JPWO2002073547A1 - コイン検出装置 - Google Patents

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Abstract

本発明の目的は、コイン詰まりを防止しつつ、適正なコインが規定枚数投入された場合にのみ購入者に対して物品を販売することを可能とするコイン検出装置を提供することである。購入者により投入されたコインCは、コイン下部通路13内に溜められる。このコインCは、コイン下部通路13の一部を構成する通路板20により支持される。通路板20は、図示しないバネ部材によりコイン下部通路13内に突出するように付勢される。回転盤100が回転を続けると、該回転盤100に形成された凹部120の一側119は、バネ部材の弾性に抗して、通路板20に当接してこの通路板20を傾ける。この後、引き続き、回転盤100の側面が通路板20を傾け続ける。回転盤100に形成された凹部120の他側118が通路板20の位置に到達した際に、通路板20が回転盤100から外れる。この通路板20に載っていたコインCは、通路板20が傾いている間に、通路板20の下に設けられたコイン排出口に直接落下する。

Description

(技術分野)
本発明は、玩具等を包装した物品を複数収納してこれらの物品を販売する販売装置に関し、特に、購入者による回転ハンドルの回転操作によって内部の物品を取り出して販売する手動式販売装置に関する。また、本発明は、手動式販売装置に取り付けられ、所定のコインが所定の枚数挿入されている際に回転ハンドルの回転を可能とし、コインが所定の枚数挿入されていない際に回転ハンドルの回転を不能とするコイン検出装置に関する。
(背景技術)
昨今、玩具を購入しようとする購入者は、カプセル等の容器で包装された玩具を販売する手動式販売装置を利用することが多い。この手動式販売装置は、1台につき1または2種類の価格に対応する商品を販売するとともに、玩具の種類も多くなってきている。よって、このような手動式販売装置は、店頭において複数台並べて設置されることが一般的である。
このような従来の手動式販売装置においては、所定のコインが販売される玩具の価格に相当する枚数(以下「規定枚数」という。)投入された場合のみ、購入者が該装置に設けられた回転ハンドルを回転させて物品を取り出すことができるようにする必要がある。よって、従来の手動式販売装置には、これを可能とするコイン検出装置が搭載されている。
従来のコイン検出装置としては、特開平10−143722号公報に記載されたものがある。この公報に記載されたコイン検出装置について図16および図17を参照して説明する。図16および図17は、回転盤の回転軸に垂直な面から見た、従来のコイン検出装置の作動説明図である。なお、図16および図17における同一の構成要素に対しては、同一の符号が付されている。ここでは、2枚のコインが投入された際にのみ、回転ハンドルを回転させて物品を取り出すことができる場合を例にとり説明する。
コイン検出装置1600の上部には、コイン払い口1601と落下口1602とを連通するコイン落下通路1603が設けられている。コイン払い口1601は、コイン検出装置1600が図示しない手動式販売装置に搭載された際に、コイン投入口に対向するように設けられる。コイン落下通路1603の下方には、落下口1602を通過するコインの選別を行うコイン選別部1604が設けられている。このコイン選別部1604は、落下口1602を通過したコインのうち、所定金種の適切なコインをコイン挿入口1605に送り、不適切なコインを除去口1606に送る。
コイン挿入口1605の下方には、このコイン挿入口1605とコイン排出口1607とを連通するコイン通路1608が設けられている。コイン排出口1607は、図示しない手動式販売装置の金庫に通じている。コイン通路1608の一部には、コイン挿入口1605を通過したコインが該コインの各表面を水平面に対して略垂直に保った状態で自重により移動できるように、水平面に対して傾斜が付けられている。加えて、コイン通路1608は、コイン挿入口1605を通過したコインが移動できるように、全体にわたって、適切なコイン1枚の厚みをわずかに上回る幅を水平面の方向に有するように設けられている。
このコイン通路1608には、開口部1609が設けられている。この開口部1609は、支軸1610を中心にして回動自在となるように設けられた扇状の蓋部材1611により、開閉される。この蓋部材1611は、図示しないバネにより開口部1609を遮断する方向に付勢されている。蓋部材1611の開閉動作は、この蓋部材1611に係合した図示しない手動式販売装置の返却部材に対しての、購入者の押圧操作によりなされる。開口部1609は、コイン返却通路1613によりコイン返却口1612に連通している。
一方、除去口1606の下方には、この除去口1606とコイン返却通路1613とを連通する落下通路1614が設けられている。この落下通路1614は、コイン返却通路1613に連通している。
他方、コイン通路1608の近くには、回転軸1615を中心に回転可能な回転盤1616が設けられている。この回転盤は、図示しない手動式販売装置の回転ハンドルに係合している。よって、この回転盤は、購入者による回転ハンドルの回転操作に連動する。
この回転盤1616には、回転軸1615から外れた部分を中心とする円状のガイド1617が設けられている。さらに、この回転盤1616の外周上には、係止爪1618に取り付けられたバネ1619により付勢された係止部材1620と係合可能な係止部1621が設けられている。係止部材1620に設けられた係合段部1624に対して当接可能な係合部1625を有する検出部材1626が、上下方向に移動可能となるように設けられている。この検出部材1626は、その先端部1627がコインCの周縁に当接した際には上方に移動して、コイン通路1608に突出せず、逆に、先端部1627がコインCに当接しない際には下方に移動して、コイン通路1608に突出する。
回転盤1616におけるガイド1617には、上下方向に移動可能となるように設けられた遮断部材1622の係合ピン1623に係合している。このように係合ピン1623が回転盤1616のガイド1617に係合していることにより、遮断部材1622は、回転盤1616の回転に応じて、コイン通路1608を遮断または開放する。
次に、以上のような構成を有するコイン検出装置の動作について説明する。初期状態では、図16に示すように、遮断部材1622は、コイン通路1608を遮断し、検出部材1626の先端部1627は、コイン通路1608に突出し、開口部1609は、蓋部材1611により遮断されている。購入者により投入されたコインは、落下通路1603を通り落下口1602からコイン選別部1604に入る。
落下口1602を通過したコインのうち不適切なコインは、コイン選別部1604により除去口1606に送られる。このコインは、自重により落下通路1614内を落下してコイン返却通路1613に入った後に、自重により回転してコイン返却口1612に達し、購入者に返却される。
落下口1602を通過したコインのうち適切なコインは、コイン選別部1604によりコイン挿入口1605に送られる。このコインは、自重によりコイン通路1608内を回転して移動し、コイン通路1608を遮断している遮断部材1622に当接して静止する。このようにコインがコイン通路1608内を移動すれば、コインに当接する検出部材1626は、上方に移動してコイン通路1608に突出しなくなるが、コインの移動により該コインに当接しなくなれば、下方に移動して再度コイン通路1608に突出する。これにより、適切なコインが1枚だけしか投入されていなければ、係止部材1620は、係合段部1624が検出部材1626の係合部1625に当接するので、矢印に示す水平方向には移動できない。したがって、この状態で、購入者が回転ハンドルを回転させようとしても、回転盤1616は、係止部1621が係止部材1620に当接するので、回転しない。よって、購入者は回転ハンドルを回転させることができない。
なお、遮断部材1622によってコイン通路1608にコインが溜められている状態において、購入者が図示しない返却部材を押圧すれば、蓋部材1611が回動して、開口部1609はコイン返却通路1613と連通する。よって、溜められたコインは、自重により、コイン返却通路1613を回転して移動して、コイン返却口1612に達し、購入者に返却される。
さらに適切なコインが投入されれば、図17に示すように、コイン通路1608内にコインが2枚溜められることになる。この状態では、図17から明らかなように、検出部材1626は、2枚目のコインに当接して上方に移動する。よって、係止部材1620は、係合段部1624が検出部材1626の係合部1625に当接しないので、矢印に示す水平方向に移動することができる。したがって、この状態で、購入者が回転ハンドルを回転させようとすれば、回転盤1616は、係止部1621が係止部材1620に当接しつつも回転することができる。よって、購入者は回転ハンドルを回転させることができる。
回転盤1616が回転すれば、回転盤1616のガイド1617に係合した遮断部材1622は、上方に移動するので、コイン通路1608が開放される。よって、溜められたコインは、コイン通路1608を自重により回転および落下して、コイン排出口1607を通過して図示しない金庫に溜められる。
以上のように、購入者が規定枚数の適切なコインを投入して回転ハンドルを回転させれば、回転ハンドルに連動した図示しない機構により、物品が取り出されて購入者に販売される。
