JP6337525B2 - 電子時計 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載のGPS時刻修正装置付き腕時計では、位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信部と、衛星信号の受信状態を表示する受信状態表示装置と、受信部で受信している衛星信号の受信状態を判別する受信状態判別手段と、受信状態表示装置を制御して受信状態判別手段で判別した受信状態を表示する表示制御手段とを備えている。受信状態判別手段は、衛星信号を受信している位置情報衛星の数と、各受信信号のレベルに基づいて受信状態のレベルを判別する。そして、表示制御手段は、受信状態判別手段で判別した受信状態レベルを受信状態表示装置により表示させる。これにより、GPS時刻修正装置付き腕時計のユーザーは、受信状態を容易に把握することができる。
ここで、第1情報および第2情報としては、衛星信号から取得される時刻情報、受信した衛星信号の情報に基づいて算出される位置情報、衛星信号から取得される閏秒に関する閏秒情報、週情報(週番号)等が例示できる。
このような構成により、情報取得結果表示手段によって、第1情報の取得結果を表示した後に、第2情報の取得結果が表示されるので、ユーザーは、第1情報の取得結果を認識した後、連続して第2情報の取得結果を認識できる。すなわち、本発明では、複数の情報(第1情報および第2情報)の取得結果を切り替えて連続して表示することにより、特許文献1のように受信モードを切り替えてから受信結果表示の操作を行う必要が無いため、第1情報および第2情報の取得結果を認識するために行うユーザーの操作を容易にできる。
本発明では、第1情報および第2情報のいずれか一方が閏秒に関する閏秒情報である。このため、ユーザーは、少なくとも閏秒情報の取得結果を容易に認識できる。すなわち、ユーザーが閏秒情報の取得が必要であることを認識していなくても、時刻情報や位置情報の取得結果を表示した際に、閏秒情報の取得結果も表示するため、ユーザーは閏秒情報の取得結果を容易に認識できる。このため、閏秒情報の取得に成功していない場合には、ユーザーに対して閏秒情報の取得を促すことができ、閏秒の更新日時までに閏秒情報を取得できる確率を向上できる。
本発明では、現在時刻を表示する通常時刻表示中などに、ユーザーが第1操作部を操作すると、情報取得結果の表示モードに移行して、情報取得結果表示手段が第1情報の取得結果を表示する。また、第1情報の取得結果の表示中に前記第1操作部が操作された場合は、前記第2情報の取得結果を表示する。これにより、ユーザーは、第1操作部を操作することだけで、第1情報の取得結果および第2情報の取得結果を認識することができる。また、第1操作部を操作しない限りは、情報取得結果の表示が維持されるため、ユーザーは例えば第1情報の取得結果を確認してから、第1操作部を操作して第2情報の取得結果の表示に切り替えることができる。したがって、ユーザーは、情報取得結果を確実に把握できる。
本発明では、現在時刻を表示する通常時刻表示中などに、ユーザーが第1操作部を操作すると、情報取得結果の表示モードに移行して、情報取得結果表示手段が第1情報の取得結果を表示する。その後、所定時間が経過すると、情報取得結果表示手段は第2情報の取得結果を表示する。これにより、ユーザーは、第1情報の取得結果が表示された後、所定時間が経過すると、特別な操作をすることなく、第2情報の取得結果を認識することができる。
本発明では、情報取得結果表示手段は、第2情報の取得結果を表示した後、ユーザーが第1操作部を再度操作したり、所定時間が経過したりすると、第1情報の取得結果を再度表示する。すなわち、情報取得結果表示手段は、第1操作部が操作されるごとに、第1情報および第2情報の取得結果を交互に循環して表示したり、所定時間が経過するごとに、第1情報および第2情報の取得結果を交互に循環して表示したりする。
これにより、ユーザーは、情報取得結果の表示モードを終了することなく、第1情報および第2情報の取得結果を繰り返し表示させて確認することができる。
本発明では、第1操作部が操作された場合に第1情報の取得結果および第2情報の取得結果のいずれかが表示される。また、第1情報の取得結果および第2情報の取得結果のいずれかが表示されている状態で、所定時間内に第1操作部が操作されない場合に、情報取得結果の表示を終了させる。
これにより、例えば、第1情報の取得結果が表示されている状態で、第1操作部が所定時間内に操作されれば、第2情報の取得結果が表示される。そして、第2情報の取得結果が表示されている状態で、第1操作部が所定時間内に操作されれば、第1情報の取得結果が表示される。一方、第1情報の取得結果および第2情報の取得結果のいずれかが表示されている状態で、所定時間内に第1操作部の操作がなされない場合には、その取得結果表示を終了して通常運針に戻ることとなる。
すなわち、本発明では、ユーザーが第1操作部の操作を所定時間内にしなければ、自動的に通常運針に戻るため、情報取得結果が表示されたまま放置されることを防止でき、現在時刻を確認できる状態に自動的に戻るため、利便性を向上できる。
本発明では、情報取得結果の表示を終了させる第2操作部を備えている。これにより、第2操作部がユーザーにより操作されると、その時点で情報取得結果の表示を終了できる。したがって、所定時間経過してから情報取得結果の表示を終了する場合に比べて、いち早く通常運針に戻り、現在時刻を認識することができる。
本発明では、文字板の左半分の領域または右半分の領域に配置されて指針を備える小窓を有し、情報取得結果表示手段は、小窓の情報取得結果を示す表示を小窓の指針で指示することで、情報取得結果を表示する。また、小窓の情報取得結果を示す表示は、小窓が文字板の左半分の領域に位置する場合には、小窓の左半分の領域に、小窓が右半分の領域に位置する場合には、小窓の右半分の領域に設けられる。
これにより、小窓の情報取得結果を示す表示を小窓の指針で指示することで情報取得結果が表示されるので、ユーザーは、容易に情報取得結果を認識できる。また、小窓が時計本体の文字板の右半分の領域および左半分の領域のいずれに位置する場合であっても、情報取得結果を示す表示が文字板の外縁側に位置することとなるので、例えば、電子時計の分針および短針がいずれの位置にあった場合でも、小窓の情報取得結果を示す表示を認識できる。すなわち、本発明では、小窓の情報取得結果を示す表示が見やすい位置に配置されているため、容易に情報取得結果を認識することができる。
