JP2528926Y2 - 硬貨軌道部の構造 - Google Patents

硬貨軌道部の構造

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JP2528926Y2
JP2528926Y2 JP5709391U JP5709391U JP2528926Y2 JP 2528926 Y2 JP2528926 Y2 JP 2528926Y2 JP 5709391 U JP5709391 U JP 5709391U JP 5709391 U JP5709391 U JP 5709391U JP 2528926 Y2 JP2528926 Y2 JP 2528926Y2
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俊夫 稲垣
秀夫 戸津
敏春 森久
清光 原口
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株式会社田村電機製作所
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、公衆電話機あるいは自
動販売機に内蔵された硬貨選別部あるいは硬貨蓄積部等
の硬貨軌道部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の硬貨軌道部の構造は、略立設し
て配設された基板とこの基板と所定の間隔を有して対設
された側板とで構成されている。そして、この硬貨軌道
部内に硬貨の厚みや外形を選別する各種の選別機構ある
いは選別された正規硬貨を蓄積する蓄積機構が配設され
ている。また、この硬貨軌道部を構成する基板と側板と
の間隔は使用される各種硬貨の最大厚みよりもやや大に
形成されて、この間隔が一定に保持されることにより、
選別機構の選別精度が保たれ、また、蓄積機構において
硬貨詰まりが生じないように構成されている。このよう
な従来の硬貨軌道部を構成する基板および側板はともに
金属板で形成され、側板が基板にねじ止めされていた。
このような構成とすることにより、種々の外部条件、す
なわち温度変化や湿度変化に対しても金属板に変形が生
じないため、間隔が一定に保持されるようになってい
る。しかしながら、基板および側板がともに金属板で形
成されているために、重量が増加するとともに、側板が
基板にねじ止めされているために、硬貨詰まりが生じた
場合に、ねじを取り外さなければならず、保守点検の作
業性が悪かった。そこで、基準となる基板は金属板で構
成し、一方、側板については合成樹脂の成形品で構成
し、側板を基板に対して開閉自在とした構造の硬貨軌道
部が提案されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、側板を
合成樹脂で形成することにより、重量の軽減および一体
成形による部品点数の削減は図れるものの、成形品特有
のそりが生じ、基板との間隔が一定に保たれず、このた
め選別機構の選別精度が悪化し、また、硬貨詰まりが生
じ易くなるといった問題が発生する。このことは硬貨軌
道部が大型化し、それにともない側板の表面積が増加す
るにしたがって、より顕著となる。本考案は上記した従
来の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とする
ところは、重量の軽減を図るとともに、硬貨軌道部の軌
道間隔を常に一定に保って、硬貨選別機構あるいは硬貨
蓄積機構の正常な動作を保持する硬貨軌道部の構造を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案に係る硬貨軌道部の構造は、略立設して配設
された基板と、この基板と所定の間隔を有して対設され
た側板とからなり、前記基板を金属板で形成するととも
に、前記側板を合成樹脂で形成し、この側板の前記基板
側の硬貨軌道面に金属板からなる補助側板を配設し、こ
の補助側板を前記基板側に常時付勢する付勢手段を設け
たものである。
【0005】
【作用】本考案に係る補助側板は、金属板で構成され、
かつ常時基板側に付勢されているので、側板との間隔は
常に一定に保持される。
【0006】
【実施例】以下本考案の一実施例を図にもとづいて説明
する。図1は本考案の全体斜視図、図2は同正面図、図
3は同要部側断面図である。なお、図2は硬貨選別フラ
ッパを省略して示している。これらの図に示された実施
例は公衆電話機に内蔵された硬貨蓄積機構である。これ
らの図において、符号20で示すものは、全体が金属板
