91とが、4時方向に矩形のカレンダー小窓15とが、設けられている。
図3に示すように、外装ケース30の表面側の開口は、ベゼル32を介してカバーガラス33で塞がれており、カバーガラス33を通じて、内部の文字板11、指針21,22,23、第1小窓70、第2小窓80、第3小窓90およびカレンダー小窓15などが、視認可能となっている。
外装ケース30の側面には、図2に示すように、文字板11の中心より、8時の位置にAボタン61と、10時の位置にBボタン62と、2時の位置にCボタン63と、4時の位置にDボタン64と、3時の位置にリュウズ50とが、設けられている。これらのAボタン61、Bボタン62、Cボタン63、Dボタン64とリュウズ50とが操作されることにより、操作に応じた操作信号が出力される。
図3に示すように、電子時計10は、金属製の外装ケース30の二つの開口のうち、表面側の開口は、ベゼル32を介してカバーガラス33で塞がれており、裏面側の開口は金属で形成された裏蓋34で塞がれている。
外装ケース30の内側には、ベゼル32の内周に取り付けられているダイヤルリング40と、光透過性の文字板11と、文字板11を貫通した指針軸25と、指針軸25を中心に周回する指針21,22,23と、指針21,22,23を駆動する駆動機構140などとが備えられている。
指針軸25は、外装ケース30の平面視中心を通り、表裏方向に延在する中心軸に沿って設けられている。
ここで、ダイヤルリング40の形状について説明する。
図4は、ダイヤルリング40の形状を示す斜視図であり、図5は、ダイヤルリングの形状を示す6面図である。
ダイヤルリング40は、平面視においてはリング形状となっており、断面視においてはすり鉢形状となっている。ダイヤルリング40は、プラスチックで形成され、外周側がカバーガラス33と平行しているリング状の平板部分41と、内周側が文字板11側に傾斜した傾斜部分42とで構成されている。ダイヤルリング40は、円周を12分割にする棒状のバーインデックス43が、傾斜部分42からダイヤルリング40の中心に向かって突出した状態で設けられている。
図3に示すように、ダイヤルリング40の平板部分41と、傾斜部分42と、ベゼル32の内周面と、によりドーナツ形状の収納空間が形成されており、この収納空間内には、リング状のアンテナ体110が収納されている。このアンテナ体110は、リング形状の誘電体を基材として、これに金属のアンテナパターンをメッキや銀ペースト印刷などにより形成したものである。このアンテナ体110は、文字板11の外周に配置されており、ベゼル32の内周面側に配置され、さらにプラスチックで形成されたダイヤルリング40、およびカバーガラス33で覆われているため、良好な受信を確保することが可能となっている。誘電体としては、酸化チタンなどの高周波で使える誘電材料を樹脂に混ぜて成形することができ、これにより誘電体の波長短縮と相俟ってアンテナをより小型化できる。
文字板11は、外装ケース30の内側で時刻を表示する円形の板材であり、プラスチックなどの光透過性の材料で形成され、カバーガラス33との間に指針21,22,23などを備え、ダイヤルリング40の内側に配置されている。
文字板11と、駆動機構140などが取り付けられている地板125との間には、光発電を行うソーラーパネル135が備えられている。ソーラーパネル135は、光エネルギーを電気エネルギー(電力)に変換する複数のソーラーセル(光発電素子)を直列接続した円形の平板である。また、ソーラーパネル135は、太陽光の検出機能も有している。文字板11、ソーラーパネル135および地板125には、指針軸25と、第1小窓70の指針71、第2小窓80の指針81および第3小窓90の指針91の指針軸(図示せず)とが貫通する穴が形成されているとともに、カレンダー小窓15の開口部が形成されている。
駆動機構140は、地板125に取り付けられ、回路基板120で裏面側から覆われている。駆動機構140は、ステップモーターと歯車などの輪列とを有し、当該ステップモーターが当該輪列を介して指針軸25を回転させることにより、指針21,22,23が駆動する。また、図2に示す第1小窓70の指針71、第2小窓80の指針81および第3小窓90の指針91も同様の駆動機構(図示せず)を有し、各指針71,81,91が駆動する。
回路基板120は、バラン121、受信部(GPSモジュール)122、制御部150およびリチウムイオン電池などの二次電池130を備えている。二次電池130は、ソーラーパネル135が発電した電力で充電される。また、この回路基板120とアンテナ体110とは、アンテナ接続ピン115を用い接続されている。バラン121は、平衡−不平衡の変換素子であり、平衡給電で作動するアンテナ体110からの平衡信号を、受信部122で扱うことができる不平衡信号に変換する。