本発明では、第1情報が時刻情報または位置情報のいずれかであり、第2情報が閏秒情報である。また、情報内容表示部は、時刻情報、位置情報、閏秒情報をそれぞれ示す3つの位置と当該位置を指示する指針とを備え、3つの位置は、時計回りで時刻情報、位置情報、閏秒情報の順に設けられている。これにより、時計回りに回転する指針を用いて情報の内容(情報の種類)を表示する場合に、時刻情報、位置情報、閏秒情報の順に指針が指示することになる。このため、第1情報である時刻情報および位置情報のいずれかの取得結果が表示された後、第2情報である閏秒情報の取得結果が表示されるので、よりユーザーが知りたい情報を第1情報として先に表示でき、ユーザーはいち早く第1情報の取得結果を認識することができる。また、時計回りで3つの位置が時刻情報、位置情報、閏秒情報の順で設けられるので、より容易に各情報の内容を認識できる。
本発明では、情報取得結果表示手段は、一方の指針で第1情報および第2情報の取得結果を指示し、他方の指針で第1情報および第2情報の内容を指示できるので、ユーザーは2つの指針の指示を同時に確認することで、情報の内容およびその取得結果を容易に認識できる。
本発明では、クロノグラフ機能を有し、文字板に3つの小窓および指針(秒針、クロノグラフ分針、クロノグラフ時針)が設けられる。情報取得結果表示手段は、秒針で情報取得結果を表示し、かつ、クロノグラフ時針で情報取得結果を表示する情報の内容を表示する。これにより、ユーザーは、秒針およびクロノグラフ時針を見るだけで、情報の内容および情報取得結果を容易に認識できる。
以下、本発明の第1実施形態に係る電子時計を図面に基づいて説明する。
[電子時計を含むGPSの概略構成]
図1は、第1実施形態に係る電子時計10を示す概略図である。まず、電子時計10が、外部信号としての電波を用いて、現在地の位置情報と、時刻情報とを求めるGPSの概要を説明する。
すなわち、電子時計10の三次元の位置を特定するためのx,y,zパラメーターに加えて時刻誤差も未知数になる。そのため、電子時計10は、一般的には4つ以上のGPS衛星8からそれぞれ送信された衛星信号を受信し、その中に含まれるGPS時刻情報と軌道情報を使用して測位計算を行い、現在地の位置情報を求める。
図2は、電子時計を表面側から見た平面図であり、図3は、電子時計の概略を示す部分断面図である。本実施形態の電子時計10は、ワールドタイム機能とクロノグラフ機能とを備えている。
また、文字板11の裏面側にはカレンダー車(日車)16が配置され、このカレンダー車16はカレンダー小窓15から視認可能となっている。
外装ケース30の内側には、ベゼル32の内周に取り付けられているダイヤルリング40と、光透過性の文字板11と、文字板11を貫通した指針軸25と、指針軸25を中心に周回する指針21,22,23と、図3では図示しない指針71,81,91およびカレンダー車16とを駆動する駆動機構140などが備えられている。
指針軸25は、外装ケース30の平面視中心を通り、表裏方向に延在する中心軸に沿って設けられている。
文字板11と、駆動機構140が取り付けられている地板125との間には、光発電を行うソーラーパネル135が備えられている。ソーラーパネル135は、光エネルギーを電気エネルギー(電力)に変換する複数のソーラーセル(光発電素子)を直列接続した円形の平板である。また、ソーラーパネル135は、太陽光の検出機能も有している。文字板11、ソーラーパネル135および地板125には、指針軸25と、第1小窓70の指針71、第2小窓80の指針81および第3小窓90の指針91の指針軸(図示せず)とが貫通する穴が形成されているとともに、カレンダー小窓15の開口部が形成されている。
なお、回路押さえ121には、二次電池130を外装ケース30内に収めるための開口が設けられている。また、回路基板120とアンテナ体110との間には、環状に形成された地板受リング116が配置されている。
文字板11の最外周には、図2に示すように、外周を60分割にする目盛と、さらに、その目盛を5分割にする1/5目盛とが、表記されている。この目盛を用いて、指針21はクロノグラフ機能の「秒」を表示し、指針22は内部時計の「分」を表示し、指針23は内部時計の「時」を表示する。なお、クロノグラフ機能は、Aボタン61、Bボタン62、Cボタン63と、Dボタン64のいずれかのボタンの操作で、使用することができる。
第2小窓80の52秒の位置にアルファベットの「Y」と、38秒の位置にアルファベットの「N」の英字が表記されている。この英字は、小窓に設けられる情報取得結果を示す表示に該当し、衛星から受信した衛星信号に基づく各種情報(第1情報および第2情報)の取得結果(Y:受信(取得)成功、N:受信(取得)失敗)と、衛星信号の自動受信(Y:自動受信ON、N:自動受信OFF)の設定とを表す。ユーザーがBボタン62を操作することにより、情報取得結果の表示モードに移行すると、指針81が「Y」または「N」のいずれか一方を指示し、衛星信号に基づく第1情報および第2情報の取得結果を表示する。また、ユーザーがAボタン61とBボタン62とを操作して、指針81を「Y」または「N」に合わせることで、衛星信号の自動受信のON/OFFを設定することができる。
なお、本実施形態では、52秒の位置に「Y」の表記が、38秒の位置に「N」の表記が、設けられているが、これに限定されるものではない。「Y」と「N」との表記は、受信結果表示83を含む小窓が設けられる位置に応じて、視認しやすい位置に設けることが好ましい。例えば、第2小窓80が文字板11の右半分の領域に位置している場合には、アルファベット「Y」,「N」を第2小窓80の右半分の領域の外縁近傍に配置するようにしてもよい。
第3小窓90の12時方向から6時方向までの範囲の外周には、この範囲を6分割する目盛と「0」から「5」までの数字が表記されている。指針91は、この目盛を用いて、クロノグラフ機能の「時」を表示する。なお、クロノグラフ機能では、指針21,71,91を使用して5時間59分59秒までの計時が可能となっている。
また、電子時計10は、ユーザーがBボタン62を押すことで受信動作を行うが、Bボタン62が押される時間に応じて受信モードを設定する。
通常時刻表示時に、Bボタン62が第1設定時間(例えば、3秒以上〜6秒未満)押されると、電子時計10は、駆動機構140により時刻を指示していた指針(秒針)81を0秒位置に駆動し、指針91を図2の「1」の位置に駆動する。そして、3秒以上押されていたBボタン62が第1設定時間内(押し始めてから6秒未満)に離されると、電子時計10は測時モードでの受信処理を実行する。
一方、Bボタン62が第1設定時間内で離されずに押され続けられた場合は、第1設定時間を超えた時点(6秒経過時)で、電子時計10は、上記0秒位置にある指針81を正転で30秒位置に駆動し、指針91を図2の「4+」の位置に駆動する。そして、電子時計10は測位モードでの受信処理を実行する。
