JP2002133492A - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JP2002133492A JP2000321702A JP2000321702A JP2002133492A JP 2002133492 A JP2002133492 A JP 2002133492A JP 2000321702 A JP2000321702 A JP 2000321702A JP 2000321702 A JP2000321702 A JP 2000321702A JP 2002133492 A JP2002133492 A JP 2002133492A
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品の払出用の操作部材の操作に必要な力を
軽減でき、しかも、その操作部材の操作に必要なスペー
スを削減できる自動販売機を提供する。 【解決手段】 筐体2内の商品収納室3の底部に設けら
れたドラム6をその中心線Xの周りに回転させてドラム
6により選別された商品5を所定の商品払出口10へ払
い出す自動販売機1において、上下方向に操作可能な操
作レバー11と、筐体2内のドラム6の下方に設けら
れ、操作レバー11と商品選別部材6の外周部との間に
介在して操作レバー11の上下方向の運動を商品選別部
材6の中心線Xの周りの回転運動に変換する運動伝達機
構20Aとを備えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作者の操作を利
用して商品を払い出す運動を生成する機械式の自動販売
機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の自動販売機として、主に子供を
対象としてプラスチック製のカプセルに入った玩具等の
商品を所定額の硬貨の投入と引き換えに払い出すものが
知られている。このような自動販売機は、商店の軒先や
階段の踊り場のように電源の確保ができないか、又はそ
の確保が困難な場所に設置されるため、電気的な駆動装
置やセンサを使用することなく、購入者の操作を利用し
て硬貨の処理や商品の払い出し動作を実現している。例
えば、実公昭57−9898号公報、実用新案登録第3
014387号公報、特開平8−212438号公報等
にそのような自動販売機が開示されている。これらの自
動販売機では、購入者が所定額の硬貨を投入して筐体の
前面のハンドルを回転させると、そのハンドルと同軸の
回転板が硬貨を保持しながらハンドルと一体的に回転
し、保持された硬貨の直径が正しければハンドルの回転
量を制限するロックが解除されてハンドルが一回転し、
そのハンドルの一回転に伴って商品収納室の底部に設け
られた商品選別用のドラムが所定角度だけ回転し、その
ドラム上に取り込まれた商品が所定の商品排出口へと排
出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動販売機は、
筐体の前面に設けられたハンドルを筐体の前後方向の中
心線の周りに回転させている。このため、筐体の前面に
は、ハンドルの回転範囲と同等か又はそれよりも大きな
円形の領域をハンドルの回転に必要なスペースとして確
保する必要があった。その一方、筐体の前面には硬貨の
返却口や商品の払出口を設ける必要があり、筐体の前面
は消費者に最も目立つ箇所であるために広告宣伝用の各
種の表示物を取り付ける必要もある。その結果、ハンド
ルの大きさには制限があった。また、従来の自動販売機
では、商品選別用のドラムの回転を利用して商品収納室
内の商品をかき混ぜることにより、商品払出口から払い
出される商品の選択に対して偶然性を付与している。こ
のため、商品収納室に収容する商品が多いほどハンドル
の操作力が増加する。しかし、自動販売機のメンテナン
スの手間を考慮すれば、商品の収容数は多いほど好まし
い。こうした事情から、従来の自動販売機では、ハンド
ルを回転させるときに比較的大きな力を加える必要があ
り、商品の主たる購入者である低年齢の子供が一人で操
作できないことがあった。
【0004】そこで、本発明は、商品の払出用の操作部
材の操作に必要な力を軽減でき、しかも、その操作部材
の操作に必要なスペースを削減できる自動販売機を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について説
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0006】本発明は、筐体(2)内の商品収納室
(3)の底部に設けられたディスク状の商品選別部材
(6)をその中心線(X)の周りに回転させて当該商品
選別部材により選別された商品(5)を所定の商品払出
口(10)へ払い出す自動販売機(1)において、上下
方向に操作可能な操作レバー(11)と、前記筐体内の
前記商品選別部材の下方に設けられ、前記操作レバーと
前記商品選別部材の外周部との間に介在して前記操作レ
バーの上下方向の運動を前記商品選別部材の前記中心線
の周りの回転運動に変換する運動伝達機構(20A)
と、を備えることにより、上述した課題を解決する。
【0007】この発明によれば、操作レバーを上下方向
に操作して商品選別部材を回転させるようにしたので、
操作力の軽減を目的として操作レバーの操作量を上下方
向に拡大しても、その操作に必要なスペースは上下方向
に延びるだけであり、筐体の左右方向に関しては操作レ
バーの操作に必要なスペースが拡大しない。このため、
