JPWO2006038311A1 - コイン選別装置 - Google Patents
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Abstract
コイン収納枚数を切り替えることができるとともに、返却ボタンを使用せずにコインを返却させることができる、構造が簡単で安価なコイン選別装置を提供する。コイン選別装置1の装置本体2は、上部にコイン投入口35、下部にコイン排出口36がそれぞれ形成され、内部にハンドル250によって操作される回転体90が回転可能に設けられ、回転体90には、コイン投入口35から投入されたコインCを複数枚重ねて収納可能なコイン収納部135が形成され、コイン収納部135のコイン収納枚数を切り替える切替部材150が回動可能に設けられる。装置本体2には、コイン収納部135とコイン通路143を仕切る仕切部材175が設けられ、仕切部材175は、回転体90の一方向への回転時には、コイン収納部135内のコインCがコイン通路143に落下するのを阻止するとともに、他方向への回転時には阻止せず、コイン排出口36からコインCが排出される
Description
本願発明は、正規コインが投入口から投入されると回転体が回転可能となってハンドルを操作することができ、不正コインが投入された場合又はコインが投入されていない場合は回転体が回動不能となってハンドルを操作することができないコイン選別装置に関する。
従来、コイン選別装置は、カプセル払い出し機等の物品取出機に組み込まれて使用され、コインを投入しでハンドルを回転させると、装置本体内の回転体が回転し、その回転体と連動して回転する物品取出機の回転盤がカプセル等の物品を取出口に移送するようになっている。
従来のコイン選別装置は、例えば実開平6−30872号公報に開示されているように、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口が形成され、内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設けられている。回転体には、コイン投入口から投入されたコインを収納可能なコイン収納部が形成されている。装置本体には、係止部材が設けられている。係止部材は、弾性部材によって係止方向に付勢されており、正規コインがコイン収納部に収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の回転時に回転体の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、正規コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の回転時に正規コインの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体の係止縁を係止することなく回転体の回転を可能とし、コイン収納部のコインをコイン排出口から排出できるように構成されている。また、従来のコイン選別装置は、返却ボタンを押すことによって、コイン収納部に収納されたコインを返却させることができるようになっていた。
従来のコイン選別装置は、コイン収納枚数を切り替えることができないため、これが組み込まれるカプセル払い出し機等の物品取出機の投入金額を変更することが出来ず、当該物品取出装置に収容される物品はいつも同じ価格であるという問題点があった。また、従来のコイン選別装置は、コインを返却させるのに、返却ボタンを設けていたので、部品点数が多くなり、構造が複雑で、安価に製造することができないという問題点があった。
本願発明は、上記問題点に鑑み、案出したものであって、コイン収納枚数を切り替えることができるコイン選別装置を提供すること第1の目的とする。また、返却ボタンを使用しないで、コインを返却させることができる、構造が簡単で安価なコイン選別装置を提供すること第2の目的とする。
従来のコイン選別装置は、例えば実開平6−30872号公報に開示されているように、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口が形成され、内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設けられている。回転体には、コイン投入口から投入されたコインを収納可能なコイン収納部が形成されている。装置本体には、係止部材が設けられている。係止部材は、弾性部材によって係止方向に付勢されており、正規コインがコイン収納部に収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の回転時に回転体の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、正規コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の回転時に正規コインの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体の係止縁を係止することなく回転体の回転を可能とし、コイン収納部のコインをコイン排出口から排出できるように構成されている。また、従来のコイン選別装置は、返却ボタンを押すことによって、コイン収納部に収納されたコインを返却させることができるようになっていた。
従来のコイン選別装置は、コイン収納枚数を切り替えることができないため、これが組み込まれるカプセル払い出し機等の物品取出機の投入金額を変更することが出来ず、当該物品取出装置に収容される物品はいつも同じ価格であるという問題点があった。また、従来のコイン選別装置は、コインを返却させるのに、返却ボタンを設けていたので、部品点数が多くなり、構造が複雑で、安価に製造することができないという問題点があった。
本願発明は、上記問題点に鑑み、案出したものであって、コイン収納枚数を切り替えることができるコイン選別装置を提供すること第1の目的とする。また、返却ボタンを使用しないで、コインを返却させることができる、構造が簡単で安価なコイン選別装置を提供すること第2の目的とする。
本願請求項1記載のコイン選別装置は、上記第1の目的を達成するため、装置本体は、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口が形成され、内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設けられており、回転体には、コイン投入口から投入されたコインを複数枚重ねて収納可能なコイン収納部が形成され、装置本体には、コインの枚数に対応した複数の係止部材が設けられ、複数の係止部材は、それぞれ弾性部材によって係止方向に付勢されており、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の回転時に回転体の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、複数の係止部材は、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されている場合、回転体の回転時に各正規コインの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体の係止縁を係止することなく回転体の回転を可能とし、コイン収納部の複数のコインをコイン排出口から排出できるように構成されたコイン選別装置であって、前記回転体には、前記コイン収納部のコイン収納枚数を切り替える切替部材が回動可能に設けられ、前記コイン収納部は、回転体に形成された第1のコイン収納部と、切替部材に形成された第2のコイン収納部とからなり、切替部材は、回転体に対して一方向に回動すると、第2のコイン収納部が回転体の第1のコイン収納部と重なって、第2のコイン収納部と第1のコイン収納部でコイン収納部を構成し、回転体に対して他方向に回動すると、第2のコイン収納部が回転体の第1のコイン収納部から外れて、第1のコイン収納部でコイン収納部を構成するようになっている。
本願請求項2記載のコイン選別装置は、上記第1の目的を達成するため、前記切替部材には、第2のコイン収納部が回転体の第1のコイン収納部から外れて、回転体の第1のコイン収納部でコイン収納部を構成している時に、回転体の回転時に係止部材と摺接して係止部材を反係止方向に移動させ、回転体の係止縁に係止させないようにするガイド縁が形成されている。
本願請求項3記載のコイン選別装置は、上記第1の目的を達成するため、前記回転体のコイン収納部には、係合方向に付勢された係合片が設けられ、係合片は、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されていない場合又は正規コインと厚みの異なる不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の回転時に装置本体の一側と係合して回転体の回転を阻止し、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されている場合、反係合方向に移動して回転体の回転時に装置本体の一側と係合せず回転体の回転を阻止しないようになっている。
本願請求項4記載のコイン選別装置は、上記第1の目的を達成するため、前記回転体及び切替部材の一方には、係合凸部又は係合凹部が形成され、前記回転体及び切替部材の他方には、第1と第2の係合凹部又は第1と第2の係合凸部が形成され、切替部材は、これを回転体に対して一方向に回動させて、第2のコイン収納部を回転体の第1のコイン収納部に重ねて、第2のコイン収納部と第1のコイン収納部でコイン収納部を構成した時に、係合凸部又は係合凹部が第1の係合凹部又は第1の係合凸部と係合して位置決めされ、これを回転体に対して他方向に回動させて、第2のコイン収納部を回転体の第1のコイン収納部から外して、第1のコイン収納部でコイン収納部を構成した時に、係合凸部又は係合凹部が第2の係合凹部又は第2の係合凸部と係合して位置決めされるようになっている。
本願請求項5記載のコイン選別装置は、上記第1の目的を達成するため、装置本体は、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口が形成され、内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設けられており、回転体には、コイン投入口から投入されたコインを複数枚重ねて収納可能なコイン収納部が形成され、装置本体には、コインの枚数に対応した複数の係止部材が設けられ、複数の係止部材は、それぞれ弾性部材によって係止方向に付勢されており、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の回転時に回転体の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、複数の係止部材は、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されている場合、回転体の回転時に各正規コインの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体の係止縁を係止することなく回転体の回転を可能とし、コイン収納部の複数のコインをコイン排出口から排出できるように構成されたコイン選別装置であって、前記回転体のコイン収納部には、コイン収納枚数を変更する変更部材を取り付ける取付部が形成され、当該変更部材は、装置本体の一側に着脱可能に取り付けられている。
本願請求項6記載のコイン選別装置は、上記第2の目的を達成するため、装置本体は、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口及びコイン返却口が形成され、内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設けられており、回転体は、コイン収納部を有し、コイン投入口から投入されたコインがコイン収納部に収納される初期位置で待機しており、装置本体には、第1の係止部材が第1の弾性部材によって係止方向に付勢されて設けられ、第1の係止部材は、コインがコイン収納部に収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に回転体の第1の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、第1の係止部材は、正規コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に正規コインの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体の第1の係止縁を係止することなく回転体の一方向への回転を可能とし、コイン収納部内のコインをコイン排出口から排出できるように構成されたコイン選別装置であって、回転体には、前記コイン収納部と連通し、コイン返却口にコインを落下させるコイン通路が形成され、装置本体には、コイン収納部とコイン通路の間を仕切る仕切部材が設けられ、仕切部材は、回転体の初期位置から一方向への回転時に、コイン収納部とコイン通路の間を仕切り、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下するのを阻止し、回転体の初期位置から他方向への回転時に、コイン収納部とコイン通路の間を仕切らなくなり、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下してコイン返却口から返却されるように形成されている。
本願請求項7記載のコイン選別装置は、上記第2の目的を達成するため、装置本体は、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口及びコイン返却口が形成され、内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設けられており、回転体は、コイン収納部を有し、コイン投入口から投入されたコインがコイン収納部に収納される初期位置で待機しており、装置本体には、第1の係止部材が第1の弾性部材によって係止方向に付勢されて設けられ、第1の係止部材は、コインがコイン収納部に収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に回転体の第1の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、第1の係止部材は、正規コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に正規コインの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体の第1の係止縁を係止することなく回転体の一方向への回転を可能とし、コイン収納部内のコインをコイン排出口から排出できるように構成されたコイン選別装置であって、回転体には、前記コイン収納部と連通し、コイン返却口にコインを落下させるコイン通路が形成され、さらに、コイン収納部とコイン通路の間を仕切る仕切部材が設けられ、仕切部材は、コインの落下を阻止する仕切位置と、コインの落下を阻止しない非仕切位置に移動可能であって、第4の弾性部材によって仕切位置側に付勢されており、装置本体には、回転体の初期位置から一方向への回転時に、仕切位置の仕切部材と係合せず、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下するのを阻止し、回転体の初期位置から他方向への回転時に、仕切位置の仕切部材と係合して仕切部材を第4の弾性部材の弾性に抗して非仕切位置に移動させ、コイン収納部内のコインをコイン通路に落下させ、コイン返却口からコインを返却させる係合部材が設けられている。
本願請求項8記載のコイン選別装置は、上記第2の目的を達成するため、装置本体は、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口及びコイン返却口が形成され、内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設けられており、回転体は、コイン収納部を有し、コイン投入口から投入されたコインがコイン収納部に収納される初期位置で待機しており、装置本体には、第1の係止部材が第1の弾性部材によって係止方向に付勢されて設けられ、第1の係止部材は、コインがコイン収納部に収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に回転体の第1の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、第1の係止部材は、正規コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に正規コインの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体の第1の係止縁を係止することなく回転体の一方向への回転を可能とし、コイン収納部内のコインをコイン排出口から排出できるように構成されたコイン選別装置であって、回転体には、前記コイン収納部と連通し、コイン返却口にコインを落下させるコイン通路が形成され、さらに、コイン収納部とコイン通路の間に一対のコインストッパーが設けられ、一対のコインストッパーは、コインの落下を阻止する閉じる位置と、コインの落下を阻止しない開く位置に移動可能であって、第4の弾性部材によって閉じる方向に付勢されており、装置本体には、回転体の初期位置から一方向への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパーと係合せず、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下するのを阻止し、回転体の初期位置から他方向への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパーと係合して一対のコインストッパーを第4の弾性部材の弾性に抗して開く位置に移動させ、コイン収納部内のコインをコイン通路に落下させ、コイン返却口からコインを返却させる係合部材が設けられている。
本願請求項9記載のコイン選別装置は、上記第2の目的を達成するため、装置本体には、第2の係止部材が第2の弾性部材によって係止方向に付勢されて設けられ、第2の係止部材は、回転体を初期位置から他方向へ回転させてコイン収納部内のコインをコイン通路に落下させた後に、回転体の第2の係止縁を係止して回転体の他方向への回転を阻止するように形成されている。
本願請求項10記載のコイン選別装置は、上記第2の目的を達成するため、装置本体には、前記回転体を初期位置で位置決めする位置決め手段が設けられ、位置決め手段が、回転体又は回転体の略中心に設けられた回転軸に形成された被係合部に係合する係合部材と、係合部材を係合方向に付勢する第3の弾性部材とからなる。
本願請求項11記載のコイン選別装置は、上記第2の目的を達成するため、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口およびコイン返却口が形成された装置本体と、前記装置本体内に回転可能に設けられた回転体と、前記装置本体に設けられ前記回転体内に突出した仕切部材と、前記回転体の外側縁に設けられた開口、前記回転体に設けられ、一端は前記開口と連通するコイン収納部であって、他端が前記回転体の回転に応じて前記仕切部材と対向する状態と対向しない状態を取ることが可能な前記コイン収納部と、前記回転体に設けられ、前記コイン収納部の他端と一端にて連通し、他端にて前記回転体の外部に連通するコイン通路であって、前記コイン収納部と鈍角となるように形成された前記コイン通路とを有し、前記回転体が前記装置本体のコイン投入口と前記開口が対向する初期位置にあるとき、および、当該初期位置から一方向に回転されるときには、前記仕切部材が前記コイン収納部の他端と対向する状態となることで、前記コイン投入口から投入されたコインは前記コイン通路に移動することが阻止されることにより、前記コイン収納部に保持され、前記回転体が初期位置から一方向に90度以上回転されたときには、前記コイン収納部に保持されたコインは自重によって前記開口を介して前記コイン排出口より排出され、前記回転体が初期位置から他方向に回転されるときには、前記コイン収納部の他端が前記仕切部材と対向しない状態となることで、前記コイン収納部に保持されたコインは前記コイン通路に移動可能とされ、自重により前記コイン通路を介して前記コイン返却口より排出されるように形成されている。
本願請求項12記載のコイン選別装置は、上記第2の目的を達成するため、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口およびコイン返却口が形成された装置本体と、前記装置本体内に回転可能に設けられた回転体と、前記回転体の外側縁に設けられた開口と、前記回転体に設けられ、一端が前記開口と連通するコイン収納部と、前記回転体に設けられ、前記コイン収納部の他端と一端にて連通し、他端にて前記回転体の外部に連通するコイン通路と、前記回転体に設けられた、コイン収納部とコイン通路の間を仕切る仕切部材であって、コインの落下を阻止する仕切位置と、コインの落下を阻止しない非仕切位置に移動可能であり、第4の弾性部材によって仕切位置側に付勢された仕切部材と、前記装置本体に設けられ、回転体の初期位置から一方向への回転時に、仕切位置の仕切部材と係合せず、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下するのを阻止し、回転体の初期位置から他方向への回転時に、仕切位置の仕切部材と係合して仕切部材を第4の弾性部材の弾性に抗して非仕切位置に移動させ、コイン収納部内のコインをコイン通路に落下させ、コイン返却口からコインを返却させる係合部材とを有し、前記回転体が前記装置本体のコイン投入口と前記開口が対向する初期位置にあるとき、および、当該初期位置から一方向に回転されるときには、前記仕切部材が前記係合部材と係合せずに仕切位置にあることで、前記コイン投入口から投入されたコインは前記コイン通路に移動することが阻止されることにより、前記コイン収納部に保持され、前記回転体が初期位置から一方向に90度以上回転されたときには、前記コイン収納部に保持されたコインは自重によって前記開口を介して前記コイン排出口より排出され、前記回転体が初期位置から他方向に回転されるときには、前記仕切部材が前記係合部材と係合して非仕切位置に移動することで、前記コイン収納部に保持されたコインは前記コイン通路に移動可能とされ、自重により前記コイン通路を介して前記コイン返却口より返却されるように形成されている。
本願請求項13記載のコイン選別装置は、上記第2の目的を達成するため、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口およびコイン返却口が形成された装置本体と、前記装置本体内に回転可能に設けられた回転体と、前記回転体の外側縁に設けられた開口と、前記回転体に設けられ、一端が前記開口と連通するコイン収納部と、前記回転体に設けられ、前記コイン収納部の他端と一端にて連通し、他端にて前記回転体の外部に連通するコイン通路と、前記回転体に設けられた、コイン収納部とコイン通路の間を閉じる一対のコインストッパーであって、コインの落下を阻止する閉じる位置と、コインの落下を阻止しない開く位置に移動可能であり、第4の弾性部材によって閉じる方向に付勢された一対のコインストッパーと、前記装置本体に設けられ、回転体の初期位置から一方向への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパーと係合せず、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下するのを阻止し、回転体の初期位置から他方向への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパーと係合して一対のコインストッパーを第4の弾性部材の弾性に抗して開く位置に移動させ、コイン収納部内のコインをコイン通路に落下させ、コイン返却口からコインを返却させる係合部材とを有し、前記回転体が前記装置本体のコイン投入口と前記開口が対向する初期位置にあるとき、および、当該初期位置から一方向に回転されるときには、前記一対のコインストッパーが前記係合部材と係合せずに閉じる位置にあることで、前記コイン投入口から投入されたコインは前記コイン通路に移動することが阻止されることにより、前記コイン収納部に保持され、前記回転体が初期位置から一方向に90度以上回転されたときには、前記コイン収納部に保持されたコインは自重によって前記開口を介して前記コイン排出口より排出され、前記回転体が初期位置から他方向に回転されるときには、前記一対のコインストッパーが前記係合部材と係合して開く位置に移動することで、前記コイン収納部に保持されたコインは前記コイン通路に移動可能とされ、自重により前記コイン通路を介して前記コイン返却口より返却されるように形成されている。
本願請求項2記載のコイン選別装置は、上記第1の目的を達成するため、前記切替部材には、第2のコイン収納部が回転体の第1のコイン収納部から外れて、回転体の第1のコイン収納部でコイン収納部を構成している時に、回転体の回転時に係止部材と摺接して係止部材を反係止方向に移動させ、回転体の係止縁に係止させないようにするガイド縁が形成されている。
本願請求項3記載のコイン選別装置は、上記第1の目的を達成するため、前記回転体のコイン収納部には、係合方向に付勢された係合片が設けられ、係合片は、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されていない場合又は正規コインと厚みの異なる不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の回転時に装置本体の一側と係合して回転体の回転を阻止し、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されている場合、反係合方向に移動して回転体の回転時に装置本体の一側と係合せず回転体の回転を阻止しないようになっている。
本願請求項4記載のコイン選別装置は、上記第1の目的を達成するため、前記回転体及び切替部材の一方には、係合凸部又は係合凹部が形成され、前記回転体及び切替部材の他方には、第1と第2の係合凹部又は第1と第2の係合凸部が形成され、切替部材は、これを回転体に対して一方向に回動させて、第2のコイン収納部を回転体の第1のコイン収納部に重ねて、第2のコイン収納部と第1のコイン収納部でコイン収納部を構成した時に、係合凸部又は係合凹部が第1の係合凹部又は第1の係合凸部と係合して位置決めされ、これを回転体に対して他方向に回動させて、第2のコイン収納部を回転体の第1のコイン収納部から外して、第1のコイン収納部でコイン収納部を構成した時に、係合凸部又は係合凹部が第2の係合凹部又は第2の係合凸部と係合して位置決めされるようになっている。
本願請求項5記載のコイン選別装置は、上記第1の目的を達成するため、装置本体は、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口が形成され、内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設けられており、回転体には、コイン投入口から投入されたコインを複数枚重ねて収納可能なコイン収納部が形成され、装置本体には、コインの枚数に対応した複数の係止部材が設けられ、複数の係止部材は、それぞれ弾性部材によって係止方向に付勢されており、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の回転時に回転体の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、複数の係止部材は、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されている場合、回転体の回転時に各正規コインの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体の係止縁を係止することなく回転体の回転を可能とし、コイン収納部の複数のコインをコイン排出口から排出できるように構成されたコイン選別装置であって、前記回転体のコイン収納部には、コイン収納枚数を変更する変更部材を取り付ける取付部が形成され、当該変更部材は、装置本体の一側に着脱可能に取り付けられている。
本願請求項6記載のコイン選別装置は、上記第2の目的を達成するため、装置本体は、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口及びコイン返却口が形成され、内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設けられており、回転体は、コイン収納部を有し、コイン投入口から投入されたコインがコイン収納部に収納される初期位置で待機しており、装置本体には、第1の係止部材が第1の弾性部材によって係止方向に付勢されて設けられ、第1の係止部材は、コインがコイン収納部に収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に回転体の第1の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、第1の係止部材は、正規コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に正規コインの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体の第1の係止縁を係止することなく回転体の一方向への回転を可能とし、コイン収納部内のコインをコイン排出口から排出できるように構成されたコイン選別装置であって、回転体には、前記コイン収納部と連通し、コイン返却口にコインを落下させるコイン通路が形成され、装置本体には、コイン収納部とコイン通路の間を仕切る仕切部材が設けられ、仕切部材は、回転体の初期位置から一方向への回転時に、コイン収納部とコイン通路の間を仕切り、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下するのを阻止し、回転体の初期位置から他方向への回転時に、コイン収納部とコイン通路の間を仕切らなくなり、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下してコイン返却口から返却されるように形成されている。
本願請求項7記載のコイン選別装置は、上記第2の目的を達成するため、装置本体は、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口及びコイン返却口が形成され、内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設けられており、回転体は、コイン収納部を有し、コイン投入口から投入されたコインがコイン収納部に収納される初期位置で待機しており、装置本体には、第1の係止部材が第1の弾性部材によって係止方向に付勢されて設けられ、第1の係止部材は、コインがコイン収納部に収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に回転体の第1の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、第1の係止部材は、正規コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に正規コインの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体の第1の係止縁を係止することなく回転体の一方向への回転を可能とし、コイン収納部内のコインをコイン排出口から排出できるように構成されたコイン選別装置であって、回転体には、前記コイン収納部と連通し、コイン返却口にコインを落下させるコイン通路が形成され、さらに、コイン収納部とコイン通路の間を仕切る仕切部材が設けられ、仕切部材は、コインの落下を阻止する仕切位置と、コインの落下を阻止しない非仕切位置に移動可能であって、第4の弾性部材によって仕切位置側に付勢されており、装置本体には、回転体の初期位置から一方向への回転時に、仕切位置の仕切部材と係合せず、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下するのを阻止し、回転体の初期位置から他方向への回転時に、仕切位置の仕切部材と係合して仕切部材を第4の弾性部材の弾性に抗して非仕切位置に移動させ、コイン収納部内のコインをコイン通路に落下させ、コイン返却口からコインを返却させる係合部材が設けられている。
本願請求項8記載のコイン選別装置は、上記第2の目的を達成するため、装置本体は、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口及びコイン返却口が形成され、内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設けられており、回転体は、コイン収納部を有し、コイン投入口から投入されたコインがコイン収納部に収納される初期位置で待機しており、装置本体には、第1の係止部材が第1の弾性部材によって係止方向に付勢されて設けられ、第1の係止部材は、コインがコイン収納部に収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に回転体の第1の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、第1の係止部材は、正規コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に正規コインの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体の第1の係止縁を係止することなく回転体の一方向への回転を可能とし、コイン収納部内のコインをコイン排出口から排出できるように構成されたコイン選別装置であって、回転体には、前記コイン収納部と連通し、コイン返却口にコインを落下させるコイン通路が形成され、さらに、コイン収納部とコイン通路の間に一対のコインストッパーが設けられ、一対のコインストッパーは、コインの落下を阻止する閉じる位置と、コインの落下を阻止しない開く位置に移動可能であって、第4の弾性部材によって閉じる方向に付勢されており、装置本体には、回転体の初期位置から一方向への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパーと係合せず、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下するのを阻止し、回転体の初期位置から他方向への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパーと係合して一対のコインストッパーを第4の弾性部材の弾性に抗して開く位置に移動させ、コイン収納部内のコインをコイン通路に落下させ、コイン返却口からコインを返却させる係合部材が設けられている。
本願請求項9記載のコイン選別装置は、上記第2の目的を達成するため、装置本体には、第2の係止部材が第2の弾性部材によって係止方向に付勢されて設けられ、第2の係止部材は、回転体を初期位置から他方向へ回転させてコイン収納部内のコインをコイン通路に落下させた後に、回転体の第2の係止縁を係止して回転体の他方向への回転を阻止するように形成されている。
本願請求項10記載のコイン選別装置は、上記第2の目的を達成するため、装置本体には、前記回転体を初期位置で位置決めする位置決め手段が設けられ、位置決め手段が、回転体又は回転体の略中心に設けられた回転軸に形成された被係合部に係合する係合部材と、係合部材を係合方向に付勢する第3の弾性部材とからなる。
本願請求項11記載のコイン選別装置は、上記第2の目的を達成するため、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口およびコイン返却口が形成された装置本体と、前記装置本体内に回転可能に設けられた回転体と、前記装置本体に設けられ前記回転体内に突出した仕切部材と、前記回転体の外側縁に設けられた開口、前記回転体に設けられ、一端は前記開口と連通するコイン収納部であって、他端が前記回転体の回転に応じて前記仕切部材と対向する状態と対向しない状態を取ることが可能な前記コイン収納部と、前記回転体に設けられ、前記コイン収納部の他端と一端にて連通し、他端にて前記回転体の外部に連通するコイン通路であって、前記コイン収納部と鈍角となるように形成された前記コイン通路とを有し、前記回転体が前記装置本体のコイン投入口と前記開口が対向する初期位置にあるとき、および、当該初期位置から一方向に回転されるときには、前記仕切部材が前記コイン収納部の他端と対向する状態となることで、前記コイン投入口から投入されたコインは前記コイン通路に移動することが阻止されることにより、前記コイン収納部に保持され、前記回転体が初期位置から一方向に90度以上回転されたときには、前記コイン収納部に保持されたコインは自重によって前記開口を介して前記コイン排出口より排出され、前記回転体が初期位置から他方向に回転されるときには、前記コイン収納部の他端が前記仕切部材と対向しない状態となることで、前記コイン収納部に保持されたコインは前記コイン通路に移動可能とされ、自重により前記コイン通路を介して前記コイン返却口より排出されるように形成されている。
