JP4264496B2 - 標準電波受信装置及びタイムコード復号方法 - Google Patents

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Description

本発明は、標準電波を受信して時刻の再生を行う標準電波受信装置及び標準電波に重畳されたタイムコード信号を復号するタイムコード復号方法に関する。
日本標準時を与える標準電波は、独立法人通信総合研究所が運営管理を行っている九州長波局と福島長波局の国内2箇所から、40kHz及び60kHzの長波電波によって常時送信されている。かかる標準電波の搬送波は、1ビット/秒のビットレートで発生されるタイムコード信号(以下、TCO信号と称する)によって振幅変調が施されている。該タイムコード信号は、60ビットからなる1フレームが1分毎に繰り返し連続する構成をとる。該1フレームには、年月日及び時分を含む時刻情報がBCD(Binary Coded Decimal code)コードの表記形式により格納されている(図1参照)。
タイムコード信号を構成する1ビットの符号は、バイナリ“1”を示すバイナリ“1”符号と、バイナリ“0”を示すバイナリ“0”符号と、時刻情報の仕切りを示すための同期信号であるマーカー符号(便宜上“2”又は”M”で示す)との3つの符号の何れかとる。その意味で、本明細書中において用いる「ビット」の用語は、通常の用語例とは異なることに注意を要する。かかる3つの符号間の区別は、方形パルスにおけるH幅の違いによりなされる(図2参照)。
かかる標準電波の実際の受信においては、タイムコード信号の精確な復号に問題を生じることはよく知られている。例えば、空電ノイズ或いは車や家電製品等の機器からの発生ノイズによって受信電波にノイズ信号が重畳されしまい、タイムコード信号の方形パルスの立ち上がりの起点を精確に検出することできずビット同期が不正確になってしまうことや、電界強度の弱い受信環境下では方形パルスの歪みが発生し符号の精確なデコードが困難となってしまうことが挙げられる。
この点、特許文献1に開示の技術は、標準電波から生成されるタイムコード信号パルスの積分値を所定時間毎にサンプリングして符号の識別を行う等の追加処理によってかかる問題を克服し得るとしている。
特開2003−215277号公報
しかし、かかる方法の基本的なアプローチは、1つのパルス波形についてその積分値を求めるが如くして個々の方形パルスの精確な復号を図ることにとどまっている。このため、ノイズ強度あるいは電界強度等が著しく劣悪な受信環境下においては、復号エラーの有無を問題とする以前に波形の復号すらできない状況が発生していた。
本発明の目的は、劣悪な受信環境下においても、タイムコード信号の精確な復号を可能とする標準電波受信装置及びタイムコード復号方法を提供することである。
請求項1に記載の標準電波受信装置は、複数のタイムコードを含む1フレームが連続するタイムコード信号を含む標準電波を受信し、該タイムコードを復号する標準電波受信装置であり、該フレームの複数個が連続する期間にわたって、該タイムコード信号をサンプリングして時系列に生ずる複数の標本値からなる標本値列を蓄積する標本値列蓄積手段と、該標本値列を、該フレームの先頭位置を示すマーカ符号の予測周期毎に畳み込み加算して加算値列を生成し、該加算値列に基づいて該マーカ符号の位置を判別するマーカ位置判別手段と、該マーカ符号の当該判別位置に従って、該複数のタイムコードの各々の位置を判別するタイムコード位置判別手段と、該タイムコードの各々毎に、該標本値列の中から該タイムコードの位置に対応し且つ同一の値をとると予測される部分標本値列を抽出し、該部分標本値列を畳み込み加算して加算値列を生成し、該加算値に基づいて該タイムコードの値を判別するタイムコード判別手段とを含むことを特徴とする。
請求項3に記載のタイムコード復号方法は、標準電波から、複数のタイムコードを含む1フレームが連続するタイムコード信号を復号するタイムコード復号方法であり、該フレームの複数個が連続する期間にわたって、該タイムコード信号をサンプリングして時系列に生ずる複数の標本値からなる標本値列を蓄積する標本値列蓄積ステップと、該標本値列を、該フレームの先頭位置を示すマーカ符号の予測周期毎に畳み込み加算して加算値列を生成し、該加算値列に基づいて該マーカ符号の位置を判別するマーカ位置判別ステップと、該マーカ符号の当該判別位置に従って、該複数のタイムコードの各々の位置を判別するタイムコード位置判別ステップと、該タイムコードの各々毎に、該標本値列の中から該タイムコードの位置に対応し且つ同一の値をとると予測される部分標本値列を抽出し、該部分標本値列を畳み込み加算して加算値列を生成し、該加算値に基づいて該タイムコードの値を判別するタイムコード判別手段とを含むことを特徴とする。
請求項10に記載のタイムコード復号方法は、標準電波から、複数のタイムコードを含む1フレームが連続するタイムコード信号を復号するタイムコード復号方法であり、該タイムコード信号をサンプリングして時系列をなす複数の標本値からなる標本値列を生成するサンプリングステップと、該標本値列を所定時間毎に畳み込み加算して加算値列を生成し、該加算値列に基づいて該標本値列のビット同期点と定めるビット同期ステップと、該標本値列をポジションマーカ符号の予想出現周期毎に畳み込み加算して加算値列を生成し、該ビット同期点及び該加算値列に基づいて該標本値列のポジションマーカ同期点を定めるポジションマーカ同期ステップと、該標本値列を該フレームの先頭を示すマーカ符号の予想出現周期毎に畳み込み加算して加算値列を生成し、該ポジションマーカ同期点及び該加算値列に基づいて該標本値列のフレーム同期点を定めるフレーム同期ステップとを含むことを特徴とする。