回転型のハンドルを設けた場合と比較して、操作レバー
の操作に必要なスペースが占める面積は小さくて済む。
さらに、操作レバーの操作によって生じた運動を商品選
別部材の外周部に伝達するようにしたので、操作レバー
から商品選別部材に至るまでの減速比を比較的大きく取
ることができ、それにより操作レバーの操作に必要な力
がさらに軽減される。従って、商品の払い出し操作時に
要求される力を軽減しつつ、操作部材の操作に必要なス
ペースを削減して筐体の前面を有効に活用することが可
能となる。しかも、操作レバーは上下方向に一直線に移
動するものとすることもできるし、上下方向に沿って弧
を描くように移動するものとしてもよい。従って、筐体
の操作レバーが取り付けられる部分を曲面状に構成する
こともでき、デザイン上の自由度も高まる。
【0008】本発明において、操作レバーは前記筐体の
前面(2a)の一端側に設けられてもよい。このように
すれば、操作レバーの操作範囲が筐体の前面の一端側に
偏って設けられるので、筐体の前面の比較的大きなスペ
ースを、操作レバーの操作スペース以外の用途に割り当
てることができる。これにより、筐体の前面に設けるべ
き商品の払出口や硬貨投入口等の各種の要素のレイアウ
トについて自由度が高まる。
【0009】また、前記運動伝達機構は、前記筐体の前
側から見たときに前記商品選別部材の中心線に対して前
記操作レバーと同一の側に偏って配置されてもよい。こ
のようにすれば、筐体の内部において、商品選別部材の
中心線に対してレバーと反対側に余裕が生じるので、内
部レイアウトの自由度も高まる。
【0010】前記筐体の前側から見たときに、前記商品
選別部材の中心線に対して前記操作レバーと反対側に商
品払出口(10)が設けられ、前記筐体の内部には前記
商品収納室から取り出された商品を前記商品払出口へ導
く案内手段(9)が設けられてもよい。この場合、カプ
セル等の容器に収容されているような比較的大きな商品
を販売対象とした場合でも、商品選別部材の中心線に関
して操作レバーと反対側の領域に生じているスペースを
利用して、商品の払い出し経路を無理なく設定すること
ができる。
【0011】前記運動伝達機構は、前記筐体の前側から
見て前記商品選別部材の前記一端側の外周に前記回転運
動を伝達するようにしてもよい。このようにすれば、操
作レバーの操作が運動伝達機構に入力される位置と、運
動伝達機構から商品選別部材へ運動が伝達される位置と
がいずれも商品選別部材の中心線に対して同一の側に集
約されるので、運動伝達機構を比較的コンパクトにまと
めて筐体の内部のスペースを効率よく使用できる。
【0012】前記一端側は前記筐体の前側から見て右端
側とすることができる。これによれば、筐体と向かい合
った購入者の右側に操作レバーが位置するので、右利き
の者が自然に操作レバーを操作することができる。
【0013】前記運動伝達機構は、前記操作レバーと連
結されて前記筐体の左右方向に延びる軸線の周りに回転
可能なメイン駆動部材(40)と、前記左右方向に延び
る軸線の周りに回転可能に設けられて前記商品選別部材
の外周の歯部(6b)と噛み合う駆動ギア(48)と、
前記メイン駆動部材の回転運動を前記駆動ギアへ伝達す
る少なくとも一つの伝達部材(45,50)とを備えて
もよい。この場合には、メイン駆動部材と駆動ギアとが
いずれも筐体の左右方向の軸線を中心とした回転運動を
行ない、駆動ギアから商品選別部材の歯部へ運動が伝達
される部分において、回転運動の方向が、筐体の左右方
向を軸線を中心とした方向から、筐体の上下方向を軸線
とした方向へと転換される。そのため、操作レバーから
駆動ギアまでの伝達要素を簡素に構成することができ
る。
【0014】本発明において、上記の操作を実現させる
ための硬貨は、通貨として流通している貨幣のみなら
ず、自動販売機の設置個所において経済的価値の象徴と
して使用されるメダル、トークン等の各種の代替貨幣、
その他の各種の円盤状の部材を含む。
【0015】本発明の自動販売機においては、投入され
た硬貨の真偽を判定する真偽判定手段(28)を具備
し、正規の硬貨が必要な枚数(商品の販売額に見合った
枚数)だけ投入された場合に限って操作レバーから商品
選別部材への運動の伝達を許容し、その他の場合には操
作レバーから商品選別部材への運動の伝達を阻止する硬
貨処理機構(20B)を設けてもよい。その硬貨処理機
構では、正規の硬貨が必要な枚数(商品の販売額に見合
った枚数)だけ投入された場合、その硬貨を筐体内の所
定箇所に搬送して所定の硬貨蓄積部(15)に回収する
ようにしてもよい。硬貨は所定の保持部材(30)に収
容して搬送することができ、操作レバーから商品選別部
材へ至る運動伝達経路から所定の伝達部材(46,4
7)により運動を取り出してその保持部材を所定方向に
駆動してもよい。保持部材の運動を利用して硬貨の真偽
判別を行ない、正規の硬貨が正しい枚数だけ投入されて
いないときは保持部材(30)の移動を真偽判別手段に
て阻止するようにしてもよい。こうすれば、正規の硬貨
が所定枚数だけ投入されていないと保持部材の移動が阻
止され、これを利用して操作レバーのさらなる運動を阻
止して商品選別部材を駆動できないようにすることがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜図14を参照して、本発明
を玩具類の自動販売機に適用した実施形態を説明する。
図1〜図3は自動販売機1の全体構成を示し、図1は正
面図、図2は左側面図、図3は右側面図である。なお、
これらの図において一部の内部機構を実線で示してい