本願請求項12記載のコイン選別装置は、上記第2の目的を達成するため、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口およびコイン返却口が形成された装置本体と、前記装置本体内に回転可能に設けられた回転体と、前記回転体の外側縁に設けられた開口と、前記回転体に設けられ、一端が前記開口と連通するコイン収納部と、前記回転体に設けられ、前記コイン収納部の他端と一端にて連通し、他端にて前記回転体の外部に連通するコイン通路と、前記回転体に設けられた、コイン収納部とコイン通路の間を仕切る仕切部材であって、コインの落下を阻止する仕切位置と、コインの落下を阻止しない非仕切位置に移動可能であり、第4の弾性部材によって仕切位置側に付勢された仕切部材と、前記装置本体に設けられ、回転体の初期位置から一方向への回転時に、仕切位置の仕切部材と係合せず、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下するのを阻止し、回転体の初期位置から他方向への回転時に、仕切位置の仕切部材と係合して仕切部材を第4の弾性部材の弾性に抗して非仕切位置に移動させ、コイン収納部内のコインをコイン通路に落下させ、コイン返却口からコインを返却させる係合部材とを有し、前記回転体が前記装置本体のコイン投入口と前記開口が対向する初期位置にあるとき、および、当該初期位置から一方向に回転されるときには、前記仕切部材が前記係合部材と係合せずに仕切位置にあることで、前記コイン投入口から投入されたコインは前記コイン通路に移動することが阻止されることにより、前記コイン収納部に保持され、前記回転体が初期位置から一方向に90度以上回転されたときには、前記コイン収納部に保持されたコインは自重によって前記開口を介して前記コイン排出口より排出され、前記回転体が初期位置から他方向に回転されるときには、前記仕切部材が前記係合部材と係合して非仕切位置に移動することで、前記コイン収納部に保持されたコインは前記コイン通路に移動可能とされ、自重により前記コイン通路を介して前記コイン返却口より返却されるように形成されている。
本願請求項13記載のコイン選別装置は、上記第2の目的を達成するため、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口およびコイン返却口が形成された装置本体と、前記装置本体内に回転可能に設けられた回転体と、前記回転体の外側縁に設けられた開口と、前記回転体に設けられ、一端が前記開口と連通するコイン収納部と、前記回転体に設けられ、前記コイン収納部の他端と一端にて連通し、他端にて前記回転体の外部に連通するコイン通路と、前記回転体に設けられた、コイン収納部とコイン通路の間を閉じる一対のコインストッパーであって、コインの落下を阻止する閉じる位置と、コインの落下を阻止しない開く位置に移動可能であり、第4の弾性部材によって閉じる方向に付勢された一対のコインストッパーと、前記装置本体に設けられ、回転体の初期位置から一方向への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパーと係合せず、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下するのを阻止し、回転体の初期位置から他方向への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパーと係合して一対のコインストッパーを第4の弾性部材の弾性に抗して開く位置に移動させ、コイン収納部内のコインをコイン通路に落下させ、コイン返却口からコインを返却させる係合部材とを有し、前記回転体が前記装置本体のコイン投入口と前記開口が対向する初期位置にあるとき、および、当該初期位置から一方向に回転されるときには、前記一対のコインストッパーが前記係合部材と係合せずに閉じる位置にあることで、前記コイン投入口から投入されたコインは前記コイン通路に移動することが阻止されることにより、前記コイン収納部に保持され、前記回転体が初期位置から一方向に90度以上回転されたときには、前記コイン収納部に保持されたコインは自重によって前記開口を介して前記コイン排出口より排出され、前記回転体が初期位置から他方向に回転されるときには、前記一対のコインストッパーが前記係合部材と係合して開く位置に移動することで、前記コイン収納部に保持されたコインは前記コイン通路に移動可能とされ、自重により前記コイン通路を介して前記コイン返却口より返却されるように形成されている。
第1図は、本願発明に係るコイン選別装置の全体斜視図である。第2図は、本願発明に係るコイン選別装置の分解斜視図である。第3図は、本願発明に係るコイン選別装置のケースの斜視図である。第4図は、本願発明に係るコイン選別装置の回転体の分解斜視図である。第5図は、本願発明に係るコイン選別装置の回転体の組立斜視図である。第6図は、本願発明に係るコイン選別装置の回転体の動きを説明する斜視図である。第7図は、本願発明に係るコイン選別装置の蓋部材の分解斜視図である。第8図は、本願発明に係るコイン選別装置の動きを説明する蓋部材を外した正面図である。第9図は、回転体の反時計方向への回転が係止部材によって阻止されている状態を示す正面図である。第10図は、係止部材の係止をコインが解除している状態を示す正面図である。第11図は、回転体が反時計方向へ略120°回転した状態を示す正面図である。第12図は、回転体がコインを排出口へ落下させる直前の状態を示す正面図である。第13図は、回転体が反時計方向へ略270°回転した状態を示す正面図である。第14図は、回転体の時計方向への回転が係止部材によって阻止されている状態を示す正面図である。
第15図は、本願発明に係るコイン選別装置の他の実施の形態を一方から視た全体斜視図である。第16図は、本願発明に係るコイン選別装置の他の実施の形態を他方から視た全体斜視図である。第17図は、本願発明に係るコイン選別装置の他の実施の形態を示す分解斜視図である。第18図は、本願発明に係るコイン選別装置の回転体の分解斜視図である。第19図は、回転体の反時計方向への回転が係止部材によって阻止されている状態を示す正面図である。第20図は、コインが回転体のコイン収納部に収納された状態を示す正面図である。第21図は、係止部材の係止をコインが解除している状態を示す正面図である。第22図は、回転体が反時計方向へ略120°回転した状態を示す正面図である。第23図は、回転体の時計方向への回転が係止部材によって阻止されている状態を示す正面図である。
第15図は、本願発明に係るコイン選別装置の他の実施の形態を一方から視た全体斜視図である。第16図は、本願発明に係るコイン選別装置の他の実施の形態を他方から視た全体斜視図である。第17図は、本願発明に係るコイン選別装置の他の実施の形態を示す分解斜視図である。第18図は、本願発明に係るコイン選別装置の回転体の分解斜視図である。第19図は、回転体の反時計方向への回転が係止部材によって阻止されている状態を示す正面図である。第20図は、コインが回転体のコイン収納部に収納された状態を示す正面図である。第21図は、係止部材の係止をコインが解除している状態を示す正面図である。第22図は、回転体が反時計方向へ略120°回転した状態を示す正面図である。第23図は、回転体の時計方向への回転が係止部材によって阻止されている状態を示す正面図である。
コイン選別装置の一つの実施の形態について説明する。図1、2に示すように、コイン選別装置1の装置本体2は、上部にコイン投入口35が形成され、下部にコイン排出口36が形成され、内部にハンドル250によって操作される回転体90が回転可能に設けられている。回転体90には、コイン投入口35から投入されたコインCを受容する開口85と、当該開口85と一端136にて連通した複数枚重ねて収納可能なコイン収納部135が形成されている。装置本体2には、コインCの枚数に対応した複数の係止部材41〜44が設けられている。
図3に示すように、複数の係止部材41〜44は、それぞれ弾性部材50によって係止方向に付勢されており、正規コインCがコイン収納部135に適正枚数収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部135に収納されている場合、回転体90の回転時に回転体90の係止縁116を係止して回転体90の回転を阻止する。また、複数の係止部材41〜44は、正規コインCがコイン収納部135に適正枚数収納されている場合、回転体90の回転時に各正規コインCの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体90の係止縁116を係止することなく回転体90の回転を可能とし、コイン収納部135の複数のコインCをコイン排出口36から排出できるように構成されている。
前記回転体90には、前記コイン収納部135のコイン収納枚数を切り替える切替部材150が回動可能に設けられている。前記コイン収納部135は、回転体90に形成された第1のコイン収納部140と、切替部材150に形成された第2のコイン収納部154とからなる。切替部材150は、回転体90に対して一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、第2のコイン収納部154が回転体90の第1のコイン収納部140と重なって、第2のコイン収納部154と第1のコイン収納部140でコイン収納部135を構成し、回転体90に対して他方向(Y方向 時計方向)に回動すると、第2のコイン収納部154が回転体90の第1のコイン収納部140から外れて、第1のコイン収納部140でコイン収納部136を構成するようになっている。
前記切替部材150には、第2のコイン収納部154が回転体90の第1のコイン収納部140から外れて、回転体90の第1のコイン収納部140でコイン収納部136を構成している時に、回転体90の回転時に係止部材41〜44と摺接して係止部材41〜44を反係止方向に移動させ、回転体90の係止縁116に係止させないようにするガイド縁168が形成されている。
前記回転体90のコイン収納部135には、係合方向に付勢された係合片100が設けられている。係合片100は、正規コインCがコイン収納部135に適正枚数収納されていない場合又は正規コインCと厚みの異なる不正コインがコイン収納部135に収納されている場合、回転体90の回転時に装置本体2の一側6と係合して回転体90の回転を阻止する。係合片100は、正規コインCがコイン収納部135に適正枚数収納されている場合、反係合方向に移動して回転体90の回転時に装置本体2の一側6と係合せず回転体90の回転を阻止しないようになっている。
前記回転体90及び切替部材150の一方には、係合凸部128又は係合凹部が形成されている。前記回転体90及び切替部材150の他方には、第1と第2の係合凹部166,167又は第1と第2の係合凸部が形成されている。切替部材150は、これを回転体90に対して一方向(X方向 反時計方向)に回動させて、第2のコイン収納部154を回転体90の第1のコイン収納部140に重ねて、第2のコイン収納部154と第1のコイン収納部140でコイン収納部135を構成した時に、係合凸部128又は係合凹部が第1の係合凹部166又は第1の係合凸部と係合して位置決めされている。切替部材150は、これを回転体90に対して他方向(Y方向 時計方向)に回動させて、第2のコイン収納部154を回転体90の第1のコイン収納部140から外して、第1のコイン収納部140でコイン収納部135を構成した時に、係合凸部128又は係合凹部が第2の係合凹部167又は第2の係合凸部と係合して位置決めされるようになっている。
装置本体2は、上部にコイン投入口35が形成され、下部にコイン排出口36が形成され、内部にハンドル250によって操作される回転体90が回転可能に設けられている。回転体90は、コイン収納部135を有し、コイン投入口35から投入されたコインCがコイン収納都135に収納される初期位置で待機している。装置本体2には、第1の係止部材41〜44が第1の弾性部材60によって係止方向に付勢されて設けられている。第1の係止部材41〜44は、コインCがコイン収納部135に収納されていない場合又は正規コインCより小さい外径の不正コインがコイン収納部135に収納されている場合、回転体90の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に回転体90の第1の係止縁116を係止して回転体90の回転を阻止する。第1の係止部材41〜44は、正規コインCがコイン収納部135に収納されている場合、回転体90の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に正規コインCの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体90の第1の係止縁116を係止することなく回転体90の一方向(X方向 反時計方向)への回転を可能とし、コイン収納部136内のコインCをコイン排出口36から排出できるように構成されている。
回転体90には、前記コイン収納部135と連通し、コイン排出口36にコインCを落下させるコイン通路143が形成されている。装置本体2には、コイン収納部135とコイン通路143を仕切る仕切部材175が設けられている。仕切部材175は、回転体90の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に、コイン収納部135内のコインCがコイン通路143に落下するのを阻止する。仕切部材175は、回転体90の初期位置から他方向(Y方向 時計方向)への回転時に、コイン収納部135内のコインCがコイン通路143に落下するのを阻止せず、コイン排出口36からコインCが排出されるように形成されている。
装置本体2には、第2の係止部材62が第2の弾性部材63によって係止方向に付勢されて設けられている。第2の係止部材62は、回転体90を初期位置から他方向(Y方向 時計方向)へ回転させてコイン収納部135内のコインCをコイン通路143に落下させた後に、回転体90の第2の係止縁117を係止して回転体90の他方向(Y方向 時計方向)への回転を阻止するように形成されている。
装置本体2には、前記回転体90を初期位置で位置決めする位置決め手段240が設けられている。位置決め手段240は、回転体90又は回転体90の略中心に設けられた回転軸225に形成された被係合部230に係合する係合部材231と、係合部材231を係合方向に付勢する第3の弾性部材241とからなる。
また、コイン選別装置1は、上部にコイン投入口35が形成され、下部にコイン排出口81およびコイン返却口82が形成された装置本体2と、前記装置本体2内に回転可能に設けられた回転体90と、前記装置本体2に設けられ前記回転体90内に突出した仕切部材175と、前記回転体90の外側縁に設けられた開口85と、前記回転体90に設けられ、一端136は前記開口85と連通するコイン収納部135であって、他端137が前記回転体90の回転に応じて前記仕切部材175と対向する状態と対向しない状態を取ることが可能な前記コイン収納部135と、前記回転体90に設けられ、前記コイン収納部135の他端137と一端138にて連通し、他端139にて前記回転体90の外部に連通するコイン通路143であって、前記コイン収納部136と鈍角となるように形成された前記コイン通路143とを有する。
コイン選別装置1は、前記回転体90が前記装置本体2のコイン投入口35と前記開口85が対向する初期位置にあるとき、および、当該初期位置から一方向に回転されるときには、前記仕切部材175が前記コイン収納部135の他端137と対向する状態となることで、前記コイン投入口35から投入されたコインCは前記コイン通路143に移動することが阻止されることにより、前記コイン収納部135に保持される。コイン選別装置1は、前記回転体90が初期位置から一方向に90度以上回転されたときには、前記コイン収納部135に保持されたコインCは自重によって前記開口85を介して前記コイン排出口81より排出され、前記回転体90が初期位置から他方向に回転されるときには、前記コイン収納部135の他端137が前記仕切部材175と対向しない状態となることで、前記コイン収納部135に保持されたコインCは前記コイン通路143に移動可能とされ、自重により前記コイン通路143を介して前記コイン返却口82より排出されるように形成されている。
さらに具体的に説明する。図1に示すように、コイン選別装置1は、矩形箱状に形成された装置本体2を有する。図2に示すように、装置本体2は、ケース3と、ケース3の後部にネジ等の固定手段5によって取り付けられる蓋部材170とからなり、内部に回転体90が一方向(X方向 反時計方向)に回転可能に設けられている。図3に示すように、ケース3は、前壁11と、前壁11の上部に形成された上壁12と、前壁11の左部に形成された左壁13と、前壁11の右部に形成された右壁14とを有し、下部及び後部が開放されている。ケース3の後部開放部3aは、前記した蓋部材170によって塞がれ、ケース3の下部開放部3bはコイン排出口36を形成する。上壁12と左壁13と右壁14の前後方向の高さは、略同じとなるように形成されている。
前壁11の内面15には、円形の凹部16が形成されている。円形の凹部16は、底面17と、底面17の周囲に形成された側面19とで形成されている。底面17は、略中心に軸受け孔20が形成され、さらに軸受け孔20を中心として環状の凹溝21が形成されている。また、前壁11の内面15には、半円状の第1の案内壁26と、直線状の第2の案内壁26が設けられている。第1の案内壁25は、下部開放部3bに位置する右下端27から円形の凹部16の周縁に沿った形で設けられ、内面15の方向から見た場合の円形の凹部16の左側に位置する左端28にて、第2の案内壁26の上端20と連接している。(以下、本実施例における「右」、「左」はいずれも内面15の方向から見た場合の「右」、「左」を指すものとする。)第2の案内壁26は、下端31が左壁13の下端に連接している。ケース3は、第1の案内壁25と第2の案内壁26によって、回転体90を収納する収納室29が形成されている。
上壁12の略中央には、略コ字状の切り欠き38によって、ケース3内と連通するコイン投入口35が形成されている。図8に示すように、第1の案内壁25上の左上部分には、切り欠き部38が形成されている。このことによりケース3の上壁12近傍には、上壁12と左壁13と第1の案内壁25により囲まれた上部凹み部40が形成される。当該上部凹み部40は、前記切り欠き部38により収納室29と連通している。また、当該上部凹み部40には、4枚の係止爪部材(第1の係止部材)41〜44と、各係止爪部材(第1の係止部材)41〜44をそれぞれ付勢する第1の弾性部材50が設けられている。係止爪部材(第1の係止部材)41〜44は、細長い板状に形成され、下端部に軸部45が形成され、上端部に係合縁46が形成され、上端部の収納室29側に係止突部47が形成されている。第1の弾性部材50は、金属板によって形成され、下部55が略U字状に折曲され、上部が4つに切り離されて4つの弾性片51〜54が形成されている。
図8に示すように、前記上部凹み部40内であって、切り欠き部38の下方の位置には、略C字状の軸受け部57と略U字状の差し込み溝59が形成されている。前記係止爪部材(第1の係止部材)41〜44は、重ねられて、軸部45が軸受け部57に回動可能に取り付けられている。前記第1の弾性部材50は、略U字状の下部55が差し込み溝59に差し込まれて取り付けられ、4つの弾性片51〜54が夫れ夫れ個々に係止爪部材(第1の係止部材)41〜44に当接して、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44をケース3の内側に向かって付勢する。第1の弾性部材50によって付勢された係止爪部材(第1の係止部材)41〜44は、係合縁46が切り欠き部38の上部に形成された係合突起39に当接し、係止突部47が切り欠き部38から収納室29内に突出する。
第1の案内壁25の右下端27近傍には、切り欠き部60が形成されている。前壁11の内面15であって、下部開放部3b近傍には、右壁14と前記第1の案内壁25により囲まれた下部凹み部61が形成されている。当該下部凹み部61は前記切り欠き部60により収納室29と連通している。また、当該下部凹み部61には、1枚の係止爪部材(第2の係止部材)62と、係止爪部材(第2の係止部材)62を付勢する第2の弾性部材63が設けられている。係止爪部材(第2の係止部材)62は、細長い板状に形成され、下部に軸部65が形成され、上端部に係合縁66が形成され、上端部の収納室29側の下方に係止突部67が形成されている。第2の弾性部材63は、金属板によって形成され、下部69が略U字状に折曲されて形成されている。
前記下部凹み部61内であって、切り欠き部60の下方の位置には、略C字状の軸受け部70と略U字状の差し込み溝71が形成されている。前記係止爪部材(第2の係止部材)62は、軸部65が軸受け部70に回動可能に取り付けられている。前記第2の弾性部材63は、下部69が差し込み溝71に差し込まれて取り付けられ、上部68が係止爪部材(第2の係止部材)62に当接してケース3の内側に向かって付勢する。第2の弾性部材63によって付勢された係止爪部材(第2の係止部材)62は、係合縁66が切り欠き部60の上部に形成された係合突起72に当接し、係止突部67が切り欠き部60から収納室29内に突出する。
前記円形の凹部16の側面19には、第1のガイド溝75と第2のガイド溝76が形成されている。第1のガイド溝75は、前記切り欠き部38の下端から下部開放部3b近傍まで形成されている。第2のガイド溝76は、コイン投入口35から切り欠き部60の上端まで形成されている。また、下部開放部3bは、前壁11の内面15に突設されたピン79により、第1の排出口(コイン排出口)81と第2の排出口(コイン返却口)82に分けられている。
図4に示すように、回転体90は、円板状の基板91と、基板91の表面91a(前壁11の内面15と当接しない面)に設けられた右案内部材92及び左案内部材93と、基板91の裏面91b略中心に設けられた回転軸94を有する。基板91は、前記ケース3の凹部16を形成する側面19の深さと略同程度の厚みによって形成され、右案内部材92と左案内部材93との間に基板91から外方へ突出した突片95が形成されている。突片95は、左右の両側に基板91の内方へ切り欠かれた切り溝96,96を有し、上端97が基板91の外周縁から突出している。突片95は、上端97から下方に向かって略コ字状の切り欠き99が形成され、当該切り欠き99に係合片100が設けられている。
係合片100は、下部に枢軸101が設けられ、枢軸101の両側が切り欠き99の下部両側に形成された軸受け凹部102、102に軸受けされている。基板91の裏面91bには、切り欠き99を塞ぐ固定板103が固定して取り付けられている。固定板103には、固定板103の裏面104より突出するガイド筒105が形成されている。係合片100は、上部裏面に、ガイド筒105内に挿通して案内されるガイド軸106が設けられ、ガイド軸106に巻装されたバネ状の弾性部材107によって、係合片100の上端109が基板91の表面91aより内側に突出するよう付勢されている。
右案内部材92は、前記突片95の右側縁と略平行に設けられた右上部ガイド面110と、右上部ガイド面110の下端に上端が連接された右湾曲面111と、右湾曲面111の下端に左端が連接された右下部ガイド面112と、右下部ガイド面112の右端と右上部ガイド面110の上端を連結する右外周面113とで形成されている。右外周面113は、基板91と略同じ半径で形成されている。右外周面113の上端から右外周面113の略半分までには、基板91の外周縁に沿って湾曲し、基板91の外周縁より外方に突出したストッパー片115が一体に形成されている。図6に示すように、ストッパー片115は、上端に第1の係止縁116が形成され、下端に第2の係止縁117が形成されている。
左案内部材93は、前記突片95の左側縁と略平行に設けられた左上部ガイド面120と、左上部ガイド面120の下端に上端が連接された左湾曲面121と、左湾曲面121の下端に左端が連接された左下部ガイド面122と、左下部ガイド面122の右端と左上部ガイド面120の上端を連結する左外周面123とで形成されている。左外周面123は、基板91と略同じ半径で形成されている。左案内部材93は、係合段部130によって、上部131と下部132に仕切られている。左案内部材93の上部131の前後方向の高さは、前記右案内部材92と略同じに形成されている。左案内部材93の上部131と右案内部材92の前後方向の高さは、略コイン2枚分の厚みに設定されている。左案内部材93の下部132の前後方向の高さは、上部131より高く形成されている。
左案内部材93の上部131には、略コ字状の切り欠き125によって、係合片126が形成されている。係合片126は、一端が基板91に連結された可撓片127と、可撓片127の他端に設けられた係合凸部128とからなる。係合凸部128は、円板状に形成され、左案内部材93の上部131表面から突出している。
回転体90は、右案内部材92の右上部ガイド面110と左案内部材93の左上部ガイド面120によって、第1のコイン収納部140が形成されている。前記右案内部材92の右上部ガイド面110と左案内部材93の左上部ガイド面120の間隔は、コインCの直径より僅かに大きく設定されている。また、回転体90は、右案内部材92の右湾曲面111と左案内部材93の左湾曲面121によって、第1のコイン通路141が形成されている。さらに又、回転体90は、右案内部材92の右下部ガイド面112と左案内部材93の左下部ガイド面122によって、第2のコイン通路142が形成されている。第1のコイン通路141と第2のコイン通路142によって、第1のコイン収納部140と連通する略L字状のコイン通路143が形成される。第1のコイン収納部140は、上端(一端)136が回転体90の外側縁に設けられた開口85と連通し、下端(他端)187が第1のコイン通路141の上端(一端)138と連通する。第2のコイン通路142の下端(他端)139は、回転体90の外部に連通している。この第2のコイン通路142は、第1のコイン収納部140と鈍角となるように形成されている。
図4に示すように、基板91の表面91aの右湾曲面111、左湾曲面121の近傍には取付片147,147が設けられている。当該取付片147,147は、ネジ等の固定手段149,149によって基板91に固定された底壁147aと、当該底壁147aと略直角に形成された直壁147bとで構成されており、略L字状に形成されている。なお、取付片147,147は基板91の中心に対して対称位置となるように固定されているとともに、互いの直壁147b,147bの間の距離は、コインの直径より若干大きくされている。このことにより、第1のコイン通路141は、コインCの通過を妨げないようになっている。また、直壁147bの高さは、少なくともコイン4枚分の厚みよりも高く形成されている。取付片147,147の直壁147b,147bの上端には、円板状の取付板146が取り付けられている。また、取付板146には前記回転軸94と略同一軸心となる中心軸145が設けられている。回転体90の周壁には、前記ケース3の凹部16の側面19に形成された第1のガイド溝75に摺動可能に案内されるガイド片148が突設されている。
回転体90には、切替部材150が回動可能に設けられている。図7に示すように、切替部材150は、ガイドリング151を有し、ガイドリング151の裏面153にはガイドリングの外方に突出した扇状の右ガイド部材155が設けられている。右ガイド部材155は、ガイドリング151の外方に突出しガイドリング151の直径方向と略平行な右上部ガイド面156と、右上部ガイド面156の下端(ガイドリング151と接続している端)に上端が連接され、ガイドリング151と略同じ半径の右湾曲面157と、右湾曲面157の下端からガイドリング151の外方に突出した右下部ガイド面158と、右下部ガイド面158の右端(ガイドリング151と接続されていない端)と右上部ガイド面156の上端(ガイドリング151と接続されていない端)を連結する右外周面159とで形成されている。右外周面159は、基板91と略同じ半径で形成されている。右ガイド部材155の厚みは、略コイン2枚分の厚みに設定されている。
また、ガイドリング151上の右上部ガイド面156からコインの直径より若干大きい距離だけ離れた位置からは、右上部ガイド面156と略平行に左上部ガイド面161が突設されている。当該左上部ガイド面161と、左上部ガイド面161の下端(ガイドリング151と接続している端)に上端が連接されたガイドリング151と略同じ半径の左湾曲面162と、左湾曲面162の下端に右端が連接され、ガイドリング151の外方に突出した左下部ガイド面163と、左下部ガイド面163の左端(ガイドリング151と接続されていない端)と左上部ガイド面161の上端を連結する左外周面165とで、左ガイド部材160が形成されている。左外周面165は、基板91と略同じ半径で形成されている。左ガイド部材160には、前記回転体90の係合凸部128と係脱可能に係合する第1の係合凹部166と第2の係合凹部167が上下に配置されるように形成されている。第1の係合凹部166と第2の係合凹部167は、円形の孔で形成されている。左ガイド部材160は、コインCと略同じ外径のガイド縁168が第1の係合凹部166と略同じ中心で形成されている。なお、左ガイド部材160は、第1の係合凹部166と第2の係合凹部167の間の外径169が左外周面165の外径より小さく形成されている。切替部材150は、前記右上部ガイド面156と前記左上部ガイド面161によって第2のコイン収納部154が形成される。
切替部材150は、回転体90に回動可能に設けられ、第1の係合凹部166が前記回転体90の係合凸部128に係合している場合は、右ガイド部材155の右上部ガイド面156が右案内部材92の右上部ガイド面110と略同じ面を形成し、左ガイド部材160の左上部ガイド面161が左案内部材93の左上部ガイド面120と略同じ面を形成する。即ち、回転体90に形成された第1のコイン収納部140と、切替部材150に形成された第2のコイン収納部154とが重なって、第2のコイン収納部154と第1のコイン収納部140とでコイン収納部135を構成する。右ガイド部材155の右外周面159は、回転体90の湾曲したストッパー片115内面に案内されている。
第2の係合凹部167が前記回転体90の係合凸部128に係合している場合は、左ガイド部材160が第1のコイン収納部140を塞ぐことになる。即ち、第2のコイン収納部154が回転体90の第1のコイン収納部140から外れて、第1のコイン収納部140でコイン収納部135を構成する。左ガイド部材160のガイド縁168が、第1のコイン収納部140に収納されるコインCと外周縁と重なるようになっている。左ガイド部材160の左外周面165は、回転体90の湾曲したストッパー片115内面に案内される。
図7に示すように、蓋部材170は、前記切替部材150のガイドリング151を回動可能に案内する凹部171が形成されている。凹部171は、ガイドリング151の外周面152を摺動可能に案内する環状の側面172が形成されている。凹部171の中心には、前記回転体90の中心軸145を挿通する挿通孔173が形成されている。凹部171には、ガイドリング151の内側から回転体90の内面まで突出し、第1のコイン収納部140と第1のコイン通路141を仕切る仕切部材175が設けられている。仕切部材175は、湾曲して形成され、コイン投入口35と第1のコイン収納部140が対向するように回転体90をケース3に対して位置させたときに、第1のコイン収納部140の下部の略左半分を塞ぐように配置されている。このことにより、第1のコイン収納部140に収納されたコインは仕切部材175により第1のコイン通路141への進入が妨げられるようになっている。即ち、第1のコイン収納部140は、前記他端137が回転体90の回転に応じて仕切部材175と対向する状態と対向しない状態を取ることが可能である。
蓋部材170は、コイン収納部135と対向する上部に、コ字状の切り欠き180が形成され、切り欠き180の左側近傍に前記凹部171の外周に沿った長孔181が形成されている。さらに、蓋部材170の上端からは、切り欠き180を挟んで右軸受け突起182と左軸受け突起183が上方に突設されている。右軸受け突起182には、右軸受け凹部185が形成され、左軸受け突起183には、左軸受け凹部186が形成されている。左軸受け突起183の上端には、ばね受け片187が左軸受け突起183と略直角となるように突設形成されている。
蓋部材170の前記切り欠き180には押圧部材190が取り付けられている。押圧部材190は、前記右軸受け突起182と前記左軸受け突起183に軸受けされた揺動部材191と、当該揺動部材191に揺動可能に設けられた第1の押圧片部材192と、第2の押圧片部材193とからなる。揺動部材191は、切り欠き180と略同一形状の揺動板195を有する。揺動板195は、上端に前記右軸受け凹部185、前記左軸受け凹部186に軸受けされた揺動軸196が設けられ、中間部に透孔197が形成されている。揺動板195は、上部に一対の支軸201,202が設けられ、左部より軸受板203が延設されている。軸受板203には、一対の略C字状の軸受け部205,206が突設形成されている。
第1の押圧片部材192は、揺動板195の支軸201,202を軸支する略コ字状の軸受け片210と、軸受け片210の略中間部より下方に突出して設けられた板状の押圧片211とからなる。押圧片211は、略中間部が揺動板195の方向に屈曲して爪状に形成されており、揺動板195に第1の押圧片部材192を取り付けたとき、その先端192が揺動板195の透孔197まで届くように形成されている。軸受け片210の両側には略C字状の軸受け部212,213が形成きれており、揺動部材191の支軸201,202に回動可能に取り付けられていることにより、第1の押圧片部材192は揺動板195に対して揺動可能とされている。押圧片211は、揺動板195の支軸202に巻装されたバネ部材214によって揺動板195の方向に付勢されており、、このことにより、先端215が前記透孔197内に突出する。
第2の押圧片部材193は、板状に形成された押圧片216と、押圧片216の上部に設けられ揺動板195の左部より延設された軸受板203の軸受部205,206に軸受けされる支軸217と、押圧片216の上端から一部220が突出するようにして押圧片216にネジ固定された板バネ状の弾性片219とからなる。押圧片216は、略中間部が蓋部材170の方向に屈曲して爪状に形成されており、また、軸受板203に取り付けられたときにその先端218が蓋部材170の長孔181まで届く長さに形成されている。第2の押圧片部材193は、これの支軸217の両側が揺動部材191の軸受け部205,206に回動可能に取り付けられていることにより、揺動板195および蓋部材170に対して揺動可能とされている。揺動部材191の揺動軸196の両側を蓋部材170の右軸受け凹部185及び左軸受け凹部186に回動可能に取り付けることにより、揺動部材191を蓋部材170に取り付けられると、第2の押圧片部材193の弾性片219の、押圧片216の上端から突出した一部220が前記蓋部材170のばね受け片187に当接し、ばね受け片187の弾性により押圧片216は蓋部材170の方向に付勢される。このことにより、押圧片216の先端218が蓋部材170の長孔181から突出する
蓋部材170の左方には、ネジ221によってロック片222が回動可能に設けられている。ロック片222は、反時計方向に回転させると、軸受板203と係合し、揺動部材191を回動不能とする。揺動部材191が回動不能とされると、前記第1の押圧片部材192の押圧片211の先端215が透孔197、切り欠き180を挿通してコイン収納部135内に突出し、第2の押圧片部材193の押圧片216の先端218が長孔181を挿通して切替部材150の左ガイド部材160に圧接する。
