JP2008545623A - カルボキサミド誘導体の調製方法 - Google Patents

カルボキサミド誘導体の調製方法 Download PDF

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Abstract

一般式(I)のカルボキサミド誘導体又はその塩を調製する方法。その化合物を調製するための中間体。

Description

本発明は、ニトロベンゼン誘導体から出発して、殺虫剤化合物として有用なカルボキサミド誘導体を調製するための、新規方法に関する。
特許出願EP−A−0824099には、ニトロベンゼン誘導体から出発してカルボキサミド誘導体を調製する方法が開示されている。この特許出願に開示されている調製方法では、ニトロ誘導体をグリニャール試薬と反応させることによって芳香族アミンが調製されるという困難が生じる。この反応では、多くの副生成物が生じ、それによって、反応収率が大きく低下する。この調製方法は、工業規模で用いることはできない。
さらに、「Journal of Organometallic Chemistry 2001, 624, pages 167-171」では、反応をアンモニアでクエンチすると選択性が上昇し、従って、反応収率が増大するが、そのような調製方法は、2番目のハロゲン化マグネシウムが関与するときに効率的ではないということが教示されている。
本発明者らは、ニトロ化合物からカルボキサミド誘導体を調製するための代替方法を見いだした。その方法は、上記問題を克服するものであり、また、工業的規模の操業に適用可能である。
従って、本発明は、一般式(I)
Figure 2008545623
[式中、
は、メチル基若しくはエチル基を表すか、又は、フッ素、塩素及び臭素から選択される1から9個のハロゲン原子で置換されたC−C−ハロアルキル基を表し;
は、ハロゲン原子若しくはC−C−アルキル基を表すか、又は、フッ素、塩素及び臭素から選択される1から9個のハロゲン原子で置換されたC−C−ハロアルキル基を表し;及び
Aは、同一であっても又は異なっていてもよい1個、2個又は3個のヘテロ原子を有している場合により置換されていてもよい5員、6員又は7員の非縮合ヘテロ環を表し、ここで、該ヘテロ環は炭素原子で結合している]
のカルボキサミド誘導体又はその塩を調製する方法に関し、ここで、該調製方法は、
(A) 反応スキーム1に従う第1段階:
Figure 2008545623
[上記スキーム中、
及びRは、上記で定義されているとおりであり;
は、水素原子又はメチル基を表し;
Halは、ハロゲン原子を表し;及び
Alkは、C−C10アルキル基を表す]
(該第1段階は、溶媒中、塩基の存在下(該塩基/化合物(II)のモル比は、0.5から5である)で、一般式(II)のニトロベンゼン誘導体を一般式(III)のケトエステル誘導体と、化合物(III)/化合物(II)のモル比1から10で反応させて、一般式(IV)のニトロフェニルケトエステル誘導体を生成させることを含む);
(B) 反応スキーム2に従う第2段階:
Figure 2008545623
[上記スキーム中、
及びRは、上記で定義されているとおりであり:
は、水素原子又はメチル基を表し;
Alkは、C−C10アルキル基を表し;
は、水素原子又は金属種を表し;及び
Xは、ハロゲン原子を表す]
(該第2段階は、
(a) Rがメチル基である場合、第1段階で得られた式(IV)のニトロフェニルケトエステル誘導体を、溶媒中、20℃から180℃の温度で、作用物質RXの存在下((RX)/化合物(IV)のモル比は、0.1から50である)で、脱炭酸反応に付すことを含む;
又は
(b) Rが水素原子である場合、
(1/) 第1段階で得られた式(IV)のニトロフェニルケトエステル誘導体を、溶媒中、20℃から180℃の温度で、作用物質RXの存在下((RX)/化合物(III)のモル比は、0.1から50である)で、脱炭酸反応に付し;
次に、上記で得られた一般式(V’)
Figure 2008545623
の中間体を、溶媒中、塩基の存在下(塩基/化合物(V’)のモル比は、0.5から2である)で、メチル化剤を添加(メチル化剤/化合物(V’)のモル比は、0.5から2である)してメチル化することにより完結させて、一般式(V)のニトロフェニルケトン誘導体を生成させることを含む;
又は
(2/) 第1段階で得られた式(IV)のニトロフェニルケトエステル誘導体を、溶媒中、塩基の存在下(塩基/化合物(IV)のモル比は、0.5から2である)で、メチル化剤を添加(メチル化剤/化合物(IV)のモル比は、0.5から2である)してメチル化し;
次に、上記で得られた一般式(V”)
Figure 2008545623
の中間体を、溶媒中、20℃から180℃の温度で、作用物質RXの存在下((RX)/化合物(V”)のモル比は、0.1から50である)で、脱炭酸反応に付すことにより完結させて、一般式(V)のニトロフェニルケトン誘導体生成させることを含む);
(C) 反応スキーム3に従う第3段階:
Figure 2008545623
[上記スキーム中、R及びRは、上記で定義されているとおりである]
(該第3段階は、第2段階で得られた一般式(V)のニトロフェニルケトンを、極性プロトン性溶媒中、−20℃から80℃の温度で、0.5から10モル当量の還元剤を添加することにより還元して、一般式(VI)のニトロフェニルアルコール誘導体を生成させることを含む);
(D) 反応スキーム4に従う第4段階:
Figure 2008545623
[上記スキーム中、R及びRは、上記で定義されているとおりである]
(該第4段階は、第3段階で得られた一般式(VI)のニトロフェニルアルコールを、溶媒中、金属触媒の存在下、1から10バールの圧力下にHで還元して、一般式(VII)のアミノフェニルアルコール誘導体を生成させることを含む);
(E) 反応スキーム5に従う第5段階:
Figure 2008545623
[上記スキーム中、
A、R及びRは、上記で定義されているとおりであり;
Halは、ハロゲン原子を表す]
(該第5段階は、第4段階で得られた一般式(VII)のアミノフェニルアルコール誘導体を、溶媒中、塩基の存在下(塩基/化合物(VII)のモル比は、0.5から3である)で、一般式(VIII)のハロゲン化アシル誘導体とのカップリング反応に付して、一般式(IX)のヒドロキシカルボキサミド誘導体を生成させることを含む);
(F) 反応スキーム6に従う第6段階:
Figure 2008545623
[上記スキーム中、
A、R及びRは、上記で定義されているとおりであり;
p及びqは、独立して、1、2又は3であるように選択され;
Rは、リン原子、−P=O、−S=O、メシル基又はトシル基を表し;
Xは、ハロゲン原子を表す]
(該第6段階は、第5段階で得られた一般式(IX)のヒドロキシカルボキサミド誘導体を、0℃から100℃の温度で、式Rの化合物と反応させて、一般式(X)、一般式(XI)、一般式(XII)、一般式(XIII)、一般式(XIV)、一般式(XV)、一般式(XVI)、一般式(XVII)若しくは一般式(XVIII)のカルボキサミド誘導体又はそれらの混合物を生成させることを含む);
(G) 反応スキーム7に従う第7段階:
Figure 2008545623
[上記スキーム中、A、R及びRは、上記で定義されているとおりである]
(該第7段階は、第6段階で得られた一般式(X)から一般式(XVIII)の全てのカルボキサミド誘導体を、溶媒中、金属触媒の存在下、10℃から250℃の温度、1から50バールの圧力下にHで還元して、一般式(I)のカルボキサミド誘導体を生成させることを含む);
を含む。
本発明の目的のために:
ハロゲン原子は、臭素原子、塩素原子、ヨウ素原子又はフッ素原子であり得る;好ましくは、ハロゲン原子は、塩素原子を意味する;
カルボキシは、−C(=O)OHを意味し、カルボニルは、−C(=O)−を意味し、カルバモイルは、−C(=O)NHを意味する;