本発明による標準電波受信装置及びタイムコード復号方法によれば、複数のフレームを含み得る例えば30分間等の期間にわたってタイムコード信号の標本値列である複数のサンプリングデータを蓄積し、該サンプリングデータに対して、マーカ符号の出現周期性、及び1分桁〜曜日桁に対応する符号が同一値を以て出現する周期性を考慮した統計的処理を施す一括デコード方式により時刻データを復号する構成が与えられる。これにより、劣悪な受信環境下においても、タイムコード信号の精確な復号が可能となる。
本発明の実施例について添付の図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施例>
図3は、本発明の第1の実施例を示し、本発明による標準電波受信装置の構成を示している。該標準電波受信装置は、本発明によるタイムコード復号方法を実行する。本図を参照すると、標準電波受信装置10は、アンテナ20、高周波回路30、及び主処理回路40から構成される。主処理回路40には、サンプリング回路41、RAM42、表示回路43、マイクロプロセッサ44、及びROM45の各回路が含まれる。標準電波受信装置10は、例えば、標準電波の時刻データに基づいて表示時刻を較正する電波時計等の装置であり得る。
アンテナ20は、例えば、バーアンテナ等の長波電波用受信アンテナであって、標準電波を受信してこれを高周波回路30に供給する。高周波回路30は、かかる受信電波を増幅及び検波して標準電波に搬送されていたタイムコード信号(以下、TCO信号と称する)を抽出して、これを主処理回路40に供給する。主処理回路40は、TCO信号をデジタル情報処理する部分であり、アナログ信号であるTCO信号を例えば50msのサンプリングレートにてサンプリングして、デジタル信号であるサンプリングデータを出力するサンプリング回路41と、該サンプリングデータを蓄積する共に該サンプリングデータに対する演算結果を蓄積するRAM42と、該サンプリングデータに対するビットデコード及びフレームデコードを演算して、TCO信号に含まれる年月日及び時分等の時刻データを復元するマイクロプロセッサ43と、ビットデコード及びフレームデコード等の演算プログラムを格納するROM45と、該復元された時刻情報を、例えば、LEDや液晶ディスプレイ等の表示素子を用いて表示する表示回路43とから構成される。これら各部は共通バスによって接続されている。
図4は、図3に示される標準電波受信装置10において実行される処理手順を示している。該処理手順について図3に示される構成要素を適宜参照して説明する。前提として、標準電波受信装置10は、サンプリング回路41において、所定の起点位置を基準として高周波回路30から供給されるタイムコード信号のサンプリングを開始する。この起点位置は、例えば、最初に受信した標準電波の立ち上がりから算出しても良いし、或いは、標準電波に含まれる特殊呼出符号等を同期信号に利用して算出するようにしても良い。
先ず、標準電波受信装置10は、例として30分間のTCO信号を、50ms毎にサンプリングし、時系列をなす複数の標本値の標本値列すなわちサンプリングデータを蓄積する(ステップS101)。
次に、標準電波受信装置10は、蓄積されたサンプリングデータに対して統計的ビット同期を行い、同期スタートタイミングを得る(ステップS102)。該統計的ビット同期とは、TCO信号の波形を本実施例の50msの如く所定サンプリングレートでサンプリングした上で、これをTCO信号のビットレートに一致する1秒周期で、例えば5回の如く複数回畳み込み波形加算を行ったグラフにおいて最小から最大に一様に変化する上昇エッジを同期起点とする方式である。
一方、上記のビット同期に前後又は並行して、標準電波受信装置10は、蓄積されたサンプリングデータを60秒周期で畳み込み波形加算を行い加算値列を取得し、該加算値列からサンプリングデータ平均値を求める(ステップS103)。該サンプリングデータ平均値は、30分間において時刻推移に応じて変動する部分を捨象してはいるが、ノイズ成分が低減されたサンプリングデータである。
次に、標準電波受信装置10は、同期スタートタイミングをベースに、テンプレート及びマスクパターンを求め、該サンプリングデータ平均値に対して、一括ビットデコードを行う(ステップS104)。これにより、符号の復号が行われた30分間の符号列が得られる。一括ビットデコードの詳細については後述する。
次に、標準電波受信装置10は、該符号列に対して、ポジションマーカの位置検出及び正分マーカの位置検出を行う(ステップS105)。ポジションマーカの位置検出及び正分マーカの位置検出は、統計的マーカ位置検出及び統計的正分マーカ位置検出の方式を用いて実行する。かかる方式については第3の実施例において詳細に説明される。次いで、標準電波受信装置10は、蓄積されたサンプリングデータに対して、タイムコードのフォーマットに照らし合わせることで、1分桁コード、10分桁コード、時桁コード、通算日桁コード、年桁コード及び曜日桁コードからなる各タイムコードの桁位置を認識する(ステップS106)。
次に、標準電波受信装置10は、変化の大きい1分桁に関して、その周期性に着目した分析的復号方式を用いて、1分桁の時刻データを取得する(ステップS107)。1分桁の分析的復号方式とは、1分桁が10分間で1周する特性を考慮したものでり、ステップS104において蓄積されたサンプリングデータの中から10分毎に抽出した部分標本値列であるサンプリングデータと、ステップS106において得られた1分桁の位置情報を基にして分桁の時刻データを復号するものである。