からなる平板状の基板である。基板20の左側上端部に
は硬貨選別板2が取り付けられており、この硬貨選別板
2の硬貨投入口3から投入された硬貨は、硬貨選別板2
に上端部が回動自在に支持された硬貨選別フラッパ6で
構成された硬貨選別軌道9に導かれて、電子選別手段1
0によって正規硬貨と疑似硬貨とに選別判定される。正
規硬貨と判定された硬貨は、硬貨選別軌道9に連通する
後述する硬貨振分け軌道22に導かれる。疑似硬貨と判
定された硬貨は、軌道9内を突出する硬貨排除レバー1
2により、返却軌道25に導かれる。13は返却ピン
で、通話終了時にハンドセットをフックレバーに載置す
ることにより、連動動作して硬貨選別軌道9内に突出し
て軌道9内に滞留した硬貨を返却軌道25に導くもので
ある。なお、図示を省略しているが、基板20の背面側
には、電話機の制御部からの信号を受けて排除レバー1
2あるいは後述するレバー類を作動させるソレノイドや
リンク機構が搭載されている。基板20の中央部にはほ
ぼ垂直な硬貨振り分け軌道22と、5つの硬貨蓄積室2
3(23a〜23e)と2つの硬貨収納軌道24と、返
却軌道25が設けられている。
【0007】硬貨蓄積室23a〜23eは前記硬貨投入
口3から投入された5つの硬貨A〜Eをその種類と関係
なく投入順序にしたがって上から1個づつ蓄積するもの
で、そのため硬貨A〜Eを収容し得る大きさを有し、上
から4つの蓄積室23a〜23dが前記硬貨振分け軌道
22を挟んで高さが交互に少しづつ低くなるように千鳥
状に設けられ硬貨振分け軌道22とそれぞれ連通し、残
りの1つ、すなわち最下位の蓄積室23eが硬貨振分け
軌道22の直下に設けられている。また、各硬貨蓄積室
23a〜23eの終端部には硬貨収納・返却レバー30
a〜30eがそれぞれ設けられ、さらに4つの硬貨蓄積
室23a〜23dには硬貨振分け軌道22中を落下する
硬貨A〜Eを蓄積室内に取り込むための回動レバー32
a〜32dがそれぞれ配設されている。
【0008】各回動レバー32a〜32dは略L状に形
成されることにより、前記硬貨収納・返却レバー30a
〜30dとともに硬貨蓄積室23a〜23dを形成する
のもので、その屈曲部に設けられた軸受部44が基板2
0の内側面に植設された軸34によってそれぞれ回動自
在に軸支されている。各回動レバー32a〜32dの軸
34は硬貨振分け軌道22と各硬貨蓄積室23a〜23
dとの境部下方位置に設けられ、各回動レバー32a〜
32dの一方の腕37a〜37dは硬貨振分け軌道22
中を落下してくる硬貨を受けとめる硬貨受取部として機
能し、他方の腕38a〜38dは硬貨蓄積室23a〜2
3d内に導かれた硬貨を支持する硬貨支持部として機能
する。そのため、図2中右側の回動レバー32a、32
cと左側の回動レバー32b、32dとはその硬貨受取
部37a〜37dが硬貨振分け軌道22に臨むように背
中合わせに配設され、かつ重錘43の作用により硬貨受
取部37a〜37dが通常硬貨振分け軌道22内に進出
する方向、すなわち右側は反時計方向、左側は時計方向
の回動習性がそれぞれ付与されている。
【0009】図1(b)に詳細に示すように、各回動レ
バー32の硬貨受取部37の基板20側および側板60
側の表裏両面には、3対の突起40a、40bおよび4
0cが、側面視櫛歯状に突設されている。同様に硬貨支
持部38には2対の突起41aおよび41bが、側面視
櫛歯状に突設されている。これらの突起のうち40aと
41aは軸受部44から等距離にあり、また40bと4
1bも軸受部44から等距離にある。基板20の4つの
硬貨蓄積室23a〜23dには前記各回動レバー32の
突起40aと41aが嵌入する凹陥部27aが、突起4
0bと41bが嵌入する凹陥部27bが、また、突起4
0cが嵌入する凹陥部27cがそれぞれ設けられてい
る。これら凹陥部27a、27bおよび27cは回動レ
バー32の支軸34を中心として円弧状に形成されてお
り、回動レバー32は各突起40および41が凹陥部2
7の両端部に当接することによって、回動範囲が決めら
れている。
【0010】硬貨振分け軌道22の直下に設けられた硬
貨蓄積室23eはストッパー片33と硬貨収納・返却レ
バー30eとで囲まれた空間によって形成され、ストッ
パー片33が硬貨を支持する硬貨支持面として機能して
いる。この場合、硬貨蓄積室23eは最下位置に設けら
れ、前述した4つの硬貨蓄積室23a〜23dがすべて
硬貨を蓄積した後、最後に蓄積するため、硬貨振分け軌
道22を開閉する必要がなく、したがって前述した回動
