JP3057393U - 自動販売機と硬貨回収機構 - Google Patents
自動販売機と硬貨回収機構Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動販売機において、1回の投入硬貨の枚数
をより柔軟にかつ簡単に設定・変更して、商品価格の設
定・変更をより自由にする。 【解決手段】 所定枚数の硬貨を投入することにより商
品を取り出すことができる自動販売機1は、多数の商品
を収容する透明ケース5と、該ケースから商品を排出さ
せるために、回転ディスク7やその駆動歯車列23〜2
5からなる商品取出機構を駆動するためのハンドル13
と、商品取出機構の動作を制御するためのコントロール
ユニット11と、投入硬貨を回収するための金庫94と
からなる。コントロールユニットは、所定枚数の投入硬
貨を連続して1列に収容するスリット42を有するコイ
ンホルダ37と、スリットの下向きに開放する傾斜部4
5を閉じる傾斜プレート59とを有する。コインホルダ
は、ハンドルの回転により揺動してスリットを金庫内に
向けて開放し、その中に一時的に保持される硬貨を金庫
内に落下、回収させる。
をより柔軟にかつ簡単に設定・変更して、商品価格の設
定・変更をより自由にする。 【解決手段】 所定枚数の硬貨を投入することにより商
品を取り出すことができる自動販売機1は、多数の商品
を収容する透明ケース5と、該ケースから商品を排出さ
せるために、回転ディスク7やその駆動歯車列23〜2
5からなる商品取出機構を駆動するためのハンドル13
と、商品取出機構の動作を制御するためのコントロール
ユニット11と、投入硬貨を回収するための金庫94と
からなる。コントロールユニットは、所定枚数の投入硬
貨を連続して1列に収容するスリット42を有するコイ
ンホルダ37と、スリットの下向きに開放する傾斜部4
5を閉じる傾斜プレート59とを有する。コインホルダ
は、ハンドルの回転により揺動してスリットを金庫内に
向けて開放し、その中に一時的に保持される硬貨を金庫
内に落下、回収させる。
Description
【0001】
本考案は、硬貨の投入により容器内から商品を送り出すようにした自動販売機 に関し、特に子供や若年層を対象としてプラスチック製カプセルに入れた商品を 販売するのに適した自動販売機及びそれに使用する硬貨回収機構に関する。
【0002】
従来、この種の自動販売機は、主に人通りの多いショッピングセンタやスーパ ーマーケット、デパートの店先、階段の踊り場などに設置されており、一般に、 多数のプラスチックカプセル入り商品を外から見えるように収容するための透明 な大型ケースと、ハンドルの操作により前記ケースからカプセルを排出させるた めの商品取出機構と、硬貨の投入により前記商品取出機構を動作させるための制 御機構とを備える。そして、客が所定金額の硬貨を投入してハンドルを回すと、 前記容器からランダムに1個のカプセルを排出するようになっている。
【0003】 最近は、ニセ硬貨の不正使用を防止するために、例えば実用新案公報第301 4387号に開示されるように、真正な投入硬貨を選別してハンドルを回転可能 にし、かつ投入枚数を変更可能な硬貨選別装置を備えた自動販売機が開発されて いる。
【0004】
しかしながら、上述した従来の自動販売機は、硬貨選別装置が1度に受け入れ ることができる投入硬貨が2枚までのため、商品の価格変更に十分対応できない という問題があった。また、3枚以上の硬貨投入を必要とする価格を設定した場 合、この硬貨選別装置では、客は1枚又は2枚の硬貨を投入する毎に一回ずつハ ンドルを回転させねばならないことになり、特に小さい子供には面倒で難しく、 購買意欲を減退させる虞がある。
【0005】 そこで、本考案は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その 目的とするところは、設置場所や対象とする客層及びその好みなどの販売条件に 応じて商品価格を設定し又は変更できるように、1回の投入硬貨の枚数をより柔 軟にかつ簡単に変更し得る制御機構を備えた自動販売機及び硬貨回収機構を提供 することにある。
【0006】
本考案によれば、上記目的を達成するために、所定枚数の硬貨を投入すること により商品を取り出すことができる自動販売機において、商品取出操作を1回行 う毎に前記所定枚数の投入硬貨を金庫内に回収するために、前記所定枚数の投入 硬貨を連続して1列に収容するスリットを有するコインホルダと、前記投入硬貨 を前記スリット内に保持するように前記スリットを閉じるためのスリット閉じ手 段とからなり、前記商品取出操作により前記コインホルダと前記スリット閉じ手 段とが相対変位して、前記スリットが前記金庫内に向けて開放し、該スリット内 の硬貨を前記金庫内に排出させるようにしたことを特徴とする硬貨回収機構が提 供される。
【0007】 このようにコインホルダのスリット内に投入硬貨を連続して1列に収容するこ とにより、自動販売機に1度に投入し得る硬貨の枚数を、商品の価格に対応して 比較的自由に設定することができると共に、1回の商品取出操作で商品を取り出 しかつ投入硬貨を回収することができる。
【0008】 前記硬貨回収機構が、スリット内に保持し得る硬貨の枚数を決定するべく、該 スリット内での位置を変更可能なコインストッパを更に有すると、同じコインホ ルダを用いて、自動販売機に1度に投入し得る硬貨の枚数を簡単かつ自由に設定 しかつ変更できるので、好都合である。
【0009】 或る実施例では、商品取出操作により前記コインホルダが変位する、例えば金 庫側に揺動するように構成することにより、スリット閉じ手段に対して相対変位 させることができる。別の実施例では、商品取出操作により前記スリット閉じ手 段が変位するように構成することができる。
