JPWO2006090778A1 - 1−置換−3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステルの製造方法 - Google Patents

1−置換−3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステルの製造方法 Download PDF

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Abstract

2−アルコキシメチレンフルオロアシル酢酸エステル(1)とヒドラジン類(2)との反応により1−置換−3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステル(3)を製造する方法において、反応を塩基と水の存在下に実施することにより、1−置換−3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステル(3)を高収率かつ高選択的に製造する。本発明によると、医農薬中間体として有用な1−置換−3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステルを、簡便で安全な操作で、高収率かつ高選択的に製造できる新しい方法を提供することができる。

Description

本発明は、医農薬の合成中間体として有用な下記一般式(3)で示される1−置換−3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステルの製造方法に関する。
(式中、式中、Rは水素原子またはハロゲン原子を表し、Rは水素原子、フッ素原子、塩素原子またはフッ素原子で置換されていても良い炭素数1〜12のアルキル基を表す。Rは炭素数1〜6のアルキル基を、Rは炭素数1〜6のアルキル基を表す。)
一般的に、2−アルコキシメチレンアシル酢酸エステルと置換ヒドラジン類との反応においては、それぞれの反応基質である2−アルコキシメチレンアシル酢酸エステルに複数の反応点が存在するために反応の選択性が劣り、1,3−二置換ピラゾール−4−カルボン酸エステルとその位置異性体である1,5−二置換ピラゾール−4−カルボン酸エステルが副生することが知られている。従って、目的とするピラゾール誘導体を得るためには、工業的に実施が困難なシリカゲルカラムクロマトグラフィーなどによる精製工程が通常必要となる。特開2000−128763号公報(特許文献1)には、混合物として得られる1,3−および1,5−二置換ピラゾール−4−カルボン酸エステルを加水分解の後、晶析法により、目的とする1,3−二置換ピラゾール−4−カルボン酸が得られる旨、記載されているが、高純度の目的物を得るためには厳密なpHコントロール下で晶析させる必要があり、工業的には煩雑な操作を必要とするものである。
特開平1−113371号公報(特許文献2)には、2−エトキシメチレンアシル酢酸エステル類と置換ヒドラジン類との反応による1,3−二置換ピラゾール−4−カルボン酸エステルの製造方法が記載されているが、本発明に係わる1−置換−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エステルの収率や選択性についての詳細な記載はない。
本発明者らは、特許文献2に記載の方法を用いて2−エトキシメチレン−4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチルとメチルヒドラジンとの反応を行ったところ、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと異性体である1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルの生成比は76:24となり、本製造方法は選択性が良い方法とは言い難いものである(下記比較例3参照)。
また、特開平6−199803号公報(特許文献3)の実施例1には、2−エトキシメチレン−4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチルとメチルヒドラジンとをエタノール中で所定の温度で反応させ、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルを製造する方法が記載されているが、不要な1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルを15%含有する混合物として得られることが明記されている。さらに、本公報記載の方法は、−40〜−35℃の低温で原料を仕込む必要があり、工業的には経済性に欠ける。
また、特開2000−212166号公報(特許文献4)には、2−エトキシメチレン−4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エステルと置換ヒドラジンを用いた1−置換−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エステルの製造方法が記載されている。本方法(実施例2〜4)によれば、1−置換−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エステルが85%程度の収率で得られる旨記載されている。一方、異性体である1−置換−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エステルの生成に関する記載はないが、明細書中には、2−エトキシメチレンアシル酢酸エステル類とアルキルヒドラジン類を酢酸エステル中で10℃で反応させると、目的とする1,3−ジアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステル類(収率80〜85%)と、異性体である1,5−ジアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステル類(収率10〜15%)との混合物が得られ、目的の生成物を得るには蒸留精製する必要がある旨、明記されている。また、本公報記載の方法は、使用できる溶媒が限定され、エステル系溶媒(例えば、酢酸エチルまたは炭酸ジメチル)中で反応を行うことが必須である。さらに、高収率で目的物を得るために、反応開始時は5〜10℃の低温で、その後は溶媒還流温度で反応を実施する必要があり、必ずしも工業的に有利な製造方法とは言えない。