アルキル基及びこの用語を含んでいる部分構造は、直鎖又は分枝鎖であり得る;
ヘテロ原子は、硫黄原子、窒素原子又は酸素原子であり得る;
「金属種(metal specie)」は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を意味する;好ましくは、「金属種」は、Li、Na又はKから選択される種を意味する;
DMAは、ジメチルアセトアミドを意味する;
DMEは、1,2−ジメトキシエタンを意味する;
DMFは、ジメチルホルムアミドを意味する;
DMSOは、ジメチルスルホキシドを意味する;
MTBEは、メチルt−ブチルエーテルを意味する;
NMPは、1−メチル−2−ピロリジノンを意味する;
THFは、テトラヒドロフランを意味する。
本発明の調製方法により、ニトロ誘導体から出発して式(I)の化合物を良好な収率で製造することが可能となる。この調製方法は、工業的規模で用いることができる。
本発明によれば、一般式(I)の化合物の置換基Rは、メチル基又はエチル基であるように定義されるか、又は、フッ素、塩素及び臭素から選択される1から9個のハロゲン原子で置換されたC−C−ハロアルキル基であるように定義される。好ましくは、Rは、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリクロロメチル、ジクロロメチル、クロロメチル、クロロフルオロメチル、フルオロジクロロメチル、ジフルオロクロロメチル、ペンタフルオロエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、1−クロロブチル、ヘプタフルオロ−n−プロピル又はヘプタフルオロイソプロピルであるように選択される。さらに好ましくは、Rは、メチル、エチル又はトリフルオロメチルであるように選択される。
本発明によれば、一般式(I)の化合物の置換基Rは、ハロゲン原子又はC−C−アルキル基であるように定義されるか、又は、フッ素、塩素及び臭素から選択される1から9個のハロゲン原子で置換されたC−C−ハロアルキル基であるように定義される。好ましくは、Rは、メチル、エチル、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリクロロメチル、ジクロロメチル、クロロメチル、クロロフルオロメチル、フルオロジクロロメチル、ジフルオロクロロメチル、ペンタフルオロエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、1−クロロブチル、ヘプタフルオロ−n−プロピル又はヘプタフルオロイソプロピルであるように選択される。さらに好ましくは、Rは、メチル、エチル、塩素又はトリフルオロメチルであるように選択される。
本発明によれば、一般式(I)の化合物の「A」基は、5員環式、6員環式又は7員環式の非縮合ヘテロ環であり得る。好ましくは、
* Aは、一般式(A1)
Figure 2008545623
[式中、
は、水素、シアノ、ハロゲン、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ若しくはC−C−シクロアルキルを表すか、又は、いずれの場合も1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ若しくはC−C−ハロゲノアルキルチオを表すか、又は、アミノカルボニル若しくはアミノカルボニル−C−C−アルキルを表し;
は、水素、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ又はC−C−アルキルチオを表し;及び、
は、水素、C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル若しくはC−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表すか、又は、いずれの場合も1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルキルチオ−C−C−アルキル若しくはC−C−ハロゲノアルコキシ−C−C−アルキルを表すか、又は、フェニルを表す]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A2)
Figure 2008545623
[式中、
及びRは、独立して、それぞれ、水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し;
10は、ハロゲン、シアノ若しくはC−C−アルキルを表すか、又は、いずれの場合も1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル若しくはC−C−ハロゲノアルコキシを表す]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A3)
Figure 2008545623
[式中、
11及びR12は、独立して、それぞれ、水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し;
13は、水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A4)
Figure 2008545623
[式中、
14は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ若しくはC−C−アルキルを表すか、又は、いずれの場合も1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ若しくはC−C−ハロゲノアルキルチオを表す]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A5)
Figure 2008545623
[式中、
15は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ若しくはC−C−アルキルチオを表すか、又は、いずれの場合も1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルキルチオ若しくはC−C−ハロゲノアルコキシを表し;
16は、水素、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ若しくはC−C−アルキルチオを表すか、又は、いずれの場合も1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル若しくはC−C−ハロゲノアルコキシを表すか、又は、C−C−アルキルスルフィニル若しくはC−C−アルキルスルホニルを表す]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A6)
Figure 2008545623
[式中、
17は、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し;
18は、C−C−アルキルを表し;
は、S(硫黄)、SO、SO又はCHを表し;
mは、0、1又は2を表す(pが2を表す場合、R16は、同一のラジカル又は異なったラジカルを表す)]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A7)
Figure 2008545623
[式中、R19は、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A8)
Figure 2008545623
[式中、R20は、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A9)
Figure 2008545623
[式中、