しかしながら、上記従来のコイン検出装置を備えた手動式販売装置においては、以下に述べるような問題がある。すなわち、まず第1に、従来のコイン検出装置では、購入者が投入したコインの返却を望む際に返却部材を操作すると、上述したように、開口部1609に対する蓋部材1611による遮断が解除され、コインが傾斜付けられたコイン返却通路1613に沿って自重により回転しながらコイン返却口1612に到達することが意図されている。ところが、このコイン返却通路1613の傾斜が小さいと、コインがコイン返却通路1613内で回転することなく留まることがある。この場合には、コインがコイン返却口1612から出て来ないので、購入者に迷惑をかけることになる。特に、コイン返却通路1613内に多くのコインが留められていると、購入者にかけられる迷惑による影響は大きい。
第2に、従来のコイン検出装置では、購入者が物品を取り出すべく回転ハンドルを回転させると、上述したように、回転盤1616が回転することにより、遮断部材1622によるコイン通路1608に対する遮断が解除されて、溜められたコインが自重によりコイン通路1608内を回転および落下してコイン排出口1607に到達することが意図されている。ところが、コイン通路1608の傾斜が小さいと、コインがコイン通路1608内で回転することなく留まることがある。
特に、コイン通路1608内に複数枚のコインが溜められていれば、後方に位置するコインが前方に位置するコインを押し出す状態で、各コインが自重によりコイン通路内1608を移動することになる。この場合には、コイン通路1608が適切なコイン1枚の厚みをわずかに上回る幅を有するように設けられていても、このコイン通路1608は、2枚のコインが互いに重なり合うことにより、詰まってしまう可能性がある。このような要因のみならず、複数枚のコインが溜められていれば、これら複数のコインが互いに干渉し合うこと等により、コイン通路1608内の至る箇所でコインが詰まる可能性が高くなる。
第3に、従来のコイン検出装置では、上述したように、検出部材1626がコインに当接している場合にのみ、回転盤1616の回転を可能としている。すなわち、投入されたコインの径が適正である場合に回転盤1616の回転を可能としている。よって、径のみが適正であり厚みが不適正であるような偽造コイン等が、所定の枚数投入された場合に、回転盤1616が回転してしまう可能性が少なからずある。したがって、径および厚みが適正である場合にのみ回転盤の回転を可能とするようなコイン検出装置が必要とされている。
第4に、従来のコイン検出装置は、手動式販売装置に搭載される際には、通常、該手動式販売装置に対してネジ等によって固定される。よって、手動式販売装置に対するコイン検出装置の取り付け、および、手動式販売装置からのコイン検出装置の取り外しを、容易に行うことができない。さらには、コイン検出装置のコイン払い口1601と手動式販売装置のコイン投入口とを対向させ、かつ、コイン検出装置のコイン返却口と手動式販売装置の返却受け皿とを対向させるように、手動式販売装置に対してコイン検出装置の位置決めをするのに、熟練が必要とされる。
第5に、従来の検出装置を搭載した手動式販売装置は、上述したように、複数台並べて設置されることが多い。ところが、従来、これら複数の手動式販売装置は、例えば横一列に単に並べるだけであるため、各手動式販売装置は、極めて不安定な状態で設置されていることになる。
(発明の開示)
本発明の目的は、コイン詰まりを防止しつつ、適正なコインが規定枚数投入された場合にのみ購入者に対して物品を販売することを可能とするコイン検出装置を提供することである。さらに、本発明の目的は、手動式販売装置に容易に搭載することができるコイン検出装置を提供することである。
(発明を実施するための最良の形態)
手動式販売装置の全体構成
まず、本発明の実施の形態にかかるコイン検出装置を搭載した手動式販売装置について図1および図2を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかるコイン検出装置を内部に搭載した手動式販売装置を正面側からみた斜視図である。図2は、本発明の一実施の形態にかかるコイン検出装置を内部に搭載した手動式販売装置を背面側からみた斜視図である。図3は、本発明の一実施の形態にかかるコイン検出装置を内部に搭載した手動式販売装置の内部を示す断面図である。
図1および図2には、一例として、一方を他方の上面の上に積み上げたすなわち上下二段構成になった手動式販売装置200が示されている。上方に位置する手動式販売装置200は、略平面形状の背面、両側面および底面を有する箱型の筐体230を有する。下方に位置する手動式販売装置200は、略平面形状の上面、背面、両側面および底面を有する箱型の筐体230を有する。上方に位置する手動式販売装置200は、その底面が下方に位置する手動式販売装置200の上面に当接するように、該下方に位置する手動式販売装置200の上に載せられている。
手動式販売装置200の上部には、物品Aを複数収納する収納ケース273が設けられている。手動式販売装置200の正面には、カバー体220がヒンジにより開閉自在に設けられている。
このカバー体220には、回転ハンドル穴272、コイン挿入穴221、返却部材穴271、物品取出口270およびコイン受け皿225が設けられている。カバー体220が閉じた状態では、回転ハンドル穴272が回転ハンドル251に対向し、コイン挿入穴221が後述するコイン検出装置のコイン挿入口11に対向し、返却部材穴271が同装置の返却部材71に対向し、コイン受け皿225が同装置のコイン返却口15に対向する。コイン挿入口11には、物品Aを購入しようとする購入者によりコインが投入される。返却部材71は、コイン挿入口11に投入されたコインの返却を望む購入者により、押圧される。返却部材71が押圧されると、投入されたコインは、コイン受け皿225から返却される。回転ハンドル251は、所定の枚数のコインを投入した購入者が、物品取出口270から物品Aを取り出すために用いられる。
手動式販売装置200の背面には、連結板245を取り付けるためのネジ穴247が設けられている。ここでは、一例として、1枚の連結板245につき3つのネジ穴247が設けられ、この1枚の連結板245には、6つの穴が形成されている。このネジ穴247および連結板245を用いれば、連結板245の一端に形成された3つの穴を、一方の手動式販売装置200の背面に形成された3つのネジ穴247に対向させた状態で、連結板245をこの手動式販売装置200にネジ246を用いて取り付けることができる。さらに、連結板245の他端に形成された3つの穴を、他方の手動式販売装置200の背面に形成された3つのネジ穴247に対向させた状態で、連結板245をこの別の手動式販売装置200にネジ246を用いて取り付けることができる。これにより、2つの手動式販売装置を連結させて固定することができるので、これら手動式販売装置を安定な状態となるように容易に設置することができる。
なお、手動式販売装置200が設置されていない場合、例えば、手動式販売装置200が運搬状態にある場合には、連結板245を図2の矢印に示す方向に移動させた後、連結板245が手動式販売装置200の背面内に含まれるように、この連結板245をネジ246を用いて手動式販売装置200に取り付けることができる。これにより、手動式販売装置200が運搬される際であっても、連結板245が邪魔となることを防止することができる。
下方に位置する手動式販売装置200に関し、一方の側面231の例えば下部には、側面231に略垂直な方向に伸びるガイド溝232が形成されている。このガイド溝232には、該ガイド溝232に沿って上記方向に移動可能なフック部材235が設けられている。このフック部材235の一端には、略U字状の係合溝236が形成され、このフック部材235の他端には、上記方向に延びる長穴237が形成されている。この長穴237は、ガイド溝232に形成された突起239に摺動可能となるように係合する。フック部材235は、長穴237の両端が突起239に当接する範囲において、筐体230の一方の側面231から出没する。
同様に、下方に位置する手動式販売装置200に関し、図2に示すように、他方の側面231の例えば下部には、別の手動式販売装置200に設けられたフック部材235が挿入される挿入穴240が形成されている。この挿入穴240内には、フック部材235の係合溝236を引っ掛ける掛止突起(掛止部)238が設けられている。
これにより、2つの手動式販売装置を設置する際には、一方の手動式販売装置の側面231からフック部材235を図1に示すように出し、このフック部材235の係合溝236を、図2に示すように他方の手動式販売装置の側面231に設けられた掛止突起238に掛ける。これにより、2つの手動式販売装置を連結させて固定することができるので、これら手動式販売装置を安定な状態となるように容易に設置することができる。
次に、手動式販売装置の内部構成を示す図3を参照する。なお、図3には、上方および下方に位置する手動式販売装置のうち、一例として上方に位置する手動式販売装置の内部構成が示されている。
回転ハンドル251の中心軸には、回転軸252の一端が取り付けられている。この回転軸252の他端は、後壁253に回転可能に設けられた平歯車255の中心軸に取り付けられている。後壁253における平歯車255の上方には、この平歯車255と噛み合う小歯車256が、回転可能に設けられている。後壁253における小歯車256の上方には、この小歯車256と噛み合う平歯車257が、回転可能に設けられている。この平歯車257には、互いの中心軸を同じくする駆動歯車259が取り付けられている。
収納ケース271の下方に設けられた中間壁274の上には、回転台260が回転可能に設けられている。この回転台260の底面には、歯型が形成されており、この歯型に平歯車257が噛み合っている。回転台260には、物品Aより大きな穴が複数設けられ、中間壁274における回転台260と当接する所定の部分には、上述した物品取出口270と連通する穴(図示しない)が設けられている。これにより、中間壁274の上記穴と当接する、回転台260に形成された穴に置かれた物品Aは、物品取出口270に送られることになる。