さらに、上記の特開平1−113371号公報(特許文献2)、特開平6−199803号公報(特許文献3)および特開2000−212166号公報(特許文献4)に記載の製造方法においては、無水ヒドラジン類を原料として使用しているが、周知のとおり、無水ヒドラジン類は爆発性が高く、工業的規模で大量に使用することは極めて危険性が高い。従って、爆発性の低いヒドラジン水和物類やヒドラジン水溶液を使用して、目的とする1,3−二置換ピラゾール−4−カルボン酸エステルを高収率かつ高選択的に製造することができれば、工業的製造方法として極めて優れた方法となりうると考えられる。しかしながら、上記特許文献2〜4のいずれにおいても、反応系中に水が共存した場合に、所望の1,3−二置換ピラゾール−4−カルボン酸エステルの収率や選択性に水が及ぼす影響については一切述べられていない。また、実際に水存在下に本反応を行った結果、選択性は大幅に低下することが明らかとなり、単に水存在下に反応を行っただけでは、必ずしも選択性よく目的とする1,3−二置換ピラゾール−4−カルボン酸エステルを得ることができないことが判った。(下記比較例1、5、6、7参照)
特開2000−128763号公報 特開平1−113371号公報 特開平6−199803号公報(DE4231517A1) 特開2000−212166号公報
本発明は、下記反応式に従い、2−アルコキシメチレンフルオロアシル酢酸エステル(1)とヒドラジン類(2)との反応により生成する、3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステル(3)および5−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステル(4)の二種類の異性体のうち、医農薬中間体として有用な3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステル(3)を、簡便で安全な操作で、高収率かつ高選択的に製造できる新しい方法を提供することにある。
(式中、Rは水素原子またはハロゲン原子を表し、Rは水素原子、フッ素原子、塩素原子またはフッ素原子で置換されていても良い炭素数1〜12のアルキル基を表す。RおよびRはそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基を表す。Rは置換されていても良い炭素数1〜6のアルキル基を表す。)
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、上記反応において、塩基の存在下に、水溶媒中または水と有機溶媒の混合溶媒中で反応を行うことにより、所望の1−置換−3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステルを選択的にかつ高収率で製造できることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、一般式(1)
(式中、R、R、RおよびRは上記と同じ意味を表す。)で示される2−アルコキシメチレンフルオロアシル酢酸エステルと、一般式(2)
(式中、Rは上記と同じ意味を表す。)で示されるヒドラジン類とを、塩基の存在下に、かつ水溶媒中または水と有機溶媒の混合溶媒中で反応させることを特徴とする、一般式(3)
(式中、R、R、RおよびRは上記と同じ意味を表す。)で示される1−置換−3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステルの製造方法に関するものである。
ここで、上記塩基は、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムであることが好ましい。
また、上記塩基の使用量は、反応基質である2−アルコキシメチレンフルオロアシル酢酸エステル(1)に対して0.001〜10.0当量であることが好ましい。
さらに、一般式(1)で示される2−アルコキシメチレンフルオロアシル酢酸エステル(1)と水の重量割合は、1/0.25〜1/100であることが好ましい。
さらに、上記有機溶媒としては、芳香族炭化水素系溶媒、脂肪族炭化水素系溶媒、アルコール系溶媒、エステル系溶媒およびハロゲン系溶媒の群より選ばれた少なくとも1種であることが好ましい。
さらに、反応温度は、−30〜80℃であることが好ましい。
本発明の1−置換−3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステルの製造方法によると、従来の問題点を克服し、簡便で安全な操作で、高収率かつ高選択的に目的物を製造することができる。本発明の製造方法により製造できる3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステルは、医農薬中間体として特に有用であり、本発明は産業上極めて有用な製造方法を提供するものである。
以下に本発明の製造方法についてさらに詳細に説明する。
本発明の製造方法において原料として用いる2−アルコキシメチレンフルオロアシル酢酸エステル(1)は市販されているものもあるが、通常の有機合成の手法により容易に製造することができる。例えば、含フッ素カルボン酸エステルと酢酸エステルとのクライゼン縮合により得られるβ−ケトカルボン酸エステルを、無水酢酸の存在下にオルトギ酸エステルと作用させることにより、容易に製造することができる。
ここで、本発明において、上記一般式(1)〜(3)中のR、R、R、RおよびRで表される置換基の例示を以下に示す。