図2に示すように、蓋部材170の前記挿通孔173から挿通した前記回転体90の中心軸145には、円柱状の回転軸225が、その中心が中心軸145の中心と同一となるようにネジ226によって固定して取り付けられている。回転軸225には、円板状の被係合部材228が回転軸225と略直交するように形成されている。被係合部材228は、その中心が回転軸225の中心と略同じであり、また、一部が直線状に切り欠かれている。当該直線状に切り欠かれた部分は被係合部230を形成している。
図1に示すように、蓋部材170には、位置決め手段240が設けられている。位置決め手段240は、細長い平板状の係合部材231と第3の弾性部材241とからなる。係合部材231は、蓋部材170の表面に沿って摺動可能なように、上部232がネジ233によって蓋部材170に回動可能に取り付けられ、中間部に直線状の係合縁部235が形成され、下部236に略L字状のフック237が形成されている。フック237には、バネ状の第3の弾性部材241の一端242が引っ掛けられている。第3の弾性部材241の他端243は、ネジ245によって蓋部材170に固定されている。係合部材231の係合縁部235は、第3の弾性部材241によって係合方向(図1における時計方向)に付勢され、前記被係合部材228の被係合部230に圧接し、回転軸225、中心軸145、回転体90を位置決めする。
図2に示すように、回転体90の回転軸94は、ケース3の軸受け孔20に回動可能に軸受けされ、先部98が軸受け孔20から突出している。回転体94の先部98には、ハンドル250が固定して取り付けられている。ハンドル250は、略中心に固定軸251が形成され、固定軸251に取付穴252が形成されている。ハンドル250は、取付穴252を回転体94の先部98に回動不能に嵌合し、ネジ253により回転体94の先部98から抜けないように固定されている。
コイン選別装置1は、回転体90がケース3の収納室29に収納され、回転軸94がケース3の軸受け孔20に回動可能に軸受けされ、中心軸145が蓋部材170の挿通孔173に回動可能に軸受けされている。回転体90のガイド軸105は、ケース3の凹溝21内を移動する。図8に示すように、回転体90は、ガイド片148が第1のガイド溝75及び第2のガイド溝76に係合して案内され、ケース3内でガタツキが防止されている。切替部材150は、ガイドリング151が蓋部材170の凹部171によって回動可能に案内され、回転体90の係合凸部128に、第1の係合凹部166が係合して位置決めされている。この状態の時、切替部材150の第2のコイン収納部154と回転体90の第1のコイン収納部140が重ねられ、第2のコイン収納部154と第1のコイン収納部140とでコイン収納部135が構成されている。回転体90は、回転軸225に形成された被係合部材228の被係合部230に係合部材231の係合縁部235が第3の弾性部材241によって圧接し、位置決めされている。即ち、回転体90は、位置決め手段240によって、コイン収納部135とコイン投入口35が対向し、コイン投入口35から投入されたコインCが直接コイン収納部136に収納される位置(初期位置)で位置決めされ、この位置で待機している。
揺動部材191は、軸受板203がロック片222と係合することにより、回動不能にされ、押圧片211の先端215が透孔197、切り欠き180を挿通してコイン収納部135内に突出し、押圧片216の先端218が長孔181を挿通して切替部材150の左ガイド部材160に圧接している。
図8の状態、即ち回転体90が初期位置にある状態において、コイン選別装置1は、ハンドル250を回転操作し、回転体90を一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44の係合縁47がストッパー片115の第1の係止縁116を係止するので、これ以上回動させることができない。なお、図9に示すように、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44の係合縁47がストッパー片115の第1の係止縁116を係止する前に、回転体90の係合片100の上端109が、ケース3の一側6に係合するので、回動させることができない。
コイン投入口35から正規コインCと同じ厚みではあるが、外径の小さな不正コインを適正枚数の4枚投入しコイン収納部135に収納した場合、この4枚の不正コインによって、係合片100の上端109が装置本体2の一側6と係合しない位置まで移動するので、回転体90の係合片100によっては回転体90の回転が阻止されなくなる。しかし、不正コインの外周縁が、正規コインよりも小さいため、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44の摺接時に第1の弾性部材50の弾性に抗して反係止方向に移動させることができず、結局、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44の係合縁47がストッパー片115の第1の係止縁116を係止するので、これ以上回動させることができない。1枚だけが不正コインであり、3枚が正規コインであったとしても、その不正コインに位置する係止爪部材(第1の係止部材)41〜44の一つが回動を阻止することができる。
コイン投入口35から正規コインCと同じ外径ではあるが、厚みの小さな不正コインを適正枚数の4枚投入しコイン収納部135に収納した場合、この4枚の不正コインでは、係合片100の上端109が装置本体2の一側6と係合しない位置まで移動させることができないので、回転体90の係合片100によっては回転体90の回転が阻止される。
コイン投入口35から正規コインCを4枚投入すると、コイン収納部135内に正規コインC4枚が収納される。4枚の正規コインCは、仕切部材175上に載る。即ち、回転体90が装置本体2のコイン投入口35と開口85が対向する初期位置にあるとき、仕切部材175がコイン収納部135の他端137と対向する状態となっているので、コイン投入口35から投入されたコインCが仕切部材175によってコイン通路143に移動することが阻止されて、コイン収納部135に保持されそいる。コイン収納部135内の正規コイン4枚が前記押圧片211の先端215によって押圧されることにより、この4枚の正規コインCを介して、係合片100の上端109が装置本体2の一側6と係合しない位置まで移動させられる。図10に示すように、ハンドル250を回転操作し、回転体90を一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、4枚の正規コインCが係止爪部材(第1の係止部材)41〜44と摺接し、第1の弾性部材50の弾性に抗して、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44を反係止方向に移動させるので、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44の係合縁47がストッパー片115の第1の係止縁116を係止することがなく、回転体90の回動を阻止しない。
回転体90が一方向(X方向 反時計方向)に略90°回動すると、コイン収納部135の左上部ガイド面120,161が略水平となって、左上部ガイド面120,161上に4枚の正規コインCが載る形となり、4枚の正規コインCが仕切部材175から外れ、図11に示すように、さらに回転体90が回動すると、回転体90のガイド片148が係止爪部材(第2の係止部材)62と摺接し、第2の弾性部材63の弾性に抗して、係止爪部材(第2の係止部材)62を反係止方向に移動させるので、係止爪部材(第2の係止部材)62の係止突部67がガイド片148を係止することがなく、回転体90の回動を阻止しない。図12に示すように、さらに回転体90が回動して、回転体90のガイド片148が係止爪部材(第2の係止部材)62を過ぎると、回転体90を他方向(Y方向 時計方向)に回動させようとしても、ガイド片が148が係止爪部材(第2の係止部材)62の係止突部67に係止されるので、回転体90の他方向(Y方向 時計方向)への回動は阻止される。回転体90のコイン収納部135が下方に傾くと、4枚の正規コインCが自重によって開口85を介して第1の排出口(コイン排出口)81へ落下する。
即ち、回転体90が装置本体2のコイン投入口35と開口85が対向する初期位置にあるとき、および、当該初期位置から一方向に回転されるときには、仕切部材175がコイン収納部135の他端137と対向する状態となることで、コイン投入口35から投入されたコインCはコイン通路143に移動することが阻止される。このことにより、コインCはコイン収納部135に保持される。回転体90が初期位置から一方向に90度以上回転されたときには、コイン収納部135に保持されたコインCが自重によって開口85を介してコイン排出口81より排出される。
図13に示すように、回転体90が一方向(X方向 反時計方向)に略270°回動すると、ストッパー片115の第1の係止縁116が係止爪部材(第2の係止部材)62と摺接し、第2の弾性部材63の弾性に抗して、係止爪部材(第2の係止部材)62を反係止方向に移動させるので、係止爪部材(第2の係止部材)62の係止突部67がストッパー片115を係止することがなく、回転体90の回動を阻止しない。図8に示すように、回転体90が一方向(X方向 反時計方向)に略360°回動すると、回転体90は、位置決め手段240によって、コイン収納部135がコイン投入口35と対向して、コイン投入口35から投入されたコインCが直接コイン収納部135に収納される位置(初期位置)で位置決めされる。
次に正規コインCの投入枚数を変更する。図1に示すように、ネジ221を緩めて、ロック片222を時計回転方向に回動すると、ロック片222が軸受板203から外れ、揺動部材191が揺動可能となる。揺動部材191を持ち上げて、長孔181から指を差し入れ、係合凸部128を押圧すると、係合凸部128が切替部材150の第1の係合凹部166から外れる。図6に示すように、この状態で、切替部材150を他方向(Y方向 時計方向)に回動すると、係合凸部128が第2の係合凹部167と係合して、回転体90が位置決めされる。第2の係合凹部167が前記回転体90の係合凸部128に係合すると、第2のコイン収納部154が回転体90の第1のコイン収納部140から外れて、左ガイド部材160が第1のコイン収納部140と重なり、第1のコイン収納部140のみでコイン収納部135を構成する。このとき、左ガイド部材160のガイド縁168の外径がコインCと略同じ外径であることにより、ガイド縁168は第1のコイン収納部140に収納されるコインCの外周縁と重なるようになっている。また、第1の押圧片部材192の押圧片211の先端215は、揺動板195の透孔191、蓋部材170の切り欠き180、および、左ガイド部材160の第1の係合凹部166を通じて第1のコイン収納部140に突出する。
コイン投入口35から正規コインCを2枚投入すると、コイン収納部135(第1の収納部140)内に正規コインC2枚が収納される。2枚の正規コインCは、仕切部材175上に載る。即ち、回転体90が装置本体2のコイン投入口35と開口85が対向する初期位置にあるとき、仕切部材175が第1の収納部140(コイン収納部135)の他端137と対向する状態となっているので、コイン投入口35から投入されたコインCが仕切部材175によってコイン通路143に移動することが阻止されて、第1の収納部140(コイン収納部135)に保持されている。このとき第1の押圧片部材192の押圧片211の先端215により2枚の正規コインCは係合片100に圧接され、このことにより、係合片100の上端109が装置本体2の一側6と係合しない位置まで移動する。図10に示すように、ハンドル250を回転操作し、回転体90を一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、2枚の正規コインCが係止爪部材(第1の係止部材)43,44と摺接し、同時にガイド縁168が係止爪部材(第1の係止部材)の41,42と摺接する。このことにより、第1の弾性部材50の弾性に抗して、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44を反係止方向に移動するので、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44の係合縁47がストッパー片115の第1の係止縁116を係止することがなく、回転体90の回動を阻止しない。後は、4枚収納時と同様に回転体90は回動する。
次にコインCの返却について説明する。コイン投入口35からコインCを投入すると、コイン収納部135内にコインCが収納される。コインCは、仕切部材175上に載る。即ち、回転体90が装置本体2のコイン投入口35と開口85が対向する初期位置にあるとき、仕切部材175がコイン収納部135の他端137と対向する状態となっているので、コイン投入口36から投入されたコインCが仕切部材176によってコイン通路143に移動することが阻止されて、コイン収納部135に保持されている。係る場合、投入されるコインCは、正規コインでなくても良く、枚数も適正枚数でなくても構わない。図14に示すように、ハンドル250を回転操作し、回転体90を他方向(Y方向 時計方向)に回動させると、左上部ガイド面120,161(切替部材150の回動により第1の係合凹部166が第1のコイン収納部140に重なっている場合は、左上部ガイド面120のみ)がコインCの側部を他方向(Y方向 時計方向)に押していく。このことにより、コインCは仕切部材175上を他方向(Y方向 時計方向)に移動する。回転体90が他方向(Y方向 時計方向)に略15°回動した時点で、コインCは、仕切部材175上から外れて自重により落下を開始し、第1のコイン通路141、第2のコイン通路142を経て、第2の排出口(コイン返却口)82に落下する。
即ち、回転体90が初期位置から他方向に回転されるときには、コイン収納部135の他端137が仕切部材175と対向しない状態となる。このことにより、コイン収納部135に保持されたコインCはコイン通路143に移動可能とされ、自重によりコイン通路143を介して第2の排出口(コイン返却口)82より排出される。
係止爪部材(第2の係止部材)62は、回転体90を初期位置から他方向(Y方向 時計方向)へ回転させてコイン収納部135内のコインCをコイン通路143に落下させた後に、回転体90のストッパー片115の第2の係止縁117により係止され、このことにより、回転体90の他方向(Y方向 時計方向)への回転が阻止される。
図8に示すように、回転体90を一方向(X方向 反時計方向)に回動して初期位置に復帰させると、回転体90は、位置決め手段240によって、コイン収納部135が略真上の位置、コイン投入口35から投入されたコインCが直接コイン収納部135に収納される位置で位置決めされる。
コイン選別装置1は、カプセル払い出し機等の物品取出機に組み込まれて使用され、コインCを投入してハンドル250を操作して回転体90を一方向(X方向 反時計方向)に回動させると、その回転体90と連動して回転する物品取出機の回転盤がカプセル等の物品を取出口に移送する。コインCは、第1の排出口(コイン排出口)81から落下して物品取出機のコイン収納ボックス等に収納される。コイン選別装置1は、コインCを投入した後、ハンドル250を逆操作して回転体90を他方向(Y方向 時計方向)に回動させると、コインCは、第2の排出口(コイン返却口)82から落下して物品取出機のコイン返却口に戻される。
コイン選別装置1は、正規コインCをコイン投入口35から適正枚数投入しない場合、ハンドル250を操作して回転体90を回転させようとしても、回転体90の係止縁116が複数の係止部材41〜44の内の一つに係止され、回転体90の回転が阻止される。また、正規コインCより小さい外径の不正コインを含む複数のコインCをコイン投入口35から投入して、コインCを回転体90のコイン収納部135に収納した場合、ハンドル250を操作して回転体90を回転させようとしても、不正コインの外周縁によって複数の係止部材41〜44の内の一つを反係止方向に移動させることができず、結局、回転体90の係止縁116が不正コインの位置にある係止部材41〜44に係止され、回転体90の回転が阻止される。正規コインCをコイン投入口35から適正枚数投入して、複数のコインCを回転体90のコイン収納部135に収納した場合、ハンドル250を操作して回転体90を回転させると、複数の係止部材41〜44が、回転体90の回転時に各正規コインCの外周縁に摺接して反係止方向に移動させられ、複数の係止部材41〜44が回転体90の係止縁116を係止することがないので、回転体90の回転が可能であり、コイン収納部135の複数のコインCをコイン排出口36から排出することができる。
回転体90には、コイン収納部135のコイン収納枚数を切り替える切替部材150が回動可能に設けられている。コイン収納部135は、回転体90に形成された第1のコイン収納部140と、切替部材150に形成された第2のコイン収納部154とからなる。切替部材150は、回転体90に対して一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、第2のコイン収納部154が回転体90の第1のコイン収納部140と重なって、第2のコイン収納部154と第1のコイン収納部140でコイン収納部135を構成し、回転体90に対して他方向(Y方向 時計方向)に回動すると、第2のコイン収納部154が回転体90の第1のコイン収納部140から外れて、第1のコイン収納部140のみでコイン収納部135を構成するので、コイン収納部135の収納枚数を切り替えることができる。このように、コイン選別装置1は、切替部材150によって、コインCの投入枚数を簡単に切り替えることができる。
コイン選別装置1は、切替部材150の第2のコイン収納部154が回転体90の第1のコイン収納部140から外れて、回転体90の第1のコイン収納部140でコイン収納部135を構成している時に、切替部材150のガイド縁168が回転体90の回転時に係止部材41〜44と摺接して係止部材41〜44を反係止方向に移動させ、係止部材41〜44を回転体90の係止縁116に係止させないようにすることができる。
コイン選別装置1は、正規コインCがコイン収納部135に適正枚数収納されていない場合又は正規コインCと厚みの異なる不正コインがコイン収納部135に収納されている場合、回転体90の回転時に係合片100が装置本体2の一側6と係合して回転体90の回転を阻止し、正規コインCがコイン収納部135に適正枚数収納されている場合、コインCが係合片100を反係合方向に移動させ、回転体90の回転時に係合片100が装置本体2の一側と係合せず回転体90の回転を阻止しないようにすることができる。このように、コイン選別装置1は、コインCの厚みも検出することができる。
コイン選別装置1は、切替部材150を回転体90に対して一方向(X方向 反時計方向)に回動させ、切替部材150の第2のコイン収納部154を回転体90の第1のコイン収納部140に重ねて、第2のコイン収納部154と第1のコイン収納部140でコイン収納部135を構成した時に、係合凸部128又は係合凹部と第1の係合凹部166又は第1の係合凸部が係合して切替部材150の位置決めをすることができ、切替部材150を回転体90に対して他方向(Y方向 時計方向)に回動させ、切替部材150の第2のコイン収納部154を回転体90の第1のコイン収納部140から外して、第1のコイン収納部140でコイン収納部135を構成した時に、係合凸部128又は係合凹部と第2の係合凹部167又は第2の係合凸部が係合して切替部材150の位置決めをすることができる。このように、コイン選別装置1は、切替部材150の切り替えた位置を確実に保持することができる。
コイン選別装置1は、コイン投入口35から投入されたコインCが初期位置で待機している回転体90のコイン収納部135に収納されるようになっている。コインCが回転体90のコイン収納部135に収納されると、コイン収納部135とコイン通路143を仕切る仕切部材175によってコインCがコイン通路143への落下が阻止され、コイン収納部内に保持される。正規コインCをコイン投入口35から投入しない場合、又は正規コインCより小さい外径の不正コインをコイン投入口35から投入した場合、ハンドル250を操作して回転体90を初期位置から一方向(X方向 反時計方向)に回転させようとしても、回転体90の第1の係止縁116が第1の係止部材41〜44に係止され、回転体90の一方向(X方向 反時計方向)への回転が阻止される。正規コインCをコイン投入口35から投入して、正規コインCを回転体90のコイン収納部135に収納した場合、ハンドル250を操作して回転体90を初期位置から一方向(X方向 反時計方向)に回転させると、第1の係止部材41〜44が、回転体90の一方向(X方向 反時計方向)の回転時に正規コインCの外周縁に摺接して反係止方向に移動させられ、第1の係止部材41〜44が回転体90の第1の係止縁116を係止することがないので、回転体90の一方向(X方向 反時計方向)への回転が可能であり、コイン収納部135内のコインCが仕切部材175に案内されてコイン排出口36から排出することができる。コインCが回転体90のコイン収納部135に収納された状態で、ハンドル250を操作して回転体90を初期位置から他方向(Y方向 時計方向)に回転させると、コインCが仕切部材175から外れ、コイン通路143に落下し、コイン排出口36からコインCが排出される。このように、コイン選別装置1は、回転体90を一方向(X方向 反時計方向)に回転させると物品を取りだすことができ、回転体90を他方向(Y方向 時計方向)に回転させるとコインCを返却させることができ、返却ボタン等の複雑な機構を必要とせず、安価に製造することができる。
コイン選別装置1は、第2の係止部材62が、回転体90を初期位置から他方向(Y方向 時計方向)へ回転させてコイン収納部135内のコインCをコイン通路143に落下させた後に、回転体90の第2の係止縁117を係止して回転体90の他方向(Y方向 時計方向)への回転を阻止するので、過剰な逆回転を防止することができる。コイン選別装置1は、位置決め手段240が回転体90を初期位置で位置決めすることができるので、回転体90が不用意に回転せず、常に初期位置で待機させることができる。
コイン選別装置の他の実施の形態を説明する。コイン選別装置301は、装置本体302を有する。図15,16に示すように、装置本体302は、上部にコイン投入口502が形成され、下部にコイン排出口571が形成され、内部にハンドル600によって操作される回転体390が回転可能に設けられている。図17に示すように、回転体390には、コイン投入口502から投入されたコインCを複数枚重ねて収納可能なコイン収納部481が形成されている。装置本体302には、コインCの枚数に対応した複数の係止部材341〜344が設けられている。
図19に示すように、複数の係止部材341〜344は、それぞれ弾性部材350によって係止方向に付勢されており、正規コインCがコイン収納部481に適正枚数収納されていない場合又は正規コインCより小さい外径の不正コインがコイン収納部481に収納されている場合、回転体390の回転時に回転体390の係止縁491を係止して回転体390の回転を阻止する。
図21に示すように、複数の係止部材341〜344は、正規コインCがコイン収納部481に適正枚数収納されている場合、回転体390の回転時に各正規コインCの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体390の係止縁491を係止することなく回転体390の回転を可能とし、コイン収納部481の複数のコインCをコイン排出口571から排出できるように構成されている。
図18に示すように、前記回転体390のコイン収納部481には、コイン収納枚数を変更する変更部材580を取り付ける取付部422が形成されている。図16に示すように、当該変更部材580は、装置本体302の一側に着脱可能に取り付けられている。
また、コイン選別装置301の装置本体302は、上部にコイン投入口502が形成され、下部にコイン排出口571及びコイン返却口325が形成され、内部にハンドル600によって操作される回転体390が回転可能に設けられている。図20に示すように、回転体390は、コイン収納部481を有し、コイン投入口502から投入されたコインCがコイン収納部481に収納される初期位置で待機している。図17に示すように、装置本体302には、第1の係止部材341〜344が第1の弾性部材350によって係止方向に付勢されて設けられている。
図19に示すように、第1の係止部材341〜344は、コインCがコイン収納部481に収納されていない場合又は正規コインCより小さい外径の不正コインがコイン収納部481に収納されている場合、回転体390の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に回転体390の第1の係止縁491を係止して回転体390の回転を阻止する。
図21に示すように、第1の係止部材341〜344は、正規コインCがコイン収納部481に収納されている場合、回転体390の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に正規コインCの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体390の第1の係止縁491を係止することなく回転体390の一方向(X方向 反時計方向)への回転を可能とし、図22に示すように、コイン収納部481内のコインCをコイン排出口671から排出できるように構成されている。
図20に示すように、回転体390には、前記コイン収納部481と連通し、コイン返却口325にコインCを落下させるコイン通路482が形成されている。装置本体302には、コイン収納部481とコイン通路482の間を仕切る仕切部材395,396が設けられている。
図21に示すように、仕切部材395,396は、回転体390の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に、コイン収納部481とコイン通路482の間を仕切り、コイン収納部481内のコインCがコイン通路482に落下するのを阻止し、図23に示すように、回転体390の初期位置から他方向(Y方向 時計方向)への回転時に、コイン収納部481とコイン通路482の間を仕切らなくなり、コイン収納部481内のコインCがコイン通路482に落下してコイン返却口325から返却されるように形成されている。
図20に示すように、前記回転体390には、前記コイン収納部481と連通し、コイン返却口325にコインCを落下させるコイン通路482が形成され、さらに、コイン収納部481とコイン通路482の間を仕切る仕切部材395,396が設けられている。仕切部材395,396は、コインCの落下を阻止する仕切位置P1と、コインCの落下を阻止しない非仕切位置P2に移動可能であって、第4の弾性部材407,417によって仕切位置P1側に付勢されている。
図21に示すように、装置本体302には、回転体390の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に、仕切位置P1の仕切部材395,396と係合せず、コイン収納部481内のコインCがコイン通路482に落下するのを阻止し、図23に示すように、回転体390の初期位置から他方向(Y方向 時計方向)への回転時に、仕切位置P1の仕切部材395,396と係合して仕切部材395,396を第4の弾性部材407,417の弾性に抗して非仕切位置P2に移動させ、コイン収納部481内のコインCをコイン通路482に落下させ、コイン返却口325からコインCを返却させる係合部材331,331が設けられている。
図20に示すように、回転体390には、前記コイン収納部481と連通し、コイン返却口325にコインCを落下させるコイン通路482が形成され、さらに、コイン収納部481とコイン通路482の間に一対のコインストッパー395,396が設けられている。一対のコインストッパー395,396は、コインCの落下を阻止する閉じる位置P1と、コインCの落下を阻止しない開く位置P2に移動可能であって、第4の弾性部材407,417によって閉じる方向に付勢されている。
図21に示すように、装置本体302には、回転体390の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパー395,396と係合せず、コイン収納部481内のコインCがコイン通路482に落下するのを阻止し、図23に示すように、回転体390の初期位置から他方向(Y方向 時計方向)への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパー395,396と係合して一対のコインストッパー395,396を第4の弾性部材407,417の弾性に抗して開く位置P2に移動させ、コイン収納部481内のコインCをコイン通路482に落下させ、コイン返却口325からコインCを返却させる係合部材331,331が設けられている。
図20に示すように、装置本体302には、第2の係止部材362が第2の弾性部材363によって係止方向に付勢されて設けられている。
図23に示すように、第2の係止部材362は、回転体390を初期位置から他方向(Y方向 時計方向)へ回転させてコイン収納部481内のコインCをコイン通路482に落下させた後に、回転体390の第2の係止縁430を係止して回転体390の他方向(Y方向 時計方向)への回転を阻止するように形成されている。図16に示すように、コイン選別装置301の装置本体302には、前記回転体390を初期位置で位置決めする位置決め手段550が設けられている。
位置決め手段550は、回転体390又は回転体390の略中心に設けられた回転軸472に形成された被係合部473に係合する係合部材551と、係合部材551を係合方向に付勢する第3の弾性部材570とからなる。
コイン選別装置301は、上部にコイン投入口502が形成され、下部にコイン排出口571およびコイン返却口325が形成された装置本体302と、前記装置本体302内に回転可能に設けられた回転体390と、前記回転体390の外側縁に設けられた開口441と、前記回転体390に設けられ、一端442が前記開口441と連通するコイン収納部481と、前記回転体390に設けられ、前記コイン収納部481の他端449と一端445にて連通し、他端446にて前記回転体390の外部に連通するコイン通路482と、前記回転体390に設けられた、コイン収納部481とコイン通路482の間を仕切る仕切部材395,396であって、コインCの落下を阻止する仕切位置P1と、コインCの落下を阻止しない非仕切位置P2に移動可能であり、第4の弾性部材407,417によって仕切位置P1側に付勢された仕切部材395,396と、前記装置本体302に設けられ、回転体390の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に、仕切位置P1の仕切部材395,396と係合せず、コイン収納部481内のコインCがコイン通路482に落下するのを阻止し、回転体390の初期位置から他方向(Y方向 時計方向)への回転時に、仕切位置P1の仕切部材395,396と係合して仕切部材395,396を第4の弾性部材407,417の弾性に抗して非仕切位置P2に移動させ、コイン収納部481内のコインCをコイン通路482に落下させ、コイン返却口325からコインCを返却させる係合部材331,331とを有する。
コイン選別装置301は、前記回転体390が前記装置本体302のコイン投入口502と前記開口441が対向する初期位置にあるとき、および、当該初期位置から一方向(X方向 反時計方向)に回転されるときには、前記仕切部材395,396が前記係合部材331,331と係合せずに仕切位置P1にあることで、前記コイン投入口502から投入されたコインCは前記コイン通路482に移動することが阻止されることにより、前記コイン収納部481に保持され、前記回転体390が初期位置から一方向(X方向 反時計方向)に90度以上回転されたときには、前記コイン収納部481に保持されたコインCは自重によって前記開口441を介して前記コイン排出口571より排出され、前記回転体390が初期位置から他方向(Y方向 時計方向)に回転されるときには、前記仕切部材395,396が前記係合部材331,331と係合して非仕切位置P2に移動することで、前記コイン収納部481に保持されたコインCは前記コイン通路482に移動可能とされ、自重により前記コイン通路482を介して前記コイン返却口325より返却されるように形成されている。
コイン選別装R301は、上部にコイン投入口502が形成され、下部にコイン排出口571およびコイン返却口325が形成された装置本体302と、前記装置本体302内に回転可能に設けられた回転体390と、前記回転体390の外側縁に設けられた開口441と、前記回転体390に設けられ、一端442が前記開口441と連通するコイン収納部481と、前記回転体390に設けられ、前記コイン収納部481の他端443と一端445にて連通し、他端446にて前記回転体390の外部に連通するコイン通路482と、前記回転体390に設けられた、コイン収納部481とコイン通路482の間を閉じる一対のコインストッパー395,396であって、コインCの落下を阻止する閉じる位置P1と、コインCの落下を阻止しない開く位置P2に移動可能であり、第4の弾性部材407,417によって閉じる方向に付勢された一対のコインストッパー395,396と、前記装置本体302に設けられ、回転体390の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパー396,396と係合せず、コイン収納部481内のコインCがコイン通路482に落下するのを阻止し、回転体390の初期位置から他方向(Y方向 時計方向)への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパー395,396と係合して一対のコインストッパー395,396を第4の弾性部材407,417の弾性に抗して開く位置P2に移動させ、コイン収納部481内のコインCをコイン通路482に落下させ、コイン返却口571からコインCを返却させる係合部材331,331とを有する。
コイン選別装置301は、前記回転体390が前記装置本体302のコイン投入口502と前記開口441が対向する初期位置にあるとき、および、当該初期位置から一方向(X方向 反時計方向)に回転されるときには、前記一対のコインストッパー395,396が前記係合部材331,331と係合せずに閉じる位置P1にあることで、前記コイン投入口502から投入されたコインCは前記コイン通路482に移動することが阻止されることにより、前記コイン収納部481に保持され、前記回転体390が初期位置から一方向(X方向 反時計方向)に90度以上回転されたときには、前記コイン収納部481に保持されたコインCは自重によって前記開口441を介して前記コイン排出口571より排出され、前記回転体390が初期位置から他方向(Y方向 時計方向)に回転されるときには、前記一対のコインストッパー395,396が前記係合部材331,331と係合して開く位置P2に移動することで、前記コイン収納部481に保持されたコインCは前記コイン通路482に移動可能とされ、自重により前記コイン通路482を介して前記コイン返却口325より返却されるように形成されている。
さらに具体的に説明する。図15,16に示すように、コイン選別装置301は、矩形箱状に形成された装置本体302を有する。図17に示すように、装置本体302は、ケース303と、ケース303の後部にネジ等の固定手段305によって取り付けられる蓋部材500とからなり、内部に回転体390が回転可能に設けられている。ケース303は、前壁311と、前壁311の上部に形成された上壁312と、前壁311の左部に形成された左壁313と、前壁311の右部に形成された右壁314と、前壁311の下部に形成された下壁318とを有し、後部が開放されている。ケース303の後部開放部304は、前記した蓋部材500によって塞がれる。上壁312、左壁313、右壁314及び下壁318の前後方向の高さは、略同じとなるように形成されている。
図15に示すように、前壁311の前面315には、断面が略コ字状であり、環状の凸起帯316によって円形の凹部317が形成されている。図17に示すように、前壁311であって、前記円形の凹部317の略中心には、軸受け孔320が形成されている。上壁312の略中間部には、略逆台形状の凹部321が形成されている。図16に示すように、下壁318の略中間部には、コイン返却凹部323を備えたコイン返却部322が形成されている。前壁311の下部には、コイン返却凹部323と連通するコイン返却口325が形成されている。図17に示すように、前壁311の後面326には、前記コイン返却口325にコインCをガイドするガイド部材335がネジ等の固定手段336よって取り付けられている。
