JPH0768194B2 - 5−(1−ブチン−3−イル)オキシ−4−クロロ−2−フルオロアセトアニリドおよびその製造法 - Google Patents

5−(1−ブチン−3−イル)オキシ−4−クロロ−2−フルオロアセトアニリドおよびその製造法

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JPH0768194B2
JPH0768194B2 JP62146561A JP14656187A JPH0768194B2 JP H0768194 B2 JPH0768194 B2 JP H0768194B2 JP 62146561 A JP62146561 A JP 62146561A JP 14656187 A JP14656187 A JP 14656187A JP H0768194 B2 JPH0768194 B2 JP H0768194B2
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雄司 船木
雅之 福島
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住友化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は式[I] で示される5−(1−ブチン−3−イル)オキシ−4−
クロロ−2−フルオロアセトアニリド(以下、本発明化
合物と記す。)およびその製造法に関する。
さらに詳しくは、除草剤の有効成分として有用な式[I
I] で示される化合物の製造中間体を提供するものである。
<従来の技術> 式[II]で示される化合物は欧州特許第61741号明細書
に記載の除草活性を有する化合物である。
<発明が解決しようとする問題点> 従来より知られている式[II]で示される化合物の製造
法では、生成物の純度や収率において必ずしも満足でき
るものではなかった。
<問題点を解決するための手段> 本発明者らは、除草剤として有用な式[II]で示される
化合物の工業的にも有利な優れた製造法について検討し
た結果、本発明化合物が重要な製造中間体となり得るこ
とを見い出し、本発明化合物より下記の経路によって高
純度の式[II]で示される化合物が高収率で得られるこ
とを明らかにして本発明を完成した。
次に、本発明化合物の製造法について述べる。
本発明化合物は4−クロロ−2−フルオロ−5−ヒドロ
キシアセトアニリドと一般式[IV] [式中、Xはハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基
またはp−トルエンスルホニルオキシ基を表わす。] で示されるブチン誘導体とを塩基の存在下に反応させる
ことにより製造される。
該反応は、通常4−クロロ−2−フルオロ−5−ヒドロ
キシアセトアニリド1当量に対して、一般式[IV]で示
されるブチン誘導体は1.0〜2.0当量、好ましくは1.1〜
1.3当量、塩基は1.0〜2.0当量、好ましくは1.0〜1.3当
量用いられる。反応は通常不活性溶媒中、室温から使用
する溶媒の沸点までの温度、好ましくは50〜90℃の温度
で通常0.5〜24時間かけて行われる。用いられる溶媒と
してはメタノール、エタノール、イソプロパノール等の
アルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素類、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベ
ンゼン等のハロゲン化炭化水素、アセトン、メチルイソ
ブチルケトン等のケトン類、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、アセトニト
リル等のニトリル類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭
化水素、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、水等あるいはそれらの混合物が挙げられ、通常、ア
ルコール類、ニトリル類、ジメチルホルムアミド等の極
性溶媒が用いられる。用いられる塩基としては水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化
物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の
炭酸塩、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属の重炭酸
塩、水素化ナトリウム等のアルカリ金属の水素化物、ナ
トリウムメトキシド等の金属アルコキシド、トリエチル
アミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン等の有機塩
基等が挙げられる。上記の反応は触媒の存在下に行うこ
ともでき、触媒としては臭化ナトリウム、臭化カリウ
ム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム等の塩類、テト
ラブチルアンモニウムクロリド等の四級アンモニウム塩
等が挙げられ、4−クロロ−2−フルオロ−5−ヒドロ
キシアセトアニリド1当量に対して、通常0.01〜0.2当
量用いられる。
反応終了後は、反応液を水で希釈し、生じる結晶を取
するか、あるいは有機溶媒で抽出し濃縮するなどの通常
の後処理を行なうことにより本発明化合物を得ることが