アンテナ体110は、給電点を通じて給電され、この給電点には、アンテナ体110の裏面側に配置されたアンテナ接続ピン115が接続されている。アンテナ接続ピン115は金属で形成されたピン状のコネクターであり、回路基板120に突設されて、地板125に開口された挿通孔を貫通されて収納空間内へ挿通されている。これにより、回路基板120と、収納空間内部のアンテナ体110とが、アンテナ接続ピン115で接続されている。
なお、本実施形態では、電子時計10はソーラーパネル135による発電と二次電池130とを駆動源とするものと説明したが、一次電池方式や、他の充電方式を用いてもよい。一次電池方式を駆動源とすることで外装ケース30内の機構を簡単にすることが可能となる。また、電磁誘導などの充電方式で蓄電する二次電池を駆動源とすることで光発電を行うには十分な光照射がない場所や電池交換が難しい場所においても、本発明の電子時計を利用することができる。
次に、図2に戻って、電子時計10の表示機能について説明する。
文字板11の最外周には、外周を60分割にする目盛と、さらに、その目盛を5分割にする1/5目盛とが、表記されている。この目盛を用いて、指針21はクロノグラフ機能の「秒」を表示し、指針22は内部時計の「分」を表示し、指針23は内部時計の「時」を表示する。なお、クロノグラフ機能は、Cボタン63と、Dボタン64との操作で、使用することができる。
文字板11に設けられている、円形の第1小窓70の外周には、外周を60分割にする分目盛と、10から60までの10刻みの数字が表記されている。指針71は、この分目盛を用いてクロノグラフ機能の「分」を表示する。
文字板11に設けられている円形の第2小窓80の外周には、外周を60分割にする秒目盛が表記されている。指針81は、この秒目盛を用いて内部時計の「秒」を表示する。
また、第2小窓80の外周には、外周を12分割にする目盛と、「0」から「11」までの数字が表記されている。使用者がBボタン62を操作して、電子時計10に衛星信号を手動受信させた時、指針81は、衛星信号を受信可能なGPS衛星8の数を表す衛星捕捉数を「0」から「11」までのいずれかの数字を指し示す。これにより、衛星捕捉数が表示される。
第2小窓80の外周に設けられている秒目盛において、45秒から60秒までの範囲に英字の「Y」と、30秒から45秒までの範囲に英字の「N」とが秒目盛の内周に表記されている。「Y」と「N」の英字は、15秒と45秒とを結ぶ直線に対して線対称、かつ第2小窓80の外周を12分割にする目盛(長い目盛)と重ならない位置に設けられている。これにより、第2小窓80の外周を12分割にする目盛と、60分割する目盛(秒目盛)と、「Y」と「N」の英字と、を面積の狭い第2小窓80の中に、判読性を確保しながらバランスよくレイアウトすることができる。「Y」と「N」の英字は、衛星信号の受信結果(Y:受信成功、N:受信失敗)と、衛星信号の自動受信(Y:自動受信ON、N:自動受信OFF)の設定とを表す。
使用者がBボタン62を操作することにより、指針81が「Y」または「N」の英字のいずれか一方を指し示し、衛星信号の受信結果を表示する。また、使用者がAボタン61とBボタン62とを操作して、指針81を「Y」または「N」の英字に合わせることで、衛星信号の自動受信のON/OFFを設定することができる。
なお、本実施形態では、52秒の位置に「Y」の英字が、38秒の位置に「N」の英字が、設けられているが、これに限定されるものではない。「Y」と「N」の英字の表記は、「Y」と「N」の英字を含む小窓が設けられる位置に応じて、視認しやすい位置に設けることが好ましい。
文字板11に設けられている円形の第3小窓90の外周について説明する。以下の外周の範囲の説明において、「○時方向」(○:数字)とあるが、これは第3小窓90の中央から円形の外周をみたときの方向である。
第3小窓90の12時方向から6時方向までの範囲の外周には、この範囲を6分割する目盛と「0」から「5」までの数字が表記されている。指針91は、この目盛を用いて、クロノグラフ機能の「時」を表示する。なお、クロノグラフ機能では、指針21,71,91を使用して5時間59分59秒までの計時が可能となっている。