で表されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子あるいは臭素原子などを例示することができる。
で表される塩素原子またはフッ素原子で置換されていても良い炭素数1〜12のアルキル基としては、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、クロロジフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ペルフルオロプロピル基、ペルフルオロペンチル基、1,1,2,2,3,3,4,4,5,5−デカフルオロペンチル基、ペルフルオロヘキシル基、ペルフルオロノニル基、ペルフルオロデシル基、ペルフルオロドデシル基などを例示することができる。
一般式(1)のRおよびRで示される炭素数1〜6のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などを挙げることができる。
また一般式(2)で示されるヒドラジン類のRで示される置換されていても良い炭素数1〜6のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、シクロプロピルメチル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などを例示することができる。さらに、これらのアルキル基は、ハロゲン原子などで一個以上置換されていてもよく、具体的には2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、2−ヒドロキシエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、3−クロロプロピル基などを挙げることができる。
本製造方法における原料であるヒドラジン類は、一部は容易に入手可能であり、また既存の方法により容易に製造することができる。また、これらのヒドラジン類は、無水物、含水物あるいは水溶液のいずれでも使用することができる。
本発明の製造方法においては、反応を塩基と水の存在下に実施することが必須である。
塩基としては、水酸化リチウムや水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属水酸化物、あるいは、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジンなどの有機アミン類を使用することができる。中でも、目的物の収率や選択性が良く、安価である点で水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムが好ましい。
塩基は、その使用量や水溶液濃度に特に制限はなく、反応基質である上記2−アルコキシメチレンフルオロアシル酢酸エステル(1)に対して0.001〜10.0当量、好ましくは0.05〜5.0当量用いることにより、収率および選択性よく目的物を得ることができる。
また、水の使用量は、特に制限はないが、無機塩基水溶液中で反応を行う場合は、反応条件によっては原料や生成物のエステル部位の加水分解反応が起こるため、水の添加量を制御して反応を行うことが好ましい。水の使用量としては、2−アルコキシメチレンフルオロアシル酢酸エステル(1)と水の重量割合が、1/0.25〜1/100、望ましくは1/1〜1/50であることが、収率および選択性が良い点で好ましい。
また、本発明の製造方法においては、反応を有機溶媒の共存下に実施することもできる。有機溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ペンタン、ヘキサン、オクタンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル、炭酸ジメチルなどのエステル系溶媒、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル系溶媒などを例示することができるが、好ましくは芳香族炭化水素系溶媒、脂肪族炭化水素系溶媒、アルコール系溶媒またはハロゲン系溶媒である。有機溶媒の使用量に特に制限はない。
また、反応は、−30〜80℃、好ましくは−20〜60℃から適宜選ばれた反応温度で実施することにより、収率および選択性よく目的物を得ることができる。ただし、水溶媒中での反応では、水が凝固しない温度以上で反応を実施することが好ましい。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
下記反応式に従い、目的とする1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルを製造した。
水酸化カリウム(28mg,0.5mmol)の水(5.0mL)溶液に、35重量%メチルヒドラジン水溶液(0.197mL,1.5mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレン−4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル(0.097mL,120mg,0.5mmol)を氷冷下に滴下し、この温度のまま1時間攪拌した。反応混合物に1N塩酸を加えて中和し、さらに飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を瀘別した後、瀘液を減圧乾固することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる白色固体(90mg,収率81%)を得た。ガスクロマトグラフィー(GC)分析より、前者と後者の生成比は93:7であることが判った。
1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチル;H−NMR(CDCl,TMS,ppm):δ1.32(t,J=10Hz,3H),3.97(s,1H),4.32(q,J=6.7Hz,2H),7.96(s,1H).