【0010】 また、或る実施例によれば、前記スリットが、その硬貨投入側から奥に向けて 下向きに傾斜しかつその傾斜に沿って下方に開放しており、該スリットの下方へ の開放部が、通常は前記スリット閉じ手段により閉じられているが、商品取出操 作により金庫内に向けて開放するように構成することができる。
【0011】 この場合に、前記スリット閉じ手段は、スリットの下方への開放部に対向して 延長し、かつその傾斜方向と逆向きに傾動可能な傾斜プレートにより構成するこ とができる。前記傾斜プレートは、逆向きに傾動したときに前記スリットを自動 販売機の硬貨返却口に連通させることにより、投入硬貨を容易に返却することが できる。また、傾斜プレートの傾動により前記スリットを金庫内に連通させて、 投入硬貨を回収することもできる。
【0012】 更に、或る実施例によれば、コインホルダとスリット閉じ手段とは、商品取出 操作により回転するカムにより操作されて相対変位させることにより、その構成 を簡単にすることができる。
【0013】 別の実施例では、前記硬貨回収機構が、商品取出操作により回転するカムと、 該カムに追従して揺動するようにばね付勢されたスイングアームとを更に有し、 このスイングアームにコインホルダが連結されて一体に揺動し、該スイングアー ムのカムとの接触部に、その急激な揺動を可能にする段差が形成されていること により、コインホルダが前記カムにより揺動してスリットを金庫内に向けて開放 すると共に、その際に急激に揺動するので、スリットから硬貨を確実に落下させ て金庫内に回収することができる。
【0014】 前記カムは、その回転軸を、前記自動販売機から商品を排出させるための商品 取出機構を駆動するように連結することができ、簡単な構成により商品の取出動 作と投入硬貨の回収動作とを連動させることができる。
【0015】 また、前記硬貨回収機構が上述したスリットの下方への開放部を閉じる傾動可 能な傾斜プレートを有し、その傾動により前記スリットを自動販売機の硬貨返却 口に連通させるようにした場合、例えば、自動販売機のコイン返却ボタンを操作 すると傾斜プレートが傾動するように、これらをリンク機構により連結すること ができる。
【0016】 更に、商品取出操作によりコインホルダとスリット閉じ手段とを相対変位させ るように回転するカムと、該カムが回転し始めるとコイン返却ボタンを操作でき ないように、前記リンク機構をロックする手段とを有すると、商品を取り出そう とする場合には、投入硬貨を返却できないようにすることができる。この場合に も、前記カムの回転軸を、自動販売機から商品を排出させるための商品取出機構 を駆動するように連結することができる。
【0017】 本考案の別の側面によれば、所定枚数の硬貨を投入することにより商品を取り 出すことができる自動販売機であって、多数の商品を収容するケースと、該ケー スから商品を排出させるための商品取出機構と、該商品取出機構を駆動するため のハンドルと、前記商品取出機構の動作を制御するためのコントロールユニット と、投入硬貨を回収するための金庫とからなり、前記コントロールユニットが、 上述した本考案の硬貨回収機構を備えることを特徴とする自動販売機が提供され る。
【0018】 これにより、自動販売機に1度に投入し得る硬貨の枚数を、商品の価格に対応 して比較的自由に設定することができると共に、1回の商品取出操作で商品を取 り出しかつ投入硬貨を回収できるようにすることができる。
【0019】 或る実施例では、商品取出機構を駆動するハンドルにより、同時に硬貨回収機 構のコインホルダとスリット閉じ手段とを相対変位させ、1つの操作で商品の取 出しと硬貨の回収とを連動させて1度に行うことができる。
【0020】 また、別の実施例によれば、前記コントロールユニットが、前記ハンドルの操 作によりコインホルダとスリット閉じ手段とを相対変位させるように回転するカ ムを有する硬貨回収機構を備え、前記ハンドルが、前記商品取出機構を駆動する と同時に、前記カムを回転させることを特徴とする自動販売機が提供される。
【0021】
以下に、添付図面に示した実施例を用いて本考案の内容を詳細に説明する。 図1は、本考案による自動販売機の好適な実施例を示している。この自動販売 機1は、図示しない小車輪により移動可能に装置全体を支持するベース2と、該 ベース上に固定された透明な円筒状シュート部3及び本体部4と、その上に脱着 可能に取り付けられ、その中に多数のプラスチックカプセル入り商品(以下、カ プセルという)を収容するためにドーム状の大型透明ケース5とを備える。
【0022】 透明ケース5は、図2に示すように、同一寸法の5個の円形穴6を円周方向に 一定間隔で設けた回転ディスク7を底部に備える。回転ディスク7の直ぐ下側に は、円形孔6と同一円周上にカプセル排出口8が開口し、本体部4内の通路及び シュート部3内のスパイラル通路9を経由して、ベース2の前面に開口する商品 取出口10に通じている。前記商品取出口手前の通路内には、カプセルの落下に より変位する可動プレート及びその変位によりオンオフされるリミットスイッチ からなる商品排出確認スイッチが設けられている。
【0023】 本体部4の内部には、装置全体の動作を制御するためのコントロールユニット 11が装着されている。コントロールユニット11は、本体部4の前面パネル1 2を取り外すことにより、容易に脱着することができる。前面パネル12の略中 央には、円形のハンドル13が回転可能に取り付けられている。更に本体部4の 前面には、コイン投入口14、価格表示部15及びコイン返却口16が設けられ ている。
