JP2019514931A - 除草剤としてのピリジニルイミダゾロン化合物を調製するプロセス - Google Patents

除草剤としてのピリジニルイミダゾロン化合物を調製するプロセス Download PDF

Info

Publication number
JP2019514931A
JP2019514931A JP2018556463A JP2018556463A JP2019514931A JP 2019514931 A JP2019514931 A JP 2019514931A JP 2018556463 A JP2018556463 A JP 2018556463A JP 2018556463 A JP2018556463 A JP 2018556463A JP 2019514931 A JP2019514931 A JP 2019514931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
hydrogen
process according
compound
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018556463A
Other languages
English (en)
Inventor
ヘルマーズ スミッツ
ヘルマーズ スミッツ
スジット クマール ゴライ
スジット クマール ゴライ
Original Assignee
シンジェンタ パーティシペーションズ アーゲー
シンジェンタ パーティシペーションズ アーゲー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シンジェンタ パーティシペーションズ アーゲー, シンジェンタ パーティシペーションズ アーゲー filed Critical シンジェンタ パーティシペーションズ アーゲー
Publication of JP2019514931A publication Critical patent/JP2019514931A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D213/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D213/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D213/04Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D213/60Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D213/72Nitrogen atoms
    • C07D213/75Amino or imino radicals, acylated by carboxylic or carbonic acids, or by sulfur or nitrogen analogues thereof, e.g. carbamates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D263/00Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings
    • C07D263/02Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings
    • C07D263/08Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D263/16Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D263/18Oxygen atoms
    • C07D263/20Oxygen atoms attached in position 2
    • C07D263/26Oxygen atoms attached in position 2 with hetero atoms or acyl radicals directly attached to the ring nitrogen atom
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D401/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
    • C07D401/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings
    • C07D401/04Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond

Abstract

本発明は、式(I)(式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、本明細書中において定義されているとおりである)の化合物を調製するプロセスに関する。