1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチル;H−NMR(CDCl,TMS,ppm):δ1.35(t,J=7.1Hz,3H),4.07(s,3H),4.32(q,J=7.2Hz,2H),7.90(s,1H).
実施例2
水酸化ナトリウム(20mg,0.5mmol)の水(5.0mL)溶液に、35重量%メチルヒドラジン水溶液(0.197mL,2.3mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレン−4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル(0.097mL,120mg,0.5mmol)を氷冷下に滴下し、この温度のまま1時間攪拌した。反応混合物に1N塩酸を加えて中和し、さらに飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を瀘別した後、瀘液を減圧乾固することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる白色固体(96mg,収率86%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は98:2であることが判った。
実施例3
水酸化カリウム(4.4g,78.4mmol)の水(100mL)溶液に、メチルヒドラジン(10.6mL,200mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレン−4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル(16.0g,66.7mmol)を氷冷下で約30分間かけて滴下し、このままの温度で1時間攪拌した。反応終了後、析出した固体を瀘取し、水で充分洗浄後、乾燥することによって、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる白色固体(10.4g,収率70%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は99:1であることが判った。
実施例4
水酸化ナトリウム(177mg,4.42mmol)の水(41.5mL)溶液に、35重量%メチルヒドラジン水溶液(1.6mL,18.7mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)を氷冷下に約25分間で滴下し、同温で10分間撹拌した。反応混合物に1N塩酸(20mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物をほぼ定量的に得た。GC分析より、前者と後者の生成比は91:9であることが判った。
実施例5
水酸化ナトリウム(176mg,4.40mmol)の水(20mL)溶液に、35重量%メチルヒドラジン水溶液(1.6mL,18.7mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)を氷冷下に約25分間で滴下し、同温で1時間撹拌した。反応混合物に1N塩酸(20mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物(872mg,収率94%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は90:10であることが判った。
実施例6
18%水酸化ナトリウム水溶液(0.8mL,4.4mmol)に水(41.5mL)と35重量%メチルヒドラジン水溶液(0.5mL,5.84mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)を氷冷下に約20分間で滴下し、同温で10分間撹拌した。反応混合物に1N塩酸(20mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物(788mg,収率85%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は91:9であることが判った。
実施例7
水酸化ナトリウム(167mg,4.17mmol)の水(6mL)溶液に、メチルヒドラジン(0.57mL,10.8mmol)を加えて撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)を氷冷下に約10分間で滴下し、同温で10分間撹拌した。反応終了後、析出した固体を瀘取し、水で充分洗浄後、乾燥することによって、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる白色固体(556mg,収率60%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は98:2であることが判った。
実施例8
トルエン(2.5mL)と水(2.5mL)の混合溶液に水酸化ナトリウム(20mg,0.5mmol)を溶解させ、35重量%メチルヒドラジン水溶液(0.197mL,2.3mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレン−4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル(0.097mL,120mg,0.5mmol)を氷冷下に約5分間で滴下し、この温度のまま1時間攪拌した。反応混合物に1N塩酸を加えて中和し、さらに飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を瀘別した後、瀘液を減圧乾固することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる白色固体(95mg,収率86%)を得た。H−NMRスペクトルより、前者と後者の生成比は98:2であることが判った。
実施例9
18%水酸化ナトリウム水溶液(0.8mL,4.4mmol)に水(10mL)と35重量%メチルヒドラジン水溶液(0.5mL,5.84mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)のトルエン溶液(10mL)を−20℃で約5分間で滴下し、同温で10分間撹した。反応混合物に1N塩酸(20mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物(733mg,収率79%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は91:9であることが判った。
実施例10
反応温度が10℃であること以外は、実施例9と同様に反応を行い、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物(820mg,収率89%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は91:9であることが判った。
実施例11
水酸化ナトリウム(169mg,4.22mmol)の水(2.0mL)溶液に、35重量%メチルヒドラジン水溶液(0.55mL,6.43mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)のトルエン溶液(10mL)を25℃で約5分間で滴下し、同温で10分間撹拌した。反応混合物をトルエン(20mL×3)で抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物(829mg,収率90%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は99:1であることが判った。