さらに、通常時刻表示時に、Bボタン62が第3設定時間(例えば3秒未満)押されると、後述するように、電子時計10は直前に受信した衛星信号の受信結果を表示する。
タイムゾーンとは、共通の標準時を使用する地域のことであり、現在、40種類のタイムゾーンが存在している。各タイムゾーンは、標準時とUTCとの時差で区別され、例えば、日本は、UTCより9時間進んだ標準時を使用する、+9時間のタイムゾーンに属している。各タイムゾーンで使用されている標準時は、UTCと、UTCとの時差とで求めることができる。
また、ダイヤルリング40の周囲に設けられているベゼル32には、ダイヤルリング40に表記されている時差情報45の時差に対応した標準時を使用しているタイムゾーンの代表都市名を表す都市情報35が、時差情報45に併記されている。ここで、時差情報45と都市情報35との表記をタイムゾーン表示46という。本実施形態では、全世界で使用されているタイムゾーンの数と等しいタイムゾーン表示46が表記されている。
図4は、電子時計の電気制御ブロック図である。
電子時計10は、図4に示すように、CPU(中央処理装置)153、RAM(Random Access Memory)154、ROM(Read Only Memory)155を基本構成とする制御部150と、受信部(GPSモジュール)122、入力装置157、駆動機構140(第1〜第6駆動機構141,142,143,144,145,146)の周辺装置とを備えている。これらの各装置は、データバス159を介してデータを送受信する。入力装置157は、図2に示すリュウズ50、Aボタン61、Bボタン62、Cボタン63、Dボタン64である。なお、電子時計10は、電源となる充電可能な二次電池130(図3参照)を内蔵している。
ROM155には、CPU153に実行されるプログラムやタイムゾーン情報などが記憶される。タイムゾーン情報とは、共通の標準時を使用する地域(タイムゾーン)の位置情報(緯度・経度)と、UTCに対する時差と、を管理するデータである。
CPU153は、RAM154を作業領域として使用し、ROM155に記憶されたプログラムを実行することにより、各種の演算、制御および計時を行う。この計時は、例えば、不図示の発振回路からの基準信号のパルス数を計数することによって行われる。
なお、後述する時刻情報受信処理および位置情報受信処理により受信した第1情報及び第2情報の取得結果は、RAM154に記憶される。
図5は、本実施形態における電子時計の現在時刻受信処理の実行手順を示すフローチャートである。まず、現在時刻受信処理の実行手順について説明する。
通常、電子時計10は、図5に示すように、通常時刻表示、すなわち、現在時刻を表示している(S11)。この状態において、CPU153は、ユーザーによるBボタン62による受信操作、具体的にはBボタン62が第1設定時間押下されたか否かを判定する(S12)。ユーザーによるBボタン62による受信操作がなされていない場合は、待機する(S12でNO)。
ユーザーによりBボタン62の受信操作がなされたと判定すると(S12でYES)、CPU153は、受信部122を作動させて受信処理を行い、時刻取得を行う(S13)。時刻情報は、すべてのサブフレーム(サブフレーム1〜5)に格納されているため、6秒間隔で受信できる。この際、指針91は「1」の数字を指示し、時刻情報の受信モードを表示する。なお、本実施形態では、Bボタン62の受信操作で時刻情報の取得処理を開始しているが、電子時計10が屋外に移動したことをソーラーパネル135への太陽光照射の検知などで検出し、1日に1回の自動受信処理で時刻情報の取得処理を開始してもよい。また、予め定められた時間(定時)になった際に自動受信処理を開始してもよい。
CPU153が時刻情報の取得が終了していないと判定すると(S14でNO)、時刻情報の取得が終了するまでステップS14の処理を繰り返す。CPU153が時刻情報の取得が終了したと判定すると(S14でYES)、この時刻情報の取得結果をRAM154に記憶し、時刻情報の取得結果を表示する(S15)。具体的には、CPU153は、時刻情報の取得結果を表示するため、第4駆動機構144を駆動させて時刻情報の取得結果が成功の場合には指針81を「Y」を指すように移動させ、時刻情報の取得結果が失敗の場合には指針81を「N」を指すように移動させる。
次に、CPU153は、時刻情報の取得結果を表示してから5秒間経過したか否かを判定する(S16)。5秒間経過していない場合は(S16でNO)、時刻情報の取得結果を表示し続ける。これにより、少なくとも5秒間は取得結果が表示される。
そして、CPU153は、時刻情報の取得結果の表示がなされてから5秒間経過したと判定すると(S16でYES)、閏秒情報の取得処理が必要か否かを判定する(S17)。
そして、閏秒情報の取得処理が必要であると判定されると(S17でYES)、CPU153は、閏秒取得処理を実行する(S18)。一方、ステップS17において、閏秒情報の取得処理が必要でないと判定されると(S17でNO)、CPU153は、閏秒情報の取得処理を行うことなく、ステップS11へと移行し、通常時刻(現在時刻)を表示する(S11)。
図6は、図5における閏秒受信処理の実行手順を示すフローチャートである。次に、閏秒情報の取得処理の実行手順について説明する。
まず、CPU153は、図6に示すように、第1駆動機構141および第4駆動機構144により指針22,23,81を駆動して通常時刻表示を行う。また、CPU153は、前述したステップS13の時刻情報の取得時のデータから受信タイミングを算出する。具体的には、時刻情報の取得時のデータの受信ページやサブフレームを識別することで、GPS衛星8から送信される12分30秒の全データのうち、閏秒補正データの含まれるサブフレーム4のページ18の放送時間(送信タイミング)を算出する。したがって、ステップS13で衛星信号を捕捉できていない場合など、閏秒情報の送信タイミングを把握できていない場合には、CPU153はステップS18の閏秒受信処理を実行しない。
そして、CPU153は、閏秒情報の取得が終了したか否かを判定し(S184)、閏秒情報の取得が終了したと判定されると(S184でYES)、CPU153は、閏秒情報の取得結果をRAM154に記憶し(S185)、閏秒情報の取得処理を終了する。なお、閏秒情報の取得開始から予め設定したタイムアウト時間(例えば30秒)が経過した場合もステップS184でYESと判定し、CPU153は、閏秒情報の取得処理を終了する。閏秒情報の取得が終了していない場合は(S184でNO)、閏秒情報の取得が終了するまでステップS184の処理を繰り返す。