る。また、図2及び図3の左右方向が自動販売機1の前
後方向に相当し、図2の右方及び図3の左方が自動販売
機1の前方に相当する。さらに、図4は自動販売機1の
外観の斜視図である。
【0017】図1〜図4に示すように、自動販売機1は
上下に長い縦型の筐体2を有し、その筐体2の上部には
商品収納室3が形成されている。商品収納室3の前側に
は扉4が設けられる。商品の販売時、扉4は錠4aにて
閉鎖される。錠4aによる固定を解除し、扉4をその下
端両側の支軸4b,4bを支点として前方に回転させる
ことにより、商品収納室3が外部に開放されてその内部
への商品5(図2)の補充が可能となる。図2では、商
品の一例として、プラスチック製のカプセルに玩具類を
収容したカプセル商品5を示しているが、他の商品でも
よい。商品収納室3の底部には、ディスク状の商品選別
部材としてのドラム6が設けられている。図7にも示し
たように、ドラム6には複数(図示の例では5つ)の商
品取込用の孔部6a…6aが周方向に等しいピッチで形
成されている。
【0018】図1に示したように、ドラム6の上面には
商品撹拌用のロッド7が適宜数取り付けられている。ド
ラム6がその中心線Xの周りに回転するとロッド7によ
り商品収納室3内で商品が撹拌されるとともに、各孔部
6aに商品5がそれぞれ一つずつ取り込まれる。ドラム
6の下部には孔部6aからの商品5の落下を規制する落
下規制部材8が設けられている。但し、その落下規制部
材8には一箇所だけ孔部6aからの商品5の落下を許容
する落下口(不図示)が設けられている。ドラム6が回
転していずれか一つの孔部6aがその落下口の上に繰り
出されると、その孔部6aに保持されていた商品5がド
ラム6から落下し、シュート9を介して筐体2の前面2
aの左側に設けられた商品払出口10に払い出される。
【0019】このように、自動販売機1は、ドラム6を
孔部6aが設けられた角度(図示の例では72°)だけ
回転させることにより、商品収納室3に蓄えられた多数
の商品5のいずれかを選択的に払い出すものである。な
お、本発明において、商品収納室3の内部の構成、及び
ドラム6から商品5を取り出して商品払出口10に導く
部分に関する構成は従来の同種の自動販売機と同じでよ
いため、これ以上の詳細な説明は省略する。本実施形態
の自動販売機1は、操作レバーの処理及びドラム6の回
転駆動に関する部分に特徴を有するものであり、以下そ
の特徴部分と、前記処理を実現させるために行なう投入
硬貨の処理を中心として説明する。
【0020】図1に示すように、筐体2の前面2aの右
端には操作レバー11が設けられている。筐体2の前面
2aは上下方向に沿って前方に膨らむ弧を描くように湾
曲し(図2及び図3参照)、操作レバー11はその湾曲
した前面2aに沿って上下方向に操作可能とされてい
る。操作レバー11の操作範囲の左側には硬貨投入口1
2及び硬貨返却口13が設けられている。硬貨投入口1
2は、購入者が商品5の販売額に対応した枚数の硬貨C
(例えば二枚の100円硬貨)を投入する部分である。
硬貨投入口12は、投入されるべき正規の硬貨Cが通過
可能な最小限の余裕を含んだ大きさに形成されている。
従って、正規の硬貨Cよりも直径又は厚さが大きな他の
硬貨等は硬貨投入口12を通過することができない。
【0021】硬貨返却口13の下方には硬貨回収口14
が形成され、そこには硬貨回収箱15が挿入される。硬
貨回収箱15は硬貨投入口12から投入された正規の硬
貨Cを蓄える容器であり、図3に示すように筐体2の奥
に向かって真っ直ぐ延びた状態で筐体2の内部に配置さ
れる。硬貨回収箱15の前面には錠15aが取り付けら
れ、その錠15aが掛けられた状態では硬貨回収箱15
が筐体2の内部に固定され、錠15aが解除されると硬
貨回収箱15を筐体2の前方に引き出すことができる。
【0022】筐体2内に配置された硬貨回収箱15の上
方には払出制御機構20が設けられている。払出制御機
構20は筐体2の前側から見たときに、ドラム6の中心
線Xに対して操作レバー11と同一の側(右側)に偏っ
て配置されている。筐体2の内部の中心線Xに関して操
作レバー11と反対側にはシュート9が配置される。
【0023】払出制御機構20は、さらに運動伝達機構
20Aと硬貨処理機構20Bとを含んでいる。運動伝達
機構20Aは、操作レバー11の操作をドラム6及び硬
貨処理機構20Bに伝達するために設けられ、硬貨処理
機構20Bは硬貨投入口12から投入された硬貨を処理
するために設けられているが、両機構20A,20Bは
その動作において相互に関連を有している。以下、払出
制御機構20の詳細を説明する。
【0024】図5〜図7は払出制御機構20の要部を示
すもので、図5は図1の矢印V方向からみた状態を示す
図、図6は図5の左側からみた状態を示す図、図7は図
5の上側からみた状態を示す図である。これらの図から
明らかなように、払出制御機構20は、サブシャーシ2
1と、そのサブシャーシ21に沿って設けられるスライ
ダ30とを有している。サブシャーシ21及びスライダ
30はいずれも鋼板を板金加工して製造されたものであ
り、その詳細は図13及び図14にそれぞれ示した通り
である。なお、スライダ30の板厚は正規の硬貨Cの厚
さに対して僅かに大きい程度である。サブシャーシ21
は、その外周に設けられた固定部21a…21aが小ね
じ22(図6)等の固定手段を利用して筐体2の内部の
メインシャーシ16(図1)に固定されることにより、
鉛直に立てられ、かつ前後方向に延びた姿勢に保持され
