JP4873040B2 - アナログ式電子時計 - Google Patents

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Description

この発明は、指針を駆動して時刻を表示するとともに標準電波の受信機能を有するアナログ式電子時計に関する。
アナログ表示部を有した電波時計では、指針を回転させるモータの駆動時に標準電波の受信信号に運針ノイズが混入してしまうことがある。特に、標準電波の電波強度が弱いときには大きな運針ノイズが現れる。
そこで、従来のアナログ表示部を有した電波時計では、標準電波の受信時に指針の駆動を停止させたり、或いは、標準電波の受信開始時に電波受信に悪影響を与えないタイミングに指針の駆動タイミングをずらしたりする制御を行っていた。また、特許文献1には、電波信号中の秒信号を検出するときに、モータの駆動タイミングを非1秒周期に分散させる技術が開示されている。
特許第3576079号公報
一般に、標準電波を受信してタイムコードを取得するには比較的長い時間がかかる。そのため、上記の電波時計のように、電波受信中に運針を停止したのでは、その間にユーザが時刻の分桁や秒桁の値を確認することができないという課題が生じる。
また、電波受信に悪影響を与えないように指針の駆動タイミングをずらす制御を行うものでは、電波受信の開始時に運針タイミングが頻繁にずれてユーザに違和感を与えるといった課題や、標準電波の電波強度が弱いときに正確なタイムコードの判別を行えないという課題があった。
この発明の目的は、運針処理を停止させたり運針タイミングを頻繁に変化させたりすることなく、正確なタイムコードの受信を行うことのできるアナログ式電子時計を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、
時刻を表示する複数の指針と、
前記指針を電気的に駆動する駆動手段と、
タイムコード信号が含まれる電波を受信して復調する受信手段と、
前記受信手段から前記タイムコード信号を入力するとともに当該タイムコート信号の立ち上り入力による割込機能と立ち下がり入力による割込機能とを有する制御手段と、
前記タイムコード信号の立ち上りタイミングを検出する第1タイミング検出手段と、
この第1タイミング検出手段の検出の後に前記タイムコード信号の立ち下がりタイミングを検出する第2タイミング検出手段と、
前記第1タイミング検出手段の検出タイミングから前記第2タイミング検出手段の検出タイミングまでの時間幅と予め定められた第1時間幅とを比較する比較手段と、
前記比較手段により前記時間幅が前記第1時間幅を超えていると判別したときの前記第2タイミング検出手段の検出タイミングを秒同期点の候補とし、当該候補に基づいて前記タイムコード信号の秒同期点を決定する秒同期決定手段と、
前記駆動手段による運針処理期間に前記タイムコード信号の立ち下がり入力の割り込みの発生を禁止する割込禁止手段と、
を備え、
前記第1タイミング検出手段は、前記制御手段の前記立ち上り入力の割込機能によって前記タイムコード信号の立ち上りタイミングの検出を行う構成であり、
前記第2タイミング検出手段は、前記制御手段の前記立ち下がり入力の割込機能によって前記タイムコード信号の立ち下がりタイミングの検出を行う構成であることを特徴とするアナログ式電子時計である。
本発明に従うと、運針処理を停止させたり運針タイミングを頻繁に変化させたりすることなく、タイムコード信号から正確に時刻情報を取得できるという効果がある。
本発明の実施形態のアナログ式電子時計の全体構成を示すブロック図である。 標準電波のパルス信号と受信回路から出力されるTCO信号を示した波形図である。 制御回路により実行される標準電波の受信処理の制御手順を示すフローチャートである。 秒同期点検出処理の処理内容を説明するためのタイムチャートで、(a)は理想的なTCO信号、(b)はSEC信号、(c)は運針パルス、(d)は実際のTCO信号を表わしている。 秒同期点の直前に運針ノイズが混入した場合の処理内容を説明するタイムチャートである。 秒同期点に運針ノイズが重なった場合の秒同期点検出処理の処理内容を説明するタイムチャートである。 秒同期点に運針ノイズが重なった場合の秒同期点検出処理の処理内容の変形例を説明するタイムチャートである。 図3のステップS1で実行される秒同期点検出処理の制御手順を示すフローチャートである。 SEC信号の入力により実行されるSEC割込み処理のフローチャートである。 SEC信号の終了時に実行されるSEC割込み終了処理のフローチャートである。 分同期点検出処理においてSEC信号が秒同期点から360ms以上後ろにあるときのP信号の判別方法を説明するタイムチャートである。 分同期点検出処理においてSEC信号が秒同期点から360msの時点より手前にあるときのP信号の判別方法を説明するタイムチャートである。 図3のステップS2で実行される分同期点検出処理の制御手順を示すフローチャートである。 本実施形態の秒同期点検出処理を応用できる世界の標準電波のパルス波形を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態のアナログ式電子時計の全体構成を示すブロック図である。
この実施形態のアナログ式電子時計1は、複数の指針2〜4を文字板上で回転させて時刻を表示するもので、秒針2、分針3、時針4と、複数の歯車からなりモータの運動を伝達して指針2〜4を回転させる輪列機構11と、時針4と分針3を回転させる駆動手段としてのステッピングモータ41と、秒針2を毎秒1ステップずつ回転させる駆動手段としてのステッピングモータ42と、時計の全体的な制御を行う制御手段としての制御回路45と、制御回路45が実行する制御プログラムや制御データを格納したROM(Read Only Memory)46と、制御回路45に作業用のメモリ空間を提供するRAM(Random Access Memory)47と、アンテナAN1を介してタイムコード信号を含んだ標準電波を受信してTCO(タイムコード出力)信号を再生する受信手段としての受信回路52と、計時用に一定周波数の信号を生成する発振回路48および分周回路49と、一定周波数の信号をカウントして時刻を計数する計時回路50と、外部から操作指令を入力する操作部53等を備えている。
図2には、受信回路52に受信される標準電波のパルス信号(a)と受信回路52から出力されるTCO信号(b)とを表わした波形図を示す。
受信回路52により受信される標準電波は、所定のフォーマットで配列されたタイムコードによって搬送波を例えば振幅変調してなる電波信号である。タイムコードは、パルス幅やパルスパターンの異なる複数種類のパルス信号が1フレーム中に複数配されてなるもので、図2(a)に示すように、例えば、500msのハイレベルパルスからなる1信号と、800msのハイレベルパルスからなる0信号と、200msのハイレベルパルスからなるP信号とが所定フォーマットに従って配列されてなる。0信号はデータ値「0」、1信号はデータ値「1」を示すもの、P信号はタイムコードのフレーム位置を表わすポジションマーカである。この実施形態においては、フレーム開始点を表わすM信号(マーカパルス)もP信号と呼ぶ。パルス信号は1秒間に1つ配置され、連続する60個のパルス信号によって1フレームのタイムコードが構成される。日本の標準電波においては、各パルス信号の立ち上りタイミングによって秒同期点(毎秒のコンマゼロ秒点)が表わされ、1フレームの開始点により分同期点(毎分のゼロ秒点)が表わされる。P信号はタイムコードの1フレームの始端に配置されるとともに、1フレームを6分割した各サブフレームの終端にそれぞれ配置される。従って、P信号が2つ連続したら後続のP信号の始点が分同期点となる。
受信回路52は、上記のような標準電波を検波して、図2(a)パルス信号の振幅レベルが高いときをローレベルに、振幅レベルが低いときをハイレベルにした、アクティブローのTCO(タイムコード出力)信号を再生出力するようになっている。