次に、標準電波受信装置10は、1分桁に次いで変化の大きい10分桁に関して、そのの周期性に着目した分析的復号方式を用いて、10分桁の時刻データを取得する(ステップS108)。10分桁の分析的な復号方式は、1分桁のデコード完了の後に、0分〜9分の10データは変化しない特性、あるいは、10分桁の最下位ビットが10分毎に0と1との値で交互に変化する特性を考慮したものであり、ステップS101において蓄積されたサンプリングデータの中から20分間のサンプリングデータと、ステップS106において得られた10分桁の位置情報を基にして10分桁の時刻データを復号するものである(図8、図9A乃至9D参照)。
次に、標準電波受信装置10は、10分桁の変化タイミングすなわちそのインクリメントのタイミングの認識に基づいて、時桁〜曜日桁のデコードを行い、時刻データを取得する(ステップS109)。これは、10分桁のインクリメント後10分間は、時桁、通算日桁、曜日桁に関しては、タイムコードに変化が無いという特性を利用するものである。
次に、標準電波受信装置10は、得られた分桁、時桁、通算日、曜日桁からなる時刻データの整合性について検証を行う(ステップS110)。整合性の検証は、フォーマットとの適合性、年月日の実在等のチェックを行い有り得ないデータをエラーとする処理を行う。得られた標準時刻情報は、表示あるいは時刻合わせ等の機能に提供される。
以上の処理手順において明らかなように本発明の1つの特徴は、タイムコード信号を構成する個々の符号をリアルタイムにデコードするアプローチとは異なり、ある時間期間に亘るタイムコード信号のサンプリングデータをまとめて一括した統計的処理を施すことで、精確な符号復号を実現するものである。時間期間にわたった時刻情報は当然にリアルタイムに更新されて値が変動するという難点がある。しかし、本特徴においては、タイムコードの各コードが同一の値をとる周期性あるいは連続性を考慮して同一の値をとると予測されるサンプリングデータを抽出して統計処理を施すことことで、かかる難点を回避している。
図5及び図6は、第1の実施例における一括デコード方法を説明している。ここで、ビット同期の得られたサンプリングデータに対して一括ビットデコードが行われ、複数フレーム分に相当するサンプリングデータのフレーム同期が得られる。
図5を参照すると、蓄積されたサンプリングデータを60秒周期で10分間重ね合わせてた結果として得られる、60秒中の特定の秒位置にある1ビットの10分間における変化が示されている。ビット同期は、統計的ビット同期により抽出されたビット同期点を用いて同期が計られる。これらのサンプリングデータを、縦方向に畳み込み加算することにより、本図下方のグラフの如きサンプリングデータ加算値が得られる。サンプリングデータの加算値は、0〜加算数の間のアナログ値である。
図6を参照すると、サンプリングデータ加算値に対して、10分間の平均値をとったサンプリングデータ平均値のグラフが示されている。該サンプリングデータ平均値に対して、H判定しきい値と、L判定しきい値とが設定される。本例では、H判定しきい値を加算数70%(=0.7)以上、L判定しきい値を加算数の30%(=0.3)以上と設定している。
これらのしきい値を適用して、マスクパターン51及びテンプレートパターン52が得られる。マスクパターン51の作成は、サンプリングデータ平均値が両しきい値の範囲内にあるポイントを0とし、それ以外のポイントを1とすることで得られる。テンプレートパターン52の作成は、H判定しきい値以上のポイントを1とし、それ以外のポイントは0とすることで得られる。マスクパターンは、サンプリングデータのうち、HLの判定が
困難な部分をマッチング度の評価から外すためのものである。
サンプリングデータ平均値に対してマスクパターン51及びテンプレートパターン52を適用して得られるデータと、参照基準データとしての理論サンプリングデータ(バイナリ0、バイナリ1又はマーカ)との論理積を列毎に取り、これをマッチングデータとする。ここで言うマッチングとは、比較対象となる2つデータ間の相関値すなわちマッチング度を評価することにより、バイナリ0、バイナリ1又はマーカの何れの符号であるかを判別することを意味する。ここでは、マッチングデータの長さ、すなわちサンプリングデータと理論サンプリングデータとの適合ビットをカウントしてマッチング度を算出している。マッチング度が最大を与える符号(バイナリ0、バイナリ1又はマーカ)をビットデコード値とする。本図の例では、最大マッチング度”15”を与える”バイナリ0”であるとデコードされる。
以上の一括ビットデコードを用いて、マーカ検出及び正分マーカの位置検出を行うことでフレームの頭を認識することができる。これにより、30分間の如く蓄積されたサンプリングデータにおいて、その劣化した波形状態にかかわらず、タイムコードフォーマットにおける各タイムコードの桁位置、すなわち、分桁、時桁、通算日、曜日桁の各桁位置を精確に認識することが可能となる。尚、サンプリング期間10分間中に符号が変化しないマーカの位置検出の例を説明したが、分桁のように変化する場合は、ばらつきが大きくなり、加算値の中間値が増えるため、マスクパターンの適合領域が減り結果としてマッチング度が低下し、分桁コード、時桁コード、通算日コード、曜日桁コードの如きタイムコード自体のデコードは困難であることに注意を要する。