る(図3参照)。なお、メインシャーシ16は筐体2内
の定位置に固定されている。
【0025】サブシャーシ21には、前後方向に延びる
三本の細長いスライド溝21b…21bが形成されてい
る。一方、スライダ30には各スライド溝21bに1:
1に対応してカムフォロア31…31が取り付けられて
いる。各カムフォロア31がスライド溝21bに嵌め合
わされることにより、スライダ30は前後方向に移動可
能な状態でサブシャーシ21に組み付けられる。サブシ
ャーシ21の前端のフック21cとスライダ30の後端
のフック30aとの間にはコイルばね23が引き伸ばさ
れた状態で掛けられており、その復元力でスライダ30
は前方に付勢されている。
【0026】図14からも明らかなように、スライダ3
0には硬貨取込用の凹部30bが形成されている。凹部
30bはスライダ30の上端に開口する。凹部30bの
幅W(図14参照)は正規の硬貨Cの直径に対してその
硬貨を受け入れるための最小限の余裕を加えた大きさに
設定され、凹部30bの深さD(同じく図14参照)
は、正規の硬貨Cを上下に二枚連ねたとき上段の硬貨C
の上端が所定量だけスライダ30の上方に突出するよう
設定されている。つまり、凹部30bの深さDは正規の
硬貨Cの直径の2倍よりも所定量だけ小さい。
【0027】図5から明らかなように、スライダ30が
その移動範囲の前端に位置するとき、凹部30bの上端
はシュート17の直下に位置している。硬貨投入口12
(図1参照)から投入された硬貨はこのシュート17を
介して凹部30bに落とし込まれる。図8〜図10に詳
しく示したように、凹部30bに導かれた硬貨が凹部3
0bの側方に落ちないように、スライダ30の一側面
(サブシャーシ21と密着しない側の面)にはストッパ
32が取り付けられる。ストッパ32も鋼板を板金加工
して製造されている。
【0028】図8に詳しく示したように、ストッパ32
はスライダ30の下部に所定の支軸33を介して回動自
在に取り付けられ、スライダ30と一体的に前後に移動
可能である。スライダ30の凹部30bに臨む表面には
突起32aが形成されている。ストッパ32の下端には
レバー状の操作部32bが形成され、その操作部32b
を図8の実線位置に操作したときには突起32aが凹部
30bに入り込む(図10参照)。この場合、突起32
aが邪魔をして凹部30bの下段には硬貨が入らない。
つまり、ストッパ32を図8の実線位置に切り替えた場
合、凹部30bには一枚の硬貨しか入らない。一方、操
作部32bを図8に想像線で示す位置へ操作した場合、
突起32aは凹部30bに連ねて設けられた逃げ溝30
cに入り込む。この場合、凹部30bには上下に二枚の
硬貨Cが入る。
【0029】突起32aを凹部30bに繰り出したとき
(図8の実線位置)、その突起32aの上端は凹部30
bの下段に正規の硬貨Cを収容したと仮定したときのそ
の硬貨Cの上端と一致している。これにより、ストッパ
32を切り替えて凹部30bに正規の硬貨Cを一枚だけ
入れるようにした場合でも、二枚入れるようにした場合
でも、凹部30bの上段に収容された硬貨Cの上端の位
置は一致する。
【0030】ストッパ32を上述した二つの位置にそれ
ぞれ保持するため、スライダ30にはストッパ32の回
転範囲を図8の実線位置と想像線の位置との間に制限す
るための不図示のストッパが設けられるとともに、スト
ッパ32のフック32cとスライダ30のフック30d
との間にコイルばね34が取り付けられる。ストッパ3
2を支軸33の周りに回転させると、その回転途中の所
定の位置でコイルばね34は最大に引き伸ばされ、その
位置を過ぎるとコイルばね34の変位が減少する。これ
により、ストッパ32を図8の実線位置又は想像線の位
置のいずれに切り替えても、コイルばね34の復元力は
そのストッパ32を前述のストッパに押し付ける力とし
て働くようになる。
【0031】図13から明らかなように、サブシャーシ
21には二つの抜き孔21d,21eが前後方向に所定
の距離を隔てて設けられている。図5に示すように、ス
ライダ30がその移動範囲の前端に位置するとき、スラ
イダ30の凹部30bは抜き孔21dと重なり合う。こ
の抜き孔21dからの硬貨の落下を防ぐため、サブシャ
ーシ21にはイジェクトプレート25が取り付けられ
る。図6から明らかなように、イジェクトプレート25
はサブシャーシ21に設けられた上下一対のサポート2
1f,21fの間に支軸26を中心として水平方向に回
転可能な状態で取り付けられる。イジェクトプレート2
5が図9の実線位置にあるとき、そのイジェクトプレー
ト25に設けられたリッド25aが抜き孔21dに嵌り
込み、それにより凹部30bがサブシャーシ21側から
閉じられる。イジェクトプレート25は不図示のばね手
段により凹部30bを閉じる位置に付勢されている。
【0032】イジェクトプレート25の上端にはアーム
25bが一体に設けられ、そのアーム25bの先端には
突軸25cが設けられている。突軸25cはイジェクト
ピン27の後端に設けられた孔部27aと嵌合する。イ
ジェクトピン27は筐体2によって前後方向に移動可能
に支持されており、その先端(図8及び図9の左端)の
操作部27bは筐体2の前面2aから前方に突出する
(図4参照)。
【0033】図8及び図9に示すようにイジェクトプレ
ート25の下部にはレバー部25dが形成され、スライ
ダ30にはそのレバー部25dに対応して抜き孔30e
が形成されている。また、スライダ30にはストッパ3
2に外側から被せるようにしてイジェクトレバー35が
取り付けられている。イジェクトレバー35は支軸35
