JP2019128306A - 電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】遮蔽シートを設けることなく、太陽電池の配置されない領域を文字板の表面側から目立ちにくくすることが可能な電子時計を提供する。【解決手段】電子時計10は、光透過性を有し、裏面が第1の色で着色された第1領域11cと、裏面が第1の色で着色されていない第2領域11dと、を有する文字板11と、文字板11の裏側に配置され、平面視において、第1領域11cの一部と、第2領域11dと、に重なるように配置される太陽電池135と、文字板11の裏側に配置され、平面視において、第1領域11cであって且つ太陽電池135と重ならない領域に、少なくとも一部が重なるように配置されるアンテナ体110と、を有する。【選択図】図11

Description

本発明は、アンテナ体と太陽電池とを備える電子時計に関する。
衛星から送信された電波等を受信するパッチアンテナ等のアンテナ体と、太陽電池とを備えた電子時計が知られている。このような電子時計は、太陽電池に光を入射させることができるように、光透過性を有する文字板を備えている。文字板の裏側に太陽電池が配置され、太陽電池の裏側にアンテナ体が配置される。
特許文献1に記載された技術では、アンテナ体の上方に配置された太陽電池に起因する受信感度の低下を防ぐために、太陽電池の、アンテナ体の上方に配置される部分に、切欠きが設けられている。そして、この切欠きが光透過性を有する文字板を介して視認されることを防ぐために、太陽電池と文字板との間に、遮蔽シートが設けられている。
特開2012−211895号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、アンテナ体の上方で太陽電池の配置されない領域を目立ちにくくする部材(遮蔽シート)が、太陽電池と厚さ方向に重なって配置される。このため、電子時計の厚みが増加してしまうという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る電子時計は、光透過性を有し、裏面が第1の色で着色された第1領域と、前記裏面が前記第1の色で着色されていない第2領域と、を有する文字板と、前記文字板の前記裏面側に配置され、平面視において、前記第1領域の一部と、前記第2領域と、に重なるように配置される太陽電池と、前記文字板の前記裏面側に配置され、平面視において、前記第1領域であって且つ前記太陽電池と重ならない領域に、少なくとも一部が重なるように配置されるアンテナ体と、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、文字板において、太陽電池と重ならない領域を含む第1領域の裏面に、着色がなされているため、太陽電池の配置されない領域が第1領域によって遮蔽され、目立ちにくくなる。これにより、遮蔽シートを設ける必要がなくなるため、電子時計の厚みの増加を抑制することが可能となり、電子時計の薄型化を図ることができる。
[適用例2]上記適用例に記載の電子時計において、前記文字板の表面及び前記裏面の少なくとも一方は、光透過性を有する加飾層で覆われていることが好ましい。
本適用例によれば、文字板の表面及び裏面の少なくとも一方が加飾層で覆われているため、文字板に、デザインに合わせた色調や視覚効果(艶消し効果など)を与えることが可能となり、これによって、電子時計のデザインの向上を図ることができる。また、太陽電池の配置されない領域を目立ちにくくすることができる。
[適用例3]上記適用例に記載の電子時計において、前記文字板の表面及び前記裏面の少なくとも一方には、凹凸パターンが形成されていることが好ましい。
本適用例によれば、文字板の表面及び裏面の少なくとも一方に、凹凸パターンが形成されているため、文字板に、デザインに合わせた立体感や光沢感を与えることが可能となり、これによって、電子時計のデザインの向上を図ることができる。また、凹凸パターンが光反射効果や光屈折効果を与えるため、アンテナ体の上方で太陽電池の配置されない領域に該当する反射光が反射・屈折することとなり、太陽電池の配置されない領域を目立ちにくくすることができる。
[適用例4]上記適用例に記載の電子時計において、断面視において、前記太陽電池と、前記アンテナ体との間に配置され、日車を押える機能を有する日車押さえを有し、前記日車押さえは、前記第1領域であって且つ前記太陽電池と重ならない領域を覆うように構成されていることが好ましい。
本適用例によれば、アンテナ体の、太陽電池と重ならない領域を日車押さえが覆うように構成されるため、第1領域が比較的高い光透過性を有していても、太陽電池の配置されない領域を目立ちにくくすることができる。
[適用例5]上記適用例に記載の電子時計において、前記第1領域は、前記文字板の中心から放射状に広がる扇形状であることが好ましい。
本適用例によれば、文字板のデザインは、中心から放射状に広がるような模様や視覚効果を有することが多いため、第1領域を文字板のデザインに盛り込むことができ、これによって、第1領域が視認されても、電子時計のデザイン性の低下を抑制することができる。
[適用例6]本適用例に係る電子時計は、光透過性を有し、第1の色の第1部材が裏面に配置された第1領域と、前記裏面に前記第1部材が配置されていない第2領域と、を有する文字板と、前記文字板の前記裏面側に配置され、平面視において、前記第1領域の一部と、前記第2領域と、に重なるように配置される太陽電池と、前記文字板の前記裏面側に配置され、平面視において、前記第1領域であって且つ前記太陽電池と重ならない領域に、少なくとも一部が重なるように配置されるアンテナ体と、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、文字板において、太陽電池と重ならない領域を含む第1領域の裏面に、第1の色の第1部材が配置されているため、太陽電池の配置されない領域が第1領域で遮蔽され目立ちにくくなる。これにより、遮蔽シートを設ける必要がなくなるため、電子時計の厚みの増加を抑制することが可能となり、電子時計の薄型化を図ることができる。
第1実施形態に係る電子時計を含むGPSの全体図。 電子時計の外観を示す斜視図。 電子時計の外観を示す6面図。 電子時計の概略を示す断面図。 文字板の外観を示す平面図。 電子時計の外観を示す概略平面図。 電子時計の電気制御ブロック図。 太陽電池の外観を示す平面図。 太陽電池、文字板受けリング、日車及び日車押さえが重なった状態の外観を示す平面図。 地板の外観を示す平面図。 アンテナ体を通り、径方向に沿った断面を示す部分断面図。 文字板を裏面側から見た平面図。 変形例1に係る電子時計において、アンテナ体を通り、径方向に沿った断面を示す部分断面図。 変形例1に係る電子時計において、アンテナ体を通り、径方向に沿った断面を示す部分断面図。 変形例2に係る電子時計において、アンテナ体を通り、径方向に沿った断面を示す部分断面図。 変形例2に係る電子時計において、アンテナ体を通り、径方向に沿った断面を示す部分断面図。 変形例3に係る文字板を裏面側から見た平面図。 変形例3に係る太陽電池の外観を示す平面図。 第2実施形態に係る電子時計において、太陽電池、日車及び日車押さえを表面側から見た平面図。 第2実施形態に係る電子時計において、アンテナ体を通り、径方向に沿った断面を示す部分断面図。 第3実施形態に係る電子時計において、アンテナ体を通り、径方向に沿った断面を示す部分断面図。
以下、好適な実施の形態を、添付図面等を参照しながら詳細に説明する。ただし、各図において、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、これらの形態に限られるものではない。
<第1実施形態>
図1〜図18を参照しつつ、第1実施形態の電子時計について説明する。
<A:電子時計の概要>