できる。
尚、一般式[IV]で示されるブチン誘導体は1−ブチン
−3−オールを塩化チオニル、三臭化リン等のハロゲン
化剤または塩化メタンスルホニル、塩化p−トルエンス
ルホニル等のスルホニル化剤と反応させることにより得
ることができる。また、4−クロロ−2−フルオロ−5
−ヒドロキシアセトアニリドは下記の経路により製造す
ることができる。
上記の式[V]で示される化合物は特開昭58−79960号
公報に記載の化合物である。該化合物は、通常芳香環上
のニトロ基をアミノ基に還元する際に用いられる方法、
例えば硫化ナトリウムや鉄粉を使用する方法、接触還元
方法等により式[VI]で示される化合物に導かれる。得
られた式[VI]で示される化合物は無水酢酸、塩化アセ
チル、酢酸等通常のアセチル化剤を用いてアセチル化す
ることにより式[VII]で示される化合物に導かれ、さ
らに水酸化ナトリウム水溶液等を用いてアルカリ条件下
に加水分解を行なうことにより、本発明化合物の製造原
料である式[VIII]で示される化合物、即ち、4−クロ
ロ−2−フルオロ−5−ヒドロキシアセトアニリドを得
ることができる。
本発明化合物は、酸性条件下で加水分解することによ
り、前記式[III]で示されるアニリン誘導体に導くこ
とができ、次いで3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水
物を反応させることにより式[II]で示される除草活性
を有する化合物に導くことができる。
<実施例> 次に本発明化合物の製造例を示す。
製造例1 4−クロロ−2−フルオロ−5−ヒドロキシアセトアニ
リド200g、3−メタンスルホニルオキシ−1−ブチン17
5g、無水炭酸カリウム136gおよびヨウ化カリウム8.15g
をジメチルホルムアミド1000gに加え、70〜75℃にて8
時間撹拌した。反応液を室温に冷却した後、冷水2.5
を加えて1時間撹拌し、生成した結晶を取、水洗、次
いで乾燥することにより239gの本発明化合物を得た。
(収率95.0%) 融点125〜128℃ NMRスぺクトル(CDCl3溶媒、TMS内部標準) δ値(ppm) 8.30(1H,d,J=8.0Hz)、7.65(1H,brs)、7.15(1H,d,
J=10Hz)、4.90(1H,qd,J=6Hz,2Hz)、2.53(1H,d,J
=2Hz)、2.22(3H,s)、1.69(3H,d,J=6Hz) 製造例2 4−クロロ−2−フルオロ−5−ヒドロキシアセトアニ
リド6.0g、3−ブロモ−1−ブチン5.1gおよび無水炭酸
カリウム4.1gをジメチルホルムアミド30gに加え、60〜6
5℃にて8時間撹拌した。反応液を室温に冷却した後、
冷水100mlを加え、生成した結晶を取、水洗、次いで
乾燥することにより7.08gの本発明化合物を得た。(収
率94.0%) 製造例3 4−クロロ−2−フルオロ−5−ヒドロキシアセトアニ
リド4.07g、無水炭酸カリウム3.32gおよびヨウ化カリウ
ム0.07gをジメチルホルムアミド12.2gに加え75℃に加温
した。3−p−トルエンスルホニルオキシ−1−ブチン
5.38gをトルエン12.2gに溶かした液を15分間かけて滴下
し、さらに15時間75℃に保った。反応液を室温に冷却し
た後、水50gを加え、トルエン100gで抽出した。トルエ
ン層を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥、次いで減圧
下に溶媒を留去することにより4.91gの本発明化合物を
得た。(収率96.0%) 上記の製造例で得られた本発明化合物はイソプロピルア
ルコールより再結晶することによって融点131℃の無色
結晶になるが、式[II]で示される化合物の製造原料と
して用いる場合、特に精製等の操作は必要としない。
次に、本発明化合物より式[III]で示される化合物を
経由して、式[II]で示される化合物を製造する例を参
考例1および参考例2にて示す。
参考例1 本発明化合物11.0g、濃塩酸8.7g、エタノール20gおよび
トルエン70gを混合し、4時間加熱還流した。室温まで
冷却した後、5%水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和
し、トルエン層を分取した。トルエン層を水洗、無水硫
酸マグネシウムで乾燥、次いで減圧下に溶媒を留去して
式[III]で示される4−クロロ−2−フルオロ−5−
(1−ブチン−3−イル)オキシアニリン9.09gを得
た。(収率98.9%、純度96.7%)融点72〜76℃ 得られた式[III]で示される化合物はヘキサンより再
結晶することによって融点78〜79℃の無色針状晶になる
が、式[II]で示される化合物を製造する際は、特に精
製等の操作を行うことなく、下記の参考例2に例示され
る工程の原料として用いられる。
参考例2 4−クロロ−2−フルオロ−5−(1−ブチン−3−イ
ル)オキシアニリン6.0g、3,4,5,6−テトラヒドロフタ
ル酸無水物5.12gおよび酢酸24gの混合物を85〜90℃にて
8時間撹拌した。反応液を室温に冷却した後、水48gと
メタノール12gを加え、生成した結晶を取、水洗、次
いで乾燥することにより、式[II]で示されるN−[4
−クロロ−2−フルオロ−5−(1−ブチン−3−イ
ル)オキシフェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロフタル
イミド9.16gを結晶として得た。(収率93.8%、純度95.
