JP5104922B2 - 時刻情報取得装置および電波時計 - Google Patents

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Description

この発明は、標準電波に含まれるタイムコード信号から整合のとれた時刻情報を取得する時刻情報取得装置、および、この時刻情報取得装置を備えた電波時計に関する。
以前より、標準電波に含まれるタイムコード信号をデコードして時刻情報を生成する装置において、複数フレームのタイムコード信号から複数の時刻情報を生成して整合性のチェックを行うことが行われている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002−286882号公報
近年、本発明者らは、受信環境が良好でない状態でも、より正確な時刻情報が得られるように、タイムコード信号を1フレーム単位でデコードするのではなく、複数フレームの検出データを統合させて符号判定するデコード技術を開発している。
しかしながら、例えば、3つのフレーム(第1〜第3フレーム)のタイムコード信号を受信してデコード処理を行った場合、これら3つのフレームのタイムコード信号のノイズレベルが一様である場合と、1つのフレームのみでノイズレベルが高い場合とでは、1つのデコード方法で得られる時刻情報の精度は異なってくる。
次に、第1〜第3フレームのタイムコード信号を、それぞれ1フレーム単独でデコードして得られた第1〜第3の時刻情報と、2つのフレーム(第1および第2フレーム)のタイムコード信号を統合的にデコードして得られた第4の時刻情報と、2つのフレーム(第2および第3フレーム)のタイムコード信号を統合的にデコードして得られた第5の時刻情報とを、それぞれ比較してみる。
3つのフレームのタイムコード信号のノイズレベルが一様な場合、時刻情報の精度の高低差は次のようになる。
第1〜第3の時刻情報の精度 → ほぼ同一
第1〜第3の時刻情報の精度 < 第4と第5の時刻情報の精度
第4と第5の時刻情報の精度 → ほぼ同一
一方、第2フレームのタイムコード信号のみに一時的に多くのノイズが混入した場合には、時刻情報の精度の高低差は次のようになる。
第2,第4,第5の時刻情報の精度 < 第1,第3の時刻情報の精度
すなわち、2つのフレームの検出データを統合させてデコードした時刻情報(第4,第5の時刻情報)であっても、ノイズの多い第2フレームのタイムコード信号を材料としていることで、ノイズの少ない第1又は第3フレームのタイムコード信号を1フレーム単独でデコードして得られた時刻情報(第1,第3の時刻情報)よりも、精度が悪くなる。
つまり、種々の受信状況に応じて、異なるデコード方法により得られる複数の時刻情報の精度が互いに逆転することがある。従って、複数種類のデコード方法とその時刻情報の整合性を判定する処理とを併用することで、同一フレーム数のタイムコード信号から時刻情報を生成する場合でも、より正確な時刻情報が得られると考えられた。
この発明の目的は、複数種類のデコード処理とその時刻情報の整合性を判定する処理とを併用することで、より整合のとれた正確な時刻情報を得ることのできる時刻情報取得装置および電波時計を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、
標準電波から抽出されたタイムコード信号を入力して時刻情報を取得する時刻情報取得装置において、
タイムコード信号をフレーム単位で復号して時刻情報を生成可能な第1復号手段と、
前記第1復号手段により生成された時刻情報の整合性を判定する第1判定手段と、
複数フレームのタイムコード信号の検出データを統合させて当該タイムコード信号の符号判定を行うことで時刻情報を生成可能な第2復号手段と、
前記第2復号手段により生成された時刻情報の整合性を判定する第2判定手段と、
前記第1復号手段による時刻情報の生成、前記第1判定手段による整合性の判定、前記第2復号手段による時刻情報の生成、および、前記第2判定手段による整合性の判定を、所定の手順で実行させて整合のとれた時刻情報を抽出する制御手段と、を備え、
前記第1復号手段は、
タイムコード信号に含まれる複数のパルス信号をフレーム単位で1つのグループとして、前記グループにおいて1信号及び0信号に対する近接度を設定する第1近接度設定手段と、
前記近接度に基づき前記グループに出現する可能性のある符号列のうち発生確率の高い符号列を決定する第1符号列決定手段と、を有し、
前記第2復号手段は、
タイムコード信号に含まれる複数のパルス信号を複数フレーム単位で1つのグループとして、前記グループにおいて1信号及び0信号に対する近接度を設定する第2近接度設定手段と、
前記近接度に基づき前記グループに複数フレームにわたって出現する可能性のある符号列のうち発生確率の高い符号列を決定する第2符号列決定手段と、を有することを特徴とする時刻情報取得装置である。
本発明に従うと、第1復号手段、その時刻情報の整合性を判定する第1判定手段、第2復号手段、ならびに、その時刻情報の整合性を判定する第2判定手段をそれぞれ併用することで、同一フレーム数のタイムコード信号から時刻情報を生成するその他の構成と比較して、より整合のとれた正確な時刻情報が得られるという効果がある。
本発明の実施形態である電波時計の全体構成を示すブロック図である。 CPUにより実行される時刻修正処理の制御手順を示すフローチャートである。 図2のステップS5で実行されるデコード&整合性チェック処理の制御手順を示すフローチャートである。 1フレームのタイムコード信号が入力されるごとに新規に生成される時刻データを説明する図表である。 時刻データ記憶領域への時刻データの格納手順を説明する図表である。 整合性チェックパターンテーブルの内容を示す図表である。 変形例における時刻データ記憶領域への時刻データの格納手順を説明する図表である。 変形例の整合性チェックパターンテーブルの内容を示す図表である。 図3のステップS12で実行される1フレーム検出データ取得処理の詳細な一例を示すフローチャートである。 特徴部分のサンプリング処理を説明する図である。 図3のステップS13で実行される1フレーム単独デコード処理の詳細な一例を示すフローチャートである。 図11のステップS41で実行される1分桁4ビット符号列判定処理の詳細な一例を示すフローチャートである。 ノイズの無い理想的なタイムコード信号における1分桁4ビットについて0符号および1符号のパルス信号に対する近接度を表わした図表である。 1分桁4ビットの符号列の判定パターンと図13の近接度に基づく合算値を表わす図表である。 ノイズの混入されたタイムコード信号における1分桁4ビットについて0符号および1符号のパルス信号に対する近接度をそれぞれ表わした図表である。 1分桁4ビットの符号列の判定パターンと図15の近接度に基づく合算値を表わす図表である。 図3のステップS16で実行される2フレーム合算デコード処理の詳細な一例を示すフローチャートである。 図17のステップS61で実行される1分桁4ビット×2フレーム符号列判定処理の詳細な一例を示すフローチャートである。 ノイズの無い理想的なタイムコード信号における1分桁4ビットについて0符号および1符号のパルス信号に対する近接度をそれぞれ表わした図表であり、(a)は、x時08分に送受信された第(j−1)フレームのもの、(b)は、x時09分に送受信された第jフレームのものである。 1分桁8ビット(4ビット×2フレーム)の符号列の判定パターンと図19の近接度に基づく合計値を表わした図表である。 ノイズの混入されたタイムコード信号における1分桁4ビットについての0符号および1符号のパルス信号に対する近接度をそれぞれ表わした図表であり、(a)は、x時08分に送受信された第(j−1)フレームのもの、(b)は、x時09分に送受信された第jフレームのものである。 1分桁8ビット(4ビット×2フレーム)の符号列の判定パターンと図21の近接度に基づく合計値を表わした図表である。 各パルス信号の0信号と1信号に対する近接度の求めかたの変形例を説明する図である。 日本のタイムコードのフォーマットを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態である電波時計1の全体構成を示すブロック図である。