図1は、第1実施形態に係る電子時計を含むGPS(Global Positioning System)の全体図である。まず、電子時計が、外部信号としての電波を用いて、現在地の位置情報と、時刻情報とを求めるGPSの概要を説明する。
図1に示すように、電子時計10は、GPS衛星8からの電波(衛星信号)を受信して内部時刻を修正する腕時計であり、腕と接触する側の面(以下、裏面という)の反対側の面(以下、表面という)に時刻を表示する。GPS衛星8は、地球の上空において、所定の軌道上を周回する航法衛星であり、1.57542GHzの電波(L1波)に航法メッセージを重畳させて地上に送信している。以降の説明では、航法メッセージが重畳された1.57542GHzの電波を衛星信号という。衛星信号は、右旋偏波の円偏波である。
GPS衛星8は、約30個が存在する(図1においては、4個のみを図示)。衛星信号がどのGPS衛星8から送信されたかを識別するために、各GPS衛星8はC/Aコード(Coarse/Acquisition Code)と呼ばれる1023chip(1ms周期)の固有のパターンを衛星信号に重畳する。C/Aコードは、各chipが+1、または−1のいずれかであり、ランダムパターンのように見える。したがって、衛星信号と各C/Aコードのパターンの相関をとることにより、衛星信号に重畳されているC/Aコードを検出することができる。
GPS衛星8は原子時計を搭載しており、衛星信号には原子時計で計時されたGPS時刻情報が含まれている。電子時計10は、1つのGPS衛星8から送信された衛星信号を受信し、その中に含まれるGPS時刻情報を使用して得られた時刻(時刻情報)を内部時刻とする。
衛星信号にはGPS衛星8の軌道上の位置を示す軌道情報も含まれている。電子時計10は、GPS時刻情報と軌道情報とを使用して測位計算を行うことができる。測位計算は、電子時計10の内部時刻にある程度の誤差が含まれていることを前提として行われる。すなわち、電子時計10の三次元の位置を特定するためのx,y,zパラメーターに加えて時刻誤差も未知数になる。そのため、電子時計10は、一般的には4つ以上のGPS衛星8からそれぞれ送信された衛星信号を受信し、その中に含まれるGPS時刻情報と軌道情報を使用して測位計算を行い、現在地の位置情報を求める。
次に、電子時計10の概略構成について説明する。
図2は、電子時計10の外観を示す斜視図であり、図3は、電子時計10の外観を示す6面図である。図4は、電子時計10の概略を示す断面図である。
なお、図3(a)は電子時計10を表面側から見た平面図である。図3(b)は3時方向から9時方向を見た側面図である。図3(c)は12時方向から6時方向を見た側面図である。図3(d)は9時方向から3時方向を見た側面図である。図3(e)は6時方向から12時方向を見た側面図である。図3(f)は電子時計10を裏面側からみた平面図である。また、本実施形態の電子時計10は、ワールドタイム機能とクロノグラフ機能を備えている。
図2及び図3に示すように、電子時計10は、外装ケース30と、カバーガラス33と、裏蓋34とを備えている。外装ケース30は、金属で形成されていた円筒状のケース31に、セラミックで形成されたベゼル32が嵌合されて構成されている。ベゼル32の内周側に、樹脂で形成されたリング状のダイヤルリング40が配置され、円盤状の文字板11が時刻表示部分として配置されている。
文字板11には、指針21,22,23が備えられている。また、文字板11には、中心より、2時方向に円形の第1小窓70と指針71とが、10時方向に円形の第2小窓80と指針81とが、6時方向に円形の第3小窓90と指針91とが、4時方向に矩形の日小窓15とが、設けられている。文字板11、指針21,22,23、第1小窓70、第2小窓80、第3小窓90及び日小窓15などは、カバーガラス33を透かして、視認可能となっている。
外装ケース30の側面には、文字板11の中心より、8時方向の位置にAボタン61と、10時方向の位置にBボタン62と、2時方向の位置にCボタン63と、4時方向の位置にDボタン64と、3時方向の位置にリュウズ50とが、設けられている。これらのAボタン61、Bボタン62、Cボタン63、Dボタン64及びリュウズ50が操作されることにより、操作に応じた操作信号が出力される。
図4に示すように、電子時計10は、金属製の外装ケース30の2つの開口のうち、表面側の開口は、ベゼル32を介してカバーガラス33で塞がれており、裏側の開口は金属で形成された裏蓋34で塞がれている。
外装ケース30の内側には、ベゼル32の内周に取り付けられているダイヤルリング40と、光透過性を有する文字板11と、文字板11を貫通した指針軸25と、指針軸25を中心に周回する指針21,22,23と、太陽電池135と、アンテナ体110と、文字板受けリング126と、地板125と、日車130と、日車押さえ131と、指針21,22,23を駆動する駆動機構140などとが備えられている(収容されている)。
指針軸25は、外装ケース30の平面視における中心を通り、表裏方向に延在する中心軸に沿って設けられている。
ダイヤルリング40は、外周端が、ベゼル32の内周面に接触しているとともに、一面がカバーガラス33と平行な平板部分と、内周端が文字板11に接触するように、文字板11側へ傾斜した傾斜部分を備えている。ダイヤルリング40は、平面視においてはリング形状となっており、断面視においてはすり鉢形状となっている。
文字板11は、外装ケース30の内側で時刻を表示する樹脂製の板材である。樹脂としては、ポリカーボネートやABS樹脂などを利用することができる。文字板11は、ダイヤルリング40の下側に配置されており、文字板11とカバーガラス33との間に指針21,22,23などが備えられている。
図5は、文字板11の外観を示す平面図である。
図5に示すように、文字板11の形状は略円形であり、文字板11の外周には、文字板11を文字板受けリング126に取り付けるための複数の突起部12が設けられている。また、文字板11の中心には、指針軸25を通すための、中心穴13が形成されている。なお、文字板11の形状は、略円形に限定されず、例えば、トノー(樽)形、レクタン(長方形)形、オーバル(楕円)形、スクエア(正方形)形等であってもよい。また、文字板11の材料は、樹脂に限定されず、例えば、ガラス、貝殻、磁器など光透過性を有するものであればよい。例えば、貝殻であれば、白蝶貝やアワビなどを利用することができる。また、文字板11の厚みは400〜500マイクロメートル程度である。
図4に戻って、文字板11は、外光が入射する一方の面11aと外光が射出する他方の面11bを備える。文字板11に対して垂直な方向(指針軸25の軸方向に対して平行な方向)から電子時計10を構成する部材を見ることを、平面視と称する。文字板11に対して垂直な方向を、厚さ方向とも称する。文字板11に対して平行な方向(指針軸25の軸方向に対して垂直な方向、厚さ方向に対して垂直な方向)から、電子時計10を構成する部材の断面を見ることを、断面視と称する。文字板11に対して裏蓋34側を、厚さ方向の下方とし、裏蓋34に対して文字板11側を、厚さ方向の上方とする。図4に、厚さ方向をz方向(上方が正側)としたxyz直交座標系を示す。
文字板11に対して外光が射出する方向に(文字板11に対して下方に)、太陽電池(光電池)135が備えられている。太陽電池135は、文字板11と地板125との間に配置されている。太陽電池135は、文字板11から射出した光が入射し当該光の光エネルギーを電気エネルギー(電力)に変換する光発電を行うソーラーセル(光発電素子)135c(図8参照)を有する。また、太陽電池135は、太陽光の検出機能も有している。
文字板11に対して外光が射出する方向に(文字板11に対して下方に)、電波を受信するアンテナ体110が備えられている。アンテナ体110は、太陽電池135に対して下方に配置されている。アンテナ体110としては、例えばパッチアンテナ(マイクロストリップアンテナとも呼ばれる)が用いられる。