なお、図示はしていないが、電子時計10は、受信部122を介して受信した衛星信号に基づいて、本発明の第1情報としての位置情報を取得することができる。具体的には、Bボタン62が第2設定時間(6秒以上)押下されて受信操作が行われた場合に、電子時計10は受信部122を駆動して衛星信号を受信して、GPS時刻情報や軌道情報などを取得し、現在地の位置情報を算出する。また、位置情報算出処理に続けて上記閏秒情報受信処理を行うようにしてもよい。
以上に説明したように、電子時計10は、衛星信号を受信して時刻情報や位置情報を取得した直後に取得結果を表示しているが、取得結果表示の5秒経過後に通常時刻を表示するモード(ステップS11,S181)に移行するので、ユーザーは当該取得結果を認識できない場合がある。このため、通常時刻表示中に、ユーザーは、以下に示す情報取得結果表示処理を実行できる。
なお、図8に示す電子時計10の概略図において、第3小窓90の外縁部分には、本発明の情報内容表示部としての「T」、「P」、「L」の記号を表示している。実施形態における電子時計10では、「T」は図2の「1」に対応し、「P」は図2の「4+」に対応し、「L」は図2の「0秒の位置」に対応する。図8では説明しやすいようにそれぞれ「T」、「P」、「L」の記号を表示した。
したがって、指針91が図8に示す第3小窓90の各文字が付された位置を指し示した場合に、これらの記号にて示される情報の取得結果が、第2小窓80の指針81により示されることとなる。すなわち、指針91が「1」(図8では9時の方向)を指し示した場合、本発明の第1情報の1つである時刻情報の取得結果が指針81により示され、指針91が「4+」(図8では10時と11時との間の方向)を指し示した場合、本発明の第1情報の他方である位置情報の取得結果が指針81により示され、指針91が「0秒の位置」(12時の方向)を指し示した場合、本発明の第2情報である閏秒情報の取得結果が指針81に示されることとなる。
なお、これらの文字「T」、「P」、「L」は、電子時計10の第3小窓90や文字板11に実際に表示してもよい。この場合、図2の「1」「4+」が表示されていなくてもよい。また、これらの位置が上記情報の取得結果を表示することについては、例えば、電子時計10の取扱説明書等に明記されていれば、ユーザーは、「T」、「P」、「L」や、図2の「1」「4+」が表示されていなくても、指針91が指し示す位置によって、いずれの情報の取得結果が表示されているかを認識できる。
一方、ユーザーによりBボタン62の結果表示操作(具体的には、Bボタン62を第3設定時間押下する操作)があったと判定すると(S22でYES)、CPU153(情報取得結果表示手段153A)は、第1情報の取得結果を表示する(S23)。
ステップS23では、CPU153は、直近に取得した第1情報の種類をRAM154から読み出し、図8(B)に示すように、第4駆動機構144および第5駆動機構145により指針81および指針91を移動して、第1情報の取得結果を表示する。
図8(B)では、指針91が「1」を指示し、指針81が「Y」を指示しているため、ユーザーは、直近に取得した情報が時刻情報であり、時刻情報の取得に成功していることを認識できる。
一方、ユーザーによりBボタン62が操作された判定すると(S24でYES)、CPU153は、第2情報の取得結果を表示する(S25)。
ステップS25では、CPU153は、閏秒情報の取得結果をRAM154から読み出し、図8(C)に示すように、第4駆動機構144および第5駆動機構145により指針81および指針91を移動して、第2情報(閏秒情報)の取得結果を表示する。
図8(C)では、指針91が「0秒の位置」を指示し、指針81が「Y」を指示しているため、ユーザーは、第2情報が閏秒情報であり、閏秒情報の取得に成功していることを認識できる。
なお、ステップS23およびステップS25において、各指針81,91の移動は、同時であってもよいし、異なるタイミングであってもよい。例えば、情報の種類を示す指針91が移動してから、取得結果の成功または失敗を表示する指針81が移動してもよい。
上述した本発明の第1実施形態における電子時計10によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態では、通常時刻表示状態において、ユーザーがBボタン62を操作すると、情報取得結果モードに移行し、情報取得結果表示手段としてのCPU153が、直近の第1情報(時刻情報または位置情報)の取得結果を指針81および指針91で表示する。さらに、ユーザーがBボタン62を操作すると、CPU153は第2情報(閏秒情報)の取得結果を指針81および指針91で表示する。
これにより、ユーザーは、第1情報の取得結果を認識した後、連続して第2情報の取得結果を認識できる。すなわち、本実施形態では、Aボタン61で受信モードの切り替え操作を行うことなく、Bボタン62のみ操作することで複数の情報の取得結果を切り替えて連続して表示することにより、第1情報および第2情報の取得結果を認識するために行うユーザーの操作を容易にできる。
また、第2小窓80は文字板11の左半分の領域に配置され、「Y」、「N」の表示は、第2小窓80の左半分の領域に設けられている。これにより、「Y」、「N」の表示が文字板11の外縁側、すなわち、見やすい位置に配置されているため、容易に情報取得結果を認識することができる。
また、時刻情報は約6秒、位置情報は約30秒、閏秒情報は最大12.5分の受信時間が必要となる。すなわち、時刻情報、位置情報、閏秒情報の順に受信に掛かる時間が長くなり、受信の困難性も高まる。そして、指針91は時計回りに移動するため、「1」の位置、「4+」の位置、「0秒の位置」の順に、その位置まで移動する時間も長くなる。このため、ユーザーに対して、時刻情報、位置情報、閏秒情報の順に受信時間が長くなることを直感的に理解させることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る電子時計200について、図面に基づいて説明する。
図9は、本発明の第2実施形態に係る電子時計200を表面側から見た平面図である。
第2実施形態の電子時計200は、クロノグラフ機能を備えていないので、クロノグラフ用の秒針、分針、時針は設けられていない。このため、電子時計200の文字板12には、1つの小窓90Aが設けられている。小窓90Aには、本発明の情報内容表示部としての指針91Aおよび「T」、「P」、「L」の3つの記号が設けられている。
また、第1実施形態において、指針24は、クロノグラフ秒針であったが、第2実施形態では、内部時刻を表示する秒針として機能する。また、文字板12には、8分の位置に「Y」の記号が設けられ、23分の位置に「N」の記号が設けられている。
さらに、第2実施形態では、指針22,23は不図示の第1駆動機構により駆動され、指針24は、不図示の第2駆動機構により駆動され、指針91Aは、不図示の第3駆動機構により駆動される。