この実施形態の電波時計1は、タイムコードの含まれる標準電波を受信して自動的に時刻修正する機能を有した電子時計であり、文字板上で回転する指針(秒針2、分針3、時針4)と、文字板上に露出されて各種の表示を行う液晶表示器7とによって、それぞれ時刻を表示するようになっている。
この電波時計1は、図1に示すように、標準電波を受信するアンテナ11と、標準電波を復調してタイムコード信号を生成する電波受信回路(電波受信手段)12と、種々のタイミング信号を発生させるタイマー回路としての発振回路13および分周回路14と、現在時刻を計数する計時回路(計時手段)15と、秒針2を回転駆動する第1モータ16と、分針3および時針4を回転駆動する第2モータ17と、第1モータ16および第2モータ17の回転駆動を各指針に伝達する輪列機構18と、複数の操作ボタンを有し外部から操作指令を入力する操作部19と、機器の全体的な制御を行う制御手段としてのCPU(中央演算処理装置)20と、CPU20に作業用のメモリ空間を提供するRAM(Random Access Memory)21と、各種の制御データおよび制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)22等をさらに備えている。上記のCPU20、RAM21およびROM22により時刻情報取得装置が構成される。
第1モータ16および第2モータ17は、ステッピングモータであり、第1モータ16は秒針2を、第2モータ17は分針3および時針4を、それぞれ独立にステップ駆動するものである。通常の時刻表示状態において、第1モータ16は1秒毎に1ステップ駆動されて1分間で秒針2を1回転させる。第2モータ17は10秒毎に1ステップ駆動されて60分で分針3を1回転させ、12時間で時針4を1回転させる。
電波受信回路12は、アンテナ11により受信された信号を増幅する増幅部、受信信号の中から標準電波に対応する周波数成分のみを抽出するフィルタ部、振幅変調されている受信信号を復調してタイムコード信号を抽出する復調部、復調されたタイムコード信号をハイレベルとローレベルの信号に波形整形して外部へ出力するコンパレータ等を備えている。この電波受信回路12は、特に制限されるものではないが、標準電波が振幅大のときに出力がローレベルとなり、標準電波が振幅小のときに出力がハイレベルとなるローアクティブの出力構成となっている。
分周回路14は、CPU20からの指令を受けてその分周比を様々な値に変更することが可能なものであり、さらに、複数種類のタイミング信号をCPU20へ並列的に出力可能な構成になっている。例えば、計時回路15の計時データを1秒周期で更新するために、1秒周期のタイミング信号を生成してCPU20へ供給するとともに、電波受信回路12から出力されるタイムコード信号を取り込む際には、サンプリング周波数のタイミング信号を生成してCPU20に供給するようになっている。
RAM21には、上記の時刻修正処理で1フレームのタイムコード信号が入力されるごとに生成される時刻データを格納していく記憶手段としての時刻データ記憶領域21aが設けられている。この実施形態では、最大で6フレームのタイムコード信号を取り込んで11個の時刻データを生成するが、最適化された記憶処理によって、時刻データ記憶領域21aは最大で6個の時刻データが記憶できる容量に低減されている。
ROM22には、制御プログラムとして、現在時刻を計数しながら複数の指針(秒針2、分針3、時針4)と液晶表示器7とを駆動して現在時刻を表示させる時刻表示処理のプログラムと、標準電波を受信して時刻を自動的に修正する時刻修正処理のプログラム22a等が格納されている。また、制御データの一つとして、何れのデコード方法で何れのフレームに基づいて生成された時刻データに対して何れの種類の方法で整合性チェックの処理を行うかを表わした整合性チェックパターンテーブル22b等が格納されている。
次に、上記構成の電波時計1において実行される時刻修正処理について説明する。
図2には、CPU20によって実行される時刻修正処理のフローチャートを示す。
時刻修正処理は、予め設定された時刻になった場合、或いは、操作部19を介して所定の操作指令の入力が行われた場合に開始される。
時刻修正処理の実行中には、秒針2の1秒毎の運針が停止するように制御される一方、分針3と時針4の10秒毎の運針は継続するように制御される。そのため、時刻修正処理が開始されると、先ず、CPU20は、秒針2を文字板上の電波受信中を表わす位置へ早送りさせて、RAM21中の秒針2の運針フラグをオフに設定する(ステップS1)。これにより、秒針2の1秒毎の運針処理が停止される。また、この時刻修正処理と並列的に時刻表示処理が実行されることで分針3と時針4の10秒毎の運針が継続される。
次いで、CPU20は、電波受信回路12を作動させて受信処理を開始させる(ステップS2)。これにより、標準電波が受信されてハイレベルとローレベルで表わされるタイムコード信号が電波受信回路12からCPU20へ供給される。
タイムコード信号が供給されたら、先ず、CPU20は、このタイムコード信号から秒同期点(0.0秒、1.0秒、〜59.0秒の同期点)の検出を行う秒同期検出処理(ステップS3)と、分同期点(x分00秒(xは任意の値)の同期点)の検出を行う分同期検出処理(ステップS4)を実行する。
ステップS3の秒同期検出処理は、例えば、複数秒にわたってタイムコード信号をサンプリングして、秒同期点の波形変化(例えば日本の標準電波JJYであればハイレベルからローレベルへの変化)が1秒周期で現れるタイミングを検出して、このタイミングを秒同期点と決定することで行われる。
ステップS4の分同期検出処理は、例えば、タイムコード信号のフレームの開始点にあるマーカーパルス(それぞれパルス幅が200msの2連続のパルスの後方)を検出して、このマーカーパルスの開始点を分同期点として決定することで行われる。
秒同期点と分同期点が検出されると、続いて、CPU20は、検出された秒同期点と分同期点を基準にしてタイムコード信号に含まれる複数のパルス信号の符号判定を行って時刻データを生成するとともに、この時刻情報の整合性チェックを行うデコード&整合性チェック処理を実行する(ステップS5:制御手段)。この処理については後に詳述する。