詳細は後述するように、太陽電池135のソーラーセル135cが、平面視でアンテナ体110と重なりを有すると、アンテナ体110が受信すべき電波が太陽電池135によってシールドされる。このようなシールドを抑制するために、太陽電池135には、切欠き部135g(図8参照)が形成されている。アンテナ体110は、切欠き部135gに対し下方に配置されて、平面視において太陽電池135と(少なくともソーラーセル135cと)と重ならない領域を有して配置されている。
太陽電池135の下方で、アンテナ体110及び地板125の上方には、日車130と、日車130を保持する日車押さえ131とが備えられている。日車130は、平面視でリング状の平板であり、その表面には、周方向に沿って1〜31の数字(図示せず)が表記されている。日車押さえ131は、日車130を押さえる機能を有している。日車130及び日車押さえ131は、樹脂で形成されている。
文字板11、太陽電池135、日車押さえ131及び地板125には、指針軸25が貫通する孔と、第1小窓70の指針71、第2小窓80の指針81及び第3小窓90の指針91の指針軸(図示せず)が貫通する孔とが形成されている。文字板11及び太陽電池135には、日小窓15の開口部が形成されている。
地板125は、樹脂で形成されており、駆動機構140の取り付け部を有している。アンテナ体110は、厚い方が(体積が大きい方が)受信性能が向上する。このため、本例では、地板125に切欠き部125gを設け、アンテナ体110が厚さ方向に配置されている範囲を、地板125が厚さ方向に配置されている範囲と重ならせることで(すなわち、アンテナ体110を地板125と同じ高さまで配置することで)、アンテナ体110の厚みを確保している。
駆動機構140は、地板125に取り付けられ、回路基板120で裏側から覆われている。駆動機構140は、ステップモーターと歯車などの輪列とを有し、当該ステップモーターが当該輪列を介して指針軸25を回転させることにより、指針21,22,23が駆動する。また、図2、図3に示す第1小窓70の指針71、第2小窓80の指針81及び第3小窓90の指針91も同様の駆動機構(図示せず)を有し、各指針71,81,91が駆動する。
回路基板120は、受信部(GPSモジュール)122、制御部150及びアンテナ体110を備えている。回路基板120は、太陽電池135が発電した電力で充電されるリチウムイオン電池などの2次電池(図示せず)に接続されている。回路基板120の下方には、回路押え123が設けられている。
<B:電子時計の表示機能>
次に、電子時計10の表示機能について説明する。
図6は、電子時計10の外観を示す概略平面図である。
図6に示すように、ダイヤルリング40には、内周を6分割から60分割する目盛と、さらに、その目盛を5分割にする1/5目盛とが、表記されている。この目盛を用いて、指針21はクロノグラフ機能の「秒」を表示し、指針22は内部時計の「分」を表示し、指針23は内部時計の「時」を表示する。なお、クロノグラフ機能は、Cボタン63と、Dボタン64との操作で、使用することができる。
文字板11に設けられている、円形の第1小窓70の外周には、外周を60分割にする目盛と、「10」から「60」までの10刻みの数字が表記されている。指針71は、この目盛を用いてクロノグラフ機能の「分」を表示する。
文字板11に設けられている円形の第2小窓80の外周には、外周を60分割にする目盛と、「0」から「11」までの数字が表記されている。指針81は、この目盛を用いて内部時計の「秒」を表示する。
第2小窓80の52秒の位置にアルファベットの「Y」と、38秒の位置にアルファベットの「N」の英字が表記されている。この英字は、衛星信号の受信結果(Y:受信成功、N:受信失敗)と、衛星信号の自動受信(Y:自動受信ON、N:自動受信OFF)の設定とを表す。使用者がBボタン62を操作することにより、指針81が「Y」または「N」のいずれか一方を指示し、衛星信号の受信結果を表示する。また、使用者がAボタン61とBボタン62とを操作して、指針81を「Y」または「N」に合わせることで、衛星信号の自動受信のON/OFFを設定することができる。また、使用者がBボタン62を操作して、電子時計10に衛星信号を手動受信させた時、指針71は、衛星の捕捉数量を表示する。
なお、本実施形態では、52秒の位置に「Y」の表記が、38秒の位置に「N」の表記が、設けられているが、これに限定されるものではない。「Y」と「N」との表記は、受信結果表示を含む小窓が設けられる位置に応じて、視認しやすい位置に設けることが好ましい。
文字板11に設けられている円形の第3小窓90の外周について説明する。以下の外周の範囲の説明において、「n時方向」(nは任意の自然数)とあるが、これは第3小窓90の中央から円形の外周をみたときの方向である。
第3小窓90の12時方向から6時方向までの範囲の外周には、この範囲を6分割する目盛と「0」から「5」までの数字が表記されている。指針91は、この目盛を用いて、クロノグラフ機能の「時」を表示する。なお、クロノグラフ機能では、指針21,71,91を使用して5時間59分59秒までの計時が可能となっている。
第3小窓90の6時方向から7時方向の範囲の外周には、「DST」の英字と「○」の記号が表記されている。DST(daylight saving time)は夏時間を意味する。これらの英字と記号とは、夏時間(DST:夏時間ON、○:夏時間OFF)の設定を表す。使用者がリュウズ50とBボタン62を操作して、指針91を「DST」または「○」に合わせることで、電子時計10に夏時間のON/OFFを設定することができる。
第3小窓90の7時方向から9時方向までの範囲の外周には、円周に沿って、9時方向の基端が太く、7時方向の先端が細い三日月鎌状の記号92が表記されている。この記号92はパワーインジケーターであり、電池の残量に応じて、指針91が基端、先端、中間のいずれかを指し示す。
第3小窓90の9時方向から10時方向までの範囲の外周には、飛行機形状の記号93が表記されている。この記号は、機内モードを表す。航空機の離着陸時は、航空法によって衛星信号の受信が禁止されている。使用者はAボタン61を操作し、指針91で記号93(機内モード)を選択することで、電子時計10の衛星信号の受信を停止させることができる。
第3小窓90の10時方向から12時方向までの範囲の外周には、「1」の数字と「4+」の記号が表記されている。これらの数字と記号は、衛星信号の受信モードを表す。「1」はGPS時刻情報を受信し内部時刻が修正されたことを、「4+」はGPS時刻情報と軌道情報とを受信し、内部時刻と後述するタイムゾーンとが修正されたことを意味する。使用者がBボタン62を操作することで、指針91が「1」または「4+」のいずれかを指示し、電子時計10が直前に受信した衛星信号の受信モードを表示する。
日小窓15は、文字板11を矩形状に開口した開口部に設けられており、開口部から、日車130に表記されている数字の1つが視認可能となっている。この数字は、年月日の「日」を表す。
ここで、協定世界時(UTC)と、時差と、標準時と、タイムゾーン(Time zone)との関係を説明する。
タイムゾーンとは、共通の標準時を使用する地域のことであり、現在、40種類のタイムゾーンが存在している。各タイムゾーンは、標準時とUTCとの時差で区別され、例えば、日本は、UTCより9時間進んだ標準時を使用する、+9時間のタイムゾーンに属している。各タイムゾーンで使用されている標準時は、UTCと、UTCとの時差とで求めることができる。
上述したように、文字板11には、60分割された分及び秒を表示する目盛が刻まれ、文字板11の外周部を囲むダイヤルリング40には、この目盛に沿って、UTCとの時差を表す時差情報45が数字と、数字以外の記号と、で表記されている。数字の時差情報45は整数の時差であり、記号の時差情報45は整数以外の時差であることを表している。指針22,23,81で表示される内部時刻と、UTCとの時差は、リュウズ50の操作により指針21の指し示す時差情報45で確認することができる。