Description

本発明は、式(I)
Figure 2019514931
(式中、R1は、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C6アルコキシおよびアリールから選択され、R2は、C1〜C6アルキルおよび水素から選択され、かつR3、R4、R5およびR6は、それぞれ水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、ニトロおよびハロゲンから独立して選択される)のピリジニルイミダゾロンの調製に関する。
一般式(I)のピリジニルイミダゾロンは、国際公開第2015/059262号、国際公開第2015/052076号および米国特許第4600430号明細書に記載されているとおり、除草活性を有することが知られている。
式(I)の化合物を調製する方法は、米国特許第4600430号明細書および国際公開第2015/059262号に記載されている。本発明は、プロセスステップが少なく(従って高スループット能および低廃棄物量などの利点がもたらされる)、かつより魅力的な条件(例えば、オゾンの使用または副生成物としてのフェノールの生成が回避される)を用いる、このような化合物を調製する独自の方法を提示するものである。さらに、本発明は、商業規模での製造に好適である。
フェニルカルバメートとして活性化されたピリジンは、未保護のN−アルキルアミノアルコールと効率的にカップリングされてヒドロキシ尿素をもたらすことができ、次いで、これは、単に酸化のみで式(I)の化合物にされる(スキーム1)ことが記載されている(国際公開第2014/022116号)。このような手法は、すでに既述の手法を改善したものであるが、しかしながら、これは、活性化ピリジンを調製し、かつカップリングステップ後にフェノール副生成物を分離する必要性があるために満足のいくものではない。
Figure 2019514931
意外なことに、ここで、式(II)の化合物が式(III)の化合物と塩基の存在下でカップリングされて、高度に選択的かつ原子効率的な様式で式(IV)の化合物を直接もたらし得ることが見出された。式(IV)の化合物は、次いで、式(I)の化合物に酸化される(スキーム2)。
Figure 2019514931
例えば、Morita,Y.;Ishigaki,T.;Kawamura,K.;Iseki,K.Synthesis 2007,2517に記載されているとおり、通常、加熱下では、窒素求核剤が式(III)の化合物のC−5位で優先的に反応するため、このような反応性は、きわめて異例である。C−2位での窒素求核剤の分子間反応は、R1が水素である場合(Gabriel,S.;Eschenbach,G.Chem.Ber.1987,30,2494;特開2014/062071号公報)または電子求引基である場合(例えば、Romanenko,V.D.;Thoumazet,C.;Lavallo,V.;Tham,F.S.;Bertrand,G.Chem.Comm.2003,14,1680に記載されているとおり)にのみ報告されている。前者の事例では、反応は、中間体としてのイソシアネートを介しても進行し得るが、これは、R1が水素ではない場合には可能でない。本発明のプロセスの重要なパラメータは、式(II)の化合物のアミノ基を少なくとも部分的に脱プロトン化するのに十分に強い塩基であり、縮合の推進力、次いで塩基性の低い式(IV)の化合物のアニオンの形成である。この反応は、平衡プロセスであり得、わずかに過剰量の式(II)の化合物または式(III)の化合物が反応を完了するために必要であり得る。
従って、本発明によれば、式(I)
Figure 2019514931
(式中、
1は、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C6アルコキシおよびアリールから選択され、
2は、C1〜C6アルキル、アリールおよび水素から選択され、
3、R4、R5およびR6は、それぞれ水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、ニトロおよびハロゲンから独立して選択される)の化合物を調製するプロセスであって、
a)式(II)
Figure 2019514931
(式中、R3、R4、R5およびR6は、上記に定義されているとおりである)の化合物と、強塩基および式(III)
Figure 2019514931
(式中、R1およびR2は、上記に定義されているとおりである)の化合物とを反応させて、式(IV)
Figure 2019514931
(式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、上記に定義されているとおりである)の化合物にするステップと、
b)式(IV)の化合物と酸化剤とを反応させて、式(I)
Figure 2019514931
(式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、上記に定義されているとおりである)の化合物を生成するステップと
を含むプロセスが提供される。
好都合には、式(III)の化合物は、式(V)
Figure 2019514931
(式中、R1およびR2は、式(I)の化合物について上記に定義されているとおりである)のアミノアルコールとジアルキルカーボネートとを塩基の存在下で反応させることによって調製される。
本発明の特に好ましい実施形態において、R1、R2、R3、R4、R5およびR6に係る好ましい基は、いずれかのこれらの組み合わせで以下に記載される。
好ましくは、R1は、C1〜C5アルキルおよびC1〜C5アルコキシから選択される。より好ましくは、R1は、メチルおよびメトキシから選択される。より好ましくは、R1は、メチルである。
好ましくは、R2は、水素およびC1〜C5アルキルから選択される。より好ましくは、R2は、メチルおよび水素から選択される。より好ましくは、R2は、水素である。
好ましくは、R3は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびハロから選択される。より好ましくは、R3は、水素、クロロ、メチル、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルから選択される。より好ましくは、R3は、水素およびトリフルオロメチルから選択される。より好ましくは、R3は、水素である。
好ましくは、R4は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびハロから選択される。より好ましくは、R4は、水素、クロロ、メチル、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルから選択される。より好ましくは、R4は、水素、クロロおよびトリフルオロメチルから選択され、より好ましくは、R4は、水素である。
好ましくは、R5は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびハロから選択される。より好ましくは、R5は、水素、クロロ、メチル、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルから選択される。より好ましくは、R5は、水素、メチルおよびトリフルオロメチルから選択され、より好ましくは、R5は、トリフルオロメチルである。
好ましくは、R6は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびハロから選択される。より好ましくは、R6は、水素、クロロ、メチル、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルから選択される。より好ましくは、R6は、水素である。
以下のスキーム3は、本発明の反応をより詳細に示す。置換基の定義は、上記の定義と同じである。出発材料および中間体は、クロマトグラフィ、結晶化、蒸留およびろ過などの従来技術の方法論により、次のステップにおいて用いられる前に精製され得る。
Figure 2019514931
ステップ(a):
式(IV)の化合物は、式(II)の化合物を、アミノ基および式(III)の化合物を少なくとも部分的に脱プロトン化するのに十分に強い塩基と反応させることにより、有利に調製され得る。必要とされる塩基の強度は、式(II)の化合物のpKaに応じる。好適な塩基としては、これらに限定されないが、アルカリ金属アルコキシド(ナトリウムメトキシド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムt−ブトキシドおよびナトリウムエトキシドなど)、アルカリ金属アミド(ナトリウムアミド、カリウムアミド、ナトリウムヘキサメチルジシラジドおよびカリウムヘキサメチルジシラジドなど)、有機リチウム試薬(n−ブチルリチウムなど)および水素化ナトリウムが挙げられる。