なお、第1実施形態と第2実施形態において、同様の構成については同番号を付し、説明を省略する。したがって、第1実施形態と異なる点、すなわち、第1情報および第2情報の取得結果表示処理についてのみ、以下に詳しく説明する。
図10は、本実施形態の電子時計200の模式図である。図10(A)は、電子時計200が通常時刻を表示する状態を示す図であり、図10(B)は、電子時計200が第1情報の取得結果を表示する状態を示す図であり、図10(C)は、電子時計200が第2情報の取得結果を表示する状態を示す図である。
なお、図9,10に示すように、小窓90Aの外縁部分には、「T」、「P」、「L」の文字が表示されており、指針91Aが「T」を指し示した場合、時刻情報の取得結果が指針24により示され、指針91Aが「P」を指し示した場合、位置情報の取得結果が指針24により示され、指針91Aが「L」を指し示した場合、閏秒情報の取得結果が指針24に示されることとなる。
CPU153は、まず、第1駆動機構および第2駆動機構を駆動させ、指針22,23,24により通常時刻表示をおこなう(S21)。そして、この状態において、CPU153は、ユーザーによってBボタン62を第3設定時間押下する操作が行われた場合(S22でYES)、第1情報の取得結果を表示する(S23)。すなわち、CPU153は、直近に取得した第1情報の種類をRAM154から読み出し、図10(B)に示すように、第2駆動機構および第3駆動機構により指針24および指針91Aを移動して、第1情報の取得結果を表示する。
図10(B)では、指針91Aが「T」を指示し、指針24が「Y」を指示しているため、ユーザーは、直近に取得した情報が時刻情報であり、時刻情報の取得に成功していることを認識できる。
ステップS25では、CPU153は、閏秒情報の取得結果をRAM154から読み出し、図10(C)に示すように、第2駆動機構および第3駆動機構により指針24および指針91Aを移動して、第2情報(閏秒情報)の取得結果を表示する。
図10(C)では、指針91Aが「L」を指示し、指針24が「Y」を指示しているため、ユーザーは、第2情報が閏秒情報であり、閏秒情報の取得に成功していることを認識できる。
本実施形態においても、Bボタン62を操作するだけで第1情報および第2情報の取得結果を表示できるため、前記第1実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
さらに、本実施形態では、小窓90A内に「T」、「P」、「L」の3種類の記号を表示しているので、指針91Aの指示を容易に確認できる。
さらに、第1実施形態の指針81に比べて長い指針24で情報取得結果を指示するため、指針24をダイナミックに移動して指示することができ、ユーザーが情報取得結果を容易に認識できる。
次に、本発明の第3実施形態に係る電子時計200Bについて、図面に基づいて説明する。
第3実施形態に係る電子時計200Bは、第2実施形態の電子時計200と同じく、クロノグラフ機能を備えずに、1つの小窓90Aが設けられた時計であり、CPU153による情報取得結果表示処理手順のみ異なる。
すなわち、第3実施形態の電子時計200Bは、第2実施形態の電子時計200に対し、第1情報の取得結果から第2情報の取得結果の表示切り替えをBボタン62を操作せずに行う点と、第2情報の取得結果の表示後に自動的に情報取得結果表示を終了させる点と、Aボタン61を操作した場合も情報取得結果表示を終了させる点が相違する。以下、図11,12を参照して説明する。
図11は、第1情報および第2情報の取得結果表示の実行手順を示すフローチャートであり、図12は、本実施形態の電子時計の模式図である。図12(A)は、電子時計200Bが通常時刻を表示する状態を示す図であり、図12(B)は、電子時計200Bが第1情報の取得結果を表示する状態を示す図であり、図12(C)は、電子時計200Bが第2情報の取得結果を表示する状態を示す図である。
すなわち、CPU153は、直近に取得した第1情報の種類をRAM154から読み出し、図12(B)に示すように、不図示の第2駆動機構および第3駆動機構により指針24および指針91Aを移動して、第1情報の取得結果を表示する。
図12(B)では、指針91Aが「P」を指示し、指針24が「N」を指示しているため、ユーザーは、直近に取得した情報が位置情報であり、位置情報の取得に失敗していることを認識できる。
ステップS33では、CPU153は、閏秒情報の取得結果をRAM154から読み出し、図12(C)に示すように、指針24および指針91Aを移動して、第2情報(閏秒情報)の取得結果を表示する。
図12(C)では、指針91Aが「L」を指示し、指針24が「Y」を指示しているため、ユーザーは、第2情報が閏秒情報であり、閏秒情報の取得に成功していることを認識できる。
一方、Aボタン61が操作された場合、または、第2情報の取得結果が表示されている状態で5秒間経過したと判定された場合は、ステップS34でYESと判定されるため、CPU153は、情報取得結果表示処理を終了させ、指針22,23,24による通常時刻表示に戻す。
本実施形態では、上記第1,2実施形態と同じ作用効果を奏する。
さらに、CPU153は、第1情報の取得結果が表示された後、5秒間経過すると、自動的に第2情報の取得結果を表示するため、ユーザーの操作を軽減できる。すなわち、通常時刻表示時に、ユーザーがBボタン62を1回操作するだけで、第1情報の取得結果を表示し、その後、自動的に第2情報の取得結果を表示するため、ユーザーは、第1情報の取得結果および第2情報の取得結果を容易に認識することができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る電子時計200Cについて、図面に基づいて説明する。
第4実施形態に係る電子時計200Cは、第2,3実施形態と同様に、クロノグラフ機能を備えずに、1つの小窓90Aが設けられた時計であり、CPU153による情報取得結果表示処理手順のみ異なる。
すなわち、第4実施形態の電子時計200Cは、Bボタン62を操作するごとに第1情報および第2情報の取得結果を交互に表示する点と、Aボタン61を操作することで第1情報および第2情報の取得結果表示を終了させる点が、第2実施形態の電子時計200と異なる。
図13は、第1情報および第2情報の取得結果表示の実行手順を示すフローチャートであり、図14は、本実施形態の電子時計の模式図である。図14(A)は、電子時計200Cが通常時刻を表示する状態を示す図であり、図14(B)は、電子時計200Cが第1情報の取得結果を表示する状態を示す図であり、図14(C)は、電子時計200Cが第2情報の取得結果を表示する状態を示す図である。