計時回路50は、分周回路49からの周期信号をカウントして日時の計数を行うものである。計時回路50からは1秒周期でSEC信号が制御回路45に出力されるようになっている。また、計時回路50の計時データは制御回路45により読み出されたり、制御回路45によって書き換えられたり可能になっている。
制御回路45は、通常時、計時回路50からのSEC信号に同期させて秒針2用のステッピングモータ42をステップ駆動させて秒針2を回転させる。また、複数回のSEC信号が入力されるごとに時分用のステッピングモータ41をステップ駆動させて分針3と時針4とを回転させる。このような指針2〜4の駆動制御によって時刻が表示されるようになっている。
また、制御回路45は、操作部53からの所定の操作入力があったとき、或いは、計時回路50の計時データが所定時刻を示す値になった場合に、ROM46中の受信処理プログラムを実行して、標準電波の受信処理と計時回路50の時刻の修正処理とを行うようになっている。
また、制御回路45は、計時回路50からのSEC信号の入力による割込機能、TCO信号の立ち上り入力による割込機能、TCO信号の立ち下がり入力による割込機能、内部カウンタによる秒同期点の計時カウントによる割込機能を、それぞれ備えている。
[受信処理]
次に、制御回路45により実行される標準電波の受信処理について説明する。
図3は、制御回路により実行される標準電波の受信処理の制御手順を示すフローチャートである。
受信処理が開始されると、先ず、制御回路45は受信回路52のTCO信号から秒同期点(毎秒のコンマゼロ秒点)を検出する処理を行い(ステップS1)、続いて、TCO信号から分同期点(毎分のゼロ秒点)を検出する処理を行う(ステップS2)。秒同期点検出処理で正常に秒同期点が検出されずにエラー終了となったときには、ステップS1の秒同期点の検出処理からやり直す。上記の秒同期点検出処理と分同期点検出処理を実行する制御回路によって秒同期決定手段と分同期決定手段が構成される。
この実施形態では、上記の秒同期点検出処理と分同期点検出処理の間、秒針2の毎秒のステップ駆動を停止することはせず、また、秒針2のステップ駆動を頻繁に変更するような制御も行わないようになっている。秒同期点検出処理と分同期点検出処理については後に詳述する。
秒同期点と分同期点が検出されたら、次いで、制御回路45はTCO信号からタイムコードの1フレーム分の符号の読み込みとパリティチェックとを行う(ステップS3)。タイムコードにはパリティビットが付加されているので、読み込んだ符号が間違っていないかチェックすることができる。
1フレームのタイムコードを読み込んでパリティチェックを行ったら、次に、このタイムコードを判読して時刻情報を得る。そして、計時回路50に計時されている時刻(ベーシックタイム時刻)と比較する(ステップS4)。そして、この比較結果が一致であれば、ステップS9の時刻更新処理にジャンプするが、不一致であればステップS5に移行する。
ステップS5に移行した場合には、再び、TCO信号からタイムコードの1フレーム分の符号の読み込みとパリティチェックを行い(ステップS5)、前回読み込んだタイムコードとフレーム比較を行って1分加算された時刻情報になっているか判定する(ステップS6)。そして、このような処理を2回繰り返す(ステップS7,S8)。そして、全て正常であればステップS9の時刻更新処理に移行する。
なお、上記ステップS3,S5,S7のパリティチェックでタイムコードに誤りが検出された場合や、ステップS6,S8のフレーム比較で異常が検出された場合には、ステップS1に戻って最初から処理をやり直す。
タイムコードの符号の読み込みが正常に行われてステップS9に移行したら、タイムコードの時刻情報に基づいて計時回路50の計時データを修正する。例えば、日付や時分の値を修正し、さらに、SEC信号の発生タイミングをステップS1で検出された秒同期点に一致される修正を行う。そして、この受信処理を終了する。
[秒同期点検出処理]
次に、受信処理(図3)のステップS1で実行される秒同期点検出処理について説明する。
図4には、秒同期点検出処理の処理内容を説明するタイムチャートを示す。図4(a)は理想的なTCO信号、(b)はSEC信号、(c)は運針パルス、(d)はTCO信号を表わしている。
秒同期点検出処理においては、制御回路45は、本来のTCO信号の立ち下がりタイミングを秒同期点t0として検出する。しかしながら、図4(d)に示すように、実際のTCO信号には、外来ノイズによって瞬間的なノイズn1が混入したり、1秒ごとの運針処理によって比較的大きな運針ノイズn2が混入したりする。この運針ノイズn2は、計時回路50から出力されるSEC信号に基づいて制御回路45がステッピングモータ41,42に運針パルスを出力して、ステッピングモータ41,42が回転し、安定的に停止するまでの運針処理期間に発生する。
さらに、この運針ノイズn2は、TCO信号のローレベル期間に混入するだけでなく、標準電波の電界強度が比較的弱いときにはTCO信号のハイレベル区間に混入する可能性もある。ローレベル区間に混入される運針ノイズn2は、ステッピングモータ41,42のパワーや、ステッピングモータ41,42とアンテナAN1との距離、標準電波の電界強度等に応じて大きさによって変わるが、最大で例えば80ms程度になる。
そこで、この実施形態の秒同期点検出処理においては、制御回路45の制御処理によって、瞬間的なノイズn1、運針ノイズn2、本来のTCO信号のハイレベルパルス、これらのパルスをパルス長により区別することで、ノイズn1,n2の影響を排除して、秒同期点t0の検出を行うようになっている。
先ず、図4の第2区間SEG2と第3区間SEG3に示すように、TCO信号のローレベル区間に運針ノイズn2が混入する場合の処理動作について説明する。この場合、制御回路45はTCO信号のハイレベルパルスのパルス幅を計測して、このパルスが瞬間的なノイズn1なのか、運針ノイズn2なのか、あるいは本来のTCO信号のパルスなのかを識別する。具体的には、制御回路45は、パルス検出の開始時にTCO信号の立ち上り入力の割り込みをセットして割込み待ちの状態となる。そして、立ち上り入力の割り込みがあったら、続いて、このハイレベルパルスが、瞬間的なノイズn1のパルス幅(例えば10ms)を超えるか確認する。これにより瞬間的なノイズn1を判別する。
次に、瞬間的なノイズn1のパルス幅を超えていれば、内部カウンタにより時間B(図4(d)参照)の測定を開始するとともに、TCO信号の立ち下がり入力の割り込みをセットして割込み待ちの状態となる。この状態で、TCO信号の立ち下がり入力の割り込みがあったら、内部カウンタを停止して時間Bを測定する。ここで測定された時間Bにより、TCO信号のハイレベルパルスのパルス幅が表わされる。なお、時間Bの測定開始はTCO信号の立ち上り入力から10ms遅れているが、この10msは無視できるレベルのものであり、また、この10msの遅れは常に生じるものなので、時間Bに遅れ分の10msを加算してパルス幅として扱うようにすることもできる。
制御回路45は、TCO信号のパルス幅を時間Bにより測定したら、この時間Bの値を、想定される運針ノイズn2の最大パルス幅(例えば80ms)と、本来のTCO信号の最小のハイレベルパルス幅(例えば0信号の200ms)とを判別する第1時間幅としてのパルス幅閾値(例えば125ms)と比較する。そして、このパルス幅閾値以下であれば運針ノイズn2であると判別し、パルス幅閾値以上であれば本来のTCO信号のハイレベルパルスであると判別する。
そして、本来のTCO信号のハイレベルパルスであると判別したら、その立ち下がりのタイミングを秒同期点t0の候補として、例えば、3回同様に秒同期点t0の候補を取得して、これらの間隔がほぼ1秒間隔(例えば1秒±50ms)となっていれば、これを秒同期点t0として決定する。
次に、図4の第1区間SEG1に示すように、運針ノイズn2がTCO信号のハイレベル区間に混入した場合の処理動作について説明する。制御回路45では、SEC信号の入力に基づいて運針処理を行っているので、運針ノイズの混入タイミングはある程度予測できる。そこで、制御回路45では、ハイレベル区間に混入する運針ノイズn2が無視されるように運針処理期間においてTCO信号の少なくとも立ち下がり入力の割り込みを禁止する。この実施形態では、SEC信号のパルス幅と運針処理期間とがほぼ同一であるのでSEC信号がハイレベル期間にTCO信号の立ち下がり入力の割り込みを禁止している。