図7は、第1の実施例において、フレーム内におけるタイムコードの位置桁を決定する方法を説明している。本図に示されるように、サンプリングデータは、タイムコード信号を1秒間に20回サンプリングすることで、そのH/L値の変化が50ms毎に1/0の形式で取り込まれる。図示されように、タイムコード信号のH値が連続して検知される期間は塗りつぶされて表現される。第1の実施例における統計的ビット同期及び統計的正分マーカ位置判別の結果として、時系列状のサンプリングデータに対して、ビット同期及びフレーム同期がなされる。その結果、図示されるように、時系列状のサンプリングデータの各秒位置と、タイムコード信号と各タイムコードの桁位置との対応関係を確定することができる。
図8は、第1の実施例における1分桁コードのデコード方法を説明している。1分桁コードのデコードは、1分桁が1分毎にインクリメントされるために他桁のように各分毎に連続して畳み込み加算値を求めてSN比を向上する手法は使えない。そこで、1分桁のデータが10分周期で同じデータが現れる特性を利用した畳み込み加算によりSN比向上を図る手法が用いられ得る。
先ず、1分桁のデコードにおいては、図7において説明したように、1分桁の位置が判別しているため 蓄積されたサンプリングデータの中から分桁に該当するサンプリングデータのみ取得する。そして、分桁に該当するサンプリングデータから、さらに、1分桁が10分で1周する特性を考慮し、10分毎の1分桁のサンプリングデータのみを抽出する。 本図を参照すると、タイムコードの分桁において 0,10,20,30,40,50,60,70,80,90分目の分桁データは、”9”(1001B)であるため、該当するサンプリングデータのみを取得して4ビットのサンプリングデータとして並べることができる。このサンプリングデータに対して、一括ビットデコード(図5及び図6参照)において説明したのと同様の加算値及びビットデコード方法を適応することにより、分桁の4ビットがデコードされる。以上の分桁のデコード方法を1分毎にずらして順次分桁に適応することにより、0〜9分のデータがデコードされ分桁のデータが全て求まる。
図9A乃至図9Dは、第1の実施例における10分桁コードのデコード方法を説明している。ここで、1分桁の時刻データの復号に基づいて、桁位置が認識されたサンプリングデータに対して、10分桁の時刻データを復号する状況を説明される。
10分桁は、10分間変化しない特性を持つ。この特性を考慮して10分桁のデコードを行う。10分桁のデコード方法として、第1の方法として、1分桁のデコードを完了させ、0分〜9分の10データは変化しないことを利用してデコードを行う方法がある。第2の方法として、10分桁の最下位ビットが10分で0⇔1と変化する特性を利用して10分毎の変化を検知しデコードを行う方法がある。第1の方法は確実な方法であるが、1分桁のデコードは10分毎に1データ加わるため加算処理により十分なSN比を得るために他桁の10倍のサンプリング時間を要する欠点がある。本実施例では第2の方法について説明する。
図9Aを参照すると、20分間サンプリングされたサンプリングデータの10分桁の最下位ビットの内容と、該当するタイムコードが示されている。サンプリングデータの内容はデータを見ただけでは符号の判別は不可能である。該当するタイムコードの内容は、黒枠で示されるように、0分目〜4分目がバイナリ0、5分目〜14分目までがバイナリ1、15分目〜19分目までがバイナリ1であるとする。10分桁の最下位ビットは、0分、20分、40分の如く偶数毎の10分でバイナリ0であり、10分、30分、50分の如く奇数毎の10分でバイナリ1と、10分毎に交互に符号を反転する性質がある。本発明はかかる点に着目し、10分桁ビット0のサンプリングデータに対して、Aグループに連続した10データを、Bグループに残った10データを分割し、各々のグループで畳み込み加算によるビットデコードを行う。このグループ分けの境界を1分ずつオフセットをかけて行い、最も特性が良好になるグループ分けを選び出し、10分桁の最下位ビットがバイナリ0であるかバイナリ1であるかを判別する。
図9Bを参照すると、具体的なグループ分けの方法が示されている。第1のグループ分けは、Aグループが0分目〜9分目、Bグループが10分目〜19分目とする、第2のグループは、1分のオフセットをかけ、0分目がBグループ、1分目〜10分目がAグループ、11分目〜19分目がBグループと分ける。これを以降同様に分けることで、第1乃至第10の10個のグループ分けが出来上がる。10個のグループ分けの各々について、最も特性が良好になるグループ分けを選び出し、10分桁ビット0のデータがバイナリ0であるかバイナリ1であるか判別する。
図9Cを参照すると、1つのグループ分けについて、一括ビットデコードを行いマッチング度を求める方法が示されている。1つのグループ分けのグループA及びグループBに関して、一括ビットデコードにおける同様の方法により畳み込み加算及びビットデコード方法を適応するが、グループA、グループBは、各々バイナリ相反する0/バイナリ1から構成されるはずである。そこで、理論サンプリングデータをバイナリ0&バイナリ1の組み合わせと、その逆のバイナリ1とバイナリ0の組み合わせとの2種に関してマッチングデータ及びマッチング度を求める。また、各々の組み合わせの統合値を得るためにマッチング度の合計を求める。マッチング度の合計は、組み合わせが互いに逆の関係となるため適合性が高いほど差が広がる。すなわち、マッチング度の合計の両者の差分が大きくなる。このため、マッチング度差分=|組み合わせ0&1のマッチング度合計−組み合わせ1&0のマッチング度合計|と定義する。
本図の例は、グループ分けはオフセット=5の場合である。この場合、バイナリ0&バイナリ1の組み合わせの場合にマッチング度の合計は”21”であり、その逆のバイナリ1とバイナリ0の場合は”29”である。マッチング度差分は8を与える。