すなわち、CPU153は、直近に取得した第1情報の種類をRAM154から読み出し、図14(B)に示すように、指針24,91Aを移動して、第1情報の取得結果を表示する。
図14(B)では、指針91Aが「T」を指示し、指針24が「Y」を指示しているため、ユーザーは、直近に取得した情報が時刻情報であり、時刻情報の取得に成功していることを認識できる。
一方、ステップS42において、ユーザーによりAボタン61が操作されたと判定すると(S42で「Aボタン押下」)、CPU153は、第2情報の取得結果を表示することなく、情報取得結果表示処理を終了させる。
ステップS43では、CPU153は、閏秒情報の取得結果をRAM154から読み出し、図14(C)に示すように、指針24および指針91Aを移動して、第2情報(閏秒情報)の取得結果を表示する。
図14(C)では、指針91Aが「L」を指示し、指針24が「Y」を指示しているため、ユーザーは、第2情報が閏秒情報であり、閏秒情報の取得に成功していることを認識できる。
また、ユーザーによりAボタン61が操作されたと判定された場合(S44でAボタン押下)、CPU153は、情報取得結果表示処理を終了させ、指針22,23,24による通常時刻表示に戻す。
すなわち、本実施形態では、Bボタン62を押下するごとに第1情報の取得結果および第2情報の取得結果が循環して交互に表示される。一方、第1情報の取得結果および第2情報の取得結果のいずれが表示されている状態であっても、Aボタン61が押下されると、現在表示している情報の取得結果表示を終了させ、通常時刻表示に戻る。
本実施形態では、上記第1実施形態、第2実施形態および第3実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
本実施形態では、Bボタン62を押下するごとに第1情報の取得結果および第2情報の取得結果が交互に表示されるので、ユーザーは、第1情報および第2情報の取得結果を繰り返し表示させて確認することができる。すなわち、前記各実施形態では、第2情報の取得結果を表示した後に、再度、第1情報の取得結果を確認したい場合には、一旦、情報取得結果表示処理を終了させて通常時刻表示に戻した後、再度、Bボタン62を操作して情報取得結果表示処理を実行させる必要がある。これに対し、本実施形態では、情報取得結果表示処理を終了させずに、再度Bボタン62を押下するだけで、各情報の取得結果を確認できる。したがって、第1情報および第2情報の取得結果を繰り返し表示させる場合の操作性を向上できる。
また、ユーザーのBボタン62の操作で情報取得結果を交互に表示できるので、ユーザーは確認したい情報取得結果を迅速にかつ容易に把握できる。
次に、本発明の第5実施形態に係る電子時計200Dについて、図面に基づいて説明する。
第5実施形態に係る電子時計200Dは、第2〜4実施形態と同様に、クロノグラフ機能を備えずに、1つの小窓90Aが設けられた時計であり、CPU153による情報取得結果表示処理手順のみ異なる。
すなわち、第5実施形態の電子時計200Dは、所定時間(5秒)経過するごとに第1情報および第2情報の取得結果を交互に表示する点が、第4実施形態の電子時計200Cと異なる。
図15は、第1情報および第2情報の取得結果表示の実行手順を示すフローチャートであり、図16は、本実施形態の電子時計の模式図である。図16(A)は、電子時計200Dが通常時刻を表示する状態を示す図であり、図16(B)は、電子時計200Dが第1情報の取得結果を表示する状態を示す図であり、図16(C)は、電子時計200Dが第2情報の取得結果を表示する状態を示す図である。
図16(B)では、指針91Aが「T」を指示し、指針24が「Y」を指示しているため、ユーザーは、直近に取得した情報が時刻情報であり、時刻情報の取得に成功していることを認識できる。
また、ステップS52において、ユーザーによりAボタン61が操作されたと判定すると(S52で「Aボタン押下」)、CPU153は、第2情報の取得結果を表示することなく、情報取得結果表示処理を終了させ、指針22,23,24による通常時刻表示に戻す。
ステップS53では、CPU153は、閏秒情報の取得結果をRAM154から読み出し、図16(C)に示すように、指針24および指針91Aを移動して、第2情報(閏秒情報)の取得結果を表示する。
図16(C)では、指針91Aが「L」を指示し、指針24が「Y」を指示しているため、ユーザーは、第2情報が閏秒情報であり、閏秒情報の取得に成功していることを認識できる。
また、ユーザーによりAボタン61が操作されたと判定された場合(S54でAボタン押下)、CPU153は、情報取得結果表示処理を終了させ、指針22,23,24による通常時刻表示に戻す。
すなわち、本実施形態では、5秒が経過する度に第1情報の取得結果および第2情報の取得結果が循環して交互に表示される。一方、第1情報の取得結果および第2情報の取得結果のいずれが表示されている状態であっても、Aボタン61が押下されると、現在表示している情報の取得結果表示を終了させ、通常時刻表示に戻る。
本実施形態では、上記第1〜第4実施形態の効果の他、以下の効果を奏する。
本実施形態では、Bボタン62の操作で情報取得結果表示処理が実行されると、5秒経過する度に第1情報の取得結果および第2情報の取得結果が交互に表示される。したがって、ユーザーは、最初にBボタン62を操作した後は、何ら操作を行うことなしに、第1情報および第2情報の取得結果を繰り返し確認することができる。
また、第1情報の取得結果および第2情報の取得結果のいずれが表示されている状態であっても、Aボタン61が押下されると、現在表示している情報の取得結果表示を終了させ、通常時刻表示に戻る。したがって、第1情報の取得結果および第2情報の取得結果を認識した時点で、これらの表示が不要となった場合にAボタン61を操作することにより、いち早く通常時刻表示に戻るので、他の操作を行うこともでき、ユーザーの操作性を高めることができる。
次に、本発明の第6実施形態に係る電子時計200Eについて、図面に基づいて説明する。
第6実施形態に係る電子時計200Eは、第2〜5実施形態と同様に、クロノグラフ機能を備えずに、1つの小窓90Aが設けられた時計であり、CPU153による情報取得結果表示処理手順のみ異なる。また、情報取得結果表示処理手順においては、ステップS62およびステップS64の処理のみ、第4実施形態のステップS42およびステップS44と異なる。
すなわち、第6実施形態の電子時計200Eは、各情報の取得結果の表示後、各ボタン61,62の操作をすることなく5秒間経過すると、第1情報および第2情報の取得結果表示を終了させる点が、第4実施形態の電子時計200Cと異なる。
