JP5099185B2 - 時刻情報取得装置および電波時計 - Google Patents

時刻情報取得装置および電波時計 Download PDF

Info

Publication number
JP5099185B2
JP5099185B2 JP2010168827A JP2010168827A JP5099185B2 JP 5099185 B2 JP5099185 B2 JP 5099185B2 JP 2010168827 A JP2010168827 A JP 2010168827A JP 2010168827 A JP2010168827 A JP 2010168827A JP 5099185 B2 JP5099185 B2 JP 5099185B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
detection data
detection
data
synchronization point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010168827A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012026990A (ja
Inventor
輝久 常葉
貴司 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2010168827A priority Critical patent/JP5099185B2/ja
Priority to US13/182,532 priority patent/US8483016B2/en
Priority to CN2011102195640A priority patent/CN102346435B/zh
Priority to EP20110175785 priority patent/EP2413204B1/en
Publication of JP2012026990A publication Critical patent/JP2012026990A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5099185B2 publication Critical patent/JP5099185B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04RRADIO-CONTROLLED TIME-PIECES
    • G04R20/00Setting the time according to the time information carried or implied by the radio signal
    • G04R20/08Setting the time according to the time information carried or implied by the radio signal the radio signal being broadcast from a long-wave call sign, e.g. DCF77, JJY40, JJY60, MSF60 or WWVB
    • G04R20/10Tuning or receiving; Circuits therefor