前壁311の後面326であって、前記軸受け孔320の周縁には、環状のガイド330が形成されそいる。ガイド330の外側端には、一対の係合部材331,331が対向して設けられている。係合部材331は、ガイド330の外側端に突出して設けられ、略三角状に形成されている。一対の係合部材331,331の頂点を結ぶ線L1は、垂直線Lに対して所定角度αだけ傾いている。本実施の形態では、αは略60°である。
前壁311の後面326には、前記軸受け孔320を略中心とする、半円状の案内壁327が設けられている。図19,20に示すように、案内壁327は、下壁318近傍に位置する右端328から上壁312近傍に位置する左端329まで形成されている(以下、本実施例における「右」、「左」はいずれも後面326の方向から見た場合の「右」、「左」を指すものとする。)。
図17,19示すように、前記案内壁327の左上部分には、切り欠き部332が形成されている。当該切り欠き部332近傍には、第1の取付部333が形成されている。第1の取付部333には、4枚の係止爪部材(第1の係止部材)341〜344と、各係止爪部材(第1の係止部材)341〜344をそれぞれ付勢する第1の弾性部材350が設けられている。係止爪部材(第1の係止部材)341〜344は、細長い板状に形成され、下端部に軸部345が形成され、上端部に係合縁346が形成され、上端部の下部側に係止突部347が形成されている。第1の弾性部材350は、金属板によって形成され、下部355が略V字状に折曲され、上部が4つに切り離されて4つの弾性片351〜354が形成されている。
図17,19に示すように、前記第1の取付部333は、切り欠き部332の下方に位置する略C字状の軸受け部357と略コ字状の差し込み凹部359とを有する。前記係止爪部材(第1の係止部材)341〜344は、重ねられて、軸部345が軸受け部357に回動可能に取り付けられている。前記第1の弾性部材350は、略V字状の下部355が差し込み凹部359に差し込まれて取り付けられ、4つの弾性片351〜354が夫れ夫れ個々に係止爪部材(第1の係止部材)341〜344に当接して、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344をケース303の内側に向かって付勢する。第1の弾性部材350によって付勢された係止爪部材(第1の係止部材)341〜344は、係合縁346が切り欠き部332の上部に形成された係合突起339に当接し、係止突部347が切り欠き部332から内側に突出する。
前記案内壁327の右下端328近傍には、切り欠き部360が形成されている。当該切り欠き部360近傍には、第2の取付部361が形成されている。第2の取付部361には、1枚の係止爪部材(第2の係止部材)362と、係止爪部材(第2の係止部材)362を付勢する第2の弾性部材363が設けられている。係止爪部材(第2の係止部材)362は、細長い板状に形成され、下部に軸部365が形成され、上端部に係合縁366が形成され、上端部の左側に係止突部367が形成されている。第2の弾性部材363は、金属板によって形成され、下部369が略V字状に折曲されて形成されている。
前記第2の取付部361は、切り欠き部360の下方に位置する略C字状の軸受け部370と略コ字状の差し込み凹部371とを有する。前記係止爪部材(第2の係止部材)362は、軸部365が軸受け部370に回動可能に取り付けられている。前記第2の弾性部材363は、略V字状の下部369が差し込み凹部371に差し込まれて取り付けられ、上部368が係止爪部材(第2の係止部材)362に当接してケース303の内側に向かって付勢する。第2の弾性部材363によって付勢された係止爪部材(第2の係止部材)362は、係合縁366が切り欠き部360の上縁372に当接し、係止突部367が切り欠き部360から内側に突出する。
図17,18に示すように、回転体390は、円板状の基板391と、基板391の後面392(前壁311の後面326と当接しない面)に、ネジ等の固定手段479によって取り付けられる案内部材450とを有する。基板391の前面393の略中心には、前記ケース303の軸受け孔320に回動可能に挿設される回転軸394が設けられている。また、基板391の前面393には、回転軸394を挟んだ両側に一対の保持アーム395,396が設けられている。保持アーム395,396は、内側に向かって突出するように屈曲しており、下部に中心軸397,398が設けら、上部にストッパーピン401,402が設けられている。
右側に位置する保持アーム395は、基板391の右側下部に形成された中心孔403に中心軸397が回動可能に挿設され、基板391の右側上部に形成された長孔405にストッパーピン401が基板391の後面392側に突出するようにして、基板391の前面393に揺動可能に取り付けられている。また、保持アーム395は、基板391の前面393右側に形成された略コ字状のバネ受け部406に一方408が取り付けられたバネ(第4の弾性部材)407の他端409が当接し、当該バネ(第4の弾性部材)407の弾性により内側に付勢され、前記ストッパーピン401が長孔405の内側縁411に圧接している。このストッパーピン401の内側縁411に圧接している位置が、保持アーム395の閉じた位置(仕切位置)P1である。
左側に位置する保持アーム396は、基板391の左側下部に形成された中心孔413に中心軸398が回動可能に挿設され、基板391の左側上部に形成された長孔415にストッパーピン402が基板391の後面392側に突出するようにして、基板391の前面393に揺動可能に取り付けられている。また、保持アーム396は、基板391の前面393左側に形成された略コ字状のバネ受け部416に一方418が取り付けられたバネ(第4の弾性部材)417の他端419が当接し、当該バネ(第4の弾性部材)417の弾性により内側に付勢され、前記ストッパーピン402が長孔415の内側縁421に圧接している。このストッパーピン402の内側縁421に圧接している位置が、保持アーム396の閉じた位置(仕切位置)P1である。
保持アーム395は、ストッパーピン401を取り付けた上部アーム434と、中心軸397を取り付けた下部アーム435とからなる。上部アーム434は、バネ(第4の弾性部材)407と略直角となるように、下部アーム435に折曲されて連設されている。とからなる。保持アーム396は、ストッパーピン402を取り付けた上部アーム436と、中心軸398を取り付けた下部アーム437とからなる。上部アーム436は、バネ(第4の弾性部材)417と略直角となるように、下部アーム437に折曲されて連設されている。前記保持アーム395の上部アーム434と前記保持アーム396の上部アーム436は、略平行に取り付けられている。
このストッパーピン401とストッパーピン402との間隔は、通常はバネ(第4の弾性部材)407,417の弾性により閉じた状態でコインCの外径より狭くなっており、バネ(第4の弾性部材)407,417の弾性に抗して開いた状態となるとコインCの外径より拡くなりコインCの通過を許容することができる。
前記保持アーム395,396は、基板391の略中心線(垂直線)Lに対して略対称的に設けられている。基板391の略中心線L上であって、基板391の上端縁近傍には、雌ネジ部(取付部)422が形成されている。当該雌ネジ部(取付部)422は、ストッパーピン401とストッパーピン402の略中間に位置している。又、基板391の後面392の略中心線(垂直線)L上であって、ストッパーピン401,402の下方には、ガイド突起438が形成されている。ガイド突起438の上面439は、後方に向かって下降傾斜している。
基板391の略中間部左右両側には、略矩形状の位置決め孔425,426が形成されている。また、基板391の下部には、略台形状のコイン落下口428が形成されている。基板391の外周縁には、右側上部の略中心線から約60°の位置に基板391の厚みと略同じ厚みのストッパー431が形成されている。また、基板391の外周縁には、基板391の厚みと略同じ厚みの逆転防止突起432が略30°の所定間隔をあけて複数形成されている。最初の逆転防止突起432は、左側上部の略中心線から約45°の位置に設けられている。
案内部材450は、基板391と略同じ外径を有し、コインCを収納するコイン収納部481と、コイン収納部481と連通するコイン通路482を有する。案内部材450は、後面451から前面452にまで連通する切り欠き部453が形成されている。切り欠き部453は、上下方向に延びるように形成され、左上部に左案内面455を有し、右上部に左案内面455と対向する右案内面456を有する。左案内面455及び右案内面456の厚みは、コインCを4枚を重ねた厚みと略同じである。コインCは、左案内面455と右案内面456によって、上下方向に移動できるように案内される。左案内面456と右案内面456の間に、コインCを収納するコイン収納部481が形成される。
左案内面455には、内側に向かって開口が形成された略U字状の凹部457が形成され、当該凹部457内に前記ストッパーピン402が入り込めるようになっている。右案内面456には、内側に向かって開口が形成された略U字状の凹部458が形成され、当該凹部458内に前記ストッパーピン401が入り込めるようになっている。
案内部材450の切り欠き部453は、左中間部に左湾曲面461を有し、右中間部に左湾曲面461と対向する右湾曲面462を有する。左湾曲面461は、上端が左案内面455の下端と連接している。右湾曲面462は、上端が右案内面456の下端と連接している。左湾曲面461の前面452側には、前記基板391の略中間部左側に形成された位置決め孔426に嵌合する嵌合片463が形成されている。嵌合片463の内側端には、後面451側に突出する脚片464が形成されている。脚片464は、左案内面455及び右案内面456と略同じ高さに形成され、内側に中間案内面465が形成されている。
右湾曲面462の前面452側には、前記基板391の略中間部右側に形成された位置決め孔425に嵌合する嵌合片467が形成されている。嵌合片467の内側端には、後面451側に突出する脚片469が形成されている。脚片469は、左案内面455及び右案内面456と略同じ高さに形成され、内側に中間案内面470が形成されている。コインCは、前記脚片464の中間案内面466と脚片469の中間案内面470によって、上下方向に移動できるように案内される。中間案内面465と中間案内面470の間に、コインCを通過させるコイン通路482が形成される。図17に示すように、前記脚片464と脚片469の上端には、案内部材450の中心を略中心とする円形の回転軸472が一体で形成されている。回転軸472は、後部の一部が切り欠かれ、係合面473が形成されいる。係合面473は、平面状であって、上下方向に伸びるように形成されている。
図18に示すように、案内部材450の切り欠き部453は、下部に前記基板391の下部に形成された略台形状のコイン落下口428と略同形状に形成された開口475を有し、下端にコインCをコイン落下口428側に案内する傾斜面476が形成されている。開口475は、前記コイン通路482と連通し、コイン通路482を落下するコインCが通過するようになっている。
回転体390は、基板391に案内部材450がネジ等の固定手段479により一体的に取り付けられて形成されている。回転板390は、左案内面455、右案内面456及び基板391の後面392によってコイン収納部481が形成され、中間案内面465,470及び基板391の後面392によってコイン通路482が形成される。前記ストッパーピン401及びストッパーピン402は、バネ(第4の弾性部材)407,417によって閉じた状態でコイン収納部481とコイン通路482の間(閉じた位置P1)に位置しており、コイン収納部481内のコインCがコイン通路482に落下するのを阻止する。前記案内部材450は、外周縁に係止面491を有するストッパー片490が形成されている。係止面491は、前記右案内面456とで略同じ面を形成している。
図16,17に示すように、蓋部材500は、前記回転体390の回転軸472を挿通する挿通孔501が形成されている。蓋部材600は、上端略中央に略コ字状のコイン投入口502が形成されている。蓋部材500は、コイン収納部481と対向する位置に、円形の透孔503が形成されている。蓋部材500の後面508であって、透孔503の上部の位置には、軸受け部507が形成され、軸受け部507には、左右に一対の軸受けピン505,506が設けられている。軸受け部507の上部には、雌ネジ部511が形成されたボス510が突設されている。
蓋部材500には、透孔503からコイン収納部481内に突出する第1の押圧部材515が設けられている。第1の押圧部材515は、アーム部516と、アーム部516の上部に形成された支軸517と、アーム部516の下部に形成された押圧突起518と、アーム部516の上部に設けられた被押圧凸部519とからなる。第1の押圧部材515は、支軸517が前記軸受け部507の軸受けピン505,506に回動可能に支持され、押圧突起518が透孔503を挿通してコイン収納部481内に突出するようになっている。前記第1の押圧部材515の支軸517は、前記軸受け部507の軸受けピン505,506から外れないようにするため、押さえ部材521によって押さえられている。押さえ部材521は、前記第1の押圧部材515の被押圧凸部519を挿通する略逆U字状の切り欠き522と、前記第1の押圧部材515の被押圧凸部519を押圧する板バネ523の両側を規制する一対の規制突起525,526と、一対の規制突起525,525間に形成されたネジ通し孔526とを有する。板バネ523は、上部にネジ通し孔527が形成されている。板バネ523及び押さえ部材521は、板バネ523のネジ通し孔527及び押さえ部材521のネジ通し孔526に順番に通したネジ529をボス510の雌ネジ部511に螺合することによって、蓋部材500に固定して取り付けられている。第1の押圧部材515は、被押圧凸部519が板バネ523に当接して位置決めされ、押圧突起518が透孔503からコイン収納部481内に突出した状態で保持されている。
蓋部材500は、透孔503の左側に長孔531が形成されている。蓋部材500の後面508であって、長孔531の下部には、板バネ539を取り付ける凹部532が形成された凸段部535が設けられている。凸段部535の上部両側には、軸受けピン536が設けられ、軸受けピン536と凸段部535によって軸受け部537が形成される。凹部532には、雌ネジ部533が形成されている。
蓋部材500の後面508には、長孔531から装置本体302内に突出する第2の押圧部材541が設けられている。第2の押圧部材541は、アーム部542と、アーム部542の下部に形成された支軸543とからなる。第2の押圧部材541は、支軸543が前記軸受け部537に回動可能に支持され、アーム部542の先端544が装置本体302内に突出可能となっている。前記第2の押圧部材541の支軸543は、前記軸受け部537から外れないようにするため、板バネ539によって押さえられている。板バネ539は、下部にネジ通し孔534が形成されている。板バネ539は、ネジ通し孔534に通したネジ529を雌ネジ部583に螺合することによって、凹部532に固定して取り付けられている。第2の押圧部材541は、板バネ539に当接して位置決めされ、アーム542の先端544が長孔531から装置本体302内に突出した状態で保持されている。
図16,17に示すように、蓋部材500の後面508には、位置決め手段550が設けられている。位置決め手段550は、係合部材551と第3の弾性部材570とからなる。係合部材551は、係合板552と、係合板552の上端に設けられた上ガイド板553と、係合板552の下端に設けられた下ガイド板555と、上ガイド板553の下側に形成された上摺動板556と、下ガイド板555の上側に形成された下摺動板557とを有する。上摺動板556には、左右方向に長く形成された長孔561が形成されている。下摺動板557には、左右方向に長く形成された長孔562が形成されている。
蓋部材500には、係合部材551の上ガイド板553と摺接する上案内板564と、係合部材551の下ガイド板555と摺接する下案内板565と、上摺動板556の長孔561に係合する係合ボス566と、下摺動板557の長孔562に係合する係合ボス567と、バネ状の第3の弾性部材570の一端を受け止める略コ字状の受け部568が立設されている。係合部材551は、上案内板564と下案内板565によって左右方向に移動可能に案内され、係合ボス566,567にネジ569,569を螺合することにより、蓋部材500に取り付けられている。また。係合部材551は、係合板552と受け部568の間にバネ状の第3の弾性部材570が介装され、当該第3の弾性部材570の弾性により、係合板552が係合方向に付勢され、回転軸472の係合面473に圧接し、回転軸472、回転体390、回転軸394を位置決めする。
蓋部材500の下部左側には、前面509と後面508を連通するコイン排出口571が形成されている。ケース303の後面326の下部左側には、コインCをコイン排出口571にガイドするガイド片572が形成されている。蓋部材500の後面508の上部右側には、コインCの厚み2枚分の厚みを有するリング部材(変更部材)580がネジ581により取り付けられている。このリング部材(変更部材)580は、前記回転体390の雌ネジ部(取付部)422にネジ581により取り付けることが可能である。また、蓋部材500の左右両側には、取付アーム582,583が設けられている。
回転体390の回転軸394は、ケース303の軸受け孔320に回動可能に軸受けされ、先部399が軸受け孔320から突出している。図18に示すように、回転軸394の先部399には、ハンドル600が固定して取り付けられている。回転軸399の先部399には、取付穴375が形成されている。ハンドル600は、略中心に固定軸601が形成され、固定軸601が回転軸394の取付穴375に回動不能に嵌合され、ネジ等により回転軸394に固定されている。
コイン選別装置301は、回転体390が装置本体302内に収納され、回転軸394がケース303の軸受け孔320に回動可能に軸受けされ、回転軸472が蓋部材500の挿通孔501に回動可能に輔受けされている。
回転体390は、回転軸472に形成された係合面473に係合部材551の係合板552が第3の弾性部材570によって圧接され、位置決めされている。即ち、回転体390は、位置決め手段550によって、コイン収納部481の開口441と装置本体302のコイン投入口502が対向し、コイン投入口502から投入されたコインCが直接コイン収納部481に収納される位置(初期位置)で位置決めされ、この位置で待機している。
第1の押圧部材515は、押圧突起518が透孔503を挿通してコイン収納部481内に突出している。又、第2の押圧部材541は、アーム部542の先端544が長孔531を挿通して装置本体302内に突出し、回転板390の後面、即ち案内部材450の後面451に圧接している。
図19に示すように、コイン選別装置301は、コイン収納部481内にコインCが収納されていない状態において、ハンドル600を回転操作し、回転体390の初期位置から回転体390を一方向(X方向反時計方向)に回動すると、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の係合縁347がストッパー片490の係止面491を係止するので、これ以上回動させることができない。
また、コイン収納部481内にコインCが収納されていない状態において、前記したように、回転体390を初期位置から一方向(X方向反時計方向)に回動すると、案内部材450の後面451に圧接している第2の押圧部材541の先端544が、板バネ539の弾性により、コイン収納部481内に突出し、案内部材450の右案内面456を係止するので、これ以上回動させることができない。
コイン投入口502から正規コインCと同じ厚みではあるが、外径の小さな不正コインを適正枚数の4枚投入しコイン収納部481に収納し、回転体390を初期位置から一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、第2の押圧部材541の先端544は、この4枚の不正コインによってコイン収納部481内に突出することがないので、案内部材450の右案内面456を係止することがなく、回転体390の回転が阻止されなくなる。
しかし、不正コインの外周縁が、正規コインCよりも小さいため、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の摺接時に第1の弾性部材350の弾性に抗して反係止方向に移動させることができず、結局、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の係合縁347がストッパー片490の係止面491を係止するので、これ以上回動させることができない。1枚だけが不正コインであり、3枚が正規コインであったとしても、その不正コインに位置する係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の一つが回動を阻止することができる。
コイン投入口502から正規コインCと同じ外径ではあるが、厚みの小さな不正コインを適正枚数の4枚投入しコイン収納部481に収納した場合、この4枚の不正コインでは、第2の押圧部材541の先端544を、コイン収納部481内に突出させないようにすることができず、結局、案内部材450の右案内面456を係止するので、回転体390の回転が阻止される。
図20に示すように、コイン投入口502から正規コインCを4枚投入すると、正規コインC4枚がストッパーピン401とストッパーピン402に載った形でコイン収納部481内に収納される。即ち、コイン投入口502から投入されたコインCは、閉じる位置P1にあるストッパーピン401,402によってコイン通路482に移動することが阻止されて、コイン収納部481に保持されている。コイン収納部481内の正規コイン4枚は、第1の押圧部材515の押圧突起518によってコインCの厚み方向に押圧され、コイン収納部481内で位置決めされる。
図21に示すように、ハンドル600を回転操作し、回転体390を一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、4枚の正規コインCが係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の係止突部347と摺接し、第1の弾性部材350の弾性に抗して、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344を反係止方向に移動させるので、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の係合縁347がストッパー片490の係止面491を係止することがなく、回転体390の回動を阻止しない。また、第2の押圧部材541の先端544は、この4枚の正規コインCによってコイン収納部481内に突出することがないので、案内部材450の右案内面456を係止することがなく、回転体390の回転を阻止しない。
図22に示すように、回転体390が一方向(X方向 反時計方向)に略120°回動すると、回転体390のコイン収納部481の開口441が下方に傾き、4枚の正規コインCが自重によって開口441からガイド片572・・を介してコイン排出口571へ落下し、コイン排出口571より排出される。
図20に示すように、コイン投入口502から正規コインCを4枚投入すると、正規コインC4枚がストッパーピン401とストッパーピン402に載った形でコイン収納部481内に収納されるが、外径の小さなコインを投入すると、閉じる位置P1にあるストッパーピン401と402の間を通ってコイン通路482に移動し、さらに開口475に落下し、傾斜面476に案内されて、コイン落下口428から、装置本体302のコイン返却口325を経て、コイン返却部322のコイン返却凹部323に返却される。即ち、正規コインCより外径の小さいコインは、コイン収納部481に収納されことなく、コイン返却部322に返却される。
回転体390のストッパー片490は、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の係止突部347と係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367に接触する。回転体390の逆転防止突起432とストッパー431は、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の係止突部347と接触することとがなく、係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367に接触する。
ストッパー片490は、回転体390が一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、係止面491が係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の係止突部347に当接して回転が阻止されるが、係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367には摺接し、第2の弾性部材363の弾性に抗して、係止爪部材(第2の係止部材)362を反係止方向に移動させるので、係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367に係止されることがなく、回転体390の一方向(X方向 反時計方向)への回動が阻止されない。
回転体390が一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、回転体390の逆転防止突起432・・が順番に係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367と摺接し、第2の弾性部材363の弾性に抗して、係止爪部材(第2の係止部材)362を反係止方向に移動させるので、係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367が逆転防止突起432・・を係止することがなく、回転体390の一方向(X方向 反時計方向)への回動を阻止しない。
ストッパー431は、逆転防止突起432・・と同様に、回転体390が一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367と摺接し、第2の弾性部材363の弾性に抗して、係止爪部材(第2の係止部材)362を反係止方向に移動させるので、係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367に係止されることがなく、回転体390の回動が阻止されない。
なお、回転体390の逆転防止突起432及びストッパー431は、回転体390が一方向(X方向 反時計方向)に回動して、係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367を過ぎると、回転体390を他方向(Y方向 時計方向)に回動させようとしても、係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367に係止されるので、回転体390の他方向(Y方向 時計方向)への回動は阻止される。
図20に示すように、回転体390が一方向(X方向 反時計方向)に略360°回動すると、回転体390は、位置決め手段550によって、コイン収納部481の開口441がコイン投入口502と対向して、コイン投入口502から投入されたコインCが直接コイン収納部481に収納される位置(初期位置)で位置決めされる。
次に正規コインCの投入枚数を変更する。図16に示す装置本体302からネジ581を外してリング部材(変更部材)580を離脱させる。図18に示すように、基板391の上部に形成された雌ネジ部(取付部)422にリング部材(変更部材)580をネジ581により取り付ける。図20に示すように、リング部材(変更部材)580は、基板391の外周縁から突出し、この突出端585とコイン収納部481内に収納された正規コインCの外端縁が略一致するようになっている。リング部材(変更部材)580は、前記したように、正規コインC2枚分の厚みで形成されている。
コイン投入口502から正規コインCを2枚投入すると、コイン収納部481内に正規コインC2枚が収納される。2枚の正規コインCは、ストッパーピン401,402上に載り、コイン通路482に移動することが阻止されて、コイン収納部481に保持されている。
このとき第1の押圧片部材515の押圧突起518により2枚の正規コインCは圧接され、コイン収納部481内で位置決めされる。図21に示すように、ハンドル600を回転操作し、回転体390を一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、2枚の正規コインCが係止爪部材(第1の係止部材)341、342の係止突部347と摺接し、リング部材(変更部材)580が係止爪部材(第1の係止部材)343、344の係止突部347と摺接する。このことにより、第1の弾性部材350の弾性に抗して、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344を反係止方向に移動させるので、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の係合縁347がストッパー片490の係止面491を係止することがなく、回転体390の回動を阻止しない。後は、4枚収納時と同様に回転体390は回動する。
次にコインCの返却について説明する。コイン投入口502からコインCを投入すると、コイン収納部481内にコインCが収納される。コインCは、閉じる位置(仕切位置)P1にあるストッパーピン401,402上に載る。即ち、回転体390が装置本体302のコイン投入口502と開口441が対向する初期位置にあるとき、コイン投入口502から投入されたコインCがストッパーピン401,402によってコイン通路482に移動することが阻止されて、コイン収納部481に保持されている。係る場合、投入されるコインCは、正規コインでなくても良く、枚数も適正枚数でなくても構わない。
図23に示すように、ハンドル600を回転操作し、回転体390を他方向(Y方向 時計方向)に約30°回動させると、右側の保持アーム395がガイド330の右側の係合部材331に係合し、中心軸397を中心としてバネ(第4の弾性部材)407の弾性に抗して時計方向に回動して、開く位置(非仕切位置)P2に移動する。同様に、左側の保持アーム396がガイド330の左側の係合部材331に係合し、中心軸398を中心としてバネ(第4の弾性部材)417の弾性に抗して反時計方向に回動して、開く位置(非仕切位置)P2に移動する。
右側の保持アーム395が時計方向に回動して、開く位置(非仕切位置)P2に移動し、左側の保持アーム396が反時計方向に回動して、開く位置(非仕切位置)P2に移動すると、ストッパーピン401と402の間が開くことになり、ストッパーピン401と402に載っているコインCが自重によりストッパーピン401と402の間を通ってコイン通路482に移動し、さらに開口475に落下し、傾斜面476に案内されて、コイン落下口428から、装置本体302のコイン返却口325を経て、コイン返却部322のコイン返却凹部323に返却される。
コイン収納部481内にコインCが4枚収納されていると、ガイド突起438によって、最初に後側のコイン2枚がコイン通路482に落下し、残るコイン2枚がガイド突起438の傾斜している上面439によって1枚ずつ滑るようにコイン通路482に落下するので、コイン4枚が同時に落ちてコイン通路482を詰まらせることがない。
ハンドル600を回転操作し、回転体390を他方向(Y方向 時計方向)に約30°回動させると、ストッパー431の係止面(第2の係止縁)430が係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367に係止されるので、回転体390の他方向(Y方向 時計方向)への回動は阻止される。
このように、係止爪部材(第2の係止部材)362は、回転体390を初期位置から他方向(Y方向 時計方向)へ回転させてコイン収納部481内のコインCをコイン通路482に落下させた後に、回転体390のストッパー431の第2の係止縁430を係止し、このことにより、回転体390の他方向(Y方向 時計方向)への回転を阻止する。
図20に示すように、回転体390を一方向(X方向 反時計方向)に回動して初期位置に復帰させると、回転体390は、位置決め手段550によって、コイン収納部481が略真上の位置、コイン投入口502から投入されたコインCが直接コイン収納部481に収納される初期位置で位置決めされる。
[発明の効果]
本願発明に係るコイン選別装置は、正規コインをコイン投入口から適正枚数投入しない場合、ハンドルを操作して回転体を回転させようとしても、回転体の係止縁が複数の係止部材の内の一つに係止され、回転体の回転が阻止される。また、正規コインより小さい外径の不正コインを含む複数のコインをコイン投入口から投入して、コインを回転体のコイン収納部に収納した場合、ハンドルを操作して回転体を回転させようとしても、不正コインの外周縁によって複数の係止部材の内の一つを反係止方向に移動させることができず、結局、回転体の係止縁が不正コインの位置にある係止部材に係止され、回転体の回転が阻止される。正規コインをコイン投入口から適正枚数投入して、複数のコインを回転体のコイン収納部に収納した場合、ハンドルを操作して回転体を回転させると、複数の係止部材が、回転体の回転時に各正規コインの外周縁に摺接して反係止方向に移動させられ、複数の係止部材が回転体の係止縁を係止することがないので、回転体の回転が可能であり、コイン収納部の複数のコインをコイン排出口から排出することができる。回転体には、コイン収納部のコイン収納枚数を切り替える切替部材が回動可能に設けられている。コイン収納部は、回転体に形成された第1のコイン収納部と、切替部材に形成された第2のコイン収納部とからなる。切替部材は、回転体に対して一方向に回動すると、第2のコイン収納部が回転体の第1のコイン収納部と重なって、第2のコイン収納部と第1のコイン収納部でコイン収納部を構成し、回転体に対して他方向に回動すると、第2のコイン収納部が回転体の第1のコイン収納部から外れて、第1のコイン収納部でコイン収納部を構成するので、コイン収納部の収納枚数を切り替えることができる。このように、本願発明に係るコイン選別装置は、切替部材によって、コインの投入枚数を簡単に切り替えることができるという効果がある。
本願発明に係るコイン選別装置は、切替部材の第2のコイン収納部が回転体の第1のコイン収納部から外れて、回転体の第1のコイン収納部のみでコイン収納部を構成している時に、切替部材のガイド縁が回転体の回転時に係止部材と摺接して係止部材を反係止方向に移動させ、係止部材を回転体の係止縁に係止させないようにすることができるという効果がある。
本願発明に係るコイン選別装置は、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されていない場合又は正規コインと厚みの異なる不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の回転時に係合片が装置本体の一側と係合して回転体の回転を阻止し、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されている場合、コインが係合片を反係合方向に移動させ、回転体の回転時に係合片が装置本体の一側と係合せず回転体の回転を阻止しないようにすることができる。このように、本願発明に係るコイン選別装置は、コインの厚みも検出することができるという効果がある。
本願発明に係るコイン選別装置は、切替部材を回転体に対して一方向に回動させ、切替部材の第2のコイン収納部を回転体の第1のコイン収納部に重ねて、第2のコイン収納部と第1のコイン収納部でコイン収納部を構成した時に、係合凸部又は係合凹部と第1の係合凹部又は第1の係合凸部が係合して切替部材の位置決めをすることができ、切替部材を回転体に対して他方向に回動させ、切替部材の第2のコイン収納部を回転体の第1のコイン収納部から外して、第1のコイン収納部でコイン収納部を構成した時に、係合凸部又は係合凹部と第2の係合凹部又は第2の係合凸部が係合して切替部材の位置決めをすることができる。このように、本願発明に係るコイン選別装置は、切替部材の切り替えた位置を確実に保持することができるという効果がある。