式(II)の化合物と(III)の化合物との反応は、溶剤の存在下で実施されることが好ましい。好適な溶剤としては、これらに限定されないが、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、t−ブチルメチルエーテル、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、アセトニトリルおよびジオキサンなどの非プロトン性有機溶剤が挙げられる。最も好ましい溶剤は、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、キシレンおよびトルエンである。
この反応は、−20℃〜100℃の温度、好ましくは10℃〜50℃の温度(例えば、−20℃以上、好ましくは10℃以上、例えば、100℃以下、好ましくは50℃以下)で実施され得る。
式(II)のアミノピリジン(市販されていない)は、文献に記載の経路(以下およびJ.March,Advanced Organic Chemistry,4th ed.Wiley,New York 1992に詳述されているものなど)によって形成され得る。
Figure 2019514931
これらの転換を行うために好適な条件は、J.March,Advanced Organic Chemistry,4th ed.Wiley,New York 1992に記載されている。
式(III)の化合物は、市販されている場合がある。市販されていない場合、式(III)の化合物は、ステップ(c)によって詳細に記載されているとおり、式(V)の化合物とジアルキルカーボネートとを塩基の存在下で反応させることによって有利に調製され得る。
ステップ(b)
式(I)の化合物は、式(IV)の化合物を酸化剤と反応させることによって有利に調製され得る。原理上、第1級アルコールのアルデヒドへの酸化について当業者に公知であるいずれかの酸化試薬が採用され得る。好適な酸化剤としては、これらに限定されないが、水性次亜塩素酸ナトリウム、酸素、デス・マーチンペルヨージナン、および活性化剤の存在下でのジメチルスルホキシドが挙げられる。次亜塩素酸ナトリウムが用いられる場合、これは、(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)オキシル(TEMPO)、4−ヒドロキシ−TEMPOまたは4−アセチルアミノ−TEMPOなどの触媒量の安定なラジカルの存在下で用いることが好ましい。ジメチルスルホキシドが用いられる場合、塩化オキサリル(スワーン酸化生成物)またはピリジン三酸化硫黄複合体(パリック−デーリング酸化)を活性化剤として用いることができる。好ましくは、酸化剤は、最も好ましくは触媒量の安定なラジカル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)オキシル(TEMPO)、4−ヒドロキシ−TEMPOまたは4−アセチルアミノ−TEMPOの存在下における次亜塩素酸ナトリウムの水溶液である。任意選択により、触媒量の臭化ナトリウムも添加される。
TEMPO系触媒の量は、0.01〜0.10当量、より好ましくは0.02〜0.05当量である。臭化ナトリウムが用いられる場合、最適な量は、0.02〜0.30当量、より好ましくは0.05〜0.15当量である。
化合物(IV)の化合物(I)への酸化は、溶剤の存在下で実施されることが好ましい。好適な溶剤としては、これらに限定されないが、酢酸エチル、ジクロロメタン、t−ブチルメチルエーテル、2−メチルテトラヒドロフラン、1,2−ジクロロエタン、メチルイソブチルケトン、トルエン、クロロベンゼンおよびクロロホルムなどの不水和性の極性溶剤が挙げられる。最も好ましい溶剤は、酢酸エチル、トルエンおよびクロロベンゼンである。
この反応は、−10℃〜100℃の温度、好ましくは0℃〜50℃(例えば、−10℃以上、好ましくは0℃以上、例えば、100℃以下、好ましくは50℃以下)の温度で実施され得る。
ステップ(c)
好都合には、式(III)の化合物は、式(V)
Figure 2019514931
(式中、R1およびR2は、上記に定義されているとおりである)のアミノアルコールと、例えばVani,P.V.S.N.;Chida,A.S.;Srinivasan,R.;Chandrasekharam,M.;Singh,A.K.Synth.Comm.2001,31,2043に記載されているとおり、ジアルキルカーボネートとを塩基の存在下で反応させることによって調製され得る。
典型的には、ジアルキルカーボネートは、ジメチルカーボネートおよびジエチルカーボネートなどのC1〜C6ジアルキルカーボネートである。好適な塩基としては、これらに限定されないが、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt−ブトキシドなどのナトリウムおよびカリウムアルコキシドが挙げられる。用いられる塩基の量は、0.01〜1.5当量、より好ましくは0.05〜0.20当量である。
化合物(V)とジアルキルカーボネートとの反応は、溶剤の存在下で実施されることが好ましい。好適な溶剤としては、これらに限定されないが、トルエン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートおよびジオキサンが挙げられる。
この反応は、−10℃〜150℃、好ましくは70℃〜120℃の温度で実施され得る。
式(V)のアミノアルコールは、市販されていない場合、多様な文献に記載の経路(以下およびJ.March,Advanced Organic Chemistry,4th ed.Wiley,New York 1992に詳述されているものなど)によって形成され得る。
Figure 2019514931
本発明のプロセスにおいて用いられる化合物は、異なる幾何異性体としてまたは異なる互変異性形態で存在し得る。本発明は、このような異性体および互変異性体と、すべての割合でのこれらの混合物と、重水素化化合物などの同位体形態とのすべての生成を包含する。
本発明のプロセスにおいて用いられる化合物は、1つ以上の不斉中心も含有し得、従って光学異性体およびジアステレオマーを生じ得る。立体化学を考慮することなく示されているが、本発明は、このような光学異性体およびジアステレオマーと、ラセミおよび分解された鏡像異性体的に純粋なRおよびS立体異性体ならびにRおよびS立体異性体の他の混合物と、その農芸化学的に許容可能な塩とのすべてを含む。一定の光学異性体またはジアステレオマーは、他のものよりも好適な特性を有し得ることが知られている。従って、本発明の開示および特許請求に際して、ラセミ混合物が開示されている場合、これはまた、ジアステレオマーを含み、実質的に他のものを含まない両方の光学異性体が開示されかつ特許請求されることを意図している。
本明細書において用いられる場合、アルキルは、脂肪族炭化水素鎖を指し、かつメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシルおよびイソヘキシルなどの例えば1〜6個の炭素原子の直鎖および分岐鎖を含む。
本明細書において用いられる場合、ハロゲン、ハライドおよびハロは、ヨウ素、臭素、塩素およびフッ素を指す。
本明細書において用いられる場合、ハロアルキルは、少なくとも1個の水素原子が、上記に定義されているハロゲン原子で置き換えられている、上記に定義されているアルキル基を指す。好ましいハロアルキル基は、ジハロアルキルおよびトリハロアルキル基である。ハロアルキル基の例としては、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルが挙げられる。好ましいハロアルキル基は、フルオロアルキル基であり、特にジフルオロアルキルおよびトリフルオロアルキル基、例えばジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルである。
本明細書において用いられる場合、シクロアルキルは、3〜6個の環炭素原子を有する環式飽和炭化水素基を指す。シクロアルキル基の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルである。
本明細書において用いられる場合、アルコキシは、Rが、本明細書において定義されているとおりであるアルキル基である、基−ORを指す。
本明細書において用いられる場合、ニトロは、基−NO2を指す。