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

この発明は、標準電波に含まれるタイムコード信号を入力して時刻情報を取得する時刻情報取得装置、および、この時刻情報取得装置を備えた電波時計に関する。
一般的な電波時計では、標準電波を受信して時刻データを生成するのに、先ず、標準電波から抽出したタイムコード信号の秒同期点(0.00秒、1.00秒、〜59.00秒)を検出し、続いて、分同期点(X分00秒;Xは任意の分値)を検出し、その後、秒同期点と分同期点を基準にタイムコード信号の符号判別を行って時刻データを生成する。
また、本発明に関連する従来技術として、特許文献1には、標準電波を復調した信号波形について符号判別を行うとともに、この判別結果のデータを記憶しておき、この記憶されたデータに基づいて正分位置(分同期点)を検出し、さらに、時刻データも生成する構成が開示されている。
特開2006−337048号公報
しかしながら、上記従来の時刻データの生成方法では、生成された時刻データが不整合と判定された場合に、再度、分同期点の検出処理からやり直すことになる。それ故、それまでに受信して取得したタイムコード信号のデータが無駄になり、正確な時刻データを取得するまでに時間がかかるという課題がある。
また、上記の特許文献1の構成でも、生成された時刻データが誤まりであると判定された場合には、再度、標準電波を受信して信号波形の符号判別からやり直す必要がある。
この発明の目的は、分同期点が誤って検出された場合でも、それまでに取得したデータが無駄にされず、分同期点を修正して正しい時刻データを速やかに生成することのできる時刻情報取得装置および電波時計を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、
標準電波から抽出されて入力されたタイムコード信号の個々のパルス信号の計測を行ってフレームの開始点を検出するための分同期点検出データを取得する分同期点検出データ取得手段と、
この分同期点検出データ取得手段により取得された分同期点検出データを記憶する分同期点検出データ記憶手段と、
前記分同期点検出データ記憶手段に記憶された分同期点検出データに基づいて前記タイムコード信号のフレームの開始点を検出する分同期点検出手段と、
前記分同期点検出手段による取得処理中を含めて前記タイムコード信号の個々のパルス信号の計測を行って当該パルス信号を識別するための検出データを取得する検出データ取得手段と、
この検出データ取得手段により取得された検出データを記憶する検出データ記憶手段と、
前記タイムコード信号のフレームの開始点の情報と前記検出データ記憶手段に記憶された検出データとに基づいて前記タイムコード信号の一連の符号列を復号して時刻データを生成する復号手段と、
この復号手段により復号された時刻データの整合性について判定する整合性判定手段と、
前記整合性判定手段の判定結果が不整合である場合に、前記分同期点検出手段により前記フレームの開始点を再度検出させ、
再度検出されたフレームの開始点と前記検出データ記憶手段に新たに記憶された検出データ及び上記不整合と判定した時に用いた検出データとに基づいて前記復号手段により時刻データを再度生成させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする時刻情報取得装置である。
上記目的を達成するため、本発明は、
標準電波から抽出されたタイムコード信号中のパルス信号を識別することで当該タイムコードのフレームの開始点を検出する分同期点検出手段と、
前記分同期点検出手段による取得処理中を含めて前記タイムコード信号の個々のパルス信号の計測を行って当該パルス信号を識別するための検出データを取得する検出データ取得手段と、
この検出データ取得手段により取得された検出データを記憶する検出データ記憶手段と、
前記タイムコード信号のフレームの開始点の情報と前記検出データ記憶手段に記憶された検出データとに基づいて前記タイムコード信号の一連の符号列を復号して時刻データを生成する復号手段と、
この復号手段により復号された時刻データの整合性について判定する整合性判定手段と、
前記整合性判定手段の判定結果が不整合である場合に、前記分同期点検出手段により前記フレームの開始点を再度検出させ、
再度検出されたフレームの開始点と前記検出データ記憶手段に新たに記憶された検出データ及び上記不整合と判定した時に用いた検出データとに基づいて前記復号手段により時刻データを再度生成させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする時刻情報取得装置である。
本発明に従うと、フレームの開始点の検出位置が間違っていて、生成された時刻データが不整合と判定された場合でも、再度、その後に入力されるタイムコード信号を加えてフレームの開始点の検出が行われ、且つ、フレームの開始点の検出中にパルス信号の計測および記憶が行われていた検出データを用いて時刻データが生成される。従って、過去に入力されたタイムコード信号の検出データが有効に活用されて、正確な時刻データを速やかに取得できるという効果がある。
本発明の実施形態である電波時計の全体構成を示すブロック図である。 CPUにより実行される時刻修正処理の制御手順を示すフローチャートである。 サンプリングを行うマーカー特徴区間と信号特徴区間とを示す説明図である。 分同期検出&デコード処理の一つの具体例におけるメモリ内容を示す説明図である。 分同期検出&デコード処理の一つの具体例を示すタイムチャートである。 図2のステップS4で実行される分同期検出&デコード処理の制御手順を示すフローチャートの第1部である。 同、分同期検出&デコード処理のフローチャートの第2部である。 図6のステップS142で実行されるマーカー検出演算処理の制御手順を示すフローチャートである。 図7のステップS151で実行されるデコード演算処理の制御手順を示すフローチャートである。 日本の標準電波に含まれるタイムコード信号のフォーマットを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態である電波時計1の全体構成を示すブロック図である。
この実施形態の電波時計1は、タイムコードの含まれる標準電波を受信して自動的に時刻修正する機能を有した電子時計であり、時刻表示手段として、文字板上で回転する指針(秒針2、分針3、時針4)と、文字板上に露出されて各種の表示を行う液晶表示器7とによって、それぞれ時刻を表示するようになっている。
この電波時計1は、図1に示すように、標準電波を受信するアンテナ11と、標準電波を復調してタイムコード信号を生成する電波受信回路(電波受信手段)12と、種々のタイミング信号を発生させるタイマー回路としての発振回路13および分周回路14と、現在時刻を計数する計時回路(計時手段)15と、秒針2を回転駆動する第1モータ16と、分針3および時針4を回転駆動する第2モータ17と、第1モータ16および第2モータ17の回転駆動を各指針に伝達する輪列機構18と、複数の操作ボタンを有し外部から操作指令を入力する操作部19と、機器の全体的な制御を行う制御手段としてのCPU(中央演算処理装置)20と、CPU20に作業用のメモリ空間を提供するRAM(Random Access Memory)21と、各種の制御データおよび制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)22等をさらに備えている。上記のCPU20、RAM21、ROM22、分周回路14および計時回路15により時刻情報取得装置が構成される。
第1モータ16および第2モータ17は、ステッピングモータであり、第1モータ16は秒針2を、第2モータ17は分針3および時針4を、それぞれ独立にステップ駆動するものである。通常の時刻表示状態において、第1モータ16は1秒毎に1ステップ駆動されて1分間で秒針2を1回転させる。第2モータ17は10秒毎に1ステップ駆動されて60分で分針3を1回転させ、12時間で時針4を1回転させる。