21及びR22は、独立して、それぞれ、水素、ハロゲン、アミノ、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し;
23は、水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A10)
Figure 2008545623
[式中、
24及びR25は、独立して、それぞれ、水素、ハロゲン、アミノ、ニトロ、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し;
26は、水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A11)
Figure 2008545623
[式中、
27は、水素、ハロゲン、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、シアノ、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し;
28は、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A12)
Figure 2008545623
[式中、
29は、水素、ハロゲン、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、シアノ、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し;
30は、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A13)
Figure 2008545623
[式中、R31は、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A14)
Figure 2008545623
[式中、
32は、水素又はC−C−アルキルを表し;
33は、ハロゲン又はC−C−アルキルを表す]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A15)
Figure 2008545623
[式中、R34は、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A16)
Figure 2008545623
[式中、R35は、水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A17)
Figure 2008545623
[式中、R36は、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ若しくはC−C−アルキルチオを表すか、又は、いずれの場合も1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルキルチオ若しくはC−C−ハロゲノアルコキシを表す]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A18)
Figure 2008545623
[式中、
37は、水素、シアノ、C−C−アルキル、1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニル、ジ(C−C−アルキル)アミノスルホニル若しくはC−C−アルキルカルボニルを表すか、又は、いずれの場合も場合により置換されていてもよいフェニルスルホニル若しくはベンゾイルを表し;
38は、水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し;
39は、水素、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し;
40は、水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す]
のヘテロ環を表す;
又は
* Aは、一般式(A19)
Figure 2008545623
[式中、R41は、C−C−アルキルを表す]
のヘテロ環を表す。
さらに好ましくは、Aは、一般式(A1)のヘテロ環を表す。
本発明による調製方法の第1段階(段階A)は、溶媒中、塩基の存在下(該塩基/化合物(II)のモル比は、0.5から5である)で、一般式(II)のニトロベンゼン誘導体を一般式(III)のカルボニルエステル誘導体と、化合物(III)/化合物(II)のモル比1から10で反応させて、一般式(IV)のニトロフェニルケトエステル誘導体を生成させることを含む。好ましくは、段階Aは、以下の条件を単独で選択するか又は組み合わせて選択して実施し得る。
− 化合物(III)/化合物(II)のモル比は、1から5である。さらに好ましくは、化合物(III)/化合物(II)のモル比は、1から2である。
− 上記溶媒は、極性溶媒である。適切な極性溶媒としては、DMSO、DMF、NMP、DMA、アセトニトリル及びプロピオニトリルなどを挙げることができる。さらに好ましくは、該溶媒は、DMSO又はDMAである。
− 上記塩基は、水素化物、アルコラート又は炭酸塩であるように選択される。適切な水素化物としては、NaH及びKHなどを挙げることができる。適切なアルコラートとしては、tBuOK、MeONa及びEtONなどを挙げることができる。適切な炭酸塩としては、KCOなどを挙げることができる。さらに好ましくは、該塩基は、KCOである。
− 塩基/化合物(II)のモル比は、1から3である。さらに好ましくは、塩基/化合物(II)のモル比は、2である。
段階Aは、特定の温度条件を必ずしも必要としない。好ましくは、段階Aは、0℃から140℃の温度で実施する。さらに好ましくは、段階Aは、10℃から100℃の温度で実施する。さらに好ましくは、段階Aは、20℃から80℃の温度で実施する。
段階Aは、相関移動剤(phase transfer agent)の使用を必ずしも必要としない。好ましくは、段階Aは、相関移動剤の存在下で実施する。適切な相関移動剤としては、ハロゲノアンモニウム塩、例えば、ハロゲン化テトラアルキルアンモニウムなどを挙げることができる。
本発明による調製方法の第2段階(段階B)は、第1段階で得られた式(IV)のニトロフェニルケトエステル誘導体又は式(V”)の中間体化合物を、溶媒中、20℃から180℃の温度で、作用物質RXの存在下((RX)/化合物(IV)又は(V”)のモル比は、0.1から50である)で、脱炭酸反応に付して、一般式(V)のニトロフェニルケトン誘導体生成させることを含む。好ましくは、上記脱炭酸反応は、以下の条件を単独で選択するか又は組み合わせて選択して実施し得る。
− RXは、LiCl又はHBrであるように選択される。
− (RX)/化合物(IV)又は(V”)のモル比は、0.5から30である。さらに好ましくは、(RX)/化合物(IV)のモル比は、1から20である。
− 上記溶媒は、極性溶媒である。適切な極性溶媒としては、AcOH、DMF、DMA、NMP及びDMSOなどを挙げることができる。さらに好ましくは、該溶媒は、RXがLiClである場合は、含水極性非プロトン性溶媒(wet polar aprotic)であり、RXがHBrである場合は、AcOHである。さらに好ましくは、該溶媒は、RXがLiClである場合は、含水DMSO又は含水DMFであり、RXがHBrである場合は、AcOHである。
−上記反応は、100℃から160℃の温度で実施する。さらに好ましくは、該反応は、110℃から150℃の温度で実施する。
本発明による調製方法の第2段階(段階B)は、式(IV)の化合物又は式(V’)の中間体化合物を、溶媒中、塩基の存在下(塩基/化合物(IV)又は(V’)のモル比0.5から2である)で、メチル化剤を添加(メチル化剤/化合物(IV)又は(V’)のモル比は、0.5から2である)することによりメチル化反応に付して、一般式(V)のニトロフェニルケトン誘導体生成させることも含み得る。好ましくは、上記メチル化反応は、以下の条件を単独で選択するか又は組み合わせて選択して実施し得る。