本明細書において用いられる場合、アリールは、6〜10個の炭素原子の不飽和芳香族炭素環式基を指し、単一の環を有するもの(例えば、フェニル)、または少なくとも1つが芳香族である複数の縮合(condensed(縮合(fused))環を有するもの(例えば、インダニル、ナフチル)である。好ましいアリール基は、フェニル、ナフチル等を含む。最も好ましくは、アリール基は、フェニル基である。
本発明は、式(IVa)
Figure 2019514931
(式中、
1およびR2は、上記に定義されているとおりであり、
(i)R3、R4、R5またはR6の1つは、C1〜C6ハロアルキルであり、かつ他の3つは、水素であり、
(ii)R4またはR5は、ハロであり、他方は、水素であり、かつR3およびR6は、両方とも水素であり、または
(iii)R5は、C1〜C4アルキルであり、かつR3、R4およびR6は、すべて水素である)の新規中間体も提供する。
2が水素ではない場合、化合物(IVa)は、RもしくはS鏡像異性体であるか、またはこれらの2種の任意の混合物であり得る。
好ましくは、新規中間体は、
Figure 2019514931
を含む群から選択される。
式(III)の中間体化合物のさらに1種の特定の形態が新規である。従って、本発明は、式(IIIa):
Figure 2019514931
の新規中間体も提供する。
化合物(IIIa)は、RもしくはS鏡像異性体であるか、またはこれらの2種のいずれかの混合物であり得る。
ここで、本発明の種々の態様および実施形態を一例としてさらに詳細に例示する。本発明の範囲から逸脱することなく、詳細の変更がなされ得ることが認識されるであろう。
疑義を避けるために、参照文献、特許出願または特許が本出願の文章中において言及されている場合、前記言及の文章全体が参照により本明細書に援用される。
以下の略語がこの節で用いられた:s=一重項、bs=幅広の一重項、d=二重項、dd=二重の二重項、dt=二重の三重項、t=三重項、tt=三重の三重項、q=四重項、sept=七重項、m=多重項、RT=保持時間、MH+=分子カチオンの分子量。
1H NMRスペクトルは、BBFOplusプローブを備えるBruker Avance III 400分光計において400MHzで記録した。
実施例1:1−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−3−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]尿素の調製
Figure 2019514931
2−アミノ−4−(トリフルオロメチル)−ピリジン(5.00g、29.9mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(4.40g、44.9mmol)の混合物に乾燥トルエン(22ml)を添加した。得られた混合物を5分間攪拌した後、3−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(9.26g、89.8mmol)を添加した。得られた黒色の溶液を3.5時間にわたり周囲温度で撹拌した。終了に向かって、反応混合物は、茶色の粘性の懸濁液に変化した。水を添加することによって反応を失活させ、酢酸エチルで希釈した。相を分離し、水性相をEtOAc(2×)で抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。減圧下における蒸発により、1−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−3−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]尿素(10.63g)を茶色の固体として得た。トリメトキシベンゼンを内標準として用いる定量的NMR分析で72%の純度と示された(97%化学収率)。このようにして得た材料をEtOAc(50ml)から再結晶化させて、1−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−3−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]尿素(5.90g、75%、>99%純度)を白色の結晶性の固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.99(br,1H),8.30(d,J=5.1Hz,1H),8.25(s,1H),7.11(dd,J=5,3,0.9Hz,1H),4.39(br,1H),3.90−3.84(m,2H),3.55−3.50(m,2H),3.03(s,3H);19F NMR(400MHz,CDCl3)δ−64.96.
あるいは、同一の化合物は、以下の手法を実施することによっても得ることができる。NaNH2(0.092g、2.24mmol)の乾燥THF(1.2ml)中の懸濁液に3−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(0.309g、2.99mmol)および2−アミノ−4−(トリフルオロメチル)−ピリジン(0.250g、1.50mmol)の乾燥THF(1.0ml)中の溶液を0℃で添加した。得られた濃色の溶液を0℃で30分間および周囲温度で5時間撹拌した。ベージュ色の懸濁液が反応の終了時に形成された。この反応を、酢酸(0.27ml、4.8mmol)を添加することによって失活させ、塩化メチレンで希釈し、残る沈殿物をろ出した。ろ液を減圧下で蒸発させ、塩化メチレン(10ml)中に溶解した。この溶液を飽和NaHCO3水溶液、飽和NH4Cl水溶液、水(2×)および塩水で洗浄した。残る有機相を蒸発させて、1−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−3−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]尿素(0.324g)をベージュ色の固体として得た。トリメトキシベンゼンを内標準として用いる定量的NMR分析で89%の純度と示された(73%化学収率)。
実施例2:(2S)−2−(メトキシアミノ)プロパン−1−オルの調製
Figure 2019514931
水素化アルミニウムリチウム(3.34g、87.9mmol)の乾燥THF(200ml)中の懸濁液に0℃で(2S)−2−(メトキシアミノ)プロパノエート(15.0g、78%純度、87.9mmol)の乾燥THF(25ml)中の溶液を20分間かけて滴下した。反応混合物を1時間撹拌し、周囲温度に温めた(完全な転換)。反応混合物を0℃に冷却し、水(4.28ml)、続いて15%水性NaOH(4.28ml)およびさらなる分量の水(12.84ml)を、温度を5℃未満に維持しながらゆっくりと添加した。得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌し、THF(100ml)で希釈し、セライトパッドを通してろ過した。ろ液を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗材料(10.40g)を得た。短経路蒸留(0.06mbar、36℃)により、(2S)−2−(メトキシアミノ)プロパン−1−オル(6.32g、96%純度、66%収率)を無色の液体として得た。
分析データは、国際公開第2010/106071号に報告されているものと合致する。
実施例3:(4S)−3−メトキシ−4−メチル−オキサゾリジン−2−オンの調製
Figure 2019514931
(2S)−2−(メトキシアミノ)プロパン−1−オル(1.00g、88%純度、8.37mmol)の乾燥トルエン(8.4ml)中の溶液にジエチルカーボネート(2.0ml、16.7mmol)、続いてKOtBu(0.094g、0.837mmol)を添加した。得られた反応混合物を還流で19時間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、EtOAcで希釈し、1M HClで失活させた。相を分離し、有機相を水および塩水で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗材料(0.94g)を得た。シリカゲルクロマトグラフィ(0〜30%のシクロヘキサン中のEtOAc)による精製で(4S)−3−メトキシ−4−メチル−オキサゾリジン−2−オン(0.720g、93%純度、61%収率)を無色の液体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 4.33(dd,J=8.1,7.0Hz,1H),3.97−3.88(m,1H),3.88−3.82(m,4H),1.37(d,J=6.2Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl3)δ 158.8,67.5,64.0,54.5,15.8.