第3小窓90の6時方向から7時方向の範囲の外周には、「DST」の英字と「○」の記号が表記されている。DST(daylight saving time)は夏時間を意味する。これらの英字と記号とは、夏時間(DST:夏時間ON、○:夏時間OFF)の設定を表す。使用者がリュウズ50とBボタン62を操作して、指針91を「DST」または「○」に合わせることで、電子時計10に夏時間のON/OFFを設定することができる。
第3小窓90の7時方向から9時方向までの範囲の外周には、円周に沿って、9時方向の基端が太く、7時方向の先端が細い三日月鎌状の記号92が表記されている。この記号92は二次電池130(図3参照)のパワーインジケーターであり、電池の残量に応じて、指針91が基端、先端、中間のいずれかを指し示す。
第3小窓90の9時方向から10時方向までの範囲の外周には、飛行機形状の記号93が表記されている。この記号は、機内モードを表す。航空機の離着陸時は、航空法によって衛星信号の受信が禁止されている。使用者はAボタン61を操作し、指針91で記号93(機内モード)を選択することで、電子時計10の衛星信号の受信を停止させることができる。
第3小窓90の10時方向から12時方向までの範囲の外周には、「1」の数字と「4+」の記号が表記されている。これらの数字と記号は、衛星信号の受信モードを表す。「1」はGPS時刻情報を受信し内部時刻が修正されたことを、「4+」はGPS時刻情報と軌道情報とを受信し、内部時刻と後述するタイムゾーンとが修正されたことを意味する。使用者がBボタン62を操作することで、指針91が「1」または「4+」のいずれかを指し示し、電子時計10が直前に受信した衛星信号の受信モードを表示する。
カレンダー小窓15は、文字板11を矩形状に開口した開口部に設けられており、開口部から数字が視認可能となっている。この数字は、年月日の「日」を表す。
ここで、協定世界時(UTC)と、時差と、標準時と、タイムゾーン(Time zone)との関係を説明する。
タイムゾーンとは、共通の標準時を使用する地域のことであり、現在、40種類のタイムゾーンが存在している。各タイムゾーンは、標準時とUTCとの時差で区別され、例えば、日本は、UTCより9時間進んだ標準時を使用する、+9時間のタイムゾーンに属している。各タイムゾーンで使用されている標準時は、UTCと、UTCとの時差とで求めることができる。また、UTCより進んでいるプラス時差の標準時を使用するタイムゾーンの数は、UTCより遅れているマイナス時差の標準時を使用するタイムゾーンの数より多い。
表面側からの平面視において、文字板11の周囲に設けられているダイヤルリング40には、時差の基準となる協定世界時を示す「UTC」の記号が表記されている。そして、プラス時差の時差情報45は、「UTC」の記号を基点に、文字板11の中心を右回り(時計回り)に180度を超える範囲に増順で表記され、マイナス時差の時差情報45は、「UTC」の記号を基点に、文字板の中心を左回り(反時計回り)に180度未満の範囲に減順で表記されている。また、時差情報45は数字と数字以外の記号とで表示されている。数字で表示された時差情報45は整数で表される時差であり、記号で表示された時差情報45は整数以外で表される時差である。
指針22,23,81で表示された時刻とUTCとの時差は、リュウズ50の操作により指針21の指し示す時差情報45で確認することができる。なお、本実施形態では、世界協定時は「UTC」の英字で表し、整数以外の時差を表す時差情報45は「・」記号で表しているが、他の英字、または記号を用いて表現してもよい。
ダイヤルリング40の周囲に設けられているベゼル32には、ダイヤルリング40に表記されている時差情報45の時差に対応した標準時を使用しているタイムゾーンの代表都市名を表す都市情報35が、時差情報45に併記されている。本実施形態では、都市名を三文字の英字で略したスリーレターコードを使用して都市情報35が表記されている。「LON」はロンドン、「PAR」はパリ、「CAI」はカイロ、「JED」はジッダ、「DXB」はドバイ、「KHI」はカラチ、「DEL」はデリー、「DAC」はダッカ、「BKK」はバンコク、「BJS」は北京、「TYO」は東京、「ADL」はアデレード、「SYD」はシドニー、「NOU」ネーメア、「WLG」はウェリントン、「TBU」はヌクアロファ、「CXI」はキリスィマスィ島、「MDY」はミッドウェー島、「HNL」はホノルル、「ANC」はアンカレッジ、「LAX」はロサンゼルス、「DEN」はデンバー、「CHI」はシカゴ、「NYC」はニューヨーク、「CCS」はカラカス、「SCL」はサンティアゴ、「RIO」はリオデジャネイロ、「FEN」はフェルナンド・デ・ノローニャ諸島、「PDL」はアゾレス諸島をそれぞれ表している。例えば、「TYO」のコードは東京を表し、このコードに対応してダイヤルリング40に併記されている時差情報45の数字「9」より、東京はUTC+9時間の標準時を使用していることを容易に判断することができる。