実施例12
水酸化ナトリウム(168mg,4.20mmol)の水(2.0mL)溶液に、メチルヒドラジン(0.2mL,3.80mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)のトルエン溶液(10mL)を50℃で約5分間で滴下し、同温で10分間撹拌した。反応混合物をトルエン(20mL×3)で抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物をほぼ定量的に得た。GC分析より、前者と後者の生成比は96:4であることが判った。
実施例13
水酸化ナトリウム(832mg,20.8mmol)の水(20mL)溶液に、メチルヒドラジン(2.0mL,38.0mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(10g,41.6mmol)のトルエン溶液(100mL)を氷冷下に約5分間で滴下し、同温で20分間撹拌した。反応混合物をトルエン(30mL×4)で抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、生成物(7.86g,収率93%)を得た。GC分析より、このものはほぼ純品の1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルであることが判った。
実施例14
水酸化ナトリウム(1.7g,42.5mmol)の水(10mL)溶液に、メチルヒドラジン(2.0mL,38.0mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(10g,41.6mmol)のトルエン溶液(100mL)を氷冷下に約5分間で滴下し、同温で20分間撹拌した。反応混合物をトルエン(30mL×4)で抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物(7.51g,収率89%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は99:1であることが判った。
実施例15
水酸化ナトリウム(610mg,15.2mmol)の水(2.0mL)溶液にメチルヒドラジン(0.20mL,3.80mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)のトルエン溶液(10mL)を氷冷下に約5分間で滴下し、同温で10分間撹拌した。反応混合物をトルエン(20mL×3)で抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物(749mg,収率89%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は99:1であることが判った。
実施例16
トリエチルアミン(60mg,0.593mmol)の水(2.0mL)溶液に、メチルヒドラジン(0.21mL,3.99mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)のトルエン溶液(10mL)を氷冷下に約5分間で滴下し、同温で10分間撹拌した。反応混合物をトルエン(20mL×3)で抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物をほぼ定量的に得た。GC分析より、前者と後者の生成比は93:7であることが判った。
実施例17
ピリジン(36mg,0.455mmol)の水(2.0mL)溶液に、メチルヒドラジン(231mg,5.01mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)のトルエン溶液(10mL)を氷冷下に約5分間で滴下し、同温で10分間撹拌した。反応混合物に2N塩酸(3mL)を加え、トルエン(20mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を瀘別した。瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物(842mg,収率91%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は90:10であることが判った。
実施例18
エタノール(4.75mL)と水(0.25mL)の混合溶液に、水酸化カリウム(28mg,0.5mmol)を溶解させ、35重量%メチルヒドラジン水溶液(0.197mL,2.3mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレン−4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル(0.097mL,120mg,0.5mmol)を氷冷下に滴下し、この温度のまま1時間攪拌した。反応混合物に1N塩酸を加えて中和し、さらに飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別した後、瀘液を減圧乾固することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる白色固体(91mg,収率82%)を得た。H−NMRスペクトルより、前者と後者の生成比は93:7であることが判った。
実施例19
エタノール(4.75mL)と水(0.25mL)の混合溶液に、水酸化カリウム(28mg,0.5mmol)を溶解させ、35重量%メチルヒドラジン水溶液(0.197mL,2.3mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレン−4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル(0.097mL,120mg,0.5mmol)を室温で滴下し、この温度のまま1時間攪拌した。反応混合物に1N塩酸を加えて中和し、さらに飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を瀘別した後、瀘液を減圧乾固することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる白色固体(87mg,収率78%)を得た。H−NMRスペクトルより、前者と後者の生成比は91:9であることが判った。
実施例20
ヘキサン(2.5mL)と水(2.5mL)の混合溶液に、水酸化ナトリウム(20mg,0.5mmol)を溶解させ、35重量%メチルヒドラジン水溶液(0.197mL,2.3mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレン−4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル(0.097mL,120mg,0.5mmol)を氷冷下に滴下し、この温度のまま1時間攪拌した。反応混合物に1N塩酸を加えて中和し、さらに飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を瀘別した後、瀘液を減圧乾固することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる白色固体(92mg,収率83%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は98:2であることが判った。