aを中心として水平方向に回転自在であり、そのフック
35bとスライダ30のフック30eとの間に掛けられ
たコイルばね36(図5参照)の力でその前端の受け部
35cがスライダ30に接近し、後端のイジェクト部3
5dがスライダ30から遠ざかる方向に付勢されてい
る。
【0034】スライダ30がその移動範囲の前端に位置
するとき、イジェクトレバー35の受け部35cとイジ
ェクトプレート25のレバー部25dとは抜き孔30e
を挟んで対向する。その状態でイジェクトピン27の操
作部27bが筐体2の内部に向かって押し込まれると、
そのイジェクトピン27と係合したイジェクトプレート
25が支軸26を中心として図9の反時計方向に回転
し、それにより図9に想像線で示したようにリッド25
aがサブシャーシ21の抜き孔21dから離れてリッド
25aとサブシャーシ21との間に硬貨が通過できる隙
間が生じる。同時に、イジェクトプレート25のレバー
部25dがイジェクトレバー35の受け部35cに向か
って押し込まれ、両部25d,35cが接触してイジェ
クトレバー35が支軸35aを中心として図9の反時計
方向に回転する。
【0035】これにより、イジェクトレバー35のイジ
ェクト部35dがストッパ32のスリット32dを通過
して凹部30bに入り込む。この結果、凹部30bに硬
貨が取り込まれていれば、その硬貨はイジェクト部35
dに押されてサブシャーシ21の抜き孔21dへと排出
され、さらにサブシャーシ21とリッド25aとの間に
生じた隙間から下方へと落下することになる。このとき
の硬貨の落下範囲にはシュート18が設けられ(図6参
照)、そこに落ちた硬貨は硬貨返却口13へと排出され
る。なお、ストッパ32を上述した二つの位置のいずれ
に切り替えた場合でもイジェクト部35dが凹部30b
内へ侵入できるように、ストッパ32には二つのスリッ
ト32d,32dが形成されている。
【0036】スライダ30の前部上端には突出部30f
が設けられている。一方、サブシャーシ21にはピン2
8aを中心として回転可能なロックレバー28が取り付
けられている。ロックレバー28はコイルばね29によ
りその後端側が引き上げられることにより、前端のロッ
ク部28bがスライダ30の上端に押し付けられるよう
付勢されている。スライダ30がその移動範囲の前端に
位置するとき、ロックレバー28とスライダ30の突出
部30fとの間には幾らか隙間が空いている。スライダ
30の凹部30bの上段に正規の硬貨Cが収容されてい
る場合、図11(a)に示したようにスライダ30の後
退に伴って硬貨Cの上端でロックレバー28が押し上げ
られ、それによりロック部28bが突出部30fよりも
上方まで移動してスライダ30のさらなる後退動作が許
容される。
【0037】図5から明らかなように、スライダ30が
さらに後退すると凹部30bがサブシャーシ21の抜き
孔21eと重なり合い、凹部30bがサブシャーシ21
側に開口する。なお、イジェクトプレート25はサブシ
ャーシ21に取り付けられているので後方には移動しな
い。凹部30bが抜き孔21eと重なり合う位置まで後
退したとき、イジェクトレバー35はサブシャーシ21
に設けられた不図示の突部と係合して、イジェクトピン
27を押し込んだときと同一方向に回転する。これによ
り、スライダ30の凹部30bに収容されていた硬貨C
は抜き孔21e側に押し出される。硬貨返却口13に通
じるシュート18は抜き孔21eよりも前側で終わって
おり、抜き孔21eから排出された硬貨Cはその下方に
配置された硬貨回収箱15に落下する。
【0038】一方、スライダ30の凹部30bの上段に
正規の硬貨Cが収容されていない場合、例えば図11
(b)に示したように凹部30bの上段に直径の小さい
硬貨C′が収容されている場合、スライダ30が後退し
てもロックレバー28は十分に押し上げられず、ロック
部28bが突出部30fと接触してスライダ30のさら
なる後退動作が阻止される。これにより、直径が小さい
硬貨C′は抜き孔21eの位置まで到達することができ
ない。以上のようにして、硬貨Cの直径の適否に応じて
スライダ30の後方への移動量が変化し、直径の正しく
ない硬貨Cは抜き孔21dからシュート18を介して硬
貨返却口13へ戻すしかなくなる。
【0039】上述したスライダ30のスライド動作は操
作レバー11の操作によって実現される。以下、操作レ
バー11の操作を利用して、スライダ30をスライド動
作させるとともに、ドラム6を回転させる機構を説明す
る。
【0040】図5及び図6に示したように、筐体2の内
部には扇形のメインギア40が設けられている。メイン
ギア40は支軸41を中心として回転可能な状態で筐体
2に取り付けられ、その支軸41の外周に取り付けられ
たねじりコイルばね42によって図5の時計方向に回転
付勢されている。メインギア40は鋼板を板金加工して
製造されたものであり、その外周には歯部40aが形成
されている。メインギア40の外周の前端にはレバー装
着部40bが形成されている。レバー装着部40bは筐
体2の前面2aに設けられたスリット2b(図4参照)
から前方に突出し、その突出部分に上述した操作レバー
11が固定される。従って、操作レバー11はねじりコ
イルばね42の力でその操作範囲の上端側に付勢され
る。従って、ねじりコイルばね42の力に抗して操作レ
バー11を押し下げると、メインギア40が支軸41を
中心として図5の反時計方向に回転することになる。こ
れから明らかなように、操作レバー11の押し下げ操作
は、要するに、メインギア40をねじりコイルばね42