実施例4:1−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル]−1−メトキシ−3−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]尿素の調製
Figure 2019514931
2−アミノ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(6.576g、39.3mmol)を乾燥THF(26ml)中に溶解し、この溶液を−5℃に冷却した。THF(19.7ml、39.3mmol)中の2.0M NaOtBuを10分間かけて添加した。この温度で1時間攪拌した後、(4S)−3−メトキシ−4−メチル−オキサゾリジン−2−オン(4.00g、26.23mmol)のTHF(4ml)中の溶液を添加し、攪拌を1時間15分にわたって継続した。反応混合物を2M HClによってpH3に失活させた。得られた混合物をDCMで抽出し(3×)、組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。減圧下における蒸発により、1−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル]−1−メトキシ−3−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]尿素(8.26g、86%純度、92%化学収率)をオレンジ色の油として得、これは静置で結晶化した。
1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.49(d,J=5.1Hz,1H),8.36−8.33(m,1H),7.33(dd,J=5.1,1.1Hz,1H),4.41−4.31(m,1H),3.86(s,3H),3.75(dd,J=11.2,8.6Hz,1H),3.58(dd,J=11.4,5.5Hz,1H),1.22(d,J=7.0Hz,3H);19F NMR(400MHz,CDCl3)δ−66.57.
実施例5:4−ヒドロキシ−1−メチル−3−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]イミダゾリジン−2−オンの調製
Figure 2019514931
1−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−3−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]尿素(10.0g、36.1mmol)のEtOAc(300ml)中の溶液にNaBr(0.375g、3.60mmol)および4−アセチルアミノ−TEMPO(0.393g、1.80mmol)を添加した。得られた溶液を0℃に冷却し、NaHCO3(0.6g)によってpH9.5に調節したNaOClの5%水溶液(54ml、39.7mmol)を15分間かけて添加した。反応混合物の色が薄い黄色からオレンジ色に変化した。0℃で30分間攪拌した後、さらなる分量の5%水性NaOCl(9.8ml、7.20mmol)を添加し、反応をさらに30分間撹拌した。この段階において、出発材料は完全に消費されていた。反応混合物を水で希釈し、相を分離し、水性層をEtOAc(3×200ml)で抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗材料(10.0g)を得た。この材料をn−ヘキサン(100ml)中に懸濁させ、70℃に加熱した。TBME(80ml)を添加し、加熱を30分間継続した。残る固体をろ出し、ろ液をゆっくりと0℃に冷却した。得られた沈殿物をろ過し、n−ヘキサンによってフィルタ上で洗浄し、高減圧下で乾燥させて、4−ヒドロキシ−1−メチル−3−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]イミダゾリジン−2−オン(7.4g、75%)を白色の固体として得た。
分析データは、国際公開第2015/059262号に報告されているものと合致する。
実施例6:(5S)−4−ヒドロキシ−1−メトキシ−5−メチル−3−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]イミダゾリジン−2−オンの調製
Figure 2019514931
1−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル]−1−メトキシ−3−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]尿素(10.0g、96%純度、32.7mmol)の酢酸エチル(300ml)中の溶液にNaBr(0.337g、3.27mmol)および4−アセトアミド−2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ−1−オキシル(0.356g、1.64mmol)を添加した。得られた懸濁液を0℃に冷却した。NaHCO3(1.05g)の添加によってpH9.5に調節したNaClOの水溶液(5.0%、57.8ml、36.0mmol)を10分間かけて添加した。さらに10分間攪拌した後(完全な転換)、層を分離し、有機層を水(2×)および塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。減圧下における蒸発によって粗材料(10.01g)を得、これをn−ペンタン(2×20ml)による倍散で精製して、(5S)−4−ヒドロキシ−1−メトキシ−5−メチル−3−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]イミダゾリジン−2−オン(7.82g、95%純度、78%収率)をオフホワイトの固体として得た。
分析データは、国際公開第2015/052076号に報告されているものと合致する。
実施例7:3−(5−クロロ−2−ピリジル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−尿素の調製
Figure 2019514931
水素化ナトリウム(パラフィン油中に60%、0.114g、2.86mmol)をAr雰囲気下においてn−ヘキサン(2ml)で2回洗浄した。2−アミノ−5−クロロピリジン(0.250g、1.91mmol)の2−MeTHF(2.5ml)中の溶液をゆっくりと添加した。灰色−緑色の懸濁液をガスの発生が観察されなくなるまで撹拌し、次いで3−メチル−2−オキサゾリジノン(0.393g、3.81mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で20時間撹拌した。水を慎重に添加することによってこの反応を失活させ、EtOAcで希釈した。相を分離し、水性相をEtOAcで抽出した(2×)。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗残渣(0.428g)を得た。トリメトキシベンゼンを内標準として用いる定量的1H NMR分析で71%の純度(69%化学収率)と示された。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ(1〜4%のDCM中のMeOHによる溶出)によって精製して、3−(5−クロロ−2−ピリジル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−尿素(0.233g、95%純度、50%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,d6DMSO)δ 9.21(br,1H),8.22(dd,J=2.6,0.7Hz,1H),7.83−7.80(m,1H),7.79−7.75(m,1H),5.35(br,1H),3.59(q,J=5.1Hz,2H),3.43−3.36(m,2H),2.94(s,3H).
実施例8:1−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−3−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]尿素の調製
Figure 2019514931