【0024】 コントロールユニット11は、図3乃至図5に示すように概ね四角い箱形をな し、その前壁部17及び後壁部18の略中央を水平に貫通して回転自在に支持さ れた回転軸19を有する。前壁部17から突出する回転軸19の前端には、ディ スク状のハンドル受部20が一体回転可能に固定されている。ハンドル受部20 には、図4に示すように前面パネル12を挟んでハンドル13と一体をなす継手 21を外嵌させる。ハンドル受部20の外周には、2個の係合突起22がそれぞ れ直径方向逆向きにばね付勢されて出没可能に設けられ、これが継手21の内側 係合部(図示せず)と係合して、ハンドル13を回すと回転軸19を一体に回転 させると共に、該ハンドルを過大な力で回した場合又は硬貨未投入などにより回 転軸19が回転不可能な状態でハンドルを回した場合には、係合突起22との係 合を解除して前記ハンドルが空回りし、ハンドル及びそれに連結した機構が壊れ たりしないようにしている。
【0025】 後壁部18から突出する回転軸19の後端には、歯車23が一体回転可能に固 定されている。歯車23は、後壁部18の上端付近に取り付けられた歯車24に 噛合する中間歯車25と噛合している。歯車24は、回転ディスク7の下面に設 けられた円周方向のラック26に噛合し、回転軸19が回転すると回転ディスク 7が回転するようになっている。
【0026】 図5に良く示すように、コントロールユニット11の内部には、薄い矩形箱型 のコインセレクタ27が左側壁部28に沿って取外可能に装着されている。本実 施例では、例えば朝日精巧株式会社製の型番AD−81P2のような市販の製品 をコインセレクタ27に使用する。また、前記コントロールユニットの右側壁部 29に沿って、自動販売機1全体の動作を電子的に制御するIC、メモリなどか らなるマイクロコンピュータを実装した基板30が取り付けられている。基板3 0は、価格表示部15、コントロールユニット11の前面に設けられた価格設定 ボタン31、音量スイッチ32、スピーカ及び照明装置、後述する各スイッチな どと電気的に接続されている。
【0027】 図6に併せて示すように、コインセレクタ27の上端にはスリット状のコイン 入口33が開口し、その内部に硬貨1枚分の狭いすきまからなるコイン投入通路 を画定するスリーブ34を介して、コイン投入口14に連結されている。前記コ インセレクタの下端には、所定金額の真正な硬貨と異なる金額の又は不正な硬貨 とを選択して排出するために、真正コイン出口35と不正コイン出口36とが前 後に並設されている。
【0028】 図6に示すように、左側壁部28の内部には、真正コイン出口35から送出さ れる硬貨をコインホルダ37へ送るためのコイン回収通路38が、仕切壁39に より画定されている。また、不正コイン出口36は、仕切壁39、40により前 記コイン回収通路の反対側に画定されたコイン返却通路41を介して、コイン返 却口16に連通している。
【0029】 コイン回収通路38の途中には、該通路に沿って円弧状のスリット42が左側 壁部28外面に開設され、左側壁部28内面に固定されたリミットスイッチから なる投入コイン検出スイッチ43をオンオフするL字ピン44の折曲先端部が、 前記通路を横断するようにスリット42を貫通している。ピン44は、スイッチ 43に揺動自在に取り付けられかつ常に上向きにバネ付勢されて、通常はスリッ ト42の上端に位置する。
【0030】 硬貨がコイン回収通路38を通過すると、ピン44は前記硬貨に押されてスリ ット42の下端位置まで回転し、スイッチ43をオンして前記マイクロコンピュ ータに1個の硬貨が通過したことを表わす信号を出力する。1個の硬貨が通過す ると、ピン44は元のスリット上端位置に復帰し、次の硬貨が通過する際に同様 に動作して、次の硬貨通過信号を出力させる。
【0031】 コインホルダ37は、概ね左右方向に細長い板状をなし、かつその下辺には左 端から右端に向けてその途中まで下向きの傾斜部45が形成されている。左側壁 部28には、コインホルダ37を補完する形状の窓46が開設されている。前記 コインホルダは、この窓46内に配置され、かつその左右上端において窓46の 上縁に沿って架設した水平ロッド47に揺動可能に支持されると共に、前記窓の 下縁に形設された突起48により外側に揺動しないように制限されている。
【0032】 コインホルダ37の内部には、複数の硬貨が立てた状態で連続して1列に並ぶ ように、硬貨1枚分に略等しいすきまのスリット49が、その略全長に亘って形 成されている。スリット49は、傾斜部45において下向きにかつ左端において 左方にそれぞれ開放している。他方、コイン回収通路38は、左側壁部28内部 から窓46の左端に開口している。従って、前記スリットは、コインホルダ37 が窓46内に位置する通常位置で、その左端において回収コイン通路38に連通 すると同時に、下向きに開放した前記傾斜部が窓46の下辺部分により閉じられ て、前記コイン回収通路を通過した硬貨を一時的に保持するための狭く細長い空 間を画定している。
【0033】 また、スリット49内には、矩形の小板片からなるコインストッパ50が摺動 自在に配置され、その連結部51が、コインホルダ37外面に形成された水平方 向のガイド溝52から外部に突出している。コインホルダ37の直ぐ外側には、 垂直方向の位置決めレバー53が、その中央部において左側壁部28外面に架設 された水平ロッド54に、該ロッドに沿って左右に移動可能に取り付けられてい る。位置決めレバー53の下端には、その上下方向溝55に連結部51を遊嵌さ せて、前記コインストッパが連結されている。