8%) 次に、本発明化合物を製造する際に出発原料となる4−
クロロ−2−フルオロ−5−ヒドロキシアセトアニリド
の製造例を参考例3にて示す。
参考例3 4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシカルボニルオ
キシニトロベンゼン100gをトルエン400gに溶解し、10%
パラジウム−炭酸1.0gを加え、オートクレーブ中50〜70
℃にて5〜10kg/cm2の圧力で水素ガスを導入した。水素
ガスの吸収が止んだ後、触媒を去し、液中の水層を
分液操作で除いた。トルエン層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧下に溶媒を除去することにより4−クロ
ロ−2−フルオロ−5−メトキシカルボニルオキシアニ
リン86.2gを得た。
(収率98%)融点87〜90℃ NMRスペクトル(CDCl3溶媒、TMS内部標準) δ値(ppm) 7.01(1H,d,J=10Hz)、6.58(1H,d,J=6
Hz)、4.10〜3.88(2H,m)、3.88(3H,s) 上記で得られた4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキ
シカルボニルオキシアセトアニリド16gを酢酸40gに溶解
し、50〜60℃にて無水酢酸11gを加え同温度で2時間撹
拌した。次に室温まで冷却し氷水150mlを加えて析出し
た結晶を取、水洗、乾燥し4−クロロ−2−フルオロ
−5−メトキシカルボニルオキシアセトアニリド18.9g
を得た。(収率99%)融点167〜169℃ NMRスペクトル(CDCl3溶媒、TMS内部標準) δ値(ppm) 9.60(1H,brs)、9.20(1H,d,J=6Hz)、
7.25(1H,d,J=10Hz)、3.90(3H,s)、2.16(3H,s) 上記で得られた4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキ
シカルボニルオキシアセトアニリド18.5gをメタノール6
0gに溶解し、20%水酸化ナトリウム水溶液45gを加え、4
0〜45℃にて3時間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、濃
塩酸で中和して生じた結晶を取、水洗、乾燥して目的
の4−クロロ−2−フルオロ−5−ヒドロキシアセトア
ニリド13.9gを得た。(収率96%)融点113〜114℃ NMRスペクトル(DMSO−d6溶媒、TMS内部標準) δ値(ppm) 10.109.80(2H,m)、7.79(1H,d,J=7H
z)、7.07(1H,d,J=11Hz)、2.11(3H,s)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】5−(1−ブチン−3−イル)オキシ−4
    −クロロ−2−フルオロアセトアニリド。
  2. 【請求項2】4−クロロ−2−フルオロ−5−ヒドロキ
    シアセトアニリドと一般式 [式中、Xはハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基
    またはp−トルエンスルホニルオキシ基を表わす。] で示されるブチン誘導体を塩基の存在下に反応させるこ
    とを特徴とする5−(1−ブチン−3−イル)オキシ−
    4−クロロ−2−フルオロアセトアニリドの製造方法。
JP62146561A 1987-06-11 1987-06-11 5−(1−ブチン−3−イル)オキシ−4−クロロ−2−フルオロアセトアニリドおよびその製造法 Expired - Lifetime JPH0768194B2 (ja)

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