レバー32a〜32dと同様のレバーを備えていない。
【0011】各硬貨収納・返却レバー30a〜30e
は、その先端を通話時において、選択的に基板20の表
面から各硬貨蓄積室に突出、退出させ、通話終了時には
すべて退出するように構成されている。2つの硬貨収納
・返却軌道24は硬貨蓄積室23a〜23eの両側に設
けられ、その下部が基板20の中央側に屈曲されること
により互いに合流し、その合流に収納レバー46と、返
却レバー48とが配設されている。収納レバー46は通
常硬貨収納・返却通路24と収納軌道47との連通を阻
止し、返却レバー48は硬貨収納・返却通路24と返却
軌道49との連通を阻止している。これらレバー46、
48は硬貨の収納または返却時にそれぞれ駆動される。
基板20の表面一方側縁には上下に一対のブラケット2
8が取付けられ、このブラケット28には互いに対向し
て上下方向に突設する一対の支持ピン28aが植設され
ている。また、基板20の他方側縁は全体が垂直方向に
折曲げられた折曲部29が形成され、この折曲部29の
上下には内側に折曲げられた一対の係合片29aが設け
られている。
【0012】50は、全体が金属板で形成され前記基板
20の硬貨蓄積部に相当する表面積を有し、基板20と
硬貨の厚みよりもやや大なる間隔を有して対設されて、
基板20とともに硬貨蓄積部の硬貨軌道部を構成する補
助側板である。この補助側板の下端部には矩形状を呈す
る大小2つの切欠き51および52が穿設されている。
また、補助側板50の周縁には合成樹脂からなり、同一
の高さを有する複数のスペーサ53がアウター成形で一
体に形成されている。さらに、補助側板50の表面には
前記基板20の凹陥部27に対応して、3つの円弧状の
凹陥部55a、55bおよび55cからなる凹陥部55
が4つ設けられており、それぞれの凹陥部55a、55
bおよび55cは27a、27bおよび27cと対称形
に形成されている。したがって、これら凹陥部27a、
27bおよび27cには、基板20に回動自在に支持さ
れた回動レバー32の表面側の突起40a、40b、4
0cおよび41a、41bが嵌入する。また、この補助
側板50の裏面の一方側縁上下には図示を省略している
が、後述する側板に設けた一対の支持ピン64aに支持
される支持部が設けられている。
【0013】60は、全体が合成樹脂で形成され前記基
板20とほぼ同一の表面積を有する側板である。この側
板20の表面には、前記補助側板50の表面積よりもや
や大なる形状の収納凹陥部62が設けられている。この
凹陥部62の表面側縁の上下には一対の断面が矩形状の
凹陥部64が設けられ、この凹陥部64の底面中央には
支持ピン64aが植設されている。また、この凹陥部6
2の3つの断面円状の凹陥部63と、前記補助側板50
の切欠き51、52に対応した位置に弾性状のフック6
5と、弾性状の突起66が設けられている。前記3つの
凹陥部63は正三角形の頂点に位置するように配置さ
れ、3つの凹陥部62には、それぞれ3つの圧縮スプリ
ング68の一端が遊嵌状態で収納される。また、側板6
0の一方側縁の上下には前記基板20の支持ピン29a
に係合するU字状の係合溝70と係合孔71が設けられ
ており、他方側縁には前記基板20の係合片29aに対
応した位置に弾性状のフック72が突設している。この
フック72には切起し片29aと係合する矩形状の係合
孔73が穿設されている。
【0014】つぎに、このような構成において、側板、
補助側板および基板の組立方法について説明する。ま
ず、スプリング68の一端側を凹陥部63に収納する。
つぎに、補助側板50の裏面に設けた図示しない支持部
を側板60の支持ピン64aに嵌入支持させながら、係
合孔51、52にフック65、突起66を弾性変形させ
ながら、係合させて補助側板50を側板60の凹陥部6
2に収納し、補助側板50を側板60に取り付ける。こ
れにより、フック65が補助側板50の側板60からの
抜けを防止し、また突起66および支持ピン64aが補
助側板50の左右上下の移動を規制するものである。こ
のときスプリング68の他端が補助側板50の裏面を押
圧するので、補助側板50は側板60から離間する方向
に付勢される。最後に、側板60の係合溝70と係合孔
71を基板20の支持ピン28aに枢支し、このピン2
8aを回動支点として図中時計方向に回動させ、フック
72の係合孔73を弾性変形させながら基板20の係合
片29aに係合させることによって、側板60を基板2
0に取り付ける。このとき補助側板50のスペーサ53