【0034】 位置決めレバー53の上端には、図5に示すように、短円柱状のピン56が、 通常内蔵したばねにより付勢されて左側壁部28外面に向けて突出し、該ピンと 一体をなすつまみ57を外側へ引くと引っ込むように設けられている。左側壁部 28外面には、ピン56と略同じ直径の5つの円孔58が、該ピンの高さに一列 に等間隔で穿設されている。コインストッパ50は、位置決めレバー53を左右 に移動させると、これと一体にガイド溝52に沿って移動し、かつピン56をい ずれかの円孔58に嵌合させると、これに対応する位置に保持される。
【0035】 このコインストッパ50の位置により、コインホルダ37内に保持し得る投入 硬貨の枚数が決定される。本実施例では、100円から500円までの間で自由 に価格設定できるように、各円孔58の位置が、1枚から5枚までの100円硬 貨を縦に並べた各寸法に合せて決定されている。図6では、2個の100円硬貨 を保持するべく、位置決めレバー53のピン55が200円の円孔に設定されて いる。
【0036】 窓46の下辺部分には、左側壁部28の中に傾斜プレート59が、コインホル ダ37のスリット49に対向する位置に、かつその略中央において枢軸60によ り傾動可能に取り付けられている。傾斜プレート59は、その左端近くにピン6 1が突設され、かつ左側壁部28外面の円弧状の溝62に挿通され、それにより 傾動範囲が制限されている。ピン61が溝62の上端にある通常位置では、傾斜 プレート59はその上縁が窓46の下辺に一致し、その上をコイン回収通路から スリット49内に入る硬貨が転動するようになっている。ピン61を溝62に沿 って下端側に変位させると、傾斜プレート59はその右側部分がコインホルダ3 7のスリット49内に突入して逆向きに、コイン返却口16に通じる仕切壁40 に向けて傾斜する。
【0037】 左側壁部28の外側には、L字形の返却レバー63が、その長辺部分63aの 上下両端付近に形成した2つの上下方向溝64、65に、前記左側壁部に固設し たピン66、67をそれぞれ嵌合させて、前壁部17の裏面に沿って上下方向に 移動可能に配置されている。返却レバー63の水平な短辺部分63bには、その 先端の孔68に溝62を貫通したピン61を嵌合させて、傾斜プレート59が連 結されている。返却レバー63は、短辺部分63bと左側壁部28外面との間に 装着した引張ばね69により常時上向きに付勢され、それにより傾斜プレート5 9を前記通常位置に保持している。
【0038】 返却レバー63の上端は、図5及び図7に示すように、軸70に枢着されたリ ンク部材71の一方の端部71aに連結されている。前記リンク部材の他方の端 部71bは、前壁部17の右上端に開口する小窓72を介して、その先端が前面 パネル12から突出するコイン返却ボタン73の後端が当接している。コイン返 却ボタン73を押し込むと、図7に示すようにリンク部材71が図中時計回りに 回転し、ばね69の付勢力に抗して返却レバー63を下方に移動させる。これに より、傾斜プレート59が仕切壁40に適合した角度まで傾動し、スリット49 内の硬貨が該傾斜プレートの上縁及び仕切壁40に沿って前記コイン返却口に排 出される。また、左側壁部28外面には、窓46より下側にリミットスイッチか らなる返却確認スイッチ99が、返却レバー63が下方に移動して短辺部分63 bの先端が接触するとオンするように固着されている。
【0039】 また、回転軸19には、その回転を制限するためのストッパディスク74が、 前壁部17の直ぐ内側に一体回転可能に固定されている。ストップディスク74 の外周には切欠部75が形成され、該切欠部はハンドルの回転開始前の初期位置 において上端に位置するようになっている。前記ストップディスクの直ぐ後方に は、リンク部材71と一体をなす延長アーム76が垂直方向下向きに、前記上端 位置の切欠部75の高さまで延長している。
【0040】 ハンドル13を回転させ始める前にコイン返却ボタン73を押すと、延長アー ム76がリンク部材71と同じ向きに回転して切欠部75に突入し、回転軸19 即ちハンドル13を回転できなくする。ハンドル13を回転させ始めた後は、切 欠部75が前記上端位置からずれるため、コイン返却ボタン73を押しても延長 アーム76が前記ストップディスクの後面に当接して回転できなくなり、投入コ インを返却できなくする。
【0041】 更に回転軸19には、図8に示すように、後壁部18の直ぐ内側にカムディス ク77が一体回転可能に固定されている。カムディスク77は、時計方向にのみ 回転し得るように、その最外周に全周に亘ってラチェット78が形成され、かつ これと係合するように時計回りにばね付勢された反転防止カム79が、後壁部1 8内面に枢着されている。カムディスク77には、その外周に沿って円周方向に 円弧状の溝80が貫設され、該溝の中に後壁部18内面からピン81が突入して いる。
【0042】 図8に示すハンドル13を回転させ始める前のカムディスク77の初期位置で は、ピン81が円弧状溝80の回転方向終端に係合し、カムディスクの回転を阻 止している。ピン81は、後壁部18外面に装着されたソレノイド82により出 没可能であり、前記ソレノイドがオンするとピン81が引込んで溝80との係合 を解除し、前記カムディスクが回転可能になる。
【0043】 また、後壁部18内面には、時計回りにばね付勢されたハンドル回転検出レバ ー83がカムディスク77の直ぐ上側に枢着されている。レバー83は、ストッ パ84に係止された図8の位置において、その先端にカムディスク77上の突起 85が当接するように配置され、前記カムディスクが回転し始めると突起85に より反時計回りに回転する。レバー83のストッパ84と反対側には、リミット スイッチからなるハンドル回転検出スイッチ86が前記後壁部内面に固着されて いる。図9に示すように、カムディスク77が一定角度以上回転すると、レバー 83の先端がスイッチ86をオンして、ハンドルの回転開始を表す信号を前記マ イクロコンピュータに出力する。