電子時計10は、ダイヤルリング40に設けられている60分割された目盛の一目盛に一時差を割り当てることで最大60個までの異なる時差に対応した内部時刻を表すことができる。なお、本実施形態では、「UTC」記号の時差情報45は時差の基準である世界協定時を表し、「・」記号の時差情報45は整数以外の時差を表しているが、他の記号を用いて表記をしてもよい。
本実施形態では、ダイヤルリング40の「8」と「9」との数字の間に表記されている「・」記号の時差情報45は、+8.75時間(+8時間45分)の時差を表し、UTC+8.75時間を標準時として使用するタイムゾーンを意味する。タイムゾーンは、約40種類が存在する。本実施形態による電子時計10のダイヤルリング40には、40種類のタイムゾーンを表す時差が時差情報45として表記されている。また、タイムゾーンの表示は60種類以内とすることが好適である。60種類を超えると表示が小さくなり、判別することが困難になる可能性がある。
ダイヤルリング40の周囲に設けられているベゼル32には、ダイヤルリング40に表記されている時差情報45の時差に対応した標準時を使用しているタイムゾーンの代表都市名を表す都市情報35が、時差情報45に併記されている。本実施形態では、都市名を三文字のアルファベットで略したスリーレターコードを使用して都市情報35が表記されている。「LON」はロンドン、「PAR」はパリ、「CAI」はカイロ、「JED」はジッダ、「DXB」はドバイ、「KHI」はカラチ、「DEL」はデリー、「DAC」はダッカ、「BKK」はバンコク、「BJS」北京、「TYO」は東京、「ADL」はアデレード、「SYD」はシドニー、「NOU」はネーメア、「WLG」はウェリントン、「TBU」はヌクアロファ、「CXI」はキリスィマスィ島、「MDY」はミッドウェー島、「HNL」はホノルル、「ANC」はアンカレッジ、「LAX」はロサンゼルス、「DEN」はデンバー、「CHI」はシカゴ、「NYC」はニューヨーク、「CCS」はカラカス、「SCL」はサンティアゴ、「RIO」はリオデジャネイロ、「FEN」はフェルナンド・デ・ノローニャ諸島、「PDL」はアゾレス諸島をそれぞれ表している。例えば、「TYO」のコードは東京を表し、このコードに対応してダイヤルリング40に併記されている時差情報45の数字「9」より、東京はUTC+9時間の標準時を使用していることを容易に判断することができる。また、「CXI」のコードはキリスィマスィ島を表し、このコードに対応してダイヤルリング40に併記されている時差情報45の数字「14」より、キリスィマスィ島はUTC+14時間の標準時を使用していることを容易に判断することができる。なお、本実施形態では、表示スペースの制約と視認性の向上とのため、一部の時差情報45の時差に対応する代表都市名の表記は省略されている。また、代表都市名の表記方法は一例であり、他の方法で表記してもよい。時差情報45と都市情報35との表記をタイムゾーン表示46という。本実施形態では、全世界で使用されているタイムゾーンの数と等しいタイムゾーン表示46が表記されている。なお、上述の都市名の表記は一例であり、都市名は、タイムゾーンの変更に応じて適宜変更されることがある。
<C:電子時計の電気的構成>
次に、電子時計10の電気的構成について説明する。
図7は、電子時計10の電気制御ブロック図である。
図7に示すように、電子時計10は、CPU(中央処理装置)153、RAM(Random Access Memory)154、ROM(Read Only Memory)155を基本構成とする制御部150と、受信部(GPSモジュール)122、入力装置157、駆動機構140の周辺装置とを備えている。これらの各装置は、データバス159を介してデータを送受信する。入力装置157は、図6に示すリュウズ50、Aボタン61、Bボタン62、Cボタン63、Dボタン64である。なお、電子時計10は、電源となる充電可能な2次電池(図示せず)を内蔵している。
受信部122は、アンテナ体110を備え、アンテナ体110を介して受信した衛星信号を処理してGPS時刻情報や位置情報を取得する。アンテナ体110は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星8(図1参照)から送信され、図4に示すカバーガラス33を通過した衛星信号の電波を受信する。
そして、受信部122は、図示を略すが、通常のGPS装置と同様に、GPS衛星8(図1参照)から送信される衛星信号を受信してデジタル信号に変換するRF(Radio Frequency)部と、受信信号の相関判定を実行して航法メッセージを復調するBB部(ベースバンプ部)と、BB部で復調された航法メッセージ(衛星信号)からGPS時刻情報や位置情報(測位情報)を取得して出力する情報取得部とを備えている。つまり、受信部122は、GPS衛星8から送信される衛星信号を受信し、受信結果に基づいてGPS時刻情報と位置情報とを出力する受信部として機能する。
RF部は、バンドパスフィルター、PLL回路、IFフィルター、VCO(Voltage Controlled Oscillator)、ADC(A/D変換器)、ミキサー、LNA(Low Noise Amplifier)、IFアンプ等を備えている。バンドパスフィルターで抜き出された衛星信号は、LNAで増幅された後、ミキサーでVCOの信号とミキシングされ、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)にダウンコンバートされる。ミキサーでミキシングされたIFは、IFアンプ、IFフィルターを通り、ADCでデジタル信号に変換される。
BB部は、GPS衛星8で送信時に使用されたものと同一のC/Aコードからなるローカルコードを生成するローカルコード生成部と、ローカルコードとRF部から出力される受信信号との相関値を算出する相関部とを備える。そして、相関部で算出された相関値が所定の閾値以上であれば、受信した衛星信号に用いられたC/Aコードと、生成したローカルコードとが一致していることになり、衛星信号を捕捉(同期)することができる。このため、受信した衛星信号を、ローカルコードを用いて相関処理することで、航法メッセージを復調することができる。
情報取得部は、BB部で復調した航法メッセージからGPS時刻情報や位置情報を取得する。航法メッセージには、プリアンブルデータ及びHOWワードのTOW(Time of Week、「Zカウント」ともいう)、各サブフレームデータが含まれている。サブフレームデータは、サブフレーム1からサブフレーム5まであり、各サブフレームには、例えば、週番号データや衛星健康状態データを含む衛星補正データ等や、エフェメリス(GPS衛星8毎の詳細な軌道情報)や、アルマナック(全GPS衛星8の概略軌道情報)などのデータが含まれている。したがって、情報取得部は、受信した航法メッセージから所定のデータ部分を抽出することにより、GPS時刻情報や航法情報を取得することができる。
RAM154とROM155とは、電子時計10の記憶部である。
ROM155には、CPU153に実行されるプログラムやタイムゾーン情報等が記憶される。タイムゾーン情報とは、共通の標準時を使用する地域(タイムゾーン)の位置情報(緯度・経度)と、UTCに対する時差と、を管理するデータである。
CPU153は、RAM154を作業領域として使用し、ROM155に記憶されたプログラムを実行することにより、各種の演算、制御及び計時を行う。この計時は、例えば、図示しない発振回路からの基準信号のパルス数を計数することによって行われる。