また、本願発明に係るコイン選別装置は、回転体のコイン収納部に、コイン収納枚数を変更する変更部材を取り付ける取付部が形成されている。変更部材は、装置本体の一側に着脱可能に取り付けられている。変更部材を装置本体から離脱させ、コイン収納部の取付部に取り付けることにより、コイン収納部に収納されるコインの収納枚数を変更することができる。このように、本願発明に係るコイン選別装置は、変更部材によって、コインの投入枚数を簡単に切り替えることができるという効果がある。
本願発明に係るコイン選別装置は、コイン投入口から投入されたコインが初期位置で待機している回転体のコイン収納部に収納されるようになっている。コインが回転体のコイン収納部に収納されると、コイン収納部とコイン通路の間を仕切る仕切部材によってコイン通路への落下が阻止され、コイン収納部内に保持される。正規コインをコイン投入口から投入しない場合、又は正規コインより小さい外径の不正コインをコイン投入口から投入した場合、ハンドルを操作して回転体を初期位置から一方向に回転させようとしても、回転体の第1の係止縁が第1の係止部材に係止され、回転体の一方向への回転が阻止される。正規コインをコイン投入口から投入して、正規コインを回転体のコイン収納部に収納した場合、ハンドルを操作して回転体を初期位置から一方向に回転させると、第1の係止部材が、回転体の一方向の回転時に正規コインの外周縁に摺接して反係止方向に移動させられ、第1の係止部材が回転体の第1の係止縁を係止することがないので、回転体の一方向への回転が可能であり、コイン収納部内のコインが仕切部材に案内されてコイン排出口から排出することができる。コインが回転体のコイン収納部に収納された状態で、ハンドルを操作して回転体を初期位置から他方向に回転させると、コインが仕切部材から外れ、コイン通路に落下し、コイン返却口からコインが返却される。
また本願発明に係るコイン選別装置は、コイン投入口から投入されたコインが初期位置で待機している回転体のコイン収納部に収納されるようになっている。コインが回転体のコイン収納部に収納されると、第4の弾性部材によって仕切位置に付勢された、コイン収納部とコイン通路の間を仕切る仕切部材によってコイン通路への落下が阻止され、コイン収納部内に保持される。正規コインをコイン投入口から投入して、ハンドルを操作して回転体を初期位置から一方向に回転させると、第1の係止部材が、回転体の一方向の回転時に正規コインの外周縁に摺接して反係止方向に移動させられ、コイン収納部内のコインがコイン排出口から排出することができる。コインが回転体のコイン収納部に収納された状態で、ハンドルを操作して回転体を初期位置から他方向に回転させると、仕切位置の仕切部材が係合部材と係合して、第4の弾性部材に抗して、非仕切位置に移動するので、コインが仕切部材から外れ、コイン通路に落下し、コイン返却口からコインが返却される。
さらにまた本願発明に係るコイン選別装置は、コイン投入口から投入されたコインが初期位置で待機している回転体のコイン収納部に収納されるようになっている。コインが回転体のコイン収納部に収納されると、第4の弾性部材によって閉じる位置に付勢された、コイン収納部とコイン通路の間に位置する一対のコインストッパーによってコイン通路への落下が阻止され、コイン収納部内に保持される。正規コインをコイン投入口から投入して、ハンドルを操作して回転体を初期位置から一方向に回転させると、第1の係止部材が、回転体の一方向の回転時に正規コインの外周縁に摺接して反係止方向に移動させられ、コイン収納部内のコインがコイン排出口から排出することができる。コインが回転体のコイン収納部に収納された状態で、ハンドルを操作して回転体を初期位置から他方向に回転させると、閉じる位置の一対のコインストッパーが係合部材と係合して、第4の弾性部材に抗して、開く位置に移動するので、コインが一対のコインストッパーから外れ、コイン通路に落下し、コイン返却口からコインが返却される。
このように、本願発明に係るコイン選別装置は、回転体を一方向に回転させると物品を取りだすことができ、回転体を他方向に回転させるとコインを返却させることができ、返却ボタン等の複雑な機構を必要とせず、安価に製造することができるという効果がある。
本願発明に係るコイン選別装置は、第2の係止部材が、回転体を初期位置から他方向へ回転させてコイン収納部内のコインをコイン通路に落下させた後に、回転体の第2の係止縁を係止して回転体の他方向への回転を阻止するので、過剰な逆回転を防止することができるという効果がある。
本願発明に係るコイン選別装置は、位置決め手段が回転体を初期位置で位置決めすることができるので、回転体が不用意に回転せず、常に初期位置で待機させることができるという効果がある。
[符号の説明]
C・・コイン、P1・・閉じる位置(仕切位置)、P2・・開く位置(非仕切位置)、1・・コイン選別装置、2・・装置本体、3・・ケース、3a・・後部開放部、3b・・下部開放部、5・・固定手段、6・・一側、11・・前壁、12・・上壁、13・・左壁、14・・右壁、15・・内面、16・・凹部、17・・底面、19・・側面、20・・軸受け孔、21・・凹溝、25・・第1の案内壁、26・・第2の案内壁、27・・右下端、28・・左端、29・・収納室、30・・上端、31・・下端、33・・切り欠き、35・・コイン投入口、36・・コイン排出口、38・・切り欠き部、39・・係合突起、40・・上部凹み部、41・・係止爪部材(第1の係止部材)、42・・係止爪部材(第1の係止部材)、43・・係止爪部材(第1の係止部材)、44・・係止爪部材(第1の係止部材)、45・・軸部、46・・係合縁、47・・係止突部、50・・第1の弾性部材、51・・弾性片、52・・弾性片、53・・弾性片、54・・弾性片、55・・下部、57・・軸受け部、59・・差し込み溝、60・・切り欠き部、61・・下部凹み部、62・・係止爪部材(第2の係止部材)、63・・第2の弾性部材、65・・軸部、66・・係合縁、67・・係止突部、68・・上部、69・・下部、70・・軸受け部、71・・差し込み溝、72・・係合突起、75・・第1のガイド溝、76・・第2のガイド溝、79・・ピン、81・・第1の排出口(コイン排出口)、82・・第2の排出口(コイン返却口)、85・・開口、90・・回転体、91・・基板、91a・・表面、91b・・裏面、92・・右案内部材、93・・左案内部材、94・・回転軸、95・・突片、96・・切り溝、97・・上端、98・・先部、99・・切り欠き、100・・係合片、101・・枢軸、102・・軸受け凹部、103・・固定板、104・・裏面、105・・ガイド筒、106・・ガイド軸、107・・弾性部材、109・・上端、110・・右上部ガイド面、111・・右湾曲面、112・・右下部ガイド面、113・・右外周面、115・・ストッパー片、116・・第1の係止縁、117・・第2の係止縁、120・・左上部ガイド面、121・・左湾曲面、122・・左下部ガイド面、123・・左外周面、125・・切り欠き、126・・係合片、127・・可撓片、128・・係合凸部、130・・係合段部、131・・上部、132・・下部、135・・コイン収納部、136・・一端(上端)、137・・他端(下端)、138・・一端(上端)、139・・他端(下端)、140・・第1のコイン収納部、141・・第1のコイン通路、142・・第2のコイン通路、143・・コイン通路、145・・中心軸、146・・取付板、147・・取付片、147a・・底壁、147b・・直壁、148・・ガイド片、149・・固定手段、150・・切替部材、151・・ガイドリング、152・・外周面、153・・裏面、154・・第2のコイン収納部、155・・右ガイド部材、156・・右上部ガイド面、157・・右湾曲面、158・・右下部ガイド面、159・・右外周面、160・・左ガイド部材、161・・左上部ガイド面、162・・左湾曲面、163・・左下部ガイド面、165・・左外周面、166・・第1の係合凹部、167・・第2の係合凹部、168・・ガイド縁、169・・外径、170・・蓋部材、171・・凹部、172・・側面、173・・挿通孔、175・・仕切部材、180・・切り欠き、181・・長孔、182・・右軸受け突起、183・・左軸受け突起、185・・右軸受け凹部、186・・左軸受け凹部、187・・ばね受け片、190・・押圧部材、191・・揺動部材、192・・第1の押圧片部材、193・・第2の押圧片部材、195・・揺動板、196・・揺動軸、197・・透孔、201・・支軸、202・・支軸、203・・軸受板、205・・軸受け部、206・・軸受け部、210・・軸受け片、211・・押圧片、212・・軸受け部、213・・軸受け部、214・・バネ部材、215・・先端、216・・押圧片、217・・支軸、218・・先端、219・・弾性片、220・・一部、221・・ネジ、222・・ロック片、225・・回転軸、226・・ネジ、228・・被係合部材、230・・被係合部、231・・係合部材、232・・上部、233・・ネジ、235・・係合縁部、236・・下部、237・・フック、240・・位置決め手段、241・・第3の弾性部材、242・・一端、243・・他端、245・・ネジ、250・・ハンドル、251・・固定軸、252・・取付穴、253・・ネジ、301・・コイン選別装置、302・・装置本体、303・・ケース、304・・後部開放部、305・・固定手段、311・・前壁、312・・上壁、313・・左壁、314・・右壁、315・・前面、316・・凸起帯、317・・凹部、318・・下壁、320・・軸受け孔、321・・凹部、322・・コイン返却部、323・・コイン返却凹部、325・・コイン返却口、326・・後面、327・・案内壁、328・・右端、329・・左端、330・・ガイド、331・・係合部材、332・・切り欠き部、333・・第1の取付部、336・・ガイド部材、336・・固定手段、339・・係合突起、341・・係止爪部材(第1の係止部材)、342・・係止爪部材(第1の係止部材)、343・・係止爪部材(第1の係止部材)、344・・係止爪部材(第1の係止部材)、345・・軸部、346・・係合縁、347・・係止突部、350・・第1の弾性部材、351・・弾性片、352・・弾性片、353・・弾性片、354・・弾性片、355・・下部、357・・軸受け部、359・・差し込み凹部、360・・切り欠き部、361・・第2の取付部、362・・係止爪部材(第2の係止部材)、363・・第2の弾性部材、365・・軸部、366・・係合縁、367・・係止突部、368・・上部、369・・下部、370・・軸受け部、371・・差し込み凹部、372・・上縁、375・・取付穴、390・・回転体、391・・基板、392・・・後面、393・・前面、394・・回転軸、395・・保持アーム(仕切部材,コインストッパー)、396・・保持アーム(仕切部材,コインストッパー)、397・・中心軸、398・・中心軸、399・・先部、401・・ストッパーピン、402・・ストッパーピン、403・・中心孔、405・・長孔、406・・バネ受け部、407・・バネ(第4の弾性部材)、408・・一方、409・・他端、411・・内側縁、413・・中心孔、415・・長孔、416・・バネ受け部、417・・バネ(第4の弾性部材)、418・・一方、419・・他端、421・・内側縁、422・・雌ネジ部(取付部)、425・・位置決め孔、426・・位置決め孔、428・・コイン落下口、430・・係止面(第2の係止縁)、431・・ストッパー、432・・逆転防止突起、434・・上部アーム、435・・下部アーム、436・・上部アーム、437・・下部アーム、438・・ガイド突起、439・・上面、441・・開口、442・・一端、443・・他端、445・・一端、446・・他端450・・案内部材、451・・後面、452・・前面、453・・切り欠き部、455・・左案内面、456・・右案内面、457・・凹部、458・・凹部、461・・左湾曲面、462・・右湾曲面、463・・嵌合片、464・・脚片、465・・中間案内面、467・・嵌合片、469・・脚片、470・・中間案内面、472・・回転軸、473・・係合面(被係合部)、475・・開口、476・・傾斜面、479・・固定手段、481・・コイン収納部、482・・コイン通路、490・・ストッパー片、491・・係止面(第1の係止縁)、500・・蓋部材、501・・挿通孔、502・・コイン投入口、503・・透孔、505・・軸受けピン、506・・軸受けピン、507・・軸受け部、508・・後面、509・・前面、510・・ボス、511・・雌ネジ部、515・・第1の押圧部材、516・・アーム部、517・・支軸、518・・押圧突起、519・・被押圧凸部、521・・押さえ部材、522・・切り欠き、523・・板バネ、525・・規制突起、526・・ネジ通し孔、527・・ネジ通し孔、529・・ネジ、531・・長孔、532・・凹部、533・・雌ネジ部、534・・ネジ通し孔、535・・凸段部、536・・軸受けピン、537・・軸受け部、539・・板バネ、541・・第2の押圧部材、542・・アーム部、543・・支軸、544・・先端、550・・位置決め手段、551・・係合部材、552・・係合板、553・・上ガイド板、555・・下ガイド板、556・・上摺動板、557・・下摺動板、561・・長孔、562・・長孔、564・・上案内板、565・・下案内板、566・・係合ボス、567・・係合ボス、568・・受け部、569・・ネジ、570・・第3の弾性部材、571・・コイン排出口、572・・ガイド片、580・・リング部材(変更部材)、581・・ネジ、582・・取付アーム、583・・取付アーム、585・・突出端、600・・ハンドル、601・・固定軸
図3に示すように、複数の係止部材41〜44は、それぞれ弾性部材50によって係止方向に付勢されており、正規コインCがコイン収納部135に適正枚数収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部135に収納されている場合、回転体90の回転時に回転体90の係止縁116を係止して回転体90の回転を阻止する。また、複数の係止部材41〜44は、正規コインCがコイン収納部135に適正枚数収納されている場合、回転体90の回転時に各正規コインCの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体90の係止縁116を係止することなく回転体90の回転を可能とし、コイン収納部135の複数のコインCをコイン排出口36から排出できるように構成されている。
前記回転体90には、前記コイン収納部135のコイン収納枚数を切り替える切替部材150が回動可能に設けられている。前記コイン収納部135は、回転体90に形成された第1のコイン収納部140と、切替部材150に形成された第2のコイン収納部154とからなる。切替部材150は、回転体90に対して一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、第2のコイン収納部154が回転体90の第1のコイン収納部140と重なって、第2のコイン収納部154と第1のコイン収納部140でコイン収納部135を構成し、回転体90に対して他方向(Y方向 時計方向)に回動すると、第2のコイン収納部154が回転体90の第1のコイン収納部140から外れて、第1のコイン収納部140でコイン収納部136を構成するようになっている。
前記切替部材150には、第2のコイン収納部154が回転体90の第1のコイン収納部140から外れて、回転体90の第1のコイン収納部140でコイン収納部136を構成している時に、回転体90の回転時に係止部材41〜44と摺接して係止部材41〜44を反係止方向に移動させ、回転体90の係止縁116に係止させないようにするガイド縁168が形成されている。
前記回転体90のコイン収納部135には、係合方向に付勢された係合片100が設けられている。係合片100は、正規コインCがコイン収納部135に適正枚数収納されていない場合又は正規コインCと厚みの異なる不正コインがコイン収納部135に収納されている場合、回転体90の回転時に装置本体2の一側6と係合して回転体90の回転を阻止する。係合片100は、正規コインCがコイン収納部135に適正枚数収納されている場合、反係合方向に移動して回転体90の回転時に装置本体2の一側6と係合せず回転体90の回転を阻止しないようになっている。
前記回転体90及び切替部材150の一方には、係合凸部128又は係合凹部が形成されている。前記回転体90及び切替部材150の他方には、第1と第2の係合凹部166,167又は第1と第2の係合凸部が形成されている。切替部材150は、これを回転体90に対して一方向(X方向 反時計方向)に回動させて、第2のコイン収納部154を回転体90の第1のコイン収納部140に重ねて、第2のコイン収納部154と第1のコイン収納部140でコイン収納部135を構成した時に、係合凸部128又は係合凹部が第1の係合凹部166又は第1の係合凸部と係合して位置決めされている。切替部材150は、これを回転体90に対して他方向(Y方向 時計方向)に回動させて、第2のコイン収納部154を回転体90の第1のコイン収納部140から外して、第1のコイン収納部140でコイン収納部135を構成した時に、係合凸部128又は係合凹部が第2の係合凹部167又は第2の係合凸部と係合して位置決めされるようになっている。
装置本体2は、上部にコイン投入口35が形成され、下部にコイン排出口36が形成され、内部にハンドル250によって操作される回転体90が回転可能に設けられている。回転体90は、コイン収納部135を有し、コイン投入口35から投入されたコインCがコイン収納都135に収納される初期位置で待機している。装置本体2には、第1の係止部材41〜44が第1の弾性部材60によって係止方向に付勢されて設けられている。第1の係止部材41〜44は、コインCがコイン収納部135に収納されていない場合又は正規コインCより小さい外径の不正コインがコイン収納部135に収納されている場合、回転体90の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に回転体90の第1の係止縁116を係止して回転体90の回転を阻止する。第1の係止部材41〜44は、正規コインCがコイン収納部135に収納されている場合、回転体90の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に正規コインCの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体90の第1の係止縁116を係止することなく回転体90の一方向(X方向 反時計方向)への回転を可能とし、コイン収納部136内のコインCをコイン排出口36から排出できるように構成されている。
回転体90には、前記コイン収納部135と連通し、コイン排出口36にコインCを落下させるコイン通路143が形成されている。装置本体2には、コイン収納部135とコイン通路143を仕切る仕切部材175が設けられている。仕切部材175は、回転体90の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に、コイン収納部135内のコインCがコイン通路143に落下するのを阻止する。仕切部材175は、回転体90の初期位置から他方向(Y方向 時計方向)への回転時に、コイン収納部135内のコインCがコイン通路143に落下するのを阻止せず、コイン排出口36からコインCが排出されるように形成されている。
装置本体2には、第2の係止部材62が第2の弾性部材63によって係止方向に付勢されて設けられている。第2の係止部材62は、回転体90を初期位置から他方向(Y方向 時計方向)へ回転させてコイン収納部135内のコインCをコイン通路143に落下させた後に、回転体90の第2の係止縁117を係止して回転体90の他方向(Y方向 時計方向)への回転を阻止するように形成されている。
装置本体2には、前記回転体90を初期位置で位置決めする位置決め手段240が設けられている。位置決め手段240は、回転体90又は回転体90の略中心に設けられた回転軸225に形成された被係合部230に係合する係合部材231と、係合部材231を係合方向に付勢する第3の弾性部材241とからなる。
また、コイン選別装置1は、上部にコイン投入口35が形成され、下部にコイン排出口81およびコイン返却口82が形成された装置本体2と、前記装置本体2内に回転可能に設けられた回転体90と、前記装置本体2に設けられ前記回転体90内に突出した仕切部材175と、前記回転体90の外側縁に設けられた開口85と、前記回転体90に設けられ、一端136は前記開口85と連通するコイン収納部135であって、他端137が前記回転体90の回転に応じて前記仕切部材175と対向する状態と対向しない状態を取ることが可能な前記コイン収納部135と、前記回転体90に設けられ、前記コイン収納部135の他端137と一端138にて連通し、他端139にて前記回転体90の外部に連通するコイン通路143であって、前記コイン収納部136と鈍角となるように形成された前記コイン通路143とを有する。
コイン選別装置1は、前記回転体90が前記装置本体2のコイン投入口35と前記開口85が対向する初期位置にあるとき、および、当該初期位置から一方向に回転されるときには、前記仕切部材175が前記コイン収納部135の他端137と対向する状態となることで、前記コイン投入口35から投入されたコインCは前記コイン通路143に移動することが阻止されることにより、前記コイン収納部135に保持される。コイン選別装置1は、前記回転体90が初期位置から一方向に90度以上回転されたときには、前記コイン収納部135に保持されたコインCは自重によって前記開口85を介して前記コイン排出口81より排出され、前記回転体90が初期位置から他方向に回転されるときには、前記コイン収納部135の他端137が前記仕切部材175と対向しない状態となることで、前記コイン収納部135に保持されたコインCは前記コイン通路143に移動可能とされ、自重により前記コイン通路143を介して前記コイン返却口82より排出されるように形成されている。
さらに具体的に説明する。図1に示すように、コイン選別装置1は、矩形箱状に形成された装置本体2を有する。図2に示すように、装置本体2は、ケース3と、ケース3の後部にネジ等の固定手段5によって取り付けられる蓋部材170とからなり、内部に回転体90が一方向(X方向 反時計方向)に回転可能に設けられている。図3に示すように、ケース3は、前壁11と、前壁11の上部に形成された上壁12と、前壁11の左部に形成された左壁13と、前壁11の右部に形成された右壁14とを有し、下部及び後部が開放されている。ケース3の後部開放部3aは、前記した蓋部材170によって塞がれ、ケース3の下部開放部3bはコイン排出口36を形成する。上壁12と左壁13と右壁14の前後方向の高さは、略同じとなるように形成されている。
前壁11の内面15には、円形の凹部16が形成されている。円形の凹部16は、底面17と、底面17の周囲に形成された側面19とで形成されている。底面17は、略中心に軸受け孔20が形成され、さらに軸受け孔20を中心として環状の凹溝21が形成されている。また、前壁11の内面15には、半円状の第1の案内壁26と、直線状の第2の案内壁26が設けられている。第1の案内壁25は、下部開放部3bに位置する右下端27から円形の凹部16の周縁に沿った形で設けられ、内面15の方向から見た場合の円形の凹部16の左側に位置する左端28にて、第2の案内壁26の上端20と連接している。(以下、本実施例における「右」、「左」はいずれも内面15の方向から見た場合の「右」、「左」を指すものとする。)第2の案内壁26は、下端31が左壁13の下端に連接している。ケース3は、第1の案内壁25と第2の案内壁26によって、回転体90を収納する収納室29が形成されている。
上壁12の略中央には、略コ字状の切り欠き38によって、ケース3内と連通するコイン投入口35が形成されている。図8に示すように、第1の案内壁25上の左上部分には、切り欠き部38が形成されている。このことによりケース3の上壁12近傍には、上壁12と左壁13と第1の案内壁25により囲まれた上部凹み部40が形成される。当該上部凹み部40は、前記切り欠き部38により収納室29と連通している。また、当該上部凹み部40には、4枚の係止爪部材(第1の係止部材)41〜44と、各係止爪部材(第1の係止部材)41〜44をそれぞれ付勢する第1の弾性部材50が設けられている。係止爪部材(第1の係止部材)41〜44は、細長い板状に形成され、下端部に軸部45が形成され、上端部に係合縁46が形成され、上端部の収納室29側に係止突部47が形成されている。第1の弾性部材50は、金属板によって形成され、下部55が略U字状に折曲され、上部が4つに切り離されて4つの弾性片51〜54が形成されている。
図8に示すように、前記上部凹み部40内であって、切り欠き部38の下方の位置には、略C字状の軸受け部57と略U字状の差し込み溝59が形成されている。前記係止爪部材(第1の係止部材)41〜44は、重ねられて、軸部45が軸受け部57に回動可能に取り付けられている。前記第1の弾性部材50は、略U字状の下部55が差し込み溝59に差し込まれて取り付けられ、4つの弾性片51〜54が夫れ夫れ個々に係止爪部材(第1の係止部材)41〜44に当接して、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44をケース3の内側に向かって付勢する。第1の弾性部材50によって付勢された係止爪部材(第1の係止部材)41〜44は、係合縁46が切り欠き部38の上部に形成された係合突起39に当接し、係止突部47が切り欠き部38から収納室29内に突出する。
第1の案内壁25の右下端27近傍には、切り欠き部60が形成されている。前壁11の内面15であって、下部開放部3b近傍には、右壁14と前記第1の案内壁25により囲まれた下部凹み部61が形成されている。当該下部凹み部61は前記切り欠き部60により収納室29と連通している。また、当該下部凹み部61には、1枚の係止爪部材(第2の係止部材)62と、係止爪部材(第2の係止部材)62を付勢する第2の弾性部材63が設けられている。係止爪部材(第2の係止部材)62は、細長い板状に形成され、下部に軸部65が形成され、上端部に係合縁66が形成され、上端部の収納室29側の下方に係止突部67が形成されている。第2の弾性部材63は、金属板によって形成され、下部69が略U字状に折曲されて形成されている。
前記下部凹み部61内であって、切り欠き部60の下方の位置には、略C字状の軸受け部70と略U字状の差し込み溝71が形成されている。前記係止爪部材(第2の係止部材)62は、軸部65が軸受け部70に回動可能に取り付けられている。前記第2の弾性部材63は、下部69が差し込み溝71に差し込まれて取り付けられ、上部68が係止爪部材(第2の係止部材)62に当接してケース3の内側に向かって付勢する。第2の弾性部材63によって付勢された係止爪部材(第2の係止部材)62は、係合縁66が切り欠き部60の上部に形成された係合突起72に当接し、係止突部67が切り欠き部60から収納室29内に突出する。
前記円形の凹部16の側面19には、第1のガイド溝75と第2のガイド溝76が形成されている。第1のガイド溝75は、前記切り欠き部38の下端から下部開放部3b近傍まで形成されている。第2のガイド溝76は、コイン投入口35から切り欠き部60の上端まで形成されている。また、下部開放部3bは、前壁11の内面15に突設されたピン79により、第1の排出口(コイン排出口)81と第2の排出口(コイン返却口)82に分けられている。
図4に示すように、回転体90は、円板状の基板91と、基板91の表面91a(前壁11の内面15と当接しない面)に設けられた右案内部材92及び左案内部材93と、基板91の裏面91b略中心に設けられた回転軸94を有する。基板91は、前記ケース3の凹部16を形成する側面19の深さと略同程度の厚みによって形成され、右案内部材92と左案内部材93との間に基板91から外方へ突出した突片95が形成されている。突片95は、左右の両側に基板91の内方へ切り欠かれた切り溝96,96を有し、上端97が基板91の外周縁から突出している。突片95は、上端97から下方に向かって略コ字状の切り欠き99が形成され、当該切り欠き99に係合片100が設けられている。
係合片100は、下部に枢軸101が設けられ、枢軸101の両側が切り欠き99の下部両側に形成された軸受け凹部102、102に軸受けされている。基板91の裏面91bには、切り欠き99を塞ぐ固定板103が固定して取り付けられている。固定板103には、固定板103の裏面104より突出するガイド筒105が形成されている。係合片100は、上部裏面に、ガイド筒105内に挿通して案内されるガイド軸106が設けられ、ガイド軸106に巻装されたバネ状の弾性部材107によって、係合片100の上端109が基板91の表面91aより内側に突出するよう付勢されている。
右案内部材92は、前記突片95の右側縁と略平行に設けられた右上部ガイド面110と、右上部ガイド面110の下端に上端が連接された右湾曲面111と、右湾曲面111の下端に左端が連接された右下部ガイド面112と、右下部ガイド面112の右端と右上部ガイド面110の上端を連結する右外周面113とで形成されている。右外周面113は、基板91と略同じ半径で形成されている。右外周面113の上端から右外周面113の略半分までには、基板91の外周縁に沿って湾曲し、基板91の外周縁より外方に突出したストッパー片115が一体に形成されている。図6に示すように、ストッパー片115は、上端に第1の係止縁116が形成され、下端に第2の係止縁117が形成されている。
左案内部材93は、前記突片95の左側縁と略平行に設けられた左上部ガイド面120と、左上部ガイド面120の下端に上端が連接された左湾曲面121と、左湾曲面121の下端に左端が連接された左下部ガイド面122と、左下部ガイド面122の右端と左上部ガイド面120の上端を連結する左外周面123とで形成されている。左外周面123は、基板91と略同じ半径で形成されている。左案内部材93は、係合段部130によって、上部131と下部132に仕切られている。左案内部材93の上部131の前後方向の高さは、前記右案内部材92と略同じに形成されている。左案内部材93の上部131と右案内部材92の前後方向の高さは、略コイン2枚分の厚みに設定されている。左案内部材93の下部132の前後方向の高さは、上部131より高く形成されている。
左案内部材93の上部131には、略コ字状の切り欠き125によって、係合片126が形成されている。係合片126は、一端が基板91に連結された可撓片127と、可撓片127の他端に設けられた係合凸部128とからなる。係合凸部128は、円板状に形成され、左案内部材93の上部131表面から突出している。
回転体90は、右案内部材92の右上部ガイド面110と左案内部材93の左上部ガイド面120によって、第1のコイン収納部140が形成されている。前記右案内部材92の右上部ガイド面110と左案内部材93の左上部ガイド面120の間隔は、コインCの直径より僅かに大きく設定されている。また、回転体90は、右案内部材92の右湾曲面111と左案内部材93の左湾曲面121によって、第1のコイン通路141が形成されている。さらに又、回転体90は、右案内部材92の右下部ガイド面112と左案内部材93の左下部ガイド面122によって、第2のコイン通路142が形成されている。第1のコイン通路141と第2のコイン通路142によって、第1のコイン収納部140と連通する略L字状のコイン通路143が形成される。第1のコイン収納部140は、上端(一端)136が回転体90の外側縁に設けられた開口85と連通し、下端(他端)187が第1のコイン通路141の上端(一端)138と連通する。第2のコイン通路142の下端(他端)139は、回転体90の外部に連通している。この第2のコイン通路142は、第1のコイン収納部140と鈍角となるように形成されている。
図4に示すように、基板91の表面91aの右湾曲面111、左湾曲面121の近傍には取付片147,147が設けられている。当該取付片147,147は、ネジ等の固定手段149,149によって基板91に固定された底壁147aと、当該底壁147aと略直角に形成された直壁147bとで構成されており、略L字状に形成されている。なお、取付片147,147は基板91の中心に対して対称位置となるように固定されているとともに、互いの直壁147b,147bの間の距離は、コインの直径より若干大きくされている。このことにより、第1のコイン通路141は、コインCの通過を妨げないようになっている。また、直壁147bの高さは、少なくともコイン4枚分の厚みよりも高く形成されている。取付片147,147の直壁147b,147bの上端には、円板状の取付板146が取り付けられている。また、取付板146には前記回転軸94と略同一軸心となる中心軸145が設けられている。回転体90の周壁には、前記ケース3の凹部16の側面19に形成された第1のガイド溝75に摺動可能に案内されるガイド片148が突設されている。
回転体90には、切替部材150が回動可能に設けられている。図7に示すように、切替部材150は、ガイドリング151を有し、ガイドリング151の裏面153にはガイドリングの外方に突出した扇状の右ガイド部材155が設けられている。右ガイド部材155は、ガイドリング151の外方に突出しガイドリング151の直径方向と略平行な右上部ガイド面156と、右上部ガイド面156の下端(ガイドリング151と接続している端)に上端が連接され、ガイドリング151と略同じ半径の右湾曲面157と、右湾曲面157の下端からガイドリング151の外方に突出した右下部ガイド面158と、右下部ガイド面158の右端(ガイドリング151と接続されていない端)と右上部ガイド面156の上端(ガイドリング151と接続されていない端)を連結する右外周面159とで形成されている。右外周面159は、基板91と略同じ半径で形成されている。右ガイド部材155の厚みは、略コイン2枚分の厚みに設定されている。
また、ガイドリング151上の右上部ガイド面156からコインの直径より若干大きい距離だけ離れた位置からは、右上部ガイド面156と略平行に左上部ガイド面161が突設されている。当該左上部ガイド面161と、左上部ガイド面161の下端(ガイドリング151と接続している端)に上端が連接されたガイドリング151と略同じ半径の左湾曲面162と、左湾曲面162の下端に右端が連接され、ガイドリング151の外方に突出した左下部ガイド面163と、左下部ガイド面163の左端(ガイドリング151と接続されていない端)と左上部ガイド面161の上端を連結する左外周面165とで、左ガイド部材160が形成されている。左外周面165は、基板91と略同じ半径で形成されている。左ガイド部材160には、前記回転体90の係合凸部128と係脱可能に係合する第1の係合凹部166と第2の係合凹部167が上下に配置されるように形成されている。第1の係合凹部166と第2の係合凹部167は、円形の孔で形成されている。左ガイド部材160は、コインCと略同じ外径のガイド縁168が第1の係合凹部166と略同じ中心で形成されている。なお、左ガイド部材160は、第1の係合凹部166と第2の係合凹部167の間の外径169が左外周面165の外径より小さく形成されている。切替部材150は、前記右上部ガイド面156と前記左上部ガイド面161によって第2のコイン収納部154が形成される。
切替部材150は、回転体90に回動可能に設けられ、第1の係合凹部166が前記回転体90の係合凸部128に係合している場合は、右ガイド部材155の右上部ガイド面156が右案内部材92の右上部ガイド面110と略同じ面を形成し、左ガイド部材160の左上部ガイド面161が左案内部材93の左上部ガイド面120と略同じ面を形成する。即ち、回転体90に形成された第1のコイン収納部140と、切替部材150に形成された第2のコイン収納部154とが重なって、第2のコイン収納部154と第1のコイン収納部140とでコイン収納部135を構成する。右ガイド部材155の右外周面159は、回転体90の湾曲したストッパー片115内面に案内されている。
第2の係合凹部167が前記回転体90の係合凸部128に係合している場合は、左ガイド部材160が第1のコイン収納部140を塞ぐことになる。即ち、第2のコイン収納部154が回転体90の第1のコイン収納部140から外れて、第1のコイン収納部140でコイン収納部135を構成する。左ガイド部材160のガイド縁168が、第1のコイン収納部140に収納されるコインCと外周縁と重なるようになっている。左ガイド部材160の左外周面165は、回転体90の湾曲したストッパー片115内面に案内される。
図7に示すように、蓋部材170は、前記切替部材150のガイドリング151を回動可能に案内する凹部171が形成されている。凹部171は、ガイドリング151の外周面152を摺動可能に案内する環状の側面172が形成されている。凹部171の中心には、前記回転体90の中心軸145を挿通する挿通孔173が形成されている。凹部171には、ガイドリング151の内側から回転体90の内面まで突出し、第1のコイン収納部140と第1のコイン通路141を仕切る仕切部材175が設けられている。仕切部材175は、湾曲して形成され、コイン投入口35と第1のコイン収納部140が対向するように回転体90をケース3に対して位置させたときに、第1のコイン収納部140の下部の略左半分を塞ぐように配置されている。このことにより、第1のコイン収納部140に収納されたコインは仕切部材175により第1のコイン通路141への進入が妨げられるようになっている。即ち、第1のコイン収納部140は、前記他端137が回転体90の回転に応じて仕切部材175と対向する状態と対向しない状態を取ることが可能である。