【0044】 更にカムディスク77上には、半径方向に延長する直線部分87aと、その先 端から円周方向後方に延長する円弧部分87bとからなるカム87が、一体に形 成されている。カムディスク77の直ぐ内側には、カム87と同じ高さにスイン グアーム88が、その中間位置において枢軸88により揺動可能に取り付けられ ている。スイングアーム88は、その下端と後壁部18との間に装着された引張 ばね89により常時反時計方向に付勢され、かつその上端がカム87の基端部に 係止されている。
【0045】 スイングアーム88の下端には、コインホルダ37に突設した連結アーム90 が、その先端のピン91をスイングアーム下端の上下方向溝92に挿通させて連 結されている。スイングアーム88下端の裏側には、リミットスイッチからなる 硬貨回収確認スイッチ93が前記後壁部内面に固着されている。このスイッチ9 3は前記スイングアーム下端の位置により作動し、常時オンである。コインホル ダ37の直ぐ下側には、上部を全面開放した細長い矩形箱形の金庫94が左側壁 部28と右側壁部29との間に配置される。金庫94は、図3に示すコントロー ルユニット11の前面側から抜き差しすることができる。
【0046】 カムディスク77が図9の位置から更に回転すると、図10に示すように、カ ム87の直線部分87がスイングアーム88上端に当接し、前記スイングアーム は、ばね89の付勢力に抗してカム87の外郭に追従して時計方向に回転し始め る。これにより、コインホルダ37は窓46内の位置から内側へ揺動し始める。 図11に示すように、カムディスク77が更に回転して前記カムの円弧部分87 bがスイングアーム88上端に当接する位置で、前記スイングアーム即ちコイン ホルダの揺動は最大となる。
【0047】 このようにしてコインホルダ37が内側へ揺動すると、スリット49が窓46 の下縁から外れて下向きに開放されるので、該スリット内に保持されていた硬貨 95は金庫94内に落下する。このとき、図11に示すように、コインホルダ3 7左端のスリット入口付近に外向きに突設したストッパ96が窓46を横断し、 該窓の左端に開口する前記コイン回収通路の出口を遮断する。従って、余分に投 入した硬貨は、コインホルダ37が窓46内の所定位置に復帰するまで、そのま ま前記コイン回収通路に保持される。
【0048】 スイングアーム88上端の前記カムとの接触部には、内側に小さな段差97が 形成されている。このためスイングアーム88は、図12に示すように、前記カ ムの円弧部分87bが段差97を超えた瞬間、ばね89により反時計方向に小さ くかつ速く振れた後、再び前記円弧部分に係止される。この急激な振れ及びそれ に伴う衝撃は、前記スイングアーム下端の連結部を介してコインホルダ37に伝 達され、スリット42内の硬貨の落下を確実にする。その後、スイングアーム8 8はカムディスク77の回転に合わせて元の位置に、コインホルダ37は窓46 内の位置にそれぞれ復帰する。
【0049】 上記スイングアームの揺動過程において、スイッチ93は、前記スイングアー ム即ちコインホルダが一定以上揺動するとオフとなり、前記スイングアームが図 8に示す元の位置に復帰すると、再びオンとなって、コインホルダ37が正常に 復帰したことを前記マイクロコンピュータに知らせる。図13に示すように、例 えば金庫94内の硬貨が一杯となってスリット49から硬貨が落下しないため、 又は別の何らかの理由により、コインホルダ37が窓46内の位置に正常に復帰 しない場合には、スイングアーム88も同様に元の位置に復帰できないため、ス イッチ93はオフ状態のままである。
【0050】 次に、本実施例による自動販売機1の動作要領を、図14乃至図17のフロー 図を用いながら説明する。先ず、自動販売機1に電源を投入した初期状態では、 前記マイクロコンピュータの指示により、前記スピーカから効果音が流れかつ前 記照明装置が点灯し、本体部4の価格表示部15に商品1個分の価格が表示され る。この価格は、コントロールユニット11前面の価格設定ボタンを操作するこ とにより、その設定を変更することができる。
【0051】 客が表示価格に対応する枚数の硬貨(例えば100円硬貨)をコイン投入口1 4に投入すると(ステップ1)、前記コインセレクタにより使用可能な硬貨かど うかが選別されて(ステップ2)、前記コイン回収通路に排出される。コイン回 収通路を通過する硬貨は、投入コイン検出スイッチ43をオンし、それにより前 記マイクロコンピュータに信号を出力させ(ステップ3)、コインホルダ37の 前記スリット内に収容される(ステップ4)。このとき、投入硬貨が使用できな い100円硬貨以外の硬貨やニセ硬貨の場合、前記コインセレクタはこれらをコ イン返却口16に排出する(ステップ5)。
【0052】 前記マイクロコンピュータは、スイッチ43からの入力信号の数をカウントし てメモリ内に記憶し、かつ価格表示部を0まで減算表示させる(ステップ6)。 表示価格以上の枚数の硬貨を余分に投入した場合、余分の投入硬貨は、前記コイ ンセレクタを通過した後コイン回収通路内に保持される。この余分の硬貨の枚数 を含めて、前記投入コイン検出スイッチをオンさせた全硬貨の枚数が前記メモリ 内に記憶される。