の復元力に抗して支軸41の周りに回転させる操作に他
ならない。
【0041】図6及び図7にも示したように、サブシャ
ーシ21の上部には支軸43,44が固定され、支軸4
3上には中間ギア45が装着され、支軸44にはピニオ
ン46が装着されている。ギア45,46は支軸43,
44に対して回転自在である。メインギア40の歯部4
0aは中間ギア45と噛み合い、中間ギア45はピニオ
ン46と噛み合っている。スライダ30にはラック47
が前後方向に沿って固定され、ピニオン46はそのラッ
ク47と噛み合う。従って、操作レバー11の押し下げ
操作に伴ってメインギア40が図5の反時計方向に回転
すると、中間ギア45が図5の時計方向に、ピニオン4
6が図5の反時計方向にそれぞれ回転し、そのピニオン
46の回転がラック47によって後方への直線運動に変
換されてスライダ30の後退運動が生成される。操作レ
バー11から手を離せば、ねじりコイルばね42の力で
メインギア40が図5の時計方向に回転し、操作レバー
11はその操作範囲の上端に復帰する。
【0042】なお、図11を参照して説明した通り、ス
ライダ30の凹部30bの上段に正規の硬貨Cが収容さ
れていないときはスライダ30の後退運動がロックレバ
ー28にて制限されるが、この場合、操作レバー11も
その操作範囲の途中までしか押し下げることができない
ことになる。反対に、スライダ30の凹部30bの上段
に正規の硬貨Cが収容されているときはスライダ30の
後退運動が許容され、操作レバー11をその操作範囲の
下端まで押し下げられるようになる。
【0043】図6に示したように、支軸43にはドラム
駆動ギア48が回転自在に取り付けられている。ドラム
駆動ギア48はドラム6の下面側の外周に形成された歯
部6b…6bと噛み合っている。また、図5に示したよ
うに、中間ギア45のドラム駆動ギア48と対向する側
面にはギア駆動爪50が取り付けられている。一方、ド
ラム駆動ギア48の中間ギア45と対向する側面にはボ
ス48aが一体に形成され、そのボス48aの外周の一
箇所には突部48bが形成されている。突部48bの頂
点から時計方向に連なる側は緩斜面に形成され、反対側
は半径方向にほぼ真っ直ぐ立ち上がる壁面に形成されて
いる。従って、中間ギア45が図5の時計方向に回転す
るときはギア駆動爪50と突部48bとが図11(a)
に示すように噛み合ってドラム駆動ギア48が図5の時
計方向に回転し、その結果、操作レバー11の押し下げ
操作に伴ってドラム6が図7の反時計方向に回転する。
一方、中間ギア45が図5の反時計方向に回転するとき
は、図11(b)に示したようにギア駆動爪50が突部
48bを乗り越えるようになり、中間ギア45からドラ
ム駆動ギア48へは回転が伝達されない。
【0044】ドラム駆動ギア48とドラム6の歯部6b
との間の減速比は、ドラム駆動ギア48が一回転したと
きにドラム6が孔部6aの角度ピッチだけ回転するよう
に設定されている。つまり、操作レバー11を押し下げ
操作してドラム6を孔部6aの角度ピッチだけ回転させ
る毎に、ドラム駆動ギア48は図5の時計方向に一回転
して図5に示す位置で停止する。スライダ30がその移
動範囲の前端にあるとき、つまり操作レバー11がその
移動範囲の上端にあるとき、ギア駆動爪50と突部48
bとは所定角度α(図5参照)だけ離れており、操作レ
バー11がその角度αに相当する角度だけ押し下げられ
たときギア駆動爪50と突部48bとが噛み合ってドラ
ム駆動ギア48が回転を開始する。この回転開始位置か
ら操作レバー11をさらに移動範囲の下端まで押し下げ
ると、中間ギア45及びドラム駆動ギア48が一回転す
る。その後、操作レバー11がねじりコイルばね42の
力で上端まで復帰すると、中間ギア45が360°に上
記の角度αだけ図5の反時計方向に回転してギア駆動爪
50がドラム駆動前の位置に戻る。この間、ギア駆動爪
50はボス48aの外周を滑るためにドラム駆動ギア4
8は回転しない。
【0045】このように、本実施形態の払出制御機構2
0においては、操作レバー11を押し下げ操作しても、
中間ギア45が角度αだけ回転するまではドラム6の回
転が保留される。操作レバー11が上端に保持されてい
る状態を基点としたとき、ドラム6が回転を開始するま
での操作量は、ロックレバー28がスライダ30の突出
部30f(図11参照)と係合してスライダ30の後退
動作が阻止されるまでの操作レバー11の操作量よりも
大きく設定されている。従って、正規の硬貨Cがスライ
ダ30の凹部30bに収容され、ロックレバー28によ
るスライダ30の後退動作の阻止が解除された後にドラ
ム6が回転を始めることになる。直径の小さい硬貨が投
入された場合にはドラム6が回転するよりも先にロック
レバー28がスライダ30と係合して操作レバー11を
それ以上押し下げ操作できない。
【0046】以上に説明した自動販売機1の商品払い出
しに関する動作をまとめると、次の通りである。なお、
自動販売機1の管理者は、販売の準備として商品収納室
3に商品5を補充するとともに、その商品5の販売額に
応じてストッパ32の位置を切り替えておく必要があ
る。
【0047】商品5の購入者が硬貨投入口12から商品
5の販売額に応じた枚数(一枚又は二枚)の硬貨を投入
した場合、その硬貨はシュート17を介してスライダ3
0の凹部30bに収容される。商品5の購入を止めたい
場合や誤って硬貨を投入した場合にはイジェクトピン2
7を押し込むことにより、イジェクトプレート25のリ
ッド25aが開くとともに、イジェクトレバー35のイ