図9Dを参照すると、図9Bに示される各グループ分けに対するマッチング度の合計及びマッチング度差分の変化が示されている。該グラフから明らかなように、オフセット=5においてマッチング差分値は最も高い。すなわち、グループ分けの境界を20分の真ん中とする最初の起点から5分オフセットした境界が最も最適な境界であることが判別される。かかる結果は、元々のサンプリングデータ及びタイムコード(図9A参照)の内容とも一致する。
以上、説明したような手順で、10分桁ビット0のサンプリングデータを分析することにより、10分桁の変化タイミングを取得することが可能である。このタイミングにおいて、分桁データを0として、1分毎に1分桁をインクリメントすることにより、分桁の分析をせずとも分桁を取得することも可能となる。また、10分桁の2桁目及び3桁目(最下位ビットを1桁目とする)に関しては、10分桁の最下位ビットが変化しない10分間のサンプリングデータをビットデコードすることでも取得可能である。尚、本実施例では、サンプリングタイミングを20分間としたが、20分以外においても同様の手順は適用可能である。
また、以上の1分刻みでオフセットを変化させる方法の変形として、2分刻みでオフセットを変化させる形態も可能である。2分刻みでオフセットを変化させる形態の可能性について以下に説明する。1分桁の最下位ビットを分析すると、第1に「1分桁の最下位ビットの0/1は、分桁の偶数/奇数を表現する」という点と、第2に「1分桁の繰り上がりはx9分→x0分、すなわち1分桁の最下位ビットが奇数→偶数に変化するタイミングで発生する」という点がわかる。そこで、10分桁最下位ビットの分析におけるグループ分けの境界を、1分桁の最下位ビットが0である分だけ選別して実施すれば良いことがわかる。1分刻みでオフセットを変化させる形態は、10分の変化タイミングを検知する方法としては有効であるが、分析過程において1分刻みでオフセットを変化させていたため、マッチング度和の明確なピークが無い場合に判別しにくいという欠点がある。一方、2分刻みでオフセットを変化させる方法は、1分桁のビット0を分析することにより、オフセットの刻みを2分とすることにより、より明確なオフセット値の合計のピーク検出が可能となる利点がある。マッチング度和の差分のピークの判別がしやすいことは、より少ないサンプリングデータで正確な判断が可能であることを意味する。
図10は、第1の実施例における時桁コード以降のコードのデコード方法を説明している。ここで、1分桁及び10分桁の時刻データの復号に基づいて、桁位置が認識されたサンプリングデータに対して、時刻、通算日、曜日の時刻データを復号する状況を説明している。前述のように10分単位のインクリメントタイミングが判別可能となった場合には、かかるインクリメント後10分間は時桁、通算日桁、曜日桁に関しては、タイムコードに変化が無いことが判明している。かかる特性を利用して、時桁、通算日桁、曜日桁のデコードを行うことができる。
本図を参照すると、30分間のタイムコードが示されている。図9乃至図10により説明した方法により求めた10分桁のインクリメントタイミングが太線で示されている。また、太線で囲まれた期間は、該当項目のタイムコードは変化しないが、時桁以上の繰り上がりを考慮すると、10分桁が5→0(59分から00分)に変化した場合のみ、時桁が繰り上がる。すなわち、10分桁が奇数→偶数に変化する場合は、繰り上がる可能性があるが偶数→奇数に変化する場合は時桁の繰り上がりは発生しないことを意味する。従って、本図において、タイムコードの変化が発生する可能性があるのは14分目→15分目のみであることがわかる。従って、30分間のサンプリングデータに限定すれば、時桁〜曜日桁データは、この区切りの前後の何れか最大30分間はタイムコードの変化が無いことを意味する。そこで、最大30分間分の加算を行いSN比を向上することが可能となる。
以上の第1の実施例においては、複数のフレームを含み得る例えば30分間等の期間にわたってタイムコード信号の標本値列である複数のサンプリングデータを蓄積し、該サンプリングデータに対して、マーカ符号の出現周期性、及び1分桁〜曜日桁に対応する符号が同一値を以て出現する周期性を考慮した統計的処理を施す一括デコード方式により時刻データを復号する構成が与えられる。これにより、ノイズによりTCO信号の乱れあるいはパルス波形の"H"幅に変化が生じた劣悪な受信環境下においても、タイムコード信号の精確な復号が可能となる。
尚、以上の1分桁コード、10分桁コード、時桁乃至曜日桁コードの復号方法を適宜部分的に用いることにより蓄積された複数のフレームにわたるうちの1部のタイムコードの値を求め、これを基礎として補間等の算出手段により、該複数のフレームのうちの少なくとも1つのフレームが担う標準時刻情報のみを再生するようにしても良い。
<第2の実施例>
図11は、本発明の第2の実施例における標準電波受信装置において実行される処理手順を示している。かかる処理手順は、第1の実施例における構成(図3参照)において、そのプログラムを変更することにより実現され、第1の実施例における処理手順の変形例を提供する。図3に示される構成要素を適宜参照して、該処理手順について説明する。前提として、TCO信号のサンプリングデータが蓄積されているものとする。
本図を参照すると、先ず、標準電波受信装置は、10分桁が奇数→偶数と変化するタイミング取得する(ステップS201)。ここで、10分桁が奇数→偶数と変化するタイミングの取得は10分桁の最下位ビットを分析することにより行う。