【0053】 前記マイクロコンピュータは、所定枚数の100円硬貨が投入されたことを検 出すると、ソレノイド82をオンしてピン81を引っ込めさせ、カムディスク7 7即ちハンドル13を回転可能な状態にする(ステップ7)。客がハンドル13 を1回転させると、歯車列23〜25を介して透明ケース5内の回転ディスク7 が或る角度回転する。いずれかの円形穴6がカプセル排出口8と一致したとき、 前記透明ケース内の1個のカプセルが、該カプセル排出口から本体部4内の通路 及びスパイラル通路9を通過して商品取出口10に排出される(ステップ8)。 カプセルの排出は、前記商品排出確認スイッチのオンにより前記マイクロコンピ ュータに信号が出力される(ステップ9)ことにより確認される。
【0054】 次に図15を用いて、ハンドル13の回転によりカプセルが排出されるまでの 動作を詳細に説明する。前記ハンドルを回転させ始めると、図8及び図9に関連 して上述したようにカムディスク77が回転し、先ずハンドル回転検出スイッチ 86をオンして前記マイクロコンピュータに信号を出力する(ステップ10)。 この信号を受けた前記マイクロコンピュータは、前記ソレノイドをオフして(ス テップ11)ピン81を元の突出位置に復帰可能にする。ピン81は、前記カム ディスクが或る角度まで回転すると円弧状溝80内に再び突入し、前記カムディ スクが1回転すると前記円弧状溝の終端に係合して、その回転を阻止する。
【0055】 次に、図10乃至図12に関連して上述したように、カム87によりスイング アーム88が回転し始めると、硬貨回収確認スイッチ93がオフとなり(ステッ プ12)、前記スイングアームの揺動開始を表す信号を前記マイクロコンピュー タに出力する。これに連動してコインホルダ37が揺動し、スリット42内の硬 貨が金庫94内に落下して回収される(ステップ13)。前記スイングアームが 元の位置に復帰する際にスイッチ93が再びオンとなり、正常な硬貨の回収及び 前記コインホルダの復帰動作を確認する信号を前記マイクロコンピュータに出力 する(ステップ14)。
【0056】 実際には、ハンドル13を1回転してスイッチ93が再度オンとなった後、前 記カプセルが商品取出口に排出されるようになっている。前記マイクロコンピュ ータは、スイッチ93から再度のオン信号を受け取ると、その持続時間を内蔵タ イマで計測する。この持続時間が一定時間t例えば30秒に達したとき(ステッ プ15)、その時点で既に前記商品排出確認スイッチからオン信号を受信してい れば、前記マイクロコンピュータは、正常に硬貨の回収及び商品の排出が行われ たものと判断して、自動販売機1を初期状態に戻す(ステップ16)。
【0057】 前記スイングアームが元の位置に復帰せず、スイッチ93が再びオンしない場 合には、仮に前記商品排出確認スイッチからオン信号を受信していても、正常な 硬貨の回収が行われなかった又は金庫が一杯であると判断して、自動販売機1の 前記スピーカ及び照明装置などを停止させる(ステップ17)。また、スイッチ 93から再度のオン信号の受信後時間t経過したときに前記商品排出確認スイッ チからのオン信号を確認できていない場合には、アラームが作動し、自動販売機 1の動作が停止してカプセルの取り出しができなくなる。この後、手動でリセッ ト操作を行うと、初期状態に復帰する(ステップ18)。
【0058】 コイン回収通路38内に余分な投入硬貨が保持されている場合、これらは上述 したように、コインホルダ37が窓46内の位置に復帰すると同時にスリット4 9内に収容される。前記マイクロコンピュータは、前記メモリに記憶した投入硬 貨の枚数から回収した硬貨の枚数を減算し、これを新たな投入枚数として前記メ モリに記憶させ、かつこれに合わせて価格表示部15を減算表示させる。従って 、これが0の場合にはそのまま、不足額が表示されている場合にはその分だけ投 入した後、もう1回ハンドル13を回転できる。
【0059】 また、客が硬貨投入後ハンドル13を回転させる前にコイン返却ボタン73を 押す(ステップ19)と、図6及び図7に関連して上述したように、リング部材 71及び返却レバー63からなるリンク機構により傾斜プレート59が逆向きに 傾動し(ステップ20)、コインホルダ37のスリット内の硬貨98をコイン返 却通路41からコイン返却口16に返却される。コイン回収通路38内に余分な 硬貨があれば、これも同時に返却される。
【0060】 これと同時に、前記返却レバーの短辺部分63bが、左側壁部28外面の返却 確認スイッチ99をオンし、硬貨が返却されたことを表す信号を前記マイクロコ ンピュータに出力させる(ステップ21)。スイッチ99からオン信号を受けた 前記マイクロコンピュータは、メモリ内の投入硬貨のデータを完全にクリアする と同時に、ソレノイド82をオフしてハンドルを回転できなくし(ステップ22 )、自動販売機1を初期状態に戻す。
【0061】 以上、本考案の好適な実施例について詳細に説明したが、本考案はその技術的 範囲内において上記実施例に様々な変形・変更を加えて実施することができる。 例えば、前記スリットを概ね垂直に形成してその上端から硬貨を投入し、かつそ の下端を開閉可能にして、同様に硬貨を一時的に保持しかつ金庫内に回収するこ とができる。逆に、前記コインホルダ側を固定し、かつそのスリットの下向き開 放部分を閉じる窓側を揺動可能にしても、同様に作用効果が得られる。また、別 の実施例では、前記傾斜プレートを逆向きに傾動させることにより、スリット内 の硬貨を返却するのではなく、金庫内に排出させることもできる。また、本考案 は、カプセル入り商品以外の様々な商品の自動販売機にも同様に適用することが できる。
【0062】
【考案の効果】 本考案は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を 奏する。 本考案の硬貨回収機構によれば、コインホルダのスリット内に投入硬貨を連続 して1列に収容することにより、自動販売機に1度に投入し得る硬貨の枚数を比 較的自由に設定できると共に、1回の商品取出操作で商品を取り出しかつ投入硬 貨を回収できるので、自動販売機についてその様々な販売条件に対応して柔軟か つ簡単に商品の選択、価格の設定・変更を行うことができる。 また、本考案の自動販売機によれば、このような硬貨回収機構を備えることに より、特に商品の選択・価格の設定に関して高い自由度が得られる。