CPU153は、GPS時刻情報と時刻補正パラメーターとから算出した時刻情報と、GPS時刻情報と軌道情報とから算出した現在地の位置情報(緯度、経度)と、ROM155(記憶部)に記憶されたタイムゾーン情報とに基づいて内部時計を修正する。CPU153は、内部時刻が表示されるように、駆動機構140を駆動する制御を行う。これにより、電子時計10には、指針22,23,81(図6参照)により内部時刻が表示される。
<D:内部構成の詳細>
次に、電子時計10の内部構成について、より詳しく説明する。
図8は、太陽電池135の外観を示す平面図である。図8には、アンテナ体110の輪郭も示されている。以下、矩形の平面形状を有するアンテナ体110が、12時位置に配置されている場合を例示する。
太陽電池135は、ソーラーフィルム135bを有する。太陽電池135は、ソーラーフィルム135bに加えて、太陽電池135を他の部材(例えば地板125、また例えば文字板受けリング126等)に取り付ける際の位置決め部が設けられた案内板を有する。なお、ソーラーフィルム135bに位置決め部が設けられる場合は、案内板を設けなくてもよい。
ソーラーフィルム135bは、基板135eと、ソーラーセル135cとを有する。基板135eは、例えば樹脂のフィルムにより形成されており、ソーラーセル135cは、基板135e上に形成されている。ソーラーセル135cは、半導体部と電極部とを有する。半導体部は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する光発電を行う。電極部は、半導体部を挟んで配置された電極を有する。光が入射する側の電極として、光透過性の電極を用いることができる。
太陽電池135は、略円形の外形を有する。複数個(本例では8個)のソーラーセル135cが、当該円形の周方向に並んで配置され、直列接続されている。アンテナ体110が、平面視において太陽電池135と(少なくともソーラーセル135cと)重ならない領域を有して配置されるように、太陽電池135には、12時位置に矩形状の切欠き部135gが形成されている。切欠き部135gにおいて、基板135e及びソーラーセル135cが切り欠かれている。なお、切欠き部135gの範囲は、太陽電池135が略円形のままである状態、即ち太陽電池135に切欠き部135gが形成されていない状態を想定した仮想外形線135hよりも内側の範囲とする。
ソーラーセル135cの電極部が、平面視でアンテナ体110と重なりを有すると、アンテナ体110が受信すべき衛星信号の電波がシールドされる。アンテナ体110が平面視でソーラーセル135cと重ならない領域を有することで、このようなシールドを抑制することができる。
なお、アンテナ体110が平面視でソーラーセル135cと重ならない領域を設けるために、太陽電池135の外周部が切り欠かれた切欠き部135gを設ける場合を例示しているが、その他例えば、太陽電池135の内部に開口部(貫通部)を設けることによって、アンテナ体110が平面視でソーラーセル135cと重ならない領域を設けてもよい。
なお、平面視においてアンテナ体110の全部がソーラーセル135cと重なりを有さないことが最も好ましいが、アンテナ体110の一部がソーラーセル135cと重なりを有する場合であっても、アンテナ体110の全部がソーラーセル135cと重なりを有する場合と比べて、上述のシールドを抑制することができる。
基板135eの外周部には、案内用タブ135b−1及び案内用タブ135b−2と、導通部135dとが設けられている。案内用タブ135b−1及び案内用タブ135b−2は、太陽電池135を地板125に対して位置決めする際の、位置決め部として用いられる。導通部135dは、太陽電池135を回路基板120と電気的に接続する導通バネの配置部として用いられる。
図9は、太陽電池135、文字板受けリング126、日車130及び日車押さえ131が重なった状態の外観を示す平面図であり、電子時計10の内部構成(文字板11の裏側の構成)を表面側から見た図である。図9には、アンテナ体110の輪郭も示されている。
図9に示すように、文字板受けリング126には、太陽電池フック部126aと、地板受け部126fと、突状部126mとが設けられている。太陽電池フック部126aは、文字板受けリング126に対して太陽電池135を固定するために用いられる。上述の案内板に設けられた係合部(図示せず)が、太陽電池フック部126aに係止される。地板受け部126fには、地板125に設けられた庇125f(図10参照)が嵌め合わされ、文字板受けリング126に対して地板125が固定される。突状部126mは、文字板受けリング126の底面から裏蓋34側に突出しており、文字板受けリング126を外装ケース30に収納した際に、裏蓋34に当たることにより、文字板受けリング126の厚さ方向への移動を規制する。
太陽電池135の切欠き部135gには、日車130及び日車押さえ131の一部が露出している。つまり、切欠き部135gに重なるように配置されるアンテナ体110は、表面側から見て、日車130及び日車押さえ131によって一部が覆われる。
日車押さえ131は、日車130に対して内周側(指針軸25側)に配置されている。日車押さえ131の外周側の端部は、日車130の内周側の端部に対して庇状に乗り上げ、日車130の上下方向の遊びの範囲を規定している。日車押さえ131は、このようにして、日車130を保持する。
図10は、地板125の外観を示す平面図である。図10には、アンテナ体110の輪郭も示されている。
上述のように、アンテナ体110を地板125と同じ高さまで配置して、アンテナ体110の厚みを確保できるように、地板125には、12時位置に矩形状の切欠き部125gが形成されている。
なお、アンテナ体110を地板125と同じ高さまで配置しなくても、十分な受信性能を有するアンテナ体110の厚みが得られる場合は、地板125に切欠き部125gを設けなくてもよい。地板125は、必要に応じて金属で形成されていてもよい。地板125が金属で形成されている場合、切欠き部125gが設けられていることで、上述のようなシールドを抑制することもできる。なお、本例の切欠き部125gは、アンテナ体110の全体が平面視で地板125と重ならないように設けられているが、切欠き部125gは、必要に応じて、アンテナ体110の一部が平面視で地板125と重なるように設けられていてもよい。
地板125には、案内用凸部125aと、文字板高さ決め用凸部125bと、固定用ピン125cと、固定用ピン125cが設けられたフランジ部125dとが設けられている。太陽電池135の案内用タブ135b−1と案内用タブ135b−2とが、案内用凸部125aを挟むように配置されることで、地板125に対して太陽電池135が位置決めされるとともに、周方向への移動が規制される。文字板高さ決め用凸部125b及びフランジ部125dは、文字板11が乗る文字板乗り面を構成する。固定用ピン125cは、ダイヤルリング40の孔部と嵌め合わされ、ダイヤルリング40を固定する。
地板125には、また、貫通孔125eと、庇125fと、庇125fの先端部に設けられた突起125kとが設けられている。貫通孔125eには、太陽電池135と回路基板120とを導通させるための導通バネが配置される。庇125fが、文字板受けリング126の地板受け部126fに嵌め合わされることで、地板125と文字板受けリング126とが係合する。突起125kは、地板125を外装ケース30に収納した際に、ケース31の内周面に当たることにより、地板125の平面方向への移動を規制する。
次に、文字板11の構成について説明する。
図11は、アンテナ体110(切欠き部135g)を通り、図9のAA方向(径方向)に沿った断面を示す部分断面図であり、文字板11を含んだ構成を示している。また、図12は、文字板11を裏面側から見た平面図である。
電子時計10の文字板11は、光透過性を有するため、太陽電池135の切欠き部135gは、文字板11を介して視認されやすい。このため、本実施形態の電子時計10は、文字板11の裏面のうち、切欠き部135gに重なる領域に着色が施されており、切欠き部135gが目立たないようになっている。