− 上記メチル化剤は、ハロアルキル基又はアルキルスルフェート基である。さらに好ましくは、該メチル化剤は、MeI又はMeSOである。
− メチル化剤/化合物(IV)又は(V’)のモル比は、0.9から1.2である。
− 上記塩基は、NaH、tBuOK、KCO又はNaCOであるように選択される。さらに好ましくは、該塩基は、NaH又はKCOである。
− 上記溶媒は、ヘキサン、ジエチルエーテル、MTBE、THF、ジオキサン、酢酸エチル又は極性溶媒であるように選択される。適切な極性溶媒としては、アセトン、アセトニトリル、NMP、DMF、DMA及びDMSOなどを挙げることができる。さらに好ましくは、該溶媒は、極性溶媒である。
本発明による調製方法の第3段階(段階C)は、第2段階で得られた一般式(V)のニトロフェニルケトンを、極性プロトン性溶媒中、−20℃から80℃の温度で、0.5から10モル当量の還元剤を添加することにより還元して、一般式(VI)のニトロフェニルアルコール誘導体を生成させることを含む。好ましくは、段階Cは、以下の条件を単独で選択するか又は組み合わせて選択して実施し得る。
− 上記還元剤は、BH又はRBH(Rは、Li、Na又はKから選択される)であるように選択される。さらに好ましくは、該還元剤は、NaBHである。
− 上記極性プロトン性溶媒は、アルコールである。さらに好ましくは、該極性プロトン性溶媒は、MeOH又はEtOHであるように選択される。
−上記反応は、−10℃から20℃の温度で実施する。さらに好ましくは、該反応は、0℃の温度で実施する。
本発明による調製方法の第4段階(段階D)は、第3段階で得られた一般式(VI)のニトロフェニルアルコール誘導体を、溶媒中、金属触媒の存在下、1から10バールの圧力下にHで還元して、一般式(VII)のアミノフェニルアルコール誘導体を生成させることを含む。好ましくは、段階Dは、以下の条件を単独で選択するか又は組み合わせて選択して実施し得る。
− 上記触媒は、炭素担持パラジウム(Pd−C)、ラネーニッケル又は酸化白金(IV)であるように選択される。さらに好ましくは、該触媒は、Pd−Cであるように選択される。
− 上記溶媒は、極性プロトン性溶媒である。さらに好ましくは、該溶媒は、アルコールである。適切なアルコール溶媒としては、メタノール及びエタノールなどを挙げることができる。
−上記反応は、2から5バールの圧力下で実施する。さらに好ましくは、該反応は、4バールの圧力下で実施する。
本発明による調製方法の第5段階(段階E)は、第4段階で得られた一般式(VII)のアミノフェニルアルコール誘導体を、溶媒中、塩基の存在下(塩基/化合物(VII)のモル比は、0.5から3である)で、一般式(VIII)のハロゲン化アシル誘導体とのカップリング反応に付して、一般式(IX)のヒドロキシカルボキサミド誘導体を生成させることを含む。好ましくは、段階Eは、以下の条件を単独で選択するか又は組み合わせて選択して実施し得る:
− 上記塩基は、ピリジン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムであるように選択される。さらに好ましくは、該塩基は、ピリジン又はトリエチルアミンである。
− 塩基/化合物(VII)のモル比は、1である。
− 上記溶媒は、ジクロロエタン、ジクロロメタン、アセトニトリル又はトルエンであるように選択される。
本発明による調製方法の第6段階(段階F)は、第5段階で得られた一般式(IX)のヒドロキシカルボキサミド誘導体を、0℃から100℃の温度で、式Rの化合物と反応させて、一般式(X)、一般式(XI)、一般式(XII)、一般式(XIV)、一般式(XV)、一般式(XVI)、一般式(XVII)若しくは一般式(XVIII)のカルボキサミド誘導体又はそれらの混合物を生成させることを含む 。好ましくは、段階Fは、以下の条件を単独で選択するか又は組み合わせて選択して実施し得る。
− Xは、塩素原子である。
− Rは、オキシ塩化リン、塩化チオニル、三塩化リン、五塩化リン、塩化メシル、塩化トシル、スクシンイミド又はフタルイミドクロリドであるように選択される。
− 上記反応は、0℃から80℃の温度で実施する。
段階Fは、必ずしも溶媒の存在下で実施しなくてもよい。好ましくは、段階Fは、溶媒の存在下で実施する。適切な溶媒としては、ジクロロメタン、ジクロロエタン、トルエン、ピリジン、DMF、DMA、NMP及びDMSOなどを挙げることができる。さらに好ましくは、該溶媒は、ピリジンである。
段階Fは、必ずしも酸の存在下で実施しなくてもよい。好ましくは、段階Fは、酸の存在下で実施する。適切な酸としては、リン酸などを挙げることができる。
本発明による調製方法の第7段階(段階G)は、第6段階で得られた一般式(X)から(XVIII)の全てのカルボキサミド誘導体を、溶媒中、金属触媒の存在下、10℃から250℃の温度、1から50バールの圧力下にHで還元して、一般式(I)のカルボキサミド誘導体を生成させることを含む。好ましくは、段階Gは、以下の条件を単独で選択するか又は組み合わせて選択して実施し得る:
− 上記金属触媒は、炭素担持パラジウム(Pd/C)、ラネーニッケル、PdCl又はNiClであるように選択される。
− 上記溶媒は、プロトン性溶媒である。適切なプロトン性溶媒としては、C−C10−アルコール及び酢酸などを挙げることができる。さらに好ましくは、該溶媒は、オクタノールである。
−上記反応は、40℃から200℃の温度で実施する。
−上記反応は、1から30バールの圧力下で実施する。
本発明の一般式(I)の化合物は、上記で記述した調製方法に準じて調製することができる。それにもかかわらず、当業者が、自分の一般的な知識及び利用可能な刊行物に基づいて、合成することが望まれる化合物のそれぞれの特性に応じて該方法を適合させることができるということは理解されるであろう。
一般式(I)の化合物の調製に使用される中間体のうちの幾つかは、新規である。従って、本発明は、さらにまた、一般式(I)の化合物の調製に有用な新規中間体化合物にも関する。かくして、本発明により、一般式(IV)の化合物が提供される:
Figure 2008545623
[式中、
、R及びRは、上記で定義されている通りであり;
Alkは、C−C10−アルキル基を表す]。
本発明により、一般式(V)の化合物、一般式(V’)の化合物及び一般式(V”)の化合物も提供される:
Figure 2008545623
[式中、
及びRは、上記で定義されている通りであり;
Alkは、C−C10−アルキル基を表す]。
本発明により、式(VI)の化合物も提供される:
Figure 2008545623
[式中、R及びRは、上記で定義されている通りである]。
本発明により、式(VII)の化合物も提供される:
Figure 2008545623
[式中、R及びRは、上記で定義されている通りである]。
本発明により、式(IX)の化合物も提供される:
Figure 2008545623
[式中、A、R及びRは、上記で定義されている通りである]。
本発明により、式(X)から式(XVIII)の化合物も提供される:
Figure 2008545623
[式中、A、X、R及びRは、上記で定義されている通りである]。
以下の実施例を参照して、本発明について例証する。
5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−[2−(1,3−ジメチル)−ブチル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの調製
段階1: 2−(2−ニトロ−フェニル)−3−オキシ−4−メチル−ペンタン酸メチルエステルの調製