また、ハイレベル区間に混入する運針ノイズn2は、そのローレベルパルス幅が比較的に小さくなるので、SEC信号による割込禁止の期間Hに運針ノイズn2が収まることとなる。
このような割込禁止の処理を行うことで、制御回路45がTCO信号の立ち下がり入力の割り込みを待機している状態で、割込禁止の期間HにTCO信号の立ち下がりがあっても、割込禁止の期間Hを抜けた際にTCO信号がハイレベルになっていれば、TCO信号の立ち下がり入力の割り込みは発生しない。一方、割込禁止の期間Hを抜けた際にTCO信号がローレベルになっていれば、この抜けたタイミングでTCO信号の立ち下がり入力の割り込みが発生する。
このような割込禁止の処理により、図4の第1区間SEG1に示すように、TCO信号のハイレベル区間に運針ノイズn2が混入した場合には、この運針ノイズn2が時間Bの測定に影響を与えずに本来のTCO信号のハイレベルパルスのパルス幅が時間Bにより測定できる。そして、この時間Bの測定値によって、本来のTCO信号のハイレベルパルスが判別され、その立ち下がりのタイミングが秒同期点t0の候補として取得される。
図5と図6には、秒同期点検出処理において秒同期点の近傍に運針ノイズn2が混入した場合の処理内容を説明するタイムチャートを示す。図5と図6の(a)はSEC信号、(b)は運針パルス、(c)はTCO信号、(d)は確定された秒同期点、(e)は理想的なTCO信号を表わしている。
上述したTCO信号のハイレベル区間に運針ノイズn2が混入される場合の処理は、図5に示すように、運針ノイズn2がTCO信号(図5(e))のハイレベルパルスの終端直前に混入した場合にも同様に作用する。すなわち、制御回路45では、TCO信号の立ち上り入力の割り込みが発生して時間Bの測定が開始された後、TCO信号の立ち下がり入力の割込み待ちの状態となるが、運針ノイズn2の混入時にSEC信号による割込禁止の処理によって、運針ノイズn2の立ち下がりによって割り込みは発生しない。さらに、割込禁止の期間Hを抜けたときにはTCO信号はハイレベルになっているので、期間Hを抜けたタイミングでも割り込みは発生しない。
従って、TCO信号の立ち上り割り込みで開始された時間Bの測定が、運針ノイズn2の立ち下がりに影響されることなく、本来のTCO信号の立ち下がり入力の割り込み発生まで継続されて、時間Bの測定値はパルス幅閾値(125ms)を超えることとなる。それにより、この立ち下がりのタイミングを秒同期点t0の候補として取得することができる。
一方、図6に示すように、SEC信号による運針処理期間が本来の秒同期点t00と重なった場合には、次のように作用する。この場合、運針ノイズによって本来のTCO信号の終端波形が崩れて立ち下がりエッジが前方にずれる。しかしながら、SEC信号により割込禁止の期間Hが設定されているので、TCO信号の立ち下がり入力の割り込みは、禁止期間Hを抜けたタイミングとなる。従って、TCO信号の立ち上り入力の割り込みにより開始された時間Bの測定は、割込禁止期間Hを抜けるまで継続されることとなる。これにより、時間Bの測定値はパルス幅閾値(125ms)を超えることとなって、本来のTCO信号のハイレベルパルスが識別されることとなる。
しかしながら、上記の割込禁止によって割込みの発生タイミングが遅れるので、制御回路45により検出された秒同期点t0は、本来の秒同期点t00より僅かに遅れたタイミングとなる。しかしながら、割込禁止となる運針処理の期間Hは数10msなどさほど長くないので、この秒同期点t0の大きさは無視できるレベルのものとなる。日本の標準電波は最小パルスでも200msなどパルス幅は長いので、上記の秒同期点t0の遅れは許容誤差とすることができる。
図7には、秒同期点検出処理において秒同期点に運針ノイズが重なった場合の処理内容の変形例を説明するタイムチャートを示す。同図(a)はSEC信号、(b)は運針パルス、(c)はTCO信号、(d)は確定された秒同期点、(e)は理想的なTCO信号を表わしている。
なお、図7に示すように、割込禁止の期間Hを抜けたタイミングでTCO信号の立ち下がり入力の割り込みが発生して、時間Bの測定値がパルス幅閾値(125ms)を超えていた場合、秒同期点の候補として、この立ち下がり入力の割込タイミングより所定時間手前に補正した時点t01を適用するようにすることもできる。このような構成とすることで、本来の秒同期点t00に運針処理期間が重なった場合に、検出される秒同期点t01の誤差を小さくすることができる。
また、図7の補正処理を含んだ秒同期点の検出方法は、図3の標準電波の受信処理やステップS1の秒同期点検出処理で、複数回エラーが発生した場合に実行するようにしてもよい。あるいは、このように本来の秒同期点t0に運針処理期間が重なるといった事態の発生確率は低いため、複数回エラーが発生した場合には、運針タイミングを0.5秒ずらすなどして、再度、秒同期点検出処理を行うようにしても良い。
次に、上記の秒同期点検出処理の制御手順について説明する。
図8には、制御回路45により実行される秒同期点検出処理のフローチャートを示す。
秒同期点検出処理に移行すると、制御回路45は、先ず、初期化処理(ステップS11)の後に、受信回路52を作動させて電波受信を開始させる(ステップS12)。そして、TCO信号の立ち上り入力の割込み待ちの状態にする(ステップS13:第1割込制御手段、第1タイミング検出手段)。この状態で、TCO信号の立ち上り入力があって割り込みが発生したら、次に移行して、割込み回数をカウントアップする(ステップS14)。この割込み回数のカウントは、ノイズ数が過大になった場合を判別するためのものである。
続いて、制御回路45は、時間Aの測定を開始するとともにTCO信号を監視してハイレベルパルスの期間が瞬間的なノイズを識別するノイズ閾値(10ms)以上となるか判別する(ステップS15:ノイズ判別手段)。そして、否であれば、この立ち上り割り込みは、瞬間的なノイズによるものと判断できるので、NO側に分岐して、一旦、割込み回数のカウント値が過大値になったか判別し(ステップS16)、過大値になっていなければ、ステップS13に戻る。一方、過大値になっていれば、ノイズ過大と判断して、例えば一定期間を経過した後に最初のステップS11からやり直す。
一方、ステップS15の判別処理で時間Aの測定値がノイズ閾値(10ms)を超えた場合には、瞬間的なノイズでないと判断できるので、先ず、パルス幅を測定するために時間Bの測定を開始する(ステップS17:計時手段)。さらに、パルスの立ち下がりを検出するためにTCO信号の立ち下がり入力の割込み待ちの状態にする(ステップS18:第2割込制御手段、第2タイミング検出手段)。そして、TCO信号の立ち下がり入力があって割り込みが発生したら、先ず、割込み回数のカウントアップをした後(ステップS19)、ステップS17で測定開始した時間Bを確認して、この時間Bの値が、運針ノイズn2とTCO信号の最小パルスとを識別するパルス幅閾値(125ms)を超えているか判別する(ステップS20:比較手段)。
つまり、このステップS20でTCO信号のハイレベルパルスのパルス幅を測定し、運針ノイズn2なのかTCO信号の本来のパルスなのかを判別する。
その結果、パルス幅閾値(125ms)を超えていなければ、運針ノイズn2であると判断できるのでステップS16に移行する。一方、パルス幅閾値(125ms)を超えていれば、TCO信号の本来のパルスであり、現時点が秒同期点t0の候補であると判断できるので、次のステップS21に移行する。
ステップS21からの処理は、秒同期点t0の候補を3回取得して間違いが無いか確認するための処理である。すなわち、ステップS21に移行したら、先ず、時間Cの測定が開始済みか否か判別する(ステップS21)。この時間Cの測定処理は、秒同期点t0の各候補間の時間を測定するものである。そして、秒同期点t0の候補の取得が1回目であれば、未だ時間Cの測定は開始していないので、NO側に分岐して、時間Cの測定を開始する(ステップS22)。続いて、割込み回数カウントの初期化を行って(ステップS23)、再び、ステップS13に戻る。