図11及び図12に示すように、文字板11は、裏面に着色処理がなされた第1領域11cと、裏面に着色処理がなされていない第2領域11dとを含んで構成されている。なお、これ以降、着色処理によって第1領域11cの裏面に形成された部位のことを、着色部11xとも呼ぶ。
第1領域11c(着色部11x)は、太陽電池135の配置されない切欠き部135gと同様、平面視で略矩形を有している。また、第1領域11cは、切欠き部135gの全域を覆うことができるように、切欠き部135gより広い範囲に配置されており、第1領域11cの周縁部は、太陽電池135と重なっている。つまり、太陽電池135は、文字板11の第2領域11dと第1領域11cの一部とに重なっている。ただし、太陽電池135と第1領域11cの重なる範囲が広くなると、太陽電池135に入射する光量が低減してしまうため、第1領域11cの大きさは、着色処理時や組み立て時の誤差を考慮した量だけ、切欠き部135gよりも広い範囲とすることが望ましい。また、上述したように、太陽電池135が切欠き部135gを有しているため、アンテナ体110は、平面視において太陽電池135と重ならない領域(露出部)を有しているが、アンテナ体110の少なくとも露出部については、平面視で第1領域11cと重なっている。
着色部11xは、切欠き部135gが目立たなくなるように、太陽電池135のソーラーセル135cの色調(濃紫色)と略同一の色調となるように着色されている。ただし、太陽電池135が文字板11に近接して配置されるのに対して、着色部11xは、文字板11に密着しているため、着色部11xの色調を太陽電池135と略同一の色調にしても、文字板11の表面側から見て、第1領域11cが目立ってしまうことも想定される。この場合には、着色部11xの色調や光透過性を事前に調整しておくことで、第1領域11cを目立ちにくくすることが望ましい。つまり、着色部11xの色調は、太陽電池135のソーラーセル135cと略同一の色調に限らず、文字板11の表面側から見て、切欠き部135gが目立ちにくくなる色調であればよい。なお、着色部11xの色は、第1の色に相当する。さらに、着色部11xは、光透過性を有していなくてもよい。第1領域11cの大部分は、切欠き部135gに重なっていることが想定されるため、着色部11xが光透過性を有していない場合でも、電子時計10の駆動に必要な電気エネルギーを確保することができる。以上の構成にすることで、切欠き部135gが、第1領域11cで遮蔽されて目立ちにくくなる。
第1領域11cへの着色、即ち着色部11xの形成は、スクリーン印刷によって行うことができる。このとき、使用するインキはアクリル系やウレタン系のインキが想定される。また、スクリーン印刷を行う場合、着色部11xの厚みは、2〜6マイクロメートル程度である。また、文字板11の裏面の第1領域11cを除く範囲にマスキングを施した状態で塗装を行い、その後でマスキングを剥離させることで着色を行うこともできる。また、着色方法はスクリーン印刷や塗装に限定されず、これら以外の方法であってもよい。同様に、着色料もインキや塗料に限定されず、これら以外の着色料を使用してもよい。さらに、インキは、例えば、上記のアクリル系やウレタン系に限定されず、多様なインキを使用してもよい。また、第2領域11dは、着色処理がなされていない領域である必要はなく、光透過性を有していれば、第1領域11cとは異なる色調で着色がなされていてもよい。
以上述べたように、本実施形態に係る構成によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態によれば、文字板11において、太陽電池135の切欠き部135gと重なる第1領域11cの裏面が着色されているため、切欠き部135gが第1領域11cで遮蔽されて目立ちにくくなる。これにより、切欠き部135gを目立ちにくくするための遮蔽シートを設ける必要がなくなるため、電子時計10の厚みの増加を抑制することが可能となり、電子時計10の薄型化を図ることができる。
なお、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
以下、変形例1に係る構成について説明する。なお、第1実施形態と同一の構成部位については、同一の番号を附し、重複する説明は省略する。
図13及び図14は、変形例1に係る電子時計10において、アンテナ体110を通り、径方向に沿った断面を示す部分断面図である。
図13に示すように、変形例1に係る文字板11は、表面に加飾層11eが形成されている点で第1実施形態と異なっている。加飾層11eは、文字板11の色調を変更するための、光透過性をもつ塗膜層が想定される。また、文字板11の艶感を変えるための塗膜層(例えば、艶消し塗膜層)であってもよい。さらに、文字板11との屈折率の違いを利用した、高反射膜の蒸着層であってもよい。加飾層11eは、上記の塗膜層や蒸着層に限らず、文字板11を加飾するものであればよい。また、加飾方法についても、上記の塗装や蒸着に限定されず、他の方法を用いてもよい。
加飾層11eは、必ずしも文字板11の全面に形成されなくてもよい。例えば、第1小窓70、第2小窓80及び第3小窓90の内側のみに加飾層11eが形成される構成であってもよい。
また、厚さ方向に、複数の層を含んだ構成としてもよい。例えば、文字板11の表面に、下側から順に、着色塗膜層、艶消し塗膜層及び目盛印刷層を含んだ3層構造の加飾層11eとすることも可能である。
また、文字板11に対して平行な方向に、複数の加飾層11eを形成するようにしてもよい。例えば、文字板11の表面において、第1小窓70、第2小窓80及び第3小窓90の内側は、光透過性が高い着色塗膜層とし、これらの小窓の外側は、光透過性の低い着色塗膜層とする構成にすることも可能である。
以上述べたように、本変形例に係る構成によれば、第1実施形態での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
本変形例によれば、文字板11の表面に加飾層11eが形成されているため、文字板11に、デザインに合わせた色調や視覚効果(艶消し効果など)を与えることが可能となり、これによって、電子時計10のデザインの向上を図ることができる。
なお、加飾層11eを形成することで、文字板11の光透過性は低下してしまうが、太陽電池135が電子時計10の駆動に必要な電気エネルギーの生成を維持できる程度の光透過性を有していればよい。また、光透過性の低下により、文字板11の裏側の切欠き部135gを一層目立ちにくくすることができる。
また、図14に示すように、文字板11の裏面に加飾層11fを形成するようにしてもよい。文字板11の裏面に加飾層11fを形成した場合には、加飾層11fを直接視認することはできないが、表面に加飾層11eを形成した場合と同様、文字板11に色調の変化や視覚効果を与えることができる。また、文字板11の表面と裏面の双方に、加飾層11e,11fを形成してもよい。
(変形例2)
以下、変形例2に係る構成について説明する。なお、第1実施形態と同一の構成部位については、同一の番号を附し、重複する説明は省略する。
図15及び図16は、変形例2に係る電子時計10において、アンテナ体110を通り、径方向に沿った断面を示す部分断面図である。
図15に示すように、変形例2に係る文字板11は、表面に凹凸パターン11gが形成されている点で第1実施形態と異なっている。凹凸パターン11gとしては、畳目模様、ストライブ模様、文字板11の中心から広がる渦目模様や放射模様などが想定される。また、凹凸パターン11gは上記の模様に限らず、上記以外の模様であってもよい。また、凹凸パターン11gは、文字板11が樹脂製の場合、所定の模様が加工されている金型で成形を行うことで、文字板11に形成される。なお、凹凸パターン11gの形成方法は上記に限らず、多様な方法を使用することができる。例えば、平面な文字板11に、回転した刷毛を文字板中心から当てることにより、文字板11の中心から広がる放射状の凹凸パターン11gを形成してもよい。