電波受信回路12は、アンテナ11により受信された信号を増幅する増幅部、受信信号の中から標準電波に対応する周波数成分のみを抽出するフィルタ部、振幅変調されている受信信号を復調してタイムコード信号を抽出する復調部、復調されたタイムコード信号をハイレベルとローレベルの信号に波形整形して外部へ出力するコンパレータ等を備えている。この電波受信回路12は、特に制限されるものではないが、標準電波が振幅大のときに出力がローレベルとなり、標準電波が振幅小のときに出力がハイレベルとなるローアクティブの出力構成となっている。
分周回路14は、CPU20からの指令を受けてその分周比を様々な値に変更することが可能なものであり、さらに、複数種類のタイミング信号をCPU20へ並列的に出力可能な構成になっている。例えば、計時回路15の計時データを1秒周期で更新するために、1秒周期のタイミング信号を生成してCPU20へ供給するとともに、電波受信回路12から出力されるタイムコード信号を取り込む際には、サンプリング周波数のタイミング信号を生成してCPU20に供給するようになっている。
ROM22には、制御プログラムの一つとして、現在時刻を計数しながら複数の指針(秒針2、分針3、時針4)と液晶表示器7とを駆動して現在時刻を表示させる時刻表示処理のプログラムと、標準電波を受信して時刻を自動的に修正する時刻修正処理のプログラム22a等が格納されている。
RAM21には、上記の時刻修正処理においてタイムコード信号中のマーカー信号を検出するために使用されるマーカー検出用メモリM0〜M59の記憶領域21aと、タイムコード信号の各パルス信号の符号判別を行うために使用される検出データ記憶手段としての01識別用メモリA0〜A179の記憶領域21b〜21dが設けられている。マーカー検出用メモリM0〜M59は、1フレーム長のタイムコード信号の60個のパルス信号の各パルス位置に対応づけられた60個の記憶部から構成されている。01識別用メモリA0〜A179は、3フレーム長のタイムコード信号に含まれる180個のパルス信号についての検出データを格納可能な180個の記憶部から構成されている。
[時刻修正処理]
次に、上記構成の電波時計1において実行される時刻修正処理について説明する。
図2には、CPU20により実行される時刻修正処理のフローチャートを示す。
時刻修正処理は、予め設定された時刻になった場合、或いは、操作部19を介して所定の操作指令の入力が行われた場合に開始される。
時刻修正処理の実行中には、秒針2の1秒毎の運針が停止するように制御される一方、分針3と時針4の10秒毎の運針は継続するように制御される。そのため、時刻修正処理が開始されると、先ず、CPU20は、秒針2を文字板上の電波受信中を表わす位置へ早送りさせて、RAM21中の秒針2の運針フラグをオフに設定する(ステップS1)。これにより、秒針2の1秒毎の運針処理が停止される。また、この時刻修正処理と並列的に時刻表示処理が実行されることで分針3と時針4の10秒毎の運針が継続される。
次いで、CPU20は、電波受信回路12を作動させて受信処理を開始させる(ステップS2)。これにより、標準電波が受信されてハイレベルとローレベルで表わされるタイムコード信号が電波受信回路12からCPU20へ供給される。
タイムコード信号が供給されたら、先ず、CPU20は、このタイムコード信号から1秒毎の同期点(0.0秒、1.0秒、〜59.0秒の同期点;以下、秒同期点と呼ぶ)を検出する秒同期検出処理(ステップS3)を実行する。秒同期検出処理は、例えば、複数秒にわたってタイムコード信号をサンプリングして、秒同期点の波形変化(例えば日本の標準電波JJYであればハイレベルからローレベルへの変化)が1秒周期で現れるタイミングを検出して、このタイミングを秒同期点に決定することで行われる。
秒同期点が検出されたら、次に、分同期点(X分00秒の同期点;Xは任意の分値)の決定、タイムコード信号の符号判別および復号による時刻データの生成、計時回路15の計時データの修正をそれぞれ行う分同期検出&デコード処理(ステップS4)を実行する。この処理については後に詳述する。
時刻データが生成されて計時回路15の計時データが修正されたら、必要があれば分針3と時針4を早送りして指針の位置を修正する(ステップS5)。また、停止していた秒針2が計時データに同期して駆動されるように、秒針2の運針フラグをオンにして(ステップS6)、この時刻修正処理を終了する。
[分同期検出&デコード処理]
続いて、上記のステップS4で実行される分同期検出&デコード処理について詳細に説明する。
この実施形態の分同期検出&デコード処理は、分同期点の検出が完了してから、タイムコード信号の各パルス信号の符号判別用の計測を開始してデコード処理を行うという通常の方式は採用しない。この実施形態の分同期検出&デコード処理では、分同期点検出用の各パルス信号の計測と、符号判別用の各パルス信号の計測とを並行して行い、符号判別用に計測した検出データを一定数記憶しておくようになっている。そして、分同期点が検出されたら、その時点で、記憶されている検出データを用いて符号判別とデコード処理とを行って時刻データを生成するようになっている。
さらに、デコード処理で生成された時刻データについて整合性チェックを行って不整合と判定された場合には、分同期点の検出結果が間違っていた可能性があるので、分同期点検出用のパルス信号の計測を追加的に実行させ、再度、分同期点の検出をやり直すようになっている。そして、分同期点の検出が完了したら、その時点で記憶されている符号判別用の検出データを用いて、再度、符号判別とデコード処理とを行って時刻データを生成するようになっている。
図10には、日本の標準電波に含まれるタイムコード信号のフォーマットを表わした図を示す。
上記分同期点の検出は、図10に示すように、タイムコード信号のフレーム中の所定位置に配置されているマーカー信号(M,P0〜P5)を検出することで行われる。そして、2個連続でマーカー信号P0,Mのある箇所を判定し、この2連続のマーカー信号P0,Mのうち後者のマーカー信号Mの始端タイミングを分同期点として決定する。
図3には、サンプリングを行うマーカー特徴区間と信号特徴区間を表わした説明図を示す。同図(a)〜(c)には、タイムコード信号を構成する0信号(0符号を表わすパルス信号)、1信号(1符号を表わすパルス信号)、マーカー信号(マーカーを表わすパルス信号)の理想的な信号波形を、(d)には1秒間64コマ(“0x00”〜“0x3F”)の各タイミングにおけるサンプリング処理の有無(×は無し、空白は有り)を、それぞれ表わしている。
分同期点検出用のパルス信号の計測は、図3に示すように、理想的なマーカー信号と他の信号とで信号レベルの異なるマーカー特徴区間Tmにおいて、所定周波数(例えば64Hz)でサンプリングを行い、タイムコード信号の信号レベルを検出することで行われる。例えば、図3(d)に示すように、秒同期点t0を基準とする1秒間を64コマ“0x00〜0x3F”に分割したうち、マーカー特徴区間Tmである15コマ“0x0F〜0x1D”の信号レベル(ハイレベルかローレベル)を検出する。
そして、理想的なマーカー信号と合致するハイレベルの信号レベルを計数し、この計数値を検出データとしてマーカー検出用メモリM0〜M59に加算・記憶させていく。60個のマーカー検出用メモリM0〜M59は、1フレーム長のタイムコード信号中の60個のパルス位置にそれぞれ対応づけられ、上記の1個のパルス信号の検出データは、当該パルス信号のパルス位置に対応づけられたマーカー検出用メモリM0〜M59に加算・記憶される。
そして、このようなパルス信号の計測が、複数フレーム長のタイムコード信号に対して実行される。初期状態でマーカー検出用メモリM0〜M59の値は全てゼロにされているので、1フレーム目には、各パルス信号の検出データがマーカー検出用メモリM0〜M59にそのまま記憶されていく。2フレーム目からは、各パルス信号の検出データが、既にマーカー検出用メモリM0〜M59に記憶されている値に加算されて、この加算結果が記憶されていく。