水素化ナトリウム(パラフィン油中に60%、0.0907g、2.27mmol)をAr雰囲気下においてn−ヘキサン(2ml)で2回洗浄した。2−アミノ−5−クロロピリジン(0.250g、1.51mmol)の2−MeTHF(2.0ml)中の溶液をゆっくりと添加した。茶色−赤色の懸濁液をガスの発生が観察されなくなるまで撹拌し、次いで3−メチル−2−オキサゾリジノン(0.312g、3.02mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で20時間撹拌した。水を慎重に添加することによってこの反応を失活させ、EtOAcで希釈した。相を分離し、水性相をEtOAcで抽出した(2×)。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗残渣(0.457g)を得た。トリメトキシベンゼンを内標準として用いる定量的1H NMR分析で45%の純度(52%化学収率)と示された。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ(1〜4%のDCM中のMeOHによる溶出)によって精製して、1−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−3−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]尿素(0.177g、99%純度、44%)を薄い黄色の液体として得た。
1H NMR(400MHz,d6DMSO)δ 9.56(br,1H),8.56(dd,J=1.5,0.7Hz,1H),8.03(dd,J=9.0,2.6Hz,1H),7.97−7.93(m,1H),5.42(br,1H),3.62(q,J=4.9Hz,2H),3.46−3.38(m,2H),2.96(s,3H).
実施例9:1−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−3−(2−ピリジル)尿素の調製
Figure 2019514931
2−アミノピリジン(0.250g、2.63mmol)の乾燥トルエン(2.0ml)中の溶液にTHF(2.63mmol、5.26mmol)中の2.0M NaOtBuを添加した。5分間攪拌した後、3−メチル−2−オキサゾリジノン(1.36g、13.1mmol)を添加し、得られた溶液を周囲温度で23時間撹拌した。水を添加することによって反応混合物を失活させ、EtOAcで希釈した。相を分離し、水性層をEtOAc(2×)で抽出した。組み合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。減圧下における蒸発により、粗1−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−3−(2−ピリジル)尿素(0.849g)を黄色の液体として得た。トリメトキシベンゼンを内標準として用いる定量的1H NMR分析で39%の純度(65%化学収率)と示された。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.68(br,1H),8.14−8.10(m,1H),7.92−7.88(m,1H),7.60(ddd,J=8.7,7.1,2.2Hz,1H),6.87(ddd,J=7.3,5.1,1.1Hz,1H),3.84−3.79(m,2H),3.50−3.46(m,2H),3.00(s,3H).
実施例10:1−(2−ヒドロキシエチル)−3−[6−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]尿素の調製
Figure 2019514931
水素化ナトリウム(パラフィン油中に60%、0.0886g、2.31mmol)をAr雰囲気下においてn−ヘキサン(2ml)で2回洗浄した。2−アミノ−5−クロロピリジン(0.250g、1.54mmol)の2−MeTHF(2.0ml)中の溶液をゆっくりと添加した。灰色の懸濁液をガスの発生が観察されなくなるまで撹拌し、次いで3−メチル−2−オキサゾリジノン(0.318g、3.08mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で20時間撹拌した。水を慎重に添加することによってこの反応を失活させ、EtOAcで希釈した。相を分離し、水性相をEtOAcで抽出した(2×)。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗残渣(0.432g)を得た。トリメトキシベンゼンを内標準として用いる定量的1H NMR分析で42%の純度(48%化学収率)と示された。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ(1〜4%のDCM中のMeOHによる溶出)によって精製して、1−(2−ヒドロキシエチル)−3−[6−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]尿素(0.190g、97%純度、45%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.18(d,J=8.4Hz,1H),8.14(br,1H),7.78(t,J=8.1Hz,1H),7.29(d,J=7.7Hz,1H),3.91−3.83(m,2H),3.59−3.53(m,2H),3.09(s,3H),3.05(br,1H).
実施例11:3−(5−クロロ−2−ピリジル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−1−ペンチル−尿素の調製
Figure 2019514931
水素化ナトリウム(パラフィン油中に60%、0.110g、2.86mmol)をn−ヘキサン(2ml)によってAr雰囲気下で洗浄した。2−アミノ−5−クロロピリジン(0.25g、1.91mmol)の2−MeTHF(2.5ml)中の溶液をゆっくりと添加した。得られた灰色−緑色の懸濁液を30分間、周囲温度で撹拌し、次いで3−ペンチルオキサゾリジン−2−オン(0.655g、3.81mmol)を添加した。得られた茶色の懸濁液を室温で4時間撹拌し、その後、水を添加することによって失活させた。EtOAcを添加し、相を分離し、水性相をEtOAcで抽出した(2×)。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。減圧下における蒸発により、粗生成物(0.793g)を茶色の液体として得た。シリカゲルクロマトグラフィ(1〜4%のDCM中のMeOH)による精製で3−(5−クロロ−2−ピリジル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−1−ペンチル−尿素(0.224g、89.5%純度、37%収率)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 9.08(br,1H),8.08(d,J=2.2Hz,1H),7.94(d,J=8.8Hz,1H),7.58(dd,J=8.8,2.6Hz,1H),4.83(br,1H),3.85(t,J=4.6Hz,2H),3.49(t,J=4.6Hz,1H),3.34−3.23(m,2H),1.67−1.54(m,2H),1.40−1.24(m,4H),0.90(t,J=7.0Hz,3H).
実施例12:1−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−3−(4−メチル−2−ピリジル)尿素の調製
Figure 2019514931
2−アミノ−4−メチルピリジン(0.250g、2.29mmol)のTHF(3ml)中の溶液に0℃でナトリウムビス(トリメチルシリル)アミンのTHF(1.0M、3.4ml、3.4mmol)中の溶液を添加した。26時間にわたり周囲温度で攪拌した後、水を添加することによって反応混合物を失活させた。得られた混合物をEtOAc中に取った。相を分離し、水性層をEtOAc(2×)で抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。減圧下における蒸発により、粗残渣(0.414g)を茶色の油として得た。トリメトキシベンゼンを内標準として用いる定量的1H NMR分析で48%の純度(41%化学収率)と示された。分析的に純粋なサンプル(薄い黄色の液体)を逆相HPLC(5〜20%の水中のMeCNによって溶出)によって得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.88(br,1H),8.01−7.95(m,2H),6.81(dd,J=5.3,0.9Hz,1H),3.90−3.85(m,2H),3.62−3.56(m,2H),3.07(s,3H),2.38(s,3H).