一方、後壁253における平歯車255の下方には、この平歯車255と噛み合う平歯車261が、回転可能に設けられている。後壁253における平歯車261の下方には、この平歯車261と噛み合う小歯車262が設けられている。この小歯車262の中心軸には、中間軸263の一端が取り付けられている。この中間軸263の他端は、前壁211に回転可能に取り付けられている。この中間軸263の略中央部分には、この中間軸263を中心軸とする傘歯車217が設けられている。
上下それぞれの販売装置において、中間軸263の下方には、水平方向に延びる底部すなわち、中間壁201及び、その両端部から略垂直上方に延びる一対の板状のガイド壁202、203よって、断面コ字状の凹部が形成される。この凹部は、コイン検出装置1の枠体2a、2bの延設方向に沿って延びている。すなわち、この凹部は、販売装置の前後方向に延びており、コイン検出装置1から落下するコインが水平中間壁201に設けられた長孔218(後述)を介して下方に通過するようになっている。この場合、コイン検出装置1は、上記筐体230ガイド壁202、203に対して着脱自在となるように取り付けられる。このコイン検出装置1が手動式販売装置200にどのように取り付けられるのかについて、さらに図4および図5を参照して説明する。
コイン検出装置
図4は、本発明の一実施形態にかかるコイン検出装置を左側面からみた斜視図である。図5は、図4に示すコイン検出装置を手動式販売装置に取り付けた様子を示す斜視図である。
図3〜図5に示すように、コイン検出装置1は、手動式販売装置200に着脱自在に取り付け可能となっている。具体的に説明すると、中間壁201の上には、一対の板状のガイド壁202、203が、これらの主面が中間壁201の主面に略垂直となりかつこれらの主面が互いに略平行となるように設けられている。ガイド壁202(203)の上端には、例えば、2つの略ユ字状の係合溝、すなわち、係合溝206(207)および208(209)が所定間隔をおいて設けられている。係合溝206および係合溝207は、互いに対向し、同様に、係合溝208および係合溝209も、互いに対向する。また、手動式販売装置200の前壁211には、回転軸275を中心に回動自在となるようにロックレバー213が設けられている。このロックレバー213は、例えば2つの係止爪212を有しており、係止方向(すなわち紙面上における下方向)にバネ部材(弾性部材)により付勢されている。さらに、前壁211には、凹部224を備えた開口223が形成されている。
他方、コイン検出装置1は、全体として、右枠体2aと左枠体2bとを組み合わせた構成を有する。左枠体2bには、この左枠体2bの主面、すなわち、コイン検出装置1の左側面に垂直となるように、円筒状または円柱状の係合部として例えば係合部204bおよび205bが設けられている。係合部204bと205bとの間の距離は、上述した係合溝208と206との間の距離に略等しい。
右枠体2aには、この右枠体2aの主面、すなわち、コイン検出装置1の右側面に垂直となるように、円筒状または円柱状の係合部として例えば係合部204aおよび205a(図7参照)が設けられている。係合部204aと205aとの間の間隔は、上述した係合溝209と207との間の間隔に略等しい。
また、右枠体2aおよび左枠体2bには、この右枠体2aおよび左枠体2bの各主面、すなわち、コイン検出装置の各側面に対して垂直方向に、円筒状または円柱状の係止部として例えば係止部210が設けられている。すべての係合部および係止部は、互いに略平行,即ちコイン検出装置の枠体の含まれる前後方向に延びる垂直面に対して垂直方向に延びる。
以上のような構成によれば、コイン検出装置1を手動式販売装置200に取り付ける際には、該コイン検出装置1の下部を、ガイド壁202とガイド壁203との間にはめ込み、前方すなわち前壁211の方向に凹部201の延設方向に沿ってスライド移動させる。これにより、係合部204b、205b、204aおよび205aが、それぞれ、係合溝208、206、209、207に係合するとともに、、係止部210が、ロックレバー213の係止爪212に係止されて、自動的に位置決めが完了し、コイン検出装置1は、図5に示すように、手動式販売装置200に固定される。この状態では、コイン検出装置1の突起15aは、前壁211に形成された開口223の凹部224に嵌合する。他方、コイン検出装置1を物品取出装置200から外す際には、まず、ロックレバー213をバネ部材215の弾性に抗して操作し、係止爪212を係止軸210から解除する。この状態において、装置本体2を後方に移動させるだけで、ガイド軸204b、205b、204a、205aが、ガイド壁202の係合溝208および206、ならびに、ガイド壁203の係合溝209および207から外れる。これにより、装置本体2を容易に取り外すことができる。
次に、コイン検出装置1の具体的な構成について、図4および図5を参照して説明する。図1を参照するに、装置本体2は、全体として、右枠体2aと左枠体2bとにより構成されている。各枠体は、例えば硬質合成樹脂等により形成される。右枠体2aと左枠体2bとは、例えばネジ3により連結させて固定されている。連結させた右枠体2aと左枠体2bとの間には、コインCの厚みよりわずかに大きい隙間が形成されている。
この装置本体2は、主に、上部に形成されたコイン上部通路10と、中央部に形成された収納凹部5に収納されたコインセレクタ6と、下部に形成されたコイン下部通路13(図6参照)と、傘歯車217を介して伝えられた回転ハンドル251の回転運動を受けるべく後部に形成された回転盤部と、を含む。主にコイン上部通路10とコイン下部通路13とにより、コイン通路が形成される。
コイン上部通路10は、コインCを垂直に立てた状態、すなわち、コインCの各表面を水平面に対して略垂直に保った状態で、該コインCを通過させることができるように、少なくともコインCの厚みをわずかに上回る幅、および、少なくともコインCの径をわずかに上回る高さを有する通路を備える。このコイン上部通路10は、コイン挿入口11とコイン落下口12とを連通し、コイン挿入口11からコイン落下口12に向かって下降するように傾斜している。これにより、コイン挿入口11に投入されたコインCは、自重により回転してコイン落下口12に到達することができる。コイン落下口12は、コインセレクタ6の入口6aに対向するように設けられている。
コインセレクタ6は、装置本体2における収納凹部5に着脱自在に収納されており、装置本体2の上端に設けられたロック部材7によって収納凹部5から外れないように固定されている。コインセレクタ6は、投入されたコインが適切なコイン(例えば100円玉)であるか否かを検出することができる。このコインセレクタ6としては、従来から知られている任意のものを用いることができる。コインセレクタ6の上面後方には入口6aが形成され、コインセレクタ6の底面後方には、入口6aと連通する出口6bが形成されている。また、コインセレクタ6の底面前方には、入口6aと連通する返却口(図示されていない)が形成されている。入口6aを通過したコインCのうち、適切なコインは、出口6bに送られ、不適切なコインは、返却口に送られる。この返却口は、後述するコイン返却口15に連通している。出口6bは、コイン下部通路13のコイン受け口16に対向するように設けられている。
コイン下部通路13は、コイン受け口16とコイン返却口15とを連通し、一例としてコイン受け口16からコイン返却口15に向かって下降するように傾斜している。このコイン返却口15を囲む略コ字状の突起15aが形成されている。コイン下部通路13の下方、すなわち、装置本体2の下面には、右枠体2aと左枠体2bとの間の隙間が塞がれることなく開放されることにより、コイン排出口17が形成されている。コイン排出口17は、中間壁201に形成された長穴218に対向している。後述するように、長穴218の下には、コインを収納するコイン収納箱(図示しない)が設けられている。このコイン下部通路の詳細を説明するために、さらに図6〜図8を参照する。
図6は、図4に示したコイン検出装置の要部を拡大して示す斜視図である。図7は、図4に示したコイン検出装置を右側面からみた斜視図である。図8は、図7に示したコイン検出装置の要部を拡大した斜視図である。
コイン下部通路13は、図6に示すように、右枠体2aの外面から長穴27(右枠体2aに形成された貫通口)を通って装置本体2内に突出する通路板20により主に形成されている。コインセレクタ6の出口6bを通過したコインCは、該コインの厚みを構成する面、すなわち、該コインの円周面がこの通路板20により支持され、かつ、後述する遮断部材46の遮断軸47に当接することにより、静止する。また、コインCが通路下部通路13内に複数枚溜められている場合には、これら複数のコインCの円周面が通路板20により支持され、これら複数のコインCのうちコイン返却口15に最も近い位置に溜められたコインCが後述する遮断部材46の遮断軸47に当接し、さらに、隣り合うコイン同士が当接することにより、これら複数のコインCは通路板20において静止する。この通路板20は、少なくともコインCの厚みを上回る幅を有する板により形成される。この通路板20には、図7および図8に示すように、該通路板20と略同一の長さを有する板状の取付板21が取り付けられている。図示によれば、取付板21は、その主面が通路板20の主面と略垂直となるように、通路板20に取り付けられている。すなわち、通路板20および取付板21は一体となっており、この一体となった通路板20および取付板21の、装置本体2の背面方向から見た断面は、略L字形状となっている。
この取付板21は、右枠体2aの下方において正面方向に下降するように傾斜させて設けられた長穴27に、通路板20が出没可能となるように右枠体2aに設けられている。なお、この長穴27は、少なくとも通路板20の長さおよび高さを上回る大きさを有していることはいうまでもない。
具体的には、まず、取付板21は、該取付板21の上辺の両端付近において中心軸を略同一とした丸棒状の2つの突起、すなわち、突起276および277を有し、また、該取付板21の上辺の一端付近において各突起の中心軸より上方に延びるバネ取付片25を有する。次に、右枠体2aの外面における長穴27の上方には、2つの軸受であって中心軸が長穴27の長辺と略平行となっている軸受22および23が取り付けられている。軸受22および23に設けられた穴の径は、それぞれ、取付板21の突起276および277の径よりわずかに大きくなるように設けられている。さらに、取付板21の突起276および277をそれぞれ右枠体2aの軸受22および23に差し込み、取付板21に取り付けられた通路板20を長穴27内に位置させ、かつ、バネ取付片25と右枠体2aとの間にバネ部材26を設ける。これにより、取付板21および通路板20は、コイン下部通路13に溜められるコインの厚さ方向で回動する。
このような構成により、取付板21は、バネ取付片25においてバネ部材26の弾性により付勢されるので、突起276および277を中心として長穴27に向かう方向に回動させられる(図8参照)。よって、取付板21に設けられた通路板20は、通常、長穴27を通って装置本体2内に突出することになる。
図6を参照するに、装置本体2内に突出している通路板20に対して、装置本体2内から右枠体2aに向かう方向に力が加えられれば、通路板20は、バネ部材26の弾性に抗して装置本体2内には突出しなくなる。すなわち、通路板20は、コインCの円周面の支持を開放する位置(開放位置)に移動するため、コイン下部通路13に溜められていたコインCは、コイン排出口17に向かって落下することになる。
また、遮断軸47を破線に示す位置に固定し、実線および破線により示されたようにコインCを通路板20上に複数保持可能とした場合には、これら複数のコインCの各円周面は、通路板20により支持される。この状態において、通路板20が、これら複数のコインCの厚さ方向に移動して、該コインCに対する支持を開放する位置(開放位置)に移動することにより、これら複数のコインCは、実質的に同時に開放されコイン排出口17に向かって落下することになる。別言すれば、この通路板20は、開放位置に移動することにより、コイン下部通路13内に溜められていた複数のコインCを略重力方向に排出することになる。
この取付板21に関して、図8を参照するに、取付板21は、該取付板21の上辺の一端付近において突起276および277の中心軸より上方に、例えばここではバネ取付片25よりも上方に延びる揺動片30を有する。この揺動片30は、例えば板状の形状を有しており、主面が取付板21の主面と略平行となるように該取付板21に設けられている。この揺動片30の右枠体2aに対向する面には、例えば丸棒状のコイン落下防止ピン29(後に用いる図15参照)が、該面と垂直となるように取り付けられている。さらに、右枠体2aにおけるコイン落下防止ピン29に対向する箇所には、このコイン落下防止ピン29を少なくとも上回る大きさを有する開口が設けられている。この開口は、規定枚数のコインCがコイン下部通路13に溜まった際における後述する押圧片125(図6参照)に当接するコインの上端と、上述したコイン下部通路13のコイン受け口16と、の間に設けられている。
よって、コイン落下防止ピン29は、通路板20がバネ部材26の弾性により付勢されて装置本体2内に突出している際には、上記開口から装置本体2内に突出せず、通路板20がバネ部材26の弾性に抗して装置本体2内に突出していない際には、装置本体2内に開口から突出することになる。これにより、後述するように、規定枚数より多くのコインCが投入されている際であっても、コイン下部通路13に載っているコインC以外のコインがコイン排出口17に落下するという事態が防止される。なお、このような事態を防止することができる限りにおいて、上記開口および該開口から装置本体2内に突出するコイン落下防止ピン29については、規定枚数以外のコインがコイン下部通路13内に入ることを防止できる任意の位置に設けることが可能である。以上、コイン下部通路の詳細について説明した。
コイン返却機構
次に、主に右枠体2aに設けられたコインの返却機能を担う機構について、さらに図9および図10を参照して説明する。図9および図10は、図7に示したコイン検出装置の要部を拡大した斜視図である。
図9を参照するに、まず、押圧軸71が、右枠体2aの上部に押圧自在に設けられている。押圧軸71は、支軸75を中心に回動自在となるように右枠体2aに取り付けられた回動片72に係合している。この回動片72の右枠体2aと対向する面に、フック77が設けられている。右枠体2aにおいて、押圧軸71と当接した状態にある回動片72のフック77の位置より上方には、フック76が設けられている。右枠体2aのフック76と回動片72のフック77との間には、バネ部材79が取り付けられている。このバネ部材79の弾性により、回動片72は、支軸75を中心軸として押圧軸71の方向(図9において反時計回りの方向)に回転するように付勢される。よって、押圧軸71は、回動片72により反押圧方向に押し戻される。
この回動片72には、リンク部材73が係合している。このリンク部材73は、具体的には、主に、上端に形成された折曲部82と、下端に形成された略U字状のフック部であって、この略U字状を形成する面がリンク部材73の長手方向に略垂直となっているフック部85と、このフック部85の上方に形成された係合片86と、中央に形成されたストッパー突片89とを含む。このリンク部材73の折り曲げ部82が、支軸83によって回動自在となるように回動片72に連結されている。右枠体2aには、このリンク部材73の幅をわずかに上回る距離をおいて隔てられた2つのガイド突起81が設けられている。これらガイド突起は、リンク部材73の長手方向と略平行となるように設けられている。これにより、リンク部材73は、回動片72の回転運動に応じて、長手方向に移動可能となっている。
係合片86には、ガイド溝87が形成されている。ガイド溝87は、下方から上方に向かうにつれて右枠体2aの後方へ延びる形状を有する。この係合片86の付近における右枠体2aには、押出部材60が支軸61によって回動自在に取り付けられている。この押出部材60は、主に、右枠体2aに支軸61によって揺動自在に取り付けられた揺動片62と、揺動片62の上部に設けられた係合ピン63と、揺動片62の下端に設けられ、右枠体2aと取付板21との間に位置する押出片65と、を含む。この押出片65は、右枠体2aに形成された所定の開口を通ってコイン下部通路13内に突出する突出片を含む。係合ピン63は、リンク部材73の係合片86に形成されたガイド溝86に係合している。
このような構成によれば、図9と図10とを比較して参照するに、押圧軸71が押圧されれば、まず、回動片72の回転運動により、リンク部材73はガイド突起81に沿って下方に移動する。リンク部材73が下方に移動すれば、ガイド溝86に係合している係合ピン63が、押出部材60を支軸61を中心として(具体的には図9における時計回りの方向に)回転させる。これにより、押出片65は、右枠体2aの正面の方向に移動することになるので、この押出片65に形成されコイン下部通路13内に突出する突出片は、コイン下部通路13内の通路板20の上に載っているコインCをコイン返却口15の方向へ押圧することになる。
リンク部材73のフック部85は、右枠体2aの外面の下方に設けられたガイド部材31に係合している。ここで、このガイド部材31について具体的に説明する。このガイド部材31がどのように右枠体2aに取り付けられているかについて説明する前に、まず、ガイド部材31自体がどのように構成されているかについて、さらにを参照して説明する。
図11Aおよび図11Bは、本発明の一実施形態にかかるコイン検出装置に設けられるガイド部材31の構成例を示す断面図である。図9〜図11を参照するに、ガイド部材31は、内部が中空となった略直方体を有する。長手方向に延びる4つの側面のうち、上方に位置する上面31aおよび下方に位置する下面31bは、略平面となるように形成されている。長手方向に延びる残りの側面のうち、右枠体2aに対向する左面31cは、略平面となるように形成され、左面31cに対向する右面31dは、複数の凹部を有する略平面となるように形成されている。
具体的には、左面31cには、長手方向に延びる長溝36が形成されている。上面31aおよび下面31bには、所定の幅を有する案内溝35が形成されている。右面31dには、長手方向に延びる長穴37が形成されている。この右面31dの長穴37を挟んだ上下には、所定の幅を有する4つの位置決め凹部41〜44が形成されている。
このガイド部材31には、遮断部材46が摺動可能および固定可能となるように設けられている。遮断部材46は、主に、ガイド部材31の長溝36および長穴37に挿入可能な遮断軸47と、内部に円柱状の穴を有する直方体状の位置決め部材52と、バネ部材55とを含む。遮断軸47は、主に、ガイド部材31の長溝36に挿入可能となるような大きさを有する一端部50と、一端部50に直交し、かつ、ガイド部材31の案内溝35を摺動可能な摺動部49と、座金付きネジ53が取り付けられた他端部51と、を有する。位置決め部材52において、長手方向に延びる側面に直交する一側面は、ガイド部材31の右面31dに設けられた位置決め凹部41〜44に係合可能となるように、該凹部の幅よりわずかに小さい幅を有するように設けられている。また、上記一側面には、遮断軸47を挿入可能とするような開口が設けられている。
図8に具体的に示すように、ガイド部材31に遮断部材46を取り付けた状態では、遮断軸47については、一端部50が長溝36に挿入され、摺動部49が案内溝35内に挿入され、他端部51が長穴37から突出している。位置決め部材52については、上記一側面がガイド部材31のいずれかの凹部(例えば、図9では凹部41)に係合し、開口から遮断軸の他端部51が突出している。また、遮断軸47の座金付きネジ53と位置決め部材52との間は、バネ部材55により付勢されている。これにより、位置決め部材52は、通常、ガイド部材31のいずれかの凹部に固定される。さらに、位置決め部材52は、ガイド部材31と反対の方向に向かう力が加えられることにより、ガイド部材31の凹部に係合しなくなる。この状態で、位置決め部材52は、いずれかの方向へ向かう力が加えられることにより、遮断部材47の摺動部49はガイド部材31内の案内溝35を移動可能となる。この後、ガイド部材31の反対の方向に加えられている力が開放されれば、位置決め部材52は、再度、ガイド部材31のいずれかの位置決め凹部に係合することになる。したがって、図9を参照するに、遮断部材46は、位置決め凹部41〜44のいずれにも固定されうる。
さらに、ガイド部材31は、図9に示すように、長手方向に延びる側面に直交する各側面の付近において、突起部を有する。さらに、ガイド部材31は、この側面のうち一方(例えば図9では右枠体2aの後方側の側面)において、この側面と略平行となるように設けられたアーム片38を有する。このアーム片38は、ガイド部材31の長手方向と略平行に伸びる丸棒状の係合ピン39を有する。
次に、以上のように構成されたガイド部材31がどのように右枠体2aに取り付けられるかについて、再度図9および図10を参照して説明する。ここで、右枠体2aには、図6を参照するに、コイン下部通路13、すなわち、通路板20と略平行な方向に延び、かつ、遮断部材46の遮断軸47を少なくとも上回る幅を有する、長穴8が形成されている。このような右枠体2aに対して、ガイド部材31は、図9および図10に示すように、その長手方向が右枠体2aに設けられたコイン下部通路13と略平行となるように取り付けられる。具体的には、ガイド部材31は、その突起部が右枠体2aに設けられた軸受32および33に係合して、右枠体2aに回動可能となるように取り付けられる。これにより、遮断部材46の遮断軸47は、図6に示すように、右枠体2aに設けられた長孔8からコイン下部通路13内に突出することができる。さらに、遮断部材46がガイド部材31における所定の凹部から別の凹部に固定されるに伴い、遮断部材46の遮断軸47がコイン下部通路13内において突出する位置も変化する。具体的には、図9において遮断部材46をガイド部材31における凹部41〜44に順次変化させて固定させたとすれば、コイン下部通路13内では、遮断部材46の遮断軸47は、図6において、コイン返却口15の方向へ移動することになる。別言すれば、遮断部材46の遮断軸47は、コイン下部通路13内に溜められる各コインの中心点を結ぶ線と略平行な方向に移動することができる。
本実施の形態では、コインの規定枚数を1〜4枚とする場合には、それぞれ、遮断部材46をガイド部材31における凹部41〜44に固定すれば、コイン下部通路13内に1〜4枚のコインCが溜められる。以上、ガイド部材31の詳細について説明した。
再度、リンク部材73のフック部85に着目すると、図9に示すように、このフック部85は、ガイド部材31に設けられたアーム片38の係合ピン39に係合している。これにより、リンク部材73がその長手方向に下方に移動すれば、ガイド部材31の係合ピンが下方に押し下げられるので、ガイド部材31は、軸受32および33を中心として回動して、右枠体2aから離れる方向に移動する。よって、遮断部材46の遮断軸47は、コイン下部通路13内に突出しなくなるので、コイン下部通路13内で遮断軸47に当接して静止していたコインCは、開放されて自重によりコイン返却口15の方向へ移動することになる。このとき、上述した押出片65に設けられた突出片が、コイン下部通路13内の通路板20の上に載っているコインCをコイン返却口15の方向へ押圧することはいうまでもない。リンク部材73が上方に復帰すれば、ガイド部材31は、右枠体2aの方向に回動して、遮断部材46の遮断軸47は再度コイン下部通路13内に突出する。
コイン排出機構
次に、主に左枠体2bに設けられたコインの排出機能を担う機構について、さらに図12を参照して説明する。図12は、図4に示したコイン検出装置の要部を拡大して示す斜視図である。まず、先に用いた図5および図7を参照するに、回転盤100の中心軸101が、右枠体2aの後方に形成された軸受け部材102に回転可能となるように、回転盤100が、右枠体2aと左枠体2bとの間に設けられている。これにより、回転盤100は回転可能となっている。
次に、図12に示すように、右枠体2aと左枠体2bとの間において、回転盤100の上に、該回転盤100と中心軸を略同一とした係合円板103が形成されている。さらに、この係合円板103の上には、爪歯車105が、左枠体2bにおいてこの爪歯車105よりわずかに大きい径を有するように形成された開口に、形成されている。この爪歯車105もまた、回転盤100と中心軸を略同一としている。この爪歯車105の表面は、左枠体2bの外表面よりも高い場所に位置している。この爪歯車105の上には、位置決めピン109が形成されている。
爪歯車105の上には、図5に示すように、回転盤100と中心軸を同一とした円筒状の円筒カム123が設けられている。さらに、円筒カム123の上には、上述した傘歯車217と噛み合う傘歯車(入力歯車)124が設けられている。この傘歯車124もまた、回転盤100と中心軸を略同一とする。
図12を参照するに、左枠体2bには、バネ部材(弾性部材)107によって付勢された係止爪106が設けられている。この係止爪106は、爪歯車105に圧接することにより、回転盤100が一方向(図12における時計回りの方向)のみ回転するように規制している。
左枠体2bには、位置決め片110が設けられている。この位置決め片110は、中心軸111により左枠体2bに回動可能となるように取り付けられている。さらに、位置決め片110には、一端がネジ113により左枠体2bに取り付けられたバネ部材(弾性部材)112の他端が、ネジ113により取り付けられている。位置決め片110は、このバネ部材112により、中心軸111と中心として時計回りの方向に付勢され、爪歯車105の上に形成された位置決めピン109と係合する。なお、位置決め片110は、ストッパー片115により反時計回りの方向への回動が規制される。回転盤100の初期位置は、位置決めピン109が位置決め片110に係合した位置である。
次に、このような回転盤100および係合円板103のさらに重要な構成について、右枠体2aと左枠体2bとの間に設けられた要素であって、これら回転盤100または係合円板103と係合する要素を参照しつつ説明する。ここで、各構成要素の右枠体2aから左枠体2bへ向かう方向(図6および図12に示す矢印Yの方向)における位置関係を理解し易くするためにするために、「Y方向に向かうにつれてレベルが高くなる」および「Y方向と逆方向に向かうにつれてレベルが低くなる」という表現を用いる。なお、このY方向は、右枠体2aまたは左枠体2bの主面に略垂直である。
係合円板103と同じレベルに位置するように、右枠体2aまたは左枠体2bのいずれかに、ストッパー片128が設けられている。
回転盤100は、係合円板103より低いレベルであって、コイン下部通路13内に突出する通路板20と略同じレベルに設けられている。よって、回転盤100は、ストッパー片128に当接することはない。回転盤100には、外周縁に凹部120が形成されている。回転盤100(凹部120を除く)は、回転した際にコイン下部通路13内に突出する通路板20を押圧することができる程度の径を有する。したがって、回転盤100が回転して、回転盤100の外周(凹部120を除く)が通路板20を押圧すれば、通路板20は、上述したように、バネ部材26の弾性に抗して装置本体2内に突出しなくなるので、通路板20に載っていたコインCは、コイン排出口17に向かって落下することになる。
係合円板103は、回転した際にストッパー片128に当接しない程度の径を有する。この係合円板103内には、円盤100に設けられた凹部120に対応する位置に、この係合円板103の外周から出没する出没部材121が設けられている。この出没部材121は、係合円板103の略径方向に突出可能に設けられ、バネ部材(弾性部材)122によって突出方向に付勢されることにより、係合円盤103の外周より突出する。
また、この出没部材121は、ストッパー片128と同じレベルに設けられている。よって、係合円板103は、回転盤100の回転に伴って回転した際に、出没部材121がストッパー片128に当接した後には、さらに回転することができない。逆に、係合円板103は、回転した際に、出没部材121が反突出方向に没すればストッパー片128に当接しないので、さらに回転することができる。
コイン下部通路13内において、右枠体2aまたは左枠体2bのいずれかには、図6および図12に示すように、出没部材121を押圧する押圧片125が、支軸126によって揺動可能となるように取り付けられている。この押圧片125は、係合円板103内に設けられた出没部材121を押圧するべく、出没部材121と同じレベルに設けられている。押圧片125は、一方においてコインに当接する当接面127を有し、他方において出没部材121を押圧する押圧突起129を有している。
このように構成された押圧片125は、規定枚数のコインCが遮断部材46の遮断軸47の遮断によりコイン下部通路13内に溜められた場合には、コイン当接面127が該コインCのうち最もコイン返却口15より遠い位置に溜められたコインに当接する。これにより、押圧片125の揺動は阻止される。押圧片125の揺動が阻止されると、回転板100すなわち係合円板103が回転して出没部材121が押圧片125の押圧突起129に当接した後、係合円板103がさらに回転した際には、押圧突起129が出没部材121をバネ部材122の弾性に抗して没入させることができる。
なお、規定枚数のコインCがコイン下部通路13内に溜められていない状態において、あるコインが何らかの原因でコイン当接面127に当接していた場合には、回転盤100が回転しても、出没部材121が押圧片125を押圧することにより、当該コインは、押圧片125に押圧されてコイン返却口15の方向に移動する。すなわち、押圧片125は、コイン下部通路13内に溜められているコインCをコイン返却口の方向に移動させる機能をも有する。この結果、押圧片125は揺動可能な状態におかれるために、出没部材121は突出したままとなる。この結果、回転盤100は、さらに回転することができない。別言すれば、回転盤100は、出没部材121、押圧片125および遮断軸47の存在によって、コイン下部通路13内に規定枚数のコインCが溜められていなければ、回転盤100は回転することができない。
一方、円筒カム123は、左枠体2bの外面に設けられた揺動部材135に形成された摺動ピン131に係合している。この揺動部材135の具体的な構成について、さらに図13および図14を参照して説明する。図13および図14は、図4に示したコイン検出装置の要部を拡大して示す斜視図である。
揺動部材135は、一端において突起278を有する。この突起278が左枠体2bの外面に設けられた略コ字状の軸受け部材130の軸受部(図示しない)に係合することにより、揺動部材135は、突起278を中心として回動することができる。また、突起278付近の揺動部材135上には、フック279が設けられている。さらに、揺動部材135は、他端において、円筒カム123の周縁138に係合する摺動ピン131を有する。
加えて、揺動部材135には、左枠体2bに対向する面において、コイン下部通路13内に規定枚数のコインCが溜められた際にコイン返却口15から最も遠い位置に溜められたコインCに対応する位置に、当接ピン136が形成されている。この当接ピン136は、左枠体2b上の第1の開口(図示しない)を通ってコイン下部通路13内に突出可能である。
さらには、揺動部材135は、左枠体2bに形成された第2の開口(図示しない)を通って左枠体2bの内面側に突出し、例えば出没部材121等に係合して、回転盤100の回転を阻止することが可能なストッパーピン137を、左枠体2bに対向する面において有する。なお、この第2の開口は、図13に示すように、一例として、左枠体2bにおける、没入していない際の出没部材121と当接する位置に形成されている。
さらに、左枠体2bにおける揺動部材135に面する側には、フック280が取り付けられている。揺動部材135のフック279と左枠体2bのフック280との間には、バネ部材(弾性部材)132が取り付けられている。これにより、揺動部材135は、バネ部材132の弾性により、左枠体2bに向かう方向に付勢される。
摺動ピン131と係合する円筒カム123の周縁138には、略V字状の凹部140が形成されている。
このような構成によれば、図13に示すように、規定枚数のコインCがコイン下部通路13に溜められてないと、回転盤100の回転直後に、揺動部材135の摺動ピン131が円筒カム123の周縁138に沿って凹部140に落ち込もうとする際に、当接ピン136がコインCに当接しないので、摺動ピン131は凹部140に落ち込むことが可能となり、すなわち、揺動部材135が揺動することにより、ストッパーピン137が、第2の開口を通って左枠体2bの内面側に突出し出没部材121に当接する。この結果、回転盤100の回転は阻止される。逆に、図14に示すように、規定枚数のコインCが遮断部材46の遮断によってコイン下部通路13に溜められると、回転盤100の回転直後に、揺動部材135の摺動ピン131が円筒カム123の周縁138に沿って凹部140に落ち込もうとする際に、当接ピンは、該コインのうち最もコイン返却口15から遠い位置に溜められたコインCに当接するので、摺動ピン131は凹部14に落ち込まず、すなわち、揺動部材135は揺動しないので、ストッパーピン137が左枠体2bの内面側に突出せず出没部材に係合しないから、回転盤100の回転は阻止されない。
なお、本実施の形態では、揺動部材135は、一例として、コイン下部通路13に溜められるコインCの主面に対向するように設けられている。しかしながら、この揺動部材135は、当接ピン136がコインCに当接可能であり、かつ、ストッパーピン137が出没部材121に当接可能であり、コインの厚さ方向に付勢される限りにおいて、任意の方法により設けられる。
また、本実施の形態では、当接ピン136がコイン下部通路13内のコインCに当接する領域に入ることを阻止すべく、回転盤100の回転に伴って揺動部材135をコインCの主面により形成される面と反対の方向に押圧するために、一例として、円筒カム123に周縁138が設けられている。しかしながら、回転盤100の回転に伴って揺動部材135を上記面と反対の方向に押圧するために、その他の任意の方法を用いることができる。同様に、本実施の形態では、当接ピン136がコイン下部通路13内のコインCに当接する領域に入ることを許容すべく、回転盤100の回転に伴って揺動部材135に対する押圧を解除するために、一例として、円筒カム123に略V字状の凹部140が形成されている。しかしながら、回転盤100の回転に伴って揺動部材135に対する上記面と反対の方向への押圧を解除するために、その他の任意の方法を用いることができる。
最後に、上述した係合円板103に関連して、図6に示すように、この係合円板103には、段部104が形成されている。この段部104の役割について、図6に加えて先に用いた図7および図8を参照して説明する。
装置本体2の右枠体2aには、先端145および後端146が形成された阻止部材142が設けられている。先端145は、リンク部材73のストッパー突片89に係止してリンク部材73の下方への移動を阻止することが可能となっている。後端146は、係合円板103に係合することが可能となっている。この阻止部材142は、先端145がストッパー片89を係止せず、後端146が係合円板103の段部104に係合するように、バネ部材(弾性部材)143によって付勢されている。
このような構成によれば、回転盤100が回転すれば、係合円板103の段部104が阻止部材142の後端146と係合する。これにより、阻止部材142は、その先端145がストッパー片89を係止する方向に移動する。したがって、回転盤100が回転する際には、リンク部材73のストッパー片89の存在により、押圧軸71を押圧することが不可能となる。別言すれば、押圧軸71が押圧されている際には、阻止部材142の存在により、回転盤100を回転させることが不可能となる。
コイン検出装置を搭載した手動式販売装置の動作
次いで、上記構成を有するコイン検出装置を搭載した手動式販売装置の動作について説明する。図1に示すように、手動式販売装置の前面に設けられた回転ハンドル251を回転させると、図3に示すように、まず、回転軸252を介して、後壁253に設けられた平歯車255が回転する。平歯車255が回転すると、この平歯車255と噛み合う小歯車256、小歯車256と噛み合う平歯車257、平歯車257と一体の駆動歯車259を介して、回転台260が回転する。これにより、回転台260に形成された穴に置かれたいずれかの物品Aが、物品取出口270から取り出される。
また、平歯車255が回転すると、平歯車255と噛み合う平歯車261、平歯車261と噛み合う小歯車262、小歯車262に取り付けられた中間軸263を介して、傘歯車217が回転する。この傘歯車217は、コイン検出装置1に設けられた傘歯車124と噛み合う。
コイン返却動作
コイン返却の動作について説明する。ここでは、一例として、所定金種のコインの規定枚数(物品Aを取り出すのに必要なコインの枚数)を1枚とする。規定枚数を1枚とする場合には、図9に示すように、遮断部材46の位置決め部材52をガイド部材31の第1の位置決め凹部41に嵌合させる。
1枚のコインCが、購入者によって、コイン挿入穴221からコイン挿入口11に挿入されると、図4に示すように、コイン上部通路10、コイン落下口12、入口6a、コインセレクタ6、出口6b、コイン受け口16を介して、コイン下部通路13内に落下する。図6に示すように、遮断部材46の遮断軸47がコイン下部通路13内を遮断しているので、コインCは遮断軸47によって留められる。
図9と図10とを比較して参照するに、返却操作部材70の押圧軸71が押圧されると、回動片72がバネ部材79の弾性に抗して時計回りの方向に回動し、支軸83を介してリンク部材73が下方に押し下げられる。これにより、係合ピン39、アーム片38を介して、ガイド部材31が回動するので、遮断部材46の遮断軸47も回動する。よって、遮断軸47がコイン下部通路13から外れるので、遮断部材46の遮断軸47によって移動が阻止されていたコインCは、コイン下部通路13内を自重により回転してコイン返却口15に到達する。コイン返却口15に到達したコインCは、購入者に対して返却される。
また、リンク部材73が下方の押し下げられることにより、係合片86、ガイド溝87、係合ピン63を介して、押出部材60の揺動片62が揺動して、押出片65に設けられた突出片(図示せず)が、移動を阻止されていたコインCをコイン返却口15側へ押し出す。そのため、コイン下部通路13に付けられた傾斜が小さい場合でも、コインCは、コイン下部通路13内を速やかに移動してコイン返却口15に到達することができる。
このような押出部材60の動作は、コイン下部通路13内に複数枚例えば4枚のコインCが溜められておりこれら複数のコインCが互いに干渉し合う場合に、特に有効となる。この場合には、押出し部材60は、コイン下部通路13内に溜められたコインCのうち、コイン返却口15から最も遠い位置に溜められたコインCを押し出すことになる。これにより、すべてのコインCが迅速に移動してコイン返却口15に到達することができるので、コイン下部通路13内にコインCが詰まることを防止することが可能となる。なお、規定枚数を4枚にするには、図7に示すように、遮断部材46の位置決め部材52をガイド部材31の第4の位置決め凹部44に嵌合させればよい。
一方、返却操作部材70の押圧軸71に対する押圧が解除されると、再度図9および図10を参照するに、バネ部材79の弾性により、押圧軸71、回動片72が元の位置に復帰するので、リンク部材73は上方に移動する。これにより、ガイド部材31および押出部材60も元の位置に復帰する。以上、コイン返却の動作について説明した。
コイン排出動作
次にコイン検出装置1からのコイン排出の動きについて説明する。ここでは、一例として規定枚数を1枚とした場合について説明する。まず、購入者は、コインCを入れずに回転ハンドル251を回すと、上述したように、傘歯車217が回転し、傘歯車124に回転が伝達される。これにより、回転盤100は、図12に示すように、時計回りの方向に回転しようとする。この状態において、コイン下部通路13内には、コインCが溜められていないので、出没部材121が押圧片125を押し上げることになる。よって、出没部材121は、係合円板103内に没入することなくストッパー片128に当接するので、係合円板103と固定されている回転盤100は、回転することができない。回転盤100が回転不能となっているので、購入者は回転ハンドル251を回転させることができない。
なお、図13に示すように、コインCがコイン下部通路13に存在しないので、当接ピン136はコインCに当接しない。よって、回転盤100の回転直後には、揺動部材135の摺動ピン131が略V字状の凹部140に落ち込み、ストッパーピン137が出没部材121に係合することになる。これにより、回転盤100のさらなる回転は阻止される。回転盤100が回転不可能、すなわち、回転ハンドル251が回転不可能であるので、購入者は物品Aを取り出すことができないのはいうまでもない。
1枚のコインCが、上述したようにコイン挿入穴221からコイン挿入口11に挿入されると、このコインCは、コイン下部通路13内に落下する。この後、コインCは、図6に示すように、遮断部材46の遮断軸47がコイン下部通路13内を遮断しているので、自重による移動が遮断軸47によって阻止される。
この状態において、購入者が回転ハンドル251を回すと、上述したように、傘歯車217が回転して傘歯車124に回転が伝達され、回転盤100が時計回りの方向に回転する。
ここで、図6を図12と比較して参照するに、押圧片125は、そのコイン当接面127が遮断軸47によって留められたコインCに当接するので、出没部材121と接触しても押し上げられない。逆に、この押圧片125は、出没部材121をバネ部材122の弾性に抗して係合円板103内に没入させる。この結果、出没部材121は、ストッパー片128に当接しなくなるので、回転盤100はさらに回転することができる。別言すれば、押圧片125は、コインCの径を検出する手段として機能するということができる。なお、回転盤100は爪歯車105を備えており、この爪歯車105に対して係止爪106が圧接しているので、回転盤100は、一方向すなわち時計回りの方向にしか回転することができない。
また、図14を図13と比較して参照するに、コインCがコイン下部通路13に溜められているので、揺動部材135は、その当接ピン136がコインCに当接して揺動不可能となる。回転盤100の回転中においては、揺動ピン131は凹部140に落ち込まず、ストッパーピン137が出没部材121に係合することがないので、回転盤100の回転は阻止されない。
コイン下部通路13内に溜められたコインCの厚みが適正あれば、上述した通り、揺動部材135の揺動ピン131が凹部140に落ち込まないので、揺動部材135は、回転盤100の回転を阻止しない。逆に、コインCの厚みが薄い場合またはコインCが存在しない場合(すなわち、規定枚数のコインがコイン下部通路13内に溜まっていない場合)には、揺動部材135の揺動ピン131が凹部140に落ち込むので、この揺動部材135のストッパーピン137が出没部材121に係合して回転盤100の回転を阻止する。これにより、揺動部材135は、コイン厚みを検出する手段として機能するということができる。
回転盤100の回転については、位置決めピン109が、位置決め片110をバネ部材112の弾性に抗して押し上げた後、位置決め片110から外れるまである程度の力が必要となるが、この後には比較的小さな力で行うことができる。
回転盤100の回転に伴い、係合円板103に設けられた段部104が、図7に示すように、阻止部材142の後端146をバネ部材143の弾性に抗して押圧し、かつ、係合円板103の周縁が阻止部材142の後端146を押圧し続ける。その間においては、阻止部材142の先端145が、突出してリンク部材73のストッパー突片89に係合し、リンク部材73の下方への移動を阻止する。後述するように、通路板20が傾いている状態が終わる前に、阻止部材142の後端146が係合円板103の周縁に形成された切り欠き(凹部20)によって外れ、阻止部材142がバネ部材143の弾性により元の位置に復帰する。
また、回転盤100の回転中、図6および図15に示すように、回転盤100に形成された凹部120の一側119が、バネ部材26の弾性に抗して、コイン下部通路13を構成する通路板20に当接してこの通路板20を傾け、さらに回転盤100の側面が通路板20を傾け続ける。回転盤100に形成された凹部120の他側118が通路板20の位置に到達した際に、通路板20が回転盤100から外れる。これにより、通路板20は、バネ部材26の弾性により装置本体2内に突出し、再度コイン下部通路13を構成する。
通路板20が傾いている間には、装置本体2内からコイン下部通路13がなくなるので、通路板20に載っていたコインCは、そのままコイン排出口17(図4参照)に落下し、長穴218を介してコイン収納箱(図示しない)に収納される。なお、本実施の形態では、コイン下部通路13内に溜められているコインCをより確実にコイン排出口17に落下させることを目的として、コイン下部通路13内におけるコインCを支持している要素の大部分、すなわち、通路板20の大部分がコイン下部通路13内に突出しないように、この要素が設けられている。しかしながら、コイン下部通路13内におけるコインCを支持している要素の少なくとも一部、すなわち、通路板20の少なくとも一部のみを、コイン下部通路13内に突出しないように、この要素を設けることができる。この場合であっても、コイン下部通路13内に溜められたコインCを、コイン排出口17に落下させることができる。
加えて、通路板20が傾いている間中には、図10に示すように、揺動片30のコイン落下防止ピン29が装置本体2内に開口から突出する。これにより、コイン下部通路13(通路板20)に載っていない、コイン受け口16近傍にあるコインCの下縁が係止される。よって、例えば、規定枚数より多くのコインCが、コイン排出口17から落下する事態を防止することができる。
このように、購入者は、規定枚数のコインCを挿入した後、回転ハンドル251を回すと、回転盤100が1回転してコインCがコイン収納箱に収納され、回転台260が回転して物品Aが取り出される。回転盤100は、位置決めピン109が位置決め片110に当接するまで回転し、この後停止する。
なお、ここでは、規定枚数が1枚である場合について説明してきたが、規定枚数が複数枚例えば4枚である場合には、上述したように遮断部材46の位置決め部材52をガイド部材31の第4の位置決め凹部44に嵌合させればよい。この場合には、4枚のコインCがコイン下部通路13内に溜められていれば、押圧片125および揺動部材135が、コイン返却口15から最も遠い位置に溜められているコインCを検出するので、回転盤100の回転が可能となる。
逆に、4枚未満のコインCがコイン下部通路13内に溜められている場合には、押圧片125および揺動部材135が、コイン返却口15から最も遠い位置に溜められるコインCを検出しないので、回転盤100は回転しない。加えて、4枚未満のコインCがコイン下部通路13内に溜められていない場合であって、何らかの要因により、いずれかのコインCが押圧片125のコイン当接面127に当接していた場合であっても、回転盤101は回転しない。すなわち、そのコインCは、遮断部材46の遮断軸47に留められたコインCに係止していないので移動可能な状態にある。よって、押圧片125は、出没部材121と接触した際に押し上げられて、そのコインCをコイン返却口15の方向へ押圧することになる。この結果、出没部材121は、係合円板103内に没入せずに、ストッパー片128に当接するので、回転盤101は回転しない。以上、コイン排出の動作について説明した。
なお、本実施の形態では、コイン下部通路13内に溜められたコインCの厚みが適正である場合に回転盤100を回転させる機構と、同コインCの径が適正である場合に回転盤100を回転させる機構と、を両方備えたコイン検出装置は、本発明にかかるコイン検出装置の最良の形態であるので、該コイン検出装置について具体的に説明してきた。しかしながら、両機構のうちいずれか一方を備えたコイン検出装置であっても、不適切なコインCがコイン下部通路13内に溜められている際に回転盤100が回転することを防止可能であることはいうまでもない。
また、本実施の形態では、本発明にかかるコイン検出装置の最良の形態を説明するために、係合円板103に設けられた出没部材121を押圧する要素を押出片125として実現している。ところが、出没部材121を押圧する要素としては、押出片125以外の要素を用いることができる。すなわち、例えば、コイン下部通路13内に溜められたコインCのうち、コイン返却口15から最も離れたコインCに対して、出没部材121を押圧させることも可能である。この場合には、コイン返却口15から最も離れたコインCが出没部材121を押圧することができるように、遮断部材46を設ける位置を変更する(例えば図6では正面に向かう方向へ移動させる)必要があることはいうまでもない。
本明細書は、日本国特許出願2001−110643号に基づくものである。特許出願を引用することにより、この特許出願の内容は本明細書に含められる。
本発明の1つの特徴によれば、コイン返却口側に通じるコイン通路を有し、そのコイン通路内に、コイン通路を遮断してコインの自重によるコイン返却口への移動を阻止する遮断部材と、遮断部材の遮断によって溜められたコインの一側をコイン返却口側に押し出す押出部材が設けられ、返却操作部材を操作することによって、遮断部材の遮断を解除してコインをコイン返却口に移動可能にすると共に、押出部材をコイン返却口側に移動させてコインをコイン返却口側に押し出すようになっているので、コイン詰まりを少なくし、迅速にコインを返却させることができるという効果がある。
本発明の別の特徴によれば、コイン返却口側に通じるコイン通路を有し、さらにそのコイン通路と略平行に延びるガイド部材が回動自在に設けられ、このガイド部材に、コイン通路を遮断し、コインの自重によるコイン返却口への移動を阻止する遮断部材が摺動自在且つ位置決め可能に設けられているので、遮断部材の位置によりコイン通路に溜められるコインの数を調整することができ、ガイド部材を回動するだけで簡単に遮断部材をコイン通路内から出没させることができるという効果がある。
本発明のさらに別の特徴によれば、コイン返却口側に通じるコイン通路の一部又は全部を、装置本体内に突出する通路板で形成し、回転盤が回転するとこれの一側が通路板に係合して、通路板を反突出側に移動させ、コイン通路にある複数のコインを略同時にコイン排出口に落下させ、コインの排出を速くすると共にコイン詰まりを少なくすることができるという効果がある。
本発明のさらに別の特徴によれば、回転盤に出没部材を設け、この出没部材がコインに直接又は間接的に当接すると回転盤内に没入し、回転盤が回転可能となる、従来にない新規な構造を提供することができるという効果がある。
本発明のさらに別の特徴によれば、回転盤に出没部材を設け、この出没部材がコインの外周縁に当接する押圧片によって回転盤内に没入し、回転盤が回転可能となり、押圧片がコインの直径を検出する検出手段にもなる、従来にない新規な構造を提供することができるという効果がある。
本発明のさらに別の特徴によれば、コインがコイン通路にないと当接ピンがコインに当接せず、ストッパーピンが回転盤の一側に係合して回転盤を回転不能にし、コインがコイン通路にあると当接ピンがコインに当接して、ストッパーピンが回転盤の一側に係合せず回転盤を回転可能にする揺動部材が設けられているので、この揺動部材がコインの厚みを検出する検出手段になる、従来にない新規な構造を提供することができるという効果がある。
本発明のさらに別の特徴によれば、物品取出装置に設けられたガイド部に取り付け、前方に移動するだけで、これの被係合部がガイド部に形成された係合部に係合し、これの被係止部が物品取出装置に設けられた係止爪に係止されて移動不能に固定されるので、取り付けが簡単であり、自動的に位置決めがされる、従来にない新規な構造を提供することができるという効果がある。
本発明のさらに別の特徴によれば、筐体の一方の側面にフック部材が出没自在に設けられ、他方の側面にフック部材が引っ掛けられる掛止部が設けられているので、物品取出装置を横に並べて互いに連結することができ、安定して設置させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の一実施の形態にかかるコイン検出装置を内部に搭載した手動式販売装置を正面側からみた斜視図である。
図2は、本発明の一実施の形態にかかるコイン検出装置を内部に搭載した手動式販売装置を背面側からみた斜視図である。
図3は、本発明の一実施の形態にかかるコイン検出装置を内部に搭載した手動式販売装置の内部を示す断面図である。
図4は、本発明の一実施形態にかかるコイン検出装置を左側面からみた斜視図である。
図5は、図4に示すコイン検出装置を手動式販売装置に取り付けた様子を示す斜視図である。
図6は、図4に示したコイン検出装置の要部を拡大して示す斜視図である。
図7は、図4に示したコイン検出装置を右側面からみた斜視図である。
図8は、図7に示したコイン検出装置の要部を拡大した斜視図である。
図9は、図7に示したコイン検出装置の要部を拡大した斜視図である。
図10は、図7に示したコイン検出装置の要部を拡大した斜視図である。
図11Aは、本発明の一実施形態にかかるコイン検出装置に設けられるガイド部材31の構成例を示す断面図である。
図11Bは、本発明の一実施形態にかかるコイン検出装置に設けられるガイド部材31の構成例を示す断面図である。
図12は、図4に示したコイン検出装置の要部を拡大して示す斜視図である。
図13は、図4に示したコイン検出装置の要部を拡大して示す斜視図である。
図14は、図4に示したコイン検出装置の要部を拡大して示す斜視図である。
図15は、図4に示したコイン検出装置の要部を拡大して示す斜視図である。
図16は、回転盤の回転軸に垂直な面から見た、従来のコイン検出装置の作動説明図である。
図17は、回転盤の回転軸に垂直な面から見た、従来のコイン検出装置の作動説明図である。
なお、各図における同一の構成要素に対しては、同一の参照符号が付されている。

Claims (15)

  1. 所定のコインが投入されたことを検出して動作するコイン検出装置において、
    投入されたコインを通過させるコイン通路と、
    該コイン通路の一部を構成し、前記投入されたコインの下部を支持する支持部材と、
    前記支持部材を、前記支持部材に支持されているコインの厚さ方向に回動させることにより、前記コインの支持を解除し該コインを前記コイン通路から排出する開放手段と、
    を具備することを特徴とするコイン検出装置。
  2. 前記開放手段は、前記コインの支持を解除している間、他のコインが前記コイン通路に入ることを阻止する遮断部材を具備することを特徴とする請求項1に記載のコイン検出装置。
  3. 所定のコインが投入されたことを検出して動作するコイン検出装置において、
    投入されたコインを通過させるコイン通路と、
    回転することにより該コイン通路にあるコインをコイン回収手段に誘導する回転部材と、
    前記コイン通路にあるコインの厚みを検出し、検出した厚みに応じて前記回転部材に当接して該回転部材の回転を阻止する阻止機構と、
    を具備することを特徴とするコイン検出装置。
  4. 前記阻止機構は、
    前記コイン通路にあるコインの方向に付勢された揺動部材と、
    該揺動部材に形成され、前記コイン通路に出没可能な検出部材と、
    該揺動部材に形成され、前記検出部材が前記コイン通路に突出するのにともなって、前記回転部材に当接して該回転部材の回転を阻止する阻止部材と、を具備することを特徴とする請求項3に記載のコイン検出装置。
  5. 所定のコインが投入されたことを検出して動作するコイン検出装置において、
    投入されたコインを通過させるコイン通路であって、該コインを該コイン通路の外へ導く出口を有する前記コイン通路と、
    前記コイン通路にあるコインを前記出口の方向へ付勢する付勢手段と、
    を具備することを特徴とするコイン検出装置。
  6. 前記コイン通路にあるコインを係止する係止部材を有し、
    該係止部材は、前記付勢手段の付勢に連動して、コインに対する係止を解除することを特徴とする請求項5に記載のコイン検出装置。
  7. 前記係止部材は、投入されたコインの枚数に対応する位置でそれぞれ停止可能であり、かつ、前記コイン通路に沿って移動可能であることを特徴とする請求項6に記載のコイン検出装置。
  8. 所定のコインが投入されたことを検出して動作するコイン検出装置において、
    投入されたコインを通過させるコイン通路と、
    回転することにより前記コイン通路にあるコインをコイン通路から排出する回転部材と、
    該回転部材の略半径方向に出没自在に設けられた可動部材と、
    該可動部材に当接して前記回転部材の回転を阻止する阻止部材と、
    を具備し、
    コインが前記コイン通路の所定位置にないときに、前記可動部材は、突出位置にあって前記回転部材を回転不能にしており、
    コインが前記コイン通路の所定位置にあるときに、前記可動部材は、前記阻止部材との干渉を回避して前記回転部材を回転可能にするようになった、ことを特徴とするコイン検出装置。
  9. 投入されたコインを回収するコイン回収手段を少なくとも備えた筐体と、
    コインを通過させるコイン通路、および、該コイン通路にあるコインの前記コイン回収手段への通過を可能にする回転部材、を少なくとも備えたコイン検出ユニットと、を備え、
    前記コイン検出ユニットは、前記筐体に対して着脱自在に設けられたことを特徴とする手動式販売装置。
  10. 前記コイン検出ユニットおよび前記筐体は、互いに係合するための係合手段を備えたことを特徴とする請求項9に記載の手動式販売装置。
  11. 前記コイン検出ユニットは、前記筐体に係合する被係合部材を備え、
    前記筐体は、該被係合部材に係合する係合部材を備えたことを特徴とする請求項10に記載の手動式販売装置。
  12. 前記筐体は、他の手動式販売装置に係合する係合手段を備えたことを特徴とする請求項9から請求項11のいずれかに記載の手動式販売装置。
  13. 使用者が投入した複数のコインを通過させるコイン通路において、
    該コイン通路の一部を構成し、前記複数のコインの各円周面を支持する支持部材と、
    前記使用者の操作に応答し、前記支持部材を開放位置に移動せしめる開放手段であって、前記複数のコインを前記支持部材による支持から実質的に同時に開放せしめることにより、前記複数のコインを前記コイン通路から排出する開放手段と、
    を具備することを特徴とするコイン通路。
  14. 前記開放位置は、前記支持部材に支持されているコインの厚さ方向に存在することを特徴とする請求項13に記載のコイン通路。
  15. 前記開放手段は、前記複数のコインを略重力方向に排出することを特徴とする請求項13または請求項14に記載のコイン通路。
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