一方、ステップS21の判別処理で、秒同期点t0の候補の取得が2回目又は3回目であれば、時間Cの測定は開始されているのでYES側に移行して、先ず、時間Cの値を取得(時間Cの測定)して(ステップS24:秒同期計時手段)、この時間Cの測定が1回目或いは2回目であれば(ステップS25)、この時間Cが秒同期点の正常な間隔(例えば1秒±50ms)であるか判定する(ステップS26:秒同期判定手段)。その結果、秒同期点の正常な間隔であれば、取得した秒同期点の候補に現時点で異常はないと判断できるので、再び、ステップS22に移行する。他方、秒同期点の正常な間隔でなければ、間違った秒同期点の検出がなされたと判断できるので、ステップS11に戻って最初から処理をやり直す。
そして、ステップS26の1秒判定で正常結果が続いて、さらに、秒同期点t0の候補の取得が3回目となったら、ステップS25の判別処理でNO側に移行する。そして、3回目の1秒判定を行い(ステップS27)、正常結果であれば、現時点(ステップS18の立ち下がり割り込みの発生タイミング)を秒同期点t0として確定する(ステップS28)。すなわち、例えば、制御回路45の1秒周期の計時処理を行う内部カウンタ(ソフトウェアであってもハードウェアであっても良い)をリセットして、そのカウント周期の始点を秒同期点t0に一致させる。
図9と図10には、秒同期点検出処理中にSEC信号の入力に基づき実行されるSEC割込み処理とSEC割込み終了処理のフローチャートを示す。
上述の秒同期点検出処理の際には、図9,図10に示すように、制御回路45は、SEC信号の立ち上り中に少なくともTCO信号の立ち下がり入力の割り込み発生を禁止し(ステップS31:割込禁止手段)。また、SEC信号がローレベルになったらこの禁止を解除する(ステップS32:割込禁止手段)。なお、この割込み禁止の制御は、ソフトウェア処理により行うようにしても良いし、制御回路45のハードウェア処理により行うようにしても良い。
このような割込み禁止の制御によって、図4の第1区間SEG1と図5および図6に示したように、運針ノイズn2がTCO信号のハイレベル区間に混入された場合にも、本来のTCO信号のパルスと運針ノイズn2とを区別して秒同期点t0を検出することができる。
[分同期点検出処理]
次に、受信処理(図3)のステップS2で実行される分同期点検出処理について説明する。
図11と図12には、分同期点検出処理におけるP信号の判定方法を説明するタイムチャートを示す。図11は、SEC信号が秒同期点から360msの時点より後にあるときのもの、図12は、SEC信号が秒同期点から360msの時点より手前にあるときのものである。
分同期点検出処理は、タイムコード信号中のP信号を複数回検出することで行う。P信号の検出は、図11,図12に示すように、秒同期点からTCO信号の立ち上り時点までの時間D1,D2,D3…を測定し、この時間D1,D2,D3…の測定値を用いて行う。
ノイズのない理想的なTCO信号であれば、この測定時間D1,D2,D3…はP信号であれば200ms±誤差、1信号であれば500ms±誤差、0信号であれば800ms±誤差となる。理想的なTCO信号であれば、これらを識別するためにP信号識別値(例えば360ms)と0信号識別値(例えば590ms)とを用いて、上記の測定時間D1,D2,D3…が、P信号識別値より短ければP信号、P信号識別値から0信号識別値までの長さであれば1信号、0信号識別値より長ければ0信号と判定することができる。
ここで、P信号識別値は、上記の値に限られず、許容誤差を考慮して、P信号の時間値(200ms)と1信号の時間値(500ms)との間の値になるように設定されれば良い。また、0信号識別値も、上記の値に限られず、許容誤差を考慮して、1信号の時間値(500ms)と0信号の時間値(800ms)との間の値になるように設定されれば良い。
この実施形態では、分同期点検出処理中も運針処理を行っているので、TCO信号には運針ノイズn2が混入する場合がある。そこで、この実施形態の分同期点検出処理では、P信号の判定条件を、運針ノイズn2が発生する運針処理期間の開始タイミング(例えばSEC信号の入力タイミング)と、そのときのTCO信号のレベルに応じて、異なる判定条件とするようになっている。この判定条件の変更制御によって、TCO信号に運針ノイズn2が混入されても、運針ノイズn2の影響を最大限排除して、分同期点の検出を行うようになっている。次に、その詳細を説明する。
P信号の判定条件は、運針処理のトリガとなるSEC信号のタイミングが、秒同期点t0を起算点とした時間でタイミング閾値(例えば360ms)を超えるか否か、ならびに、SEC信号の入力タイミング時にTCO信号がハイレベルであるか否かによって3種類の判定条件の何れかに決定される。
ここで、上記のタイミング閾値(360ms)とは、P信号と、P信号にパルス幅が一番近い1信号とを識別可能なタイミング閾値であり、本来のP信号の立ち上りタイミング(200ms)と1信号の立ち上りタイミング(500ms)との中間の値(360ms)に設定され、この実施形態では、上述したP信号識別値と同じ値になっている。なお、100msの許容誤差を考慮すれば、タイミング閾値として300ms〜400msの値を設定することができるし、また、このタイミング閾値とP信号識別値とを異なる値としても良い。
図11の第1区間SEG1と第2区間SEG2に示すように、SEC信号がタイミング閾値(360ms)より遅く、且つ、SEC信号の入力タイミングにおいてTCO信号がハイレベルである場合におけるP信号の判定方法は、次の通りである。すなわち、先ず、秒同期点t0を始点としてTCO信号の立ち上りまでの時間D1,D3,D5…を測定していく。TCO信号に複数回の立ち上りが検出されれば、複数回の立ち上りのそれぞれについて秒同期点t0からの時間D2,D4,D6…を測定していく。そして、SEC信号の入力タイミングtAにおいて確定されている測定時間D1,D3が、第1パルス幅閾値としてのP信号識別値より短ければ(ただし、測定時間未確定は除く)、P信号と判定し、それ以外であればP信号以外であると判定する。
例えば、図11の第1区間SEG1においては、SEC信号の入力タイミングtAにおいて、TCO信号の立ち上りまでの測定時間で確定しているものは時間D1である。そして、この時間D1は、P信号識別値(360ms)より短い。従って、このTCO信号はP信号であると判定する。
また、図11の第2区間SEG2においては、SEC信号の入力タイミングtAにおいて、TCO信号の立ち上りまでの測定時間で確定しているものは時間D3である。そして、この時間D3は、P信号識別値(360ms)より長いので、このTCO信号はP信号以外であると判定する。
一方、図11の第3区間SEG3に示すように、SEC信号の入力タイミングにおいてTCO信号がローレベルである場合のP信号の判定方法は、次の通りである。この場合、SEC信号のタイミングには拘らない。この場合、先ず、秒同期点t0を始点としてTCO信号の立ち上りまでの時間D5,D6…を同様に測定していく。そして、次の秒同期点t0を判定タイミングtBとして、この判定タイミングtBにおいて最後に確定されている測定時間D6が、P信号識別値より短ければP信号と判定し、それ以外であればP信号以外であると判定する。
図11の第3区間SEG3では、判定タイミングtBで最後に確定された測定時間D6はP信号識別値(360ms)より長い値なので、P信号以外と判定される。
他方、図12に示すように、SEC信号の入力タイミングがタイミング閾値(360ms)より早く、且つ、SEC信号の入力タイミングにおいてTCO信号がハイレベルである場合のP信号の判定方法は、次の通りである。すなわち、先ず、秒同期点t0を始点としてTCO信号の立ち上りまでの時間D1,D3,D5…を測定していく。TCO信号に複数回の立ち上りが検出されれば、複数回の立ち上りのそれぞれについて秒同期点t0からの時間D2,D4,D6,D7…を測定していく。そして、次の秒同期点t0を判定タイミングtBとして、この判定タイミングtBにおいて最後に確定されている測定時間D2,D4,D7が、P信号とパルス幅が大きく異なる第2パルス幅閾値としての0信号識別値(590ms)より短ければP信号と判定し、それ以外であればP信号以外であると判定する。