また、「CXI」のコードはキリスィマスィ島を表し、このコードに対応してダイヤルリング40に記載されている数字「14」より、キリスィマスィ島はUTC+14時間の標準時を使用していることを容易に判断することができる。
なお、本実施形態では、表示スペースの制約と視認性の向上との為、一部の時差情報45の時差に対応する代表都市名の表記は省略されている。また、代表都市名の表記方法は一例であり、他の方法で表記してもよい。時差情報45と都市情報35との表記をタイムゾーン表示46という。
本実施形態では、表面側からの平面視において、+14時間の時差情報「14」と、+14時間のタイムゾーンに属しているキリバス共和国(Republic of Kiribati)の都市情報「CXI」とのタイムゾーン表示が、「UTC」の記号を基点に、文字板11の中心を右回り(時計回り)に180度を超えた位置に表記されている。これにより、現在使用されている40種類のタイムゾーンのタイムゾーン表示46を、均等にレイアウトすることができる。
次に、電子時計10の電気的構成について説明する。
図6は、電子時計の電気制御ブロック図である。図6に示すように、電子時計10は、CPU(中央処理装置)153、RAM(Random Access Memory)154、ROM(Read Only Memory)155を基本構成とする制御部150と、受信部(GPSモジュール)122、入力装置157、駆動機構140の周辺装置とを備えている。これらの各装置は、データバス159を介してデータを送受信する。入力装置157は、図3に示すリュウズ50、Aボタン61、Bボタン62、Cボタン63、Dボタン64である。なお、電子時計10は、電源となる充電可能な二次電池130(図3参照)を内蔵している。
受信部122は、アンテナ体110を備え、アンテナ体110を介して受信した衛星信号を処理してGPS時刻情報や位置情報を取得する。アンテナ体110は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星8(図1参照)から送信され、図3に示すカバーガラス33とダイヤルリング40とを通過した衛星信号の電波を受信する。
そして、受信部122は、図示を略すが、通常のGPS装置と同様に、GPS衛星8(図1参照)から送信される衛星信号を受信してデジタル信号に変換するRF(Radio Frequency)部と、受信した衛星信号の相関判定を実行して航法メッセージを復調するBB部(ベースバンド部)と、BB部で復調された航法メッセージからGPS時刻情報や軌道情報を取得して出力する情報取得部とを備えている。つまり、受信部122は、GPS衛星8から送信される衛星信号を受信し、受信結果に基づいてGPS時刻情報と軌道情報とを出力する受信部として機能する。
RF部は、バンドパスフィルター、PLL回路、IFフィルター、VCO(Voltage Controlled Oscillator)、ADC(A/D変換器)、ミキサー、LNA(Low Noise Amplifier)、IFアンプ等を備えている。バンドパスフィルターで抜き出された衛星信号は、LNAで増幅された後、ミキサーでVCOの信号とミキシングされ、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)にダウンコンバートされる。ミキサーでミキシングされたIFは、IFアンプ、IFフィルターを通り、ADCでデジタル信号に変換される。
BB部は、GPS衛星8で送信時に使用されたものと同一のC/Aコードからなるローカルコードを生成するローカルコード生成部と、ローカルコードとRF部から出力される受信信号との相関値を算出する相関部とを備える。そして、相関部で算出された相関値が所定の閾値以上であれば、受信した衛星信号に用いられたC/Aコードと、生成したローカルコードとが一致していることになり、衛星信号を捕捉(同期)することができる。このため、受信した衛星信号を、ローカルコードを用いて相関処理することで、航法メッセージを復調することができる。
情報取得部は、BB部で復調した航法メッセージからGPS時刻情報や軌道情報を取得する。航法メッセージには、プリアンブルデータ及びHOWワードのTOW(Time of Week、「Zカウント」ともいう)、各サブフレームデータが含まれている。サブフレームデータは、サブフレーム1からサブフレーム5まであり、各サブフレームには、例えば、週番号データや衛星健康状態データを含む衛星補正データ等や、エフェメリス(GPS衛星8毎の詳細な軌道情報)や、アルマナック(全GPS衛星8の概略軌道情報)などのデータが含まれている。したがって、情報取得部は、受信した航法メッセージから所定のデータ部分を抽出することにより、GPS時刻情報や軌道情報を取得することができる。