図17は、第1情報および第2情報の取得結果表示の実行手順を示すフローチャートであり、図18は、本実施形態の電子時計の模式図である。また、図18(A)は、電子時計200Eが通常時刻を表示する状態を示す図であり、図18(B)は、電子時計200Eが第1情報の取得結果を表示する状態を示す図であり、図18(C)は、電子時計200Eが各情報の取得結果を表示した後、通常時刻を表示する状態を示す図である。
すなわち、CPU153は、直近に取得した第1情報の種類をRAM154から読み出し、その情報(例えば、時刻情報)の取得結果を図18(B)に示すように、各指針24,91Aを移動して、第1情報の取得結果を表示する。
図18(B)では、指針91Aが「T」を指示し、指針24が「Y」を指示しているため、ユーザーは、直近に取得した情報が時刻情報であり、時刻情報の取得が成功していることを認識できる。
一方、ユーザーによりAボタン61が操作された、もしくは、各ボタン61,62の操作がなく5秒間経過したと判定すると(S62でAボタン押下・5秒間経過)、CPU153は、第2情報の取得結果を表示することなく、情報取得結果表示処理を終了させ、指針22,23,24による通常時刻表示(図18(C)参照)に戻る。
そして、この状態でCPU153は、5秒間経過したか、もしくはユーザーにより各ボタン61,62が操作されたか否かを判定する(S64)。これにより、各ボタン61,62の操作がされず、5秒間経過していない場合(S64でNO)には、CPU153は、ステップS64の判定を繰り返し、第2情報(閏秒情報)の取得結果表示を継続させる。
すなわち、本実施形態では、各情報の取得結果が表示されてから5秒以内にBボタン62が押下される度に、第1情報の取得結果および第2情報の取得結果が循環して交互に表示される。一方、いずれの取得結果が表示された場合であっても、当該表示から5秒経過すると第1情報の取得結果および第2情報の取得結果の表示を終了させ、通常時刻表示に戻る。また、5秒間が経過する前に、Aボタン61が押下されても、第1情報の取得結果および第2情報の取得結果の表示を終了させ、通常時刻表示に戻る。
本実施形態では、上記第4実施形態の効果を奏する上、以下の効果がある。
上記第4実施形態では、情報取得結果表示処理を終了させるには、必ずAボタン61を操作する必要がある。これに対し、本実施形態では、各ボタン61,62の操作をすることなく5秒間経過すると、自動的に通常運針に戻る。したがって、例えば、ユーザーが第1情報の取得結果のみを確認したい場合には、必要な情報の取得結果を認識した後、各ボタン61,62の操作をすることなく放置したとしても、5秒間経過すれば現在時刻を確認できる。
次に、本発明の第7実施形態に係る電子時計300について、図面に基づいて説明する。
図19は、本発明の第7実施形態に係る電子時計300を表面側から見た平面図である。
第7実施形態の電子時計300は、クロノグラフ機能を備えていないので、クロノグラフ用の秒針、分針、時針は設けられていない。このため、電子時計300の文字板13には、本発明の情報内容表示部としての指針24および「T」、「P」、「L」の3つの記号が設けられている。
また、第7実施形態においては、指針24は、第2〜第6実施形態と同様に、内部時刻を表示する秒針として機能する。また、文字板12には、8分の位置に「Y」の記号が設けられ、23分の位置に「N」の記号が設けられ、45分の位置に「T」の記号が設けられ、50分の位置に「P」の記号が設けられ、55分の位置に「L」の記号が設けられている。
さらに、第7実施形態では、指針22,23は不図示の第1駆動機構により駆動され、指針24は、不図示の第2駆動機構により駆動される。
なお、第1実施形態と第2実施形態において、同様の構成については同番号を付し、説明を省略する。したがって、第2〜第6実施形態と異なる点、すなわち、第1情報および第2情報の取得結果表示方法についてのみ、以下に詳しく説明する。
例えば、本実施形態において、通常時刻表示時に、Bボタン62が第3設定時間(3秒未満)押下されると、電子時計300は、第1情報の取得結果を表示する。この場合、CPU153は、不図示の第2駆動機構を制御し、指針24に第1情報の情報内容を表示する「T」又は「P」の記号を指示させる。その後、例えば、所定時間(例えば5秒)経過する、もしくは、Bボタン62が押下されると、CPU153は、不図示の第2駆動機構を制御し、指針24に第1情報(時刻情報もしくは位置情報)の取得結果を「Y」または「N」の記号を指示させることにより表示する。
本実施形態によれば、1つの指針24であっても、第1〜第6実施形態と同様の効果を奏する上、以下の効果を奏する。
本実施形態では、第1情報及び第2情報の情報内容を表示する「T」、「P」、「L」の記号が、第1〜第6実施形態の電子時計より大きく文字板13に表示されるので、視認性が高まり、第1及び第2情報の情報取得結果をより認識しやすくすることができる。
本実施形態では、1つの指針24により第1情報及び第2情報の取得結果を表示できるので、電子時計300の部品点数を削減することができる。従って、電子時計300の製造工程を簡略化でき、生産性の向上が可能となる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記第1実施形態では、第2小窓80を文字板11の左半分の領域に設けていたがこれに限られない。例えば、第2小窓80を文字板11の右半分の領域に設けてもよい。この場合、第2小窓80の右半分の領域に記号「Y」、「N」を表示すればよい。
同様に、第2小窓80が文字板11の上半分の領域に設けられている場合は、記号「Y」、「N」も第2小窓80の上半分の領域に設ければよく、第2小窓80が文字板11の下半分の領域に設けられている場合は、記号「Y」、「N」も第2小窓80の下半分の領域に設ければよい。すなわち、小窓における記号「Y」、「N」の表示位置が、文字板11の外縁側に位置するので、例えば、電子時計の分針および時針がいずれの位置にあった場合でも、記号「Y」、「N」を認識できる。
また、第3小窓90および指針91により、第1情報および第2情報の内容を表示していたが、例えば、第1小窓70および指針71により、第1情報および第2情報の内容を表示してもよい。
また、第1情報および第2情報として、時刻情報、位置情報、閏秒情報を例示したが、これに限られない。例えば、週情報を第1情報および第2情報のいずれかとしてもよい。
なお、この場合、第2情報の取得結果表示を行う場合は、Bボタン62を第3設定時間(3秒未満)押下するように設定しておけばよい。これによれば、第1情報の取得結果を認識した直後に、受信処理を実行できるので、よりユーザーの利便性を高めることができる。
例えば、第1情報の取得結果および情報内容を2つの指針で指示し、第2情報の取得結果および情報内容を他の2つの指針で指示することで、計4つの指針を用いてもよい。