DMSO(50mL)中のフルオロニトロベンゼン(10g,71mmol)の溶液に、イソブチル酢酸メチル(11.4mL,71mmol)及び炭酸カリウム(19g,138mmol)を添加した。その反応混合物を20℃で25時間撹拌した。次いで、それを0℃に冷却した。水(50mL)を添加し、次に、水性HClを添加して、pH7とした。次いで、酢酸エチル(150mL)を添加した。2つの相を分離させた。水相を酢酸エチル(1×50mL)で抽出した。有機層を合して水(2×50mL)で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。12.6g(収率67%)の期待される生成物を褐色の油状物中に得た。
該生成物の純粋なサンプルを鮮やかな黄色の油状物として得るために、カラムクロマトグラフィーによりさらに精製することができる。
1H NMR(400 MHz, CDCl3, δ ppm):ケトン形態/エノール形態 20/80 - ケトン形態:8.00(1H, dd, J=8Hz, J=1Hz), 7.62(1H, dt, J=8Hz, J=1Hz), 7.49(1H, dt, J=8Hz, J=1Hz), 5.61(1H, s), 3.75(3H, s), 2.83(1H, m), 1.18(3H, d, J=7Hz), 1.09(3H, d, J=7Hz) - エノール形態:13.0(1H, d, J=1Hz), 7.97(1H, dd, J=8Hz, J=1Hz), 7.58(1H, dt, J=8Hz, J=1Hz), 7.47(1H, dt, J=8Hz, J=1Hz), 7.27(1H, dd, J=8Hz, J=1Hz), 3.61(3H, s), 2.28(1H, m), 1.09(3H, d, J=7Hz), 1.00(3H, d, J=7Hz)。
段階2: 2−メチル−4−(2−ニトロ−フェニル)−ペンタン−3−オンの調製
プロセス1
(a) 2,4−ジメチル−2−(2−ニトロ−フェニル)−3−オキシペンタン酸メチルエステルの調製
DMSO(30mL)中の2−(2−ニトロ−フェニル)−3−オキシ−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(72%,5g,26mmol)の溶液に、窒素下、炭酸カリウム(4.34g,31mmol)及びヨウ化メチル(2mL,31mmol)を添加した。その反応混合物を、次いで、室温で2時間撹拌した。それを水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL)で抽出した。次いで、有機相を水(5×50ml)で洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。その粗生成物を、次いで、Biotage装置でフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。3.4g(収率90%)の2,4−ジメチル−2−(2−ニトロフェニル)−3−オキシペンタン酸メチルエステルを黄色の固体として収集した。融点は57.4℃であった。
1H NMR(400 MHz, CDCl3, δ ppm):8.02(1H, dd, J=8Hz, J=1Hz), 7.59(1H, dt, J=8Hz, J=1Hz), 7.46(1H, dt, J=8Hz, J=1Hz), 7.21(1H, dd, J=8Hz, J=1Hz), 3.67(3H, s), 3.36(1H, m), 1.93(3H, s), 1.08(3H, d, J=7Hz), 1.06(3H, d, J=7Hz)。
(b) 2−メチル−4−(2−ニトロ−フェニル)−ペンタン−3−オンの調製
* 方法1
DMSO(30mL)中の2,4−ジメチル−2−(2−ニトロ−フェニル)−3−オキシペンタン酸メチルエステル(92%,3.4g,11mmol)の溶液に、LiCl(516mg,12mmol)及び水(438mg,24mmol)を添加した。その反応混合物を140℃(浴温度150℃)で2時間加熱した。全ての変換は、HPLCで評価した。それを水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL)で抽出した。次いで、有機相を水(5×50mL)で洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。その粗生成物を、次いで、Biotage装置でフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。2−メチル−4−(2−ニトロ−フェニル)−ペンタン−3−オン(1.46g,単離された収率59%)を黄色の油状物として収集した。
1H NMR(400 MHz, CDCl3, δ ppm):7.85(1H, dd, J=8Hz, J=1Hz), 7.55(1H, dt, J=8Hz, J=1Hz), 7.38(2H, m, J=8Hz, J=1Hz), 4.52(1H, q, J=7Hz), 2.68(1H, m), 1.44(3H, d, J=7Hz), 1.08(3H, d, J=7Hz), 0.97(3H, d, J=7Hz)。
* 方法2
水性臭化水素酸(bromhydric acid)(47%,13.6mL)及び酢酸(38.6mL)中の2,4−ジメチル−2−(2−ニトロ−フェニル)−3−オキシペンタン酸メチルエステル(92%,1.20g,4.1mmol)の溶液を、急速に還流温度(内部温度108から110℃)まで加熱し、2.5時間撹拌した。その反応混合物を室温まで冷却し、次いで、炭酸ナトリウムの冷(0℃)水溶液にゆっくりと添加した。ジクロロメタン(100mL)を添加した。有機相を水(2×50mL)で洗浄し、水性炭酸ナトリウム(50mL)で洗浄し、水(50mL)で洗浄し、ブライン(50mL)で洗浄し、MgSOで脱水した。フラッシュクロマトグラフィーで精製して、2−メチル−4−(2−ニトロ−フェニル)−ペンタン−3−オン(528mg−収率60%)を黄色の油状物として得た。
1H NMR(400 MHz, CDCl3, δ ppm):7.85(1H, dd, J=8Hz, J=1Hz), 7.55(1H, dt, J=8Hz, J=1Hz), 7.38(2H, m, J=8Hz, J=1Hz), 4.52(1H, q, J=7Hz), 2.68(1H, m), 1.44(3H, d, J=7Hz), 1.08(3H, d, J=7Hz), 0.97(3H, d, J=7Hz)。
プロセス2
(a) 2−メチル−1−(2−ニトロフェニル)ブタン−2−オンの調製
酢酸中の2−(2−ニトロ−フェニル)−3−オキシ−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(77%,3.70g,21mmol)の溶液に、水性臭化水素酸(bromhydric acid)(47%,50mL)を添加した。それを急速に還流温度(110℃)まで加熱し、1時間撹拌した。その反応混合物を室温まで冷却し、水(100mL)で希釈し、MTBE(2×50mL)で抽出した。有機層を合して水(2×50mL)で洗浄し、水性重炭酸塩(2×50mL)で洗浄し、水(2×50mL)で洗浄し、MgSOで脱水した。蒸留により軽化合物(light compound)を除去した。期待される生成物を黒色の油状物中に得た。
該生成物の純粋なサンプルを黄色の油状物として得るために、カラムクロマトグラフィーによりさらに精製することができる。
1H NMR(400 MHz, CDCl3, δ ppm):8.08(1H, dd, J=8Hz, J=1Hz), 7.55(1H, dt, J=8Hz, J=1Hz), 7.42(1H, dt, J=8Hz, J=1Hz), 7.24(1H, m), 4.18(2H, s), 2.80(1H, m), 1.19(6H, d, J=7Hz)。