ジェクト部35dが凹部30bに入り込んで硬貨がスラ
イダ30からサブシャーシ21の抜き孔21d及びシュ
ート18を介して硬貨返却口13に戻される。
【0048】硬貨の投入後に操作レバー11が押し下げ
られると、その運動がメインギア40、中間ギア45及
びピニオン46を介してラック47に伝達され、スライ
ダ30が後退を開始する。凹部30bの上段に正規の硬
貨Cが収容されていれば、スライダ30の後退に伴って
ロックレバー28が押し上げられ、そのロック部28b
によるスライダ30の後退の制限が解除される。一方、
凹部30bの上段に正規の硬貨Cが収容されていないと
きはロックレバー28が十分に押し上げられず、ロック
部28bとスライダ30の突出部30fとが干渉してス
ライダ30の後退が制限される。
【0049】ロックレバー28によるスライダ30の後
退制限位置を越えてスライダ30が後退すると、中間ギ
ア45のギア駆動爪50がドラム駆動ギア48の突部4
8bと係合し、ドラム駆動ギア48を介したドラム6の
回転駆動が開始される。操作レバー11をさらに押し下
げて凹部30bの硬貨Cがサブシャーシ21の抜き孔2
1eの位置まで搬送されると、イジェクトレバー35が
駆動されてイジェクト部35dが凹部30bに入り込
み、凹部30bの硬貨Cが抜き孔21eを介して硬貨回
収箱15に落下する。このとき、操作レバー11はその
操作範囲の途中にある。そして、操作レバー11がその
操作範囲の下端まで操作されると、ドラム6が孔部6a
のピッチに相当する角度だけ回転し、商品収納室3から
無作為に選別された単一の商品5がシュート9を介して
商品払出口10へと払い出される。
【0050】商品5の払い出し後に購入者が操作レバー
11から手を離すと、メインギア40がねじりコイルば
ね42の力で操作前の位置に復帰し、それに伴って操作
レバー11がその操作範囲の上端に復帰する。
【0051】以上の実施形態においては、ドラム6が商
品選別部材に、メインギア40がメイン駆動部材に、ド
ラム駆動ギア48が駆動ギアに、中間ギア45及びギア
駆動爪50が伝達部材にそれぞれ相当する。
【0052】本発明は以上の実施形態に限定されること
なく、種々の形態にて実施してよい。例えば、上記の実
施形態では、操作レバー11を支軸41を中心とした弧
を描くように上下方向に移動させたが、筐体の前面2a
を平面に形成し、操作レバー11を上下方向に直線運動
させてもよい。この場合、操作レバー11の直線運動は
ラックピニオン機構、リンク機構等を用いて回転運動に
変換し、その回転運動をドラム6の外周に伝えるように
すればよい。ドラム6への回転運動の伝達はギアによる
ものに限らず、摩擦伝動等の他の動力伝動手段を利用し
たものでもよい。
【0053】上記の実施形態において、運動伝達機構2
0Aは、操作部材としての操作レバー11に入力された
運動を、メインギア40、中間ギア45、ギア駆動爪5
0及びドラム駆動ギア48を経由してドラム6に伝達す
るドラム駆動部と、操作レバー11に入力された運動
を、メインギア40、中間ギア45、ピニオン46及び
ラック47を介してスライダ30に伝達する硬貨搬送駆
動部とを含んでいるが、各部の具体的な構成は種々変更
してよい。
【0054】また、硬貨処理機構20Bは、硬貨の収容
部としての凹部30bを有するスライダ(保持部材)3
0と、そのスライダ30を所定の搬送方向(図示の例で
は前後方向)に支持する支持部材としてのサブシャーシ
21と、スライダ30を案内する手段としてのカムフォ
ロア31及びスライド溝21bと、スライダ30に固定
されて硬貨の脱落を規制するとともに、凹部30bに収
容される硬貨の枚数を制限するための枚数制限部材とし
てのストッパ32と、凹部30bから硬貨を排除する硬
貨排除部材としてのイジェクトレバー35と、スライダ
30が初期位置(操作レバー11が操作されていないと
きの待機位置)にあるときにイジェクトレバー35を操
作して硬貨を凹部から排除する排除駆動部材としてのイ
ジェクトプレート25と、凹部30bからの硬貨の突出
量に応じてスライダ30の後退動作を制限するロック位
置と、そのロックを解除する解除位置との間で変位する
ロック部材としてのロックレバー28を含むものとした
が、これらの一部又は全部についても適宜変更してよ
い。例えば硬貨の搬送方向は筐体の前後方向に限定され
ない。保持部材は二枚以上の硬貨をその厚さ方向に重ね
た状態で保持するものでもよい。また、上記の実施形態
では、硬貨蓄積部として硬貨回収箱15を設けたが、そ
の形状や大きさは種々変更可能である。スライダ30の
凹部30bには一枚又は二枚の硬貨を選択的に収容する
ようにしたが、例えば凹部30bの深さDを変更して三
枚以上の所定枚数と、それよりも少ない枚数との間で硬
貨の収容枚数を切り替え可能としてもよい。
【0055】以上の実施形態において、保持部材として
のスライダ30の凹部30bがシュート17の直下とな
る位置が、硬貨投入口から投入された硬貨を凹部に受け
入れる位置に、スライダ30の凹部30bとサブシャー
シ21の抜き孔21eとが重なる位置が、凹部の硬貨を
所定の硬貨蓄積部へ受け渡す位置にそれぞれ相当する。
ロック部材としてのロックレバー28に関しては、その
ロック部28bが突出部30fと係合する位置(図11
(b)に示す位置)がロック位置に、ロック部28bが
突出部30fの上端に逃げた位置(図11(a)に示す
位置)が解除位置にそれぞれ相当する。枚数制限部材と
してのストッパ32に関しては、図8に実線で示す位置