RAM154とROM155とは、電子時計10の記憶部である。
ROM155には、CPU153に実行されるプログラムやタイムゾーン情報などが記憶される。タイムゾーン情報とは、共通の標準時を使用する地域(タイムゾーン)の位置情報(緯度・経度)と、UTCに対する時差と、を管理するデータである。
CPU153は、RAM154を作業領域として使用し、ROM155に記憶されたプログラムを実行することにより、各種の演算、制御および計時を行う。この計時は、例えば、図示しない発振回路からの基準信号のパルス数を計数することによって行われる。
CPU153は、GPS時刻情報と時刻補正パラメーターとから算出した時刻情報と、GPS時刻情報と軌道情報とから算出した現在地の位置情報(緯度、経度)と、ROM155(記憶部)に記憶されたタイムゾーン情報と、に基づいて内部時計を修正する。CPU153は、内部時刻が表示されるように、駆動機構140を駆動する制御を行う。これにより、電子時計10には、指針22,23,81(図2参照)により内部時刻が表示される。
次に、電子時計10の動作について説明する。図7は、電子時計10のタイムゾーン設定の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS1では、CPU153は、Bボタン62の操作、またはソーラーパネル135への太陽光照射の検知などにより、受信部122を駆動して衛星信号を受信して、GPS時刻情報や軌道情報などを取得し、現在地の位置情報を算出する。
ステップS2では、CPU153は、現在地の位置情報に応じたタイムゾーンを取得する。具体的には、CPU153は、位置情報と上述のタイムゾーン情報とを比較することで、現在地のタイムゾーンを特定し、RAM154に設定(自動設定)する。
ステップS3では、CPU153は、設定されたタイムゾーンによって内部時刻の修正を行う。具体的には、衛星信号に含まれるGPS時刻情報と時刻補正パラメーターとからUTCを算出し、算出したUTCに設定されたタイムゾーンで使用されている時差を加えて現地時刻(タイムゾーンの標準時)を算出し、算出した現地時刻を内部時刻とする。
ステップS4では、CPU153は、駆動機構140(図3参照)を駆動して現地時刻(内部時刻)を表示する。
ステップS5では、CPU153は、リュウズ50の操作を検知し、駆動機構140(図3参照)を駆動することにより、指針21(図2参照)がステップS2で設定したタイムゾーンに対応したタイムゾーン表示46(図2参照)を指示する。
ステップS6では、使用者は指針21の指した時差(タイムゾーン)の修正が必要かを判断し、CPU153はタイムゾーンの修正操作がされたかを判断する。修正操作がされた場合(S6:Yes)にはステップS7へ進む。修正操作がされなかった場合(S6:No)にはステップS9へ進む。
ステップS7では、CPU153は、リュウズ50の操作を検知し、駆動機構140(図3参照)を駆動することにより、指針21を正しいタイムゾーンに対応したタイムゾーン表示46(図2参照)に移動させ、正しいタイムゾーンをRAM154に設定する。なお、この動作は、使用者がリュウズ50を操作して任意のタイムゾーン表示46(図2参照)を選択するのでタイムゾーンの手動設定という。
ステップS8では、CPU153は、手動設定されたタイムゾーンによって内部時刻の修正を行う。
ステップS9では、CPU153は、リュウズ50の操作を検知し、駆動機構140(図3参照)を駆動して現地時刻を表示する。
なお、本実施形態で説明した入力装置157(Aボタン61、Bボタン62、Cボタン63、Dボタン64、リュウズ50)の操作は一例であり、説明と異なる入力装置を用いて操作させてもよい。