デコード処理により時刻情報が取得されたら、CPU20は、この時刻情報に基づいて計時回路15の計時データを修正する(ステップS6:時刻修正手段)。さらに、必要があれば分針3と時針4を早送りして指針の位置を修正する(ステップS7)。また、停止していた秒針2が計時データに同期して駆動されるように、秒針2の運針フラグをオンにして(ステップS8)、この時刻修正処理を終了する。
[デコード&整合性チェック処理]
次に、上記ステップS5で実行されるデコード&整合性チェック処理について詳細に説明する。
図3には、このデコード&整合性チェック処理のフローチャートを示す。
先ず、該要を説明する。このデコード&整合性チェック処理では、1フレームのタイムコード信号が取り込まれるごとに、1フレーム単独でのデコードと、可能であれば前回のフレームと今回のフレームとの検出データを合算させて行うデコードと、の二種類のデコード処理で時刻データが生成される。そして、複数種類の判定方法で時刻データの整合性の判定処理が行われる。その結果、整合の判定結果が得られればその時刻データがデコード結果に決定される。一方、不整合の判定結果となれば、最大で6フレームまでタイムコード信号を取り込んで、上記のデコードと整合性チェックの処理が実行されるようになっている。
続いて、詳細を説明する。図3において、変数jは、順番に取り込まれる最大6フレームのタイムコード信号のフレーム番号を表わし、変数kは、4種類の整合処理の番号を表わす。
このデコード&整合性チェック処理が開始されると、CPU20は、先ず、この処理で使用する各種変数に初期値をセットするなどの初期化処理を行う(ステップS11)。ここで、変数jに「1」、変数kに「1」がセットされる。
次に、CPU20は、1フレームのタイムコード信号の各パルス信号に対して所定の期間にサンプリングを行って検出データを取得する(ステップS12)。続いて、この1フレームの検出データを単独で用いてタイムコード信号の符号判定を行って時刻データを生成するデコード処理(「単独デコード」と記す)を実行する(ステップS13:第1復号手段)。そして、この生成された時刻データを所定条件で時刻データ記憶領域21aに記憶させる(ステップS14)。上記ステップS13のデコード処理については後に詳述する。
次いで、CPU20は、今回取得されたフレームが2フレーム目以降(j≧2)か確認し(ステップS15)、そうであれば、前回取得された1フレームの検出データと、今回取得された1フレームの検出データとを合算させて符号判定を行うデコード処理(「合算デコード」と記す)を実行する(ステップS16:第2復号手段)。そして、生成された時刻データを所定条件で時刻データ記憶領域21aに記憶させる(ステップS17)。上記ステップS16のデコード処理については後に詳述する。
図4には、上記ステップS12〜S17の処理により1フレームのタイムコード信号が入力されるごとに新規に生成される時刻データを説明する図表を示す。
上記のステップS12〜S17の処理は、後述するステップS26の判別処理で処理が再び戻されることで、最大で第1〜第6フレームの6つのフレームが入力されるまで繰り返される。その結果、図4に示すように、各フレームの入力ごとに時刻データが生成されていく。
具体的には、第1フレームの検出データが取得されたら、図4の「第1フレーム」の行、「単独デコード」の列に示すように、この検出データに基づき単独デコードの時刻データが生成される。図4の図表では、この時刻データを、時刻データの材料となっているタイムコード信号のフレーム番号「1」と記している。
さらに、第2フレームのタイムコード信号の検出データが取得されたら、図4の「第2フレーム」の行に示すように、この検出データに基づき単独デコードの時刻データ「2」と、合算デコードの時刻データ「1+2」とが生成される。時刻データは、時刻データの材料となっているタイムコード信号のフレーム番号により表わしている。
同様に、第3フレーム〜第6フレームのタイムコード信号の検出データが取得された場合にも、図4の「第3フレーム」〜「第6フレーム」の行にそれぞれ示すように、単独デコードと合算デコードとでそれぞれ時刻データが生成されて、最大で11個の時刻データが生成されることになる。
図5には、時刻データ記憶領域への時刻データの格納手順を説明する図表を示す。同図において、「第1フレーム」〜「第6フレーム」の列に、第1〜第6フレームの入力に基づく時刻データの生成・記憶後の各領域A〜Fの記憶内容を表わし、網掛けによりその時点で新たに追加された時刻データを表わしている。時刻データは、その材料となっているタイムコード信号のフレーム番号とデコードの種類とで表わしている。例えば、「1 単独」は、第1フレームのタイムコード信号から単独デコードで生成された時刻データを表わし、「1+2 合算」は、第1および第2フレームのタイムコード信号から合算デコードで生成された時刻データを表わしている。
上記のステップS14,S17の時刻データの記憶処理では、図5に示すように、上記生成された各時刻データが時刻データ記憶領域21aの6個の領域A〜Fの何れかに所定条件で記憶されていく。時刻データを何れの領域A〜Fに記憶させるかという条件は、空領域に記憶させるか、或いは、以降の整合性チェックの処理で使用しない時刻データと入れ替えるように記憶させるという条件となる。
このような記憶処理は、時刻データを記憶させる時点で、上記条件を満たす領域を検索して記憶させるようにしても良いし、予め記憶先や時刻データの入れ替え手順をプログラムに組み込んでおくようにしても良い。
図6には、第1実施形態の整合性チェックパターンテーブル22bの内容を表わす図表を示す。同図において、「第1フレーム(j=1)」〜「第6フレーム(j=6)」の行に、第1〜第6フレームのタイムコード信号の処理時点で行われる整合性チェックの対象となる時刻データを記し、4つの列によりその整合性チェックの種類(k=1〜4)を示している。また、同図表において時刻データは、その材料となっているタイムコード信号のフレーム番号で表わしている。
この実施形態では、時刻データの整合性チェックの方法として、次の第1〜第4の方法を採用している。第1の方法(k=1)は、単独デコードで生成された1個の時刻データと計時回路15の計時データとを比較して、その差が所定範囲内(例えば±30秒以内)であれば整合、範囲外であれば不整合とする方法である。第2の方法(k=2)は、合算デコードで生成された1個の時刻データと計時回路15の計時データとを比較して、その差が所定範囲内であれば整合、範囲外であれば不整合とする方法である。
第3の方法(k=3)は、単独デコードで生成された連続する3個の時刻テータを比較して、それぞれ1分ごとの差になっていれば整合、それ以外であれば不整合とする方法である。第4の方法(k=4)は、合算デコードにより2フレーム間隔で生成された3個の時刻データを比較して、それぞれ2分ごとの差になっていれば整合、それ以外であれば不整合とする方法である。上記の第1,第3の方法による整合性チェックの処理により第1判定手段が構成され、第2,第4の方法による整合性チェックの処理により第2判定手段が構成される。また、第1の方法による整合性チェックの処理により第1比較判定手段が、第2の方法による整合性チェックの処理により第2比較判定手段が、第3の方法による整合性チェックの処理により第3比較判定手段が、第4の方法による整合性チェックの処理により第4比較判定手段が、それぞれ構成される。