実施例21
20%水酸化ナトリウム水溶液(0.8mL,4.40mmol)の水(5.0mL)溶液に、メチルヒドラジン(0.19mL,3.61mmol)を加え、さらにテトラブチルアンモニウムブロミド(14mg,0.043mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)のトルエン溶液(5.0mL)を氷冷下に約15分間で滴下し、同温で10分間撹拌した。反応混合物に1N塩酸(20mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物をほぼ定量的に得た。GC分析より、前者と後者の生成比は90:10であることが判った。
実施例22
クロロホルム(2.5mL)と水(2.5mL)の混合溶液に、水酸化ナトリウム(20mg,0.5mmol)を溶解させ、35重量%メチルヒドラジン水溶液(0.197mL,2.3mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレン−4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル(0.097mL,120mg,0.5mmol)を氷冷下に滴下し、この温度のまま1時間攪拌した。反応混合物に1N塩酸を加えて中和し、さらに飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を瀘別した後、瀘液を減圧乾固することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる白色固体(105mg,収率95%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は98:2であることが判った。
実施例23
クロロベンゼン(2.5mL)と水(2.5mL)の混合溶液に水酸化ナトリウム(20mg,0.5mmol)を溶解させ、35重量%メチルヒドラジン水溶液(0.197mL,2.3mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレン−4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル(0.097mL,120mg,0.5mmol)を氷冷下に滴下し、この温度のまま1時間攪拌した。反応混合物に1N塩酸を加えて中和し、さらに飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を瀘別した後、瀘液を減圧乾固することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる白色固体(93mg,収率84%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は98:2であることが判った。
実施例24
下記反応式に従い、目的とする1−メチル−3−ジフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルを製造した。
水酸化ナトリウム(20mg,0.5mmol)の水(5.0mL)溶液に、35重量%メチルヒドラジン水溶液(0.197mL,2.3mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレン−4,4−ジフルオロアセト酢酸エチル(0.091mL,111mg,0.5mmol)を氷冷下に滴下し、この温度のまま1時間攪拌した。反応混合物に1N塩酸を加えて中和し、さらに飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を瀘別した後、瀘液を減圧乾固することにより、1−メチル−3−ジフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−ジフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる白色固体(88mg,収率86%)を得た。H−NMRスペクトルより、前者と後者の生成比は94:6であることが判った。
1−メチル−3−ジフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチル;H−NMR(CDCl,TMS,ppm):δ1.35(t,J=5.0Hz,3H),3.97(s,1H),4.32(q,J=7.5Hz,2H),7.10(t,JFH=54Hz,1H),7.89(s,1H).
1−メチル−5−ジフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチル;H−NMR(CDCl,TMS,ppm):δ1.35(t,J=5.0Hz,3H),3.97(s,1H),4.32(q,J=7.5Hz,2H),7.49(t,JFH=54Hz,1H),7.85(s,1H).
実施例25
水酸化カリウム(1.6g,28.5mmol)の水(41mL)溶液にメチルヒドラジン(4.0mL,76.0mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレンジフルオロアセト酢酸エチル(6.5g,29.3mmol)を氷冷下に約5分間で滴下し、さらに同温で1時間撹拌した。反応終了後、析出した固体を瀘取し、水で充分洗浄後、乾燥することにより、白色固体(5.17g,収率87%)を得た。H−NMRおよびGC分析から、このものはほぼ純品の1−メチル−3−ジフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルであることを確認した。mp:61〜62℃;H−NMR(CDCl,TMS,ppm):δ1.33(t,J=7.1Hz,1H),3.97(s,3H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),7.10(t,JFH=54Hz,1H),7.90(s,1H).
実施例26
下記反応式に従い、目的とする1−エチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルを製造した。
18%水酸化ナトリウム水溶液(0.8mL,4.4mmol)に、水(5.0mL)と35重量%エチルヒドラジン水溶液(0.7mL,6.27mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)のトルエン(5.0mL)溶液を氷冷下に約15分間で滴下し、同温で10分間撹拌した。反応混合物に1N塩酸(20mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−エチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−エチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物(874mg,収率89%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は89:11であることが判った。
1−エチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチル;H−NMR(CDCl,TMS,ppm):δ1.35(t,J=7.1Hz,3H),1.54(t,J=7.4Hz,3H),4.28(q,J=7.8Hz,2H),4.33(q,J=7.1Hz,2H),7.99(s,1H).