理想的なタイムコード信号が入力される場合、1個のパルス信号の検出データは、マーカー信号のときにハイレベル数「15」となり、他の信号のときにハイレベル数「0」となる。従って、上記のマーカー検出用メモリM0〜M59の値を比較することでマーカー信号の位置を識別することが可能となる。ノイズの混入のある通常のタイムコード信号では、マーカー信号と他の信号とで検出データの差は小さくなり、ノイズが多くなってくると検出データからマーカー信号と他の信号とを区別することが困難になる場合もある。しかしながら、複数フレーム分の検出データを1フレーム長周期で加算してマーカー検出用メモリM0〜M59に記憶していくことで、ノイズの影響を低減させてその値によりマーカー信号と他の信号とを区別することを容易にできる。
従って、ノイズの影響により誤った分同期点が検出される場合が生じた場合でも、パルス信号を計測するタイムコード信号のフレーム数を増して、検出データを1フレーム長周期で合算させていくことで、その後に正しい分同期点を検出することが可能となる。
上記デコード処理は、図10に示すように、タイムコード信号中のマーカー信号M,P0〜P5以外のパルス信号の符号判別(0符号か1符号か)を行って、得られた符号列をタイムコードのフォーマットに従って復号することで遂行される。パルス信号の符号判別は、符号判別用の計測により得られた検出データを用いて行われる。
符号判別用のパルス信号の計測は、図3に示すように、理想的な0信号と理想的な1信号とで信号レベルの異なる信号特徴区間Tbにおいて、所定周波数(例えば64Hz)でサンプリングを行って、タイムコード信号の信号レベルを検出することで行われる。例えば、図3(d)に示すように、秒同期点t0を基準とする1秒間を64コマ“0x00〜0x3F”に分割したうちの信号特徴区間Tbの15コマ“0x22〜0x30”の信号レベル(ハイレベルかローレベル)を検出する。
そして、例えば、ハイレベルの信号レベル数を計数し、この計数値を検出データとして01識別用メモリA0〜A179に順に記憶させていく。パルス信号の計測中は、分同期点が確定していないので、マーカー信号M,P0〜P5の配置箇所のパルス信号に対しても同様の処理が行われる。検出データは、01識別用メモリA0〜A179の個数分、すなわち、3フレーム分記憶させておくことができる。正しい時刻データが得られずに、符号判別用のパルス信号の計測が3フレーム長以上続いた場合には、01識別用メモリA0〜A179の最初から新しい検出データが上書きにより循環的に記憶されていくようになっている。
01識別用メモリA0〜A179に少なくとも2フレーム長分の検出データが記憶されている状態で、分同期点が確定することで、タイムコード信号の0秒位置から59秒位置までの符号判定用の検出データが求められるので、これにより0信号と1信号とが配置される箇所の符号判別を行って時刻データを生成することができる。符号判別の方法は、例えば、個々のパルス信号ごとに符号判別するのであれば、特に制限されるものではないがハイレベル数が「8」以上であれば1符号、「7」以下であれば0符号と判定することができる。
次に、この実施形態の分同期検出&デコード処理の具体的な一例について、図4と図5を参照しながら時系列に説明する。
図4には、分同期検出&デコード処理の一つの具体例におけるメモリ内容を示す説明図を、図5には、分同期検出&デコード処理の一つの具体例を示すタイムチャートを、それぞれ示す。図4(a)は、60個のマーカー検出用メモリM0〜M59を、図4(b)〜(d)は、180個の01識別用メモリA0〜A179を60個ずつ、それぞれ示している。図5(a)〜(d)には、分同期検出&デコード処理の開始から1分目〜4分目をそれぞれ示している。
分同期検出&デコード処理が開始されると(図5の0s時点)、上述した分同期点検出用のパルス信号の計測(マーカー特徴区間Tmのサンプリング処理)と、符号判別用のパルス信号の計測(信号特徴区間Tbのサンプリング処理)とが実行されていく。そして、このパルス信号の計測が、その後に、時刻データが生成されてこの時刻データが整合と判定されるまで(図5に「受信成功」と記す)継続される。
これらの処理により、マーカー検出用メモリM0〜M59には、各パルス信号のマーカー特徴区間Tmのハイレベル数を表わす検出データが加算および記憶されていく。また、01識別用メモリA0〜A179には、各パルス信号の信号特徴区間Tbのハイレベル数を表わす検出データが記憶されていく。
そして、処理開始から2分が経過すると(図5のタイミングA)、マーカー検出用メモリM0〜M59に2フレーム長の検出データが蓄積されるので、この検出データを用いて分同期点の検出が実行される。図4と図5の例では、2連続のマーカー検出用メモリM11,M12に大きな数値が現れて、12秒目が分同期点の箇所(h1)であると検出されている。
分同期点が検出されたら、続く期間(図5の期間B)に、01識別用メモリA0〜A179の検出データを用いてタイムコード信号の符号判別が行われる。そして、判定された符号列に基づき時刻データが生成される。この時点では、2フレーム長の01識別用メモリA0〜A119に直前の検出データが記憶されているので、この中から分同期点(h1)を先頭とした1フレーム分の検出データDA1を用いて、時刻データが生成される。図4と図5の例では、この検出データDA1により「2010年2月3日12時00分」の時刻データが生成されている。
時刻データが生成されると、その直後(図5のタイミングC)に、時刻データの整合性チェックの処理が行われる。例えば、1回目と2回目の整合性チェックでは、計時回路15の計時データと時刻データとが比較され、これらの時間差が所定範囲内(例えば±30秒内)であれば整合、範囲外なら不整合とする。3回目の整合性チェックでは、前回、前々回の時刻データと生成された時刻データとが比較され、3個の時刻データが1分間隔になっていれば整合、それ以外なら不整合とする。図4と図5の例では、タイミングCの整合性チェックで不整合(受信失敗)と判定されている。
時刻データが不整合(受信失敗)と判定されたら、さらに、1フレーム分の分同期点検出用のパルス信号の計測と、符号判別用のパルス信号の計測とを継続させる。そして、1フレーム分の処理が遂行されると(図5のタイミングD)、マーカー検出用メモリM0〜M59に3フレーム長分の検出データが蓄積されるので、この検出データを用いて再度の分同期点の検出が実行される。図4と図5の例では、2連続のマーカー検出用メモリM22,M23に大きな数値が現れて、23秒目が分同期点の箇所(h2)であると検出されている。
そして、分同期点が検出されたら、再び、続く期間(図5期間E)に、01識別用メモリA0〜A179の検出データを用いてタイムコード信号の符号判別が行われて、判定された符号列に基づき時刻データが生成される。この時点では、3フレーム長の01識別用メモリA0〜A179に検出データが記憶されているので、この中から分同期点の箇所(h2)を先頭とした直前の1フレーム分の検出データDA2を用いて、時刻データが生成される。図4と図5の例では、この検出データDA2により「2011年4月5日15時00分」の時刻データが生成されている。
さらに、時刻データが生成されると、再び、その直後(図5のタイミングF)に、時刻データの整合性チェックの処理が行われる。図4と図5の例では、整合(受信成功)と判定されている。時刻データが整合(受信成功)と判定されたら、それ以降の検出データは不要なので、分同期点検出用のパルス信号の計測および符号判別用のパルス信号の計測は停止される。
一方、時刻データが整合(受信成功)と判定されたら、計時回路15の計時データを修正するアジャスト処理を実行する。すなわち、先ず、整合と判定されてから数秒後の区切りの良いタイミング、例えば、数秒後のコンマゼロ秒のタイミング(図5のタイミングG)をアジャストタイミングとして設定する。さらに、整合と判定された時刻データは、分同期点の箇所(h2)から1フレーム期間の時刻を表わすものなので、この分同期点(h2)からアジャストタイミングGまでの時間差を生成された時刻データに加えて、アジャストタイミングGにおける設定時刻データを算出する。そして、このアジャストタイミングGに計時回路15の計時データを設定時刻データに修正する。この処理により分同期検出&デコード処理が終了となる。