例えば、図12の第1区間SEG1においては、SEC信号がタイミング閾値(360ms)より早く、SEC信号の入力タイミングのTCO信号はハイレベルであるので、次の秒同期点t0をP信号の判定タイミングtBとする。そして、この判定タイミングtBにおいて、TCO信号の立ち上りまでの測定時間で最後に確定しているものは時間D2であり、この時間D2は0信号識別値(590ms)より短いので、このTCO信号はP信号であると判定する。
また、図12の第2区間SEG2においては、SEC信号がタイミング閾値(360ms)より早く、SEC信号の入力タイミングのTCO信号はハイレベルであるので、次の秒同期点t0をP信号の判定タイミングtBとする。そして、この判定タイミングtBにおいて、TCO信号の立ち上りまでの測定時間で最後に確定しているものは時間D4であり、この時間D4は0信号識別値(590ms)より短いので、このTCO信号はP信号であると判定する。
なお、この第2区間SEG2のTCO信号は、本当は、1信号であってP信号ではない。この例は、運針ノイズn2の直前に大きめのノイズn1が混入して、SEC信号の入力タイミングにTCO信号がハイレベルとなったために、誤検出が生じたものである。このノイズn1がなければ、P信号の判定は時間D4とP信号識別値(360ms)との比較で行われるので、P信号でないと判定される。このような誤判定は、TCO信号が1信号のときで、且つ、SEC信号がタイミング閾値(360ms)より早く、さらに、運針ノイズn2の直前にノイズn1が混入した場合にのみ生じるものである。この誤検出の発生確率は非常に低いものであり、発生した場合には、その後の処理でエラー終了されるので、さほどの問題とはならない。
また、図12の第3区間SEG2においては、SEC信号がタイミング閾値(360ms)より早く、SEC信号の入力タイミングのTCO信号はハイレベルであるので、次の秒同期点t0をP信号の判定タイミングtBとする。そして、この判定タイミングtBにおいて、TCO信号の立ち上りまでの測定時間で最後に確定しているものは時間D7であり、この時間D7は0信号識別値(590ms)より長いので、このTCO信号はP信号でないと判定される。このようにTCO信号が0信号であれば、運針ノイズn2の直前にノイズn1が混入した場合でも、P信号と誤検出されることはない。
次に、上記の分同期点検出処理の制御手順について説明する。
図13には、制御回路45によって実行される分同期点検出処理のフローチャートを示す。
分同期点検出処理に移行すると、制御回路45は、先ず、内部計時により秒同期点t0がカウントされる内部割り込み、SEC信号による割り込み、TCO信号の立ち上り入力による割り込み、これらの割り込みが発生するまで、割込み待ちの状態に移行する(ステップS41)。
その結果、秒同期点の内部割り込みが発生したら、先ず、制御回路45は、時間Dの測定を開始して(ステップS42)、次のステップS52に移行する。ステップS52からの処理の説明は後述するが、その後、再びステップS41に戻る。
ステップS41の割込み待ちの状態でTCO信号の立ち上り入力の割り込みが発生すると、ステップS43に移行して、先ず、このTCO信号を監視してハイレベルパルスの期間が瞬間的なノイズを識別するノイズ閾値(10ms)以上となるか判別する(ステップS43)。その結果、ノイズ閾値以上であれば、ノイズ過多を判別するため1秒間中の立ち下がり回数をチェックし(ステップS43)、ノイズ過多でなければ、ステップS42で測定開始した時間Dを確認して、この時点での測定時間Dを記憶する(ステップS45:パルス幅計時手段)。なお、以前の測定時間Dの記憶が既になされている場合には、この時点で新たに得られた測定時間Dの値により更新する。このステップS45の処理により、図11と図12に示した秒同期点t0からTCO信号の立ち上りまでの時間D1,D2…が取得され記憶されていく。
ステップS43で瞬間的なノイズと判断された場合や、ステップS44でノイズ過多と判断された場合、或いは、ステップS45で時間Dの測定が行われたら、再び、ステップS41に戻って割込み待ちの状態となる。
一方、ステップS41の割込み待ちの状態でSEC信号の入力割り込みが発生すると、先ず、ステップS46に移行して、分同期点検出とは無関係の1秒時計処理を実行する(ステップS46)。続いて、この時点でのTCO信号がハイレベルか判別し(ステップS47)、ハイレベルであれば、この時点が秒同期点を起算点としたタイミング閾値(360ms)の時点を超えているか判別する(ステップS48)。
その結果、ステップS47でTCO信号がローレベルであると判別されれば、通常のP信号判定を行うべく、そのままステップS41に戻る。
一方、ステップS47でTCO信号がハイレベルであると判別され、且つ、ステップS48でこの時点がタイミング閾値(360ms)の時点を超えていると判別されたら、ステップS49に移行して、現在記憶されている時間Dの測定値がP信号識別値の範囲内(360ms以内)か判別する(ステップS49:第1パルス判定手段)。そして、範囲内であればこのTCO信号はP信号であると確定する(ステップS50)。その後、ステップS41に戻る。
他方、ステップS47でTCO信号がハイレベルであると判別され、且つ、ステップS48でこの時点がタイミング閾値(360ms)の時点より前であると判別されたら、ステップS51に移行して、P信号の判定条件を「測定時間Dが0信号識別値より短ければP信号」とする条件に変更し(ステップS51)、ステップS41に戻る。
その後、次の秒同期点に達して秒同期点の内部割り込みが発生したら、新たに時間Dの測定を開始した後(ステップS42:パルス幅計時手段)、この区間のTCO信号がステップS50でP信号と確定されているか確認し、確定していなければ、現時点で記憶されている時間Dの測定値に基づいてP信号か否かの判定処理を行う(ステップS52:第2パルス判定手段)。ここで、P信号の判定条件は、前回の秒同期点の内部割り込みから今回の割り込みまでの間に、ステップS51で判定条件が変更されていれば、この変更された判定条件「最後に確定している測定時間Dが0信号識別値(590ms)より短ければP信号」によりP信号か否か判定するが、ステップS51の判定条件の変更がなければ、通常の判定条件「確定している測定時間DがP信号識別値(360ms)より短ければP信号」によりP信号か否かを判定する。
その結果、P信号と判定されなければ、再びステップS41に戻る。
一方、ステップS52でP信号と判定されたら、1度目のP信号か判別し(ステップS53)、1度目でなければP信号が2回連続したか、或いは、前回と10秒間隔だったか判別する(ステップS54)。その結果、2回連続でも10秒間隔でもなければ、誤検出と判断できるので、エラー終了する。一方、10秒間隔であれば、運針タイミングを秒同期点から800ms程度の時点にずらして(ステップS56)、ステップS41に戻る。ここで運針タイミングをずらすのは、運針ノイズn2をパルスの誤判定が生じない位置にずらすためのものである。この運針タイミングの移動は、1回の受信処理でほぼ1回だけ一瞬行われるのみなので、ユーザに違和感を与えることはない。
他方、ステップS54でP信号が2回連続と判別されたら、運針ずらし済みか確認し(ステップS55)、まだ、運針ずらし済みでなければ、運針ずらしを行って(ステップS56:運針タイミング変更手段)、その後、ステップS41に戻るが、運針ずらし済みであれば、運針ずらしを行って誤検出が非常に生じにくい状態で2回連続のP信号を検出したと判断できることから、この2回目のP信号の始端タイミングを分同期点と確定する(ステップS57)。そして、分同期点が確定されたら、この分同期点検出処理を終了して、受信処理(図3)次のステップS3に移行する。
受信処理のステップS3に移行したら、運針タイミングが適宜ずらされているので、通常のTCO信号の判定方法により、タイムコードのフレームの各符号を取得していくことが可能になっている。