次に、標準電波受信装置は、時桁〜曜日桁に関して、1つの変化タイミングから次の変化タイミング間の最大20分間のサンプリングデータに対して、一括して畳み込み加算処理及びビットデコードを実行する(ステップS202)。
次に、標準電波受信装置は、10分桁からマッチング度、マッチング差分値によるビットデコード品質の評価を行い、十分なビットデコード品質が得られた場合は、さらに上位桁のデコード品質の評価を行う(ステップS203)。次いで、十分な品質が得られない場合でも、下位桁で繰り上がりが発生していない場合は、変化タイミングを無視して全サンプリングデータに対して、加算処理とビットデコードを行い、品質を評価する(ステップS204)。十分な品質が得られなかった場合、標準電波受信装置は、サンプリングを継続し、十分な品質が得られるまで繰り返す(ステップS205)。
以上の結果、十分な品質が得られている場合、標準電波受信装置は、変化タイミングから現在の分桁を算出し、全ての時刻データを得てデコードを完了する(ステップS206)。
以上の手順を実施することにより、標準電波のタイムコードをデコードすることが可能となり、従来のデコード処理で必要となっていたエラーデータに対する誤り訂正処理は不要となり、エラー対応のための複雑な制御シーケンスが不要となる。エラー検出処理又はエラー訂正処理が不要となる。結果的に、プログラムサイズが減少しシーケンスが単純化するためバグの発生が抑制されるという効果が得られる。
以上の第2の実施例においては、第1の実施例における効果に加えて、エラー復号に応じた再デコード処理が不用となると共に、受信時間の短縮、複雑な整合性検証処理が不用となる。
<第3の実施例>
図12は、本発明の第3の実施例における標準電波受信装置において実行される処理手順を示している。ここで、本発明の1つの特徴である統計的マーカ位置検出及び統計正分マーカ位置検出の方法が実行される。かかる処理手順は、第1の実施例における構成(図3参照)において、そのプログラムを変更することにより実現され得る。図3に示される構成要素を適宜参照して、該処理手順について説明する。
先ず、標準電波受信装置10は、そのサンプリング回路41により、TCO信号の波形を50ms毎にサンプリングする(ステップS001)。次いで、標準電波受信装置10は、そのマイクロプロセッサ44の制御の下に、該サンプリングデータに対する統計的ビット同期を行う(ステップS002)。ここで、例として、5データのデータを積層したリストとするリスト化を行い、該リスト化されたデータの縦方向の畳み込み加算を行いグラフ化する。該グラフにおいて最小から最大に一様に変化する上昇エッジを同期起点としビット同期を得る。
次に、標準電波受信装置10は、ビット同期されたサンプリングデータに対してビットデコードるよる符号判別を行う(ステップS003)。ここで、マーカ符号”2”、バイナリ符号”0”及びバイナリ符号”1”の各々に対応するテンプレートパターンを用いたマッチング処理によりビットデコードを行い、マーカ符号”2”、バイナリ”0”符号及びバイナリ”1”符号の各々の何れであるかを識別する。尚、バラツキの大きいサンプルデータを除去するためにマスクパターンを併用しても良い。該マスクパターンは、例えば、サンプルリングデータにおける標準偏差を評価基準として標準偏差が所定値よりも大きいサンプリングデータをマスクするように作成される。
次に、標準電波受信装置10は、識別された符号列に対して、統計的ポジションマーカ検出を行う(ステップS004)。統計的ポジションマーカ検出は、本発明の1つの特徴であり、詳細については後述する。次いで、標準電波受信装置10は、ポジションマーカの位置を基礎として、統計的正分マーカ検出を行う(ステップS005)。統計的ポジションマーカ検出は、本発明の1つの特徴であり、詳細については後述する。これにより、サンプリングデータにおけるフレームが認識される。
次に、標準電波受信装置10は、該フレームと、所定フォーマットとを照らし合わせることにより、タイムコードの各項目に分類するフォーマット整合を行う(ステップS006)。ここで、各項目を抽出することにより時刻データが得られる。次いで、標準電波受信装置10は、該時刻データの内容を検証する整合性検証を行う(ステップS007)。時刻データの整合性の検証は、フォーマットとの適合性、年月日の実在等のチェックを行い有り得ないデータをエラーとする処理を行う。得られた分桁、時桁、通算日、曜日桁からなるタイムコードの値をまとめることにより標準時刻情報を再生することができる。該標準時刻情報は、表示あるいは時刻合わせ等の機能に提供される。
図13は、第3の実施例におけるポジションマーカ位置を判別する方法を説明している。該検出方法は、図12に示されるステップS004において用いられる。ここで、ビットデコードされた符号列が60秒以上の期間に亘ってあるものとする。
先ず、標準電波受信装置10は、該符号列を10秒周期でブロック化してリスト化を行う。本図の例では、0〜9秒間のブロックと、10〜19秒間のブロックと、20〜29秒間のブロックと、30〜39秒間のブロックと、40〜49秒間のブロックと、50〜59秒間のブロックとからなる6つにブロック化される。次いで、これら6つのブロックをリスト化周期10秒に対応する10秒間の横軸に積層してリストを作成する。次に、該リストについて、10秒区間を横軸としてマーカ符号”2”の出現頻度を与えるヒストグラムを作成する。