以上述べたように、本実施形態に係る電子時計10によれば、以下の効果を得ることができる。電子時計10は、40種類のタイムゾーンで使用されている標準時に対応した時差が、分および秒を表す目盛に設定され、ダイヤルリング40とベゼル32とにタイムゾーン表示46(時差情報45、都市情報35)が表記されている。UTCより進んでいるプラス時差の時差情報45は、UTCを基点に文字板11の中心を右回り(時計回り)に180度を超える範囲に増順で表記され、UTCより遅れているマイナス時差の時差情報45は、UTCを起点に左回り(反時計回り)に180度未満の範囲に減順で表記されているので、時差情報45を均等にレイアウトして視認性を向上させることができる。また、電子時計10は、衛星信号を受信し、その信号から算出された現在地の位置情報と時刻情報とにより、現在地のタイムゾーンを求めて現地時刻を表示する機能を備えている。制御部150が、指針21で視認性のよい時差情報45を指示することにより、使用者は電子時計10に表示されている時刻のタイムゾーンを認識することができる。したがって、デザインの美観を損ねることなくタイムゾーンを容易に認識可能な電子時計10を提供することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
図8は、変形例1に係る電子時計の外観を示す概略平面図である。
上記実施形態では、図2に示すように、電子時計10はクロノグラフ機能を有し、ベゼル32には代表都市名を表す都市情報35が表記されているものとして説明したが、この構成に限定するものではない。
以下、変形例1に係る電子時計200について説明する。なお、実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明は省略する。
図8に示すように、電子時計200は、文字板12の外周に、外周を60分割にする目盛を備えている。この目盛を用いて、指針22,23,24は内部時計の時刻を表示する。
文字板12には、視認性のよい、中心より3時方向に矩形のカレンダー小窓16が設けられている。カレンダー小窓16は、文字板12を開口して設けられており、開口部から数字が視認可能となっている。この数字は、年月日の「日」を表す。
文字板12には、60分割された分および秒を表示する目盛が刻まれ、文字板12の周囲に設けられている外周部(ベゼル32、ダイヤルリング40)には、この目盛に沿って、全世界で使用されている40種類のタイムゾーン表示47が表記されている。指針22,23,24で表示された内部時刻のタイムゾーンは、リュウズ50の操作により指針24の指し示すタイムゾーン表示47で確認することができる。
ベゼル32には、タイムゾーンの代表都市名を表す都市情報36が表記され、都市情報36には、装飾記号210が含まれている。装飾記号210には、数字、文字、絵文字、図形などを用いることができる。
以上述べたように、本変形例に係る電子時計200によれば、実施形態での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
電子時計200は、クロノグラフ機能を省くことにより、電子時計200の操作性と視認性を向上させることができる。
また、ベゼル36には、デザインの不均等を補う装飾記号210が表記されているので、電子時計200の均等なデザインと美観とを保つことができる。
(変形例2)
図9および図10は、変形例2に係る電子時計の外観を示す概略平面図である。
上記実施形態、および変形例1では、40種類のタイムゾーン表示46,47が表記されているものとして説明したが、この構成に限定するものではない。
以下、変形例2に係る電子時計300,400について説明する。なお、実施形態、および変形例1と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明は省略する。
電子時計300について説明する。図9に示すように、電子時計300は、表面側からの平面視において、+15時間のタイムゾーンを含むプラス時差のタイムゾーン情報48(時差情報44、都市情報37)が、UTCを基点に文字板12の中心を右回り(時計回り)に180度を超える範囲に増順で表記されている。なお、+15時間は仮想のタイムゾーンであるため、これに対応する都市情報37には装飾記号310が表記されている。
以上述べたように、本変形例に係る電子時計300によれば、実施形態での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
電子時計300は、現在使用されている標準時と異なるプラス時差を使用するタイムゾーンが新しく設けられた場合でも、タイムゾーン情報48を均等にデザインできる。
電子時計400について説明する。図10に示すように、電子時計400は、協定世界時に対して進んでいる時差(プラス時差)の時差情報44が記載されている部分と文字板12の中心とでなす角度をθとした場合に、θは180度を超えている。θが180度を超えることにより、デザインの美観を損ねることなくタイムゾーンを容易に認識可能な電子時計400を提供することができる。また、協定世界時に対して進んでいる時差の時差情報44が記載できるエリアを広くとれるため、デザインの自由度が増す。