以上のように、この実施形態のアナログ式電子時計1によれば、運針ノイズn2を識別しながらTCO信号の秒同期点t0の検出を行うので、運針ノイズn2の影響を排除して正確な秒同期点t0の取得が可能である。
また、TCO信号の立ち上りの検出と立ち下がりの検出により、TCO信号に現れるパルスの時間幅を測定し、この測定値を、運針ノイズn2とTCO信号の最小パルスとの中間に設定されたパルス幅閾値(125ms)と比較することでパルス判別を行うので、運針ノイズn2とTCO信号の本来のパルスとを正確な判別することができる。
また、秒同期点検出処理において、TCO信号の立ち上りや立ち下がりの検出を制御回路45の割込機能を用いて行っているので、小さな処理負荷で正確にTCO信号のパルス幅の測定を行うことができる。
さらに、TCO信号の立ち上りの検出時には、そのまま微小時間のカウントを行って、瞬間的なノイズでないか判別するので、秒同期点の検出処理において、微細ノイズの影響を確実に排除することができる。
また、TCO信号のパルスを判別することで秒同期点の候補を取得したら、次の秒同期点の候補取得までの時間Cを測定して、許容誤差の範囲で1秒間隔になっているか確認し、それにより秒同期点t0を確定するようにしているので、より正確な秒同期点の検出が可能になっている。
さらに、運針処理期間(本実施形態ではSEC信号のハイレベル期間)に、TCO信号の立ち下がり入力の割り込み発生を禁止するようにしているので、運針ノイズn2がTCO信号のハイレベル区間に混入されるような状況でも、その影響を排除して正確な秒同期点t0の検出が可能である。
また、この実施形態のアナログ式電子時計1によれば、その分同期点検出処理において、運針処理のタイミングに応じて、例えば、P信号の判定タイミングをずらしたり、P信号判定用の閾値を変更したりするなど、異なる条件でP信号判定を行うので、TCO信号と運針ノイズの発生タイミングとの関係に適した異なる判定条件を使用してP信号を正確に判定することができる。
また、分同期点検出処理においては、SEC信号の入力タイミングにおけるTCO信号のレベルに応じて、異なる条件でP信号判定を行うので、TCO信号のハイレベル区間に運針ノイズが混入している場合を判別して、この場合に適した判定条件を使用してP信号を正確に判定することができる。
具体的には、SEC信号の入力タイミングがタイミング閾値(360ms)より遅く、且つ、このタイミングでTCO信号がハイレベルであれば、このタイミングまでに検出されているTCO信号の立ち上りタイミング(時間Dの測定値)によりP信号の判定を行い、その他の場合には、次の秒同期点のタイミングまでに検出されているTCO信号の立ち上りタイミング(時間Dの測定値)によりP信号の判定を行うので、運針ノイズの発生タイミングがTCO信号のハイレベルパルスにかかる可能性がある場合と、ない場合とを判別して、それぞれの場合に適した判定条件で正確なP信号の判定を行うことが可能になっている。
さらに、P信号の判定条件を決定することに寄与する上記のタイミング閾値(360ms)は、P信号の立ち上りタイミングと、P信号に一番近いパルス幅を有する1信号の立ち上りタイミングとの中間に設定されているので、運針ノイズn2がこのタイミングの前後に発生する場合を判別して、正確なP信号の判定に寄与することができる。
さらに具体的には、SEC信号の入力タイミングがタイミング閾値(360ms)より遅く、且つ、このタイミングのTCO信号がハイレベルであれば、SEC信号の入力タイミングでP信号識別値を用いてP信号の判定を行う。また、SEC信号の入力タイミングがタイミング閾値(360ms以上)より早く、且つ、このタイミングのTCO信号がハイレベルであれば、次の秒同期点のタイミングで0信号識別値を用いてP信号の判定を行う。また、その他の場合には、次の秒同期点のタイミングでP信号識別値を用いてP信号の判定を行うようにしているので、運針ノイズn2の影響を適宜排除して正確なP信号の判定を行うことが可能になっている。
さらに、この実施形態の分同期点検出処理においては、P信号が検出されたら、運針タイミングをP信号の判定に影響を与えにくいタイミングまでずらして、再度、P信号を検出していき、P信号の連続検出に基づき分同期点を決定するので、より正確な分同期点の検出が可能となっている。
従って、本実施形態のアナログ式電子時計1によれば、秒針2の毎秒の運針を停止したり、ユーザに違和感を与えるほど頻繁に不規則な動きを発生させたりすることなく、標準電波を受信して正確な時刻情報を取得することができるという効果が得られる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。 例えば、秒同期点検出処理において、運針ノイズn2とTCO信号の最小パルスとを比較するためのパルス幅閾値(125ms)の値は、例えば、EEPROMなど書き換え可能な不揮発性メモリに格納するように構成しても良い。そして、工場出荷前や開発時において電子時計の種類ごとに運針ノイズn2の最大幅を測定し、電子時計の種類ごとに適したタイミング閾値を決定してEEPROMに書き込むように構成する。このように構成することで、制御回路45やROM46内の制御プログラムは共通のものを流用しつつ、モータや実装構成の異なる複数種類の電子時計に適用して、最適な秒同期点検出処理を実行することができる。
また、標準電波の電界強度が非常に低く、受信処理が何度もエラーとなる場合には、秒針2の運針を停止させる一方、時針4や分針3の運針のみを実行して、同様の受信処理を実行するようにしても良い。このような処理により、毎秒の運針ノイズn2がなくなったり低減したりするので、受信処理が正常終了する可能性がある。
また、上記実施形態では、受信回路52が電波信号の振幅レベルが大きいときをローレベル、振幅レベルが小さいときをハイレベルとする、アクティブローのTCO信号を出力する構成を適用した例について説明したが、これとは逆のアクティブハイのTCO信号を出力する構成に対しても、本発明を同様に適用することができる。この場合、立ち上りの検出を立ち下がりの検出に入れ替え、立ち下がりの検出を立ち上りの検出に入れ替えることで、同様に対応可能である。
また、上記実施形態では、日本の標準電波に対応する例を示したが、世界各国の異なるフォーマットの標準電波に対しても、本発明を同様に適用することができる。図14には、本実施形態の秒同期点検出処理を応用できる世界の標準電波のパルス波形を示す。図14に示されるパルス信号から構成される各国の標準電波に対しても、その最小パルスよりも運針ノイズのパルス幅が大きくならなければ、運針ノイズとTCO信号のパルスとを識別して秒同期点を検出することができる。また、運針ノイズが発生するタイミングやTCO信号のレベルに応じてTCO信号のパルス判定の条件を異ならせることでP信号やM信号の正確な判定が可能となる。
その他、TCO信号の立ち上りや立ち下がりを検出するのに割込機能を用いる換わりに、TCO信号を所定周期でサンプリングして2値化する方式を適用しても良いし、秒同期点検出処理における割込み禁止の期間HをSEC信号のハイレベル期間が短ければ少し長めの期間とするなど、実施形態で示した細部は発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 アナログ式電子時計
2〜4 指針
41,42 ステッピングモータ
45 制御回路
46 ROM
47 RAM
50 計時回路
52 受信回路
n1 ノイズ
n2 運針ノイズ
B 測定時間
D1,D2… 測定時間
H 割込禁止期間

Claims (17)

  1. 時刻を表示する複数の指針と、
    前記指針を電気的に駆動する駆動手段と、
    タイムコード信号が含まれる電波を受信して復調する受信手段と、
    前記受信手段から前記タイムコード信号を入力するとともに当該タイムコート信号の立ち上り入力による割込機能と立ち下がり入力による割込機能とを有する制御手段と、
    前記タイムコード信号の立ち上りタイミングを検出する第1タイミング検出手段と、