1−エチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチル;H−NMR(CDCl,TMS,ppm):δ1.35(t,J=7.1Hz,3H),1.54(t,J=7.4Hz,3H),4.28(q,J=7.8Hz,2H),4.33(q,J=7.1Hz,2H),7.93(s,1H).
実施例27
下記反応式に従い、目的とする1−プロピル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルを製造した。
18%水酸化ナトリウム水溶液(0.8mL,4.4mmol)に、水(5.0mL)と35重量%プロピルヒドラジン水溶液(0.9mL,6.54mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)のトルエン(5.0mL)溶液を氷冷下に約5分間で滴下し、同温で10分間撹拌した。反応混合物に1N塩酸(20mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−プロピル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−プロピル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物(1.02g,収率98%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は86:14であることが判った。
1−プロピル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチル;H−NMR(CDCl,TMS,ppm):δ0.94(t,J=5.0Hz,3H),1.35(t,J=7.1Hz,3H),1.93(q,J=7.3Hz,2H),4.13(t,J=7.1Hz,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),8.0(s,1H).
1−プロピル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチル;H−NMR(CDCl,TMS,ppm):δ0.94(t,J=5.0Hz,3H),1.35(t,J=7.1Hz,3H),1.93(q,J=7.3Hz,2H),4.13(t,J=7.1Hz,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),7.92(s,1H).
実施例28
下記反応式に従い、目的とする1−イソブチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルを製造した。
18%水酸化ナトリウム水溶液(0.8mL,4.4mmol)に、水(5.0mL)と35重量%イソブチルヒドラジン水溶液(1.0mL,6.12mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)のトルエン(5.0mL)溶液を氷冷下に滴下し、同温で10分間撹拌した。反応混合物に1N塩酸(20mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−イソブチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−イソブチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物(1.06g,収率96%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は77:23であることが判った。
1−イソブチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチル;H−NMR(CDCl,TMS,ppm):δ0.93(t,J=3.8Hz,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H),3.95(d,J=7.3Hz,2H),4.15(d,J=7.1Hz,2H),4.32(q,J=7.0Hz,H),7.94(s,1H).
1−イソブチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチル;H−NMR(CDCl,TMS,ppm):δ0.93(t,J=3.8Hz,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H),4.14(d,J=7.3Hz,2H),4.15(d,J=7.1Hz,2H),4.32(q,J=7.0Hz,H),7.94(s,1H).
比較例1
水(5.0mL)に35重量%メチルヒドラジン水溶液(0.197mL,2.3mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレン−4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル(0.097mL,120mg,0.5mmol)を氷冷下に滴下し、この温度のまま1時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を瀘別した後、瀘液を減圧乾固することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる白色固体(101mg,収率91%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は66:34であることが判った。
比較例2
メチルヒドラジン(0.19mL,3.61mmol)の水(10mL)溶液に、2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)を50℃にて5分間で滴下し、同温で10分間撹拌した。反応混合物をエーテル(30mL×3)で抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物をほぼ定量的に得た。GC分析より、前者と後者の生成比は63:37であることが判った。
比較例3
エタノール(5.0mL)にメチルヒドラジン(69mg,1.5mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレン−4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル(0.097mL,120mg,0.5mmol)を氷冷下に滴下し、この温度のまま1時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を瀘別した後、瀘液を減圧乾固することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる白色固体(103mg,収率93%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は76:24であることが判った。
比較例4