蓋部材170は、コイン収納部135と対向する上部に、コ字状の切り欠き180が形成され、切り欠き180の左側近傍に前記凹部171の外周に沿った長孔181が形成されている。さらに、蓋部材170の上端からは、切り欠き180を挟んで右軸受け突起182と左軸受け突起183が上方に突設されている。右軸受け突起182には、右軸受け凹部185が形成され、左軸受け突起183には、左軸受け凹部186が形成されている。左軸受け突起183の上端には、ばね受け片187が左軸受け突起183と略直角となるように突設形成されている。
蓋部材170の前記切り欠き180には押圧部材190が取り付けられている。押圧部材190は、前記右軸受け突起182と前記左軸受け突起183に軸受けされた揺動部材191と、当該揺動部材191に揺動可能に設けられた第1の押圧片部材192と、第2の押圧片部材193とからなる。揺動部材191は、切り欠き180と略同一形状の揺動板195を有する。揺動板195は、上端に前記右軸受け凹部185、前記左軸受け凹部186に軸受けされた揺動軸196が設けられ、中間部に透孔197が形成されている。揺動板195は、上部に一対の支軸201,202が設けられ、左部より軸受板203が延設されている。軸受板203には、一対の略C字状の軸受け部205,206が突設形成されている。
第1の押圧片部材192は、揺動板195の支軸201,202を軸支する略コ字状の軸受け片210と、軸受け片210の略中間部より下方に突出して設けられた板状の押圧片211とからなる。押圧片211は、略中間部が揺動板195の方向に屈曲して爪状に形成されており、揺動板195に第1の押圧片部材192を取り付けたとき、その先端192が揺動板195の透孔197まで届くように形成されている。軸受け片210の両側には略C字状の軸受け部212,213が形成きれており、揺動部材191の支軸201,202に回動可能に取り付けられていることにより、第1の押圧片部材192は揺動板195に対して揺動可能とされている。押圧片211は、揺動板195の支軸202に巻装されたバネ部材214によって揺動板195の方向に付勢されており、、このことにより、先端215が前記透孔197内に突出する。
第2の押圧片部材193は、板状に形成された押圧片216と、押圧片216の上部に設けられ揺動板195の左部より延設された軸受板203の軸受部205,206に軸受けされる支軸217と、押圧片216の上端から一部220が突出するようにして押圧片216にネジ固定された板バネ状の弾性片219とからなる。押圧片216は、略中間部が蓋部材170の方向に屈曲して爪状に形成されており、また、軸受板203に取り付けられたときにその先端218が蓋部材170の長孔181まで届く長さに形成されている。第2の押圧片部材193は、これの支軸217の両側が揺動部材191の軸受け部205,206に回動可能に取り付けられていることにより、揺動板195および蓋部材170に対して揺動可能とされている。揺動部材191の揺動軸196の両側を蓋部材170の右軸受け凹部185及び左軸受け凹部186に回動可能に取り付けることにより、揺動部材191を蓋部材170に取り付けられると、第2の押圧片部材193の弾性片219の、押圧片216の上端から突出した一部220が前記蓋部材170のばね受け片187に当接し、ばね受け片187の弾性により押圧片216は蓋部材170の方向に付勢される。このことにより、押圧片216の先端218が蓋部材170の長孔181から突出する
蓋部材170の左方には、ネジ221によってロック片222が回動可能に設けられている。ロック片222は、反時計方向に回転させると、軸受板203と係合し、揺動部材191を回動不能とする。揺動部材191が回動不能とされると、前記第1の押圧片部材192の押圧片211の先端215が透孔197、切り欠き180を挿通してコイン収納部135内に突出し、第2の押圧片部材193の押圧片216の先端218が長孔181を挿通して切替部材150の左ガイド部材160に圧接する。
図2に示すように、蓋部材170の前記挿通孔173から挿通した前記回転体90の中心軸145には、円柱状の回転軸225が、その中心が中心軸145の中心と同一となるようにネジ226によって固定して取り付けられている。回転軸225には、円板状の被係合部材228が回転軸225と略直交するように形成されている。被係合部材228は、その中心が回転軸225の中心と略同じであり、また、一部が直線状に切り欠かれている。当該直線状に切り欠かれた部分は被係合部230を形成している。
図1に示すように、蓋部材170には、位置決め手段240が設けられている。位置決め手段240は、細長い平板状の係合部材231と第3の弾性部材241とからなる。係合部材231は、蓋部材170の表面に沿って摺動可能なように、上部232がネジ233によって蓋部材170に回動可能に取り付けられ、中間部に直線状の係合縁部235が形成され、下部236に略L字状のフック237が形成されている。フック237には、バネ状の第3の弾性部材241の一端242が引っ掛けられている。第3の弾性部材241の他端243は、ネジ245によって蓋部材170に固定されている。係合部材231の係合縁部235は、第3の弾性部材241によって係合方向(図1における時計方向)に付勢され、前記被係合部材228の被係合部230に圧接し、回転軸225、中心軸145、回転体90を位置決めする。
図2に示すように、回転体90の回転軸94は、ケース3の軸受け孔20に回動可能に軸受けされ、先部98が軸受け孔20から突出している。回転体94の先部98には、ハンドル250が固定して取り付けられている。ハンドル250は、略中心に固定軸251が形成され、固定軸251に取付穴252が形成されている。ハンドル250は、取付穴252を回転体94の先部98に回動不能に嵌合し、ネジ253により回転体94の先部98から抜けないように固定されている。
コイン選別装置1は、回転体90がケース3の収納室29に収納され、回転軸94がケース3の軸受け孔20に回動可能に軸受けされ、中心軸145が蓋部材170の挿通孔173に回動可能に軸受けされている。回転体90のガイド軸105は、ケース3の凹溝21内を移動する。図8に示すように、回転体90は、ガイド片148が第1のガイド溝75及び第2のガイド溝76に係合して案内され、ケース3内でガタツキが防止されている。切替部材150は、ガイドリング151が蓋部材170の凹部171によって回動可能に案内され、回転体90の係合凸部128に、第1の係合凹部166が係合して位置決めされている。この状態の時、切替部材150の第2のコイン収納部154と回転体90の第1のコイン収納部140が重ねられ、第2のコイン収納部154と第1のコイン収納部140とでコイン収納部135が構成されている。回転体90は、回転軸225に形成された被係合部材228の被係合部230に係合部材231の係合縁部235が第3の弾性部材241によって圧接し、位置決めされている。即ち、回転体90は、位置決め手段240によって、コイン収納部135とコイン投入口35が対向し、コイン投入口35から投入されたコインCが直接コイン収納部136に収納される位置(初期位置)で位置決めされ、この位置で待機している。
揺動部材191は、軸受板203がロック片222と係合することにより、回動不能にされ、押圧片211の先端215が透孔197、切り欠き180を挿通してコイン収納部135内に突出し、押圧片216の先端218が長孔181を挿通して切替部材150の左ガイド部材160に圧接している。
図8の状態、即ち回転体90が初期位置にある状態において、コイン選別装置1は、ハンドル250を回転操作し、回転体90を一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44の係合縁47がストッパー片115の第1の係止縁116を係止するので、これ以上回動させることができない。なお、図9に示すように、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44の係合縁47がストッパー片115の第1の係止縁116を係止する前に、回転体90の係合片100の上端109が、ケース3の一側6に係合するので、回動させることができない。
コイン投入口35から正規コインCと同じ厚みではあるが、外径の小さな不正コインを適正枚数の4枚投入しコイン収納部135に収納した場合、この4枚の不正コインによって、係合片100の上端109が装置本体2の一側6と係合しない位置まで移動するので、回転体90の係合片100によっては回転体90の回転が阻止されなくなる。しかし、不正コインの外周縁が、正規コインよりも小さいため、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44の摺接時に第1の弾性部材50の弾性に抗して反係止方向に移動させることができず、結局、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44の係合縁47がストッパー片115の第1の係止縁116を係止するので、これ以上回動させることができない。1枚だけが不正コインであり、3枚が正規コインであったとしても、その不正コインに位置する係止爪部材(第1の係止部材)41〜44の一つが回動を阻止することができる。
コイン投入口35から正規コインCと同じ外径ではあるが、厚みの小さな不正コインを適正枚数の4枚投入しコイン収納部135に収納した場合、この4枚の不正コインでは、係合片100の上端109が装置本体2の一側6と係合しない位置まで移動させることができないので、回転体90の係合片100によっては回転体90の回転が阻止される。
コイン投入口35から正規コインCを4枚投入すると、コイン収納部135内に正規コインC4枚が収納される。4枚の正規コインCは、仕切部材175上に載る。即ち、回転体90が装置本体2のコイン投入口35と開口85が対向する初期位置にあるとき、仕切部材175がコイン収納部135の他端137と対向する状態となっているので、コイン投入口35から投入されたコインCが仕切部材175によってコイン通路143に移動することが阻止されて、コイン収納部135に保持されそいる。コイン収納部135内の正規コイン4枚が前記押圧片211の先端215によって押圧されることにより、この4枚の正規コインCを介して、係合片100の上端109が装置本体2の一側6と係合しない位置まで移動させられる。図10に示すように、ハンドル250を回転操作し、回転体90を一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、4枚の正規コインCが係止爪部材(第1の係止部材)41〜44と摺接し、第1の弾性部材50の弾性に抗して、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44を反係止方向に移動させるので、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44の係合縁47がストッパー片115の第1の係止縁116を係止することがなく、回転体90の回動を阻止しない。
回転体90が一方向(X方向 反時計方向)に略90°回動すると、コイン収納部135の左上部ガイド面120,161が略水平となって、左上部ガイド面120,161上に4枚の正規コインCが載る形となり、4枚の正規コインCが仕切部材175から外れ、図11に示すように、さらに回転体90が回動すると、回転体90のガイド片148が係止爪部材(第2の係止部材)62と摺接し、第2の弾性部材63の弾性に抗して、係止爪部材(第2の係止部材)62を反係止方向に移動させるので、係止爪部材(第2の係止部材)62の係止突部67がガイド片148を係止することがなく、回転体90の回動を阻止しない。図12に示すように、さらに回転体90が回動して、回転体90のガイド片148が係止爪部材(第2の係止部材)62を過ぎると、回転体90を他方向(Y方向 時計方向)に回動させようとしても、ガイド片が148が係止爪部材(第2の係止部材)62の係止突部67に係止されるので、回転体90の他方向(Y方向 時計方向)への回動は阻止される。回転体90のコイン収納部135が下方に傾くと、4枚の正規コインCが自重によって開口85を介して第1の排出口(コイン排出口)81へ落下する。
即ち、回転体90が装置本体2のコイン投入口35と開口85が対向する初期位置にあるとき、および、当該初期位置から一方向に回転されるときには、仕切部材175がコイン収納部135の他端137と対向する状態となることで、コイン投入口35から投入されたコインCはコイン通路143に移動することが阻止される。このことにより、コインCはコイン収納部135に保持される。回転体90が初期位置から一方向に90度以上回転されたときには、コイン収納部135に保持されたコインCが自重によって開口85を介してコイン排出口81より排出される。
図13に示すように、回転体90が一方向(X方向 反時計方向)に略270°回動すると、ストッパー片115の第1の係止縁116が係止爪部材(第2の係止部材)62と摺接し、第2の弾性部材63の弾性に抗して、係止爪部材(第2の係止部材)62を反係止方向に移動させるので、係止爪部材(第2の係止部材)62の係止突部67がストッパー片115を係止することがなく、回転体90の回動を阻止しない。図8に示すように、回転体90が一方向(X方向 反時計方向)に略360°回動すると、回転体90は、位置決め手段240によって、コイン収納部135がコイン投入口35と対向して、コイン投入口35から投入されたコインCが直接コイン収納部135に収納される位置(初期位置)で位置決めされる。
次に正規コインCの投入枚数を変更する。図1に示すように、ネジ221を緩めて、ロック片222を時計回転方向に回動すると、ロック片222が軸受板203から外れ、揺動部材191が揺動可能となる。揺動部材191を持ち上げて、長孔181から指を差し入れ、係合凸部128を押圧すると、係合凸部128が切替部材150の第1の係合凹部166から外れる。図6に示すように、この状態で、切替部材150を他方向(Y方向 時計方向)に回動すると、係合凸部128が第2の係合凹部167と係合して、回転体90が位置決めされる。第2の係合凹部167が前記回転体90の係合凸部128に係合すると、第2のコイン収納部154が回転体90の第1のコイン収納部140から外れて、左ガイド部材160が第1のコイン収納部140と重なり、第1のコイン収納部140のみでコイン収納部135を構成する。このとき、左ガイド部材160のガイド縁168の外径がコインCと略同じ外径であることにより、ガイド縁168は第1のコイン収納部140に収納されるコインCの外周縁と重なるようになっている。また、第1の押圧片部材192の押圧片211の先端215は、揺動板195の透孔191、蓋部材170の切り欠き180、および、左ガイド部材160の第1の係合凹部166を通じて第1のコイン収納部140に突出する。
コイン投入口35から正規コインCを2枚投入すると、コイン収納部135(第1の収納部140)内に正規コインC2枚が収納される。2枚の正規コインCは、仕切部材175上に載る。即ち、回転体90が装置本体2のコイン投入口35と開口85が対向する初期位置にあるとき、仕切部材175が第1の収納部140(コイン収納部135)の他端137と対向する状態となっているので、コイン投入口35から投入されたコインCが仕切部材175によってコイン通路143に移動することが阻止されて、第1の収納部140(コイン収納部135)に保持されている。このとき第1の押圧片部材192の押圧片211の先端215により2枚の正規コインCは係合片100に圧接され、このことにより、係合片100の上端109が装置本体2の一側6と係合しない位置まで移動する。図10に示すように、ハンドル250を回転操作し、回転体90を一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、2枚の正規コインCが係止爪部材(第1の係止部材)43,44と摺接し、同時にガイド縁168が係止爪部材(第1の係止部材)の41,42と摺接する。このことにより、第1の弾性部材50の弾性に抗して、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44を反係止方向に移動するので、係止爪部材(第1の係止部材)41〜44の係合縁47がストッパー片115の第1の係止縁116を係止することがなく、回転体90の回動を阻止しない。後は、4枚収納時と同様に回転体90は回動する。
次にコインCの返却について説明する。コイン投入口35からコインCを投入すると、コイン収納部135内にコインCが収納される。コインCは、仕切部材175上に載る。即ち、回転体90が装置本体2のコイン投入口35と開口85が対向する初期位置にあるとき、仕切部材175がコイン収納部135の他端137と対向する状態となっているので、コイン投入口36から投入されたコインCが仕切部材176によってコイン通路143に移動することが阻止されて、コイン収納部135に保持されている。係る場合、投入されるコインCは、正規コインでなくても良く、枚数も適正枚数でなくても構わない。図14に示すように、ハンドル250を回転操作し、回転体90を他方向(Y方向 時計方向)に回動させると、左上部ガイド面120,161(切替部材150の回動により第1の係合凹部166が第1のコイン収納部140に重なっている場合は、左上部ガイド面120のみ)がコインCの側部を他方向(Y方向 時計方向)に押していく。このことにより、コインCは仕切部材175上を他方向(Y方向 時計方向)に移動する。回転体90が他方向(Y方向 時計方向)に略15°回動した時点で、コインCは、仕切部材175上から外れて自重により落下を開始し、第1のコイン通路141、第2のコイン通路142を経て、第2の排出口(コイン返却口)82に落下する。
即ち、回転体90が初期位置から他方向に回転されるときには、コイン収納部135の他端137が仕切部材175と対向しない状態となる。このことにより、コイン収納部135に保持されたコインCはコイン通路143に移動可能とされ、自重によりコイン通路143を介して第2の排出口(コイン返却口)82より排出される。
係止爪部材(第2の係止部材)62は、回転体90を初期位置から他方向(Y方向 時計方向)へ回転させてコイン収納部135内のコインCをコイン通路143に落下させた後に、回転体90のストッパー片115の第2の係止縁117により係止され、このことにより、回転体90の他方向(Y方向 時計方向)への回転が阻止される。
図8に示すように、回転体90を一方向(X方向 反時計方向)に回動して初期位置に復帰させると、回転体90は、位置決め手段240によって、コイン収納部135が略真上の位置、コイン投入口35から投入されたコインCが直接コイン収納部135に収納される位置で位置決めされる。
コイン選別装置1は、カプセル払い出し機等の物品取出機に組み込まれて使用され、コインCを投入してハンドル250を操作して回転体90を一方向(X方向 反時計方向)に回動させると、その回転体90と連動して回転する物品取出機の回転盤がカプセル等の物品を取出口に移送する。コインCは、第1の排出口(コイン排出口)81から落下して物品取出機のコイン収納ボックス等に収納される。コイン選別装置1は、コインCを投入した後、ハンドル250を逆操作して回転体90を他方向(Y方向 時計方向)に回動させると、コインCは、第2の排出口(コイン返却口)82から落下して物品取出機のコイン返却口に戻される。
コイン選別装置1は、正規コインCをコイン投入口35から適正枚数投入しない場合、ハンドル250を操作して回転体90を回転させようとしても、回転体90の係止縁116が複数の係止部材41〜44の内の一つに係止され、回転体90の回転が阻止される。また、正規コインCより小さい外径の不正コインを含む複数のコインCをコイン投入口35から投入して、コインCを回転体90のコイン収納部135に収納した場合、ハンドル250を操作して回転体90を回転させようとしても、不正コインの外周縁によって複数の係止部材41〜44の内の一つを反係止方向に移動させることができず、結局、回転体90の係止縁116が不正コインの位置にある係止部材41〜44に係止され、回転体90の回転が阻止される。正規コインCをコイン投入口35から適正枚数投入して、複数のコインCを回転体90のコイン収納部135に収納した場合、ハンドル250を操作して回転体90を回転させると、複数の係止部材41〜44が、回転体90の回転時に各正規コインCの外周縁に摺接して反係止方向に移動させられ、複数の係止部材41〜44が回転体90の係止縁116を係止することがないので、回転体90の回転が可能であり、コイン収納部135の複数のコインCをコイン排出口36から排出することができる。
回転体90には、コイン収納部135のコイン収納枚数を切り替える切替部材150が回動可能に設けられている。コイン収納部135は、回転体90に形成された第1のコイン収納部140と、切替部材150に形成された第2のコイン収納部154とからなる。切替部材150は、回転体90に対して一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、第2のコイン収納部154が回転体90の第1のコイン収納部140と重なって、第2のコイン収納部154と第1のコイン収納部140でコイン収納部135を構成し、回転体90に対して他方向(Y方向 時計方向)に回動すると、第2のコイン収納部154が回転体90の第1のコイン収納部140から外れて、第1のコイン収納部140のみでコイン収納部135を構成するので、コイン収納部135の収納枚数を切り替えることができる。このように、コイン選別装置1は、切替部材150によって、コインCの投入枚数を簡単に切り替えることができる。
コイン選別装置1は、切替部材150の第2のコイン収納部154が回転体90の第1のコイン収納部140から外れて、回転体90の第1のコイン収納部140でコイン収納部135を構成している時に、切替部材150のガイド縁168が回転体90の回転時に係止部材41〜44と摺接して係止部材41〜44を反係止方向に移動させ、係止部材41〜44を回転体90の係止縁116に係止させないようにすることができる。
コイン選別装置1は、正規コインCがコイン収納部135に適正枚数収納されていない場合又は正規コインCと厚みの異なる不正コインがコイン収納部135に収納されている場合、回転体90の回転時に係合片100が装置本体2の一側6と係合して回転体90の回転を阻止し、正規コインCがコイン収納部135に適正枚数収納されている場合、コインCが係合片100を反係合方向に移動させ、回転体90の回転時に係合片100が装置本体2の一側と係合せず回転体90の回転を阻止しないようにすることができる。このように、コイン選別装置1は、コインCの厚みも検出することができる。
コイン選別装置1は、切替部材150を回転体90に対して一方向(X方向 反時計方向)に回動させ、切替部材150の第2のコイン収納部154を回転体90の第1のコイン収納部140に重ねて、第2のコイン収納部154と第1のコイン収納部140でコイン収納部135を構成した時に、係合凸部128又は係合凹部と第1の係合凹部166又は第1の係合凸部が係合して切替部材150の位置決めをすることができ、切替部材150を回転体90に対して他方向(Y方向 時計方向)に回動させ、切替部材150の第2のコイン収納部154を回転体90の第1のコイン収納部140から外して、第1のコイン収納部140でコイン収納部135を構成した時に、係合凸部128又は係合凹部と第2の係合凹部167又は第2の係合凸部が係合して切替部材150の位置決めをすることができる。このように、コイン選別装置1は、切替部材150の切り替えた位置を確実に保持することができる。
コイン選別装置1は、コイン投入口35から投入されたコインCが初期位置で待機している回転体90のコイン収納部135に収納されるようになっている。コインCが回転体90のコイン収納部135に収納されると、コイン収納部135とコイン通路143を仕切る仕切部材175によってコインCがコイン通路143への落下が阻止され、コイン収納部内に保持される。正規コインCをコイン投入口35から投入しない場合、又は正規コインCより小さい外径の不正コインをコイン投入口35から投入した場合、ハンドル250を操作して回転体90を初期位置から一方向(X方向 反時計方向)に回転させようとしても、回転体90の第1の係止縁116が第1の係止部材41〜44に係止され、回転体90の一方向(X方向 反時計方向)への回転が阻止される。正規コインCをコイン投入口35から投入して、正規コインCを回転体90のコイン収納部135に収納した場合、ハンドル250を操作して回転体90を初期位置から一方向(X方向 反時計方向)に回転させると、第1の係止部材41〜44が、回転体90の一方向(X方向 反時計方向)の回転時に正規コインCの外周縁に摺接して反係止方向に移動させられ、第1の係止部材41〜44が回転体90の第1の係止縁116を係止することがないので、回転体90の一方向(X方向 反時計方向)への回転が可能であり、コイン収納部135内のコインCが仕切部材175に案内されてコイン排出口36から排出することができる。コインCが回転体90のコイン収納部135に収納された状態で、ハンドル250を操作して回転体90を初期位置から他方向(Y方向 時計方向)に回転させると、コインCが仕切部材175から外れ、コイン通路143に落下し、コイン排出口36からコインCが排出される。このように、コイン選別装置1は、回転体90を一方向(X方向 反時計方向)に回転させると物品を取りだすことができ、回転体90を他方向(Y方向 時計方向)に回転させるとコインCを返却させることができ、返却ボタン等の複雑な機構を必要とせず、安価に製造することができる。
コイン選別装置1は、第2の係止部材62が、回転体90を初期位置から他方向(Y方向 時計方向)へ回転させてコイン収納部135内のコインCをコイン通路143に落下させた後に、回転体90の第2の係止縁117を係止して回転体90の他方向(Y方向 時計方向)への回転を阻止するので、過剰な逆回転を防止することができる。コイン選別装置1は、位置決め手段240が回転体90を初期位置で位置決めすることができるので、回転体90が不用意に回転せず、常に初期位置で待機させることができる。
コイン選別装置の他の実施の形態を説明する。コイン選別装置301は、装置本体302を有する。図15,16に示すように、装置本体302は、上部にコイン投入口502が形成され、下部にコイン排出口571が形成され、内部にハンドル600によって操作される回転体390が回転可能に設けられている。図17に示すように、回転体390には、コイン投入口502から投入されたコインCを複数枚重ねて収納可能なコイン収納部481が形成されている。装置本体302には、コインCの枚数に対応した複数の係止部材341〜344が設けられている。
図19に示すように、複数の係止部材341〜344は、それぞれ弾性部材350によって係止方向に付勢されており、正規コインCがコイン収納部481に適正枚数収納されていない場合又は正規コインCより小さい外径の不正コインがコイン収納部481に収納されている場合、回転体390の回転時に回転体390の係止縁491を係止して回転体390の回転を阻止する。
図21に示すように、複数の係止部材341〜344は、正規コインCがコイン収納部481に適正枚数収納されている場合、回転体390の回転時に各正規コインCの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体390の係止縁491を係止することなく回転体390の回転を可能とし、コイン収納部481の複数のコインCをコイン排出口571から排出できるように構成されている。
図18に示すように、前記回転体390のコイン収納部481には、コイン収納枚数を変更する変更部材580を取り付ける取付部422が形成されている。図16に示すように、当該変更部材580は、装置本体302の一側に着脱可能に取り付けられている。
また、コイン選別装置301の装置本体302は、上部にコイン投入口502が形成され、下部にコイン排出口571及びコイン返却口325が形成され、内部にハンドル600によって操作される回転体390が回転可能に設けられている。図20に示すように、回転体390は、コイン収納部481を有し、コイン投入口502から投入されたコインCがコイン収納部481に収納される初期位置で待機している。図17に示すように、装置本体302には、第1の係止部材341〜344が第1の弾性部材350によって係止方向に付勢されて設けられている。
図19に示すように、第1の係止部材341〜344は、コインCがコイン収納部481に収納されていない場合又は正規コインCより小さい外径の不正コインがコイン収納部481に収納されている場合、回転体390の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に回転体390の第1の係止縁491を係止して回転体390の回転を阻止する。
図21に示すように、第1の係止部材341〜344は、正規コインCがコイン収納部481に収納されている場合、回転体390の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に正規コインCの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体390の第1の係止縁491を係止することなく回転体390の一方向(X方向 反時計方向)への回転を可能とし、図22に示すように、コイン収納部481内のコインCをコイン排出口671から排出できるように構成されている。
図20に示すように、回転体390には、前記コイン収納部481と連通し、コイン返却口325にコインCを落下させるコイン通路482が形成されている。装置本体302には、コイン収納部481とコイン通路482の間を仕切る仕切部材395,396が設けられている。
図21に示すように、仕切部材395,396は、回転体390の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に、コイン収納部481とコイン通路482の間を仕切り、コイン収納部481内のコインCがコイン通路482に落下するのを阻止し、図23に示すように、回転体390の初期位置から他方向(Y方向 時計方向)への回転時に、コイン収納部481とコイン通路482の間を仕切らなくなり、コイン収納部481内のコインCがコイン通路482に落下してコイン返却口325から返却されるように形成されている。
図20に示すように、前記回転体390には、前記コイン収納部481と連通し、コイン返却口325にコインCを落下させるコイン通路482が形成され、さらに、コイン収納部481とコイン通路482の間を仕切る仕切部材395,396が設けられている。仕切部材395,396は、コインCの落下を阻止する仕切位置P1と、コインCの落下を阻止しない非仕切位置P2に移動可能であって、第4の弾性部材407,417によって仕切位置P1側に付勢されている。
図21に示すように、装置本体302には、回転体390の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に、仕切位置P1の仕切部材395,396と係合せず、コイン収納部481内のコインCがコイン通路482に落下するのを阻止し、図23に示すように、回転体390の初期位置から他方向(Y方向 時計方向)への回転時に、仕切位置P1の仕切部材395,396と係合して仕切部材395,396を第4の弾性部材407,417の弾性に抗して非仕切位置P2に移動させ、コイン収納部481内のコインCをコイン通路482に落下させ、コイン返却口325からコインCを返却させる係合部材331,331が設けられている。
図20に示すように、回転体390には、前記コイン収納部481と連通し、コイン返却口325にコインCを落下させるコイン通路482が形成され、さらに、コイン収納部481とコイン通路482の間に一対のコインストッパー395,396が設けられている。一対のコインストッパー395,396は、コインCの落下を阻止する閉じる位置P1と、コインCの落下を阻止しない開く位置P2に移動可能であって、第4の弾性部材407,417によって閉じる方向に付勢されている。
図21に示すように、装置本体302には、回転体390の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパー395,396と係合せず、コイン収納部481内のコインCがコイン通路482に落下するのを阻止し、図23に示すように、回転体390の初期位置から他方向(Y方向 時計方向)への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパー395,396と係合して一対のコインストッパー395,396を第4の弾性部材407,417の弾性に抗して開く位置P2に移動させ、コイン収納部481内のコインCをコイン通路482に落下させ、コイン返却口325からコインCを返却させる係合部材331,331が設けられている。
図20に示すように、装置本体302には、第2の係止部材362が第2の弾性部材363によって係止方向に付勢されて設けられている。
図23に示すように、第2の係止部材362は、回転体390を初期位置から他方向(Y方向 時計方向)へ回転させてコイン収納部481内のコインCをコイン通路482に落下させた後に、回転体390の第2の係止縁430を係止して回転体390の他方向(Y方向 時計方向)への回転を阻止するように形成されている。図16に示すように、コイン選別装置301の装置本体302には、前記回転体390を初期位置で位置決めする位置決め手段550が設けられている。
位置決め手段550は、回転体390又は回転体390の略中心に設けられた回転軸472に形成された被係合部473に係合する係合部材551と、係合部材551を係合方向に付勢する第3の弾性部材570とからなる。
コイン選別装置301は、上部にコイン投入口502が形成され、下部にコイン排出口571およびコイン返却口325が形成された装置本体302と、前記装置本体302内に回転可能に設けられた回転体390と、前記回転体390の外側縁に設けられた開口441と、前記回転体390に設けられ、一端442が前記開口441と連通するコイン収納部481と、前記回転体390に設けられ、前記コイン収納部481の他端449と一端445にて連通し、他端446にて前記回転体390の外部に連通するコイン通路482と、前記回転体390に設けられた、コイン収納部481とコイン通路482の間を仕切る仕切部材395,396であって、コインCの落下を阻止する仕切位置P1と、コインCの落下を阻止しない非仕切位置P2に移動可能であり、第4の弾性部材407,417によって仕切位置P1側に付勢された仕切部材395,396と、前記装置本体302に設けられ、回転体390の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に、仕切位置P1の仕切部材395,396と係合せず、コイン収納部481内のコインCがコイン通路482に落下するのを阻止し、回転体390の初期位置から他方向(Y方向 時計方向)への回転時に、仕切位置P1の仕切部材395,396と係合して仕切部材395,396を第4の弾性部材407,417の弾性に抗して非仕切位置P2に移動させ、コイン収納部481内のコインCをコイン通路482に落下させ、コイン返却口325からコインCを返却させる係合部材331,331とを有する。
コイン選別装置301は、前記回転体390が前記装置本体302のコイン投入口502と前記開口441が対向する初期位置にあるとき、および、当該初期位置から一方向(X方向 反時計方向)に回転されるときには、前記仕切部材395,396が前記係合部材331,331と係合せずに仕切位置P1にあることで、前記コイン投入口502から投入されたコインCは前記コイン通路482に移動することが阻止されることにより、前記コイン収納部481に保持され、前記回転体390が初期位置から一方向(X方向 反時計方向)に90度以上回転されたときには、前記コイン収納部481に保持されたコインCは自重によって前記開口441を介して前記コイン排出口571より排出され、前記回転体390が初期位置から他方向(Y方向 時計方向)に回転されるときには、前記仕切部材395,396が前記係合部材331,331と係合して非仕切位置P2に移動することで、前記コイン収納部481に保持されたコインCは前記コイン通路482に移動可能とされ、自重により前記コイン通路482を介して前記コイン返却口325より返却されるように形成されている。