    この第1タイミング検出手段の検出の後に前記タイムコード信号の立ち下がりタイミングを検出する第2タイミング検出手段と、
    前記第1タイミング検出手段の検出タイミングから前記第2タイミング検出手段の検出タイミングまでの時間幅と予め定められた第1時間幅とを比較する比較手段と、
    前記比較手段により前記時間幅が前記第1時間幅を超えていると判別したときの前記第2タイミング検出手段の検出タイミングを秒同期点の候補とし、当該候補に基づいて前記タイムコード信号の秒同期点を決定する秒同期決定手段と、
    前記駆動手段による運針処理期間に前記タイムコード信号の立ち下がり入力の割り込みの発生を禁止する割込禁止手段と、
    を備え、
    前記第1タイミング検出手段は、前記制御手段の前記立ち上り入力の割込機能によって前記タイムコード信号の立ち上りタイミングの検出を行う構成であり、
    前記第2タイミング検出手段は、前記制御手段の前記立ち下がり入力の割込機能によって前記タイムコード信号の立ち下がりタイミングの検出を行う構成であることを特徴とするアナログ式電子時計。
  2. 前記予め定められた第1時間幅は、
    前記運針ノイズの時間幅より長く、かつ、ノイズのない理想的な前記タイムコード信号に含まれる最小の立ち上りパルスの時間幅より短い値に設定されていることを特徴とする請求項1記載のアナログ式電子時計。
  3. 前記タイムコード信号の立ち上りパルスが瞬間的なノイズによるものか判別するノイズ判別手段と、
    前記第2タイミング検出手段は、前記第1タイミング検出手段による検出の後、前記ノイズ判別手段により瞬間的なノイズと判別されない場合に、前記タイムコード信号の立ち下がりタイミングを検出する構成であることを特徴とする請求項1記載のアナログ式電子時計。
  4. 前記秒同期点の候補のタイミングから次に取得される前記秒同期点の候補のタイミングまでの時間幅をカウントする秒同期計時手段と、
    当該秒同期計時手段のカウント値に基づいて前記秒同期点の候補の真偽を判定する秒同期判定手段と、
    を備え、
    前記秒同期決定手段は、
    前記秒同期判定手段により真と判定された候補を前記タイムコード信号の秒同期点に決定することを特徴とする請求項1記載のアナログ式電子時計。
  5. 時刻を表示する複数の指針と、
    前記指針を電気的に駆動する駆動手段と、
    タイムコード信号が含まれる電波を受信して復調する受信手段と、
    復調された前記タイムコード信号を入力するとともに当該タイムコート信号の立ち上り入力による割込機能と立ち下がり入力による割込機能とを有する制御手段と、
    前記タイムコード信号のパルス検出処理に移行したら前記制御手段の前記立ち上り入力の割込機能を有効にする第1割込制御手段と、
    前記立ち上り入力の割込機能によって前記タイムコード信号の立ち上りタイミングを検出する第1タイミング検出手段と、
    この第1タイミング検出手段により検出された立ち上りのパルス幅からこの立ち上りが瞬間的なノイズか否かを判別するノイズ判別手段と、
    前記第1タイミング検出手段によりタイミング検出がなされて前記ノイズ判別手段により瞬間的なノイズでないと判別されたら前記制御手段の前記立ち下がり入力の割込機能を有効にする第2割込制御手段と、
    前記第1タイミング検出手段によりタイミング検出がなされて前記ノイズ判別手段により瞬間的なノイズでないと判別されたら前記タイムコード信号の立ち上りパルス幅の時間カウントを開始する計時手段と、
    前記立ち下がり入力の割込機能によって前記タイムコード信号の立ち下がりタイミングを検出する第2タイミング検出手段と、
    前記第2タイミング検出手段の検出時に前記計時手段のカウント値が予め定められた第1時間幅を超えているか比較する比較手段と、
    この比較手段により前記第1時間幅を超えていると判別されたら、前記第2タイミング検出手段の検出タイミングを前記タイムコード信号の秒同期点の候補とし、当該秒同期点の候補のタイミングから次に取得される前記秒同期点の候補のタイミングまでの時間の計測を開始する秒同期計時手段と、
    この秒同期計時手段の計測値に基づいて前記秒同期点の候補の真偽を判定する秒同期判定手段と、
    この秒同期判定手段により真と判定された候補を前記タイムコード信号の秒同期点に決定する秒同期決定手段と、
    前記駆動手段による運針処理期間に前記タイムコード信号の立ち下がり入力の割り込みの発生を禁止する割込禁止手段と、
    を備え、
    前記比較手段により比較される前記第1時間幅は、前記駆動手段の駆動によって前記タイムコード信号に混入される運針ノイズの時間幅より長く、かつ、ノイズのない理想的な前記タイムコード信号に含まれる最小の立ち上りパルスの時間幅より短い値に設定されていることを特徴とするアナログ式電子時計。
  6. 前記タイムコード信号に含まれる当該タイムコード信号のフレーム位置を表わすポジションパルス信号のパルス判定を行って分同期点を決定する分同期決定手段と、
    前記秒同期点から前記タイムコード信号の最新の立ち上りタイミングまでの時間を計測するパルス幅計時手段と、
    前記運針処理タイミングが予め定められたタイミング閾値より遅くて、且つ、運針処理タイミングにおける前記タイムコード信号がハイレベルである場合に、当該運針処理タイミングまでに得られた前記パルス幅計時手段の計測値に基づいて前記ポジションパルス信号のパルス判定を行う第1パルス判定手段と、
    前記運針処理タイミングが前記タイミング閾値より早いか、或いは、運針処理タイミングの始点にタイムコード信号がローレベルである場合に、次の秒同期点までに得られた前記パルス幅計時手段の計測値に基づいて前記ポジションパルス信号のパルス判定を行う第2パルス判定手段と
    を備え
    前記分同期決定手段は、前記第1パルス判定手段と前記第2パルス判定手段による判定された前記ポジションパルス信号に基づいて分同期点を決定することを特徴とする請求項1記載のアナログ式電子時計。
  7. 前記予め定められたタイミング閾値は、
    ノイズのない理想的なタイムコード信号における秒同期点を起算点とした、前記ポジションパルス信号の立ち上りタイミングと、データ値を表わすデータパルス信号の立ち上りタイミングの中で一番早いタイミングと、の間のタイミングに設定されていることを特徴とする請求項6記載のアナログ式電子時計。
  8. 前記第1パルス判定手段は、
    前記ポジションパルス信号とデータ値を表わすデータパルス信号とのパルス幅を識別する第1パルス幅閾値を用いて、前記運針処理タイミングまでに得られた前記パルス幅計時手段の計測値が前記第1パルス幅閾値より小さい場合に前記ポジションパルス信号であると判定し、
    前記第2パルス判定手段は、
    前記運針処理タイミングの始点にタイムコード信号がローレベルである場合に、前記秒同期点までに得られた前記パルス幅計時手段の計測値が前記第1パルス幅閾値より小さい場合に前記ポジションパルス信号であると判定する一方、
    前記運針処理タイミングの始点にタイムコード信号がハイレベルである場合に、前記データパルス信号のうち前記ポジションパルス信号にパルス幅が近くない第0データ信号と、前記ポジションパルス信号にパルス幅が近い第1データ信号とを識別する第2パルス幅閾値を用いて、前記秒同期点における前記パルス幅計時手段の計測値が前記第2パルス幅閾値より小さい場合に前記ポジションパルス信号であると判定する
    ことを特徴とする請求項6記載のアナログ式電子時計。
  9. 前記分同期決定手段は、
    前記ポジションパルス信号の判定後に、前記運針処理タイミングを前記ポジションパルス信号の判定に影響を与えにくいタイミングにずらす運針タイミング変更手段を備え、
    前記運針処理期間を後ろにずらした後にさらに前記ポジションパルス信号の判定を行って分同期点を決定することを特徴とする請求項6記載のアナログ式電子時計。
  10. 時刻を表示する複数の指針と、
    前記指針を電気的に駆動する駆動手段と、