Claims (29)

  1. 式(I)
    Figure 2019514931
    (式中、
    1は、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C6アルコキシおよびアリールから選択され、
    2は、C1〜C6アルキル、アリールおよび水素から選択され、
    3、R4、R5およびR6は、それぞれ水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、ニトロおよびハロゲンから独立して選択される)の化合物を調製するプロセスであって、
    a)式(II)
    Figure 2019514931
    (式中、R3、R4、R5およびR6は、上記に定義されているとおりである)の化合物と、強塩基および式(III)
    Figure 2019514931
    (式中、R1およびR2は、上記に定義されているとおりである)の化合物とを反応させて、式(IV)
    Figure 2019514931
    (式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、上記に定義されているとおりである)の化合物にするステップと、
    b)前記式(IV)の化合物と酸化剤とを反応させて、式(I)
    Figure 2019514931
    (式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、上記に定義されているとおりである)の化合物を生成するステップと
    を含むプロセス。
  2. 前記塩基は、アルカリ金属アルコキシド、アルカリ金属アミド、有機リチウム試薬または水素化ナトリウムである、請求項1に記載のプロセス。
  3. ステップ(a)は、溶剤の存在下で実施される、請求項1または2に記載のプロセス。
  4. 前記溶剤は、非プロトン性有機溶剤である、請求項3に記載のプロセス。
  5. ステップ(a)は、−20℃〜100℃の温度で実施される、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. 前記酸化剤は、水性次亜塩素酸ナトリウム、酸素、デス・マーチンペルヨージナン、または活性化剤の存在下でのジメチルスルホキシドである、請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロセス。
  7. ステップ(b)は、溶剤の存在下で実施される、請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 前記溶剤は、不水和性の極性溶剤である、請求項7に記載のプロセス。
  9. ステップ(b)は、−10℃〜100℃の温度で実施される、請求項1〜8のいずれか一項に記載のプロセス。
  10. 前記式(III)の化合物は、式(V)
    Figure 2019514931
    (式中、R1およびR2は、請求項1において定義されているとおりである)のアミノアルコールとジアルキルカーボネートとを塩基の存在下で反応させることによって調製される、請求項1〜9のいずれか一項に記載のプロセス。
  11. 前記ジアルキルカーボネートは、ジメチルカーボネートまたはジエチルカーボネートである、請求項10に記載のプロセス。
  12. 前記塩基は、ナトリウムまたはカリウムアルコキシドである、請求項10または11に記載のプロセス。
  13. 溶剤の存在下で実施される、請求項10〜13のいずれか一項に記載のプロセス。
  14. 前記溶剤は、トルエン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートまたはジオキサンである、請求項13に記載のプロセス。
  15. −10℃〜150℃の温度で実施される、請求項10〜14のいずれか一項に記載のプロセス。
  16. 1は、C1〜C5アルキルおよびC1〜C5アルコキシから選択される、請求項1〜15のいずれか一項に記載のプロセス。
  17. 1は、メチルおよびメトキシから選択される、請求項16に記載のプロセス。
  18. 2は、水素およびC1〜C5アルキルから選択される、請求項1〜17のいずれか一項に記載のプロセス。
  19. 2は、メチルおよび水素から選択される、請求項18に記載のプロセス。
  20. 3は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびハロから選択される、請求項1〜19のいずれか一項に記載のプロセス。
  21. 3は、水素、クロロ、メチル、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルから選択される、請求項20に記載のプロセス。
  22. 4は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびハロから選択される、請求項1〜21のいずれか一項に記載のプロセス。
  23. 4は、水素、クロロ、メチル、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルから選択される、請求項22に記載のプロセス。
  24. 5は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびハロから選択される、請求項1〜23のいずれか一項に記載のプロセス。
  25. 5は、水素、クロロ、メチル、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルから選択される、請求項24に記載のプロセス。
  26. 6は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびハロから選択される、請求項1〜25のいずれか一項に記載のプロセス。
  27. 6は、水素、クロロ、メチル、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルから選択される、請求項26に記載のプロセス。
  28. 式(IVa)
    Figure 2019514931
    (式中、
    1、R2は、上記に定義されているとおりであり、
    (i)R3、R4、R5またはR6の1つは、C1〜C6ハロアルキルであり、かつ他の3つは、水素であり、
    (ii)R4またはR5は、ハロであり、他方は、水素であり、かつR3およびR6は、両方とも水素であり、または
    (iii)R5は、C1〜C4アルキルであり、かつR3、R4およびR6は、両方とも水素である)の化合物。
  29. 式(IIIa):
    Figure 2019514931
    の化合物。
JP2018556463A 2016-04-29 2017-04-24 除草剤としてのピリジニルイミダゾロン化合物を調製するプロセス Pending JP2019514931A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IN201611015026 2016-04-29
IN201611015026 2016-04-29
PCT/EP2017/059620 WO2017186624A1 (en) 2016-04-29 2017-04-24 Process for the preparation of herbicidal pyridinylimidazolone compounds