ヒストグラムを参照すると、マーカ符号”2”の分布は、10秒区間に亘って広がった分布を与えている。ポジションマーカは10秒周期にて送信されることから、理想的なTCO信号では、10秒のうちのある秒位置おいてのみ出現頻度を与えるはずである。しかし、現実のTCO信号は、ノイズによる波形の荒れあるいはH幅の変動により、ポジションマーカの誤検出が発生する。その結果、ヒストグラムの如くマーカ符号”2”の分布は広がった分布となる。尚、後述する正分マーカもマーカ符号”2”により与えられるが、60秒周期にて1回して送信されないことから、以上の統計的処理においては無視することができる。
次に、標準電波受信装置10は、ポジションマーカを検知するために、しきい値を”4”として判定を行う。これにより、出現頻度6を与える秒位置9秒においてポジションマーカを認識することができる。すなわち、ポジションマーカは、当該符号列の秒位置9、19、29、39、49、59の位置にあることが認識される。以上の方式は、本発明において統計的ポジションマーカ検出方式と称している。
図14は、第3の実施例における正分マーカ位置を判別する方法を説明している。該検出方法は、図12に示されるステップS005において用いられる。説明の容易性のために、ここでは、マーカ符号”2”のみが示されている。正分マーカはタイムコード信号におけるフレームの先頭に位置し1分に1回存在する。そこで、サンプリングデータを60秒で畳み込み加算処理する。本図の例では、5分すなわち5回のサンプリングデータを畳み込み加算した例を示している。マーカ符号”2”の出現頻度のヒストグラムがグラフ化される。ここで、しきい値を4とし、マーカ符号”2”の出現頻度がしきい値以上のものをマーカと判別する。ポジションマーカに関しては、前述の統計的ポジションマーカの位置を判別する方法により位置が判別できているため、ポジションマーカを除去すれば正分マーカの位置を判別することができる。
以上のように、第3の実施例においては、ポジションマーカ及び正分マーカの位置の判別に統計的マーカ位置判別方法が用いられている。かかる方法は、統計的ビット同期方法をマーカ符号の検知に応用するものである。これにより、ノイズによりTCO信号の波形が乱れて正常なデコードが行われない場合や、パルス波形の"H"幅が変化するために正常にデコードされない場合、さらにはノイズ状況又は"H"幅が経時変化するような場合にも精確なマーカ符号の検知が可能となる。
なお、第3の実施例では、5回のリスト化データ群の加算によってマーカ符号の検出を行ったが、加算の回数はかかる事例に限定されるものではない。加算回数を増加させるほどマーカ符号の検出精度を向上させることが可能である。
本発明による標準電波受信装置及びタイムコード復号方法は、標準電波により与えられる標準時刻に基づいて時計の構成を行う電波時計のみならず、標準時刻に基づいてTV録画を行うテレビ装置等の如く、精確な時刻情報に基づいた自動機能を備える各種装置に適用され得る。
標準電波のタイムコード信号に含まれるタイムコードの詳細を説明している説明図である。 標準電波のタイムコード信号を構成するパルス列を説明している説明図である。 本発明の第1の実施例を示し、本発明による標準電波受信装置の構成を示しているブロック図である。 第1の実施例における標準電波受信装置において実行される処理手順を示しているフローチャートである。 第1の実施例における一括デコード方法を説明している説明図ある。 第1の実施例における一括デコード方法をさらに説明している説明図ある。 第1の実施例において、フレーム内におけるタイムコードの位置桁を決定する方法を説明している説明図ある。 第1の実施例における1分桁コードのデコード方法を説明している説明図ある。 第1の実施例における10分桁コードのデコード方法を説明している説明図ある。 第1の実施例における10分桁コードのデコード方法をさらに説明している説明図ある。 第1の実施例における10分桁コードのデコード方法をさらに説明している説明図ある。 第1の実施例における10分桁コードのデコードにおけるオフセットに対するマッチング度の変化を示しているグラフである。 第1の実施例における時桁コード以降のコードのデコード方法を説明している説明図ある。 本発明の第2の実施例における標準電波受信装置において実行される処理手順を示しているフローチャートである。 本発明の第3の実施例における標準電波受信装置において実行される処理手順を示しているフローチャートである。 第3の実施例におけるポジションマーカ位置を判別する方法を説明している説明図ある。 第3の実施例における正分マーカ位置を判別する方法を説明している説明図ある。
符号の説明
10 標準電波受信装置
20 アンテナ
30 高周波回路
40 主処理回路
41 サンプリング回路
42 RAM
43 表示回路
44 マイクロプロセッサ
45 ROM
51 マスクパターン
52 テンプレートパターン

Claims (11)

  1. 複数のタイムコードを含む1フレームが連続するタイムコード信号を含む標準電波を受信し、前記タイムコードを復号する標準電波受信装置であって、
    前記フレームの複数個が連続する期間にわたって、前記タイムコード信号をサンプリングして時系列に生ずる複数の標本値からなる標本値列を蓄積する標本値列蓄積手段と、
    前記標本値列を、前記フレームの先頭位置を示すマーカ符号の予測周期毎に畳み込み加算して加算値列を生成し、前記加算値列に基づいて前記マーカ符号の位置を判別するマーカ位置判別手段と、
    前記マーカ符号の当該判別位置に従って、前記複数のタイムコードの各々の位置を判別するタイムコード位置判別手段と、