(b) 2−メチル−4−(2−ニトロフェニル)ペンタン−3−オンの調製
上記で得られた化合物をwetで希釈した。次いで、NaH(60%,1.18g,29.4mmol)を添加した。ガスが発生した後、MeI(1.83mL,29.4mmol)を添加し、その反応物を室温で2時間撹拌した。その反応物を水(50mL)を添加してクエンチした。水相をMTBE(2×150mL)で抽出した。有機相を水(2×150mL)で洗浄し、MgSOで脱水した。シリカを通して濾過して、純粋な2−メチル−4−(2−ニトロ−フェニル)−ペンタン−3−オン(1.83g−収率77%)を黄色の油状物として得た。
1H NMR(400 MHz, CDCl3, δ ppm):7.85(1H, dd, J=8Hz, J=1Hz), 7.55(1H, dt, J=8Hz, J=1Hz), 7.38(2H, m, J=8Hz, J=1Hz), 4.52(1H, q, J=7Hz), 2.68(1H, m), 1.44(3H, d, J=7Hz), 1.08(3H, d, J=7Hz), 0.97(3H, d, J=7Hz)。
段階3: 2−メチル−4−(2−ニトロ−フェニル)−ペンタン−3−オールの調製
25mL容のフラスコ内で、乾燥メタノール(9mL)中の2−メチル−4−(2−ニトロ−フェニル)−ペンタン−3−オン(390mg,1.8mmol)の溶液を調製した。それを氷水浴内で冷却する。その反応混合物中の温度は4℃であった。水素化ホウ素ナトリウム(73mg,1.9mmol)をスプーン1杯ずつ添加した。それを0℃で1時間撹拌した。その冷却した混合物を、1N HCl(7mL)に添加した。この添加には、発熱を伴っていた。メタノールを蒸発させた。水相を酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機相を水(1×25mL)で洗浄し、ブライン(1×25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。次いで、2−メチル−4−(2−ニトロ−フェニル)−ペンタン−3−オール(380mg−収率97%)を淡黄色の油状物として得た。
1H NMR(400 MHz, CDCl3, δ ppm):7.70(1H, dd, J=8Hz, J=1Hz), 7.60(1H, dd, J=8Hz, J=1Hz), 7.56(1H, ddd, J=8Hz, J=7Hz, J=1Hz), 7.34(1H, ddd, J=8Hz, J=7Hz, J=1Hz), 3.49(1H, m), 3.45(1H, m), 1.90(1H, m), 1.77(1H, s), 1.29(3H, d, J=7Hz), 0.99(3H, d, J=7Hz), 0.92(3H, d, J=7Hz).
段階4: 2−メチル−4−(2−アミノ−フェニル)−ペンタン−3−オールの調製
15mL容の水素化反応器内に、EtOH(12mL)中の2−メチル−4−(2−ニトロ−フェニル)−ペンタン−3−オール(370mg,1.7mmol)の溶液を入れた。Pd/C(5%)を添加した。その反応混合物を、水素下(4バール)、室温で2時間撹拌した。セライトで濾過し、エタノールを蒸発させて、2−メチル−4−(2−アミノ−フェニル)−ペンタン−3−オールを白色の固体として得た(320mg−定量的収率)。
1H NMR(400 MHz, CDCl3, δ ppm):7.14(1H, dd, J=8Hz, J=1Hz), 7.03(1H, dt, J=8Hz, J=1Hz), 6.81(1H, dt, J=8Hz, J=1Hz), 6.69(1H, dd, J=8Hz, J=1Hz), 3.69(1H, q, J=7Hz), 3.44(1H, dd, J=9Hz, J=3Hz), 3.02(1H, m), 1.77(1H, s), 1.29(3H, d, J=7Hz), 0.99(3H, d, J=7Hz), 0.92(3H, d, J=7Hz);
MS(EI) 実測値 [M+H]+:194.1537; C12H20NO が要求する値 194.1545。
段階5: 5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−[2−(1,3−ジメチル−2−ヒドロキシブチル)−フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの調製
トルエン(10mL)中の2−メチル−4−(2−アミノ−フェニル)−ペンタン−3−オール(230mg,1.2mmol)の冷(0℃)溶液に、トルエン中の1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボニルクロリドの溶液(4.75M,0.3mL,1.4mmol)及びトリエチルアミン(0.2mL,1.4mmol)を添加した。その反応物を室温で1時間撹拌した。次いで、水(10mL)を添加した。水相をジクロロメタンで洗浄した。有機相を合して1N HCl(10mL)で洗浄し、水(10mL)で洗浄し、ブライン(10mL)で洗浄し、次いで、硫酸マグネシウムで脱水した。得られた固体残渣をトルエンで洗浄して、5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−[2−(1,3−ジメチル−2−ヒドロキシブチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(315mg−収率79%)を白色の固体として得た。融点は117.8℃であった。
1H NMR(400 MHz, CDCl3, δ ppm):1H NMR(400 MHz, CDCl3, δ ppm):8.61(1H,s), 7.66(1H, dd, J=8Hz, J=1Hz), 7.26(1H, dd, J=8Hz, J=1Hz), 7.19(1H, m), 7.15(1H, m), 3.65(3H, d, J=1Hz), 3.36(1H, ddd, J=10Hz, J=4Hz, J=2Hz), 3.10(1H, m), 2.43(3H, s), 2.33(1H, d, J=4Hz), 1.95(1H, m), 1.19(3H, d, J=7Hz), 0.98(3H, d, J=7Hz), 0.92(3H, d, J=7Hz)。
MS(EI) 実測値 [M+Na]+:356.1742; C18H24N3O2FNa が要求する値 356.1750。
段階6: 5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−[2−(1,3−ジメチル)−ブテン−1−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−[2−(1,3−ジメチル)−ブテン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド及び5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−[2−(2−クロロ−1,3−ジメチル)−ブチル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(45:39:16 w)の混合物の調製及び触媒還元
ピリジン中の5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−[2−(1,3−ジメチル−2−ヒドロキシ)−ブチル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(307mg,0.9mmol)の溶液に、HPO(水性 85%,0.08mL)及びオキシ塩化リン(1.52mL,16mmol)を添加した。その反応混合物を3時間撹拌した。次いで、それを、冷水に添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を1N HClで洗浄し、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水した。化合物の上記混合物(280mg,収率95%)を白色の固体として得た。