図6と図7には、図2のステップS4で実行される分同期検出&デコード処理のフローチャートを示す。図8には、図6のステップS142で実行されるマーカー検出演算処理のフローチャートを、図9には、図7のステップS151で実行されるデコード演算処理のフローチャートを示す。
上述した分同期検出&デコード処理は、例えば、図6〜図9に示す制御手順によって実現できる。図6と図7のフローチャートにおいて、変数iはサンプリング処理の対象となっているパルス信号が60個のマーカー検出用メモリM0〜M59の何れに対応するものかを表わすもの、変数jはサンプリング処理の検出データを01識別用メモリA0〜A179の何れに記憶させるかその番号を表わすもの、変数Fは、現在の処理ステータスを表わすものである。
この分同期検出&デコード処理に移行すると、先ず、CPU20は、この処理で使用する各種変数に初期値をセットしたり、処理開始からの時間をカウントするタイマーをリセットしたり、分周回路14から所定のタイミンク信号が供給されるようにする初期化処理を行う(ステップS11)。この初期化処理において、変数i、変数jおよび変数Fがそれぞれ「0」にセットされ、分周回路14からマーカー検出用のサンプリング開始(秒同期点t0から230ms後)を知らせる第1のタイミング信号と、01識別用のサンプリング開始(秒同期点t0から530ms後)を知らせる第2のタイミング信号と、サンプリング周期を知らせる64Hzのタイミング信号が供給されるように設定される。
初期化処理が済んだら、ステップS12〜S17の判別処理のループ処理に移行して、タイミングに応じた処理を選択的に実行する。ステップS12では、マーカー検出用のサンプリング開始を知らせる第1のタイミング信号の入力があったか判別する。ステップS13では、01識別用のサンプリング開始を知らせる第2のタイミング信号の入力があったか判別する。ステップS14では、変数Fの値が分同期点の検出前の処理ステータスを表わす「0」であるか判別する。ステップS15では、変数Fの値が分同期点の検出後のデコード処理中の処理ステータスを表わす「1」であるか判別する。ステップS16では、変数Fの値がデコード終了後で整合性チェック前の処理ステータスを表わす「2」であるか判別する。ステップS17では、変数Fの値が整合性のある時刻データ生成後でアジャスト処理前の処理ステータスを表わす「3」であるか判別する。
このステップS12〜S17のループ処理により、個々のパルス信号のサンプリング期間に当該パルス信号のサンプリング処理が行われつつ、サンプリング期間を外れた期間に他の制御処理が実行されるようになっている。
すなわち、第1のタイミング信号の入力があってステップS12の判別処理で“Yes”側へ移行すると、この時点がマーカー特徴区間Tm(図3参照)のほぼ始端のタイミングであるため、先ず、CPU20は、64Hzのタイミング信号に同期させてタイムコード信号の信号レベルの検出を15コマ分実行する(ステップS121)。そして、その内のハイレベルの数をカウントして、マーカー検出用メモリMiに加算し記憶させる(ステップS122)。そして、変数iを次のパルス信号に対応させて「+1」更新する(但し、「60」に達したら「0」に戻す)(ステップS123)。
また、第2のタイミング信号の入力があってステップS13の判別処理で“Yes”側へ移行すると、この時点が信号特徴区間Tb(図3参照)のほぼ始端のタイミングであるため、CPU20は、64Hzのタイミング信号に同期させてタイムコード信号の信号レベルの検出を15コマ分実行する(ステップS131:検出データ取得手段)。そして、その内のハイレベルの数をカウントして01識別用メモリAjに上書きして記憶させる(ステップS132:検出データ記憶手段)。そして、変数jを次のパルス信号に対応させて「+1」更新する(但し、「180」に達したら「0」に戻す)(ステップS133)。
この分同期検出&デコード処理の実行中(変数Fが「3」の期間以外)、1秒周期で上記のステップS121〜S123の処理とステップS131〜S133の処理とが繰り返し実行されて、マーカー検出用メモリM0〜M59と、01識別用メモリA0〜A179とに検出データが蓄積されていく。
一方、マーカー特徴区間Tmでも信号特徴区間Tbでもなければ、処理ステータスを表わす変数Fの値に応じた分岐処理が実行される。処理開始時には、変数Fは分同期点の検出前を示す「0」であるので、ステップS14の判別処理で“Yes”側へ移行する。すると、CPU20は、先ず、処理開始からの時間をカウントしているタイマーの値を確認して120s、180s、240s…の分同期点の検出タイミングになったか判別する(ステップS141)。その結果、このタイミングになっていなければ、そのままステップS12〜S17の処理ループに戻る。
また、ステップS141の判別処理の結果、分同期点の検出タイミングになっていれば、マーカー検出用メモリM0〜M59の検出データを用いてマーカー検出を行い、分同期点を決定する演算処理を行う(ステップS142)。次いで、処理ステータスを表わす変数Fを「1」に更新して(ステップS143)、ステップS12〜S17の処理ループに戻る。
つまり、上記のステップS141〜S143の処理により、図5のタイミングA,Dの分同期点の検出処理が実現される。また、上記のステップS121〜S123、S141、S142の処理により分同期点検出手段が構成される。
ステップS142のマーカー演算処理は、図8に示すように、マーカー検出用メモリM0〜M59の中からマーカー信号を表わす数値大の7個を抽出し(ステップS31)、このうちの2個連続の箇所を抽出し(ステップS32)、この2連続の後者のパルス位置をフレーム開始の00秒の箇所に決定する(ステップS33)ものである。
また、変数Fが分同期点の検出後でデコード前を表わす「1」であれば、ステップS15の判別処理で“Yes”側へ移行する。すると、CPU20は、先ず、01識別用メモリA0〜A179の検出データを用いて時刻データを生成するデコード処理を実行する(ステップS151:復号手段)。ただし、デコード処理にかかるトータル時間は長く、一度に実行するとマーカー特徴区間Tmや信号特徴区間Tbを看過してしまう可能性があるため、このステップS151では、デコード処理を複数に分割した各分割ステップずつ実行する。
デコード処理の分割ステップを実行したら、続いて、デコード処理が終了したか判別し(ステップS152)、未だ終了でなければ、そのままステップS12〜S17の処理ループに戻る。一方、終了していれば、処理ステータスを表わす変数Fを「2」に更新して(ステップS153)、ステップS12〜S17の処理ループに戻る。
つまり、変数Fが「1」のとき、マーカー特徴区間Tmや信号特徴区間Tbのタイミングではサンプリング処理が実行され、その他の期間にステップS151のデコード処理の分割ステップが繰り返し実行されて、時刻データが生成されるようになっている。このステップS15,S151〜S153の処理により、図5の期間B,Eにおける時刻データの生成処理が実現される。
ステップS151のデコード処理は、図9に示すように、ステップS41,S43,S45の判別処理によって、このデコード処理が複数回繰り返し実行されることで、一連のデコード処理が複数に分割されてなる第1ステップS42、第2ステップS44、第3ステップS46、および、第4ステップS47の各処理が順に実行されるようになっている。
第1ステップS42では、CPU20は、01識別用メモリA0〜A179のうち、分同期点の検出結果と変数jの値とから00秒箇所から1フレーム分の新しい検出データが格納されているメモリ位置を特定する。第2ステップS44では、CPU20は、ステップS42で特定したメモリ位置に基づいて01識別用メモリA0〜A179の中から00秒箇所〜19秒箇所の検出データを読み出して符号判別を行い時分の値を決定する。