が制限位置に、図8に想像線で示す位置が解除位置にそ
れぞれ相当する。
【0056】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明では、操
作レバーを上下方向に操作して商品選別部材を回転させ
るようにしたので、商品の払出用の操作部材の操作に必
要な力を軽減でき、しかも、その操作部材の操作に必要
なスペースを削減できる。さらに、筐体の操作レバーが
取り付けられる部分を曲面状に構成することも可能とな
り、デザイン上の自由度も高まる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動販売機の正面側
の構成を一部の内部機構とともに示した図。
【図2】図1の自動販売機の左側面側の構成を一部の内
部機構とともに示した図。
【図3】図1の自動販売機の右側面側の構成を一部の内
部機構とともに示した図。
【図4】図1の自動販売機の斜視図。
【図5】自動販売機の内部機構を図1の矢印V方向から
見た状態を示す図。
【図6】自動販売機の内部機構を図5の左側から見た状
態を示す図。
【図7】自動販売機の内部機構を図5の上側から見た状
態を示す図。
【図8】硬貨処理機構の要部を図5と同一方向から見た
状態を示す図。
【図9】硬貨処理機構の要部を図8の上側から見た状態
を示す図。
【図10】硬貨処理機構の要部を図8の左側から見た状
態を示す図。
【図11】硬貨処理機構における硬貨の真偽判定動作を
示す図。
【図12】運動伝達機構の動作を示す図。
【図13】サブシャーシの詳細を示す図。
【図14】スライダの詳細を示す図。
【符号の説明】
1 自動販売機 2 筐体 2a 筐体の前面 3 商品収納室 5 商品 6 ドラム(商品選別部材) 6b ドラムの歯部 9 シュート(案内手段) 10 商品払出口 11 操作レバー 12 硬貨投入口 13 硬貨返却口 14 硬貨回収口 15 硬貨回収箱 16 メインシャーシ 17 シュート 18 シュート 20 払出制御機構 20A 運動伝達機構 20B 硬貨処理機構 21 サブシャーシ 25 イジェクトプレート 25a リッド 27 イジェクトピン 28 ロックレバー 30 スライダ 30b 凹部 31 カムフォロア 32 ストッパ 32a ストッパの突起 35 イジェクトレバー 40 メインギア(メイン駆動部材) 45 中間ギア(伝達部材) 46 ピニオン 47 ラック 48 ドラム駆動ギア 48b 突部 50 ギア駆動爪(伝達部材) C 正規の硬貨 X ドラムの中心線
フロントページの続き (72)発明者 辻本 英之 東京都港区虎ノ門四丁目3番1号 コナミ 株式会社内 Fターム(参考) 3E044 AA01 BA01 CC01 FA05 FA13 FB07 FB08 FB17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内の商品収納室の底部に設けられた
    ディスク状の商品選別部材をその中心線の周りに回転さ
    せて当該商品選別部材により選別された商品を所定の商
    品払出口へ払い出す自動販売機において、 上下方向に操作可能な操作レバーと、 前記筐体内の前記商品選別部材の下方に設けられ、前記
    操作レバーと前記商品選別部材の外周部との間に介在し
    て前記操作レバーの上下方向の運動を前記商品選別部材
    の前記中心線の周りの回転運動に変換する運動伝達機構
    と、を備えたことを特徴とする自動販売機。
  2. 【請求項2】 前記筐体の前面の一端側に前記操作レバ
    ーが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    自動販売機。
  3. 【請求項3】 前記運動伝達機構は、前記筐体の前側か
    ら見たときに前記商品選別部材の中心線に対して前記操
    作レバーと同一の側に偏って配置されていることを特徴
    とする請求項2に記載の自動販売機。
  4. 【請求項4】 前記筐体の前側から見たときに、前記商
    品選別部材の中心線に対して前記操作レバーと反対側に
    商品払出口が設けられ、前記筐体の内部には前記商品収
    納室から取り出された商品を前記商品払出口へ導く案内
    手段が設けられていることを特徴とする請求項3に記載
    の自動販売機。
  5. 【請求項5】 前記運動伝達機構は、前記筐体の前側か
    ら見て前記商品選別部材の前記一端側の外周に前記回転
    運動を伝達することを特徴とする請求項2〜4のいずれ
    かに記載の自動販売機。
  6. 【請求項6】 前記一端側が前記筐体の前側から見て右
    端側であることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに
    記載の自動販売機。
  7. 【請求項7】 前記運動伝達機構は、前記操作レバーと
    連結されて前記筐体の左右方向に延びる軸線の周りに回
    転可能なメイン駆動部材と、前記左右方向に延びる軸線
    の周りに回転可能に設けられて前記商品選別部材の外周
    の歯部と噛み合う駆動ギアと、前記メイン駆動部材の回
    転運動を前記駆動ギアへ伝達する少なくとも一つの伝達
    部材と、を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいず
    れかに記載の自動販売機。
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