8…GPS衛星、10…電子時計、11,12…文字板、15,16…カレンダー小窓、21,22,23,24…指針、25…指針軸、30…外装ケース、31…ケース、32…ベゼル、33…カバーガラス、34…裏蓋、35,36,37…都市情報、40…ダイヤルリング、44,45…時差情報、46,47,49…タイムゾーン表示、50…リュウズ、61…Aボタン、62…Bボタン、63…Cボタン、64…Dボタン、70…第1小窓、71…指針、80…第2小窓、81…指針、90…第3小窓、91…指針、110…アンテナ体、120…回路基板、122…受信部、125…地板、130…二次電池、135…ソーラーパネル、140…駆動機構、150…制御部、153…CPU、154…RAM、155…ROM、157…入力装置、159…データバス、200,300,400…電子時計。

Claims (10)

  1. 文字板の周囲に設けられている外周部と、
    指針と、
    制御部と、を備え、
    前記外周部には、協定世界時とタイムゾーンで使用されている標準時との時差を表す時差情報を含むタイムゾーン表示が表記され、
    前記タイムゾーン表示には、前記時差の基準である前記協定世界時を示す表記がされ、
    前記協定世界時に対して進んでいる前記時差の前記時差情報は、前記協定世界時の表記を基点として、前記文字板の中心を右回りに180度を超える範囲に増順で表記され、
    前記協定世界時に対して遅れている前記時差の前記時差情報は、前記協定世界時の表記を基点として、前記文字板の中心を左回りに180度未満の範囲に減順で表記され、
    前記制御部は、前記指針で所定の前記タイムゾーン表示を指示することを特徴とする電子時計。
  2. 前記外周部は、ベゼルおよびダイヤルリングの少なくとも一方であることを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
  3. 前記時差情報は、数字と数字以外の記号とで表記されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子時計。
  4. 前記時差情報は、整数の場合には数字で表記され、整数以外の場合には記号で表記されていることを特徴とする請求項3に記載の電子時計。
  5. 前記タイムゾーン表示には、前記時差に対応した前記標準時を使用している代表都市名を表す都市情報が含まれていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電子時計。
  6. 前記都市情報には、装飾記号が含まれていることを特徴とする請求項5に記載の電子時計。
  7. 前記タイムゾーン表示には、+14時間の前記時差情報と、+14時間に対応した前記標準時を使用している前記都市情報とが、前記協定世界時を基点として、前記文字板の中心を右回りに180度を超えた位置に表記されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電子時計。
  8. 外部信号から現在地の位置情報および時刻情報を算出する機能と、
    記憶部と、を有し、
    前記記憶部には、前記時差情報に含まれる前記時差と、前記時差に対応した前記標準時を使用している地域と、の情報を含むタイムゾーン情報が記憶され、
    前記制御部は、前記位置情報と、時刻情報と、前記タイムゾーン情報と、に基づいて現在地のタイムゾーンを設定することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電子時計。
  9. 前記現在地のタイムゾーンを、手動で設定できることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の電子時計。
  10. 文字板の外周部には、協定世界時とタイムゾーンで使用されている標準時との時差を表す時差情報を含むタイムゾーン表示が表記され、
    前記タイムゾーン表示には、前記時差の基準である前記協定世界時を示す表記がされ、
    前記協定世界時に対して進んでいる前記時差の前記時差情報は、前記文字板の外周部に記載されてなり、前記協定世界時に対して進んでいる前記時差の前記時差情報が記載されている部分の両端と前記文字板の中心とでなす中心角は180度を超えていることを特徴とする電子時計。
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