これらの化合物は、混合状態で完全にキャラクタリゼーションが成される(HPLC−MS 及び 1H NMR、13C NMR、19F NMR)。
1H NMR(400 MHz, CDCl3, δ ppm):
5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−[2−(1,3−ジメチルブテン−1−イル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド:8.42(1H,d, J=8Hz), 7.76(1H, m), 7.27(1H, m), 7.02(1H, m), 7.01(1H, m), 5.53(1H, d, J=10Hz), 3.71(3H, m), 2.45(3H, s), 2.02(1H,m), 1.92(3H, s), 0.84(6H,m);
5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−[2−(1,3−ジメチルブテン−2−イル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド:7.72(1H, dd, J=8Hz, J=1Hz), 7.45(1H, s), 7.20-7.14(3H, m), 5.18(1H, d, J=9Hz), 3.71(4H, m), 2.45(3H, s), 1.70(3H,s), 1.60(3H, s), 1.30(3H,d, J=7Hz);
5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−[2−(2−クロロ−1,3−ジメチル−ブチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド:7.28-7.02(4H,m), 4.04(1H, dd, J=9Hz, J=1Hz), 3.71(3H, m), 3.25(1H, dq, J=9Hz, J=1Hz), 2.47(3H, m), 1.75(1H, m), 1.41(3H, d, J=7Hz), 0.92(3H, d, J=7Hz), 0.87(3H, d, J=7Hz)。
段階7: 5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−[2−(1,3−ジメチル)−ブト−2−オール−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの調製
オクタノール中の上記段階6で得られた混合物に、活性化5%Pd/C触媒を添加し、水素雰囲気中(20バール)、185℃で撹拌した。水との共沸蒸留によりオクタノールを除去した。得られた懸濁液をMTBEに溶解させた。有機相をMgSOで脱水した。かくして、5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−[2−(1,3−ジメチルブチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドを白色の固体として得た(95%,246mg,収率81%)。
1H NMR(400 MHz, CDCl3, δ ppm):5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−[2−(1,3−ジメチル)−ブチル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド:7.79(1H,dd, J=8Hz, J=1Hz), 7.27(1H, s), 7.25(1H, m), 7.18(1H, m), 7.16(1H, m), 3.74(3H, d, J=1Hz), 2.97(1H, m), 2.48(3H,s), 1.54(2H, m), 1.42(1H,m), 1.21(3H, d, J=7Hz), 0.85(6H, d, J=6Hz)。

Claims (15)

  1. 一般式(I)
    Figure 2008545623
    [式中、
    は、メチル基、エチル基、又は、フッ素、塩素及び臭素から選択される1から9個のハロゲン原子で置換されたC−C−ハロアルキル基を表し;
    は、ハロゲン原子、C−C−アルキル基、又は、フッ素、塩素及び臭素から選択される1から9個のハロゲン原子で置換されたC−C−ハロアルキル基を表し;及び
    Aは、同一であっても又は異なっていてもよい1個、2個又は3個のヘテロ原子を有している場合により置換されていてもよい5員、6員又は7員の非縮合ヘテロ環を表し、該ヘテロ環は炭素原子で結合している]
    のカルボキサミド誘導体又はその塩を調製する方法であって、
    (A) 反応スキーム1に従う第1段階:
    Figure 2008545623
    [上記スキーム中、
    及びRは、上記で定義されているとおりであり;及び
    は、水素原子又はメチル基を表し;
    Halは、ハロゲン原子を表し;及び
    Alkは、C−C10アルキル基を表す]
    (該第1段階は、一般式(II)のニトロベンゼン誘導体を一般式(III)のケトエステル誘導体と、化合物(III)/化合物(II)のモル比1から10で、溶媒中及び塩基の存在下(該塩基/化合物(II)のモル比は、0.5から5である)で反応させて、一般式(IV)のニトロフェニルケトエステル誘導体を生成させることを含む);
    (B) 反応スキーム2に従う第2段階:
    Figure 2008545623
    [上記スキーム中、
    及びRは、上記で定義されているとおりであり:及び
    は、水素原子又はメチル基を表し;
    Alkは、C−C10アルキル基を表し;
    は、水素原子又は金属種を表し;及び
    Xは、ハロゲン原子を表す]
    (該第2段階は、
    (a) Rがメチル基である場合、第1段階で得られた式(IV)のニトロフェニルケトエステル誘導体の、溶媒中及び20℃から180℃の温度で、作用物質RXの存在下((RX)/化合物(IV)のモル比は、0.1から50である)での、脱炭酸反応;
    又は
    (b) Rが水素原子である場合、
    (1/) 第1段階で得られた式(IV)のニトロフェニルケトエステル誘導体の、溶媒中及び20℃から180℃の温度で、作用物質RXの存在下((RX)/化合物(III)のモル比は、0.1から50である)での、脱炭酸;
    次に、上記で得られた一般式(V’)
    Figure 2008545623
    の中間体を、溶媒中及び塩基の存在下(塩基/化合物(V’)のモル比は、0.5から2である)で、メチル化剤を添加(メチル化剤/化合物(V’)のモル比は、0.5から2である)してメチル化することにより完結させて、一般式(V)のニトロフェニルケトン誘導体を生成させる;
    又は
    (2/) 第1段階で得られた式(IV)のニトロフェニルケトエステル誘導体を、溶媒中及び塩基の存在下(塩基/化合物(IV)のモル比は、0.5から2である)で、メチル化剤を添加(メチル化剤/化合物(IV)のモル比は、0.5から2である)することによるメチル化;
    次に、上記で得られた一般式(V”)
    Figure 2008545623
    の中間体を、溶媒中及び20℃から180℃の温度で、作用物質RXの存在下((RX)/化合物(V”)のモル比は、0.1から50である)で、脱炭酸反応に付すことにより完結させて、一般式(V)のニトロフェニルケトン誘導体生成させることを含む);