第3ステップS46では、CPU20は、ステップS42で特定したメモリ位置に基づいて01識別用メモリA0〜A179の中から20秒箇所〜39秒箇所の検出データを読み出して符号判別を行い通算日の値を決定する。第4ステップS47では、同様に40秒箇所〜59秒箇所の検出データを読み出して符号判別を行い年の値を決定する。
このような処理により、図7のステップS151のデコード演算処理が複数回(上記例では4回)実行されることで1回のデコード処理が終了して時刻データが生成される。
図7のステップS12〜S17のループ処理において、変数Fがデコード後を表わす「2」であれば、ステップS16の判別処理で“Yes”側に移行する。そして、CPU20は、先のデコード処理で生成された時刻データに対して整合性チェックの処理を行う(ステップS161:整合性判定手段)。整合性チェックの内容については上述した通りである。
そして、整合性チェックの結果がOK(整合)か否(不整合)かを判別する(ステップS162)。そして、整合の判定結果であれば処理を進めるため変数Fを「3」に更新する(ステップS163)。一方、不整合の判定結果であれば処理を分同期点の検出処理に戻すために変数Fを「0」に更新する(ステップS164)。
つまり、上記ステップS161〜S164の処理により、図5のタイミングC,Fの整合性チェックの処理、および、その結果に基づきアジャスト処理に移行するか、分同期点の検出処理に戻るか処理の分岐が実現される。
なお、生成された時刻データが不整合と判定される回数が、所定回数に達したら、エラー終了させるようにしても良い。
図7のステップS12〜S17のループ処理において、変数Fがアジャスト処理前を表わす「3」であれば、ステップS17の判別処理で“Yes”側に移行して、CPU20の処理はステップS12〜S17のループ処理から抜ける。
すると、先ず、CPU20は、アジャストタイミング(例えば、図5のタイミングG)の設定を行う(ステップS171:修正タイミング設定手段)。アジャストタイミングは、現在の計時時刻から数秒後の秒桁より下を切り捨てたタイミングに設定する。さらに、先にデコード処理の対象となったタイムコード信号のフレームの開始点からアジャストタイミングまでの時間間隔を求め(ステップS172:算出手段)、この時間間隔を先に取得された時刻データに加算して設定時刻データを用意する(ステップS173:算出手段)。
続いて、CPU20は、計時回路15の計時時刻がアジャストタイミングになるのを待機し(ステップS174)、このタイミングに計時回路15の計時データを、ステップS173で用意された設定時刻データに書き換えて修正する(ステップS175:時刻設定手段)。上記ステップS171〜S175の処理により時刻修正手段が構成される。
このような制御手順によって、先に図5のタイミングチャートを参照して説明した分同期検出&デコード処理が実現されるようになっている。
以上のように、この実施形態の電波時計1および分同期検出&デコード処理によれば、分同期点検出用の各パルス信号の計測(具体的にはマーカー特徴区間Tmのサンプリング)と、符号判別用の各パルス信号の計測(具体的には信号特徴区間Tbのサンプリング)とを並行して行い、分同期点が検出された時点で、それ以前に01識別用メモリA0〜A179に記憶してある検出データを用いてタイムコード信号の符号判別および時刻データの生成が行われる。従って、分同期点の検出後に符号判別用の処理を最初から実行する構成と比較して、速やかに時刻データを生成することができる。
さらに、時刻データの整合性チェックで不整合と判定された場合には、分同期点の検出用にパルス信号の計測処理が追加・実行されて、再度、分同期点の検出が行われるとともに、この分同期点が検出された時点で、それ以前に01識別用メモリA0〜A179に記憶してある検出データを用いてタイムコード信号の符号判別および時刻データの生成が行われる。従って、分同期点の検出結果が誤っていて正しい時刻データが得られなかった場合でも、再度の分同期点の検出に必要な時間の経過後に、速やかに再度の時刻データの生成が行われ、正確な時刻データを速やかに取得できるようになっている。
また、この実施形態の分同期検出&デコード処理によれば、処理開始から2フレーム長のタイムコード信号のパルス信号の計測を行って、この検出データに基づいて最初の分同期点の検出が行われる。その後、時刻データが不整合の判定結果となった場合には、1フレーム長のタイムコード信号のパルス信号の計測が追加的に行なわれて、その検出データが含められて分同期点の検出が行われるようになっている。従って、時刻データが最短で生成されていき、正確な時刻データが生成された場合に、整合性のチェックによって整合と判定されて、速やかに正確な時刻データが取得されるようになっている。
また、この実施形態の分同期検出&デコード処理によれば、分同期点が検出された場合に、01識別用メモリA0〜A179に記憶されている検出データのうち、分同期点から始まる検出データに基づいて、タイムコード信号をフレーム単位でデコード処理することができる。それゆえ、フレーム途中から1フレーム長の符号列に基づきデコード処理する場合と比較して、単純な処理によって、タイムコードのパリティチェックやタイムコードの復号処理を遂行できる。
また、この実施形態の分同期検出&デコード処理によれば、整合と判定された時刻データが取得された場合に、この取得後の一定時間後にアジャストタイミングを設定し、時刻データの復号元であるタイムチャート信号のフレームの開始点からアジャストタイミングまでの時間差を算出し、さらに、この時間差を時刻データに加えた設定時刻データを算出する。そして、アジャストタイミングまで待機して計時回路15の計時データを設定時刻データに設定変更するようになっている。従って、以前に入力されたタイムコード信号の検出データに基づいて、以前の入力時点の時刻を表わす時刻データが生成されていても、計時回路15の計時データを現在の時刻に正しく修正することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記実施形態では、分同期点を検出する構成として、タイムコード信号の各パルス信号に対してマーカー特徴区間Tmのサンプリングを行って、理想的なマーカー信号と合致するハイレベルの個数を検出データとしてマーカー検出用メモリM0〜M59に記憶させるとともに、このような検出データを複数フレーム分取得して1フレーム長周期で合算させ、この合算された検出データに基づいてマーカー信号の位置を求める構成を例示したが、この構成に限られず、分同期点を検出する種々の公知技術を適用しても良い。
また、タイムコード信号から時刻データを生成する構成も、分同期点の検出処理中に各パルス信号を計測して得られた検出データを使用して時刻データを生成する構成であれば、各パルス信号の計測方法や符号判別の方法などは、種々の公知技術を適用可能である。また、上記実施形態では、1フレーム分の検出データを用いて1個の時刻データを生成する例を示したが、複数フレーム分の検出データが記憶されていれば複数フレーム分の検出データを用いて1個の時刻データを生成するようにしても良い。
また、上記実施形態では、01識別用メモリA0〜A179に符号判別用の検出データを3フレーム長記憶できる例を示したが、この長さに限られない。その他、実施形態で示した細部は発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 電波時計
2 秒針
3 分針
4 時針
7 液晶表示器
11 アンテナ
12 電波受信回路
13 発振回路
14 分周回路
15 計時回路
16 第1モータ
17 第2モータ
18 輪列機構
19 操作部
20 CPU
21 RAM
A0〜A179 01識別用メモリ
M0〜M59 マーカー検出用メモリ
22 ROM
22a 時刻修正処理のプログラム
Tb 信号特徴区間
Tm マーカー特徴区間
A,D 分同期点検出タイミング
B,E 時刻データの生成期間
C,F 整合性チェックのタイミング
G アジャストタイミング