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019514931A true JP2019514931A (ja) 2019-06-06

Family

ID=58632977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018556463A Pending JP2019514931A (ja) 2016-04-29 2017-04-24 除草剤としてのピリジニルイミダゾロン化合物を調製するプロセス

Country Status (12)

Country Link
US (1) US20190330180A1 (ja)
EP (1) EP3448837A1 (ja)
JP (1) JP2019514931A (ja)
KR (1) KR20190002519A (ja)
CN (1) CN109071443A (ja)
AR (1) AR108107A1 (ja)
AU (1) AU2017258668A1 (ja)
BR (1) BR112018071742A2 (ja)
CA (1) CA3019877A1 (ja)
EA (1) EA201892406A1 (ja)
UY (1) UY37211A (ja)
WO (1) WO2017186624A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2017258665A1 (en) * 2016-04-29 2018-10-11 Syngenta Participations Ag Process for the preparation of herbicidal compounds

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4600430A (en) * 1985-02-22 1986-07-15 Eli Lilly And Company Pyridinylimidazolidinone compounds
AU2013296897B2 (en) * 2012-07-28 2015-09-17 Beijing Findcure Biosciences Ltd. Substituted pyrazolone compounds and methods of use
TWI570116B (zh) * 2012-08-03 2017-02-11 習寧 取代的吡唑酮化合物及其使用方法
UA118035C2 (uk) * 2013-10-07 2018-11-12 Сінгента Партісіпейшнс Аг Гербіцидні сполуки
GB201318863D0 (en) * 2013-10-25 2013-12-11 Syngenta Ltd Herbicidal compounds

Also Published As

Publication number Publication date
EA201892406A1 (ru) 2019-05-31
KR20190002519A (ko) 2019-01-08
UY37211A (es) 2017-11-30
AR108107A1 (es) 2018-07-18
WO2017186624A1 (en) 2017-11-02
CA3019877A1 (en) 2017-11-02
CN109071443A (zh) 2018-12-21
AU2017258668A1 (en) 2018-10-11
EP3448837A1 (en) 2019-03-06
US20190330180A1 (en) 2019-10-31
BR112018071742A2 (pt) 2019-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2006021652A1 (fr) Procede de preparation de derives n-piperidino-1,5-diphenylpyrazole-3-carboxamide
KR20190013553A (ko) 아미노피리미딘 유도체의 개선된 제조방법
WO2010122794A1 (ja) ピラジンカルボン酸誘導体の製造方法及びその中間体
US5426196A (en) Synthesis of diaryl methanes
JP2019514931A (ja) 除草剤としてのピリジニルイミダゾロン化合物を調製するプロセス
JP2008545623A (ja) カルボキサミド誘導体の調製方法
JP4879907B2 (ja) フェニル2−ピリミジニルケトン類の製造方法及びその新規中間体
JP2851524B2 (ja) スルホニルウレア誘導体の製造方法
JP4899385B2 (ja) 3−アミノメチルオキセタン化合物の製法
JP2020537680A (ja) 除草性ピリダジノン化合物を製造するプロセス
JP6477187B2 (ja) 2−アミノ−6−メチルニコチン酸エステルの製造方法
KR20190006960A (ko) 제초성 화합물의 제조 방법
WO2018221604A1 (ja) 3-アリールプロピオンアミド化合物及び3-アリールプロピオン酸エステル化合物の製造方法
JP4561635B2 (ja) 4−アルコキシカルボニルテトラヒドロピラン又はテトラヒドロピラニル−4−カルボン酸の製法
US7767827B2 (en) Pyrazole-1-carboxylate derivatives, process for the production thereof and process for the production of pyrazole derivatives
JP3855686B2 (ja) 3,3−ジアルコキシ−2−ヒドロキシイミノ誘導体及びその製造法
JP2006298872A (ja) 1−フルオロ−1−フェニルチオエテンの製造方法
JPH0586783B2 (ja)
JP4608888B2 (ja) 2−シアノ−2−(4−テトラヒドロピラニル)酢酸エステルの製法
JP4013772B2 (ja) 2−ヒドロキシイミノ−3−オキソプロピオニトリル及びその製法
JP2008273841A (ja) エチレンジアミン誘導体及びその製造法
WO2004026839A1 (ja) アリールエチニルピラゾール類の製造方法
JP2003335757A (ja) エーテル化合物の製造法
JPH1077270A (ja) 2−(1−クロロビニル)ピリジン誘導体およびその製造方法
JPH05339267A (ja) 新規なピリジン誘導体、その製造方法及びその中間体