コイン選別装R301は、上部にコイン投入口502が形成され、下部にコイン排出口571およびコイン返却口325が形成された装置本体302と、前記装置本体302内に回転可能に設けられた回転体390と、前記回転体390の外側縁に設けられた開口441と、前記回転体390に設けられ、一端442が前記開口441と連通するコイン収納部481と、前記回転体390に設けられ、前記コイン収納部481の他端443と一端445にて連通し、他端446にて前記回転体390の外部に連通するコイン通路482と、前記回転体390に設けられた、コイン収納部481とコイン通路482の間を閉じる一対のコインストッパー395,396であって、コインCの落下を阻止する閉じる位置P1と、コインCの落下を阻止しない開く位置P2に移動可能であり、第4の弾性部材407,417によって閉じる方向に付勢された一対のコインストッパー395,396と、前記装置本体302に設けられ、回転体390の初期位置から一方向(X方向 反時計方向)への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパー396,396と係合せず、コイン収納部481内のコインCがコイン通路482に落下するのを阻止し、回転体390の初期位置から他方向(Y方向 時計方向)への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパー395,396と係合して一対のコインストッパー395,396を第4の弾性部材407,417の弾性に抗して開く位置P2に移動させ、コイン収納部481内のコインCをコイン通路482に落下させ、コイン返却口571からコインCを返却させる係合部材331,331とを有する。
コイン選別装置301は、前記回転体390が前記装置本体302のコイン投入口502と前記開口441が対向する初期位置にあるとき、および、当該初期位置から一方向(X方向 反時計方向)に回転されるときには、前記一対のコインストッパー395,396が前記係合部材331,331と係合せずに閉じる位置P1にあることで、前記コイン投入口502から投入されたコインCは前記コイン通路482に移動することが阻止されることにより、前記コイン収納部481に保持され、前記回転体390が初期位置から一方向(X方向 反時計方向)に90度以上回転されたときには、前記コイン収納部481に保持されたコインCは自重によって前記開口441を介して前記コイン排出口571より排出され、前記回転体390が初期位置から他方向(Y方向 時計方向)に回転されるときには、前記一対のコインストッパー395,396が前記係合部材331,331と係合して開く位置P2に移動することで、前記コイン収納部481に保持されたコインCは前記コイン通路482に移動可能とされ、自重により前記コイン通路482を介して前記コイン返却口325より返却されるように形成されている。
さらに具体的に説明する。図15,16に示すように、コイン選別装置301は、矩形箱状に形成された装置本体302を有する。図17に示すように、装置本体302は、ケース303と、ケース303の後部にネジ等の固定手段305によって取り付けられる蓋部材500とからなり、内部に回転体390が回転可能に設けられている。ケース303は、前壁311と、前壁311の上部に形成された上壁312と、前壁311の左部に形成された左壁313と、前壁311の右部に形成された右壁314と、前壁311の下部に形成された下壁318とを有し、後部が開放されている。ケース303の後部開放部304は、前記した蓋部材500によって塞がれる。上壁312、左壁313、右壁314及び下壁318の前後方向の高さは、略同じとなるように形成されている。
図15に示すように、前壁311の前面315には、断面が略コ字状であり、環状の凸起帯316によって円形の凹部317が形成されている。図17に示すように、前壁311であって、前記円形の凹部317の略中心には、軸受け孔320が形成されている。上壁312の略中間部には、略逆台形状の凹部321が形成されている。図16に示すように、下壁318の略中間部には、コイン返却凹部323を備えたコイン返却部322が形成されている。前壁311の下部には、コイン返却凹部323と連通するコイン返却口325が形成されている。図17に示すように、前壁311の後面326には、前記コイン返却口325にコインCをガイドするガイド部材335がネジ等の固定手段336よって取り付けられている。
前壁311の後面326であって、前記軸受け孔320の周縁には、環状のガイド330が形成されそいる。ガイド330の外側端には、一対の係合部材331,331が対向して設けられている。係合部材331は、ガイド330の外側端に突出して設けられ、略三角状に形成されている。一対の係合部材331,331の頂点を結ぶ線L1は、垂直線Lに対して所定角度αだけ傾いている。本実施の形態では、αは略60°である。
前壁311の後面326には、前記軸受け孔320を略中心とする、半円状の案内壁327が設けられている。図19,20に示すように、案内壁327は、下壁318近傍に位置する右端328から上壁312近傍に位置する左端329まで形成されている(以下、本実施例における「右」、「左」はいずれも後面326の方向から見た場合の「右」、「左」を指すものとする。)。
図17,19示すように、前記案内壁327の左上部分には、切り欠き部332が形成されている。当該切り欠き部332近傍には、第1の取付部333が形成されている。第1の取付部333には、4枚の係止爪部材(第1の係止部材)341〜344と、各係止爪部材(第1の係止部材)341〜344をそれぞれ付勢する第1の弾性部材350が設けられている。係止爪部材(第1の係止部材)341〜344は、細長い板状に形成され、下端部に軸部345が形成され、上端部に係合縁346が形成され、上端部の下部側に係止突部347が形成されている。第1の弾性部材350は、金属板によって形成され、下部355が略V字状に折曲され、上部が4つに切り離されて4つの弾性片351〜354が形成されている。
図17,19に示すように、前記第1の取付部333は、切り欠き部332の下方に位置する略C字状の軸受け部357と略コ字状の差し込み凹部359とを有する。前記係止爪部材(第1の係止部材)341〜344は、重ねられて、軸部345が軸受け部357に回動可能に取り付けられている。前記第1の弾性部材350は、略V字状の下部355が差し込み凹部359に差し込まれて取り付けられ、4つの弾性片351〜354が夫れ夫れ個々に係止爪部材(第1の係止部材)341〜344に当接して、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344をケース303の内側に向かって付勢する。第1の弾性部材350によって付勢された係止爪部材(第1の係止部材)341〜344は、係合縁346が切り欠き部332の上部に形成された係合突起339に当接し、係止突部347が切り欠き部332から内側に突出する。
前記案内壁327の右下端328近傍には、切り欠き部360が形成されている。当該切り欠き部360近傍には、第2の取付部361が形成されている。第2の取付部361には、1枚の係止爪部材(第2の係止部材)362と、係止爪部材(第2の係止部材)362を付勢する第2の弾性部材363が設けられている。係止爪部材(第2の係止部材)362は、細長い板状に形成され、下部に軸部365が形成され、上端部に係合縁366が形成され、上端部の左側に係止突部367が形成されている。第2の弾性部材363は、金属板によって形成され、下部369が略V字状に折曲されて形成されている。
前記第2の取付部361は、切り欠き部360の下方に位置する略C字状の軸受け部370と略コ字状の差し込み凹部371とを有する。前記係止爪部材(第2の係止部材)362は、軸部365が軸受け部370に回動可能に取り付けられている。前記第2の弾性部材363は、略V字状の下部369が差し込み凹部371に差し込まれて取り付けられ、上部368が係止爪部材(第2の係止部材)362に当接してケース303の内側に向かって付勢する。第2の弾性部材363によって付勢された係止爪部材(第2の係止部材)362は、係合縁366が切り欠き部360の上縁372に当接し、係止突部367が切り欠き部360から内側に突出する。
図17,18に示すように、回転体390は、円板状の基板391と、基板391の後面392(前壁311の後面326と当接しない面)に、ネジ等の固定手段479によって取り付けられる案内部材450とを有する。基板391の前面393の略中心には、前記ケース303の軸受け孔320に回動可能に挿設される回転軸394が設けられている。また、基板391の前面393には、回転軸394を挟んだ両側に一対の保持アーム395,396が設けられている。保持アーム395,396は、内側に向かって突出するように屈曲しており、下部に中心軸397,398が設けら、上部にストッパーピン401,402が設けられている。
右側に位置する保持アーム395は、基板391の右側下部に形成された中心孔403に中心軸397が回動可能に挿設され、基板391の右側上部に形成された長孔405にストッパーピン401が基板391の後面392側に突出するようにして、基板391の前面393に揺動可能に取り付けられている。また、保持アーム395は、基板391の前面393右側に形成された略コ字状のバネ受け部406に一方408が取り付けられたバネ(第4の弾性部材)407の他端409が当接し、当該バネ(第4の弾性部材)407の弾性により内側に付勢され、前記ストッパーピン401が長孔405の内側縁411に圧接している。このストッパーピン401の内側縁411に圧接している位置が、保持アーム395の閉じた位置(仕切位置)P1である。
左側に位置する保持アーム396は、基板391の左側下部に形成された中心孔413に中心軸398が回動可能に挿設され、基板391の左側上部に形成された長孔415にストッパーピン402が基板391の後面392側に突出するようにして、基板391の前面393に揺動可能に取り付けられている。また、保持アーム396は、基板391の前面393左側に形成された略コ字状のバネ受け部416に一方418が取り付けられたバネ(第4の弾性部材)417の他端419が当接し、当該バネ(第4の弾性部材)417の弾性により内側に付勢され、前記ストッパーピン402が長孔415の内側縁421に圧接している。このストッパーピン402の内側縁421に圧接している位置が、保持アーム396の閉じた位置(仕切位置)P1である。
保持アーム395は、ストッパーピン401を取り付けた上部アーム434と、中心軸397を取り付けた下部アーム435とからなる。上部アーム434は、バネ(第4の弾性部材)407と略直角となるように、下部アーム435に折曲されて連設されている。とからなる。保持アーム396は、ストッパーピン402を取り付けた上部アーム436と、中心軸398を取り付けた下部アーム437とからなる。上部アーム436は、バネ(第4の弾性部材)417と略直角となるように、下部アーム437に折曲されて連設されている。前記保持アーム395の上部アーム434と前記保持アーム396の上部アーム436は、略平行に取り付けられている。
このストッパーピン401とストッパーピン402との間隔は、通常はバネ(第4の弾性部材)407,417の弾性により閉じた状態でコインCの外径より狭くなっており、バネ(第4の弾性部材)407,417の弾性に抗して開いた状態となるとコインCの外径より拡くなりコインCの通過を許容することができる。
前記保持アーム395,396は、基板391の略中心線(垂直線)Lに対して略対称的に設けられている。基板391の略中心線L上であって、基板391の上端縁近傍には、雌ネジ部(取付部)422が形成されている。当該雌ネジ部(取付部)422は、ストッパーピン401とストッパーピン402の略中間に位置している。又、基板391の後面392の略中心線(垂直線)L上であって、ストッパーピン401,402の下方には、ガイド突起438が形成されている。ガイド突起438の上面439は、後方に向かって下降傾斜している。
基板391の略中間部左右両側には、略矩形状の位置決め孔425,426が形成されている。また、基板391の下部には、略台形状のコイン落下口428が形成されている。基板391の外周縁には、右側上部の略中心線から約60°の位置に基板391の厚みと略同じ厚みのストッパー431が形成されている。また、基板391の外周縁には、基板391の厚みと略同じ厚みの逆転防止突起432が略30°の所定間隔をあけて複数形成されている。最初の逆転防止突起432は、左側上部の略中心線から約45°の位置に設けられている。
案内部材450は、基板391と略同じ外径を有し、コインCを収納するコイン収納部481と、コイン収納部481と連通するコイン通路482を有する。案内部材450は、後面451から前面452にまで連通する切り欠き部453が形成されている。切り欠き部453は、上下方向に延びるように形成され、左上部に左案内面455を有し、右上部に左案内面455と対向する右案内面456を有する。左案内面455及び右案内面456の厚みは、コインCを4枚を重ねた厚みと略同じである。コインCは、左案内面455と右案内面456によって、上下方向に移動できるように案内される。左案内面456と右案内面456の間に、コインCを収納するコイン収納部481が形成される。
左案内面455には、内側に向かって開口が形成された略U字状の凹部457が形成され、当該凹部457内に前記ストッパーピン402が入り込めるようになっている。右案内面456には、内側に向かって開口が形成された略U字状の凹部458が形成され、当該凹部458内に前記ストッパーピン401が入り込めるようになっている。
案内部材450の切り欠き部453は、左中間部に左湾曲面461を有し、右中間部に左湾曲面461と対向する右湾曲面462を有する。左湾曲面461は、上端が左案内面455の下端と連接している。右湾曲面462は、上端が右案内面456の下端と連接している。左湾曲面461の前面452側には、前記基板391の略中間部左側に形成された位置決め孔426に嵌合する嵌合片463が形成されている。嵌合片463の内側端には、後面451側に突出する脚片464が形成されている。脚片464は、左案内面455及び右案内面456と略同じ高さに形成され、内側に中間案内面465が形成されている。
右湾曲面462の前面452側には、前記基板391の略中間部右側に形成された位置決め孔425に嵌合する嵌合片467が形成されている。嵌合片467の内側端には、後面451側に突出する脚片469が形成されている。脚片469は、左案内面455及び右案内面456と略同じ高さに形成され、内側に中間案内面470が形成されている。コインCは、前記脚片464の中間案内面466と脚片469の中間案内面470によって、上下方向に移動できるように案内される。中間案内面465と中間案内面470の間に、コインCを通過させるコイン通路482が形成される。図17に示すように、前記脚片464と脚片469の上端には、案内部材450の中心を略中心とする円形の回転軸472が一体で形成されている。回転軸472は、後部の一部が切り欠かれ、係合面473が形成されいる。係合面473は、平面状であって、上下方向に伸びるように形成されている。
図18に示すように、案内部材450の切り欠き部453は、下部に前記基板391の下部に形成された略台形状のコイン落下口428と略同形状に形成された開口475を有し、下端にコインCをコイン落下口428側に案内する傾斜面476が形成されている。開口475は、前記コイン通路482と連通し、コイン通路482を落下するコインCが通過するようになっている。
回転体390は、基板391に案内部材450がネジ等の固定手段479により一体的に取り付けられて形成されている。回転板390は、左案内面455、右案内面456及び基板391の後面392によってコイン収納部481が形成され、中間案内面465,470及び基板391の後面392によってコイン通路482が形成される。前記ストッパーピン401及びストッパーピン402は、バネ(第4の弾性部材)407,417によって閉じた状態でコイン収納部481とコイン通路482の間(閉じた位置P1)に位置しており、コイン収納部481内のコインCがコイン通路482に落下するのを阻止する。前記案内部材450は、外周縁に係止面491を有するストッパー片490が形成されている。係止面491は、前記右案内面456とで略同じ面を形成している。
図16,17に示すように、蓋部材500は、前記回転体390の回転軸472を挿通する挿通孔501が形成されている。蓋部材600は、上端略中央に略コ字状のコイン投入口502が形成されている。蓋部材500は、コイン収納部481と対向する位置に、円形の透孔503が形成されている。蓋部材500の後面508であって、透孔503の上部の位置には、軸受け部507が形成され、軸受け部507には、左右に一対の軸受けピン505,506が設けられている。軸受け部507の上部には、雌ネジ部511が形成されたボス510が突設されている。
蓋部材500には、透孔503からコイン収納部481内に突出する第1の押圧部材515が設けられている。第1の押圧部材515は、アーム部516と、アーム部516の上部に形成された支軸517と、アーム部516の下部に形成された押圧突起518と、アーム部516の上部に設けられた被押圧凸部519とからなる。第1の押圧部材515は、支軸517が前記軸受け部507の軸受けピン505,506に回動可能に支持され、押圧突起518が透孔503を挿通してコイン収納部481内に突出するようになっている。前記第1の押圧部材515の支軸517は、前記軸受け部507の軸受けピン505,506から外れないようにするため、押さえ部材521によって押さえられている。押さえ部材521は、前記第1の押圧部材515の被押圧凸部519を挿通する略逆U字状の切り欠き522と、前記第1の押圧部材515の被押圧凸部519を押圧する板バネ523の両側を規制する一対の規制突起525,526と、一対の規制突起525,525間に形成されたネジ通し孔526とを有する。板バネ523は、上部にネジ通し孔527が形成されている。板バネ523及び押さえ部材521は、板バネ523のネジ通し孔527及び押さえ部材521のネジ通し孔526に順番に通したネジ529をボス510の雌ネジ部511に螺合することによって、蓋部材500に固定して取り付けられている。第1の押圧部材515は、被押圧凸部519が板バネ523に当接して位置決めされ、押圧突起518が透孔503からコイン収納部481内に突出した状態で保持されている。
蓋部材500は、透孔503の左側に長孔531が形成されている。蓋部材500の後面508であって、長孔531の下部には、板バネ539を取り付ける凹部532が形成された凸段部535が設けられている。凸段部535の上部両側には、軸受けピン536が設けられ、軸受けピン536と凸段部535によって軸受け部537が形成される。凹部532には、雌ネジ部533が形成されている。
蓋部材500の後面508には、長孔531から装置本体302内に突出する第2の押圧部材541が設けられている。第2の押圧部材541は、アーム部542と、アーム部542の下部に形成された支軸543とからなる。第2の押圧部材541は、支軸543が前記軸受け部537に回動可能に支持され、アーム部542の先端544が装置本体302内に突出可能となっている。前記第2の押圧部材541の支軸543は、前記軸受け部537から外れないようにするため、板バネ539によって押さえられている。板バネ539は、下部にネジ通し孔534が形成されている。板バネ539は、ネジ通し孔534に通したネジ529を雌ネジ部583に螺合することによって、凹部532に固定して取り付けられている。第2の押圧部材541は、板バネ539に当接して位置決めされ、アーム542の先端544が長孔531から装置本体302内に突出した状態で保持されている。
図16,17に示すように、蓋部材500の後面508には、位置決め手段550が設けられている。位置決め手段550は、係合部材551と第3の弾性部材570とからなる。係合部材551は、係合板552と、係合板552の上端に設けられた上ガイド板553と、係合板552の下端に設けられた下ガイド板555と、上ガイド板553の下側に形成された上摺動板556と、下ガイド板555の上側に形成された下摺動板557とを有する。上摺動板556には、左右方向に長く形成された長孔561が形成されている。下摺動板557には、左右方向に長く形成された長孔562が形成されている。
蓋部材500には、係合部材551の上ガイド板553と摺接する上案内板564と、係合部材551の下ガイド板555と摺接する下案内板565と、上摺動板556の長孔561に係合する係合ボス566と、下摺動板557の長孔562に係合する係合ボス567と、バネ状の第3の弾性部材570の一端を受け止める略コ字状の受け部568が立設されている。係合部材551は、上案内板564と下案内板565によって左右方向に移動可能に案内され、係合ボス566,567にネジ569,569を螺合することにより、蓋部材500に取り付けられている。また。係合部材551は、係合板552と受け部568の間にバネ状の第3の弾性部材570が介装され、当該第3の弾性部材570の弾性により、係合板552が係合方向に付勢され、回転軸472の係合面473に圧接し、回転軸472、回転体390、回転軸394を位置決めする。
蓋部材500の下部左側には、前面509と後面508を連通するコイン排出口571が形成されている。ケース303の後面326の下部左側には、コインCをコイン排出口571にガイドするガイド片572が形成されている。蓋部材500の後面508の上部右側には、コインCの厚み2枚分の厚みを有するリング部材(変更部材)580がネジ581により取り付けられている。このリング部材(変更部材)580は、前記回転体390の雌ネジ部(取付部)422にネジ581により取り付けることが可能である。また、蓋部材500の左右両側には、取付アーム582,583が設けられている。
回転体390の回転軸394は、ケース303の軸受け孔320に回動可能に軸受けされ、先部399が軸受け孔320から突出している。図18に示すように、回転軸394の先部399には、ハンドル600が固定して取り付けられている。回転軸399の先部399には、取付穴375が形成されている。ハンドル600は、略中心に固定軸601が形成され、固定軸601が回転軸394の取付穴375に回動不能に嵌合され、ネジ等により回転軸394に固定されている。
コイン選別装置301は、回転体390が装置本体302内に収納され、回転軸394がケース303の軸受け孔320に回動可能に軸受けされ、回転軸472が蓋部材500の挿通孔501に回動可能に輔受けされている。
回転体390は、回転軸472に形成された係合面473に係合部材551の係合板552が第3の弾性部材570によって圧接され、位置決めされている。即ち、回転体390は、位置決め手段550によって、コイン収納部481の開口441と装置本体302のコイン投入口502が対向し、コイン投入口502から投入されたコインCが直接コイン収納部481に収納される位置(初期位置)で位置決めされ、この位置で待機している。
第1の押圧部材515は、押圧突起518が透孔503を挿通してコイン収納部481内に突出している。又、第2の押圧部材541は、アーム部542の先端544が長孔531を挿通して装置本体302内に突出し、回転板390の後面、即ち案内部材450の後面451に圧接している。
図19に示すように、コイン選別装置301は、コイン収納部481内にコインCが収納されていない状態において、ハンドル600を回転操作し、回転体390の初期位置から回転体390を一方向(X方向反時計方向)に回動すると、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の係合縁347がストッパー片490の係止面491を係止するので、これ以上回動させることができない。
また、コイン収納部481内にコインCが収納されていない状態において、前記したように、回転体390を初期位置から一方向(X方向反時計方向)に回動すると、案内部材450の後面451に圧接している第2の押圧部材541の先端544が、板バネ539の弾性により、コイン収納部481内に突出し、案内部材450の右案内面456を係止するので、これ以上回動させることができない。
コイン投入口502から正規コインCと同じ厚みではあるが、外径の小さな不正コインを適正枚数の4枚投入しコイン収納部481に収納し、回転体390を初期位置から一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、第2の押圧部材541の先端544は、この4枚の不正コインによってコイン収納部481内に突出することがないので、案内部材450の右案内面456を係止することがなく、回転体390の回転が阻止されなくなる。
しかし、不正コインの外周縁が、正規コインCよりも小さいため、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の摺接時に第1の弾性部材350の弾性に抗して反係止方向に移動させることができず、結局、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の係合縁347がストッパー片490の係止面491を係止するので、これ以上回動させることができない。1枚だけが不正コインであり、3枚が正規コインであったとしても、その不正コインに位置する係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の一つが回動を阻止することができる。
コイン投入口502から正規コインCと同じ外径ではあるが、厚みの小さな不正コインを適正枚数の4枚投入しコイン収納部481に収納した場合、この4枚の不正コインでは、第2の押圧部材541の先端544を、コイン収納部481内に突出させないようにすることができず、結局、案内部材450の右案内面456を係止するので、回転体390の回転が阻止される。
図20に示すように、コイン投入口502から正規コインCを4枚投入すると、正規コインC4枚がストッパーピン401とストッパーピン402に載った形でコイン収納部481内に収納される。即ち、コイン投入口502から投入されたコインCは、閉じる位置P1にあるストッパーピン401,402によってコイン通路482に移動することが阻止されて、コイン収納部481に保持されている。コイン収納部481内の正規コイン4枚は、第1の押圧部材515の押圧突起518によってコインCの厚み方向に押圧され、コイン収納部481内で位置決めされる。
図21に示すように、ハンドル600を回転操作し、回転体390を一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、4枚の正規コインCが係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の係止突部347と摺接し、第1の弾性部材350の弾性に抗して、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344を反係止方向に移動させるので、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の係合縁347がストッパー片490の係止面491を係止することがなく、回転体390の回動を阻止しない。また、第2の押圧部材541の先端544は、この4枚の正規コインCによってコイン収納部481内に突出することがないので、案内部材450の右案内面456を係止することがなく、回転体390の回転を阻止しない。
図22に示すように、回転体390が一方向(X方向 反時計方向)に略120°回動すると、回転体390のコイン収納部481の開口441が下方に傾き、4枚の正規コインCが自重によって開口441からガイド片572・・を介してコイン排出口571へ落下し、コイン排出口571より排出される。
図20に示すように、コイン投入口502から正規コインCを4枚投入すると、正規コインC4枚がストッパーピン401とストッパーピン402に載った形でコイン収納部481内に収納されるが、外径の小さなコインを投入すると、閉じる位置P1にあるストッパーピン401と402の間を通ってコイン通路482に移動し、さらに開口475に落下し、傾斜面476に案内されて、コイン落下口428から、装置本体302のコイン返却口325を経て、コイン返却部322のコイン返却凹部323に返却される。即ち、正規コインCより外径の小さいコインは、コイン収納部481に収納されことなく、コイン返却部322に返却される。
回転体390のストッパー片490は、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の係止突部347と係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367に接触する。回転体390の逆転防止突起432とストッパー431は、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の係止突部347と接触することとがなく、係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367に接触する。
ストッパー片490は、回転体390が一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、係止面491が係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の係止突部347に当接して回転が阻止されるが、係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367には摺接し、第2の弾性部材363の弾性に抗して、係止爪部材(第2の係止部材)362を反係止方向に移動させるので、係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367に係止されることがなく、回転体390の一方向(X方向 反時計方向)への回動が阻止されない。
回転体390が一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、回転体390の逆転防止突起432・・が順番に係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367と摺接し、第2の弾性部材363の弾性に抗して、係止爪部材(第2の係止部材)362を反係止方向に移動させるので、係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367が逆転防止突起432・・を係止することがなく、回転体390の一方向(X方向 反時計方向)への回動を阻止しない。
ストッパー431は、逆転防止突起432・・と同様に、回転体390が一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367と摺接し、第2の弾性部材363の弾性に抗して、係止爪部材(第2の係止部材)362を反係止方向に移動させるので、係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367に係止されることがなく、回転体390の回動が阻止されない。
なお、回転体390の逆転防止突起432及びストッパー431は、回転体390が一方向(X方向 反時計方向)に回動して、係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367を過ぎると、回転体390を他方向(Y方向 時計方向)に回動させようとしても、係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367に係止されるので、回転体390の他方向(Y方向 時計方向)への回動は阻止される。
図20に示すように、回転体390が一方向(X方向 反時計方向)に略360°回動すると、回転体390は、位置決め手段550によって、コイン収納部481の開口441がコイン投入口502と対向して、コイン投入口502から投入されたコインCが直接コイン収納部481に収納される位置(初期位置)で位置決めされる。
次に正規コインCの投入枚数を変更する。図16に示す装置本体302からネジ581を外してリング部材(変更部材)580を離脱させる。図18に示すように、基板391の上部に形成された雌ネジ部(取付部)422にリング部材(変更部材)580をネジ581により取り付ける。図20に示すように、リング部材(変更部材)580は、基板391の外周縁から突出し、この突出端585とコイン収納部481内に収納された正規コインCの外端縁が略一致するようになっている。リング部材(変更部材)580は、前記したように、正規コインC2枚分の厚みで形成されている。
コイン投入口502から正規コインCを2枚投入すると、コイン収納部481内に正規コインC2枚が収納される。2枚の正規コインCは、ストッパーピン401,402上に載り、コイン通路482に移動することが阻止されて、コイン収納部481に保持されている。
このとき第1の押圧片部材515の押圧突起518により2枚の正規コインCは圧接され、コイン収納部481内で位置決めされる。図21に示すように、ハンドル600を回転操作し、回転体390を一方向(X方向 反時計方向)に回動すると、2枚の正規コインCが係止爪部材(第1の係止部材)341、342の係止突部347と摺接し、リング部材(変更部材)580が係止爪部材(第1の係止部材)343、344の係止突部347と摺接する。このことにより、第1の弾性部材350の弾性に抗して、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344を反係止方向に移動させるので、係止爪部材(第1の係止部材)341〜344の係合縁347がストッパー片490の係止面491を係止することがなく、回転体390の回動を阻止しない。後は、4枚収納時と同様に回転体390は回動する。
次にコインCの返却について説明する。コイン投入口502からコインCを投入すると、コイン収納部481内にコインCが収納される。コインCは、閉じる位置(仕切位置)P1にあるストッパーピン401,402上に載る。即ち、回転体390が装置本体302のコイン投入口502と開口441が対向する初期位置にあるとき、コイン投入口502から投入されたコインCがストッパーピン401,402によってコイン通路482に移動することが阻止されて、コイン収納部481に保持されている。係る場合、投入されるコインCは、正規コインでなくても良く、枚数も適正枚数でなくても構わない。
図23に示すように、ハンドル600を回転操作し、回転体390を他方向(Y方向 時計方向)に約30°回動させると、右側の保持アーム395がガイド330の右側の係合部材331に係合し、中心軸397を中心としてバネ(第4の弾性部材)407の弾性に抗して時計方向に回動して、開く位置(非仕切位置)P2に移動する。同様に、左側の保持アーム396がガイド330の左側の係合部材331に係合し、中心軸398を中心としてバネ(第4の弾性部材)417の弾性に抗して反時計方向に回動して、開く位置(非仕切位置)P2に移動する。
右側の保持アーム395が時計方向に回動して、開く位置(非仕切位置)P2に移動し、左側の保持アーム396が反時計方向に回動して、開く位置(非仕切位置)P2に移動すると、ストッパーピン401と402の間が開くことになり、ストッパーピン401と402に載っているコインCが自重によりストッパーピン401と402の間を通ってコイン通路482に移動し、さらに開口475に落下し、傾斜面476に案内されて、コイン落下口428から、装置本体302のコイン返却口325を経て、コイン返却部322のコイン返却凹部323に返却される。
コイン収納部481内にコインCが4枚収納されていると、ガイド突起438によって、最初に後側のコイン2枚がコイン通路482に落下し、残るコイン2枚がガイド突起438の傾斜している上面439によって1枚ずつ滑るようにコイン通路482に落下するので、コイン4枚が同時に落ちてコイン通路482を詰まらせることがない。
ハンドル600を回転操作し、回転体390を他方向(Y方向 時計方向)に約30°回動させると、ストッパー431の係止面(第2の係止縁)430が係止爪部材(第2の係止部材)362の係止突部367に係止されるので、回転体390の他方向(Y方向 時計方向)への回動は阻止される。
このように、係止爪部材(第2の係止部材)362は、回転体390を初期位置から他方向(Y方向 時計方向)へ回転させてコイン収納部481内のコインCをコイン通路482に落下させた後に、回転体390のストッパー431の第2の係止縁430を係止し、このことにより、回転体390の他方向(Y方向 時計方向)への回転を阻止する。