    (C) 反応スキーム3に従う第3段階:
    Figure 2008545623
    [上記スキーム中、R及びRは、上記で定義されているとおりである]
    (該第3段階は、第2段階で得られた一般式(V)のニトロフェニルケトンを、極性プロトン性溶媒中及び−20℃から80℃の温度で、0.5から10モル当量の還元剤を添加することにより還元して、一般式(VI)のニトロフェニルアルコール誘導体を生成させることを含む);
    (D) 反応スキーム4に従う第4段階:
    Figure 2008545623
    [上記スキーム中、R及びRは、上記で定義されているとおりである]
    (該第4段階は、第3段階で得られた一般式(VI)のニトロフェニルアルコールを、溶媒中及び金属触媒の存在下、1から10バールの圧力下にHで還元して、一般式(VII)のアミノフェニルアルコール誘導体を生成させることを含む);
    (E) 反応スキーム5に従う第5段階:
    Figure 2008545623
    [上記スキーム中、
    A、R及びRは、上記で定義されているとおりであり;及び
    Halは、ハロゲン原子を表す]
    (該第5段階は、第4段階で得られた一般式(VII)のアミノフェニルアルコール誘導体を、溶媒中及び塩基の存在下(塩基/化合物(VII)のモル比は、0.5から3である)で、一般式(VIII)のハロゲン化アシル誘導体とのカップリング反応に付して、一般式(IX)のヒドロキシカルボキサミド誘導体を生成させることを含む);
    (F) 反応スキーム6に従う第6段階:
    Figure 2008545623
    [上記スキーム中、
    A、R及びRは、上記で定義されているとおりであり;
    p及びqは、独立して、1、2又は3であるように選択され;
    Rは、リン原子、−P=O、−S=O、メシル基又はトシル基を表し;
    Xは、ハロゲン原子を表す]
    (該第6段階は、第5段階で得られた一般式(IX)のヒドロキシカルボキサミド誘導体を、0℃から100℃の温度で、式Rの化合物と反応させて、(X)、(XI)、(XII)、(XIII)、(XIV)、(XV)、(XVI)、(XVII)若しくは(XVIII)のカルボキサミド誘導体又はそれらの混合物を生成させることを含む);
    (G) 反応スキーム7に従う第7段階:
    Figure 2008545623
    [上記スキーム中、A、R及びRは、上記で定義されているとおりである]
    (該第7段階は、第6段階で得られた一般式(X)から(XVIII)の全てのカルボキサミド誘導体を、金属触媒の存在下、溶媒中、10℃から250℃の温度、1から50バールの圧力下にHで還元して、一般式(I)のカルボキサミド誘導体を生成させることを含む);
    を含む、前記方法。
  2. が、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリクロロメチル、ジクロロメチル、クロロメチル、クロロフルオロメチル、フルオロジクロロメチル、ジフルオロクロロメチル、ペンタフルオロエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、1−クロロブチル、ヘプタフルオロ−n−プロピル又はヘプタフルオロイソプロピルであるように選択されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. が、メチル、エチル、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリクロロメチル、ジクロロメチル、クロロメチル、クロロフルオロメチル、フルオロジクロロメチル、ジフルオロクロロメチル、ペンタフルオロエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、1−クロロブチル、ヘプタフルオロ−n−プロピル又はヘプタフルオロイソプロピルであるように選択されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. Aが、一般式(A1)
    Figure 2008545623
    [式中、
    は、水素、シアノ、ハロゲン、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−シクロアルキル、いずれの場合も1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ若しくはC−C−ハロゲノアルキルチオ、アミノカルボニル若しくはアミノカルボニル−C−C−アルキルを表し;
    は、水素、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ又はC−C−アルキルチオを表し;及び、
    は、水素、C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキルC−C−アルコキシ−C−C−アルキル、いずれの場合も1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルキルチオ−C−C−アルキル若しくはC−C−ハロゲノアルコキシ−C−C−アルキルを表すか、又は、フェニルを表す]
    のヘテロ環を表すことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
  5. 段階(A)を0℃から140℃の温度で実施することを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
  6. 段階(A)を相間移動剤の存在下で実施することを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の方法。
  7. 段階(F)を溶媒の存在下で実施することを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の方法。
  8. 段階(F)を酸の存在下で実施することを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載の方法。
  9. 式(IV)
    Figure 2008545623
    [式中、R、R及びRは、請求項1で定義されている通りであり、及びAlkは、C−C10−アルキル基を表す]
    の化合物。
  10. 式(V)
    Figure 2008545623
    [式中、R及びRは、請求項1で定義されている通りであり、及びAlkは、C−C10−アルキル基を表す]
    の化合物。
  11. 式(V”)
    Figure 2008545623
    [式中、R及びRは、請求項1で定義されている通りであり、及びAlkは、C−C10−アルキル基を表す]
    の化合物。
  12. 式(VI)
    Figure 2008545623
    [式中、R及びRは、請求項1で定義されている通りである]
    の化合物。
  13. 式(VII)
    Figure 2008545623
    [式中、R及びRは、請求項1で定義されている通りである]
    の化合物。
  14. 式(IX)
    Figure 2008545623
    [式中、A、R及びRは、請求項1で定義されている通りである]
    の化合物。
  15. 式(XI)、(XII)、(XIII)、(XV)、(XVI)、(XVII)及び(XVIII)
    Figure 2008545623
    [式中、A、X、R及びRは、請求項1で定義されている通りである]
    の化合物。
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