Claims (7)

  1. 標準電波から抽出されて入力されたタイムコード信号の個々のパルス信号の計測を行ってフレームの開始点を検出するための分同期点検出データを取得する分同期点検出データ取得手段と、
    この分同期点検出データ取得手段により取得された分同期点検出データを記憶する分同期点検出データ記憶手段と、
    前記分同期点検出データ記憶手段に記憶された分同期点検出データに基づいて前記タイムコード信号のフレームの開始点を検出する分同期点検出手段と、
    前記分同期点検出手段による取得処理中を含めて前記タイムコード信号の個々のパルス信号の計測を行って当該パルス信号を識別するための検出データを取得する検出データ取得手段と、
    この検出データ取得手段により取得された検出データを記憶する検出データ記憶手段と、
    前記タイムコード信号のフレームの開始点の情報と前記検出データ記憶手段に記憶された検出データとに基づいて前記タイムコード信号の一連の符号列を復号して時刻データを生成する復号手段と、
    この復号手段により復号された時刻データの整合性について判定する整合性判定手段と、
    前記整合性判定手段の判定結果が不整合である場合に、前記分同期点検出手段により前記フレームの開始点を再度検出させ、
    再度検出されたフレームの開始点と前記検出データ記憶手段に新たに記憶された検出データ及び上記不整合と判定した時に用いた検出データとに基づいて前記復号手段により時刻データを再度生成させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする時刻情報取得装置。
  2. 前記制御手段は、
    先ず、少なくとも2フレーム長のタイムコード信号に基づいて前記分同期点検出手段に前記フレームの開始点を検出させ、
    次に、生成された時刻データが不整合と判定された場合に、1フレーム長のタイムコード信号を加えることによって前記分同期点検出手段に前記フレームの開始点を検出させることを特徴とする請求項1記載の時刻情報取得装置。
  3. 前記復号手段は、
    前記分同期点検出手段の検出処理中に前記検出データ取得手段により取得されて前記検出データ記憶手段に記憶されている検出データの中から、前記分同期点検出手段により検出された前記フレームの開始点から始まる検出データに基づいて時刻データを生成することを特徴とする請求項1記載の時刻情報取得装置。
  4. 時刻を計数する計時手段と、
    前記整合性判定手段により整合と判定された時刻データが得られた場合に前記計時手段の計時データを修正する時刻修正手段と、
    を備え、
    前記時刻修正手段は、
    前記整合と判定された時刻データが取得された場合に、この取得後の所定期間内に前記計時データの修正タイミングを設定する修正タイミング設定手段と、
    前記整合と判定された時刻データの復号元であるタイムコード信号のフレームの開始点から前記修正タイミングまでの時間差を当該時刻データに加えた設定時刻データを算出する算出手段と、
    前記修正タイミングに前記計時手段の計時データを前記設定時刻データに設定変更する時刻設定手段と、
    を有していることを特徴とする請求項1記載の時刻情報取得装置。
  5. 時刻を計時する計時手段と、
    時刻を表示する時刻表示手段と、
    標準電波を受信して前記タイムコード信号を出力する電波受信手段と、
    前記タイムコード信号を入力して時刻情報を取得する請求項1〜3の何れか一項に記載の時刻情報取得装置と、
    この時刻情報取得装置により取得された時刻情報に基づいて前記計時手段の計時時刻を修正する時刻修正手段と、
    を備えたことを特徴とする電波時計。
  6. 時刻を表示する時刻表示手段と、
    標準電波を受信して前記タイムコード信号を出力する電波受信手段と、
    請求項4記載の時刻情報取得装置と、
    を備えたことを特徴とする電波時計。
  7. 標準電波から抽出されたタイムコード信号中のパルス信号を識別することで当該タイムコードのフレームの開始点を検出する分同期点検出手段と、
    前記分同期点検出手段による取得処理中を含めて前記タイムコード信号の個々のパルス信号の計測を行って当該パルス信号を識別するための検出データを取得する検出データ取得手段と、
    この検出データ取得手段により取得された検出データを記憶する検出データ記憶手段と、
    前記タイムコード信号のフレームの開始点の情報と前記検出データ記憶手段に記憶された検出データとに基づいて前記タイムコード信号の一連の符号列を復号して時刻データを生成する復号手段と、
    この復号手段により復号された時刻データの整合性について判定する整合性判定手段と、
    前記整合性判定手段の判定結果が不整合である場合に、前記分同期点検出手段により前記フレームの開始点を再度検出させ、
    再度検出されたフレームの開始点と前記検出データ記憶手段に新たに記憶された検出データ及び上記不整合と判定した時に用いた検出データとに基づいて前記復号手段により時刻データを再度生成させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする時刻情報取得装置。
JP2010168827A 2010-07-28 2010-07-28 時刻情報取得装置および電波時計 Active JP5099185B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010168827A JP5099185B2 (ja) 2010-07-28 2010-07-28 時刻情報取得装置および電波時計
US13/182,532 US8483016B2 (en) 2010-07-28 2011-07-14 Time information acquiring apparatus and radio-controlled timepiece
CN2011102195640A CN102346435B (zh) 2010-07-28 2011-07-27 时刻信息取得装置以及电波钟表
EP20110175785 EP2413204B1 (en) 2010-07-28 2011-07-28 Time information acquiring apparatus and radio-controlled timepiece