の端面が基板20の表面に当接して、基板20の表面と
補助側板50の表面との間隔をスペーサ50の高さで一
定とした硬貨の厚みよりもやや大なる間隔とし、これに
より基板20と補助側板50とで硬貨蓄積部が形成され
る。このように形成された硬貨蓄積部の間隔は、補助側
板50が正三角形の頂点に位置するように配置されたス
プリング68により基板20側に常に付勢されているの
で、基板20あるいは側板60にそり等があった場合に
も、3つのスプリング68によりそりが吸収されて、基
板20の表面と補助側板50の表面との間隔は基板20
のどの部位においても、また常に、一定に保持される。
なお、本実施例では基板と補助側板とで硬貨蓄積部を形
成したが、これに限定されることなく、硬貨選別部、硬
貨収納軌道部あるいは硬貨返却軌道部等硬貨の厚み方向
の間隔を一定に保持する必要のある各種の硬貨軌道部に
適用されることは勿論である。また、本実施例では補助
側板を1枚の板で構成したが、必要部分、例えば各回動
レバーに相当する部分にのみ配置した複数枚の部分板で
構成してもよい
【0015】このように組み立てられた硬貨蓄積部にお
いて、各回動レバー32の2つの腕すなわち硬貨受取部
37および硬貨支持部38の表裏両側に突出形成した側
面視櫛歯状の複数の突起40a〜40cおよび41a、
41bは、図3に詳細を示すように、基板20および補
助側板50に設けた凹陥部27a〜27cおよび55a
〜55c内に適宜の隙間を有して嵌入している。また、
回動レバー32の硬貨受取部37および硬貨支持部38
の幅dは、基板20と補助側板50とで形成される硬貨
軌道部の間隔Dよりもかなり小に形成されている。この
ような構成において、回動レバー32を軸34に取り付
ける際に、何らかの原因で軸34に対して傾斜して取り
付けられた場合、硬貨受取部37および硬貨支持部38
は二点鎖線で示すように硬貨軌道に対して傾斜するが、
前述したように、硬貨受取部37および硬貨支持部38
の幅dが、硬貨軌道部の間隔Dよりもかなり小に形成さ
れているため、硬貨受取部37と硬貨支持部38との先
端部は基板20あるいは補助側板50の表面に当接する
ことがなく、したがって、回動レバー32の円滑な回動
が保証されることとなる。また、このとき比較的厚みの
薄い硬貨Cは硬貨受取部37の裏面と基板20の表面と
の間に入り込もうとするが、突起40a〜40cによっ
て阻止されるとともに、これら突起40a〜40cによ
って振り分けられることとなる。換言すれば、硬貨受取
部37および硬貨支持部38の表裏に設けた突起40a
〜40cおよび41a、41bが硬貨受取部37および
硬貨支持部38の硬貨の振分け動作の補助動作を行うこ
ととなる。また、このような構成とすることにより、回
動レバー32の多少の傾斜が生じても、これが回動レバ
ーの円滑な回動動作を妨げることがない範囲であれば許
容範囲とみなせるため、組立作業時間および調整作業時
間が大幅に軽減できる。
【0016】つぎに上記構成による硬貨蓄積部の構造に
おいて、硬貨の蓄積動作および順序について説明する。
まず、硬貨を1枚も蓄積していない状態においては、各
回動レバー32a〜32dは重錘43の作用により回動
され、硬貨振分け軌道22側に所定角度傾斜した初期位
置状態に設定保持されている。したがって、この状態に
おいては各回動レバー32a〜32dの硬貨受取部37
a〜37dが硬貨振分け軌道22内に進出し、各硬貨蓄
積室23a〜23dを開いている。一方最下位置の硬貨
蓄積室23eは回動レバー32dの硬貨受取部37dに
よって塞がれている。この状態において1枚目の硬貨A
が硬貨投入口3から投入されると、電子選別手段10に
よって寸法、材質等が検知され、正貨と判定されるとそ
のまま硬貨選別軌道9を通って硬貨振分け軌道22の上
部に至り、最上位の回動レバー32aの硬貨受取部37
a上を転道しながら一番目の硬貨蓄積室23a内に入
る。このとき、硬貨Aが回動レバー32aの回動中心、
すなわち軸34部分を通り越すと、このレバー32aは
硬貨Aの重量により重錘43に抗して図2中時計方向に
略45°回動し、二点鎖線に示す状態となり、硬貨Aは
硬貨収納・返却レバー30aに当接して係止されると同
時に硬貨支持部38aによって支持され、硬貨受取部3
7aはほぼ垂直に起立して硬貨蓄積室23aを閉塞す
る。したがって、2枚目以降の硬貨を収納することはな
い。
【0017】つぎに2枚目の硬貨を硬貨を硬貨投入口3
から投入すると、この硬貨は選別手段10によって検知
されたあと、硬貨選別軌道9を通って2番目の回動レバ