図3のデコード&整合性チェック処理において、ステップS18以降の整合性の判定処理は、上記の整合性チェックパターンテーブル22bを用いて行われる。ステップS12〜S17で時刻データが生成されて次に移行すると、CPU20は、先ず、ROM22の整合性チェックパターンテーブル22bを確認して、j行k列の欄に判定対象の時刻データが登録されているか判別する(ステップS18)。ここで、変数jの値は、直前に入力されたタイムコード信号のフレーム番号を表わし、変数kの値は、整合性チェックの種類番号を表わす。
その結果、判定対象の時刻データが登録されていれば、変数kの値を確認して(ステップS19)、変数kの値に応じた整合性チェックの処理を実行する(ステップS20又はS21)。変数kの値に対応した整合性チェックの方法は、上述の通りである。
そして、整合性チェックの結果が整合か不整合か確認し(ステップS22)、整合の結果であれば、その時刻データを決定されたものとして、このデコード&整合性チェック処理を終了する。
一方、整合性チェックの結果が不整合であれば、整合性チェックの種類番号kの値を更新して(ステップS23)、変数kの値が種類番号の最大値を超えていないか(k>4)確認する(ステップS24)。その結果、超えていなければステップS18に戻る。すなわち、このステップS18〜S24のループ処理によって、整合性のある時刻データが得られなければ、整合性チェックパターンテーブル22b(図6)の同一行4列の各欄の時刻データの整合性チェックの処理が順に実行されるようになっている。
一方、ステップS24の判別処理で、変数kの値が最大値を超えていると判別されれば、入力するタイムコード信号のフレーム数を表わす変数jの値を更新し(ステップS25)、この値が最大値を超えていないか(j>6)確認する(ステップS26)。その結果、超えていなければステップS12に戻る。すなわち、このステップS12〜S26のループ処理によって、整合性のある時刻データが得られなければ、第1〜第6フレームのタイムコード信号の検出、デコード、整合性チェックの処理が順に実行されるようになっている。
他方、ステップS26の判別処理で、変数jの値が最大値を超えていると判別されれば、最大フレーム数のタイムコード信号を受信しても整合性のある時刻データが得られなかったとして、このデコード&整合性チェック処理をエラー終了する。
上記のデコード&整合性チェック処理により、1フレームのタイムコード信号が入力されるごとに単独デコードにより時刻データが生成され、さらに、前回フレームのデータがあれば合算デコードにより時刻データが生成される。そして、整合性チェックパターンテーブル22bに従って、上記生成された時刻データが複数種類の方法で整合性のチェックが行われていく。そして、最初に整合の判定結果となったものが正確な時刻データと決定されるようになっている。
次に、具体的な状況下での処理内容の一例を示す。例えば、電波状況が一様に悪くて単独デコードにより正確な時刻情報が得られない一方、合算デコードにより正確な時刻情報が得られるような場合には、図6の図表を参照して、第1フレーム(j=1)の受信で時刻データ「1」が得られて、これが第1の方法(k=1)の整合性チェックで不整合となる。続いて、第2フレーム(j=2)の受信で時刻データ「2」と「1+2」が得られて、時刻データ「2」は第1の方法(k=1)の整合性チェックで不整合となり、時刻データ「1+2」は第2の方法(k=2)の整合性チェックで整合となって、これが正確な時刻データとして決定される。
また、計時回路15の計時データが大きく狂っている状況で、電波状態が良好な標準電波を受信した場合には、次のようになる。先ず、第1〜第3フレームの受信(j=1〜3)により時刻データ「1(例えば10時12分)」、「2(例えば10時13分)」、「3(例えば10時14分)」、「1+2(例えば10時13分)」、「2+3(例えば10時14分)」が得られる。そして、これらの時刻データが第1と第2の方法(k=1,2)の整合性チェックで、計時データとの比較により時間差大となって不整合となる。一方、第3の方法(k=3)の整合性チェックで、3個の時刻データ「1(例えば10時12分)」、「2(例えば10時13分)」、「3(例えば10時14分)」の時間差が比較されて、1分間隔で3個並んでいることで整合の判定結果が得られ、これが正確な時刻データとして決定される。
なお、上記のデコード&整合性チェック処理における、整合性の判定方法、各フレームの処理時点での整合性チェックの対象となる時刻データ、時刻データ記憶領域21aへの時刻データの格納手順は、種々の変更が可能である。
図7には、変形例における時刻データ記憶領域への時刻データの格納手順を説明する図表を、図8には、変形例の整合性チェックパターンテーブルの内容を表わした図表を示す。
図8の整合性チェックパターンテーブル22b1の例において、整合性チェックの第1の方法(k=1)は、単独デコードで生成された連続する2個の時刻データの比較および計時回路15の計時データとの比較によるものである。そして、2個の時刻データが+1分差であり、且つ、受信時の計時データとの時間差が所定範囲内(例えば±30秒以内)であれば整合、それ以外であれば不整合とする。
第2の方法(k=2)は、合算デコードにより2フレーム間隔で生成された2個の時刻データの比較および計時回路15の計時データとの比較によるものである。そして、2個の時刻データが+2分差であり、且つ、受信時の計時データとの時間差が所定範囲内(例えば±30秒)であれば整合、それ以外であれば不整合とする。
第3の方法(k=3)は、単独デコードにより生成された連続する3個の時刻データを比較して、それぞれ1分ごとの差になっていれば整合、それ以外であれば不整合とする方法である。第4の方法(k=4)は、合算デコードにより2フレーム間隔で生成された3個の時刻データを比較して、それぞれ2分ごとの差になっていれば整合、それ以外であれば不整合とする方法である。
そして、この変形例においては、図8の整合性チェックパターンテーブル22b1に示すように、第1〜第6フレーム(j=1〜6)の入力に基づく時刻データが得られた段階で、各行に示された時刻データに対して各列に対応づけられた判定方法で整合性チェックの処理が行われる。そして、最初に整合と判定結果が得られたデータが正確な時刻データとして決定される。
さらに、この変形例においては、第1〜第6フレームの入力に基づく時刻データが得られたら、図7に示す手順で、これらの時刻データを時刻データ記憶領域21aの6個の領域A〜Fに格納していくことで、6個の領域のみで図8の整合性チェックの処理を行えるようになっている。
[デコード処理]
次に、図3のステップS12〜S17の中で実行される単独デコードと合算デコードの処理に関して説明する。
図9には、図3のステップS12で実行される1フレーム検出データ取得処理の詳細なフローチャートを示す。図10には、図9のステップS32で実行される特徴部分のサンプリング処理を説明する図を示す。また、図24には、日本のタイムコードのフォーマットを表わした図を示す。