凹凸パターン11gは、必ずしも文字板11全面に形成されなくてもよい。例えば、第1小窓70、第2小窓80及び第3小窓90の内側のみに凹凸パターン11gが形成される構成であってもよい。
また、厚さ方向に、複数の凹凸パターン11gを重畳させる構成としてもよい。例えば、文字板11の表面に、放射模様を形成し、放射模様の表面に梨地模様を形成することも可能である。
また、文字板11に対して平行な方向に、複数の凹凸パターン11gを形成するようにしてもよい。例えば、文字板11の表面において、第1小窓70、第2小窓80及び第3小窓90の内側には、それぞれの中心から広がる渦目模様を形成し、これらの小窓の外側には、文字板11の中心から広がる放射模様を形成することも可能である。
以上述べたように、本変形例に係る構成によれば、第1実施形態での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
本変形例によれば、文字板11の表面に凹凸パターン11gが形成されているため、文字板11に、デザインに合わせた立体感や光沢感を与えることが可能となり、これによって、電子時計10のデザインの向上を図ることができる。
また、凹凸パターン11gを形成することで、文字板11に光反射効果と光屈折効果を与えることができ、文字板11の裏側の切欠き部135gを目立ちにくくすることができる。
なお、図16に示すように、文字板11の裏面に凹凸パターン11hを形成するようにしてもよい。文字板11の裏面に凹凸パターン11hを形成した場合には、凹凸パターン11hを直接視認することはできないが、表面に凹凸パターン11gを形成した場合と同様、文字板11に立体感や光沢感を与えることができる。また、文字板11の表面と裏面の双方に、凹凸パターン11g,11hを形成してもよい。
特に、文字板11の裏面に、凹凸パターン11hとしてのV字溝を、文字板11の中心から広がるように渦目状に形成することで、プリズム効果により、文字板11での光反射量を増大させることができ、文字板11の中心から放射状に広がる金属調の光沢感を付与することができる。これによって、切欠き部135gを目立ちにくくすることができる。このとき、プリズム効果は、文字板11と空気層の屈折率の違いと、光の入射角をV字溝によって変更することとを利用し、光の入射光に対する、全反射光の割合を増加させることを利用している。
また、凹凸パターン11g,11hと加飾層11e,11fを複数組み合わせた構成にしてもよい。複数の組み合わせ構成とすることで、凹凸パターン11g,11hと加飾層11e,11fの個別では表現できなかった色調の変化や視覚効果、立体感や光沢感を文字板11に与えることができ、さらに文字板11のデザインの向上を図ることができる。
(変形例3)
以下、変形例3に係る構成について説明する。なお、第1実施形態と同一の構成部位については、同一の番号を附し、重複する説明は省略する。
図17は、変形例3に係る文字板11を裏面側から見た平面図である。また、図17は、変形例3に係る太陽電池135の外観を示す平面図である。
図17に示すように、変形例3に係る文字板11の第1領域11c(着色部11x)は、文字板11の中心から放射状に広がる扇形状である点で第1実施形態と異なっている。文字板11のデザインは、中心から放射状に広がるような模様や視覚効果を有することが多いため、着色部11xが扇形状である場合には、文字板11の表面側から着色部11xが視認されたとしても、文字板11のデザインに盛り込むことができる。
また、図18に示すように、太陽電池135の切欠き部135gについても、文字板11の中心から放射状に広がる扇形状としてもよい。この構成とすることで、第1領域11cが比較的高い光透過性を有していて、太陽電池135の切欠き部135gが視認されたとしても、同様に文字板11のデザインに盛り込むことができる。
以上述べたように、本変形例に係る構成によれば、第1実施形態での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
本変形例によれば、着色部11xが扇形状であるため、文字板11の表面側から着色部11xが視認されても、電子時計10のデザイン性の低下を抑制することができる。
また、切欠き部135gの形状も扇形状である場合には、第1領域11cが比較的高い光透過性を有していて、太陽電池135の切欠き部135gが視認されても、電子時計10のデザイン性の低下を抑制することができる。
<第2実施形態>
次に、図19及び図20を参照して、第2実施形態について説明する。
図19は、第2実施形態に係る電子時計10において、日車130及び日車押さえ131を表面側から見た平面図であり、図19には、アンテナ体110及び太陽電池135の輪郭も示されている。図20は、第2実施形態に係る電子時計10において、アンテナ体110を通り、径方向に沿った断面を示す部分断面図である。
図19及び図20に示すように、本実施形態では、日車130を押さえる日車押さえ131の形状が第1実施形態とは異なっている。本実施形態の日車押さえ131は、平面視で略円形状の基体部131aと、基体部131aの外周よりも外側に張り出した張り出し部131gを有する。張り出し部131gは、平面視において日車130と交差して、その先端が文字板受けリング126の近傍に達するほどに張り出している。
日車押さえ131の張り出し部131gは、平面視において、文字板11の第1領域11cと重なるように設けられている。具体的には、張り出し部131gは、第1領域11cから平面視ではみ出さないように第1領域11cの内側に配置されるとともに、アンテナ体110が配置される太陽電池135の切欠き部135gの全域を覆うような形状に形成されている。このように、本実施形態の電子時計10は、日車押さえ131が、切欠き部135gを覆う張り出し部131gを有しているため、文字板11の第1領域11cが比較的高い光透過性を有していても、太陽電池135の切欠き部135gが視認されてしまうことを抑制できるとともに、平面視で切欠き部135gに重なるように配置されるアンテナ体110や日車130等が視認されることも抑制することができる。また、日車130及び日車押さえ131は、電子時計10に一般的に使用される部品であり、日車押さえ131が張り出し部131gを有していても、日車130及び日車押さえ131を有する他の電子時計10に比べて、厚みが増加してしまうことはない。
以上述べたように、本実施形態に係る構成によれば、第1実施形態での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
本実施形態によれば、太陽電池135の切欠き部135gを日車押さえ131が覆うように構成されるため、第1領域11cが比較的高い光透過性を有していても、切欠き部135gを目立ちにくくすることができる。
また、第1実施形態の変形例1、2及び3を本実施形態に適用することができ、これによって、本実施形態の効果に加えて、変形例1、2及び3の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、電子時計10が日車130を有しており、この日車130を押さえる部材(日車押さえ131)によって切欠き部135gを覆う構成を示したが、この構成に限定されない。例えば、曜日が表記されたリング状の平板(曜車)や、都市名が表記されたリング状の平板等が電子時計10に備わる場合には、これらの平板を押さえる部材によって切欠き部135gを覆う構成としてもよい。
<第3実施形態>
次に、図21を参照して、第3実施形態について説明する。本実施形態の電子時計10は、文字板11の裏面に着色を行う代わりに、着色された部材を文字板11の裏面に文字板11に一体化して配置させる点で第1実施形態と異なっている。