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010168827A JP5099185B2 (ja) 2010-07-28 2010-07-28 時刻情報取得装置および電波時計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012026990A JP2012026990A (ja) 2012-02-09
JP5099185B2 true JP5099185B2 (ja) 2012-12-12

Family

ID=44674168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010168827A Active JP5099185B2 (ja) 2010-07-28 2010-07-28 時刻情報取得装置および電波時計

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8483016B2 (ja)
EP (1) EP2413204B1 (ja)
JP (1) JP5099185B2 (ja)
CN (1) CN102346435B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5421944B2 (ja) * 2011-03-08 2014-02-19 セイコークロック株式会社 電子時計
JP5505472B2 (ja) * 2012-07-31 2014-05-28 カシオ計算機株式会社 時刻情報取得装置、及び、電波時計
JP5664636B2 (ja) * 2012-12-06 2015-02-04 カシオ計算機株式会社 時刻情報取得装置、及び、電波時計
US20150177945A1 (en) * 2013-12-23 2015-06-25 Uttam K. Sengupta Adapting interface based on usage context
JP6679844B2 (ja) * 2014-12-24 2020-04-15 カシオ計算機株式会社 電波時計、日時情報取得方法及びプログラム
CN108322298B (zh) * 2018-01-05 2020-12-08 浙江大华技术股份有限公司 一种uart失同步恢复的方法、设备及系统
CN112994738B (zh) * 2021-05-06 2021-08-03 成都瀚德科技有限公司 一种基于多站协同的小信号探测方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3138912B2 (ja) * 1996-09-05 2001-02-26 セイコークロック株式会社 パルス検出回路および電波修正時計
JP2003270370A (ja) * 2002-03-15 2003-09-25 Casio Comput Co Ltd 時刻データ受信装置、及び時刻データ修正方法
JP4264496B2 (ja) 2004-08-31 2009-05-20 Okiセミコンダクタ株式会社 標準電波受信装置及びタイムコード復号方法
JP2006337048A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Seiko Epson Corp 電波時計
JP2007139703A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Casio Comput Co Ltd 時刻受信装置及び電波時計
JP4506865B2 (ja) 2008-04-01 2010-07-21 カシオ計算機株式会社 時刻取得装置、および、電波時計

Also Published As

Publication number Publication date
US20120026841A1 (en) 2012-02-02
JP2012026990A (ja) 2012-02-09
EP2413204A3 (en) 2012-06-20
US8483016B2 (en) 2013-07-09
EP2413204B1 (en) 2013-12-11
EP2413204A2 (en) 2012-02-01
CN102346435A (zh) 2012-02-08
CN102346435B (zh) 2013-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5099185B2 (ja) 時刻情報取得装置および電波時計
JP5067452B2 (ja) 時刻情報取得装置および電波時計
JP2010025651A (ja) 時刻情報取得装置、および、電波時計
JP2010008324A (ja) タイムコード判別装置および電波時計
JP5104922B2 (ja) 時刻情報取得装置および電波時計
EP2407835B1 (en) Radio controlled timepiece
JP4539739B2 (ja) 電波受信装置および電波時計
JP5621835B2 (ja) 時刻情報取得装置、及び、電波時計
JP4873040B2 (ja) アナログ式電子時計
JP4998605B2 (ja) マーカー検出装置および電波時計
JP6558289B2 (ja) 電子時計および電子時計の制御方法
JP4108528B2 (ja) 標準電波による正分検出方法及び電波修正時計
JP5316375B2 (ja) 時刻情報取得装置、および、電波時計
JP5201177B2 (ja) タイムコード判別装置および電波時計
JP2002048883A (ja) 電波修正時計及びその秒信号検出方法
JP5041037B2 (ja) 秒同期検出装置および電波時計
JP2014132274A (ja) 時刻情報取得装置、及び、電波時計

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120828

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120910

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5099185

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150