【図1】本考案による自動販売機の実施例を示す概略正
面図である。
面図である。
【図2】透明ケースの内部を示す平面図である。
【図3】コントロールユニットの正面図である。
【図4】コントロールユニットの左側面図である。
【図5】コントロールユニットの上面図である。
【図6】コントロールユニットの左側壁部を一部破断し
て示す左側面図である。
て示す左側面図である。
【図7】硬貨の返却動作を説明するために図6と同様に
コントロールユニットを一部破断して示す左側面図であ
る。
コントロールユニットを一部破断して示す左側面図であ
る。
【図8】コントロールユニットの後壁部を示す断面図で
ある。
ある。
【図9】カムディスクの回転初期の動作を示す説明図で
ある。
ある。
【図10】カムディスクによるスイングアームの揺動開
始の状態を示す図である。
始の状態を示す図である。
【図11】スイングアームの揺動が最大となった状態を
示す図である。
示す図である。
【図12】カムがスイングアームの段差を越えた状態を
示す図である。
示す図である。
【図13】コインホルダが元の位置に復帰しない状態を
示す図である。
示す図である。
【図14】本実施例の自動販売機の動作要領を示すフロ
ー図である。
ー図である。
【図15】ハンドルの回転動作を示すフロー図である。
【図16】図15に続く動作を示すフロー図である。
【図17】図14に続く投入硬貨の返却動作を示すフロ
ー図である。
ー図である。
1 自動販売機 2 ベース 3 シュート部 4 本体部 5 透明ケース 6 円形穴 7 回転ディスク 8 カプセル排出口 9 スパイラル通路 10 商品取出口 11 コントロールユニット 12 前面パネル 13 ハンドル 14 コイン投入口 15 価格表示部 16 コイン返却口 17 前壁部 18 後壁部 19 回転軸 20 ハンドル受部 21 継手 22 係合突起 23、24、25 歯車 26 ラック 27 コインセレクタ 28 左側壁部 29 右側壁部 30 基板 31 価格設定ボタン 32 音量スイッチ 33 コイン入口 34 スリーブ 35 真正コイン出口 36 不正コイン出口 37 コインホルダ 38 コイン回収通路 39、40 仕切壁 41 コイン返却通路 42 スリット 43 投入コイン検出スイッチ 44 ピン 45 傾斜部 46 窓 47 水平ロッド 48 突起 49 スリット 50 コインストッパ 51 連結部 52 ガイド溝 53 位置決めレバー 54 水平ロッド 55 上下方向溝 56 ピン 57 つまみ 58 円孔 59 傾斜プレート 60 枢軸 61 ピン 62 溝 63 返却レバー 63a 長辺部分 63b 短辺部分 64、65 上下方向溝 66、67 ピン 68 孔 69 引張ばね 70 軸 71 リンク部材 71a、71b 端部 72 小窓 73 コイン返却ボタン 74 ストッパディスク 75 切欠部 76 延長アーム 77 カムディスク 78 ラチェット 79 反転防止カム 80 溝 81 ピン 82 ソレノイド 83 レバー 84 ストッパ 85 突起 86 ハンドル回転検出スイッチ 87 カム 87a 直線部分 87b 円弧部分 88 スイングアーム 89 引張ばね 90 連結アーム 91 ピン 92 溝 93 硬貨回収確認スイッチ 94 金庫 95 硬貨 96 ストッパ 97 段差 98 硬貨 99 返却確認スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】追加
【補正内容】
【図17】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松尾 幸太郎 栃木県下都賀郡壬生町至宝1丁目2番地21 号
Claims (17)
- 【請求項1】 所定枚数の硬貨を投入することにより商
品を取り出すことができる自動販売機において、商品取
出操作を1回行う毎に前記所定枚数の投入硬貨を金庫内
に回収するために、前記所定枚数の投入硬貨を連続して
1列に収容するスリットを有するコインホルダと、前記
投入硬貨を前記スリット内に保持するように前記スリッ
トを閉じるためのスリット閉じ手段とからなり、前記商
品取出操作により前記コインホルダと前記スリット閉じ
手段とが相対変位して、前記スリットが前記金庫内に向
けて開放し、該スリット内の硬貨を前記金庫内に排出さ
せるようにしたことを特徴とする硬貨回収機構。 - 【請求項2】 前記スリット内に保持し得る硬貨の枚数
を決定するべく、該スリット内での位置を変更可能なコ
インストッパを更に有することを特徴とする請求項1に
記載の硬貨回収機構。 - 【請求項3】 前記商品取出操作により前記コインホル
ダが変位することを特徴とする請求項1又は2に記載の
硬貨回収機構。 - 【請求項4】 前記商品取出操作により前記コインホル
ダが前記金庫側に揺動することを特徴とする請求項3に
記載の硬貨回収機構。 - 【請求項5】 前記商品取出操作により前記スリット閉
じ手段が変位することを特徴とする請求項1又は2に記
載の硬貨回収機構。 - 【請求項6】 前記スリットが、その硬貨投入側から奥
に向けて下向きに傾斜しかつその傾斜に沿って下方に開
放しており、前記スリットの下方への開放部が通常は前
記スリット閉じ手段により閉じられ、前記商品取出操作
により前記金庫内に向けて開放することを特徴とする請