図24に示すように、標準電波に含まれるタイムコードは、1秒毎に60個の符号が配列されて1フレームのコードが構成される。60個の符号のうち、フレーム開始点から0秒、9秒、19秒、・・・59秒には、フレーム内の位置を表わすマーカー(M)およびポジションマーカー(P1〜P5,P0)が配置される。その他の箇所には0符号又は1符号が配置されて、時刻情報の分、時、通算日、年、曜日、うるう秒、パリティが表わされる。
従って、図9の1フレーム検出データ取得処理に移行すると、CPU20は、先ず、0信号又は1信号(0符号又は1符号が配置される箇所のパルス信号)の入力期間か判別し(ステップS31)、この期間であれば、そのパルス信号の特徴部分のサンプリングを行う(ステップS32)。
ここで、特徴部分とは、判定対象となる複数種類のパルス信号において信号レベルが異なる区間のことであり、日本のタイムコードにおいては、図10に示すように、理想的な0信号(0符号のパルス信号)と、理想的な1信号(1符号のパルス信号)とで、信号レベルが異なる区間、すなわち、秒同期点t0を基準に500ms〜800msの範囲である。図10(c)に示すように、CPU20は、この特徴部分の信号レベルの検出を所定のサンプリング間隔で複数回(例えば10回)行う。
そして、1つのパルス信号に対してサンプリング処理を行ったら、このサンプリング処理で検出されたハイレベルの数およびローレベルの数をタイムコードのビット位置に対応させてRAM21に記憶する(ステップS33)。ノイズの混入がなければ、1符号のパルス信号であればハイレベルが10個でローレベルが0個となり、0符号のパルス信号であればハイレベルが0個でローレベルが10個となる。
サンプリング結果を記憶させたら1フレーム分の処理を完了したか判別し(ステップS34)、未だであればステップS31に戻り、完了していれば、この1フレーム検出データ取得処理を終了する。これらの処理によって、1フレームのタイムコード信号の0符号又は1符号が配置される範囲の各パルス信号について、その特徴部分のサンプリング処理とその結果の記憶とが行われる。
[1フレーム単独デコード処理]
図11には、図3のステップS13で実行される1フレーム単独デコード処理の詳細なフローチャートを示す。
1フレームのサンプリング処理とその結果の記憶が完了したら、図11の1フレーム単独デコード処理に移行して、先に記憶したサンプリング結果のデータを用いてタイムコード信号の符号列の判定を行っていく。符号列の判定は、個々のパルス信号ごとに行うのではなく、複数のパルス信号をまとめたグループ毎に行う。具体的には、先ず、1分桁の値を表わす4ビット(分同期点から05秒〜08秒の4ビット)を1グループとして、このグループの符号判定を行う(ステップS41)。
ここで、この1分桁の4ビット符号列のグループ単位での判定処理について具体的に説明する。
図12には、ステップS41の1分桁4ビット符号列判定処理の手順を示すフローチャートを示す。
1分桁4ビット符号列判定処理に移行すると、先ず、CPU20は、ステップS12(図3)で取得・記憶した1フレームのタイムコード信号の特徴部分のサンプリング結果のデータから、1分桁4ビット(分同期点から05秒〜08秒の4ビット)のパルス信号のサンプリング結果をそれぞれ読み出す。そして、個々のパルス信号ごとに、ハイレベル数を1信号の近接度とし、ローレベル数を0信号の近接度として、それぞれ設定する(ステップS51)。
図13には、ノイズの無い理想的なタイムコード信号における1分桁4ビットについて0信号および1信号に対する近接度をそれぞれ表わした図表を示す。この例は、x時08分に送受信されたタイムコード信号に対応するものである。
08分に送受信される1分桁4ビットの符号列は、十進数で「8」を表わすBCD(Binary Coded Decimal)表記“1000”の符号列となる。従って、図13に示すように、ノイズの無い理想的なタイムコード信号の場合、当該4ビットの個々のパルス信号の近接度は、合致する符号に対する近接度が「10」となり、合致しない符号に対する近接度が「0」となる。
図15には、ノイズの混入されたタイムコード信号における1分桁4ビットについての0符号および1符号のパルス信号に対する近接度をそれぞれ表わした図表を示す。
一方、図15に示すように、ノイズの混入のあるタイムコード信号の場合には、1分桁4ビットの個々のパルス信号の近接度は、合致する符号に対する近接度が「10」より小さくなったり、合致しない符号に対する近接度が「0」より大きくなったりと、それぞればらつく。図15の「4分bit」と「1分bit」の列に示すように、ノイズが多くなることで、合致するはずの0信号に対する近接度よりも、合致しないはずの1信号に対する近接度の方が大きな値になったりもする。
この実施形態の単独デコードの処理では、個々のパルス信号ごとに符号判定を行うのではなく、複数のパルス信号を1つのグループとして、このグループの符号列をまとめて判定するようになっている。すなわち、各グループに出現する可能性のある符号列の組み合わせを各判定パターンとし、上記の各符号に対する近接度に基づいて各判定パターンの発生確率の大小を表わす値をそれぞれ求め、発生確率が一番大きな判定パターンの符号列を判定結果とする。
図14には、1分桁グループの符号列の判定パターンと図13の近接度の合計値を表わす図表を示す。図16には、1分桁グループの符号列の判定パターンと図15の近接度の合計値を表わす図表を示す。
具体的には、1分桁4ビットの部分に出現する可能性のある符号列の組み合わせは、図14および図16の「1分桁BCD値判定パターン」の列にそれぞれ示す10パターンである。すなわち、十進数で「0,1,2,〜,9」、BCD表記で「(0000),(0001),(0010),〜,(1001)」の符号列となる。
従って、CPU20は、上記10パターンの4ビット符号列の各組み合わせについて、該当の符号に対する各パルス信号の近接度を合計することで、各判定パターンの発生確率の大小を表わす値をそれぞれ求める(ステップS52)。例えば、図14の「0:(0000)」の判定パターンについては、第1フレームの4ビットの0信号に対する近接度(図13を参照)を合計する。その結果が「30」となっている。
このような計算を、出現する可能性のある符号列の10パターンの組み合わせについてそれぞれ実行する。図14の「近接度の合計値」の欄に、これら10パターンの合計値がそれぞれ示されている。
次に、上記のような計算を行ったら、近接度の合計値を比較して、その中で最大となる符号列の判定パターンが一番確率の高いものとして、受信したタイムコード信号の1分桁の符号列のパターンとして決定する(ステップS53;図12)。
図14の例では、図表中で網掛けにより示すように、合計値「40」が最大なので、この行の符号列パターンである「8:(1000)」の判定パターンが1分桁4ビットの符号列として決定される。
図15および図16のノイズの混入がある場合にも、1分桁の4ビットの符号列を1グループとした組み合わせの10パターンについて、それぞれ発生確率に関する値を計算することで、図16の図表中で網掛けにより示すように、近接度の合計値「28」が最大となって、この行の符号列パターンである「9:(1001)」の判定パターンが1分桁4ビットの符号列として決定される。この判定結果は間違いであるが、グループ単位で符号列を判定しているので、4分bitの値は正しい値「0」として判定されている。