さらに、情報内容は1つの指針で切り替えて指示し、第1情報の取得結果および第2情報の取得結果は、他の2つの指針で指示してもよい。
要するに、第1情報の取得結果を表示した後に、第2情報の取得結果を表示できるものであればよい。
Claims (12)
- 衛星信号を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した衛星信号に基づいて第1情報および第2情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段による前記第1情報および前記第2情報の取得結果を表示する情報取得結果表示手段と、
平面視で文字板の左半分の領域または右半分の領域に配置されて指針を備える小窓と、を有し、
前記情報取得結果表示手段は、前記小窓に設けられた情報取得結果を示す表示を、前記小窓の指針で指示することで情報取得結果を表示し、
前記小窓に設けられた情報取得結果を示す表示は、
前記小窓が前記文字板の左半分の領域に位置する場合は、前記小窓の左半分の領域に設けられ、
前記小窓が前記文字板の右半分の領域に位置する場合は、前記小窓の右半分の領域に設けられ、
前記情報取得結果表示手段は、前記第1情報の取得結果を表示した後に、前記第2情報の取得結果を表示することを特徴とする電子時計。 - 衛星信号を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した衛星信号に基づいて第1情報および第2情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段による前記第1情報および前記第2情報の取得結果を表示する情報取得結果表示手段と、を有し、
前記情報取得結果表示手段は、前記第1情報および前記第2情報の内容を表示する情報内容表示部を備え、
前記第1情報は、時刻情報または位置情報であり、前記第2情報は、閏秒に関する閏秒情報であり、
前記情報内容表示部は、前記時刻情報、前記位置情報、前記閏秒情報をそれぞれ示す3つの位置と、前記3つの位置を指示する指針とを備え、
前記3つの位置は、時計回りで前記時刻情報、前記位置情報、前記閏秒情報の順に設けられ、
前記情報取得結果表示手段は、前記第1情報の取得結果を表示した後に、前記第2情報の取得結果を表示することを特徴とする電子時計。 - 衛星信号を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した衛星信号に基づいて第1情報および第2情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段による前記第1情報および前記第2情報の取得結果を表示する情報取得結果表示手段と、
少なくとも2つの指針と、を有し、
前記情報取得結果表示手段は、
前記2つの指針の一方の指針により情報取得結果を表示し、他方の指針で前記情報取得結果を表示する情報の内容を表示し、
前記第1情報の取得結果を表示した後に、前記第2情報の取得結果を表示することを特徴とする電子時計。 - 請求項1または請求項3に記載の電子時計において、
前記第1情報および前記第2情報のいずれか一方は、閏秒に関する閏秒情報であることを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子時計において、
ユーザーによって操作される第1操作部を有し、
前記情報取得結果表示手段は、
前記第1操作部が操作された場合に、前記第1情報の取得結果を表示し、
前記第1情報の取得結果の表示中に前記第1操作部が操作された場合に、前記第2情報の取得結果を表示することを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子時計において、
ユーザーによって操作される第1操作部を有し、
前記情報取得結果表示手段は、
前記第1操作部が操作された場合に、前記第1情報の取得結果を表示し、
前記第1情報の取得結果を表示した後、所定時間が経過した後に、前記第2情報の取得結果を表示することを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電子時計において、
前記情報取得結果表示手段は、前記第1情報の取得結果および前記第2情報の取得結果を交互にかつ繰り返し表示することを特徴とする電子時計。 - 請求項5に記載の電子時計において、
前記情報取得結果表示手段は、前記第1情報の取得結果および前記第2情報の取得結果のいずれかを表示した後、所定時間内に前記第1操作部の操作がない場合に、情報取得結果の表示を終了することを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電子時計において、
ユーザーによって操作される第2操作部を有し、
前記情報取得結果表示手段は、前記第2操作部が操作された場合に、情報取得結果の表示を終了することを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の電子時計において、
前記情報取得結果表示手段は、前記第1情報および前記第2情報の内容を表示する情報内容表示部を備え、
前記第1情報は、時刻情報または位置情報であり、前記第2情報は、閏秒に関する閏秒情報であり、
前記情報内容表示部は、前記時刻情報、前記位置情報、前記閏秒情報をそれぞれ示す3つの位置と、前記3つの位置を指示する指針とを備え、
前記3つの位置は、時計回りで前記時刻情報、前記位置情報、前記閏秒情報の順に設けられていること特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の電子時計において、
少なくとも2つの指針を有し、
前記情報取得結果表示手段は、前記2つの指針の一方の指針により情報取得結果を表示し、他方の指針で前記情報取得結果を表示する情報の内容を表示することを特徴とする電子時計。 - 請求項11に記載の電子時計において、
クロノグラフ機能を有し、
文字板には、現在時刻の秒を示す秒針が設けられた小窓と、前記クロノグラフ機能における計測時間の分を示すクロノグラフ分針が設けられた小窓と、前記クロノグラフ機能における計測時間の時を示すクロノグラフ時針が設けられた小窓とが配置され、
前記2つの指針の一方の指針は、前記秒針であり、
前記2つの指針の他方の指針は、前記クロノグラフ時針であり、
前記情報取得結果表示手段は、前記秒針で前記情報取得結果を表示し、かつ、前記クロノグラフ時針で前記情報取得結果を表示する情報の内容を表示することを特徴とする電子時計。
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