図21は、第3実施形態に係る電子時計10において、アンテナ体110を通り、径方向に沿った断面を示す部分断面図である。
図21に示すように、本実施形態の文字板11は、着色された部材である第1部材11yが裏面に配置された第1領域11iと、裏面に第1部材11yが配置されていない第2領域11jとを含んで構成されている。なお、第2領域11jの裏面には、光透過性を有し、第1部材11yとは異なる色調の部材が配置されていてもよい。
第1領域11i(第1部材11y)は、太陽電池135の配置されない切欠き部135gと同様、平面視で略矩形の形状を有している。また、第1領域11i(第1部材11y)は、切欠き部135gの全域を覆うことができるように、切欠き部135gより広い範囲に配置されており、第1領域11iの周縁部は、太陽電池135と重なっている。つまり、太陽電池135は、文字板11の第2領域11jと第1領域11iの一部とに重なっている。ただし、太陽電池135と重なる範囲が広くなると、太陽電池135に入射する光量が低減してしまうため、第1領域11iの大きさは、第1部材11yの配置時や組み立て時の誤差を考慮した量だけ、切欠き部135gよりも広い範囲とすることが望ましい。また、上述したように、太陽電池135が切欠き部135gを有しているため、アンテナ体110は、平面視において太陽電池135と重ならない領域(露出部)を有しているが、アンテナ体110の少なくとも露出部については、平面視で第1領域11iと重なっている。
第1領域11iは、断面視において、第1部材11yを配置した分だけ、第2領域11jよりも下側に突き出た構成となっているが、この構成に限定されない。例えば、第1領域11iが第2領域11jよりも薄くなるような加工を文字板11の裏面に施した後で第1部材11yを配置することにより、第1領域11iが第2領域11jよりも下側に突き出ない構成としてもよい。つまり、第1領域11iは切欠き部135gより広い領域であれば、厚み方向に、任意の厚みを持つ構成とすることができる。
第1部材11yは、切欠き部135gが目立たなくなるように、太陽電池135のソーラーセル135cの色調(濃紫色)と略同一の色調となるように着色されている。ただし、太陽電池135が文字板11に近接して配置されるのに対して、第1部材11yは、文字板11に密着するように配置されるため、第1部材11yの色調を太陽電池135と略同一の色調にしても、文字板11の表面側から見て、第1領域11iが目立ってしまうことも想定される。この場合には、第1部材11yの色調や光透過性を事前に調整しておくことで、第1領域11iを目立ちにくくすることが望ましい。つまり、第1部材11yの色調は、太陽電池135のソーラーセル135cと略同一の色調に限らず、文字板11の表面側から見て、切欠き部135gが目立ちにくくなる色調であればよい。なお、第1部材11yの色は、第1の色に相当する。また、第1部材11yは光透過性を有していなくてもよい。第1領域11iの大部分は切欠き部135gに重なっていることが想定されるため、第1部材11yが光透過性を有していない場合でも、電子時計10の駆動に必要な電気エネルギーを確保することができる。以上の構成にすることで、切欠き部135gが、第1領域11iで遮蔽されて目立ちにくくなる。
本実施形態のように、文字板11の裏面に第1部材11yを文字板11に一体化して配置させる構成は、文字板11が樹脂製の場合、文字板11の一般的な成形工程を、2色成形の工程に変更することによって達成される。また、2色成形以外の方法で形成することも可能である。例えば、インサート成形であってもよい。
以上述べたように、本実施形態に係る構成によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、文字板11の形成を2色成形等によって行う場合には、文字板11の裏面に着色を行う場合に比べて、工程数を大きく増やす必要がなく、既存の工程の変更により、文字板11を形成できるため、製造コストを抑えることができる。
また、第1実施形態の変形例1、2及び3を本実施形態に適用することができ、これによって、本実施形態の効果に加えて、変形例1、2及び3の効果を得ることができる。
8…GPS衛星、10…電子時計、11…文字板、11c,11i…第1領域、11d,11j…第2領域、11e,11f…加飾層、11g,11h…凹凸パターン、11x…着色部、11y…第1部材、12…突起部、13…中心穴、15…日小窓、21,22,23…指針、25…指針軸、30…外装ケース、31…ケース、32…ベゼル、33…カバーガラス、34…裏蓋、35…都市情報、40…ダイヤルリング、45…時差情報、46…タイムゾーン表示、50…リュウズ、61…Aボタン、62…Bボタン、63…Cボタン、64…Dボタン、70…第1小窓、80…第2小窓、90…第3小窓、71,81,91…指針、92,93…記号、110…アンテナ体、120…回路基板、122…受信部、125…地板、125a…案内用凸部、125b…文字板高さ決め用凸部、125c…固定用ピン、125d…フランジ部、125e…貫通孔、125f…庇、125g…切欠き部、125k…突起、126…文字板受けリング、126a…太陽電池フック部、126f…地板受け部、126m…突状部、130…日車、131…日車押さえ、131a…基体部、131g…張り出し部、135…太陽電池、135b…ソーラーフィルム、135b−1,135b−2…案内用タブ、135c…ソーラーセル、135d…導通部、135e…基板、135g…切欠き部、135h…仮想外形線、140…駆動機構、150…制御部、153…CPU、154…RAM、155…ROM、157…入力装置、159…データバス。

Claims (6)

  1. 光透過性を有し、裏面が第1の色で着色された第1領域と、前記裏面が前記第1の色で着色されていない第2領域と、を有する文字板と、
    前記文字板の前記裏面側に配置され、平面視において、前記第1領域の一部と、前記第2領域と、に重なるように配置される太陽電池と、
    前記文字板の前記裏面側に配置され、平面視において、前記第1領域であって且つ前記太陽電池と重ならない領域に、少なくとも一部が重なるように配置されるアンテナ体と、
    を有することを特徴とする電子時計。
  2. 前記文字板の表面及び前記裏面の少なくとも一方は、光透過性を有する加飾層で覆われていることを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
  3. 前記文字板の表面及び前記裏面の少なくとも一方には、凹凸パターンが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子時計。
  4. 断面視において、前記太陽電池と、前記アンテナ体との間に配置され、日車を押える機能を有する日車押さえを有し、
    前記日車押さえは、前記第1領域であって且つ前記太陽電池と重ならない領域を覆うように構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子時計。
  5. 前記第1領域は、前記文字板の中心から放射状に広がる扇形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子時計。
  6. 光透過性を有し、第1の色の第1部材が裏面に配置された第1領域と、前記裏面に前記第1部材が配置されていない第2領域と、を有する文字板と、
    前記文字板の前記裏面側に配置され、平面視において、前記第1領域の一部と、前記第2領域と、に重なるように配置される太陽電池と、
    前記文字板の前記裏面側に配置され、平面視において、前記第1領域であって且つ前記太陽電池と重ならない領域に、少なくとも一部が重なるように配置されるアンテナ体と、
    を有することを特徴とする電子時計。
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