1分桁の4ビット符号列が決定されたら、図11の1フレーム単独デコード処理に戻り、順次、同様に、10分桁の3ビット符号列(分同期点から01秒〜03秒の符号列)の判定(ステップS42)、1時桁の4ビット符号列(分同期点から15秒〜18秒の符号列)の判定(ステップS43)、10時桁の2ビット符号列(分同期点から12秒,13秒の符号列)の判定(ステップS44)、1日桁の4ビット符号列(分同期点から30秒〜33秒の符号列)の判定(ステップS45)、10日桁の4ビット符号列(分同期点から25秒〜28秒の符号列)の判定(ステップS46)、100日桁の2ビット符号列(分同期点から22秒、23秒の符号列)の判定(ステップS47)、1年桁の4ビット符号列(分同期点から45秒〜48秒の符号列)の判定(ステップS48)、10年桁の4ビット符号列(分同期点から41秒〜44秒の符号列)の判定(ステップS49)、曜日の3ビット符号列(分同期点から50秒〜52秒の符号列)の判定(ステップS50)を、それぞれ実行する。
このような処理により、年月日曜日何時何分を表わす時刻データが生成される。そして、この1フレーム単独デコード処理を終了して、図3のデコード&整合性チェック処理の次のステップに移行する。
[2フレーム合算デコード処理]
図17には、図3のステップS16で実行される2フレーム合算デコード処理の詳細なフローチャートを示す。
2フレーム合算デコード処理は、図3のステップS12の検出データの取得処理が2回実行されて2フレーム分のサンプリングデータが記憶されている状態で移行される。そして、この記憶された2フレーム分のサンプリングデータを用いてタイムコード信号の符号列の判定を行っていく。符号列の判定は、個々のパルス信号ごとに行うのではなく、複数のパルス信号を2フレーム分まとめたグループ毎に行う。具体的には、先ず、1分桁の値を表わす4ビット×2フレームの符号列を1グループとして、このグループの符号判定を行う(ステップS61)。
ここで、この1分桁の4ビット×2フレーム符号列の判定処理について具体的に説明する。
図18には、ステップS61の1分桁4ビット×2フレーム符号列判定処理のフローチャートを示す。
1分桁4ビット×2フレーム符号列判定処理に移行すると、先ず、CPU20は、図3のステップS12の処理で記憶した特徴部分のサンプリング結果のデータから、第(j−1)フレームの受信で取得した1分桁4ビット(分同期点から05秒〜08秒の4ビット)のパルス信号のサンプリング結果をそれぞれ読み出す。そして、個々のパルス信号ごとに、ハイレベル数を1信号の近接度とし、ローレベル数を0信号の近接度として、それぞれ設定する(ステップS71)。
次に、CPU20は、同様に、第jフレームの受信で取得した1分桁4ビットのパルス信号のサンプリング結果を読み出して、個々のパルス信号ごとに、ハイレベル数を1信号の近接度とし、ローレベル数を0信号の近接度として、それぞれ設定する(ステップS72)。
図19には、ノイズの無い理想的なタイムコード信号における1分桁4ビットについて0信号および1信号に対する近接度をそれぞれ表わした図表を示す。同図(a)は、x時08分に送受信された第(j−1)フレームのもの、(b)は、x時09分に送受信された第jフレームのものである。
08分に送受信される1分桁4ビットの符号列は、十進数で「8」を表わすBCD(Binary Coded Decimal)表記“1000”の符号列となり、09分に送受信される1分桁4ビットの符号列は、十進数で「9」を表わすBCD表記“1001”の符号列となる。従って、図19(a)、(b)に示すように、ノイズの無い理想的なタイムコード信号の場合、当該4ビットの個々のパルス信号の近接度は、合致する符号に対する近接度が「10」となり、合致しない符号に対する近接度が「0」となる。
図21には、ノイズの混入されたタイムコード信号における1分桁4ビットについての0符号および1符号のパルス信号に対する近接度をそれぞれ表わした図表を示す。同図(a)は、x時08分に送受信された第(j−1)フレームのもの、(b)は、x時09分に送受信された第jフレームのものである。
一方、図21(a),(b)に示すように、ノイズの混入のあるタイムコード信号の場合には、1分桁4ビットの個々のパルス信号の近接度は、合致する符号に対する近接度が「10」より小さくなったり、合致しない符号に対する近接度が「0」より大きくなったりと、それぞればらつく。図21(a)の「4分bit」の列に示すように、ノイズが多くなることで、合致するはずの0信号に対する近接度よりも、合致しないはずの1信号に対する近接度の方が大きな値になったりもする。
従って、上記の近接度の大小に応じて各ビットの符号判定を個別に行った場合、図19(a),(b)のノイズの無い理想的なタイムコード信号では、近接度が大きい方を選択して、第(j−1)フレームの符号列が「1000」、第jフレームの符号列が「1001」と正しく判定できる。一方、図21(a),(b)のノイズが混入されたタイムコード信号では、近接度が大きい方を選択すると、第(j−1)フレームの符号列が「1101」、第jフレームの符号列が「1001」と誤判定となる場合がある。
そこで、この2フレーム合算デコード処理では、個々のパルス信号ごとに符号判定を行うのではなく、複数のパルス信号を1つのグループとして、このグループの符号列をまとめて判定するようになっている。すなわち、2フレームにわたって各グループに出現する可能性のある符号列の組み合わせを各判定パターンとし、上記の各符号に対する近接度に基づいて各判定パターンの発生確率の大小を表わす値をそれぞれ求め、発生確率が一番大きな判定パターンの符号列を判定結果とする。
図20には、1分桁グループの符号列の判定パターンと図19の近接度の合計値を表わす図表を示す。図22には、1分桁グループの符号列の判定パターンと図21の近接度の合計値を表わす図表を示す。
詳細には、1分桁4ビット×2フレームに出現する可能性のある符号列の組み合わせは、図20および図22の「第(j−1)フレーム」の列と「第jフレーム」の列にそれぞれ示す10パターンである。すなわち、第(j−1)フレームは十進数で「0,1,2,〜,9」、BCD表記で「(0000),(0001),(0010),〜,(1001)」の符号列に、第jフレームは十進数で第(j−1)フレームの値に「+1」加算した値「1,2,〜,9,0」、BCD表記で「 (0001),(0010),〜,(1001),(0000)」の符号列となる。1分桁の値は1フレームごとに「+1」更新されるからである。
従って、CPU20は、2フレームにわたる上記10パターンの符号列(4ビット×2フレーム=8ビット)の各組み合わせについて、該当の符号に対する各パルス信号の近接度を合計することで、各判定パターンの発生確率の大小を表わす値をそれぞれ求める(ステップS73;図18)。例えば、図20の第(j−1)フレームが「0:(0000)」、第jフレームが「1:(0001)」の判定パターンについては、第(j−1)フレームの4ビットの0信号に対する近接度(図19(a)参照)を合計し、第jフレームの上位3ビットは0信号に対する近接度を、下位1ビットは1信号に対する近接度(図19(b)参照)を合計する。その結果が「60」となっている。