ー32bの硬貨受取部37b上に落下し、この受取部3
7b上を転道することで上述したと同様に2番目の硬貨
蓄積室23b内に導かれて蓄積される。以下同様にして
3枚目および4枚目の硬貨はこの順序で3番目および4
番目の硬貨蓄積室23cおよび23d内に順次蓄積され
る。4枚目の硬貨が蓄積されると硬貨振分け軌道22は
完全に開放状態となり、最下位置の硬貨蓄積室23eと
連通する。したがって、5枚目の硬貨Eを投入すると、
この硬貨Eは前記硬貨振分け軌道22を通って硬貨蓄積
室23e内に落下蓄積される。そして、5つの硬貨蓄積
室23a〜23eにすべて硬貨が蓄積されると、それ以
降投入される硬貨は硬貨排除レバー12によって返却軌
道25に返却される。
【0018】硬貨A〜Eは10円、50円、100円硬
貨等の種々の硬貨を示し、その種類と関係なく投入され
た順序で各硬貨蓄積室23a〜23e内にそれぞれ1個
づつ蓄積され、硬貨収納信号受信後、硬貨収納・返却レ
バー30a〜30eが選択的に駆動されることにより、
1枚づつ硬貨収納・返却軌道24を通って、硬貨収納レ
バー46の動作により収納軌道47に導かれ図示しない
金庫に収納される。硬貨収納・返却レバー30a〜30
eの選択的駆動は通話料金と一致する金額の硬貨もしく
は一致する金額の硬貨がない場合は通話料金以上でもっ
とも近い金額が何番目の硬貨蓄積室に蓄積されているか
を電話機制御部が判断してその室に対応する硬貨収納・
返却レバーを作動させる。また、ある1つの硬貨を収納
すると、その硬貨が蓄積されていた硬貨蓄積室、例えば
室23cの回動レバー32cは硬貨から開放されるため
重錘43の作用により回動復帰し、その硬貨受取部37
cが硬貨振分け軌道22内に再び進出する。したがっ
て、この状態においては新たに硬貨を追加投入すると、
その硬貨は硬貨排除レバー12によって排除されること
なく、空になっている硬貨蓄積室23c内に前述したと
同様回動レバー32cにより蓄積される。
【0019】局からの硬貨収納信号によっては1枚だけ
に限らず2枚もしくはそれ以上の硬貨を同時に収納する
必要が生じることもあるが、その場合電話機の制御部は
各硬貨室23a〜23eに蓄積されている各硬貨A〜E
の金額を記憶しているため、合計金額がその硬貨収納信
号と一致するかもしくは一致しない場合はその金額以上
でもっとも近い金額となる2枚以上の硬貨を収納するよ
うに硬貨収納・返却レバーを作動させるように制御する
ことで対処でき、このようにすることで使用者への不当
な経済的負担を防止している。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
略立設して配設された基板を金属板で形成するととも
に、この基板に対設された側板を合成樹脂で形成し、こ
の側板の前記基板側の硬貨軌道面に金属板からなる補助
側板を配設し、この補助側板を前記基板側に常時付勢す
る付勢手段を設けたものであり、側板の合成樹脂化で軽
量化が図れると同時に、硬貨軌道部は対となった金属板
で構成され、一方の金属板が他方の金属板側に常時付勢
されているので、硬貨軌道部の硬貨の厚み方向の間隔は
どの部位においても、また常に、一定に保持されて、硬
貨軌道部に配設される各種の硬貨蓄積機構あるいは硬貨
選別機構等の動作を円滑にかつ精度良く行い得るように
することができる等種々の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の分解斜視図である。
【図2】本考案の正面図である。
【図3】本考案の要部側断面図である。
【符号の説明】
20 基板 22 硬貨振分け軌道 23 硬貨蓄積室 27 凹陥部 32 回動レバー 40 突起 41 突起 50 補助側板 53 スペーサ 55 凹陥部 60 側板 68 スプリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略立設して配設された基板と、この基板
    と所定の間隔を有して対設された側板とからなり、前記
    基板を金属板で形成するとともに、前記側板を合成樹脂
    で形成し、この側板の前記基板側の硬貨軌道面に金属板
    からなる補助側板を配設し、この補助側板を前記基板側
    に常時付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする硬貨
    軌道部の構造。
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