    タイムコード信号が含まれる電波を受信して復調する受信手段と、
    前記受信手段から前記タイムコード信号を入力するとともに当該タイムコート信号の立ち下がり入力による割込機能と立ち上り入力による割込機能とを有する制御手段と、
    前記タイムコード信号の立ち下がりタイミングを検出する第1タイミング検出手段と、
    この第1タイミング検出手段の検出の後に前記タイムコード信号の立ち上りタイミングを検出する第2タイミング検出手段と、
    前記第1タイミング検出手段の検出タイミングから前記第2タイミング検出手段の検出タイミングまでの時間幅と予め定められた第1時間幅とを比較する比較手段と
    前記比較手段により前記時間幅が前記第1時間幅を超えていると判別したときの前記第2タイミング検出手段の検出タイミングを秒同期点の候補とし、当該候補に基づいて前記タイムコード信号の秒同期点を決定する秒同期決定手段と、
    前記駆動手段による運針処理期間に前記タイムコード信号の立ち上り入力の割り込みの発生を禁止する割込禁止手段と、
    を備え、
    前記第1タイミング検出手段は、前記制御手段の前記立ち下がり入力の割込機能によって前記タイムコード信号の立ち下がりタイミングの検出を行う構成であり、
    前記第2タイミング検出手段は、前記制御手段の前記立ち上り入力の割込機能によって前記タイムコード信号の立ち上りタイミングの検出を行う構成であることを特徴とするアナログ式電子時計。
  11. 前記予め定められた第1時間幅は、
    前記運針ノイズの時間幅より長く、かつ、ノイズのない理想的な前記タイムコード信号に含まれる最小の立ち下がりパルスの時間幅より短い値に設定されていることを特徴とする請求項10記載のアナログ式電子時計。
  12. 前記タイムコード信号の立ち下がりパルスが瞬間的なノイズによるものか判別するノイズ判別手段と、
    前記第2タイミング検出手段は、前記第1タイミング検出手段による検出の後、前記ノイズ判別手段により瞬間的なノイズと判別されない場合に、前記タイムコード信号の立ち上りタイミングを検出する構成であることを特徴とする請求項10記載のアナログ式電子時計。
  13. 前記秒同期点の候補のタイミングから次に取得される前記秒同期点の候補のタイミングまでの時間幅をカウントする秒同期計時手段と、
    当該秒同期計時手段のカウント値に基づいて前記秒同期点の候補の真偽を判定する秒同期判定手段と、
    を備え、
    前記秒同期決定手段は、
    前記秒同期判定手段により真と判定された候補を前記タイムコード信号の秒同期点に決定することを特徴とする請求項10記載のアナログ式電子時計。
  14. 時刻を表示する複数の指針と、
    前記指針を電気的に駆動する駆動手段と、
    タイムコード信号が含まれる電波を受信して復調する受信手段と、
    復調された前記タイムコード信号を入力するとともに当該タイムコート信号の立ち下がり入力による割込機能と立ち上り入力による割込機能とを有する制御手段と、
    前記タイムコード信号のパルス検出処理に移行したら前記制御手段の前記立ち下がり入力の割込機能を有効にする第1割込制御手段と、
    前記立ち下がり入力の割込機能によって前記タイムコード信号の立ち下がりタイミングを検出する第1タイミング検出手段と、
    この第1タイミング検出手段により検出された立ち下がりのパルス幅からこの立ち下がりが瞬間的なノイズか否かを判別するノイズ判別手段と、
    前記第1タイミング検出手段によりタイミング検出がなされて前記ノイズ判別手段により瞬間的なノイズでないと判別されたら前記制御手段の前記立ち上り入力の割込機能を有効にする第2割込制御手段と、
    前記第1タイミング検出手段によりタイミング検出がなされて前記ノイズ判別手段により瞬間的なノイズでないと判別されたら前記タイムコード信号の立ち下がりパルス幅の時間カウントを開始する計時手段と、
    前記立ち上り入力の割込機能によって前記タイムコード信号の立ち上りタイミングを検出する第2タイミング検出手段と、
    前記第2タイミング検出手段の検出時に前記計時手段のカウント値が予め定められた第1時間幅を超えているか比較する比較手段と、
    この比較手段により前記第1時間幅を超えていると判別されたら、前記第2タイミング検出手段の検出タイミングを前記タイムコード信号の秒同期点の候補とし、当該秒同期点の候補のタイミングから次に取得される前記秒同期点の候補のタイミングまでの時間の計測を開始する秒同期計時手段と、
    この秒同期計時手段の計測値に基づいて前記秒同期点の候補の真偽を判定する秒同期判定手段と、
    この秒同期判定手段により真と判定された候補を前記タイムコード信号の秒同期点に決定する秒同期決定手段と、
    前記駆動手段による運針処理期間に前記タイムコード信号の立ち上り入力の割り込みの発生を禁止する割込禁止手段と、
    を備え、
    前記比較手段により比較される前記第1時間幅は、前記駆動手段の駆動によって前記タイムコード信号に混入される運針ノイズの時間幅より長く、かつ、ノイズのない理想的な前記タイムコード信号に含まれる最小の立ち下がりパルスの時間幅より短い値に設定されていることを特徴とするアナログ式電子時計。
  15. 前記タイムコード信号に含まれる当該タイムコード信号のフレーム位置を表わすポジションパルス信号のパルス判定を行って分同期点を決定する分同期決定手段と、
    前記秒同期点から前記タイムコード信号の最新の立ち下がりタイミングまでの時間を計測するパルス幅計時手段と、
    前記運針処理タイミングが予め定められたタイミング閾値より遅くて、且つ、運針処理タイミングにおける前記タイムコード信号がローレベルである場合に、当該運針処理タイミングまでに得られた前記パルス幅計時手段の計測値に基づいて前記ポジションパルス信号のパルス判定を行う第1パルス判定手段と、
    前記運針処理タイミングが前記タイミング閾値より早いか、或いは、運針処理タイミングの始点にタイムコード信号がハイレベルである場合に、次の秒同期点までに得られた前記パルス幅計時手段の計測値に基づいて前記ポジションパルス信号のパルス判定を行う第2パルス判定手段と
    を備え
    前記分同期決定手段は、前記第1パルス判定手段と前記第2パルス判定手段による判定された前記ポジションパルス信号に基づいて分同期点を決定することを特徴とする請求項10記載のアナログ式電子時計。
  16. 前記予め定められたタイミング閾値は、
    ノイズのない理想的なタイムコード信号における秒同期点を起算点とした、前記ポジションパルス信号の立ち下がりタイミングと、データ値を表わすデータパルス信号の立ち下がりタイミングの中で一番早いタイミングと、の間のタイミングに設定されていることを特徴とする請求項15記載のアナログ式電子時計。
  17. 前記第1パルス判定手段は、
    前記ポジションパルス信号とデータ値を表わすデータパルス信号とのパルス幅を識別する第1パルス幅閾値を用いて、前記運針処理タイミングまでに得られた前記パルス幅計時手段の計測値が前記第1パルス幅閾値より小さい場合に前記ポジションパルス信号であると判定し、
    前記第2パルス判定手段は、
    前記運針処理タイミングの始点にタイムコード信号がハイレベルである場合に、前記秒同期点までに得られた前記パルス幅計時手段の計測値が前記第1パルス幅閾値より小さい場合に前記ポジションパルス信号であると判定する一方、
    前記運針処理タイミングの始点にタイムコード信号がローレベルである場合に、前記データパルス信号のうち前記ポジションパルス信号にパルス幅が近くない第0データ信号と、前記ポジションパルス信号にパルス幅が近い第1データ信号とを識別する第2パルス幅閾値を用いて、前記秒同期点における前記パルス幅計時手段の計測値が前記第2パルス幅閾値より小さい場合に前記ポジションパルス信号であると判定する
    ことを特徴とする請求項15記載のアナログ式電子時計。
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