このような計算を、出現する可能性のある符号列の10パターンの組み合わせについてそれぞれ実行する。図20の「近接度の合計値」の欄において、「1分前」の列には第(j−1)フレームのみの近接度の合計値が、「今回」の列には第jフレームのみの近接度の合計値が、「合計」の列には2フレーム分の近接度の合計値が示されている。
次に、上記のような計算を行ったら、2フレーム分の近接度の合計値を比較して、その中で最大となる符号列の判定パターンが一番確率の高いものとして、受信したタイムコード信号の1分桁の符号列のパターンとして決定する(ステップS74)。そして、この1分桁4ビット×2フレーム符号列判定処理を終了する。
図20の例では、図表中で網掛けにより示すように、合計値「80」が最大なので、この行の符号列パターンである第(j−1)フレーム「8:(1000)」、第jフレーム「9:(1001)」の判定パターンを1分桁4ビットの符号列として決定する。なお、1分前と今回と2フレーム分のサンプリングを行っているので、直前に受信した第jフレームの値「9分」を、現在の時刻情報の1分桁の値として決定する。
図21および図22に示すように、ノイズの混入があって、個々にパルス信号の符号判定を行うと誤判定が生じるような場合でも、1分桁の4ビットを1グループとして2フレーム分の符号列を組み合わせた10パターンについて、それぞれ発生確率に関する値を計算することで、図22の図表中で網掛けにより示すように、2フレーム分の近接度の合計値「53」が最大となって、この行の符号列パターンである第(j−1)フレーム「8:(1000)」、第jフレーム「9:(1001)」の判定パターンを1分桁4ビットの符号列として決定することができる。2フレームで近接度の合計を求めていることで、正しい判定結果が得られている。
1分桁の4ビット×2フレームの符号列が決定されたら、図17の2フレーム合算デコード処理に戻り、順次、同様に、10分桁の3ビット×2フレーム符号列の判定(ステップS62)、1時桁の4ビット×2フレーム符号列の判定(ステップS63)、10時桁の2ビット×2フレーム符号列の判定(ステップS64)、1日桁の4ビット×2フレーム符号列の判定(ステップS65)、10日桁の4ビット×2フレーム符号列の判定(ステップS66)、100日桁の2ビット×2フレーム符号列の判定(ステップS67)、1年桁の4ビット×2フレーム符号列の判定(ステップS68)、10年桁の4ビット×2フレーム符号列の判定(ステップS69)、曜日の3ビット×2フレーム符号列の判定(ステップS70)を、それぞれ実行する。
なお、1分桁の4ビット×2フレーム符号列の判定パターンは、1分桁の値が第(j−1)フレームと第jフレームとで常に「+1」異なることから、図20の図表の「1分桁BCD値判定パターン」に示される10パターンのみとなる。しかし、他の桁の符号列はこれと異なるパターンを有している。すなわち、他の桁の符号列は、下位の桁からの繰り上がりがなければ、第(j−1)フレームと第jフレームとで同値となる。一方、下位の桁からの繰り上がりがあれば、第(j−1)フレームと第jフレームとで「+1」異なる値となる。従って、繰り上がりが無いパターンと有るパターンとを判定パターンに含めて、これらの全パターンについて近接度の合計を求めて、合計値が一番大きな判定パターンを求めて当該桁の符号列として決定する。
また、このとき、下位の桁の符号列の判定結果が、上位の桁への繰り上がりが無いパターンであるのに、上位の桁の符号列の判定結果が、下位の桁からの繰り上がりが有るパターンである場合、ならびに、その逆のパターンである場合に、正しい時刻データが得られなかったものとしてエラー処理に移行するようにしても良い。
また、時刻修正処理の実行期間を、例えば、1時桁から10時桁への繰り上がりが生じることのない期間に制限することで、10時桁以上の桁の符号判定処理において、繰り上がりが生じるパターンを判定パターンから除いて符号判定を行うようにすることもできる。これにより演算処理の負荷の低減を図れる。
図23には、各パルス信号の0信号と1信号に対する近接度の求めかたの変形例を説明する図を示す。
上述の例では、個々のパルス信号が1信号と0信号にどれだけ近いか近接度を求めるのに、1信号と0信号の特徴部分の信号レベルをサンプリングすると説明したが、図23に示すような方法で近接度を求めることもできる。図23の例は、タイムコード信号のハイレベルからローレベルへの立ち下がりの変化、又はローレベルからハイレベルへの立ち上がりの変化が、CPU20によって検出される構成に対応するものである。この構成においては、図23(c)に示すように、CPU20により秒同期点t0からタイムコート信号の立ち上がりが検出される時点t1までの時間をカウントさせる。そして、この時間が1信号の500msに近いか、0信号の800msに近いかを、例えば、タイムコード信号の立ち上がり時点t1と1信号又は0信号の立ち上がり時点との時間差a,bを用いて数値化する。それにより、1信号に対する近接度と、0信号に対する近接度とを求めることができる。
このように0信号に対する近接度と、1信号に対する近接度とを求めても、その後は上記と同様の処理により各符号列の判定を行うことができる。
上記のような1フレーム単独デコード処理および2フレーム合算デコード処理によって、ノイズが一様に混入する状況や一時的に混入する状況など種々の状況に応じて、生成される時刻データの精度が変動して、誤りのある時刻データが生成される可能性も生じる。そして、上述した整合性チェックの処理によって、その中から整合のとれた正確な時刻データが抽出されるようになっている。
以上のように、この実施形態の電波時計1ならびにそのデコード&整合性チェック処理によれば、単独デコードと合算デコードとによる時刻データの生成と、これらの時刻データの整合性チェックとを併用して、整合のとれた時刻データを抽出するようになっている。従って、同一フレーム数のタイムコード信号を用いて時刻情報を生成する他の構成と比較して、より正確な時刻情報を得ることがでる。
また、この実施形態の電波時計1によれば、整合性チェックの1つの方法として、計時回路15の計時データと生成された時刻データとを比較して整合性を判定する方法を採用している。これにより、電波時計1が通常使用状態にある場合に正確な時刻データを速やかに判定することができる。通常使用状態であれば、生成された時刻データと計時データとの時間差は電波時計1の通常の計時誤差内に収まるはずであり、タイムコード信号の符号判定に何らかの誤りがあれば、この計時誤差の範囲を外れるはずだからである。
また、この実施形態の電波時計1によれば、整合性チェックのもう1つの方法として、異なるフレームのタイムコード信号から復号された複数の時刻データを比較して整合性を判定する方法を採用している。これにより、電波時計1の計時データが大きくずれている場合でも、正確な時刻データが得られた場合に確実にこれを判定することができる。
また、この実施形態の電波時計1によれば、1フレームのタイムコード信号が入力されるごとに、単独デコードによる時刻データの生成、この時刻データを用いた整合性のチェック処理、合算デコードによる時刻データの生成、この時刻データを用いた整合性のチェック処理のうち可能なものを実行していくようになっているので、整合のとれた時刻データを速やかに決定することができる。