図20に示すように、回転体390を一方向(X方向 反時計方向)に回動して初期位置に復帰させると、回転体390は、位置決め手段550によって、コイン収納部481が略真上の位置、コイン投入口502から投入されたコインCが直接コイン収納部481に収納される初期位置で位置決めされる。
[発明の効果]
本願発明に係るコイン選別装置は、正規コインをコイン投入口から適正枚数投入しない場合、ハンドルを操作して回転体を回転させようとしても、回転体の係止縁が複数の係止部材の内の一つに係止され、回転体の回転が阻止される。また、正規コインより小さい外径の不正コインを含む複数のコインをコイン投入口から投入して、コインを回転体のコイン収納部に収納した場合、ハンドルを操作して回転体を回転させようとしても、不正コインの外周縁によって複数の係止部材の内の一つを反係止方向に移動させることができず、結局、回転体の係止縁が不正コインの位置にある係止部材に係止され、回転体の回転が阻止される。正規コインをコイン投入口から適正枚数投入して、複数のコインを回転体のコイン収納部に収納した場合、ハンドルを操作して回転体を回転させると、複数の係止部材が、回転体の回転時に各正規コインの外周縁に摺接して反係止方向に移動させられ、複数の係止部材が回転体の係止縁を係止することがないので、回転体の回転が可能であり、コイン収納部の複数のコインをコイン排出口から排出することができる。回転体には、コイン収納部のコイン収納枚数を切り替える切替部材が回動可能に設けられている。コイン収納部は、回転体に形成された第1のコイン収納部と、切替部材に形成された第2のコイン収納部とからなる。切替部材は、回転体に対して一方向に回動すると、第2のコイン収納部が回転体の第1のコイン収納部と重なって、第2のコイン収納部と第1のコイン収納部でコイン収納部を構成し、回転体に対して他方向に回動すると、第2のコイン収納部が回転体の第1のコイン収納部から外れて、第1のコイン収納部でコイン収納部を構成するので、コイン収納部の収納枚数を切り替えることができる。このように、本願発明に係るコイン選別装置は、切替部材によって、コインの投入枚数を簡単に切り替えることができるという効果がある。
本願発明に係るコイン選別装置は、切替部材の第2のコイン収納部が回転体の第1のコイン収納部から外れて、回転体の第1のコイン収納部のみでコイン収納部を構成している時に、切替部材のガイド縁が回転体の回転時に係止部材と摺接して係止部材を反係止方向に移動させ、係止部材を回転体の係止縁に係止させないようにすることができるという効果がある。
本願発明に係るコイン選別装置は、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されていない場合又は正規コインと厚みの異なる不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の回転時に係合片が装置本体の一側と係合して回転体の回転を阻止し、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されている場合、コインが係合片を反係合方向に移動させ、回転体の回転時に係合片が装置本体の一側と係合せず回転体の回転を阻止しないようにすることができる。このように、本願発明に係るコイン選別装置は、コインの厚みも検出することができるという効果がある。
本願発明に係るコイン選別装置は、切替部材を回転体に対して一方向に回動させ、切替部材の第2のコイン収納部を回転体の第1のコイン収納部に重ねて、第2のコイン収納部と第1のコイン収納部でコイン収納部を構成した時に、係合凸部又は係合凹部と第1の係合凹部又は第1の係合凸部が係合して切替部材の位置決めをすることができ、切替部材を回転体に対して他方向に回動させ、切替部材の第2のコイン収納部を回転体の第1のコイン収納部から外して、第1のコイン収納部でコイン収納部を構成した時に、係合凸部又は係合凹部と第2の係合凹部又は第2の係合凸部が係合して切替部材の位置決めをすることができる。このように、本願発明に係るコイン選別装置は、切替部材の切り替えた位置を確実に保持することができるという効果がある。
また、本願発明に係るコイン選別装置は、回転体のコイン収納部に、コイン収納枚数を変更する変更部材を取り付ける取付部が形成されている。変更部材は、装置本体の一側に着脱可能に取り付けられている。変更部材を装置本体から離脱させ、コイン収納部の取付部に取り付けることにより、コイン収納部に収納されるコインの収納枚数を変更することができる。このように、本願発明に係るコイン選別装置は、変更部材によって、コインの投入枚数を簡単に切り替えることができるという効果がある。
本願発明に係るコイン選別装置は、コイン投入口から投入されたコインが初期位置で待機している回転体のコイン収納部に収納されるようになっている。コインが回転体のコイン収納部に収納されると、コイン収納部とコイン通路の間を仕切る仕切部材によってコイン通路への落下が阻止され、コイン収納部内に保持される。正規コインをコイン投入口から投入しない場合、又は正規コインより小さい外径の不正コインをコイン投入口から投入した場合、ハンドルを操作して回転体を初期位置から一方向に回転させようとしても、回転体の第1の係止縁が第1の係止部材に係止され、回転体の一方向への回転が阻止される。正規コインをコイン投入口から投入して、正規コインを回転体のコイン収納部に収納した場合、ハンドルを操作して回転体を初期位置から一方向に回転させると、第1の係止部材が、回転体の一方向の回転時に正規コインの外周縁に摺接して反係止方向に移動させられ、第1の係止部材が回転体の第1の係止縁を係止することがないので、回転体の一方向への回転が可能であり、コイン収納部内のコインが仕切部材に案内されてコイン排出口から排出することができる。コインが回転体のコイン収納部に収納された状態で、ハンドルを操作して回転体を初期位置から他方向に回転させると、コインが仕切部材から外れ、コイン通路に落下し、コイン返却口からコインが返却される。
また本願発明に係るコイン選別装置は、コイン投入口から投入されたコインが初期位置で待機している回転体のコイン収納部に収納されるようになっている。コインが回転体のコイン収納部に収納されると、第4の弾性部材によって仕切位置に付勢された、コイン収納部とコイン通路の間を仕切る仕切部材によってコイン通路への落下が阻止され、コイン収納部内に保持される。正規コインをコイン投入口から投入して、ハンドルを操作して回転体を初期位置から一方向に回転させると、第1の係止部材が、回転体の一方向の回転時に正規コインの外周縁に摺接して反係止方向に移動させられ、コイン収納部内のコインがコイン排出口から排出することができる。コインが回転体のコイン収納部に収納された状態で、ハンドルを操作して回転体を初期位置から他方向に回転させると、仕切位置の仕切部材が係合部材と係合して、第4の弾性部材に抗して、非仕切位置に移動するので、コインが仕切部材から外れ、コイン通路に落下し、コイン返却口からコインが返却される。
さらにまた本願発明に係るコイン選別装置は、コイン投入口から投入されたコインが初期位置で待機している回転体のコイン収納部に収納されるようになっている。コインが回転体のコイン収納部に収納されると、第4の弾性部材によって閉じる位置に付勢された、コイン収納部とコイン通路の間に位置する一対のコインストッパーによってコイン通路への落下が阻止され、コイン収納部内に保持される。正規コインをコイン投入口から投入して、ハンドルを操作して回転体を初期位置から一方向に回転させると、第1の係止部材が、回転体の一方向の回転時に正規コインの外周縁に摺接して反係止方向に移動させられ、コイン収納部内のコインがコイン排出口から排出することができる。コインが回転体のコイン収納部に収納された状態で、ハンドルを操作して回転体を初期位置から他方向に回転させると、閉じる位置の一対のコインストッパーが係合部材と係合して、第4の弾性部材に抗して、開く位置に移動するので、コインが一対のコインストッパーから外れ、コイン通路に落下し、コイン返却口からコインが返却される。
このように、本願発明に係るコイン選別装置は、回転体を一方向に回転させると物品を取りだすことができ、回転体を他方向に回転させるとコインを返却させることができ、返却ボタン等の複雑な機構を必要とせず、安価に製造することができるという効果がある。
本願発明に係るコイン選別装置は、第2の係止部材が、回転体を初期位置から他方向へ回転させてコイン収納部内のコインをコイン通路に落下させた後に、回転体の第2の係止縁を係止して回転体の他方向への回転を阻止するので、過剰な逆回転を防止することができるという効果がある。
本願発明に係るコイン選別装置は、位置決め手段が回転体を初期位置で位置決めすることができるので、回転体が不用意に回転せず、常に初期位置で待機させることができるという効果がある。
[符号の説明]
C・・コイン、P1・・閉じる位置(仕切位置)、P2・・開く位置(非仕切位置)、1・・コイン選別装置、2・・装置本体、3・・ケース、3a・・後部開放部、3b・・下部開放部、5・・固定手段、6・・一側、11・・前壁、12・・上壁、13・・左壁、14・・右壁、15・・内面、16・・凹部、17・・底面、19・・側面、20・・軸受け孔、21・・凹溝、25・・第1の案内壁、26・・第2の案内壁、27・・右下端、28・・左端、29・・収納室、30・・上端、31・・下端、33・・切り欠き、35・・コイン投入口、36・・コイン排出口、38・・切り欠き部、39・・係合突起、40・・上部凹み部、41・・係止爪部材(第1の係止部材)、42・・係止爪部材(第1の係止部材)、43・・係止爪部材(第1の係止部材)、44・・係止爪部材(第1の係止部材)、45・・軸部、46・・係合縁、47・・係止突部、50・・第1の弾性部材、51・・弾性片、52・・弾性片、53・・弾性片、54・・弾性片、55・・下部、57・・軸受け部、59・・差し込み溝、60・・切り欠き部、61・・下部凹み部、62・・係止爪部材(第2の係止部材)、63・・第2の弾性部材、65・・軸部、66・・係合縁、67・・係止突部、68・・上部、69・・下部、70・・軸受け部、71・・差し込み溝、72・・係合突起、75・・第1のガイド溝、76・・第2のガイド溝、79・・ピン、81・・第1の排出口(コイン排出口)、82・・第2の排出口(コイン返却口)、85・・開口、90・・回転体、91・・基板、91a・・表面、91b・・裏面、92・・右案内部材、93・・左案内部材、94・・回転軸、95・・突片、96・・切り溝、97・・上端、98・・先部、99・・切り欠き、100・・係合片、101・・枢軸、102・・軸受け凹部、103・・固定板、104・・裏面、105・・ガイド筒、106・・ガイド軸、107・・弾性部材、109・・上端、110・・右上部ガイド面、111・・右湾曲面、112・・右下部ガイド面、113・・右外周面、115・・ストッパー片、116・・第1の係止縁、117・・第2の係止縁、120・・左上部ガイド面、121・・左湾曲面、122・・左下部ガイド面、123・・左外周面、125・・切り欠き、126・・係合片、127・・可撓片、128・・係合凸部、130・・係合段部、131・・上部、132・・下部、135・・コイン収納部、136・・一端(上端)、137・・他端(下端)、138・・一端(上端)、139・・他端(下端)、140・・第1のコイン収納部、141・・第1のコイン通路、142・・第2のコイン通路、143・・コイン通路、145・・中心軸、146・・取付板、147・・取付片、147a・・底壁、147b・・直壁、148・・ガイド片、149・・固定手段、150・・切替部材、151・・ガイドリング、152・・外周面、153・・裏面、154・・第2のコイン収納部、155・・右ガイド部材、156・・右上部ガイド面、157・・右湾曲面、158・・右下部ガイド面、159・・右外周面、160・・左ガイド部材、161・・左上部ガイド面、162・・左湾曲面、163・・左下部ガイド面、165・・左外周面、166・・第1の係合凹部、167・・第2の係合凹部、168・・ガイド縁、169・・外径、170・・蓋部材、171・・凹部、172・・側面、173・・挿通孔、175・・仕切部材、180・・切り欠き、181・・長孔、182・・右軸受け突起、183・・左軸受け突起、185・・右軸受け凹部、186・・左軸受け凹部、187・・ばね受け片、190・・押圧部材、191・・揺動部材、192・・第1の押圧片部材、193・・第2の押圧片部材、195・・揺動板、196・・揺動軸、197・・透孔、201・・支軸、202・・支軸、203・・軸受板、205・・軸受け部、206・・軸受け部、210・・軸受け片、211・・押圧片、212・・軸受け部、213・・軸受け部、214・・バネ部材、215・・先端、216・・押圧片、217・・支軸、218・・先端、219・・弾性片、220・・一部、221・・ネジ、222・・ロック片、225・・回転軸、226・・ネジ、228・・被係合部材、230・・被係合部、231・・係合部材、232・・上部、233・・ネジ、235・・係合縁部、236・・下部、237・・フック、240・・位置決め手段、241・・第3の弾性部材、242・・一端、243・・他端、245・・ネジ、250・・ハンドル、251・・固定軸、252・・取付穴、253・・ネジ、301・・コイン選別装置、302・・装置本体、303・・ケース、304・・後部開放部、305・・固定手段、311・・前壁、312・・上壁、313・・左壁、314・・右壁、315・・前面、316・・凸起帯、317・・凹部、318・・下壁、320・・軸受け孔、321・・凹部、322・・コイン返却部、323・・コイン返却凹部、325・・コイン返却口、326・・後面、327・・案内壁、328・・右端、329・・左端、330・・ガイド、331・・係合部材、332・・切り欠き部、333・・第1の取付部、336・・ガイド部材、336・・固定手段、339・・係合突起、341・・係止爪部材(第1の係止部材)、342・・係止爪部材(第1の係止部材)、343・・係止爪部材(第1の係止部材)、344・・係止爪部材(第1の係止部材)、345・・軸部、346・・係合縁、347・・係止突部、350・・第1の弾性部材、351・・弾性片、352・・弾性片、353・・弾性片、354・・弾性片、355・・下部、357・・軸受け部、359・・差し込み凹部、360・・切り欠き部、361・・第2の取付部、362・・係止爪部材(第2の係止部材)、363・・第2の弾性部材、365・・軸部、366・・係合縁、367・・係止突部、368・・上部、369・・下部、370・・軸受け部、371・・差し込み凹部、372・・上縁、375・・取付穴、390・・回転体、391・・基板、392・・・後面、393・・前面、394・・回転軸、395・・保持アーム(仕切部材,コインストッパー)、396・・保持アーム(仕切部材,コインストッパー)、397・・中心軸、398・・中心軸、399・・先部、401・・ストッパーピン、402・・ストッパーピン、403・・中心孔、405・・長孔、406・・バネ受け部、407・・バネ(第4の弾性部材)、408・・一方、409・・他端、411・・内側縁、413・・中心孔、415・・長孔、416・・バネ受け部、417・・バネ(第4の弾性部材)、418・・一方、419・・他端、421・・内側縁、422・・雌ネジ部(取付部)、425・・位置決め孔、426・・位置決め孔、428・・コイン落下口、430・・係止面(第2の係止縁)、431・・ストッパー、432・・逆転防止突起、434・・上部アーム、435・・下部アーム、436・・上部アーム、437・・下部アーム、438・・ガイド突起、439・・上面、441・・開口、442・・一端、443・・他端、445・・一端、446・・他端450・・案内部材、451・・後面、452・・前面、453・・切り欠き部、455・・左案内面、456・・右案内面、457・・凹部、458・・凹部、461・・左湾曲面、462・・右湾曲面、463・・嵌合片、464・・脚片、465・・中間案内面、467・・嵌合片、469・・脚片、470・・中間案内面、472・・回転軸、473・・係合面(被係合部)、475・・開口、476・・傾斜面、479・・固定手段、481・・コイン収納部、482・・コイン通路、490・・ストッパー片、491・・係止面(第1の係止縁)、500・・蓋部材、501・・挿通孔、502・・コイン投入口、503・・透孔、505・・軸受けピン、506・・軸受けピン、507・・軸受け部、508・・後面、509・・前面、510・・ボス、511・・雌ネジ部、515・・第1の押圧部材、516・・アーム部、517・・支軸、518・・押圧突起、519・・被押圧凸部、521・・押さえ部材、522・・切り欠き、523・・板バネ、525・・規制突起、526・・ネジ通し孔、527・・ネジ通し孔、529・・ネジ、531・・長孔、532・・凹部、533・・雌ネジ部、534・・ネジ通し孔、535・・凸段部、536・・軸受けピン、537・・軸受け部、539・・板バネ、541・・第2の押圧部材、542・・アーム部、543・・支軸、544・・先端、550・・位置決め手段、551・・係合部材、552・・係合板、553・・上ガイド板、555・・下ガイド板、556・・上摺動板、557・・下摺動板、561・・長孔、562・・長孔、564・・上案内板、565・・下案内板、566・・係合ボス、567・・係合ボス、568・・受け部、569・・ネジ、570・・第3の弾性部材、571・・コイン排出口、572・・ガイド片、580・・リング部材(変更部材)、581・・ネジ、582・・取付アーム、583・・取付アーム、585・・突出端、600・・ハンドル、601・・固定軸
本願発明は、正規コインが投入されるとハンドル操作でき、不正コインが投入された場合若しくは正規コインが投入されない場合はハンドル操作することができないコイン選別装置であって、カプセル払い出し機等の物品取出機に利用可能である。
Claims (13)
- 装置本体は、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口が形成され、内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設けられており、
回転体には、コイン投入口から投入されたコインを複数枚重ねて収納可能なコイン収納部が形成され、
装置本体には、コインの枚数に対応した複数の係止部材が設けられ、
複数の係止部材は、それぞれ弾性部材によって係止方向に付勢されており、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の回転時に回転体の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、
複数の係止部材は、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されている場合、回転体の回転時に各正規コインの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体の係止縁を係止することなく回転体の回転を可能とし、コイン収納部の複数のコインをコイン排出口から排出できるように構成されたコイン選別装置であって、
前記回転体には、前記コイン収納部のコイン収納枚数を切り替える切替部材が回動可能に設けられ、
前記コイン収納部は、回転体に形成された第1のコイン収納部と、切替部材に形成された第2のコイン収納部とからなり、
切替部材は、回転体に対して一方向に回動すると、第2のコイン収納部が回転体の第1のコイン収納部と重なって、第2のコイン収納部と第1のコイン収納部でコイン収納部を構成し、回転体に対して他方向に回動すると、第2のコイン収納部が回転体の第1のコイン収納部から外れて、第1のコイン収納部でコイン収納部を構成するようになっていることを特徴とするコイン選別装置。 - 前記切替部材には、第2のコイン収納部が回転体の第1のコイン収納部から外れて、回転体の第1のコイン収納部でコイン収納部を構成している時に、回転体の回転時に係止部材と摺接して係止部材を反係止方向に移動させ、回転体の係止縁に係止させないようにするガイド縁が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコイン選別装置。
- 前記回転体のコイン収納部には、係合方向に付勢された係合片が設けられ、
係合片は、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されていない場合又は正規コインと厚みの異なる不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の回転時に装置本体の一側と係合して回転体の回転を阻止し、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されている場合、反係合方向に移動して回転体の回転時に装置本体の一側と係合せず回転体の回転を阻止しないようになっていることを特徴とする請求項1又は2記載のコイン選別装置。 - 前記回転体及び切替部材の一方には、係合凸部又は係合凹部が形成され、前記回転体及び切替部材の他方には、第1と第2の係合凹部又は第1と第2の係合凸部が形成され、
切替部材は、これを回転体に対して一方向に回動させて、第2のコイン収納部を回転体の第1のコイン収納部に重ねて、第2のコイン収納部と第1のコイン収納部でコイン収納部を構成した時に、係合凸部又は係合凹部が第1の係合凹部又は第1の係合凸部と係合して位置決めされ、これを回転体に対して他方向に回動させて、第2のコイン収納部を回転体の第1のコイン収納部から外して、第1のコイン収納部でコイン収納部を構成した時に、係合凸部又は係合凹部が第2の係合凹部又は第2の係合凸部と係合して位置決めされるようになっていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のコイン選別装置。 - 装置本体は、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口が形成され、内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設けられており、
回転体には、コイン投入口から投入されたコインを複数枚重ねて収納可能なコイン収納部が形成され、
装置本体には、コインの枚数に対応した複数の係止部材が設けられ、
複数の係止部材は、それぞれ弾性部材によって係止方向に付勢されており、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の回転時に回転体の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、
複数の係止部材は、正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されている場合、回転体の回転時に各正規コインの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体の係止縁を係止することなく回転体の回転を可能とし、コイン収納部の複数のコインをコイン排出口から排出できるように構成されたコイン選別装置であって、
前記回転体のコイン収納部には、コイン収納枚数を変更する変更部材を取り付ける取付部が形成され、
当該変更部材は、装置本体の一側に着脱可能に取り付けられていることを特徴とするコイン選別装置。 - 装置本体は、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口及びコイン返却口が形成され、内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設けられており、
回転体は、コイン収納部を有し、コイン投入口から投入されたコインがコイン収納部に収納される初期位置で待機しており、
装置本体には、第1の係止部材が第1の弾性部材によって係止方向に付勢されて設けられ、
第1の係止部材は、コインがコイン収納部に収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に回転体の第1の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、
第1の係止部材は、正規コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に正規コインの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体の第1の係止縁を係止することなく回転体の一方向への回転を可能とし、コイン収納部内のコインをコイン排出口から排出できるように構成されたコイン選別装置であって、
回転体には、前記コイン収納部と連通し、コイン返却口にコインを落下させるコイン通路が形成され、
装置本体には、コイン収納部とコイン通路の間を仕切る仕切部材が設けられ、
仕切部材は、回転体の初期位置から一方向への回転時に、コイン収納部とコイン通路の間を仕切り、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下するのを阻止し、回転体の初期位置から他方向への回転時に、コイン収納部とコイン通路の間を仕切らなくなり、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下してコイン返却口から返却されるように形成されていることを特徴とするコイン選別装置。 - 装置本体は、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口及びコイン返却口が形成され、内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設けられており、
回転体は、コイン収納部を有し、コイン投入口から投入されたコインがコイン収納部に収納される初期位置で待機しており、
装置本体には、第1の係止部材が第1の弾性部材によって係止方向に付勢されて設けられ、
第1の係止部材は、コインがコイン収納部に収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に回転体の第1の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、
第1の係止部材は、正規コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に正規コインの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体の第1の係止縁を係止することなく回転体の一方向への回転を可能とし、コイン収納部内のコインをコイン排出口から排出できるように構成されたコイン選別装置であって、
回転体には、前記コイン収納部と連通し、コイン返却口にコインを落下させるコイン通路が形成され、さらに、コイン収納部とコイン通路の間を仕切る仕切部材が設けられ、
仕切部材は、コインの落下を阻止する仕切位置と、コインの落下を阻止しない非仕切位置に移動可能であって、第4の弾性部材によって仕切位置側に付勢されており、
装置本体には、回転体の初期位置から一方向への回転時に、仕切位置の仕切部材と係合せず、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下するのを阻止し、回転体の初期位置から他方向への回転時に、仕切位置の仕切部材と係合して仕切部材を第4の弾性部材の弾性に抗して非仕切位置に移動させ、コイン収納部内のコインをコイン通路に落下させ、コイン返却口からコインを返却させる係合部材が設けられていることを特徴とするコイン選別装置。 - 装置本体は、上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口及びコイン返却口が形成され、内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設けられており、
回転体は、コイン収納部を有し、コイン投入口から投入されたコインがコイン収納部に収納される初期位置で待機しており、
装置本体には、第1の係止部材が第1の弾性部材によって係止方向に付勢されて設けられ、
第1の係止部材は、コインがコイン収納部に収納されていない場合又は正規コインより小さい外径の不正コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に回転体の第1の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、
第1の係止部材は、正規コインがコイン収納部に収納されている場合、回転体の初期位置から一方向への回転時に正規コインの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、回転体の第1の係止縁を係止することなく回転体の一方向への回転を可能とし、コイン収納部内のコインをコイン排出口から排出できるように構成されたコイン選別装置であって、
回転体には、前記コイン収納部と連通し、コイン返却口にコインを落下させるコイン通路が形成され、さらに、コイン収納部とコイン通路の間に一対のコインストッパーが設けられ、
一対のコインストッパーは、コインの落下を阻止する閉じる位置と、コインの落下を阻止しない開く位置に移動可能であって、第4の弾性部材によって閉じる方向に付勢されており、
装置本体には、回転体の初期位置から一方向への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパーと係合せず、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下するのを阻止し、回転体の初期位置から他方向への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパーと係合して一対のコインストッパーを第4の弾性部材の弾性に抗して開く位置に移動させ、コイン収納部内のコインをコイン通路に落下させ、コイン返却口からコインを返却させる係合部材が設けられていることを特徴とするコイン選別装置。 - 装置本体には、第2の係止部材が第2の弾性部材によって係止方向に付勢されて設けられ、
第2の係止部材は、回転体を初期位置から他方向へ回転させてコイン収納部内のコインをコイン通路に落下させた後に、回転体の第2の係止縁を係止して回転体の他方向への回転を阻止するように形成されていることを特徴とする請求項6、7又は8記載のコイン選別装置。 - 装置本体には、前記回転体を初期位置で位置決めする位置決め手段が設けられ、
位置決め手段が、回転体又は回転体の略中心に設けられた回転軸に形成された被係合部に係合する係合部材と、係合部材を係合方向に付勢する第3の弾性部材とからなることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載のコイン選別装置。 - 上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口およびコイン返却口が形成された装置本体と、
前記装置本体内に回転可能に設けられた回転体と、
前記装置本体に設けられ前記回転体内に突出した仕切部材と、
前記回転体の外側縁に設けられた開口と、
前記回転体に設けられ、一端は前記開口と連通するコイン収納部であって、他端が前記回転体の回転に応じて前記仕切部材と対向する状態と対向しない状態を取ることが可能な前記コイン収納部と、
前記回転体に設けられ、前記コイン収納部の他端と一端にて連通し、他端にて前記回転体の外部に連通するコイン通路であって、前記コイン収納部と鈍角となるように形成された前記コイン通路と、を有し、
前記回転体が前記装置本体のコイン投入口と前記開口が対向する初期位置にあるとき、および、当該初期位置から一方向に回転されるときには、前記仕切部材が前記コイン収納部の他端と対向する状態となることで、前記コイン投入口から投入されたコインは前記コイン通路に移動することが阻止されることにより、前記コイン収納部に保持され、
前記回転体が初期位置から一方向に90度以上回転されたときには、前記コイン収納部に保持されたコインは自重によって前記開口を介して前記コイン排出口より排出され、
前記回転体が初期位置から他方向に回転されるときには、前記コイン収納部の他端が前記仕切部材と対向しない状態となることで、前記コイン収納部に保持されたコインは前記コイン通路に移動可能とされ、自重により前記コイン通路を介して前記コイン返却口より排出されることを特徴とするコイン選別装置。 - 上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口およびコイン返却口が形成された装置本体と、
前記装置本体内に回転可能に設けられた回転体と、
前記回転体の外側縁に設けられた開口と、
前記回転体に設けられ、一端が前記開口と連通するコイン収納部と、
前記回転体に設けられ、前記コイン収納部の他端と一端にて連通し、他端にて前記回転体の外部に連通するコイン通路と、
前記回転体に設けられた、コイン収納部とコイン通路の間を仕切る仕切部材であって、コインの落下を阻止する仕切位置と、コインの落下を阻止しない非仕切位置に移動可能であり、第4の弾性部材によって仕切位置側に付勢された仕切部材と、
前記装置本体に設けられ、回転体の初期位置から一方向への回転時に、仕切位置の仕切部材と係合せず、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下するのを阻止し、回転体の初期位置から他方向への回転時に、仕切位置の仕切部材と係合して仕切部材を第4の弾性部材の弾性に抗して非仕切位置に移動させ、コイン収納部内のコインをコイン通路に落下させ、コイン返却口からコインを返却させる係合部材と、を有し、
前記回転体が前記装置本体のコイン投入口と前記開口が対向する初期位置にあるとき、および、当該初期位置から一方向に回転されるときには、前記仕切部材が前記係合部材と係合せずに仕切位置にあることで、前記コイン投入口から投入されたコインは前記コイン通路に移動することが阻止されることにより、前記コイン収納部に保持され、
前記回転体が初期位置から一方向に90度以上回転されたときには、前記コイン収納部に保持されたコインは自重によって前記開口を介して前記コイン排出口より排出され、
前記回転体が初期位置から他方向に回転されるときには、前記仕切部材が前記係合部材と係合して非仕切位置に移動することで、前記コイン収納部に保持されたコインは前記コイン通路に移動可能とされ、自重により前記コイン通路を介して前記コイン返却口より返却されることを特徴とするコイン選別装置。 - 上部にコイン投入口が形成され、下部にコイン排出口およびコイン返却口が形成された装置本体と、
前記装置本体内に回転可能に設けられた回転体と、
前記回転体の外側縁に設けられた開口と、
前記回転体に設けられ、一端が前記開口と連通するコイン収納部と、
前記回転体に設けられ、前記コイン収納部の他端と一端にて連通し、他端にて前記回転体の外部に連通するコイン通路と、
前記回転体に設けられた、コイン収納部とコイン通路の間を閉じる一対のコインストッパーであって、コインの落下を阻止する閉じる位置と、コインの落下を阻止しない開く位置に移動可能であり、第4の弾性部材によって閉じる方向に付勢された一対のコインストッパーと、
前記装置本体に設けられ、回転体の初期位置から一方向への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパーと係合せず、コイン収納部内のコインがコイン通路に落下するのを阻止し、回転体の初期位置から他方向への回転時に、閉じた状態の一対のコインストッパーと係合して一対のコインストッパーを第4の弾性部材の弾性に抗して開く位置に移動させ、コイン収納部内のコインをコイン通路に落下させ、コイン返却口からコインを返却させる係合部材と、を有し、
前記回転体が前記装置本体のコイン投入口と前記開口が対向する初期位置にあるとき、および、当該初期位置から一方向に回転されるときには、前記一対のコインストッパーが前記係合部材と係合せずに閉じる位置にあることで、前記コイン投入口から投入されたコインは前記コイン通路に移動することが阻止されることにより、前記コイン収納部に保持され、
前記回転体が初期位置から一方向に90度以上回転されたときには、前記コイン収納部に保持されたコインは自重によって前記開口を介して前記コイン排出口より排出され、
前記回転体が初期位置から他方向に回転されるときには、前記一対のコインストッパーが前記係合部材と係合して開く位置に移動することで、前記コイン収納部に保持されたコインは前記コイン通路に移動可能とされ、自重により前記コイン通路を介して前記コイン返却口より返却されることを特徴とするコイン選別装置。
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