    前記タイムコードの各々毎に、前記標本値列の中から前記タイムコードの位置に対応し且つ同一の値をとると予測される部分標本値列を抽出し、前記部分標本値列を畳み込み加算して加算値列を生成し、前記加算値に基づいて前記タイムコードの値を判別するタイムコード判別手段と、
    を含むことを特徴とする標準電波受信装置。
  2. 前記タイムコード判別手段は、前記タイムコードとして、1分桁コード、10分桁コード、時桁コード、通算日桁コード、年桁コード及び曜日桁コードの値を判別する手段であり、前記複数のフレームにわたって部分的に判別された該タイムコードの値に基づいて、前記複数のフレームのうちの少なくとも1つのフレームのタイムコードを復号する手段を更に含むことを特徴とする請求項1記載の標準電波受信装置。
  3. 標準電波から、複数のタイムコードを含む1フレームが連続するタイムコード信号を復号するタイムコード復号方法であって、
    前記フレームの複数個が連続する期間にわたって、前記タイムコード信号をサンプリングして時系列に生ずる複数の標本値からなる標本値列を蓄積する標本値列蓄積ステップと、
    前記標本値列を、前記フレームの先頭位置を示すマーカ符号の予測周期毎に畳み込み加算して加算値列を生成し、前記加算値列に基づいて前記マーカ符号の位置を判別するマーカ位置判別ステップと、
    前記マーカ符号の当該判別位置に従って、前記複数のタイムコードの各々の位置を判別するタイムコード位置判別ステップと、
    前記タイムコードの各々毎に、前記標本値列の中から前記タイムコードの位置に対応し且つ同一の値をとると予測される部分標本値列を抽出し、前記部分標本値列を畳み込み加算して加算値列を生成し、前記加算値に基づいて前記タイムコードの値を判別するタイムコード判別ステップと、
    を含むことを特徴とするタイムコード復号方法。
  4. 前記タイムコード判別ステップは、前記タイムコードとして、1分桁コード、10分桁コード、時桁コード、通算日桁コード、年桁コード及び曜日桁コードの値を判別するステップであり、前記複数のフレームにわたって部分的に判別された該タイムコードの値に基づいて、前記複数のフレームのうちの少なくとも1つのフレームのタイムコードを復号するステップを更に含むことを特徴とする請求項3記載のタイムコード復号方法。
  5. 前記タイムコード判別ステップは、前記タイムコードを1分桁コードとした場合に、前記標本値列から10分毎に部分標本値列を抽出するステップを含むことを特徴とする請求項3記載のタイムコード復号方法。
  6. 前記タイムコード判別ステップは、前記タイムコードを10分桁コードとした場合に、前記標本値列から、前記1分桁コードの判別値を基にして10分桁コードの値が変化しないと予想される10分間の部分標本値列を抽出するステップを含むことを特徴とする請求項5記載のタイムコード復号方法。
  7. 前記タイムコード判別ステップは、前記タイムコードを10分桁コードとした場合に、前記標本値列から、前記1分桁コードの最下位ビットの値が10分毎に0又は1に変化する特性を基にして10分桁コードの値が変化しないと予想される10分間の部分標本値列を抽出するステップを含むことを特徴とする請求項3記載のタイムコード復号方法。
  8. 前記タイムコード判別ステップは、前記タイムコードを時桁コード、通算日桁コード、年桁コード及び曜日桁コードの各コードとした場合に、前記標本値列から、前記10分桁コードの判別値を基にして、10分桁コードの値が5から0に変化する時点の前後何れかの前記各コードが変化しないと予想される部分標本値列を抽出するステップを含むことを特徴とする請求項6又は7記載のタイムコード復号方法。
  9. 前記タイムコード判別ステップは、前記タイムコードを時桁コード、通算日桁コード、年桁コード及び曜日桁コードの各コードとした場合に、前記標本値列から、前記10分桁コードの値が10分毎に奇数又は偶数に変化する特性を基にして、前記10分の前記各コードが変化しないと予想される部分標本値列を抽出するステップを含むことを特徴とする請求項3記載のタイムコード復号方法。
  10. 前記マーカ位置判別ステップ及び前記タイムコード判別ステップの各々は、前記加算値列と、前記マーカ符号及び前記タイムコードを構成するバイナリ1又は0の何れかである各ビット符号の基準参照値列の各々との相関値を、前記ビット符号の周期毎に算出する相関算出ステップと、前記相関値に応じて、前記加算値例を構成する各ビット符号の値を判別する符号判別ステップと、を含むことを特徴とする請求項3乃至9の何れか1記載のタイムコード復号方法。
  11. 標準電波から、複数のタイムコードを含む1フレームが連続するタイムコード信号を復号するタイムコード復号方法であって、
    前記タイムコード信号をサンプリングして時系列をなす複数の標本値からなる標本値列を生成するサンプリングステップと、
    前記標本値列を所定時間毎に畳み込み加算して加算値列を生成し、前記加算値列に基づいて前記標本値列のビット同期点と定めるビット同期ステップと、
    前記標本値列をポジションマーカ符号の予想出現周期毎に畳み込み加算して加算値列を生成し、前記ビット同期点及び前記加算値列に基づいて前記標本値列のポジションマーカ同期点を定めるポジションマーカ同期ステップと、
    前記標本値列を前記フレームの先頭を示すマーカ符号の予想出現周期毎に畳み込み加算して加算値列を生成し、前記ポジションマーカ同期点及び前記加算値列に基づいて前記標本値列のフレーム同期点を定めるフレーム同期ステップと、
    を含むことを特徴とするタイムコード復号方法。
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