また、この実施形態の電波時計1によれば、最大で6フレームのタイムコード信号を入力して11個の時刻データが生成されるが、時刻データを記憶する際に、後の整合性チェック処理で使用する時刻データを残して、使用しない時刻データを入れ換えるように新たに生成された時刻データを記憶させるようにしているので、少ない記憶領域で時刻データの記憶と整合性チェックの処理を実現できる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記実施形態では、タイムコード信号をフレーム単独でデコードする方法として、タイムコード信号中の複数のパルス信号をまとめたグループ単位で符号判定する方法を例示したが、個々のパルス信号単位で符号判定する方法を採用しても良い。その他、タイムコード信号を1フレーム単独でデコードする種々の公知技術を採用しても良い。
また、上記実施形態では、複数フレームのタイムコード信号の検出データを統合させてタイムコード信号の符号判定を行うデコード方法として、タイムコード信号中の複数のパルス信号をまとめた各グループ×2フレームの符号列単位で値を判定する方法を例示したが、個々のパルス信号ごとに2フレームの検出データを用いて符号判定する方法としても良い。また、タイムコード信号の検出データを統合させるフレーム数は2フレームでなくそれ以上としても良い。その他、タイムコート信号の検出データを複数フレーム分統合させてデコードする種々の公知技術を採用しても良い。
また、上記実施形態では、生成された時刻データを計時データと比較して整合性の判定を行うチェック方法として、両者の時間差が所定範囲(±30秒)内であれば整合、範囲外であれば不整合と判定する方法を示したが、この時間差の範囲は一定時間とせずに、前回の時刻修正処理からの経過時間に応じて変化させるようにしても良い。
また、上記実施形態では、何れの時刻データを何れの方法で整合性チェックの処理にかけるかを、整合性チェックパターンテーブル22bに従って決定する方法を示したが、条件分岐のプログラムに従ってその都度決定するようにしても良い。その他、実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 電波時計
2 秒針
3 分針
4 時針
7 液晶表示器
11 アンテナ
12 電波受信回路
13 発振回路
14 分周回路
15 計時回路
16 第1モータ
17 第2モータ
18 輪列機構
19 操作部
20 CPU
21 RAM
21a 時刻データ記憶領域
22 ROM
22a 時刻修正処理プログラム
22b 整合性チェックパターンテーブル
22b1 整合性チェックパターンテーブル

Claims (6)

  1. 標準電波から抽出されたタイムコード信号を入力して時刻情報を取得する時刻情報取得装置において、
    タイムコード信号をフレーム単位で復号して時刻情報を生成可能な第1復号手段と、
    前記第1復号手段により生成された時刻情報の整合性を判定する第1判定手段と、
    複数フレームのタイムコード信号の検出データを統合させて当該タイムコード信号の符号判定を行うことで時刻情報を生成可能な第2復号手段と、
    前記第2復号手段により生成された時刻情報の整合性を判定する第2判定手段と、
    前記第1復号手段による時刻情報の生成、前記第1判定手段による整合性の判定、前記第2復号手段による時刻情報の生成、および、前記第2判定手段による整合性の判定を、所定の手順で実行させて整合のとれた時刻情報を抽出する制御手段と、を備え、
    前記第1復号手段は、
    タイムコード信号に含まれる複数のパルス信号をフレーム単位で1つのグループとして、前記グループにおいて1信号及び0信号に対する近接度を設定する第1近接度設定手段と、
    前記近接度に基づき前記グループに出現する可能性のある符号列のうち発生確率の高い符号列を決定する第1符号列決定手段と、を有し、
    前記第2復号手段は、
    タイムコード信号に含まれる複数のパルス信号を複数フレーム単位で1つのグループとして、前記グループにおいて1信号及び0信号に対する近接度を設定する第2近接度設定手段と、
    前記近接度に基づき前記グループに複数フレームにわたって出現する可能性のある符号列のうち発生確率の高い符号列を決定する第2符号列決定手段と、を有することを特徴とする時刻情報取得装置。
  2. 時刻を計数する計時手段を備え、
    前記第1判定手段は、
    前記第1復号手段により生成された時刻情報と前記計時手段の計数時刻とを比較して当該時刻情報の整合性を判定する第1比較判定手段を含み、
    前記第2判定手段は、
    前記第2復号手段により生成された時刻情報と前記計時手段の計数時刻とを比較して当該時刻情報の整合性を判定する第2比較判定手段を含むことを特徴とする請求項1記載の時刻情報取得装置。
  3. 前記第1判定手段は、
    異なるフレームのタイムコード信号に基づき前記第1復号手段によりそれぞれ生成された複数個の時刻情報が前記異なるフレームの時間間隔に応じたズレを有しているか比較することで当該時刻情報の整合性を判定する第3比較判定手段を含み、
    前記第2判定手段は、
    異なるフレームのタイムコード信号に基づき前記第2復号手段によりそれぞれ生成された複数個の時刻情報が前記異なるフレームの時間間隔に応じたズレを有しているか比較することで当該時刻情報の整合性を判定する第4比較判定手段を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の時刻情報取得装置。
  4. 前記制御手段は、
    1フレームのタイムコード信号が入力されるごとに、前記第1復号手段による時刻情報の生成、前記第1判定手段による整合性の判定、前記第2復号手段による時刻情報の生成、前記第2判定手段による整合性の判定のうち可能なものを実行させるとともに、前記第1判定手段または前記第2判定手段により最初に整合の判定結果が得られた時刻情報を、前記整合のとれた時刻情報として抽出することを特徴とする請求項1記載の時刻情報取得装置。
  5. 複数の時刻情報を記憶可能な複数の記憶領域を有する記憶手段を備え、
    前記制御手段は、
    1フレームのタイムコード信号が入力されて前記第1復号手段または前記第2復号手段により時刻情報が生成されるごとに、この時刻情報を前記複数の記憶領域のうち空領域に記憶させるか、或いは、前記第1判定手段または前記第2判定手段の整合性の判定に使用することのない以前に生成された時刻情報と入れ替えるように前記複数の記憶領域の何れかに記憶させ、
    前記第1判定手段および前記第2判定手段は、前記複数の記憶領域に記憶された時刻情報を用いて前記整合性の判定を行うことを特徴とする請求項4記載の時刻情報取得装置。
  6. 時刻を計時する計時手段と、
    標準電波を受信して前記タイムコード信号を出力する電波受信手段と、
    前記タイムコード信号を入力して前記整合のとれた時刻情報を取得する請求項1〜5の何れか一項に記載の時刻情報取得装置と、
    この時刻情報取得装置により取得された時刻情報に基づいて前記計時手段の計時時刻を修正する時刻修正手段と、
    を備えたことを特徴とする電波時計。
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