酢酸エチル(5.0mL)にメチルヒドラジン(69mg,1.5mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレン−4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル(0.097mL,120mg,0.5mmol)を室温中に滴下し、この温度のまま1時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を瀘別した後、瀘液を減圧乾固することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる白色固体(91mg,収率82%)を得た。H−NMRスペクトルより、前者と後者の生成比は85:15であることが判った。
比較例5
酢酸エチル(5.0mL)と水(5.0mL)の混合溶液に、メチルヒドラジン(69mg,1.5mmol)を加え撹拌した。この溶液に2−エトキシメチレン−4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル(0.097mL,120mg,0.5mmol)を室温で滴下し、1時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を瀘別した後、瀘液を減圧乾固することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる白色固体(103mg,収率93%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は79:21であることが判った。
比較例6
メチルヒドラジン(0.19mL,3.61mmol)の水(5.0mL)溶液に、2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)のトルエン(5.0mL)溶液を氷冷下に10分間で滴下し、同温で10分間撹拌した。反応混合物に1N塩酸(10mL)を加え、トルエン(30mL×3)で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物をほぼ定量的に得た。GC分析より、前者と後者の生成比は81:19であることが判った。
比較例7
メチルヒドラジン(0.19mL,3.61mmol)の水(5.0mL)溶液に、2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)のトルエン(5.0mL)溶液を50℃で滴下し、同温で10分間撹拌した。反応混合物に1N塩酸(10mL)を加え、トルエン(30mL×3)で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物をほぼ定量的に得た。GC分析より、前者と後者の生成比は74:26であることが判った。
比較例8
プロピルヒドラジン(378mg,4.99mmol)の水(5.0mL)溶液に、2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.0g,4.16mmol)のトルエン(5.0mL)溶液を氷冷下に約5分間で滴下し、同温で10分間撹拌した。反応混合物に1N塩酸(10mL)を加え、トルエン(20mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−プロピル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−プロピル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物をほぼ定量的に得た。GC分析より、前者と後者の生成比は76:24であることが判った。
比較例9
イソブチルヒドラジン(550mg,6.24mmol)の水(5mL)溶液に、2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(1.2g,5.0mmol)のトルエン(5.0mL)溶液を氷冷下に5分間で滴下し、同温で10分間撹拌した。反応混合物に2N塩酸(5mL)を加え、トルエン(20mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を瀘別した後、瀘液から溶媒を減圧下で留去することにより、1−イソブチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルと1−イソブチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチルからなる混合物(1.28g,収率78%)を得た。GC分析より、前者と後者の生成比は62:38であることが判った。

Claims (6)

  1. 一般式(1)
    (式中、Rは水素原子またはハロゲン原子を表し、Rは水素原子、フッ素原子、塩素原子またはフッ素原子で置換されていても良い炭素数1〜12のアルキル基を表す。RおよびRはそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基を表す。)で示される2−アルコキシメチレンフルオロアシル酢酸エステルと、一般式(2)
    (式中、Rは置換されていても良い炭素数1〜6のアルキル基を表す。)で示されるヒドラジン類との反応により、一般式(3)
    (式中、R、R、RおよびRは上記と同じ意味を表す。)で示される1−置換−3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステルを製造する方法において、塩基の存在下に、かつ水溶媒中または水と有機溶媒の混合溶媒中で反応を行うことを特徴とする1−置換−3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステルの製造方法。
  2. 塩基が水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである請求項1に記載の1−置換−3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステルの製造方法。
  3. 塩基の使用量が、反応基質である上記一般式(1)で示される2−アルコキシメチレンフルオロアシル酢酸エステルに対して0.001〜10.0当量である請求項1または2に記載の1−置換−3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステルの製造方法。
  4. 一般式(1)で示される2−アルコキシメチレンフルオロアシル酢酸エステルと水の重量割合が、1/0.25〜1/100である請求項1から3のいずれかに記載の1−置換−3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステルの製造方法。
  5. 有機溶媒が芳香族炭化水素系溶媒、脂肪族炭化水素系溶媒、アルコール系溶媒、エステル系溶媒およびハロゲン系溶媒の群より選ばれた少なくとも1種である請求項1から4のいずれかに記載の1−置換−3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステルの製造方法。
  6. 反応温度が、−30〜80℃である請求項1から5のいずれかに記載の1−置換−3−フルオロアルキルピラゾール−4−カルボン酸エステルの製造方法。
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