求項1乃至5のいずれかに記載の硬貨回収機構。 - 【請求項7】 前記スリット閉じ手段が、前記スリット
の下方への開放部に対向して延長する傾斜プレートから
なり、前記傾斜プレートがその傾斜方向と逆向きに傾動
可能であることを特徴とする請求項6に記載の硬貨回収
機構。 - 【請求項8】 前記傾斜プレートが逆向きに傾動したと
き、前記スリットが前記自動販売機の硬貨返却口に連通
することを特徴とする請求項7に記載の硬貨回収機構。 - 【請求項9】 前記商品取出操作により回転するカムを
有し、前記カムにより操作されて前記コインホルダと前
記スリット閉じ手段とが相対変位することを特徴とする
請求項1乃至8のいずれかに記載の硬貨回収機構。 - 【請求項10】 前記商品取出操作により回転するカム
と、前記カムに追従して揺動するようにばね付勢された
スイングアームとを更に有し、前記コインホルダが前記
スイングアームに連結されて一体に揺動し、前記スイン
グアームの前記カムとの接触部に、前記スイングアーム
の急激な揺動を可能にする段差が形成されていることを
特徴とする請求項4に記載の硬貨回収機構。 - 【請求項11】 前記カムの回転軸が、前記自動販売機
から商品を排出させるための商品取出機構を駆動するよ
うに連結されていることを特徴とする請求項9又は10
に記載の硬貨回収機構。 - 【請求項12】 前記自動販売機のコイン返却ボタンを
操作すると前記傾斜プレートが傾動するように、これら
を連結するリンク機構を更に有することを特徴とする請
求項8に記載の硬貨回収機構。 - 【請求項13】 前記商品取出操作により前記コインホ
ルダと前記スリット閉じ手段とを相対変位させるように
回転するカムと、前記カムが回転し始めると前記コイン
返却ボタンを操作できないように、前記リンク機構をロ
ックする手段とを有することを特徴とする請求項12に
記載の硬貨回収機構。 - 【請求項14】 前記カムの回転軸が、前記自動販売機
から商品を排出させるための商品取出機構を駆動するよ
うに連結されていることを特徴とする請求項13に記載
の硬貨回収機構。 - 【請求項15】 所定枚数の硬貨を投入することにより
商品を取り出すことができる自動販売機であって、多数
の商品を収容するケースと、前記ケースから前記商品を
排出させるための商品取出機構と、前記商品取出機構を
駆動するためのハンドルと、前記商品取出機構の動作を
制御するためのコントロールユニットと、投入硬貨を回
収するための金庫とからなり、前記コントロールユニッ
トが請求項1乃至14のいずれかに記載の硬貨回収機構
を備えることを特徴とする自動販売機。 - 【請求項16】 前記ハンドルが、前記商品取出機構を
駆動すると同時に、前記硬貨回収機構の前記コインホル
ダと前記スリット閉じ手段とを相対変位させることを特
徴とする請求項15記載の自動販売機。 - 【請求項17】 所定枚数の硬貨を投入することにより
商品を取り出すことができる自動販売機であって、多数
の商品を収容するケースと、前記ケースから前記商品を
排出させるための商品取出機構と、前記商品取出機構を
駆動するためのハンドルと、前記商品取出機構の動作を
制御するためのコントロールユニットと、投入硬貨を回
収するための金庫とからなり、前記コントロールユニッ
トが請求項9乃至11のいずれかに記載の硬貨回収機構
を備え、前記ハンドルが、前記商品取出機構を駆動する
と同時に、前記カムを回転させることを特徴とする自動
販売機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998007132U JP3057393U (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 自動販売機と硬貨回収機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998007132U JP3057393U (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 自動販売機と硬貨回収機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3057393U true JP3057393U (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=43191326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998007132U Expired - Lifetime JP3057393U (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 自動販売機と硬貨回収機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3057393U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH058386U (ja) * | 1991-07-04 | 1993-02-05 | 金子農機株式会社 | 除湿穀物乾燥装置 |
-
1998
- 1998-08-31 JP JP1998007132U patent/JP3057393U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH058386U (ja) * | 1991-07-04 | 1993-02-05 | 金子農機株式会社 | 除湿穀物乾燥装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |