JP4181194B2 - 硬貨収容装置、硬貨収容装置を備えた硬貨検出装置、硬貨検出装置を備えた物品取出装置 - Google Patents

硬貨収容装置、硬貨収容装置を備えた硬貨検出装置、硬貨検出装置を備えた物品取出装置 Download PDF

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Description

本発明は、硬貨収容装置、硬貨収容装置を備えた硬貨検出装置、硬貨検出装置を備えた物品取出装置に係り、例えば玩具等を収容しカプセル等の物品を収納部内に収納しておき、操作部材を購買者が手動操作することで、物品の販売が行われる物品取出装置に使用される技術に関するものである。
昨今、玩具類を購入しようとする購入者は、透明カプセル等の容器中に収納された玩具を販売する物品取出装置、いわゆるカプセル自販機を利用することが多い。このカプセル自販機は、購入者による硬貨の投入後に、回転ハンドルの回転操作によって、ケース内部の商品が取り出し口に落下されて取出し可能になるように構成されている。
このカプセル自販機によれば、所定金額の硬貨が投入されているときのみ、回転ハンドルの回転を許可する一方で、所定金額の硬貨が投入されていない場合には、回転ハンドルを回転不能もしくは空回りさせるように構成されている。このため回転ハンドルに連動した硬貨検出装置が通常内蔵されている。
一方、子供だけでなく大人も購買対象とする近年の傾向から、玩具の種類も多くなっており、多種類の価格帯の商品を販売可能とするようになっている。このために、同じ店内においてカプセル自販機が複数台並べて設置されることが一般的になっている。また、このような従来のカプセル自販機においては、所定の硬貨が販売される玩具の価格に相当する枚数だけ入された場合のみ、購入者が回転ハンドルを回転させて商品を取り出すことができるようにする必要がある。
したがって、上記の硬貨検出装置には、複数価格の販売に対応するために、硬貨の必要枚数を硬貨1枚から4枚の間で変更とすることができる、例えば玩具の価格が100円のとき100円硬貨1枚、200円のとき2枚、300円のとき3枚および400円のとき4枚と変更することができる第1の機能が必要となる。
また、不注意または悪意の第三者により小額の硬貨が投入された場合には、これらを自動的に排除して、所定金額の硬貨のみを受け付ける第2の機能(硬貨判別機能)の機能が必要となる。
さらに、硬貨投入の途中で購入を中止する場合には、返却ボタンの押圧操作で硬貨を硬貨取り出し口に戻す第3の機能(硬貨回収機能)も必要となる。
かつまた、硬貨投入後に回転ハンドルの操作が行われて、商品が商品取り出し口に落下されるまでは、続けて投入された硬貨を受け付けない第4の機能も必要となる。
さらに、誤って直径の大きな高額硬貨を投入した場合には、これを硬貨検出装置の内部で一時的に回収しておき、カプセル自販機の店内管理者への通報があったときに購買者に返却するための第5の機能も必要となる。
以上の第1から第5の機能については、無電源の使用環境下で全て純機械式に行う必要がある。そこで、本願出願人は、第1から第5の機能を全て純機械式に実現可能にしたコイン検出装置をカプセル自販機とともに提案している(特許文献1)。
この提案によれば、上記のように硬貨1枚から最大4枚まで対応可能であり、しかも純機械式であるので電気代もゼロである。このことから、電力を消費する一般的な自販機との比較では、電気代を含む維持費がゼロであること、また、電力を使用しないため、設置場所も制限されず、特に低価格のカプセル入り商品の販売用装置として理想的である。
国際再公表特許第WO2002/073547号公報明細書。
しかしながら、上記公報に開示される硬貨検出装置を備えたカプセル自販機によれば、硬貨検出装置における硬貨の収容枚数は、硬貨1枚から最大4枚である。すなわち、カプセル自販機の前後方向に硬貨を1枚づつ直列して収容するコイン通路構成であるので、カプセル自販機の寸法上最大で4枚が限界であった。
換言すれば、硬貨の収容枚数をさらに増やすためにはコイン通路自体の寸法を長くすればよいが、カプセル自販機の前後方向の寸法が大きくなってしまい、限られた売場面積においてより多くの商品を販売するためには望ましくない。
したがって、本発明は上記の事情に鑑みて成されたものであり、硬貨を少なくとも横に2列に一時的に揃えて硬貨の計数を行うことで、自販機の寸法が大きくなることを避けつつ、さらに高額な商品を販売することができる硬貨収容装置、硬貨収容装置を備えた硬貨検出装置、硬貨検出装置を備えたカプセル自販機等の物品取出装置の提供を目的としている。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の硬貨収容装置によれば、硬貨が投入される投入口と、前記投入口の重力方向下方に位置し前記投入口と連通する硬貨通路部材とからなり、前記投入口から投入された硬貨は前記硬貨通路部材内の進入位置にて前記硬貨通路部材内に進入し収容され、前記硬貨通路部材は、前記投入口から投入されて前記硬貨通路部材内に収容された硬貨の周面を支持する底面と、前記硬貨の主面に垂直な方向に位置する第1の支持面と、前記第1の支持面に対向するように位置し前記底面によりその下縁が前記第1の支持面の下縁と連結された第2の支持面とを有し、前記底面は、前記硬貨通路部材内の硬貨の主面に垂直な方向に硬貨n枚分(n≧2)の幅を有し、また、前記底面は、前記底面を含む仮想平面が、重力方向に垂直な仮想水平面に対して第1の角度にて傾斜した平面に対して第2の角度にて傾斜していることにより、前記硬貨をその自重により、前記進入位置から当該硬貨の主面と平行な方向へと転動させるとともに、前記硬貨の主面に垂直な方向に移動させることが可能であり、前記投入口の下方であって前記第1の支持面との間には、前記投入口より投入された硬貨を前記第2の支持面に向かうように案内する傾斜部を有する案内部材が設けられており、前記傾斜部の下縁の前記硬貨の主面に垂直な方向の幅は、前記進入位置が前記第1の支持面から硬貨n−1枚分の幅だけ離間した位置となるように硬貨n−1枚分の幅に略等しく形成され、かつ、前記案内部材の下端から前記底面までの距離は硬貨1枚分の直径以上に形成されており、前記底面の前記進入位置側の端縁から硬貨の直径k枚分(k≧1)の距離をおいて設けられ、前記硬貨の、その主面と平行な方向への転動を停止可能な停止部材を有し、前記投入口から投入された硬貨を、前記案内部材および前記第2の支持面により、前記硬貨通路部材内の前記第1の支持面から硬貨n−1枚分の距離だけ離間した前記進入位置に案内した後、前記停止部材またはすでに前記硬貨通路部材内に収容されている硬貨の周面にその周面が接するまで、その主面と平行な方向に自重により転動させ、前記第1の支持面またはすでに前記硬貨通路部材内に収容されている硬貨の主面にその主面が接するまで、その主面と垂直な方向に自重により移動させ、前記硬貨通路部材内にn×k枚の硬貨を収容可能とすることを特徴としている。
また、上記の硬貨計数装置を備えた硬貨検出装置であって、前記硬貨通路部材内にn×k枚の硬貨を収容されていることを検出可能な検出機構を備えていることを特徴としている。
また、上記の硬貨検出装置を備えた物品取出装置であって、装置本体と、 複数の物品を収納するための収納部と、購入者により操作される操作部材と、 前記操作部材の操作に応じて前記収納部内の物品を収納部外に送り出す物品送出機構と、前記収納部外に送り出された物品を装置本体外に案内する物品通路を有し、前記硬貨検出装置は、前記硬貨通路部材内にn×k枚の硬貨が収容されていることを検出したとき前記操作部材の操作を可能とし、前記硬貨検出装置は、前記硬貨通路部材内にn×k枚の硬貨が収容されていることが検出されなかったとき前記操作部材の操作を不可能とする許可機構部とを有することを特徴としている。
本発明の硬貨収容装置によれば、少ないスペースにて、より多くの硬貨を収容可能である。また、本発明に係る硬貨収容装置を備えた硬貨検出装置を備えた物品取出装置によれば、より高額な商品を販売することができる。
以下に本発明の好適な一実施形態について、添付の図面を参照して説明する。先ず、図1は硬貨収容装置の硬貨通路部材を3次元的に図示した模式図である。また、図2は図1のI−I線矢視断面図である。
さて、本願発明に係る硬貨収容装置は、硬貨Cをk行(k≧1)n列(n≧2)に整列させて収容し、n×k枚の硬貨Cを収容可能なものであるが、実施例として、仮にn=2、k=3とし、2×3で計6枚の硬貨Cを収容可能なものを説明する。
まず、説明のため、図1と図2のようにX軸、Y軸、Z軸からなるXYZ座標系を定義する。X軸、Y軸、Z軸は互いに直交しており、Z軸は重力方向に略平行とし、X軸とY軸により重力方向に垂直な仮想水平面が定義され、Y軸とZ軸により垂直面が定義される。本願発明に係る硬貨収容装置は、硬貨Cが投入される投入口25と、投入口25の重力方向(Z軸方向)下方に位置し、投入口25と連通した硬貨通路部材14を有する。
硬貨通路部材は、投入口25から投入されて前記硬貨通路部材内に収容された硬貨の周面を支持する底面15を有する。底面15を含む仮想的な平面(仮想平面)は、前記仮想水平面に対して第1の角度αにて傾斜した平面Pに対して第2の角度βで傾斜している(図2参照)。
図3は、平面Pと底面15との関係を示した図である。また、硬貨通路部材14は、硬貨通路部材14内の硬貨Cの主面に垂直な方向に位置する第1の支持面16を有する。また、硬貨通路部材14は、前記第1の支持面16と対向する位置に第2の支持面116を有する。第1の支持面16および第2の支持面116の下縁(「上」、「下」とはそれぞれZ軸の正方向、負方向を指す。以下同じ。)は底面15によって連結されている。
なお、本実施例では、底面15は、前記第1の支持面16および第2の支持面116に略直交するように形成されている。投入口25は、このように形成された硬貨通路部材14の奥側(「手前」、「奥」とはそれぞれY軸の正方向、負方向を指す。以下同じ。)の上方に位置する。所定金額の硬貨Cは、垂直面と平行な方向(二重矢印方向)に自重落下して投入口25内に入る。また、投入口25と硬貨通路部材14の間には案内部材24が形成されている。案内部材24は投入口25の右縁(「左」、「右」とはそれぞれx軸の正方向、負方向を指す。以下同じ。)から、前記第1の支持面16の上縁に達するように形成されており、奥側の端部から手前側の端部までの幅は硬貨C1枚分の直径に略等しく形成されている。
また、案内部材24は傾斜面24a(傾斜部)を有しており、傾斜面24aの下縁の、硬貨通路部材14に収容された硬貨Cの主面と垂直な方向の幅は、硬貨Cのn−1枚分(本実施例においては、n=2のため、1枚分)の幅に略等しく形成されている。さらに、案内部材24の下縁から底面15までの距離は硬貨C1枚分の直径以上となるように形成される。このことにより案内部材24の下方、底面15との間には硬貨Cがn−1枚分(本実施例においてはn=2のため、1枚分)収容されるようになっている。
傾斜面24aは、投入口25から投入された硬貨Cがその上を滑りつつ、第2の支持面116の方へ向かうように傾斜している。すなわち、第2の支持面116は、投入された後の硬貨Cが案内部材24の傾斜面24a上を滑りつつ自重により落下し、その後突き当たる位置に図示のように傾斜面24aに対して対向配置されている。硬貨Cは案内部材24の傾斜面24a上を滑り、第2の支持面116に突き当たり、硬貨通路部材14内に進入する。硬貨通路部材14内に進入し、底面15に支持されることで自重による落下が停止したときの硬貨Cの位置を進入位置と呼ぶ。
案内部材24の下縁の硬貨通路部材14に収容された硬貨Cの主面と垂直な方向の幅が硬貨Cのn−1枚分の幅とされているため、進入位置は、第1の支持面16から硬貨Cのn−1枚分の幅だけ離間した位置(本実施例においては、n=2のため、1枚分)となる。進入位置に達した硬貨Cは、前述した底面15の傾斜にしたがい、その自重により進入位置から硬貨Cの主面に平行な方向(手前方向)に転動しようとするとともに、同じく自重により硬貨Cの主面に垂直な方向(第1の支持面16に向かう方向)に移動しようとする。
さらに、硬貨通路部材14には、硬貨Cを底面15の進入位置側の端縁から硬貨の直径k枚分(本実施例においては、k=3のため、3枚分)の距離をおいて停止部材50が設けられている。停止部材50は、その主面と平行な方向へ転動しようとする硬貨Cの周面と当接し、その転動を停止可能である。また、硬貨通路部材14の底面15の左右方向の幅(硬貨通路部材14内の硬貨Cの主面に垂直な方向の幅)は、硬貨Cのn枚分の幅(本実施例においては、n=2のため、2枚分の幅)と略等しく形成されている。
すなわち、硬貨通路部材14には、硬貨Cを図示のように底面15上においてn列およびk行(本実施例では、n=2、k=3)となる状態で一時的に揃えることで、n×k枚の硬貨Cを収容できるように構成されている。このように形成された硬貨計数装置における動作を以下に図4の模式図を参照して述べる。
まず、1枚目の硬貨Cは、案内部材14の傾斜面24a上を滑り、第2の支持面116に当接し硬貨通路部材14内の進入位置まで達する。その後、底面15の傾斜にしたがって、自重により、進入位置から手前(硬貨Cの主面に平行な方向)に転がるとともに、第1の支持面16に向かう方向(硬貨Cの主面に垂直な方向)に移動し、硬貨Cの主面が第1の支持面16に当接し、硬貨Cの周面が停止部材50と当接する位置にて停止する。
2枚目の硬貨Cも、1枚目の硬貨Cと同様に、案内部材14の傾斜面24a上を滑り、第2の支持面116に当接し硬貨通路部材14内の進入位置まで達する。その後、底面15の傾斜にしたがって、自重により手前に転がりつつ、第1の支持面16に向かい、硬貨Cの主面が第1の支持面16と当接し、かつ、その周面が1枚目の硬貨Cの周面と当接する位置で停止する。
3枚目の硬貨Cも、1枚目、2枚目の硬貨Cと同様に、案内部材14の傾斜面24a上を滑り、第2の支持面116に当接し硬貨通路部材14内の進入位置まで達する。その後、底面15の傾斜にしたがって手前方向に転がる。このとき、1枚目、2枚目の硬貨Cと同様に、3枚目の硬貨Cは、第1の支持面16に向かおうとするが、すでに1枚目、2枚目の硬貨Cが収容されているため、2枚目、1枚目の硬貨Cの主面上を滑り、停止部材50と当接して停止する。このとき、3枚目の硬貨Cの主面は、2枚目の硬貨Cの主面と当接している。
すなわち、3枚目の硬貨Cは、1枚目の硬貨Cに左右方向に並列するように底面15上に保持される。次に、4枚目の硬貨Cも、案内部材24の傾斜面24aを滑り、第2の支持面116に当接し、硬貨通路部材14内の進入位置まで達する。その後、底面15を手前方向に転がる。4枚目の硬貨Cも、1枚目、2枚目の硬貨Cと同様に第1の支持面16に向かおうとするが、すでに2枚目の硬貨Cが収容されているため、2枚目の硬貨Cの主面上を滑り、その周面が3枚目の硬貨Cの周面と当接する位置にて停止する。このとき、4枚目の硬貨Cの主面は、2枚目の硬貨Cの主面と当接している。
すなわち、4枚目の硬貨Cは、2枚目の硬貨Cと左右方向に並列するように底面15上に保持される。次に、5枚目の硬貨Cも、案内部材24の傾斜面24a上を滑り、第2の支持面116と当接し、硬貨通路部材14内の進入位置まで達する。その後、手前に転がろうとするが、すでに1から4枚目の硬貨Cが収容されていることから、手前に転がることができず、その周面を4枚目、2枚目の硬貨Cの周面と接しつつ、底面15の傾斜にしたがって第1の支持面16に向かい、第1の支持面16と当接し、かつ、その周面が2枚目の硬貨Cの周面と当接する位置、案内部材24の下方、底面15との間にて停止する。6枚目の硬貨Cは、案内部材24の傾斜面24a上を滑り、第2の支持面116と当接し、硬貨通路部材14内の進入位置まで達するが、1から5枚目の硬貨Cがすでに収容されていることから、その主面が5枚目の硬貨Cの主面と当接し、その周面が4枚目の硬貨Cの周面と当接する位置で停止する。このようにして、硬貨Cを底面15上において2列(n=2のときのn列)および3行(k=3の場合のk行)となる状態として揃え、6枚(n=2、k=3の場合のn×k枚)の硬貨Cを収容できる。
ここで、第1の角度α、第2の角度βは任意に設定可能であるが、図示の事例では第1の角度αは約5度から約12度、第2の角度βは約20度の範囲に設定されている。これらの角度は、順次投入される硬貨Cが後述するようにきちんと揃うように転がることができるように実験を繰り返して決定されることになる。
以上のように形成される硬貨通路部材14によれば、硬貨通路部材14の長手方向に沿う距離L(図1を参照)を短くしても、硬貨Cの収容枚数を倍増できることになる。このため後述するカプセル自販機等の物品取出装置のように前後方向の寸法の制限があって、前後方向の寸法を大きくすることができない場合であっても、より高額な商品を販売できるようになる。さらには、既に設置済みのカプセル自販機に対する大幅な改造なしで対応できることとなる。
また、図1において、硬貨通路部材14の底面15上の最奥位置に位置する硬貨Cの表裏面を矢印H方向に押圧して、有無検出を行うことで純機械式の計数を可能にするとともに、停止部材50の位置を破線図示の位置に夫々移動可能とし、移動後固定可能にすることで、収容する枚数を変更することができるように構成されている。
次に、図5(a)から(f)は、本願発明に係る硬貨収容装置においてn=3、k=2とした場合の動作説明の平面図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛するが、この場合、底面15の幅寸法Wは硬貨Cの3枚分(n枚分)の幅に略等しく形成されており、また、案内部材24の傾斜面24aの下縁の幅は硬貨Cの2枚分(n−1枚分)の幅に略等しく形成されている。また、停止部材50は、底面15の進入位置側の端縁から硬貨Cの直径2枚分(k−1枚分)の位置に移動可能に固定される。すなわち、案内部材24の下方、底面15との間には硬貨Cが左右方向に並列して2枚(n−1枚)収容可能となっている。 (a)において、最初に投入される1枚目の硬貨Cは、案内部材24上を滑り第2の支持面116に当接し、硬貨通路部材14内の進入位置(二点鎖線図示の位置)に達する。その後に、底面15の傾斜にしたがって、自重により底面15上を進入位置から停止部材50の方向(硬貨Cの主面と平行な方向)に転がるとともに、第1の支持面16の方向(硬貨Cの主面と垂直な方向)に向かい、停止部材50、第1の支持面16と当接して停止する硬貨C1)。
続いて図5(b)において、2枚目の硬貨Cは、案内部材24を滑り第2の支持面116と当接し、硬貨通路部材14内の進入位置(二点鎖線図示の位置)に達する。その後に、1枚目の硬貨Cと同様に、底面15上を停止部材50の方向に転がり、第1の支持面16に向かおうとするが、すでに1枚目の硬貨Cが収容されているため、その主面が1枚目の硬貨C(硬貨C1)の主面と当接し、その周面が停止部材50に当接する位置で静止する(硬貨C2)。
さらに、図5(c)において、3枚目の硬貨Cは、案内部材24を滑り第2の支持面116と当接し、硬貨通路部材14内の進入位置(二点鎖線図示の位置)に達する。その後に、1、2枚目の硬貨Cと同様に、底面15上を停止部材50の方向に転がり、第1の支持面16に向かおうとするが、すでに1、2枚目の硬貨Cが収容されているため、その主面が2枚目の硬貨C(硬貨C2)の主面と当接し、停止部材50に当接する位置で停止する(硬貨C3)。
続いて、図5(d)において、4枚目の硬貨Cは、案内部材24を滑り第2の支持面116に当接し、硬貨通路部材14内の進入位置(二点鎖線図示の位置)に達すると、その後に、1から3枚目の硬貨C同様に、底面15上を停止部材50の方向に転がろうとするが硬貨C3の周面にその周面が当接する。第1の支持面16に向かう方向(硬貨Cの主面に垂直な方向、矢印の横方向)に、その周面を硬貨C3、C2の周面と接しつつ移動する。そして、第1の支持面16に当接し、その周面が硬貨C1の周面と当接する位置で停止する(硬貨C4)。このとき、硬貨C4は、案内部材24の下方、底面15との間に位置する。
また、図5(e)において、5枚目の硬貨Cは、案内部材24を滑り第2の支持面116に当接し、硬貨通路部材14内の進入位置(二点鎖線図示の位置)に達すると、その後に、底面15上を停止部材50の方向に転がろうとするがその周面が硬貨C3の周面に突き当たり、4枚目の硬貨C同様に第1の支持面16に向かう方向(硬貨Cの主面に垂直な方向、矢印の横方向)に移動する。そして、その主面が硬貨C4の主面に当接し、その周面が硬貨C2の周面と当接する位置にて静止する。このとき、硬貨C5は、案内部材24の下方、底面15との間に位置する。
最後に、図5(f)において、6枚目の硬貨Cは、案内部材24を滑り第2の支持面116に当接し、硬貨通路部材14内の進入位置に達しても、硬貨C3があることから停止部材50の方向に転がることはできず、また、硬貨C5があることから第1の支持面16に向かうこともできないため、その主面が硬貨C5の主面と当接し、その周面が硬貨C3の周面に当接する位置にて停止する。
以上のように、n=3として、底面15の幅寸法Wを硬貨3枚分の幅と略等しくし、案内部材24の傾斜面24aの下縁の左右方向の幅を、硬貨2枚分の幅に略等しくし、また、k=2として、停止部材50の位置を、底面15の進入位置側の端縁から硬貨Cの直径2枚分の位置に移動可能に固定することで、3列(n=3のときn列)2行(k=2のときのk行)に硬貨を収容することができるようになり、6枚(n=3、k=3の場合のn×k枚)の収容が可能となる。なお、図1のようにk=3にした場合には9枚の硬貨を計測できるようになる。
ここで、硬貨の横配列枚数を増やすと硬貨通路の幅寸法Wが大きくなるため、硬貨通路内で図2の破線図示のように硬貨Cが斜めになって停止される場合があるが、上記の第1の角度αを調節することで上記のように整然と揃えることができる。
すなわち、第1の角度αを大きくすればするほど、硬貨Cに働く重力の第1の支持面16に向かう方向(硬貨Cの主面と垂直な方向)の分力が大きくなるが、これとは反対に底面15の方向へ向かう分力は小さくなり硬貨の周面と底面15との間の摩擦が小さくなる。このことにより、硬貨Cの周面上の底面15と接している部分も、スムーズに底面15上を第1の支持面16の方向に移動できるので、硬貨Cは斜めになりづらくなる。したがって、横配列枚数nを3枚、またはこれ以上にすることで底面15の幅寸法Wが大きくなった場合は、第1の角度αも大きくすれば、硬貨通路部材14内で硬貨Cが斜めになる不具合を減らすことができる。
ただし、第1の角度αは、硬貨Cの重さ、周面の幅寸法、素材等および底面15の素材等の様々な要素に影響されるため、実験を繰り返して最適値を求めることとなる。ちなみに、図1に図示した構成において、韓国硬貨500ウオンの場合には、5から10度となるが、余裕をみて12度にすることで良い結果を得ることができた。
次に、図6は図1の硬貨収容装置を備えた硬貨検出装置の模式図である。硬貨通路部材14には、底面15を退避させることで硬貨Cを料金箱44内に落下させるように構成された底面開放部材48が設けられている。
本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、本硬貨検出装置は、硬貨通路部材14内に6枚の硬貨C1〜C6が収納されている場合、硬貨C6への矢印H方向からの当接動作により、硬貨通路部材内14に収容可能な最大枚数(n×k枚)の硬貨が収容されていることを検出する。検出の結果、最大枚数の硬貨が収容されていると判定された場合は、底面15を形成した底面開放部材48が軸部48a(図示では一方のみ図示されているが、他端にも軸部48aが設けられる)周りに回動駆動される。この結果、底面15上で保持されていた6枚の硬貨C1〜C6が料金箱44中に自由落下される。また、その後、底面15を形成した底面開放部材48は再び硬貨通路部材14の底面15を形成する位置(図示の位置)に戻るように構成されている。なお、硬貨C6の位置に硬貨が存在しない場合、すなわち、硬貨通路部材14内に収容可能な最大枚数の硬貨が収容されていない場合は、底面開放部材48は回動駆動されない。
以上のように構成される硬貨収容装置を備えた硬貨検出装置は、設置場所が狭くとも良いので種々の自動販売機等の物品取出装置に使用可能となるが、以下に物品取出装置の一例として、カプセル自販機1に設ける事例について図面を参照して述べる。
図7は、カプセル自販機1の外観斜視図である。
本図において、一方のカプセル自販機1を他方のカプセル自販機1の上面の上に積み上げた上下二段構成にした様子が示されている。このように上下に配置することで、店舗の限られたスペースの有効利用を図るとともに、例えば年少の背の低い子供などが下段のカプセル自販機1を操作し、大人が上段のカプセル自販機1の操作を行えるように配慮されている。そして、複数のカプセル入り商品Aが透明な球体(物品)の内部に収められており、購入後に球体を二つ分割することで内部の商品を得ることができるようにしている。これらの複数のカプセル入り商品Aは、透明な収納ケース3(収納部)の内部に予め収容されているので、購入する者は収納ケース3を覗き込みカプセル入り商品Aを確認してから購入できるように配慮されており、望みの商品を得るまで購入できるように構成されている。
また、各カプセル自販機1、1は、商品の価格分の硬貨Cが投入された後に、カプセル入り商品Aを商品取出口7に排出するまでの一連の動作を、電動モータなどを一切用いない無電源で純機械的に行うようにしているので、極端な場合には商用電源施設の整っていない僻地、山中などにも設置できるものである。
このカプセル自販機1の正面には、回転ハンドル6(操作部材)と硬貨挿入孔9と、返却ボタン10と、価格表示部11と商品取出口7と硬貨受け皿8とが設けられている。
以上の構成により、カプセル入り商品Aを購入しようとする購入者により硬貨が硬貨検出装置の硬貨挿入口9から投入されるとともに、投入された硬貨Cの返却を望む購入者により返却ボタン10が押圧されると、投入された硬貨は、硬貨受け皿8から返却されるように構成されている。
また、回転ハンドル6は、図示のように時計周りに回転するために把持されるハンドル部を図示のように一体形成しており、時計周り方向に手動で回転駆動されることで、価格表示部11に表示された価格分の枚数の硬貨Cを投入した購入者が、商品取出口7からカプセル入り商品Aを取り出すために用いられる。
次に、図8は、カプセル自販機1の内部構成を示すために要部を破断して示した右側面図であって、図7において上方に位置するカプセル自販機1の内部構成が示されている。下方のカプセル自販機1も同様に構成される。また、図9は、図7のカプセル自販機1の内部構成を示す外観斜視図である。
先ず図9において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、回転ハンドル6の回転中心軸にギア連動機構の一部を構成する主軸体21の一端が取り付けられている。この主軸体21は筐体2の後壁17と前壁18により図示しない軸受により両支持されるとともに他端に平歯車30を固定している。この平歯車30の上方にはこの平歯車30と噛み合う小歯車31が後壁17において回動可能に軸支されている。さらに、この小歯車31の上方には、この小歯車31と噛み合う平歯車32が、回転可能に軸支されている。この平歯車32には互いに中心軸が同じとなる歯車部32aが一体的に形成されている。
一方、収納ケース3の下方に設けられた中間壁27の上には、回転台28が回転可能に軸支されている。この回転台28の回転中心からは図示のように斜めに向けて3本のコイルバネ体29が延設されており、これらのコイルバネ体29の有する弾性力で商品Aに当接することで、カプセル入り商品Aの移動を可能にしている。
この回転台28の底面には、歯型28cが形成されており、この歯型28cに対して上記の歯車部32aが噛み合っている。また、この回転台28には、カプセル入り商品Aより大きな内径寸法であって、カプセル入り商品Aが通過する貫通孔部28aが複数分穿設されている。また、中問壁27においてこの回転台28と当接する部位には破線図示の孔部27aが穿設されており、この孔部27aの下方の空間は上記の商品取出口7に連通しており(物品通路)、孔部27aから落下したカプセル入り商品Aは商品取出口7に向けて転がり落ちるように構成されている。また、回転台28は物品送出機構を構成する。
以上の構成により、図10の動作説明のための外観斜視図において、回転ハンドル6を手動で矢印T1方向に回動すると、主軸体21を介して回動力が歯車30に伝えられ、これに噛合している歯車31と歯車32を介して矢印T2方向の回動力が回転台28に伝達される。そして、回転ハンドル6の操作を続けることにより回転28台の貫通孔部28aが、中間壁27の孔部27aに一致する落下位置まで回動されると、1個分のカプセル入り商品Aが下方に落下し、図示のように転がり商品取出口7まで落ちる。
再度、図8と図9において、後壁17により回動軸支されている平歯車30の斜め下方には、この平歯車30と噛み合う平歯車33が回動自在に軸支されている。この後壁17に軸支されている平歯車33の下方には、この平歯車33と噛み合う小歯車34が回動自在に軸支されている。中間軸22は前壁18と後壁17に設けられた軸受けで回動自在に両支持されるとともに小歯車34を一端に固定している。この中間軸22の略中央には、この中間軸22を中心軸とするとともに、図示のようにその歯部が奥側に向かう傘歯車35が固定されている。
この中間軸22の下方には、水平方向に延びる水平中間壁23が、その両端部から略垂直上方に延びる一対の板状のガイド壁よって、断面コ字状となる着脱部材42が形成されるように設けられている。この着脱部材42は、本願発明に係る硬貨収容装置を設けた硬貨検出装置20の基部となる左右枠体の延設方向に沿って延設されている。また、硬貨検出装置20から落下する硬貨が、水平中間壁23に設けられた長孔(不図示)を介して下方の料金箱44内に落下するように構成されている。
一方、硬貨検出装置20は、任意に着脱自在に取り付けられている。すなわち、この硬貨検出装置20は、所定の硬貨が販売される玩具の価格に相当する枚数の硬貨が投入された場合のみ、購入者が回転ハンドル6を回転させて商品を取り出すことができるようにしているが、誤って直径の大きな高額硬貨を投入した場合には、これを硬貨検出装置20の内部で一時的に回収しておき、カプセル自販機1の店内管理者への通報があったときに購買者に返却するために硬貨検出装置20全体を外に取り出す必要がある。
図11は、硬貨検出装置20を装置本体側から着脱自在に設ける様子を示した外観斜視図である。本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、水平中間壁23上には係止部材となる着脱部材42が一体形成されている。この着脱部材42の両縁部には他方の係止部となる前方爪部42a、42aと、後方爪部42b、42bとが図示のように一体成形されている。また、これらの爪部の開口部は左側に開口しており水平部を形成している。また、硬貨検出装置20から落下する硬貨が落下する長孔が図示のように穿設されており、下方の料金箱44内に落下するように構成されている。
硬貨検出装置20は、透明な樹脂製の左枠体41と不透明な樹脂製の右枠体40を基部としてネジ留めされるとともに、一方の係止部として上記の前方爪部42a、42aと、後方爪部42b、42bに潜入することで上下方向に不動状態にするためのピン41c、41b(但し、前方のみ図示)が一体成形されている。さらに、手動操作される係止機構43に係止するピン41a、40aが一体成形されている。
以上の構成により、硬貨検出装置20は図示の状態から下方に移動されて各ピンが各爪部に入った後に、右側に移動されることで係止機構43の係止爪部43aがピン41a、40aに一旦乗り上げ、その後不図示のトーションバネ作用で係止状態になることで装着されることとなる。
また、このとき上記の傘歯車35に対して、硬貨検出装置20の傘歯車36が噛合する状態にできる。この傘歯車36は、回転盤55に固定されており、この回転盤55を駆動できるように構成されている。また、右枠体40と左枠体41の間に、本願発明に係る硬貨収容装置における投入口25が設けられている。すなわち、右枠体40の硬貨検出装置20の内側にある面上の、投入口25より下方の部分が、本願発明に係る硬貨収容装置における第1の支持面16となる。投入口25の下方には本願発明に係る硬貨収容装置における案内部材24が形成されている(図示せず)。また、左枠体41の硬貨検出装置20の内側にある面上の、投入口25より下方の部分が、本願発明に係る硬貨収容装置における第2の支持面116となる。また、右枠体40には、本願発明に係る硬貨収容装置を備えた硬貨検出装置20における底面開放部材48が、右枠体40から左枠体41に向かう方向に揺動可能に設けられている。底面開放部材48は、本願発明に係る硬貨収容装置における底面15でもある。
このようにして、硬貨検出装置20内に、本願発明に係る硬貨収容装置における硬貨通路部材14が形成される。また、同じく右枠体40には、底面開放部材48の長手方向に平行に移動自在に設けられ、投入口25から投入された硬貨が硬貨通路部材14内を当該硬貨の主面に平行な方向への転動を停止させることが可能な停止部材50が設けられている。当該停止部材50は、本願発明における硬貨収容装置における停止部材50である。また、停止部材50の位置は、底面開放部材48の長手方向に移動した後、その位置で右枠体40に固定可能である。この停止部材50の移動を行うことで、上記の範囲の価格設定を行い、上記の価格表示装置11の価格のダイヤルをセットできるように構成されている。このようにして、硬貨検出装置20内に本願発明に係る硬貨収容装置が設けられることとなる。
なお、回転盤55には順方向の回動を許可し逆方向の回動を規制するラチェット機構と、左枠体41の表面から離脱する位置と表面に向かう位置との間で揺動するように、一端が表面において揺動軸支され他端にカムフォロアーピンを形成し、かつ表面に常時向かうように移動付勢される揺動部材57が設けられており、カムフォロアーピンが常時摺接する摺接面と凹部とを縁部に設けたカムプロフィール面を回転盤55と同軸状に形成したカム部材56とから構成されている。カム部材56およびカム部材57は、本願発明に係る硬貨収容装置を備えた硬貨検出装置20において、硬貨通路部材14に収納可能な最大枚数分の硬貨が収容されていることを検出するための機構である。
また、右枠体40と左枠体41の間には硬貨投入口37と硬貨排出口38が形成されており、さらに返却ボタン10も設けられている。また、硬貨判別装置200が取り出し可能に設けられている。
図12(a)は、硬貨検出装置20の回転盤55に着目して示した正面図、(b)は(a)のII-II線矢視断面図、(c)は(b)のIII-III線矢視断面図である。本図を参照して、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、回転盤55は、右枠体40と左枠体41において回動軸支されるとともに、ギア連動機構に噛合する傘歯車36を固定していることから回転ハンドルの操作で順方向である時計回転方向に駆動されるように構成されている。
また、投入口25から開口投入位置P1に投入された硬貨Cに対する当接により、収納ケース3の内部の回転台28が商品を落下させる落下位置まで回動駆動されることを許可するための許可機構部が設けられている。この許可機構部の1例として以下のように構成されている。すなわち、順方向(矢印T3方向)の回動を許可し逆方向の回動を規制するラチェット機構であるラチェット爪63が、回動自在に左枠体41に設けられており、バネにより時計方向に移動付勢されており、このラチェット爪63がラチェット爪穴62に間欠的に入ることで回転盤55の逆方向(反時計方向)の回動が規制されている。
また、この回転盤55の回転中心軸に略平行となるように1本の位置決めピン71が一体成形されている。また、この位置決めピン71に対する当接力を引っ張りコイルバネ72で得るようにして左枠体41において回動自在に位置決め片70が設けられている。以上の構成により回転盤55が順方向に回動されるにともない、位置決めピン71が位置決め片70の摺接面70aの上を摺接し、破線図示の位置からさらに通過して引っ張りコイルバネ72が最大に伸びて当接力が最大となった直後に、当接力が解除位置で解除されて位置決め片70が実線図示の位置に枠体の部材に衝突して衝撃的に戻ることで、購入者は音とともに回転ハンドルに手ごたえを感ずるように構成されている。
また、このように構成するカプセル入り商品の価格分の硬貨が投入位置P1に投入されていない場合には、この解除位置になるように回転盤55を回転することはできない。これについて以下に説明する。
図12(a)において、破線図示されている底面開放部材48は、投入位置P1において硬貨を停止させる落下停止位置(すなわち、硬貨通路部材14の底面15を形成している位置)と、落下を許可する落下許可位置との間で右枠体40において回動自在かつ硬貨排出口38に向けて傾斜して設けられている。
また、右枠体40において上端が軸支されるとともに、落下停止位置P1に位置する硬貨の外周面に当接する当接面54aと、この当接面54aに対向配置される傾斜面54bとを形成した押圧片54が設けられている。さらに左枠体41の表面から離脱する位置と表面に向かう位置との間で揺動するように、一端が表面において揺動軸支され他端にカムフォロアーピン60を形成し、かつ表面に常時向かうようにバネで移動付勢される揺動部材57が設けられている。
この揺動部材57には、図12(b)に図示のように左枠体41の表面41aに穿設された第1貫通孔41bに挿通する第1挿通ピン59と、落下停止位置において表面41aに穿設された第2貫通孔41cに挿通する第2挿通ピン58とが一体成形されている。
一方、回転盤55には回転盤の半径方向に突出する突出位置と、半径方向に引っ込む退避位置との間で移動自在に設けられるとともに突出位置に破線図示の圧縮バネ66で常時移動付勢される出没部材65が内蔵されている。この出没部材65は、図示の突出位置にあるときには、揺動部材57の第1挿通ピン59が、出没部材65の側面65bを案内するように回転盤55に固定された保持部(不図示)が当接するとともに、その円弧の外周面65aが押圧部材54の傾斜面54bに当接するように形成されている。また、回転盤55は部材49に当接するカム部を固定しており、この部材49に連動するピン80が硬貨投入部P1の上流側に出没することによって最初の硬貨Cの投入後に回転ハンドル6の操作が行われて、商品が商品取り出し口に落下されるまでは、続けて投入された硬貨Cを受け付けることがないようにしている。
また、図12(c)において、カムフォロアーピン60が常時摺接する摺接面56aと凹部56bとを縁部に設けたカムプロフィール面を有するカム部材56が、回転盤55と同軸状に固定されている。この構成により、揺動部材57は、硬貨Cが硬貨投入位置P1に投入されていると(すなわち、硬貨通路部材14に収容可能な最大枚数分の硬貨Cが収容されていると)、第2挿通ピン58が硬貨Cの表面に乗り上げ、回転盤55の回動に伴い、図12(b)に示す実線図示の位置から破線図示の位置に揺動されて、第1挿通ピン59が出没部材65の側面65bまたは保持部から退避できるように構成されている。また、硬貨Cが投入されていない場合において回転ハンドル6の操作を行ない、回転盤55を矢印T3方向に回転しても、出没部材65の側面65bが揺動部材57の第1挿通ピン59にぶつかり、それ以上の回転が阻止される結果、回転台を回転できなくなるように構成されている。
次に、図13(a)は硬貨Cが硬貨投入位置に投入された様子を示す硬貨検出装置20の回転盤55に着目して示した正面図、(b)は(a)のII-II線矢視断面図、(c)は(b)のIII-III線矢視断面図である。本図において、硬貨Cは停止部材50への当接により停止しており、さらに底面開放部材48で落下防止されて硬貨投入位置P1で保持されている。
この状態から、回転ハンドル6の操作を行ない、回転盤55を矢印T3方向に回転すると、出没部材65の外周面65aが押圧部材54の傾斜面にぶつかり次第に半径方向に引っ込む。さらにカムフォロアーピン60は摺接面56aから凹部56bにわずかに落ち込む(図12(c))が出没部材65のさらなる回転の阻害はしないこととなる。
さらに、図14(a)の硬貨検出装置20の正面図において、回転盤55を矢印T3方向に回転すると、出没部材65の外周面65aは押圧部材54を乗り越えて、半径方向に突出することで、回転盤55のさらなる回転が許容されるので回転台を回転できるようになる。
また、このとき部材49を介して底面開放部材48が回動されて硬貨を下方に落下させる。さらにこのとき、図14(b)に示すように回転盤55の位置決めピン71に対する当接力が解除されることで、引っ張りコイルバネ72による強力な力が解除されて位置決め片70が破線図示の位置にまで枠体の部材に衝突して衝撃的に戻ることで、購入者は音とともに回転ハンドルに手ごたえを感ずるようにできる。
以上のように設置済みのカプセル自販機1を廃棄せずに上記の硬貨検出装置20をそのまま使用するができる。
硬貨計数装置の硬貨通路部材14を3次元的に図示した模式図である。 図1のI−I線矢視断面図である。 図2の平面Pと底面15との関係を示す図である。 (a)から(f)は、硬貨を2行、3列で硬貨通路部材14に収容する動作説明の平面図である。 (a)から(f)は、硬貨を3行、2列で硬貨通路部材14に収容する動作説明の平面図である。 図1の硬貨計数装置の硬貨通路部材14に、底面を退避させることで硬貨を料金箱44内に落下させる底面開放部材48を設けた様子を図示した模式図である。 カプセル自販機1の外観斜視図である。 カプセル自販機1の内部構成を示すために要部を破断して示した右側面図である。 図7のカプセル自販機1の内部構成を示す外観斜視図である。 図7のカプセル自販機1の動作説明の内部構成を示す外観斜視図である。 硬貨検出装置20をカプセル自販機1の本体側から着脱自在にする様子を図示した外観斜視図である。 (a)は図11の硬貨検出装置20の回転盤55に着目して示した正面図、(b)は(a)のII-II線矢視断面図、(c)は(b)のIII-III線矢視断面図である。 (a)は図10の硬貨検出装置20に硬貨が投入された後に、回転盤55に着目して示した正面図、(b)は(a)のII-II線矢視断面図、(c)は(b)のIII-III線矢視断面図である。 (a)は硬貨検出装置20の正面図、(b)は(a)の動作説明の正面図である。
符号の説明
1 カプセル自販機
2 筐体
3 収納ケース
6 回転ハンドル
7 商品取出口
8 硬貨排出口
10 返却ボタン
11 価格表示装置
14 硬貨通路部材
15 底面
16 第1の支持面
17 後壁
18 前壁
20 硬貨検出装置
21 主軸体
22 副軸体
24 案内部材
24a 傾斜面(傾斜部)
25 投入口
28 回転台
40 右枠体
41 左枠体
42 係止部材
48 硬貨保持部材
50 停止部材
55 回転盤
57 揺動部材
58 第1挿通ピン
59 第2挿通ピン
65 出没部材
70 位置決め部材
72 引っ張りコイルバネ
116 第2の支持面
α 第1の角度
β 第2の角度
C 硬貨

Claims (3)

  1. 硬貨が投入される投入口と、前記投入口の重力方向下方に位置し前記投入口と連通する硬貨通路部材とからなり、前記投入口から投入された硬貨は前記硬貨通路部材内の進入位置にて前記硬貨通路部材内に進入し収容される硬貨収容装置であって、
    前記硬貨通路部材は、前記投入口から投入されて前記硬貨通路部材内に収容された硬貨の周面を支持する底面と、前記硬貨の主面に垂直な方向に位置する第1の支持面と、前記第1の支持面に対向するように位置し前記底面によりその下縁が前記第1の支持面の下縁と連結された第2の支持面とを有し、
    前記底面は、前記硬貨通路部材内の硬貨の主面に垂直な方向に硬貨n枚分(n≧2)の幅を有し、また、前記底面は、前記底面を含む仮想平面が、重力方向に垂直な仮想水平面に対して第1の角度にて傾斜した平面に対して第2の角度にて傾斜していることにより、前記硬貨をその自重により、前記進入位置から当該硬貨の主面と平行な方向へと転動させるとともに、前記硬貨の主面に垂直な方向に移動させることが可能であり、
    前記投入口の下方であって、前記第1の支持面との間には、前記投入口より投入された硬貨を前記第2の支持面に向かうように案内する傾斜部を有する案内部材が設けられており、前記傾斜部の下縁の前記硬貨の主面に垂直な方向の幅は、前記進入位置が前記第1の支持面から硬貨n−1枚分の幅だけ離間した位置となるように硬貨n−1枚分の幅に略等しく形成され、かつ、前記案内部材の下端から前記底面までの距離は硬貨1枚分の直径以上に形成されており、
    前記底面の前記進入位置側の端縁から硬貨の直径k枚分(k≧1)の距離をおいて設けられ、前記硬貨の、その主面と平行な方向への転動を停止可能な停止部材を有し、
    前記投入口から投入された硬貨を、前記案内部材および前記第2の支持面により、前記硬貨通路部材内の前記第1の支持面から硬貨n−1枚分の距離だけ離間した前記進入位置に案内した後、前記停止部材またはすでに前記硬貨通路部材内に収容されている硬貨の周面にその周面が接するまで、その主面と平行な方向に自重により転動させ、前記第1の支持面またはすでに前記硬貨通路部材内に収容されている硬貨の主面にその主面が接するまで、その主面と垂直な方向に自重により移動させ、前記硬貨通路部材内にn×k枚の硬貨を収容可能としたことを特徴とする硬貨収容装置。
  2. 請求項1に記載の硬貨収容装置と、前記硬貨通路部材内にn×k枚の硬貨を収容されていることを検出可能な検出機構を備えることを特徴とする硬貨検出装置。
  3. 請求項2に記載の硬貨検出装置を備えた物品取出装置であって、
    装置本体と、
    複数の物品を収納するための収納部と、
    購入者により操作される操作部材と、
    前記操作部材の操作に応じて前記収納部内の物品を収納部外に送り出す物品送出機構と、
    前記収納部外に送り出された物品を装置本体外に案内する物品通路を有し、
    前記硬貨検出装置は、前記硬貨通路部材内にn×k枚の硬貨が収容されていることを検出したとき前記操作部材の操作を可能とし、前記硬貨検出装置は、前記硬貨通路部材内にn×k枚の硬貨が収容されていることが検出されなかったとき前記操作部材の操作を不可能とする許可機構部とを有することを特徴とする請求項2記載の硬貨検出装置を備えた物品取出装置。
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